JP2002139768A - 絞り兼用シャッタ装置 - Google Patents

絞り兼用シャッタ装置

Info

Publication number
JP2002139768A
JP2002139768A JP2000335466A JP2000335466A JP2002139768A JP 2002139768 A JP2002139768 A JP 2002139768A JP 2000335466 A JP2000335466 A JP 2000335466A JP 2000335466 A JP2000335466 A JP 2000335466A JP 2002139768 A JP2002139768 A JP 2002139768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture
blade
shutter
diaphragm
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000335466A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Takei
井 敏 明 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2000335466A priority Critical patent/JP2002139768A/ja
Publication of JP2002139768A publication Critical patent/JP2002139768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絞り兼用シャッタ装置の小型化を図る。 【解決手段】 露光用の開口部10aを絞る2枚の絞り
羽根20と、1枚のシャッタ羽根30と、絞り羽根を駆
動する第1駆動源40と、シャッタ羽根を駆動する第2
駆動源50とを備え、シャッタ羽根30は、絞り羽根2
0が形成する絞り開口Aを少なくとも遮蔽する大きさに
形成されており、絞り羽根20とシャッタ羽根30とを
共に作動させることで開口部10aが完全に遮蔽される
ようにする。すなわち、絞り羽根20及びシャッタ羽根
30を、両者が協働して開口部を遮蔽する大きさとする
ことにより、装置の小型化が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラ等に搭載される絞り兼用シャッタ装置に関し、特に
絞り動作を行なう絞り羽根と露光動作を行なうシャッタ
羽根とを備えた絞り兼用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光を通過させる露光用の開口部を開閉す
るシャッタ羽根と開口部の絞りを行なう絞り羽根とを別
々に備えた従来の絞り兼用シャッタ装置としては、例え
ば特開平10−221740号公報に記載されたものが
知られている。この公報に開示の絞り兼用シャッタ装置
は、図10に示すように、地板1に形成された露光用の
開口部1aを開閉して露光動作を行なう2枚のシャッタ
羽根2a,2bと、開口部1aを所定の口径に絞る絞り
羽根3a,3b等により構成されている。
【0003】そして、開口部1aを絞らずにそのまま露
光動作を行なわせる場合は、2枚のシャッタ羽根2a,
2bのみを移動させて開口部1aを遮蔽し、一方、開口
部1aを所定の口径に絞った後に露光動作を行なわせる
場合は、先ず絞り羽根3a,3bのいずれかを移動させ
て小絞り状態を形成し、その後、2枚のシャッタ羽根2
a,2bを移動させて開口部1aを遮蔽するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の絞り兼用シャッタ装置においては、シャッタ羽
根2a,2bだけで開口部1aを完全に遮蔽し得るよう
に、シャッタ羽根2a,2bは比較的大きい形状に形成
されており、又、絞り羽根3a,3bだけで開口部1a
の絞りが行なえるように、同様に絞り羽根3a,3bは
比較的大きい形状に形成されている。したがって、露光
動作あるいは絞り動作を行なわないとき、シャッタ羽根
2a,2bあるいは絞り羽根3a,3bを開口部1aか
ら待避させるために、開口部1aの周りには大きいスペ
ースが必要になる。その結果、地板1の径が大きくなっ
て装置が大型になり、装置そのものの小型化を図る上で
あるいは大口径のレンズ系にこの装置を適用する場合等
において不都合である。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、簡略な構成にて小型
化を図りつつ、所望の絞り動作及び露光動作を行なえる
絞り兼用シャッタ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の絞り兼用シャッ
タ装置は、露光用の開口部を所定の口径に絞る絞り位置
と露光用の開口部から待避した待避位置との間を移動自
在に配された絞り羽根と、露光用の開口部に臨む遮光位
置と露光用の開口部から待避した待避位置との間を移動
自在に配されたシャッタ羽根と、絞り羽根及びシャッタ
羽根に駆動力を及ぼす駆動源とを備え、露光用の開口部
の絞り動作又は露光動作を行なう絞り兼用シャッタ装置
であって、上記シャッタ羽根は、絞り位置において上記
絞り羽根が画定する絞り開口を少なくとも遮蔽する大き
さに形成されている、ことを特徴としている。この構成
によれば、例えば露光動作のみを行なう場合は、絞り羽
根とシャッタ羽根とを共に作動させて、開口部に臨ませ
ることで、露光用の開口部が完全に遮蔽され露光動作が
完了する。一方、絞り動作の後に露光動作を行なう場合
は、先ず絞り羽根を作動させて開口部を所定の口径に絞
り、その後、シャッタ羽根を作動させて、絞られた絞り
開口を遮蔽することで開口部が完全に遮蔽され露光動作
が完了する。すなわち、絞り羽根及びシャッタ羽根を、
両者が協働して開口部を遮蔽する大きさとすることによ
り、装置の小型化が行なわれる。
【0007】上記構成において、駆動源としては、絞り
羽根を駆動する第1駆動源と、シャッタ羽根を駆動する
第2駆動源とを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、絞り羽根とシャッタ羽根とが別々に
駆動されるため、絞り羽根及びシャッタ羽根の配置及び
形状の自由度が増し、例えば、絞り羽根とシャッタ羽根
とを、露光用の開口部を挟んで対向するように配置する
ことができ、装置を一層小型化できる。
【0008】上記構成において、シャッタ羽根は、1枚
のシャッタ羽根からなり、絞り羽根は、揺動によりお互
いに近接及び離隔するように配された2枚の第1絞り羽
根及び第2絞り羽根からなり、第1絞り羽根及び第2絞
り羽根は、絞り位置にあるときに、お互いの協働作用に
より略円形の絞り開口を画定する略半円弧状の絞り縁部
を有する、構成を採用することができる。この構成によ
れば、2枚の絞り羽根をお互いに近づけて露光用の開口
部に臨む絞り位置に位置付けると、各々の絞り縁部が協
働して略円形の絞り開口を画定し、又、シャッタ羽根を
露光用の開口部に望む遮光位置に移動させることで、こ
の画定された絞り開口が完全に遮蔽される。
【0009】上記構成において、第1絞り羽根及び第2
絞り羽根は、お互いの協働作用だけでは、露光用の開口
部を完全に覆うこができない幅狭の形状に形成されてい
る、構成を採用することができる。この構成によれば、
第1絞り羽根及び第2絞り羽根が必要最小限の大きさに
形成されるため、装置をより一層小型化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面に基づき説明する。図1ないし図3は、本
発明に係る絞り兼用シャッタ装置の一実施形態を示すも
のである。この絞り兼用シャッタ装置は、露光用の開口
部10aを有する地板10に対して、揺動自在に配され
た絞り羽根20と、開口部10aを挟んで絞り羽根20
と対向する側において揺動自在に配されたシャッタ羽根
30と、絞り羽根20に駆動力を及ぼす第1駆動源40
と、シャッタ羽根30に駆動力を及ぼす第2駆動源50
等を、その基本構成として備えている。
【0011】絞り羽根20は、図1及び図2に示すよう
に、第1絞り羽根21と第2絞り羽根22の2枚からな
る。第1絞り羽根21は、長孔21a及び半円状に切り
欠かれた略半円弧状の絞り縁部21bを有し、地板10
に設けられた支軸11回りに揺動自在に支持されてい
る。また、第2絞り羽根22は、長孔22a及び半円状
に切り欠かれた略半円弧状の絞り縁部22bを有し、地
板10に設けられた支軸12回りに揺動自在に支持され
ている。
【0012】そして、第1絞り羽根21と第2絞り羽根
22とは、開口部10aに臨んで所定の口径に絞る絞り
位置と開口部10aから待避した待避位置との間を移動
自在となっている。また、絞り位置にあるとき、第1絞
り羽根21及び第2絞り羽根22は、絞り縁部21bと
絞り縁部22bの協働作用により、略円形の絞り開口を
画定するようになっている。
【0013】さらに、第1絞り羽根21及び第2絞り羽
根22は、図3(a)に示すように、絞り位置にあると
き、地板10と重なり合う部分の幅Hと、絞り開口の口
径Dとの関係において、2・H<Dの条件を満たすよう
に形成されている。すなわち、第1絞り羽根21及び第
2絞り羽根22は、絞り位置にある状態からさらに近付
けて口径Dの絞り開口を遮蔽しようとすると、開口部1
0aの左右両側の部分が逆に開放されてしまい、開口部
10aを完全に遮蔽できないような幅狭の寸法に形成さ
れている。このような幅狭の寸法に形成されることで、
第1絞り羽根21及び第2絞り羽根22が待避位置にあ
るときに必要とするスペースを小さくすることができ、
地板10の縮径化、さらには装置の小型化に寄与するこ
とになる。
【0014】第1駆動源40は、所定の角度範囲を回動
して駆動力を発生するムービングマグネットモータであ
り、図1に示すように、駆動ピン41aを有しかつN極
とS極とに着磁された回動可能なロータ41と、ロータ
41の周りに巻回された励磁用のコイル42と、磁路を
形成する円筒状のヨーク43と、非通電時にロータ41
に所定の磁気的付勢力を及ぼす鉄ピン(不図示)等によ
り構成されている。
【0015】そして、駆動ピン41aが、長孔21a,
22aに挿入されており、絞り羽根20は、ロータ41
が時計回りに回転すると待避位置に移動し、ロータ41
が反時計回りに回転すると絞り位置に移動するようにな
っている。また、第1駆動源40は、鉄ピンの作用によ
る磁気的付勢力によりロータ41が所定回りに付勢され
て、非通電状態でも、絞り羽根20を待避位置及び絞り
位置にそれぞれ保持するようになっている。尚、ロータ
41の移動範囲は、駆動ピン41aが地板10に形成さ
れた貫通孔10bの側壁に当接することで規制され、こ
れにより、絞り羽根20が待避位置と絞り位置にて位置
決めされるようになっている。
【0016】シャッタ羽根30は、図1及び図2に示す
ように、1枚の羽根からなり、長孔30a及び遮蔽部3
0b(図2において斜線で示した領域)を有し、地板1
0に設けられた支軸13回りに揺動自在に支持されてい
る。そして、シャッタ羽根30は、開口部10aに臨む
遮光位置と開口部10aから待避した待避位置との間を
移動自在となっている。
【0017】また、シャッタ羽根30は、図3(b)に
示すように、遮光位置にあるとき、第1絞り羽根21及
び第2絞り羽根22が絞り位置にて画定する略円形の絞
り開口Aを、少なくとも遮蔽する大きさに形成されてい
る。すなわち、シャッタ羽根30は、特にその遮蔽部3
0b(斜線部分)が絞り開口Aの口径Dよりも僅かに大
きい幅(面積)に形成され、全体として揺動先端側が揺
動支点側に比べて略先細りの形状に形成されている。
【0018】これにより、従来の如くシャッタ羽根のみ
で開口部10aを完全に遮蔽し得る大きさのものに比べ
て、シャッタ羽根30が待避位置にあるときに必要とす
るスペースを小さくすることができ、地板10の縮径
化、さらには装置の小型化に寄与することになる。
【0019】また、略先細りの形状とされることで、回
転半径Rの2乗に比例する慣性モーメントI (I∝M・
R2:但し、Mはシャッタ羽根30の質量)を極力小さ
くすることができ、シャッタ羽根30が移動する際の応
答性を高めることができる。これにより、必要とされる
駆動エネルギが小さくて済み、消費電力が低減されるこ
とになる。
【0020】第2駆動源50は、所定の角度範囲を回動
して駆動力を発生するムービングマグネットモータであ
り、図1に示すように、駆動ピン51aを有しかつN極
とS極とに着磁された回動可能なロータ51と、ロータ
51の周りに巻回された励磁用のコイル52と、磁路を
形成する円筒状のヨーク53と、非通電時にロータ51
に所定の磁気的付勢力を及ぼす鉄ピン(不図示)等によ
り構成されている。
【0021】そして、駆動ピン51aが、長孔30aに
挿入されており、シャッタ羽根30は、ロータ51が時
計回りに回転すると待避位置に移動し、ロータ51が反
時計回りに回転すると遮光位置に移動するようになって
いる。また、第2駆動源50は、鉄ピンの作用による磁
気的付勢力によりロータ51が所定回りに付勢されて、
非通電状態でも、シャッタ羽根30を待避位置及び遮光
位置にそれぞれ保持するようになっている。尚、ロータ
51の移動範囲は、駆動ピン51aが地板10に形成さ
れた貫通孔10cの側壁に当接することで規制され、こ
れにより、シャッタ羽根30が待避位置と遮光位置にて
位置決めされるようになっている。
【0022】尚、絞り羽根20(第1絞り羽根21及び
第2絞り羽根22)とシャッタ羽根30とは、仕切り板
(不図示)により仕切られたそれぞれの羽根室に配置さ
れており、さらに地板10と押え板(不図示)とによ
り、装置の外輪郭が形成されている。
【0023】次に、上記の絞り兼用シャッタ装置がデジ
タルスチルカメラに搭載された場合の動作について説明
する。ここで示す動作は、絞り兼用シャッタ装置が、通
常は開放状態にあり作動時に閉鎖する形式いわゆるノー
マルオープン形式として適用される場合である。尚、こ
の絞り兼用シャッタ装置が搭載されるデジタルスチルカ
メラには、種々の制御を司る制御回路、撮像素子として
のCCD、CCDから出力された画像信号の記憶処理を
行なう画像信号処理回路、レリーズ動作を行なうシャッ
タレリーズスイッチ、メインスイッチ等が設けられてい
る。
【0024】先ず、撮影者がメインスイッチをONにす
ると、制御回路からの出力信号によりCCDがON状態
となる。この初期状態において、絞り羽根20及びシャ
ッタ羽根30は、図4(a)に示すように、待避位置に
位置して非通電の状態で磁気的付勢力により保持されて
いる。この開口部10aが開放された状態において、C
CDに被写体光が到達し、CCDの出力信号に基づいて
制御回路は適正な絞り値すなわち絞り羽根20により絞
り動作を行なうか否かの判断と露出時間(シャッタ秒
時)を算出する。そして、絞り羽根20による絞り動作
(小絞り)を行なわない作動モードでは、図4(a)に
示す状態のまま撮影に備えて待機することになる。
【0025】ここで、レリーズ動作が行なわれると、制
御回路からの信号によりCCDがリセットされ、続けて
電荷の蓄積を開始し、図6に示すように、所定時間経過
した時点で、第1駆動源40が駆動されて、ロータ41
が反時計回りに回転し始め、第1絞り羽根21及び第2
絞り羽根22はお互いに近づく(近接する)向きに回転
し始める。続いて、第2駆動源50が駆動されて、ロー
タ51が反時計回りに回転し始め、シャッタ羽根30は
時計回りに回転し始める。
【0026】これにより、絞り羽根20(第1絞り羽根
21及び第2絞り羽根22)及びシャッタ羽根30は、
図4(b)に示す状態を経由し、続いて、図5(a)に
示すように、絞り羽根20は絞り位置に位置付けられて
略円形の絞り開口Aを画定した時点で停止し、シャッタ
羽根30は図5(a)に示す位置からさらに移動して、
図5(b)に示すように、絞り開口Aを遮蔽した遮光位
置まで至った時点で停止する。以上の動作により露光動
作が完了する。すなわち、絞り羽根20とシャッタ羽根
30との協働作用により、露光用の開口部10aは完全
に遮蔽されることになる。上記一連の動作においては、
CCDが電荷の蓄積を開始してからシャッタ羽根30に
より絞り開口Aが完全に遮蔽されるまでの間が露出時間
となる。
【0027】そして、第1駆動源40への通電が断た
れ、続いて第2駆動源50への通電が断たれる。ここ
で、共に通電が断たれた後(非通電の状態)でも、絞り
羽根20は第1駆動源40の磁気的付勢力により絞り位
置保持され、シャッタ羽根30は第2駆動源50の磁気
的付勢力により遮光位置に保持される。続いて、制御回
路は、画像信号処理回路等を介して撮影された画像信号
を取り込む制御を行ない、メモリカード等の記憶部に記
憶させる。これにより、1回の撮影動作が完了する。
【0028】その後、図6に示すように逆向きの通電が
なされて、第1駆動源40及び第2駆動源50が時計回
りに回転し、図4(a)に示すように、第1絞り羽根2
1及び第2絞り羽根22はお互いに離隔する向きに回転
して待避位置に戻され、シャッタ羽根30は反時計回り
に回転して待避位置に戻されることになる。
【0029】上記一連の動作においては、絞り羽根20
及びシャッタ羽根30が必要最小限の大きさに形成され
ていることから、それぞれの慣性力も小さく、駆動に要
するエネルギも小さくて済み、従来に比べて消費電力を
低減することができる。
【0030】一方、被写体光に曝されたCCDの出力信
号に基づいて、制御回路が絞り羽根20による絞り動作
を行なうと判断した場合の作動モードでは、図9に示す
ように、先ず、制御回路からの出力信号により第1駆動
源40が駆動されて、ロータ41が反時計回りに回転し
始め、第1絞り羽根21及び第2絞り羽根22は、図7
(a)に示す待避位置にある状態からお互いに近づく
(近接する)向きに回転し始め、図7(b)に示す状態
を経由して、図8(a)に示す絞り位置に至る。その
後、第1駆動源40への通電が断たれ、絞り羽根20は
磁気的付勢力により絞り位置に保持されることになる。
この絞り位置(小絞り状態)においては、絞り縁部21
b,22bの協働作用により、開口部10aを所定の口
径Dに絞った略円形の絞り開口Aが形成(画定)され
る。
【0031】ここで、レリーズ動作が行なわれると、制
御回路からの信号によりCCDがリセットされ、続けて
電荷の蓄積を開始し、図9に示すように、所定時間経過
した時点で、第2駆動源50が駆動されて、ロータ51
が反時計回りに回転し始め、図8(b)に示すように、
シャッタ羽根30は時計回りに回転し始める。
【0032】そして、前述の図5(b)に示すように、
シャッタ羽根30は、絞り開口Aを遮蔽した遮光位置ま
で至った時点で停止する。以上の動作により露光動作が
完了する。すなわち、絞り羽根20により所定の絞り開
口Aが保持された状態からシャッタ羽根30が作動し
て、この絞り開口Aが完全に遮蔽されることにより露光
動作が完了することになる。上記一連の動作において
は、絞り動作後にCCDが電荷の蓄積を開始してからシ
ャッタ羽根30により絞り開口Aが完全に遮蔽されるま
での間が露出時間となる。
【0033】そして、第2駆動源50への通電が断たれ
る。ここで、通電が断たれた後(非通電の状態)でも、
シャッタ羽根30は第2駆動源50の磁気的付勢力によ
り遮光位置に保持される。続いて、制御回路は、画像信
号処理回路等を介して撮影された画像信号を取り込む制
御を行ない、メモリカード等の記憶部に記憶させる。こ
れにより、1回の撮影動作が完了する。その後、図9に
示すように逆向きの通電がなされて、第1駆動源40及
び第2駆動源50が時計回りに回転し、図7(a)に示
すように、絞り羽根20及びシャッタ羽根30は再び待
避位置に戻されることになる。
【0034】上記一連の動作においては、シャッタ羽根
30が絞り羽根20により形成された絞り開口Aのみを
遮蔽するように駆動されるため、従来の如く開口部10
aの全域を遮蔽するように作動するものに比べて揺動半
径が小さくて済み、シャッタ羽根30の移動ストローク
を短く設定することができ、所望のタイミングで確実に
露光動作を終了させることができる。また、前述同様
に、シャッタ羽根30が必要最小限の大きさに形成され
ていることから、それぞれの慣性力も小さく、駆動に要
するエネルギも小さくて済み、従来に比べて消費電力を
低減することができる。
【0035】上記実施形態においては、絞り兼用シャッ
タ装置がノーマルオープン形式として適用される場合を
示したが、これに限定されるものではなく、通常は開口
部10aを閉鎖(遮蔽)する状態にあり作動時に開放す
る形式いわゆるノーマルクローズ形式として適用される
ことも可能である。すなわち、絞り羽根20及びシャッ
タ羽根30を、図5(b)に示す絞り位置及び遮光位置
にある状態から、図5(a)に示す状態→図4(b)に
示す状態→図4(a)に示す待避位置にある状態に至
り、再び逆の行程を辿るように作動させる。これによ
り、銀塩カメラのシャッタ装置として適用することもで
きる。
【0036】上記実施形態において、第1駆動源40
は、絞り羽根20を非通電状態で待避位置にかつ絞り位
置に保持するように磁気的に付勢しているが、通電時に
悪影響を与えない程度にバランスされたバネを張架する
ようにしてもよい。また、上記実施形態において、第2
駆動源50は、シャッタ羽根30を非通電状態で待避位
置にかつ遮光位置に保持するように磁気的に付勢してい
るが、通電時に悪影響を与えない程度にバランスされた
バネを張架するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の絞り兼用シ
ャッタ装置によれば、露光用の開口部を絞る絞り羽根が
画定する絞り開口を少なくとも遮蔽する大きさにシャッ
タ羽根を形成することにより、露光動作のみを行なう場
合は、絞り羽根とシャッタ羽根とを共に作動させて開口
部を遮蔽することで露光動作を行なうことができ、絞り
動作の後に露光動作を行なう場合は、先ず絞り羽根によ
り開口部を所定の口径に絞った後に、シャッタ羽根を作
動させて絞られた絞り開口を遮蔽することで露光動作を
行なうことができる。すなわち、絞り羽根及びシャッタ
羽根を、両者が協働して開口部を遮蔽する大きさとする
ことにより、装置の小型化、駆動に必要とされるエネル
ギすなわち消費電力を低減できる。これにより、この絞
り兼用シャッタ装置を搭載するデジタルカメラ等の小型
化が行なえ、又、大口径レンズ系への装着が可能にな
る。
【0038】また、駆動源として、絞り羽根を駆動する
第1駆動源とシャッタ羽根を駆動する第2駆動源とを設
けることにより、レイアウトの自由度が増し、シャッタ
羽根及び絞り羽根を一層小さくすることができ、装置を
一層小型化できる。特に、絞り羽根を構成する第1絞り
羽根及び第2絞り羽根を、お互いの協働作用だけでは露
光用の開口部を完全に覆うこができない幅狭の形状に形
成することで、機能上必要とされる最小限の大きさに形
成され、装置をより一層小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絞り兼用シャッタ装置の一実施形
態を示す概略構成図である。
【図2】絞り兼用シャッタ装置の絞り羽根及びシャッタ
羽根を示す平面図である。
【図3】絞り羽根及びシャッタ羽根の動作を説明するも
のであり、(a)は絞り羽根が絞り位置にある状態を示
す平面図、(b)は絞り羽根が絞り位置に及びシャッタ
羽根が遮光位置にある状態を示す平面図である。
【図4】絞り兼用シャッタ装置の動作を説明する作動図
であり、(a)は待避位置にある初期状態を示す平面
図、(b)は絞り羽根が絞り位置に及びシャッタ羽根が
遮光位置にそれぞれ向かう途中の状態を示す平面図であ
る。
【図5】絞り兼用シャッタ装置の動作を説明する作動図
であり、(a)は絞り羽根が絞り位置にある状態及びシ
ャッタ羽根が遮光位置に向かう途中の状態を示す平面
図、(b)は絞り羽根が絞り位置に及びシャッタ羽根が
遮光位置にある状態を示す平面図である。
【図6】図4及び図5に示す作動シーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図7】絞り兼用シャッタ装置の他の動作を説明する作
動図であり、(a)は待避位置にある初期状態を示す平
面図、(b)は絞り羽根が絞り位置に向かう途中の状態
及びシャッタ羽根が待避位置にある状態を示す平面図で
ある。
【図8】絞り兼用シャッタ装置の他の動作を説明する作
動図であり、(a)は絞り羽根が絞り位置にある状態及
びシャッタ羽根が遮光位置に向かう途中の状態を示す平
面図、(b)は絞り羽根が絞り位置に及びシャッタ羽根
がさらに遮光位置に向かって移動した状態を示す平面図
である。
【図9】図7及び図8に示す作動シーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図10】従来の絞り兼用シャッタ装置を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 地板 20 絞り羽根 21 第1絞り羽根 22 第2絞り羽根 30 シャッタ羽根 40 第1駆動源 50 第2駆動源 A 絞り開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 G // H04N 101:00 101:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の開口部を所定の口径に絞る絞り
    位置と前記露光用の開口部から待避した待避位置との間
    を移動自在に配された絞り羽根と、前記露光用の開口部
    に臨む遮光位置と前記露光用の開口部から待避した待避
    位置との間を移動自在に配されたシャッタ羽根と、前記
    絞り羽根及び前記シャッタ羽根に駆動力を及ぼす駆動源
    とを備え、前記露光用の開口部の絞り動作又は露光動作
    を行なう絞り兼用シャッタ装置であって、 前記シャッタ羽根は、前記絞り位置において前記絞り羽
    根が画定する絞り開口を少なくとも遮蔽する大きさに形
    成されている、ことを特徴とする絞り兼用シャッタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動源は、前記絞り羽根を駆動する
    第1駆動源と、前記シャッタ羽根を駆動する第2駆動源
    と、を有する、ことを特徴とする請求項1記載の絞り兼
    用シャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ羽根は、1枚のシャッタ羽
    根からなり、 前記絞り羽根は、揺動によりお互いに近接及び離隔する
    ように配された2枚の第1絞り羽根及び第2絞り羽根か
    らなり、 前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根は、前記絞り位置に
    あるときに、お互いの協働作用により略円形の絞り開口
    を画定する略半円弧状の絞り縁部を有する、ことを特徴
    とする請求項1又は2記載の絞り兼用シャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根は、
    お互いの協働作用だけでは、前記露光用の開口部を完全
    に覆うこができない幅狭の形状に形成されている、こと
    を特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の絞り兼
    用シャッタ装置。
JP2000335466A 2000-11-02 2000-11-02 絞り兼用シャッタ装置 Pending JP2002139768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335466A JP2002139768A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り兼用シャッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335466A JP2002139768A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り兼用シャッタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002139768A true JP2002139768A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18811204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000335466A Pending JP2002139768A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り兼用シャッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002139768A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7213983B2 (en) 2003-09-01 2007-05-08 Seiko Precision Inc. Sector drive apparatus for use in optical apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7213983B2 (en) 2003-09-01 2007-05-08 Seiko Precision Inc. Sector drive apparatus for use in optical apparatus
CN100535734C (zh) * 2003-09-01 2009-09-02 精工精密株式会社 光学设备用扇形件驱动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6749348B2 (en) Focal-plane shutter for digital still camera
JPH022540A (ja) カメラ用電磁制御装置
JP3542316B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
US6903777B1 (en) Lens shutter for digital still cameras
US6783287B2 (en) Focal-plane shutter for digital camera
JP4931407B2 (ja) デジタルカメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPH07168249A (ja) 電磁駆動型の焦点面シャッタ
JP2006106637A (ja) 光量調節装置および光学機器
JP2789421B2 (ja) カメラ用シャッター
JP2002139768A (ja) 絞り兼用シャッタ装置
JP2001117136A (ja) カメラ用駆動装置
TW201418868A (zh) 相機用焦點平面快門、及具備前述快門的數位相機
JP2001215553A (ja) 絞り装置
JP4416902B2 (ja) カメラ用シャッタの羽根
JP2001083568A (ja) カメラ用シャッタ
JP2007212645A (ja) 光量制御装置
JP2002139767A (ja) 絞り機構付シャッタ装置
JP4090308B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
JP2004264467A (ja) デジタルスチルカメラ用シャッタ
JP2006284783A (ja) セクタ駆動装置及びセクタ駆動方法
JP2005024640A (ja) カメラ用羽根駆動機構
JP2008096769A (ja) カメラ用シャッタ装置
JP2004212526A (ja) デジタルスチルカメラ用シャッタ
JP2002031828A (ja) 絞り兼用シャッタ装置
JP2002182267A (ja) 絞り機構付シャッタ装置