JP2539180Y2 - シャッターの開閉制御装置 - Google Patents

シャッターの開閉制御装置

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JP2539180Y2
JP2539180Y2 JP1991024991U JP2499191U JP2539180Y2 JP 2539180 Y2 JP2539180 Y2 JP 2539180Y2 JP 1991024991 U JP1991024991 U JP 1991024991U JP 2499191 U JP2499191 U JP 2499191U JP 2539180 Y2 JP2539180 Y2 JP 2539180Y2
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shutter control
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匠 小林
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B43/00Testing correct operation of photographic apparatus or parts thereof
    • G03B43/02Testing shutters

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズシャッターカメ
ラに設けられ、シャッターセクタを開閉制御する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャッター開閉制御装置に設けら
れるシャッター制御板は、往復動することによってシャ
ッターセクタの開閉つまり露光を行う。すなわちシャッ
ター制御板はセクタカム面を有し、このセクタカム面に
はシャッターセクタに連結されたセクタレバーのピンが
係合しており、シャッター制御板が往復動すると、セク
タカム面の形状に応じてセクタレバーが揺動し、シャッ
ターセクタが開閉駆動される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】セクタカム面はシャッ
ター制御板の一部のみに形成されているため、セクタカ
ム面とセクタレバーのピンが係合する間におけるシャッ
ター制御板の移動は、実質的に等速直線運動であり、ま
たセクタカム面は直線状の斜面である。したがって、シ
ャッターの開き始めの動作、すなわち開口径が小さい部
分において、シャッターの開口面積は急激に大きくな
る。このため、絞り径すなわち開口径が小さくなる高輝
度における撮影では、シャッターセクタの開閉速度すな
わちシャッタースピードが少し変化しただけでF値が大
きく変化することとなり、この結果露出のばらつきが生
じ、また露出精度が低下するという問題が生じる。本考
案は、シャッターセクタの開放動作を、シャッターセク
タの開き始めにおいて遅くし、特に高輝度における撮影
での露出の制御精度を向上させることのできるシャッタ
ーの開閉制御装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係るシャッター
の開閉制御装置は、セクタカム面が、シャッターセクタ
の絞り径が小さい部分での開放動作を遅くするように曲
面状に成形されたことを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下図示実施例により、本考案を説明する。
図1は、本考案の一実施例に係る開閉制御装置が設けら
れたシャッター制御装置を示す。親板10は図示しない
カメラ本体にネジにより固定され、親板10の前面に
は、円筒状の支持部11が形成される。この支持部11
の端面は、親板10に平行な円弧状平面部12と、この
端面を切り欠いて形成される斜面状のカム面13とを有
する。
【0006】レンズ作動部材20は円筒部21とレンズ
22を有し、円筒部21は円筒状支持部11の内周面に
回転自在に嵌合される。レンズ作動部材20は、円筒部
21に対して平行に延びる軸方向突起23を有し、また
図示しないバネにより常時矢印A方向、すなわち親板1
0側に付勢される。したがって軸方向突起23のU字状
先端は円筒状支持部11の端面に常時係合する。レンズ
作動部材20から径方向に延びるアーム24とカメラ本
体との間はバネ25により連結されており、これにより
レンズ作動部材20は、矢印A方向から見た場合、常時
時計方向に回転付勢される。なお、レンズ作動部材20
に連設された係合アーム26には、後述するシャッター
制御板30に立設された垂直突起31が係合可能であ
る。また、係合アーム26とは反対側に設けられた径方
向突起29は、親板10に形成されたストッパ19に係
止可能である。
【0007】シャッター制御板30は親板10に平行に
設けられ、バネ32によって常時、図の左方向に付勢さ
れている。シャッター制御板30の上面には、第1カム
面41、第2カム面42、セクタカム面43およびラッ
ク部44が形成され、またシャッター制御板30の下部
には水平方向に延びる2つの長穴33、34が穿設され
る。これらの長穴33、34には、親板10に設けられ
たピン14、15がそれぞれ嵌入しており、したがって
シャッター制御板30はピン14、15によって水平方
向に往復動自在に支持される。シャッター制御板30の
略中央部には、水平方向に延びる長穴35が形成され、
この長穴35には、図示しない巻上モータに連動して図
の左右方向に移動するチャージレバー36が嵌入する。
シャッター制御板30の長穴35の上方には、係止駒3
7が突設され、この係止駒37には垂直突起31が連設
される。係止駒37は後述する係止レバー70に係止可
能である。垂直突起31はシャッター制御板30に対し
て垂直方向に延び、レンズ作動部材20の係合アーム2
6に係合可能である。セクタカム面43は、本実施例に
おいて上側に膨らむ曲面状に成形されている。この曲面
形状については後に詳述する。
【0008】シャッター制御板30の端部にはスイッチ
接片51がネジによって連結される。スイッチ接片51
はシャッター制御回路のコード板52に電気的に接触
し、この接触位置に基づいて、シャッター制御板30の
位置、すなわちシャッターの状態が検出される。電磁石
60は本シャッター制御装置における唯一のアクチュエ
ータであり、ネジにより親板10に結合される。電磁石
60は、電磁石制御回路61によって制御され、通電さ
れない時吸着力を発揮し、通電された時吸着力を消滅さ
せる、いわゆるコンビネーションタイプである。この電
磁石60の可動片62は、次に述べる反磁レバー63に
固定されている。
【0009】反磁レバー63は親板10に回転自在に支
持され、この反磁レバー63には可動片62が固定され
る。反磁レバー63の端部であって可動片62とは反対
側の一端には、バネ64が連結されており、これにより
反磁レバー63は、常時反時計方向、すなわち可動片2
2が電磁石60から離間する方向に付勢されている。反
磁レバー63の他端にはピン65、66が設けられ、こ
れらのピン65、66は相互に反対方向に延びる。ピン
65は親板10に形成された穴16を通って延び後述す
るセクタレバー90に係合可能であり、ピン66は後述
する係止レバー70に係合可能である。可動片62に設
けられたピン67は、後述するラッチレバー80に設け
られたバネ81の一対の腕82、83により挟まれる。
また反磁レバー63には、可撓性を有する係合アーム6
8が形成され、この係合アーム68はシャッター制御板
30の第1カム面41および第2カム面42に係合可能
である。
【0010】係止レバー70は、反磁レバー63と同軸
的に、親板10に回転自在に支持される。係止レバー7
0の一端71はバネ72により常時時計方向に、すなわ
ち反磁レバー63のピン66に当接する側に付勢され、
また反磁レバー63が反時計方向に回転する時、係止レ
バー70はピン66に押圧されて反磁レバー63と一体
的に回動する。一方、係止レバー70の他端73はシャ
ッター制御板30に設けられた係止駒37に係止可能で
ある。
【0011】ラッチレバー80は、反磁レバー63およ
び係止レバー70と同軸的に、親板10に回転自在に支
持される。ラッチレバー80の一端にはピン84が設け
られ、他端には爪部85が形成される。またラッチレバ
ー80の軸部にはバネ81が巻回される。このバネ81
の2つの腕82、83はピン84側に延び、このピン8
4と反磁レバー63のピン67とは、これらの腕82、
83によって挟まれる。したがって、反磁レバー63が
回転変位すると、ピン67、84が一体的に回動し、ラ
ッチレバー80が回動する。一方、爪部85は、レンズ
作動部材20に形成された歯部27、28の近傍に位置
し、電磁石60が解放して反磁レバー63のピン67が
下方に回転変位した時、上方に変位して歯部27、28
に係合する。
【0012】セクタレバー90はシャッターセクタ9
1、92を開閉するもので、軸93の周りに回転自在で
あり、バネ94により常時時計方向に付勢される。シャ
ッターセクタ91、92は、親板10に枢着され、親板
10に形成された開口17の後側に位置する。セクタレ
バー90は3つのアームを有し、第1および第2のアー
ムにはそれぞれピン95、96が設けられる。一方のピ
ン95は親板10を貫通して延び、シャッター制御板3
0の第2カム面42とセクタカム面43の間に位置する
平面状の側面45と、セクタカム面42に係合可能であ
る。他方のピン96は、シャッターセクタ91、92に
穿設された長穴97、98に嵌入する。長穴97、98
は相互に異なる方向を向き、ピン96が変位することに
よりシャッターセクタ91、92が開閉するように構成
されている。すなわち、セクタレバー90が時計方向に
回転変位した時、ピン96を介してシャッターセクタ9
1、92が開放する。なお、セクタレバー90の第3の
アームには反磁レバー63に突設されたピン65が係合
可能であり、セクタレバー90は、ピン65に押圧され
た反時計方向に回動し、これによりシャッターセクタ9
1、92が閉じる。
【0013】ガバナ機構100は、ギア101、10
2、103から成るギア列およびアンクル104から構
成される。ガバナ機構100は、親板10の背面側に形
成された凹部内に設けられ、押さえ板105と親板10
により枢支される。押さえ板105はネジ106により
親板10に固定される。アンクル104はギア列の最も
上に位置するギア103に係合可能であり、従来公知の
ように、ギア103の回転に伴ってこのギア103の各
歯部に断続的に係合しギア103の回転を減速する。ギ
ア列の最も下に位置するギア101は、シャッター制御
板30のラック部44に噛合する。したがってシャッタ
ー制御板30の左右方向への移動速度は、ガバナ機構1
00の作用により、減速せしめられる。
【0014】次に、図2〜図11を参照して、本実施例
の作用を説明する。図2はシャッターレリーズ前の状態
を示す。この状態は、図10に示すようにチャージレバ
ー36が巻上モータに連動してシャッター制御板30を
図の右方向に変位させた後、左側へ復帰し、シャッター
制御板30の係止駒37が係止レバー70の他端73に
係止している状態である。すなわち、シャッター制御板
30はバネ32のバネ力に抗して図の右側位置にチャー
ジされている。この状態において、シャッターボタンが
半押しされて図示しない測光および測距スイッチがON
状態になると、図示しない演算回路により測光および測
距が行われる。
【0015】この時、レンズ作動部材20の係合アーム
26は、シャッター制御板30に設けられた垂直突起3
1によって反時計方向に押圧され、これによりレンズ作
動部材20はバネ25に抗して反時計方向に回転した位
置にある。したがってレンズ作動部材20の軸方向突起
23は、支持部11の平面部12(図1)に乗り上が
り、レンズ作動部材20すなわちレンズ22は最も繰り
出された位置にある。
【0016】電磁石60は通電されていないため吸着力
を発揮しており、可動片62を吸着保持している。した
がって、反磁レバー63はバネ64に抗して時計方向に
回転変位した位置にある。また、可動片62に固定され
たピン67が上方位置にあるため、バネ81の腕82、
83に挟まれたピン84を介してラッチレバー80は時
計方向に回転した位置にある。したがってラッチレバー
80の爪部85は下方位置にあり、レンズ作動部材20
の歯部27、28から解放している。
【0017】セクタレバー90(図1)のピン95はシ
ャッター制御板30の平面状の側面45に係合してい
る。したがってセクタレバー90は、バネ94に抗して
反時計方向に回転した位置にあり、ピン96を介してシ
ャッターセクタ91、92を閉じている。なおこの時、
セクタレバー90の第3のアーム99(図1)は反磁レ
バー63のピン65から離間している。
【0018】以上の状態においてレリーズスイッチがO
N状態になると、図11に示すように、これに連動して
電磁石60が通電され、これにより電磁石60は消磁せ
しめられる。しかして可動片62に対する電磁石60の
吸着力が消失すると、反磁レバー63はバネ64のバネ
力によって反時計方向に回動する。この状態を図3に示
す。なお、本実施例はAF制御として近距離、中距離お
よび遠距離の3段階の制御が可能であり、まず、測距装
置が測距信号として近距離信号を出力したとして作用の
説明を行う。
【0019】図3はシャッターレリーズ直後の状態を示
す。上述のように反磁レバー63が反時計方向に回動す
ると、ピン65に押圧されて係止レバー70も反時計方
向に回動する。これにより係止レバー70の他端73は
シャッター制御板30の係止駒37を解放し、シャッタ
ー制御板30はバネ32によって図の左方へ移動し始め
る。すなわち垂直突起31も左方へ変位するため、レン
ズ作動部材20はバネ25に付勢されて時計方向に回転
し始める。このシャッター制御板30の左方への移動の
間、ラック部44とガバナ機構100のギア101との
噛合により、ガバナ機構100が作動し、シャッター制
御板30の移動速度を減速させる。したがってシャッタ
ー制御板30は、バネ32によって引っ張られるにもか
かわらず、低速で移動する。
【0020】図4は、図3の状態からシャッター制御板
30がさらに左方へ移動した状態を示す。この状態で
は、反磁レバー63の係合アーム68の先端がシャッタ
ー制御板30の第1カム面41の頂点に乗り上げてお
り、これにより反磁レバー63はバネ64に抗して時計
方向に回転変位した位置にある。すなわち、反磁レバー
63に固定された可動片62は電磁石60に当接した位
置にリセットされている。上述したように、ここでは測
距装置が近距離信号を出力し、近距離撮影が行われるた
め、図11に示すように電磁石60は通電されたままで
あり、吸着力を発揮しない。
【0021】したがって、さらにシャッター制御板30
が左行し、反磁レバー63の係合アーム68が第1カム
面41から解放されると、図5に示すように、反磁レバ
ー63はバネ64のバネ力により反時計方向に回転す
る。すなわち、ピン67が反時計方向に回転するため、
バネ81を介してピン67と連結しているラッチレバー
80が反時計方向に回転し、その爪部85がレンズ作動
部材20の歯部27に係合する。この結果レンズ作動部
材20は静止し、この状態において、軸方向突起23が
親板10の支持部11に形成されたカム面13の途中に
係合している(図1参照)。すなわちレンズ作動部材2
0は、レンズ22が近距離撮影位置に繰り込んだ状態で
停止する。
【0022】図6は、シャッター制御板30が図5の状
態からさらに左行した状態を示す。まずスイッチ接片5
1が、シャッター制御回路のコード板52において図1
1の符号IIで示す位置まで移動することにより、電磁
石60の通電が切られ、電磁石60は吸着力を発揮して
いる。次いで、シャッター制御板30の第2カム面42
の頂点が反磁レバー63の係合アーム68に係合する
と、反磁レバー63が時計方向に回転変位し、可動片6
2が電磁石60に吸着される。一方、ラッチレバー80
の爪部85がレンズ作動部材20の歯部27に係止し、
またレンズ作動部材20がバネ25によって時計方向に
付勢されているため、ラッチレバー80は回転移動しな
い。したがって、バネ81の一方の腕82は可動片62
のピン67によって上方へ撓むが、他方の腕83はピン
84によって下方位置に固定されており、腕82、83
が開く。
【0023】シャッター制御板30が図6の状態からさ
らに左行すると、図7に示すようにセクタレバー90の
ピン95がシャッター制御板30の側面45からセクタ
カム面43に移動し、下方へ変位する。このため、セク
タレバー90はバネ94(図1)によって時計方向に回
動し、これとともにピン96も時計方向に回転する。こ
の結果、シャッターセクタ91、92が開放し始め、シ
ャッターの露光が開始する。またこの時、スイッチ接片
51がコード板52において図11の符号IIIの位置
にあり、シャッター制御回路はこれを基準として露光時
間を検出する。その後、測光信号に応じた適正露出時間
に達すると、電磁石60が通電され、これにより電磁石
60は消磁し、図8に示す状態となる。
【0024】ここで、図12を参照し、セクタカム面4
3の形状とシャッターセクタ91、92の開放動作とに
ついて説明する。なお図12は、セクタレバー90のピ
ン95の高さ位置とシャッターセクタ91、92の開口
面積の各時間的変化を示すが、シャッター制御板30は
略等速直線運動をするため、ピン95の高さ位置の時間
的変化はセクタカム面43の形状に対応する。本実施例
においてセクタカム面43の断面形状は円弧状であり、
セクタカム面43の高位置43aはシャッター制御板3
0の側面45に滑らかに接続し、またセクタカム面43
の傾斜は低位置43bに近づくほど急になっている。二
点鎖線で示すセクタカム面43’は、高位置43aから
低位置43bにかけて直線状に延びる斜面であり、本実
施例のセクタカム面43との比較のために示されてい
る。すなわちセクタレバー90のピン95は、本実施例
において、実線で示すようにP、P、・・・P
進むが、比較例では、二点鎖線で示すようにP’、P
’、・・・P’と進む。なお、PとP’は同じ
高さ位置にあり同様に、PとP’、・・・PとP
’もそれぞれ同じ高さ位置にある。
【0025】比較例のようにセクタカム面43’が平面
状である場合、シャッターセクタ91、92の開口面積
の時間的変化は二点鎖線Sで示すように、開き始めにお
いて大きく、その後だんだん小さくなっている。これに
対し、本実施例のセクタカム面43は円弧状を有するの
で、シャッターセクタ91、92の開口面積の時間的変
化は実線Tで示すように、開き始めにおいて比較的小さ
く、その後徐々に小さくなっている。換言すれば、本実
施例では、シャッターセクタ91、92の開口径の小さ
い部分での開放動作は比較例よりも小さい。なお、符号
、Q、・・・Qはピン95のP、P、・・
・Pにおけるシャッターセクタの開口面積に対応し、
’、Q’、・・・Q’はピン95のP’、P
’、・・・P’におけるシャッターセクタの開口面
積に対応する。また、QとQ’は同じ開口面積を示
し、同様に、QとQ’、・・・QとQ’もそれ
ぞれ同じ開口面積を示す。
【0026】このように本実施例は、シャッターセクタ
91、92の絞り径の小さい部分において開放動作が遅
くなるように構成されている。したがって、高輝度にお
ける撮影において、シャッタースピードのばらつきに対
するシャッターセクタ91、92の開口面積の影響が小
さくなり、この結果露出のばらつきが減少して露出精度
が向上する。なお本実施例によると、シャッターセクタ
91、92の絞り径すなわち開口径の大きくなる低輝度
域(Q)において、開口面積の時間的変化が比較
例(Q’Q’)よりも大きくなっているが、この低
輝度域における時間的変化の大きさは高輝度域での時間
的変化よりも小さく、露出のばらつきの問題は生じな
い。
【0027】図8は露光の終了時の状態を示し、電磁石
60が開放されたことにより、可動片62すなわち反磁
レバー63がバネ64に付勢されて反時計方向に回動す
る。これにより、反磁レバー63の背面に設けられたピ
ン65がセクタレバー90の第3のアーム99に当接し
てこれを押し下げるため、セクタレバー90は図1の反
時計方向に回転し、シャッターセクタ91、92が閉じ
る。しかして露光が終了する。なお、図11において二
点鎖線Lは、測光信号に応じた露光が終了し、実線Mで
示す場合よりも早くシャッターセクタ91、92が閉じ
る場合を示す。さて、電磁石60が通電されてから一定
時間経過後、図示しない巻上モータが駆動され、フィル
ムの巻上が開始する。この巻上動作に連動して、チャー
ジレバー36が図の右方へ移動し、シャッター制御板3
0の長穴35の右端部に係合してシャッター制御板30
を右方へチャージさせる。
【0028】図9はシャッター制御板30がバネ32に
抗して右方へチャージされる状態を示す。この時、セク
タレバー90のピン95がシャッター制御板30のセク
タカム面43から側面45に移り、これによりセクタレ
バー90は反時計方向に回転変位する。その後、反磁レ
バー63の係合アーム68が第2カム面42の頂点に乗
り上げ、これにより反磁レバー63が時計方向に回転し
て、ピン65が上昇する。しかし、セクタレバー90の
ピン95が側面45に係合しているため、セクタレバー
90は回転せず、ピン65はセクタレバー90の第3の
アーム99から離間する。すなわちシャッターセクタ9
1、92は閉塞状態を維持する。
【0029】さらにシャッター制御板30が右方へ移動
すると、図10に示すように、係止レバー70の他端7
3がシャッター制御板30の係止駒37を乗り越す。こ
れに同期して、図示しないクラッチが解放されてチャー
ジレバー36が図の左方向に復帰せしめられるととも
に、図示しない巻上スイッチがOFF状態になり、巻上
モータが停止する。この結果、シャッター制御板30は
バネ32に付勢されて図の左方向に移動し、係止駒37
が係止レバー70の他端73に係止した位置において停
止する。しかしてシャッターチャージは完了し、本シャ
ッター制御装置は図2に示す状態に戻る。
【0030】測距装置が中距離信号を出力して中距離撮
影が行われる場合、シャッター制御板30が左行して図
4に示す位置に来る前に、電磁石60の通電が切られ
る。したがって電磁石60は吸着力を発揮しており、シ
ャッター制御板30がさらに左行し、反磁レバー63の
係合アーム68が第1カム面41から解放されても、反
磁レバー63はバネ64のバネ力によって反時計方向に
回転することはない。すなわち、ピン67が上昇位置に
あるため、ラッチレバー80の爪部85がレンズ作動部
材20の歯部27から解放しており、レンズ作動部材2
0はバネ25によって時計方向に回転する。そして、ス
イッチ接片51がシャッター制御回路のコード板52に
おいて図11の符号Iで示す位置まで移動することによ
り、電磁石60が通電され、これにより電磁石60は吸
着力を消失する。この結果、ラッチレバー80は反時計
方向に回動し、爪部85がレンズ作動部材20の2つの
歯部27、28の間に係合する。この状態において、軸
方向突起23は近距離撮影時よりもカム面13の低い部
分に係合することとなり、レンズ作動部材20は、近距
離撮影時よりも繰り込んだ位置にある。
【0031】これに対し、遠距離撮影が行われる場合、
シャッター制御板30が左行して図4に示す位置に来る
前に、電磁石60の通電が切られ、その後もこの状態が
維持される。したがって、シャッター制御板30がさら
に左行しても、反磁レバー63は静止しており、ピン6
7が上昇位置にあってラッチレバー80の爪部85がレ
ンズ作動部材20の歯部27から解放している。このた
めレンズ作動部材20は、シャッター制御板30の左行
に応じて、バネ25によって時計方向に回転し、径方向
突起29がストッパ19に係止する位置において停止す
る(図5参照)。この状態において、レンズ作動部材2
0は最も繰り込んだ位置にある。
【0032】なお、上記実施例において第1カム面4
1、第2カム面42およびセクタカム面43は、シャッ
ター制御板30の外周面に形成されていたが、これに代
え、シャッター制御板30にカム溝を設け、この溝の側
壁面にこれらのカム面41、42、43を形成してもよ
い。また、アクチュエータとしては電磁石60に限定さ
れず、可動片62を往復移動させることのできるもので
あれば、いかなる構成のものであってもよい。さらにセ
クタカム面43の断面形状は、シャッターセクタの開口
径が小さい部分での開放動作が遅くできるものであれば
円弧に限定されず、例えば2次曲線であればいかなるも
のでもよく、その他、目的に応じて種々の曲線を適用す
ることができる。
【0033】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、シャッタ
ーセクタの開放動作が、シャッターセクタの開き始めに
おいて遅くなり、高輝度における撮影での露出の制御精
度が向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る開閉制御装置が設けら
れたシャッター制御装置を分解して示す斜視図である。
【図2】シャッターレリーズ前の状態を示す平面図であ
る。
【図3】シャッターレリーズ直後の状態を示す平面図で
ある。
【図4】シャッター制御板が図3の状態からさらに左方
へ移動した状態を示す平面図である。
【図5】シャッター制御板が図4の状態からさらに左方
へ移動し、AF制御を行っている状態を示す平面図であ
る。
【図6】シャッター制御板が図5の状態からさらに左方
へ移動した状態を示す平面図である。
【図7】シャッター制御板が図6の状態からさらに左方
へ移動し、露光を行っている状態を示す平面図である。
【図8】シャッター制御板が図7の状態からさらに左方
へ移動し、露光が終了する状態を示す平面図である。
【図9】シャッター制御板が右方へチャージされる状態
を示す平面図である。
【図10】シャッター制御板のチャージが完了する直前
を示す平面図である。
【図11】本考案の実施例装置の動作を示すタイミング
チャートである。
【図12】シャッターセクタの開口面積とセクタカム面
の形状を示す図である。
【符号の説明】
30 シャッター制御板 43 セクタカム面 91、92 シャッターセクタ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッター制御板が往復動することによ
    り、該シャッター制御板に形成されたセクタカム面の形
    状に応じてシャッターセクタが開閉駆動されるシャッタ
    ーの開閉制御装置において、上記セクタカム面が、上記
    シャッターセクタの開口径が小さい部分での開放動作を
    遅くするように曲面状に成形されたことを特徴とするシ
    ャッターの開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 上記セクタカム面の断面形状が2次曲線
    であることを特徴とする請求項1のシャッターの開閉制
    御装置。
JP1991024991U 1991-01-23 1991-01-23 シャッターの開閉制御装置 Expired - Lifetime JP2539180Y2 (ja)

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