JPH05221396A - 圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法 - Google Patents
圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法Info
- Publication number
- JPH05221396A JPH05221396A JP2496392A JP2496392A JPH05221396A JP H05221396 A JPH05221396 A JP H05221396A JP 2496392 A JP2496392 A JP 2496392A JP 2496392 A JP2496392 A JP 2496392A JP H05221396 A JPH05221396 A JP H05221396A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- element actuator
- rotary shaft
- rotary drive
- fixing method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】人工衛星搭載の回転駆動機器の回転軸を、打上
時および指定時において、可逆的に、かつ電力を必要と
しないで固定する。 【構成】圧電素子アクチュエータ1は、ホールディング
金具2とベース金具3とに両端を固定されており、ホー
ルディング金具2の回転駆動軸4との接触部分には滑り
止め材5を配設する。圧電素子アクチュエータ1は、押
し縮められた状態で回転駆動軸4を3方向から押えつけ
て固定しており、通電することによって圧電素子アクチ
ュエータ1が伸びて固定が解除される。
時および指定時において、可逆的に、かつ電力を必要と
しないで固定する。 【構成】圧電素子アクチュエータ1は、ホールディング
金具2とベース金具3とに両端を固定されており、ホー
ルディング金具2の回転駆動軸4との接触部分には滑り
止め材5を配設する。圧電素子アクチュエータ1は、押
し縮められた状態で回転駆動軸4を3方向から押えつけ
て固定しており、通電することによって圧電素子アクチ
ュエータ1が伸びて固定が解除される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電素子アクチュエータ
による回転軸固定方法に関し、特に人工衛星に搭載し、
回転駆動により光学系やアンテナなどのセンサの指向方
向を変える、回転駆動機器としてのポインティング装置
の回転軸の回転を圧電素子アクチュエータで抑止してお
く、圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法に関
する。
による回転軸固定方法に関し、特に人工衛星に搭載し、
回転駆動により光学系やアンテナなどのセンサの指向方
向を変える、回転駆動機器としてのポインティング装置
の回転軸の回転を圧電素子アクチュエータで抑止してお
く、圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の人工衛星搭載機器の回転
駆動系は、ロケット打上げ時にその回転軸を固定し、軌
道上では固定を解除して運用する必要があるため、固定
を火薬で解除する方法、電力による発熱ワイヤをカット
して固定を解除する方法および電磁石を利用した固定お
よび解除などが用いられていた。
駆動系は、ロケット打上げ時にその回転軸を固定し、軌
道上では固定を解除して運用する必要があるため、固定
を火薬で解除する方法、電力による発熱ワイヤをカット
して固定を解除する方法および電磁石を利用した固定お
よび解除などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回転軸
固定方法には、それぞれ次のような欠点がある。
固定方法には、それぞれ次のような欠点がある。
【0004】火薬で解除する固定方法は、起爆時に衝撃
的な力が発生することや、ガスの発生のために精密機器
の近傍での使用に適さない上、可逆性が無く、地上試験
においてそのものでの評価ができない。
的な力が発生することや、ガスの発生のために精密機器
の近傍での使用に適さない上、可逆性が無く、地上試験
においてそのものでの評価ができない。
【0005】また、電力による発熱でワイヤをカットし
て解除する固定方法は、可逆性が無く、地上試験におい
てそのものでの評価ができない。
て解除する固定方法は、可逆性が無く、地上試験におい
てそのものでの評価ができない。
【0006】さらに、電磁石を利用した固定方法は、固
定する際に電力を供給し続ける必要があるため、特に打
上げの際の制約が大きい。
定する際に電力を供給し続ける必要があるため、特に打
上げの際の制約が大きい。
【0007】本発明の目的は上述した欠点を除去し、可
逆性かつ電力を必要としない固定状態を確保しうる、圧
電素子アクチュエータによる回転軸固定方法を提供する
ことにある。
逆性かつ電力を必要としない固定状態を確保しうる、圧
電素子アクチュエータによる回転軸固定方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、人工衛
星に搭載し、回転駆動によって光学系やアンテナの指向
方向を変えるポインティング装置の回転軸を打上時を含
む指定時において固定しておく回転軸固定方法におい
て、前記回転軸を圧電素子アクチュエータの圧着で回転
抑止状態に保持し、前記回転駆動機器の運用時には前記
圧電素子アクチュエータに電圧を印加して前記回転軸の
回転抑止状態を解放する構成を有する。
星に搭載し、回転駆動によって光学系やアンテナの指向
方向を変えるポインティング装置の回転軸を打上時を含
む指定時において固定しておく回転軸固定方法におい
て、前記回転軸を圧電素子アクチュエータの圧着で回転
抑止状態に保持し、前記回転駆動機器の運用時には前記
圧電素子アクチュエータに電圧を印加して前記回転軸の
回転抑止状態を解放する構成を有する。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0010】図1は、本発明の一実施例の断面図であ
る。
る。
【0011】図1に示す実施例は、ポインティング装置
の回転駆動軸を3個所で圧着固定する場合を例とし、そ
れぞれ3個の圧電素子アクチュエータ1と、人工衛星に
固定されたベース金具3と、金具3とともに圧電素子ア
クチュエータ1を固定するとともに、滑り止め材5を介
して回転駆動軸4を固定抑止状態に圧着するホールディ
ング金具2と、圧電素子アクチュエータ1に対する印加
電圧を供給するリード6とを備えて成る。
の回転駆動軸を3個所で圧着固定する場合を例とし、そ
れぞれ3個の圧電素子アクチュエータ1と、人工衛星に
固定されたベース金具3と、金具3とともに圧電素子ア
クチュエータ1を固定するとともに、滑り止め材5を介
して回転駆動軸4を固定抑止状態に圧着するホールディ
ング金具2と、圧電素子アクチュエータ1に対する印加
電圧を供給するリード6とを備えて成る。
【0012】図2は、図1のA−A線断面図である。図
2に示すように、打上時にあっては、回転駆動軸4は滑
ち止め材5を介してホールディング金具4で圧着され、
このホールディング金具4は圧電素子アクチュエータ1
を介してベース金具3と結合し、ベース金具3は人工衛
星に固定されている。
2に示すように、打上時にあっては、回転駆動軸4は滑
ち止め材5を介してホールディング金具4で圧着され、
このホールディング金具4は圧電素子アクチュエータ1
を介してベース金具3と結合し、ベース金具3は人工衛
星に固定されている。
【0013】本実施例では、同一構成の3組の回転軸の
固定装置として構成しているが、これら組数、ならびに
ベース金具の寸法などは、回転軸の固定条件や配置状況
によって任意に設定することができる。
固定装置として構成しているが、これら組数、ならびに
ベース金具の寸法などは、回転軸の固定条件や配置状況
によって任意に設定することができる。
【0014】圧電素子アクチュエータ1は、押し縮める
状態で組み立て、ホールディング金具2および滑り止め
材5を介して回転駆動軸4を互いに120度異る3方向
から圧着して固定している。
状態で組み立て、ホールディング金具2および滑り止め
材5を介して回転駆動軸4を互いに120度異る3方向
から圧着して固定している。
【0015】圧電素子アクチュエータ1に通電すること
によって、ホールディング金具2が回転駆動軸4のラジ
アル方向外側に移動し固定が解除される。
によって、ホールディング金具2が回転駆動軸4のラジ
アル方向外側に移動し固定が解除される。
【0016】上述した内容は一実施例に過ぎず、他の固
定方法、たとえば回転駆動軸4に、より大なる径のディ
スクを配設し、その外周に近い部分を圧電素子アクチュ
エータで挾持ずることによって、より大きい固定保持力
をもたせる応用例なども容易に実施しうることは明らか
である。
定方法、たとえば回転駆動軸4に、より大なる径のディ
スクを配設し、その外周に近い部分を圧電素子アクチュ
エータで挾持ずることによって、より大きい固定保持力
をもたせる応用例なども容易に実施しうることは明らか
である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、圧電素子
アクチュエータを利用して回転軸の固定状態を解放する
ことにより、次の効果を確保することができる。
アクチュエータを利用して回転軸の固定状態を解放する
ことにより、次の効果を確保することができる。
【0018】(1)非通電状態で固定できるため、打上
げ時に電力を必要としない。
げ時に電力を必要としない。
【0019】(2)可逆的動作が可能であるため、地上
での繰り返し試験に供することができるばかりでなく、
人工衛星の地上への回収時の固定にも使用できる。ま
た、運用時にもポインティング動作時以外は無電力で固
定された状態となるので、回転駆動系のロストモーショ
ンや、ベアリングのガタ分の外部から擾乱に起因するズ
レも排除できる効果がある。
での繰り返し試験に供することができるばかりでなく、
人工衛星の地上への回収時の固定にも使用できる。ま
た、運用時にもポインティング動作時以外は無電力で固
定された状態となるので、回転駆動系のロストモーショ
ンや、ベアリングのガタ分の外部から擾乱に起因するズ
レも排除できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
1 圧電素子アクチュエータ 2 ホールディング金具 3 ベース金具 4 回転駆動軸 5 滑り止め材
Claims (1)
- 【請求項1】 人工衛星に搭載し、回転駆動によって光
学系やアンテナの指向方向を変えるポインティング装置
の回転軸を打上時を含む指定時において固定しておく回
転軸固定方法において、前記回転軸を圧電素子アクチュ
エータの圧着で回転抑止状態に保持し、前記回転駆動機
器の運用時には前記圧電素子アクチュエータに電圧を印
加して前記回転軸の回転抑止状態を解放することを特徴
とする圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2496392A JPH05221396A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2496392A JPH05221396A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05221396A true JPH05221396A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12152632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2496392A Pending JPH05221396A (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 圧電素子アクチュエータによる回転軸固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05221396A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190077650A (ko) * | 2017-12-26 | 2019-07-04 | 한국항공우주산업 주식회사 | 제품 압착형 고정 장치 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61164301A (ja) * | 1985-01-16 | 1986-07-25 | Nec Corp | ポインテイング装置 |
JPH02217630A (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-30 | Okuma Mach Works Ltd | 回転機 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP2496392A patent/JPH05221396A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61164301A (ja) * | 1985-01-16 | 1986-07-25 | Nec Corp | ポインテイング装置 |
JPH02217630A (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-30 | Okuma Mach Works Ltd | 回転機 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190077650A (ko) * | 2017-12-26 | 2019-07-04 | 한국항공우주산업 주식회사 | 제품 압착형 고정 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980602 |