JP3407388B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3407388B2
JP3407388B2 JP04476294A JP4476294A JP3407388B2 JP 3407388 B2 JP3407388 B2 JP 3407388B2 JP 04476294 A JP04476294 A JP 04476294A JP 4476294 A JP4476294 A JP 4476294A JP 3407388 B2 JP3407388 B2 JP 3407388B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B1/00Film strip handling
    • G03B1/42Guiding, framing, or constraining film in desired position relative to lens system
    • G03B1/48Gates or pressure devices, e.g. plate
    • G03B1/50Gates or pressure devices, e.g. plate adjustable or interchangeable, e.g. for different film widths

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光面の位置や画面サ
イズの変更を可能にするトリミング機能を備えたカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラにおいては、画面サイズと
してフルサイズ(24mm×36mm)とハーフサイズ
(17mm×24mm)の他に、パノラマサイズ(13
mm×36mm)が新しいサイズとして提供されてい
る。パノラマ撮影の切り替えが可能なカメラは、画面サ
イズを変更する遮光部材と、この遮光部材を移動させ、
通常撮影とパノラマ撮影の切り替えを行う切替機構を備
えている。さらに最近では、特開平5−72655号公
報等に開示されているように、フォーカルプレーンシャ
ッターを内蔵し、このシャッターとフィルム走行面を形
成するボディとの隙間が0.2〜0.5mmしかないカ
メラにおいても、この僅かな隙間に遮光部材を組み込
み、パノラマ撮影を可能にしたものが知られている。
【0003】図6はこのようなフォーカルプレーンシャ
ッタを内蔵し、通常撮影とパノラマ撮影の切り替えを可
能にしたカメラのパノラマ切替機構の従来例を示す斜視
図である。これを概略説明すると、1は撮影光学系、2
は撮影光学系1とフルサイズの露光用開口部3aを有す
るボディ(図示せず)との僅かな隙間に配設されたフォ
ーカルプレーンシャッター(以下単にシャッターと言
う)で、このシャッター2はボディと対向する面にカバ
ー板4を備えている。カバー板4は、シャッター2のシ
ャッター羽根2aが光軸5方向にばたつくのを防止する
もので、中央部に前記露光用開口部3aと略同一の大き
さからなる矩形の開口部6を有する。また、シャッター
2とカバー板4との間にはシャッター羽根2aの走行ス
ペースを形成する所定の隙間が設定されている。
【0004】7はパノラマ切替機構で、このパノラマ切
替機構7は、カバー板4のシャッター2とは反対側の面
で開口部6の上下に画面サイズの短辺方向に移動自在に
対向配置された一対の遮光部材8,9を有している。遮
光部材8,9は、その一端部がレバー10,11の一端
に連結ピン12,13によって回動自在に連結保持され
ている。レバー10,11は中間部が前記カバー板4に
かしめピン14,15によって回動自在に軸支され、遮
光部材8,9とは反対側端が軸16を介して操作部材1
7に連結されている。また、前記カバー板4のシャッタ
ー2とは反対側の面には、それぞれ一対のピンからなり
前記各遮光部材8,9の移動を規制する上限および下限
ストッパ18,19、20,21がそれぞれ突設されて
いる。上限ストッパ18と下限ストッパ21はカバー板
4の上下縁に沿ってそれぞれ配設されている。下限スト
ッパ19と上限ストッパ20は、開口部6の上部および
下部の両側にそれぞれ配設され、これらストッパ間の間
隔は、前記開口部6の短辺側の寸法より小さく、パノラ
マサイズの短辺側寸法(13mm)を規定している。前
記操作部材17は、中間部が軸22によって矢印A,B
方向に回動自在に軸支され、一端に前記軸16が取付け
られ、他端が操作部17aを形成してカメラ本体の外部
に露出されている。
【0005】このような構成において、図6は操作部材
17を矢印A方向に回動させてパノラマサイズ撮影に切
り替えた状態を示す。この状態において、一方の遮光部
材8は最下位置にあって下限ストッパ19に当接係止さ
れることにより開口部6の上部を覆い、他方の遮光部材
9は最上位置にあって上限ストッパ20に当接係止され
て開口部6の下部を覆っている。したがって、画面サイ
ズの短辺側寸法は、パノラマサイズの短辺寸法に設定さ
れ、パノラマサイズ撮影を可能にする。パノラマサイズ
撮影からフルサイズ撮影に切り替えるには、操作部17
aを手で操作して操作部材17を矢印B方向に回動させ
ればよい。すると、軸16が右方に移動してレバー1
0,11をかしめピン14,15を中心として反時計お
よび時計方向にそれぞれ回動させるため、遮光部材8,
9が互いに離間する方向に移動して撮影光路外に退避
し、上限ストッパ18と下限ストッパ21にそれぞれ当
接係止される。したがって、開口部6が全開し、フルサ
イズ撮影を可能にする。なお、操作部17aは、不図示
のクリック機構によってフルサイズ位置とパノラマ位置
に係止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のカメラにおいて、遮光部材8,9と露光用開
口部3aを有するボディとの距離が大きいと光の回折に
よりパノラマ撮影時の画面周辺部がボケるため、遮光部
材8,9を露光用開口部3aに近接して配設することが
望ましい。しかしながら、上記した従来のパノラマ切替
機構7にあっては、遮光部材8,9をレバー10,11
に取り付けるための軸12,13、レバー10,11を
軸支するかしめピン14,15および軸16の頭部が遮
光部材8,9とボディとの隙間に位置して隙間形成部材
を構成するため、遮光部材8,9をボディに密接するこ
とができず、そのため、パノラマ撮影時の画面周辺部の
被写体がボケて鮮明な画像が得られないという問題があ
った。また、遮光部材8,9を取り付けるために、軸1
2,13、かしめピン14,15、上限および下限スト
ッパ18,19、20,21等の小さな部品を必要とす
るため、その取付作業が面倒であり、また部品点数が多
くなるという問題もあった。
【0007】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、露光用開口部を有するボディと遮光部材との隙間
を実質的に零にすることができ、パノラマサイズ撮影時
の光の回折による画面周辺部の被写体のボケが少なく、
鮮明な画像を得ることができるようにしたカメラを提供
することにある。また、本発明は遮光部材をボディに保
持するための保持部材の位置をカバー板の凹部の位置に
合わせ、入り込ませることによりシャッター羽根のバタ
ツキを防止するカバー板とボディとの間隔を短縮し得る
ようにしたカメラを提供することにある。さらにまた、
本発明は部品点数が少なく、組立作業が容易にして、露
光用開口部の寸法をフルサイズとパノラマサイズに確実
に切り替えることができる切替機構を備えたカメラを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、カバー板を含むフォーカ
ルプレーンシャッターと露光用開口部を有するボディと
の間に、画面サイズを短辺方向に変化可能にする遮光部
材を備えたカメラにおいて、前記ボディに設けられると
ともに前記遮光部材を画面サイズの短辺方向に移動可能
に保持する保持部材と、前記遮光部材を移動させ前記露
光用開口部をパノラマサイズとフルサイズに切り替える
切替機構とを設けており、前記遮光部材は長孔を有し、
前記保持部材は前記長孔に挿通されるとともに、前記カ
バー板側に突起部を有し、前記カバー板は、前記シャッ
ターと対向する前面側に前記フォーカルプレーンシャッ
ターのシャッター羽根走行スペースの光軸方向を規制す
る凸部を形成し、この凸部に対応する裏面側に凹部を形
成して前記保持部材の突起部を位置させることを特徴と
する。
【0009】
【0010】
【0011】請求項に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、前記ボディはフィルム面側のフィ
ルム走行スペースの外側に取付部を有し、この取付部に
前記保持部材がボディのフィルム面側とは反対側から固
定されることを特徴とする。
【0012】請求項に記載の発明は、上記請求項
記載の発明において、前記ボディの取付部はフィルムの
短辺方向の位置を規制することを特徴とする。
【0013】
【0014】請求項に記載の発明は、上記請求項
記載の発明において、前記遮光部材は切替機構に連結す
る連結部を有し、この連結部はボディに設けられたガイ
ド部によって画面サイズの短辺方向に移動自在に保持さ
れていることを特徴とする。
【0015】請求項に記載の発明は、上記請求項
載のカメラにおいて、前記遮光部材は一対設けられ、該
遮光部材のそれぞれ前記露光用開口部の短辺方向に長い
長孔および前記切替機構に連結される連結部をそれぞれ
有する薄板状に形成され、前記切替機構は、前記連結部
を介して前記一対の遮光部材と連結し、これら遮光部材
を画面サイズの短辺方向で互いに反対方向に同時に移動
させる回動レバーと、この回動レバーを回動させる操作
手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項に記載の発明は、上記請求項5記
載のカメラにおいて、前記回動レバーは回動中心を挟ん
で画面サイズの長辺方向両側に突設された一対の連結ピ
ンを有し、各連結ピンは各遮光部材の連結部に形成され
た画面サイズの長辺方向に長い長孔にそれぞれ挿通され
ていることを特徴とするカメラ。
【0017】請求項に記載の発明は、上記請求項5又
は6記載のカメラにおいて、各遮光部材の連結部はボデ
ィに設けられたガイド部によって画面サイズの短辺方向
に移動自在に保持されていることを特徴とする。
【0018】請求項に記載の発明は、上記請求項5〜
7に記載の発明のうちのいずれか1つにおいて、ボディ
は回動レバーの回動角度を規制するストッパ部を有する
ことを特徴とする。
【0019】請求項に記載の発明は、上記請求項5〜
に記載の発明のうちのいずれか1つにおいて、操作手
段はカメラ本体の外部に設けられ、手動操作されること
を特徴とする。
【0020】
【作用】保持部材は、遮光部材の長孔に挿通されること
で遮光部材を画面サイズの短辺方向に移動自在に保持す
る。また、保持部材は露光用開口部を有するボディのシ
ャッターと対向する面に設けられることで、ボディと遮
光部材の密接を可能にする。カバー板の凹部は保持部材
の突起部を逃がすことで、カバー板をボディ側に近づけ
る。また、カバー板の凸部は、シャッター羽根走行スペ
ースの光軸方向を規制し、シャッター羽根のバタツキを
防止する。ボディの取付部は、フィルム走行スペースの
外側に位置し、フィルムの画面短辺方向の移動を規制防
止する。また、取付部は保持部材がボディのフィルム面
側とは反対側から取り付けられることで、保持部材がフ
ィルム走行面側に突出するのを防止する。切替機構の回
動レバーは、一対の遮光部材を画面サイズの短辺方向に
互いに接近、離間する方向に移動させる。ボディのガイ
ド部は、遮光部材の連結部を画面サイズの短辺方向に移
動自在に案内保持する。また、ボディのストッパ部は回
動レバーの回動角度を規制する。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係るカメラを図面に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るカメ
ラの一実施例を示す要部の一部破断分解斜視図、図2は
同カメラの断面図、図3はボディの斜視図、図4はフル
サイズ撮影時の露光用開口部と遮光部材の開口部の位置
関係を示す図、図5はパノラマサイズ撮影時の露光用開
口部と遮光部材の開口部の位置関係を示す図である。こ
れらの図において、図6に示した従来カメラと同一また
は相当する構成部材のものに対しては同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0022】これらの図において、3はカメラの構造部
材であるボディで、このボディ3は、光軸5と略平行な
板状基部3Aと、平面視略凹型で板状基部3Aの後端部
上面に立設された略垂直な本体部3Bとを一体に有し、
このボディ3の前面、後面、上面および下面に取付けら
れる不図示の前カバー、裏蓋、上カバーおよび底カバー
31等と共にカメラ本体を構成している。本体部3Bの
中央部30aは薄肉形成されており、この中央部30a
にはフルサイズの露光用開口部3aが開設され、厚肉形
成された両端部が殻構造体をなし、その内部がフィルム
32のパトローネ室30bと巻取りスプール室30cを
それぞれ形成している。本体部3Bの背面には露光用開
口部3aを挟んでフィルム32のガイドレール33,3
4がフィルム走行方向に複数個突設され、また幅方向中
央部で露光用開口部3aの上方には突起部35が一体に
突設されている。この突起部35は、フィルム走行スペ
ースの外側に位置して設けられており、後述する前後一
対の遮光部材36,37を上下動自在に保持する保持部
材38の取付部を形成し、またその下面35aがフィル
ム32の短辺方向上方への移動を規制するストッパ面を
形成している。また、前記本体部3Bの裏面側で前記ガ
イドレール34の下方にはフィルム32の下端を案内支
持する突条部39が一体に突設されている。
【0023】前記カバー板4を含むシャッター2は、前
記ボディ3の前面中央部に形成された凹部40内に、前
記中央部30aの前面と0.2mm〜0.5mm程度の
僅かな隙間を保って光軸5と直交するよう配設されてい
る。この僅かな隙間には前記一対の遮光部材36,37
が前記保持部材38に上下動自在に保持されて配設さ
れ、後方側の遮光部材37が前記中央部30aの前面に
密接もしくは近接されている。なお、図2においては、
遮光部材37を中央部30aから離間させて示したが、
実際には密接されるものである。
【0024】前記保持部材38は、図2に示すように雄
螺子部38a、大径部38bおよび頭部38cを一体に
有する段付きビスからなり、雄螺子部38aが前記各遮
光部材36,37の上端部幅方向中央部に形成された画
面サイズの短辺方向に長い長孔42,43に共通に挿通
され、前記中央部30aの前面側から前記取付部35に
雄螺子部38aがねじ込まれ、大径部38bとの段差面
44が中央部30aの前面に当接している。大径部38
bは、前記長孔42,43内に位置してその長さが図2
に示すように前記各遮光部材36,37の板厚を加えた
値より若干長く設定されており、これによって各遮光部
材36,37の円滑な上下動を可能にしている。頭部3
8cは、長孔42,43の穴幅より大きな外径を有する
ことで遮光部材36,37が保持部材38から脱落する
のを防止する突起部を形成しており、前記カバー板4の
裏面上部で幅方向中央に形成された凹部46内に位置さ
れている。カバー板4の前面側、すなわちシャッター2
と対向する面で前記凹部46に対応する部分は台形状の
凸部47を形成しており、この凸部47はシャッター2
の最上段のシャッタ羽根2aー1が走行スペースの光軸5
方向にばたつくのを規制防止するストッパ部を形成して
いる。
【0025】前記一対の遮光部材36,37は薄い金属
板等によって矩形枠状体に形成されることにより、中央
部に前記ボディ3の露光用開口部3aと略同一の大きさ
を有する開口部50,51が露光用開口部3aに対応し
て開設されている。これらの開口部50,51は、若干
上下にずれて形成されている。また、各遮光部材36,
37の下端縁中間部には板状の連結部54,55が一体
に延設されており、これら連結部54,55の下端部に
は遮光部材36,37の幅方向に長い長孔56,57が
それぞれ形成されている。これら遮光部材36,37の
連結部54,55は、光軸5を挟んでその両側に略等距
離離れて位置するよう形成されている。このような連結
部材36,37の下方にはこれら遮光部材を上下動させ
る切替機構59が配設されており、この切替機構59と
前記遮光部材36,37とでパノラマ切替機構60を構
成している。
【0026】前記切替機構59は、前記一対の遮光部材
36,37を上下動させる回動レバー61を備えてい
る。この回動レバー61は前記ボディ3の板状基部3A
と本体部3Bとの接合部に上下に貫通形成された凹陥部
62の前面側穴壁62aに沿って配設されている。ま
た、回動レバー61は、ボディ3の背面側から取り付け
られた軸ピン63によって中央部が回転自在に軸支され
ており、前面には左右一対の連結ピン64,65が前記
軸ピン63を挟んでその両側に位置するように一体に突
設されている。これらの連結ピン64,65は、前記凹
陥部62の前面側穴壁62aに形成された左右一対のガ
イド溝66,67に挿入されている。また、これらのガ
イド溝66,67には前記各遮光部材36,37の連結
部54,55が左右方向の移動を規制されて上方から摺
動自在に挿入されており、その長孔56,57に前記連
結ピン64,65がそれぞれ挿通連結されている。さら
に、各ガイド溝66,67の底面中央には前記各連結ピ
ン64,65の先端部が挿入される溝68,69が形成
されており、これらの溝68、69によって回動レバー
61の回動角度を規定するストッパ部を形成している。
この場合、本実施例においては連結部54,55を案内
保持するガイド部としてガイド溝66,67を設けた
が、これに限らず前記前面側穴壁62aに突設される突
状体であってもよい。
【0027】前記回動レバー61の下面中央部には逆U
字状の長溝70が形成されており、この長溝70には前
記ボディ3の下方に配設されたスライダ72の連結ピン
73が挿通されている。スライダ72はビス75によっ
て操作釦74に固定されている。操作釦74は、前記下
カバー31の後端に一体に設けられた折曲部31aの外
面に形成された左右方向に長い凹部76内にスライド自
在に配設されており、その基部74aが前記下カバー3
1に形成された左右方向に長い長孔77からカメラ本体
内に挿入され、スライダ72と連結している。また、ス
ライダ72と前記基部74aとの間には板ばね78が、
前記折曲部31aの内面に沿って配設されている。板ば
ね78は、左右方向に長く形成され、その両端部にカメ
ラ後方側に凸となるV字状の突起部78a,78bが設
けられている。一方、前記下カバー31の折曲部31a
の内面には左右一対の係止凹部(図示せず)が前記突起
部78a,78bに対応して形成されており、これらに
よって操作釦74をフルサイズ位置とパノラマ位置に係
止するクリック機構80を構成している。この場合、操
作釦74を図1左方にスライドさせて突起部78a,7
8bを一方の係止凹部に嵌合させると、操作釦74をフ
ルサイズ位置に係止することができ、反対に右方にスラ
イドさせて突起部78a,78bを他方の係止凹部に嵌
合させると、操作釦74をパノラマ位置に係止すること
ができる。
【0028】次に、上記構成からなるパノラマ切替機構
60の動作について説明する。図1において、操作釦7
4を右方にスライドさせてクリック機構80によりフル
サイズ位置に係止すると、スライダ72は操作釦74と
一体に右方に移動するため、ピン73が回動レバー61
を図1反時計方向(図4時計方向)に回動させる。この
回動レバー61の回動角度は、連結ピン64,65が溝
68,69の左側壁(カメラ正面側から見て)に当接す
ることで規制される。回動レバー61が図1反時計方向
に所定角度回動すると、左側の連結ピン64が下降して
前方側の遮光部材36を所定距離下方に移動させ、右側
の連結ピン65が上昇して後方側の遮光部材37を所定
距離上方に移動させる。図4はこの状態を示す。この状
態において、一対の遮光部材36,37の開口部50,
51がボディ3の露光用開口部3aと一致し、フルサイ
ズの撮影モードとなる。
【0029】次に、操作釦74を図1左方にスライドさ
せてクリック機構80によりパノラマ位置に係止する
と、スライダ72は操作釦74と一体に左方に移動する
ため、ピン73が回動レバー61を図1時計方向(図5
反時計方向)に回動させる。この回動レバー61の回動
角度は、連結ピン64,65が溝68,69の右側壁
(カメラ正面側から見て)に当接することで規制され
る。回動レバー61が図1時計方向に所定角度回動する
と、左側の連結ピン64が上昇して前方側の遮光部材3
6を所定距離上方に移動させ、右側の連結ピン65が下
降して後方側の遮光部材37を所定距離下方に移動させ
る。図2および図5はこの状態を示す。この状態におい
て、前方側の遮光部材36の下端部がボディ3の露光用
開口部(またはカバー板4の開口部6)3aの下部を覆
い、後方側の遮光部材37の上端部が露光用開口部3a
の上部を覆う。したがって、露光用開口部3aの短辺側
の寸法が短縮し、パノラマサイズの撮影モードに切り替
わる。
【0030】かくしてこのような構成からなるカメラに
おいては、遮光部材36,37を画面サイズの短辺方向
に移動自在に保持する保持部材38をボディ3の前面に
設けているので、その突起部38cを前面側遮光部材3
6の前方に位置させることができる。したがって、後方
側遮光部材37をボディ3の前面に密接させることが可
能、言い換えれば遮光部材37とボディ3との隙間をな
くすことができる。したがって、パノラマ撮影時の光の
回折による画面周辺部のボケが少なく、鮮明な写真を撮
影することができ、また撮影モードを切り替えた際の遮
光部材37の位置決め精度を向上させることができる。
【0031】また、本発明においては、カバー板4に凹
部46を設け、この凹部46内に保持部材38の突起部
38cを位置させているので、突起部38cがカバー板
4に対して邪魔にならず、ボディ3とカバー板4との間
隔を小さくすることができる。また、カバー板4のシャ
ッター2と対向する面に設けた凸部47は、シャッター
羽根走行スペースの光軸方向を規制し、シャッター羽根
2aのガイド機能を有することで、シャッター羽根2a
が光軸方向にばたつくのを防止することができる。さら
にまた、突起部38aが凹部46内に位置しているの
で、ボディ前方側から保持部材38が視認されず、外観
も良好である。
【0032】また、本発明においては保持部材38が取
付けられる取付部35をボディ3のフィルム面側に突設
することで、保持部材38がフィルム面側に突出するの
を防止する。また、取付部35は、フィルム走行スペー
スの外側に位置して設けられることで、その下面35a
をフィルム32の短辺方向の移動を規制するストッパと
して機能させることができる。
【0033】また、本発明において、切替機構59の操
作釦74はカメラ本体の外部に設けられているので、手
動操作によってフルサイズ撮影とパノラマ撮影の切り替
えを簡単に行うことができる。
【0034】また、ボディ3に設けられたガイド溝6
6,67は各遮光部材36,37の連結部54,55を
画面サイズの短辺方向に移動自在に保持し、長辺方向の
位置ズレを防止する。また、ガイド溝66,67に設け
られたストッパ部68,69は回動レバー61の回動角
度を規制し、フルサイズ撮影とパノラマ撮影の切り替え
を確実にする。
【0035】なお、上記実施例においては一対の遮光部
材36,37を用いた場合について説明したが、本発明
はこれに何等特定されるものではなく、いずれか一方の
みを用いて画面サイズの短辺側寸法を短縮するようにし
てもよい。また、上記実施例は操作釦74の手動操作に
よって切替機構59を動作させるように構成した場合に
ついて示したが、カメラ本体内に駆動モータを組込み、
このモータの回転を歯車、カム、レバー等の回転伝達機
構を介して回動レバー61に伝達し、自動的にフルサイ
ズとパノラマサイズの撮影モードを切り替えるようにし
てもよいことは勿論である。さらに、本発明は遮光部材
36,37の保持部材38として段付きビスを用いた
が、大径の突起部を有するピンであってもよい。
【0036】
【発明の効果】上記したように本発明にかかるカメラに
おいては、遮光部材を上下動自在に保持する保持部材を
ボディにシャッター側から固定しているので、その突起
部が遮光部材とボディとの間に位置せず、遮光部材をボ
ディの前面に密接させることが可能で、ボディ3と遮光
部材との隙間を実質的に零にすることができる。このた
め、パノラマ撮影時の光の回折を軽減防止することがで
き、画面サイズの周辺部の被写体を鮮明に撮影すること
ができる。また、遮光部材をボディに密接させれば、撮
影モードを切り替えた際の遮光部材の位置決め精度を向
上させることができる。
【0037】また、本発明においては、カバー板に凹部
を設け、この凹部内に保持部材の突起部を位置させてい
るので、突起部がカバー板に対して邪魔にならず、ボデ
ィとカバー板との間隔、換言すればシャッターとフィル
ムとの距離を短縮させることができる。また、カバー板
のシャッターと対向する面に設けた凸部は、シャッター
羽根走行スペースの光軸方向を規制し、シャッター羽根
のガイド機能を有することで、シャッター羽根が光軸方
向にばたつくのを防止することができる。
【0038】また、本発明においては保持部材が取り付
けられる取付部をボディのフィルム面側に突設している
ので、保持部材がフィルム面側に突出するのを防止する
ことができる。また、この取付部は、フィルム走行スペ
ースの外側に位置して設けられることで、その下面をフ
ィルムの短辺方向の移動を規制するストッパとして機能
させることができる。
【0039】また、本発明においては、切替機構の操作
釦をカメラボディの外部に設けているので、手動操作に
よってフルサイズ撮影とパノラマ撮影の切り替えを簡単
に行うことができる。
【0040】また、ボディに設けたガイド部により遮光
部材の連結部を画面サイズの短辺方向に移動自在に保持
しているので、別部材からなるガイド部を設ける必要が
なく、構造が簡単である。さらに、ガイド部に設けたス
トッパ部は回動レバーの回動角度を規制し、フルサイズ
撮影とパノラマ撮影の切り替えを確実にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの一実施例を示す要部の一
部破断斜視図である。
【図2】同カメラの断面図である。
【図3】ボディの斜視図である。
【図4】フルサイズ撮影時の露光用開口部と遮光部材の
開口部の位置関係を示す正面図である。
【図5】パノラマ撮影時の露光用開口部と遮光部材の開
口部の位置関係を示す正面図である。
【図6】パノラマ切替機構の従来例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 撮影光学系 2 シャッター 3 ボディ 3a 露光用開口部 4 カバー板 32 フィルム 35 取付部 36 遮光板 37 遮光板 38 保持部材 42 長孔 43 長孔 50 開口部 51 開口部 54 連結部 55 連結部 56 長孔 57 長孔 59 切替機構 61 回動レバー 64 連結ピン 65 連結ピン 66 ガイド溝 67 ガイド溝 68 ストッパ部 69 ストッパ部 74 操作釦

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー板を含むフォーカルプレーンシャ
    ッターと露光用開口部を有するボディとの間に、画面サ
    イズを短辺方向に変化可能にする遮光部材を備えたカメ
    ラにおいて、前記ボディに設けられるとともに 前記遮光部材を画面サ
    イズの短辺方向に移動可能に保持する保持部材と、前記
    遮光部材を移動させ前記露光用開口部をパノラマサイズ
    とフルサイズに切り替える切替機構とを設けており、前記遮光部材は長孔を有し、 前記保持部材は前記長孔に挿通されるとともに、前記カ
    バー板側に突起部を有し、 前記カバー板は、前記シャッターと対向する前面側に前
    記フォーカルプレーンシャッターのシャッター羽根走行
    スペースの光軸方向を規制する凸部を形成し、この凸部
    に対応する裏面側に凹部を形成して前記保持部材の突起
    部を位置させる ことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、前記ボディはフィルム面側のフィルム走行スペースの外
    側に取付部を有し、この取付部に前記保持部材がボディ
    のフィルム面側とは反対側から固定される ことを特徴と
    するカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項記載のカメラにおいて、前記ボディの取付部はフィルムの短辺方向の位置を規制
    する ことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項記載のカメラにおいて、前記遮光部材は切替機構に連結する連結部を有し、この
    連結部はボディに設けられたガイド部によって画面サイ
    ズの短辺方向に移動自在に保持されている ことをことを
    特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記遮光部材は一対設けられ、該遮光部材のそれぞれ前
    記露光用開口部の短辺方向に長い長孔および前記切替機
    構に連結される連結部をそれぞれ有する薄板状に形成さ
    れ、 前記切替機構は、前記連結部を介して前記一対の遮光部
    材と連結し、これら遮光部材を画面サイズの短辺方向で
    互いに反対方向に同時に移動させる回動レバーと、この
    回動レバーを回動させる操作手段とを備えた ことを特徴
    とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項記載のカメラにおいて、前記回動レバーは回動中心を挟んで画面サイズの長辺方
    向両側に突設された一対の連結ピンを有し、各連結ピン
    は各遮光部材の連結部に形成された画面サイズの長辺方
    向に長い長孔にそれぞれ挿通されている ことを特徴とす
    るカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のカメラにおいて、各遮光部材の連結部はボディに設けられたガイド部によ
    って画面サイズの短辺方向に移動自在に保持されている
    ことを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のうちのいずれか1つに記
    載のカメラにおいて、 前記ボディは回動レバーの回動角度を規制するストッパ
    部を有することを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のうちのいずれか1つに記
    載のカメラにおいて、 前記操作手段はカメラ本体の外部に設けられ、手動操作
    されることを特徴とするカメラ。
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