JP2016182011A - 電磁アクチュエータ、羽根駆動装置、及びカメラ - Google Patents

電磁アクチュエータ、羽根駆動装置、及びカメラ Download PDF

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亮佐 潮
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Abstract

【課題】 従来構成より、ロータを安定的に動作させることが可能な電磁アクチュエータを提供する。【解決手段】 駆動ピン(52)を有するロータ(5)と、励磁用のコイル(7)と、第1ヨーク(61a、及び62a)と、第2ヨーク(61b、及び62b)と、前記ロータ(5)に対して、前記コイルへの通電時の回動方向に対して逆方向の力を加える加力部(ねじりバネ46)と、を備え、前記ロータ(5)は、該ロータの回動により前記駆動ピンから駆動力が出力されるよう構成されていることを特徴とする電磁アクチュエータを提供する。【選択図】 図1

Description

本発明の一態様は、電磁力により駆動力を発生する電磁アクチュエータ、並びに該アクチュエータを用いた羽根駆動装置及びカメラに関する。
従来から、カメラ用羽根駆動装置等に搭載される電磁アクチュエータとして、露光用の開口部を有する基板に対して回動自在に支持されると共に外周面が周方向に二分されてN極及びS極に着磁された円柱状のロータ、ロータの外周面に対向するように配置される磁極部を有するヨーク、及びヨークの周りに巻回された励磁用のコイル等を備えるものが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。また、露光部の開口部を有する基板に対して回動自在に支持されると共に外周面が周方向に二分されてN極及びS極に着磁された円柱状のロータを設け、ロータに対して周方向に突出する突出部を一体的に回動するよう固定し、突出部を基板に形成したストッパに当接させることでロータの回動範囲を規制する電磁アクチュエータが知られている(例えば特許文献3参照)。さらに、2極着磁されたロータマグネットと、このロータマグネットに対してギャップを形成して対向配置される一対の円弧形状磁極を備えたヨークとを備え、円弧形状磁極の半径が異なるよう形成されるマグネット駆動装置が知られている(特許文献4参照)。
特開平9−152645号公報 特開2001−327143号公報 特開平7−13215号公報 特開平11−95279号公報
上記のような構成の電磁アクチュエータ(マグネット駆動装置を含む)では、ロータを安定的に回転させる技術が求められる。例えば、上記特許文献4に記載の技術では、特許文献1〜特許文献3に記載の技術と比較してディテントトルクは強化されているものの、ロータを安定的に回転させるという点については課題があった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
周方向に分割され異なる磁極に着磁された外周面を有し、かつ該外周面から突出して形成された駆動ピン(52)を有するロータ(5)と、
励磁用のコイル(7)と、
前記ロータの第1の外周面に対向する第1の円弧面を有する第1磁極部であって、前記コイルへの通電により第1の磁極が発生する第1の磁極部を含む第1ヨーク(61a、及び62a)と、
前記ロータの第2の外周面に対向する第2の円弧面を有する第2磁極部であって、前記コイルへの通電により第2の磁極が発生する第2の磁極部を含む第2ヨーク(61b、及び62b)と、
前記ロータに対して、前記コイルへの通電時の回動方向に対して逆方向の力を加える加力部(ねじりバネ46)と、を備え、
前記ロータは、該ロータの回動により前記駆動ピンから駆動力が出力されるよう構成されている
ことを特徴とする電磁アクチュエータである。
上記構成の電磁アクチュエータによれば、コイルが通電状態から無通電状態になったときにロータが移動する方向に力を加える加力部の作用により、コイルが通電状態から無通電状態になったときにロータを移動させやすくすることが可能となる。すなわち、コイルが通電状態から無通電状態に変化したときに、ロータとヨークとの間のヒステリシスによりロータが回動しづらくなる場合であっても、加力部によってロータを滑らかに回動させることが可能となる。これにより、ロータを安定的に回転させることが可能となる。
上記電磁アクチュエータにおいて、好ましくは、
前記加力部がねじりバネ(46)で構成される。
上記構成の電磁アクチュエータによれば、比較的安価かつ簡易なねじりバネを利用して、安定した作動トルクを発生させる電磁アクチュエータを構成することが可能となる。
また、本発明の別の手段は、
被写体光路用の開口部を有する地板と、
前記開口部を開閉するべく前記地板に回動自在に支持された羽根と、
前記羽根を駆動する駆動源と、を備え、
前記駆動源は、上記いずれかの電磁アクチュエータである
ことを特徴とする羽根駆動装置である。
上記構成の羽根駆動装置によれば、動作時における羽根の開閉を安定させることが可能となる。
また、本発明の別の手段は、
上記いずれかの電磁アクチュエータを備えるカメラである。
上記構成のカメラによれば、動作時におけるシャッタの開閉を安定させることが可能となる。
電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の分解斜視図。 電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の平面図及び断面図。 ロータの回転動作を示す平面図。 羽根の開閉動作を示す平面図。 コイルに印加される作動電圧と絞り羽根の開閉状態との関係を示すグラフ。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)羽根駆動装置の構成例
(2)動作例
2.補足事項
3.本発明の特徴
<1.実施形態>
本実施形態の電磁アクチュエータの特徴のひとつは、一定の位置に戻るような力(ディテントトルクと呼ばれる)が常に発生するよう(片吸引ともよばれる)構成された所謂扁平モーターにおいて、ロータの回動方向とは逆方向に力を加えるねじりバネを追加することにより、ロータの回転が滑らかになるよう構成されている点である。言い換えれば、上記ねじりバネは、ディテントトルクの方向と同じ方向に力を加える。これによって、本実施形態の電磁アクチュエータでは、ロータを安定的に回転させることを可能にする。以下、具体的に説明する。
本実施形態では、以下の図面を必要に応じて参照しながら説明していく。
図1は、電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置の分解斜視図である。
図2(a)は、電磁アクチュエータを含む羽根駆動装置をフレキシブル基板側から見た平面図である。図2(b)は、同平面図をA−Aの位置で側方から見た断面図である。
図3(a)〜図3(c)は、ロータの回転動作を示す平面図である。
図4(a)及び図4(b)は、羽根の開閉動作を示す平面図である。
<(1)羽根駆動装置の構成例>
図1に示されるように、本実施形態の羽根駆動装置は、補助地板1、絞り羽根2及び3、ねじりバネ46、駆動アーム45、地板4、ロータ5、ヨーク61a〜62b、ボビン(コイル)7、カバー8、並びにフレキシブル基板9を含んで構成される。本実施形態では、ロータ5、ヨーク61a〜62b、及びコイル(ボビン)7を含む構成を電磁アクチュエータと呼ぶ。
<補助地板1>
補助地板1は、図1及び図2に示されるように、円形をなす露光用の開口部11を備える。なお、本実施形態では、開口部11は露光用の光路の口径を画定する構成となっているが、露光用の光路に開口部11より径が小さい開口部が存在する場合には、露光用の光路の口径は、この径が小さい開口部により画定される。また、補助地板1は、単に地板と呼ばれることもある。
<絞り羽根2及び3>
絞り羽根2は、絞り羽根3と組み合わされることによって一対の絞り羽根対を構成する。図1に示されるように、絞り羽根2は、NDフィルタ21を備えており、長孔23、24、及び25、並びにピン孔22が形成されている。絞り羽根3は、NDフィルタ31を備えており、長孔33、34、及び35、並びにピン孔32が形成されている。電磁アクチュエータの組み立て時には、ピン孔22には駆動ピン451aが挿入され、ピン孔32には駆動ピン451bが挿入される(図4参照)。また、電磁アクチュエータの組み立て時には、長孔23及び長孔33にはピン44aが移動可能に挿入され、長孔25にはピン44bが移動可能に挿入され、長孔24及び長孔34にはピン44cが移動可能に挿入され、長孔35にはピン44dが移動可能に挿入される(図4参照)。これらのピン44a〜44dは、それぞれが挿入されている長孔の範囲で移動し、長孔の端部でその移動が制限される。絞り羽根2及び3は、駆動ピン451a及び451bの移動に伴って移動し、開口部11を開閉する。この動作については後述する。
<ねじりバネ46>
ねじりバネ46は、中心のコイル部と、その両端にそれぞれ形成された腕部461a及び461bを含んで構成される。ねじりバネ46の腕部461aと腕部461bとの間には、コイル部の円弧の短い位置関係において、互いに遠ざかる方向に応力が発生する(付勢される)よう形成される。この応力は、コイル部のねじり応力により発生する。ねじりバネ46のコイル部には、駆動アーム45の中心部452が挿入されるよう組み立てられる。腕部461aは駆動アーム45の駆動ピン451aに対応し、腕部461bは駆動ピン451bに対応するよう組み立てられる。
<駆動アーム45>
駆動アーム45は、駆動ピン451a及び駆動ピン451b、中心部452、及びピン孔453を含んで構成され、ロータ5の駆動ピン52から出力される動力を絞り羽根2及び3に伝達するよう構成される。駆動アーム45の中心部452は、上記のとおりねじりバネ46のコイル部に挿入されるよう組み立てられる。駆動アーム45のピン孔453には、ロータ5の駆動ピン52が挿入されるよう組み立てられる。駆動アーム45は、ロータ5の駆動ピン52の動作に同期して動作する。駆動アーム45は、地板4に形成されたストッパ43a及び43bによりその動作が制限される。
<地板4>
地板4は、図1及び図2に示されるように、開口部41、及び軸42を含んで構成される。さらに、地板4は、図4に示されるように、ピン44a〜44dを含んで構成される。開口部41は、図1に示されるように、2つの円形を重ね合わせたような形状で形成されている。軸42は、電磁アクチュエータの組み立て時にロータ5の中心部に挿入される。地板4には、図3に示されるように、駆動アーム45の動作を制限するためのストッパ43a及び43bが形成される。
<ロータ5>
ロータ5は、図1〜図4に示されるように、円筒状に形成され、軸42が挿入される貫通孔、モールド部51、及び駆動ピン52を含んで構成される。モールド部51は、ロータ5の地板4に対向する部分に形成される(図1及び図2参照)。モールド部51には、その外周面から径方向外側に突出してさらに地板4の側に伸長される駆動ピン52が形成される。ロータ5は、図1〜図4に示されるように、所定の境界面を境に二分されて互いに異なる磁極(S極及びN極)に着磁される。コイル7に電圧が印加されていない無通電状態では、ロータ5に着磁された磁極と、この部分に対向するヨークの部分の磁極とは、互いに異なる極性になるよう構成される。これにより、無通電状態ではロータ5とこれに対向するヨークとの間に磁気的吸引力が発生する。モールド部51、及び駆動ピン52は、合成樹脂により形成される。ただし、このモールド部51及び駆動ピン52は、ロータ5と一体的に形成されてもよいし、他の材料により形成されてもよい。また、ロータ5が回転すると、その回転動作に合わせて駆動ピン52が動作する。
<駆動ピン52>
駆動ピン52は、それぞれロータ5の回転駆動力を他の構成に伝達するよう構成される。本実施形態では、駆動ピン52は、与えられた回転駆動力を、絞り羽根2及び3に対して、駆動アーム45を介して伝達するよう構成される。駆動ピン52の動作は、駆動アーム45の動作停止により制限される。
<ヨーク61a、61b、62a、及び62b>
本実施形態の電磁アクチュエータは、図1に示されるように、ヨーク61a、61b、62a、及び62bを含んで構成される。これらのヨークは、61aと61bとが対になり、62aと62bとが対になってそれぞれヨークの層を形成する。すなわち、本実施形態ではヨークは2層で形成されている。これらのヨークの層の数は任意に決定可能である。ヨーク61aとヨーク62aとは同じ形状であり、ヨーク61bとヨーク62bとは同じ形状である。ヨーク61a、61b、62a、及び62bは、一の端部の近傍が円弧状に形成され、平面視でロータ5を囲む(覆う)ような形状となっている。また、ヨーク61a、61b、62a、及び62bの他の端部は直線状に形成され、コイル(ボビン)7に挿入可能に構成される。ヨーク61a、61b、62a、及び62bは、コイル7への通電により着磁されるよう構成される。
<コイル(ボビン)7>
ボビン7は、図1に示されるようにヨークの直線状に形成された側の端部が挿入されるよう形成されており、電気線を巻くことでコイル7となる(図2及び図3参照)。すなわち、電磁アクチュエータの組み立て時には、コイル7はヨーク61a、61b、62a、及び62bを覆うように配置される。コイル7に対しては、駆動回路(図示せず)からの電圧の印加により通電することができる。コイル7は、通電されることで励磁され、これによってヨーク61a、61b、62a、及び62bを電磁的に着磁することができる。
<カバー8>
カバー8は、図1及び図2に示されるように、地板4とともに、組み立て時においてヨーク61a、61b、62a、及び62b、コイル7、並びにロータ5を覆うよう構成される。
<フレキシブル基板9>
フレキシブル基板(FPC)9は、可撓性を有する基板であり、カバー8を覆うよう配置される。
<電磁アクチュエータ>
本実施形態の電磁アクチュエータは、ロータ5、ヨーク61a、61b、62a、及び62b、ねじりバネ46、並びにコイル7を含む。
本実施形態の電磁アクチュエータには、上記のようにねじりバネ46が含まれ、このねじりバネ46により発生される応力によりロータ5の回動方向とは逆方向に力が加えられるよう構成されている。このような構成とすることで、電磁アクチュエータにおいて発生する作動トルクを調整することが可能となる。特に本実施形態では、コイルが通電状態から無通電状態に変化したときに、ロータ5とヨーク61a、61b、62a、及び62b、との間のヒステリシスによりロータが回動しづらくなる場合であっても、ロータ5を滑らかに回動させることが可能となる。
<(2)動作例>
次に、上記構成の羽根駆動装置、及びその一部である電磁アクチュエータの動作について、図3〜図5を参照しながら具体的に説明する。以下の説明では、ヨーク61a及び61bの動きを例に挙げて説明するが、これらのヨーク61a及び61bと重なるよう配置されたヨーク62a及び62bもヨーク61a及び61bと同じ動きをする。
コイル7に対して電力が供給されない無通電状態では、ロータ5の外周部と、ヨーク61a及び61bの円弧面部分との磁気的吸引力により、図3(a)の状態が保持される。このとき、ヨーク61a及び61bの円弧面部分と、これらに対向するロータ5の外周部とには、互いに逆極性の磁極となっている。また、ねじりバネ46の腕部461aと腕部461bとの間には互いに遠ざかる方向の力が発生する。ねじりバネ46の腕部461bは地板4に固定されているため、腕部461aには図3(a)に示される矢印の方向に力が加えられる。ねじりバネ46により駆動アーム45に与えられる力は、上記の磁気的吸引力よりも弱いため、図3(a)の状態が安定的に保持される。駆動アーム45は地板4のストッパ43aに接触することで停止し、これに伴い、ロータ5及び駆動ピン52も停止している(図3(a)参照)。
次に、コイル7に電力が供給されない無通電状態から、コイル7に電力が供給された通電状態へと変化すると、ヨーク61a及び61bの円弧面部分の磁極が逆極性に変化(反転)し、これによってヨーク61a及び61bの円弧面部分とロータ5の外周部との間では磁気的反発力が発生して、図3(a)から図3(b)を経て図3(c)の状態へと変化する。なお、駆動アーム45は地板4のストッパ43bに接触することで停止し、これに伴い、ロータ5及び駆動ピン52も停止している(図3(c)参照)。
その後、コイル7への電力供給が停止され無通電状態になると、ヨーク61a及び61bの円弧面部分の磁極が逆極性にさらに変化(反転)し(戻り)、これによってヨーク61a及び61bの円弧面部分とロータ5の外周部との間では磁気的吸引力が発生して、図3(c)から図3(b)を経て図3(a)の状態へと戻る。このとき、ロータ5には、上記の磁気的吸引力に加え、ねじりバネ46から駆動アーム45を介して加えられる力が与えられる。すなわち、本実施形態の電磁アクチュエータでは、このねじりバネ46から与えられる力により、コイル7への無通電状態の位置にロータ5が戻ろうとする力が強くなる。
なお、本実施形態ではストッパ43a及び43bが駆動アーム45の動作を制限するストッパとして機能しているが、これ以外の構成により駆動アーム45または駆動ピン52の動作を制限するような構成としてもよい。
上記のようにロータ5が回転移動することにより、駆動ピン52、駆動アーム45及び駆動ピン451a及び451bを介して、駆動力が電磁アクチュエータの外部の絞り羽根2及び3に伝達される。以下、このときの絞り羽根2及び3の動作について説明する。
図4は、上記のようにコイル7に通電がなされてロータ5が回転移動したときの羽根駆動装置の動作を示す図である。図4(a)は図3(a)の状態に対応し、図4(b)は図3(c)の状態に対応している。
すなわち、電磁アクチュエータが図3(a)の状態のとき、絞り羽根2及び3は図4(a)に示すような、開口が閉じた状態になっている。ここで、コイル7への通電が行われてロータ5が回転移動すると、これに伴って、駆動ピン451a及び451bがそれぞれ挿入されたピン孔22及び23が移動する。このとき、ピン孔22が形成された絞り羽根2は、駆動ピン451aの移動によって、水平方向の第1方向に移動する。一方で、ピン孔32が形成された絞り羽根3は、駆動ピン451bの移動によって、上記第1方向とは反対の、水平方向の第2方向に移動する。このようにして、絞り羽根2及び3は互いに逆方向に移動し、羽根駆動装置は図4(b)に示される、開口が閉じた状態となる。
次に、本実施形態の羽根駆動装置において、コイル7に印加される作動電圧の変化と、絞り羽根2及び3の開閉状態との関係について説明する。図5は、コイル7に印加される作動電圧と、本実施形態のねじりバネ46を含まない(従来の)羽根駆動装置及び本実施形態のねじりバネ46を含む羽根駆動装置における絞り羽根2及び3の開閉状態との関係を示すグラフである。図5には、コイル7に印加される作動電圧(上段の波形W1)、ねじりバネ46を含まない羽根駆動装置における絞り羽根の開閉状態(開口波形)(中段の波形W2)、及びねじりバネ46を含む本実施形態の羽根駆動装置における絞り羽根の開閉状態(開口波形)(下段の波形W3)が示されている。
まず、本実施形態のねじりバネ46を含まない(従来の)羽根駆動装置では、コイル7に作動電圧が印加されると、所定の作動電圧(ここでは2.2V)でロータ5が急速に回転移動し、これに伴い絞り羽根2及び3が動作して、図4(a)の開口が閉じた状態から、図4(b)の開口が開いた状態へと変化する(図5のW1及びW2参照)。その後、コイル7に印加された作動電圧を下げると、所定の作動電圧(ここでは0.6V)でロータ5が急速に逆方向に回転移動し、これに伴い絞り羽根2及び3が動作して、図4(b)の開口が開いた状態から、図4(a)の開口が閉じた状態へと変化する(図5のW1及びW2参照)。このように、ねじりバネ46を含まない(従来の)羽根駆動装置では、開口を閉じる動作を行う際に、開口を開く動作を行う際と比較して、印加電圧が低くなるまでロータ5並びに絞り羽根2及び3が動作を開始しない。
上記現象は、ロータ5とヨーク61a〜62bとの間のヒステリシスに原因がある。すなわち、コイル7に通電を行ったときにロータ5が移動を開始する作動電圧と、コイル7への通電を停止したとき(コイル7を無通電状態にしたとき)にロータ5が移動を開始する作動電圧とが異なる。
これに対して、本実施形態の、ねじりバネ46を含む羽根駆動装置では、コイル7に作動電圧が印加されると、所定の作動電圧(ここでは2.2V)からロータ5が徐々に回転移動し、これに伴い絞り羽根2及び3が図4(a)の開口が閉じた状態から変化を開始し、作動電圧がある値(ここでは2.7V)になったときに、図4(b)の開口が開いた状態になる(図5のW1及びW3参照)。その後、コイル7に印加された作動電圧を下げると、所定の作動電圧(ここでは1.9V)からロータ5が徐々に逆方向に回転移動し、これに伴い絞り羽根2及び3が図4(b)の開口が開いた状態から変化を開始し、作動電圧がある値(ここでは0.6V)になったときに、図4(a)の開口が閉じた状態になる(図5のW1及びW3参照)。
このように、本実施形態の、ねじりバネ46を含む羽根駆動装置では、開口を閉じる動作を行う際においても、ロータ5並びに絞り羽根2及び3が動作を開始する印加電圧を比較的高くすることができ、より早いタイミングで動作を開始させることが可能となる。すなわち、ロータ5とヨーク61a〜62bとの間のヒステリシスによりロータ5が回動しづらくなる場合であっても、ねじりバネ46により与えられる力によってロータ5を滑らかに回動させることが可能となる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態では、2組のヨーク61a、61b、62a及び62bを含む構成について説明しているが、このヨークの数は任意に決定可能である。すなわち、上記のように、ヨークの組からなる層を、任意の数だけ含む構成とすることが可能である。
また、上記実施形態では、ねじりバネ46を含む構成の電磁アクチュエータについて説明したが、このねじりバネ46は、同様の機能を達成可能な他の構成に置き換えてもよい。このねじりバネ46は、板バネ、または他の弾性体などにより置換可能である。また、ねじりバネ46は、2本の腕部でなく、3本以上の腕部を含む構成としてもよい。
また、上記実施形態では、駆動アーム45を備える構成について説明したが、この駆動アーム45を備えない構成としてもよい。すなわち、ロータ5が駆動ピンを複数備え、これらの駆動ピンが直接絞り羽根2及び3に直接動力を伝達し、このロータ5に対してねじりバネ46が作用するような構成としてもよい。ただし、上記実施形態の構成は、駆動アーム45を備えることで、より動力を伝達しやすい構成となるため好ましい。
また、上記実施形態では、駆動される羽根が絞り羽根である例について説明したが、この絞り羽根はフィルタ羽根に置き換えても適用可能である。
また、上記実施形態の電磁アクチュエータ及び羽根駆動装置は、カメラなどの撮像装置に適用可能である。
<3.本発明の特徴>
以上、説明したような構成の電磁アクチュエータは、加力部として機能するねじりバネ46がロータ5の回動方向とは逆方向に力を加える構成としているため、コイル7が通電状態から無通電状態になったときにロータ5を移動させやすくすることが可能となる。すなわち、コイルが通電状態から無通電状態に変化したときに、ロータ5とヨーク61a〜62bとの間のヒステリシスによりロータ5が回動しづらくなる場合であっても、ねじりバネ46の作用によってロータ5を滑らかに回動させることが可能となる。これにより、ロータ5を安定的に回転させることが可能となる。
また、上記構成の電磁アクチュエータにおいては、加力部としてねじりバネ46を採用することが好ましい。このような構成の電磁アクチュエータでは、比較的安価かつ簡易なねじりバネを利用して、安定した作動トルクを発生させる電磁アクチュエータを構成することが可能となる。
また、上記実施形態の羽根駆動装置では、上記構成の電磁アクチュエータと、地板4と、羽根(絞り羽根2及び3)と、羽根を駆動する駆動源を備える構成としている。このような羽根駆動装置では、動作時における羽根の開閉を安定させることが可能である。
また、本実施形態の一適用例としてのカメラ(撮像装置)では、上記の電磁アクチュエータまたは羽根駆動装置を含むことで、動作時におけるシャッタの開閉を安定させることが可能となる。
本発明は、カメラに用いられる羽根駆動装置の電磁アクチュエータなどとして好適に適用される。
1…補助地板
11…開口部
2、3…絞り羽根
21…NDフィルタ
22…ピン孔
23〜25…長孔
31…NDフィルタ
32…ピン孔
33〜35…長孔
4…地板
41…開口部
42…軸
43a、43b…ストッパ
44a〜44d…ピン
45…駆動アーム
451a、451b…駆動ピン
452…中心部
453…ピン孔
461a、461b…腕部
46…ねじりバネ
5…ロータ
51…モールド部
52…駆動ピン
61a、61b、62a、62b…ヨーク
7…ボビン、コイル
8…カバー
9…フレキシブル基板

Claims (4)

  1. 周方向に分割され異なる磁極に着磁された外周面を有し、かつ該外周面から突出して形成された駆動ピンを有するロータと、
    励磁用のコイルと、
    前記ロータの第1の外周面に対向する第1の円弧面を有する第1磁極部であって、前記コイルへの通電により第1の磁極が発生する第1の磁極部を含む第1ヨークと、
    前記ロータの第2の外周面に対向する第2の円弧面を有する第2磁極部であって、前記コイルへの通電により第2の磁極が発生する第2の磁極部を含む第2ヨークと、
    前記ロータに対して、前記コイルへの通電時の回動方向に対して逆方向の力を加える加力部と、を備え、
    前記ロータは、該ロータの回動により前記駆動ピンから駆動力が出力されるよう構成されている
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記加力部がねじりバネで構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 被写体光路用の開口部を有する地板と、
    前記開口部を開閉するべく前記地板に回動自在に支持された羽根と、
    前記羽根を駆動する駆動源と、を備え、
    前記駆動源は、請求項1または請求項2に記載の電磁アクチュエータである
    ことを特徴とする羽根駆動装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電磁アクチュエータを備えたカメラ。
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