JP2000177699A - 衛星搭載用保持解放装置 - Google Patents

衛星搭載用保持解放装置

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JP2000177699A
JP2000177699A JP10362563A JP36256398A JP2000177699A JP 2000177699 A JP2000177699 A JP 2000177699A JP 10362563 A JP10362563 A JP 10362563A JP 36256398 A JP36256398 A JP 36256398A JP 2000177699 A JP2000177699 A JP 2000177699A
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Yasushi Sotoguchi
靖 外口
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Mitsubishi Electric Corp
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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/64Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
    • B64G1/645Separators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星の打上げ環境に対して、被保持部を適切
に保持し、軌道上にて多大な衝撃力を発生することなく
解放し、保持動作、解放動作を何度でも実行出来る衛星
搭載用保持解放装置を得る。 【解決手段】 放射状に溝を付けた第1の板である固定
板1と、スパイラル状に溝を付けた第2の板である回転
板2を重ね合わせて出来る溝の重なり部分に保持爪4を
配置し、モータ5で発生する回転力を上記回転板2に伝
達させることにより回転板2を固定板1に対して相対的
に回転させ、保持爪4を固定板1に付けた溝にそって移
動させ、被保持部の拘束を解放することのできる機能を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星に搭載して
軌道上にて被保持部に加えられた保持力を解放する保持
解放装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に実用化されている保持解放装置
の例として、分離ナットを示す。衛星の打上げ環境に対
して柔軟構造物を保持する場合、また、打上げロケット
フェアリング内に衛星を収納するために、打上げ時のみ
収納状態とする必要がある場合に、当該保持解放装置を
使用する。固定部24には分離ナット27をあらかじめ
固定し、被保持部側25にはボルトキャッチャ26をあ
らかじめ固定しておく。ここで、例えば固定部24は衛
星構体を示し、被保持部25は展開構造物を示すもので
ある。固定部24と被保持部25の保持は、ボルトキャ
ッチャ26側より分離ボルト28を挿入し、固定部24
側に装着した分離ナット27に対して締結することによ
り行う。
【0003】解放動作は分離ナット27に火薬29を装
着し、この火薬を爆発させることにより、分離ナット2
7に具備された分離ボルト28を締結しているナット3
0を割る。これにより分離ボルト28に蓄えられていた
保持力は一気に解放され、同時にピン31に蓄えられて
いたバネ力が解放されることにより、分離ボルト28
は、分離ナット27より放出される。放出された分離ボ
ルト28は被保持部25に装着したボルトキャッチャ2
6内に捕獲され、被保持部25は固定部24に対して保
持力を解放されることになる。
【0004】上記の一連の解放動作により、火薬の爆発
とともに固定部24と被保持部25の間に蓄えられた歪
みエネルギが一気に解放されることによる衝撃力が固定
部24および被保持部25に発生するとともに、分離ナ
ット27は、その保持機能を解除することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の火薬を用いた保
持解放装置は、解放動作に伴う発生衝撃レベルが高く、
その近傍に光学機器や発振器等、衝撃環境に対して敏感
な機器がある場合は、保持解放装置に衝撃緩衝対策を施
すか光学機器あるいは発振器等を保持解放装置から遠ざ
けた衛星設計が必要であった。
【0006】また、当該保持解放装置は、解放動作に不
可逆な変形を伴う為に、地上で品質が確認された当該保
持解放装置を衛星のフライトに再使用することが出来な
い。さらに、衛星を地上に回収する場合あるいは大推力
を用いた軌道変換を行う必要がある場合、軌道上で被保
持部が一度解放されてしまうと、その不可逆な変形のた
めに再度被保持部を保持することが出来ない。くわえ
て、解放動作が確実に実行されたことを確認するモニタ
機能が具備されていない為に、軌道上でのその健全性を
地上で確認することが出来ない。
【0007】さらに、当該保持解放装置は、自身の形状
が大きい上に、衛星への取付時の工具挿入等、取付作業
のための大きな占有空間を必要とし、衛星の小型化の制
約になっていた。
【0008】この発明は上記のような課題を改善する為
になされたものであり、発生衝撃を小さく、且つ何度で
も繰り返し保持解放させることを可能とし、さらには小
さな領域に対して搭載可能な保持解放装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による衛星搭載
用保持解放装置は、放射状に溝を付けた第1の板とスパ
イラル状に溝を付けた第2の板を重ね合わせて出来る溝
の重なり部分に保持爪を配置し、上記第1の板と第2の
板を相対的に回転させることにより、溝の重なり部分が
移動することを利用して保持爪を移動させ、被保持部の
拘束を解放することのできる機能を具備したものであ
る。
【0010】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、第1の板に付けた溝と第2の板に付けた溝の数が2
本以上であることを特徴とし、それぞれの溝の重なり部
分に配置した保持爪の相対的な距離の変化により、被保
持部の拘束を解放することのできる機能を具備したもの
である。
【0011】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、被締結部保持状態では、保持爪に十分な並進方向保
持力を与え、解放後は被締結部に対して保持爪を十分に
遠ざける動作を上記第1の板と第2の板の相対回転力お
よび移動速度を変えることなく実施するために、曲率を
円周方向に対して変化させた溝を第2の板に具備したも
のである。
【0012】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、解放動作時の発生衝撃を小さくすることを目的とし
て、上記第1の板と第2の板の相対回転力を電力により
発生させる機能を具備したものである。
【0013】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、第1の板と第2の板の外部に配置したモータにより
発生した回転力を上記第2の板に伝達するべく、第2の
板の周囲に平歯車、笠歯車あるいはウォーム歯車等の歯
車を具備したものである。
【0014】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、第1の板と第2の板の相対回転方向を切り換える装
置を具備することにより、地上および軌道上にて保持動
作および解放動作を繰り返して実行することを可能とし
た装置である。
【0015】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、保持爪の先端が被保持部の形状および保持力伝達方
向に合わせてテーパ形状あるいは球形状となっているこ
とを特徴とする装置である。
【0016】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、保持爪の移動軌跡上にマイクロスイッチを装着する
ことにより、保持爪の移動する様子を電気的にモニタす
る機能を具備することを特徴とする装置である。
【0017】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、ポテンショメータを装着することにより、第1の板
と第2の板の相対回転角度を電気的にモニタする機能を
具備することを特徴とする装置である。
【0018】この発明による衛星搭載用保持解放装置
は、保持爪に光が通る貫通穴を設け、第1の板あるいは
第2の板の外側から光を当て、反対側に受光素子列を配
置することにより、保持爪の軌跡を光の移動として電気
的にモニタする機能を具備することを特徴とする装置で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1による、衛星搭載用保持解放装置の分解構
成図であり、図2はこの発明の実施の形態1による、衛
星搭載用保持解放装置を組み立てた図である。図におい
て、1は放射状の溝1aを有する第1の板であり、固定
板である。2はスパイラル状の溝2aを有する第2の板
であり、固定板1に対して回転する回転板である。3は
回転軸受け3aを具備したハウジングであり、回転板2
を回転軸受け3aに圧入のうえ、固定板1をハウジング
3に固定することにより挟み込む。4は固定板1に有す
る溝と回転板2に有する溝との間に出来た穴、つまり図
4に示す溝の重複部分8に配置される保持爪であり、固
定板1の中心部に配置した被保持部9に接触させて保持
したり、解放させたりするものである。5はモータであ
り、モータドライバ6からの電流により回転力を発生
し、歯車7および回転板2の周囲に具備した歯車により
モータの回転力を回転板2の回転力として伝達するもの
である。
【0020】つぎに、図3(a)及び図3(b)を用い
て動作原理を説明する。図3(a)は固定板1と回転板
2を重ね合わした状態を示す。図3(b)は図3(a)
で重ね合わせた固定板1と回転板2に対し、回転板2を
少し回転させた後の状態を示す。固定板1と回転板2を
重ねると、それぞれに有する溝に重複部分8が発生す
る。この状態で、2の回転板を回転させると、溝の重複
部分8は固定板1の溝に沿って移動する。図4(a)お
よび図4(b)に示すようにこの溝の重複部分8に保持
爪を配置することにより、回転板2の回転により保持爪
は並進方向に移動することが可能となる。
【0021】上記の特性を利用して、図5(a)および
図5(b)により被保持部の解放動作を説明する。図5
(a)は保持状態を示す図であり、図5(b)は解放状
態を示す図である。図において9は被保持部であり、こ
の発明である保持解放装置に適合した形状をなすもので
ある。固定板1の中央に用意された穴に被保持部9を挿
入し、回転板2を回転させることにより保持爪4を固定
板1の中央に移動させ、被保持部9に当てることによ
り、被保持部9を拘束する。解放時には回転板2を逆方
向に回転力を与えることにより、保持爪4は被保持部9
から離れだし、保持部9は拘束力を解放される。
【0022】この発明は上記に説明した動作原理を利用
したもので、軌道上で衛星構体からの保持力を解放した
い部位に図1に示した保持解放装置を装着することによ
り、地上からのコマンドで自在に保持力を解放すること
が出来るものである。また、図2に示すように非常に薄
く設計することが可能なことから、小さな空隙を利用し
て保持解放装置を装着することができる、さらに、被保
持部と保持爪との間に蓄積された歪みエネルギは、保持
爪のゆっくりした並進移動により解放されるため、解放
動作に伴う機械的な衝撃力を極めて小さく抑えることが
出来ることにより、光学機器等の衝撃力に敏感な機器の
安全な保持解放を行うことが出来る。
【0023】さらにこの発明の実施の形態1は、図5に
示した固定板1および回転板2の溝の数が2本以上、つ
まり保持爪4が2個以上あることを特徴とした保持解放
装置であり、保持爪の数を変更することにより、被保持
部9の拘束自由度を変更させることを可能ならしめるも
のである。
【0024】つぎに、図6を用いて、この発明による発
明の特徴を説明する。図6は回転板2を上面から見た図
である。図において、10は任意の基準からの回転角度
θがθ1の時の溝中心までの距離(=r1)、11は任
意の基準からの回転角度θがθ2の時の溝中心までの距
離(=r2)を示す。図のように、溝が回転板2の中心
に近づくほど、つまり回転角度θが大きくなるほど、溝
中心までの距離の変化率を小さくすることにより、図5
(a)に示した保持状態付近では回転板2の回転角度に
対して保持爪4の移動を小さくすることにより、被保持
部9の保持力を大きく設定することが可能になる。ま
た、図5(b)に示した解放状態に移行すると、回転板
2の回転角度に対して保持爪4の移動が大きくなり、解
放後の状態にて被保持部9に対して保持爪4が接触しな
いように、保持爪4に大きな移動を与えることが出来
る。
【0025】さらに、この発明の特徴は、図1に示すよ
うに回転板2の回転力をモータ5により発生させるもの
であり、これにより回転力発生に伴う衝撃力を小さくす
ることが可能となる。
【0026】くわえて、この発明の特徴は、モータ5に
より発生した回転力を回転板2に伝える為に、回転板の
周囲に歯車を具備したものである。図1はその例とし
て、ウォーム歯車を具備したものである。この他、ウォ
ーム歯車の代わりに笠歯車、平歯車等を具備することに
より、モータ回転力の伝達方向および減速比を自由に設
定することを可能ならしめるものである。
【0027】また、この発明の特徴は、図1に示したド
ライバ6の操作によりモータ5に加わる電流の向きを反
転させる機能を具備することにより、回転板2の回転方
向を任意に切り換える機能を有することである。これに
より、地上および軌道上で保持動作および解放動作を繰
り返し何度でも実行することが出来る。
【0028】一方、この発明の他の特徴については、図
7により説明する。図7(a)は被保持部9および保持
爪4a先端が球形状をなしていることが特徴であり、図
7(b)は被保持部9および保持爪4a先端がテーパ形
状をなしていることが特徴である。図7(a)の場合、
保持爪4aの保持力12がそのまま被保持部13aの拘
束力に変換されるのに対して、図7(b)の場合は、保
持爪4bの保持力12が、被保持部13bの拘束力のよ
うに分散される。このように、保持爪4aあるいは保持
爪4bのように先端形状を変えることにより、被保持部
9の拘束方向を任意に変えることが出来ることがこの発
明の特徴である。
【0029】この実施の形態1の具体的適用例として、
図11および図12を用いて説明する。図11は衛星構
体20a,20bから構成される衛星に対して観測セン
サ21を搭載した例である。観測センサ21は衛星打上
げ時の振動環境に耐えるよう、保持部22a,22bお
よび22cにより衛星上に指示されている場合を考え
る。
【0030】一方、衛星は外部および内部からの不均一
な熱入出力により軌道上において衛星構体は熱変形を生
じる。図11は衛星構体b20bが熱変形を生じている
状態を示す。熱変形により発生する変形力は保持部c2
2cを介して観測センサ21に伝達され、結果として観
測センサ21の光軸がゆがみ、取得されるデータの品質
が劣化する。
【0031】図12は、図11の保持部c22cの代わ
りに、この発明の実施形態1で説明した保持解放装置2
3を搭載した形状である。保持解放装置23により、衛
星打上げ時はその打上げ振動荷重を受け、軌道上におい
ては、保持解放装置23を解放動作させることにより観
測センサ21を衛星構体b20bの熱変形力から解放さ
せ、結果的に光軸のゆがみを発生させることなく、所定
のデータ品質を確保することができる。
【0032】また、図11に示した保持部c22cは、
観測センサ21の光学機器の近傍であり、従来の保持解
放の方法では、解放に伴う衝撃力で塑性変形あるいは損
傷を受ける可能性が強い部分である。図12に示した保
持解放装置22として、図1に示したこの発明である保
持解放装置を装備することにより、発生衝撃力を激減さ
せることが出来るものである。さらに、この発明である
保持解放装置は従来の保持解放装置に比較して背を低く
作ることが可能であるために、小さな隙間に装着するこ
とが可能である。
【0033】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて図8を用いて説明する。図において、14a,1
4b,14c,14d,14e,14fは1の固定板の
上に装着されたマイクロスイッチであり、マイクロスイ
ッチ14と保持爪4が接触している状態ではオン、マイ
クロスイッチ14と保持爪4が接触している状態ではオ
フとなるように配置する。保持爪4の移動に伴い、マイ
クロスイッチ14と保持爪4との接触状態、被接触状態
が切り替わり、結果としてマイクロスイッチ14の状態
が変わる。この発明は上記特性を利用して保持爪4の移
動状況を電気的にモニタし、衛星からのテレメトリデー
タとして地上で移動状況を確認出来る機能を具備した保
持解放装置である。
【0034】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
ついて図9を用いて説明する。固定板1に対する回転板
2の回転角を検出するポテンショメータ15を回転板2
に装着したものである。回転板2が回転することによ
り、回転角に応じてポテンショメータ15aの出力は変
化する。この発明は上記特性を利用して回転板2の回転
状況を電気的にモニタする機能し、衛星からのテレメト
リデータとして地上で回転状況を確認出来る機能を具備
した保持解放装置である。
【0035】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
ついて図10を用いて説明する。図において、4cは中
央に貫通穴のあいた保持爪であり、16は保持爪4cの
穴に挿入した光ファイバである。17は回転板2とハウ
ジング3との空隙に装着した光源である。18は固定板
1の上で且つ保持爪4cの軌跡に合わせて装着した受光
素子列であり、19はその出力である、受光素子列の出
力分布を示す。光源17から発せられた光は光ファイバ
16に拾われ、受光素子列18のうち、光ファイバの上
部にある受光素子に到達する。これにより受光素子列1
8には出力分布19が発生する。保持爪4cの移動によ
り出力19のピーク位置が移動する。この発明は上記特
性を利用して保持爪4cの移動状況を電気的にモニタ
し、衛星からのテレメトリデータとして地上で移動状況
を確認出来る機能を具備した保持解放装置である。
【0036】
【発明の効果】この発明は、衛星打上げ時はその打上げ
振動荷重を受け、軌道上においては、保持解放装置を解
放動作させることにより観測センサを衛星構体の熱変形
力から解放させ、結果的に光軸のゆがみを発生させるこ
となく、所定のデータ品質を確保することができる。
【0037】また、この発明である保持解放装置は、モ
ータによる駆動であるため、発生衝撃力を激減させるこ
とが出来るものである。さらに、この発明である保持解
放装置は従来の保持解放装置に比較して背を低く作るこ
とが可能であるために、小さな隙間に装着することが可
能である。
【0038】この発明は、何度でも保持動作、解放動作
を実行することが出来るために、地上で品質が確認され
た保持解放装置をそのままフライト品として装着するこ
とが可能である。さらには、軌道上での保持動作、解放
動作を電気的な出力に換算して地上でモニタできるた
め、地上にてその健全性を確認することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す衛星搭載用保
持解放装置の構成を分解図として示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す衛星搭載用保
持解放装置の構成を組立図として示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の詳細を示し、2枚
の板に刻まれた溝の重複部分が板の相対回転運動により
移動する様子を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の詳細を示し、2枚
の板に刻まれた溝の重複部分に保持爪を装着した場合
に、当該保持爪が固定側の板に刻まれた溝に沿って動く
様を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の詳細を示し、保持
爪の運動が被保持部を保持したり解放したりする様を示
す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の詳細を示し、回転
板に刻まれたスパイラル状の溝の曲率が円周方向に変化
する様子を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1の詳細を示し、保持
爪先端の形状により被保持部の拘束方向が変わる様子を
示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2の詳細を示し、保持
爪の移動によりマイクロスイッチの状態が変わる様子を
示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3の詳細を示し、回転
板の回転角に応じてポテンショメータの出力が変わる様
子を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4の詳細を示し、保
持爪の位置に応じて受光素子列の出力に分布が発生する
様子を示す図である。
【図11】 この発明の具体的適用例として、衛星構体
の熱変形に引きずられて、観測センサの光軸がゆがんで
いる様子を示す図である。
【図12】 この発明の具体的適用例として、この発明
である衛星搭載用保持解放装置を装着することにより、
観測センサの光軸は衛星構体の熱変形に引きずられるこ
となく正常を保っている様を示す図である。
【図13】 従来の技術を説明する例として、分離ナッ
トの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 固定板、1a 放射状溝、2 回転板、2a スパ
イラル状溝、3 ハウジング、3a 回転軸受、4 保
持爪、4a 球型先端保持爪、4b テーパ型先端保持
爪、4c 穴あき保持爪、5 モータ、6 モータドラ
イバ、7 歯車、8 溝の重複部、9 被保持部、14
マイクロスイッチ、15 ポテンショメータ、16
光ファイバ、17 光源、18 受光素子列。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に溝を有する第1の板とスパイラ
    ル状に溝を有する第2の板を重ね合わせて形成される、
    溝の重なり部分に配置し、上記第1の板と第2の板を相
    対的に回転させることにより上記第1の板の溝に沿って
    移動する保持爪を備え、上記保持爪により、被保持部の
    拘束を解放することを特徴とする衛星搭載用保持解放装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第1の板に有する溝と第2の板に有
    する溝の数が2本以上であることを特徴とする、請求項
    1記載の衛星搭載用保持解放装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の板に付けたスパイラル状の溝
    の曲率を円周方向にて変化させることにより、上記第1
    の板と第2の板の相対回転力および回転速度を変化える
    となく保持爪の移動力および移動速度を変化させること
    を特徴とする請求項1又は2記載の衛星搭載用保持解放
    装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の板あるいは第2の板の相対回
    転運動を電力で駆動するモータにより発生させることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか記載の衛星搭載用保持
    解放装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の板あるいは第2の板の外周に
    歯車を具備することにより、モータの回転力を上記第1
    の板あるいは第2の板の回転に伝達させることを特徴と
    する請求項1〜4いずれか記載の衛星搭載用保持解放装
    置。
  6. 【請求項6】 上記第1の板あるいは第2の板の相対回
    転方向を変化させることを特徴とする請求項1〜5いず
    れか記載の衛星搭載用保持解放装置。
  7. 【請求項7】 上記保持爪の先端が、テーパ形状あるい
    は球形状となっていることを特徴とする請求項1〜6い
    ずれか記載の衛星搭載用保持解放装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の板の上で且つ保持爪の移動軌
    跡上にマイクロスイッチを装着することにより、保持爪
    の移動する様子を電気的にモニタする機能を具備するこ
    とを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の衛星搭載用
    保持解放装置。
  9. 【請求項9】 上記第2の板にポテンショメータを装着
    することにより、相対回転角度を電気的にモニタする機
    能を具備することを特徴とする請求項1〜7いずれか記
    載の衛星搭載用保持解放装置。
  10. 【請求項10】 上記保持爪に光が通る貫通穴を設け、
    上記第1の板あるいは第2の板の外側から光を当て、反
    対側に受光素子列を配置することにより、保持爪の軌跡
    を光の移動として電気的にモニタする機能を具備するこ
    とを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の衛星搭載用
    保持解放装置。
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