JP4466987B2 - アントラピリドン化合物、水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents
アントラピリドン化合物、水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なアントラピリドン化合物のスルホン酸誘導体又はその塩、これを含有するインクジェット記録用水溶性マゼンタインク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタによる記録方法においては、インクの吐出方式について各種の方式が開発されているが、それらはいずれもインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材料(紙、フィルム、布帛等)に付着又は染着させて記録を行うものである。インクジェットプリンタによる記録方法は、記録ヘッドと被記録材料とが接触しない為音の発生がなく、凹凸面、柔軟物質、壊れ易い製品等、場所を選ばず印字できると言う特徴がある。またプリンタの小型化、高速化、カラー化が容易という特長の為、近年急速に普及し、今後も大きな伸長が期待されている。コンピュータのカラーディスプレイ上の画像又は文字情報をインクジェットプリンタにより、カラ−で記録するには、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の三原色にブラック(K)を加えた4色のインクによる減法混色法が採用されている。CRTディスプレイ等のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)による加法混色画像をインクジェットプリンタで被記録材料上にできるだけ忠実に再現するには、使用する色素、中でもY、M、Cのインクに使用される色素にはできるだけY、M、Cそれぞれの標準に近い色相を有し、且つ鮮明であることが望まれる。又、インク組成物が長期の保存に対し安定であり、又プリントした画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性、耐オゾン性等の堅牢度に優れている事が求められる。今後、使用分野を拡大すべく、広告等の展示物への応用を考えた場合、光(電灯、蛍光灯、日光等)や空気(酸化チッソガス、オゾンガス等のガスを含む)に曝される場合が多くなり、特に耐オゾン性に優れた画像を与えるインク組成物が求められる。インクジェットプリンタにより加工紙にプリントされた画像においては、オゾンにより退色するものがおおいが、この原因としては空気中のオゾンガスと加工紙に塗工されている無機物及び、/又はポリマーとの相互作用によるものと考えられるが、現在のところ詳細にはわかっていない。本発明はこれらの色相のインクのうちマゼンタインクに関するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタの用途はOA用小型プリンタから産業用の大型プリンタに拡大されており、印刷物を屋外にさらす機会が増えている事から耐水性及び耐光性および耐オゾン性等の堅牢性がこれまで以上に求められている。このうち耐水性については多孔質シリカ、カチオン系ポリマー、アルミナゾル又は特殊セラミックなど、インク中の色素を吸着し得る有機又は無機の微粒子をPVA樹脂などと共に紙の表面にコーティングすることにより大幅に改良され、このような紙が既にインクジェットプリント用の各種コート紙として市販されている。しかし、耐光性、耐オゾン性については、これを大幅に改良させる技術は未だ確立されておらず、光沢紙と呼ばれる加工紙に印刷をして長時間風通しのよい場所に放置すると変色や退色が生じてくる。これらを改良すべく現在は印刷後に印刷物にラミネート加工を施し、退色を押さえると言う方法がとられている。しかしこのような方法は時間、簡便さ及びコスト的に見ても、多くの難点を持っている。そこで根本的な改良として退色の少ないマゼンタ染料を開発する事が重要な課題となっている。
【0004】
インクジェット記録用水溶性インクに用いられるマゼンタの色素骨格としては、特開昭54ー89811、特開平8−60053及び同8−143798等にみられるキサンテン系と、特開昭61−62562、同62−156168、特開平3−203970、同7−157698及び特公平7−78190等にみられるH酸を骨格に有するアゾ系が代表的である。しかしキサンテン系については色相及び鮮明性は非常に優れているが耐光性が非常に劣る。またH酸を骨格に有するアゾ系については色相及び耐水性は良いものがあるが、耐光性及び鮮明性が劣る。特開平3−203970のようにこのタイプで鮮明性及び耐光性の優れたマゼンタ染料も開発されているが、銅フタロシアニン系に代表されるシアン染料やイエロー染料など他の色相の染料に比べ耐光性は依然劣る水準である。また光沢紙印刷後、風通しの良好な場所で生じる変色、退色の問題もある。
【0005】
さらに鮮明性及び耐光性の優れるマゼンタの色素骨格としては特開昭59−74173及び特開平2−16171等にみられるアントラピリドン系があるが、色相、鮮明性、耐光性、耐水性、および耐オゾン性、溶解安定性のすべてについて満足する水準にあるものは未だ得られていない。
本発明は、インクジェット記録に適する色相と鮮明性を有し、且つ記録物の耐光及び耐オゾン性などの堅牢度が強いマゼンタの水性インク組成物を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったものである。
即ち本発明は、
【0007】
(1)式(1)
【0008】
【化5】
【0009】
(式(1)中、Rは水素原子又はメチル基、Xはフェニル基、フェノキシ基又はハロゲン原子を、nは1から4の整数をそれぞれ表す)
で表されるアントラピリドン化合物又はそれらの塩
(2)nが2から4である請求項1の式(1)で表されるアントラピリドン化合物又はそれらの塩
(3)Xがフェニル基である請求項2のアントラピリドン化合物又はそれらの塩
(4)式(2)
【0010】
【化6】
【0011】
(式(2)中、Xはフェニル基、フェノキシ基又はハロゲン原子を表す)で表される化合物又はそれらの塩
(5)式(3)
【0012】
【化7】
【0013】
(式(3)中、Xはフェニル基、フェノキシ基又はハロゲン原子を表す)で表されるアントラピリドン化合物又はそれらの塩
(6)式(4)
【0014】
【化8】
【0015】
で表されるアントラピリドン化合物又はその塩
(7)(1)ないし(6)のアントラピリドン化合物又はその塩を含有する事を特徴とする水性マジェンタインク組成物
(8)水及び水溶性有機溶剤を含有する(7)に記載の水性マゼンタインク組成物
(9)インクジェット記録用である(7)ないし(8)のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物
(10)インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、インクとして(7)ないし(9)のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法
(11)インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、マゼンタインクとして(7)ないし(9)のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を使用し、シアンインクとして水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法
(12)被記録材がポリアミド繊維材料であり、且つインク組成物を付与した後に該繊維材料を熱処理することを特徴とする(10)ないし(11)に記載のインクジェット記録方法
(13)被記録材が情報伝達用シートである(10)ないし(11)に記載のインクジェット記録方法
(14)情報伝達用シートが表面処理されたシートである(13)に記載のインクジェット記録方法
(15)(7)ないし(9)のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を含有する容器及び水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインキ組成物を含有する容器が装填されたインクジェットプリンター
に関する。
【0016】
本発明を詳細に説明する。
式(1)のアントラピリドン化合物は、例えば次のようにして得られる。即ち、式(6)
【0017】
【化9】
【0018】
で示される化合物1モルにエチルベンゾイルアセテート1.1〜3モルを、キシレン等の溶媒中、炭酸ナトリウムや無水酢酸ナトリウムの触媒量の存在下、130〜145℃、2〜10時間加熱し、その間生成する水及びエタノールを溶媒と共に、共沸させながら閉環反応を行い、式(7)
【0019】
【化10】
【0020】
の化合物が得られる。次いで、5%〜30%発煙硫酸中、式(7)の化合物を添加し、5〜100℃にて、15分〜10時間でスルホン化を行うことにより、式(1)のアントラピリドン化合物が得られる。
【0021】
本発明の新規なアントラピリドン化合物は、式(1)で表される。式(1)において、フェノキシ基における置換基のXとしては、フェノキシ基のパラフェニル基、オルソフェニル基、パラフェノキシ基、パラクロル基、オルソクロル基、パラブロム基等があげられる。
【0022】
本発明の前記式(2)で表される化合物の具体例を以下に示す。
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】
【0033】
【化21】
【0034】
本発明の化合物は遊離酸の形で、あるいはその塩の形で存在しうる。本発明では、式(2)の化合物のスルホン化物は遊離酸として、又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩またはアンモニウム塩として使用できる。好ましい塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及びモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等のアルカノールアミン塩があげられる。
式(2)の化合物のスルホン化物の塩は例えば次のようにして調製される。
先ずスルホン化反応液を氷水中に添加後食塩を加えて塩析、濾過することにより式(2)の化合物のスルホン化物のナトリウム塩をえる。ついでこのナトリウム塩を水に溶解し、酸を加えて結晶を析出させた後、濾過し遊離酸の形で色素のケ−キを得る。次にこの遊離酸の形の色素を水に溶解乃至懸濁せしめ、上記したようなアミン類、金属塩を添加し、溶解することにより式(2)の化合物のスルホン化物の所望の塩が得られる。
【0035】
本発明の水性インク組成物は、前記の色素成分を水又は必要により水と水溶性有機溶剤との混合物に溶解したものである。インクのpHは6〜10程度が好ましい。この水性インク組成物をインクジェット記録用プリンタで使用する場合、色素としては金属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機物の含有量の少ないものを用いるのが好ましく、その含有量の目安は例えば、塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムの総含量として1重量%以下である。無機物の少ない本発明の色素成分を製造するには、例えば逆浸透膜による通常の方法又は本発明の色素成分の乾燥品あるいはウェットケーキをアルコール及び水の混合溶媒中で撹拌し、濾過、乾燥する方法等で脱塩処理すればよい。
【0036】
本発明の水性インク組成物は水を主要媒体として調製されるが、本発明の色素成分は該水性インク組成物中に、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは2〜8重量%程度含有される。本発明の水性インク組成物にはさらに水溶性有機溶剤0〜30重量%、インク調製剤0〜5重量%を含有していても良い。
【0037】
本発明のインク組成物は、蒸留水等不純物を含有しない水に、本発明の前記化合物及び必要により、下記する水溶性有機溶剤、インク調製剤等を添加混合することにより調製される。また、水と下記水溶性有機溶剤、インク調製剤等との混合物に本発明の化合物を添加、溶解してもよい。また必要ならインク組成物を得た後で濾過を行い、狭雑物を除去してもよい。
【0038】
使用し得る水溶性有機溶剤の具体例としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール等のC1 〜C4 アルカノール、N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリジン−2−オン等のラクタム類、尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン又は1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン等の環式尿素、アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトン又はケトアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、エチレングリコール、1,2−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC2 〜C6 アルキレン単位を有するモノー、オリゴー又はポリアルキレングリコール又はチオグリコール、グリセリン、ヘキサン−1.2.6−トリオール等のポリオール(トリオール)、エチレングリコールモノメチルーエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールのC1 〜C4 アルキルエーテル、γーブチロラクトン又はジメチルスルホキシド等があげられる。これらの水溶性有機溶剤は2種以上併用しても良い。
【0039】
有利な水溶性有機溶媒としては、N−メチルピロリジン−2−オン、C2 〜C6 アルキレン単位を有するモノ、ジ又はトリアルキレングリコール、好ましくはモノ、ジ又はトリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、特に、N−メチルピロリジン−2−オン、ジエチレングリコール、ジメチルスルホキシドの使用が好ましい。
【0040】
インク調製剤としては、例えば防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、染料溶解剤、界面活性剤等があげられる。防腐防黴剤としては、例えばデヒドロ酢酸ソーダ、ソルビン酸ソーダ、2ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等があげられる。pH調整剤としては、調合されるインク組成物に悪影響を及ぼさずに、インク組成物のpHを6〜11の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。その例として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。キレート試薬としては、例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどが挙げられる。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグルコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
【0041】
本発明のインクジェット記録方法を適用しうる被記録材としては例えば紙、フィルム等の情報伝達用シート、繊維及び皮革等が挙げられる。情報伝達用シートについては、表面処理されたもの、具体的にはこれらの基材にインク受容層を設けたものが好ましい。インク受容層は、例えば上記基材にカチオン系ポリマーを含浸あるいは塗工することにより、また多孔質シリカ、アルミナゾルや特殊セラミックス等インク中の色素を吸収し得る無機微粒子をポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーと共に上記基材表面に塗工することにより設けられる。このようなインク受容層を設けたものは通常インクジェット専用紙(フィルム)あるいは光沢紙(フィルム)と呼ばれ、例えばピクトリコ(旭硝子(株)製)、カラーBJペーパー、カラーBJフォトフィルムシート(いずれもキャノン(株)製)、カラーイメージジェット用紙(シャープ(株)製)、スーパーファイン専用光沢フィルム(エプソン(株)製)、ピクタファイン(日立マクセル(株)製)等として市販されている。なお、普通紙にも利用できることはもちろんである。
【0042】
また繊維としてはナイロン、絹及びウール等のポリアミド繊維が好ましく、不織布や布状のものが好ましい。これらの繊維については、本発明のインク組成物を該繊維に、好ましくはインクジェット記録方法により付与した後、湿熱(例えば約80〜120℃)あるいは乾熱(例えば約150〜180℃)の固着工程を加えることで該繊維内部に色素を染着させることができ、鮮明性、耐光性及び耐洗濯性に優れた染色物を得ることができる。
【0043】
本発明のインクジェット記録方法で、被記録材に記録するには、例えば上記の水性マゼンタインク組成物を含有する容器をインクジェットプリンターにセット(装填)し、通常の方法で、被記録材に記録すればよい。インクジェットプリンターとしては、例えば機械的振動を利用したピエゾ方式のプリンターや加熱により生ずる泡を利用したバブルジェット(R)方式のプリンター等があげられる。
【0044】
本発明のインクジェット記録方法では、本発明の水性マゼンタインク組成物はイエローインク組成物、シアンインク組成物、必要に応じ、ブラックインク組成物と併用されうる。併用しうるシアンインク組成物として、水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインキ組成物を使用する場合、本発明の水性マゼンタインク組成物と併用することにより、両者の混色後の耐光性試験に於ける色調の変化が少なくなる。水溶性金属フタロシアニン色素における金属としては、例えば銅、ニッケル、アルミニウム等があげられるが、銅が好ましい。水溶性銅フタロシアニン色素の例としては、例えばC.I.ダイレクト・ブルー86、C.I.ダイレクト・ブルー87、C.I.ダイレクト・ブルー199、C.I.アシッド・ブルー249、C.I.リアクティブ・ブルー7、C.I.リアクティブ・ブルー15、C.I.リアクティブ・ブルー21、C.I.リアクティブ・ブルー71等があげられる。
【0045】
水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインキ組成物は、例えば本発明の水性マゼンタインク組成物の製法に準じて製造され、容器に注入され、この容器を、本発明の水性マゼンタインク組成物を含有する容器と同様に、インクジェットプリンターの所定位置にセットされて、使用される。
【0046】
本発明の水性インク組成物は、鮮明なマゼンタ色であり、他のイエロー、シアンのインクと共に用いる事で、広い可視領域の色調を色出しする事ができ、耐オゾン性及び耐光性、耐水性に優れたイエロー、シアン、ブラックと共に用いることにより、特に耐オゾン性に優れ、かつ耐光性、耐水性においても優れた記録物を得ることができる。
【0047】
【実施例】
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。尚、本文中「部」及び「%」とあるのは、特別の記載のない限り重量基準である。
【0048】
実施例1
(1)キシレン210部中に、式(8)
【0049】
【化22】
【0050】
の化合物67.5部、炭酸ナトリウム1.4部、エチルベンゾイルアセテート67.2部を順次仕込み、加熱する。140〜143℃の温度にて4時間反応を行う。その間、生成する水及びエタノールをキシレンと共に留出させる。反応完結後、水冷し、メタノール175部を加え、30分間撹拌後、濾過し、メタノール400部で洗浄、次いで湯洗、乾燥して、式(9)
【0051】
【化23】
【0052】
の化合物76.1部を、赤色針状結晶として得る。
(2)96.6%硫酸142.3部に氷水にて外冷しながら、30.6%発煙硫酸207.7部を加え、12%発煙硫酸350部を調製する。次いで室温にて、(1)で得られた式(9)の化合物42.7部を20〜40℃にて、30分で添加する。次いで加熱し、60〜70℃にて2時間攪拌し、スルホン化反応を完結させる。次いで、氷水中に、上記の反応液を加え、氷及び水で総液量を1000部に調整する。濾過し、僅かな不溶解分を取り除き、母液を撹拌しながら、食塩200部を加え1時間撹拌する。沈殿を濾過し、20%食塩水溶液50部で洗浄し、ウェットケーキを得る。
このケーキを再度、水と共に撹拌し、液量を1000部に調整する。食塩200部を加えて3時間撹拌し、得られた沈殿を、濾過、次いで20%食塩水溶液100部で洗浄、乾燥して式(4)の化合物のナトリウム塩、65.0部を明赤色結晶として得る。
λmax=528.2nm(水溶液中)、水に対する溶解度:100g/L以上
【0053】
実施例2
(1)キシレン180部中に、式(10)
【0054】
【化24】
【0055】
の化合物43.4部、炭酸ナトリウム0.9部、エチルベンゾイルアセテート43.3部を順次仕込み、加熱する。138℃から141℃の温度にて6時間反応を行う。その間、生成する水及びエタノールをキシレンと共に留出させる。反応完結後、水冷し、メタノール200部を加え、30分間撹拌後、濾過し、メタノール250部で洗浄、次いで湯洗、乾燥して、式(11)
【0056】
【化25】
【0057】
の化合物50.3部を、黄味赤色針状結晶として得る。
(2)96.6%硫酸52.9部に、氷水にて冷却しながら、31.7%発煙硫酸47.1部を加え、6.5%発煙硫酸100部を調製する。次いで氷水冷却下、10〜15℃にて、(1)で得られた式(11)の化合物12.2部を15〜20℃にて、1時間で添加する。次いで15〜20℃にて2時間攪拌し、スルホン化反応を完結させる。
次いで、氷水中に、上記の反応液を加え、氷及び水で総液量を450部に調整する。加熱して、約60℃の温度にて撹拌しながら、食塩48部を加え1時間撹拌する。沈殿を濾過し、20%食塩水溶液50部で洗浄し、ウェットケーキを得る。
このケーキを再度、水と共に撹拌し、液量を300部に調整する。濾過を行い、少量の不溶解物を除去した後、母液を撹拌しながら食塩52.5部を加えて30分間撹拌し、結晶を析出させる。更に、食塩17.5部を加えて30分撹拌後、濾過、次いで20%食塩水溶液50部で洗浄し、式(5)の化合物のナトリウム塩のウェットケーキ32部を得る。(3)(2)で得られたウェットケーキをメタノール250部と共に、室温にて、30分撹拌し、濾過、メタノール200部で洗浄、乾燥して、式(5)の化合物13.3部を明るい黄味赤色結晶として得る。
λmax=531.0nm(水溶液中)、水に対する溶解度:100g/L以上
【0058】
実施例3
96.6%硫酸46.3部に、氷水にて冷却しながら、31.7%発煙硫酸53.7部を加え、10%発煙硫酸100部を調製する。次いで室温にて、実施例2の(1)で得られた式(11)の化合物9.2部を約30分で加える。次いで加熱し、25〜30℃にて1.5時間反応させる。更に加熱し、60〜70℃にて1.5時間、スルホン化反応を行い、反応を完結させる。
次いで、氷水中に、上記の反応液を加え、氷及び水で総液量を300部に調整する。食塩60部を加え1時間撹拌する。この水溶液中に、メタノール600部を加えて沈殿を析出させ、1時間撹拌後、濾過し、メタノール300部で洗浄、乾燥して、式(12)の化合物を赤色結晶として得る。
λmax=529.6nm(水溶液中)、水に対する溶解度:100g/L以上
【0059】
実施例4
(1)キシレン100部中に、式(13)
【0060】
【化26】
【0061】
の化合物26.4部、炭酸ナトリウム0.6部、エチルベンゾイルアセテート28.8部を順次仕込み、加熱する。140〜143℃の温度にて4時間反応を行う。その間、生成する水及びエタノールをキシレンと共に留出させる。反応完結後、水冷し、メタノール150部を加え、30分間撹拌後、濾過し、メタノール200部で洗浄、次いで湯洗、乾燥して、式(14)
【0062】
【化27】
【0063】
の化合物33.2部を、赤色針状結晶として得る。
(2)96.6%硫酸39.7部に、氷水にて冷却しながら、31.7%発煙硫酸35.3部を加え、6.5%発煙硫酸75部を調製する。次いで氷水冷却下、10〜15℃にて、(1)で得られた式(14)の化合物8.5部を15〜20℃にて、15分で添加する。次いで加熱して、50〜60℃にて2時間反応させ、更に、70〜80℃にて2時間反応させる。次いで、氷水中に、上記の反応液を加え、氷及び水で総液量を300部に調整する。室温にて、撹拌しながら、食塩45部を加え1時間撹拌する。沈殿を濾過し、20%食塩水溶液50部で洗浄し、乾燥して式(15)の化合物8.8部及び式(16)の化合物2.2部の混合物からなる赤色結晶の11部が得られる。
λmax=527.8nm(水溶液中)、水に対する溶解度:100g/L以上
【0064】
実施例5
(A)インクの調製
下記表1に記載の組成の混合物を(インク時pH=8〜10)調製し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過する事により本発明のインクジェット用水性インク組成物を得た。
【0065】
表1(組成)
実施例1で得られた色素 3.0部
水、水酸化アンモニウム 78.0部
グリセリン 5.0部
尿素 5.0部
N−メチル−2−ピロリドン 4.0部
IPA 3.0部
ブチルカルビトール 2.0部
計 100部
【0066】
(比較対照)
比較例1としてC.I.Acid Red 82、比較例2としてC.I.Direct Red 227の染料を用い実施例2の表1の組成比を適用して本発明の水性マゼンタインク組成物と光学密度が合うように調整し比較例1及び比較例2のマゼンタインク組成物を作製し、比較に供した。
【0067】
(B)インクジェットプリント
インクジェットプリンター(商品名:NEC(株)製 商品名PICTY 100L)を用いて、市販の専用紙(キャノン(株)製 PR−101)と、市販の専用紙(EPSON(株)製 PM写真用紙)にインクジェット記録を行った。
【0068】
(C)記録画像の評価
記録画像の色相、鮮明性、各試験における色差を測色機(GRETAG SPM50:GRETAG社製)を用いて測色し、L* 、a* 、b* 値、各試験前後の記録画像紙の色差(ΔE)を測定した。また鮮明性はC* =((a* )2 +(b* )2 )1/2 で評価した。
▲1▼耐光性試験
カーボンアークフェードメーター(スガ試験機社製)を用い、記録紙に20時間照射した。照射前後の変化をJISブルースケールに準じて判定するとともに、上記の測色システムを用いて照射前後の色差を測定した。
▲2▼耐オゾン試験
オゾンウェザーメーター(スガ試験機社製)を用い、記録画像を濃度4ppm、温度40℃、時間20時間の条件下で試験を行った。上記の測色システムを用いて処理前後の色差を測定した。
【0069】
本発明の水性マゼンタインク組成物による、専用紙上の記録画像の色相、鮮明性、鮮明差(ΔC)および耐光試験、耐オゾン試験の結果を示す。
専用紙(キャノン(株)製 PR−101)での評価結果を表2に示す。
専用紙(EPSON株)製 PM写真用紙)での評価結果を表3に示す。
各、サンプルは以下の記号で表示した。
M1:実施例5のインク組成物
M2:比較例1のインク組成物
M3:比較例2のインク組成物
【0070】
【0071】
【0072】
表1、表2より、本発明のマゼンタインク組成物は、比較例1および比較例2のマゼンタインク組成物に比べ、特にオゾン耐性が強い事から、印刷画像を長時間保管、掲示した場合日光や空気中に含まれるガス等の成分に影響されにくい事から画像の長期保存性に優れたマゼンタインクとして極めて有用である。
【0073】
表2、表3より、本発明のインク組成物は、色相及び鮮明性が比較例1のアントラピリドン系のC.I.Acid Red 82に比べ紫み冴えであり理想に近いマジェンタである。またC*の値が大きく鮮明度が高く非常に優れているといえる。
【0074】
表2、表3より、本発明のインク組成物は、現在インクジェットのマジェンタ成分として使用されている比較例2のC.I.Direct Red 227に比べ耐光性も良好である事から、印刷画像が長期的に保存できる。 又、本発明の化合物は、溶解度が100g/L以上とインクジェット用の色素としては非常に優れており、高濃度のインクが作製可能である。
【0075】
【発明の効果】
本発明のアントラピリドン化合物及びこれを含有するマゼンタインク組成物は非常に水溶解性に優れ、インク組成物製造過程でのメンブランフィルターに対する濾過性が良好という特徴を有する。又、このアントラピリドン化合物は生体に対する安全性も高い。更に本発明のインク組成物は長期間保存後の結晶析出、物性変化、色変化等もなく、貯蔵安定性が良好である。又、本発明のインク組成物をインクジェット記録用のマゼンタインクとして使用した印刷物は特に耐オゾン性に優れ、又耐光性、耐湿性においても優れるので、イエロー、シアン及びブラック染料と共に用いることで耐オゾン性および耐光性、耐水性に優れた各色のインクジェット記録が可能であり、特にインク受容層を有する情報記録紙に対してその効果が顕著に表れる。更に印刷面は鮮明で理想に近いマゼンタ色であり、他のイエロー、シアンのインクと共に用いる事で、広い可視領域の色調を色出しする事ができる。従って、本発明のアントラピリドン化合物はインクジェット記録用のマゼンタインク用色素として非常に有用である。
Claims (15)
- nが2から4である請求項1の式(1)で表されるアントラピリドン化合物又はそれらの塩。
- Xがフェニル基である請求項2のアントラピリドン化合物又はそれらの塩。
- 請求項1ないし6のアントラピリドン化合物又はその塩を含有する事を特徴とする水性マゼンタインク組成物。
- 水及び水溶性有機溶剤を含有する請求項7に記載の水性マゼンタインク組成物。
- インクジェット記録用である請求項7ないし8のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物。
- インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、インクとして請求項7ないし9のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法。
- インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、マゼンタインクとして請求項7ないし9のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を使用し、シアンインクとして水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 被記録材がポリアミド繊維材料であり、且つインク組成物を付与した後に該繊維材料を熱処理することを特徴とする請求項10ないし11に記載のインクジェット記録方法。
- 被記録材が情報伝達用シートである請求項10ないし11に記載のインクジェット記録方法。
- 情報伝達用シートが表面処理されたシートである請求項13に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項7ないし9のいずれか一項に記載の水性マゼンタインク組成物を含有する容器及び水溶性金属フタロシアニン色素を含有する水性シアンインキ組成物を含有する容器が装填されたインクジェットプリンター。
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