JP4473444B2 - ケーブル接続部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
この発明は、ケーブル接続部に係わり、特に、接続すべき左右のケーブルの絶縁体外径が異なるゴム、プラスチック絶縁ケーブルを中間接続する場合に有用なケーブル接続部に関する。
【従来の技術】
【0003】
近時、600V〜275kV級の架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(以下、「CVケーブル」という。)の中間接続部のコンパクト化及び高信頼度化等を図る観点から、ゴムの自己収縮力を利用した、いわゆるワンピース・プレモールド型ゴムユニットを適用したゴムブロック絶縁形普通接続部が開発されている。
【0004】
図5は、このようなゴムブロック絶縁形普通接続部の縦断面図を示している。同図において、かかるゴムブロック絶縁形普通接続部は、一対の導体1、1を接続スリーブ2で圧縮接続して成る導体接続部3と、この導体接続部3の外側に取付けた円筒状のスリーブカバー4と、このスリーブカバー4の外周に一対の絶縁体5、5の外周間に跨って差込み装着された円筒状のプレモールド型ゴムブロック絶縁体6とを備えている。
【0005】
ここで、上記のスリーブカバー4は、閉鎖部4aに導体1、1の貫通孔4bを有する両端閉鎖の金属円筒体で構成され、その外径は絶縁体5、5の外径と同径とされている。また、プレモールド型ゴムブロック絶縁体6は、シリコーンゴム材料から成る円筒状の主絶縁層6aと、この主絶縁層6aの内周面に一体に埋め込み成形された半導電性シリコーンゴム材料から成る内部半導電層6bと、主絶縁層6aの外周に一体に成形された半導電性シリコーンゴム材料から成る外部半導電層6cとを備えている。なお、プレモールド型ゴムブロック絶縁体6の挿通部6dの内径は、絶縁体5、5の外径より若干小径とされている。
【0006】
このような構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体6は、拡径冶具(不図示)を用いることによって導体接続部3の外周に一対の絶縁体5、5の外周間に跨って差し込まれ、ゴムの自己収縮力によって絶縁体5、5の外周に密着されている。これにより、ゴムブロック絶縁形普通接続部における絶縁性能が確保されている。
【0007】
ところで、このような構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体は、接続すべき一対のケーブルの絶縁体外径が略同一の場合に適用されるように設計されている。
【0008】
従って、絶縁体外径が細いケーブル(以下、「小径ケーブル」という。)と絶縁体外径が太いケーブル(以下、「大径ケーブル」という。)とを中間接続する場合、例えば、接続スリーブの外径が小径ケーブルの絶縁体外径よりも大きくなるような場合においては、上記のような構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体は適用できないという難点があった。
【0009】
このため、小径ケーブルと大径ケーブルとを接続する場合(以下、このような接続を「異種ケーブルの中間接続」という。)は、特殊構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体を使用する必要があった。
【0010】
図6は、異種ケーブルの中間接続にワンピース・プレモールド型ゴムユニットを適用したゴムブロック絶縁形普通接続部の縦断面図を示している。なお、同図において、図5と同一部分には同一の符号が付されている。図6において、かかるゴムブロック絶縁形普通接続部は、小径ケーブル7aの導体8aと大径ケーブル7bの導体8bとを接続スリーブ9で圧縮接続して成る導体接続部10と、この導体接続部10の外側に取付けられた円筒状のスリーブカバー11と、このスリーブカバー11の外周に一対の絶縁体12a、12bの外周間に跨って差込み装着された円筒状のプレモールド型ゴムブロック絶縁体30とを備えている。
【0011】
ここで、上記の接続スリーブ9は、小径ケーブル7aの導体8aを受容する小径挿入孔9aと、大径ケーブル7bの導体8bを受容する大径挿入孔9bを備えている。
【0012】
また、上記のスリーブカバー11は、各閉鎖部11a、11bに導体8a、8bの貫通孔11c、11dを有する両端閉鎖の金属円筒体で構成され、その外径は大径ケーブル7bの絶縁体12bの外径と同径とされている。
【0013】
更に、プレモールド型ゴムブロック絶縁体30は、図5に示すプレモールド型ゴムブロック絶縁体6と同様に、円筒状の主絶縁層30aと、この主絶縁層30aの内外周面に一体に形成された内部半導電層30bおよび外部半導電層(不図示)とを備えており、挿通部30dの内径は、小径ケーブル7aの絶縁体12a側に配置される部分が小径とされ、大径ケーブル7bの絶縁体12b側に配置される部分が大径とされている。
【0014】
このような構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体30は、図5に示すプレモールド型ゴムブロック絶縁体6と同様に、拡径冶具(不図示)を用いることによって、導体接続部10の外周に異種ケーブルの絶縁体12a、12bの外周間に跨って差し込まれ、ゴムの自己収縮力によって絶縁体12a、12bの外周に密着されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、このような構成のケーブル接続部においては、プレモールド型ゴムブロック絶縁体の挿通部の内径が左右で異なっていることから、すなわち、プレモールド型ゴムブロック絶縁体の挿通部の小径部から大径部に移行する部分に段差部分(以下、「段差部分」という。)が存在することから、これを異種ケーブルの絶縁体間に差込み装着した場合においては、小径部と大径部の寸法比が適切でない場合は、プレモールド型ゴムブロック絶縁体の形状が歪んだり、スリーブカバーの角部外周とプレモールド型ゴムブロック絶縁体の段差部分の内周面間にギャップGが生じたりするという難点があった。そして、このような構成のケーブル接続部においては、プレモールド型ゴムブロック絶縁体のケーブルの絶縁体に対するゴム自身の収縮力による界面圧力が不均一になり、絶縁性能が低下する虞があった。
【0016】
本発明は、上述の難点を解決するためになされたもので、異種ケーブルの中間接続において、スリーブカバーの外周面とプレモールド型ゴムブロック絶縁体の内周面間にギャップが生じる虞のないケーブル接続部を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このような目的を達成するため、本発明のケーブル接続部は、第1のケーブルの導体と、第1のケーブルの絶縁体の外径よりも大径の絶縁体を有する第2のケーブルの導体とを接続して成る導体接続部と、この導体接続部の外側に取付けられる円筒状の金属材料から成るスリーブカバーと、このスリーブカバーの外周に第1、第2のケーブルの絶縁体間に跨がって挿通される円筒状のプレモールド型ゴムブロックから成る絶縁ブロックとを備え、スリーブカバーは、導体接続部の外側に取付けられる円筒状のスリーブカバー本体と、このスリーブカバー本体の第1のケーブル側の端部に軸方向外方に連設され、第1のケーブルの絶縁体側に向かって縮径するテーパ部とを備え、絶縁ブロックの挿通部は、第1のケーブルの絶縁体の外周面に配置される円筒状の第1の挿通部と、第2のケーブルの絶縁体およびスリーブカバー本体の外周面に配置される円筒状の第2の挿通部と、この第1、第2の挿通部間に連通し、スリーブカバーのテーパ部の外周面に配置される円錐状の挿通部とを備え、テーパ部の小径端の外径は、第1のケーブルの絶縁体の外径と同径とされ、絶縁ブロックは、差込み装着されて第1の挿通部が第1のケーブルの絶縁体の外周面に、第2の挿通部が第2のケーブルの絶縁体およびスリーブカバー本体の外周面に、円錐状の挿通部がスリーブカバーのテーパ部の外周面にそれぞれ自己収縮力によって密接されることを特徴としている。
【0018】
本発明のケーブル接続部によれば、スリーブカバー本体の第1のケーブル側の端部に第1のケーブルの絶縁体側に向かって滑らかに縮径するテーパ部が形成され、このテーパ部の外周面に、当該テーパ部と対応する円錐状の挿通部を備える絶縁ブロックが配設されていることから、スリーブカバー本体の外周面と絶縁ブロックの内周面間にギャップが生じる虞がなくなる。
【発明の実施の形態】
【0019】
以下、本発明のケーブル接続部を適用した好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明のケーブル接続部の半裁縦断面図、図2は、図1の要部拡大縦断面図、図3は、図1のA矢視図を示している。なお、これらの図において、図6と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】
図1、2において、先ず、本実施例においては、接続すべき一方の小径ケーブル(以下、「第1のケーブル」という。)7aとして、導体断面積が80mm2相当の66kV級CVケーブルを、他方の大径ケーブル(以下、「第2のケーブル」という。)7bとして、導体断面積が400mm2相当の66kV級CVケーブルを使用するものとする。この場合、後述する接続スリーブ9の小径挿入孔9aの内径は、第1のケーブル7aの導体8a外径に合わせて10.8mm程度とされ、大径挿入孔9bの内径は、第2のケーブル7bの導体8b外径に合わせて24.1mm程度とされ、また、接続スリーブ9の外径は33mm程度とされている。
【0022】
しかして、本発明のケーブル接続部は、第1、第2のケーブル7a、7bの導体8a、8bの導体接続部10と、この導体接続部10の外側に取付けられたスリーブカバー13と、このスリーブカバー13の外周に第1、第2のケーブル7a、7bの絶縁体12a、12b間に跨って差込み装着された絶縁ブロックとしてのプレモールド型ゴムブロック絶縁体14とを備えている。
【0023】
第1、第2のケーブル7a、7bの導体接続部10は、次のようにして形成されている。先ず、第1、第2のケーブル7a、7bのシース15a、15b、遮蔽層16a、16b、外部半導電層17a、17b及び絶縁体12a、12bをそれぞれ段剥して導体8a、8bをそれぞれ露出させる。そして、これらの露出させた第1のケーブル7aの導体8aを接続スリーブ9の小径挿入孔9aに、第2のケーブル7bの導体8bを接続スリーブ9の大径挿入孔9bにそれぞれ挿入して圧縮する。これにより、第1、第2のケーブル7a、7bの導体8a、8bが相互に電気的に接続される。
【0024】
次に、スリーブカバー13は、導体接続部10の外側に取付けられる円筒状のスリーブカバー本体18と、このスリーブカバー本体18の第1のケーブル7a側の端部(図中左側)に軸方向外方に向かって連設され、第1のケーブル7aの絶縁体12a側に向かって滑らかに縮径するラッパ状のテーパ部19とを備えており、スリーブカバー本体18の外周面には、複数個(例えば2個)の環状の凹溝20a、20bが軸方向に沿って離間して設けられ、また、スリーブカバー本体18の開放端(図中右側)およびテーパ部19の小径端(図中左側)には、必要により、内方に向かう第1、第2の環状部材18a、19aが連設されている。なお、スリーブカバー13は、アルミニウムや銅等の金属材料で形成されている。
【0025】
ここで、スリーブカバー本体18の外径は、第2のケーブル7bの絶縁体12bの外径と同径とされ、内径は、接続スリーブ9の外径と同径若しくはこれより若干大径とされている。また、テーパ部19の小径端の外径は、第1のケーブル7aの絶縁体12aの外径と同径とされ、更に、第1の環状部材18aの内径は、第2のケーブル7bの導体8bの外径と略同径とされ、第2の環状部材19aの内径は、第1のケーブル7aの導体8aの外径と略同径とされている。なお、第1、第2の環状部材18a、19aを有するスリーブカバー13においては、それ自身の位置決めを容易に行なうことができるという利点がある。
【0026】
このような構成のスリーブカバー13は、図3に示すように、その中心軸を通る平面で複数個に分割(例えば2分割)されており、分割された一対のスリーブカバー半部13a、13bは、分割面を対向させて次のようにして導体接続部10の外側に取付けられている。すなわち、一対のスリーブカバー半部13a、13bを導体接続部10の両側から挟むようにして配置し、凹溝20a、20b(図2参照)にOリング21a、21bを嵌着する。これにより、一対のスリーブカバー半部13a、13bが一体化される。なお、一対のスリーブカバー半部13a、13bを一体化する方法は、Oリング21a、21bの嵌着によるものに限定されず、例えば、一対のスリーブカバー半部13a、13bに、図3中点線で示すように、分割面と直交するようにネジ孔22a、22bをそれぞれ設け、これらのネジ孔22a、22bにボルト(不図示)を取付けて両者を一体化しても良い。
【0027】
一方、絶縁ブロックとしてのプレモールド型ゴムブロック絶縁体14は、シリコーンゴム製の円筒状の主絶縁層14aと、この主絶縁層14aの内周面に一体に埋め込み成形された円筒状の内部半導電層14bと、主絶縁層14aの外周面に一体に成形された外部半導電層14cとを備えている。
【0028】
ここで、プレモールド型ゴムブロック絶縁体14の挿通部は、第1のケーブル7aの絶縁体12aの外周面に配置される円筒状の第1の挿通部23aと、第2のケーブル7bの絶縁体12bおよびスリーブカバー本体18の外周面に配置される円筒状の第2の挿通部23bと、この第1、第2の挿通部23a、23b間に連通し、スリーブカバー13のテーパ部19の外周面に配置される円錐状の挿通部23cとを備えている。なお、第1の挿通部23aの内径は第1のケーブル7aの絶縁体12aの外径と同等かそれより若干小径とされ、第2の挿通部23bの内径は第2のケーブル7bの絶縁体12bの外径と同等かそれより若干小径とされ、円錐状の挿通部23cのテーパ径はスリーブカバー13のテーパ部19の外径と同等かそれより若干小径とされている。
【0029】
このような構成のプレモールド型ゴムブロック絶縁体14は、現地において、拡径冶具(不図示)を用いることによって、何れか一方のケーブル7a、7bに嵌挿される。そして、導体接続部10の形成作業が終了した後に、何れか一方のケーブル7a、7bに嵌挿しておいたプレモールド型ゴムブロック絶縁体14を規定位置に配置し、拡径冶具を取外す。これにより、プレモールド型ゴムブロック絶縁体14が導体接続部10の外周に第1、第2のケーブル7a、7bの絶縁体12a、12bの外周間に跨って被着され、自己収縮力によって絶縁体12a、12bの外周に密着されることになる。
【0030】
しかして、プレモールド型ゴムブロック絶縁体14の外周面には、一対の外部半導電層17a、17b及びケーブル遮蔽層16a、16b間に跨ってメッシュ状の遮蔽テープ24が巻回され、この外側には金属管等から成る保護管25が設けられる。なお、図中、26はポリ塩化ビニル等のデッピング等により形成される保護層、27a、27bは接地線、28a、28bは防水保護層、29は防水混和物をそれぞれ示している。
【0031】
このような構成のケーブル接続部においては、スリーブカバーに第1のケーブル側に向かって滑らかに縮径するテーパ部が設けられ、このテーパ部の外表面にプレモールド型ゴムブロック絶縁体の円錐状の挿通部が所定の面圧を維持して配設されていることから、スリーブカバーの外周面とプレモールド型ゴムブロック絶縁体の内周面間の界面にギャップを生ずる虞がなく、ひいては、絶縁性能の優れたケーブル接続部を提供することができる。
【0032】
以上の実施例においては、第1のケーブル7aとして、導体断面積が80mm2相当の66kV級CVケーブルを、第2のケーブル7bとして、導体断面積が400mm2相当の66kV級CVケーブルを使用した場合について述べているが、これらの第1、第2のケーブル7a、7bは、その絶縁体外径が多少太くなっても若しくは多少細くなっても一つのプレモールド型ゴムブロック絶縁体で対応可能とされている。例えば、第1の挿通部23aの内径が26mmとされ、第2の挿通部23bの内径が31.5mmとされたプレモールド型ゴムブロック絶縁体においては、前者については絶縁体外径が30.8mm〜34.7mmのケーブルに適用でき、後者については絶縁体外径が37〜44.1mmのケーブルに適用できる。また、本実施例においては、プレモールド型ゴムブロック絶縁体として、シリコーンゴム製のものを使用した場合について述べているが、本発明はこれに限定されず、例えば、エチレンプロピレンゴム材料で形成したプレモールド型ゴムブロック絶縁体を使用しても良い。但し、シリコーンゴム製のプレモールド型ゴムブロック絶縁体の方がエチレンプロピレンゴム製のプレモールド型ゴムブロック絶縁体よりも、耐熱性がよく、また、拡径性や復元性にも優れている。さらに、本実施例においては、絶縁ブロックの挿通部に円錐状の挿通部を設けた場合について述べているが、第1、第2のケーブルの外径差が小さい場合には、絶縁ブロックの挿通部に円錐状の挿通部を設けなくても良い。この場合においては、プレモールド型ゴムブロック絶縁体のゴムの収縮力によって、絶縁ブロックの挿通部をケーブル絶縁体の外周に密着させることができる。
【0033】
図4は、本発明の他の実施例に係るケーブル接続部の要部説明図である。なお、同図において、図1〜図3と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。図4において、導体接続部10の外側にテーパ部19を有するスリーブカバー13を取付け、この外側に、前述の実施例におけるプレモールド型ゴムブロック14と同様の形状を呈する絶縁ブロックを第1、第2のケーブル7a、7bの絶縁体12a、12bの外周間に跨って被着する点は、前述の実施例と同様である。
【0034】
この実施例においては、絶縁ブロックとして、品質管理の容易な工場において押出し注型により作成したポリオレフイン系樹脂ブロック14´が用いられる。
【0035】
かかるポリオレフイン系樹脂ブロック14´は、未架橋のポリエチレン樹脂で形成される主絶縁層14a´と、未架橋の半導電性ポリエチレン樹脂から成り、主絶縁層14a´の内外周に形成される内部半導電層14b´および外部半導電層14c´とを備えている。ここで、第1の挿通部23a´の内径は第1のケーブル7aの絶縁体12aの外径と同等とされ、第2の挿通部23b´の内径は第2のケーブル7bの絶縁体12bの外径と同等とされ、円錐状の挿通部23c´のテーパ径はスリーブカバー13のテーパ部19の外径と同等とされている。
なお、ポリオレフイン系樹脂ブロック14´は、その中心軸を通る平面で複数個に分割(例えば2分割)されている。
【0036】
このような構成のポリオレフイン系樹脂ブロック14´は、ケーブルの接続工事現場に搬入され、当該現場において加熱、加圧されて第1の挿通部23a´が第1のケーブル7aの絶縁体12aの外周面に、第2の挿通部23b´が第2のケーブル7bの絶縁体12bおよびスリーブカバー本体18の外周面に、円錐状の挿通部23c´がスリーブカバー13のテーパ部19の外周面にそれぞれ接着されることになる。
【0037】
この実施例においても、前述の実施例と同様に、滑らかに縮径するテーパ部の外表面にポリオレフイン系樹脂ブロックの円錐状の挿通部が加熱、加圧されて接着されていることから、スリーブカバーの外周面とポリオレフイン系樹脂ブロックの内周面間の界面にギャップを生ずる虞がなく、ひいては、絶縁性能の優れたケーブル接続部を提供することができる。
【0038】
なお、前述の実施例においては、33kV級のCVケーブルの中間接続部について述べているが、本発明は、この種のケーブルに限定されず、例えば、33kV未満若しくは33kVを超えるゴム、プラスチック絶縁ケーブルの中間接続部に適用してもよい。
【発明の効果】
【0039】
以上の説明から明らかなように、本発明のケーブル接続部によれば、滑らかに縮径するテーパ部の外表面に絶縁ブロックの円錐状の挿通部が被着されていることから、スリーブカバーの外周面と絶縁ブロックの内周面間の界面にギャップを生ずる虞がなく、ひいては、絶縁性能の優れたケーブル接続部を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】 本発明のケーブル接続部の半裁縦断面図。
【図2】 図1の要部拡大縦断面図。
【図3】 図1のA矢視図。
【図4】 本発明の他の実施例に係るケーブル接続部の要部縦断面図。
【図5】 従来のケーブル接続部の概略縦断面図。
【図6】 図5の要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
【0041】
7a・・・・・・第1のケーブル
7b・・・・・・第2のケーブル
8a、8b・・・・・・導体
9・・・・・・接続スリーブ
10・・・・・・導体接続部
12a、12b・・・・・・絶縁体
14・・・・・・絶縁ブロック(プレモールド型ゴムブロック絶縁体)
13・・・・・・スリーブカバー
18・・・・スリーブカバー本体
19・・・・・・テーパ部
23a・・・・・・第1の挿通部
23b・・・・・・第2の挿通部
23c・・・・・・円錐状の挿通部
Claims (1)
- 第1のケーブルの導体と、前記第1のケーブルの絶縁体の外径よりも大径の絶縁体を有する第2のケーブルの導体とを接続して成る導体接続部と、この導体接続部の外側に取付けられる円筒状の金属材料から成るスリーブカバーと、このスリーブカバーの外周に前記第1、第2のケーブルの絶縁体間に跨がって挿通される円筒状のプレモールド型ゴムブロックから成る絶縁ブロックとを備え、
前記スリーブカバーは、前記導体接続部の外側に取付けられる円筒状のスリーブカバー本体と、このスリーブカバー本体の前記第1のケーブル側の端部に軸方向外方に連設され、前記第1のケーブルの絶縁体側に向かって縮径するテーパ部とを備え、
前記絶縁ブロックの挿通部は、前記第1のケーブルの絶縁体の外周面に配置される円筒状の第1の挿通部と、前記第2のケーブルの絶縁体および前記スリーブカバー本体の外周面に配置される円筒状の第2の挿通部と、この第1、第2の挿通部間に連通し、前記スリーブカバーのテーパ部の外周面に配置される円錐状の挿通部とを備え、
前記テーパ部の小径端の外径は、前記第1のケーブルの絶縁体の外径と同径とされ、
前記絶縁ブロックは、差込み装着されて前記第1の挿通部が前記第1のケーブルの絶縁体の外周面に、前記第2の挿通部が前記第2のケーブルの絶縁体および前記スリーブカバー本体の外周面に、前記円錐状の挿通部が前記スリーブカバーのテーパ部の外周面にそれぞれ自己収縮力によって密接されることを特徴とするケーブル接続部。
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