JP4317283B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ用のフォーカルプレンシャッタに係り、特に、シャッタ地板の撮影用開口を先羽根群及び後羽根群で覆う二重遮光機能を有するフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ用フォーカルプレンシャッタとしては、例えば特開昭62−18525号公報に記載されているものが知られている。この公報に記載のフォーカルプレンシャッタは、アパーチャを有する地板と、アパーチャを閉鎖・開放する先羽根群及び後羽根群と、先羽根群を駆動する先駆動レバーと、後羽根群を駆動する第1の後駆動レバーと、第1の後駆動レバーとバネで連結された第2の後駆動レバーと、先駆動レバーに当接するカム部、第2の後駆動レバーに当接するセットローラ、第1の後駆動レバーに当接する係止部を有するチャージ部材と、先駆動レバーに当接するカム部及び第1の後駆動レバーに当接する係止部を有する後駆動保持レバーとを備えている。
【0003】
このようなフォーカルプレンシャッタにおいて、撮影(露出)が終了すると、チャージ部材が左旋し、チャージ部材のカム部が先駆動レバーに当接すると共にセットローラが第2の後駆動レバーに当接し、先駆動レバー及び第2の後駆動レバーが右旋し、これにより先羽根群が閉鎖位置に移動して後羽根群と共にアパーチャを覆うようになる。この二重遮光状態からレリーズ操作が行われると、チャージ部材が右旋し、第1の後駆動レバーがバネによって直ちに右旋し、後羽根群が閉鎖位置から待避位置に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、第2の後駆動レバーを右旋させ始めた直後は、第1の後駆動レバーの被係止部が後駆動保持レバーの係止部に当接して第1の後駆動レバーが第2の後駆動レバーに追従して右旋することを阻止している。そして、第2の後駆動レバーがある程度右旋すると、第1の後駆動レバーの被係止部がチャージ部材の係止部に当接して第1の後駆動レバーの右旋を阻止する。
【0005】
このように第1の後駆動レバーの右旋を阻止することで後羽根群を閉鎖位置に保持しておくための部材として、チャージ部材及び後駆動保持レバーという2つの部材を使用している。この場合には、シャッタ地板にそれら2つの部材を配置するためのスペースの確保が必要となるため、シャッタの寸法が大きくなると共に、部品点数が多い分シャッタの製作コストが高くなる。
【0006】
本発明の目的は、小型化及び低コスト化を図ることができるカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、撮影用開口を備えたシャッタ地板と、撮影用開口を閉鎖・開放する先羽根群及び後羽根群と、先羽根群を駆動する先羽根駆動部材と、後羽根群を駆動する第1の後羽根駆動部材と、露光作動時において第1の後羽根駆動部材と略一体に作動する第2の後羽根駆動部材と、シャッタチャージを行う正転時において先羽根駆動部材を押動する第1のカム部、該正転時において第2の後羽根駆動部材を押動する第2のカム部、該正転時の途中において第2の後羽根駆動部材に追従して後羽根群を閉鎖位置から開放位置へ向けて作動させている途中の第1の後羽根駆動部材に当接する第3のカム部、を有していて、該第3のカム部のカム面は、その当接後は、第1の後羽根駆動部材を押動しそれまでとは逆方向へ作動させることによって後羽根群を閉鎖位置に復帰させ該閉鎖位置に保持する形状をしている正逆転可能なセット部材と、セット部材を駆動するセット部材駆動手段と、を備えるカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供する。
【0008】
以上のように構成した本発明においては、セット部材に設けた第3のカム部だけで後羽根群を閉鎖位置に保持し続けることができるので、後羽根群を閉鎖位置に保持するための部材の数が従来のフォーカルプレンシャッタよりも少なくて済む。このため、シャッタ地板に広い配置スペースを確保する必要がなくなるので、フォーカルプレンシャッタ自体が小型になると共に、部品点数が少なくなる分だけシャッタの製作コストが安価になる。
【0011】
また、好ましくは、第3のカム部のカム面は、セット部材の逆転時において、その前半領域では、第1の後羽根駆動部材と当接していて、後羽根群を閉鎖位置に保持し、後半領域では、第3のカム部から離脱し、後羽根群を開放位置へと移動可能にする形状を有している構成とする。
【0012】
これにより、第1の後羽根駆動部材の作動片が閉鎖位置に対応する位置にある状態からセット部材を正転させると、第1の後羽根駆動レバーはその作動片が第3のカム部のカム面を摺動しながら徐々に回動していく。このため、第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の閉鎖位置に対応する位置から後羽根群の開放位置まで直ちに回動することがなく、第1の後羽根駆動レバーの急な回動による衝撃が少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカメラ用フォーカルプレンシャッタの好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態によるカメラ用フォーカルプレンシャッタの平面図である。同図において、フォーカルプレンシャッタ100は二重遮光機能を有するものであり、撮影用開口であるアパーチャ1aを有するシャッタ地板1と、アパーチャ1aを閉鎖・開放する先羽根群2及び後羽根群3と、先羽根群2及び後羽根群3がアパーチャ1aを閉鎖する閉鎖位置とアパーチャ1aを開放する開放位置との間を走行するように、先羽根群2及び後羽根群3を独立して駆動する羽根駆動機構4とを備えている。
【0015】
羽根駆動機構4は、シャッタ地板1に軸11により回動自在に取り付けられ、駆動ピンを介して先羽根群2と連結された先羽根駆動レバー(先羽根駆動部材)12と、シャッタ地板1に軸14により回動自在に取り付けられ、駆動ピンを介して後羽根群3と連結された第1の後羽根駆動レバー(第1の後羽根駆動部材)15と、シャッタ地板1に軸14により回動自在に取り付けられ、図示しない羽根アームとシャッタ地板1との間に張架された図示しないバネにより付勢された第2の後羽根駆動レバー(第2の後羽根駆動部材)19と、シャッタ地板1に軸21により回動自在に取り付けられ、先羽根駆動レバー12、第1の後羽根駆動レバー15及び第2の後羽根駆動レバー19を回動させるセットレバー(セット部材)22と、シャッタ地板1に軸24により回動自在に取り付けられ、図示しない駆動モータにより回動する補助セットレバー26と、セットレバー22と補助セットレバー26とを軸28及び29により連結するセットリンクレバー25とを備えている。ここで、補助セットレバー26、セットリンクレバー25及び図示しない駆動モータは、セットレバー22を駆動するセット部材駆動手段を構成する。
【0016】
また、羽根駆動機構4は、シャッタ地板1に形成された弧状溝1b,1cを備え、各弧状溝1b,1cの一端側にはダンパ(緩衝部材)1d,1eが設けられている。また、羽根駆動機構4は、先羽根駆動レバー12を先羽根群2の閉鎖位置に対応する位置(チャージ位置)に保持しておくための電磁石(図では鉄心38のみ示し、鉄心38のまわりのコイルは省略している)と、第2の後羽根駆動レバー19を後羽根群3の開放位置に対応する位置(チャージ位置)に保持しておくための電磁石(図では鉄心39のみ示し、鉄心39のまわりのコイルは省略している)とを備えている。
【0017】
先羽根駆動レバー12は、バネ31によって右旋性(時計回り方向の回動習性)の付勢力が付与されている。また、先羽根駆動レバー12は、図2に示すように、軸11が挿入される軸挿入部12aと、セットレバー22に係合する作動片12bと、弧状溝1cに挿入される駆動ピン12cと、鉄心38に接触吸着される磁石受け部12dとを有している。
【0018】
第1の後羽根駆動レバー15は、図3に示すように、軸14が挿入される軸挿入部15aと、セットレバー22に係合する作動片15bと、弧状溝1bに挿入される駆動ピン15cとを有している。
【0019】
第2の後羽根駆動レバー19は、第1の後羽根駆動レバー15の上方に設けられ、バネ33によって右旋性の付勢力が付与されている。また、第2の後羽根駆動レバー19は、図4に示すように、軸14が挿入される軸挿入部19aと、セットレバー22に係合する作動片19bと、鉄心39に接触吸着される磁石受け部19dと、第1の後羽根駆動レバー15の左旋を停止させるためのストッパ19e(図8〜図17参照)とを有している。
【0020】
セットレバー22は、図5に示すように、軸21が挿入される軸挿入部22aと、軸28が挿入される軸挿入部(図示せず)と、先羽根駆動レバー12の作動片12bと当接し、先羽根駆動レバー12を押動する第1のカム部22bと、第2の後羽根駆動レバー19の作動片19bと当接し、第2の後羽根駆動レバー19を押動する第2のカム部22cと、第1の後羽根駆動レバー15の作動片15bと当接する第3のカム部22dとを備えている。
【0021】
ここで、第3のカム部22dは、セットレバー22を右旋(正転)させたときに、第1の後羽根駆動レバー15の作動片15bと当接することで後羽根群3を閉鎖位置に保持し続けるようにするものである。当該カム部22dのカム面は、セットレバー22を正転させたときには、後羽根群3を閉鎖位置に保持し続ける間中、常に第1の後羽根駆動レバー15の作動片15bを摺動させ、セットレバー22を左旋(反転)させたときには、作動片15bを摺動させながら第1の後羽根駆動レバー15を作動させるような形状を有している。
【0022】
補助セットレバー26は、バネ35によって左旋性(反時計回り方向の回動習性)の付勢力が付与されている。また、補助セットレバー26は、図6に示すように、軸24が挿入される軸挿入部26aと、軸29が挿入される軸挿入部26bとを備えている。
【0023】
セットリンクレバー25は、図7に示すように、両端部に軸挿入部25a及び25bを有しており、軸挿入部25aがセットレバー22の軸挿入部(図示せず)と軸28により連結され、軸挿入部25bが補助セットレバー26の軸挿入部26bと軸29により連結される。
【0024】
以上にように構成したフォーカルプレンシャッタ100の動作を図1及び図8〜図17を用いて説明する。なお、図8〜図17では、図1で示した先羽根群2、後羽根群3、各バネ31,33,35は省略している。
【0025】
図1は撮影(露光)が終了して後羽根群3の走行が完了した状態を示しており、カメラ内部の制御系はその状態を検知し、直ちにカメラ内部のモータに駆動指令を与え、フィルムの巻き上げ、ミラー機構系のチャージを行うと共に、上記フォーカルプレンシャッタ100のチャージを行う。
【0026】
まず、図示しない駆動モータの回転により補助セットレバー26がバネ35に抗して右旋し始め、この補助セットレバー26の回動がセットリンクレバー25を介してセットレバー22に伝達され、セットレバー22が右旋し始める。これに伴い、セットレバー22の第1のカム部22bが先羽根駆動レバー12の作動片12bに当接し、先羽根駆動レバー12はバネ31に抗して左旋する(図8参照)。
【0027】
図8の状態から補助セットレバー26がさらに右旋すると、先羽根駆動レバー12がさらに左旋すると共に、セットレバー22の第2のカム部22cが第2の後羽根駆動レバー19の作動片19bに当接し、第2の後羽根駆動レバー19はバネ33に抗して左旋し始める。このとき、第1の後羽根駆動レバー15は図示しないバネにより第2の後羽根駆動レバー19と一体に左旋する(図9参照)。
【0028】
図9の状態から補助セットレバー26がさらに右旋すると、先羽根駆動レバー12及び第2の後羽根駆動レバー19がさらに左旋すると共に、セットレバー22の第3のカム部22dが第1の後羽根駆動レバー15の作動片15bに当接し、第1の後羽根駆動レバー15は図示しないバネに抗して右旋し始める。このとき、第1の後羽根駆動レバー15はその作動片15bが第3のカム部22dのカム面を摺動しながら右旋する(図10参照)。なお、図10の状態に達するまでは、第1の後羽根駆動レバー15が第2の後羽根駆動レバー19と一体に左旋するため、後羽根群3は開放位置に向かってわずかに走行するが、遮光動作にはほとんど影響はない。
【0029】
図10の状態から補助セットレバー26がさらに右旋すると、先羽根駆動レバー12及び第2の後羽根駆動レバー19がさらに左旋し、先羽根駆動レバー12の磁石受け部12dが鉄心38の端面に接触すると共に、第2の後羽根駆動レバー19の磁石受け部19dが鉄心39の端面に接触する。これにより、先羽根群2は閉鎖位置に達する。また、第1の後羽根駆動レバー15はさらに右旋し続ける(図11参照)。
【0030】
図11の状態から補助セットレバー26がさらに右旋し、オーバーチャージ位置に達すると、先羽根駆動レバー12の磁石受け部12dが鉄心38の端面に押し付けられると共に、第2の後羽根駆動レバー19の磁石受け部19dが鉄心39の端面に押し付けられる。また、第1の後羽根駆動レバー15がさらに右旋し、これにより後羽根群3は完全な閉鎖位置に達する(図12参照)。
【0031】
この状態で、図示しない制御系により鉄心38及び39のまわりのコイルを通電する。すると、磁石受け部12d及び19dは上述したように鉄心38及び39に押し付けられているので、先羽根駆動レバー12及び第2の後羽根駆動レバー19は鉄心38及び39に確実に吸着され保持される。
【0032】
続いて、図示しないレリーズボタンによりレリーズ操作が行われると、図示しない駆動モータが逆転し、補助セットレバー26が反転(左旋)し始める。これに伴ってセットレバー22が左旋し、このセットレバー22の第3のカム部22dに当接している第1の後羽根駆動レバー15が左旋し始め、これにより後羽根群3は閉鎖位置から開放位置に向かって走行するようになる。このとき、第1の後羽根駆動レバー15はその作動片15bが第3のカム部22dのカム面を摺動しながら徐々に左旋していく。なお、先羽根駆動レバー12及び第2の後羽根駆動レバー19は、鉄心38及び39に吸着保持されたままである。(図13〜図15参照)。
【0033】
図15の状態から補助セットレバー26がさらに左旋すると、セットレバー22の第3のカム部22dが第1の後羽根駆動レバー15の作動片15から離脱し、これにより第1の後羽根駆動レバー15は図示しないバネにより直ちに左旋し、後羽根群3が閉鎖位置から開放位置に達する(図16参照)。
【0034】
この状態で、図示しない制御系により鉄心38のまわりのコイルの通電を停止させる。すると、鉄心38による磁石受け部12dの吸着が解除され、先羽根駆動レバー12はバネ31の付勢力により右旋し、前羽根群2が開放位置に達し、これにより図示しない制御系により撮影が実施される(図17参照)。
【0035】
その後、図示しない制御系により鉄心39のまわりのコイルの通電を停止させる。すると、鉄心39による磁石受け部19dの吸着が解除され、第2の後羽根駆動レバー19はバネ33の付勢力により右旋し、これに追従して第1の後羽根駆動レバー15が右旋し、これにより後羽根群3が開放位置から閉鎖位置に達し、図1の状態に戻る。
【0036】
以上のように構成した本実施形態にあっては、セットレバー22を右旋(正転)させたときに後羽根群3を閉鎖位置に保持するための第3のカム部22dをセットレバー22に設け、このカム部22dのカム面の形状を、後羽根群3を閉鎖位置に保持し続ける間中、常に第1の後羽根駆動レバー15の作動片15bが摺動するようなものにしたので、当該第3のカム部22dだけで後羽根群3を閉鎖位置に保持し続けることができる。これにより、後羽根群3を閉鎖位置に保持するために複数の部材を使用しなくて済むため、シャッタ地板1に広い配置スペースを確保する必要がなく、フォーカルプレンシャッタの小型化が可能となる。また、部品点数が減る分、シャッタの製作コストを削減できる。
【0037】
また、第3のカム部22dのカム面の形状は、セットレバー22を左旋(反転)させたときには、作動片15bを摺動させながら第1の後羽根駆動レバー15を回動させるものであるので、第1の後羽根駆動レバー15が後羽根群3の閉鎖位置に対応する位置から後羽根群3の開放位置に対応する位置まで回動する際、途中までは作動片15bがカム部22dのカム面を摺動しながら徐々に回動していく。このため、第1の後羽根駆動レバー15が図示しないバネの付勢力により急激に回動する距離が短くなり、第1の後羽根駆動レバー15が第2の後羽根駆動レバー19のストッパ19eに当たるときの衝撃が少なくなるため、その衝撃で鉄心39による第2の後羽根駆動レバー19の吸着がはずれて、露光できなくなることが防止される。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、後羽根群を閉鎖位置に保持するための部材が1個で済むので、フォーカルプレンシャッタ自体を小型にすることができると共に、シャッタの製作コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用フォーカルプレンシャッタの一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示す先羽根駆動レバーを示す斜視図である。
【図3】図1に示す第1の後羽根駆動レバーを示す斜視図である。
【図4】図1に示す第2の後羽根駆動レバーを示す斜視図である。
【図5】図1に示すセットレバーを示す斜視図である。
【図6】図1に示す補助セットレバーを示す斜視図である。
【図7】 図1に示すセットリンクレバーを示す斜視図である。
【図8】図1に示す先羽根駆動レバーがチャージ位置に向かう途中の状態を示す平面図である。
【図9】図1に示す先羽根駆動レバー及び第2の後羽根駆動レバーがチャージ位置に向かう途中の状態を示す平面図である。
【図10】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の閉鎖位置に向かい始める状態を示す平面図である。
【図11】図1に示す先羽根駆動レバー及び第2の後羽根駆動レバーが電磁石の鉄心に接触した状態を示す平面図である。
【図12】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の閉鎖位置に対応する位置に達した状態を示す平面図である。
【図13】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の開放位置に対応する位置に向かう状態を示す平面図である。
【図14】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の開放位置に対応する位置に向かう状態を示す平面図である。
【図15】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の開放位置に対応する位置に向かう状態を示す平面図である。
【図16】図1に示す第1の後羽根駆動レバーが後羽根群の開放位置に対応する位置に達した状態を示す平面図である。
【図17】図1に示す先羽根駆動レバーが先羽根群の開放位置に対応する位置に達した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…シャッタ地板、1a…アパーチャ(撮影用開口)、2…先羽根群、3…後羽根群、4…羽根駆動機構、12…先羽根駆動レバー(先羽根駆動部材)、15…第1の後羽根駆動レバー(第1の後羽根駆動部材)、15b…作動片、19…第2の後羽根駆動レバー(第2の後羽根駆動部材)、22…セットレバー(セット部材)、22b…第1のカム部、22c…第2のカム部、22d…第3のカム部、25…セットリンクレバー(セット部材駆動手段)、26…補助セットレバー(セット部材駆動手段)、100…カメラ用フォーカルプレンシャッタ。

Claims (2)

  1. 撮影用開口を備えたシャッタ地板と、
    前記撮影用開口を閉鎖・開放する先羽根群及び後羽根群と、
    前記先羽根群を駆動する先羽根駆動部材と、
    前記後羽根群を駆動する第1の後羽根駆動部材と、
    露光作動時において前記第1の後羽根駆動部材と略一体に作動する第2の後羽根駆動部材と、
    シャッタチャージを行う正転時において前記先羽根駆動部材を押動する第1のカム部、該正転時において前記第2の後羽根駆動部材を押動する第2のカム部、該正転時の途中において前記第2の後羽根駆動部材に追従して前記後羽根群を閉鎖位置から開放位置へ向けて作動させている途中の前記第1の後羽根駆動部材に当接する第3のカム部、を有していて、該第3のカム部のカム面は、その当接後は、前記第1の後羽根駆動部材を押動しそれまでとは逆方向へ作動させることによって前記後羽根群を閉鎖位置に復帰させ該閉鎖位置に保持する形状をしている正逆転可能なセット部材と、
    前記セット部材を駆動するセット部材駆動手段と、
    を備えるカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記第3のカム部のカム面は、前記セット部材の逆転時において、その前半領域では、前記第1の後羽根駆動部材と当接していて、前記後羽根群を前記閉鎖位置に保持し、後半領域では、前記第3のカム部から離脱し、前記後羽根群を開放位置へと移動可能にする形状を有している請求項1記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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