JP2019102830A - 撮像装置、撮像方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及びプログラム Download PDF

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【課題】電子機器の大型化を招くことなく被射界深度の異なる画像を取得することができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置2は、羽根部材50,60と、絞り開口23Aの絞り値を変化させるボイスコイルモータ90とを含む絞り機構23と、撮像素子22と、被写体の画像を保存するメモリ6と、連写数を記憶する連写数記憶部132と、連写時間を記憶する連写時間記憶部133と、連写数記憶部132に記憶された連写数及び連写時間記憶部133に記憶された連写時間に基づいてシャッタ動作を制御するシャッタ制御部136と、動作時点T1〜T5における絞り値が相違するようにボイスコイルモータ90を駆動させるモータ制御部137とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及びプログラムに関するものである。
近年、携帯電話機やドローンなどの小型電子機器にもカメラ(撮像装置)が搭載されるようになっているが、このような小型電子機器においても、印象の異なる写真を撮影したいとのニーズが高まっている。このようなニーズに応えるために、例えば、デュアルカメラを搭載して被射界深度の異なる画像を撮影できるようにした携帯電話機が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このようなデュアルカメラを搭載した場合には、カメラが2つとなることにより撮像装置が大型化してしまい、これに伴い電子機器が大型化してしまうという問題があった。
特開2017−098525号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、電子機器の大型化を招くことなく被射界深度の異なる画像を取得することができる撮像装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、被射界深度の異なる画像を取得するための撮像方法を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、コンピュータに被射界深度の画像を取得させるためのプログラムを提供することを第3の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、電子機器の大型化を招くことなく被射界深度の異なる画像を取得することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、所定の連写時間内における所定の連写数のシャッタ動作により被写体を連写可能な撮像装置である。この撮像装置は、羽根部材と上記羽根部材を駆動させて上記撮像装置の絞り開口の絞り値を変化させるアクチュエータとを含む絞り機構と、上記被写体を撮像する撮像素子であって、上記絞り開口を通過した光が結像する面に配置される撮像素子と、上記撮像素子により撮像された上記被写体の画像を保存するメモリと、上記連写数を記憶する連写数記憶部と、上記連写時間を記憶する連写時間記憶部と、上記連写数記憶部に記憶された上記連写数及び上記連写時間記憶部に記憶された上記連写時間に基づいて上記シャッタ動作を制御するシャッタ制御部と、上記シャッタ動作の複数の動作時点における上記絞り値が相違するように上記アクチュエータを駆動させるアクチュエータ制御部と、を備える。
この撮像装置は、絞り機構(羽根部材)を駆動させるために、例えばボイスコイルモータのような小型のアクチュエータを使用することができる。そのため、小型のアクチュエータが使用された場合は、撮像装置を小型化・薄型化することができ、小型電子機器にも無理なく搭載することができる。そして、このような撮像装置が搭載された小型電子機器においては、連写しつつ絞りの調整をできるため、連写によって被射界深度の異なる複数の画像を取得することができる。また、被射界深度の異なる画像を取得するために複数の撮像装置を搭載する必要がなくなるため、電子機器の大型化を効果的に抑制することができる。このように、この撮像装置によれば、装置の大型化を招くことなく被射界深度の異なる画像を取得することが可能となる。
ここで、上記複数の動作時点間のインターバルが等しくてもよい。あるいは、上記複数の動作間のインターバルPが、Qを上記連写時間、Rは上記連写数として、P=Q/(R−1)の式で表されてもよい。これにより、算出アルゴリズムを単純化することができ、装置の設計が容易になる。
また、前記絞り値が最小となった時点及び前記絞り値が最大となった時点において前記シャッタ動作が実行されるように上記撮像装置を構成してもよい。これにより、被射界深度の相違が明確な複数の画像を取得することが可能となる。
ここで、上記撮像装置は、上記連写の設定画面及び上記被写体の画像を表示可能なディスプレイと、上記ディスプレイ上でユーザからの入力を受けるタッチパネルと、をさらに備えてもよい。これにより、ユーザ操作が行いやすくなる。また、上記撮像装置が上記ディスプレイ及び上記タッチパネルをさらに備える場合には、上記撮像装置は、上記タッチパネルにおける上記ユーザのスライド操作を判断するスライド操作判断部と、上記スライド操作判断部により判断された上記スライド操作に基づいて上記メモリに保存された上記画像を読み出す画像読出し部と、をさらに備えることが好ましい。これにより、取得された被射界深度の異なる画像を順次ディスプレイ上に表示していくことができるため、ユーザは、被写体画像の被射界深度が調整されているように認識できる。
なお、この撮像装置は、上記ディスプレイと上記タッチパネルとを含む操作部と、上記絞り機構と上記撮像素子と上記メモリと上記連写数記憶部と上記連写時間記憶部と上記動作時点設定部と上記シャッタ制御部と上記モータ制御部とを含む本体部と、をさらに備えてもよく、この場合には、上記操作部と上記本体部とは互いに別体として構成されていてもよい。このような構成により、この撮像装置をドローンなどに適用することが容易となる。
また、上記撮像装置は、上記連写数記憶部に記憶された上記連写数及び上記連写時間記憶部に記憶された上記連写時間に基づいて上記シャッタ動作の複数の動作時点を算出して記憶する動作時点設定部をさらに備えてもよい。この場合、上記シャッタ制御部は、上記シャッタ動作が上記動作時点設定部により算出された上記複数の動作時点で実行されるように上記シャッタ動作を制御してもよい。このような構成により、シャッタ動作の複数の動作時点を事前に設定することが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、被射界深度の異なる画像を取得するための撮像方法が提供される。この撮像方法は、被写体を連写により撮像する撮像方法である。この撮像方法では、まず、上記連写における連写数を設定し、上記連写における連写時間を設定する。そして、設定された上記連写数及び上記連写時間に基づくシャッタ動作を複数の動作時点で行うことにより上記連写を実行する。そして、上記連写の間、上記複数の動作時点における絞り値が相違するように、アクチュエータを用いて、絞り開口の上記絞り値を変化させるための羽根部材を動作させる。また、上記連写の間、上記被写体の画像が撮像される毎に上記被写体の画像をメモリに保存していく。
本発明の第3の態様によれば、コンピュータに被射界深度の画像を取得させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、コンピュータに被写体を連写により撮像させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータに、まず、上記連写における連写数を設定させ、上記連写における連写時間を設定させる。次に、設定された上記連写数及び上記連写時間に基づくシャッタ動作を複数の動作時点で行わせることにより上記連写を実行させる。そして、上記連写の間、上記複数の動作時点における絞り値が相違するように、アクチュエータを用いて、絞り開口の上記絞り値を変化させるための羽根部材を動作させる。また、上記連写の間、上記被写体が撮像される毎に上記被写体の画像をメモリに保存させる。
本発明に係る撮像装置は、絞り機構を駆動させるために例えばボイスコイルモータのような小型のアクチュエータを使用することができるため、小型電子機器にも無理なく搭載することができる。そして、このような撮像装置が搭載された小型電子機器においては、連写しつつ絞りの調整をできるため、連写によって被射界深度の異なる複数の画像を取得することができ、また、電子機器の大型化を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態における撮像装置を搭載したスマートフォンを示す背面斜視図である。 図2は、図1に示される撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示されるカメラモジュールを示す分解斜視図である。 図4は、図1に示されるカメラモジュールの絞り機構を示す分解斜視図である。 図5は、図4に示される絞り機構の全開状態(絞り孔の面積が最大になった状態)を示す正面図である。 図6は、図4に示される絞り機構の小絞り状態(絞り孔の面積が最少になった状態)を示す正面図である。 図7は、図2に示される撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図8は、図2に示される撮像装置の撮像処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、図1に示されるスマートフォンの操作画面を示す正面図である。 図10は、図1に示されるスマートフォンの操作画面を示す正面図である。 図11は、図2に示される撮像装置のシャッタ動作と絞り値との関係を示す概念図である。 図12は、図1に示されるスマートフォンの操作画面を示す正面図である。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図1から図12を参照して詳細に説明する。なお、図1から図12において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図12においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は本発明に係る小型電子機器の一例としてのスマートフォン1を示す背面斜視図である。図1に示すように、スマートフォン1には、本発明に係る撮像装置2が組み込まれている。
図2は、撮像装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、この撮像装置2は、スマートフォン1の背面に埋設されたカメラモジュール4と、ディスプレイ7と、ディスプレイ7への出力を制御するディスプレイ制御部130と、タッチパネル5と、タッチパネル5への入力を制御するタッチパネル制御部131と、撮像装置2の動作を制御する主制御部3と、撮像された画像等を保存するメモリ6とを含んでいる。このメモリ6は、例えばフラッシュメモリから構成される。
なお、本発明に係る小型電子機器は、本実施形態に述べるようなスマートフォンに限られるものではなく、スマートフォン以外のフィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ドローンなどの各種小型電子機器に対しても本発明を適用することができる。
図2に示すように、撮像装置2の主制御部3は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14とを備えている。ROM13は、本発明に係る撮像処理を撮像装置2に実行させるためのプログラムを格納している。CPU10は、ROM13に格納されているプログラムを読み出し、本発明に係る撮像処理を実行する。RAM14は、CPU10のワークエリアである。すなわち、この主制御部3はプログラムを実行するためのコンピュータとしての機能を有する。
ここで、図3はカメラモジュール4の一例を模式的に示す分解斜視図である。図1から図3に示すように、撮像装置2のカメラモジュール4は、レンズユニット21と、撮像素子22と、レンズユニット21の絞りを調整する絞り機構23と、レンズユニット21及び絞り機構23に取り付けられるストッパ26とを含んでいる。
レンズユニット21は、1枚以上のレンズ25等からなる光学系で構成されており、レンズ25等を介して被写体からの光を撮像素子22の撮像面に結像させる。
撮像素子22は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等として構成されており、被写体からの光が結像される撮像面を有している。この撮像素子22は、被写体からの光が上記撮像面に結像された際に生じる電荷から信号を生成して主制御部3に送信する。また、この撮像素子22は、主制御部3からの指令に基づいて撮像素子22に蓄積した電荷をリセットすることでシャッタ動作を行うことができるように構成されている。
図4は、上記絞り機構23を示す分解斜視図である。図4に示すように、絞り機構23は、撮像装置2の絞りを調整するために移動される1対の羽根部材50,60と、羽根部材50,60を駆動させる小型アクチュエータの一例であるボイスコイルモータ(VCM)90と、ボイスコイルモータ90の駆動を制御するフレキシブルプリント基板33とを含んでいる。このフレキシブルプリント基板33は、ボイスコイルモータ90を駆動させるモータドライバ35を有している。絞り機構23は、このような構成により、主制御部3からの指令によって羽根部材50,60を駆動させ、撮像装置2の絞り開口の大きさ(絞り値)を調整できるようになっている。以下、この絞り機構23について詳細に説明する。
図3に示すように、絞り機構23は、内部に羽根部材が収容された挿入部27を有しており、この挿入部27はレンズユニット21の内部に挿入されるようになっている。この挿入部27には、レンズ25を透過した光を通過させる絞り開口23Aが形成されている。本明細書においては、レンズユニット21の光軸(X軸)に沿って被写体側(−X方向側)を「前」又は「前方」、撮像素子22の撮像面側(+X方向側)を「後」又は「後方」ということがある。
図4に示すように、この絞り機構23は、地板部30と、地板部30の前方に位置する2枚の羽根部材50,60(第1の羽根部材50,第2の羽根部材60)を移動させる駆動部材80と、羽根部材50,60の前方で羽根部材50,60を覆うカバー部70とを備えている。
地板部30は、ベース部材31と、2つのヨーク41,41と、2つのコイルパターン43A,43Aが基板の内層に印刷された基板コイル43と、ベース部材31の前面に取り付けられる羽根押さえ32と、ベース部材31の後面に配置されるフレキシブルプリント基板33とを含んでいる。
ベース部材31の前面には、カバー部70を固定するための固定軸31Aと、駆動部材80を回動させるための回動軸31Bと、第1の羽根部材50をZ方向に移動させるためのガイド軸31Cと、第2の羽根部材60をZ方向に移動させるためのガイド軸31Dとが形成されている。これらの軸31A〜31Dはいずれもベース部材31の前面から前方に延びている。
フレキシブルプリント基板33の端部33Aは上方(+Z方向)に折り曲げられ、この折り曲げられた端部33Aがベース部材31の下部に形成された切欠き31Sを通ってベース部材31の前面側に配置される。このフレキシブルプリント基板33は主制御部3に接続されており、主制御部3からの駆動信号はフレキシブルプリント基板33を介してモータドライバ35に受信される。
地板部30の基板コイル43には、ベース部材31の回動軸31Bが挿通される貫通孔43Bが形成されている。基板コイル43の後方にはヨーク41が配置されており、基板コイル43のコイルパターン43Aは上述のフレキシブルプリント基板33に接続されている。
地板部30の羽根押さえ32には、上述した絞り開口23A(図3参照)を構成する円形開口32Sが形成されている。また、羽根押さえ32には、ベース部材31の軸31A〜31Dが挿通される貫通孔32A〜32Dが形成されている。さらに、羽根押さえ32の+Y方向側かつ−Z方向側の端部近傍と−Y方向側かつ−Z方向側の端部近傍には、それぞれ長孔32E,32Fが形成されている。
駆動部材80は、基板コイル43と羽根押さえ32との間に配置されており、本体部81と、本体部81に取り付けられる2つのマグネット82とを含んでいる。駆動部材80の2つのマグネット82は、基板コイル43のコイルパターン43Aとともにボイスコイルモータ(VCM)90を構成するものである。本体部81は、本体部81の+Y方向側の端部近傍から前方に延びる第1の駆動ピン(駆動部)85と、本体部81の−Y方向側の端部近傍から前方に延びる第2の駆動ピン(駆動部)86とを有している。駆動部材80のY方向の略中央には、ベース部材31の回動軸31Bが挿通される貫通孔83が形成されている。
本実施形態における絞り機構23は、上記ボイスコイルモータ90をアクチュエータとして駆動部材80を回動軸31B周りに回転させるように構成されている。すなわち、主制御部3から駆動信号がフレキシブルプリント基板33を介してモータドライバ35に受信されることにより、ボイスコイルモータ90が駆動し、これに伴い駆動部材80が回転するように構成されている。
カバー部70は、正面視において地板部30と略同一の外形及び寸法に形成されており、側板71とカバー本体72とを含んでいる。側板71には、羽根押さえ32の円形開口32Sの径よりも小さな径の円形開口71Sと、ベース部材31の軸31A,31Bが挿通される貫通孔71A,71Bと、羽根押さえ32の長孔32E,32Fに対応する長孔71E,71Fとが形成されている。また、カバー本体72には、ベース部材31の軸31A,31Bが嵌合する嵌合孔72A,72Bと、羽根押さえ32の長孔32E,32Fに対応する長孔72E,72Fとが形成されている。
第1の羽根部材50及び第2の羽根部材60は、略線対称の変形U字形状に形成されており、第1の羽根部材50が後方(地板部30に近い側)、第2の羽根部材60が前方(地板部30から遠い側)に位置している。上述した羽根押さえ32の前面及び側板71の後面には、それぞれ凹部が形成されており、羽根押さえ32と側板71とを重ね合わせると、羽根押さえ32と側板71との間に羽根収容空間が形成されるようになっている。羽根部材50,60はこの羽根収容空間に収容される。
第1の羽根部材50には、ベース部材31のガイド軸31Cが挿通される2つのガイド溝55と、駆動部材80の第1の駆動ピン85が係合する係合孔58と、羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通可能な絞り孔57とが形成されている。ガイド溝55は、Z方向に延びる長孔として形成されており、係合孔58は、駆動部材80の第1の駆動ピン85の移動を許容する大きさで形成されている。絞り孔57は、羽根押さえ32の円形開口32Sよりも少し大きな径の円形部57Aと、円形部57Aの−Z方向側の縁部から−Z方向に延出する延長部57Bとを含んでいる。
第2の羽根部材60には、ベース部材31のガイド軸31Dが挿通される2つのガイド溝66と、駆動部材80の第2の駆動ピン86が係合する係合孔68とが形成されている。また、羽根押さえ32の円形開口32Sと、側板71の円形開口71Sと、第1の羽根部材50の絞り孔57とに連通可能な絞り孔67が形成されている。ガイド溝66は、Z方向に延びる長孔として形成されており、係合孔68は、駆動部材80の第2の駆動ピン86の移動を許容する大きさで形成されている。絞り孔67は、羽根押さえ32の円形開口32Sよりも少し大きな径の円形部67Aと、円形部67Aの+Z方向側の縁部から+Z方向に延出する延長部67Bとを含んでいる。
ベース部材31の固定軸31Aは、羽根押さえ32の貫通孔32A及び側板71の貫通孔71Aに挿通され、カバー本体72の嵌合孔72Aに嵌合される。また、ベース部材31の回動軸31Bは、基板コイル43の貫通孔43B、駆動部材80の貫通孔83、羽根押さえ32の貫通孔32B、及び側板71の貫通孔71Bに挿通され、カバー本体72の嵌合孔72Bに嵌合される。これにより、羽根押さえ32と側板71との間に羽根部材50,60が収容された状態で、カバー部70が地板部30に固定される。
図5は、図4に示す絞り機構23からカバー部70を取り除いた状態を示している。図5に示すように、ベース部材31のガイド軸31Cは、羽根押さえ32の貫通孔32C及び第1の羽根部材50のガイド溝55に挿通され、第1の羽根部材50のガイド溝55に係合するようになっている。また、ベース部材31のガイド軸31Dは、羽根押さえ32の貫通孔32D及び第2の羽根部材60のガイド溝66に挿通され、第2の羽根部材60のガイド溝66に係合するようになっている。
駆動部材80の第1の駆動ピン85は、羽根押さえ32の長孔32E、第1の羽根部材50の係合孔58、側板71の長孔71E、及びカバー本体72の長孔72Eに挿通されている。この第1の駆動ピン85は、第1の羽根部材50の係合孔58に係合している。また、駆動部材80の第2の駆動ピン86は、羽根押さえ32の長孔32F、第2の羽根部材60の係合孔68、側板71の長孔71F、及びカバー本体72の長孔72Fに挿通されている。この第2の駆動ピン86は、第2の羽根部材60の係合孔68に係合している。
図5に示すように、第1の羽根部材50のガイド溝55は、それぞれZ方向に延びており、Y方向の幅がベース部材31のガイド軸31Cの外径と略等しくなるように形成されている。このガイド軸31Cとガイド溝55との係合によって、第1の羽根部材50はZ方向に移動できるようになっている。同様に、第2の羽根部材60のガイド溝66は、それぞれZ方向に延びており、Y方向の長さがベース部材31のガイド軸31Dの外径と略等しくなるように形成されている。このガイド軸31Dとガイド溝66との係合によって、第2の羽根部材60はZ方向に移動できるようになっている。
上述したように、駆動部材80の第1の駆動ピン85は第1の羽根部材50の係合孔58に係合しているので、第1の羽根部材50は、駆動部材80の駆動による第1の駆動ピン85の回動軸31B周りの回転に伴って地板部30に対して+Z方向に移動するようになっている。同様に、駆動部材80の第2の駆動ピン86は第2の羽根部材60の係合孔68に係合しているので、第2の羽根部材60は、駆動部材80の駆動による第2の駆動ピン86の回動軸31B周りの回転に伴って地板部30に対して−Z方向に移動するようになっている。
ところで、図5の状態は、第1の羽根部材50の絞り孔57の円形部57Aと、第2の羽根部材60の絞り孔67の円形部67Aとが羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通している状態であり、絞り機構23の絞り開口23Aの面積が最大(すなわち、絞り値が最小)となっている全開状態SOである。この図5の状態において、主制御部3からフレキシブルプリント基板33を介して所定の駆動信号が基板コイル43に送られると、コイルパターン43Aに所定の電流が流れて磁界を生じ、この磁界と駆動部材80のマグネット82との相互作用によって駆動部材80が反時計回りに回転する。これに伴い、第1の駆動ピン85が回動軸31Bを中心として反時計回りに回転し、その結果、上述したガイド軸31Cとガイド溝55との係合によって第1の羽根部材50が+Z方向に移動する。また、第2の駆動ピン86が回動軸31Bを中心として反時計回りに回転し、上述したガイド軸31Dとガイド溝66との係合によって第2の羽根部材60が−Z方向に移動する。そして、最終的には、絞り孔57の延長部57Bと、絞り孔67の延長部67Bとが羽根押さえ32の円形開口32S及び側板71の円形開口71Sに連通して図6の状態となる。すなわち、絞り機構23の絞り開口23Aの面積が最小(すなわち、絞り値が最大)となった小絞り状態SCとなる。
一方、小絞り状態SCにあるときに絞り機構23が所定の駆動信号を受信したときは、全開状態SOになるように駆動部材80が時計回りに回転することは言うまでもない。
以上のように、本実施形態における絞り機構23は、撮像装置2の絞り開口23Aの大きさ(すなわち、絞り値)を、主制御部3からの駆動信号に基づいて全開状態から小絞り状態の間で自由に変更できるように構成されている。また、この絞り機構23は、上述のように、ボイスコイルモータ90のような小型アクチュエータを使用できるように構成されているため、このような小型アクチュエータを使用することで薄型化・小型化され、その結果、スマートフォン1のような小型電子機器にも搭載することが可能となる(図1参照)。
なお、上述のボイスコイルモータ以外の小型アクチュエータの例として、タブレット端末、ノートPC、及びスマートフォンなどの携帯端末に利用されるアクチュエータが挙げられる。より具体的には、たとえば以下のような電磁アクチュエータが挙げられる。すなわち、マグネットロータと、コイルが磁性体に巻回された電磁石とを含み、該電磁石が上記マグネットロータの回転軸に対して垂直または軸方向に配置された電磁アクチュエータなどが他の小型アクチュエータの例として挙げられる。
次に、撮像装置2の機能構成の一例について、図7に示すブロック図を参照して説明する。
図7に示すように、撮像装置2のディスプレイ制御部130は、主制御部3からの指令に基づいて、連写数や連写時間などの種々の入力画面あるいは撮像された被写体の画像などをディスプレイ7に表示させる。
タッチパネル制御部131は、ディスプレイ7上のタッチパネル5に対するユーザ操作を検出し、検出したユーザ操作を主制御部3に伝達する。このユーザ操作には、連写数や連写時間の設定、連写の指示、及びタッチパネル5に対するスライド操作などが含まれる。
主制御部3は、ROM13(図2参照)などに格納されたプログラムに基づいて、後述する図8に示す工程を撮像装置2に実行させる。撮像装置2にこのような工程を実行させるために、主制御部3は、連写数記憶部132と、連写時間記憶部133と、動作時点設定部134と、連写指令部135と、シャッタ制御部136と、モータ制御部137と、スライド操作判断部138と、画像読出し部139とを有している。
本実施形態の例では、主制御部3に含まれるCPU10がROM13に格納されたプログラムを実行することで、主制御部3(コンピュータ)が、連写数記憶部132、連写時間記憶部133、動作時点設定部134、連写指令部135、シャッタ制御部136、モータ制御部137、スライド操作判断部138、及び画像読出し部139として機能する。
主制御部3の連写数記憶部132は、タッチパネル制御部131を介して連写数のデータを受信するとともに、この連写数データをRAM14(図2参照)などに格納する。また、この連写数記憶部132は、格納した連写数データを動作時点設定部134に送信する。
主制御部3の連写時間記憶部133は、タッチパネル制御部131を介して連写時間のデータを受信するとともに、この連写時間データをRAM14などに格納する。また、この連写時間記憶部133は、格納した連写時間データを動作時点設定部134に送信する。
主制御部3の動作時点設定部134は、連写数記憶部132から送られた連写数データ及び連写時間記憶部133から送られた連写時間データを受信し、連写数データ及び連写時間データに基づいてシャッタ動作の複数の動作時点を所定のアルゴリズムに従って算出するとともに、この動作時点データをRAM14などに格納する。また、この動作時点設定部134は、格納した動作時点データをシャッタ制御部136及びモータ制御部137に送信する。
主制御部3の連写指令部135は、タッチパネル制御部131を介してユーザの連写指示を受信すると、この連写指示をシャッタ制御部136及びモータ制御部137に送信する。
主制御部3のシャッタ制御部136は、動作時点設定部134からの動作時点データ及び連写指令部135からの連写指令を受信すると、カメラモジュール4の撮像素子22においてシャッタ動作が上記動作時点で実行されるように制御する。
主制御部3のモータ制御部137(アクチュエータ制御部)は、動作時点設定部134からの動作時点データ及び連写指令部135からの連写指令を受信すると、絞り機構23のアクチュエータとしてのボイスコイルモータ90を駆動させる駆動信号を生成する。そして、この駆動信号を介して、上記シャッタ動作の各動作時点における絞り開口23A(図3参照)の面積(絞り値)がそれぞれ相違するように絞り機構23の動作を制御する。
主制御部3のスライド操作判断部138は、タッチパネル制御部131によって検出されたタッチパネル5に対するユーザのスライド操作を所定のアルゴリズムに従って判断し、その判断結果に基づいて信号を生成して画像読出し部139に送信する。
主制御部3の画像読出し部139は、スライド操作判断部138からの信号を受信すると、連写された被写体の画像をメモリ6から順次読み出し、この画像をディスプレイ制御部130に送信する。
なお、上述の機能構成の説明では、理解を容易にするために、データ処理における動作を表す語として「送信」及び「受信」という語を用いたが、データが実際に「送信」又は「受信」されないようなデータ処理を行ってもよいことは言うまでもない。例えば、CPU10が連写数記憶部132及び動作時点設定部134として機能する場合、プログラムの処理に従って、連写数記憶部132として機能するときは連写数データをRAM14に格納し、一方、動作時点設定部134として機能するときはRAM14から連写数データを読み出すことになる。このようなデータ処理を行ってもよいことは言うまでもない。
このような撮像装置2によれば、例えば図8に示すステップS1〜ステップS8が順次実行されることにより、被写体が連写され、連写された被写体の画像がディスプレイ7に表示される。
(ステップS1)
スマートフォン1のユーザがタッチパネル5を介して連写コマンドを入力すると、例えば図9に示すような連写数入力画面D1がディスプレイ7に表示される。例えば、ユーザが5回の連写を所望するときは、この画面D1の連写数入力欄にタッチパネル5を介して「5」と入力する。図7に示すように、このユーザ入力はタッチパネル制御部131によって検出され、「5(回)」という連写数データが主制御部3の連写数記憶部132に送信される。連写数記憶部132は、この連写数データをRAM14等に格納する。このようにして連写数が設定される。
(ステップS2)
上記ステップS1が終了すると、例えば図10に示すような連写回数入力画面D2がディスプレイ7に表示される。例えば、ユーザが1.5秒の連写時間を所望するときは、この画面D2の連写時間入力欄にタッチパネル5を介して「1.5」と入力する。図7に示すように、このユーザ入力はタッチパネル制御部131によって検出され、「1.5(秒)」という連写時間データが主制御部3の連写時間記憶部133に送信される。連写時間記憶部133は、この連写時間データをRAM14等に格納するとともに、このデータを動作時点設定部134に送信する。このようにして連写時間が設定される。
(ステップS3)
図7に示すように、動作時点設定部134は、連写時間記憶部133からの連写時間データ(1.5秒)を受信すると、連写数記憶部132から連写数データ(5回)を読み出す。本実施形態の例では、動作時点設定部134は、これら連写数データ及び連写時間データに基づいて、シャッタ動作の動作時点間のインターバルが等しくなるように各動作時点を算出する。より具体的には、図11に示すように、シャッタ制御部136は、まず、ユーザの連写指令を受信するタイミング(0秒)を1回目の動作時点T1として定め、連写指令を受信して1.5秒後のタイミングを5回目の動作時点T5として定める。次に、動作時点T1〜T5の各インターバルが等しくなるようにインターバル(秒)を算出する。この例では、連写数が5回(すなわち、シャッタ動作の動作時点が5つ(T1〜T5))であるため、動作時点間のインターバルの数は4である。したがって、連写時間である5秒をインターバル数の4で割ると、各インターバルは0.375秒となる。すなわち、動作時点設定部134は、2回目の動作時点T2を連写指令受信後0.375秒後のタイミングと算出し、3回目の動作時点T3を0.75秒後のタイミングと算出し、4回目の動作時点T4を1.125秒後のタイミングと算出する。動作時点設定部134は、以上のようにしてシャッタ動作の動作時点T1〜T5を算出し、この算出データをRAM14などに格納する。
(ステップS4)
ステップS4の後、ユーザがレンズ25(図1参照)を被写体に向けた上で連写指令をタッチパネル5を介して入力すると、図7に示すように、この連写指令はタッチパネル制御部131を介して連写指令部135に受信される。そして、連写指令部135は、この連写指令をシャッタ制御部136及びモータ制御部137に送信する。
シャッタ制御部136は、連写指令部135からの連写指令を受信すると、動作時点設定部134から上記算出データを読み出す。そして、動作時点T1〜T5の各タイミングで撮像素子22に対して信号を送信する。撮像素子22は、シャッタ制御部136から信号を受信する度にシャッタ動作を行って被写体を撮像する。
モータ制御部137は、連写指令部135からの連写指令を受信すると、動作時点設定部134から上記算出データを読み出し、該算出データに基づいて絞り機構23を例えば以下のように制御する。この例では、絞り機構23は、連写指令を受信したタイミング(すなわち、動作時点T1)において上記全開状態SO(図5参照)の状態にあり、連写指令を受信してから1.5秒後(すなわち、動作時点T5)において上記小絞り状態SC(図6参照)になるように制御される。
モータ制御部137は、上記連写指令を受信すると、図7に示すように、駆動信号J(図11参照)を絞り機構23のフレキシブルプリント基板33に送信する。この駆動信号Jは、全開状態SO(以下、単に「状態SO」と記す。)にある絞り機構23を1.5秒後に小絞り状態SC(以下、単に「状態SC」と記す。)にするものである。
したがって、この駆動信号Jがフレキシブルプリント基板33を介してモータドライバ35に伝達されると、ボイスコイルモータ90が駆動して羽根部材50,60が移動する結果、図11に示すように、動作時点T1から0.375秒後、すなわち動作時点T2において、絞り開口23Aの面積がその分だけ小さくなって(すなわち、絞り値がその分だけ大きくなって)絞り機構23が状態SKとなる。また、動作時点T2から0.375秒後、すなわち動作時点T3において、絞り開口23Aの面積はT2の状態からさらに小さくなって(すなわち、絞り値がさらに大きくなって)絞り機構23が状態SLとなる。そして、動作時点T3からさらに0.375秒後、すなわち、動作時点T4において絞り機構23が状態SMとなり、最終的に、動作時点T4から0.375秒後、すなわち、動作時点T5において絞り機構23が状態SCとなる。
絞り機構23が以上のように動作することにより、動作時点T1〜T5における撮像素子22のシャッタ動作によって状態SO,SK,SL,SM,SCにおける被写体画像、すなわち、被射界深度が相違する5つの被写体画像が取得される。これら5つの画像は、取得される度に主制御部3を介して順次メモリ6に格納される。
(ステップS5)
本実施形態によれば、上記ステップS4の後、ユーザは連写により取得された画像を以下のようにして確認することができる。ユーザが上記連写により取得された画像を確認する指令をタッチパネル5を介して入力すると、ディスプレイ7に例えば図12に示すようなスライダGが表示される。これを受けて、ユーザは、指8をスライダGに当ててY方向にスライドさせる。このスライド操作は、タッチパネル制御部131を介して主制御部3のスライド操作判断部138に伝達される。
(ステップS6)
スライド操作判断部138は、ユーザの上記スライド操作が伝達されると、ユーザのスライド操作が右方向(−Y方向)のものか左方向(+Y方向)のものか判断する。例えば、スライド操作判断部138は、上記スライド操作が右方向のものと判断した場合には、早い時点でメモリ6に格納された画像から順次メモリ6から読み出すように画像読出し部139に指令する。すなわち、動作時点T1の画像→動作時点T2の画像→・・・→動作時点T5の画像の順に画像を読み出すように指令する。反対に、上記スライド操作が左方向のものと判断した場合には、遅い時点でメモリ6に格納された画像から順次メモリ6から読み出すように画像読出し部139に指令する。すなわち、動作時点T5の画像→動作時点T4の画像→・・・→動作時点T1の画像の順に画像を読み出すように指令する。
画像読出し部139は、スライド操作判断部138から上記指令を受信すると、メモリ6に格納されている上記連写により取得された画像を、動作時点T1の画像→動作時点T2の画像→・・・→動作時点T5の画像の順、又は、動作時点T5の画像→動作時点T4の画像→・・・→動作時点T1の画像の順に順次読み出す。
(ステップS7)
そして、これらの画像は、ディスプレイ制御部130を介して順次ディスプレイ7に表示される。
以上のように、本実施形態における撮像装置2によれば、連写動作に絞り調整を組み合わせることができ、これによりシャッタ動作の各動作時点における絞り値を相違させることができるため、1回の連写で被射界深度の異なる画像を複数取得することができる。そのため、被射界深度が異なる画像を取得するために電子機器に複数の撮像装置を搭載する必要がなく、電子機器の大型化を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、タッチパネルに対するユーザのスライド操作によって、連写により取得された被射界深度が相違する画像をディスプレイに順次表示していくことができるため、被射界深度が異なる被写体画像が取得されていることを認識しやすくなる。
なお、上述した実施形態では、ユーザのタッチパネル5に対するスライド操作によって被写体画像をディスプレイ7に順次表示していく例を説明したが、他の方法によって被写体画像をディスプレイ7に表示してもよい。この場合には、主制御部3にスライド操作判断部138や画像読出し部139を設ける必要はなく、また、ステップS6及びステップS7を実行する必要もない。ただし、ステップS6及びステップS7を実行するように撮像装置を構成することで、上述のように、被射界深度が調整されていることを明確に認識することができる。
また、上述した実施形態では、動作時点間の各インターバルが等しくなるように動作時点を算出した例を説明したが、その他任意のアルゴリズムにより動作時点を算出してもよい。ただし、上述した実施形態のように動作時点間の各インターバルが等しくなるように動作時点を算出する場合には、Pをインターバル、Qを連写時間、Rは連写数とすると、インターバルPを以下のような簡便な式(1)によって算出することができる。
P=Q/(R−1) ・・・(1)
そのため、アルゴリズムを単純化することができ、撮像装置の設計が容易になる。
また、上述の実施形態では、シャッタ動作の複数の動作時点がステップS4の前に動作時点設定部に設定(記憶)されている例を説明したが、必ずしも動作時点を事前に設定しておく必要はない。例えば、ユーザの連写指令が入力された後、ユーザ設定の連写時間毎にユーザ設定の連写数でシャッタ動作を実行させるシャッタ制御部を構成してもよい。この場合、動作時点設定部は不要となる。
また、上述した実施形態では、絞り機構23が全開状態SO及び小絞り状態SCにあるときにシャッタ動作が行われる例を説明したが、各シャッタ動作の動作時点において絞り値が相違するように絞り機構が動作するのであれば、必ずしも状態SO及び状態SCにあるときにシャッタ動作が行われる必要はない。ただし、状態SO及び状態SCにあるときにシャッタ動作が行われることで、被射界深度の相違が大きい画像を取得することができる。
また、上述のように、この撮像装置2はドローンにも搭載することが可能であるが、この場合には、遠隔操作を容易にするために、タッチパネル及びディスプレイからなる操作部を、主制御部とカメラモジュールとメモリとを含む本体部に対して別体として構成することが好ましい。
また、上述した実施形態では、撮像素子に蓄積した電荷をリセットすることでシャッタ動作を行ういわゆる電子シャッタを備える撮像装置を例にして説明したが、物理的なシャッタ(メカニカルシャッタ)を備える撮像装置として構成してもよいことは言うまでもない。
また、主制御部がCPUに加えて他のプロセッサを含むように構成してもよい。この場合、当該他のプロセッサが、上記機能構成(すなわち、連写数記憶部132、連写時間記憶部133、動作時点設定部134、連写指令部135、シャッタ制御部136、モータ制御部137、スライド操作判断部138、及び画像読出し部139)の一部または全てとして機能するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、ステップS1→ステップS2の順で連写が実行される例を説明したが、ステップS2→ステップS1の順で連写を実行してもよい。
また、ROM13等に記憶されているプログラムは、データ配信用のサーバのHDD(Hard Disk Drive)に記憶され、ネットワークを介してスマートフォンなどの電子機器に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体にプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされたプログラムが本実施例と同等の構成の電子機器にインストールされた場合、上述の実施形態と同等の効果が得られる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した用語「上」、「上方」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
1 スマートフォン
2 撮像装置
3 主制御部
4 カメラモジュール
5 タッチパネル
6 メモリ
7 ディスプレイ
10 CPU
13 ROM
14 RAM
21 レンズユニット
22 撮像素子部
23 絞り機構
23A 絞り開口
25 レンズ
26 ストッパ
27 挿入部
30 地板部
31 ベース部材
31A 固定軸
31B 回動軸
31C,31D ガイド軸
32 羽根押さえ
32A〜32D 貫通孔
32E,32F 長孔
32S,71S 円形開口
33 フレキシブルプリント基板
35 モータドライバ
41 ヨーク
43 基板コイル
43A コイルパターン
43B 貫通孔
50 第1の羽根部材
55,66 ガイド溝
57,67 絞り孔
57A,67A 円形部
57B,67B 延長部
58,68 係合孔
60 第2の羽根部材
70 カバー部
71 側板
71A,71B 貫通孔
71E,71F 長孔
72 カバー本体
72A,72B 嵌合孔
72E,72F 長孔
80 駆動部材
81 本体部
82 マグネット
83 貫通孔
85 第1の駆動ピン
86 第2の駆動ピン
90 ボイスコイルモータ
130 ディスプレイ制御部
131 タッチパネル制御部
132 連写数記憶部
133 連写時間記憶部
134 動作時点設定部
135 連写指令部
136 シャッタ制御部
137 モータ制御部(アクチュエータ制御部)
138 スライド操作判断部
139 画像読出し部

Claims (10)

  1. 所定の連写時間内における所定の連写数のシャッタ動作により被写体を連写可能な撮像装置であって、
    羽根部材と、前記羽根部材を駆動させて前記撮像装置の絞り開口の絞り値を変化させるアクチュエータとを含む絞り機構と、
    前記被写体を撮像する撮像素子であって、前記絞り開口を通過した光が結像する面に配置される撮像素子と、
    前記撮像素子により撮像された前記被写体の画像を保存するメモリと、
    前記連写数を記憶する連写数記憶部と、
    前記連写時間を記憶する連写時間記憶部と、
    前記連写数記憶部に記憶された前記連写数及び前記連写時間記憶部に記憶された前記連写時間に基づいて前記シャッタ動作を制御するシャッタ制御部と、
    前記シャッタ動作の複数の動作時点における前記絞り値が相違するように前記アクチュエータを駆動させるアクチュエータ制御部と、
    を備える、撮像装置。
  2. 前記複数の動作時点間のインターバルが等しい、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の動作間のインターバルPは、Qを前記連写時間、Rを前記連写数とすると、
    P=Q/(R−1)
    の式で表される、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記絞り値が最小となった時点及び前記絞り値が最大となった時点において前記シャッタ動作が実行される、請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記連写の設定画面及び前記被写体の画像を表示可能なディスプレイと、
    前記ディスプレイ上でユーザからの入力を受けるタッチパネルと、
    さらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記タッチパネルにおける前記ユーザのスライド操作を判断するスライド操作判断部と、
    前記スライド操作判断部により判断された前記スライド操作に基づいて前記メモリに保存された前記画像を読み出す画像読出し部と、
    をさらに備える、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記ディスプレイと前記タッチパネルとを含む操作部と、
    前記絞り機構と前記撮像素子と前記メモリと前記連写数記憶部と前記連写時間記憶部と前記動作時点設定部と前記シャッタ制御部と前記モータ制御部とを含む本体部と、
    をさらに備え、
    前記操作部と前記本体部とは互いに別体として構成されている、請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. 前記連写数記憶部に記憶された前記連写数及び前記連写時間記憶部に記憶された前記連写時間に基づいて前記シャッタ動作の前記複数の動作時点を算出して記憶する動作時点設定部をさらに備え、
    前記シャッタ制御部は、前記シャッタ動作が前記動作時点設定部により算出された前記複数の動作時点で実行されるように前記シャッタ動作を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 被写体を連写により撮像する撮像方法であって、
    前記連写における連写数を設定し、
    前記連写における連写時間を設定し、
    設定された前記連写数及び前記連写時間に基づくシャッタ動作を複数の動作時点で行うことにより前記連写を実行し、
    前記連写の間、前記複数の動作時点における絞り値が相違するように、アクチュエータを用いて、絞り開口の前記絞り値を変化させるための羽根部材を動作させ、
    前記連写の間、前記被写体の画像が撮像される毎に前記被写体の画像をメモリに保存していく、撮像方法。
  10. コンピュータに被写体を連写により撮像させるためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記連写における連写数を設定させ、
    前記連写における連写時間を設定させ、
    設定された前記連写数及び前記連写時間に基づくシャッタ動作を複数の動作時点で行わせることにより前記連写を実行させ、
    前記連写の間、前記複数の動作時点における絞り値が相違するように、アクチュエータを用いて、絞り開口の前記絞り値を変化させるための羽根部材を動作させ、
    前記連写の間、前記被写体が撮像される毎に前記被写体の画像をメモリに保存させる、プログラム。
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