JP4432829B2 - 電気光学装置用基板及びその検査方法、並びに電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板及びその検査方法、並びに電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置用基板及びその検査方法、並びに電気光学装置及び電子機器に関し、特に、複数の画素にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子を有する電気光学装置用基板及びその検査方法、並びに電気光学装置及び電子機器に関する。
従来より、液晶装置等の表示装置は、携帯電話、プロジェクタ等の機器に広く使用されている。TFT(Thin Film Transistor)等を用いた液晶表示装置は、TFT基板と対向基板とを貼り合わせて、両基板間に液晶を封入して構成されている。一般に、製造された液晶装置が正常に作動するか否かの検査は、完成品に対して行われる。例えば、所定の画像信号を液晶装置に表示データとして入力し、投影、表示等させることによって、正しくデータが表示されるか、欠陥画素の有無のチェックが行われていた。
しかし、完成品について検査を行う方法を採用した場合には、基板の製造工程後に不良品が発見されることとなる。このため、不良品の発見が遅れてしまい、製造工程の管理面からみると好ましくないという欠点がある。
例えば、工程管理に不良発見の情報がフィードバックされるまでの時間が長くなる。その結果、歩留まり低下期間が長期化し、製造コストが上昇する。また、試作品の場合も、試作品の評価から設計にフィードバックされるまでの期間が長期化するため、開発期間の長期化、開発コストの上昇に繋がる。さらに、製品完成後は、いわゆるリペア、すなわち不良箇所の修理が困難である。
そこで、基板の製造工程内において、不良の発見、特に、表示装置の欠陥画素の発見を行うことが望まれている。
そのような検査方法の一つとして、液晶表示装置の電極パッドに検査用プローブを接触させて、所定の電流を供給することによって、液晶表示装置の検査を行う技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。同様に、画素のコンデンサ容量特性から、TFT基板の各画素に所定の電圧を印加して、放電電流及び放電電圧の波形に基づいてTFTの機能を検査する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、TFT基板の画素電極に対応する検査用の対向電極を用いて、画素電極の電位の変化量を検出することによって、各画素電極の動作検査を行う技術も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開平5-341302号公報 特開平7-333278号公報 特開平10-104563号公報
しかし、上述した特許文献1及び特許文献3に記載の技術による場合、検査装置において、基板の外部から電極パッド等に所定のプローブ等を接触あるいは近接させるための機械的な位置精度が要求される。その結果、機械的なアライメント精度を確保するために検査時間が長くなるという問題がある。さらに、高精細な液晶表示装置の場合は、多くの電極パッドに対して細いプローブ等を機械的な制御を行って接触させなければならなくなり、これらの方法が適用できない場合もある。
また、一般的には、電極の付加容量を含む画素自体の容量に比べて、液晶表示装置と測定装置間の各種容量成分、例えばソース線、画像信号線、電極パッド端子等における容量の方が極めて大きい。画素電極に印加する電圧は、ソース線等の容量と画素自体の容量との比に応じて決まり、微少な電圧レベルである。このため、画素に保持されている電圧を電極パッド等から取り出そうとすると、ソース線等の容量による影響によって、微少なレベルの画素電位に対して大レベルのノイズが重畳されることになり、画素保持電圧の測定精度は極めて悪化し、十分な測定精度は得られない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、外部からのプローブを接触される等の必要がなく、十分な測定精度が得られる検査を実現すると共に、検査回路の占有面積を低減することができる電気光学装置用基板及びその検査方法、並びに電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電気光学装置用基板は、互いに交差する複数の走査線及び複数の信号線と、前記複数の走査線及び前記複数の信号線の交差に対応してマトリックス状に配置された複数の画素電極と、前記信号線に電気的に接続され、前記画素電極に供給された第1の電位信号が入力される第1の端子と、参照電位としての第2の電位信号が入力される第2の端子とを具備し、前記第1の電位信号と前記第2の電位信号との電位を比較して、前記第1の電位信号が低い場合には前記第1の端子の電位をより低くし、前記第1の電位信号が高い場合には前記第1の端子の電位をより高くして出力するとともに、前記第1及び第2の端子に各々、前記複数の信号線のうち、2本以上、且つ相互に同数の信号線が互いに対応するように設けられた増幅器と、前記対応させた2本以上の信号線のうちの1本の信号線を選択する選択手段と、前記増幅器の前記第1及び第2の端子の少なくとも一方に、当該選択された信号線を電気的に接続する接続手段と、を具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、接続手段は、増幅器の第1及び第2の端子の少なくとも一方に、複数の信号線を対応させる。選択手段は複数の信号線のうちの1つを選択して第1又は第2の端子に接続させる。これにより、画素の電位が増幅器に供給される。増幅器は第1の信号と第2の信号とを比較することよって、例えば、第1及び第2の端子のうちの少なくとも一方に接続された信号線の電位を2値化する。増幅器の出力は、例えば信号線を介して取り出される。増幅器の出力によって画素の良不良を判定することができる。増幅器の第1及び第2の端子の少なくとも一方に、複数の信号線が対応させられており、少ない増幅器で全信号線を介した画素の検査が可能である。このように、増幅器の占有面積を低減することができる。もしくは,増幅器の占有面積を大きくすることができ、増幅器を構成するトランジスタのゲートサイズ(長さ・幅)を大きくできるため、対トランジスタの対称性がよくなり、高性能な増幅器を得ることができる.
また、前記増幅器は、前記第2の端子も前記信号線に電気的に接続されており、前記第1及び第2の端子に、相互に同数の信号線が対応していることを特徴とする。
このような構成によれば、各信号線からの第1及び第2の端子への影響を均一にすることができ、検査精度を向上させることができる。
また、前記増幅手段において、前記第2の端子には、前記第2の電位信号を供給するための供給線が電気的に接続されていることを特徴とする。
また、前記選択手段は、選択情報に基づいて前記増幅器の第1又は第2の端子に接続する信号線を決定するための出力信号を生成するデコード回路を有することを特徴とする。
このような構成によれば、デコード回路によって、選択情報から容易に第1又は第2の端子に接続する信号線を決定することができる。
本発明に係る電気光学装置は、一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置において、前記一対の基板の一方に上記電気光学装置用基板を用いたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を用いたことを特徴とする。
このような構成によれば、外部からのプローブを接触される等の必要がなく、十分な測定精度の得られる検査のできる電気光学装置用基板を用いた電気光学装置又は電子機器が実現できる。
また、本発明に係る電気光学装置用基板の検査方法は、互いに交差する複数の走査線及び複数の信号線と、前記複数の走査線及び前記複数の信号線の交差に対応してマトリックス状に配置された複数の画素とを有する電気光学装置用基板の検査方法であって、前記信号線に電気的に接続され、前記画素電極に供給された第1の電位信号が入力される第1の端子と、参照電位としての第2の電位信号が入力される第2の端子とを具備し、前記第1及び第2の端子に各々、前記複数の信号線のうち、2本以上、且つ相互に同数の信号線が互いに対応するように設けられた増幅器において、前記対応させた2本以上の複数の信号線のうちの1本の信号線を選択する選択ステップと、当該選択された1本の信号線を対応する前記第1又は第2の端子に電気的に接続するステップと、前記第1又は第2の端子の一方に電気的に接続された信号線を介して画素に供給された第1の電位信号を供給し、他方に前記第2の電位信号を供給するステップと、前記第1の電位信号と前記第2の電位信号とを比較して、前記第1の電位信号が低い場合には前記第1の端子の電位をより低くし、前記第1の電位信号が高い場合には前記第1の端子の電位をより高くして出力するステップと、を具備したことを特徴とする。

このような構成によれば、第1及び第2の端子に、所定の1つの信号線を接続する。第1又は第2の端子に接続された信号線を介して、画素の電位が増幅器に与えられる。増幅器は、第1及び第2の端子に供給された第1の電位信号と第2の電位信号とを比較して、第1の電位信号が低い場合には第1の端子の電位をより低くし、第1の電位信号が高い場合には第1の端子の電位をより高くして出力する。これにより、画素の両不良の判定が行われる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
ここでは、本発明の電気光学装置用基板の一例として、液晶表示装置に用いるアティブマトリックス型表示装置用基板を例にとって説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は基板に検査回路を搭載すると共に、その占有面積を低減するものである。もしくは、その検査回路を構成する差動増幅器1個あたりの占有面積を拡大し,検査回路の高性能化を図るものである。説明の都合上、先ず、本実施の形態を適用する検査回路が搭載された基板であって、占有面積について考慮されていない電気光学装置用基板について説明する。
(基板の第1の例)
図1はこのような検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図を示している。液晶表示装置の素子基板1は、アクティブマトリックス型表示装置用基板であるTFT基板である。素子基板1は、表示素子アレイ部2と、プリチャージ回路部3と、表示データ読み出し回路部4を含む。表示部となる表示素子アレイ部2は、マトリックス状に2次元に配置されたm行×n列の複数の画素2aを有している。ここで、m,nはそれぞれ整数である。素子基板1は、表示素子アレイ部2のX方向(横方向)及びY方向(縦方向)に並んだ複数の画素2aを駆動するために、Xドライバ部(X-Driver)5aと、Yドライバ部(Y-Driver)5bと、トランスミッションゲート部6と、画像信号線7とを含む。Xドライバ部5a、Yドライバ部5b、トランスミッションゲート部6及び画像信号線7が、データ書込手段及びデータ読出手段のそれぞれを構成する。トランスミッションゲート部6は、Xドライバ部5aからの出力タイミング信号に応じて、画像信号線7から入力される画素データ信号を供給する。画像信号線7は、マトリックス状の表示素子アレイ部2の奇数列に信号を供給する信号線と、偶数列に信号を供給する信号線とを有し、それぞれの端子inoとineとに接続されている。
表示素子アレイ部2は、図1の右から第1列、第2列、・・第n列で、上から第1行、第2行、・・第m行のマトリックスであるが、図1では、説明を簡単にするために、4(行)×6(列)のマトリックスの画素からなる回路の例を示している。
プリチャージ回路部3は、後述するように、各種特性の検査のために、各ソース線にプリチャージ電圧を印加するためのものである。なお、プリチャージ電圧としては種々の電圧を選択することができ、例えば、電源電圧Vddでもよく、接地電位でもよく、あるいはこれらの中間電位でもよい。
表示データ読み出し回路部4は、2次元マトリックスの奇数列のソース線S(odd)と偶数列のソース線S(even)の1組のソース線に対して接続された1つの差動増幅器4aが、複数設けられている。検査時に用いられるテスト回路としての表示データ読み出し回路部4が、アクティブマトリックス駆動型の液晶表示パネルの素子基板に形成されている。
次に、表示素子アレイ部2の単位表示素子である画素2aについて説明する。図2は画素2aの等価回路図である。
各画素2aは、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(以下、TFTという)11と、画素電極、共通電極、及び液晶からなる液晶容量Clcと、液晶容量Clcに並列に接続された付加容量Csとを含む。TFT11のドレイン端子に液晶容量Clcと付加容量Csのそれぞれの一端が接続されている。付加容量Csの他端は、共通固定電位CsCOMに接続されている。TFT11のゲート端子gはYドライバ5bからの走査線Gに接続されている。TFT11のゲート端子gに所定の電圧信号が入力されてTFT11がオンすると、ソース線Sに接続されたTFT11のソース端子sに印加されている電圧が液晶容量Clcと付加容量Csに印加され、供給された所定の電位が維持される。
図3は、表示データ読み出し回路部4の差動増幅器4aの具体的な回路図である。図3に示す差動増幅器4aは、2次元マトリックスの一方向、ここでは、X方向におけるn個の画素(nは整数で、偶数)に対して、(n/2)個設けられている。従って、n列の画素に対して、(n/2)個の差動増幅器4aが対応する複数のソース線に接続されている。
各差動増幅器4aは、2つのPチャネル型のトランジスタ21,22と、2つのNチャネル型のトランジスタ23,24とを含む。トランジスタ21,23のゲートは端子soに接続され、トランジスタ22,24のゲートは端子seに接続される。トランジスタ21,22のソース・ドレイン路同士は直列接続され、トランジスタ23,24のソース・ドレイン路同士も直列接続される。端子so,se相互間に、トランジスタ21,22同士のソース・ドレイン路と、トランジスタ23,24同士のソース・ドレイン路とが並列接続されている。
端子soは、奇数列の画素のソース線S1,S3,S5,・・に接続されている。端子seは、偶数列の画素のソース線S2,S4,S6,・・に接続されている。各差動増幅器4aのトランジスタ21と22の端子spは、表示データ読み出し回路部4の第1の駆動パルス電源SAp−chを供給する端子4bに接続されている。各差動増幅器4aのトランジスタ23と24の端子snは、表示データ読み出し回路部4の第2の駆動パルス電源SAn−chを供給する端子4cに接続されている。
増幅手段としての交差結合形増幅器である差動増幅器4aは、後述するように、端子so,seに接続された2つのソース線S、すなわち奇数列のソース線S(odd)と偶数列のソース線S(even)において、一方には高い電圧が、他方には低い電圧が供給された場合に、差動増幅器4aは、奇数列と偶数列の2つのソース線S(odd)とS(even)に現れる、それぞれの電圧差に応じて、低い電圧の方のソース線の電圧をより低くし、高い電圧の方のソース線電圧をより高くするように動作する。
図3の差動増幅器4aにおいて、端子4bに接続される端子spは、出力レベルをハイレベルの信号(以下、単にHIGHという)にするタイミング信号が入力される端子である。端子4cに接続される端子snは、出力レベルをローレベルの信号(以下、単にLOWという)にするタイミング信号が入力される端子である。
このように構成された差動増幅器4aにおいては、端子snにLOWを与え、端子spにHIGHを与える。ここで、例えば、端子seが端子soに比べてわずかでも高い電位とすると、トランジスタ24が最初にオンする。トランジスタ24がオンとなるので、端子soは端子4cの低い接地電位まで落ちる。そして、端子soが端子4cの低い接地電位まで落ちるので、ゲート端が端子soに接続されたトランジスタ21がオンなる。その結果、端子seは端子4bの高い電源電圧Vddまで上昇する。
このように、差動増幅器4aは、隣り合う2つのソース線の高い電位の方のソース線の電位をより高くし、低い電位の方のソース線の電位をより低くするように機能する。
なお、図1では、隣り合う2つのソース線に1つの差動増幅器4aを設けている。これは、素子基板1上に差動増幅器4aを形成し易いからであるとともに、外来ノイズがあった場合に両方のソース線に同じように影響を及ぼすからであり、隣り合わない画素のソース線に対して1つの差動増幅器を設けてもよい。
以上のような構成のアクティブマトリックス型表示装置である液晶表示装置の素子基板が製造工程において製造されると、対向基板と貼り合わせて液晶を封入する前の素子基板自体の電気特性を評価あるいは検査することができる。電気的特性の検査対象とする不良としては、素子基板の各画素のデータ保持用キャパシタ(付加容量Cs)のリークによるLOW固定不良、スイッチング素子であるTFTのソース・ドレイン間リークによるHIGH固定不良等がある。
次に、このように構成された基板の検査及び動作について説明する。製造工程における素子基板1の検査の手法について説明する前に、図1に示すTFT基板が対向基板と貼り合わされて液晶が封入されて完成された液晶表示装置が、通常の画像表示を行うときの動作について説明する。
まず、2本の画像信号線7には、それぞれ奇数列と偶数列の画素信号である画素データ信号が、画像信号線7の入力端子ineとinoに入力される。それぞれの画素データ信号は、Xドライバ5aからの列選択信号に応じて、トランスミッションゲート部6のそれぞれのトランジスタを介して、各ソース線Sへ供給される。
各ソース線Sに供給された画素信号は、Yドライバ5bからの走査線GがHIGHになって選択された行の各画素2aに書き込まれる。即ち、選択された走査線Gにおいて、ソース線Sに供給される画素データ信号が対応する画素2aに表示用の画素データ信号として供給されて保持される。この動作を、行順次で行うことにより、液晶表示装置の表示素子アレイ部2には、所望の画像が表示される。
プリチャージ回路部3は、走査線GがHIGHになる前に、プリチャージ電圧Vpreを各ソース線Sに印加するための回路である。プリチャージ電圧Vpreは、プリチャージ回路部3の端子3aに供給される。プリチャージ電圧Vpreを供給するタイミングは、プリチャージゲート端子3bに与える電圧によって決定される。
従って、製品あるいは試作品としての液晶表示装置として画像表示が行われるときは、素子基板1の表示データ読み出し回路部4は、動作せず使用されない。
次に、素子基板1において、図1に示す回路部分が半導体プロセスの工程によって製造された後に、素子基板1の状態において行われる検査の手順について説明する。この素子基板1の検査において、表示データ読み出し回路部4が動作して使用される。
まず検査方法を実現するための検査システムについて説明する。図4は検査システムの構成図である。素子基板1と、画素データの書き込みと読み込みができるテスト装置31とを、接続ケーブル32を介して接続する。接続ケーブル32は、素子基板1のデータ線7の端子ino,ine、表示データ読み出し回路部4の信号線の端子4b、4c、プリチャージ回路部3の端子3a、3b等を、テスト装置31に電気的に接続する。
テスト装置31から、後述する所定の順番で、所定の電圧を各端子に供給することによって、素子基板1の電気的特性の検査を行うことができる。以下に、その検査内容として、上述したLOW固定不良とHIGH固定不良の有無についての検査を行う手順を説明する。
先ず、検査の全体の流れを説明する。図5は、その検査の流れの例を示すフローチャートである。
表示データ読み出し回路部4の各差動増幅器4aを非動作状態にする。具体的には、第1の駆動パルス電源SAp−chと第2の駆動パルス電源SAn−chを、それぞれ電源電圧Vddと接地電位の中間電位(Vdd/2)にする。その状態で、画像信号線7の入力端子ino,ineから、セルである各画素に所定の画素データ信号を入力、すなわち書き込む(ステップ(以下、Sと略す)1)。具体的には、奇数側のソース線S(odd)にHIGHを、偶数側のソース線S(even)にLOWを供給することによって、選択された行の奇数番目の画素にはHIGHが書き込まれ、偶数番目の画素にはLOWが書き込まれる。この書込工程が、行毎に行われ、全行の画素が書込まれる。図6(a)は、4(行)×6(列)の各画素に書き込まれる画素データのLOW(L)と、HIGH(H)の状態を示す図である。図6(a)に示すように、表示素子アレイ部2の各画素データは、LOW(L)の列とHIGH(H)の列が交互に表れるマトリックスとなる。
次に、表示データ読み出し回路部4を動作させながら、書き込まれた画素データを行毎に読み出す(S2)。表示データ読み出し回路部4の動作については後述する。後述するように、表示データ読み出し回路部4が動作するときに、最初のプリチャージ期間は、やや長くしており、それによりデータ保持用キャパシタ(Cs)において電流リーク現象による電圧の変化が確実に表れるようにしている。すなわち、表示データ読み出し回路部4は、画素データを読み出すときに、信号線上の信号出力を増幅して出力する出力工程を実行する。
そして、テスト装置31は、読出工程において読み出した画素データと、書込工程において書き込んだ画素データとを比較する(S3)。この比較工程においては、各画素について書き込んだ画素データと読み出した画素データが一致しているか否かが判断される。
テスト装置31は、書き込んだ画素データと読み出した画素データが一致していないセル、すなわち画素を特定し、異常セルとして、例えばセル番号等のデータを、図示しないモニタの画面上に表示するように出力する(S4)。
次に、図7のタイミングチャートを用いて、図5のS2の画素データの読み出し動作を説明する。図7は、図1の回路における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。画素の検査は、基準となる列に対して、検査対象の列が正常であるか否かを判定することによって行われる。まず、基準とする列を偶数列とし、検査対象とする列を奇数列とする。図7に示すタイミングのための信号は、テスト装置31によって生成されて各端子に供給される。
初めに、図6(a)に示すように、偶数列の画素を基準データ書き込み用とし,偶数側の画素にLOWが、被検査用の奇数側の画素にHIGHが書き込まれ、被検査対象の奇数列の各画素の検査が行われる。
図7に示すように、全画素へ上述した所定の画素データの書き込み後、プリチャージ回路部3の端子3bに供給されるプリチャージゲート電圧PCGが、HIGHとなり、プリチャージが行われる。プリチャージ状態で所定時間経た後に、読み出し動作が開始される。なお、各ソース線Sのプリチャージ電位(プリチャージ電圧印加端子3aに印加される電圧)VpreはHIGHとLOWの中間電位にし、図2に示すCsCOM電位を(LOW電位−ΔV)とする。CsCOM電位を(LOW電位−ΔV)とするのは、データ保持用キャパシタCsがリーク不良である場合、リーク先のCsCOM電位が(Low電位−ΔV)となるため、読み出し電位は基準側の電位より低くなるようにするためである。そして、最初のプリチャージ期間は、やや長い時間を設定しておき、リーク不良による電圧変化が現れるようにする。
第1行目の読み出し動作では、まずプリチャージゲート電圧PCGをLOWにしてプリチャージを停止し、次に走査線G1の電位をHIGHにして第1行目の画素トランジスタである各TFT11をONする。走査線G1に接続された画素すべてのTFT11が一斉にONする。その結果、コンデンサCsに書き込まれた電荷がソース線Sに移動する。HIGHが書き込まれた奇数側ソース線(S(odd))が中間電位付近の高い側の電位から僅かに上昇し、基準側の偶数側ソース線(S(even))の電位は中間電位付近の低い側の電位から僅かに低下する。SAn−ch駆動パルス電源をLOWにし、続いてSAp−ch駆動パルス電源をHIGHにすることによって、表示データ読み出し回路部4を起動する。
しかし、奇数側の画素のデータ保持用キャパシタCsのリークが生じていた場合は、図7において点線L1で示すように、偶数側ソース線(S(even))の電位より奇数側ソース線(S(odd))の電位の方がより低下する。その結果、点線L2で示すように、偶数側の電位が上昇する。
SAn−ch駆動パルス電源がLOWになることで中間電位より僅かに低い側の電位がLOWに、続いてSAp−ch駆動パルス電源がHIGHになることで中間電位より僅かに高い側の電位がHIGHに変化する。これは、上述したように、表示データ読み出し回路部4の各差動増幅器4aの動作により、2つのソース線Sに現れる高低2つの電位レベルが夫々端子sp,snの電圧まで変化して明確になるからである。この動作は走査線G1に接続された画素すべてにおいて一斉に行われる。
そして、トランスミッションゲート部6の各トランジスタのゲートTG1からTGnを順に開き(HIGHにし)、画像信号線7から順番に第1行目の各画素の画素データを読み出す。
最後のトランスミッションゲートTGnまで開いた後,再びプリチャージ動作に移る。そのプリチャージ動作、すなわち2回目以降のプリチャージ時間は初回ほど長い必要はない。
従って、上述したように、書き込んだ画素データと読み出した画素データを比較し(S3)、書き込んだ検査対象の奇数側の画素のHIGHが、読み出したときにLOWとなっているときは、奇数側のその画素は、LOW固定不良であると判断することができる。そのようなLOW固定不良の画素、すなわち異常セルは、検査装置31において、図示しない表示装置等に出力される(S4)。
そのプリチャージ動作を停止した後は、第2の走査線G2の電位をHIGHにすることによって、第2行目の各画素のTFT11をONする。以降同様の動作を、最後の走査線Gmに接続された画素、すなわち、第m行目の各画素の画素データまで読み出す。
読み出した各画素データと書き込んだ各画素データとを比較して、被検査対象の奇数列の各画素にLOW固定不良があるか否かのチェックを行うことができる。
次に、偶数列と奇数列の関係を逆にし、すなわち、奇数側の画素を基準データ書き込み用とし、奇数側の画素にLOWを、被検査用の偶数側の画素にHIGHを書き込み、図5に示す処理と同様の処理を行うことによって、基準となる奇数側の画素に対して、偶数側の画素に、LOW固定不良がないかどうかを検査する。
以上のように、奇数と偶数の列のいずれか一方を基準として他方の画素にLOW固定不良がないかどうかの検査を、奇数と偶数の両列について行うことによって、全画素についてLOW固定不良がないかどうかを検査することができる。
次に図8を参照して、HIGH固定不良の有無の検査について説明する。図8は、HIGH固定不良の有無の検査における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
上述したLOW固定不良の場合と同様に、最初に偶数側の画素を基準データ書き込み用とするが、画素データの書き込みにおいては、偶数側の画素にHIGHを、被検査用の奇数側画素にLOWを書き込む。
全画素への図6(b)に示すような画素データ(図6(a)のHとLの関係を逆にした状態の画素データ)の書き込み後、プリチャージ状態で所定時間経た後に読み出し動作が開始される。このとき各ソース線Sのプリチャージ電位(プリチャージ電圧印加端子3aに印加される電圧)Vpreを(HIGH電位+ΔV)電位とする。プリチャージ電位Vpreを(HIGH電位+ΔV)電位とするのは、TFT11のソース・ドレイン間がリークした場合、リーク先のソース線Sの電位は(HIGH電位+ΔV)のため、読み出し電位は基準側の電位より高くなるようにするためである。
読み出し動作では、まずプリチャージを停止し、次に走査線G1の電位をHIGHにして各TFT11をONする。各TFT11は走査線G1に接続された第1行目の画素すべてにおいて一斉にONする。HIGHが書き込まれた基準側の偶数側ソース線S(even)の電位はプリチャージ電位Vpreから僅かに低下し(HIGH電位に変化)、LOWが書かれた奇数側ソース線S(odd)の電位は、プリチャージ電位Vpreよりさらに低下する。従って、差動増幅器4aは、LOWが書き込まれていた奇数側ソース線S(odd)の電位をより低くし、HIGHが書き込まれていた偶数側ソース線S(even)の電位はHIGH電位を維持する。
しかし、検査対象の奇数側の画素のTFT11のソース・ドレイン間のリークが生じていた場合、リーク先の画素のキャパシタCsの電位はプリチャージ電位(HIGH電位+ΔV)となり、基準側の偶数側の画素の電位よりも高くなる。よって、画素データの読み出し時、図8の点線L3で示すように、奇数側のソース線S(odd)の電位はプリチャージ電位(HIGH電位+ΔV)のままでほとんど変化しない。すなわち、奇数側ソース線S(odd)の電位は、偶数側のソース線S(even)の電位より高くなる。SAn−ch駆動パルス電源がLOWになることで低い側の電位がLOWに、続いてSAp−ch駆動パルス電源がHIGHになることで高い側の電位がHIGHに変化する。その結果、点線L4で示すように、偶数側のソース線S(even)の電位はLOWに、奇数側のソース線S(odd)の電位はHIGHになる。
よって、検査対象の画素のセルにおいて、書き込んだ画素データと読み出した画素データが異なるので、異常セルを検出することができる。
以降の差動増幅器の動作は、上述したLOW固定不良の検出時と同様である。以上の動作を、今度は基準側を奇数側として、検査対象を偶数側として行うことによって、全ての画素についてHIGH固定不良の検査をすることができる。
以上のように、基準側を偶数列と奇数列を入れ替えてLOW固定不良の検査を行い、同様に、基準側を偶数列と奇数列を入れ替えてHIGH固定不良の検査を行うことによって、全ての画素についてLOW固定不良とHIGH固定不良の有無の検査を行うことができる。
なお、上述した例では、基準側の画素にHIGHあるいはLOWとして検査を行っているが、基準側の画素に中間電位の信号を書き込むようにしてもよい。
図9を用いて、基準側の画素にHIGHとLOWの中間電位を書き込んで検査を行う方法について説明する。
上述したLOW固定不良の検出の場合と同様に、最初に偶数側の画素を基準データ書き込み用とし、偶数側の画素にHIGHとLOWの中間電位を、被検査用の奇数側画素にはHIGH又はLOWを書き込む。例えば、図10に示すように、奇数側の画素には、初めにHIGHを書き込み、偶数側の画素には、HIGHとLOWの中間電位(M)を書き込む。
全画素への書き込み後、プリチャージ状態で所定時間経た後、読み出し動作が開始される。このときソース線Sのプリチャージ電位(プリチャージ電圧印加端子3aに印加される電圧)をHIGHとLOWの中間電位にする。
読み出し動作では、まずプリチャージを停止し、つぎに走査線G1の電位をHIGHにして各TFT11をONする。TFT11は走査線G1に接続された画素すべてにおいて一斉にONする。基準側の偶数側ソース線の電位は、プリチャージ電位の中間電位のまま変化しない。奇数側のソース線Sの電位は、HIGHが書き込まれていたので、中間電位より僅かに上昇する。従って、差動増幅器4aによって、偶数側はLOWに、奇数側はHIGHになるので、奇数側に書き込んだ画素データはHIGHで変わらない。
しかし、検査対象の画素のキャパシタンスCsにリークが生じていた場合、奇数側のソース線S(odd)の電位は、中間電位より僅かに低下する。従って、差動増幅器4aによって、奇数側は図9の点線L5に示すようにLOWに、偶数側は点線L6に示すようにHIGHになるので、奇数側に書き込んだ画素データはHIGHではなくLOWになる。
以降の動作は、上述したLOW固定不良の検出時と同様である。以下同様にして、全ての行について、画素データを読み出す。
次に、奇数側にLOWを書き込み(図10におけるHをLに変更した状態)、基準となる偶数側は中間電位を書き込む。そして、上述した奇数側にHIGHを書き込んで画素データを読み出した時の動作と同じ動作を、全ての画素について行順次で行う。
その結果、基準側に中間電位を書き込み、検査対象側にHIGHとLOWを書き込み、それぞれの場合の画素データを読み出したデータを、テスト装置31は得ることができる。HIGHとLOWを書き込んだ画素データと、それぞれの場合に読み出した画素データを比較する。このとき、ある画素にLOWを書き込んだ場合とHIGHを書き込んだ場合のいずれの場合でも、LOWが読み出されるときは、その画素はキャパシタンスCsにリーク不良があることが第一に考えられる。さらにはキャパシタンスまたはTFTの高抵抗、あるいはTFTのソース・ドレイン間リークによって常に検査対象側のソース線電位がプリチャージ電位となり、すなわち読み出し増幅動作がプリチャージ電位同士の電位比較となって、回路の固有の特性によって検査対象側が常にLOWに傾く可能性があると判断することができる。
また、いずれの場合でもHIGHが読み出されるときは、キャパシタンスCsにリーク不良の可能性が除かれるのみで,上記LOWの場合と同じ不具合の可能性が考えられる。すなわち、基準側に中間電位を書き込み、検査対象側にLOWとHIGHを書き込んで(LOWとHIGHをいずれを先に行ってもよい)、それぞれの場合の画素データを読み出して、比較することによって、セルのキャパシタンスCsとTFTの不良を検出することができる。
そして、次に、奇数列を基準側として、偶数側を検査対象側として同様な検査を行うと、全ての画素について、キャパシタンスCsとTFTの不良の有無を検査することができる。
以上のように、図9に示す動作によれば、HIGHとLOWを書き込んだデータが、読み出したときにLOWあるいはHIGHに固定していた場合、キャパシタンスCsあるいはTFTに何らかの不良があると判断することができる。
図11は、図1に示す素子基板の回路の変形例を示す回路図である。図1においては、素子基板1Aの表示データ読み出し回路部4は、プリチャージ回路部3から出力されるソース線Sと、トランスミッションゲート部7の間に設けられていた。図11では、表示データ読み出し回路部4は、接続ゲート部9を介してプリチャージ回路部3から出力されるソース線Sと接続されている。
図11に示す構成によれば、トランスミッションゲート部9の各トランジスタ9aのゲート端子は、それぞれ接続ゲート端子9bに信号線を9c介して接続されている。通常は、接続ゲート端子9bの電位は、トランジスタ9dのゲート端子がHIGHとなっているため、信号線9cはLOWとなっており、表示データ読み出し回路部4はソース線から切り離されている。よって、図11の構成によれば、表示データ読み出し回路部44を使用しないときは、完全に切り離して、差動増幅器4aの不安定動作状態の影響を受けないようにすることができるというメリットがある。
上述した読み出し動作のときに、信号線9cをHIGHとするように接続ゲート端子9bの電位を制御することによって、表示データ読み出し回路部4を動作させることができる。
また、画像信号線7に、カレントミラーアンプを含む差動増幅器10が設けられている。これは、画像信号線7自体の持つ容量成分等によってHIGH・LOW信号の差が小さくなることを防止するのが目的で、HIGH,LOW信号をさらに明確にして出力信号outo,outeを高速に精度良く出力することができる。
なお、表示データ読み出し回路部は、表示素子アレイ部の全ての画素について設けているが、全てに設けなくても、表示部として使用する一部の画素にだけ設けるようにしてもよい。
以上のように、製品あるいは試作品における素子基板工程の完了後に、素子基板の不良を検出できるので、歩留まり低下期間が短縮され、不良品を組み立てることが少なくなくなり、コスト低減になる。特に、試作品の場合は、開発期間の短縮と開発コストの低減になる。
また、素子基板の段階で不良が検出できるので、いわゆるリペアも容易となる。
さらに、表示データ読み出し回路部によって、アナログ情報であるキャパシタの充電電荷がデジタル情報(電圧論理)に変換できるため、検査における検出感度が高い。
さらにまた、上述した例では、隣り合うソース線に差動増幅器が接続され、外部ノイズなどの影響を受けにくいようにしているが、互いに隣接しないソース線同士に接続する差動増幅器を設けるようにしてもよい。そのようにすれば、隣接するソース線同士のリークの可能性の影響を排除することができる。
(基板の第2の例)
次に、第1の実施の形態を適用する基板の他の例について説明する。
図12はこのような検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図を示している。図12において、図1又は図11と同一の構成要素については、同一の符号を付し説明は省略する。
図12の素子基板1Bも、表示素子アレイ部2と、表示データ読み出し回路部4と、Xドライバ部5aと、Yドライバ部5b(図12では示さず)と、トランスミッションゲート部6と、画像信号線7と、差動増幅器10とを含む。さらに、素子基板1Bは、プリチャージ回路部13と、接続ゲート部14と、参照電圧供給部15とを有する。
プリチャージ回路部13は、各列に、すなわち各ソース線にトランジスタ13bを有している。各トランジスタ13bのソースとドレインは、それぞれソース線Sを介して各差動増幅器4aの端子seと、参照電圧供給線REFを介して端子soに接続されている。そして、各トランジスタ13bのゲートは、プリチャージ用のゲート端子13aに接続されている。
接続ゲート部14では、図12に示すように、各差動増幅器4aの一方の端子soは、接続ゲート部14の一方のトランジスタ14bと参照電圧供給線REFを介して、参照電圧供給部15の端子15aに接続されている。端子15aには、参照電圧Vrefが供給されている。各差動増幅器4aの他方の端子seは、接続ゲート部14の他方のトランジスタ14cを介して、ソース線Sに接続されている。トランジスタ14bと14cのゲートは、テスト回路接続用のゲート端子14aに接続されている。ゲート端子14aには、後述するテスト回路接続信号TEが供給される。
参照電圧供給部15の端子15aに接続された参照電圧供給線REFは、プリチャージ用のトランジスタ13bのソース・ドレイン路を介してソース線Sに接続されている。従って、トランジスタ13bのゲート電圧を制御することによって、トランジスタ13bをオンさせ、各ソース線Sにトランジスタ13bを介して、参照電圧Vrefを印加できるようになっている。
次に、図13のタイミングチャートを用いて、図5のS2の画素データの読み出し動作を説明する。図13は、図12の回路における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。画素の検査は、各列が正常であるか否かを判定することによって行われる。図13に示すタイミングのための信号は、図4に示すテスト装置31によって生成されて各端子に供給される。
まず、素子アレイ部2の全ての走査線Gをオンして、全ての画素にHIGHを書き込む。なお、ここでは、各画素にHIGHが書き込まれた場合で説明するが、LOWを書き込んでもよい。なお、以下、全画素にHIGHを書き込み基板1Bの検査を行っている例を説明するが、一部の画素についてのみ検査を行うようにしてもよい。書き込み後、走査線Gのゲートはオフにされる。
図13に示すように、全画素へ上述した所定の画素データ(ここではHIGH)の書き込み後、データ保持時間t1を確保するために、プリチャージ回路部13の端子13aに供給されるプリチャージゲート電圧PCGがHIGHとなり、トランジスタ13bは、所定時間だけオンとなる。さらに、テスト回路接続用のゲート端子14aのテスト回路接続信号TEもHIGHとなる。データ保持時間t1経過後に、画素データの読み出しが開始される。
なお、トランジスタ13bが所定時間だけオンすることにより、各ソース線Sと参照電圧供給線REFの両方に、参照電圧Vrefが現れるようにしているので、ゲート線Gをオフにしておけば、必ずしもプリチャージ状態にする必要はない。即ち、各ソース線Sと参照電圧供給線REFとは、同電位にイコライズすればよい。さらになお、トランジスタ13bをオンしたときに、テスト回路接続用のゲート端子14aのテスト回路接続信号TEは、まだHIGHでなくてもよい。従って、データ保持時間経過t1後に、プリチャージゲート電圧PCGがLOWの場合は、HIGHにしてプリチャージが行われる。
参照電圧供給部15からは、端子15aには、プリチャージする電位として、HIGHとLOWの中間電位のプリチャージ電圧(参照電圧Vref)が印加されている。よって、所定の画素データの書き込み後、ソース線S、端子se及び端子soは、中間電位の状態となっている。
そして、データ保持時間t1経過後、プリチャージ状態を解除するために、プリチャージゲート電圧PCGをLOWにするが、このとき、テスト回路接続信号TEは、HIGHであり、かつ、第1の駆動パルス電源SAp−chと第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位としておくことにより、各差動増幅器4aを動作していない状態とする。
なお、プリチャージゲート電圧PCGをLOWにした後、差動増幅器4aが動作を開始する前までに、端子15aへのプリチャージゲート電圧の供給を停止させるようにする。
プリチャージゲート電圧PCGをLOWにした直後、ゲート線G1をオンすると、ゲート線G1に接続された各画素から一斉にデータが出力される。具体的にはコンデンサCsに書き込まれて保持された電荷が、対応するソース線Sに一斉に移動する。図13に示すように、各ソース線Sの電位がわずかに上昇する。もしも、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各ソース線Sの電位は、点線で示したようにわずかに下降する。
ゲート線G1を開いた後、所定時間経過してから、各差動増幅器4aを動作させるために、まず、第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位からLOWに変化させる。第2の駆動パルス電源SAn−chの電位のLOWへ変化の瞬間と同時あるいはその瞬間の前後にテスト回路接続信号TEをLOWにし、接続ゲート部14のトランジスタ14b、14cを所定期間t2だけオフにすることによって、わずかに上昇したソース線電位の情報を差動増幅器4a内に閉じ込める。
すなわち、差動増幅器4aの端子so,seの電位がLOW又はHIGHに確定するまで、トランジスタ14b,14cをオフにして差動増幅器4aの端子so,seの電位に影響を与えないようにしておく。差動増幅器4aの端子so,seの電位がLOW又はHIGHに確定した後、この電位を出力するためにトランジスタ14b,14cをオンにする。
SAn−ch駆動パルス電源がLOWになることで、中間電位より僅かに低い側の電位がLOWに変化する。こうして、各差動増幅器4aは、外部から印加された中間電位である参照電圧Vrefと、各ソース線Sの電圧を比較する。画素が正常であれば、ソース線Sの電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子soの方が、端子seよりも電位が低い側となる。そのため、図13に示すように、端子soの電位が低下する。このとき、端子seの電位はそのまま保持される。
次に、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になることによって、差動増幅器4aのPチャネル型トランジスタ21,22を動作させる。すなわち、SAp−ch駆動パルス電源がHIGHになることで中間電位より僅かに高い側の電位がHIGHに変化する。画素が正常であれば、ソース線Sの電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子seの方が、端子soよりも電位が高い側となる。そのため、図13に示すように、端子seの電位が上昇する。
画素に不良があれば、例えば、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各ソース線Sの電位は、図13に点線で示したようにわずかに下降する。その場合は、SAn−ch駆動パルス電源がLOWになると、図13に点線で示すように、端子seの電位が下降する。さらに、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になると、図13に点線で示すように、端子soの電位が上昇する。
この場合、テスト回路接続信号TEをオフしているため、負荷となるソース線Sの容量の影響を受けなくなり、高速動作が可能になる。また、参照電圧Vrefが書き込み電位でないため、ある画素の不良はその画素の不良として検出され、詳細不良特性分類が可能となる。
差動増幅器4aの端子seと端子soにおける論理が、HIGHとLOWのいずれかに確定したら、テスト回路接続信号TEをHIGHにし、確定した論理データをソース線Sに書き戻す。ゲート線G1に接続された各画素の電位が、対応するソース線Sに読み出されるので、トランスミッションゲート部6の各トランジスタのゲートTG1からTGnを順に開き(HIGHにし)、画像信号線7から順番に第1行目の各画素の画素データを読み出し、出力端子outoとouteに出力させる。
ゲート線G1に接続されたすべての画素のデータが読み出されたら、ゲート線G1をLOWにし、SAn−ch駆動パルス電源とSAp−ch駆動パルス電源を中間電位にして差動増幅器4aを動作停止させる。続いて、プリチャージゲート電圧PCGをHIGHにして、全ソース線Sをプリチャージする。
以降、上述した動作を、ゲート線G2からGmの各ラインについて繰り返すことによって順番に基板上の画素の検査が行われる。
以上、全画素にHIGHのデータを書き込んで行う検査の動作が終了すると、次に、全画素にLOWのデータを書き込み、同一の検査を実施することですべて終了となる。従って、全画素について、2回の検査を行うだけで済むため、図1の装置に比べて、検査時間は短くなる。
以上のように、図12の装置においても、検査対象の各画素について不良の有無を検査することができる。
(基板の第3の例)
次に、第1の実施の形態を適用する基板の他の例について説明する。
図14はこのような検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図を示している。図14において、図1又は図11と同一の構成要素については、同一の符号を付し説明は省略する。
図14の素子基板1Cも、表示素子アレイ部2と、表示データ読み出し回路部4と、Xドライバ部5aと、Yドライバ部5b(図14では示さず)と、トランスミッションゲート部6と、画像信号線7と、差動増幅器10を含む。さらに、素子基板1Cは、プリチャージ回路部16と、接続ゲート部17と、参照電圧供給部18とを有する。
プリチャージ回路部16は、奇数列のソース線S(odd)と偶数列のソース線S(even)の1組のソース線に対して、一対のトランジスタ16b、16cを有している。ソースとドレインが接続されてなる直列接続されたトランジスタ16bと16cのソースとドレインは、それぞれ奇数列のソース線S(odd)と偶数列のソース線S(even)を介して、各差動増幅器4aの端子soと端子seに接続されている。そして、各トランジスタ16b、16cのゲートは、プリチャージ用のゲート端子16aに接続されている。なお、ゲート端子16aにはプルダウン回路16dが接続されている。図14の例ではプルダウン回路16dは、ソースがゲート端子16aに接続され、ドレインが基準電位点に接続され、ゲートに電源Vddが印加されるトランジスタによって構成されている。トランジスタ16bと16cの接続点は、参照電圧供給部18の端子18aに接続されている。端子18aには、参照電圧Vrefが供給されている。従って、トランジスタ16b、16cのゲート電圧を制御することによって、トランジスタ16b、16cを同時にオンさせ、各ソース線Sにトランジスタ16b、16cを介して、外部から供給される参照電圧Vrefを印加できるようになっている。参照電圧Vref は、HIGHとLOWの中間電位の電圧である。
接続ゲート部17では、図14に示すように、各差動増幅器4aの一方の端子soは、接続ゲート部17の一方のトランジスタ17bを介して、奇数列ソース線S (odd)に接続されている。各差動増幅器4aの他方の端子seは、接続ゲート部17の他方のトランジスタ17cを介して、偶数列ソース線S(even)に接続されている。トランジスタ17bと17cのゲートは、それぞれ奇数列テスト回路接続用のゲート端子17a1と、偶数列テスト回路接続用のゲート端子17a2とに接続されている。各ゲート端子17a1,17a2には、後述するテスト回路接続信号TEo、TEeがそれぞれ供給される。
従って、テスト回路接続信号TEoとTEeのいずれか一方をHIGHにすることによって、1つの差動増幅器4aで奇数列ソース線S(odd)の画素、及び偶数列ソース線S(even)の画素のいずれか一方のみのデータを読み出すことができる。そして、ソース線Sに現れ読み出される電位(微少電位変化)は、トランジスタ17bと17cのいずれか一方のトランジスタを介して差動増幅器4aに伝えられる。その電位は、オンして開いたトランジスタを一旦閉じた後、差動増幅器4a内部で増幅され、その後一端閉じたトランジスタを再び開けソース線に書き戻され、画像信号線7を介して出力される。
次に、図14に示す回路の動作の詳細を図15のタイミングチャートを参照しながら説明する。図5のS2の画素データの読み出し動作を説明する。図15は図14の回路における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。画素の検査は、列毎に、ここでは奇数列と偶数列に分けて、正常であるか否かを判定することによって行われる。図15に示すタイミングのための信号は、テスト装置31によって生成されて各端子に供給される。
まず、素子アレイ部2の全ての走査線Gをオンして、奇数列の全ての画素にHIGHを書き込む。なお、全画素にHIGHを書き込んでもよい。図14の例では、奇数列ソース線S(odd)の画素の検査と偶数列ソース線S(even)画素の検査は、分けて行われる。さらになお、ここでは、各画素にHIGHが書き込まれた場合で説明するが、LOWを書き込んでもよい。なお、以下、奇数列の全画素にHIGHを書き込み基板1Cの検査を行っている例を説明するが、一部の画素についてのみ検査を行うようにしてもよい。書き込み後、走査線Gのゲートはオフにされる。偶数列ソースS(even)は、テスト回路接続信号TEeをLOWにすることによって、偶数列ソース線S(even)には表示素子アレイ部2からの電位の影響は、差動増幅器4aに伝達されない。
図15に示すように、奇数列の画素へ上述した所定の画素データ(ここではHIGH)の書き込み後、データ保持時間t1を確保するために、プリチャージ回路部16の端子16aに供給されるプリチャージゲート電圧PCGがHIGHとなり、トランジスタ16b、16cは、所定時間だけオンとなる。さらに、テスト回路接続用のゲート端子17a1のテスト回路接続信号TEoもHIGHとなる。データ保持時間t1経過後に、画素データの読み出しが開始される。
なお、トランジスタ16b、16cが所定時間だけオンすることにより、各差動増幅器4aの端子soと端子seの両方に、参照電圧Vrefが現れるようにしているので、ゲート線Gをオフにしておけば、必ずしもプリチャージ状態にする必要はない。さらになお、トランジスタ16b、16cをオンしたときに、テスト回路接続用のゲート端子17a1のテスト回路接続信号TEoは、まだHIGHでなくてもよい。従って、データ保持時間t1経過後に、プリチャージゲート電圧PCGがLOWの場合は、HIGHとしてプリチャージが行われる。
参照電圧供給部18からは、端子18aには、プリチャージする電位として、HIGHとLOWの中間電位の参照電圧Vrefが印加されている。よって、所定の画素データの書き込み後、ソース線S(odd)、端子se及び端子soは、中間電位の状態となっている。
そして、データ保持時間t1経過後、プリチャージ状態を解除するために、プリチャージゲート電圧PCGをLOWにするが、このとき、テスト回路接続信号TEoは、HIGHであり、かつ、第1の駆動パルス電源SAp−chと第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位としておくことにより、各差動増幅器4aを動作していない状態とする。
プリチャージゲート電圧PCGをLOWにした直後、ゲート線G1をオンすると、ゲート線G1に接続された各画素から一斉にデータが出てくる。具体的にはコンデンサCsに書き込まれて保持された電荷が、対応するソース線S(odd)に一斉に移動する。図15に示すように、各ソース線S(odd)の電位がわずかに上昇する。もしも、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各ソース線S(odd)の電位は、点線で示したようにわずかに下降する。このとき、テスト回路接続信号TEeはLOWであるため、偶数列ソース線S(even)の電位は無視できる。
ゲート線G1を開いた後、所定時間経過してから、各差動増幅器4aを動作させるために、まず、第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位からLOWに変化させる。第2の駆動パルス電源SAn−chの電位のLOWへ変化の瞬間と同時あるいはその瞬間の前後にテスト回路接続信号TEoをLOWにし、接続ゲート部17のトランジスタ17bをオフにすることによって、わずかに上昇した奇数列ソース線S(odd)の電位の情報を差動増幅器4a内に閉じ込める。
SAn−ch駆動パルス電源がLOWになることで、端子soと端子seのうち僅かに低い側の電位がLOWに変化する。よって、各差動増幅器4aは、外部から印加された中間電位である参照電圧Vrefと、各奇数列ソース線S(odd)の電圧を比較する。画素が正常であれば、奇数列ソース線S(odd)の電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子seの方が、端子soよりも電位が低い側となる。そのため、図15に示すように、端子seの電位が低下する。このとき、端子soの電位はそのまま保持となる。
次に、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になることによって、差動増幅器4aのPチャネル型トランジスタ21,22を動作させる。すなわち、SAp−ch駆動パルス電源がHIGHになることで、端子soと端子seのうち僅かに高い側の電位がHIGHに変化する。画素が正常であれば、奇数列ソース線S(odd)の電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子soの方が、端子seよりも電位が高い側となる。そのため、図15に示すように、端子soの電位が上昇する。
画素に不良があれば、例えば、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各奇数列ソース線S(odd)の電位は、図15に点線で示したようにわずかに下降する。その場合は、SAn−ch駆動パルス電源がLOWになると、図15に点線で示すように、端子soの電位が下降する。さらに、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になると、図15に点線で示すように、端子seの電位が上昇する。
この場合、テスト回路接続信号TEoとTEeをオフしているため、負荷となるソース線Sの容量の影響を受けなくなり、高速動作が可能になる。また、参照電圧Vrefが画素に書き込まれた電位ではないため、ある画素の不良はその画素の不良として検出される。すなわち、1画素の不良として特定できるため、詳細不良特性分類が可能となる。
差動増幅器4aの端子seと端子soにおける論理が、HIGHとLOWのいずれかに確定したら、テスト回路接続信号TEoをHIGHにし、確定した論理データを奇数列ソース線S(odd)に書き戻す。ゲート線G1に接続された各画素の電位が、対応する奇数列ソース線S(odd)に読み出されるので、トランスミッションゲート部6の各トランジスタのodd側ゲートをTG1・TG3・TG5と順番に最後のTGn(あるいはTGn−1)まで開き(HIGHにし)、画像信号線7から順番に第1行目の各画素の画素データを読み出し、出力端子outo(この場合outeへのデータ出力はなされない)に出力させる。
ゲート線G1に接続されたすべての画素のデータが読み出されたら、ゲート線G1をLOWにし、SAn−ch駆動パルス電源とSAp−ch駆動パルス電源を中間電位にして差動増幅器4aを動作停止させる。続いて、プリチャージゲート電圧PCGをHIGHにして、全ソース線Sをプリチャージする。
以降、上述した動作を繰り返すことによって、ゲート線G2からGmの各ラインについて順番に検査が行われる。
以上、奇数列の全画素にHIGHのデータを書き込んで行う検査の動作が終了すると、次に、奇数列の全画素にLOWのデータを書き込み、同一の検査を実施することで奇数列の全画素についての検査はすべて終了となる。
さらに続いて、検査対象画素を偶数列に変更する。すなわち、テスト回路接続信号TEoをLOWに固定し、奇数列の画素について行った検査と同一の検査を、テスト回路接続信号TEeを変化させながら、偶数列の画素にHIGHのデータを書き込んだ場合と、LOWのデータを書き込んだ場合とで行う。
図12の装置は、1本のソース線に対して1つの差動増幅器4aが必要であったが、図14の装置では、2本のソース線に対して1つの差動増幅器4aでよいため、基板上における回路規模が小さくなるため、差動増幅器4a内のトランジスタのサイズを大きくできる。その結果、差動増幅器4a内のトランジスタの非対称性の低減、駆動能力の向上等を図ることができるので、安定した感度の高い差動増幅器4aを実現することができる。
さらに図16は、図14の接続ゲート部17を改良した形態を示す回路図である。接続ゲート部17では、図14に示すように、各差動増幅器4aの一方の端子soは、接続ゲート部17の一方のトランジスタ17bを介して、奇数列ソース線S (odd)に接続されている。各差動増幅器4aの他方の端子seは、接続ゲート部17の他方のトランジスタ17cを介して、偶数列ソース線S(even)に接続されている。図16では、トランジスタ17bのゲートは、テスト回路接続用のゲート選択端子17a11に接続される同時に、インバータとゲートイネーブル端子17a21にゲートが接続されたトランジスタ17dとを介して、トランジスタ17cのゲートに接続されている。ゲート選択端子17a11にはテスト回路接続ゲート選択信号TGS(Test Gate Select)、ゲートイネーブル端子17a21にはテスト回路接続信号TE(Test Enable)が供給される。
従って、ゲートイネーブル端子17a21をHIGHにすることで、トランジスタ17bと17cのどちらか一方がONし、1つの差動増幅器4aで奇数列ソース線S(odd)の画素、及び偶数列ソース線S(even)の画素のいずれか一方のみのデータを読み出すことができる。テスト回路接続ゲート選択信号TGSがHIGHのときトランジスタ17bがON、トランジスタ17cがOFFし、奇数列ソース線S(odd)の画素のデータを読み出すことができる。一方、テスト回路接続ゲート選択信号TGSがLOWのときトランジスタ17cがON、トランジスタ17bがOFFし、偶数列ソース線S(even)の画素のデータを読み出すことができる。ゲート選択端子17a11とゲートイネーブル端子17a21に電圧信号が印加されていない状態、すなわちフローティング状態では、トランジスタ17bと17cは共にOFFで、テスト回路は切り離された状態となる。
このようにトランジスタ17bと17cのゲート間にインバータを挿入することによって、奇数列ソース線S(odd)と偶数列ソース線S(even)が同時に差動増幅器4aに接続されることを防ぎ、誤動作を未然に防止することができる。
(第1の実施の形態における基板構成)
図17は図14の基板の第3の例に適用した第1の実施の形態を示している。本実施の形態は、図14に示す電気光学装置用基板の検査回路の占有面積を低減させるものである。もしくは、検査回路を構成する差動増幅器1個あたりの占有面積を拡大し,検査回路の高性能化を図るものである。図17において図14と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図14の装置においては、奇数列及び偶数列の2本ソース線に夫々対応させて差動増幅器4aを配置した。しかし、一般的に、差動増幅器を構成するために半導体基板上に比較的広い面積を必要とする。そこで、本実施の形態においては、1個の差動増幅器4aに複数本のソース線を対応させることで、基板上の差動増幅器4aの数を少なくして、差動増幅器1個あたりの基板占有面積を確保している.
本実施の形態に係る電気光学装置用基板である素子基板40は、1個の差動増幅器4aに3本以上のソース線を対応させると共に、接続ゲート部17に代えて接続手段としての接続ゲート部45を採用した点が図14の電気光学装置用基板と異なる。
図14の例では、差動増幅器4aの端子so,seは、接続ゲート部17の各トランジスタ17b,17cによって、夫々1本のソース線に接続されていた。本実施の形態は、差動増幅器4aの端子so,seを、3個以上のトランジスタを用いて、3本以上のソース線に接続している。なお、図17では、端子so,seを夫々2本ずつのソース線に接続した例を示している。
図17の例では、差動増幅器4aは、4本のソース線毎に設けられている。差動増幅器4aの端子soに接続された信号線は2つに分岐されて、トランジスタ46a,46bを介して夫々第(4u+1)(u=0,1,2,…)列のソース線又は第(4u+2)列のソース線に接続される。同様に、差動増幅器4aの端子seに接続された信号線は2つに分岐されて、トランジスタ46c,46dを介して夫々第(4u+3)列のソース線又は第(4u+4)列のソース線に接続される。
なお、トランジスタ46a〜46dは、差動増幅器4aの端子so,seからの距離が等しくなるように配置される。
ソース線4本おきに設けられるトランジスタ46aのゲートは、トランスファゲート52aの出力端に接続されたゲート信号線に共通接続される。このゲート信号線の他端にはプルダウン回路55aが接続される。同様に、ソース線4本おきに設けられるトランジスタ46bのゲートは、トランスファゲート52bの出力端に接続されたゲート信号線に共通接続され、このゲート信号線の他端にはプルダウン回路55bが接続される。また、トランジスタ46cのゲートは、トランスファゲート52cの出力端に接続されたゲート信号線に共通接続され、ゲート信号線の他端にはプルダウン回路55cが接続される。また、トランジスタ46dのゲートは、トランスファゲート52dの出力端に接続されたゲート信号線に共通接続され、このゲート信号線の他端にはプルダウン回路55dが接続される。
トランスファゲート52a〜52dは、nチャネルトランジスタ及びpチャネルトランジスタが相補的に接続されて構成されており、入力端には、ゲートデコード回路47の出力TE1〜TE4がそれぞれ供給される。トランスファゲート52a〜52dは、nチャネルトランジスタのゲートにテスト回路接続ゲート端子54からの信号が入力される。インバータ53は、テスト回路接続ゲート端子54の出力を反転させて、トランスファゲート52a〜52dのpチャネルトランジスタのゲートに与える。テスト回路接続ゲート端子54にはプルダウン回路が接続されている。このプルダウン回路によって、テスト回路接続ゲート端子54に入力がない場合にはインバータ53の入力側をLOWにして、トランスファゲート52a〜52dを非導通状態にするようになっている。トランスファゲート52a〜52dは、テスト回路接続ゲート端子54にHIGHの接続ゲート信号TEが入力されることで、ゲートデコード回路47からのテスト回路接続信号TE1〜TE4を対応するゲート信号線に伝達するようになっている。
ゲートデコード回路47は、端子48a,48bに入力される選択情報A0,A1が入力されるインバータ49a,49bを有している。インバータ49a,49bは入力された選択情報A0,A1を反転させる。NAND回路50aは、インバータ49a,49bの出力に対するナンド演算を行う。NAND回路50bはインバータ49aの出力と選択情報A1とのナンド演算を行う。NAND回路50cは、インバータ49bの出力と選択情報A0とのナンド演算を行う。NAND回路50dは、選択情報A0,A1のナンド演算を行う。NAND回路50a〜50dの出力は夫々インバータ51a乃至51dに与えられる。インバータ51a乃至51dの出力がテスト回路接続信号TE1〜TE4として夫々トランスファゲート52a〜52dに出力されるようになっている。
図18はゲートデコード回路47の真理値表を示している。図18に示すように、選択情報A0,A1を適宜設定することによって、テスト回路接続信号TE1〜TE4のいずれか1つを選択的にHIGHとすることができる。
なお、図14ではプリチャージ用のトランジスタとイコライズ用のトランジスタとを共用した例を示している。これに対し、本実施の形態においては、イコライズ用のトランジスタ42と、プリチャージ用のトランジスタ16b,16cとを別々に設けている。これにより、プリチャージ期間とイコライズ期間とを独立に制御可能である。
次に、このように構成された実施の形態の検査方法について図19のタイミングチャートを参照して説明する。図19は図17の回路における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。画素の検査は、4本おきのソース線毎に行う。図19の例はソース線S1,S5,…に接続された画素のみについての検査を示している。検査の方法は、検査するソース線を接続ゲート部45によって選択する方法が図15と異なるのみである。図19に示すタイミングのための信号は、テスト装置31によって生成されて各端子に供給される。
先ず、素子アレイ部2の全ての走査線Gをオンして、4本列おきの全ての画素にHIGHを書き込む。なお、全画素にHIGHを書き込んでもよい。なお、各画素にHIGHが書き込まれた場合で説明するが、LOWを書き込んでも同様に検査可能である。書き込み後、走査線Gのゲートはオフにされる。
次に、検査を行う画素の列(ソース線)を選択する。例えば、ソース線S1,S5,…を選択する。この場合には、端子48a,48bに選択情報A0,A1として、(0,0)を与える。ゲートデコード回路47は、図18に示すように、選択情報(0,0)に基づいて、テスト回路接続信号TE1のみをHIGHにし、他のテスト回路接続信号TE2〜TE4をLOWにする。一方、テスト時にはおいては、端子54にはHIGHの接続ゲート信号TEが入力されており、トランスファゲート52a〜52dは、ゲートデコード回路47の出力を各ゲート信号線に伝達するようになっている。
これにより、トランジスタ46aのゲートにHIGHの信号が供給されてオンとなり、4本おきのソース線S1,S5,…と差動増幅器4aの端子soに接続された信号線とが接続される。
テスト回路接続信号TE2〜TE4がLOWであるので、他のトランジスタ46b〜46dはオフであり、他のソース線S2〜S4,S6〜S8,…は、差動増幅器4aの端子so,seには接続されず、これらのソース線を介した表示素子アレイ部2からの電位の影響は、差動増幅器4aに伝達されない。
図19に示すように、4列おきの画素へ上述した所定の画素データ(ここではHIGH)の書き込み後、データ保持時間t1を確保するために、プリチャージ回路部16の端子16aに供給されるプリチャージゲート電圧PCGがHIGHとなり、トランジスタ16b、16cは、所定時間だけオンとなる。これにより、差動増幅器4aの端子so,seには、参照電圧供給部18の端子18aからのプリチャージ電圧Vpreが供給される。なお、この場合には、端子41に印加するイコライズゲート電圧EQをハイレベルにして、端子so,seを同電位にする。ここではPCGとEQは同一波形のため、図19には1つの波形図で示している.
参照電圧供給部18からは、端子18aには、プリチャージ電位として、HIGHとLOWの中間電位のプリチャージ電圧Vpreが印加されている。よって、所定の画素データの書き込み後、端子se及び端子soは、中間電位の状態となっている。
データ保持時間t1経過後に、画素データの読み出しが開始される。即ち、データ保持時間t1経過後、プリチャージ状態を解除するために、プリチャージゲート電圧PCGをLOWにする。このとき、テスト回路接続信号TE1は、HIGHであり、かつ、第1の駆動パルス電源SAp−chと第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位としておくことにより、各差動増幅器4aを動作していない状態とする。
プリチャージゲート電圧PCGをLOWにした直後、ゲート線G1をオンすると、ゲート線G1に接続された各画素から一斉にデータが出てくる。具体的にはコンデンサCsに書き込まれて保持された電荷が、対応するソース線S1,S5,…に一斉に移動する。図19に示すように、各ソース線S1,S5,…の電位がわずかに上昇する。もしも、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各ソース線S1,S5,…の電位は、点線で示したようにわずかに下降する。このとき、テスト回路接続信号TE2〜TE4はLOWであり、トランジスタ46b〜46dはオフであるので、他のソース線S2〜S4,S6〜S8,…の電位は無視できる。
ゲート線G1を開いた後、所定時間経過してから、各差動増幅器4aを動作させるために、まず、第2の駆動パルス電源SAn−chの電位を中間電位からLOWに変化させる。第2の駆動パルス電源SAn−chの電位のLOWへ変化の瞬間と同時あるいはその瞬間の前後にテスト回路接続信号TE1をLOWにし、接続ゲート部17のトランジスタ46aをオフにすることによって、わずかに上昇したソース線S1,S5,…の電位の情報を各差動増幅器4a内に閉じ込める。
SAn−ch駆動パルス電源がLOWになることで、端子soと端子seのうち僅かに低い側の電位がLOWに変化する。よって、各差動増幅器4aは、外部から印加された中間電位であるプリチャージ電圧Vpreと、ソース線S1,S5,…の電圧を比較する。画素が正常であれば、各ソース線S1,S5,…の電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子seの方が、端子soよりも電位が低い側となる。そのため、図19に示すように、端子seの電位が低下する。このとき、端子soの電位はそのまま保持となる。
次に、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になることによって、差動増幅器4aのPチャネル型トランジスタ21,22を動作させる。すなわち、SAp−ch駆動パルス電源がHIGHになることで、端子soと端子seのうち僅かに高い側の電位がHIGHに変化する。画素が正常であれば、ソース線S1,S5,…の電位は中間電位よりも僅かに高いので、各差動増幅器4aの端子soの方が、端子seよりも電位が高い側となる。そのため、図19に示すように、端子soの電位が上昇する。
画素に不良があれば、例えば、コンデンサCsのリークがあって、各画素のデータがLOWに変化していると、各ソース線S1,S5,…の電位は、図19に点線で示したようにわずかに下降する。その場合は、SAn−ch駆動パルス電源がLOWになると、図19に点線で示すように、端子soの電位が下降する。さらに、SAp−ch駆動パルス電源がHIGH になると、図19に点線で示すように、端子seの電位が上昇する。
この場合、テスト回路接続信号TE1〜TE4をLOWにしてトランジスタ46a〜46dをオフさせているため、負荷となるソース線Sの容量の影響を受けなくなり、高速動作が可能になる。また、プリチャージ電圧Vpreは画素への書込み電位によって得られるものではないことから、ある画素の不良はその画素の不良として検出され、詳細不良特性分類が可能となる。
差動増幅器4aの端子seと端子soにおける論理が、HIGHとLOWのいずれかに確定したら、テスト回路接続信号TE1をHIGHにし、確定した論理データを各ソース線S1,S5,…に書き戻す。ゲート線G1に接続された各画素の電位が、対応するソース線S1,S5,…に読み出されるので、トランスミッションゲート部6の各トランジスタのゲートをTG1・TG5・TG9と順番に最後のTGn(あるいはTGn−1)まで開き(HIGHにし)、画像信号線7から順番に第1行目の各画素の画素データを読み出し、出力端子outoに出力させる。
ゲート線G1に接続されたすべての画素のデータが読み出されたら、ゲート線G1をLOWにし、SAn−ch駆動パルス電源とSAp−ch駆動パルス電源を中間電位にして差動増幅器4aを動作停止させる。次いで、プリチャージゲート電圧PCGをHIGHにして、全ソース線Sをプリチャージする。
以降、上述した動作を繰り返すことによって、ゲート線G2からGmの各ラインについて順番に検査が行われる。
以上、4本おきの1列目の全画素にHIGHのデータを書き込んで行う検査の動作が終了すると、次に、4本おきの2列目の全画素にLOWのデータを書き込み、同一の検査を実施することで4本おきの2列目の全画素についての検査が行われる。即ち、この場合には、テスト回路接続信号TE2をHIGH又はLOWにし、他のテスト回路接続信号TE1,TE3,TE4をLOWにすることで、4本おきの2列目の全画素についての検査を行う。
さらに次に、検査対象画素を差動増幅器4aの端子se側に変更する。すなわち、先ず、テスト回路接続信号TE1,TE2,TE4をLOWに固定し、テスト回路接続信号TE3をHIGH又はLOWにすることで、4本おきの3列目の画素について検査を行う。更に次いで、テスト回路接続信号TE1〜TE3をLOWに固定し、テスト回路接続信号TE4をHIGH又はLOWにすることで、4本おきの4列目の画素について検査を行う。こうして、全画素の検査を完了させる。
このように本実施の形態においては、図14の装置は偶数列と奇数列との2本のソース線に対して1つの差動増幅器4aが必要であったが、図17の装置では、4本のソース線に対して1つの差動増幅器4aでよいため、差動増幅器4aの総数が占める基板上の面積を低減することができる。これによって基板上における各差動増幅器4aのトランジスタのサイズを大きくすることが可能であり、差動増幅器4a内のトランジスタの非対称性の低減、駆動能力の向上等を図ることができるので、安定した感度の高い差動増幅器4aを実現することができる。
図20は本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。図20において図17と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態は接続ゲート部45に代えて接続ゲート部45'を採用した点が第1の実施の形態と異なる。接続ゲート部45'は、トランスファゲート52a〜52dに代えてトランスファゲート61a〜61dを採用した点が接続ゲート部45と異なる。
トランスファゲート61a〜61dは、いずれもpチャネルトランジスタによって構成されており、各pチャネルトランジスタのゲートにインバータ53の出力が与えられるようになっている。インバータ53は端子54からの接続ゲート信号TEを反転させてトランスファゲート61a〜61dのゲートに与える。トランスファゲート61a〜61dは、端子54にHIGHの接続ゲート信号TEが入力されることによって導通して、ゲートデコード回路47の出力を各ゲート信号線に供給するようになっている。
このように構成された実施の形態においては、ゲートデコード回路47からのテスト回路接続信号TE1〜TE4は、夫々トランスファゲート61a〜61dを介して対応する各ゲート信号線に伝達される。他の作用は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態においては、トランジスタ46a〜46dをオンさせるためのテスト回路接続信号TE1〜TE4はHIGHである。このHIGH信号をpチャネルトランジスタで構成されたトランスファゲート61a〜61dで伝達する.一方トランスファゲート46a〜46bをオフするためのLow信号の伝達は、HIGH信号が伝達されないとき、トランスファゲート46a〜46bのゲート電位がプルダウン回路55a〜55dによってLowに保持されることによって実現される。このため、相補型のトランスファゲートを用いることなく、pチャネルで構成したトランスファゲート61a〜61dによって、テスト回路接続信号TE1〜TE4を確実にトランジスタ46a〜46dのゲートに伝達することができる。
図21は本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。図21において図20と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
上述したように、1個の差動増幅器4aに3個以上のソース線を対応させることができる。本実施の形態は、1個の差動増幅器4aに8本のソース線を対応させた例を示している。
本実施の形態に係る電気光学装置用基板である素子基板70は、接続ゲート部45に代えて接続ゲート部71を採用した点が図20の電気光学装置用基板と異なる。
本実施の形態は、差動増幅器4aの端子so,seを、8個のトランジスタ46a〜46hを用いて、8本のソース線に接続している。即ち、差動増幅器4aは、8本のソース線毎に設けられている。差動増幅器4aの端子soに接続された信号線は4つに分岐されて、トランジスタ46a〜46dを介して夫々第(8u+1)列のソース線、第(8u+2)列のソース線、第(8u+3)列のソース線又は第(8u+4)列のソース線に接続される。同様に、差動増幅器4aの端子seに接続された信号線は4つに分岐されて、トランジスタ46e〜46hを介して夫々第(8u+5)列のソース線、第(8u+6)列のソース線、第(8u+7)列のソース線又は第(8u+8)列のソース線に接続される。
ソース線8本おきに設けられるトランジスタ46aのゲートは、トランスファゲート61aの出力端に接続されたゲート信号線に共通接続される。このゲート信号線の他端にはプルダウン回路55aが接続される。同様に、トランスファゲート61b〜61hの出力端は、7本のゲート信号線に接続され、これらの7本のゲート信号線には、夫々ソース線8本おきに設けられるトランジスタ46b〜46hのゲートが共通接続される。また、これらの7本のゲート信号線の他端には夫々プルダウン回路55b〜55hが接続される。
トランスファゲート61a〜61hは、pチャネルトランジスタによって構成されており、入力端には、ゲートデコード回路72の出力TE1〜TE8がそれぞれ供給される。トランスファゲート61a〜61hは、pチャネルトランジスタのゲートにインバータ53の出力が与えられる。トランスファゲート61a〜61hは、テスト回路接続ゲート端子54にHIGHの接続ゲート信号TEが入力されることで、ゲートデコード回路72からのテスト回路接続信号TE1〜TE8を対応するゲート信号線に伝達する。
ゲートデコード回路72は、端子48a〜48cに入力される選択情報A0〜A2に基づいて、テスト回路接続信号TE1〜TE8を生成する。なお、ゲートデコード回路72が生成するテスト回路接続信号TE1〜TE8は、いずれか1つが選択的にHIGHで、他はLOWとなるようになっている。
他の構成は図20と同様である。
このように構成された実施の形態においても第2の実施の形態と同様の検査方法が採用される。即ち、本実施の形態においても図19と同様のタイミングチャートに基づく検査が実施される。即ち、本実施の形態における画素の検査は、8本おきのソース線毎に行う。例えば、最初に、ソース線S1,S9,…に接続された画素のみについての検査が行われる。この場合には、選択情報A0〜A2を適宜設定して、ゲートデコード回路72からのテスト回路接続信号TE1をHIGH又はLOWにし、他のテスト回路接続信号TE2〜TE8をLOWにすることで、8本おきの1列目の全画素についての検査を行う。
8本おきの1列目の全画素にHIGHのデータを書き込んで行う検査の動作が終了すると、次に、8本おきの2列目の全画素にLOWのデータを書き込み、同一の検査を実施することで8本おきの2列目の全画素についての検査を行う。即ち、この場合には、テスト回路接続信号TE2をHIGH又はLOWにし、他のテスト回路接続信号TE1,TE3〜TE8をLOWにする。以後同様にして、テスト回路接続信号TE3〜TE8を順次HIGHにすることで、8本おきの3列目から8列目の全画素について検査を行う。
他の作用は、第2の実施の形態と同様である。
このように本実施の形態においては、8本のソース線に対して1つの差動増幅器4aでよいため、差動増幅器4a1個が占有する面積をより一層拡大することができる.
ところで、上記各実施の形態においては、差動増幅器4aに供給する第1の駆動パルス電源SAp−chと第2の駆動パルス電源SAn−chとして、例えば電源電圧Vdd、接地電位を用いた。しかし、電源電圧レベルの駆動パルス電源をスイッチングして差動増幅器4aを駆動した場合には、十分な駆動力が得られないことが考えられる。そこで、一般的には、図22に示す構成を採用することが考えられる。
図22においては、表示データ読み出し回路部4'は、端子4b'を介して第1の駆動パルスをトランジスタ4dのゲートに供給し、端子4c'を介して第2の駆動パルスをトランジスタ4eのゲートに供給する。これにより、トランジスタ4d,4eはオン,オフする。トランジスタ4dはソースが電源端子Vddに接続され、ドレインが差動増幅器4aの端子spに接続される。また、トランジスタ4eはドレインが差動増幅器4aの端子snに接続され、ソースが基準電位点に接続される。
第2の駆動パルスがHIGHとなることによって、差動増幅器4a端子snの電位が基準電位点の電位となり、第1の駆動パルスがLowとなることによって、差動増幅器4a端子spの電位が電源電圧Vddとなる。電源電圧Vdd及び基準電位点の電位を変動させる必要が無く、差動増幅器4aを確実に駆動することができる。
図23乃至図25は変形例を示す回路図である。図23乃至図25において図17と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
上記各実施の形態においては、差動増幅器4aに接続されるソース線の数に相当するトランスファゲート52a〜52dを用いた例を説明した。これに対し、図23の変形例では、2系統のトランスファゲート52a,52bを用いた例を示している。
即ち、図23においては、各端子so,seと奇数列の各ソース線とを接続するトランジスタ46aを共通のトランスファゲート52aを介して制御し、各端子so,seと偶数列の各ソース線とを接続するトランジスタ46aを共通のトランスファゲート52bを介して制御するようになっている。
このように構成された変形例においては、トランスファゲート52aによってゲート信号線がHIGHになると、奇数列のソース線S1,S3,…が差動増幅器4aの端子so,seに接続される。また、トランスファゲート52bによってゲート信号線がHIGHになると、偶数列のソース線S2,S4,…が差動増幅器4aの端子so,seに接続される。こうして、対応するソース線同士が、夫々各差動増幅器の端子so,seに接続されることになる。
他の作用及び効果は上記各実施の形態と同様である。
また、上記各実施の形態においては、差動増幅器4aの端子so,seがいずれもソース線に接続される例を示した。これに対し、図24の変形例では、基板の第2の例に対応させて、一方の端子soのみをソース線に接続するようにしたものである。
即ち、図24においては、差動増幅器4aの各端子soは、トランジスタ46a乃至46dを介して4本のソース線に接続される。一方、各差動増幅器4aの各端子seは、トランジスタ16cを介して端子18aに接続される。なお、端子seをソース線に接続し、端子soを端子18aに接続するようにしてもよい。
このように構成された変形例においても、トランスファゲート52a〜52dを介してHIGHの信号をゲート信号線に供給することによって、4本おきのソース線と差動増幅器4aの端子soとを接続することができる。
他の作用及び効果は上記各実施の形態と同様である。
更に、図25は図24の変形例からイコライズ用のトランジスタを省略した例を示している。
図25においては、トランジスタ46a,46bを省略すると共に、トランジスタ18bを付加した点が図24の変形例と異なる。トランジスタ18bは、ゲート端子16aの出力が与えられて、差動増幅器4aの端子seと端子18aとを接続するようになっている。トランジスタ42,18bが同時にオンとなることによって、差動増幅器4aの端子so,seに接続された信号線を端子18aのレベルにイコライズすることができる。即ち、端子seに印加する参照電圧をトランジスタ18bを介して端子soに伝達することができる。これにより、図24の変形例に比してトランジスタ数を低減させることができる。
他の作用は上記各実施の形態と同様である。
以上のように、上記3つの実施の形態では、本発明の電気光学装置用基板について、アクティブマトリックス型表示装置用基板を例にとって説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
例えば、表示部に光学センサーを設けることで、入力機能を備えた表示装置用基板にも適用することが可能である。また、上記各実施の形態においては、差動増幅器の2つの端子に同数のソース線を接続する例を説明したが、相互に異なる数のソース線を接続するようにしてもよい。
また、本発明の電気光学装置用基板を用いた電気光学装置も本発明に含まれる。
例えば、一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置であって、一対の基板の一方に本発明の電気光学装置用基板を用いたものである。
また、上述の電気光学装置を用いた電子機器も本発明に含まれる。図26乃至図28は、電子機器の例を示す図である。図26は、1つの例に係るパーソナルコンピュータの外観図である。図27は、1つの例に係る携帯電話の外観図である。
図26に示すように、電子機器としてのパーソナルコンピュータ100の表示部101に、上述した電気光学装置、例えば液晶表示装置が用いられる。図27に示すように、電子機器として携帯電話200の表示部201に、上述した電気光学装置、例えば液晶表示装置が用いられる。
図28は、上述した電気光学装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の説明図である。
図28において、本実施形態における投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトパルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投射される。
さらに、電子機器としては、他にも、テレビジョンや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、本発明に係る表示パネルが適用可能なのは言うまでもない。
本発明は、以上説明したTFTを含む液晶表示装置に限られことはなく、アクティブマトリックス駆動の表示装置に適用できるものである。
検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図。 図1中の画素2aの等価回路図。 表示データ読み出し回路部4の差動増幅器4aの具体的な回路図。 検査システムの構成図。 検査の全体の流れを説明フローチャート。 検査の手法を説明するための説明図。 読出し動作を説明するためのタイミングチャート。 HIGH固定不良の有無の検査を説明するためのタイミングチャート。 基準側の画素にHIGHとLOWの中間電位を書き込んで行う検査を説明するためのタイミングチャート。 検査の方法を説明するための説明図。 図1に示す素子基板の回路の変形例を示す回路図。 検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図。 画素データの読み出し動作を説明するためのタイミングチャート。 検査回路を有する電気光学装置用基板である液晶表示装置の素子基板の回路図。 図14に示す回路の動作を説明するためのタイミングチャート。 図14の回路の接続ゲート部17を改良した形態を示す回路図。 図14の基板に適用した第1の実施の形態を示す回路図。 ゲートデコード回路47の真理値表を示す説明図。 図17の回路における読み出し動作を説明するためのタイミングチャート。 本発明の第2の実施の形態を示す回路図。 本発明の第3の実施の形態を示す回路図。 表示データ読み出し回路部の他の例を示す回路図。 変形例を示す回路図。 変形例を示す回路図。 変形例を示す回路図。 本発明が適用される電子機器の例としてのパーソナルコンピュータの外観図。 本発明が適用される電子機器の例としての携帯電話の外観図。 本発明が適用される電子機器の例としての携帯電話の外観図。
符号の説明
40 素子基板、2 表示素子アレイ部、4 表示データ読み出し回路部、4a 差動増幅器、7 画像信号線、45 接続ゲート部。

Claims (6)

  1. 互いに交差する複数の走査線及び複数の信号線と、
    前記複数の走査線及び前記複数の信号線の交差に対応してマトリックス状に配置された複数の画素電極と、
    前記信号線に電気的に接続され、前記画素電極に供給された第1の電位信号が入力される第1の端子と、参照電位としての第2の電位信号が入力される第2の端子とを具備し、前記第1の電位信号と前記第2の電位信号との電位を比較して、前記第1の電位信号が低い場合には前記第1の端子の電位をより低くし、前記第1の電位信号が高い場合には前記第1の端子の電位をより高くして出力するとともに、前記第1及び第2の端子に各々、前記複数の信号線のうち、2本以上、且つ相互に同数の信号線が互いに対応するように設けられた増幅器と、
    前記対応させた2本以上の信号線のうちの1本の信号線を選択する選択手段と、
    前記増幅器の前記第1及び第2の端子の少なくとも一方に、当該選択された信号線を電気的に接続する接続手段と、
    を具備したことを特徴とする電気光学装置用基板。
  2. 前記増幅手段において、前記第2の端子には、前記第2の電位信号を供給するための供給線が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  3. 前記選択手段は、選択情報に基づいて前記増幅器の第1又は第2の端子に接続する信号線を決定するための出力信号を生成するデコード回路を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  4. 一対の基板間に電気光学物質を挟持してなる電気光学装置において、前記一対の基板の一方に請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板を用いたことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
  6. 互いに交差する複数の走査線及び複数の信号線と、前記複数の走査線及び前記複数の信号線の交差に対応してマトリックス状に配置された複数の画素とを有する電気光学装置用基板の検査方法であって、
    前記信号線に電気的に接続され、前記画素電極に供給された第1の電位信号が入力される第1の端子と、参照電位としての第2の電位信号が入力される第2の端子とを具備し、前記第1及び第2の端子に各々、前記複数の信号線のうち、2本以上、且つ相互に同数の信号線が互いに対応するように設けられた増幅器において、
    前記対応させた2本以上の複数の信号線のうちの1本の信号線を選択する選択ステップと、
    当該選択された1本の信号線を対応する前記第1又は第2の端子に電気的に接続するステップと、
    前記第1又は第2の端子の一方に電気的に接続された信号線を介して画素に供給された第1の電位信号を供給し、他方に前記第2の電位信号を供給するステップと、
    前記第1の電位信号と前記第2の電位信号とを比較して、前記第1の電位信号が低い場合には前記第1の端子の電位をより低くし、前記第1の電位信号が高い場合には前記第1の端子の電位をより高くして出力するステップと、
    を具備したことを特徴とする電気光学装置用基板の検査方法。
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