JP2005077760A - シャッタ装置及びこれを含む光学機器 - Google Patents

シャッタ装置及びこれを含む光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005077760A
JP2005077760A JP2003308150A JP2003308150A JP2005077760A JP 2005077760 A JP2005077760 A JP 2005077760A JP 2003308150 A JP2003308150 A JP 2003308150A JP 2003308150 A JP2003308150 A JP 2003308150A JP 2005077760 A JP2005077760 A JP 2005077760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
state
blade
aperture
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003308150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335616B2 (ja
Inventor
Takashi Nakano
隆司 仲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
Priority to JP2003308150A priority Critical patent/JP4335616B2/ja
Priority to PCT/JP2004/012113 priority patent/WO2005022251A1/ja
Priority to CNB2004800248849A priority patent/CN100437327C/zh
Publication of JP2005077760A publication Critical patent/JP2005077760A/ja
Priority to US11/351,641 priority patent/US7422381B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4335616B2 publication Critical patent/JP4335616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】 シャッタ羽根を2枚として簡易化すると共に、効率的にセクタを駆動できるシャッタ装置を提供する。
【解決手段】 シャッタ開口4を備えたシャッタ基板3と、このシャッタ基板3に回動自在に軸支され、カム穴12,22を備えた2枚のシャッタ羽根10,20と、このカム穴12,22に係合し、シャッタ羽根10,20を回動駆動させる作動部材5とを含むシャッタ装置1であり、シャッタ羽根10,20は作動部材5によりシャッタ開口4を全開、全閉、小絞りの3つの状態を成すものであり、一方のシャッタ羽根10はシャッタ開口4に位置して小絞り状態とする絞り穴13を有している。本シャッタ装置は、一方のシャッタ羽根10が小絞り状態を形成するための絞り穴13を備え、簡易な構成で全開、全閉、小絞りの3状態を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は光学機器用のシャッタ装置に関する。より詳細には、デジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に好適に使用できるシャッタ装置に関する。
近年、カメラ等の光学機器に内蔵されるシャッタ装置は、モータによって駆動される形式のものが多くなっている。カメラは著しいスピードで小型化されており、例えば携帯電話に内蔵されるデジタルカメラは極めて小型化されている。よって、カメラに内蔵するシャッタ装置についてもより小型化することが望まれ、またその構成をより簡素化する必要がある。
シャッタ装置には露光の際にシャッタ開口を閉じるシャッタ羽根が含まれるが、より高速でシャッタ開口を閉じるため一般に複数枚のセクタが用いられている。また、例えば特許文献1に開示されるように、絞り穴を有する絞り羽根を用いて小絞り状態を形成できる様にしたシャッタ装置も知られている。このシャッタ装置は複数のシャッタ羽根と絞り羽根とを有している。
また、特許文献2では、2枚のシャッタ羽根で全閉状態及び小絞り状態を形成するようにしたシャッタ装置が開示されている。この特許文献2は、上絞り羽根及び下絞り羽根という2枚のセクタをステップモータで開閉駆動する。図5は、特許文献2で示されるセクタ動作について示した図である。第1のセクタ101は固定軸102について回動自在であり、第2のセクタ107は固定軸108について回動自在である。これらのセクタ101、107は、シャッタ基板に形成したシャッタ開口100を開及び閉とする位置に移動可能に配置されている。
具体的には、第1のセクタ101には開口103が設けられ、同様に第2のセクタ107には開口109が設けられている。これらの開口103、109には図示しないステップモータによって揺動される作動ピン105が貫通し、係合している。よって、図5で示すように、作動ピン105を所定方向に移動させることで、2枚のセクタ101、107の位置を制御して小絞り、全閉、全開の各状態を形成できる。このように構成すると2枚のセクタで全閉状態及び小絞り状態を形成できるので、シャッタ装置のセクタ構成を簡素化できる。
特開2001−117135号 公報 特開2000−39646号 公報
しかし、上記特許文献1で示すシャッタ装置では、絞り羽根は小絞り状態を形成するために用いられ、シャッタ開口を閉じるときにはこの絞り羽根は機能していない。よって、全閉状態を形成するために専用のシャッタ羽根が複数必要となるのでセクタ枚数が増加する。一方、特許文献2に開示されるシャッタ装置は、2枚のシャッタ羽根で全閉状態(クローズ)及び小絞り状態が形成できるので、構成を簡素化できる。しかしながら、これら2枚のシャッタ羽根は互いに所定位置にあるときにのみ、全閉状態や小絞り状態を形成できる。よって、特許文献2で示すシャッタ装置では、両シャッタ羽根の位置制御を高精度に行うことが必要である。
ところが、特許文献2で開示するシャッタでは、第1のセクタ101及び第2のセクタ107の開口103、109は共に単純な形状であり、作動ピン105の位置が上方へ移動するのに伴って、上記第1のセクタ101及び第2のセクタ107により小絞り、全閉、全開の状態が形成される。また、全開の状態から作動ピン105を下方に移動するとこれとは逆の状態が形成される。ここで、全閉の状態は、小絞り状態と全閉状態との間に存在する。
各セクタ101、107がある位置から他の位置に移動されたときには慣性力(イナーシャ)が作用する。ステップモータで駆動される作動ピン105により、小絞り位置から全閉位置にセクタ101、107を移動させたとき、或いは全開位置から全閉位置にセクタ101、107を移動させたときに、セクタに作用する慣性力とステップモータ側のブレーキとに基づいてハンチングが発生する場合がある。すなわち、移動状態から全閉位置に止められるセクタ101、107には慣性力が作用しているので、全閉位置(停止位置)から先にオーバーランするような力が作用する。
一方、電気的に制御されているステップモータには、所定位置でロータの回転を止めるように電気的或いは磁気的な制動力(ブレーキ力)が作用する。よって、全閉位置では、上記慣性力とブレーキ力との衝突により、セクタ101、107が移動方向で振動する(ハンチング)状態が誘発されてしまう場合がある。このように、セクタ101、107が振動するとセクタが予定された全閉用の位置からずれて開口100に光が入る状態(以下、再露光状態)となる。本来の全閉位置で、光を確実に遮蔽できないシャッタ装置を採用するカメラ等の光学機器では適正な撮影を行なうことができない。
そこで、本発明の目的は、上記従来の複数の課題を解決し、シャッタ羽根を2枚として簡易化すると共に効率的にセクタを駆動できるシャッタ装置を提供することであり、更に全閉状態での再露光を抑制することもできるシャッタ装置を提供することである。
上記目的は、シャッタ開口を備えたシャッタ基板と、前記シャッタ基板に回動自在に軸支され、カム穴を備えた2枚のシャッタ羽根と、前記カム穴に係合し、前記シャッタ羽根を回動駆動させる作動部材とを、含むシャッタ装置であって、前記シャッタ羽根は前記作動部材により前記シャッタ開口を全開、全閉、小絞りの3つの状態を成すものであり、該シャッタ羽根の一方は前記シャッタ開口に位置して小絞り状態とする絞り穴を有しているシャッタ装置により達成することができる。本発明では、2枚のシャッタ羽根の一方が小絞り状態を形成するための絞り穴を備え、簡易な構成で全開、全閉、小絞りの3状態を形成することができる。
そして、前記作動部材の移動に伴って、前記2枚のシャッタ羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で形成し、前記2枚のシャッタ羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、全閉状態に移行するときにはそれぞれが前記シャッタ開口の両側から該シャッタ開口を閉じるように、構成することが望ましい。このように構成すると、シャッタ開口を両側から閉じる状態を形成できるので、2枚のセクタであっても効率的にシャッタ開口を閉じることができる。よって、2枚のシャッタ羽根でもシャッタスピードの高速化に対応できる。
また、前記作動部材の移動に伴って、前記2枚のシャッタ羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で形成し、前記2枚のシャッタ羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、前記絞り開口を有する第1のシャッタ羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、第2のシャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動するように構成することが望ましい。このように構成すると、全閉位置に来た第2のシャッタ羽根はオーバーランすることがないので、前述した再露光という問題を確実に防止できる。第1及び第2のシャッタ羽根の移動する軌跡は、これらが有するカム穴の形状を適宜に設計することで調整できる。
そして、前記絞り穴を有するシャッタ羽根は、全閉状態で前記絞り穴が前記シャッタ開口と重なるように形成してもよい。また、前記絞り穴を有さないシャッタ羽根は、少なくとも前記シャッタ開口を遮蔽する面積を有していることが望ましい。また、前記絞り穴を有さないシャッタ羽根は、小絞り状態で前記シャッタ開口と重なることが望ましい。上記のようなシャッタ装置は部品点数を抑制して小型化が可能であり、しかも再露光等の問題も抑制できるので、これを内蔵したカメラ等の光学機器は小型化でき、鮮明な撮影画像を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、セクタ構成を簡素化したシャッタ装置を提供できる。また、本シャッタ装置は全閉時での再露光を防止することもできる。
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は一実施形態に係るシャッタ装置1が全開状態にあるときの様子を示した図である。図2は、図1のシャッタ装置1に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。図3は、図1のシャッタ装置1に含むシャッタ基板とステップモータ7との配置関係を模式的に示した図である。図4はシャッタ装置1で、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順に移行させたときのシャッタ羽根の変化を確認できるように示した図である。
本シャッタ装置1はセクタ2枚を備えた構成である。シャッタ装置1は、シャッタ基板3と、2枚のセクタ10、20を備えている。シャッタ基板3の中央には、シャッタ開口4が形成されている。セクタ10は第1シャッタ羽根であり、セクタ20は第2シャッタ羽根である。第1シャッタ羽根10は絞り穴を備えて、絞り羽根としても機能する。第2のシャッタ羽根20は通常の板状のシャッタ羽根であり、単独で上記シャッタ開口4を遮蔽できる程度の面積を有している。ここでは、各シャッタ羽根を確認し易いように、第1シャッタ羽根10に関する部分を破線、第シャッタ羽根20に関する部分を実線で示している。
第1シャッタ羽根10は、固定軸11回りに回動自在に構成され、カム穴12を備えると共に、絞り穴13を有している。第2シャッタ羽根20は、固定軸21回りに回動自在に構成され、カム穴22を備えている。上記2個のカム穴12、22には、ここでは図示しないステップモータにより所定範囲で駆動される作動ピン(作動部材)5が係合している。すなわち、1つの作動ピン5が2個のカム穴12、22を貫通し、この作動ピン5の移動により2枚のシャッタ羽根10、20が所定位置に移動されるように構成されている。
図2は、図1に示した各部構成を確認し易いように取り出して示した図である。図2(A)は第1シャッタ羽根10、同図(B)は第2シャッタ羽根20を示している。シャッタ羽根10は絞り穴13を備えた絞り羽根であるが、全閉状態とするときにはシャッタ開口4を閉じる位置に移動する。また、第2のシャッタ羽根20は単独でシャッタ開口4を遮蔽できる面積を有している。また、図2(C)は、作動ピン5の移動範囲を拡大して示している。5−1の位置が図1に示した全開状態の位置である。この後に図4で示すが、5−2が全閉状態の位置であり、5−3が小絞り状態の位置である。
なお、図2(C)では、作動ピン5を駆動するステップモータ7及びこのステップモータ7から延びたアーム部8が示されている。作動ピン5はアーム部8の他端に固定されている。シャッタ基板3には、この作動ピン5が背面側から正面側に突出するようい扇状の開口9が形成されている。よって、ステップモータ7が所定範囲で回転すると、アーム部8先端の作動ピン5が図示のように扇状開口9内の所定範囲を揺動する。
本シャッタ装置1では、前述した作動ピン5が一方向に移動する間に、上記2枚のシャッタ羽根10、20が所定の軌跡を描いて揺動して、全開状態、全閉状態、小絞り状態を順に形成する。このとき、第1シャッタ羽根10と第2シャッタ羽根20とは異なった動きをみせる。絞り穴13を備えた第1シャッタ羽根10は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従い、前記シャッタ開口4へ向かって1方向に移動する。小絞り状態のときには、絞り穴13がシャッタ開口4に位置する。
一方、第2シャッタ羽根20は、全開状態から全閉状態となったときに前記シャッタ開口4を閉鎖するように位置するが、全閉状態から小絞り状態となるに従ってシャッタ開口4から退避するように移動する。すなわち、第2シャッタ羽根20は、全閉状態を折返し点として往復移動する。なお、作動ピン5が終端(図2(C)で5−3の位置)まで到達し、ここから戻るときには第1、2のシャッタ羽根10、20は上記とは逆の動作を行う。
上記シャッタ羽根10,20の動作は、各羽根を軸支する固定軸11,21の位置と、各羽根に形成したカム穴12、22の形状により規定されている。特に、全閉状態を折返し点として往復移動する第2シャッタ羽根20のカム穴22は、作動ピン5の移動で全閉位置に至ると移動方向が変更されるように形成されている。より具体的には、第2シャッタ羽根20がシャッタ開口4を遮蔽する位置に来たときには、カム穴22の位置が所定方向に転換しており、作動ピン5がそれ以上に進む場合には、第2シャッタ羽根20がシャッタ開口4から退避する状態となるようにカム穴22の形状が設計されている。
図3は、図1のシャッタ装置でシャッタ基板3とステップモータ7との配置関係が確認できるように平面視により模式的に示した図である。ステップモータ7はロータ702、この外周にステータ703を備えている。図3はこのステータ703の端部側を示している。このステータ703には2個のコイル704、705が巻回されている。これらのコイル704、705は制御回路706により駆動制御されている。
シャッタ基板3は、上記撮影用のシャッタ開口4を備えているがこの図3では示されていない。シャッタ基板3の前面側には2枚のセクタ10、20が基板面に沿うように配置されている。これらのセクタは、シャッタ基板3側から第1シャッタ羽根10、第2シャッタ羽根20である。シャッタ基板3の背面側には上記ステップモータ7が配置されている。
この図3では穴の位置は確認できないが、第1シャッタ羽根10は基板3に設けた固定軸11に係合する穴、及びステップモータ7のロータ軸707に接続された作動ピン5に係合する穴を備えている。同様に、第2シャッタ羽根20は基板3に設けた固定軸21に嵌合する穴、及び上記作動ピン5に係合する穴を備えている。これら第1シャッタ羽根10及び第2シャッタ羽根20は、前述したように作動ピン5の回動動作に伴って、それぞれが独自の軌跡を描いて揺動する。これらの羽根10、20の動作は、この後に示す図4で明らかとなる。
基板3の背面側に配置しているステップモータ7のロータ軸707には、半径方向に延出したアーム部8が接続されている。このアーム部8の端部からはシャッタ基板3側に設けた扇形状の開口9を通り反対側まで延在した作動ピン5が接続されている。前面側に出たこの作動ピン5に、前記第1シャッタ羽根10及び第2シャッタ羽根20のそれぞれに設けた穴が係合している。よって、ステップモータ7のロータ702が回動したときには、作動ピン5がこれに伴って回動し、さらに前記第1シャッタ羽根10及び第2シャッタ羽根20が所定の軌跡で揺動する。
上記の構成を備える本シャッタ装置1での動作を、全開状態から小絞り状態まで連続して示したのが図4である。この図4を参照して説明する。図4(A)には、図1に示した全開状態を示している。この全開状態では作動ピン5は移動範囲の右端(図2(C)の5−1の位置)にあり、このときには各シャッタ羽根10、20はカム穴12、22の形状に基づいて、シャッタ開口4を開く位置に移動される。なお、本シャッタ装置1では、この図4(A)で示すように、シャッタ羽根10、20はシャッタ開口4を間に挟んで左右に位置するように設定されている。
次に、図4(B)で示すように、作動ピン5が右端から左方向へ移動すると、両シャッタ羽根10,20は両側からシャッタ開口4を閉じるように接近する。そして、図4(C)で示すように両シャッタ羽根10、20により全閉状態が形成される。
この図4(C)で示す全閉状態となるときについてより詳細に解説する。第2シャッタ羽根20は、それ単独でシャッタ開口4を遮蔽可能な大きさに形成されている。よって、このシャッタ羽根20のみでもシャッタ開口4を閉じることができる。また、この第2シャッタ羽根20がシャッタ開口4を閉じる位置に移動したときには、作動ピン5とカム穴22との位置関係が特徴的に変化する。すなわち、この第2シャッタ羽根20は、図4(A)の(全開状態)から図4(C)の(全閉状態)に変化するときには作動ピン5の移動によりシャッタ開口4に近付くように誘導される。ところが、一度、図4(C)の(全閉状態)の位置に来ると、カム穴22に対する作動ピン5の関係が変化する。作動ピン5がさらに移動する方向は、第2シャッタ羽根20をシャッタ開口4から遠のかせる(元に戻す)方向となるのである。よって、第2シャッタ羽根20は、図4(C)の(全閉状態)位置でハンチングすることなく安定的に停止する。
そして、本シャッタ装置では、全閉状態となるときに、絞り穴13を有する第1シャッタ羽根10が並行してシャッタ開口4に掛かるように移動される。前述したように、第2シャッタ羽根20はそれ単独でシャッタ開口4を閉じることができるのであるが、第1シャッタ羽根10についてもシャッタ開口4を閉じる位置へ移動させることで遮蔽時間の短縮化、すなわちシャッタスピードの高速化を図っている。このような効果を得るために、本シャッタ装置では第1シャッタ羽根10と第2シャッタ羽根20とをシャッタ開口4を間にして、両側に配置しているのである。
図4(B)、(C)によって確認できるように、主に第2シャッタ羽根20がシャッタ開口4を閉じるのであるが、反対側から第1シャッタ羽根10が補助的に開口4を閉じる動作を行うのでシャッタスピードの高速化を図ることができる。そして、図4(C)に示すように全閉状態が完了した場合には、第2シャッタ羽根20が単独でシャッタ開口4を遮蔽した状態を形成する。従って、第1シャッタ羽根10の絞り穴13が、シャッタ開口4と一部重なる部分MTが存在しても、第1シャッタ羽根10が完全にシャッタ開口4を閉じているので光が漏れるという事態にならない。よって、第1シャッタ羽根10は少なくとも小絞り状態を形成できる面積を有していればよいので、小さく形成することができる。
そして、シャッタ装置1では、図4(C)の全閉状態から作動ピン5が更に左方向へ移動すると、図4(D)で示すように第1シャッタ羽根10は小絞り状態を形成するためにシャッタ開口4へ向けてさらに移動する。これとは逆に、第2シャッタ羽根20はシャッタ開口4を終点として折り返して退避する動作に変わる。図4では、矢印Rにより第1シャッタ羽根10の移動方向を、矢印Lにより第2シャッタ羽根20の移動方向が変化する様子を示している。
最後は、図4(E)に示すように、作動ピン5が左端まで来ると、第1シャッタ羽根10の絞り穴13がシャッタ開口4上に位置して小絞り状態が形成される。このとき、第2シャッタ20は絞り穴13に干渉しない位置まで移動している。但し、この第2シャッタ20は、この図4(E)で示すように、小絞り状態でシャッタ開口4の周縁部の一部に重なり部分NTがあるように配置しておくことが好ましい。第2シャッタ20をこのような状態に配置しておけば、小絞り状態から全閉状態に切り替えるときより早くシャッタ開口4を閉じることができる。
以上のように本シャッタ装置1は、2枚のシャッタ羽根を効率的に移動させて、作動ピン5が一方向に移動する最中に、全開状態、全閉状態及び小絞り状態を形成する。よって、セクタ構成を簡素化できる。そして、全閉状態とするときには、2枚のシャッタ羽根が協働してシャッタ開口4を閉じるのでシャッタスピードを高速化できる。また、全閉時には第2シャッタ羽根20が主に機能し、第1シャッタ羽根10が補助的に動作するという構成であるので、両シャッタ羽根の位置を高精度に制御する必要もないので制御系を簡素化できる。さらに、第2シャッタ羽根20に関しては、全閉状態になったときに移動方向が変換するようにカム穴22が形成されている。すなわち、第2シャッタ羽根20は、全閉位置から移動する方向が逆向きとなりシャッタ開口4から遠のくようになる。よって、全閉状態とするときにシャッタ羽根20がシャッタ開口4を過ぎて再露光が発生するという事態もない。したがって、本シャッタを一部として含んだデジタルスチルカメラ等の光学機器によれば鮮明な画像を撮影できる。
なお、シャッタ構造ではセクタの移動範囲を規定するために当接部材が配置される場合がある。セクタがこの部材に強く当たると強くはね返されたり、破損したりする場合がある。第2シャッタ羽根20のカム穴の構成を採用すると当接部材への当接力を抑制するという効果を得ることもできる。また、第2シャッタ羽根20のカム穴の構成では、従来のようにハンチングが発生しないので、制動力を発生させるステップモータに過度の負荷を与えない構造も合わせて実現していることになる。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
一実施形態に係るシャッタ装置が全開状態にあるときの様子を示した図である。 図1のシャッタ装置に含まれる構成の一部を取り出して示した図である。 図1のシャッタ装置でシャッタ基板とステップモータとの配置関係が確認できるように平面視により模式的に示した図である。 シャッタ装置で、全開状態、全閉状態、小絞り状態の順に移行させたときのシャッタ羽根の変化を確認できるように示した図である。 従来のシャッタ装置でのセクタ動作について示した図である。
符号の説明
1 シャッタ装置
3 シャッタ基板
4 シャッタ開口
5 作動ピン
7 ステップモータ
10 第1シャッタ羽根
11 固定軸
12 カム穴
13 絞り穴
20 第2シャッタ羽根
21 固定軸
22 カム穴

Claims (7)

  1. シャッタ開口を備えたシャッタ基板と、前記シャッタ基板に回動自在に軸支され、カム穴を備えた2枚のシャッタ羽根と、前記カム穴に係合し、前記シャッタ羽根を回動駆動させる作動部材とを、含むシャッタ装置であって、
    前記シャッタ羽根は前記作動部材により前記シャッタ開口を全開、全閉、小絞りの3つの状態を成すものであり、該シャッタ羽根の一方は前記シャッタ開口に位置して小絞り状態とする絞り穴を有していることを特徴とするシャッタ装置。
  2. 前記作動部材の移動に伴って、前記2枚のシャッタ羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で形成し、
    前記2枚のシャッタ羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、全閉状態に移行するときにはそれぞれが前記シャッタ開口の両側から該シャッタ開口を閉じることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 前記作動部材の移動に伴って、前記2枚のシャッタ羽根が移動して全開状態、全閉状態、小絞り状態をこの順で形成し、
    前記2枚のシャッタ羽根は全開状態では前記シャッタ開口を挟んで位置し、
    前記絞り開口を有する第1のシャッタ羽根は、全開状態、全閉状態、小絞り状態となるに従って前記シャッタ開口へ向かって1方向へ移動し、
    第2のシャッタ羽根は、全閉状態を折返し点として往復移動することを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  4. 前記絞り穴を有するシャッタ羽根は、全閉状態で前記絞り穴が前記シャッタ開口と重なることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  5. 前記絞り穴を有さないシャッタ羽根は、少なくとも前記シャッタ開口を遮蔽する面積を有していることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  6. 前記絞り穴を有さないシャッタ羽根は、小絞り状態で前記シャッタ開口と重なることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のシャッタ装置を含むことを特徴とする光学機器。
JP2003308150A 2003-08-29 2003-08-29 シャッタ装置及びこれを含む光学機器 Expired - Fee Related JP4335616B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308150A JP4335616B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 シャッタ装置及びこれを含む光学機器
PCT/JP2004/012113 WO2005022251A1 (ja) 2003-08-29 2004-08-24 シャッタ装置及びこれを含む光学機器
CNB2004800248849A CN100437327C (zh) 2003-08-29 2004-08-24 快门装置及包含该快门装置的光学设备
US11/351,641 US7422381B2 (en) 2003-08-29 2006-02-10 Shutter apparatus and optical apparatus having the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308150A JP4335616B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 シャッタ装置及びこれを含む光学機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005077760A true JP2005077760A (ja) 2005-03-24
JP4335616B2 JP4335616B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=34269503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003308150A Expired - Fee Related JP4335616B2 (ja) 2003-08-29 2003-08-29 シャッタ装置及びこれを含む光学機器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7422381B2 (ja)
JP (1) JP4335616B2 (ja)
CN (1) CN100437327C (ja)
WO (1) WO2005022251A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013148747A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Canon Inc 光量制御装置

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7965365B2 (en) * 2004-09-03 2011-06-21 Nec Lcd Technologies, Ltd Image display device, portable terminal, display panel, and lens
US7531773B2 (en) 2005-09-08 2009-05-12 Flextronics Ap, Llc Auto-focus and zoom module having a lead screw with its rotation results in translation of an optics group
WO2008027576A1 (en) 2006-08-31 2008-03-06 Flextronics Ap, Llc Discreetly positionable camera housing
CN101730863B (zh) 2007-04-24 2011-12-28 弗莱克斯电子有限责任公司 相机模块及其制造方法
US8083421B2 (en) 2007-05-07 2011-12-27 Flextronics Ap, Llc AF/zoom shutter with two blades function
US7798730B2 (en) * 2007-05-07 2010-09-21 Flextronics Ap, Llc Camera blade shutter module
CN101755235B (zh) * 2007-06-29 2013-01-16 日本电产科宝株式会社 照相机用叶片驱动装置
US7825985B2 (en) 2007-07-19 2010-11-02 Flextronics Ap, Llc Camera module back-focal length adjustment method and ultra compact components packaging
US8488046B2 (en) 2007-12-27 2013-07-16 Digitaloptics Corporation Configurable tele wide module
JP5113565B2 (ja) * 2008-03-12 2013-01-09 セイコープレシジョン株式会社 羽根駆動装置及び光学機器
US8179473B2 (en) * 2009-05-29 2012-05-15 Motorola Mobility, Inc. Pivoting structure coupled to a rotatable housing structure
KR101177185B1 (ko) * 2010-02-22 2012-08-24 엘지이노텍 주식회사 카메라 셔터 장치
CN102193272B (zh) * 2010-03-05 2015-09-09 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 机械式快门及采用该机械式快门的便携式电子装置
US8545114B2 (en) 2011-03-11 2013-10-01 Digitaloptics Corporation Auto focus-zoom actuator or camera module contamination reduction feature with integrated protective membrane
JP6356743B2 (ja) 2016-03-31 2018-07-11 キヤノン電子株式会社 光量調節装置及び光学機器
CN112153250A (zh) 2019-06-28 2020-12-29 北京小米移动软件有限公司 镜头模组及移动终端

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04116533A (ja) * 1990-09-06 1992-04-17 Copal Co Ltd カメラ用レンズシャッター
US5255037A (en) * 1990-09-06 1993-10-19 Copal Company Limited Shutter blade opening and closing device
JP3028611B2 (ja) * 1990-12-27 2000-04-04 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッター
US6123468A (en) * 1993-08-17 2000-09-26 Eastman Kodak Company Magnetically biased electromagnetic shuttering device for controlling the shutter blades of a camera
JP3625310B2 (ja) * 1995-04-19 2005-03-02 日東光学株式会社 シャッター
JP2000039646A (ja) * 1998-07-23 2000-02-08 Canon Inc 絞り装置およびこれを備えた光学機器
JP3977506B2 (ja) * 1998-03-02 2007-09-19 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッタ
JP2001066660A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Nidec Copal Corp カメラ用シャッタ装置
JP2001117135A (ja) 1999-10-14 2001-04-27 Nidec Copal Corp デジタルカメラ用シャッタ
JP2001194702A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Fuji Photo Optical Co Ltd シャッタ機構
JP3542316B2 (ja) * 2000-05-15 2004-07-14 日本電産コパル株式会社 カメラ用シャッタ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013148747A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Canon Inc 光量制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7422381B2 (en) 2008-09-09
US20060153560A1 (en) 2006-07-13
CN1846166A (zh) 2006-10-11
JP4335616B2 (ja) 2009-09-30
WO2005022251A1 (ja) 2005-03-10
CN100437327C (zh) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335616B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP2010204200A (ja) カメラ用絞り装置
US20090003823A1 (en) Shutter and optical apparatus having the same apparatus
JP4467295B2 (ja) 絞り装置
JP4477362B2 (ja) 絞り装置
JP4224182B2 (ja) 絞り装置
US20060250903A1 (en) Shutter apparatus
JPH02226129A (ja) カメラ用遮光羽根装置
JP4740572B2 (ja) 光量調節装置および光学機器
JP4335639B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP4347142B2 (ja) セクタ駆動装置
JP4447293B2 (ja) シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JPH1152451A (ja) カメラの絞り機構
JP4261292B2 (ja) 光学機器用シャッタ装置及びこれを含む光学機器
JP2006284783A (ja) セクタ駆動装置及びセクタ駆動方法
JP2008249814A (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP2007094248A (ja) 光量調節装置および撮像装置
JP4598436B2 (ja) セクタ駆動装置
JP2005266150A (ja) カメラ用シャッタ
JP2006084895A (ja) セクタ駆動装置、これを備えたシャッタ装置、絞り駆動装置および光量調節装置
JP2006126234A (ja) 撮像装置、光量調整機構、光量制御羽根及び光量制御羽根の製造方法
JP2006184536A (ja) 絞り装置及び撮像装置
JP2006053195A (ja) カメラ用セクタ装置
JP2006126515A (ja) カメラ用シャッタ
JP2001281722A (ja) 絞り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4335616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees