JP4526401B2 - レンズバリア装置及びこれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズバリア装置に関する。より詳細には、撮影レンズ保護のためレンズ鏡筒の前面にセットされるレンズバリア装置及び撮像装置に関する。
カメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒前面にレンズバリア装置を配備すると外部から進入する砂塵等から撮影レンズを保護することができる。しかし、レンズ鏡筒の被写体側に更にセクタを揺動させる装置を設けることになるので、撮像装置が大型化すると共に構成が複雑化してしまう。そこで、本出願人は、先に(特願2004−263107〜特願2004−263109、これらを以下、先願と称す)小型でバリア羽根(セクタ)を開閉位置に安定に保持できるレンズバリア装置を提案している。本願はこのレンズバリア装置の改良を提案するものである。
先願では、セクタ基板に複数(実施例では2個)の支軸が立設されており、各支軸で内セクタ及び外セクタを同軸に軸支してセクタ基板の開口を開閉する。このレンズバリア装置は、セクタを複数に分割して形成することにより小型を図っている。また、レンズバリア装置は内セクタに駆動力を伝達して揺動させ、内セクタに外セクタを従動させることで駆動機構の簡素化も図っている。
上記内セクタは、この内セクタ及び外セクタを間にしてセクタ基板とは反対側に配置されている駆動リングと、この駆動リングに一端が係止されているコイルバネ(ばね部材)により駆動されている。コイルバネは内セクタを揺動させるための付勢力を付与するために配置されているが、コイルバネと内セクタとを同一面内に配置できない。そのため、コイルバネの付勢力の一部が内セクタを傾斜させるように作用してしまう。内セクタが傾斜すると内セクタ同士が当接する部分や、内セクタと外セクタとが重なり合う部分に隙間が発生して砂塵等の侵入を確実に防止できなくなる場合がある。
そこで、本発明の目的は、小型を促進するためセクタを分割形成し、ばね部材を用いてセクタを揺動させる場合でもセクタ間に隙間を発生させることなく確実にレンズ前面を閉じることができるレンズバリア装置及び撮像装置を提供することである。
上記目的は、撮影用の開口が形成されているセクタ基板と、前記セクタ基板に立設された支軸と、前記支軸に同軸で軸支された第1のセクタ及び第2のセクタと、前記第1及び第2のセクタを間にして前記セクタ基板とは反対側に配設され前記第1のセクタに一定方向への付勢力を付与するばね部材とを備え、前記第1のセクタに前記第2のセクタを従動させて前記開口を開閉するレンズバリア装置であって、前記第1のセクタが、前記支軸に嵌合すると共に端部が前記セクタ基板に当接する軸受部を備えているレンズバリア装置によって達成される。
本発明によると、第1のセクタが、支軸に嵌合すると共に端部がセクタ基板に当接する軸受部を備えているので、ばね部材を接続しても軸受部がセクタ基板に当接することによって傾斜を防止できるので、セクタ間に隙間を発生させることなく確実にレンズ前面を閉じことができる。よって、このレンズバリア装置は撮像装置のレンズを確実に保護できる。また、前記第1のセクタが、前記ばね部材から付勢力を受けた際に、前記セクタ基板側の部材に当接する突出部を備える構造としてもよい。
そして、前記支軸が前記セクタ基板に複数立設されており、該支軸のそれぞれに前記第1及び第2のセクタが軸支され、前記第2のセクタが前記開口を閉じる位置に移動したときに互いに当接するように配置されている構造を採用してもよい。
また、前記第2のセクタが、前記第1のセクタの前記軸受部の外周に嵌合すると共に端部が前記セクタ基板に当接する軸受部と、前記セクタ基板に当接する傾斜を防止する突出部とを備えている構造としてもよい。また、前記第1及び第2のセクタの前記突出部は、互いに重なるように形成することが好ましい。上記レンズバリア装置を備えた撮像装置であれば、撮影レンズを確実に保護できる。
以上説明したように、本発明によると小型を促進するためセクタを分割形成し、ばね部材を用いてセクタを揺動させる場合でもセクタ間に隙間を発生させることなく確実にレンズ前面を閉じることができるレンズバリア装置を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態に係るレンズバリア装置を説明する。レンズバリア装置は撮像素子やフィルム等で撮影するときに開いて撮影可能とし、非撮影時には閉じて撮影レンズ等を保護している。図1はレンズバリア装置1が閉じの状態にあるときの様子を示した図、図2は図1のレンズバリア装置1の側部断面図、図3はレンズバリア装置1に含まれている揺動リング3を取出して示した図である。本レンズバリア装置1は、カメラのレンズ鏡筒の前側に装着して使用される。なお、ここでは図1及び図2に示すように、X,Y,Zの3軸を仮想で設定し、発明の理解を容易とするために用いる。図2におけるZ方向での左側がレンズバリア装置1の前面側であり、右側が背面側となる。この背面側に図示のようにレンズ鏡筒4がセットされる。
図1から図3を参照して、レンズバリア装置1の構成を説明する。レンズバリア装置1は揺動する4枚のセクタ(羽根)11〜14を含んでいる。より具体的には、レンズバリア装置1は第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12(第1のセクタ)、並びに第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14(第2のセクタ)を含んでいる。これらのセクタ11〜14はセクタ基板2に揺動自在に装着されている。セクタ基板2の中央部には撮影用の開口2HLが形成されている。また、図1で確認できるように、これらのセクタ11〜14はセクタ基板2の所定位置に立設した2つの支軸15、16を中心に揺動する。第1の内セクタ11及び第1の外セクタ13は支軸15を中心に、また第2の内セクタ12及び第2の外セクタ14は支軸16を中心に揺動するようになっている。そして、図2で確認できるように、第1の内セクタ11と第2の内セクタ12とは同じ面内に存在し、閉じたときには互いの端部が当接するように配設されている。第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14は、僅かな間隔をおいて、内セクタ11、12の前面側に配置されている。これらのセクタ11〜14については後において詳述する。
セクタ11〜14の背面側(図2で右側)には揺動リング3が配置されている。図3は、揺動リング3を確認し易いように取出して示している。この揺動リング3が周方向に回動することにより前記セクタ11〜14を揺動させる。揺動リング3は周部に歯列37を備えている。この歯列37はX方向に回転軸があるウォームギア9Wと噛合している。揺動リング3はウォームギア9Wから駆動力を受けて両方向に回転する。この揺動リング3は中央に撮影用の開口3HLを有している。
揺動リング3にはばね部材であるコイルバネ21、22の一端を係止されるための係止部31、32が形成されている。そして、コイルバネ21,22の他端が位置する周辺部には、開口33、34が形成されている。第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12のそれぞれは、コイルバネ21,22の他端が係合される突起部11PR,12PRを有している。これらの突起部11PR,12PRは、開口33、34を介して揺動リング3の反対側に頭部を突出させている。この頭部にコイルバネ21,22の他端を係合させることで、第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12のそれぞれにコイルバネ21,22の付勢力を加える構造となっている。なお、より具体的には図1で示すように、第1の内セクタ11の突起部11PRがコイルバネ21の他端に係合し、第2の内セクタ12の突起部12PRがコイルバネ22の他端に係合している。
上記揺動リング3の背面側(図2で右側)には、モータ基板5が配置されている。モータ基板5は撮影用の開口5HLを有している。モータ基板5にはモータ6が固定されている。モータ6のロータ軸にはロータカナ(ギア)7が固定されている。ロータカナ7は、2段ギアに形成されている中間ギア8の一方のギア8aと噛合している。中間ギア8の他方のギア8bは、ウォームギア9Wと一体に回転するギア9Cと噛合している。なお、モータ6のロータ軸はZ軸と平行であり、ウォームギア9Wの回転軸はX軸と平行である。よって、中間ギア8の一方のギア8b及びギア9Cとして、例えばかさ歯車、ねじ歯車等を用いることにより回転軸方向が変換されている。また、本レンズバリア装置1は、上記のように揺動リング3の背部にモータ基板5が配置され、この基板5にセクタ11〜14を駆動するモータ6が配置されている。
また、図2で確認できるように、セクタ基板2の周部が円筒状に加工されて、本装置1のハウジングとして機能している。このハウジング内にはセクタ11〜14及び揺動リング3が配置されるだけでなく、モータ基板5に固定されたモータ6も一体に収納する。よって、このようにユニット化されているので本装置1は独立した光学部品として扱える汎用性を備えている。例えば本装置1は鏡筒4に対して螺合するように形成して着脱自在とすることができる。
また、図2に示すように、セクタ基板2の円筒部分の外周面にレンズ鏡筒4が嵌合している。したがって、レンズ鏡筒4によりセクタ基板2の円筒部分が内側に撓み、セクタ基板2の円筒部分の内周面が各セクタ11〜14や揺動リング3に当接して、各セクタ11〜14や揺動リング3の破壊や動作不良を引き起こす可能性がある。そこで、本発明では、モータ基板5のY方向の外形寸法を各セクタ11〜14の退避位置及び揺動リング3の外形寸法よりも大きくしている。このようにすれば、セクタ基板2の円筒部分が内側に撓んだ場合でも、セクタ基板2の円筒部分の内周面が各セクタ11〜14や揺動リング3よりも先にモータ基板5に当接するので、各セクタ11〜14や揺動リング3の破壊や動作不良を防止できる。
そして、上記のように本レンズバリア装置1では、モータ6からの駆動力がウォームギア9Wを介して揺動リング3へ伝達される構成である。このような構成では、ウォームギア9Wの駆動力(回転力)は歯列37により揺動リング3へ伝達される。しかし、これとは逆に揺動リング3から生じる動きに対しては、ウォームギア9Wがこれを規制する。ウォームギアは、平歯車に比べるとセルフストップ機能が強いためである。すなわち、モータ6と揺動リング3との間に、ウォームギア9Wが配置されていることで駆動力が揺動リング3へ不可逆的に伝達されるように構成されている。
本レンズバリア装置1では、上記のようにウォームギア9Wが揺動リング3の歯列37に噛合しているので、揺動リング3が所望位置に確実に移動される。そして、揺動リング3は停止位置に安定に保持される。この揺動リング3の回動動作に基づいてセクタ11〜14が揺動されることになるので、本レンズバリア装置1ではセクタ11〜14を確実に揺動させることができ、更にその状態に保持することができる。
図4は、レンズバリア装置1が開きの状態にあるときの様子を示した図である。この図4の開き状態は、図1の閉じ状態からX方向で見てウォームギア9Wを時計方向に所定数回転させたときに形成される。このとき揺動リング3が反時計方向CCWへ所定量移動する。このような揺動リング3の動作に基づいて、各セクタ11〜14が開口部から退避して開きの状態が形成される。開き状態が形成された後は、閉じの場合と同様に揺動リング3はウォームギア9Wによりその動きが規制される。よって、セクタ11〜14は安定に開きの状態を保持する。
本レンズバリア装置1は、4枚のセクタ11〜14を用いて開口を閉じる構成を採用する。このように複数枚のセクタを用いることで小型化を図っている。図5及び図6は、レンズバリア装置1に含むセクタ11〜14の一連の動作を確認し易いように示した図である。図5(A)は第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12を取出し、図1で示す閉じの状態での位置から図4で示す開きの状態での位置までを示した図である。図5(A)では開き状態のときのセクタ11、12を2点鎖線で示している。また、図5(B)は第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14を取出して同様に示している。
上記の各セクタは薄状であるため、揺動の中心となる支軸15、16と嵌合する部分が補強されている。各セクタ11〜14の支軸と嵌合する部分にはリング状(円筒状)の軸受部11RN〜14RNが一体的に形成されている。このリング状の軸受部11RN〜14RNは、支軸15、16と接触する面積を確保して各セクタが安定した揺動動作をするように作用する。また、このリング状の軸受部11RN〜14RNは、対向配置される第1の内セクタ11と第1の外セクタ13、第1の内セクタ11と揺動リング3及び第1の外セクタ13とセクタ基板2との間隔、及び第2の内セクタ12と第2の外セクタ14、第2の内セクタ12と揺動リング3及び第2の外セクタ14とセクタ基板2との間隔を一定に保つスペーサとしても機能している。
第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14は、第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12が揺動したとき、これに伴って従動する(連れ回りする)ように構成されている。第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12を揺動させる構成を説明して、これに続いて第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14が従動する構成を説明する。
再度、図1を参照する。前述のように第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12の突起部11PR,12PRは、揺動リング3の開口33,34を介してコイルバネ21、22の一端に接続されている。すなわち、コイルバネ21、22と内セクタ11、12との間に揺動リング3が位置している。また、図2では突起部11PR,12PR及びコイルバネ21、22の図示を省略しているが、突起部11PR,12PRが右方向(本装置1の背面側)に向いて突出し、揺動リング3の背面側に配置したコイルバネ21、22の一端が係合する。なお、本装置1では揺動リング3の背面側の凹部(不図示)を形成し、この凹部にコイルバネ21、22を収納している。このような構造を採用することでも小型化を図り、背面側に位置するモータ基板5との干渉を防止している。
図4の開きの状態から図1の閉じの状態へ変化するときの動作を説明する。図4の開き状態では、揺動リング3が反時計方向CCWへ最も移動した位置にある。このときに揺動リング3の開口33の端部が突起部11PRに当接しており、突起部11PRを支軸15を中心に時計方向CWに回動させている。これによってセクタ11が支軸15を中心に時計方向CWに回動し開口2HLを開くことになる。反対側の開口34も同様に12PRを押し上げるのでセクタ12が支軸16を中心に時計方向CWに回動し開口2HLを開くことになる。
図4から揺動リング3が時計方向CWへ所定量回転すると図1の閉じ状態となる。図4から揺動リング3が時計方向CWへ動き始めると、開口33,34は突起部11PR、12PRから離れるが、コイルバネ21,22の付勢力により突起部11PR、12PRも揺動リング3に追従して回動する。よって、揺動リング3が図1の状態まで回動すると内セクタ11,12は、コイルバネ21,22の付勢力に基づいて互いに当接して閉じの状態を形成する。
第1の外セクタ13及び第2の外セクタ14は、上記のように揺動する内セクタ11,12に従動する。図6は4枚のセクタ11〜14をより詳細に示した図である。図6(A)は図1で示している閉じ状態での4枚のセクタの様子を示している。一方、図6(B)は図4で示している開き状態での4枚のセクタの様子を示している。
第1の外セクタ13は、第1の内セクタ11が閉じの向きに移動したときに、第1の内セクタ11に当接する当接片13MT−1を有している。図6(A)で示すように第1の内セクタ11が矢印の向きに揺動すると、第1の内セクタ11が第1の外セクタ13の当接片13MT−1を押すので、第1の外セクタ13は第1の内セクタ11に従動する。第2の外セクタ14も当接片14MT−1を有しており、同様の揺動動作を行う。
さらに、第1の外セクタ13には、図6(B)で示すように他の位置に当接片13MT−2を有している。この当接片は矢印のように第1の内セクタ11が開きの位置へと移動したときに第1の内セクタ11に当接する位置に配置されている。よって、第1の外セクタ13が第1の内セクタ11に従動して開く。第2の内セクタ12と第2の外セクタ14についても同様であり、当接片14MT−2が配置されている。よって、図1及び図4で示すように、揺動リング3が回動すると4枚のセクタ11〜14が所定の軌跡を描いて揺動して、閉じ及び開きの状態を形成する。そして、図1で示した閉じの状態のときには4枚のセクタ11〜14が協働して開口部を閉じるので、粉塵や砂等の内部への進入することを防止する。なお、このようにセクタを分割して構成し、内セクタにより外セクタを揺動させる構造を採用することによっても小型化が図られている。
レンズバリア装置1において、図1及び図4で示した状態となった後には、揺動リング3はウォームギア9Wによって定置に維持される。よって、レンズバリア装置1では、揺動リング3が不本意に動くことによって閉じの状態でセクタ11〜14が開くという事態や、開き状態でセクタが閉じるという事態が防止される。また、揺動リング3はウォームギア9Wにより確実に移動されるので、セクタ11〜14の揺動動作が安定する。
上記のように第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12のそれぞれにコイルバネ21,22が係止され、ばねの付勢力がセクタの揺動動作に利用されている。ところが、コイルバネ21、22の一端は内セクタ11より背面側の揺動リング3に係止されているので、僅かではあるが第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12に揺動リング3側に引くように作用することになる。この付勢力は第1の内セクタ11及び第2の内セクタ12の姿勢を傾斜させることになる。そこで、本レンズバリア装置1は内セクタ11及び内セクタ12の傾斜を防止するための構成を更に備えている。以下さらにこの点について説明する。
図7は、図1におけるA−A矢視断面を示す図である。この図で示すように内セクタ12のセクタ基板2側に延伸する円筒状の軸受部12RNは支軸16と嵌合し、その端部12Tはセクタ基板2に当接している。このように外セクタ14を間に介することなく、端部12Tをセクタ基板2に直接当接させると内セクタ12が傾き難い構造となる。さらに、外セクタ14の軸受部14RNが内セクタ12の軸受部12RNの外周に嵌合し、端部14Tがセクタ基板2に当接している。この軸受部14RNは、外側から軸受部12RNが傾くのを防止する補助部材として機能する。よって、図7で示す構造を採用することにより内セクタ12の傾斜をより確実に防止できる。図7は片側の第2の内セクタ12と第2の外セクタ14との関係を示しているが、反対側の第1の内セクタ11と第1の外セクタ13との関係についても同様である。
さらに、レンズバリア装置1は内セクタ11、12の傾斜を抑制するための他の構成を備えている。この点を再度、図1及び図4から図6を参照して説明する。内セクタ11は、開口3HLを開閉する本体部とは反対側(コイルバネ21の延伸方向と略同一方向)に突出すると共に、セクタ基板2に沿って延伸している舌片状の突出部11Zを備えている。この突出部11Zはコイルバネ21の付勢力を受ける内セクタ11が、傾斜しないようバネの付勢力と対抗する反力を発生させる。具体的には、内セクタ11はコイルバネ21の付勢力によって揺動リング3方向(図2右方向)の力を受け、内セクタ11が傾斜しそうになると、突出部11Zがセクタ基板2側の部材(本実施例では、外セクタ13、14)に当接して傾斜を防止する。このとき、突出部11Zがセクタ基板2に沿って延伸しているので、セクタ基板2側の部材に容易に当接できる。
特に、内セクタ11と同軸で支軸15に軸支されている外セクタ13が突出部13Zを備えている。この突出部13Zは、内セクタ11の突出部11Zと重なるように形成されている。内セクタ11が傾斜すると突出部11Zが、外セクタ13の突出部13Zと接触して傾斜を防止する反力を発生させることになる。このような構成を採用することによりさらに確実に内セクタ11が傾斜するのを防止できる。支軸16に嵌合する内セクタ12と外セクタ14との関係も、上記内セクタ11と外セクタ13との関係と同様である。
以上説明したレンズバリア装置1は、コイルバネ21、22の付勢力を受ける内セクタ11、12の傾斜を防止してセクタ間に隙間を発生させることなく確実にレンズ前面を閉じことができる。よって、このレンズバリア装置1を適用したカメラ等の撮像装置のレンズを砂塵等から確実に保護できる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。なお、特許請求の範囲との関係では、実施例の内セクタ11、12が第1のセクタに対応し、外セクタ13、14が第2のセクタに対応する。
レンズバリア装置が閉じの状態にあるときの様子を示した図である。 図1のレンズバリア装置の側部断面を示した図である。 レンズバリア装置に含まれている揺動リングを取出して示した図である。 レンズバリア装置が開きの状態にあるときの様子を示した図である。 レンズバリア装置に含むセクタの一連の動作を確認し易いように示した図である。 レンズバリア装置に含むセクタの一連の動作を確認し易いように示した図である。 図1におけるA−A矢視断面を示した図である。
符号の説明
1 レンズバリア装置
2 セクタ基板
2HL 開口(撮影用の開口)
3 揺動リング
4 レンズ鏡筒
5 モータ基板
6 モータ
9W ウォームギア
11 第1の内セクタ(第1のセクタ)
11PR 突起部
11RN 軸受部
11Z 突出部
12 第2の内セクタ(第1のセクタ)
12PR 突起部
12RN 軸受部
12Z 突出部
13 第1の外セクタ(第2のセクタ)
13RN 軸受部
13Z 突出部
14 第2の外セクタ(第2のセクタ)
14RN 軸受部
14Z 突出部
15 支軸
16 支軸
21 コイルバネ(ばね部材)
22 コイルバネ(ばね部材)
37 歯列

Claims (6)

  1. 撮影用の開口が形成されているセクタ基板と、
    前記セクタ基板に立設された支軸と、
    前記支軸に同軸で軸支された第1のセクタ及び第2のセクタと、
    前記第1及び第2のセクタを間にして前記セクタ基板とは反対側に配設され前記第1のセクタに一定方向への付勢力を付与するばね部材とを備え、前記第1のセクタに前記第2のセクタを従動させて前記開口を開閉するレンズバリア装置であって、
    前記第1のセクタが、前記支軸に嵌合すると共に端部が前記セクタ基板に当接する軸受部を備えていることを特徴とするレンズバリア装置。
  2. 前記第1のセクタが、前記ばね部材から付勢力を受けた際に、前記セクタ基板側の部材に当接する突出部を備えていることを特徴とするレンズバリア装置。
  3. 前記支軸が前記セクタ基板に複数立設されており、該支軸のそれぞれに前記第1及び第2のセクタが軸支され、
    前記第2のセクタが前記開口を閉じる位置に移動したときに互いに当接するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズバリア装置。
  4. 前記第2のセクタが、前記第1のセクタの前記軸受部の外周に嵌合すると共に端部が前記セクタ基板に当接する軸受部と、前記セクタ基板に当接する突出部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレンズバリア装置。
  5. 前記第1及び第2のセクタの前記突出部は、互いに重なるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のレンズバリア装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のレンズバリア装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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