JP4475755B2 - 着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱自在なサーマルヘッドを有するプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
着脱自在なサーマルヘッドを有する従来のプリンタ装置の例として、図7、8、及び9に、特開平2−128854号公報に開示された装置のサーマルヘッド部分の斜視図、側面図、及び分解図をそれぞれ示す。
【0003】
これらの図において、101はサーマルヘッド、101aは発熱体ライン、111はサーマルヘッドが固定されている取り付け部材、102はプラテンローラ、103は取り付け部材111をプラテン方向に摺動自在に支持するサーマルヘッド支持軸、104はサーマルヘッドをプラテン方向に弾性付勢する圧縮ばね、105は、カラー(転がり軸受け)、106は案内板、106aはカラー105と当接し、サーマルヘッドを位置決めする当接部、107はサーマルヘッド1を圧縮ばね108によりプラテン側に押圧する押圧部材、109は回動シャフト、110は取り付け部材111をサーマルヘッド支持軸103に締結するE−リング等の締結部品である。
【0004】
取り付け部材111と押圧部材107は回動シャフト109に軸支され一体に回動する。サーマルヘッド101をプリンタ装置に装着するには、取り付け部材111に形成された貫通孔に支持軸103を通し、締結部品(E−リング)110で締結する。サーマルヘッド101をプリンタ装置から取り外す場合には、締結部品110を外し、取り付け部材111を支持軸103から引き抜く。
【0005】
また、サーマルヘッド101の位置出しは、該サーマルヘッドの左右に発熱体ライン101aと特定の位置関係を有するように取り付けられた2つの案内板106が左右の2つのカラー105にそれぞれ当接することにより行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置において、装置の組み立ての際にサーマルヘッド取り付け部材111を組み込むため、あるいはサーマルヘッドの交換等のために、サーマルヘッド取り付け部材11を装置から取り外し、再度装着するためには、締結部品110の支持軸103からの取り外し及び取り付けが必要であるが、支持軸103及び締結部品110は、アクセスが困難なプリンタ装置の奥にあり、作業性が悪く時間がかかるという問題がある。
【0007】
また、発熱対ライン101aが、サーマルヘッド101とプラテンローラ102とが接する線に一致するようにサーマルヘッド101を位置決めするために使用される2つの案内板106を、サーマルヘッド101の左右に精密に取り付ける必要があり、装置の組み立て又はサーマルヘッド101の交換作業に要する時間が長くなり、また位置決めの精度を十分なものにすることが困難であるという問題もある。
【0008】
本発明の課題は、サーマルヘッドの着脱が容易に行えるプリンタ装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の課題は、サーマルヘッドの着脱が容易であり、且つサーマルヘッドの位置決めの精度に優れたプリンタ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、サーマルヘッドを搭載する取り付け板と、回動シャフトに軸支され、プラテンローラに係合する第1の位置と該プラテンローラとの係合が外れた第2の位置との間で回動可能であり、前記第1の位置で前記取り付け板に搭載されたサーマルヘッドを前記プラテンローラ側に押圧する押圧部材とを有する、着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置において、前記取り付け板及び前記押圧部材のそれぞれは前記回動シャフトの軸に垂直な2つの側板を有し、前記取り付け板の2つの側板のそれぞれに前記回動シャフトの軸に垂直に伸びる切欠きと該軸に平行に伸びるピンとが形成され、前記取り付け板の2つの側板に形成された切欠きは前記回動シャフトの外周面に形成された2つの環状溝にそれぞれ貫入し、前記2つのピンは前記押圧部材の2つの側板に形成されたL字形の切欠きにそれぞれ挿入され、係止されると共に前記取り付け板を前記回動シャフトから離間させる方向に弾性付勢する引張りばねとを有することを特徴とする、着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置により解決される。
【0012】
上記他の課題は、前記取り付け板の2つの側板のそれぞれに、前記回動シャフトに設けられたカラーと当接し、サーマルヘッドの位置決めを行うエッジを形成することにより解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の着脱自在なサーマルヘッドを有するプリンタ装置の一実施形態におけるサーマルヘッド部分の斜視図である。図1において、1はサーマルヘッド、2はサーマルヘッド1を搭載する取り付け板、3はプラテンローラ、4はサーマルヘッドを圧縮ばね8によりプラテンローラ側に押圧する押圧部材、4aは押圧部材4の側板、4bは側板4aに形成された切欠き、5はカラー(転がり軸受け)、6は回動シャフト、7は取り付け板2をプラテンローラ側に引張る引張りばね、9は放熱板である。
【0014】
図2にこの実施形態の全体構成を示す。図2において、20は、サーマルヘッド取り付け板2と押圧部材4とを含むサーマルヘッド部、11は記録用のロール紙、12はインクリボン、13は搬送ローラ、14はピンチローラである。サーマルヘッド部20は、回動シャフト6の周りに昇降可能であり、プラテンローラ3に係合し、プラテンローラ3上のロール紙にインクリボンを押圧・加熱し画像の転写を行う。
【0015】
図3にサーマルヘッド部分の分解斜視図を示す。同図において2aは取り付け板2の側板であり、該側板2aには保持ピン2b、切欠き2c、及びカラー5と当接するエッジ2dが形成されている。また、回動シャフト6の外周面には環状の溝6aが形成されている。
【0016】
プリンタ装置の組み立て、あるいはサーマルヘッドの交換等のため、サーマルヘッド取り付け板2を装置内に装着するには、図4のサーマルヘッド部分の側面図に示したように、取り付け板の側板2aに形成された切欠き2cを回動シャフト6に形成された溝6aに挿入し、保持ピン2bを押圧部材4の側板4aに形成されたL字形の切欠き4b内に矢印Aに沿って挿入する。これだけで図5に示したように、取り付け板2が押圧部材4及び回動シャフト6に係合し、取り付け板2と押圧部材4とは回動シャフト6の回りに一体に回動する。
【0017】
また、図6に示したように、引張りばね7により、取り付け板2が前方に引張られるので、保持ピン2bが切欠き4bから抜け落ちることが防止される。従って、従来のプリンタ装置に用いられている締結部品10は不要になり、サーマルヘッドの着脱の際に、装置の奥の部材にアクセスする必要はなくなる。
【0018】
また、取り付け板2に一体に形成された側板2aに形成されたエッジ2dがプラテンロータ3に設けられたカラー5と当接することにより、サーマルヘッドが位置決めされるので、従来のプリンタ装置において用いられている、サーマルヘッドの左右に取り付けられる案内板は不要であり、装置の組み立て、サーマルヘッドの交換作業に要する時間が短縮され、且つサーマルヘッドの位置決め精度も向上する。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、プリンタ装置におけるサーマルヘッドの着脱が容易になる。
【0020】
参考例のプリンタ装置によれば、弾性付勢によりサーマルヘッドを所定の位置に保つことができる。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、サーマルヘッドを簡単な構成で精密に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプリンタ装置の実施形態のサーマルヘッド部分の斜視図である。
【図2】 本発明のプリンタ装置の実施形態の全体構成図である。
【図3】 本発明のプリンタ装置の実施形態のサーマルヘッド部分の分解斜視図である。
【図4】 本発明のプリンタ装置の実施形態のサーマルヘッド部分の分解側面図である。
【図5】 本発明のプリンタ装置の実施形態のサーマルヘッド部分の側断面図である。
【図6】 本発明のプリンタ装置の実施形態のサーマルヘッド部分の側断面図である。
【図7】 従来のプリンタ装置のサーマルヘッド部分の斜視図である。
【図8】 従来のプリンタ装置のサーマルヘッド部分の側面図である。
【図9】 従来のプリンタ装置のサーマルヘッド部分の分解図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド、 2 サーマルヘッド取り付け板、 2a 側板、 2b 保持ピン、 2c 切欠き、 2d エッジ、 3 プラテンローラ、 4押圧部材、 4a 側板、 4b 切欠き、 5 カラー、 6 回動シャフト、 6a 環状溝、 7 引張りばね、 8 圧縮ばね、 9 放熱板、 11 ロール紙、 12 インクリボン、 13 搬送ローラ、 14 ピンチローラ、 20 サーマルヘッド部。
Claims (2)
- サーマルヘッドを搭載する取り付け板と、回動シャフトに軸支され、プラテンローラに係合する第1の位置と該プラテンローラとの係合が外れた第2の位置との間で回動可能であり、前記第1の位置で前記取り付け板に搭載されたサーマルヘッドを前記プラテンローラ側に押圧する押圧部材とを有する、着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置において、
前記取り付け板及び前記押圧部材のそれぞれは前記回動シャフトの軸に垂直な2つの側板を有し、前記取り付け板の2つの側板のそれぞれに前記回動シャフトの軸に垂直に伸びる切欠きと該軸に平行に伸びるピンとが形成され、
前記取り付け板の2つの側板に形成された切欠きは前記回動シャフトの外周面に形成された2つの環状溝にそれぞれ貫入し、前記2つのピンは前記押圧部材の2つの側板に形成されたL字形の切欠き内にそれぞれ挿入され、係止されると共に前記取り付け板を前記回動シャフトから離間させる方向に弾性付勢する引張りばねとを有することを特徴とする、着脱自在なサーマルヘッドを備えるプリンタ装置。 - 前記取り付け板の2つの側板のそれぞれに、前記プラテンローラに設けられたカラーと当接することによりサーマルヘッドの位置決めを行うエッジが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
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