JP4438511B2 - 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受 - Google Patents

二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP4438511B2
JP4438511B2 JP2004155848A JP2004155848A JP4438511B2 JP 4438511 B2 JP4438511 B2 JP 4438511B2 JP 2004155848 A JP2004155848 A JP 2004155848A JP 2004155848 A JP2004155848 A JP 2004155848A JP 4438511 B2 JP4438511 B2 JP 4438511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
split
split outer
outer ring
circumferential direction
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004155848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005337352A (ja
Inventor
義孝 早稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2004155848A priority Critical patent/JP4438511B2/ja
Priority to EP05011250A priority patent/EP1600648B1/en
Priority to US11/136,482 priority patent/US7270484B2/en
Priority to KR1020050043953A priority patent/KR20060046167A/ko
Publication of JP2005337352A publication Critical patent/JP2005337352A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4438511B2 publication Critical patent/JP4438511B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/60Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/64Special methods of manufacture
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/22Internal combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/51Cages for rollers or needles formed of unconnected members
    • F16C33/513Cages for rollers or needles formed of unconnected members formed of arcuate segments for carrying one or more rollers
    • F16C33/516Cages for rollers or needles formed of unconnected members formed of arcuate segments for carrying one or more rollers with two segments, e.g. double-split cages with two semicircular parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

本発明は、二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受に関する。この二つ割りころ軸受は、例えば自動車エンジンのクラフトシャフトとコンロッド大端部との結合部位等、シャフトを内輪部材として用いるような形態で使用される。
例えばクランクシャフトとコンロッド大端部との結合部位に用いる二つ割りころ軸受は、二つ一組の二つ割り外輪と、両二つ割り外輪の内側面それぞれに外接される複数個のころと、各ころを円周方向略等間隔に配置するよう保持する二つ一組の二つ割り保持器とを備える。二つ割り外輪は、例えば軸受鋼で円筒形の外輪を製造してから、二つ割りしたものである。この円筒形の外輪を二つ割りするには、円筒形の外輪の一部に割りを誘因するノッチを設け、プレスで外力を加えて割るようにしている(例えば特許文献1参照。)。
しかしながら、上記割りでは、ノッチから発生する亀裂が軸方向に沿って真っ直ぐに伸展することがほとんどであり、そのため、この二つ割り外輪を用いた二つ割りころ軸受を使用場所に組み込んだ場合、二つ一組の二つ割り外輪が軸方向にずれやすい。しかも、割り時の加工応力によって二つ一組の二つ割り外輪の各円周方向両端が外径側に開くが、二つ割り外輪それぞれの開き度合いが一定でないために、二つ割り外輪を二つ一組に組み合わせたときに各円周方向両端が径方向にずれて段差ができやすい。このようなことから、使用状態においては、二つ一組の二つ割り外輪の内周面を転動するころが、各二つ割り外輪の突合せ部にできる段差を乗り上げるようになってしまい、振動や騒音が発生する。
特開平7−317778号
本発明は、二つ割り外輪を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態で、両二つ割り外輪の内側面それぞれをころが転動したときの振動や騒音の発生を抑制または防止することを解決すべき課題とする。
本発明に係る二つ割り外輪は、ころ軸受に用いる略半円形状の二つ割り外輪であって、帯板金属板を略半円形状に湾曲してなり、かつ、少なくとも円周方向一端が、軸方向に沿う線に対し傾く傾斜部および当該傾斜部と反対向きに傾く傾斜部とを含む凹凸形状をなしているとともに、当該円周方向一端の内側面側の角部が丸い形状をなしており、上記凹凸形状として、上記少なくとも円周方向の一端に、円周方向に突出する凸部と後退する凹部とを少なくとも一つずつ軸方向に並んで設け、この凸部の頂部から凹部の最深部に連なる部分を上記一方の傾斜部とし、上記凹部の最深部から上記凸部の反対側の部分を上記他方の傾斜部とし、上記二つ割り外輪単体の円弧長さを半円より長くするよう上記凸部を円周方向に張り出させるとともに、この張り出した部分を半円部分の外側面より外径側に配置したことを特徴としている。
本発明によれば、二つ割り外輪を二つ一組として組み合わせたときに、両二つ割り外輪の各円周方向一端の突合せ部分が略合致して嵌り合うことになり、両二つ割り外輪が軸方向にずれなくなる。また、両二つ割り外輪の各円周方向一端の角部を丸くしているから、この各一端を突合せた状態で、万一、径方向のずれによる僅かな段差ができたとしても、ころが上記丸い角部に当接するので、ころの段差乗り上げ量が少なくなって、振動や騒音の発生を抑制することができる。
好ましくは、上記少なくとも円周方向一端に、円周方向に突出する凸部と後退する凹部とを少なくとも一つずつ軸方向に並んで設け、この凸部の頂部から凹部の最深部に連なる部分を上記一方の傾斜部とし、上記凹部の最深部から上記凸部の反対側の部分を上記他方の傾斜部としたものすることができる。
さらに、本発明に係る二つ割り外輪によれば、二つ割り外輪を二つ組み合わせて使用場所に取り付けたときに、両二つ割り外輪の少なくとも円周方向一端の張り出し部分が使用場所での嵌合面に倣って径方向内向きに弾性変形されるので、その弾性復元力によって使用場所での嵌合面に押し付けられる。これにより、両二つ割り外輪のがたつきを無くすことができて、内周面が略真円形状となる。
本発明に係る二つ割りころ軸受は、二つ一組の二つ割り外輪と、両二つ割り外輪の内側面それぞれに外接される複数個のころと、各ころを円周方向略等間隔に配置するよう保持する二つ一組の二つ割り保持器とを備える二つ割りころ軸受であって、上記両二つ割り外輪を上述した構成の二つ割り外輪としたことを特徴としている。
本発明は、二つ割り外輪を二つ一組に組み合わせて適宜の使用場所に取り付けた状態において、軸方向のずれならびに径方向のずれを抑制または防止できるので、二つ一組にした二つ割り外輪の内周面(ころの軌道となる面)に段差を小さくまたは無くすことができる。したがって、ころが安定して転動できるようになって振動や騒音の発生を抑制または防止できる。
本発明の最良の実施の形態を図面に示して説明する。図1および図2を参照して、二つ割りころ軸受の構成を説明する。図1は、二つ割りころ軸受を示す側面図、図2は、二つ割りころ軸受の分解斜視図である。
図示するころ軸受1は、二つ一組の二つ割り外輪2,3と、両二つ割り外輪2,3の内側面それぞれを軌道面とする複数個のころ4と、各ころ4を円周方向略等間隔に配置するよう保持する二つ一組の二つ割り保持器5,6とを備えている。ころ4は、各保持器5,6のポケット5a,6aに非分離に収納されている。
この二つ割りころ軸受1は、例えば自動車のエンジンのクランクシャフトとコネクティングロッド(以下、コンロッドと略称する)との結合部位等に用いることができるので、その使用形態を図3に示して説明する。図3は、二つ割りころ軸受をコンロッドの大端部に組み込んだ状態を示す断面図である。
コンロッド10は、その大端部11がクランクシャフト12に支持され、図示しない小端部側に図示しないピストンがピンを介して取付けられる。
大端部11は、略半円形状の内面を有する本体部13に略半円形状の内面を有するキャップ部14をボルト15で締結固定することにより略円形の貫通孔を形成した構造である。この本体部13とキャップ部14とで形成する略円形の貫通孔内に、図1および図2に示した二つ割りころ軸受1が組み込まれる。この例では、クランクシャフト12が二つ割りころ軸受1の内輪部材となる。
ここで、二つ割りころ軸受1の二つ割り外輪2,3の詳細を、図4から図9に示して説明する。図4は、二つ割り外輪を示す斜視図、図5は、二つ割り外輪の側面図、図6は、二つ割り外輪の円周方向一端を示す平面図、図7は、二つ割り外輪の平面展開図、図8は、図7の(8)−(8)線断面の矢視図、図9は、二つの二つ割り外輪の突合せ部分の詳細説明図である。
図に示す二つ割り外輪2,3は、帯状金属板を略半円形状に曲げ加工したものであり、円周方向一端側および円周方向他端側は互いに合致して嵌り合うような凹凸形状に形成されている。
具体的に、二つ割り外輪2,3を平面展開した状態での外形形状が、点Oを中心とした点対称な形状、例えば平面視で略平行四辺形等とされている。
二つ割り外輪2(3)の円周方向一端および他端には、大凸部2a,2b(3a,3b)と小凸部2c,2d(3c,3d)と凹部2e,2f(3e,3f)とが軸方向に並んで設けられている。大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部から凹部2e,2f(3e,3f)の最深部にかけて傾斜部2g,2h(3g,3h)が、また、凹部2e,2f(3e,3f)の最深部から小凸部2c,2d(3c,3d)の頂部にかけて傾斜部2i,2j(3i,3j)がそれぞれ設けられている。一方の傾斜部2g,2h(3g,3h)の傾きと、他方の傾斜部2i,2j(3i,3j)の傾きとは反対向きになっている。一方の傾斜部2g,2h(3g,3h)の軸方向に沿う線Jに対する傾き角度θは、30度以上90度未満とすれば、ころ4の通過時に抵抗を少なくできるので好ましい。
次に、二つ割り外輪2,3の細部を説明する。
〔a〕 二つ割り外輪2(3)の円周方向両端の内側面(ころの軌道となる面)側の角部2m,2n(3m,3n)を丸くしている。このようにした場合、二つの二つ割り外輪2,3を組み合わせて使用場所に取り付けた状態で、万一、二つの二つ割り外輪2,3の円周方向両端が径方向に僅かにずれて僅かな段差ができたとしてもころ4が二つ割り外輪2,3の円周方向両端の丸い角部2m,2n,3m,3nに当接するので、ころ4の段差乗り上げ量が少なくなって振動や騒音の発生が抑制される。
〔b〕 大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部から凹部2e,2f(3e,3f)の最深部までにおける円周方向での長さLの中点位置をSとしたとき、この中点位置Sから大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部までの領域を、中点位置Sでの接線H方向に沿って略真っ直ぐな形状とし、中点位置Sから凹部2e,2f(3e,3f)の最深部までの領域を、二つ割り外輪2(3)全体の円弧に沿わせた形状とする。但し、この円弧に沿う形状の部分と略真っ直ぐな形状の部分とが連接しているため、二つ割り外輪2(3)単体の状態では、大凸部2a,2b(3a,3b)から小凸部2c,2d(3c,3d)までが僅かにねじれた状態になる。一端側の中点位置Sから他端側の中点位置Sまでの部分が半円になっており、各中点位置Sから大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部までの領域が半円部分から円周方向に張り出している。このようにした場合、二つ割り外輪2(3)を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態において、大凸部2a,2b(3a,3b)の先端側の略真っ直ぐな形状の部分が相手嵌合面に倣って弾性変形させられることになって、この弾性変形された部分の弾性復元力によって両二つ割り外輪2,3が相手嵌合面へすきまなく密に押し付けられる。これにより、両二つ割り外輪2,3のがたつきを無くすことができて、両二つ割り外輪2,3の内周面が略真円形状となる。
〔c〕 大凸部2a,2b(3a,3b)の中心角αと凹部2e,2f(3e,3f)の中心角βとを同じにしたうえで、大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部の曲率半径r1と凹部2e,2f(3e,3f)の最深部の曲率半径r2との関係を、r1>r2とする。このようにした場合、大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部が凹部2e,2f(3e,3f)の最深部に干渉しなくなるので、二つ割り外輪2(3)を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態で、両二つ割り外輪2,3の各円周方向両端を密に当接させることが可能になり、両二つ割り外輪2,3の真円度を高めるうえで有利となる。
〔d〕 二つ割り外輪2(3)の円周方向両端面を、微小な凹凸を有する粗面とする。このようにした場合、二つ割り外輪2(3)を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態において、両二つ割り外輪2,3の円周方向両端面の微小な凹凸が潰されて密に当接することになるので、すきまができにくくなる。
〔e〕 大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部から凹部2e,2f(3e,3f)の最深部までにおける軸方向での離隔間隔Wをころ4の有効軌道長さW1よりも大きくしている。このようにした場合、二つ割り外輪2(3)を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態において、大凸部2a,2b(3a,3b)の頂部および凹部2e,2f(3e,3f)の最深部がころ軌道面とならないので、ころ4の転がりが滑らかになる。
〔f〕 例えば図10に示すように、傾斜部2g,2h(3g,3h)にフルクラウニングを施すことができる。つまり、傾斜部2g,2h(3g,3h)の形状を、その全長範囲の略中央位置を頂点とする凸曲面形状とする。この凸曲面形状は、図示するように単一の曲率半径Rで形成することができる他、対数曲線とすることができる。このようにした場合、二つ割り外輪2(3)を二つ組み合わせて使用場所に取り付けた状態のとき、両二つ割り外輪2,3の円周方向両端面の突合せ部分において傾斜部2g,2h,3g,3hの頂点部分および頂点から軸方向両側へ所定の幅を持たせた領域が当接することになり、それ以外の領域については突合せ部分に僅かなすきまが形成されるものの、ころ4の回転軸線方向の中間部分が、前記当接領域を転動することになるので、ころ4の転がりが滑らかになる。
ところで、上記〔a〕から〔f〕に記載した構成において、〔a〕,〔b〕に記載した構成は実施の形態として必須の構成とするのが好ましいが、上記〔c〕から〔f〕に記載した構成については、それらのうちの少なくともいずれか一つを備えて実施の形態とすることができる。
このような二つ割り外輪2(3)であれば、二つ一組にして組み合わせてコンロッド10の大端部11等の適宜の使用場所に取り付けた場合に、両二つ割り外輪2,3の円周方向両端が略合致して嵌り合って軸方向ならびに径方向にずれなくなるので、両二つ割り外輪2,3の内周面が段差のない略真円に近い形状となる。これにより、ころ4は、二つ一組の二つ割り外輪2,3の内周面を安定して転動できるので、振動や騒音の発生を抑制または防止できて、しかも軸受寿命の向上にも貢献する。
図11および図12を参照して、上述した二つ割り外輪2(3)の製造方法を説明する。
まず、図11に示すように、フープ材20などを用いて、それを一定長さ毎にパンチ工具30にて切断することによりブランク材21を得る。フープ材20は、例えば、JIS規格SCM415やJIS規格SPCC等の適宜の金属材とすることができる。このブランク材21の切断部分の形状は、図4から図6に示すような非直線形状としている。
この後、図12に示すように、ブランク材21を円柱形の受け金型31にあてがい、図示しない適宜の曲げ工具を用いることにより、略半円形に湾曲させる。この湾曲の際に、円周方向両端の大凸部2a,2b(3a,3b)を、外側面より外径側に位置させる。
このように加工して得た二つ割り外輪2(3)に、必要に応じて、少なくとも内側面(ころ4の軌道面となる面)に浸炭、浸炭窒化、焼入れ焼き戻し等の適宜な硬化熱処理を施してから、適宜の表面仕上げ処理を施す。バレル、ショットやPTFE、モリブデン、ダイヤモンドライクカーボン等の被膜処理を施してもよい。
ところで、上記パンチ工具30にて切断するときに、ブランク材21の切断端の切断方向上流側の角部を丸くだらすことができるので、この切断と同時に上記〔a〕に記載した丸い角部2m,2n(3m,3n)を得ることができ、工程数を減らすことができてコスト低減に貢献する。但し、角部2m,2n(3m,3n)を丸くする他の方法としては、プレス金型にて塑性変形させる方法がある。しかも、ブランク材21の切断端の切断方向下流側を破断させるようにすれば、この切断時に上記〔d〕に記載したような微小な凹凸をも得ることができる。
また、上記曲げ工程において、ブランク材21の円周方向両端を完全に湾曲させないようにすることで、上記〔b〕に記載したような形状を得ることができる。
さらに、上記パンチ工具30の刃形状によって、上記〔c〕、〔e〕、〔f〕に記載した形状を得ることができる。
以上説明した製造方法によれば、二つ割り外輪2,3の円周方向両端の形状を簡単かつ高精度に形成できるので、製造歩留まりの向上ならびにコスト低減が図れる。また、フープ材20の両面が研磨目の無い平滑面であるから、それを湾曲した状態における内側面をころ4が滑らかに転動することになり、振動、騒音の発生を抑制するうえで有利となる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
(1)図13に示すように、二つ割り外輪2,3の円周方向一端側または他端側を軸方向に沿った直線形状にすることができる。
(2)図14に示すように、二つ割り外輪2,3を帯状に延ばした状態での外形形状を、その長手方向中心Oを通って短手方向に延びる線Pを対称軸とした線対称な形状、例えば平面視で略台形等にすることができる。この場合、図15に示すように、二つ一組とする二つ割り外輪2,3の一方と他方は、図14に示すように帯状に延ばした状態から湾曲する向きを反対向きにして製造する必要がある。
(3)二つ割り外輪2,3の円周方向両端の形状は、凸部と凹部を少なくとも一組有する形状であれば特に限定されない。その一例としては、二つ割り外輪2,3の円周方向両端の形状は、図16に示すように円周方向一端をV字形凸形状とし円周方向他端をV字形凹形状にしたものや、図17に示すように図16に示したV字形凸形状の頂部とV字形凹形状の最深部とを軸方向一方に片寄せたものや、図18に示すように鋸歯状にしたもの等とすることができる。これらいずれの場合にも、互いに反対向きの二つの傾斜部を少なくとも備えている。また、これらいずれの場合にも、上記〔a〕,〔b〕に記載した構成を備えるようにしたうえで、上記〔c〕から〔f〕に記載した構成の少なくともいずれか一つを適宜備えるようにしてもよい。
本発明の最良の実施の形態に係る二つ割りころ軸受を示す側面図 図1の二つ割りころ軸受の分解斜視図 本発明の二つ割りころ軸受をコンロッド大端部に使用した場合の正面図 本発明に係る二つ割り外輪を示す斜視図 図4の二つ割り外輪の側面図 図4の二つ割り外輪の円周方向一端を示す平面図 図4の二つ割り外輪の平面展開図 図7の(8)−(8)線断面の矢視図 図4の二つの二つ割り外輪の突合せ部分の詳細説明図 図9の傾斜部にフルクラウニングを施した例を示す図 図4に示す二つ割り外輪の製造方法を示す図 図11の続きを示す図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す斜視図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す平面展開図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す斜視図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す斜視図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す斜視図 本発明の他の実施形態に係る二つ割り外輪を示す斜視図
符号の説明
1…二つ割りころ軸受、2,3…二つ割り外輪、2a,2b,3a,3b…大凸部、2c,2d,3c,3d…小凸部、2e,2f,3e,3f…凹部、2g,2h,3g,3h…傾斜部、2i,2j,3i,3j…傾斜部、2m,2n,3m,3n…角部、4…ころ、5,6…二つ割り保持器。

Claims (2)

  1. ころ軸受に用いる略半円形状の二つ割り外輪であって、
    帯板金属板を略半円形状に湾曲してなり、かつ、
    少なくとも円周方向一端が、軸方向に沿う線に対し傾く傾斜部および当該傾斜部と反対向きに傾く傾斜部とを含む凹凸形状をなしているとともに、当該円周方向一端の内側面側の角部が丸い形状をなしており、
    上記凹凸形状として、上記少なくとも円周方向の一端に、円周方向に突出する凸部と後退する凹部とを少なくとも一つずつ軸方向に並んで設け、この凸部の頂部から凹部の最深部に連なる部分を上記一方の傾斜部とし、上記凹部の最深部から上記凸部の反対側の部分を上記他方の傾斜部とし、
    上記二つ割り外輪単体の円弧長さを半円より長くするよう上記凸部を円周方向に張り出させるとともに、この張り出した部分を半円部分の外側面より外径側に配置したことを特徴とする二つ割り外輪。
  2. 上記両二つ割り外輪を、請求項1に記載の二つ割り外輪としたことを特徴とする二つ割りころ軸受。
JP2004155848A 2004-05-26 2004-05-26 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受 Expired - Fee Related JP4438511B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004155848A JP4438511B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受
EP05011250A EP1600648B1 (en) 2004-05-26 2005-05-24 Split outer race and split rolling bearing using the same
US11/136,482 US7270484B2 (en) 2004-05-26 2005-05-25 Split outer race, split rolling bearing using same, and manufacturing method for split outer race
KR1020050043953A KR20060046167A (ko) 2004-05-26 2005-05-25 분할 외부 레이스, 이를 사용하는 분할 롤링 베어링, 및분할 외부 레이스 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004155848A JP4438511B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005337352A JP2005337352A (ja) 2005-12-08
JP4438511B2 true JP4438511B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=34936890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004155848A Expired - Fee Related JP4438511B2 (ja) 2004-05-26 2004-05-26 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7270484B2 (ja)
EP (1) EP1600648B1 (ja)
JP (1) JP4438511B2 (ja)
KR (1) KR20060046167A (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070065061A1 (en) * 2005-09-21 2007-03-22 Takanori Terada Crankshaft supporting structure
FR2900702B1 (fr) * 2006-05-05 2009-01-16 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme de montage d'un vilebrequin monte sur des roulements
FR2900703B1 (fr) * 2006-05-05 2009-01-16 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de liaison entre un vilebrequin et des bielles
FR2901571B1 (fr) * 2006-05-29 2013-07-26 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme de montage d'un arbre a cames muni de roulements
US8418670B2 (en) * 2006-09-04 2013-04-16 Ntn Corporation Roller bearing, cam shaft support structure, internal combustion engine and incorporation method of roller bearing
JP5071775B2 (ja) * 2007-03-14 2012-11-14 株式会社ジェイテクト 2分割外輪及びそれを用いたころ軸受
EP2549132B1 (en) 2007-03-02 2015-08-05 JTEKT Corporation Rolling bearing apparatus
US8393800B2 (en) * 2007-07-03 2013-03-12 Ntn Corporation Needle roller bearing and crankshaft support structure
US8523452B2 (en) 2007-08-31 2013-09-03 Jtekt Corporation Bearing structure and manufacturing method thereof
DE102007047527A1 (de) * 2007-10-04 2009-04-09 Schaeffler Kg Radialwälzlager, insbesondere zweireihiges Schrägwälzlager
JP4930350B2 (ja) 2007-12-04 2012-05-16 株式会社ジェイテクト 軸受構造
US8136998B2 (en) * 2007-12-13 2012-03-20 Jtekt Corporation Bearing apparatus
JP2009162244A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Jtekt Corp 分割転がり軸受
JP5417777B2 (ja) * 2008-09-16 2014-02-19 株式会社ジェイテクト 二つ割り転がり軸受およびこれを備えた軸受構造
WO2009142172A1 (ja) 2008-05-19 2009-11-26 株式会社ジェイテクト 二つ割り外輪、これを用いた二つ割り転がり軸受、転がり軸受の取付構造及び取付方法
US8002473B2 (en) * 2008-05-30 2011-08-23 GM Global Technology Operations LLC Sealed split ring crankshaft bearing
JP2011528096A (ja) * 2008-09-04 2011-11-10 コーヨー ベアリングス ユーエスエイ、エルエルシー 分割型軸受リングの製造方法
US8365414B2 (en) 2008-12-16 2013-02-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Roller bearing assembly
US8291596B2 (en) * 2008-12-16 2012-10-23 Steering Solutions Ip Holding Corporation Method of assembling a bearing assembly
EP2860418B1 (en) 2009-03-11 2018-04-11 NTN Corporation Half-divided outer race, roller bearing and rotary shaft bearing arrangement
GB2473880B (en) 2009-09-29 2015-04-01 Cooper Roller Bearings Company Split ring component
JP5423458B2 (ja) * 2010-02-10 2014-02-19 株式会社ジェイテクト 分割形転がり軸受
KR100975676B1 (ko) * 2010-05-13 2010-08-17 주식회사 서울산업 분할형 롤러 베어링
GB2489441B (en) * 2011-03-28 2017-06-07 Cooper Roller Bearings Company Ltd Method of Manufacturing Roller Bearing Cage
CN103089797A (zh) * 2011-11-01 2013-05-08 杨嘉明 梳齿瓦楔合滚动轴承
DE102012108819A1 (de) * 2012-09-19 2014-03-20 Nordischer Maschinenbau Rud. Baader Gmbh + Co. Kg Wälzlager und Rundläufervorrichtung mit Wälzlager
DE102013217919A1 (de) * 2013-09-09 2015-03-12 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Radnabe, insbesondere Flugzeugradnabe
US9702411B2 (en) 2014-04-10 2017-07-11 Roller Bearing Company Of America, Inc. Bearing assembly with split outer ring having interference fit tabs and method of assembly of bearing
EP3513102B1 (en) * 2016-09-16 2020-11-04 Flowserve Management Company Radially and axially self-aligning split seal ring
US10935140B2 (en) 2017-01-12 2021-03-02 Flowserve Management Company Mechanism for assembling split seal rings
JP2022552710A (ja) * 2019-11-08 2022-12-19 サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション 割り軸受、アセンブリ、ならびにそれらの製造方法および使用方法
CN116765249B (zh) * 2023-05-08 2024-03-15 东莞海雅特汽车科技有限公司 一种汽车零部件加工用冲压模具及成型方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1298100A (en) * 1917-10-12 1919-03-25 Rowland H Royce Bushing.
GB258809A (en) * 1926-04-26 1926-09-30 Johan Karl Kuylenstierna Improvements in roller or ball bearings
GB394240A (en) * 1931-12-08 1933-06-22 Johan Karl Kuylenstierna Improved arrangement for fitting and attaching the divided inner race rings of ball and roller bearings
JPS6329129A (ja) 1986-07-21 1988-02-06 Mitsubishi Electric Corp 燃焼機器の安全装置
JP3356877B2 (ja) 1994-05-31 2002-12-16 エヌティエヌ株式会社 分割軸受の製造方法
US6485186B2 (en) 2000-12-01 2002-11-26 The Torrington Company Split bearing ring and method for manufacturing same
JP4019774B2 (ja) * 2002-04-19 2007-12-12 株式会社ジェイテクト ころ軸受用軌道輪
DE10240282B4 (de) * 2002-08-31 2011-08-11 Schaeffler Technologies GmbH & Co. KG, 91074 Radialwälzlager

Also Published As

Publication number Publication date
US7270484B2 (en) 2007-09-18
JP2005337352A (ja) 2005-12-08
EP1600648A3 (en) 2011-10-12
KR20060046167A (ko) 2006-05-17
EP1600648B1 (en) 2012-08-29
US20050265644A1 (en) 2005-12-01
EP1600648A2 (en) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4438511B2 (ja) 二つ割り外輪、それを用いた二つ割りころ軸受
EP2940330B1 (en) Bearing device for a wheel
KR101608557B1 (ko) 이분할 외륜, 구름 베어링 및 회전축 지지 구조
WO2010007979A1 (ja) 打抜き保持器、自動調心ころ軸受、及び打抜き保持器の製造方法
CN110892165B (zh) 轮毂单元轴承及其制造方法、和汽车及其制造方法
JP4920250B2 (ja) ころ軸受の組立て方法
JP5732830B2 (ja) ニードル軸受
JPH11280769A (ja) ころ軸受
JP2007071344A (ja) 船外機エンジンのクランク軸支持構造および船外機エンジン
JP3601537B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
US8360656B2 (en) Bearing apparatus
JP2005163994A (ja) ころ軸受用保持器およびころ軸受
JP2004132552A (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP4206883B2 (ja) 斜板式圧縮機用のスラストころ軸受
JP4480639B2 (ja) 針状ころ軸受および外輪の製造方法
WO2024018524A1 (ja) ころ軸受
JP2003206924A (ja) 内外輪一体型ラジアルころ軸受
JP2010023800A (ja) 車輪用軸受装置
JP2022043548A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2001336536A (ja) 軸受装置
JP5994318B2 (ja) 軸受装置
JP4306645B2 (ja) 車輪支持用ハブユニットの製造方法
JP3197516U (ja) 弾性ステーを有する凹形樹脂保持器付ころ軸受
JP4259358B2 (ja) 駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法
JP2007071343A (ja) 汎用エンジンのクランク軸支持構造および汎用エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4438511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees