JP4342272B2 - セクタ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、光学機器のシャッタとして採用されるセクタ駆動装置に関する。より詳細には、製品の歩留りを向上させることができる構造を備えたセクタ駆動装置に関する。
近年、カメラ等の光学機器に内蔵されるセクタ駆動装置は、電磁アクチュエータ等によって駆動される形式のものが多くなっている。カメラは著しいスピードで小型化されており、例えば携帯電話に内蔵されるデジタルカメラは極めて小型化されている。よって、カメラに内蔵するシャッタ装置についてもより小型化することが望まれ、またその構成をより簡素化する必要がある。ところが、このように小型化された装置の場合には、各部品に高い寸法精度が要求される。僅かな寸法誤差を含んだ部品を使用したため、完成したセクタ駆動装置が所定基準を満たさず製品にならないという場合がある。このような装置を廃棄すると歩留りが低下してしまう。よって、生産性低下の問題にも対処できる構造を備えたセクタ駆動装置であることが望ましい。
例えば特許文献1では、小型化及び低コスト化を図ったカメラ用のシャッタ装置が開示されている。この特許文献1では単一の電磁駆動源を用いるようにした構成により小型化及び低コスト化を図っている。図6は、この従来のシャッタ装置で採用されている2枚のシャッタ羽根(セクタ)を拡大して示した図である。2枚のシャッタ羽根110、120はモータ(電磁駆動源)130により、シャッタ開口(図示せず)を開閉するように揺動される。これら各セクタを駆動する機構は同様であるので、セクタ110側について説明する。セクタ110はシャッタ基板から立ち上がる固定軸115に係合する円形の穴111を備え、この固定軸115回りに回動自在である。さらにセクタ110は長穴113を備えている。この長穴113には作動ピン135が係合している。この作動ピン135は、モータ130のロータ軸131にアーム部132を介して接続されている。なお、この図5では、セクタ110とモータ130との関係が確認し易いように、セクタ110の下にモータ130の側面図を示している。
このような構成で、ロータ軸131が所定範囲を回動すると、これに応じて作動ピン135が所定範囲を揺動する。よって、この作動ピン135が係合している長穴113を介してセクタ110が揺動される。右側のセクタ120も、セクタ110と同様に固定軸125に係合する円形の穴121を備え、この固定軸125回りに回動自在である。セクタ120も同様に長穴123を備え、この長穴123には作動ピン135が係合する。なお、図6では右側のセクタ120をずらして示しているが、長穴123が作動ピン135に係合するように、すなわちセクタ110に重なるようにセクタ120はセットされる。
ここで、作動ピン135が係合する長穴113、123の形状に着目すると、その長手方向がモータ130のロータ軸131と作動ピン135とを結ぶ直線PLと一致するように形成されている。また、固定軸115とロータ軸131とが軸線CLで一致するように配置されている。
作動ピン135に係合する長穴113、123は、作動ピン135の動きを効率良く受けるために、移動方向MLでの幅を狭く設定しておく必要がある。また、作動ピン135は穴113、123の内部で前後に移動することになるので、これを許容する空間を確保する必要がある。そこで、従来においては、穴113、123は移動方向MLと略直角な方向に延ばした長穴形成となっていた。すなわち、長穴113、123は、その長手方向がモータ130のロータ軸131と作動ピン135とを結ぶ直線PLと一致するように形成されている。また、上記のようにセクタ110の固定軸115とモータ130のロータ軸131とは、軸線CL上となるように配置することで小型化が図られている。
特開2001−324738号 公報
上記のように従来のセクタ駆動装置では、セクタに形成する長穴は、その長手方向がモータのロータ軸と作動ピンとを結んだ直線と一致するように形成されていた。そして、この長穴内の略中央に作動ピンが位置するようにしてセクタ駆動装置が製作される。しかしながら、小型化されたセクタ装置では寸法精度の高い部品と組付け精度が要求されるため、僅かでも誤差があると完成後のセクタ装置が所望する基準を満たさないという場合がある。例えば、所定のシャッタスピードが得られない、バウンドが許容範囲を超えて大きい等、の事態が発生する。このようなときに、セクタ装置全体を廃棄してしまうと歩留りが低下して、コストが上昇してしまう。
そこで、本発明の目的は、一部の部品を交換することで他の部分をそのまま使用できるような構造を備えたセクタ駆動装置を提供することである。
上記目的は、支軸を中心に回動自在なセクタと、前記セクタに形成した長穴に係合する係合部が設けられた作動部材と、前記作動部材を所定範囲で揺動させる回動手段とを備えたセクタ駆動装置であって、前記長穴は、その長手方向が前記支軸と前記係合部とを結ぶ直線に対して傾きをもって形成され、前記回動手段の回転軸は、前記セクタの回動領域での前記支軸と前記係合部とを結ぶ直線の変位領域内にあり、前記作動部材は、前記回転軸に着脱自在に装着されるセクタ駆動装置によって達成される。
本発明によると、回動手段の支軸と前記係合部とを結ぶ直線に対して、セクタに形成する長穴はその長手方向が傾きをもって形成され、さらにセクタを駆動する作動部材は回転軸に着脱自在に装着される。そのため、装置が完成した当初において所定基準を満たなかった装置であっても、作動部材を交換することで不備を解消して基準を満した装置に仕立て直す(再生する)ことが可能となる。よって、セクタ駆動装置の歩留りを向上させることができる。
そして、前記作動部材の係合部は、前記回転軸からの距離がシャッタ開口に対する前記セクタの初期位置に対応して決定されることが望ましい。小型のセクタ駆動装置では、僅かな誤差で、シャッタスピードやバウンドの状態が微妙に変化する場合があるので、予め複数長さの棒状部材を準備することで、より適切な調整が可能となる。なお、前記固定軸が、前記回転軸と同軸上に配置されていればセクタ駆動装置をより小型化することができるので好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、歩留りを向上させることができるセクタ駆動装置を提供できる。
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、一実施形態に係るセクタ駆動装置1のセクタ部分を拡大して示した図であり、(A)は作動部材の係合部である作動ピンが長穴の略中央に位置した標準状態、(B)は作動ピンが長穴の外側にずれて位置した状態、(C)は作動ピンが長穴の内側にずれて位置した状態を示している。また、図2(A)は本セクタ駆動装置1の全体構成を確認できるように示した模式図であり、図2(B)は作動ピンの揺動範囲を拡大して示した図である。
まず、作動ピン位置が標準状態にある図1(A)を参照して、本セクタ駆動装置1が備える特徴的な構成について説明する。本セクタ駆動装置1に含まれるセクタ10は、ここでは図示しないシャッタ基板から立ち上がる固定軸3に係合する略円形の穴11を備え、固定軸3回りに回動自在である。また、セクタ10はほぼ直線的に延びる長穴13を備えている。この長穴13には作動ピン5が係合している。この作動ピン5は、回動手段として電磁アクチュエータ7(図2参照)のロータ軸77に接続されており、所定範囲を揺動するように構成されている。なお、図1の各図では、シャッタ基板に形成されるシャッタ開口4の位置を仮想的に示している。また、セクタ10の動きを確認し易いように、開位置にあるセクタ10を太めの実線、閉位置にあるセクタ10を細い実線で示している。
後述の図2(A)で示すように、本セクタ駆動装置1ではシャッタ基板から立ち上げた支軸3と、電磁アクチュエータ7の回転軸であるロータ軸77は同軸線上に在るように位置関係が設定されている。よって、支軸3と作動ピン5とを結ぶ直線は、ロータ軸と作動ピン5とを結ぶ直線PLと一致する。そして、本セクタ駆動装置1では、この直線PLに対して、セクタ10の長穴13が延びる方向(長手方向)HLが傾いた状態にある。すなわち、本セクタ駆動装置1では、ロータ軸77と作動ピン5とを結ぶ直線PLに対して、延びる方向HLが傾斜しているようにセクタ10に長穴13が形成されている。
上記のような位置関係で長穴13を設定したことについて以下詳細に説明する。図1(A)は、作動ピン5がセクタ10の長穴13の略中央に位置する標準的な位置にある場合を示している。この図1(A)で示した状態が標準となるように、本セクタ駆動装置1は作製される。しかしながら、完成したセクタ駆動装置1を検査すると組付けた部品の微小な誤差で、所定のシャッタスピードが得られない場合、或いは、シャッタ開口4を閉じたときにセクタ10が規制部材に強く当接して跳ね返される(バウンドする、と称される)場合がある。
所定のシャッタスピードが得られないセクタ駆動装置や、許容範囲を超えてバウンドするセクタ駆動装置は、従来においては不良品として廃棄の対象となっていた。これに対して、本セクタ駆動装置1ではロータ軸77と作動ピン5との長さを適宜変更することで、上記不都合を解消する。すなわち、本セクタ駆動装置1の場合には、従来において廃棄対象となっていたセクタ駆動装置に使用された部品の一部を交換することで適正な装置に再生できる構造となっている。
部品交換について具体的に説明する、前述したようにセクタ駆動装置1も、従来の装置と同様に、図1(A)に示した標準形態となるように作製される。しかし、完成後に検査を行なって所定のシャッタスピードが得られないような場合には、図1(B)に示すようにロータ軸77と作動ピン5との距離Sを標準よりも長めなものに変更する。すなわち、図1(A)に示す標準形態ではロータ軸77と作動ピン5との距離は標準長さS1であるが、図1(B)ではこのS1よりも長いS2に変更する。このように変更することにより、長穴13内での作動ピン5の位置がより外側へずれることになる。これによりセクタ10がシャッタ開口4から遠ざかる位置となる。電磁アクチュエータのロータ72は動き始めから加速度運動して駆動するため、セクタ10がシャッタ開口4から遠ざかると、その分セクタ10が加速した状態でシャッタ開口4に進入する。このためシャッタ開口4に進入するときにはセクタ10が標準の位置から動き出してシャッタ開口4に進入したときより加速された状態となり、速い速度でシャッタ開口を閉じることができる。なお、図1ではロータ軸が図示していないが固定軸3の下部に同軸上に存在する。よって、固定軸3と作動ピン5間の距離S1からS3が、そのままロータ軸と作動ピン5間の距離となる。
ここで、本セクタ駆動装置1の場合には、長穴13が従来とは異なり作動ピン5が延長される直線PLの方向(図1(A)参照)とは傾いた関係となっている。よって、作動ピン5の位置が外側へとずらされると、長穴13の内壁を僅かであるが外側へ押し出す状態が形成される。図1(B)では標準状態(図1(A))でのセクタ10を破線で示すことにより、作動ピン5の位置が外側へずれた場合のセクタ10を確認し易いように示している。なお、前述したように太い実線はセクタ10が開位置にあるとき、細い実線はシャッタ開口4を閉じる位置にあるときである。
この図1(B)で示すように、セクタ10は僅か上側(シャッタ開口4から遠くなる側)へずらされるのであるが、その分、シャッタ開口4に到達するときのセクタ10の速度が速くなっており、シャッタ開口4を閉じる直前に至るときには従前よりもセクタ10の速度をより速くすることができる。よって、完成当初の検査で所定のシャッタスピードが得られなかった装置は、この図1(B)で示すように、作動ピン5の位置を外側にずらすような変更を加えることで要求されるシャッタスピードが得られるセクタ駆動装置に仕立て直される。作動ピン5の回転半径の長さ調整は、作動ピン5と電磁アクチュエータ7のロータ軸17を接続する棒状部材を変更するで簡単に行える。この点の詳細な構成については、後述する図2(A)により説明する。
図1(C)は、図1(B)の場合とは逆の調整を行った状態のセクタ10を示している。すなわち、回転半径が図1(A)に示す標準形態の長さS1よりも短いS3に変更されている。このように変更することにより、長穴13内での作動ピン5の位置がより内側へずれることになる。これによりセクタ10がシャッタ開口4に標準の位置よりも近づく位置となる。このため、セクタ10がシャッタ開口4に侵入したときには電磁アクチュエータのロータ72がまだ動き始めて十分に加速されていない。このため、シャッタ開口4に進入するときにはセクタ10が標準の位置から動き出してシャッタ開口に進入したときより速度が出ておらず、遅い速度でシャッタ開口を閉じることとなる。
この図1(C)で示す場合には、セクタ10はわずかに下側(シャッタ開口4へ近づく側)へずらされる。その分シャッタ開口4に進入する速度が遅くなっており、シャッタ開口4を閉じる直前では従前よりもセクタ10の速度が抑制される。よって、完成後の検査でバウンドが大きかった装置は、この図1(C)で示すように作動ピン5の位置を内側にずらす変更を加えることバウンドを抑えた適正なセクタ駆動装置に再生される。以上の説明から明らかなように、本セクタ駆動装置1は作動ピン5の回転半径を変更することにより、必要なシャッタスピードを得るように調整し、また、大きなバウンドを抑制するように調整される。以下では、図1で確認できなかった構成を含めて、本セクタ駆動装置1の全体構成を説明する。
図2(A)により、上記セクタ10を含む本セクタ駆動装置1の全体構成を説明する。この図2(A)では、図1に示したセクタ10並びにシャッタ基板2、電磁アクチュエータ7に接続された上記作動ピン5等との位置関係が確認できる。電磁アクチュエータ7はロータ72、この外周を囲むように配置したU字状のステータ73を備えている。図2(A)ではステータ73の両端部が図示されている。このステータ73には2個のコイル74、75が巻回されている。これらのコイル74、75は制御回路76により駆動制御されている。
シャッタ基板2は、シャッタ開口4を備えているが、この図2(A)では図示されていない。シャッタ基板2の前面側には、図1で詳細に説明したセクタ10がシャッタ基板2に沿うように配置されている。シャッタ基板2の背面側には上記電磁アクチュエータ7が配置されている。セクタ10は、シャッタ基板2から立ち上がる固定軸3に係合する穴11、及び電磁アクチュエータ7のロータ軸77に接続された作動ピン5に係合する長穴13を備えている。セクタ10は、前述したように作動ピン5の揺動動作に伴って所定範囲を移動する。
シャッタ基板2の背面側に配置している電磁アクチュエータ7のロータ軸77には、半径方向に延出したアーム部8が接続されている。このアーム部8の端部からはシャッタ基板2側に設けた扇形状の開口9を通り反対側まで延在した作動ピン5が接続されている。アーム部8と作動ピン5とで作動部材を構成している。前面側に出たこの作動ピン5に、前述したようにセクタ10に設けた長穴13が係合している。よって、電磁アクチュエータ7のロータ軸77が回動したときには、作動ピン5がこれに伴って回動し、さらに前記セクタ10が所定の軌跡で揺動することになる。
本セクタ駆動装置1ではアーム部8と作動ピン5が一体に形成され、アーム部8がロータ軸77と接続する端部には嵌合部81が形成されている。この嵌合部81はロータ軸77に対して着脱自在となっている。よって、長さが異なるアーム部8を予め複数準備しておくことで、作動ピン5の位置をロータ軸77へ近づけたり、離したりすることができる。すなわち、先に図1(B)、(C)に基づいて説明したようにセクタ10とシャッタ開口4との距離を適宜変更することができる。
なお、本実施形態では図1(B)、(C)で作動ピン5の回転半径を延長する場合と、短縮する場合を各々1つずつ示したが、これに限定するもではない。すなわち、複数段階に回転半径を延長、短縮できるように色々な長さのアーム部8を準備しておくことが望ましい。このように複数の長さのアーム部8を準備しておけば、より最適な状態でセクタ10を駆動できるセクタ駆動装置1に再生できる。また、図2(A)ではアーム部8に作動ピン5を一体に形成したが、これらを別体で形成してもよい。
図2(B)は、上記作動ピン5の移動軌跡CRについて示した図である。作動ピン5はロータ軸77の回転に伴い360°の回転が可能であるが、基板2に形成した開口9は扇型であり、また、アーム部8の移動を規制する部材29が配置されている。よって、本例では作動ピン5は所定範囲RE内を回動するように設定されている。セクタ10がシャッタ開口4を閉じるときに、スピードが付き過ぎると上記規制部材29に強く当接するので前述したバウンドが発生する。この場合に、本セクタ駆動装置1では前述したように作動ピン5の回転半径を短くして(図1(C)参照)、セクタ10が規制部材29に当接するときのスピードを抑制するように対処できるのである。
図3及び図4は、本セクタ駆動装置1のシャッタ基板2を正面から示した図である。これらの図では、シャッタ開口4と上記セクタ10との関係がより明確に示される。図3はセクタ10がシャッタ開口4から退避している開状態、図4はセクタ10がシャッタ開口4を閉じた閉状態を示している。この両図では、実線によりセクタ10の標準位置を示している。また、破線10Hで示すのは図1(B)に相当する作動ピン5の回転半径を長くした場合、破線10Lで示すのは図1(C)に相当する作動ピン5の回転半径を短くした場合である。図3及び図4からも確認できるように、本セクタ駆動装置1ではアーム部8を交換することでセクタ10の移動状態を調節できるので、当初は基準から外れた装置でも使用できるようになる。
以上説明したように、本セクタ駆動装置1ではロータ軸77と作動ピン5とを結ぶ直線に対してセクタ10に形成する長穴13を傾斜するように設け、アーム部8の長さを変更できるので、セクタ10の位置及び移動速度を微調整し、従来にあっては廃棄対象となった装置を再生して使用できる。よって、本セクタ駆動装置1は歩留りの高い装置となる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。上記実施形態では、セクタの状態変化を確認し易いように、1枚のセクタ10のみを例示した。しかし、本発明はこのように1枚のセクタを有するセクタ駆動装置に限定されるものではなく、複数枚セクタを含んだセクタ駆動装置にも同様に適用できることは明らかである。また、回動手段の回転軸77はセクタ10の支軸3と同軸線上に位置させたが、これに限らず、支軸3と係合部5とを直線で結んだ斜線部の領域A内(図5(A)参照)に位置させてもよい。符号Bは、係合部5の揺動範囲である。回転軸77をこの領域A外に位置させるとセクタ10の長穴13の長さを長くしなければいけなくなり、セクタを大型化させてしまう。例えば、図5(B)のように領域A外の位置に回転軸77を位置させた場合、回転軸77と支軸3とが同軸線上にある場合と比べると、係合部5のスタート位置を同じ位置にしても、揺動させると、同軸線上のときの支軸3からの距離より距離Cだけ離れた位置5”に係合部5が位置する。この距離Cの移動分、長穴13の長さを長くしなければならない。領域A内に回転軸77が位置しているときはこの距離Cがほとんど生じないですむので長穴13の長さを長くする必要はない。また、領域Aの2等分線d上に回転軸77を位置させると距離Cは全く生じないのでよりよい。また、回動手段としての電磁アクチュエータは、ステップモータ、揺動モータ等正逆回転できるものや、シャッタ開口4の閉鎖方向にばね等の付勢部材を用い、開放方向のみに駆動できるもの等、適宜なものを使用すればよい。また、長穴の傾きの向きは、本実施の形態に限らず、逆の向き(直線PLに対して線対称な向き)に傾いてもよい。ただし、この場合は、セクタ10をシャッタ開口4から遠ざけるときにロータ軸77と作動ピン5との距離を短くし、近づけるときにロータ軸77と作動ピン5との距離を長くすることになる。
一実施形態に係るセクタ駆動装置1のセクタ部分を拡大して示した図であり、(A)作動ピンが長穴の略中央に位置した標準状態、(B)は作動ピンが長穴の外側にずれて位置した状態、(C)は作動ピンが長穴の内側にずれて位置した状態を示した図である。 (A)は実施形態に係るセクタ駆動装置の全体構成を確認できるように示した模式図であり、(B)は作動ピンの揺動範囲を拡大して示した図である。 セクタがシャッタ開口から退避している開状態示した図である。 セクタがシャッタ開口を閉じた閉状態を示した図である。 係合部の揺動範囲を示す図である。 従来のシャッタ装置で採用されている2枚のセクタの関係を拡大して示した図である。
符号の説明
1 シャッタ装置
3 固定軸
2 シャッタ基板
4 シャッタ開口
5 作動ピン
7 電磁アクチュエータ
8 アーム部
10 セクタ
13 長穴
77 ロータ軸
PL ロータ軸と作動ピンとを結ぶ直線
HL 長穴の長手方向

Claims (2)

  1. 支軸を中心に回動自在なセクタと、前記セクタに形成した長穴に係合する係合部が設けられた作動部材と、前記作動部材を所定範囲で揺動させる回動手段とを備えたセクタ駆動装置であって、
    前記長穴は、その長手方向が前記支軸と前記係合部とを結ぶ直線に対して傾きをもって形成され、
    前記回動手段の回転軸は、前記セクタの回動領域での前記支軸と前記係合部とを結ぶ直線の変位領域内にあり、
    前記作動部材は、前記回転軸に装着され
    前記支軸が、前記回転軸と同軸上に配置されていることを特徴とするセクタ駆動装置。
  2. 前記作動部材の前記係合部は、前記回転軸からの距離がシャッタ開口に対する前記セクタの初期位置に対応して決定されていることを特徴とする請求項1に記載のセクタ駆動装置。
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