JP3976821B2 - 液晶パネル用基板の検査方法 - Google Patents

液晶パネル用基板の検査方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル用基板およびその液晶パネル用基板の検査技術に関し、特にTFT(薄膜トランジスタ)によって画素電極を駆動するアクティブマトリックス型LCD(液晶表示装置)のTFTと画素電極との断線および画素電極間の短絡検出方式に利用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクティブマトリックスLCDとしては、ガラス基板上にマトリックス状に画素電極を形成するとともに、各画素電極に対応してアモルファスシリコンやポリシリコンを用いたTFTを1対1で形成して、各画素電極にTFTにより電圧を印加して液晶を駆動するようにした構成のLCDが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアクティブマトリックスLCDにおいては、画素電極とTFTとが断線しているような場合、これを電気的に検出することが困難であった。そのため、画素電極とTFTとの断線を簡単に検出できる技術が望まれていた。
【0004】
ところで、アクティブマトリックスLCDにおいては、画素電極の微細化に伴って液晶容量のみでは画素信号を充分に保持できないため、保持容量が付加されTFTに接続されることがある。上記TFTと画素電極および保持容量との接続関係を図示すると、図10のようになる。同図において、符号1で示されているのがTFT、2が画素電極、3が保持容量である。従って、同図の符号Aで示すような箇所が断線していた場合、画素電極ITOに電圧が印加されないため、製品としては欠陥を有することとなる。
【0005】
なお、上記のような保持容量としては、例えばTFTの動作層となるポリシリコン層を信号線等の下方に延設して、前段すなわち走査線を挟んで隣接する画素用の走査線を同様に信号線に沿って延設して上記ポリシリコン層と絶縁膜を挟んで重なるように配設し、上記延設部間の絶縁膜容量を保持容量としたものが提案されている。その場合、TFTの動作層と保持容量の電極とは同一のポリシリコン層で形成されるため、TFTと保持容量との間には比較的断線が生じにくい。一方、画素電極は、一般にTFTとは異なるITO膜で形成され、コンタクトホールにて接続されることとなるため、TFTと保持容量との間に比べて断線が生じ易いという不具合がある。ところが、図10のような構成においては、TFT1と画素電極2との間の断線を電気的に検出することが困難であった。
【0006】
この発明の目的は、アクティブマトリックスLCDにおけるTFTと画素電極との断線を極めて簡単に検出することが可能な技術を提供することにある。
【0007】
この発明の他の目的は、プロセスの工程数を増加させることなく、TFTと画素電極との断線を簡単に検出することが可能なアクティブマトリックスLCD用基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、液晶パネル用基板を、各画素の保持容量が画素電極を介して対応するTFTに接続された構成とし、検査時には先ず画像信号入力端子に適当な電圧を印加した状態で各画素のTFTをオンさせて信号線を介して各保持容量を充電させ、次に再びTFTをオンさせて上記保持容量に蓄積されていた電荷を信号線に移して画像入力信号端子を介して外部の検査装置で検出するようにしたものである。これによって、TFTと画素電極および保持容量との接続関係は図9のようになるため、TFT1と画素電極3との間が断線している場合には保持容量3は充電されず、断線していない場合には保持容量3が充電されるため、上記検査によって容易に断線を検出することができる。
【0009】
上記検査においては、保持容量を充電しその後電荷を検出する前に一旦信号線をディスチャージ(放電)させるのが望ましい。また、検査時の保持容量への充電および電荷の検出は走査線ごとに順次行なうようにするのが良い。さらに、保持容量の有する電荷の検出は信号線をスキャンして順次行なって行くようにする。これによって、欠陥(断線)のある画素の位置も検出することができる。
【0010】
上記保持容量としては、TFTの動作層または信号線となる導電層と同一工程で同時に形成される導電層を、隣接する画素の走査線の下方もしくは上方に絶縁膜を介して重なるように設け、前記導電層と走査線との間に構成される容量を利用することができる。これによって、プロセスの工程数を増加させることなく、TFTと画素電極との断線を簡単に検出することが可能な液晶パネル用基板を提供することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明が適用される液晶パネル用基板の画素電極側の基板の一例を示す。図において、11および12は互いに交差する方向に配設された走査線および信号線、13は前記走査線11と信号線12との交差部分にそれぞれ配置された画素で、各画素はITO等からなる画素電極13aとこの画素電極に順次信号線12上の画像信号に応じた電圧を印加するTFT13bと保持容量13cとからなる。同一行のTFTはそのゲートが同一の走査線11に接続され、ドレインが対応する画素電極に接続されている。また、同一列のTFTはそのソースが同一の信号線12に接続されている。この実施例においては、画素を駆動するTFTはポリシリコン層をチャネル層とするいわゆるポリシリコンTFTで構成されており、周辺回路を構成するトランジスタとともに同一プロセスにより、同時に形成される。
【0013】
14は、上記走査線11を順次選択駆動するシフトレジスタ(以下、Yシフトレジスタと称する)、15は上記信号線12の端部に接続され各信号線12に外部から供給される画像信号に応じた電圧を印加するサンプリング用のTFTである。上記サンプリング用TFT15のソースには、外部端子31から供給される画像信号VIDが入力され、TFT15のゲートには信号線12を順次選択するシフトレジスタ(以下、Xシフトレジスタと称する)16から出力されるサンプリングパルスが印加されている。Xシフトレジスタ16は、外部から供給されるシフトクロックCLXに基づいて1走査期間中にすべての信号線12を順番に1度ずつ選択するようなサンプリングパルスX1,X2,X3,‥‥‥Xnを形成してTFT15のゲートに供給する。なお、上記Yシフトレジスタ14およびXシフトレジスタ16は、それぞれ外部から供給されるスタート信号DSY,DSXによってシフト動作を開始するように構成されているとともに、特に限定されないが、Xシフトレジスタ16は制御パルスALHが入力されるとすべてのサンプリングパルスX1,X2,X3,‥‥‥Xnがハイレベルになるように構成されている。なお、この場合、上記制御パルスALHが入力される外部端子32はテスト専用の端子として設けられることとなる。
【0014】
この実施例では、上記Yシフトレジスタ14の出力と外部からの制御パルスENとの論理積をとるANDゲート18が各走査線11に対応して設けられているとともに、上記制御パルスENを入力するための端子33が設けられており、走査線選択期間中にロウレベルの制御パルスENが入力されると当該走査線に接続されたTFT13が一時的にオフされるように構成されている。なお、上記制御パルスENが入力される外部端子33は、テスト用の端子として設けても良いが、PAL方式の画像も表示できるようにされたLCDでは、前記ANDゲート18およびフレーム間引きのための制御信号を入力する端子がもともと設けられているので、それを利用して上記のような検査のための動作を行なうようにすることができる。また、上記制御パルスENが入力される外部端子33を、テスト専用の端子として設けた場合には、通常動作時にその端子を例えばプルアップ抵抗を介して電源電圧に接続するなどしてハイレベルに固定すれば良い。
【0015】
図1の実施例のようにTFTとそれに接続された走査線、信号線、画素電極が形成された液晶パネル用基板は、その表面側に、LCコモン電位が印加される透明導電膜(ITO)からなる対向電極およびカラーフィルタ層を有するガラス基板が適当な間隔をおいて配置されるとともに、周囲をシール材で封止され、その間隙内にTN(Twisted Nematic)型液晶またはSH(Super Homeotropic)型液晶などが充填されて液晶パネルとして構成される。本発明による検査は、液晶パネルとして組み立てられる前の基板の状態で行なわれるものである。これによって、欠陥を有する基板が組立てラインに供給されるのを回避することができる。
【0016】
次に、上記実施例のように構成された液晶パネル用基板の検査方法を、図2のタイミングチャートを用いて説明する。図2において、CLYはYシフトレジスタ14をシフト動作させるクロックで、H1,H2,H3がそれぞれ1水平走査期間である。また、Y1,Y2,Y3‥‥‥は各走査線11を選択駆動する信号(ANDゲート18の出力信号)、Vtは検査時に画像入力端子31に印加されあるいは現れる電圧、X1,X2,X3,‥‥‥Xnはサンプリング用TFT15のゲートに印加される信号である。
【0017】
この実施例においては、テスタすなわち検査装置によって上記クロックCLYに同期して端子31に画像信号の代わりに12Vのような電圧を与えるとともに、サンプリング用TFT15のゲートに印加される信号X1,X2,X3,‥‥‥Xnを同時に立ち上げてすべての信号線12上のTFT15をオンさせて、信号線15に12Vのような電圧を印加させる(タイミングt1)。すると、Yシフトレジスタ14によって先ず第1の走査線の選択信号Y1がハイレベルに変化されてその走査線に接続されたすべての画素のTFTがオンされ、保持容量が充電される。続いて、上記端子31を接地点に接続するとともに制御パルスENを入力させる(タイミングt2)。すると、上記選択信号Y1が一時的にロウレベルに変化され、当該走査線に接続されている画素のTFTがオフされるとともに、オン状態のサンプリング用TFT15を介してすべての信号線12の電荷がディスチャージされる。
【0018】
次に、再び選択信号Y1がハイレベルにされて各画素のTFTがオンされる(タイミングt3)。ここで、TFTと画素電極との間が断線している場合には保持容量は充電されないが、断線していない場合には保持容量が充電されるため、TFTのオンによって断線していない画素では保持容量に充電されていた電荷によって信号線12のレベルが上昇する。そこで、次に、Xシフトレジスタ16にスタート信号DSXを与えるとXシフトレジスタ16の出力X1,X2,X3,‥‥‥Xnが順番に立ち上がって行き、TFT15が順番にオンするので上記各信号線12の電位変化を端子31に接続されたテスタ等の内部に設けられている増幅回路によって増幅させることで、断線の有無を検出することができる(検出期間T1,T2,T3)。
【0019】
なお、上記実施例においては、テスト時にすべての信号線12を同時にオンさせてチャージアップし続いてすべての信号線12をディスチャージできるようにするため、Xシフトレジスタ16が制御パルスALHで制御できる構成とされていると説明したが、Xシフトレジスタ16の構成を全く変更せずに本発明を適用することもできる。すなわち、1つの走査線が選択されている間にXシフトレジスタ16に、図3に示すように、3回スタート信号DSXを与えて出力X1,X2,X3,‥‥‥Xnを3回順繰りに出力させ、1回目のサイクル期間TS1で各信号線12を順番にチャージアップさせ、2回目のサイクル期間TS1で信号線12をディスチャージさせ、3回目のサイクル期間TS3で保持容量の電荷を信号線に移して検出を行なうようにすれば良い。そして、この場合、Yシフトレジスタ14には通常の動作時の3倍の周期を有するシフトクロックCLYを与えるようにする。また、画像信号入力端子31への電圧の設定および外部端子33への制御パルスENの供給は前記実施例に準じて行なうようにすれば良い。
【0020】
図4に本発明の第2の実施例を示す。この実施例では、画素マトリックスの上下(もしくは左右)すなわち走査線11の両端にそれぞれ走査線を順次選択駆動するシフトレジスタ(以下、Yシフトレジスタと称する)14A,14Bが設けられている。Yシフトレジスタ14Aと14Bは、同一の電圧を同一のタイミングで各走査線11に印加する。つまり、1本の走査線11をその両側から同時に駆動する。これによって、走査線11の有する寄生抵抗による電圧のレベル落ちや信号の遅れを減らすことができる。
【0021】
一方、この実施例では、画素マトリックスの左右(もしくは上下)すなわち信号線12の両端にそれぞれTFT15A,15Bが設けられている。このうちTFT15Aは各信号線12に画像信号に応じた電圧を印加するサンプリング用のTFTであり、他方のTFT15Bは各信号線12にプリチャージレベルを印加するプリチャージ用TFTである。
【0022】
上記プリチャージ用TFT15Bのソース(信号線接続端子と反対側の端子)には外部から供給される補助入力信号NRSが印加され、TFT15Bのゲートには外部から供給されるタイミング信号NSGが共通に印加されている。これによって、すべての信号線12は走査線11の走査と同期して画像信号の印加前に補助入力信号NRSのレベルにそれぞれ同時にプリチャージされ、比較的短いサンプリングパルスによっても画像信号のレベルに応じた正確な電圧が各画素電極へ印加されるように構成されている。この実施例では、上記サンプリング用TFT15Aおよびプリチャージ用TFT15Bを、検査時にそれぞれ信号線のチャージ用TFTまたはディスチャージ用TFTとして利用することができる。
【0023】
図5および図6は、本発明を適用した液晶パネル用基板の画素部分の一実施例の平面レイアウトおよび断面構造を示す。なお、図6は図5におけるA−A線に沿った断面である。
【0024】
図5に示されているように、走査線11と信号線12とが格子状に配設されており、走査線11と信号線12とで区切られた矩形状の枠内に画素電極2が形成されている。この画素電極2に信号線12上の電圧を印加するTFT1が画素電極の角部の一つ(図4では左下の角部)に設けられている。図6において、10はガラス基板、4はこのガラス基板10の表面に島状に形成されたTFTの動作層となるポリシリコン層、5はポリシリコン層4の上にCVD法等により形成されたゲート絶縁膜である。6は上記ポリシリコン層4のほぼ中央にゲート絶縁膜5を介して形成された第2のポリシリコン層からなるゲート電極である。このゲート電極6は、図4に示されているように、走査線11から突出するように形成されている。7は上記ゲート電極6およびゲート絶縁膜5の上方を覆うように形成された酸化シリコン等からなる層間絶縁膜であり、上記画素電極2はこの層間絶縁膜7の上に形成されている。
【0025】
この実施例では、上記TFTの動作層となるポリシリコン層2と同じポリシリコン層により保持容量の一方の電極となる導電層8が層間絶縁膜7を介して上記走査線11と重なるように形成され、この導電層8に上記層間絶縁膜7およびゲート絶縁膜5に形成されたコンタクトホール9aにて画素電極2の一端が接続されている。また、画素電極2の他端はコンタクトホール9bにてTFTの動作層としてのポリシリコン層4に接続されている。さらに、アルミニウム等からなる信号線12が、上記層間絶縁膜7およびゲート絶縁膜5に形成されたコンタクトホール9cにて上記ポリシリコン層4に接続されている。これによって、走査線11とその下方に形成された1層目のポリシリコン層からなる導電層8との間の絶縁膜容量が、図9に示すように保持容量3として画素電極2を介してTFT1のドレイン(ソースと呼ばれることもある)に接続されることとなる。
【0026】
図7および図8は、本発明を適用した液晶パネル用基板の画素部分の一実施例の平面レイアウトおよび断面構造を示す。この実施例は、画素電極に電圧を印加するトランジスタを逆スタガ型TFTで構成した場合の実施例である。なお、図8は図7におけるB−B線に沿った断面である。
【0027】
図7および図8において、21はガラス基板10上にCVD法により形成された絶縁膜、22はスパッタリングで形成されたTa(タンタル)層からなるゲート電極、23はその表面を覆うようにプラズマCVD法により形成された窒化シリコン膜からなるゲート絶縁膜、24はチャネル領域となるノンドープのアモルファスシリコン層、25a,25bはこのアモルファスシリコン層24の表面に接触するようにプラズマCVD法により形成されたソース、ドレイン領域となるN型アモルファスシリコン層である。
【0028】
また、図7および図8において、26a,26bは上記N型アモルファスシリコン層25a,25bの表面に接触するように形成されたチタン(Ti)層からなるソース、ドレイン電極、27は上記N型アモルファスシリコン層25a,25bおよびソース、ドレイン電極26a,26bを分離する際のエッチストッパとなる窒化シリコン等からなるチャネル保護膜である。この実施例では、走査線11は上記ゲート電極22と同じTa層により22と一体的に形成され、信号線12は上記ソース電極26aと同じTi層によりこれと一体的に形成される。
【0029】
この実施例では、ITO膜からなる画素電極2が上記絶縁膜21の下方すなわちガラス基板10の表面に形成されており、コンタクトホール29bにて上記ドレイン電極26bの一端が画素電極2に接続されており、ドレイン電極26bによって画素電極2が上記N型アモルファスシリコン層からなるドレイン領域25bに接続されている。また、画素電極2の他端(図7では上端)には前段の走査線11と絶縁膜23と重なるように、信号線12と同一のTi層からなる導電層28が形成されており、この導電層28の一部がコンタクトホール29aにて画素電極2に接続されることにより、走査線11とその上方に形成されたTi層からなる導電層28との間の絶縁膜容量が、図9に示すような保持容量3として画素電極2を介してTFT1のドレイン(ソース)に接続されている。
【0030】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施例における走査線11を選択駆動するANDゲート18はNANDゲートであってもよい。その場合、Yシフトレジスタ14から出力される信号は、選択すべき走査線に対応した1つのみロウレベルとされる。また、制御パルスENは図2と逆に信号線12のディスチャージのときにのみハイレベルとされる。
【0031】
また、液晶パネルに供給される映像信号がアナログ信号である場合それが1つだけであると、サンプリングパルスX1,X2‥‥‥XnでTFT15Bをオンさせて信号線12に映像信号レベルを与えるときに、映像信号が変化している部分でサンプリングされることがある。この場合、TFT15Bがオフされる直前のレベルがサンプリングされるため、平均の電圧ではなく、映像信号レベルが上がる方向に変化しているときには高めのレベルが、また映像信号レベルが下がる方向に変化しているときには低めのレベルがサンプリングされてしまう。また、サンプリンクパルスのタイミングがほんの少しずれただけでサンプリングレベルが変化してしまうという不具合がある。
【0032】
そこで、それぞれのサンプリングタイミングに合わせて、サンプリング中に映像信号レベルが変化しないように処理(例えばサンプリング期間中は映像信号の平均電圧が現れるように処理)された複数種類の相展開された映像信号VID1〜VID6を外部の相展開回路で形成して、それらを液晶パネルに供給するように構成してもよい。本発明は、上記のように相展開された映像信号が供給されるように構成されたLCDにも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、液晶パネル用基板を、各画素の保持容量が画素電極を介して対応するTFTに接続された構成とし、検査時には先ず画像信号入力端子に適当な電圧を印加した状態で各画素のTFTをオンさせて信号線を介して各保持容量を充電させ、次に再びTFTをオンさせて上記保持容量に蓄積されていた電荷を信号線に移して画像入力信号端子を介して外部の検査装置で検出するようにしたので、TFTと画素電極との間が断線している場合には保持容量は充電されず、断線していない場合には保持容量が充電されるため、上記検査によって容易に断線を検出することができるという効果がある。
【0034】
また、上記検査においては、保持容量を充電しその後電荷を検出する前に一旦信号線をディスチャージ(放電)させるようにしたので、信号線に残っている電荷により保持容量から電荷を移したときの電位の変化を大きくして容易かつ正確に断線の検出を行なうことができるという効果がある。
【0035】
さらに、検査時の保持容量への充電および電荷の検出は走査線ごとに順次行なうようにしたので、保持容量の電荷がリークする前に検出を行なうことができ、正確な判定が可能となる。しかも、保持容量の有する電荷の検出は信号線をスキャンして順次行なって行くようにしたので、欠陥(断線)のある画素の位置も検出することができるとともに、上記検査を基板の構成を変えることなく内部のシフトレジス等をそのまま利用して行なうことができるという効果がある。
【0036】
さらに、上記保持容量としては、TFTの動作層または信号線となる導電層と同一工程で同時に形成される導電層を、隣接する画素の走査線の下方もしくは上方に絶縁膜を介して重なるように設け、前記導電層と走査線との間に構成される容量を利用するようにしたので、プロセスの工程数を増加させることなく、TFTと画素電極との断線を簡単に検出することが可能な液晶パネル用基板を提供することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される液晶パネルの画素電極側の基板の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1の実施例の液晶表示パネル用基板の検査時の主要な信号の変化を示すタイミングチャート。
【図3】他の実施例の液晶パネル用基板の検査時の主要な信号の変化を示すタイミングチャート。
【図4】本発明が適用される液晶パネルの画素電極側の基板の他の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明が適用される液晶パネル用基板のポリシリコンTFTを用いた画素の構成例を示す平面図。
【図6】図5のA−A線に沿った断面を示す断面図。
【図7】本発明が適用される液晶パネル用基板の逆スタガ型TFTを用いた画素の構成例を示す平面図。
【図8】図7のB−B線に沿った断面を示す断面図。
【図9】本発明が適用される液晶パネル用基板における画素の構成を示す等価回路図。
【図10】従来の液晶パネル用基板における画素の構成を示す等価回路図。
【符号の説明】
1 TFT
2 画素電極
3 保持容量
4 ポリシリコン層(TFTの動作層)
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 層間絶縁膜
8 保持容量の電極(導電層)
9a,9b コンタクトホール
10 ガラス基板
11 走査線
12 信号線
13 画素
14,14A,14B Yシフトレジスタ
15A サンプリング用TFT
15B プリチャージ用TFT
16 Xシフトレジスタ
21 絶縁膜
22 ゲート電極
23 ゲート絶縁膜
24 ノンドープのアモルファスシリコン層
25a,25b ソース、ドレイン領域となるN型アモルファスシリコン層
26a,26b ソース、ドレイン電極
27 チャネル保護膜
28 導電層
29a,29b コンタクトホール

Claims (5)

  1. 複数の信号線と、前記複数の信号線と交差するように配設された複数の走査線と、前記複数の信号線及び前記複数の走査線の交差に対応して形成された複数の画素電極と、を有し、前記各画素電極は保持容量、及び対応する前記走査線にゲート端子が接続されたトランジスタに接続され、前記複数の信号線の各々は対応するスイッチング素子を介して画像信号入力端子に接続されてなる液晶パネル用基板を検査する方法であって、
    第1の電圧を前記画像信号入力端子に印加した状態で、複数の前記スイッチング素子のすべて及び前記各走査線のうちから選択された一の走査線に接続された前記トランジスタをオン状態として前記保持容量を充電する工程と、
    複数の前記スイッチング素子のすべてをオン状態のまま、前記一の走査線に接続されたトランジスタをオフ状態にした後、第2の電圧を前記画像信号入力端子に印加して前記信号線をディスチャージする工程と、
    複数の前記スイッチング素子のすべてをオフ状態にする工程と、
    前記一の走査線に接続されたトランジスタをオン状態とするとともに、複数の前記スイッチング素子を順次オン状態として前記保持容量に充電されている電荷を検出する工程と、
    を具備することを特徴とする液晶パネル用基板の検査方法。
  2. 複数の信号線と、前記複数の信号線と交差するように配設された複数の走査線と、前記複数の信号線及び前記複数の走査線の交差に対応して形成された複数の画素電極と、を有し、前記各画素電極は保持容量、及び対応する前記走査線にゲート端子が接続されたトランジスタに接続され、前記複数の信号線の各々は対応するスイッチング素子を介して画像信号入力端子に接続されてなる液晶パネル用基板を検査する方法であって、
    前記複数の信号線の各々は、さらに第2のスイッチング素子を介して補助信号入力端子に接続されてなり、
    第1の電圧を補助信号入力端子に印加した状態で、複数の前記第2のスイッチング素子のすべて及び前記各走査線のうちから選択された一の走査線に接続された前記トランジスタをオン状態として前記保持容量を充電する工程と、
    複数の前記第2のスイッチング素子のすべてをオン状態のまま、前記一の走査線に接続されたトランジスタをオフ状態にした後、第2の電圧を前記補助信号入力端子に印加して前記信号線をディスチャージする工程と、
    複数の前記第2のスイッチング素子のすべてをオフ状態にする工程と、
    前記一の走査線に接続されたトランジスタをオン状態とするとともに、複数の前記スイッチング素子を順次オン状態として前記保持容量に充電されている電荷を検出する工程と、
    を具備することを特徴とする液晶パネル用基板の検査方法。
  3. 前記保持容量は、当該画素に隣接する画素用の走査線の下方もしくは上方に絶縁膜を介して重なるように形成された導電層と前記走査線との間の絶縁膜容量であり、前記導電層は前記画素電極を介して対応する前記トランジスタに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用基板の検査方法。
  4. 前記保持容量の一方の電極となる前記導電層は、前記トランジスタの動作層を構成する導電層と同一工程で形成された導電層であることを特徴とする請求項3に記載の液晶パネル用基板の検査方法。
  5. 前記保持容量の一方の電極となる前記導電層は、前記信号線を構成する導電層と同一工程で形成された導電層であることを特徴とする請求項3に記載の液晶パネル用基板の検査方法。
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