JP2002139767A - 絞り機構付シャッタ装置 - Google Patents

絞り機構付シャッタ装置

Info

Publication number
JP2002139767A
JP2002139767A JP2000335441A JP2000335441A JP2002139767A JP 2002139767 A JP2002139767 A JP 2002139767A JP 2000335441 A JP2000335441 A JP 2000335441A JP 2000335441 A JP2000335441 A JP 2000335441A JP 2002139767 A JP2002139767 A JP 2002139767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture
diaphragm
shutter
plate
aperture plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000335441A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Takei
井 敏 明 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2000335441A priority Critical patent/JP2002139767A/ja
Publication of JP2002139767A publication Critical patent/JP2002139767A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コストの低減等を図り、簡略な構成にて絞り
口径板とシャッタ羽根とによる絞り動作及び露光動作を
行なえる絞り機構付シャッタ装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 開口部10aを開閉するシャッタ羽根2
0と、開口部10aを所定の口径に絞る絞り口径板30
とを備え、シャッタ羽根20を単一の駆動源40により
駆動し、この単一の駆動源40の駆動力を揺動レバー5
0により絞り口径板30に伝えると共に、揺動レバー5
0に形成した連結孔50aと駆動ピン41aとの関係及
び保持バネ60により、絞り口径板30を絞り位置に又
待避位置に移動させるタイミングを設定する。これによ
り、単一の駆動源40で絞り動作と露光動作を行なわせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラ等に搭載される絞り機構付シャッタ装置に関し、特
に絞り動作を行なう絞り口径板と露光動作を行なうシャ
ッタ羽根とを備えた絞り機構付シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光用の開口部を開閉するシャッタ羽根
と開口部の絞りを行なう絞り口径板とを備えた従来の絞
り機構付シャッタ装置としては、例えば特開平10−2
21740号公報に記載されたものが知られている。こ
の公報に開示の絞り機構付シャッタ装置は、図16に示
すように、地板1に形成された露光用の開口部1aを開
閉して露光動作を行なう2枚のシャッタ羽根2a,2b
と、シャッタ羽根2a,2bを駆動する第1の駆動源3
と、開口部1aを所定の口径に絞る絞り口径板4a,4
bと、絞り口径板4a,4bを駆動する第2の駆動源5
等により構成されている。
【0003】そして、絞りを行なわずに露光動作を行な
わせる場合は、第1の駆動源3を起動させてシャッタ羽
根2a,2bを移動させることにより開口部1aを遮蔽
(閉鎖)し、一方、開口部1aを所定の口径に絞った後
に露光動作を行なわせる場合は、先ず第2の駆動源5を
起動させて絞り口径板4a,4bのいずれかを移動させ
ることにより小絞り状態を形成し、その後、第1の駆動
源3を起動させてシャッタ羽根2a,2bを移動させる
ことにより開口部1aを遮蔽するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の絞り機構付シャッタ装置においては、シャッタ
羽根2a,2bを駆動する第1の駆動源3と絞り口径板
4a,4bを駆動する第2の駆動源5とを、別々に設け
ていたため、その分だけコストの増加及び重量の増加等
を招くことになり、又、第1の駆動源3と第2の駆動源
5とを独立して作動させるための駆動ドライバ等を含む
電気回路が複雑になり、その分だけコストの増加を招く
ことになる。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、コストの低減等を図
り、簡略な構成にて絞り口径板とシャッタ羽根とによる
絞り動作及び露光動作を行なえる絞り機構付シャッタ装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の絞り機構付シャ
ッタ装置は、露光用の開口部に臨む遮光位置と露光用の
開口部から待避した待避位置との間を移動自在に配され
たシャッタ羽根と、露光用の開口部を所定の口径に絞る
絞り位置と露光用の開口部から待避した待避位置との間
を移動自在に配された絞り口径板とを備え、露光用の開
口部の絞り動作及び露光動作を行なう絞り機構付シャッ
タ装置であって、上記シャッタ羽根に駆動力を及ぼす単
一の駆動源と、この単一の駆動源の駆動力を上記絞り口
径板に伝えると共に所定のタイミングで絞り口径板を待
避位置及び絞り位置に移動させる連動手段とを有する、
ことを特徴としている。この構成によれば、絞りを行な
わない場合は、単一の駆動源の起動により、シャッタ羽
根及び所定のタイミングで絞り口径板が移動させられて
露光動作が行なわれる。一方、絞りを行なう場合は、単
一の駆動源の起動により、その駆動力が所定のタイミン
グで連動手段を介して絞り口径板に伝達されて絞り動作
が行なわれ、続いて、シャッタ羽根が移動させられて露
光動作が行なわれる。
【0007】上記構成において、連動手段は、一端部が
駆動源に連結されかつ他端部が絞り口径板に連結された
揺動レバーと、この揺動レバーが所定量移動したとき絞
り口径板を絞り位置又は待避位置に付勢して保持する保
持バネとを有する、構成を採用することができる。この
構成によれば、単一の駆動源が起動すると、所定のタイ
ミングで揺動レバーが揺動(移動)し、所定量移動した
時点で保持バネが作用して、絞り口径板が絞り位置にあ
るいは待避位置に位置付けられる。
【0008】上記構成において、単一の駆動源は、駆動
ピンを有し通電により回転駆動力を発生するロータを備
えた電磁アクチュエータからなり、絞り口径板は、所定
の絞り開口を有して所定の支軸回りに揺動自在な1枚の
絞り口径板からなり、シャッタ羽根は、揺動によりお互
いに近接及び離隔するように配された2枚の第1シャッ
タ羽根及び第2シャッタ羽根からなり、駆動ピンは、揺
動レバーの一端部と第1シャッタ羽根及び第2シャッタ
羽根とに連結されている、構成を採用することができ
る。この構成によれば、ロータが回動すると、駆動ピン
が作用して、第1シャッタ羽根及び第2シャッタ羽根は
近接して遮光位置にあるいは離隔して待避位置に位置付
けられ、又、揺動レバーが移動して、絞り口径板が絞り
位置にあるいは待避位置に位置付けられる。
【0009】上記構成において、保持バネは、絞り口径
板が絞り位置と待避位置とに位置するとき安定するよう
に揺動レバーに掛止されている、構成を採用することが
できる。この構成によれば、保持バネの付勢力により、
絞り口径板は、絞り位置にあるとき又待避位置にあると
きに、その位置にそれぞれ保持される。
【0010】上記構成において、絞り口径板は、一端部
において、駆動ピンが連結される連結孔を有し、この連
結孔は、ロータが所定の角度回転した時点で駆動ピンが
係合して駆動力を及ぼすべく、所定の遊び長さをもつよ
うに形成されている、構成を採用することができる。こ
の構成によれば、所定のタイミングすなわちロータが所
定の角度回転して駆動ピンが連結孔に係合した時点で、
揺動レバーに駆動力が伝達される。これにより、絞り口
径板の作動タイミングが所定の時期に設定される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面に基づき説明する。図1ないし図8は、本
発明に係る絞り機構付シャッタ装置の一実施形態を示す
ものである。この絞り機構付シャッタ装置は、露光用の
開口部10aを有する地板10に対して、揺動自在に配
されたシャッタ羽根20と、開口部10aを挟んでシャ
ッタ羽根20と対向する側において揺動自在に配された
絞り口径板30と、シャッタ羽根20に駆動力を及ぼす
単一の駆動源40と、駆動源40の駆動力を絞り口径板
30に伝達すると共に所定の向きに付勢力を及ぼす連動
手段としての揺動レバー50及び保持バネ60等を、そ
の基本構成として備えている。
【0012】シャッタ羽根20は、図1及び図3(c)
に示すように、第1絞り羽根21と第2絞り羽根22の
2枚からなる。第1絞り羽根21は、長孔21a及び略
半円弧状の縁部21bを有し、地板10に設けられた支
軸11回りに揺動自在に支持されている。また、第2絞
り羽根22は、長孔22a及び略半円弧状の縁部22b
を有し、地板10に設けられた支軸12回りに揺動自在
に支持されている。そして、第1絞り羽根21と第2絞
り羽根22とは、開口部10aに臨む遮光位置と開口部
10aから待避した待避位置との間を移動自在となって
いる。
【0013】絞り口径板30は、図1及び図3(a)に
示すように、1枚の略矩形状板からなり、長孔30a及
び所定の口径をなす絞り開口30bを有し、地板10に
設けられた支軸13回りに揺動自在に支持されている。
そして、絞り口径板30は、開口部10aに臨む絞り位
置と開口部10aから待避した待避位置との間を移動自
在となっている。
【0014】揺動レバー50は、図1及び図3(b)に
示すように、略L字状の板からなり、その一端部には所
定の遊び長さLをもつ矩形形状の連結孔50a、その他
端部には連結ピン50b及び掛止突起50cを有し、地
板10に設けられた支軸15回りに揺動自在に支持され
ている。また、連結ピン50bは、図1、図2、図6及
び図7に示すように、絞り口径板30の長孔30a及び
地板10に形成された略矩形形状の貫通孔10cに挿入
されている。
【0015】保持バネ60は、図1及び図2に示すよう
に、捩りバネであり、その環状部61が地板10に設け
られた支軸16に外嵌され、その端部62,63が絞り
口径板30の掛止突起50cを挟み込むように掛止され
ている。そして、保持バネ60は、支軸15と支軸16
とを結ぶ直線S(図6及び図7参照)上に掛止突起50
cが位置するとき最も変形されて不安定な状態にあり、
掛止突起50cが、図6に示すように直線Sよりも左側
の所定位置にあるとき及び図7に示すように直線Sより
も右側の所定位置にあるとき、最も安定した状態とな
る。すなわち、保持バネ60は、図6に示す側にあると
は待避位置に又図7に示す右側にあるときは絞り位置
に、絞り口径板30を付勢して保持する。
【0016】単一の駆動源40は、所定の角度範囲を回
動して駆動力を発生する電磁アクチュエータすなわちム
ービングマグネットモータであり、図1及び図2に示す
ように、駆動ピン41aを有しかつN極とS極とに着磁
された回動可能なロータ41と、ロータ41の周りに巻
回された励磁用のコイル42と、磁路を形成する円筒状
のヨーク43と、非通電時にロータ41に磁気的付勢力
を及ぼす鉄ピン44等により構成されている。
【0017】そして、駆動ピン41aは、シャッタ羽根
21,22の長孔21a,22a、揺動レバー50の連
結孔50a、地板10に形成された略矩形形状の貫通孔
10bに挿入されている。また、駆動源40は、鉄ピン
44の作用による磁気的付勢力により、非通電状態で、
図1において時計回りに回転するように付勢されてい
る。
【0018】尚、シャッタ羽根20(第1シャッタ羽根
21及び第2シャッタ羽根22)と絞り口径板30と
は、仕切り板(不図示)により仕切られたそれぞれの羽
根室に配置されており、さらに地板10と押え板19と
により、装置の外輪郭が形成されている。
【0019】駆動源40とシャッタ羽根20との関係
は、図4に示すように、非通電状態において、ロータ4
1は磁気的付勢力により時計回りに回転し、駆動ピン4
1aがシャッタ羽根20(第1シャッタ羽根21及び第
2シャッタ羽根22)をお互いに離隔する向きに(反時
計回り及び時計回りに)回転させる。そして、駆動ピン
41aが貫通孔10bの下側縁部10b´に当接するこ
とにより、絞り羽根20が待避位置に位置決めされる。
【0020】一方、図5に示すように、通電により、ロ
ータ41は反時計回りに回転し、駆動ピン41aがシャ
ッタ羽根20(第1シャッタ羽根21及び第2シャッタ
羽根22)をお互いに近付ける(近接させる)向きに
(時計回り及び反時計回りに)回転させる。そして、駆
動ピン41aが貫通孔10bの上側縁部10b´´に当
接することにより、絞り羽根20が遮光位置に位置決め
される。
【0021】駆動源40と揺動レバー50及び絞り口径
板30との関係は、図6に示すように、非通電状態にお
いて、ロータ41は磁気的付勢力により時計回りに回転
し、駆動ピン41aが連結孔50aの下側縁部50a´
に当接する。すると、揺動レバー50は反時計回りに回
転し始め、掛止突起50cが直線Sよりも左側に移動し
た時点で保持バネ60の付勢力が作用して、揺動レバー
50はさらに反時計回りに回転すると共に絞り口径板3
0は時計回りに回転し、連結ピン50bが貫通孔10c
の左側縁部10c´に当接することにより、絞り口径板
30が待避位置に位置決めされると共に揺動レバー50
が対応する所定の位置に位置決めされる。
【0022】一方、図7に示すように、通電により、ロ
ータ41は反時計回りに所定の角度回転し、駆動ピン4
1aが連結孔50aの上側縁部50a´´に当接する
と、揺動レバー50が時計回りに回転し始める。そし
て、掛止突起50cが直線Sよりも右側に移動した時点
で保持バネ60の付勢力が作用して、揺動レバー50は
さらに時計回りに回転すると共に絞り口径板30は反時
計回りに回転し、連結ピン50bが貫通孔10cの右側
縁部10c´´に当接することにより、絞り口径板30
が絞り位置に位置決めされると共に揺動レバー50が対
応する所定の位置に位置決めされる。
【0023】また、駆動源40とシャッタ羽根20、揺
動レバー50及び絞り口径板30との関係は、駆動源4
0が通電されてシャッタ羽根20が遮光位置に移動した
後、通電が断たれて絞り口径板30が絞り位置にある状
態において、図8に示すように、揺動レバー50は、掛
止突起50cが貫通孔10cの右側縁部10c´´に当
接した状態で停止している。
【0024】一方、ロータ41は、磁気的付勢力により
時計回りに回転して初期の位置に戻ろうとするが、駆動
ピン41aが連結孔50aの下側縁部50a´に当接す
るため、保持バネ60の付勢力に打ち勝つことができ
ず、それ以上の回転が規制される。これにより、シャッ
タ羽根20は、図8に示すように、開口部10aから僅
かに待避した所定の位置に保持されることになる。これ
により、露光動作の際に遮光位置に達するまでの時間を
短縮することができる。
【0025】次に、上記の絞り機構付シャッタ装置がデ
ジタルスチルカメラに搭載された場合の動作について、
図9ないし図11、図12ないし図15に基づいて説明
する。ここで示す動作は、絞り機構付シャッタ装置が、
通常は開放状態にあり作動時に閉鎖する形式いわゆるノ
ーマルオープン形式として適用される場合である。尚、
この絞り機構付シャッタ装置が搭載されるデジタルスチ
ルカメラには、種々の制御を司る制御回路、撮像素子と
してのCCD、CCDから出力された画像信号の記憶処
理を行なう画像信号処理回路、レリーズ動作を行なうシ
ャッタレリーズスイッチ、メインスイッチ等が設けられ
ている。
【0026】先ず、撮影者がメインスイッチをONにす
ると、制御回路からの出力信号によりCCDがON状態
となる。この初期状態において、シャッタ羽根20及び
絞り口径板30は、図10(a)及び図13(a)に示
すように、待避位置に位置して、非通電での磁気的付勢
力と保持バネ60の付勢力とにより保持されている。こ
の開口部10aが開放された状態において、CCDに被
写体光が到達し、CCDの出力信号に基づいて制御回路
は適正な絞り値すなわち絞り口径板30により絞り動作
を行なうか否かの判断と露出時間(シャッタ秒時)を算
出する。そして、絞り口径板30による絞り動作(小絞
り)を行なわない作動モードでは、図10(a)に示す
状態のまま撮影に備えて待機することになる。
【0027】ここで、レリーズ動作が行なわれると、制
御回路からの信号によりCCDがリセットされ、続けて
電荷の蓄積を開始し、図9に示すように、所定時間経過
した時点で、駆動源40が駆動されて、ロータ41が反
時計回りに回転し始め、シャッタ羽根20(第1シャッ
タ羽根21及び第2シャッタ羽根22)は、お互いに近
づく(近接する)向きに回転し始める。
【0028】そして、絞り羽根20は、図10(b)に
示す状態を経由し、続いて、図11(a)に示すように
開口部10aを遮蔽し終った初期の位置に至る。と同時
に、駆動ピン41aが連結孔50aの上側縁部50a´
´に当接し、揺動レバー50が時計回りに回転し始める
と共に絞り口径板30が反時計回りに回転し始める。ロ
ータ41がさらに反時計回りに回転し、揺動レバー50
がさらに時計回りに回転して、掛止突起50cが直線S
を越えると、保持バネ60の付勢力が作用して、揺動レ
バー50はさらに時計回りに回転すると共に絞り口径板
30は反時計回りに回転する。そして、図11(b)に
示すように、シャッタ羽根20が遮光位置に又絞り口径
板30が絞り位置に至った時点で停止する。以上の動作
により露光動作が完了する。上記一連の動作において
は、CCDが電荷の蓄積を開始してからシャッタ羽根2
0により開口部10aが完全に遮蔽されるまでの間が露
出時間となる。
【0029】続いて、制御回路は、画像信号処理回路等
を介して撮影された画像信号を取り込む制御を行ない、
メモリカード等の記憶部に記憶させる。これにより、1
回の撮影動作が完了する。その後、図9に示すように逆
向きの通電がなされて、ロータ41が時計回りに回転し
て逆の経路を辿り、図10(a)に示すように、シャッ
タ羽根20及び絞り口径板30が待避位置に戻されるこ
とになる。
【0030】一方、被写体光に曝されたCCDの出力信
号に基づいて、制御回路が絞り口径板30による絞り動
作を行なうと判断した場合の作動モードでは、図12に
示すように、先ず、制御回路からの出力信号により駆動
源40が駆動されて、ロータ41が反時計回りに回転し
始め、シャッタ羽根20(第1シャッタ羽根21及び第
2シャッタ羽根22)及び絞り口径板30は、図13
(a)に示す待避位置にある状態から、図13(b)に
示す遮光位置及び絞り位置に至る。
【0031】その後、駆動源40への通電が断たれる
と、ロータ41は磁気的付勢力により時計回りに回転し
て初期位置に戻り始める。一方、絞り口径板30は保持
バネ60の付勢力により絞り位置に保持され、揺動レバ
ー50も対応する位置に保持される。故に、図14
(a)に示すように、駆動ピン41aは、連結孔50a
の下側縁部50a´に当接してそれ以上の回転が規制さ
れ、シャッタ羽根20は、開口部10aから僅かに待避
した所定の位置に保持される。この状態において、絞り
口径板30の絞り開口30bにより、小絞り状態が形成
される。
【0032】ここで、レリーズ動作が行なわれると、制
御回路からの信号によりCCDがリセットされ、続けて
電荷の蓄積を開始し、図12に示すように、所定時間経
過した時点で、駆動源40が駆動されて、ロータ41が
反時計回りに回転し始め、図14(b)に示すように、
シャッタ羽根20は遮光位置に向けて回転し始める。
【0033】そして、図15(a)に示す状態を経由し
て、シャッタ羽根20は、図15(b)に示すように、
開口部10aを完全に遮蔽した遮光位置まで至った時点
で停止する。以上の動作により露光動作が完了する。す
なわち、絞り口径板30により所定の絞りが行なわれた
状態からシャッタ羽根20が作動して、この絞り開口3
0bが完全に遮蔽されることにより露光動作が完了する
ことになる。上記一連の動作においては、絞り動作後に
CCDが電荷の蓄積を開始してからシャッタ羽根20に
より絞り開口30bが完全に遮蔽されるまでの間が露出
時間となる。
【0034】続いて、制御回路は、画像信号処理回路等
を介して撮影された画像信号を取り込む制御を行ない、
メモリカード等の記憶部に記憶させる。これにより、1
回の撮影動作が完了する。その後、図12に示すように
駆動源40が逆向きに通電されて、ロータ41が時計回
りに回転して逆の経路を辿り、図13(a)に示すよう
に、シャッタ羽根20及び絞り口径板30は再び待避位
置に戻されることになる。
【0035】上記一連の動作においては、単一の駆動源
40により、シャッタ羽根20及び絞り口径板30が駆
動される構成であるため、従来の如く別々の駆動源によ
り駆動されるものに比べて、高価な駆動源を削減でき、
又、ドライバ等の駆動回路も単純な構成とすることがで
きるため、装置のコストを低減することができる。ま
た、駆動源40を制御するための駆動回路としては、シ
ャッタ羽根20を遮光位置へ移動させる場合のみを安定
した定電流駆動とする双方向通電回路を用いることで対
応できる。
【0036】上記実施形態においては、絞り機構付シャ
ッタ装置がノーマルオープン形式として適用される場合
を示したが、これに限定されるものではなく、通常は開
口部10aを閉鎖(遮蔽)する状態にあり作動時に開放
する形式いわゆるノーマルクローズ形式として適用され
ることも可能である。また、シャッタ羽根20の枚数及
び形状並びに絞り口径板30の形状等は、上記実施形態
に限定されるものではない。さらに、連動手段として、
略L字状の揺動レバー50を示したが、これに限定され
るものではなく、駆動源40の駆動力を絞り口径板30
に伝えるものであれば、その他の形状あるいは作動形式
を用いるものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の絞り機構付
シャッタ装置によれば、単一の駆動源と連動手段を用い
て、シャッタ羽根と絞り口径板とを駆動するようにした
ことから、別々の駆動源により駆動する場合に比べて、
部品コストを低減できる。また、駆動源を制御するドラ
イバ等の駆動回路を簡略化でき、それ故にコストを低減
できる。特に、連動手段として、揺動レバーと保持バネ
とを用いることにより、簡略な構造とすることができ、
絞り口径板を所定のタイミングで確実に作動させること
ができる。
【0038】また、駆動ピンを揺動レバーに連結する部
分を、所定の遊び長さをもった連結孔とすることによ
り、ロータが所定の角度回転した所定のタイミングで、
揺動レバーに駆動力を伝えることができ、これにより、
絞り口径板の作動タイミングを所定の時期に容易に設定
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絞り機構付シャッタ装置の一実施
形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す絞り機構付シャッタ装置の断面図で
ある。
【図3】(a)は絞り口径板を示す平面図、(b)は揺
動レバーを示す平面図、(c)はシャッタ羽根を示す平
面図である。
【図4】駆動源とシャッタ羽根との動作関係を示すもの
であり、シャッタ羽根が待避位置にある状態を示す平面
図である。
【図5】駆動源とシャッタ羽根との動作関係を示すもの
であり、シャッタ羽根が遮光位置にある状態を示す平面
図である。
【図6】駆動源と揺動レバー及び絞り口径板との動作関
係を示すものであり、絞り口径板が待避位置にある状態
を示す平面図である。
【図7】駆動源と揺動レバー及び絞り口径板との動作関
係を示すものであり、絞り口径板が絞り位置にある状態
を示す平面図である。
【図8】駆動源とシャッタ羽根並びに揺動レバー及び絞
り口径板との動作関係を示すものであり、非通電状態で
絞り口径板が絞り位置にあるときのシャッタ羽根の位置
を示す平面図である。
【図9】絞り機構付シャッタ装置における作動シーケン
スの一例を示すタイムチャートである。
【図10】絞り機構付シャッタ装置の動作を説明する作
動図であり、(a)はシャッタ羽根及び絞り口径板の初
期状態を示す平面図、(b)はシャッタ羽根が移動し始
めた途中の状態を示す平面図である。
【図11】絞り機構付シャッタ装置の動作を説明する作
動図であり、(a)はシャッタ羽根が開口部を遮光し終
った初期の状態及び絞り口径板が絞り位置に向かう途中
の状態を示す平面図、(b)はシャッタ羽根が遮光位置
に及び絞り口径板が絞り位置にある状態を示す平面図で
ある。
【図12】絞り兼用シャッタ装置における作動シーケン
スの他の例を示すタイムチャートである。
【図13】絞り機構付シャッタ装置の動作を説明する作
動図であり、(a)はシャッタ羽根及び絞り口径板の初
期状態を示す平面図、(b)はシャッタ羽根が遮光位置
に及び絞り口径板が絞り位置にある状態を示す平面図で
ある。
【図14】絞り機構付シャッタ装置の動作を説明する作
動図であり、(a)は絞り口径板が絞り位置に及びシャ
ッタ羽根が非通電により所定量戻った待避位置にある状
態を示す平面図、(b)は絞り口径板が絞り位置に及び
シャッタ羽根が遮光位置に向かう途中の状態を示す平面
図である。
【図15】絞り機構付シャッタ装置の動作を説明する作
動図であり、(a)は絞り口径板が絞り位置にある状態
でシャッタ羽根が開口部を遮光し終った初期の状態を示
す平面図、(b)はシャッタ羽根が遮光位置に至った状
態を示す平面図である。
【図16】従来の絞り機構付シャッタ装置を示す平面図
である。
【符号の説明】
10 地板 10a 露光用の開口部 20 シャッタ羽根 21 第1シャッタ羽根 22 第2シャッタ羽根 30 絞り口径板 40 駆動源 50 揺動レバー(連動手段) 50a 連結孔(一端部) 50b 連結ピン(他端部) 50c 掛止突起 60 保持バネ(連動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/14 G03B 9/14 9/26 9/26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の開口部に臨む遮光位置と前記露
    光用の開口部から待避した待避位置との間を移動自在に
    配されたシャッタ羽根と、前記露光用の開口部を所定の
    口径に絞る絞り位置と前記露光用の開口部から待避した
    待避位置との間を移動自在に配された絞り口径板とを備
    え、前記露光用の開口部の絞り動作及び露光動作を行な
    う絞り機構付シャッタ装置であって、 前記シャッタ羽根に駆動力を及ぼす単一の駆動源と、前
    記単一の駆動源の駆動力を前記絞り口径板に伝えると共
    に所定のタイミングで前記絞り口径板を前記待避位置及
    び絞り位置に移動させる連動手段と、を有する、ことを
    特徴とする絞り機構付シャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記連動手段は、一端部が前記駆動源に
    連結されかつ他端部が前記絞り口径板に連結された揺動
    レバーと、前記揺動レバーが所定量移動したとき前記絞
    り口径板を前記絞り位置又は前記待避位置に付勢して保
    持する保持バネと、を有する、ことを特徴とする請求項
    1記載の絞り機構付シャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記単一の駆動源は、駆動ピンを有し通
    電により回転駆動力を発生するロータを備えた電磁アク
    チュエータからなり、 前記絞り口径板は、所定の絞り開口を有し、所定の支軸
    回りに揺動自在な1枚の絞り口径板からなり、 前記シャッタ羽根は、揺動によりお互いに近接及び離隔
    するように配された2枚の第1シャッタ羽根及び第2シ
    ャッタ羽根からなり、 前記駆動ピンは、前記揺動レバーの一端部と前記第1シ
    ャッタ羽根及び第2シャッタ羽根とに連結されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の絞り機構付シャッタ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記保持バネは、前記絞り口径板が前記
    絞り位置と前記待避位置とに位置するとき安定するよう
    に、前記揺動レバーに掛止されている、ことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の絞り機構付シャッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記絞り口径板は、前記一端部におい
    て、前記駆動ピンが連結される連結孔を有し、前記連結
    孔は、前記ロータが所定の角度回転した時点で前記駆動
    ピンが係合して駆動力を及ぼすべく、所定の遊び長さを
    もつように形成されている、ことを特徴とする請求項2
    ないし4いずれかに記載の絞り機構付シャッタ装置。
JP2000335441A 2000-11-02 2000-11-02 絞り機構付シャッタ装置 Pending JP2002139767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335441A JP2002139767A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り機構付シャッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335441A JP2002139767A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り機構付シャッタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002139767A true JP2002139767A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18811187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000335441A Pending JP2002139767A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 絞り機構付シャッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002139767A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039077A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nidec Copal Corp プロジェクタ用絞り装置
EP2167998A1 (en) * 2007-06-11 2010-03-31 Drs Sensors & Targeting Systems, Inc. Variable aperture and actuator assemblies for an imaging system
US8746570B2 (en) 2007-06-11 2014-06-10 Drs Rsta, Inc. Variable aperture and actuator assemblies for an imaging system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2167998A1 (en) * 2007-06-11 2010-03-31 Drs Sensors & Targeting Systems, Inc. Variable aperture and actuator assemblies for an imaging system
JP2010530981A (ja) * 2007-06-11 2010-09-16 ディーアールエス アールエスティーエー インコーポレイテッド 撮像装置の可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体
EP2167998A4 (en) * 2007-06-11 2014-03-12 Drs Rsta Inc VARIABLE APERTURE AND STYLE ASSEMBLY GROUPS FOR A PICTURE SYSTEM
US8746570B2 (en) 2007-06-11 2014-06-10 Drs Rsta, Inc. Variable aperture and actuator assemblies for an imaging system
US9170159B2 (en) 2007-06-11 2015-10-27 Drs Network & Imaging Systems, Llc Variable aperture and actuator assemblies for an imaging system
JP2016035468A (ja) * 2007-06-11 2016-03-17 ディーアールエス ネットワーク アンド イメージング システムズ、リミテッド ライアビリティー カンパニー 撮像装置の可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体
JP2010039077A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Nidec Copal Corp プロジェクタ用絞り装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH022540A (ja) カメラ用電磁制御装置
JP3542316B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
US6903777B1 (en) Lens shutter for digital still cameras
JP2789421B2 (ja) カメラ用シャッター
US6933980B1 (en) Shutter for digital still camera
JP2002139767A (ja) 絞り機構付シャッタ装置
JP2006208704A (ja) 電子カメラ
JP2002055375A (ja) 絞り兼用シャッタ装置
JP2002099023A (ja) カメラ用シャッタ装置
JP2001215553A (ja) 絞り装置
JP2583632Y2 (ja) 電子スチルカメラ
JP2005024640A (ja) カメラ用羽根駆動機構
JP4689036B2 (ja) 絞り機構付シャッタ装置
JP3530212B2 (ja) カメラ用シャッタ
JP6666799B2 (ja) 羽根駆動装置及び光学機器
JP3777244B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2949384B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
JPH0412494Y2 (ja)
JPH033207B2 (ja)
JP2949383B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
JP2002202544A (ja) デジタルカメラ用シャッタ
JP2002139768A (ja) 絞り兼用シャッタ装置
JPS6210738Y2 (ja)
JP2002055378A (ja) カメラ用シャッタ装置
JPH09230421A (ja) カメラ用駆動装置の作動方法