JP6573461B2 - 宇宙航行機などの操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置 - Google Patents

宇宙航行機などの操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば光学素子や電気推進方式ないし化学推進方式の推進ノズルなどの操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置に関する。
この種の装置が宇宙航行機に用いられるとき、例えば推進ノズルや光学素子などを操作して、いわゆるチップ/チルト角度位置ないしフォーカス位置の定位及び制御を行うという用途に用いられる。それらの定位及び制御のための調節は、例えば複数個のステップモータなどを用いて行われる。各々のステップモータのポジション(回転位置)は、そのステップモータに付属するセンサにより測定され、そのセンサとしては多くの場合、光センサが用いられる。この種の保持及び操向操作のための装置は、ステップモータの必要個数が多くなるほど装置重量が増大し、また、ステップモータが動力伝達機構や支持機構を必要とする場合には、装置重量が更に増大する。そして、装置重量が増大すれば、それに対応して、装置の操向操作性、拡張性、それに様々なシステムに適合させるための適合性を確保することの困難も増大する。更に、この種の装置は、故障の影響を受けやすいため、実地投入に先立って広範にして高コストな試験を必要とする。
本発明の目的は、構造上及び/または機能上の改良を加えた、例えば宇宙航行機などにおいて用いられる操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置を提供することにある。
上記目的は請求項1に記載した特徴を備えた装置により達成される。従属請求項は特に有利な実施の形態を記載したものである。
ここに提案する装置は、例えば光学素子や電気推進方式ないし化学推進方式の推進ノズルなどの操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置であり、第1及び第2ハウジング部材を備え、更に傾動機構を備えている。前記第1ハウジング部材はその第1端部において、例えば宇宙航行機などの担持体に、該第1ハウジング部材の指向方向が固定された状態で取付けられるように形成されている。前記第2ハウジング部材はその第2端部において、前記操作対象物に連結されるように形成されている。前記第1端部と前記第2端部とは、該装置の長手軸の互いに反対側の端部に位置している。前記傾動機構は、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とを機械的に互いに連結しており、前記第2ハウジング部材の前記第1ハウジング部材に対する相対姿勢を操作する操向操作と、当該相対姿勢を保持することとが可能に構成されている。前記傾動機構は、形状記憶合金製の複数本のワイヤをアクチュエータとして備えており、それらワイヤの各々の抵抗値が計測され、それら計測値が制御ループにおいて制御量として処理されることで、それらワイヤの各々の長さが個別に制御されるようにしてある。
従って本発明は、形状記憶合金製の複数本のワイヤの、その電気−熱−機械特性を、モータとして、即ちアクチュエータとして利用することを提案するものである。また更に、形状記憶合金の抵抗特性を、制御ループ内において制御量としてフィードバックすることによって、そのモータ即ちアクチュエータに内在するポジション・センサとして利用するものである。
そのために、前記複数本のワイヤがマルテンサイトからオーステナイトへ相変態する際の比抵抗(抵抗率)の変化を利用するようにしており、これは、それらワイヤの抵抗値を傾動機構の制御量とし、その制御量に処理を施すことにより行っている。こうして把握する抵抗値の変化に基づいて、各々のワイヤの伸縮量を(ひいては各々のワイヤの絶対長さを)求めることができ、更にそれに基づいて、それらワイヤの3次元空間内における横方向の位置も求めることができる。
この装置は、ステップモータ、動力伝達機構、及びセンサを備えた従来の装置と比べて格段に軽量化されている。また、この装置は、簡単な方式で拡張及び用途適合を施すことができる。そのためこの装置は、広範にして高コストの検証試験などを行わずとも、様々な操作対象物に装備することができる。
特に、ポジション・センサを装備する必要がなく、なぜならば、既述のごとく、形状記憶合金に内在する特性を利用して、個々のアクチュエータ(ワイヤ)の3次元空間内における位置を求めることができるからである。
以上に加えて更に、本発明は以下の利点を有するものである。
多数の電子部品を備える必要がないため、装置を構成するメカトロニクス・システムの複雑度が低減されること。形状記憶合金を用いているため、装置の占有容積を非常に小さくすることができ、また、機械的エネルギの利用効率を最大限に高め得ること。操作対象物の保持及び操向操作に関する装置のロバスト性及び信頼性が高いこと。
前記第1ハウジング部材及び前記第2ハウジング部材は、少なくとも部分的に円筒形に形成したものとするとよい。またその場合に、この装置の前記長手軸が、その回転体形状(円筒形)の回転軸であるようにするとよい。
ここでいう操向操作とは、この装置の前記長手軸に直交する平面(xy平面)を、該長手軸(z軸)に対して(多少なりとも)傾斜した、そして任意の角度で傾斜した平面にすることを意味している。
1つの実施形態によれば、前記複数本のワイヤは、その各々が前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とに機械的に固定連結されている。より具体的には、各々のワイヤの第1端部が前記第1ハウジング部材に連結され、第2端部が前記第2ハウジング部材に連結されている。これによって、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との間における前記複数本のワイヤの延在形態が既知となっており、ひいては、前記第2ハウジング部材の姿勢を高精度で求めることが可能となっている。
前記複数本のワイヤは、ニッケル−チタン合金から成るものとするとよい。ニッケル−チタン合金(NiTi)のうちに、ニチノール( Nitinol(登録商標))と呼ばれている合金がある。ニチノールはニッケルとチタンの金属間化合物であり、チタンのものとも、またニッケルのものとも異なる、立方晶形の結晶構造を有している。ニチノールの成分の大きな部分をニッケルが占めており、更にチタンもその成分の大きな部分を占めている。この合金は、耐蝕性に優れ、高強度であり、疑似弾性変形性を有している。これらの合金特性は変態温度に影響される。
更なる1つの実施形態によれば、前記複数本のワイヤは、この装置の前記長手軸に平行に配設されている。更に、前記複数本のワイヤは、互いに同一の太さを有するものとすることが好ましい。前記複数本のワイヤのうちのいずれか1本ないしは複数本の長さが変化すると、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との間におけるそれらワイヤの配設形態に応じて、前記第2ハウジング部材が前記第1ハウジング部材に対して相対的に傾動し、それによって操向操作が行われる。
更に、前記傾動機構が、前記第1ハウジング部材及び前記第2ハウジング部材を互いから離れる方向へ押圧するための少なくとも1つのバネ部材、及び/または、前記第2ハウジング部材の前記第1ハウジング部材に対する相対的な任意の傾動を可能にするボールジョイントを備えているようにすることが好ましい。前記少なくとも1つのバネ部材に関しては、それを圧縮バネとするのがよく、また、前記ボールジョイントに関しては、それを用いることによって、前記第2ハウジング部材を前記第1ハウジング部材に対して相対的に傾斜させる操向操作と、その傾斜を元に戻すリセット操作とを、より高精度で行うことが可能となる。
また別の好ましい実施形態によれば、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とは、分離機構を介して互いに連結されており、該分離機構は、初期状態(打上状態)にあるときには前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との間の相対移動を阻止し、供用状態にあるときには前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との間の相対移動を許容するものである。この相対移動が許容されることにより、前記供用状態において、前記第2ハウジング部材を前記第1ハウジング部材に対して相対的に傾動させる操向操作が可能になる。初期状態(打上状態)にあるときには、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とが互いに固定した状態で連結されており、例えば宇宙航行機を軌道へ打上げるときなどには、この状態であることが好ましく、それによって、過大な力がこの装置に入力されることが、また特に、前記複数本のワイヤを備えた前記傾動機構に入力されることが防止される。
また、更なる1つの実施形態によれば、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とは、少なくとも前記供用状態にあるときには、前記傾動機構によって互いに離隔されている。このように離隔することで、前記第2ハウジング部材の前記第1ハウジング部材に対する相対移動が可能になる。これに対して、前記初期状態(打上状態)にあるときには、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とが互いに当接しているようにしてもよい。前記初期状態にあるときの前記第2ハウジング部材の前記第1ハウジング部材に対する相対姿勢は、前記分離機構の構造により決まるものである。宇宙航行機の打上時に、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材とが互いに当接しているようにすれば、それら2つのハウジング部材の間の相対移動を確実に防止することができ、それによって、前記複数のワイヤ並びに前記傾動機構のその他の構成部品が損傷するおそれを払拭することができる。
この装置の供用開始前に前記複数本のワイヤが損傷することがないようにするには、前記初期状態にあるときには、前記複数本のワイヤに引張力が作用していないようにするとよい。これに対して、前記分離機構による分離が行われた後には、前記少なくとも1つのバネ部材が前記複数本のワイヤに引張力を作用させるようにするとよい。
前記第2ハウジング部材の前記第1ハウジング部材に対する相対的な傾動は、様々な方式で発生させることができる。以下に記載する幾つかの変形例は、各々が夫々に精度並びにシステムのステータス条件に関する利点を有するものであるが、ただし、複数本の形状記憶合金製のワイヤをアクチュエータとして利用すること、及び、それらワイヤの抵抗特性を制御ループにおいて制御量として利用することは、それら構成例の全てに共通する点である。
第1の変形例によれば、前記傾動機構は、前記長手軸の延在領域である装置中央に配設され前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との間に縮装された圧縮バネを備えている。この圧縮バネとして形成されたバネによって、前記複数本のワイヤに、回転軸(前記長手軸)に平行な方向の引張力が付与される。更に、前記分離機構による分離が行われた後には、この圧縮バネによって、この装置は前記初期状態から前記供用状態へと移行させられる。
この変形例によれば更に、前記傾動機構は、この装置の前記長手軸を中心とする円上に等角度間隔で、即ち120°間隔で配設された3本のワイヤを備えている。これによって、前記第2ハウジング部材を前記第1ハウジング部材に対して相対的に、任意に傾動させることが可能となっている。
第2及び第3の変形例によれば、前記圧縮バネに替えて、前記ボールジョイントが、前記長手軸の延在領域である装置中央に配設されている。
第2の変形例によれば、前記傾動機構は、前記長手軸を中心とする円上に互いに角度位置を90°ずらして配設された2本のワイヤを備えており、また、それらワイヤの各々に対応した圧縮バネが、前記長手軸を中心とする円上の、対応するワイヤの反対側の位置に配設されている。更には、互いに対応するワイヤとバネは、同じてこ比となるように互いに反対側に配設されており、当該バネは当該ワイヤに対抗するように機能する。この作用原理は、2本の傾動軸のいずれにも適用されており、それら傾動軸は、前記長手軸を中心とする円上に配設された2本のワイヤとそれらに対応した2つの圧縮バネとによって画成されている。即ち、一方の傾動軸は、一方の(第1の)ワイヤと、そのワイヤに対応した圧縮バネと、前記長手軸との交点とを通る直線により画成されている。他方の傾動軸は、他方の(第2の)ワイヤと、そのワイヤに対応した圧縮バネと、前記長手軸との交点とを通るもう1本の直線により画成されている。
第3の変形例によれば、前記傾動機構は、装置の長手軸を中心とする円上に等角度間隔で配設された4本のワイヤを備えている。即ち、それら4本のワイヤは、前記長手軸を中心として互いに角度位置を90°ずらして配設されている。また、中央に配設されたボールジョイントを傾動支点とするシーソー構造を構成しているレバーを介して、同じてこ比となるように互いに反対側に配設された対を成す2本のワイヤが互いに連結されている。それら2本のワイヤは互いに拮抗して機能するようにしてあり、そのため、任意の傾動位置において、それら2本のワイヤに作用している引張力が互いに釣り合うことができる。これによって、殆どエネルギを費消することのない作動が可能となっている。
以下に、添付図面に示した実施形態に即して本発明を更に詳細に説明して行く。図面については以下の通りである。
不図示の操作対象物の保持及び操向操作を行うための本発明に係る装置の実施形態の断面図である。 図1の装置の斜視図である。 図1に示した装置の平面図である。 図3の装置のA−A線に沿った断面図である。 図5a及び図5bは夫々、操向操作されていない状態の装置と操向操作された状態の装置とを示した断面図である。
以下に図面を参照しつつ、操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置の実施可能な数多くの実施形態のうちの1つの実施形態について説明する。この装置は、例えば電気推進方式ないし化学推進方式のスラスタ(推力ノズル)や、操向操作すべき光学素子などを担持するものである。また、この装置は、例えば宇宙航行機(より具体的には例えば人工衛星)などに取付けられるものである。その場合には、この装置はいわゆる「スラスタ・ポインタ」として用いられ、電気推進方式ないし化学推進方式のエンジンや光学素子などを操作対象とした、いわゆるチップ/チルト・ポインティング操作を行うための装置となる。
この装置は、第1ハウジング部材(下側ハウジング部材)1と第2ハウジング部材(上側ハウジング部材)2とを備えており、また更に、それら第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2とを機械的に互いに連結している傾動機構36を備えている。この傾動機構36は、第2ハウジング部材2の第1ハウジング部材1に対する相対姿勢を操作する操向操作と、当該相対姿勢を保持することとが可能に構成されている。第1ハウジング部材(下側ハウジング部材)1はその第1端部18において、担持体(この担持体は、例えば人工衛星などである)に固定して取付けられるように形成されている。第2ハウジング部材2はその第2端部19において、操作対象物(この操作対象物は図示していないが、例えば電気推進方式ないし化学推進方式の推進ノズルや指向方向を操向操作すべき光学素子などである)に連結されるように形成されている。尚、第2ハウジング部材2の第2端部19は、第2ハウジング部材2の両端部のうち、第1ハウジング部材1とは反対側に位置する方の端部である。
図1、図2、図4、図5a、及び図5bから容易に見て取れるように、第1ハウジング部材1の第1端部18と第2ハウジング部材2の第2端部19とは、この装置の長手軸17の互いに反対側の端部に位置している。特に図2及び図3から容易に見て取れるように、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2とは、平面図(図3参照)で見たときの形状が、円形であるように形成されている。また、この装置は、その全体形状が略々回転体形状であり、前述した長手軸17は、この装置の回転体形状の回転軸に対応している。
図5a及び図5bから最もよく理解されるように、第1ハウジング部材(下側ハウジング部材)1の第1端部18は、その端面が、長手軸17に直交している固定平面35に沿って延展しており、この固定平面35は、不図示の担持体がそこに固定されるところの平面である。第2ハウジング部材(上側ハウジング部材)2の第2端部19は、その端面が、固定平面33に沿って延展している。この固定平面33は、第1ハウジング部材1に対する第2ハウジング部材2の相対姿勢が初期姿勢にある間は、長手軸17に直交している平面である(図5a)。この初期姿勢にあるときには、固定平面33は固定平面35に対して相対的に傾いていない。以上の説明は「操向操作が行われていない」状態にあるときのものである。これに対して、第2ハウジング部材2が第1ハウジング部材1に対して相対的に傾けられているときには(図5b参照)、固定平面33は傾斜した軸32に直交しており、それによって傾斜した平面34となっている。傾斜した軸32と長手軸17とがなす角度37は、傾動機構36が第2ハウジング部材2を第1ハウジング部材1に対して相対的に傾ける操向操作を行うべく作動した結果として生じた角度である(その傾きの大きさは、例えば3°程度とされることがある)。また、操向操作されるところの操作対象物は固定平面33に取付けられている。
第1ハウジング部材1及び第2ハウジング部材2は金属材料製とするとよく、その金属材料としては例えばアルミニウムなどが用いられる。第1ハウジング部材1及び第2ハウジング部材2の製作方法としては、例えば旋盤加工及び/またはフライス加工などが用いられる。
図示例の傾動機構36は、長さ寸法及び径寸法が互いに同一の3本の形状記憶合金製のワイヤ6、7、16を備えており、また更に、中央に配設されて縮装されたバネ(圧縮バネ)10を備えている。3本のワイヤ6、7、16は、長手軸17を中心とする円上に120°間隔で、即ち等間隔で配設されている。更に、3本のワイヤ6、7、16は互いに平行に延在しており、長手軸17に平行に延在している。3本のうちの2本のワイヤ6、7は、図1の断面図に最もよく示されている。3本のワイヤ6、7、16の配置形態は図2の斜視図からも見て取れ、また、本発明に係る装置の平面図である図3からも見て取れる。
ワイヤ6、7、16は、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2との夫々に形成された貫通孔23(図2及び図3参照)の中に嵌挿されている。あるワイヤが嵌挿される第1ハウジング部材1の貫通孔と第2ハウジング部材2の貫通孔とは、長手軸17に平行に延在する共通軸に沿って互いに位置を揃えて形成されている。図1の断面図から最もよく見て取れるように、ワイヤ6、7、16は、その各々が、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2との夫々において、3個ずつの止めネジ8により、そのワイヤに対応した貫通孔23内に締着されている。従って1本のワイヤにつき、6個ずつの止めネジ8が装備されている。
それら止めネジ8は、図1及び図2から見て取れるように、長手方向に突出した突出部30、31に装備されており、それら突出部の断面形状はリング形の一部分、即ち扇形とされている。複数の突出部30は、複数本のワイヤ6、7、16の各々に対応して第1ハウジング部材(下側ハウジング部材)1に形成された突出部であり、対応したワイヤが嵌挿されて固定される。一方、複数の突出部31は、第2ハウジング部材(上側ハウジング部材)2に形成された突出部であり、同じく夫々にワイヤ6、7、16が嵌挿されて固定される。
ワイヤ6、7、16の各々を、当該ワイヤの先端近傍の固定部位において固定している止めネジ8aは、最大限の締付けトルクをもって締着されている。各々のワイヤを中間固定部位で固定している止めネジ8mは、その半分程度の締付けトルクをもって締着されている。また「内方部位」で固定している止めネジ8iは、他方のハウジング部材に関連した止めネジであり、単に手締めされている。
ワイヤ6、7、16は、例えば、ニチノール( Nitinol(登録商標))と呼ばれるニッケル−チタン合金などで製作される。ワイヤ6、7、16は、制御ループの中に組込まれることでアクチュエータを構成している。制御ループに組込むためにワイヤ6、7、16の各々には、その両端の夫々にリード線20が接続されており、それらリード線20は電源21に接続されている。この電源21を、図1に回路記号で示した。各々のワイヤ6、7、16の長さの変化量、即ち伸縮量を制御するために、各々のワイヤがマルテンサイトからオーステナイトへ相変態する際の比抵抗(抵抗率)の変化を制御量として利用するようにしている。その抵抗の実測値は、印加電圧値と電流計測値とから求めることができ、それをワイヤの長さの変化量を制御するための制御量として利用するようにしている。また、そのようにして求めた抵抗値の変化に基づいて、各々のワイヤ6、7、16の伸張量を求めることができ、更にそれに基づいて、それらワイヤの横方向の位置も、即ち長手軸17に対して接近離隔する方向の位置も高精度で求めることができる。
従ってここでは、形状記憶合金製の複数本のワイヤ6、7、16の、その電気−熱−機械特性を、モータとして利用している。また更に、形状記憶合金製のそれらワイヤの抵抗特性を、制御ループ内において制御量としてフィードバックすることによって、そのモータに内在するポジション・センサとして利用している。
操向操作は、第2ハウジング部材2を第1ハウジング部材1に対して相対的に傾動させることによって行われ、それには、図5a及び図5bに模式的に示したように、少なくとも1本のワイヤ6、7、16を作動させることに加えて、縮装しておくための圧縮バネ10を要する。
上述のごとく、このバネ10は、2つのハウジング部材1、2の間の中央に配設されている。第1ハウジング部材1は、その第2ハウジング部材2に対向している方の端部に、浅く窪んだ凹部24を備えている。この凹部24の深さは、第1ハウジング部材へ向かって突出した第2ハウジング部材2の突出部28が略々完全にこの凹部24の中に収容される深さとしている。従って、突出部28の高さは、凹部24を画成している円形の周壁部25の高さに略々等しい。凹部24は更に、その底面26上に、より小さな更なる凹部27を備えている。バネ10は、凹部27の底面に当接して支持されている。凹部27の直径はバネ10の外径に略々等しい。突出部28には、凹部27に対応した位置に凹部29が形成されており、バネ10は、その他端がこの凹部29に収容されている。バネ10は、凹部29の底面に当接して支持されている。
第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2とは、分離機構を介して互いに連結されている。分離機構は、装置が初期状態(打上状態)にあるときには第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材との間の相対移動を阻止するようにしてあり、この状態では、第2ハウジング部材2を第1ハウジング部材1に対して相対的に傾動させる操向操作を行うことはできない。分離機構による分離が行われて供用状態になることによって初めて、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材との間の相対移動が可能になる。この分離機構は図1及び図4に最もよく示されている。
初期状態は図示していないが、初期状態にあるときには、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2とはそれらの互いに向かい合った表面どうしが当接している。初期状態にあるときには、ワイヤ6、7、16に引張力は作用していない。
分離機構は、初期状態を実現するためにボルト9を備えており、このボルト9は、第1ハウジング部材1及び第2ハウジング部材に形成された互いに同軸的に延在する夫々の孔に嵌挿されている。図1の断面図、図4の断面図、それに、図5a及び図5bから明らかなように、ボルト9は更にバネ10の中を通って延在している。ボルト9が無頭ボルトである場合には、そのボルト9の第2ハウジング部材2の側の端部にナット40を螺合させ、また、ボルト9が有頭ボルトである場合には、そのボルトヘッド40を第2ハウジング部材2の側に位置させ、そのナット40またはボルトヘッド40からワッシャ15を介して第2ハウジング部材2に力を作用させるようにしている。ボルト9に螺合したナット40またはボルト9のボルトヘッド40は、第2ハウジング部材2に形成された凹部38の中に(略々)完全に収容されている。ボルト9のナットまたはボルトヘッドと反対側の端部の先端は、第1ハウジング部材1の第1端部18の表面39から外へ突出している。第1ハウジング部材1のこの表面39には、分離機構のハウジング4に収容されたアクチュエータ5が取付けられている。
ハウジング4は、複数の止めネジ11とそれらに付随したワッシャ13とで第1ハウジング部材1に連結されている。アクチュエータ5は、通電して作動させることによって、ボルト9に力を及ぼしてこれを破断するためのものである。ボルト9の破断片のうち第2ハウジング部材2に係合している方の破断片が、この第2ハウジング部材から離脱するのを防止するために、第2端部19からボルト9にかけて、分離機構の構成部材である止着部材3が装着されている。止着部材3はおおむね円板形の部材であり、例えば3個の止めネジ12とそれらに付随したワッシャ14などによって、第2ハウジング部材2に固定しておくようにする。このような分離機構は、フランジボルト機構(破断ボルト機構)と呼ばれている。
分離機構による分離が行われたならば、第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2との間に縮装されているバネ10が活動状態となり、即ち、このバネ10がワイヤ6、7、16の引張力に対抗して第1ハウジング部材1と第2ハウジング部材2とを互いに離隔する方向へ押圧するようになり、それによって、参照符号22で示した間隙が存在するようになる。図示したのはこの状態であり、これが供用状態である。この状態になったならば、各々のワイヤ6、7、16に対して、前述した電流回路においてそれらワイヤの比抵抗に関する制御が行われ、もってそれらワイヤの長さが制御される。
バネ10がシーソー構造の支点として機能するため、ワイヤ6、7、16のうちの1本または複数本の長さが変化することによって、第2ハウジング部材2が第1ハウジング部材1に対して相対的に傾動し、それによって固定平面33の操向操作が行われる。
操作対象物の操向操作を行うための従来の装置と比べて、ここに記載している装置は格段に軽量化されている。僅かな個数の電子部品(ワイヤの抵抗値を計測するための電子部品)しか必要としないため、メカトロニクス・システムの複雑度が低下している。また、形状記憶合金製のワイヤを使用しているため、最小限度の容積で高度の機械エネルギ利用効率が得られている。
この装置は、ロバスト性及び信頼性にも優れている。
操向操作を行うために、第2ハウジング部材2を第1ハウジング部材1に対して相対的に傾動可能にする構造は、以上に説明したものとは異なる構造とすることもできる。その構造は、中央に配設するバネ10に加えて、或いはそのバネ10に替えて、ボールジョイントを備えた構造とするとよい。ただし、そのようにした構造は図面には示されていない。
第1の代替変形例は、中央に配設されたボールジョイントを備えると共に、前記長手軸17を中心とする円上に互いに角度位置を90°ずらして配設された2本のワイヤを備えている。第2ハウジング部材2は、そのボールジョイントにより、中央において前記長手軸17を中心として傾動するようにしてある。2本の傾動軸は、長手方向軸17に直交しており、また、操向操作が行われていないときには固定平面35に沿って延在している。2本のワイヤのうちの1本が収縮することによって、それら2本の傾動軸のうちの1本を中心とした傾動が発生し、その収縮するバネに対しては、当該バネと同じてこ比となるように反対側の位置に配設されたバネが、その収縮に対抗するように作用する。この作用原理は、2本の傾動軸のいずれにも適用されている。即ち、2本のワイヤの各々に対応した夫々のバネ部材が、それらワイヤと反対側の位置に配設されている。
第2の代替変形例は、中央に配設されたボールジョイントを備えると共に、前記長手軸17を中心とする円上に90°の角度間隔で配設された4本のワイヤを備えている。また、この代替変形例の装置は、ボルト9を備えた分離機構によって初期状態に保持されている。また、初期状態にあるときに、第1ハウジング部材及び第2ハウジング部材はストッパなどに当接してはいない。ボルト9が破断されたならば、そのボルトの軸部はそれを囲繞する鞘体と共に傾動が可能な状態になる。そして、中央に配設されたボールジョイントを傾動支点とするシーソー構造を構成しているレバーを介して、互いに同一のてこ比となるように反対側に配設された対を成す2本のワイヤが互いに連結されている。それら2本のワイヤは互いに拮抗して機能する。そのため、任意の傾動位置において、それら2本のワイヤに作用している引張力が互いに釣り合うことができる。これによって、殆どエネルギを費消することのない作動が可能となっている。
1 第1ハウジング部材(下側ハウジング部材)
2 第2ハウジング部材(上側ハウジング部材)
3 フランジボルト機構(破談ボルト機構)の止着部材
4 分離機構のハウジング(フランジボルト・ハウジング)
5 分離機構のアクチュエータ(フランジボルト・アクチュエータ)
6 形状記憶合金製のワイヤ
7 形状記憶合金製のワイヤ
8 止めネジ
9 分離機構(ボルト)
10 バネ
11 止めネジ
12 止めネジ
13 ワッシャ
14 ワッシャ
15 ワッシャ
16 形状記憶合金製のワイヤ
17 長手軸
18 第1端部
19 第2端部
20 リード線
21 電源
22 間隙
23 形状記憶合金製のワイヤが嵌挿される貫通孔
24 凹部
25 周壁部
26 凹部24の底面
27 バネ10を収容/案内するための底面26に形成された凹部
28 突出部
29 バネ10を収容/案内するための突出部28に形成された凹部
30 ワイヤを挿通して止着するための突出部
31 ワイヤを挿通して止着するための突出部
32 傾斜した軸
33 長手軸17に直交している操作対象物を固定するための固定平面
34 傾斜した軸32に直交している操作対象物を固定するための傾斜した平面
35 長手軸17に直交している担持体に固定するための固定平面
36 傾動機構
37 角度
38 凹部
39 表面
40 ナットまたはボルトヘッド

Claims (16)

  1. 例えば光学素子や電気推進方式ないし化学推進方式の推進ノズルなどの操作対象物の保持及び操向操作を行うための装置であって、
    第1ハウジング部材(1)を備え、該第1ハウジング部材はその第1端部(18)において、例えば宇宙航行機などの担持体に、該第1ハウジング部材の指向方向が固定された状態で取付けられるように形成されており、
    第2ハウジング部材(2)を備え、該第2ハウジング部材はその第2端部(19)において、前記操作対象物に連結されるように形成されており、
    前記第1端部(18)と前記第2端部(19)とは、該装置の長手軸(17)の互いに反対側の端部に位置しており、
    傾動機構(36)を備え、該傾動機構は、前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)とを機械的に互いに連結しており、前記第2ハウジング部材(2)の前記第1ハウジング部材(1)に対する相対姿勢を操作する操向操作と、該相対姿勢を保持することとが可能に構成されており、該傾動機構(36)は、形状記憶合金製の複数本のワイヤ(6、7、16)をアクチュエータとして備えており、前記複数本のワイヤの各々の抵抗値が計測され、該計測値が制御ループにおいて制御量として処理されることで、それらワイヤの各々の長さが個別に制御され、
    前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)とは、分離機構(4、5、9)を介して互いに連結されており、該分離機構は、初期状態にあるときには前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)との間の相対移動を阻止し、供用状態にあるときには前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)との間の相対移動を可能にするものであることを特徴とする装置。
  2. 前記複数本のワイヤ(6、7、16)は、それぞれ前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)とに機械的に固定連結されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記複数本のワイヤ(6、7、16)は、ニッケル−チタン合金(NiTi)から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の装置。
  4. 前記複数本のワイヤ(6、7、16)は、該装置の前記長手軸(17)に平行に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の装置。
  5. 前記複数本のワイヤ(6、7、16)は、互いに同一の太さを有することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の装置。
  6. 前記傾動機構(36)は、前記第1ハウジング部材(1)及び前記第2ハウジング部材(2)を互いから離れる方向へ押圧するための少なくとも1つのバネ部材(10)、及び/または、前記第2ハウジング部材(2)の前記第1ハウジング部材(1)に対する相対的な任意の傾動を可能にするボールジョイントを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の装置。
  7. 前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)とは、少なくとも前記供用状態にあるときには、前記傾動機構によって互いから離隔されていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項記載の装置。
  8. 前記初期状態にあるときには、前記複数本のワイヤ(6、7、16)に引張力が作用していないことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項記載の装置。
  9. 前記傾動機構(36)は、前記第1ハウジング部材(1)及び前記第2ハウジング部材(2)を互いから離れる方向へ押圧するための少なくとも1つのバネ部材(10)を含み、
    前記分離機構(4、5、9)による分離が行われた後には、前記少なくとも1つのバネ部材(10)が前記複数本のワイヤ(6、7、16)に引張力を作用させることを特徴とする請求項〜請求項の何れか1項記載の装置。
  10. 前記傾動機構(36)は、前記長手軸(17)の延在領域である装置中央に配設され前記第1ハウジング部材(1)と前記第2ハウジング部材(2)との間に縮装された圧縮バネ(10)を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項記載の装置。
  11. 前記傾動機構(36)は、前記長手軸(17)を中心とする円上に等角度間隔で配設された3本のワイヤ(6、7、16)を備えていることを特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 前記ボールジョイントは、前記長手軸(17)の延在領域である装置中央に配設されていることを特徴とする請求項記載の装置。
  13. 前記傾動機構(36)は、前記長手軸(17)を中心とする円上に互いに角度位置を90°ずらして配設された2本のワイヤを備えており、該2本のワイヤの各々に対応したバネが配設されており、該バネは、前記長手軸を中心とする前記円上の、該バネに対応したワイヤの反対側の位置に配設されていることを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 互いに対応するワイヤとバネは、同じてこ比となるように互いに反対側に位置しており、該ワイヤの引張力に対抗する力を該バネが該ワイヤに作用させるようにしてあることを特徴とする請求項13記載の装置。
  15. 前記傾動機構は、前記長手軸を中心とする円上に等角度間隔で配設された4本のワイヤを備えていることを特徴とする請求項12記載の装置。
  16. 2本ずつのワイヤが対を成しており、中央に配設された前記ボールジョイントを傾動支点とするシーソー構造を構成しているレバーを介して、同じてこ比となるように互いに反対側に配設された対を成す2本のワイヤが、互いに連結され互いに拮抗して機能するようにしてあることを特徴とする請求項14記載の装置。
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