JP2949384B2 - カメラ用シャッタ装置 - Google Patents
カメラ用シャッタ装置Info
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- JP2949384B2 JP2949384B2 JP21312591A JP21312591A JP2949384B2 JP 2949384 B2 JP2949384 B2 JP 2949384B2 JP 21312591 A JP21312591 A JP 21312591A JP 21312591 A JP21312591 A JP 21312591A JP 2949384 B2 JP2949384 B2 JP 2949384B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真撮影用カメラに利
用するところのシャッタ装置に関する。
用するところのシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真撮影用カメラのシャッタ装置として
は、操作設定によって機械的にシャッタ時間を定める機
械的なシャッタ装置(以下、メカシャッタ装置という)
と、シャッタ時間が電気的な演算によって定まる電子シ
ャッタ装置がある。また、最近の電子シャッタ装置の中
には、電源電池の消耗によりシャッタ動作しない場合
に、応急にシャッタ動作させるようにした機械的なシャ
ッタ装置が付加構成されたものがある。ただ、このよう
に付加構成されたシャッタ装置は、シャッタ時間が2段
階程度に設定できるにすぎない。
は、操作設定によって機械的にシャッタ時間を定める機
械的なシャッタ装置(以下、メカシャッタ装置という)
と、シャッタ時間が電気的な演算によって定まる電子シ
ャッタ装置がある。また、最近の電子シャッタ装置の中
には、電源電池の消耗によりシャッタ動作しない場合
に、応急にシャッタ動作させるようにした機械的なシャ
ッタ装置が付加構成されたものがある。ただ、このよう
に付加構成されたシャッタ装置は、シャッタ時間が2段
階程度に設定できるにすぎない。
【0003】メカシャッタ装置としては各種の構成のも
のがあるが、その一例の原理構成について図12に示
す。この図において、10は支軸11を中心に回転する
回転カム体で、シャッタを連動するカム体12とシャッ
タ時間を定めるカム体13とを一体化した2段重ねの構
成となっている。この回転カム体10はシャッタチャ−
ジ動作によって反時計方向に回転し、チャ−ジスプリン
グ14のばね勢力を蓄えた状態でその係止部10aがト
リガ−レバ−15により係止され、図示状態を保ってい
る。
のがあるが、その一例の原理構成について図12に示
す。この図において、10は支軸11を中心に回転する
回転カム体で、シャッタを連動するカム体12とシャッ
タ時間を定めるカム体13とを一体化した2段重ねの構
成となっている。この回転カム体10はシャッタチャ−
ジ動作によって反時計方向に回転し、チャ−ジスプリン
グ14のばね勢力を蓄えた状態でその係止部10aがト
リガ−レバ−15により係止され、図示状態を保ってい
る。
【0004】そして、カム体12の周囲に形成された凹
形部12aの一端がシャッタ幕駆動用のカム部12bと
なっている。つまり、このカム部12bの旋回域内に、
シャッタ先幕のスタ−トレバ−16とシャッタ後幕のス
タ−トレバ−17とが進出している。なお、シャッタの
先後幕はシャッタチャ−ジ動作によって巻上げられた位
置で係止されており、上記したスタ−トレバ−16、1
7がカム部12bにより連動駆動され支軸18、19を
中心に旋回されることで係止解除されて幕走行する。
形部12aの一端がシャッタ幕駆動用のカム部12bと
なっている。つまり、このカム部12bの旋回域内に、
シャッタ先幕のスタ−トレバ−16とシャッタ後幕のス
タ−トレバ−17とが進出している。なお、シャッタの
先後幕はシャッタチャ−ジ動作によって巻上げられた位
置で係止されており、上記したスタ−トレバ−16、1
7がカム部12bにより連動駆動され支軸18、19を
中心に旋回されることで係止解除されて幕走行する。
【0005】また、カム体13の周囲に形成された凹形
部13aの一端がシャッタ時間を決めるための調時用の
カム部13bとなっている。つまり、このカム部13b
の旋回域内には調時レバ−20の突形部20aが進出す
る。これによって、カム部13bがこの突形部20aを
押し出すようにして旋回するため、回転カム体10に制
動がかかり、この制動の度合いによってシャッタ後幕の
スタ−ト時点が定まる。
部13aの一端がシャッタ時間を決めるための調時用の
カム部13bとなっている。つまり、このカム部13b
の旋回域内には調時レバ−20の突形部20aが進出す
る。これによって、カム部13bがこの突形部20aを
押し出すようにして旋回するため、回転カム体10に制
動がかかり、この制動の度合いによってシャッタ後幕の
スタ−ト時点が定まる。
【0006】調時レバ−20は支軸21により軸支さ
れ、ばねによって時計方向の旋回勢力を受けており、突
形部20aを常時カム部13bの旋回域に進出させるよ
うになっている。また、この調時レバ−20には突形部
20aの進出距離(進出量)を決定するためのくの字形
をした時間設定レバ−22が連結している。この時間設
定レバ−22は、支軸23により軸支され、ばねによっ
て常時反時計方向の旋回勢力を受けている。そして、そ
の一方腕の長孔22aには調時レバ−20の突出ピン2
0bが突入し、その他方腕の突出ピン22bがシャッタ
時間設定カム24に対接している。
れ、ばねによって時計方向の旋回勢力を受けており、突
形部20aを常時カム部13bの旋回域に進出させるよ
うになっている。また、この調時レバ−20には突形部
20aの進出距離(進出量)を決定するためのくの字形
をした時間設定レバ−22が連結している。この時間設
定レバ−22は、支軸23により軸支され、ばねによっ
て常時反時計方向の旋回勢力を受けている。そして、そ
の一方腕の長孔22aには調時レバ−20の突出ピン2
0bが突入し、その他方腕の突出ピン22bがシャッタ
時間設定カム24に対接している。
【0007】シャッタ時間設定カム24は操作すること
によって支軸25を支軸として回動し、カム形状にした
がって時間設定レバ−22を左旋し、また、右旋させ
る。つまり、図13に示したように、シャッタ時間設定
カム24の回動にしたがう時間設定レバ−22の旋回量
が調時レバ−20に伝達され、突形部20aの進出量が
定まる。
によって支軸25を支軸として回動し、カム形状にした
がって時間設定レバ−22を左旋し、また、右旋させ
る。つまり、図13に示したように、シャッタ時間設定
カム24の回動にしたがう時間設定レバ−22の旋回量
が調時レバ−20に伝達され、突形部20aの進出量が
定まる。
【0008】上記したメカシャッタ装置は、シャッタ釦
の押下操作により駆動するミラ−跳上げレバ−に連動さ
せてトリガ−レバ−15を時計方向に押し回わして係止
解除させる。回転カム体10がこの係止解除により時計
方向に回転し、カム部12bによりスタ−トレバ−16
を押動してシャッタ先幕を走行させる。
の押下操作により駆動するミラ−跳上げレバ−に連動さ
せてトリガ−レバ−15を時計方向に押し回わして係止
解除させる。回転カム体10がこの係止解除により時計
方向に回転し、カム部12bによりスタ−トレバ−16
を押動してシャッタ先幕を走行させる。
【0009】続く回転カム体10の回転により、カム部
13bが図13により分かる如く、調時レバ−20の突
形部20aに突き当る。したがって、回転カム体10の
回転により、カム部13bが突形部20aを押し出すよ
うに作用するから突形部20aの進出量に応じた制動力
を受けながら回転カム体10が回転を続ける。
13bが図13により分かる如く、調時レバ−20の突
形部20aに突き当る。したがって、回転カム体10の
回転により、カム部13bが突形部20aを押し出すよ
うに作用するから突形部20aの進出量に応じた制動力
を受けながら回転カム体10が回転を続ける。
【0010】カム部13bにより突形部20aを押し出
した後、回転カム体10がさらに回転し、カム部12b
によりスタートレバー17を押動させてシャッタ後幕を
走行させる。
した後、回転カム体10がさらに回転し、カム部12b
によりスタートレバー17を押動させてシャッタ後幕を
走行させる。
【0011】このように、このメカシャッタ装置は、調
時レバ−20に設けた突形部20aの進出量、つまり、
シャッタ時間設定カム24の操作設定によってきまる突
形部20aの進出量に応じて、シャッタ先幕の走行から
シャッタ後幕の走行までの時間が定まる構成となってい
る。なお、図12に示すように、調時レバ−20の突形
部20aをカム部13bの旋回域から退出させるように
シャッタ時間設定カム24を操作設定したときは、回転
カム体10が全く制動力を受けないから、最高速のシャ
ッタ時間となる。また、シャッタ時間設定カム24に連
動して調時レバ−20を遅延カバナ−に切換えて遅いシ
ャッタ時間にまで広範囲で時間設定に応動するようにな
っている。
時レバ−20に設けた突形部20aの進出量、つまり、
シャッタ時間設定カム24の操作設定によってきまる突
形部20aの進出量に応じて、シャッタ先幕の走行から
シャッタ後幕の走行までの時間が定まる構成となってい
る。なお、図12に示すように、調時レバ−20の突形
部20aをカム部13bの旋回域から退出させるように
シャッタ時間設定カム24を操作設定したときは、回転
カム体10が全く制動力を受けないから、最高速のシャ
ッタ時間となる。また、シャッタ時間設定カム24に連
動して調時レバ−20を遅延カバナ−に切換えて遅いシ
ャッタ時間にまで広範囲で時間設定に応動するようにな
っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したメカシャッタ
装置は、通常のシャッタ時間段階(例えば、B、1、
2、4、8・・・・・1/1000、1/2000、1
/4000のシャッタ秒時)の全てについて設定するこ
とができるので、本発明ではシャッタ時間を無段階に制
御する電子シャッタ制御回路をこのメカシャッタ装置に
簡単な構成により付加構成し、メカシャッタ機能と電子
シャッタ機能とを撮影状況に合わせて選択して撮影する
ことができるようにしたカメラ用シャッタ装置を開発す
ることを目的とする。
装置は、通常のシャッタ時間段階(例えば、B、1、
2、4、8・・・・・1/1000、1/2000、1
/4000のシャッタ秒時)の全てについて設定するこ
とができるので、本発明ではシャッタ時間を無段階に制
御する電子シャッタ制御回路をこのメカシャッタ装置に
簡単な構成により付加構成し、メカシャッタ機能と電子
シャッタ機能とを撮影状況に合わせて選択して撮影する
ことができるようにしたカメラ用シャッタ装置を開発す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、シャッタレリーズに応じて動作する
トリガーレバーの係止解除によりばね勢力で回転し、第
1の回転角時点でシャッタを開放、第2の回転角時点で
シャッタを閉成する回転カム体と、この回転カム体のカ
ム旋回域にばね勢力で進出し、シャッタ開放後にカムに
押動されてカム旋回域から退出する調時レバーと、この
調時レバーを退出位置で保持し、また、この退出位置か
らの進出量を決定する機械的なシャッタ時間設定機構と
を有し、調時レバーの進出量に応じて変化する回転カム
体の回転時間にしたがってシャッタ時間が制御される構
成のカメラ用シャッタ装置において、調時レバーをカム
旋回域外に退出保持する上記のシャッタ時間設定機構の
動作に応じて電子シャッタの動作モードに移り、シャッ
タレリーズにしたがってシャッタ時間を定める電子シャ
ッタ制御回路と、シャッタレリーズにしたがい上記トリ
ガーレバーの係止解除後所定時間の間回転カム体のスタ
ートを停止させる補助トリガー機構と、上記電子シャッ
タ制御回路によって制御して上記回転カム体のカム旋回
域に対して進出させ、また、退出させる電子調時レバー
とを備え、上記した電子シャッタ制御回路の制御下に、
上記回転カム体のカム旋回域に上記電子調時レバーを進
出させてシャッタ開放後の回転カム体の回転を遅延させ
ると共に、シャッタ時間の終了時に上記電子調時レバー
をカム旋回域外に退出させてシャッタを閉成するように
回転カム体の回転を許す構成としたことを特徴とするカ
メラ用シャッタ装置を提案する。
ため、本発明では、シャッタレリーズに応じて動作する
トリガーレバーの係止解除によりばね勢力で回転し、第
1の回転角時点でシャッタを開放、第2の回転角時点で
シャッタを閉成する回転カム体と、この回転カム体のカ
ム旋回域にばね勢力で進出し、シャッタ開放後にカムに
押動されてカム旋回域から退出する調時レバーと、この
調時レバーを退出位置で保持し、また、この退出位置か
らの進出量を決定する機械的なシャッタ時間設定機構と
を有し、調時レバーの進出量に応じて変化する回転カム
体の回転時間にしたがってシャッタ時間が制御される構
成のカメラ用シャッタ装置において、調時レバーをカム
旋回域外に退出保持する上記のシャッタ時間設定機構の
動作に応じて電子シャッタの動作モードに移り、シャッ
タレリーズにしたがってシャッタ時間を定める電子シャ
ッタ制御回路と、シャッタレリーズにしたがい上記トリ
ガーレバーの係止解除後所定時間の間回転カム体のスタ
ートを停止させる補助トリガー機構と、上記電子シャッ
タ制御回路によって制御して上記回転カム体のカム旋回
域に対して進出させ、また、退出させる電子調時レバー
とを備え、上記した電子シャッタ制御回路の制御下に、
上記回転カム体のカム旋回域に上記電子調時レバーを進
出させてシャッタ開放後の回転カム体の回転を遅延させ
ると共に、シャッタ時間の終了時に上記電子調時レバー
をカム旋回域外に退出させてシャッタを閉成するように
回転カム体の回転を許す構成としたことを特徴とするカ
メラ用シャッタ装置を提案する。
【0014】
【作用】上記したシャッタ装置は、調時レバ−を回転カ
ム体のカム旋回域外に退出させるようにシャッタ時間設
定機構を動作させることによって電子シャッタの動作モ
−ドとなる。この動作モ−ドにおいてシャッタレリ−ズ
すると、電子シャッタ制御回路がシャッタ時間の演算を
行なうと共に、電子調時レバ−を回転カム体のカム旋回
域に進出させ、その後、トリガ−レバ−の係止解除によ
り、電子シャッタ制御回路がシャッタ時間の計数を開始
する。また、このシャッタレリ−ズにより、補助トリガ
−機構が動作し、回転カム体のスタ−トを所定時間の間
停止させ、その後、この回転カム体を回転始動させる。
ム体のカム旋回域外に退出させるようにシャッタ時間設
定機構を動作させることによって電子シャッタの動作モ
−ドとなる。この動作モ−ドにおいてシャッタレリ−ズ
すると、電子シャッタ制御回路がシャッタ時間の演算を
行なうと共に、電子調時レバ−を回転カム体のカム旋回
域に進出させ、その後、トリガ−レバ−の係止解除によ
り、電子シャッタ制御回路がシャッタ時間の計数を開始
する。また、このシャッタレリ−ズにより、補助トリガ
−機構が動作し、回転カム体のスタ−トを所定時間の間
停止させ、その後、この回転カム体を回転始動させる。
【0015】回転カム体の回転によりシャッタを開放す
る。その後、回転カム体のカムが電子調時レバ−に突き
当り回転カム体の回転が遅延する。シャッタ時間の計数
が終ると、電子シャッタ制御回路が電子調時レバ−をカ
ム旋回域外に退出させるように制御する。これにより、
回転カム体が電子調時レバ−の制動を受けずに回転しシ
ャッタを閉成させる。
る。その後、回転カム体のカムが電子調時レバ−に突き
当り回転カム体の回転が遅延する。シャッタ時間の計数
が終ると、電子シャッタ制御回路が電子調時レバ−をカ
ム旋回域外に退出させるように制御する。これにより、
回転カム体が電子調時レバ−の制動を受けずに回転しシ
ャッタを閉成させる。
【0016】なお、上記シャッタ装置は、調時レバ−を
回転カム体のカム旋回域に進出させるように、シャッタ
時間設定機構を動作させれば、電子シャッタの動作モ−
ドからメカシャッタの動作モ−ドに自動的に切換わり、
従来例と同様にシャッタ制御することができる。
回転カム体のカム旋回域に進出させるように、シャッタ
時間設定機構を動作させれば、電子シャッタの動作モ−
ドからメカシャッタの動作モ−ドに自動的に切換わり、
従来例と同様にシャッタ制御することができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1は本発明に係るシャッタ装置の第1実施
例を説明するための原理構成図である。なお、従来例と
同一部材及び部所については同一の参照符号を付してそ
の説明を省略する。
説明する。図1は本発明に係るシャッタ装置の第1実施
例を説明するための原理構成図である。なお、従来例と
同一部材及び部所については同一の参照符号を付してそ
の説明を省略する。
【0018】図示するように、回転カム体10のカム体
13には、凹形部13aと対称に形成した凹形部13c
を設け、この凹形部13cの一端がカム部13dとなっ
ている。また、このカム部13dの旋回域には電子調時
レバ−30の突出部30aを進退させる構成としてあ
る。この電子調時レバ−30は支軸31に軸支させ、ば
ねによって常時反時計方向の旋回勢力が与えてあり、図
示する如く、ほぼ半円形の調速カム32に当接させてあ
る。
13には、凹形部13aと対称に形成した凹形部13c
を設け、この凹形部13cの一端がカム部13dとなっ
ている。また、このカム部13dの旋回域には電子調時
レバ−30の突出部30aを進退させる構成としてあ
る。この電子調時レバ−30は支軸31に軸支させ、ば
ねによって常時反時計方向の旋回勢力が与えてあり、図
示する如く、ほぼ半円形の調速カム32に当接させてあ
る。
【0019】調速カム32は連動ギヤ33と同軸一体に
回転するもので、図示する位置からストッパ−34に当
る範囲で軸35を中心に旋回する。連動ギヤ33はステ
ッピングモ−タ36のピニオンギヤ37に噛合してあ
る。
回転するもので、図示する位置からストッパ−34に当
る範囲で軸35を中心に旋回する。連動ギヤ33はステ
ッピングモ−タ36のピニオンギヤ37に噛合してあ
る。
【0020】ステッピングモ−タ36は電子シャッタ制
御回路(図示省略)によって給電制御する。この電子シ
ャッタ制御回路は、被写体の明るさ情報、絞り情報、フ
イルム感度情報やその他の露出因子にもとづいてシャッ
タ時間を演算する公知のシャッタ時間演算回路を備えて
いる。なお、演算回路はCPU、RAMを有するマイク
ロコンピュ−タを含んでいる。そして、この電子シャッ
タ制御回路がシャッタ時間設定カム24に連動するモ−
ド切換スイッチ38のON信号を受けて動作モ−ドとな
る。すなわち、調時レバ−20の突形部20aをカム部
13bの旋回域外に退出させるようにシャッタ時間設定
カム24を動作させることによってモ−ド切換スイッチ
38がONする構成となっている。言い換えれば、メカ
シャッタ装置を最高シャッタ速度に設定することによ
り、モ−ド切換スイッチ38がONして電子シャッタ制
御回路の動作モ−ドとなる。
御回路(図示省略)によって給電制御する。この電子シ
ャッタ制御回路は、被写体の明るさ情報、絞り情報、フ
イルム感度情報やその他の露出因子にもとづいてシャッ
タ時間を演算する公知のシャッタ時間演算回路を備えて
いる。なお、演算回路はCPU、RAMを有するマイク
ロコンピュ−タを含んでいる。そして、この電子シャッ
タ制御回路がシャッタ時間設定カム24に連動するモ−
ド切換スイッチ38のON信号を受けて動作モ−ドとな
る。すなわち、調時レバ−20の突形部20aをカム部
13bの旋回域外に退出させるようにシャッタ時間設定
カム24を動作させることによってモ−ド切換スイッチ
38がONする構成となっている。言い換えれば、メカ
シャッタ装置を最高シャッタ速度に設定することによ
り、モ−ド切換スイッチ38がONして電子シャッタ制
御回路の動作モ−ドとなる。
【0021】上記した電子シャッタ制御回路は、シャッ
タレリ−ズ信号(シャッタ釦の押下に連動するスイッチ
のON信号)を入力してシャッタ時間を演算し、また、
トリガ−レバ−15に連動するトリガ−スイッチ39の
ON信号を受けてシャッタ時間を計数するようになって
いる。つまり、トリガ−レバ−15の係止解除に連動し
てトリガ−スイッチ39がONすることでシャッタ時間
の計数が開始される。
タレリ−ズ信号(シャッタ釦の押下に連動するスイッチ
のON信号)を入力してシャッタ時間を演算し、また、
トリガ−レバ−15に連動するトリガ−スイッチ39の
ON信号を受けてシャッタ時間を計数するようになって
いる。つまり、トリガ−レバ−15の係止解除に連動し
てトリガ−スイッチ39がONすることでシャッタ時間
の計数が開始される。
【0022】さらに、上記した電子シャッタ制御回路
は、図2に示す如く、ステッピングモ−タ36を給電制
御するドライブ回路41を備えている。このドライブ回
路41は、シャッタ時間演算回路40がシャッタ時間の
演算動作に移ったとき、この演算回路40の指令によっ
てステッピングモ−タ36を右回転に歩進させる。この
とき、連動ギヤ33を介して駆動力を受ける調速カム3
2が図1に示す2点鎖線の位置から実線位置まで旋回
し、電子調時レバ−30を押し回わしてその突出部30
aをカム部13dの旋回域に進出させる。
は、図2に示す如く、ステッピングモ−タ36を給電制
御するドライブ回路41を備えている。このドライブ回
路41は、シャッタ時間演算回路40がシャッタ時間の
演算動作に移ったとき、この演算回路40の指令によっ
てステッピングモ−タ36を右回転に歩進させる。この
とき、連動ギヤ33を介して駆動力を受ける調速カム3
2が図1に示す2点鎖線の位置から実線位置まで旋回
し、電子調時レバ−30を押し回わしてその突出部30
aをカム部13dの旋回域に進出させる。
【0023】また、ドライブ回路41は、シャッタ時間
の計数が終ったとき、シャッタ演算回路40の指令を受
けてステッピングモ−タ36を上記とは反対に左回転に
歩進させる。このとき、調速カム32が図1の実線位置
からストッパ−34に突き当るまで旋回し、突出部30
aがカム部13dの旋回域外に退出するように電子調時
レバ−30を左旋させる。(図1の2点鎖線参照)
の計数が終ったとき、シャッタ演算回路40の指令を受
けてステッピングモ−タ36を上記とは反対に左回転に
歩進させる。このとき、調速カム32が図1の実線位置
からストッパ−34に突き当るまで旋回し、突出部30
aがカム部13dの旋回域外に退出するように電子調時
レバ−30を左旋させる。(図1の2点鎖線参照)
【0024】一方、回転カム体10のカム体12には、
係止部10aと同様の今一つの係止部10bを形成し、
補助トリガ−レバ−42がこの係止部10bに係止自在
となっている。この補助トリガ−レバ−42は支軸43
により軸支し、ばねによって時計方向の旋回勢力が与え
てあり、その一端部には電磁石45によって吸着される
ア−マチュア44が設けてある。
係止部10aと同様の今一つの係止部10bを形成し、
補助トリガ−レバ−42がこの係止部10bに係止自在
となっている。この補助トリガ−レバ−42は支軸43
により軸支し、ばねによって時計方向の旋回勢力が与え
てあり、その一端部には電磁石45によって吸着される
ア−マチュア44が設けてある。
【0025】上記した補助トリガ−レバ−42と電磁石
45は補助トリガ−機構を構成しており、トリガ−レバ
−15の係止が解除された後、短時間の間回転カム体1
0の回転を係止するように動作する。すなわち、電子シ
ャッタ制御回路がトリガ−信号を入力してシャッタ時間
の演算に移る時、上記電磁石45がこの電子シャッタ制
御回路により給電され、図1に示す係止状態となる。ま
た、トリガ−レバ−15の係止解除が行なわれた後、短
時間の経過でその給電が停止するように制御される。
45は補助トリガ−機構を構成しており、トリガ−レバ
−15の係止が解除された後、短時間の間回転カム体1
0の回転を係止するように動作する。すなわち、電子シ
ャッタ制御回路がトリガ−信号を入力してシャッタ時間
の演算に移る時、上記電磁石45がこの電子シャッタ制
御回路により給電され、図1に示す係止状態となる。ま
た、トリガ−レバ−15の係止解除が行なわれた後、短
時間の経過でその給電が停止するように制御される。
【0026】つまり、電子シャッタの動作モ−ドでは補
助トリガ−レバ−42の係止解除によって回転カム体1
0がスタ−トし、シャッタ先幕と後幕を制御する。この
ように回転カム体10のスタ−トを遅らせることによ
り、シャッタ時間の演算時間や電子調時レバ−30及び
調速カム32の退避動作のタイミングを充分にとること
ができるから誤動作がなく、また、高速シャッタを得る
にも有利となる。
助トリガ−レバ−42の係止解除によって回転カム体1
0がスタ−トし、シャッタ先幕と後幕を制御する。この
ように回転カム体10のスタ−トを遅らせることによ
り、シャッタ時間の演算時間や電子調時レバ−30及び
調速カム32の退避動作のタイミングを充分にとること
ができるから誤動作がなく、また、高速シャッタを得る
にも有利となる。
【0027】次に、図3に示したフロ−チャ−トと図4
に示したタイムチャ−トを参照しながら上記したシャッ
タ装置の動作について説明する。なお、メカシャッタモ
−ドでの動作は従来例と同様となるから、シャッタ時間
設定カム24が図1に示すように最高シャッタ時間の位
置に動作された電子シャッタモ−ドの動作について説明
する。
に示したタイムチャ−トを参照しながら上記したシャッ
タ装置の動作について説明する。なお、メカシャッタモ
−ドでの動作は従来例と同様となるから、シャッタ時間
設定カム24が図1に示すように最高シャッタ時間の位
置に動作された電子シャッタモ−ドの動作について説明
する。
【0028】カメラをシャッタレリーズすると、その半
押し段階(シャッタ釦半押し)でシャッタ時間演算回路
40がモード切換スイッチ38のON状態を判断し、シ
ャッタ時間の演算を開始する。また、この演算回路40
はモード切換スイッチ38のONを検出して、ステッピ
ングモータ36の右回転の歩進を行なうようにドライブ
回路41を制御する。このため、調速カム32が図1に
実線で示すスタート位置まで反時計方向に旋回し、電子
調時レバー30の突出部30aをカム部13dの旋回域
に進出させる。上記した電子シャッタ制御回路がシャッ
タレリーズ信号を入力したとき、電磁石45を給電す
る。したがって、アーマチュア44が電磁石45により
吸着され、補助トリガーレバー42が回転カム体10の
係止部10bを係止する。(図4のT1時点参照)
押し段階(シャッタ釦半押し)でシャッタ時間演算回路
40がモード切換スイッチ38のON状態を判断し、シ
ャッタ時間の演算を開始する。また、この演算回路40
はモード切換スイッチ38のONを検出して、ステッピ
ングモータ36の右回転の歩進を行なうようにドライブ
回路41を制御する。このため、調速カム32が図1に
実線で示すスタート位置まで反時計方向に旋回し、電子
調時レバー30の突出部30aをカム部13dの旋回域
に進出させる。上記した電子シャッタ制御回路がシャッ
タレリーズ信号を入力したとき、電磁石45を給電す
る。したがって、アーマチュア44が電磁石45により
吸着され、補助トリガーレバー42が回転カム体10の
係止部10bを係止する。(図4のT1時点参照)
【0029】シャッタレリ−ズが全押しされた段階で
は、トリガ−レバ−15がミラ−跳ね上げに連動され回
転カム体10の係止部10aから退出すると共に、トリ
ガ−スイッチ39がONし、この時点からシャッタ時間
演算回路40がシャッタ時間の計数を開始する。(図4
のT2時点参照)
は、トリガ−レバ−15がミラ−跳ね上げに連動され回
転カム体10の係止部10aから退出すると共に、トリ
ガ−スイッチ39がONし、この時点からシャッタ時間
演算回路40がシャッタ時間の計数を開始する。(図4
のT2時点参照)
【0030】また、シャッタ制御回路はシャッタレリ−
ズ信号を入力したT1時点から、図4に示すT3時点まで
の時間△Tの間電磁石45を給電する。このため、回転
カム体10のスタ−トが△Tだけ遅延される。T3時点
以後は電磁石45の吸着力が解放されて補助トリガ−レ
バ−42が係止解除状態となる。この結果、回転カム体
10がシャッタチャ−ジスプリングのばね勢力を受けて
時計方向に回転し、カム部12bがスタ−トレバ−16
を押動してシャッタ先幕を走行させる。(図4のT4時
点参照)この場合、補助トリガ−レバ−42が係止部1
0bによって押し回わされる。回転カム体10がさらに
回転すると、図5に示したように、カム部13dが電子
調時レバ−30の突出部30aに突き当り、回転カム体
10の回転が止まり、シャッタ後幕のスタ−ト時間調整
となる。
ズ信号を入力したT1時点から、図4に示すT3時点まで
の時間△Tの間電磁石45を給電する。このため、回転
カム体10のスタ−トが△Tだけ遅延される。T3時点
以後は電磁石45の吸着力が解放されて補助トリガ−レ
バ−42が係止解除状態となる。この結果、回転カム体
10がシャッタチャ−ジスプリングのばね勢力を受けて
時計方向に回転し、カム部12bがスタ−トレバ−16
を押動してシャッタ先幕を走行させる。(図4のT4時
点参照)この場合、補助トリガ−レバ−42が係止部1
0bによって押し回わされる。回転カム体10がさらに
回転すると、図5に示したように、カム部13dが電子
調時レバ−30の突出部30aに突き当り、回転カム体
10の回転が止まり、シャッタ後幕のスタ−ト時間調整
となる。
【0031】一方、シャッタ時間の計数値が上記したシ
ャッタ時間の演算値に達した時、ドライブ回路41がこ
の演算回路40より再度指令を受けてステッピングモ−
タ36を歩進させる。この場合、ステッピングモ−タ3
6が左回転に歩進し、調速カム32を図1の2点鎖線の
如く時計方向に旋回させる。これより、電子調時レバ−
30が図1に2点鎖線で示したように左旋し、その突出
部30aがカム部13dの旋回域外に退出する。
ャッタ時間の演算値に達した時、ドライブ回路41がこ
の演算回路40より再度指令を受けてステッピングモ−
タ36を歩進させる。この場合、ステッピングモ−タ3
6が左回転に歩進し、調速カム32を図1の2点鎖線の
如く時計方向に旋回させる。これより、電子調時レバ−
30が図1に2点鎖線で示したように左旋し、その突出
部30aがカム部13dの旋回域外に退出する。
【0032】上記の動作で回転カム体10が図5に示す
回転位置から時計方向に回転を開始し、カム部12bが
スタ−トレバ−17を押動したとき、シャッタ後幕が走
行する。(図4のT6時点参照)なお、図4において、
Txはシャッタ時間の演算や電子調時レバ−30などの
動作遅れを加味した時間を示し、調時作用の電子調時レ
バ−30の動作時間を△Tで吸収することができる。T
sは実際のシャッタ時間を示す。
回転位置から時計方向に回転を開始し、カム部12bが
スタ−トレバ−17を押動したとき、シャッタ後幕が走
行する。(図4のT6時点参照)なお、図4において、
Txはシャッタ時間の演算や電子調時レバ−30などの
動作遅れを加味した時間を示し、調時作用の電子調時レ
バ−30の動作時間を△Tで吸収することができる。T
sは実際のシャッタ時間を示す。
【0033】上記した第1実施例のシャッタ装置では、
シャッタ時間の計数終了時点で電子調時レバ−30を高
速に左旋させて高速シャッタ時間に対処することになる
ため、ステッピングモ−タ36の左回転歩進を高速化す
る必要がある。そこで、図6に第2実施例として示した
ように、シャッタ時間の演算値にしたがって電子調時レ
バ−30のスタ−ト位置を定めるようにすることによっ
てこの問題を解決することができる。
シャッタ時間の計数終了時点で電子調時レバ−30を高
速に左旋させて高速シャッタ時間に対処することになる
ため、ステッピングモ−タ36の左回転歩進を高速化す
る必要がある。そこで、図6に第2実施例として示した
ように、シャッタ時間の演算値にしたがって電子調時レ
バ−30のスタ−ト位置を定めるようにすることによっ
てこの問題を解決することができる。
【0034】この第2実施例では、シャッタ時間の演算
値によって、低速シャッタ時間となるときは調速カム3
2をAのスタ−ト位置に、中速シャッタ時間のときはB
のスタ−ト位置に、高速シャッタ時間のときはCのスタ
−ト位置に旋回させる。このようにすれば、カム部13
dの旋回域に対する突出部30aの進出量が2点鎖線で
示す如く、高速シャッタ時間となるほど少なくなる。こ
の進出量とモ−タ回転速度とを組合せることにより広範
囲なシャッタ速度がつくられる。
値によって、低速シャッタ時間となるときは調速カム3
2をAのスタ−ト位置に、中速シャッタ時間のときはB
のスタ−ト位置に、高速シャッタ時間のときはCのスタ
−ト位置に旋回させる。このようにすれば、カム部13
dの旋回域に対する突出部30aの進出量が2点鎖線で
示す如く、高速シャッタ時間となるほど少なくなる。こ
の進出量とモ−タ回転速度とを組合せることにより広範
囲なシャッタ速度がつくられる。
【0035】図7は第3実施例を示したシャッタ装置の
原理構成図で、この実施例では調速カム32を図8に示
すム−ビングコイル装置46によって駆動する構成とな
っている。その他は第1実施例に比べてほぼ同構成とな
っている。ム−ビングコイル装置46は、下ヨ−ク板4
7に円弧形の2つのマグネット48、49を図示する極
性を示すように固着すると共に、これらマグネツト4
8、49と上ヨ−ク板50との間に、回転軸51に固着
した2つのム−ビングコイル52、53を回転自在に設
けた構成となっている。
原理構成図で、この実施例では調速カム32を図8に示
すム−ビングコイル装置46によって駆動する構成とな
っている。その他は第1実施例に比べてほぼ同構成とな
っている。ム−ビングコイル装置46は、下ヨ−ク板4
7に円弧形の2つのマグネット48、49を図示する極
性を示すように固着すると共に、これらマグネツト4
8、49と上ヨ−ク板50との間に、回転軸51に固着
した2つのム−ビングコイル52、53を回転自在に設
けた構成となっている。
【0036】調速カム32は回転軸51に軸着して上ヨ
−ク板50の外面上で旋回させるようにしてある。そし
て、この調速カム32にはばねによって時計方向の旋回
勢力を与えてあり、通常時には図7に示したようにスト
ッパ−54に当接した旋回位置となっている。
−ク板50の外面上で旋回させるようにしてある。そし
て、この調速カム32にはばねによって時計方向の旋回
勢力を与えてあり、通常時には図7に示したようにスト
ッパ−54に当接した旋回位置となっている。
【0037】ム−ビングコイル装置46のム−ビングコ
イル52、53は、図9に示したところのドライブ回路
41によって給電されて左回転する。つまり、シャッタ
時間演算回路40が上記した第1実施例同様にシャッタ
レリ−ズ信号を入力したとき、ム−ビングコイル装置4
6を給電するようにドライブ回路41を制御する。この
給電によってム−ビングコイル装置46が調速カム32
をストッパ−55に当接するまで反時計方向に旋回させ
る。
イル52、53は、図9に示したところのドライブ回路
41によって給電されて左回転する。つまり、シャッタ
時間演算回路40が上記した第1実施例同様にシャッタ
レリ−ズ信号を入力したとき、ム−ビングコイル装置4
6を給電するようにドライブ回路41を制御する。この
給電によってム−ビングコイル装置46が調速カム32
をストッパ−55に当接するまで反時計方向に旋回させ
る。
【0038】電子調時レバ−30は上記のように左旋回
する調速カム32に押動され、その突出部30aがカム
部13dの旋回域に進出する。この状態でシャッタ先幕
を走行させた回転カム体の回転を止める。また、シャッ
タ時間演算回路40によるシャッタ時間の計数終了時に
はム−ビングコイル装置46の給電を停止するようにド
ライブ回路41が制御されるため、調速カム32がばね
勢力で時計方向に旋回してストッパ−54に当接する。
これより、調時レバ−30の突出部30aがカム部13
dの旋回域外に退出し、回転カム体10の回転止めを解
除する。この結果、回転カム体10が再度回転してシャ
ッタ後幕を走行させる。
する調速カム32に押動され、その突出部30aがカム
部13dの旋回域に進出する。この状態でシャッタ先幕
を走行させた回転カム体の回転を止める。また、シャッ
タ時間演算回路40によるシャッタ時間の計数終了時に
はム−ビングコイル装置46の給電を停止するようにド
ライブ回路41が制御されるため、調速カム32がばね
勢力で時計方向に旋回してストッパ−54に当接する。
これより、調時レバ−30の突出部30aがカム部13
dの旋回域外に退出し、回転カム体10の回転止めを解
除する。この結果、回転カム体10が再度回転してシャ
ッタ後幕を走行させる。
【0039】第3実施例のその他の動作は第1実施例と
同様であって、図10に示したフロ−チャ−トに示す動
作となる。なお、シャッタ時間の計数終了時点では、ム
−ビングコイル装置46に反転電流を流し、調速カム3
2を急速に通常位置(ストッパ−54の当接位置)に旋
回させるように構成してもよい。
同様であって、図10に示したフロ−チャ−トに示す動
作となる。なお、シャッタ時間の計数終了時点では、ム
−ビングコイル装置46に反転電流を流し、調速カム3
2を急速に通常位置(ストッパ−54の当接位置)に旋
回させるように構成してもよい。
【0040】図11は第4実施例を示す原理構成図で、
この実施例は、電磁アクチュエ−タ56と旋回レバ−5
7とからなる電磁駆動機構によって電子調時レバ−30
を連動させる構成としてある。本実施例では、支軸58
を中心として旋回する旋回レバ−57がばね勢力を受け
て図示2点鎖線のように旋回して通常状態となってい
る。シャッタ時間演算回路がモ−ド切換スイッチ38の
ONを検出した時点で、電磁アクチュエ−タ56がドラ
イブ回路によって給電され、旋回レバ−57を図示実線
位置まで引き回わす。
この実施例は、電磁アクチュエ−タ56と旋回レバ−5
7とからなる電磁駆動機構によって電子調時レバ−30
を連動させる構成としてある。本実施例では、支軸58
を中心として旋回する旋回レバ−57がばね勢力を受け
て図示2点鎖線のように旋回して通常状態となってい
る。シャッタ時間演算回路がモ−ド切換スイッチ38の
ONを検出した時点で、電磁アクチュエ−タ56がドラ
イブ回路によって給電され、旋回レバ−57を図示実線
位置まで引き回わす。
【0041】したがって、旋回レバ−57によって連動
された電子調時レバ−30が時計方向に旋回し、その突
出部30aをカム部13dの旋回域に進出させる。ま
た、シャッタ時間の計数終了時点では、ドライバ回路が
電磁アクチュエ−タ56の給電を遮断する。この結果、
旋回レバ−57がばね勢力を受けて図示2点鎖線の通常
位置に戻り、電子調時レバ−30の反時計方向の旋回に
より突出部30aがカム部13dの旋回域から退出す
る。その他の構成及び動作は第1実施例と同様となる。
された電子調時レバ−30が時計方向に旋回し、その突
出部30aをカム部13dの旋回域に進出させる。ま
た、シャッタ時間の計数終了時点では、ドライバ回路が
電磁アクチュエ−タ56の給電を遮断する。この結果、
旋回レバ−57がばね勢力を受けて図示2点鎖線の通常
位置に戻り、電子調時レバ−30の反時計方向の旋回に
より突出部30aがカム部13dの旋回域から退出す
る。その他の構成及び動作は第1実施例と同様となる。
【0042】上記した実施例では、メカシャッタ装置を
最高シャッタ時間に設定したとき、モ−ド切換スイッチ
38がONして電子シャッタの動作モ−ドになる構成と
したが、時間設定レバ−22を時計方向に旋回させる操
作部材を設けることによって、メカシャッタ装置が任意
のシャッタ時間に設定されている状態で電子シャッタの
動作モ−ドに切換えることができる。このように実施す
る場合には、時間設定レバ−22またはその操作部材に
応動させてモ−ド切換スイッチ38をONさせるように
する。また、電磁石45の給電時間を、例えば、10秒
程度に定めることによって△Tが長くなるから、セルフ
タイマ−として利用することができる。
最高シャッタ時間に設定したとき、モ−ド切換スイッチ
38がONして電子シャッタの動作モ−ドになる構成と
したが、時間設定レバ−22を時計方向に旋回させる操
作部材を設けることによって、メカシャッタ装置が任意
のシャッタ時間に設定されている状態で電子シャッタの
動作モ−ドに切換えることができる。このように実施す
る場合には、時間設定レバ−22またはその操作部材に
応動させてモ−ド切換スイッチ38をONさせるように
する。また、電磁石45の給電時間を、例えば、10秒
程度に定めることによって△Tが長くなるから、セルフ
タイマ−として利用することができる。
【0043】
【発明の効果】上記した通り、本発明によれば、シャッ
タ時間が多段階に設定できるメカシャッタ機能と、無段
階にシャッタ時間を制御する電子シャッタ機能とを備え
たシャッタ装置となる。したがって、撮影状況に合わせ
てメカシャッタ或いは電子シャッタを選んで撮影できる
カメラの提供が可能となり、また、電源電池の消耗等に
より電子シャッタが動作不能になった場合でも、多段階
にシャッタ時間が設定できるメカシャッタを利用し、任
意のシャッタ時間で撮影することができるなど実用的に
便利なカメラ用シャッタ装置となる。さらに本発明で
は、メカシャッタの動作モ−ドにおいて回転カム体をス
タ−トさせるトリガ−レバ−の他に、電子シャッタの動
作モ−ドにおいて回転カム体のスタ−トを所定時間遅ら
せる補助トリガ−機構を備えているため、電子調時レバ
−やその駆動機構の動作特性及び動作時間を充分に考慮
してシャッタ構成することができ、設計の自由度が増す
と共に精度の高いシャッタ装置となる。
タ時間が多段階に設定できるメカシャッタ機能と、無段
階にシャッタ時間を制御する電子シャッタ機能とを備え
たシャッタ装置となる。したがって、撮影状況に合わせ
てメカシャッタ或いは電子シャッタを選んで撮影できる
カメラの提供が可能となり、また、電源電池の消耗等に
より電子シャッタが動作不能になった場合でも、多段階
にシャッタ時間が設定できるメカシャッタを利用し、任
意のシャッタ時間で撮影することができるなど実用的に
便利なカメラ用シャッタ装置となる。さらに本発明で
は、メカシャッタの動作モ−ドにおいて回転カム体をス
タ−トさせるトリガ−レバ−の他に、電子シャッタの動
作モ−ドにおいて回転カム体のスタ−トを所定時間遅ら
せる補助トリガ−機構を備えているため、電子調時レバ
−やその駆動機構の動作特性及び動作時間を充分に考慮
してシャッタ構成することができ、設計の自由度が増す
と共に精度の高いシャッタ装置となる。
【図1】本発明の第1実施例を示すシャッタ装置の原理
構成図である。
構成図である。
【図2】第1実施例に係るシャッタ装置の電子シャッタ
制御回路を説明するためのブロック図である。
制御回路を説明するためのブロック図である。
【図3】第1実施例に係るシャッタ装置の動作を示した
フロ−チャ−トである。
フロ−チャ−トである。
【図4】第1実施例に係るシャッタ装置の動作を説明す
るためのタイムチャ−トである。
るためのタイムチャ−トである。
【図5】第1実施例に係るシャッタ装置の動作過程を示
した簡略図である。
した簡略図である。
【図6】第2実施例を示すシャッタ装置の原理構成図で
ある。
ある。
【図7】第3実施例を示すシャッタ装置の原理構成図で
ある。
ある。
【図8】第3実施例に係るシャッタ装置に備えたム−ビ
ングコイル装置を示した分解斜視図である。
ングコイル装置を示した分解斜視図である。
【図9】第3実施例に係るシャッタ装置の電子シャッタ
制御回路を説明するためのブロック図である。
制御回路を説明するためのブロック図である。
【図10】第3実施例に係るシャッタ装置の動作を示し
たフロ−チャ−トである。
たフロ−チャ−トである。
【図11】第4実施例を示すシャッタ装置の原理構成図
である。
である。
【図12】従来例として示したメカシャッタ装置の簡略
的な構成図である。
的な構成図である。
【図13】図12に示すメカシャッタ装置の動作過程図
である。
である。
10 回転カム体 10a、10b 係止部 12 カム体 12b カム部 13 カム体 13b、13d カム部 15 トリガ−レバ− 16 シャッタ先幕のスタ−トレバ− 17 シャッタ後幕のスタ−トレバ− 20 調時レバ− 20a 突形部 22 時間設定レバ− 24 シャッタ時間設定カム 30 電子調時レバ− 30a 突出部 32 調速カム 36 ステッピングモ−タ 38 モ−ド切換スイッチ 39 トリガ−スイッチ 40 シャッタ時間演算回路 41 ドライブ回路 42 補助トリガ−レバ− 45 電磁石 46 ム−ビングコイル装置 56 電磁アクチュエ−タ 57 旋回レバ−
Claims (1)
- 【請求項1】 シャッタレリーズに応じて動作するトリ
ガーレバーの係止解除によりばね勢力で回転し、第1の
回転角時点でシャッタを開放、第2の回転角時点でシャ
ッタを閉成する回転カム体と、この回転カム体のカム旋
回域にばね勢力で進出し、シャッタ開放後にカムに押動
されてカム旋回域から退出する調時レバーと、この調時
レバーを退出位置で保持し、また、この退出位置からの
進出量を決定する機械的なシャッタ時間設定機構とを有
し、調時レバーの進出量に応じて変化する回転カム体の
回転時間にしたがってシャッタ時間が制御される構成の
カメラ用シャッタ装置において、調時レバーをカム旋回
域外に退出保持する上記のシャッタ時間設定機構の動作
に応じて電子シャッタの動作モードに移り、シャッタレ
リーズにしたがってシャッタ時間を定める電子シャッタ
制御回路と、シャッタレリーズにしたがい上記トリガー
レバーの係止解除後所定時間の間回転カム体のスタート
を停止させる補助トリガー機構と、上記電子シャッタ制
御回路によって制御して上記回転カム体のカム旋回域に
対して進出させ、また、退出させる電子調時レバーとを
備え、上記した電子シャッタ制御回路の制御下に、上記
回転カム体のカム旋回域に上記電子調時レバーを進出さ
せてシャッタ開放後の回転カム体の回転を遅延させると
共に、シャッタ時間の終了時に上記電子調時レバーをカ
ム旋回域外に退出させてシャッタを閉成するように回転
カム体の回転を許す構成としたことを特徴とするカメラ
用シャッタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21312591A JP2949384B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | カメラ用シャッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21312591A JP2949384B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | カメラ用シャッタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534766A JPH0534766A (ja) | 1993-02-12 |
JP2949384B2 true JP2949384B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16633992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21312591A Expired - Fee Related JP2949384B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | カメラ用シャッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949384B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1298988B1 (it) * | 1998-03-31 | 2000-02-07 | Emanuele Salvador | Dispositivo per impostare automaticamente il tempo di esposizione dell'otturatore meccanico di una fotocamera |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP21312591A patent/JP2949384B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0534766A (ja) | 1993-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |