JP4425560B2 - ベビーカー - Google Patents
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- B62B7/04—Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor
- B62B7/06—Carriages for children; Perambulators, e.g. dolls' perambulators having more than one wheel axis; Steering devices therefor collapsible or foldable
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベビーカーに係り、特に荷物収納用のかご部の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、乳幼児を散歩や買い物等のために屋外に連れ出す場合に使用するベビーカーにおいては、外出時に必要に応じて荷物を入れるためのかごが座面の下に装着されている。
【０００３】
すなわち、図１４は上記ベビーカーの斜視図であって、そのベビーカーは、前輪１１を有する左右一対の前脚１２、後輪１３を有する左右一対の後脚１４、ほぼＵ字状に屈曲された手押し杆１５、左右一対のアームレスト１６，及びそのアームレスト１６、１６の間に掛け渡された着脱可能なガードアーム１７によって構成されている。上記手押し杆１５を構成する左右のパイプ１８の先端近傍部にはそれぞれ上記アームレスト１６の一端が枢着されており、その各アームレスト１６の他端に前脚１２の頂端部が枢着されている。また、左右の後脚１４の頂端部も上記アームレスト１６の中間部に枢着されており、その後脚１４の中間部にはく字状に屈曲されたブラッケット１９の一端が枢着されている。そして、そのブラッケット１９の中間位置に前記手押し杆１５を構成する左右のパイプ１８の先端がそれぞれ枢着されており、ベビーカーの展開状態において、上記ブラッケット１９の他端に形成された係合部に上記パイプ１８の下端部に摺動可能に装着されたロック部材２０が係合し、その展開状態を維持するようにしてある。
【０００４】
一方、上記左右の前脚１２は前脚ステー２１によって連結されており、左右の後脚１４は後脚ステー２２によって連結されている。さらに、各前脚１２の中間部には連結バー２３の前端が枢着され、その連結バー２３の後端が上記ブラッケット１９とともにパイプ１８の先端部に枢着され、また左右の連結バー２３の中間部が上側連結バー２４によって連結されている。
【０００５】
しかして、図１４に示すように、パイプ１８の下端に設けられているロック部材２０をブラッケット１９の上端に設けられている係止部に係合することによって、ベビーカーが使用可能な展開状態に保持される。一方、手押し杆１５に設けられている操作装置２５を操作することにより上記ロック部材２０とブラッケット１９との係合が離脱されると、アームレスト１６及び連結バー２３が前記パイプ１８との各枢着点を中心として上方に揺動可能となり、前脚１２と後脚１４とがほぼ平行状態に揺動され、携帯に便利なように折り畳むことができる。
【０００６】
さらに、手押し杆１５、前脚ステー２１、後側連結パイプ２２、及び上側連結バー２４は、２つの同一垂直面内において各中間部の２箇所がジョイントにより折り畳み可能としてある。したがって、上述のように前脚１２と後脚１４を平行状態に折り畳んだ後、左右のパイプ１８を前方に移動させると、上記手押し杆１５、前脚ステー２１、後脚ステー２２及び上側連結バー２４の両端部が前方に折り曲げられ、ベビーカーを図１５に示すようにさらにコンパクトに折り畳むことができる。
【０００７】
一方、このようなベビーカーにおいては、通常図１６に示すように、座面の下方に荷物収容用のかご２６を装着することが行われている。
【０００８】
【特許文献】
実開平２−４０６６７号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにベビーカーにおける座面の下方に大型のかごを装着するにはスペース的に問題があり、容量に制限がある。しかも荷物の出し入れが容易になるようにかご開口部に剛性のかご枠を設けることは、ベビーカーの折り畳み可能とする三つ折りタイプのベビーカーにおいては開閉機構的に問題がある。そこで、従来かごを大型にする場合には、かごを縫製品のみにより製造するとともに、ベビーカーのシートの背面までかごの開口部をあげ、後方に延びた形状にし、その後方に形成された開口部に絞り用の紐２７を設けることが行われている。しかし、このようなものにおいては、荷物の出し入れ時にその都度紐２７を解いたり縛ったりしなければならず、荷物の出し入れが面倒である等の問題がある。また、かご内に荷物を入れると底生地が垂れ下がり、かご底が地面につく可能性がある。そこで、かご底が地面につかないようにするため、かごの高さ方向寸法には自ずから制限がある。
【００１０】
一方、上記かご底が地面につくことを防止するため、かご内にプラスチック製の板を入れたり、底生地を吊り上げるためのベルトを増やすことにより生地の弛みを防止することも行われている。しかし、かごの底に板を入れるとベビーカーの折畳み方式によっては、折り畳み時の操作力が悪くなる等の問題がある。
【００１１】
本発明は、このような点に鑑み、かごを大型にすることができるとともにかごへの荷物の出し入れがし易く、しかも、かごがベビーカーの折り畳みにも支障がないようにしたベビーカーを得ることを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明は、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に突出するＬ字状のかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端屈曲部を互いに離間した状態で対向させ、上記かご保持杆に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、左右のかご保持杆は連結バーとともに手押し杆の先端部に枢着され、左右のかご保持杆が連結バーと一体的に手押し杆に対して揺動可能となっていることを特徴とする。
【００１３】
請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、左右のかご保持杆の先端屈曲部は互いに伸縮性のある縫製品で連結されていることを特徴とする。
【００１５】
請求項３に係る発明は、ベビーカー本体の左右の後脚を連結する後脚ステーにかご枠支持体を装着し、そのかご枠支持体から突出された突起部に固着された、上記後脚ステーと平行に左右方向に延びる水平杆に、荷物収納用のかごの後縁部を係合装着し、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーに荷物収納用のかごの前縁部を懸吊したことを特徴とする。
【００１６】
請求項４に係る発明は、請求項３に係る発明において、上記かご枠支持体は、左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプの後端部に固着されていることを特徴とする。
【００１７】
請求項５に係る発明は、請求項３または４に係る発明において、上記かご枠支持体には、ベビーカー本体の前後方向に対して斜め上方後方に延びる突起部が設けられ、その突起部の頂端部に前記水平杆が固着されていることを特徴とする。
【００１８】
請求項６に係る発明は、請求項５に係る発明において、左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプ内には、上記パイプが後方突出位置にあるとき後脚ステーに設けられた穴に係合するように付勢されたピンが設けられていることを特徴とする。
【００１９】
請求項７に係る発明は、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に延びるかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端部に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、上記かご保持杆はかぎ型に屈曲されており、そのかご保持杆の基端部が連結バーが固着された連結部材に軸線回りに或る角度範囲だけ回動可能に装着されていることを特徴とする。
【００２１】
請求項８に係る発明は、請求項１乃至７のいずれかに係る発明において、荷物収納用のかごの底生地には、かごの前後方向或いは左右方向に延びる複数条の袋状部が形成され、その袋状部内に形状保持用の線材が挿入装着されていることを特徴とする。
【００２２】
請求項９に係る発明は、請求項１乃至８のいずれかに係る発明において、荷物収納用のかごは、左右の後脚を連結する後脚ステーより後方に延び、荷物収納用のかごのうち、その後縁部と後脚ステーとの間に形成された段差部分に左右方向に延びる線材が装着されていることを特徴とする。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施に形態について説明する。
【００２４】
図１は本発明のベビーカーの斜視図であって、ベビーカー本体は図１２に示す従来のものと同様に三つ折り可能に構成されており、シート３０が載置装着されている座面の下方に荷物収納用の大型のかご３１が取り付けられている。
【００２５】
すなわち、上記座面を構成する左右の連結バー２３の後端部には、ベビーカー本体の前後方向後方に突出するＬ字状に屈曲されたパイプからなるかご保持杆３２の基端部が連結されている。上記左右のかご保持杆３２の先端屈曲部は互いにその端部が対向せしめられており、かつ離間されている。図２は上記連結バー２３とかご保持杆３２との連結部の構成を示す斜視図であり、上記連結バー２３の後端部には連結部材３３が固着されており、その連結部材３３のボス３３ａに上記かご保持杆３２の基端部が挿入固着されている。そして、上記連結部材３３が前記ブラッケット１９とともに手押し杆を形成するパイプ１８の先端部に枢着されており、上記かご保持杆３２が連結バー２３と一体的にパイプ１８に対して揺動可能としてある。一方、上記互いに対向する左右のかご保持杆３２の先端屈曲部は伸縮性がある縫製品３４により連結されている。
【００２６】
ところで、左右の連結バー２３等により構成されている座面の下方に設けられている荷物収納用のかご３１は、その左右両側上縁の前半部が上記左右の連結バー２３に懸吊されており、ベビーカー本体の後方まで延びている後部上縁部が、図３に示すように、左右のかご保持杆３２及びそのパイプを連結する伸縮性がある縫製品３４により構成された枠状体に装着支持されている。
【００２７】
しかして、ベビーカー本体が使用可能な展開状態の場合には、ベビーカー本体の後方に延びたかご３１の開口部が上記かご保持杆３２により保持され、大きく開いた状態となり、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができる。一方、ベビーカー本体を折り畳むときには、折り畳み動作に応じて左右の連結バー２３が上方に揺動するのに伴ってかご保持杆３２は下方に揺動し、さらに三つ折り状態に折り畳まれるにしたがって左右のかご保持杆３２の先端屈曲部間が開くが、両者間が伸縮性がある縫製品によって連結されているので、容易に移動でき、図４に示すように、ベビーカー本体とともに折り畳まれ、ベビーカー本体の折り畳みに支障を来すこともない。
【００２８】
図５乃至図７は本発明の他の実施の形態を示す図であって、後脚１４を連結する後脚ステー２２にはかご保持部材３５が設けられている。そして上記かご保持部材３５に、左右の連結バー２３にベルト３６により懸吊されているかご３１における開口部の後縁部３１ａが装着支持されている。
【００２９】
図６は上記かご保持部材３５の斜視図であり、左右の後脚１４、１４を連結する後脚ステー２２の中心部付近には、ベビーカー本体の前後方向に延びる２本のパイプ３７が軸線方向に進退可能に装着されている。上記２本のパイプ３７の後端部にはかご枠支持体３８が固着されており、そのかご枠支持体３８の上面から斜め上方後方に延びる突起部３８ａの頂端部に、後脚ステー２２と平行に左右方向に延びる、かごの後部枠を構成する１本の水平杆３９が固着されている。そして、上記水平杆３９に、一点鎖線で示すように、かご３１の後縁部３１ａが装着支持されている。
【００３０】
上記パイプ３７の先端近傍部には、図７に示すように、前記後脚ステー２２の前面部に当接し上記パイプ３７の抜け止めを行うストッパネジ４０が固着されており、また、上記パイプ３７内にはピン付の板ばね４１が内挿されている。上記板ばね４１に装着されたピン４２は上記板ばね４１によりパイプ３７の開口を経てパイプ３７の外面から突出する方向に付勢されており、上記パイプ３７が後方に引き出されて前記ストッパネジ４０が後脚ステー２２に当接したとき、後脚ステー２２に形成された穴４３に係合し、パイプ３７の固定が行われるようにしてある。
【００３１】
しかして、かご３１の後縁部３１ａが装着された水平杆３９をベビーカー本体に対して後方に引き出すと、ストッパネジ４０が後脚ステー２２に当接するとともにピン４２が後脚ステー２２の穴４３に係合し、上記パイプ３７が引き出し位置に固定される。したがって、かご３１の後縁部が、水平杆３９によってベビーカー本体のシートの背面から離れた位置に固定され、かごの開口を広い状態に保持することができる。
【００３２】
一方、上記水平杆３９を前方に押してピン４２を後脚ステー２２の穴４３から離脱させることにより、上記水平杆３９を前方に移動させることができ、かご３１の前後方向のサイズを小さくすることができる。
【００３３】
なお、上記実施の形態においては、パイプ３７とともに水平杆３９を前後に摺動可能としてかごのサイズを調整できるようにしたものを示したが、パイプ３７を後脚ステー２２に固定し、かごのサイズが一定のものとすることもできる。
【００３４】
図８乃至１０は本発明の他の実施の形態を示す図であり、座面を構成する左右の連結バー２３の後端部には、かぎ型に屈曲されたパイプからなるかご保持杆４５の基端が連結され、ベビーカー本体の後方に突設されている。図９は上記かご保持杆４５に対するかご３１の取り付け状態を示す斜視図であり、上記左右のかご保持杆４５の先端部にかご３１の左右両側上縁の後部が装着保持されている。すなわち、上記かご保持杆４５は、図１０に示すように、その中間部の２箇所で互いに反対方向にほぼ直角に屈曲され、両端部が互いに反対方向に平行に延びる、かぎ型に形成されており、上記かご保持杆４５の先端部４５ａにかご３１の左右両側上縁の後部が装着保持されている。
【００３５】
前記連結バー２３の後端部には連結部材４６が固着されており、その連結部材４６のボス４６ａに上記かご保持杆４５の基端部４５ｂが軸線回りに或る角度範囲だけ回動可能に装着されている。すなわち、図１０に示すように、上記連結部材４６のボス４６ａには、かご保持杆４５の軸線に対して周方向に延びる切り欠き４７が設けられており、上記かご保持杆４５には、その基端部４５ｂに上記切り欠き４７に係合する止めネジ４８が装着され、かご保持杆４５が上記切り欠き４７の範囲で回動可能としてある。そして、上記連結部材４６は前記ブラッケット１９とともに手押し杆を形成するパイプ１８の先端部に枢着されており、上記かご保持杆４５が連結バー２３と一体的にパイプ１８に対して揺動可能としてある。
【００３６】
一方、かご３１の上面側に形成されている開口の後縁部には、その後縁部に沿って袋状部４９が形成されており、その袋状部４９内にプラスチックファイバーのような素材からなる形状保持用の線材５０が挿入装着されている。
【００３７】
また、かご３１におけるかご底３１ｂには、図１１（ａ）或いは（ｂ）に示すように、かご３１の前後方向或いは左右方向に延びる複数条の袋状部５１が形成されており、その袋状部５１内にプラスチックファイバーのような素材からなる形状保持用の線材５２が挿入装着されている。
【００３８】
しかして、ベビーカー本体が使用可能な展開状態の場合には、ベビーカー本体の後方に延びているかご３１の上面開口部における両側縁部が上記かご保持杆４５により保持されるとともに、線材５０により後縁部が緊張されているので上記開口部が大きく開いた状態となり、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができる。一方、ベビーカー本体を折り畳むときには、折り畳み動作に応じて左右の連結バー２３が上方に揺動するのに伴ってかご保持杆４５は下方に揺動し、さらに三つ折り状態に折り畳まれるにしたがって左右のかご保持杆４５の基端部４５ｂ側の間隔が広くなろうとするが、この場合には左右のかご保持杆４５の先端部４５ａを互いに連結するように配設されているかご３１の後部上縁により、上記かご保持杆４５の基端部４５ｂが軸線回りに回動するように作動され、先端部側が互いに近づく方向に移動する。したがって、上記かご保持杆４５がベビーカー本体の折り畳みに支障を来すこともない。
【００３９】
また、かご３１内に荷物を入れた場合にも、上記プラスチックファイバーのような素材からなる線材５２によって底生地が下方に垂れることを効果的に軽減でき、荷物収納用のかご３１をきれいな形状に保持でき外観を向上させることができる。
【００４０】
なお、上記実施の形態においては、かご保持杆４５をかぎ型とするとともに軸線回りに回動可能としたものを示したが、ベビーカー本体の折り畳み構造によってはかご保持杆４５をかぎ型として回動可能とする必要はない。
【００４１】
ところで、上述のようにベビーカー本体の下方に取り付けられた荷物収納用のかご３１を大形にしてベビーカー本体の後方に延びるようにしたものにおいては、荷物Ｌをかご３１の後縁寄りに入れた場合には、その荷物Ｌの荷重によって、かご底が図１２において鎖線で示すように垂れ下がり、外観が損なわれる等の問題がある。そこで、本発明においては、図１３に示すように、かご３１の後縁と後脚ステー２２との間の段差部分にも、プラスチックファイバーのような素材からなる線材５３がかご３１の後縁と平行に装着されている。
【００４２】
しかして、上記線材５３を上記段差部分に設けることにより、荷物Ｌをかご３１の後縁寄りに入れた場合にも、上記線材５３によってかご３１の左右方向での型崩れを防止することができ、結果的にかご底が下方に垂れ下がるようなことがなく、外観が損なわれるようなことがない。
【００４３】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、ベビーカー本体の前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部にかご保持杆を連結し、或いは後脚ステーにかご保持部材を設け、上記かご保持杆或いはかご保持部材に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着したので、ベビーカー本体の展開状態時にはかごの開口部が大きく保持され、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができ、さらに、かごをベビーカー本体の後方側に延びた大型のものとすることができ、多量の荷物の搬送にも対応することができる。しかも、ベビーカー本体を折り畳み可能としたものにおいても、その折り畳みに支障を来すこともない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のベビーカーの概略構成を示す一部断面斜視図。
【図２】かご保持杆取付部の構成を示す拡大斜視図。
【図３】ベビーカー本体の展開時におけるかごの開口部の状態を示す図。
【図４】ベビーカー本体の折り畳み時におけるかごの状態を示す図。
【図５】本発明のベビーカーの他の実施の形態を示す斜視図。
【図６】かご保持部材の斜視図。
【図７】かご保持部材におけるパイプ部の一部断面側面図。
【図８】本発明のベビーカーのさらに他の実施の形態を示す斜視図。
【図９】図８のベビーカーのかご保持部の拡大斜視図。
【図１０】図９におけるかご保持杆部の側面図。
【図１１】（ａ）、（ｂ）は本発明におけるかごの底生地の平面図。
【図１２】従来のかごの作動説明図。
【図１３】本発明における荷物収納用かごの実施の形態を示す図。
【図１４】三つ折りタイプのベビーカー本体の概略構成を示す斜視図。
【図１５】三つ折りタイプのベビーカー本体の折り畳み状態を示す図。
【図１６】従来の荷物収納用かごを取り付けたベビーカーの斜視図。
【符号の説明】
１１ 前輪
１２ 前脚
１３ 後輪
１４ 後脚
１８ パイプ
２２ 後脚ステー
２３ 連結バー
３１ 荷物収納用かご
３２ かご保持杆
３３ 連結部材
３４ 縫製品
３５ かご保持部材
３６ ベルト
３７ パイプ
３８ かご枠支持体
３９ 水平杆
４０ ストッパネジ
４１ 板ばね
４２ ピン
４３ 穴
４５ かご保持杆
４６ 連結部材
４７ 切り欠き
４８ 止めネジ
４９、５１ 袋状部
５０、５２、５３ 線材
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベビーカーに係り、特に荷物収納用のかご部の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、乳幼児を散歩や買い物等のために屋外に連れ出す場合に使用するベビーカーにおいては、外出時に必要に応じて荷物を入れるためのかごが座面の下に装着されている。
【０００３】
すなわち、図１４は上記ベビーカーの斜視図であって、そのベビーカーは、前輪１１を有する左右一対の前脚１２、後輪１３を有する左右一対の後脚１４、ほぼＵ字状に屈曲された手押し杆１５、左右一対のアームレスト１６，及びそのアームレスト１６、１６の間に掛け渡された着脱可能なガードアーム１７によって構成されている。上記手押し杆１５を構成する左右のパイプ１８の先端近傍部にはそれぞれ上記アームレスト１６の一端が枢着されており、その各アームレスト１６の他端に前脚１２の頂端部が枢着されている。また、左右の後脚１４の頂端部も上記アームレスト１６の中間部に枢着されており、その後脚１４の中間部にはく字状に屈曲されたブラッケット１９の一端が枢着されている。そして、そのブラッケット１９の中間位置に前記手押し杆１５を構成する左右のパイプ１８の先端がそれぞれ枢着されており、ベビーカーの展開状態において、上記ブラッケット１９の他端に形成された係合部に上記パイプ１８の下端部に摺動可能に装着されたロック部材２０が係合し、その展開状態を維持するようにしてある。
【０００４】
一方、上記左右の前脚１２は前脚ステー２１によって連結されており、左右の後脚１４は後脚ステー２２によって連結されている。さらに、各前脚１２の中間部には連結バー２３の前端が枢着され、その連結バー２３の後端が上記ブラッケット１９とともにパイプ１８の先端部に枢着され、また左右の連結バー２３の中間部が上側連結バー２４によって連結されている。
【０００５】
しかして、図１４に示すように、パイプ１８の下端に設けられているロック部材２０をブラッケット１９の上端に設けられている係止部に係合することによって、ベビーカーが使用可能な展開状態に保持される。一方、手押し杆１５に設けられている操作装置２５を操作することにより上記ロック部材２０とブラッケット１９との係合が離脱されると、アームレスト１６及び連結バー２３が前記パイプ１８との各枢着点を中心として上方に揺動可能となり、前脚１２と後脚１４とがほぼ平行状態に揺動され、携帯に便利なように折り畳むことができる。
【０００６】
さらに、手押し杆１５、前脚ステー２１、後側連結パイプ２２、及び上側連結バー２４は、２つの同一垂直面内において各中間部の２箇所がジョイントにより折り畳み可能としてある。したがって、上述のように前脚１２と後脚１４を平行状態に折り畳んだ後、左右のパイプ１８を前方に移動させると、上記手押し杆１５、前脚ステー２１、後脚ステー２２及び上側連結バー２４の両端部が前方に折り曲げられ、ベビーカーを図１５に示すようにさらにコンパクトに折り畳むことができる。
【０００７】
一方、このようなベビーカーにおいては、通常図１６に示すように、座面の下方に荷物収容用のかご２６を装着することが行われている。
【０００８】
【特許文献】
実開平２−４０６６７号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにベビーカーにおける座面の下方に大型のかごを装着するにはスペース的に問題があり、容量に制限がある。しかも荷物の出し入れが容易になるようにかご開口部に剛性のかご枠を設けることは、ベビーカーの折り畳み可能とする三つ折りタイプのベビーカーにおいては開閉機構的に問題がある。そこで、従来かごを大型にする場合には、かごを縫製品のみにより製造するとともに、ベビーカーのシートの背面までかごの開口部をあげ、後方に延びた形状にし、その後方に形成された開口部に絞り用の紐２７を設けることが行われている。しかし、このようなものにおいては、荷物の出し入れ時にその都度紐２７を解いたり縛ったりしなければならず、荷物の出し入れが面倒である等の問題がある。また、かご内に荷物を入れると底生地が垂れ下がり、かご底が地面につく可能性がある。そこで、かご底が地面につかないようにするため、かごの高さ方向寸法には自ずから制限がある。
【００１０】
一方、上記かご底が地面につくことを防止するため、かご内にプラスチック製の板を入れたり、底生地を吊り上げるためのベルトを増やすことにより生地の弛みを防止することも行われている。しかし、かごの底に板を入れるとベビーカーの折畳み方式によっては、折り畳み時の操作力が悪くなる等の問題がある。
【００１１】
本発明は、このような点に鑑み、かごを大型にすることができるとともにかごへの荷物の出し入れがし易く、しかも、かごがベビーカーの折り畳みにも支障がないようにしたベビーカーを得ることを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明は、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に突出するＬ字状のかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端屈曲部を互いに離間した状態で対向させ、上記かご保持杆に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、左右のかご保持杆は連結バーとともに手押し杆の先端部に枢着され、左右のかご保持杆が連結バーと一体的に手押し杆に対して揺動可能となっていることを特徴とする。
【００１３】
請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、左右のかご保持杆の先端屈曲部は互いに伸縮性のある縫製品で連結されていることを特徴とする。
【００１５】
請求項３に係る発明は、ベビーカー本体の左右の後脚を連結する後脚ステーにかご枠支持体を装着し、そのかご枠支持体から突出された突起部に固着された、上記後脚ステーと平行に左右方向に延びる水平杆に、荷物収納用のかごの後縁部を係合装着し、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーに荷物収納用のかごの前縁部を懸吊したことを特徴とする。
【００１６】
請求項４に係る発明は、請求項３に係る発明において、上記かご枠支持体は、左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプの後端部に固着されていることを特徴とする。
【００１７】
請求項５に係る発明は、請求項３または４に係る発明において、上記かご枠支持体には、ベビーカー本体の前後方向に対して斜め上方後方に延びる突起部が設けられ、その突起部の頂端部に前記水平杆が固着されていることを特徴とする。
【００１８】
請求項６に係る発明は、請求項５に係る発明において、左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプ内には、上記パイプが後方突出位置にあるとき後脚ステーに設けられた穴に係合するように付勢されたピンが設けられていることを特徴とする。
【００１９】
請求項７に係る発明は、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に延びるかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端部に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、上記かご保持杆はかぎ型に屈曲されており、そのかご保持杆の基端部が連結バーが固着された連結部材に軸線回りに或る角度範囲だけ回動可能に装着されていることを特徴とする。
【００２１】
請求項８に係る発明は、請求項１乃至７のいずれかに係る発明において、荷物収納用のかごの底生地には、かごの前後方向或いは左右方向に延びる複数条の袋状部が形成され、その袋状部内に形状保持用の線材が挿入装着されていることを特徴とする。
【００２２】
請求項９に係る発明は、請求項１乃至８のいずれかに係る発明において、荷物収納用のかごは、左右の後脚を連結する後脚ステーより後方に延び、荷物収納用のかごのうち、その後縁部と後脚ステーとの間に形成された段差部分に左右方向に延びる線材が装着されていることを特徴とする。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施に形態について説明する。
【００２４】
図１は本発明のベビーカーの斜視図であって、ベビーカー本体は図１２に示す従来のものと同様に三つ折り可能に構成されており、シート３０が載置装着されている座面の下方に荷物収納用の大型のかご３１が取り付けられている。
【００２５】
すなわち、上記座面を構成する左右の連結バー２３の後端部には、ベビーカー本体の前後方向後方に突出するＬ字状に屈曲されたパイプからなるかご保持杆３２の基端部が連結されている。上記左右のかご保持杆３２の先端屈曲部は互いにその端部が対向せしめられており、かつ離間されている。図２は上記連結バー２３とかご保持杆３２との連結部の構成を示す斜視図であり、上記連結バー２３の後端部には連結部材３３が固着されており、その連結部材３３のボス３３ａに上記かご保持杆３２の基端部が挿入固着されている。そして、上記連結部材３３が前記ブラッケット１９とともに手押し杆を形成するパイプ１８の先端部に枢着されており、上記かご保持杆３２が連結バー２３と一体的にパイプ１８に対して揺動可能としてある。一方、上記互いに対向する左右のかご保持杆３２の先端屈曲部は伸縮性がある縫製品３４により連結されている。
【００２６】
ところで、左右の連結バー２３等により構成されている座面の下方に設けられている荷物収納用のかご３１は、その左右両側上縁の前半部が上記左右の連結バー２３に懸吊されており、ベビーカー本体の後方まで延びている後部上縁部が、図３に示すように、左右のかご保持杆３２及びそのパイプを連結する伸縮性がある縫製品３４により構成された枠状体に装着支持されている。
【００２７】
しかして、ベビーカー本体が使用可能な展開状態の場合には、ベビーカー本体の後方に延びたかご３１の開口部が上記かご保持杆３２により保持され、大きく開いた状態となり、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができる。一方、ベビーカー本体を折り畳むときには、折り畳み動作に応じて左右の連結バー２３が上方に揺動するのに伴ってかご保持杆３２は下方に揺動し、さらに三つ折り状態に折り畳まれるにしたがって左右のかご保持杆３２の先端屈曲部間が開くが、両者間が伸縮性がある縫製品によって連結されているので、容易に移動でき、図４に示すように、ベビーカー本体とともに折り畳まれ、ベビーカー本体の折り畳みに支障を来すこともない。
【００２８】
図５乃至図７は本発明の他の実施の形態を示す図であって、後脚１４を連結する後脚ステー２２にはかご保持部材３５が設けられている。そして上記かご保持部材３５に、左右の連結バー２３にベルト３６により懸吊されているかご３１における開口部の後縁部３１ａが装着支持されている。
【００２９】
図６は上記かご保持部材３５の斜視図であり、左右の後脚１４、１４を連結する後脚ステー２２の中心部付近には、ベビーカー本体の前後方向に延びる２本のパイプ３７が軸線方向に進退可能に装着されている。上記２本のパイプ３７の後端部にはかご枠支持体３８が固着されており、そのかご枠支持体３８の上面から斜め上方後方に延びる突起部３８ａの頂端部に、後脚ステー２２と平行に左右方向に延びる、かごの後部枠を構成する１本の水平杆３９が固着されている。そして、上記水平杆３９に、一点鎖線で示すように、かご３１の後縁部３１ａが装着支持されている。
【００３０】
上記パイプ３７の先端近傍部には、図７に示すように、前記後脚ステー２２の前面部に当接し上記パイプ３７の抜け止めを行うストッパネジ４０が固着されており、また、上記パイプ３７内にはピン付の板ばね４１が内挿されている。上記板ばね４１に装着されたピン４２は上記板ばね４１によりパイプ３７の開口を経てパイプ３７の外面から突出する方向に付勢されており、上記パイプ３７が後方に引き出されて前記ストッパネジ４０が後脚ステー２２に当接したとき、後脚ステー２２に形成された穴４３に係合し、パイプ３７の固定が行われるようにしてある。
【００３１】
しかして、かご３１の後縁部３１ａが装着された水平杆３９をベビーカー本体に対して後方に引き出すと、ストッパネジ４０が後脚ステー２２に当接するとともにピン４２が後脚ステー２２の穴４３に係合し、上記パイプ３７が引き出し位置に固定される。したがって、かご３１の後縁部が、水平杆３９によってベビーカー本体のシートの背面から離れた位置に固定され、かごの開口を広い状態に保持することができる。
【００３２】
一方、上記水平杆３９を前方に押してピン４２を後脚ステー２２の穴４３から離脱させることにより、上記水平杆３９を前方に移動させることができ、かご３１の前後方向のサイズを小さくすることができる。
【００３３】
なお、上記実施の形態においては、パイプ３７とともに水平杆３９を前後に摺動可能としてかごのサイズを調整できるようにしたものを示したが、パイプ３７を後脚ステー２２に固定し、かごのサイズが一定のものとすることもできる。
【００３４】
図８乃至１０は本発明の他の実施の形態を示す図であり、座面を構成する左右の連結バー２３の後端部には、かぎ型に屈曲されたパイプからなるかご保持杆４５の基端が連結され、ベビーカー本体の後方に突設されている。図９は上記かご保持杆４５に対するかご３１の取り付け状態を示す斜視図であり、上記左右のかご保持杆４５の先端部にかご３１の左右両側上縁の後部が装着保持されている。すなわち、上記かご保持杆４５は、図１０に示すように、その中間部の２箇所で互いに反対方向にほぼ直角に屈曲され、両端部が互いに反対方向に平行に延びる、かぎ型に形成されており、上記かご保持杆４５の先端部４５ａにかご３１の左右両側上縁の後部が装着保持されている。
【００３５】
前記連結バー２３の後端部には連結部材４６が固着されており、その連結部材４６のボス４６ａに上記かご保持杆４５の基端部４５ｂが軸線回りに或る角度範囲だけ回動可能に装着されている。すなわち、図１０に示すように、上記連結部材４６のボス４６ａには、かご保持杆４５の軸線に対して周方向に延びる切り欠き４７が設けられており、上記かご保持杆４５には、その基端部４５ｂに上記切り欠き４７に係合する止めネジ４８が装着され、かご保持杆４５が上記切り欠き４７の範囲で回動可能としてある。そして、上記連結部材４６は前記ブラッケット１９とともに手押し杆を形成するパイプ１８の先端部に枢着されており、上記かご保持杆４５が連結バー２３と一体的にパイプ１８に対して揺動可能としてある。
【００３６】
一方、かご３１の上面側に形成されている開口の後縁部には、その後縁部に沿って袋状部４９が形成されており、その袋状部４９内にプラスチックファイバーのような素材からなる形状保持用の線材５０が挿入装着されている。
【００３７】
また、かご３１におけるかご底３１ｂには、図１１（ａ）或いは（ｂ）に示すように、かご３１の前後方向或いは左右方向に延びる複数条の袋状部５１が形成されており、その袋状部５１内にプラスチックファイバーのような素材からなる形状保持用の線材５２が挿入装着されている。
【００３８】
しかして、ベビーカー本体が使用可能な展開状態の場合には、ベビーカー本体の後方に延びているかご３１の上面開口部における両側縁部が上記かご保持杆４５により保持されるとともに、線材５０により後縁部が緊張されているので上記開口部が大きく開いた状態となり、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができる。一方、ベビーカー本体を折り畳むときには、折り畳み動作に応じて左右の連結バー２３が上方に揺動するのに伴ってかご保持杆４５は下方に揺動し、さらに三つ折り状態に折り畳まれるにしたがって左右のかご保持杆４５の基端部４５ｂ側の間隔が広くなろうとするが、この場合には左右のかご保持杆４５の先端部４５ａを互いに連結するように配設されているかご３１の後部上縁により、上記かご保持杆４５の基端部４５ｂが軸線回りに回動するように作動され、先端部側が互いに近づく方向に移動する。したがって、上記かご保持杆４５がベビーカー本体の折り畳みに支障を来すこともない。
【００３９】
また、かご３１内に荷物を入れた場合にも、上記プラスチックファイバーのような素材からなる線材５２によって底生地が下方に垂れることを効果的に軽減でき、荷物収納用のかご３１をきれいな形状に保持でき外観を向上させることができる。
【００４０】
なお、上記実施の形態においては、かご保持杆４５をかぎ型とするとともに軸線回りに回動可能としたものを示したが、ベビーカー本体の折り畳み構造によってはかご保持杆４５をかぎ型として回動可能とする必要はない。
【００４１】
ところで、上述のようにベビーカー本体の下方に取り付けられた荷物収納用のかご３１を大形にしてベビーカー本体の後方に延びるようにしたものにおいては、荷物Ｌをかご３１の後縁寄りに入れた場合には、その荷物Ｌの荷重によって、かご底が図１２において鎖線で示すように垂れ下がり、外観が損なわれる等の問題がある。そこで、本発明においては、図１３に示すように、かご３１の後縁と後脚ステー２２との間の段差部分にも、プラスチックファイバーのような素材からなる線材５３がかご３１の後縁と平行に装着されている。
【００４２】
しかして、上記線材５３を上記段差部分に設けることにより、荷物Ｌをかご３１の後縁寄りに入れた場合にも、上記線材５３によってかご３１の左右方向での型崩れを防止することができ、結果的にかご底が下方に垂れ下がるようなことがなく、外観が損なわれるようなことがない。
【００４３】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、ベビーカー本体の前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部にかご保持杆を連結し、或いは後脚ステーにかご保持部材を設け、上記かご保持杆或いはかご保持部材に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着したので、ベビーカー本体の展開状態時にはかごの開口部が大きく保持され、かごへの荷物の出し入れを容易に行うことができ、さらに、かごをベビーカー本体の後方側に延びた大型のものとすることができ、多量の荷物の搬送にも対応することができる。しかも、ベビーカー本体を折り畳み可能としたものにおいても、その折り畳みに支障を来すこともない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のベビーカーの概略構成を示す一部断面斜視図。
【図２】かご保持杆取付部の構成を示す拡大斜視図。
【図３】ベビーカー本体の展開時におけるかごの開口部の状態を示す図。
【図４】ベビーカー本体の折り畳み時におけるかごの状態を示す図。
【図５】本発明のベビーカーの他の実施の形態を示す斜視図。
【図６】かご保持部材の斜視図。
【図７】かご保持部材におけるパイプ部の一部断面側面図。
【図８】本発明のベビーカーのさらに他の実施の形態を示す斜視図。
【図９】図８のベビーカーのかご保持部の拡大斜視図。
【図１０】図９におけるかご保持杆部の側面図。
【図１１】（ａ）、（ｂ）は本発明におけるかごの底生地の平面図。
【図１２】従来のかごの作動説明図。
【図１３】本発明における荷物収納用かごの実施の形態を示す図。
【図１４】三つ折りタイプのベビーカー本体の概略構成を示す斜視図。
【図１５】三つ折りタイプのベビーカー本体の折り畳み状態を示す図。
【図１６】従来の荷物収納用かごを取り付けたベビーカーの斜視図。
【符号の説明】
１１ 前輪
１２ 前脚
１３ 後輪
１４ 後脚
１８ パイプ
２２ 後脚ステー
２３ 連結バー
３１ 荷物収納用かご
３２ かご保持杆
３３ 連結部材
３４ 縫製品
３５ かご保持部材
３６ ベルト
３７ パイプ
３８ かご枠支持体
３９ 水平杆
４０ ストッパネジ
４１ 板ばね
４２ ピン
４３ 穴
４５ かご保持杆
４６ 連結部材
４７ 切り欠き
４８ 止めネジ
４９、５１ 袋状部
５０、５２、５３ 線材
Claims (9)
- 前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に突出するＬ字状のかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端屈曲部を互いに離間した状態で対向させ、上記かご保持杆に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、左右のかご保持杆は連結バーとともに手押し杆の先端部に枢着され、左右のかご保持杆が連結バーと一体的に手押し杆に対して揺動可能となっていることを特徴とするベビーカー。
- 左右のかご保持杆の先端屈曲部は互いに伸縮性のある縫製品で連結されていることを特徴とする、請求項１記載のベビーカー。
- ベビーカー本体の左右の後脚を連結する後脚ステーにかご枠支持体を装着し、そのかご枠支持体から突出された突起部に固着された、上記後脚ステーと平行に左右方向に延びる水平杆に、荷物収納用のかごの後縁部を係合装着し、前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーに荷物収納用のかごの前縁部を懸吊したことを特徴とするベビーカー。
- 上記かご枠支持体は、左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプの後端部に固着されていることを特徴とする、請求項３記載のベビーカー。
- 上記かご枠支持体には、ベビーカー本体の前後方向に対して斜め上方後方に延びる突起部が設けられ、その突起部の頂端部に前記水平杆が固着されていることを特徴とする、請求項３または４記載のベビーカー。
- 左右の後脚を連結する後脚ステーに対してベビーカー本体の前後方向に進退可能に装着されたパイプ内には、上記パイプが後方突出位置にあるとき後脚ステーに設けられた穴に係合するように付勢されたピンが設けられていることを特徴とする、請求項５記載のベビーカー。
- 前脚と後脚とを互いに連結し座面を構成する左右の連結バーの後端部に、ベビーカー本体の前後方向後方に延びるかご保持杆を連結するとともに、その左右のかご保持杆の先端部に荷物収納用のかごの後部上縁部を係合装着し、上記かご保持杆はかぎ型に屈曲されており、そのかご保持杆の基端部が連結バーが固着された連結部材に軸線回りに或る角度範囲だけ回動可能に装着されていることを特徴とするベビーカー。
- 荷物収納用のかごの底生地には、かごの前後方向或いは左右方向に延びる複数条の袋状部が形成され、その袋状部内に形状保持用の線材が挿入装着されていることを特徴とする、請求項１乃至７のいずれかに記載のベビーカー。
- 荷物収納用のかごは、左右の後脚を連結する後脚ステーより後方に延び、荷物収納用のかごのうち、その後縁部と後脚ステーとの間に形成された段差部分に左右方向に延びる線材が装着されていることを特徴とする、請求項１乃至８のいずれかに記載のベビーカー。
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