JP4162318B2 - 水性インクセット、着色方法及びその着色体 - Google Patents

水性インクセット、着色方法及びその着色体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクセット及び着色体に関する。
【0002】
【従来の技術】
今後のマルチメディア時代を控えて文字、映像のデジタル化が急速に進展することが予想される。これらの進展を図るにはプリンターが必要であり、中でもインクジェットプリンタが中心として期待されている。
インクジェットプリンタによる記録方法としてはインクの各種吐出方式が開発されているが、いずれもインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材料(紙、フィルム、布帛等)に付着させ記録を行うものである。これは、記録ヘッドと被記録材料とが接触しない為音の発生がなく静かであり、また小型化、高速化、カラー化が容易という特長の為、近年急速に普及しつつあり、今後とも大きな伸長が期待されている。この中で、コンピューターのカラーディスプレー上の画像又は文字情報をインクジェットプリンターにより、カラ−で記録するには、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクによる減法混色で表現される。CRTディスプレー等のR、G、Bによる加法混色画像を減法混色画像でできるだけ忠実に再現するには、使用する色素、中でもYMCのインクに使用される色素にはできるだけYMCそれぞれの理想色に近い色相を有し、且つ鮮明性であることが望まれる。又、インク組成物は長期の保存に対し安定であり、又プリントした画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性等の堅牢度に優れている事が求められる。
耐水性については、被記録材料での改良が進められているが、耐光性の向上には効果的方法が見つけられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コンピューターのカラーディスプレーのハードコピーをオリジナルに可能な限り忠実に表示するため、インクジェットカラープリンタ用のインキに使用する色素は鮮明である必要がある。これらのうち特にマゼンタは、幅広い配合色を得るのに適する色相でかつ鮮明であるものは耐光レベルが低いという問題がある。
また、イエロー・マゼンタ・シアン各色、さらにそれぞれの配合色の退色度にばらつきが大きいと、画像が単に薄くなるだけでなく、色目も変化してしまうという問題がある。退色するとしても各色同等に退色するほうがよい。さらに、本発明者等の検討により、インク個々の耐光レベルが高くても、配合色になると耐光レベルが急に落ちる組み合わせがあるという問題があることを見出した。
本発明は、インクジェットプリントをはじめとするカラーの記録に用いる、幅広い配合色を得るのに適する色相と鮮明性を有し、且つそれによる記録物の単色または配合色の耐光及びその他の諸堅牢度が強く、更に安全性の高いマゼンタ・シアン色の水性インク組成物からなるインクセットを提供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったものである。即ち本発明は、
(1)カラー画像形成に用いるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなる水性インクセットであって、前記シアンインクがフタロシアニン骨格を有する色素を含有し、前記マゼンタインクが式(1)
【0005】
【化3】
Figure 0004162318
【0006】
(式中、R1 ’はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基又はベンゾイル基を、R2 は水素原子又はアルキル基を、R3 、R4 はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基をそれぞれ表す。)
で示されるアントラピリドン化合物のスルホン酸誘導体である色素を含有することを特徴とする水性インクセット、
(2)カラー画像形成に用いるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなる水性インクセットであって、前記シアンインクがフタロシアニン骨格を有する色素を含有し、前記マゼンタインクが式(2)
【0007】
【化4】
Figure 0004162318
【0008】
(式中、R1 はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ベンゾイル基又は3−スルホベンゾイル基を、R2 は水素原子又はアルキル基を、R3 、R4 はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を、nは1〜2の整数をそれぞれ表す。)
で示されるアントラピリドン系色素を含有することを特徴とする水性インクセット、
(3)R1 はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ベンゾイル基または3−スルホベンゾイル基を、R2 は水素原子又はメチル基を、R3 は3位に結合した水素原子、メチル基又はクロル基を、R4 は水素原子をそれぞれ表し、nは1〜2の整数でありスルホン酸基が4位又は4位と6位に結合している(2)の水性インクセット、
(4)R1 はアルコキシカルボニル基又はカルボキシ基を、R2 は水素原子又はメチル基を、R3 は3位に結合した水素原子又はメチル基を、R4 は水素原子をそれぞれ表し、nは2でありスルホン酸基が4位と6位に結合している(2)の水性インクセット、
(5)(1)ないし(4)の水性インクセットのインクで着色された着色体、
(6)着色がプリンタによりなされた請求項(5)の着色体、
(7)インク滴を記録信号に応じてオリフィスから吐出させて被記録材料に着色を行うインクジェット着色方法において、インクが(1)ないし(4)に記載のインクセットのインクであることを特徴とするインクジェット着色方法、
(8)被着色材が情報伝達シートである(7)に記載のインクジェット着色方法、
(9)情報伝達シートが表面処理されたシートである(8)に記載のインクジェット着色方法、
(10)被着色材がポリアミド系繊維材料であり、且つインクを付与した後に該繊維材料を熱処理することを特徴とする(7)に記載のインクジェット着色方法、
(11)インクを収容したインク収容部、該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた記録ユニットにおいて、インク収容部に請求項1ないし4に記載のインクセットのインクを含むことを特徴とする記録ユニット、
(12)インクを収容したインク収容部、該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた記録ユニットを備えたインクジェット記録装置において、インク収容部に請求項1ないし4に記載のインクセットのインクを含むことを特徴とするインクジェット記録装置、
に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のインクセットは、インクジェットプリントをはじめとするカラーの記録に用いる、幅広い配合色を得るのに適する色相と鮮明性を有し、且つそれによる記録物の単色または配合色の耐光及びその他の諸堅牢度が強いシアン色水溶性インクとマゼンタ色水性インクのセットである。
本発明において使用するフタロシアニン骨格を有するシアン色素としては、例えばC.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー87、C.I.ダイレクトブルー199、C.I.アシッドブルー249、C.I.アシッドブルー279、C.I.アシッドブルー289、C.I.リアクティブブルー7,C.I.リアクティブブルー21,C.I.リアクティブブルー71等があげられる。
【0010】
本発明において使用する前記フタロシアニン骨格を有するシアン色素は塩となっていても良い。その塩は、スルホン酸基又はカルボキシル基における塩であり、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、置換アンモニウムを包含するアンモニウム塩等があげられる。置換アンモニウムを包含するアンモニウム塩としては、モノ−、ジ−、トリ−又は4級−の置換もしくは未置換のアルキルアンモニウムあるいは、モノ−、ジ−、トリ−又は4級−の置換もしくは未置換のアルカノールアンモニウムがあげられる。
【0011】
本発明において使用するアントラピリドン骨格を有するマゼンタ色素としては、例えば前記式(1)または(2)で表せるような化合物があげられる。
【0012】
前記式(1)のR1 ’はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基又はベンゾイル基であり、(2)のR1 はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ベンゾイル基又は3−スルホベンゾイル基である。R1 ’、R1 のアルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等C1〜C6のアルコキシカルボニル基等が挙げられる。 前記式(1)及び(2)においてR2 は水素原子又はアルキル基である。R2のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等C1〜C10のアルキル基があげられる。
【0013】
前記式(1)及び(2)においてR3 、R4 はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表す。ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等があげられる。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等C1〜C4のアルキル基があげられる。アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等C1〜C6のアルコキシ基があげられる。R3 、R4 の結合位置は、イミノ基の結合位置を1位とすると、R3 が2位または3位、R4 が3位または4位である。前記式(2)においてnは0〜3の整数である。nが1〜3の整数であるとき、スルホン酸基は、イミノ基の結合位置を1位とすると、2位、4位又は6位のいずれかに結合している。
【0014】
前記式(1)及び(2)において、R1 ’又はR1 、R2 、R3 、R4 及び式(2)におけるnの好ましい組み合わせとしては、例えばR1 ’又はR1 がアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ベンゾイル基又は3ースルホベンゾイル基、R2 が水素原子又はメチル基、R3 が3位に結合した水素原子、メチル基叉はクロル基、R4 が水素原子、nが1〜2の整数でありスルホン酸基が4位又は、4位と6位に結合している場合である。より好ましくは、R1 ’又はR1 がアルコキシカルボニル基又はカルボキシ基、R2 が水素原子又はメチル基、R3 が3位に結合した水素原子又はメチル基、R4 が水素原子、nが2でありスルホン酸基が4位と6位に結合している場合である。更に好ましくは、R1 ’又はR1 がエトキシカルボニル基又はカルボキシ基、R2 がメチル基、R3 が3位に結合した水素原子又はメチル基、R4 が水素原子、nが2でありスルホン酸基が4位と6位に結合している場合である。
【0015】
本発明において、前記式(1)化合物のスルホン酸誘導体としては、遊離のスルホン酸及びその塩が挙げられる。又、前記式(2)で示されるアントラピリドン系色素は、スルホン酸基における塩となっていてもよい。前記式(1)のスルホン酸誘導体(具体的には、例えば前記式(2)で示される化合物)の塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、各種アミンとの塩等があげられる。各種アミンとしては、例えばモノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン等C1〜C4のアルカノールアミン等があげられる。
【0016】
マゼンタ色素またはシアン色素の上記の各々の塩を得るには、例えば、得られたナトリウム塩の結晶を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、場合により濾過して得られるケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミン等のアミンを添加することにより、それぞれカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩等のアミン塩とすることができる。次に、前記式(1)及び(2)で示される化合物の具体例を次に示す。
【0017】
(表1)
表1
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
01 -COOC2H5 -CH3 H H 0
21 -COOC2H5 -CH3 H H 2(4,6位) Na
02 -COOC2H5 -CH3 H -CH3(3位) 0
22 -COOC2H5 -CH3 H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
03 -COOC2H5 H H -CH3(3位) 0
23 -COOC2H5 H H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
04 -COOC2H5 H H H 0
24 -COOC2H5 H H H 2(4,6位) Na
34 -COOH H H H 2(4,6位) Na
05 -COPh H H -CH3(3位) 0
25 -COPh H H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
35 -3S-BENZOYL H H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
06 -COPh -CH3 H H 0
26 -COPh -CH3 H H 2(2,4位) Na
36 -3S-BENZOYL -CH3 H H 2(2,4位) Na
【0018】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
07 -COPh H H H 0
27 -COPh H H H 2(2,4位) Na
37 -3S-BENZOYL H H H 2(2,4位) Na
08 -COPh -CH3 H -CH3(3位) 0
28 -COPh -CH3 H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
31 -COOH -CH3 H H 2(4,6位) Na
09 -COOC2H5 -CH3 H -CH3(4位) 0
29 -COOC2H5 -CH3 H -CH3(4位) 1(2位) Na
010 -COOC2H5 -CH3 H -CH3(2位) 0
210 -COOC2H5 -CH3 H -CH3 1(4位) Na
011 -COOC2H5 -CH3 H -Cl(3 位) 0
211 -COOC2H5 -CH3 H -Cl(3 位) 2(4,6位) Na
【0019】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
012 -COOC2H5 -CH3 H -Cl(4 位) 0
212 -COOC2H5 -CH3 H -Cl(4 位) 1(2位) Na
013 -COOC2H5 -CH3 H -OCH3(4 位) 0
213 -COOC2H5 -CH3 H -OCH3(4 位) 1(2位) Na
014 -COOC2H5 -CH3 H -OCH3(2 位) 0
214 -COOC2H5 -CH3 H -OCH3(2 位) 1(4位) Na
015 -COOC2H5 -CH3 -CH3(2 位)-CH3(6 位) 0
215 -COOC2H5 -CH3 -CH3(2 位)-CH3(6 位) 1(4位) Na
016 -COOC2H5 -CH3 H -C4H9(4 位) 0
216 -COOC2H5 -CH3 H -C4H9(4 位) 1(2位) Na
017 -COOC2H5 -C2H5 H H 0
217 -COOC2H5 -C2H5 H H 2(2,4位) Na
018 -COOC2H5 -C4H9 H H 0
218 -COOC2H5 -C4H9 H H 2(2,4位) Na
【0020】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
019 -COOC2H5 H H -CH3(4位) 0
219 -COOC2H5 H H -CH3(4位) 1(2位) Na
319 -COOC2H5 H H -CH3(4位) 2(2,6位) Na
020 -COOC2H5 H H -CH3(2位) 0
220 -COOC2H5 H H -CH3(2位) 1(4位) Na
021 -COOC2H5 H H -Cl(3 位) 0
221 -COOC2H5 H H -Cl(3 位) 2(4,6位) Na
022 -COOC2H5 H H -Cl(4 位) 0
222 -COOC2H5 H H -Cl(4 位) 1(2位) Na
023 -COOC2H5 H H -OCH3(4 位) 0
223 -COOC2H5 H H -OCH3(4 位) 1(2位) Na
024 -COOC2H5 H H -CH3(2位) 0
224 -COOC2H5 H H -CH3(2位) 1(4位) Na
025 -COOC2H5 H H -C4H9-n(4 位) 0
225 -COOC2H5 H H -C4H9-n(4 位) 1(2位) Na
【0021】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
026 -COOCH3 H H H 0
226 -COOCH3 H H H 2(2,4位) Na
027 -COOC4H9 H H H 0
227 -COOC4H9 H H H 2(2,4位) Na
028 -COPh -CH3 H -CH3(4位) 0
228 -COPh -CH3 H -CH3(4位) 1(2位) Na
029 -COPh -CH3 H -CH3(2位) 0
229 -COPh -CH3 H -CH3(2位) 2(4,6位) Na
030 -COPh -CH3 H -Cl(3 位) 0
230 -COPh -CH3 H -Cl(3 位) 2(4,6位) Na
031 -COPh -CH3 H -Cl(4 位) 0
231 -COPh -CH3 H -Cl(4 位) 1(2位) Na
032 -COPh -CH3 H -OCH3(4 位) 0
232 -COPh -CH3 H -OCH3(4 位) 1(2位) Na
【0022】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
033 -COPh -CH3 H -OCH3(2 位) 0
233 -COPh -CH3 H -OCH3(2 位) 1(4位) Na
034 -COPh -CH3 -CH3(2 位)-CH3(6 位) 0
234 -COPh -CH3 -CH3(2 位)-CH3(6 位) 1(4位) Na
035 -COPh -CH3 H -C4H9-n(4 位) 0
235 -COPh -CH3 H -C4H9-n(4 位) 1(2位) Na
036 -COPh -C2H5 H H 0
236 -COPh -C2H5 H H 2(2,4位) Na
037 -COPh -C4H9 H H 0
237 -COPh -C4H9 H H 2(2,4位) Na
038 -COPh H H -CH3(4位) 0
238 -COPh H H -CH3(4位) 1(2位) Na
039 -COPh H H -CH3(2位) 0
239 -COPh H H -CH3(2位) 2(2,4位) Na
【0023】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
040 -COPh H H -Cl(3 位) 0
240 -COPh H H -Cl(3 位) 2(4,6位) Na
041 -COPh H H -Cl(4 位) 0
241 -COPh H H -Cl(4 位) 1(2位) Na
042 -COPh H H -OCH3(4 位) 0
242 -COPh H H -OCH3(4 位) 1(2位) Na
043 -COPh H H -OCH3(2 位) 0
243 -COPh H H -OCH3(2 位) 1(4位) Na
044 -COPh H -CH3(2 位)-CH3(6 位) 0
244 -COPh H -CH3(2 位)-CH3(6 位) 1(4位) Na
045 -COPh H H -C4H9-n(4 位) 0
245 -COPh H H -C4H9-n(4 位) 1(2位) Na
046 -COOC2H5 -C2H5 H H 0
246 -COOC2H5 -C2H5 H H 2(4,6位) Na
【0024】
化合物 R1 R2 R3 R4 n 塩
No. 又はR1’
047 -COOC2H5 -C3H7-n H H 0
247 -COOC2H5 -C3H7-n H H 2(4,6位) Na
048 -COOC2H5 -C4H9-n H H 0
248 -COOC2H5 -C4H9-n H H 2(4,6位) Na
049 -COOC2H5 -CH(CH3)C2H5 H H 0
249 -COOC2H5 -CH(CH3)C2H5 H H 2(4,6位) Na
050 -COOC2H5 -C(CH3)3 H H 0
250 -COOC2H5 -C(CH3)3 H H 2(4,6位) Na
051 -COOC2H5 -C6H13-n H H 0
251 -COOC2H5 -C6H13-n H H 2(4,6位) Na
052 -COOC2H5 -C8H17-n H H 0
252 -COOC2H5 -C8H17-n H H 2(4,6位) Na
053 -COOC2H5 -2EH H H 0
253 -COOC2H5 -2EH H H 2(4,6位) Na
054 -COOC2H5 -2EH H -CH3(3位) 0
254 -COOC2H5 -2EH H -CH3(3位) 2(4,6位) Na
055 -COOC2H5 -C10H21-n H H 0
255 -COOC2H5 -C10H21-n H H 2(4,6位) Na
(注)表中「Ph」はフェニル基を示す。又01〜09及び010〜055は本発明の化合物を製造する為の中間体である。「2EH 」は2ーエチルヘキシル基(-CH2CH(C2H5)C4H9-n)を、「3S-BENZOYL」は3ースルホベンゾイル基を、「−n」は直鎖状であることを示す。
【0025】
本発明で使用するマゼンタ色素は、例えば一般式(3)
【0026】
【化5】
Figure 0004162318
【0027】
(式中、R2 、R3 、R4 は前記と同じ意味を表す。)
で示される化合物と、一般式(4)
【0028】
【化6】
Figure 0004162318
【0029】
(式中、R1 ’は前記と同じ意味であり、R5 はアルキル基を表す。)
で示される化合物とを反応させることにより、前記式(1)の化合物とし、この化合物をスルホン化することにより得られる。
【0030】
一般式(3)の化合物と一般式(4)の化合物の反応は、例えば触媒としての炭酸ナトリウムや炭酸カリウムのような塩基の存在下、オルソジクロロベンゼンやモノクロロベンゼン、ニトロベンゼン、キシレン等の溶媒中、100〜200℃で行えばよい。反応終了後、冷却しメタノール、エタノ−ル、プロパノ−ル等の溶剤で希釈し濾過した後、必要により、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類で洗浄し、乾燥することにより前記式(1)の化合物が得られる。
【0031】
スルホン化反応は、前記式(1)の化合物を原料として、発煙硫酸を含む硫酸中で行われる。硫酸中の発煙硫酸の濃度は好ましくは2〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%、さらに好ましくは7〜12重量%程度である。反応温度は通常0〜100℃、好ましくは10〜50℃である。又、反応時間は反応温度により変わるが、通常5分〜20時間、好ましくは15分〜5時間程度である。反応終了後、反応液を氷水中にあけ、塩析、濾過、乾燥する事により一般式(1)のスルホン酸誘導体(具体的には例えば一般式(2)においてnが1〜2である化合物)が得られる。
本発明の化合物の製造に用いる前記一般式(3)で示される化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
【0032】
(表2)
表2
化合物No. R2 R3 R4
2−1 -CH3 H H
2−2 -CH3 H -CH3(3 位)
2−3 -CH3 H -CH3(4 位)
2−4 -CH3 -CH3(2位) H
2−5 -CH3 H -Cl(3位)
2−6 -CH3 H -Cl(4位)
2−7 -CH3 H -OCH3(4位)
2−8 -CH3 -OCH3(2 位) H
2−9 -CH3 -CH3(2位) -CH3(6 位)
2−10 -CH3 H -C4H9-n(4位)
2−11 -C2H5 H H
2−12 -C4H9-n H H
2−13 H H H
2−14 H H -CH3(3 位)
2−15 H -CH3(2位) H
【0033】
化合物No. R2 R3 R4
2−16 H H -Cl(3位)
2−17 H H -Cl(4位)
2−18 H H -OCH3(4位)
2−19 H -OCH3(2 位) H
2−20 H -CH3(2位) -CH3(6 位)
2−21 H H -C4H9-n(4位)
2−22 -CH(CH3)C2H5 H H
2−23 -C(CH3)3 H H
2−24 -C6H13-n H H
2−25 -C8H17-n H H
2−26 -CH2CH(C2H5)C4H9-n H H
2−27 -C10H21-n H H
(注)表中「−n」は直鎖状であることを示す。
【0034】
本発明の化合物の製造に用いる前記一般式(4)で示される化合物の例としては、下記のものが挙げられる。
【0035】
(表3)
表3
化合物No. R1 ’ R5
3−1 -COOC2H5 -C2H5
3−2 -COOCH3 -CH3
3−3 -COOC4H9 -C4H9
3−4 -COPh -C2H5
3−5 -COPh -CH3
注)表中「Ph」はフェニル基を示す。
【0036】
本発明で使用するマゼンタ色素は次のようにしても合成出来る。即ち、先ず1−アルキルアミノ−4−ブロモ−アントラキノン又は1−アミノ−4−ブロモ−アントラキノンとマロン酸ジアルキルエステル又はベンゾイル酢酸アルキルエステルとを反応させることによりアントラキノン核の4−位にブロム基を有するアントラピリドン化合物を得、次いで、例えばアニリン、m−トルイジン、p−トルイジン等のアニリン類と縮合反応を起こさせて、式(1)の化合物を得る。次いで前記同様にしてスルホン化することにより得られる。 この方法を反応経路で示すと次のように表される。
【0037】
【化7】
Figure 0004162318
【0038】
本発明の水性インクセットにおけるそれぞれのインクは、フタロシアニン色素およびアントラピリドン色素をそれぞれ水及び/または水溶性有機溶媒に溶解したものである。これらの水性インク組成物をインクジェットプリンタ用のインクとして使用する場合、色素としては金属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機物の含有量が少ないものを用いるのが好ましく、その含有量の目安は例えば1%以下程度である。無機物の少ない本発明色素を製造するには、例えば逆浸透膜による通常の方法で脱塩処理すればよい。
【0039】
本発明で使用するインクは水を媒体として調製されるが、本発明で使用する色素成分は該インク中に好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは2〜8重量%程度含有する。本発明で使用するインクにはさらに水溶性有機溶剤を好ましくは0〜30重量%、インク調製剤を好ましくは0〜5重量%含有していても良い。
【0040】
本発明で使用するインクは、無機物の含有量が少ない色素を、必要に応じインク調製剤とともに水及び/または水溶性有機溶媒に溶解することにより得ることができる。この組成物のpHは好ましくはpH6〜11程度がよい。このインクは、蒸留水、イオン交換水等不純物を含有しない水に、色素及び必要により、上記水溶性有機溶剤、インク調製剤等を添加混合することにより調整される。また、水と上記水溶性溶剤、インク調製剤との混合物に本発明の色素を添加、溶解してもよい。また、必要であればインク組成物を得た後で濾過を行い、狭雑物を除去してもよい。
【0041】
水溶性有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール等のC1 〜C4 アルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリジン−2−オン等のラクタム類、、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン又は1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン等の環式尿素類、アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトン又はケトアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル、C2 〜C6 アルキレン単位を有するモノー、オリゴー又はポリアルキレングリコール又はチオグリコール、例えばエチレングリコール、1,2−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC2 〜C6 アルキレン単位を有するモノー、オリゴー又はポリアルキレングリコール又はチオグリコール、グリセリン、ヘキサン−1.2.6−トリオール等のポリオール(トリオール)、エチレングリコールモノメチルー又はモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル又はトリエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル等の多価アルコールのC1 〜C4 アルキルエーテル、γーブチロラクトン又はジメチルスルホキシド等があげられる。
【0042】
これらの有機溶媒は2種以上併用しても良い。これらの有機溶媒のうち、好ましいものとしては、例えばN−メチルピロリジン−2−オン、C2 〜C6 アルキレン単位を有するモノ、ジ又はトリアルキレングリコール、好ましくはモノ、ジ又はトリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、特に、N−メチルピロリジン−2−オン、ジエチレングリコール、ジメチルスルホキシドの使用が好ましい。
【0043】
インク調製剤としては、例えば防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、染料溶解剤、界面活性剤などがあげられる。防腐防黴剤としては、例えばデヒドロ酢酸ソーダ、ソルビン酸ソーダ、2ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等があげられる。pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずに、インクのpHを6〜11の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。その例として、例えばアンモニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、ジブチルアミン等のアルキルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。キレート試薬としては、例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどがあげられる。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグルコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどがあげられる。
【0044】
本発明のインクセットは、上のようにして得られるイエローインク、シアンインク及びマゼンタインクを別々の容器に入れてセットとしたものである。
【0045】
本発明のインクジェット記録方法の被記録材としては、例えば紙、フィルム等の情報伝達用シート、繊維及び皮革等が挙げられる。情報伝達用シートについては、表面処理されたもの、具体的にはこれらの基材にインク受容層を設けたものが好ましい。インク受容層は、例えば上記基材にカチオンポリマーを含浸あるいは塗工することにより、また多孔質シリカ、アルミナゾルや特殊セラミックス等のインク中の色素を吸着し得る無機微粒子をポリビニルアルコールやポリビニールピロリドン等の親水性ポリマーと共に上記基材表面に塗工することにより設けられる。
【0046】
また繊維については、ナイロン、絹及びウール等のポリアミド繊維が好ましく、不織布や布状のものが好ましい。これらの繊維については、本発明のインクセットを該繊維に付与した後、好ましくはインクジェット方法により付与した後、湿熱(例えば約80〜120℃)あるいは乾熱(例えば約150〜180℃)の固着工程を加えることで該繊維内部に色素を染着させることができ、鮮明性、耐光性及び耐洗濯性に優れた染色物を得ることができる。
【0047】
本発明のインクジェット記録方法で、被記録材料に記録するには、例えば上記の各インクを含有する容器をインクジェットプリンタにセットし、通常の方法で被記録材に該インクを吐出させればよい。インクジェットプリンタとしては、例えば機械的振動を利用したピエゾ方式のプリンタや加熱による生ずる泡を利用したバブルジェット方式のプリンタなどが挙げられる。
【0048】
本発明の記録ユニットは上記の水性インクセットのインクを収容したインク収容部、該インクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えたものであり、また、本発明のインクジェット記録装置は、この水性インクセットのインクを含有する本発明の記録ユニットがインクタンク部分にセットされたものである。さらに、本発明の着色体は、本発明のインクセットのインクで着色されたものである。
【0049】
本発明の水性インクセットのインクは、鮮明で、理想に近いマゼンタインク、シアンインクであり、イエローインクを併用することにより広い可視領域の色調を色出しする事ができる。これはインクジェット記録用、筆記具用等記録用インク組成物として有用である。
【0050】
【実施例】
合成例1−1
(1)1−メチルアミノ−4−アニリノアントラキノン24.6部、炭酸ナトリウム0.75部、マロン酸ジエチルエステル30.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み170〜175℃に加熱し10時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLC(高速液体クロマトグラフィー)にて確認後、反応液を冷却し、メタノール150部を加えて1時間攪拌後、濾過、メタノール100部で洗浄し次いで湯300部で洗浄、乾燥してNo. 01の化合物25.2部が紫赤色の結晶として得られる。
【0051】
(2)次に、96%硫酸26.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸36.2部を加えて10%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 01の化合物8.5部を加え、加熱し40〜45℃の温度で3時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて攪拌下塩化ナトリウム30部を添加して塩析を行い、2時間攪拌後濾過、乾燥して本発明で用いられるNo. 01の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 21の化合物10.3部及びNo. 31の化合物1.7部から成る)12.0部が赤色粉末として得られた。この本発明で用いられるスルホン酸誘導体のλmax は527nm(水溶液中)である。
(3)上記で得られる本発明で用いられるNo. 01の化合物のスルホン酸誘導体を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 01の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0052】
合成例1−2
合成例1−1のスルホン化反応において、40〜45℃の温度、3時間反応の代わりに、スルホン化を15〜20℃の温度、4時間反応を行う以外は合成例1−1と同様に実施する事により、本発明で用いられるNo. 01の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 21の化合物12.1部及びNo. 31の化合物0.2部から成る)12.3部が赤色粉末として得られた。この本発明で用いられるスルホン酸誘導体のλmax は528nm(水溶液中)である。
【0053】
合成例2
1−メチルアミノ−4−(3−メチル−アニリノ)アントラキノン25.7部、炭酸ナトリウム0.75部、マロン酸ジエチルエステル30.0部及びオルソジクロロベンゼン45部を反応器に仕込み、175〜180℃に加熱して5時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLCにて確認後、水冷しメタノール135部を加え更に氷冷攪拌を1時間行い析出する結晶を濾過、次いでメタノール180部で洗浄し湯180部で洗浄後、乾燥して、本発明で用いられるNo. 02の化合物26.3部が紫赤色の結晶として得られる。
【0054】
次に、96%硫酸31.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸33.4部を加えて7%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 02の化合物8.8部を加え、20〜25℃の温度で3時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて攪拌下、塩化ナトリウム60部を添加して塩析を行い、2時間攪拌後濾過、乾燥してNo. 22の化合物(本発明で用いられる染料)のナトリウム塩12.2部が赤色粉末として得られた。本化合物のλmax は533nm(水溶液中)である。
又、上記で得られるNo. 22の化合物を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 22のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0055】
合成例3
1−アミノ−4−(3−メチル−アニリノ)アントラキノン24.6部、炭酸ナトリウム0.75部、マロン酸ジエチルエステル30.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み、160〜170℃に加熱して2時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。水冷しメタノール150部を加えて2時間攪拌後、濾過、メタノール100部で洗浄し、次いで湯300部で洗浄、乾燥して、No. 03の化合物25.3部が赤色の結晶として得られる。
【0056】
次に、96%硫酸31.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸33.4部を加えて7%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 03の化合物8.5部を加え、40〜45℃の温度で1時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて攪拌下、25%苛性ソーダ水溶液200部を滴下して弱アルカリ性とし、次いで塩化ナトリウム100部を添加して塩析を行い、2時間攪拌後60〜65℃にて1時間加熱攪拌し、濾過、乾燥してNo. 23の化合物(本発明で用いられる染料)のナトリウム塩11.0部が赤色粉末として得られる。本化合物のλmax は534nm(水溶液中)である。
又、上記で得られるNo. 23の化合物を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 23のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0057】
合成例4
1−アミノ−4−アニリノアントラキノン23.6部、炭酸ナトリウム0.75部、マロン酸ジエチルエステル30.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み160〜170℃に加熱して2時間反応させる。その間生成するメタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。水冷しメタノール150部を加えて1時間攪拌後、濾過、メタノール100部で洗浄し次いで湯300部で洗浄、乾燥して、No. 04の化合物24.3部が赤色の結晶として得られる。
【0058】
次に、96%硫酸26.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸36.2部を加えて10%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 04の化合物8.5部を加え、40〜45℃の温度で1時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて攪拌下、塩化ナトリウム100部を添加して塩析を行い、2時間攪拌後60〜65℃にて1時間加熱攪拌し、濾過、乾燥して本発明で用いられるNo. 04の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 24の化合物6.7部及びNo. 34の化合物5.0部から成る)11.7部が赤色粉末として得られた。この本発明で用いられるスルホン酸誘導体のλmax は522nm(水溶液中)である。
又、上記で得られる本発明で用いられるNo. 04の化合物のスルホン酸誘導体を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 04の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0059】
合成例5
合成例1−1(1)で用いたオルソジクロロベンゼンの代わりにモノクロロベンゼン75部を用いて、反応温度130〜135℃にて窒素ガスをゆっくり通しながら20時間反応を行い、他は合成例1−1(1)と同様に処理して、合成例1−1(1)で得られる本発明で用いられるNo. 01の化合物と同じ化合物25.2部が赤色結晶として得られる。
【0060】
合成例6
1−アミノ−4−(3−メチル−アニリノ)アントラキノン24.6部、炭酸ナトリウム0.75部、ベンゾイル酢酸エチルエステル36.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み、170〜175℃に加熱して3時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLCにて確認後、水冷しメタノール150部を加え結晶を析出させ1時間攪拌後、濾過しメタノール200部で洗浄し次いで水洗、乾燥してNo. 05の化合物29.4部が赤色の結晶として得られる。
【0061】
次に、96%硫酸31.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸33.4部を加えて7%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 05の化合物9.1部を加え、40〜45℃の温度で1時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて攪拌下、塩化ナトリウム40部を添加して塩析を行い、2時間攪拌後濾過、乾燥して本発明のNo. 05の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 25の化合物12.0部及びNo. 35の化合物0.9部から成る)12.9部が赤色粉末として得られた。この本発明で用いられるスルホン酸誘導体のλmax は534nm(水溶液中)である。
又、上記で得られる本発明で用いられるNo. 05のスルホン酸誘導体を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 05のスルホン酸誘導体のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0062】
合成例7
1−メチルアミノ−4−アニリノアントラキノン23.6部、炭酸ナトリウム0.75部、ベンゾイル酢酸エチルエステル36.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み、170〜170℃に加熱して3時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLCにて確認後、水冷しメタノール150部を加え結晶を析出させ1時間後、濾過しメタノール200部で洗浄し次いで水洗、乾燥してNo. 06の化合物(本発明で用いられる染料)28.8部が赤色結晶として得られる。
【0063】
次に、96%硫酸24.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸39.6部を加えて12%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 06の化合物8.8部を加え、40〜45℃の温度で5時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて撹拌下、塩化ナトリウム80部を添加して塩析を行い、2時間撹拌後濾過、乾燥して本発明で用いられるNo. 06の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 36の化合物9.1部及びN0. 26の化合物3.2部から成る)12.3部が赤色粉末として得られた。本化合物のλmaxは532nm(水溶液中)である。
又、上記で得られる本発明で用いられるNo. 06の化合物のスルホン酸誘導体を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 06の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0064】
合成例8
1−アミノ−4−アニリノアントラキノン24.6部、炭酸ナトリウム0.75部、ベンゾイル酢酸エチルエステル36.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み、170〜170℃に加熱して3時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLCにて確認後、水冷しメタノール150部を加え結晶を析出させ1時間後、濾過しメタノール200部で洗浄し次いで水洗、乾燥して(本発明で用いられる染料)29.5部が赤色結晶として得られる。
【0065】
次に、96%硫酸26.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸36.2部を加えて10%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 07の化合物9.1部を加え、40〜45℃の温度で3時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて撹拌下、塩化ナトリウム80部を添加して塩析を行い、2時間撹拌後濾過、乾燥して本発明で用いられるNo. 07の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩(No. 37の化合物12.2部及びNo. 27の化合物2.7部から成る)14.9部が赤色粉末として得られた。本化合物のλmax は532nm(水溶液中)である。
又、上記で得られる本発明で用いられるNo. 07の化合物のスルホン酸誘導体を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 07の化合物のスルホン酸誘導体のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩及びトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0066】
合成例9
1−メチルアミノ−4−(3−メチル−アニリノ)アントラキノン25.7部、炭酸ナトリウム0.75部、ベンゾイル酢酸エチルエステル36.0部及びオルソジクロロベンゼン75部を反応器に仕込み、170〜170℃に加熱して4時間反応させる。その間生成するエタノール及び水を反応系から追い出しながら行う。反応の完了をHPLCにて確認後、水冷しメタノール150部を加え結晶を析出させ1時間撹拌後、濾過しメタノール200部で洗浄し次いで水洗、乾燥してNo. 08の化合物(本発明で用いられる染料)27.1部が赤色結晶として得られる。
【0067】
次に、96%硫酸31.0部を反応器に仕込み氷冷下30%発煙硫酸33.4部を加えて7%発煙硫酸を調製する。次いで氷冷下20℃以下にて上記No. 08の化合物9.4部を加え、20〜25℃の温度で4時間スルホン化反応を行う。氷水400部中に、上記の反応液を加えて撹拌下、25%苛性ソーダ100部を滴下して弱アルカリ性とし、次いで塩化ナトリウム80部を添加して塩析を行い、2時間撹拌後濾過、乾燥してNo. 28の化合物(本発明で用いられる染料)のナトリウム塩9.2部が赤色粉末として得られた。本化合物のλmax は536nm(水溶液中)である。
又、上記で得られるNo. 28の化合物を水に溶解させ、酸を添加して酸性とした後、濾過して得られたケーキを再び水に溶解させ、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水、ジエタノールアミン又はトリエタノールアミンを添加することにより、それぞれNo. 28のナトリウム塩の代わりにカリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ジエタノールアミン塩又はトリエタノールアミン塩である化合物が得られる。
【0068】
実施例1
(A)インクの調製
下記組成の液体を調製し、0.45μmのメンブランフィルター(東洋濾紙(株)製)で濾過する事によりインクジェット用水性インク組成物を得た。
<マゼンタインク組成>
表1中の化合物No.21 の色素 4.5部
(脱塩処理されたものを使用)
水 77.5部
N−メチルピロリジン−2−オン 5.0部
グリセリン 5.0部
尿素 5.0部
イソプロパノール 3.0部
<シアンインク組成>
C.I.ダイレクトブルー 199 2.0部
(脱塩処理されたものを使用)
水 80.0部
N−メチルピロリジン−2−オン 5.0部
グリセリン 5.0部
尿素 5.0部
イソプロパノール 3.0部
【0069】
(B)インクジェットプリント
インクジェットプリンター(商品名 Canon社製 BJC−610JW )を用いて、普通紙(キャノンプリンターペーパーA4(TLB5A4S))、専用光沢フィルム(Color BJ フォトシートフィルムCA−101(キャノン(株)製))の2種の紙およびフィルムにインクジェット記録を行った。記録画像は、マゼンタ、シアン、ブルー(マゼンタとシアンの混色)の3色である。
(C)記録画像の色相、鮮明性
記録画像の色相を測色機(GRETAG SPM50:GRETAG社製)を用いて測色し、L* 、a* 、b* 値を算出。鮮明性はC* =((a*2 +(b*21/2 で評価した。結果は表4に示した。
(D)記録画像の耐光性試験
促進キセノンアークフェードメーター(ワコム社製)を用い、記録紙を50時間照射した。次いで、 耐光試験前後の記録画像の色相を測色機(GRETAGSPM50:GRETAG社製)を用いて測色し、色差(ΔE)を求めた(JIS No.L0843)。また、ガラス越しに太陽光に1ヶ月照射し、同様にして、耐光試験前後の記録画像の色差(ΔE)を求めた。結果は表5に示した
【0070】
比較例1
マゼンタインクにインクジェットプリンター BJC−610JW(Canon社製 )用インクを用いる以外は実施例1記載の(B)(C)(D)に準じて試験を行った。結果は表5に示した。
【0071】
比較例2
シアンインクとしてC.I.ダイレクトブルー199を、マゼンタインクとしてC.I.アシッドレッド37用いて実施例1記載の(A)に準じてインクを作製して用いる以外は、比較例1と同様にして試験を行った。結果は表5に示した。
【0072】
フィルムにプリントされた記録画像の色相の結果を下記表4に示す。
【0073】
(表4)
Figure 0004162318
【0074】
普通紙、専用フィルムにプリントされた記録画像の耐光堅牢度の評価結果を表5に示す。
【0075】
(表5)
Figure 0004162318
【0076】
表4より、本発明の実施例1の組み合わせは、比較例1のものと同等の鮮明な色相であることがわかる。比較例2ではマゼンタ単色での色相において、b*がプラスの値になっており相当黄味であることがわかる。そのマゼンタ色とシアン色の配合色であるブルーもマイナスの絶対値が小さくなっており若干黄味である。
また、表5より本発明の実施例1の組み合わせは、 比較例1のものに比べ単色のマゼンタおよび配合色のブルーにおいて色差が小さい。つまり耐光堅牢度が強い。また、各色の色差にばらつきが小さい。この傾向は、写真調の画像をプリントする際に、よく使用される専用フィルムにおいて顕著に出ている。つまり、実施例1のインクの組み合わせにより画像をプリントしたものは、たとえ色褪せした場合でも、画像のイメージを大きくくずすことなく、比較例のインクの組み合わせよりも均等に薄くなっていくことを示している。
さらに、配合色のブルーについてみると、比較例1では普通紙の自然光において、比較例2では普通紙・光沢フィルムの促進キセノン及び自然光において、マゼンタ単独もしくはシアン単独よりも色差が増大している。一方、実施例1の本発明のインクセットを利用した配合色ブルーはそれぞれ単独のおおむね中間値となっている。即ち、マゼンタ色素を基準にすると、比較例のマゼンタ色素と金属フタロシアニン系シアン色素との併用した配合色ブルーでは変色の度合いが大きく耐光性が著しく低下しているのに対し、本発明のインクセットを利用した配合色ブルーは逆に変色の度合いが小さく耐光性が向上していることが判る。このことは、比較例ではマゼンタ色素が金属フタロシアニン系シアン色素との併用において触媒的と思われる作用を受けて耐光性が著しく低下したのに対し、本発明の実施例1ではアンスラピリドン骨格を有するマゼンタ色素がその作用を受けていないことを意味していると思われる。
【0077】
【発明の効果】
本発明のインクセットは、理想に近いマゼンタ色、シアン色の組み合わせであり、広い可視領域の色調を色出しする事ができる。また単独色のみならす、配合色においても優れた耐光性を有している。更に印字物は鮮明で理想に近いマゼンタ色、シアン色、ブルー色を表現でき、イエロー、ブラックのインクを共に用いることで、広い可視領域の色調を色出しすることができる。従って、本発明のインクセットはインクジェット記録用、筆記具用等記録用インク組成物として価値が高いものである。

Claims (2)

  1. カラー画像形成に用いるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなる水性インクセットであって、前記シアンインクがフタロシアニン骨格を有する色素を含有し、前記マゼンタインクが式(2)
    Figure 0004162318
    (式中、R1はアルコキシカルボニル基、カルボキシ基、ベンゾイル基又は3−スルホベンゾイル基を、R2 は水素原子又はメチル基を、R3 は3位に結合した水素原子、メチル基又はクロル基を 、R4水素原子をそれぞれ表し、nは1〜2の整数でありスルホン酸基が4位又は4位と6位に結合しているをそれぞれ表す。)
    で示されるアントラピリドン系色素を含有することを特徴とする水性インクセット。
  2. 1 はアルコキシカルボニル基又はカルボキシ基を、R2 は水素原子又はメチル基を、R3 は3位に結合した水素原子又はメチル基を、R4 は水素原子をそれぞれ表し、nは2でありスルホン酸基が4位と6位に結合している請求項に記載の水性インクセット。
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