JPH1124133A - ファインダ視野切換機構 - Google Patents

ファインダ視野切換機構

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JPH1124133A
JPH1124133A JP17848497A JP17848497A JPH1124133A JP H1124133 A JPH1124133 A JP H1124133A JP 17848497 A JP17848497 A JP 17848497A JP 17848497 A JP17848497 A JP 17848497A JP H1124133 A JPH1124133 A JP H1124133A
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JP
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JP17848497A
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English (en)
Inventor
Fumiharu Ishido
文陽 石戸
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いずれの動作状態にあっても、少ないスペー
スに納まり、小型化に有利なファインダ視野切換機構を
提供する。 【解決手段】 標準状態から駆動部材4が光軸中心に反
時計回り方向に回転すると、第1、第2のL字型切換視
野枠2,3が長孔10a,12aと結合軸14,15と
により移動させられ、標準視野枠1の窓部6の上下部分
を覆う視野に切り換わり、駆動部材4が時計回り方向に
回転すると、第1、第2視野枠2,3が前記窓部6の左
右部分を覆う視野に切り換わる構成において、第1、第
2視野枠2,3の結合孔11,13を端部ではなく、ほ
ぼ中央部に設け、ガイド用の長孔10a,12aを片側
端部のみとすることにより、外部へ出っ張る部分をなく
し、ファインダの小型化を図ったもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアスペクト
比の異なる撮影が可能なカメラのファインダに組み込ま
れて、ファインダ視野をフィルム結像面のアスペクト比
に対応して切り換えるためのファインダ視野切換機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、APS規格の開発に伴い、標準、
パノラマ、クラシックの3つのアスペクト比を任意に選
択することができるカメラが開発されているが、その中
で例えばレンズシャッター式カメラでは、フィルム結像
面のアスペクト比に対応してファインダ結像面のアスペ
クト比を切り換えるための機構を内蔵したファインダが
必要となる。
【0003】このようなファインダに組み込まれた視野
切換機構の先行技術としては、例えば特開平6−828
82号公報(以下、第1の先行技術例と呼ぶ)に開示され
ているように、一対のL字型視野切換枠の両端部にガイ
ド部を設けたものが知られている。
【0004】すなわち、第1の先行技術例では図6に示
すように、標準視野枠51と、ファインダ光軸に関して
ほぼ点対称に配置される一対のL字型視野切換枠52,
53と、駆動部材としての動輪54とを光軸方向に積層
状に配置している。また、それぞれのL字型視野切換枠
52,53の中央コーナー部にダボ55を設ける一方、
両端部にガイド部としての長穴56を設けており、両方
の視野切換枠52,53の両端部の長穴56を、本体か
ら突出しているダボ57に係合させ、さらに、切換枠の
ダボ55を動輪54に設けた長溝58に係合させてい
る。
【0005】そして、動輪54を時計回りに回転させる
ことにより、両方の視野切換枠52,53が移動して標
準視野枠51の左右を覆い、反時計回りに回転させるこ
とにより、標準視野枠51の上下を覆うように構成して
おり、これによってファインダ視野のアスペクト比の切
り換えを任意にまたは段階的に行えるようにしている。
【0006】また、別の先行技術例として、特開平8−
146493号公報(以下、第2の先行技術例と呼ぶ)に
は、L字型視野枠の一端にガイド部を設け、他端に駆動
部材との係合部を設けたものが開示されている。
【0007】すなわち図7に示すように、この第2の先
行技術例では、標準視野枠に対応する固定視野マスク6
1と、L字型視野切換枠に対応する一対の視野マスク板
62,63とを備え、これら視野マスク板62,63の
一端部に斜め側方に突出する突部64を形成し、この突
部64にガイド部である長孔65を設ける一方、他端部
に斜め側方に突出するレバー66を設け、これらのレバ
ー66を係合部として、マスク駆動板67と接続してリ
ンク機構を構成している。
【0008】そして、マスク駆動板67を時計回りまた
は反時計回り方向に回転させることにより、一対の視野
マスク板62,63が互いに相反する方向に移動して2
つの位置に移動し、これによってファインダ視野のアス
ペクト比の切り換えを行えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の先行技術例では、一対のL字型視野切換枠52,5
3の両端部にガイド部としての長穴56が設けられてい
るため、視野切換枠52,53は両端部に長穴56を形
成するためのスペース部分が必要になる。同様に、第2
の先行技術例においても、視野マスク板62の両端部に
斜め側方に突出する長孔65及びレバー66を形成する
ためのスペース部分が必要になる。
【0010】ところで、レンズシャッター式カメラ等の
ファインダは、通常はカメラの本体ケースの上側コーナ
ー部等の隅部や周辺部に設けられるものであるため、上
記第1、第2の先行技術例のようにL字型視野切換枠5
2,53や同様の形状の視野マスク板62,63の両端
部、特に上部側が突出している場合、本体ケースを突出
分だけ大きく形成しなければ、機構を組み込むことがで
きない。したがって、上記のような先行技術例の場合、
ファインダユニットの小型化を図ることが非常に困難に
なるという問題点があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、視野切り換えに関わる機構
のいずれの動作状態にあっても、従来よりも少ないスペ
ースに納まり、ファインダユニット、延いてはカメラの
小型化に寄与するファインダ視野切換機構を提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の視野切換機構
は、ファインダの結像面に対向する位置に固定される標
準視野枠と、この標準視野枠とファインダの光軸方向で
重なる位置に配置される第1のL字型切換視野枠と、前
記標準視野枠と前記光軸方向で重なる位置で前記第1の
L字型切換視野枠に対して前記光軸に関してほぼ点対称
に配置される第2のL字型切換視野枠と、前記光軸付近
を中心に回動可能に構成され前記標準視野枠の窓部を部
分的に覆う位置及び該窓部から退避する位置へ前記第
1、第2のL字型切換視野枠を移動させる駆動部材とを
備えたものとしている。
【0013】そして、上記目的を達成するために本発明
では、前記第1、第2のL字型切換視野枠をそれぞれ、
一端部にのみ移動方向を規制するガイド部を有するもの
とし、さらに前記駆動部材を、前記第1、第2のL字型
切換視野枠の端部以外の部分で、これら切換視野枠と回
動可能に結合するものとしており、この構成によって、
L字型切換視野枠のガイド部が設けられていない方の端
部を、ガイド部や係合部等の突出部分、つまり出っ張り
のない形状とすることができ、その分、上記先行技術例
と比較して少ないスペースに納めることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1〜図5は本実施形態を示
し、図1は機構を構成する各部材を、図2は要部の組立
状態を、図3〜図5はそれぞれ異なるアスペクト比の状
態を示している。なお、本実施形態はレンズシャッター
式カメラ等に使用される実像ファインダに組み込まれる
機構の一例を示すものであるが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0015】図1及び図2に示すように、本実施形態に
係るファインダ視野切換機構は標準視野枠1と、第1、
第2のL字型切換視野枠2,3と、駆動部材4、及びこ
れらの部材1〜4がその順序で光軸方向に積層状に重ね
て収容される本体ケース5とにより構成されている。な
お、本実施形態では本体ケース5は切換機構を収納する
専用ケースとして示されているが、ファインダのレンズ
系等の各構成部材を組み込むハウジングと一体化した形
態とすることができる。
【0016】標準視野枠1は、本体ケース5にはめ込み
収納された状態ではファインダの結像面(図示せず)に
対向する位置に固定され、中央に標準視野を区切る窓部
6が形成されている。また、この標準視野枠1には、そ
の一端コーナー部に本体ケース5側に向かって突出する
ガイド用のボス7が形成されており、さらに、窓部6の
両側には円弧状に穿設された長孔8a,8bが形成され
ている。9は本体ケース5への取付用孔である。なお、
ボス7は本体ケース5側に設けるようにしてもよい。
【0017】第1のL字型切換視野枠2は、標準視野枠
1とファインダの光軸Bの方向で重なる位置に配置され
るもので、一端部に斜め側方に突出するガイド片10が
形成されており、このガイド片10にガイド用の長孔1
0aが形成されている。また、この切換視野枠2のコー
ナー部付近には結合孔11が形成されている。
【0018】第2のL字型切換視野枠3は、標準視野枠
1と光軸方向で重なる位置で第1のL字型切換視野枠2
に対して光軸Bに関してほぼ点対称に配置されるもの
で、一端部に斜め側方に突出するガイド片12が形成さ
れており、このガイド片12にガイド用の長孔12aが
形成されている。また、この切換視野枠3のコーナー部
付近には結合孔13が形成されている。
【0019】駆動部材4は、光軸B付近を中心に回動可
能なリング体からなり、標準視野枠1を部分的に覆う位
置及び窓部6から退避する位置へ第1、第2のL字型切
換視野枠2,3を移動させるもので、中心部に形成され
た開口部4aは標準視野枠1の窓部6が納まる大きさに
形成されている。また、開口部4aの両側には結合孔1
1に嵌合する結合軸14、及び結合孔13に嵌合する結
合軸15が設けられている。さらに、この駆動部材4の
外周部には作動片16及びストッパ片17が互いにほぼ
180°ずれた位置に突設されている。
【0020】また、本体ケース5には、標準視野枠1の
窓部6に対応する窓部18が形成されているとともに、
この窓部18の両側に駆動部材4の開口部4aを回転自
在に嵌合支持する一対の軸受部19が形成されている。
20a,20bは駆動部材4のストッパ片17に当接し
て、該駆動部材4の回動範囲を規制するストッパ、21
は駆動部材4の作動片16が臨む切欠部である。
【0021】上記各部材は次のようにして本体ケース5
内に組み込まれている。すなわち、本体ケース5の軸受
部19に駆動部材4の開口部4aを回転自在に嵌合し、
次いで駆動部材4の結合軸15に第2のL字型切換視野
枠3の結合孔13を嵌合し、さらに駆動部材4の結合軸
14に第1のL字型切換視野枠2の結合孔11を嵌合す
る。そして、標準視野枠1の長孔8a,8bに結合軸1
4,15を嵌合するとともに、標準視野枠1のボス7を
第1、第2のL字型切換視野枠2,3の長孔10a,1
2aに嵌合し、取付用孔9等を利用して標準視野枠1を
本体ケース5に固定する。
【0022】図2において、22は回動軸であって、先
端部にスプリング23が装着されており、該スプリング
23の二股状端部に、本体ケース5の切欠部21から突
出している駆動部材4の作動片16が常時係合してい
る。
【0023】次に、上記構成の動作を説明すると、カメ
ラ本体側に設けられた視野枠切換手段を操作すると、撮
影レンズ側の視野枠が切り換わり、これに連動してファ
インダ視野枠切換機構が動作する。すなわち、回動軸2
2が視野枠切換手段の操作方向に連動して所定角度回転
し、この回動軸22の回転がスプリング23を介して駆
動部材4の作動片16を軸受部19回りに回転させる。
【0024】この作動片16の回転に伴い、結合軸1
4,15に連結された第1、第2のL字型切換視野枠
2,3がそれぞれ長孔10a,12aが嵌合している標
準視野枠1のボス7により移動方向を規制されながら移
動し、これによって操作者の所望の視野枠に切り替わ
る。
【0025】いま、第1、第2のL字型切換視野枠2,
3が図4に示す標準状態にあるとすると、この標準状態
では、第1、第2のL字型切換視野枠2,3は共に標準
視野枠1の窓部6から退避しており、ファインダ視野は
標準サイズになっている。なお、図3〜図5の網目で示
す領域は、それぞれの状態における視野を示す。
【0026】この標準状態から前記視野枠切換手段の操
作により、駆動部材4が反時計回り方向に回転すると、
第1のL字型切換視野枠2が長孔10aに案内されなが
ら図上、斜め下方に移動するとともに、第2のL字型切
換視野枠3が長孔12aに案内されながら斜め上方に移
動し、駆動部材4のストッパ片17が下側のストッパ2
0bに当接したところで、図3に示す第1の切換視野に
切り換えられる。この第1の切換視野は、標準視野枠1
の窓部6の上下部分が第1、第2のL字型切換視野枠
2,3に覆われたパノラマサイズの視野となる。
【0027】逆に、標準状態から前記視野枠切換手段の
操作により、駆動部材4が時計回り方向に回転すると、
第1のL字型切換視野枠2が長孔10aに案内されなが
ら斜め上方に移動するとともに、第2のL字型切換視野
枠3が長孔12aに案内されながら斜め下方に移動し、
駆動部材4のストッパ片17が上側のストッパ20aに
当接したところで、図5に示す第2の切換視野に切り換
えられる。この第2の切換視野は、標準視野枠1の窓部
6の左右部分が第1、第2のL字型切換視野枠2,3に
覆われたクラシックサイズの視野となる。
【0028】上記のような構成及び機能を有する本実施
形態のファインダ視野切換機構では、第1、第2のL字
型切換視野枠2,3の結合孔11,13は該視野枠2,
3の端部ではなく、ほぼ中央部に設けられているので、
ガイド用の長孔10a,12aが設けられていない側の
端部には、前掲の先行技術例に見られるようなガイドあ
るいは駆動用のスペースを必要としない。
【0029】このように本実施形態では、切換視野枠と
してL字型のものを用い、ガイドを片側端部のみとし、
駆動部材4を光軸中心に回転するものとしたので、視野
枠切換機構に外部へ出っ張る部分がなくなり、ファイン
ダの小型化を図ることが可能になる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、第1、第2のL字型切換視野枠それぞれの一端部に
のみ移動方向を規制するガイド部を設け、さらに第1、
第2のL字型切換視野枠の端部以外の部分で、これら切
換視野枠を駆動部材と回動可能に結合する構成としてい
るので、L字型切換視野枠のガイド部が設けられていな
い方の端部を、ガイド部や係合部等の突出部分、つまり
出っ張りのない形状とすることができ、その分、視野切
換機構の小型化を図ることができる。
【0031】本発明は特に、カメラ接眼部の体積に影響
するダハタイプのファインダのように、スペース上の制
限が厳しいファインダに装備する視野枠切換機構に有効
であり、形状的に上部側への出っ張りを抑制することが
できることにより、ファインダだけでなく、カメラ全体
の小型化に大きく寄与するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るファインダ視野枠
切換機構の構成部材を分解して示す斜視図。
【図2】 第1、第2のL字型切換視野枠及び駆動部材
の組立状態を示す斜視図。
【図3】 標準視野状態を示す機構要部の正面図。
【図4】 第1の切換視野に切り換えられた状態を示す
要部正面図。
【図5】 第2の切換視野に切り換えられた状態を示す
要部正面図。
【図6】 第1の先行技術例を示す分解斜視図。
【図7】 第2の先行技術例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 標準視野枠 2 第1のL字型切換視野枠 3 第2のL字型切換視野枠 4 駆動部材 4a 開口部 5 本体ケース 6 窓部 7 ボス 10 ガイド片 10a 長孔 11 結合孔 12 ガイド片 12a 長孔 13 結合孔 14 結合軸 15 結合軸 16 作動片 17 ストッパ片 19 軸受部 22 回動軸 23 スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダの結像面に対向する位置に固
    定される標準視野枠と、この標準視野枠とファインダの
    光軸方向で重なる位置に配置される第1のL字型切換視
    野枠と、前記標準視野枠と前記光軸方向で重なる位置で
    前記第1のL字型切換視野枠に対して前記光軸に関して
    ほぼ点対称に配置される第2のL字型切換視野枠と、前
    記光軸付近を中心に回動可能に構成され前記標準視野枠
    の窓部を部分的に覆う位置及び該窓部から退避する位置
    へ前記第1、第2のL字型切換視野枠を移動させる駆動
    部材とを備えたファインダ視野切換機構であって、前記
    第1、第2のL字型切換視野枠はそれぞれ一端部にのみ
    移動方向を規制するガイド部を有しており、さらに前記
    駆動部材は前記第1、第2のL字型切換視野枠の端部以
    外の部分で、これら切換視野枠と回動可能に結合してい
    ることを特徴とするファインダ視野切換機構。
JP17848497A 1997-07-03 1997-07-03 ファインダ視野切換機構 Pending JPH1124133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2683074A1 (fr) * 1991-06-28 1993-04-30 Toshiba Kk Element en forme de disque dont la partie de memorisation de donnees comporte des zones en nervure et des zones en rainure, et appareil de lecture-ecriture utilisant cet element.
CN111190281A (zh) * 2018-11-15 2020-05-22 精工爱普生株式会社 光路移位设备以及图像显示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2683074A1 (fr) * 1991-06-28 1993-04-30 Toshiba Kk Element en forme de disque dont la partie de memorisation de donnees comporte des zones en nervure et des zones en rainure, et appareil de lecture-ecriture utilisant cet element.
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