JP2003215426A - 撮影レンズのレンズカバー - Google Patents

撮影レンズのレンズカバー

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JP2003215426A
JP2003215426A JP2002017101A JP2002017101A JP2003215426A JP 2003215426 A JP2003215426 A JP 2003215426A JP 2002017101 A JP2002017101 A JP 2002017101A JP 2002017101 A JP2002017101 A JP 2002017101A JP 2003215426 A JP2003215426 A JP 2003215426A
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cover
lens
opening
arc
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Kota Nagano
耕太 長野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズのレンズカバーをレンズ鏡筒に内
蔵すると共に、そのための機構の小型化を図る。 【解決手段】 第1のカバー体13の正面形状が三日月
形で、その優弧13aと劣弧13bとの曲率半径をほぼ
同じで、かつ、上記前面開口とほぼ同じか又はやや小さ
な曲率半径に形成し、第2のカバー体1の正面形状がラ
グビーボール形で、その2つの劣弧14a、14bの曲
率半径を上記第1のカバー体の優弧及び劣弧とほぼ同じ
形成して、第1のカバー体の劣弧と第2のカバー体の同
じ方向を向く劣弧とがほぼ重なり合うように移動したと
きに、2つのカバー体でフレーム開口(前面開口)を閉
塞し、また、第1のカバー体と第2のカバー体とが重な
り合うと共に、第1のカバー体の劣弧がフレーム開口
(前面開口)の周縁とほぼ重なるように移動したとき
に、2つのカバー体で上記フレーム開口(前面開口)を
開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な撮影レンズの
レンズカバーに関する。詳しくは、ディジタルスチルカ
メラ、ビデオカメラ等における撮影レンズの保護を確実
にすると共に、そのための機構を小型にすることができ
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮影レ
ンズ、特に、最も前部に位置する前側レンズ(前玉レン
ズともいう。)の保護に関し、従来、レンズキャップの
ようにレンズ鏡筒に対して外付けするものがあった。
【0003】ところが、このようなレンズキャップをレ
ンズ鏡筒に外付けするものにあっては、レンズキャップ
自体がレンズ鏡筒とは別体であり、その取り付け、取り
外しが面倒であったり、また、レンズキャップを紛失し
たりしてしまう。
【0004】そこで、レンズキャップをレンズ鏡筒に内
蔵するタイプが種々考案され、特開平7−111609
号、特開平8−271952号、特開平8−28918
4号、特開平9−281553号、特開平10−161
185号、特開平10−301161号、特開2000
−221561号、特開2000−305131号など
がある。
【0005】これらは、レンズカバーを1枚乃至複数枚
のカバー体で構成し、レンズ鏡筒の光軸に対して直交す
る方向にカバー体を摺動させることにより、レンズ鏡筒
の開口を開閉するものである。
【0006】そして、これらによれば、レンズ鏡筒に対
してレンズカバーが内蔵されているため、上述のよう
に、レンズキャップの取り付け、取り外しの面倒が無
く、また、紛失することもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
カバーを構成するカバー体が1枚の場合(特開平7−1
11609号、特開平8−289184号、特開平10
−301161号、特開2000−305131号)、
そのカバー体全体をレンズ鏡筒の開口から退避させる必
要があり、退避スペース(収納スペース)が大きくなる
と共に、収納スペースまでカバーを移動させるための移
動スペースも大きくなってしまう。
【0008】また、レンズカバーを構成するカバー体を
2枚に分割した場合(特開平8−271952号、特開
平9−281553号、特開平10−161185号、
特開2000−221561号、)は、上記カバー体が
1枚のカバー体と比較すれば、収納スペースを小さくす
ることができるが、その移動スペースはやはり大きなま
まである。
【0009】これらを概念的に説明すると、前者の場合
は、図20のようになる。
【0010】すなわち、レンズ鏡筒開口aを覆うために
は、少なくとも、開口aと同じかやや大きな直径をした
1枚のカバー体bを用意し、該カバー体bを開口aから
退避させるように移動させる。
【0011】このとき、開口aを完全に開放するために
は、カバー体bを一方へ移動させると共に、開口aに隣
接してカバー体bと同じ大きさの収納スペースcが必要
である。尚、図20において、カバー体bを収納スペー
スcに移動させた状態を示し、従って、カバー体bと収
納スペースcとが重なった状態であり、カバー体bを斜
線ハッチングで示す。
【0012】また、開口aの閉塞状態から収納スペース
cまでカバー体bを移動させるためのスペース(移動ス
ペースd)が必要である。図20に、移動スペースdを
梨地で示す。
【0013】そのため、レンズカバーを構成するカバー
体bが1枚の場合、カバー体bの収納スペースcとそこ
まで摺動させるための移動スペースdとが必要であり、
カバー体bを収納するためのスペースとしてレンズ鏡筒
開口aの割に大きなスペースが必要となってしまうとい
う問題がある。
【0014】また、後者の場合は、図21のようにな
る。
【0015】すなわち、レンズ鏡筒開口eを2枚のカバ
ー体f、fで覆うためには、一のカバー体fの大きさ
を、開口eのほぼ半分か又はそれよりもやや大きな半円
形とする。
【0016】そして、これら2枚のカバー体f、fを、
開口eから退避させる。
【0017】2枚のカバー体f、fを同方向に退避させ
る場合には、収納スペースgにおいて、2枚のカバー体
f、fを重ね合わせることができる。ただし、同方向へ
の移動であるため、2枚のカバー体f、fは、完全に一
致するものではなく、それぞれが共に、重なり合わない
部分を有する(図21参照)。
【0018】これにより、2枚のカバー体f、fの収納
スペースgをある程度小さくすることができるが、収納
スペースgから遠い側にあるカバー体fの移動スペース
hが、比較的大きくなってしまうという問題があり、未
だ、カバー体f、fを収納するためのスペースとしてレ
ンズ鏡筒開口eの割に大きなスペースが必要となってし
まうという問題が解決されたわけではない。
【0019】尚、分割した2枚のカバー体を互いに離間
する方向に移動させることも考えられるが、この場合、
カバー体を重ねることができず、収納スペースの省スペ
ース化を図ることができない。また、2枚のカバー体を
互いに離間する方向に移動させる機構も別々に設けなけ
ればならず、大きなスペースを必要とする。
【0020】そこで、本発明は、撮影レンズのレンズカ
バーをレンズ鏡筒に内蔵すると共に、そのための機構の
小型化を図ることを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明撮影レンズのレン
ズカバーは、上記した課題を解決するために、前側レン
ズよりも前方に配設され該前側レンズを臨ませる前面開
口を開閉する2つのカバー体と、これらカバー体の開閉
を行なう開閉機構とを有し、第1のカバー体は、その正
面形状が三日月形をし、その優弧と劣弧との曲率半径が
ほぼ同じで、かつ、上記前面開口とほぼ同じか又はやや
大きな曲率半径に形成され、第2のカバー体は、その正
面形状がラグビーボール形をし、その2つの劣弧の曲率
半径が上記第1のカバー体の優弧及び劣弧とほぼ同じ形
成されており、第1のカバー体の劣弧と第2のカバー体
の同じ方向を向く劣弧とがほぼ重なり合うように移動し
たときに、2つのカバー体で上記前面開口を閉塞し、ま
た、第1のカバー体と第2のカバー体とが重なり合うと
共に、第1のカバー体の劣弧が前面開口の周縁とほぼ重
なるように移動したときに、2つのカバー体で上記前面
開口を開放するようにしたものである。
【0022】従って、本発明撮影レンズのレンズカバー
にあっては、これをレンズ鏡筒に内蔵したので、レンズ
キャップのように取り付け、取り外しの煩わしさはな
く、また、レンズキャップを紛失してしまうこともな
く、更に、2つのカバー体の移動スペース及び収納スペ
ースの最小化を図ることができ、よって、レンズカバー
を開放したときの側方への出張りが小さく、装置全体と
して小型化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明撮影レンズのレン
ズカバーを添付図面に示した実施の形態に従って説明す
る。
【0024】図1及び図2は本発明撮影レンズのレンズ
カバーの実施の形態を概略的に示すものである。
【0025】レンズカバー1は、2枚のカバー体2、3
で構成され、第1のカバー体2は正面から見て三日月形
をなし、また、第2のカバー体3は正面から見てラグビ
ーボール形をなす。
【0026】そして、第1のカバー体2と第2のカバー
体3とは、第2のカバー体3が三日月形の第1のカバー
体の凹部内に位置することでほぼ円形になるようになっ
ており、また、2つのカバー体2、3で形成された円形
の大きさは、レンズカバー1で開閉しようとする開口4
とほぼ同じか又はやや大きく形成されている。
【0027】具体的には、正面形状が三日月形をした第
1のカバー体2は、その優弧2aと劣弧2bとの曲率半
径がほぼ同じで、かつ、上記開口4の周縁4aとほぼ同
じか又はやや大きな曲率半径に形成されている。
【0028】また、正面形状がラグビーボール形をした
第2のカバー体3は、その2つの劣弧3a、3bの曲率
半径が、上記第1のカバー体2の優弧2a及び劣弧2b
とほぼ同じに形成されている。
【0029】これにより、第1のカバー体2と第2のカ
バー体3とは、第2のカバー体3が第1のカバー体2に
重なったときは、すっぽりと第1のカバー体2内に位置
され、また、第2のカバー体3を面方向に移動させ、第
1のカバー体2の凹部に位置させたときに、上述のよう
に、上記開口4とほぼ同じ大きさの円形を呈するように
なっている。
【0030】そして、レンズカバー1で開口4を閉塞し
た状態から開放状態へ移動させるには、2つの方法があ
る。
【0031】一の方法は、図1に示すように、第1のカ
バー体2と第2のカバー体3とを平行リンク5で連結
し、第1のカバー体2を任意の回動中心を中心に回動さ
せると共に、第2のカバー体3を第1のカバー体2に連
動させて移動させるようにしたものである。
【0032】また、他の方法は、図2に示すように、第
1のカバー体2と第2のカバー体3とを各別に同方向に
平行移動させるものである。
【0033】尚、図1及び図2において、第1のカバー
体2と第2のカバー体3とをそれぞれ異なった向きの斜
線ハッチングで示し、移動スペース6を梨地で示す。
【0034】いずれの方法であっても、開口4の閉塞状
態にあっては、第1のカバー体2の劣弧2bと第2のカ
バー体3の一方の劣弧3aとが一致して状態で、円形の
レンズカバー1を構成し、かつ、開口4と一致した状態
となっている(図1(a)、図2(a)参照)。
【0035】そして、第1のカバー体2が開口4から開
放方向へ移動されたときは、第2のカバー体3は、まだ
開口4を覆っている状態となっている(図1(b)、図
2(b)参照)。
【0036】さらに、第2のカバー体3が移動して第1
のカバー体2に重なったときに、開口4は完全に開放さ
れた状態になるようになっている(図1(c)、図2
(c)参照)。
【0037】尚、上記2つの方法にあって、共に第1の
カバー体2が開口4を開放した後に、第2のカバー体3
が開口4を開放するようにしたが、本発明はこれに限ら
ず、第2のカバー体3が移動した後、第1のカバー体2
が移動するようにしても良いし、第1のカバー体2の移
動と共に第2のカバー体3の移動が為されるようにして
も良い。
【0038】しかして、上記レンズカバー1にあって
は、開口4を開放したときに、第2のカバー体3が第1
のカバー体2に重なり、かつ、閉塞状態から開放状態へ
の移動スペース6が極めて小さいため、開口4の大きさ
に対する収納スペース及び移動スペース6の大きさを比
較的小さくすることができ、内蔵型のレンズカバーであ
りながら、開口4に対する大きさを小さくすることがで
き、機構の小型化及び省スペース化を図ることができ
る。
【0039】
【実施例】図3乃至図19は本発明撮影レンズのレンズ
カバーの実施の一例を示すものであり、かかる実施例
は、第1のカバー体及び第2のカバー体の移動方法とし
て、上記実施の形態において説明した一の方法である平
行リンクを用いたものである。また、この実施例は、撮
影用レンズのレンズカバーをいわゆるディジタルスチル
カメラに適用したものである。
【0040】ディジタルスチルカメラ7は、その筐体8
の前面に突出するレンズ鏡筒9を備え、該レンズ鏡筒9
の前端部にレンズカバー10が配設される(図3参
照)。
【0041】撮影レンズのレンズカバー10は、後方が
開口した扁平な筒状を成すフレーム体11と、該フレー
ム体11の前面に形成されたフレーム開口12を開閉す
る2つのカバー体13、14と、該カバー体13、14
を上記フレーム開口12に対して開閉する開閉機構15
と、2つのカバー体13、14を開閉する駆動機構16
とを有する(図4、図5参照)。尚、フレーム体11
は、レンズ鏡筒の一部であっても良いし、或いは別体に
形成したものであっても良い。また、フレーム開口12
は、特許請求の範囲で記載した「前面開口」に相当す
る。
【0042】フレーム体11は、ディジタルスチルカメ
ラ7のレンズ鏡筒9の前部を覆うように設けられ、フレ
ーム開口12が前側レンズ9aに対向するようになって
いる。これにより、フレーム開口12を開閉する上記2
つのカバー体13、14により、上記前側レンズ9aの
保護が図る(図3参照)。
【0043】尚、各図において矢印で示す、U方向、D
方向、L方向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、
上方、下方、左方、右方、前方、後方を意味するものと
する。
【0044】フレーム体11の前面板17の背面側であ
って、後方から見てフレーム開口12の左側部分は、他
の部分に比べて薄肉にされた凹所18が形成されてお
り、該凹所18が上記2つのカバー体13、14が収納
される収納スペース及び移動スペースとなっている(図
4参照)。
【0045】フレーム体11の前面板17の背面側であ
って、後方から見てフレーム開口12の左斜め上方の位
置に一方のカバー体13を回動自在に支持する支持軸1
9が設けられている。尚、該支持軸19は後述する平行
リンクの4つの支点のうちの一の支点を構成するもの
で、特許請求の範囲で記載した「第1の回動支点」に相
当する(図4参照)。
【0046】フレーム体11の前面板17の背面側であ
って、上記凹所18と反対側の開口周縁には円弧状の立
壁20が後方に向かって一体に形成されている(図4参
照)。
【0047】フレーム体11の前面板17の背面側であ
って、上記凹所18のやや下側で、前面板17の外周縁
よりも中心に寄った位置には、後述するトグルバネの一
端を支持する支持ピン21が立設されている(図4参
照)。
【0048】一方のカバー体13は、その正面形状が三
日月形をし、その優弧13aは劣弧13bに対して曲率
半径がやや大きく、また、劣弧13bは優弧13aの中
心近傍を通るように形成されている。以下、この一方の
カバー体を第1のカバー体13という(図4参照)。
【0049】また、第1のカバー体13の優弧13a
は、上記フレーム開口12の周縁12aより大きな曲率
半径で形成され、劣弧13bはフレーム開口12の周縁
12aの曲率半径とほぼ同じに形成されている(図4参
照)。
【0050】他方のカバー体14は、その正面形状がほ
ぼラグビーボール形をし、その2つの劣弧14a、14
bの曲率半径が上記第1のカバー体13の優弧13aと
ほぼ同じ形成されている。以下、この他方のカバー体を
第2のカバー体14という(図4参照)。
【0051】これにより、第2のカバー体14を第1の
カバー体13の劣弧13b側に位置させたとき、すなわ
ち、第1のカバー体13の劣弧13b側の周縁に第2の
カバー体14の一方の劣弧14a側の周縁がオーバーラ
ップするように重ねたときに、第1のカバー体13の優
弧13aと第2のカバー体14の他方の劣弧14bとが
連続した円形を形成するようになっている(図4参
照)。
【0052】そして、第1のカバー体13と第2のカバ
ー体14とで構成された上記円形は上記フレーム開口1
2よりも大きく形成され、これにより、2つのカバー体
13、14とで、フレーム開口12を覆うようになって
いる(図4参照)。尚、図4はレンズカバー10の閉塞
状態を示すまた、第1のカバー体13と第2のカバー体
14とで構成される円形の曲率半径は、上記立壁20の
内側面の曲率半径とほぼ同じに形成されている(図4参
照)。
【0053】これらカバー体13、14は、第1のカバ
ー体13が第2のカバー体14とフレーム体11の前面
板17との間にほぼ隙間のない状態で位置されている。
【0054】第1のカバー体13の上端部には被支持孔
22が形成されており、該被支持孔22に上記支持軸1
9が挿通され、第1のカバー体13が支持軸19に回動
自在に支持されて、フレーム開口12の大部分を覆う閉
塞位置と、フレーム開口12を開放する開放位置との間
を回動するようになっている。
【0055】第2のカバー体14は、後述する平行リン
クに支持されて、第1のカバー体13と連動するように
なっている。その詳細は後述する。
【0056】後方から見て、第1のカバー体13の上記
被支持孔22から時計回り方向と反対方向(以下、「反
時計回り方向」という。)にほぼ60°偏倚した位置に
後方へ向かって支点ピン23が立設されており、該支点
ピン23は後述する平行リンクの4つの支点のうちの一
の支点を構成する(図4、図5参照)。
【0057】第2のカバー体14の周縁であって各劣弧
14a、14bのほぼ中央には一端には、後方へ向かっ
て支点ピン24a、24bがそれぞれ立設されており、
これら支点ピン24a、24bは後述する平行リンクの
4つの支点のうちの一の支点をそれぞれ構成する(図5
参照)。
【0058】そして、上記第1のカバー体13に形成さ
れた被支持孔22と支点ピン23との間の距離が上記第
2のカバー体14の2つの支点ピン24a、24bとの
距離と同じに形成されている(図4、図5参照)。
【0059】また、第2のカバー体14に立設された2
つの支点ピン24a、24bのうち、後方から見て左側
(劣弧14a側)の支点ピン24aは、後述するトグル
バネの他端を支持するようになっている(図4、図5参
照)。
【0060】第2のカバー体14の上端には、角部を切
除した如き形状をした規制縁25が形成されており、該
規制縁25は上記2つの支点ピン24a、24bを結ん
だ線とほぼ平行に形成されている(図4、図5参照)。
該規制縁25は第2のカバー体14が閉塞されたとき
に、第1のカバー体13の回動中心である上記支持軸1
9及び支点ピン23に干渉しないように形成されたもの
である(図10、図15参照)。
【0061】開閉機構15は、上記2つのカバー体1
3、14と、2つのアーム26、27と、これらを連結
するための4つの支点とで構成され、上記2つのアーム
26、27は互いに平行に配され、平行リンク28とい
う。尚、この実施例においては、2つのアーム26、2
7が円弧状に形成されているため、平行リンク28と言
い難いところはあるが、4つの支点で連結された2つの
カバー体13、14と2つのアーム26、27との関係
から見て、2つのアーム26、27を平行リンク28と
称する(図4、図5参照)。
【0062】2つのアーム26、27は同じ曲率半径で
形成され、かつ、その内側縁が上記フレーム開口12の
周縁12aの曲率半径と同じに、また、その外側縁が第
1のカバー体13の優弧13aの曲率半径と同じに形成
されている(図4、図5参照)。
【0063】2つのアーム26、27のうち、上側に配
置されたアーム26は、後述する駆動機構からの伝達力
を直接受けるため、これを主アーム26といい、他方の
アームを従アーム27という。
【0064】主アーム26と従アーム27とには、それ
ぞれの両端部に平行リンク28の支点となる支点孔26
a、26b、27a、27bがそれぞれ形成されてお
り、1つのアーム26又は27に形成された2つの支点
孔26aと26b又は27aと27bと間の距離は、主
アーム26と従アーム27とで同じに形成されている
(図4参照)。
【0065】そして、主アーム26は、その一方の支点
孔26aが上記フレーム体11に立設された支持軸19
に挿通され、他方の支点孔26bが第2のカバー体14
の他方(劣弧14b側)の支点ピン24bに挿通されて
いる(図4、図5参照)。
【0066】従アーム27は、その一方の支点孔27a
が第1のカバー体13の優弧13a側に立設された支点
ピン23に挿通され、他方の支点孔27bが第2のカバ
ー体14の一方(劣弧14a側)の支点ピン24aに挿
通されている(図4、図5参照)。
【0067】そして、第1のカバー体13と第2のカバ
ー体14と主アーム26と従アーム27とが、各支点ピ
ン23、24a、24b及び支持軸19を支点として、
平行四辺形を形成するように連結され、これにより、第
1のカバー体13と第2のカバー体14と主アーム26
と従アーム27とが連動して回動するようになっている
(図4、図5参照)。
【0068】また、第1のカバー体13が上記支持軸1
9を中心に回動すると第2のカバー体14は第1のカバ
ー体13に伴って回動すると共に、第1のカバー体13
の回動に拘わらず平行リンク28(主アーム26及び従
アーム27)により第2のカバー体14のみが振り子状
に回動するようにもなっている(図10乃至図19参
照)。
【0069】そして、第1のカバー体13は、その優弧
13aがフレーム開口12の周縁12aにほぼ一致して
フレーム開口12の大部分を閉塞した閉塞状態とその劣
弧13bがフレーム開口12の周縁12aにほぼ一致し
てフレーム開口12を開放した開放状態との間を回動す
る(図10乃至図19参照)。
【0070】また、第2のカバー体14は、その第1の
カバー体13側の劣弧14aが閉塞状態における第1の
カバー体13の劣弧13bとほぼ重なってフレーム開口
12を閉塞する閉塞状態と第1のカバー体13側の劣弧
14aが開放状態の第1のカバー体13の優弧13aに
重なってフレーム開口12を開放した開放状態との間を
振り子状に回動する(図10乃至図19参照)。
【0071】尚、両カバー体13、14の閉塞状態は、
それぞれの優弧13a又は劣弧14bが上記立壁20に
衝突することにより、各カバー体13、14の回動が阻
止され、また、開放状態は、それぞれの優弧13a又は
劣弧14aがフレーム体11の前面板17の背面と凹所
18との間に形成された段差部に衝突することにより、
各カバー体13、14の回動が阻止されるようになって
いる。
【0072】主アーム26は、支持軸19に挿通された
支点孔26a側の一端が延びて従アーム27よりも長く
形成されており、また、主アーム26には、その上記支
点孔26aを挟んで互いに反対方向にほぼ同じ距離だけ
離間した位置に後方に突設する被作用ピン29a、29
bがそれぞれ形成されている(図4、図5参照)。
【0073】フレーム体11に立設された上記支持ピン
21と、第2のカバー体14の第1のカバー体13側の
支点ピン24aとの間には、ひげバネ状を呈するトグル
バネ30が配設されている(図4、図5参照)。
【0074】具体的には、トグルバネ30は、その中央
がコイル状に巻回され、両端がほぼ180度に開いたひ
げバネ状を呈し、2つのひげ部31、31の先端は後述
するようにそれぞれ支持ピンに外嵌できるように一巻き
されている(図4参照)。
【0075】そして、かかるトグルバネ30の一方のひ
げ部31の先端がフレーム体11に立設された上記支持
ピン21に外嵌され、他方のひげ部31の先端が第2の
カバー体14の第1のカバー体13側の支点ピン24a
に外嵌されており、第2のカバー体14がフレーム開口
12を閉塞した状態においても、トグルバネの2つのひ
げ部31と31との開き角が180°以下になるように
なっている(図4参照)。
【0076】そして、トグルバネ30の支持ピン21と
従アーム27の第2のカバー体14側端部の支点ピン2
4bと従アーム27の第1のカバー体13側端部の支点
ピン24aとが一直線上に並んだ状態(以下、「中立状
態」という。)(図11参照)を境に、第2のカバー体
14が開放状態側にあるときは開放方向へ、また、閉塞
状態側にあるときは閉塞方向へ、それぞれ第2のカバー
体14を回動させるようにトグルバネが作用するするよ
うになっている。
【0077】これにより、トグルバネが中立状態を境に
していわゆるクリック感が生じ、2つのカバー体13、
14の開閉動作がスムーズになるようになっていると共
に、開放状態及び閉塞状態にあっては、第1のカバー体
13及び第2のカバー体14をそれぞれ立壁20又は凹
所18の上記段差部に押しつけることになり、その開放
状態及び閉塞状態を安定にすることができる(図10、
図15参照)。
【0078】駆動機構16は、駆動モータ32と複数段
のギヤ列33とからなる。これらギヤ列33は、上記収
納スペース及び移動スペースの後方であって、収納され
た2つのカバー体13、14よりも後方に位置されてい
る(図4参照)。尚、駆動機構16と2つのカバー体1
3、14との位置関係を前後逆することもできる。この
場合、フレーム体11のフレーム開口12と2つのカバ
ー体13、14とが離間してしまうことになるが、フレ
ーム開口12周縁12aから後方へ延びる筒体を設ける
ことでレンズ鏡筒9内への塵埃などの侵入を防止するこ
とができる。
【0079】さらに、これら駆動機構16は適宜なケー
ス体に収納することにより、カバー体13、14の収納
スペース及び移動スペースを確実に確保することができ
る。
【0080】駆動モータ32は、フレーム体11の前面
板17の背面に固定され、その回転力は複数のギヤ(複
数段のギヤ列33)を介して最終段ギヤ34に伝達され
る。
【0081】最終段ギヤ34は、ギヤ部35と、該ギヤ
部35に同心状でひげバネ36が内蔵されたバネ押さえ
部材37と、該バネ押さえ部材37と一体に形成され一
の放射方向に延びるように形成された操作片部38とか
ら成る。
【0082】ギヤ部35は、欠歯ギヤとなっており、バ
ネ押さえ部材37の後述する切欠37aに対して中心角
でほぼ180°離間した位置に欠歯部35aが形成され
ている。これは後述するように、フレーム開口12を開
放したときに、最終段ギヤ34のギヤ部35でそのフレ
ーム開口12の一部を閉塞してしまうことがないように
するためである(図7乃至図9参照)。
【0083】尚、図7はギヤ部35とひげバネ36とバ
ネ押さえ部材37とを分解して示し、また、図8は、こ
れらを組み立てた状態を示す。また、ギヤ部35とバネ
押さえ部材37とは別体に形成して組み立てるようにし
ても良いし、また、一体に形成するようにしても良い。
【0084】すなわち、バネ押さえ部材37は周面に切
欠37aが形成された扁平な筒状体で、その内部にひげ
バネ36が配置され、2つのひげ部36a、36aが上
記切欠37aから側方に突出されている。尚、ひげバネ
36の2つのひげ部36aと36aとの開き角は、ほぼ
90°になっており、また、上記バネ抑え部材37に形
成された切欠37aの開き角もほぼ90°に形成され、
従って、ひげバネ36の2つのひげ部36a、36aは
共に、上記切欠37aの側面に接触又は近接した状態と
なっている(図8参照)。
【0085】ひげバネ36のひげ部36a、36aの長
さは、上記主アーム26に形成された支点孔26aと被
作用ピン29a又は29bとの間の距離よりも大きく形
成されている(図9参照)。
【0086】そして、このような最終段ギヤ34は上記
支持軸19に回転自在に支持され、そのギヤ部35がギ
ヤ列33の最終段とされている。
【0087】また、最終段ギヤ34のひげバネ36のひ
げ部36a、36aは、最終段ギヤ34が回転すること
により、主アーム26の被作用ピン29a又は29bに
作用するようになっており、また、操作片部38は最終
段ギヤ34の回転に伴い、フレーム体11に設けられた
切換スイッチ39を操作するようになっている(図1
1、図16参照)。
【0088】具体的には、図9において示すように、最
終段ギヤ34が時計回り方向に回転すると、図9におけ
る左側のひげ部36aが主アーム26の左側の被作用ピ
ン29aに作用して、主アーム26は時計回り方向に回
動される。また、最終段ギヤ34が反時計回り方向に回
転すると、図9における右側のひげ部36aが主アーム
26の右側の被作用ピン29aに作用して、主アーム2
6は反時計回り方向に回動される。
【0089】切換スイッチ39は、フレーム体11の支
持軸19近傍に設けられており、該切換スイッチ39が
操作されると、次に当該レンズカバー10の開閉スイッ
チ(図示は省略する。)が投入されたときに、上記駆動
モータ32の回転方向が反対方向になるようになってい
る。
【0090】次に、当該レンズカバー10の開閉動作に
ついて説明する。先ず、2つのカバー体13、14の閉
塞状態から開放状態への動作を説明し(図10乃至図1
5参照)、次に、開放状態から閉塞状態への動作につい
て説明する(図15乃至図19及び図10参照)。
【0091】2つのカバー体13、14の閉塞状態にお
いて、レンズカバー開閉スイッチを投入すると、駆動モ
ータ32が所定方向に回転し、ギヤ列33を介して最終
段ギヤ34を時計回り方向に回転させる(図10参
照)。尚、最終段ギヤ34を回転させるといっても、最
終段ギヤ34は回転角でほぼ90°しか回転しないよう
になっている。また、この駆動モータ32の回転方向は
上述のように、上記切換スイッチ39の状態により決定
されている。
【0092】最終段ギヤ34が回転し始めると、ひげバ
ネ36も切欠37aの側面に押圧されて回転し、主アー
ム26の被作用ピン29aを押圧する(図10参照)。
【0093】これにより、主アーム26は支持軸19を
中心に時計回り方向に回動される。このとき、第2のカ
バー体14はトグルバネ30の弾発力により第1のカバ
ー体13から離間する方向に付勢されているため、第1
のカバー体13と共に、開放方向に回動される。そし
て、トグルバネ30はそのひげ部31と31との開き角
が徐々に狭められ、これにより、トグルバネ30には弾
発力が徐々に蓄えられる。
【0094】主アーム26が閉塞状態から開放方向へほ
ぼ30°回動されると、最終段ギヤ34の操作片部38
が上記切換スイッチ39の被操作部39aに当接し始
め、これを横倒させる(図11参照)。
【0095】2つのカバー体13、14がさらに回動さ
れると、第1のカバー体13の優弧13aが上記凹所1
8の段差部に当接し、これにより、第1のカバー体13
の回動が阻止される(図12参照)。
【0096】さらに、主アーム26が最終段ギヤ34の
ひげバネ36により時計回り方向に回動され、閉塞状態
からほぼ90°回動したところで、トグルバネ30は上
記中立状態となり、これを越えることにより、第2のカ
バー体14はトグルバネ30の弾発力により開放方向へ
の付勢力が加えられる(図13と図14との間の状
態)。
【0097】そして、最終段ギヤ34の回転角が90°
をやや上回ったところで、駆動モータ32への給電は停
止され、上述のように、トグルバネ30の弾発力により
第2のカバー体14は開放方向へ回動される(図14参
照)。
【0098】また、これとほぼ同時に、最終段ギヤ34
の操作片部38が切換スイッチ39の被操作部39aか
ら離間して、該被操作部39aは元の位置に復帰され
る。図14は最終段ギヤ34の回転が停止された後、ト
グルバネ30により主アーム26が回転し、その回転角
がほぼ120°になった状態を示す(図14参照)。
【0099】第2のカバー体14は、トグルバネ30の
弾発力により、さらに、時計回り方向へ回動され、フレ
ーム体11の凹所18の段差部に当接して、その回動が
阻止され、フレーム開口12を開放した開放状態を形成
する(図15参照)。
【0100】このとき、第2のカバー体14にはトグル
バネ30の弾発力が作用しており、従って、フレーム開
口12の開放状態が確実に保持される。
【0101】このように、2つのカバー体13、14の
駆動モータ32による開放動作をその開放状態の手前で
終え、その後の動作をトグルバネ30により行うように
したので、駆動モータ32の停止のタイミングをラフに
することができるると共に、上述のように、フレーム開
口を開放したときのカバー体13、14の開放状態を確
実に保持することができる。
【0102】また、開放状態においては最終段ギヤ34
のギヤ部35の向きが、その欠歯部35aがフレーム開
口12に対向した位置に来るようになっており、これに
より、フレーム開口12をギヤ部35により覆ってしま
うことが無い。これにより、最終段ギヤ34をフレーム
開口12の近傍に位置させることができ、その分、小型
化を図ることができる(図15参照)。
【0103】更に、主アーム26及び従アーム27が円
弧状となっていて、主アーム26の外側縁が第1のカバ
ー体13の優弧13aの曲率半径と同じに形成され、ま
た、従アーム27の内側縁が第1のカバー体13の劣弧
13bの曲率半径と同じに形成されているため、上記開
放状態において、外側縁と優弧13aとが重なり、ま
た、内側縁と劣弧とが重なり合い、カバー体13、14
の収納スペース内に主アーム26及び従アーム27を収
めることができ、その分、小型化を図ることができる
(図15参照)。
【0104】次に、2つのカバー体13、14の開放状
態において、レンズカバー開閉スイッチを投入すると、
駆動モータ32がに回転し、ギヤ列33を介して最終段
ギヤ34を上記閉塞方向とは逆方向(反時計回り方向)
に回転させる(図15参照)。
【0105】最終段ギヤ34が回転し始めると、ひげバ
ネ36も切欠37aの側面に押圧されて回転し始める。
ところが、カバー体13、14の閉塞状態にあっては、
上述のように、最終段ギヤ34の停止状態からトグルバ
ネ30により主アーム26が時計回り方向に回転角でほ
ぼ30°回転しているため、最終段ギヤ34が回転し始
めても、ひげバネ36のひげ部36aは直ちに被作用ピ
ン29bに接触するのではなく、反時計回り方向へほぼ
回転角30°回転をして、ひげ部36aが被作用ピン2
9bに接触する(図16参照)。
【0106】また、最終段ギヤ34の回転に伴い、操作
片部38が切換スイッチ39の被操作部39aに当接し
始め、これを横倒させることになる(図16参照)。
【0107】さらに、最終段ギヤ34が回転すると、ひ
げバネ36を介して主アーム26を反時計回り方向に回
転させ、第2のカバー体14を閉塞方向に回動させる。
このとき、第1のカバー体13には、主アーム26の回
動力は伝達されず、従って、第1のカバー体13は開放
状態に保たれる(図17参照)。
【0108】そして、最終段ギヤ34が開放状態から回
転角でほぼ60°回動したところで、トグルバネ30は
上記中立状態となり、これを越えることにより、第2の
カバー体14はトグルバネ30の弾発力により閉塞方向
への付勢力が加えられる(図17参照)。
【0109】最終段ギヤ34が開放状態から中心角でほ
ぼ90°反時計回り方向に回動されると、第2のカバー
体14の規制縁25が支持軸19に当接され、これによ
り、第2のカバー体14のみの回動が阻止されて、それ
以降の回動は第2のカバー体14と第1のカバー体13
とが協動してなされることになる(図18参照)。
【0110】かかる状態は、第1のカバー体13の劣弧
13b側に第2のカバー体14が位置された状態、すな
わち、第1のカバー体13の劣弧13b側の周縁に第2
のカバー体14の一方の劣弧14a側の周縁がオーバー
ラップして重ねられ、第1のカバー体13の優弧13a
と第2のカバー体14の他方の劣弧14bとが連続した
円形を形成するした状態である(図18参照)。
【0111】また、これとほぼ同時に、最終段ギヤ34
の操作片部38が切換スイッチ39の被操作部39aか
ら離間して、該被操作部39aは元の位置に復帰され
る。
【0112】そして、最終段ギヤ34の回転角が90°
をやや上回ったところで、駆動モータ32への給電は停
止され、上述のように、トグルバネ30の弾発力により
第1のカバー体13及び第2のカバー体14は閉塞方向
へ回動される(図19参照)。
【0113】そして、この2つのカバー体13、14の
回動は、上述のように、第2のカバー体14の規制縁2
5が支持軸19に当接した状態で為されるため、2つの
カバー体13と14とは、これらにより形成された上記
円形が崩されれることなく、一体的に回動する(図19
参照)。
【0114】第2のカバー体14がその劣弧14bがフ
レーム体11に形成された立壁20に当接することで、
第1のカバー体13及び第2のカバー体14の回動が阻
止され、これにより、フレーム開口12を2つのカバー
体3、14で閉塞するようになっている(図10参
照)。
【0115】また、フレーム開口12の閉塞状態にあっ
ては、上述のように、第2のカバー体14がトグルバネ
30の反発力により、立壁20に押しつけられ、これに
より、第2のカバー体14の安定した閉塞状態を保持す
ることができる。
【0116】尚、上記実施例において、本発明撮影用レ
ンズのレンズカバーを、ディジタルスチルカメラに適用
したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、
ビデオカメラにも適用できることは勿論である。
【0117】また、上記実施例においては、本発明撮影
レンズのレンズカバーを開閉するに当たり、駆動機構を
設けてスイッチの操作により行うようにしたが、本発明
はこれに限らず、駆動機構は必須の構成要素ではない。
すなわち、開閉機構を直接操作してその開閉を行うよう
にしてもよい。この場合、例えば、上記主アームの一端
に、ほぼ水平に延びレンズ鏡筒の外側に延びる操作アー
ムを連結して、該操作アームの一端を操作することによ
り、レンズカバーの開閉を行うようにしても良い。
【0118】この他、上記実施の形態及び実施例におい
て示した各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施
するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに過
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【0119】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明撮影レンズのレンズカバーは、前側レンズよ
りも前方に配設され該前側レンズを臨ませる前面開口を
開閉する2つのカバー体と、これらカバー体の開閉を行
なう開閉機構とを有し、第1のカバー体は、その正面形
状が三日月形をし、その優弧と劣弧との曲率半径がほぼ
同じで、かつ、上記前面開口とほぼ同じか又はやや小さ
な曲率半径に形成され、第2のカバー体は、その正面形
状がラグビーボール形をし、その2つの劣弧の曲率半径
が上記第1のカバー体の優弧及び劣弧とほぼ同じ形成さ
れており、第1のカバー体の劣弧と第2のカバー体の同
じ方向を向く劣弧とがほぼ重なり合うように移動したと
きに、2つのカバー体で上記前面開口を閉塞し、また、
第1のカバー体と第2のカバー体とが重なり合うと共
に、第1のカバー体の劣弧が前面開口の周縁とほぼ重な
るように移動したときに、2つのカバー体で上記前面開
口を開放するようにしたことを特徴とする。
【0120】従って、本発明撮影レンズのレンズカバー
にあっては、これをレンズ鏡筒に内蔵したので、レンズ
キャップのように取り付け、取り外しの煩わしさはな
く、また、レンズキャップを紛失してしまうこともな
く、更に、2つのカバー体の移動スペース及び収納スペ
ースの最小化を図ることができ、よって、レンズカバー
を開放したときの側方への出張りが小さく、装置全体と
して小型化を図ることができる。
【0121】請求項2に記載した発明にあっては、上記
開閉機構を、2つの上記カバー体と2つのアームとを4
つの回動支点で平行四辺形を成すように連結して構成
し、第1の回動支点を上記前面開口の近傍に設けられた
固定支点とし、該第1の回動支点によって上記第1のカ
バー体の一端部を回動自在に支持したので、開閉機構を
簡単な構造で実現することができると共に、そのために
必要なスペースを小さくすることができ、更なる小型化
を図ることができる。
【0122】請求項3に記載した発明にあっては、前面
開口に対して固定的な位置と第2のカバー体との間に弾
発手段を設け、該弾発手段による第2のカバー体の移動
方向が開放状態と閉塞状態との中間地点で変換するよう
に弾発手段を配設したので、閉塞状態及び開放状態の保
持を確実にすることができると共に、開閉機構に加える
駆動力を、開放状態又は閉塞状態になるまで加える必要
はなく、よって、駆動力の停止のタイミングをラフにす
ることができ、設計を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に、本発明に係る撮影レンズのレンズ
カバーの実施の形態を示すもので、本図は各カバー体を
回動させた回動タイプを示す概略平面図である。
【図2】各カバー体をスライドさせるスライドタイプを
示す概略平面図である。
【図3】図4乃至図19と共に、本発明にかかる撮影レ
ンズのレンズカバーをディジタルスチルカメラに適用し
た実施例を示すもので、本図はディジタルスチルカメラ
の全体の斜視図である。
【図4】駆動機構を除いたレンズカバーの背面図であ
る。
【図5】レンズカバーの背面図である。
【図6】レンズカバーの開閉機構を分解して示す後方か
ら見た斜視図である。
【図7】図8及び図9と共に、最終段ギヤを示すもの
で、本図は分解して示す斜視図である。
【図8】組み立てた最終段ギヤを主アームに取着した状
態を示す斜視図である。
【図9】組み立てた最終段ギヤを主アームに取着した状
態を示す背面図である。
【図10】図11乃至図19とに、レンズカバーの動き
を示す概略背面図であり、また、本図から図15までは
閉塞状態から開放状態への動作を示し、本図は閉塞状態
を示す。
【図11】閉塞状態からほぼ30°開放方向へ移動した
状態を示す。
【図12】閉塞状態からほぼ60°開放方向へ移動した
状態を示す。
【図13】閉塞状態からほぼ90°開放方向へ移動した
状態を示す。
【図14】閉塞状態からほぼ120°開放方向へ移動し
た状態を示す。
【図15】開放状態を示す。
【図16】開放状態からほぼ30°閉塞方向へ移動した
状態を示す。
【図17】開放状態からほぼ60°閉塞方向へ移動した
状態を示す。
【図18】開放状態からほぼ90°閉塞方向へ移動した
状態を示す。
【図19】開放状態からほぼ120°閉塞方向へ移動し
た状態を示す。
【図20】図21と共に従来のレンズカバーを示し、本
図は1つのレンズカバーの場合の開閉動作について説明
する概略平面図です。
【図21】2つのレンズカバーの場合の開閉動作につい
て説明する概略平面図です。
【符号の説明】
1…レンズカバー、2…第1のカバー体、2a…優弧、
2b…劣弧、3…第2のカバー体、3a…劣弧、3b…
劣弧、4…開口、9a…前側レンズ、10…レンズカバ
ー、12…フレーム開口、13…第1のカバー体、13
a…優弧、13b…劣弧、14…第2のカバー体、14
a…劣弧、14b…劣弧、15…開閉機構、19…支持
軸(第1の回動支点)、30…トグルバネ(弾発手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側レンズよりも前方に配設され該前側
    レンズを臨ませる開口(以下、「前面開口」という。)
    を開閉する2つのカバー体と、 これらカバー体の開閉を行なう開閉機構とを有し、 第1のカバー体は、その正面形状が三日月形をし、その
    優弧と劣弧との曲率半径がほぼ同じで、かつ、上記前面
    開口とほぼ同じか又はやや大きな曲率半径に形成され、 第2のカバー体は、その正面形状がラグビーボール形を
    し、その2つの劣弧の曲率半径が上記第1のカバー体の
    優弧及び劣弧とほぼ同じ形成されており、 第1のカバー体の劣弧と第2のカバー体の同じ方向を向
    く劣弧とがほぼ重なり合うように移動したときに、2つ
    のカバー体で上記前面開口を閉塞し、 また、第1のカバー体と第2のカバー体とが重なり合う
    と共に、第1のカバー体の劣弧が前面開口の周縁とほぼ
    重なるように移動したときに、2つのカバー体で上記前
    面開口を開放するようにしたことを特徴とする撮影レン
    ズのレンズカバー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した撮影レンズのレンズ
    カバーであって、 上記開閉機構は、2つの上記カバー体と2つのアームと
    を4つの回動支点で平行四辺形を成すように連結して構
    成され、 第1の回動支点を、上記前面開口の近傍に設けられた固
    定支点とし、該第1の回動支点によって上記第1のカバ
    ー体の一端部を回動自在に支持したことを特徴とする撮
    影レンズのレンズカバー。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した撮影レンズのレンズ
    カバーであって、 前面開口に対して固定的な位置と第2のカバー体との間
    に弾発手段を設け、 該弾発手段による第2のカバー体の移動方向が開放状態
    と閉塞状態との中間地点で変換するように弾発手段を配
    設したことを特徴とする撮影レンズのレンズカバー。
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