JP4424366B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データと無線タグデータの読取及び送信を実行可能な通信装置に関し、特に、画像データの送信時における送信先の指定ミスを防止しうる通信装置に関する。
従来、ファクシミリ装置において、送信原稿に基づくファクシミリ送信における人為的なミスを防止することを目的とした種々の発明がなされている。このような発明の一つとして、例えば、特許文献1記載のコピーファクシミリ複合機に関する発明が知られている。
特開2006−246284号公報
特許文献1記載のコピーファクシミリ複合機では、送信原稿に基づく画像データをファ
クシミリ送信する際に、当該コピーファクシミリ複合機に外部接続されたパーソナルコンピュータのディスプレイ上に、当該画像データを表示することで、原稿の内容や送信データに係るパラメータの設定に関する事前確認を実現している。
しかしながら、特許文献1記載のコピーファクシミリ複合機においては、ファクシミリ送信に係る原稿の内容、パラメータ設定内容の是非を確認することはできるが、特許文献1の記載から考慮すると、当該確認作業は、作業者が単独で行うものである。そうすると、一人の作業者の判断のみでファクシミリ送信が行われるため、当該コピーファクシミリ複合機では、ファクシミリ送信の送信先の指定ミス等の送信ミスを確実に防止することはできない。
又、ファクシミリ送信される情報には、外部流出が大きな問題となる重要な情報が含まれる場合がある。このような重要な情報を誤った送信先に送信する事態は、回避する必要性が高い。この為、現在では、ファクシミリ送信する際に、複数人の作業者が送信先の確認を行い、所望の相手先に対して、確実にファクシミリ送信するような送信態様が採用されている。
しかし、この態様の場合、複数人の作業者が、同時に同一の装置に接する必要があるため、複数人の作業者に過度の時間的制約を課してしまうという問題点があり、作業者の作業効率の低下を招いている。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、画像データと無線タグデータの読取及び送信を実行可能な通信装置に関し、特に、画像データの送信時における送信先の指定ミスを防止すると共に、送信作業者の作業効率を向上し得る通信装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために成された請求項1に係る通信装置は、送信原稿の画像データを読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた画像データを送信先に送信する送信手段と、前記送信手段により送信される送信先を入力しうる操作手段と、前記送信原稿に対応する無線タグに格納されている無線タグデータを読み取る無線タグデータ読取手段と、前記無線タグデータに含まれ、当該送信原稿の送信先を示す第1送信先識別データを取得する第1送信先取得手段と、前記操作手段により入力された送信先を示す第2送信先識別データを取得する第2送信先 取得手段と、前記第1送信先識別データの示す第1送信先と、前記第2送信先識別データの示す第2送信先とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて前記読取手段により読み取られた画像データを送信するか否かを決定する送信制御手段と、前記比較手段による比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が相違した場合、相違したことを示す不一致結果情報を前記無線タグに書き込む無線タグデータ書込手段と、を備え、前記送信制御手段は、前記無線タグデータ読取手段が読み取る前記無線タグデータに前記不一致結果情報が有る場合、当該無線タグデータが格納された無線タグに対応する送信原稿の画像データは送信しない決定をし、一方、無線タグデータに書き込まれた前記不一致結果情報は、第1送信先識別データの再設定に
より不一致結果が無いことを示す情報に変更可能であり、前記無線タグに不一致結果が無いことを示す情報が有る場合、前記比較手段による比較を行なうように制御することを特徴とする。
ここでいう無線タグとは、非接触でデータの読み書きが可能な記録媒体をいい、ICタグ、RFID(Radio Frequency Identification)タグとも称されるものである。又、原稿に付加された無線タグとは、原稿に貼付された無線タグ
だけではなく、例えば、原稿に埋め込まれた無線タグも含む。
そして、請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、前記送信制御手段は、前記比較手段による第1送信先識別データと第2送信先識別データとの比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が一致した場合に、当該送信先に対する画像データの送信を許可し、前記比較手段による比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が相違する場合に、当該画像データの送信を停止することを特徴とする。
そして、請求項3記載の通信装置は、請求項1又は請求項2記載の通信装置において、前記無線タグデータに含まれ、当該送信原稿を示す原稿識別データを取得する識別データ取得手段と、前記読取手段により読み取られた送信原稿の画像データと、前記識別データ取得手段により取得された当該送信原稿に係る原稿識別データと、を関連付けて格納する記憶手段と、前記送信制御手段により送信原稿の画像データの送信が停止された場合に、前記記憶手段に格納されている当該送信原稿に係るデータを保留する保留手段と、前記記憶手段に送信原稿に係るデータが保留されている場合に、前記識別データ取得手段により新たに取得された原稿識別データと、前記記憶手段に格納されている原稿識別データが一致するか否かを検出する検出手段と、を備え、前記送信制御手段は、前記検出手段により、新たに取得された原稿識別データと、原稿識別データが一致する送信原稿に係るデータが記憶手段に格納されていると判断された場合、当該新たに取得された原稿識別データに対応する無線タグデータから前記第1送信先取得手段により取得される第1送信先に、原稿識別データが一致すると判断された送信原稿の画像データを送信することを特徴とする。
又、請求項4記載の通信装置は、請求項3記載の通信装置において、前記比較手段による比較の結果、送信原稿の画像データの送信が停止され、前記保留手段により、当該送信原稿に係るデータが記憶手段に保留される場合に、当該送信原稿に対する前記原稿識別データを生成する識別データ生成手段と、前記識別データ生成手段により生成された原稿識別データを、当該送信原稿の無線タグに対して書き込む無線タグデータ書込手段と、を備えることを特徴とする。
そして、請求項5記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置において、前記無線タグデータ書込手段は、前記送信原稿の無線タグに、原稿識別データを書き込む際に、当該原稿識別データに対する編集を禁止する保護設定を設定することを特徴とする。
請求項1記載の通信装置によれば、読取手段により読取手段により読み取られた画像データを送信先に送信可能である。当該画像データの送信に際し、比較手段により、送信原稿に対応する無線タグに格納されている第1送信先識別データの示す第1送信先と、操作手段の入力に基づく第2送信先が比較される。送信制御手段は、比較結果に基づいて、当該送信原稿に係る画像データの送信の可否を決定する。
即ち、請求項1記載の通信装置は、送信原稿に係る画像データの送信に際し、送信先の入力を、無線タグに対する第1送信先識別データの設定時と、操作手段による第2送信先の指定時の二度にわたって行うことが要求される。これにより、送信原稿の送信先を確実に所望の送信先とすることができる。
又、無線タグに対する第1送信先識別データの設定時と、操作手段による第2送信先の指定時における送信作業者を別人が行うことも可能であり、必ずしも、複数人が同時に同じ装置に立ち会う必要はない。従って、当該通信装置によれば、送信先の指定に、複数人が関与することで、確実に所望の送信先にデータ送信を行うことができると共に、複数人が同時に同じ装置に立ち会う必要を無くすことで、データ送信に関する作業効率を向上させることができる。
又、請求項1記載の通信装置は、比較手段により第1送信先と第2送信先が相違した場合、相違したことを示す不一致結果情報を無線タグに書き込む無線タグデータ書込手段を備え、送信制御手段は、無線タグ読取手段が読み取る無線タグデータに不一致結果情報が有る場合、該無線タグデータが格納された無線タグに対応する送信原稿の画像データは送信しない決定をする。よって、比較手段により第1送信先と第2送信先が相違していると判断され、且つ送信原稿の再処理がなされておらず、文書作成者と送信作業者の間で正しい送信先の確認もなされていない場合において送信原稿を送信しないと決定することにより、誤った送信先に対するファクシミリ送信を防止することができ、送信原稿に係る情報が他に漏洩することを防止しうる。
請求項2記載の通信装置によれば、比較手段による第1送信先と第2送信先が一致した場合に、送信制御手段により、当該送信先に対する画像データの送信が許可される。即ち、二度にわたって同一の送信先が入力されるので、その送信先が正しいものと判断することができ、当該通信装置によれば、送信先の指定ミスを確実に防止しうる。
そして、第1送信先と第2送信先が相違する場合には、第1送信先または第2送信先のいずれかの送信先が誤っていることになる。この場合、当該通信装置によれば、送信制御手段により、画像データの送信が停止されるので、誤った送信先にデータ送信されることはなく、送信作業者に送信先を確認する機会を提供し得る。
請求項3記載の通信装置によれば、送信原稿の画像データの送信が停止された場合、記憶手段には、送信原稿の画像データと、送信原稿に係る原稿識別データが関連付けられて格納され、記憶手段に保留される。そして、検出手段により、新たに取得された原稿識別データと、原稿識別データが一致する送信原稿に係るデータが記憶手段に格納されていると判断された場合、送信制御手段は、新たに取得された原稿識別データと共に、無線タグデータに格納されている第1送信先を取得し、その第1送信先に、原稿識別データが一致すると判断された送信原稿の画像データ(即ち、記憶手段に保留されていた画像データ)を送信する。これにより、同一の画像データの読取を行うことなく、当該送信原稿に係る画像データを正しい送信先に送信しうる。つまり、当該通信装置は、この場合における送
信作業の効率を向上させうる。
請求項4記載の通信装置によれば、比較手段による比較の結果、画像データの送信が停止され、当該送信原稿に係るデータが記憶手段に保留される場合、無線タグデータ書込手段は、識別データ生成手段で生成された原稿識別データを、当該送信原稿の無線タグに対して書き込む。即ち、当該通信装置によれば、送信原稿の無線タグに原稿識別データを事前に設定する必要はなく、必要に応じて書き込まれるので、送信作業者の作業負担を軽減しうる。
請求項5記載の通信装置によれば、原稿識別データを書き込む際に、無線タグデータ書込手段は、送信原稿の無線タグに保護設定を設定する。これにより、無線タグに格納された原稿識別データに対する編集が禁止されるので、当該通信装置は、保留されている画像データの原稿識別データと、当該送信原稿が対応しなくなることを防止しうる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る通信装置を、ファクシミリ装置に具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係るファクシミリ装置1の使用概要に関する説明図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るファクシミリ装置1は、文書作成システム200により、作成されたファックス用文書(以下、送信原稿61ともいう)を所定の送信先にファックス送信する際に用いられる。
そして、当該ファックス用文書は、文書作成者により、文書作成システム200を用いて作成される。そして、文書作成者により作成されたファックス用文書は、ファクシミリ装置1を用いて、送信作業者により、文書作成者が指定する送信先へ送信される。
ここで、第1実施形態におけるファックス用文書の作成から当該ファックス用文書のファクシミリ送信までの作業の概略について説明する。上述したように、文書作成者は、文書作成システム200を用いて、所望の情報を記録した送信原稿61を作成する。
この点、送信原稿61には、無線タグ62が付加されている。従って、文書作成者は、送信原稿61の作成時に、文書作成者が意図する当該送信原稿61の送信先を示す第1送信先データを無線タグ62に書き込む。
こうして、無線タグに第1送信先データを書き込み、所望の情報を記録した送信原稿61を作成すると、文書作成者は、当該送信原稿61のファクシミリ送信を送信作業者に依頼する。この時、文書作成者は、自分の意図する送信先の情報(例えば、ファクシミリ番号)を当該送信作業者に伝える。
送信原稿61のファクシミリ送信を依頼された送信作業者は、ファクシミリ装置1において、当該送信原稿61を送信する。この時、送信作業者は、文書作成者から伝えられた送信先に対してファクシミリ送信するべく、操作パネル17を操作し、送信原稿61の送信先を指定(例えば、ファクシミリ番号の入力)する。ここで、送信作業者が入力した送信先を「第2送信先」という。
この時、送信作業者が入力した送信先と、文書作成者が無線タグに設定し、送信作業者に伝えた送信先が一致していれば、当該送信原稿61に係るデータは、文書作成者が意図した送信先へ送信される。
次に、第1実施形態に係る文書作成システム200について、図1、図2を参照しつつ
、より詳細に説明する。
ファックス用文書の作成に用いられる文書作成システム200は、パーソナルコンピュータ210、プリンタ装置220、無線タグリーダ・ライタ装置230により構成される(図1、図2参照)。
パーソナルコンピュータ210は、文書作成システム200を統括的に制御する。当該パーソナルコンピュータ210は、制御部211、操作部212、表示ディスプレイ213を備えている(図2参照)。
制御部211は、文書作成システム200における制御の中枢を担うものであり、後述する文書作成処理プログラム(図7参照)や、送信原稿再設定処理プログラム(図9参照)等を実行する。これにより、パーソナルコンピュータ210は、文書作成システム200を構成するプリンタ装置220、無線タグリーダ・ライタ装置230を制御できる。
操作部212は、文書作成システム200に対する操作が行われる操作手段である。具体的に、操作部212には、文書作成時に用いられるキーボードやマウス等が含まれる。そして、表示ディスプレイ213は、所謂、液晶ディスプレイであり、作成中の文書や、無線タグ62への書込内容又は無線タグ62の記憶内容等が表示される。
そして、文書作成システム200を構成するプリンタ装置220は、印刷制御部221、印刷機構部222、無線タグリーダ・ライタ223を備えて構成されている(図2参照)。印刷制御部221は、パーソナルコンピュータ210からの信号に基づいて、作成された文書データを記録用紙に印刷する際の制御を行う。
印刷機構部222は、所定の用紙収納部から記録用紙を搬送すると共に、搬送された記録用紙に文書データに基づく画像を印刷する機構部である。この印刷機構部222の詳細については、既に公知であるので詳細な説明は省略する。
尚、印刷機構部222に含まれる用紙収納部には、無線タグ62が付加された記録用紙(以下、ファックス用記録用紙という)が収納された用紙収納部と、無線タグ62のない通常の記録用紙が収納された用紙収納部の2つが存在する。
無線タグリーダ・ライタ223は、ファックス用文書を作成する際に用いられる。即ち、無線タグリーダ・ライタ223は、ファックス用文書作成時において、ファックス用記録用紙の無線タグ62に対して、無線タグデータの読出・書込を行う。
そして、無線タグリーダ・ライタ装置230は、送信原稿61完成後において、当該送信原稿61の無線タグ62に格納されている無線タグデータの読出・書込を行う際に用いられる。具体的には、無線タグリーダ・ライタ装置230は、主に、後述する送信原稿際設定処理プログラムを実行する際に用いられる。
次に、第1実施形態に係るファクシミリ装置1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、第1実施形態に係るファクシミリ装置1の模式的な構成を示す断面図である。
図3に示すように、送信作業者により使用されるファクシミリ装置1は、自動原稿送り装置2と、スキャナ部3と、プリンタ部4と、給紙トレイ部5とを有する。
自動原稿送り装置2は、原稿載置部2Aを備えている。ファクシミリ送信される原稿はこの原稿載置部2Aに原稿面を下向きにして載置される。そして、ユーザによりスタートキー(図示せず)が押下されると、その原稿は1ページずつ送られ、スキャナ部3による
画像データの読み取りが行われる。スキャナ部3による読取後、当該原稿は、原稿排出口(図示せず)から排出される。
スキャナ部3は、無線タグリーダ15と、スキャナ装置22とを備えている。無線タグリーダ15は、自動原稿送り装置2により送られてきた原稿に無線タグが付加されていた場合、無線によりその無線タグからデータを読み出す。無線タグリーダ15は、本発明における無線タグデータ読取手段、第1送信先取得手段として機能する。
また、スキャナ装置22は、無線タグの有無に関わらず、自動原稿送り装置2により送られる原稿の画像データを読み取る。スキャナ装置22は、本発明における読取手段の一例である。
プリンタ部4は、無線タグライタ16と、レーザプリンタ30とを有する。無線タグライタ16は、給紙トレイ部5から給紙される記録用紙に付加された無線タグに対し、無線によりデータ(後述する無線タグデータ等)を書き込む。
レーザプリンタ30は、Yステーション31、Mステーション32、Cステーション33、Kステーション34を備えている。Yステーション31には、イエローのトナーが収納されている。同様に、Mステーション32にはマゼンダのトナー、Cステーション33にはシアンのトナー、Kステーション34にはブラックのトナーが収納されている。また、レーザプリンタ30は、上記各ステーションのトナーを転写ドラム35に受け渡すための中間転写ベルト36や、定着用ローラ37を備えている。そして、レーザプリンタ30により画像が形成された記録用紙は、排紙スタッカ39へ排紙される。
給紙トレイ部5は、第1給紙トレイ51、第2給紙トレイ52、第3給紙トレイ53を備えている。そして、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53には、夫々、検出センサ54が配設されている。この検出センサ54は、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53の夫々に収納された記録用紙における無線タグの有無や当該無線タグの書き込み可能容量を検出する。尚、この検出センサ54は、積層された記録用紙の1枚に付加された無線タグの書き込み可能容量を検出する。
次に、第1実施形態に係るファクシミリ装置1の制御系構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、ファクシミリ装置1の制御系構成を示すブロック図である。ファクシミリ装置1には、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14を備えている。そして、これらは、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下、「NCU19」という)等の各種周辺装置と共に、相互にバスライン25を介して接続されている。
尚、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14は、後述する各種制御プログラムを実行することにより、本発明における第2送信先取得手段、比較手段、送信制御手段、保留手段、検出手段、識別データ生成手段として機能する。
ファクシミリ装置1のCPU11は、回線制御を行うNCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン25により接続された装置各部を制御してファクシミリ動作、即ち、データ通信を実行するものである。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行される制御プログラムを格納した書換不能なメモリである。当該ROM12には、後述するファックス送信処理プログラム(図8、図10、図11参照)等の各種制御プログラムが格納されている。
RAM13は、ファクシミリ装置1の各動作の実行時に、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。当該RAM13は、送信ファクシミリデータ記憶エリア131
、受信ファクシミリデータ記憶エリア132を備えている。
送信ファクシミリデータ記憶エリア131は、スキャナ装置22により読み取られた送信原稿61の画像データ等により構成されるファクシミリデータが格納される記憶エリアである。
受信ファクシミリデータ記憶エリア132は、受信したファクシミリデータが一時的に格納される記憶エリアである。当該受信ファクシミリデータ記憶エリア132に格納されたファクシミリデータは、記録用紙に対して記録された後に消去される。
フラッシュメモリ14は、書換可能な不揮発性のメモリである。そして、フラッシュメモリ14には、保留データ記憶エリア141、送信履歴記憶エリア142が形成されている。
保留データ記憶エリア141は、第1送信先と第2送信先が相違した場合に、スキャナ部3で読み取られたファクシミリデータが記憶される記憶エリアである。又、保留データ記憶エリア141にファクシミリデータを記憶する際には、当該ファクシミリデータに係る送信原稿61を識別しうる原稿識別データが関連付けられて記憶される。この保留データ記憶エリア141は、本発明に係る記憶手段に相当する。
そして、送信履歴記憶エリア142は、ファクシミリ送信に係る履歴データが記憶される記憶エリアである。履歴データの内容としては、送信先の氏名や送信先のファクシミリ番号、送信日時などが記憶される。又、当該送信履歴記憶エリア142には、送信作業者による送信先の再入力があった場合(S27:YES)、送信先の再入力があったことを示す再入力実行データが、ファクシミリ送信毎に対応付けられて記憶される(S29)。従って、この送信履歴記憶エリア142は、本発明の送信履歴記憶手段として機能する。
図4に示すように、ファクシミリ装置1は、周辺装置として、NCU19、無線タグリーダ15、無線タグライタ16、モデム20、バッファ21、スキャナ装置22、符号化部23、復号化部24、レーザプリンタ30、検出センサ54、操作パネル17、LCD18、アンプ27を備えている。尚、これらの周辺装置も、バスライン25を介して相互に接続されている。
無線タグリーダ15は、上述したように、原稿の無線タグに格納されている無線タグデータを読み出す装置であり、本発明の無線タグデータ読取手段、第1送信先取得手段に相当する。そして、無線タグライタ16は、無線タグに対して、無線タグデータを書き込む装置であり、本発明の無線タグデータ書込手段に相当する。
そして、モデム20は、ファクシミリデータを変調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号を送受信する装置である。バッファ21は、相手側ファクシミリ装置との間で送受信される符号化されたファクシミリデータを含むデータを一時的に格納する記憶手段である。即ち、NCU19、モデム20、バッファ21は、本発明における送信手段、識別データ取得手段に相当する。
スキャナ装置22は、上述したように、自動原稿送り装置2の一部を構成し、原稿載置部2Aからページ単位で送られる原稿を読み取り、ページ単位の画像データを生成する。即ち、スキャナ装置22は、本発明における読取手段を構成する。
符号化部23は、ファクシミリデータの送信に際し、ファクシミリデータを符号化する部分である。そして、復号化部24は、バッファ21に記憶された受信データを読み出し、これを復号化する部分である。
レーザプリンタ30は、上述したように、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53に格納された記録紙に対して、復号化部24で復号化された画像データを印刷する装置である。そして、検出センサ54は、第1給紙トレイ51〜第3給紙トレイ53に配設されており、各給紙トレイに格納された記録紙における無線タグの有無を検出するセンサである。
操作パネル17は、複数の数字キー及び上述したスタートキー等の複数のキーで構成された操作部である。操作パネル17を構成する各キーの操作が行われると、入力信号がCPU11に送信され、入力信号に基づく制御が行われる。例えば、ファクシミリ装置1においては、数字キーを操作することにより、ファクシミリ送信の相手先である送信先装置を指定することができる。従って、操作パネル17は、本発明における操作手段として機能する。
LCD18は、液晶ディスプレイで構成された表示装置である。当該LCD18には、CPU11による制御に基づいて、ファクシミリ装置1に関する種々の表示が行われる。例えば、LCD18には、操作パネル17により相手先を指定した場合に、数字キーの入力に基づく相手先番号が表示される。
又、LCD18は、ファクシミリ送信に際し、送信作業者の入力結果と、無線タグ62の第1送信先を比較した結果を表示する(S9、S12等)。従って、LCD18は、本発明における報知手段として機能する。又、アンプ27には、スピーカ28が接続され、呼出音などをこのスピーカ28から出力する。
更に、ファクシミリ装置1は、NCU19、電話回線41を介して、交換機29に接続されている。この交換機29は、電話回線42を介して、相手先装置側の交換機に接続され、更に電話回線を介して相手先装置に接続されている。従って、ファクシミリ装置1は、電話回線41、交換機29、電話回線42等を介して、相手先装置60とのファクシミリデータの送受信を行うことができる。
次に、第1実施形態に係る無線タグ62及びファクシミリ装置1の無線タグリーダ15、無線タグライタ16の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、無線タグ62の構成について説明する。
図5(a)に示すように、無線タグ62は、アンテナ用コイル621、共振コンデンサ622、整流・平滑回路623、変復調回路624、CPU625、ROM626、EEPROM627を備えている。
アンテナ用コイル621は、共振コンデンサ622と並列に接続されて共振回路を構成し、無線タグリーダ15又は無線タグライタ16から送信される所定の高周波数の電力用電波振動を受信して、当該電力用電波信号を整流・平滑回路623に供給する。
整流・平滑回路623は、動力用電源回路を構成する回路である。そして、整流・平滑回路623は、共振回路から送信されてきた電力用電波信号を整流・平滑化して一定電圧の直流電力にしてCPU625等に供給する。
尚、無線タグリーダ15又は無線タグライタ16からの送信信号は、電力用電波信号に重畳して送信される。そして、当該送信信号は、変復調回路624により復調され、CPU625に与えられる。
CPU625は、ROM626に記憶された動作プログラムに従って動作し、変復調回路624からの信号に応じた所定の処理を実行する。即ち、CPU625は、受信したデ
ータを無線タグデータとしてEEPROM627に書き込む書込処理や、EEPROM627から無線タグデータを読み出し、変復調回路624により変調した後、アンテナ用コイル621により電波信号として送信する読出処理等を実行する。
尚、当該無線タグ62において、整流・平滑回路623、変復調回路624、CPU625、ROM626、EEPROM627は、ICチップとされ、アンテナ用コイル621、共振コンデンサ622と共に送信原稿61に埋め込まれている。
ここで、無線タグ62のEEPROM627には、第1送信先データ記憶エリア、原稿識別データ記憶エリア、送信先不一致指定データ記憶エリア、再入力実行データ記憶エリアが形成されている(図6参照)。
第1送信先データ記憶エリアは、第1送信先データが記憶される記憶エリアである。この第1送信先データは、送信原稿61の作成時に文書作成者によって指定されたファクシミリ送信の送信先を示すデータであり、例えば、当該送信先のファクシミリ番号がその内容となる。第1送信先データは、文書作成処理プログラムの第1送信先指定処理(S104)で生成され、無線タグ書込処理(S106)により、第1送信先データ記憶エリアに書き込まれる。この点については後述する。
原稿識別データ記憶エリアには、送信作業者の入力に基づく第2指定先が、無線タグ62の第1送信先と相違した場合に、当該送信原稿61を識別しうる原稿識別データが記憶される記憶エリアである。原稿識別データ記憶エリアに記憶された原稿識別データと、保留データ記憶エリア141に記憶された原稿識別データは、同一の送信原稿61を示すように対応付けられている。
尚、この原稿識別データに関しては、後に詳細に説明する。
送信先不一致指定データ記憶エリアには、当該送信原稿61のファクシミリ送信に際し、送信作業者の操作に基づく第2送信先と、無線タグ62に記憶されている第1送信先が相違したことを示す送信先不一致指定データが記憶される記憶エリアである。ファクシミリ装置1においては、この送信先不一致指定データの有無により、当該送信原稿61の送信に関する制御がなされる(S4)。この点については、後に詳細に説明する。
再入力実行データ記憶エリアには、当該送信原稿61のファクシミリ送信に際し、送信作業者の操作に基づく第2送信先と、無線タグ62に記憶されている第1送信先が相違し(S25:NO)、送信作業者が再度第2送信先を入力したことを示す再入力実行データが記憶される記憶エリアである。この再入力実行データには、第2送信先の再入力があったことに加え、送信作業者による第2送信先の入力内容も含まれる。
この再入力実行データに関する制御については、後に詳細に説明する。
次に、第1実施形態に係る無線タグリーダ15、無線タグライタ16の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5(b)は、無線タグリーダ15、無線タグライタ16の構成を示すブロック図である。
図5(b)に示すように、無線タグリーダ15は、受信アンテナ用コイル151と、受信部152を備えて構成されている。従って、無線タグリーダ15は、無線タグ62から送信された電波信号を受信アンテナ用コイル151で受信できる。そして、無線タグリーダ15は、受信アンテナ用コイル151で受信した電波信号を受信部152で復調することで、無線タグデータとして弁別する。これにより、無線タグリーダ15は、無線タグ62から無線タグデータを読み出すことができる。
一方、無線タグライタ16は、送信アンテナ用コイル161と、送信部162を備えて構成されている。従って、無線タグライタ16は、キャリア信号を送信部162で変調して電力用電波信号として送信アンテナ用コイル161から送信することができる。更に、無線タグライタ16は、送信すべき無線タグデータを電力用電波信号に重畳するように送信部162で変調して送信アンテナ用コイル161から送信できる。これにより、無線タグライタ16は、無線タグ62に無線タグデータを書き込むことができる。
次に、第1実施形態に係る文書作成システム200の文書作成処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図7は、文書作成処理プログラムのフローチャートである。
文書作成システム200により、文書を作成する際には、パーソナルコンピュータ210により文書データを作成し、作成した文書データをプリンタ装置220により出力する。従って、当該文書作成処理プログラムは、制御部211により実行される。
文書作成処理プログラムの実行が開始されると、制御部211は、先ず、文書データ作成処理(S101)を実行する。この文書データ作成処理(S101)では、制御部211は、文書作成者による操作部212の操作に基づいて、文書データを生成する。この点、文書データの作成に関する処理内容は既に公知であるので、その詳細についての説明は省略する。
S102に移行すると、制御部211は、操作部212の操作に基づいて、印刷出力が指示されたか否かを判断する。印刷出力が指示された場合(S102:YES)、制御部211は、S103に処理を移行する。一方、印刷出力が指示されなかった場合(S102:NO)、制御部211は、文書データ作成処理(S101)に処理を戻す。これにより、文書作成者は、印刷出力の指示を行うまで、文書データの修正等を行うことができる。
S103においては、制御部211は、操作部212の操作に基づいて、文書データ作成処理(S101)で作成された文書データの印刷態様が「ファックス用文書印刷」であるか否かを判断する。即ち、制御部211は、当該文書データの印刷に際し、「通常印刷」が選択されたか、「ファックス用文書印刷」が選択されたかを、操作部212からの操作信号に基づいて判断する。これは、例えば、文書作成者が印刷出力を指示することで表示ディスプレイ213に印刷設定画面が表示され、当該印刷設定画面上で「通常印刷」か「ファックス用文書印刷」かを選択する。「ファックス用文書印刷」が選択された場合(S103:YES)、制御部211は、S104に処理を移行する。一方、「ファックス用文書印刷」が選択されなかった場合(S103:NO)、制御部211は、通常印刷処理(S107)に処理を移行する。
S104に移行すると、制御部211は、第1送信先指定処理を実行する。この第1送信先指定処理(S104)では、制御部211は、表示ディスプレイ213に「ファクシミリ送信の送信先(即ち、第1送信先)の入力を促す旨」の表示を行い、文書作成者による操作部212の操作に基づいて、第1送信先データを生成する。
文書作成者による操作部212の操作に基づいて、第1送信先データを生成すると、制御部211は、S105に処理を移行する。
S105においては、制御部211は、文書印刷処理を実行する。即ち、文書印刷処理(S105)では、制御部211は、文書データ作成処理(S101)で作成された文書データと共に、印刷実行信号をプリンタ装置220に送信する。これにより、プリンタ装置220は、当該文書データを記録用紙に印刷する。尚、文書印刷処理(S105)の場合、プリンタ装置220は、無線タグ62が付加されたファックス用記録用紙に当該画像
データを印刷する。
そして、S106では、制御部211は、無線タグ書込処理を実行する。この無線タグ書込処理(S106)では、制御部211は、プリンタ装置220に対して、原稿識別データ、送信先不一致指定データ、再入力実行データに関する初期設定と、第1送信先指定処理(S104)で生成された第1送信先データと共に、書込実行信号を送信する。その後、制御部211は、文書作成処理プログラムを終了する。
第1送信先データを含む各種データと書込実行信号を受信することで、プリンタ装置220は、無線タグリーダ・ライタ223により、第1送信先データ及び、原稿識別データ、送信先不一致指定データ、再入力実行データの初期設定を無線タグ62に書き込む。具体的には、無線タグ62のEEPROM627には、第1送信先データ記憶エリアには受信した「第1送信先データ」が書き込まれる。そして、原稿識別データ記憶エリア、送信先不一致指定データ記憶エリア、再入力実行データ記憶エリアには、「なし」ということを示す情報が書き込まれる。
ファックス用文書印刷が選択されなかった場合(S103:NO)に移行するS107では、制御部211は、通常印刷処理を実行する。この通常印刷処理(S107)では、制御部211は、プリンタ装置220に、文書データ作成処理(S101)で作成された文書データと共に、印刷実行信号を送信する。これにより、プリンタ装置220は、当該文書データを記録用紙に印刷する。尚、この通常印刷処理(S107)の場合、プリンタ装置220は、当該文書データを無線タグ62のない通常の記録用紙に印刷する。通常印刷処理(S107)終了後、制御部211は、文書作成処理プログラムを終了する。
上述した文書作成処理プログラムを実行することにより、文書作成者は、所望の送信先を示す第1送信先データが書き込まれた無線タグ62を有し、所望の情報が印刷された送信原稿61を手にすることができる。
そして、当該文書作成者は、送信作業者に当該送信原稿61のファクシミリ送信を依頼する。この時、文書作成者は、第1送信先として設定した送信先の情報(即ち、当該送信先のファクシミリ番号)を送信作業者に伝える。
次に、当該送信作業者が送信原稿61のファクシミリ送信を行う際に、ファクシミリ装置1で実行されるファックス送信処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は、ファックス送信処理プログラムのフローチャートである。
尚、ファックス送信処理プログラムの説明に際し、送信作業者は、既に、当該送信原稿61を原稿載置部2Aにセットしているものとする。
送信原稿61のファクシミリ送信に際し、ファックス送信処理プログラムの実行が開始されると、CPU11は、第2送信先入力処理を実行する(S1)。即ち、第2送信先入力処理(S1)において、CPU11は、操作パネル17からの信号により、送信作業者による操作パネル17の操作を検知し、第2送信先の指定を受け付ける(S1)。
S2に移行すると、CPU11は、操作パネル17からの信号に基づいて、スタートキーが入力されたか否かを判断する。スタートキーが入力された場合(S2:YES)、CPU11は、S3に処理を移行する。一方、スタートキーの入力がない場合(S2:NO)、CPU11は、S1に処理を戻す。これにより、送信作業者は、自らが入力した第2送信先の再確認及び修正等を行うことができる。
S3においては、CPU11は、送信先不一致指定データ取得処理を実行する。この送信先不一致指定データ取得処理(S3)では、CPU11は、無線タグリーダ15により
、原稿載置部2Aにセットされている送信原稿61に係る無線タグ62から送信先不一致指定データを取得する。
送信先不一致指定データの内容(即ち、「有」「なし」)を取得した後、CPU11は、S4に処理を移行する。
S4では、CPU11は、当該送信原稿61の無線タグ62に書き込まれている送信先不一致指定データの内容が「有」であるか否かを判断する。送信先不一致指定データの内容が「有」の場合(S4:YES)、CPU11は、S6に処理を移行する。一方、送信先不一致指定データの内容が「なし」の場合(S4:NO)、CPU11は、S5に処理を移行する。
送信先不一致指定データの内容が「有」の場合に移行する送信禁止設定報知処理(S6)では、CPU11は、LCD18に「当該送信原稿61の送信ができない旨」を表示し、送信作業者に報知する。送信禁止設定報知処理(S6)の後、CPU11は、原稿載置部2Aに載置された送信原稿61の読み込みを行うことなく、ファックス送信処理プログラムを終了する。
ここで、送信先不一致指定データの内容が「有」の場合とは、当該送信原稿61は、一度、第1送信先と第2送信先が相違していると判断された場合(S8:NO)であり、且つ、送信原稿再設定処理プログラムによる処理を経ていないものである。つまり、この場合には、文書作成者の意図する送信先と、送信作業者の入力した送信先が相違しているため、どちらの送信先が正しい送信先であるか判断することはできない。
更に、文書作成者によって送信原稿再設定処理プログラムの実行がなされていないので、文書作成者と送信作業者の間で、正しい送信先の確認もなされていないことになる。従って、この場合における当該送信原稿61のファクシミリ送信を禁止することにより、当該ファクシミリ装置1は、誤った送信先に対するファクシミリ送信を防止することができ、送信原稿61に係る情報が他に漏洩することを防止しうる。
送信先不一致指定データの内容が「なし」の場合に移行するS5では、CPU11は、第1送信先取得処理を実行する。この第1送信先取得処理(S5)では、CPU11は、無線タグリーダ15により、送信原稿61の無線タグ62から、第1送信先データを取得する。第1送信先データを取得し、RAM13に格納した後、CPU11は、S7に処理を移行する。
S7においては、CPU11は、送信原稿読取処理を実行する。送信原稿読取処理(S7)では、CPU11は、自動原稿送り装置2により、原稿載置部2Aに載置された送信原稿61をスキャナ部3の読取位置に搬送し、スキャナ部3により、送信原稿61の画像データを取得する。取得した送信原稿61の画像データをファクシミリデータとして、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納した後、CPU11は、S8に処理を移行する。
送信原稿読取処理(S7)の後、S8において、CPU11は、第1送信先取得処理(S5)で取得した第1送信先データの示す第1送信先と、第2送信先入力処理(S1)の入力結果が示す第2送信先とが一致するか否かを判断する。第1送信先と第2送信先が一致する場合(S8:YES)、CPU11は、S12に処理を移行する。一方、第1送信先と第2送信先が相違する場合(S8:NO)、CPU11は、S9に処理を移行する。
S9に移行すると、CPU11は、入力エラー報知処理を実行する。この入力エラー報知処理(S9)では、CPU11は、LCD18に「第1送信先と第2送信先が相違する旨」と「文書作成者に対する送信先の確認を促す旨」の表示を行う。入力エラー報知処理
(S9)終了後、CPU11は、S10に処理を移行する。
S10では、CPU11は、送信先不一致指定データ書込処理を実行する。この送信先不一致指定データ書込処理(S10)では、CPU11は、無線タグライタ16により、当該送信原稿61の無線タグ62に、「送信先不一致指定データ:有」を書き込む。これにより、当該送信原稿61は、後述する送信原稿再設定処理プログラム(図9参照)の処理がなされない限り、ファクシミリ送信が禁止されることになる(S4:NO、S6)。送信先不一致指定データ書込処理(S10)終了後、CPU11は、S11に処理を移行する。
S11に移行すると、CPU11は、送信原稿読取処理(S7)により読み取られ、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納されているファクシミリデータを消去する。当該送信原稿61に係るファクシミリデータを送信ファクシミリデータ記憶エリア131から消去した後、CPU11は、ファクシミリ送信を行うことなく、ファクシミリ送信処理プログラムを終了する。
一方、第1送信先と第2送信先が一致した場合(S8:YES)に移行するS12では、CPU11は、送信先一致報知処理を実行する。この送信先一致報知処理(S12)では、CPU11は、LCD18に「第1送信先と第2送信先が一致した旨」と共に「一致した送信先の情報(例えば、送信先の氏名やファクシミリ番号)」を表示する。送信先一致報知処理(S12)終了後、CPU11は、S13に処理を移行する。
S13に移行すると、CPU11は、読取データ送信処理を実行する。この読取データ送信処理(S13)では、CPU11は、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に記憶されている当該送信原稿61に係るファクシミリデータを読み出し、当該ファクシミリデータを「第1送信先と第2送信先が一致した送信先」に対して送信する。尚、ファクシミリデータの送信に関する詳細な処理(各種信号の送受信やファクシミリデータの符号化処理等)については、既に公知であるため説明を省略する。
読取データ送信処理(S13)を終了すると、CPU11は、ファックス送信処理プログラムを終了する。
次に、パーソナルコンピュータ210において実行される送信原稿再設定処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、送信原稿再設定処理プログラムのフローチャートである。
上述したように、ファクシミリ送信に際し、第1送信先と第2送信先が一致しなかった場合(S8:NO)、誤った送信先へのファクシミリ送信を防止するため、当該送信原稿61の無線タグ62には、「送信先不一致指定データ:有」が書き込まれる(S10)。これにより、当該送信原稿61をそのままファクシミリ送信しようとしても、S4の判断処理により、ファクシミリ送信することはできないことになる(S4:YES、S6)。送信原稿再設定処理プログラムは、この場合における送信原稿61に対して実行される処理プログラムである。
ファックス送信処理プログラムにより、当該送信原稿61のファクシミリ送信ができなかった場合、送信作業者は、文書作成者に「ファクシミリ送信できなかった旨」を報告すると共に、文書作成者が意図した送信先(又は、第1送信先データに設定した送信先)を確認すべく、当該送信原稿61を持参する。
ファクシミリ送信ができなかった送信原稿61を受け取った文書作成者は、無線タグリーダ・ライタ装置230に、当該送信原稿61をセットするとともに、パーソナルコンピ
ュータ210において、送信原稿再設定処理プログラムを実行させる。
送信原稿再設定処理プログラムの実行が開始されると、制御部211は、無線タグリーダ・ライタ装置230に対して、無線タグデータ取得信号を送信する。これにより、無線タグリーダ・ライタ装置230は、無線タグリーダ・ライタ装置230にセットされた送信原稿61の無線タグ62から、無線タグ62に格納されている第1送信先データを含む無線タグデータを読み出し、パーソナルコンピュータ210に送信する。
無線タグリーダ・ライタ装置230から無線タグデータを受信すると、制御部211は、表示ディスプレイ213に、受信した無線タグデータの内容を表示する。即ち、第1送信先データの内容が、表示ディスプレイ213に表示される。これにより、文書作成者は、自己が入力した第1送信先に誤りがあるか否かを確認できる。
S112に移行すると、制御部211は、第1送信先再設定処理を実行する。この第1送信先再設定処理(S112)では、制御部211は、文書作成者による操作部212の操作に基づいて、新たな第1送信先データを生成する。そして、制御部211は、生成された新たな第1送信先データを書込信号と共に無線タグリーダ・ライタ装置230に送信する。これにより、無線タグリーダ・ライタ装置230は、無線タグ62に記憶されている第1送信先データを「新たな第1送信先データ」に更新することができる。
尚、表示ディスプレイ213の表示に基づいて、第1送信先を確認した結果、文書作成者に誤りが無かった場合は、S112の処理をキャンセルすることも可能である。
この第1送信先再設定処理(S112)を実行することにより、無線タグ62には、正しい送信先を示す第1送信先データが格納されることになる。又、文書作成者は、正しい送信先を確実に送信作業者に伝えることができる。
その後、S113では、制御部211は、送信先不一致指定データ再設定処理を実行する。送信先不一致指定データ再設定処理(S113)では、制御部211は、送信先不一致指定データ記憶エリアに「送信先不一致指定データ:なし」を書き込むことを示す書込信号を無線タグリーダ・ライタ装置230に送信する。当該書込信号を無線タグリーダ・ライタ装置230に送信した後、制御部211は、送信原稿再設定処理プログラムを終了する。この処理の実行により、文書作成者による第1送信先の再確認が行われたことになる。
そして、パーソナルコンピュータ210からの書込信号を受信することで、無線タグリーダ・ライタ装置230は、無線タグ62に記憶されている送信先不一致指定データの内容を「送信先不一致指定データ:なし」に更新することができる。
これにより、図8に示すファックス送信処理プログラムを再度実行した場合、「送信先不一致指定データ:なし」となるので(S4:NO)、更新された第1送信先と第2送信先が一致することを条件に、当該送信原稿61を用いたファクシミリ送信が可能となる。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態とは異なる第2実施形態に係るファクシミリ装置1ついて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、第2実施形態に係るファクシミリ装置の構成は、第1実施形態におけるファクシミリ装置1と同一である。又、第2実施形態における文書作成システム及び送信原稿、無線タグの構成も、第1実施形態における構成と同一である。従って、これらについての説明は省略する。
この点、第2実施形態においては、ファックス送信処理プログラムが第1実施形態と異
なる。従って、当該ファックス送信処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態は、文書作成者による第1送信先の指定が間違っている場合を想定した処理であるのに対して、第2実施形態は、第1送信先の指定が正しいことを想定した処理である。図10は、第2実施形態に係るファックス送信処理プログラムのフローチャートである。
ファックス送信処理プログラムの実行が開始されると、CPU11は、第1実施形態と同様に、第2送信先入力処理(S21)を実行し、スタートキーの入力があるまで(S22:YES)、第2送信先の入力を受け付ける。この点については、第1実施形態で説明済であるため、詳細な説明は省略する。
スタートキーの入力があった場合に移行するS23では、CPU11は、第1送信先取得処理を実行し、送信原稿読取処理(S24)を実行する。この点、第1送信先取得処理(S23)、送信原稿読取処理(S24)の内容は、第1実施形態における第1送信先取得処理(S5)、送信原稿読取処理(S7)と同一の処理であるので、詳細な説明は省略する。
第1送信先データをRAM13に格納し(S23)、送信原稿61の画像データをファクシミリデータとして、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納した後(S24)、CPU11は、S25に処理を移行する。
S25に移行すると、CPU11は、第1送信先取得処理(S23)で取得した第1送信先データの示す第1送信先と、第2送信先入力処理(S21)の入力結果が示す第2送信先が一致するか否かを判断する。第1送信先と第2送信先が相違する場合(S25:NO)、CPU11は、S26に処理を移行する。
一方、第1送信先と第2送信先が一致する場合(S25:YES)、CPU11は、送信先一致報知処理(S32)に処理を移行する。そして、送信先一致報知処理(S32)終了後、CPU11は、読取データ送信処理(S33)を実行する。この点、送信先一致報知処理(S32)、読取データ送信処理(S33)の内容については、第1実施形態における送信先一致報知処理(S12)、読取データ送信処理(S13)と同様であるので、詳細な説明は省略する。読取データ送信処理(S33)を終了すると、CPU11は、ファックス送信処理プログラムを終了する。
S26においては、CPU11は、入力エラー報知処理を実行する。この入力エラー報知処理(S26)は、第1実施形態における入力エラー報知処理(S9)と同様の処理である。従って、入力エラー報知処理(S26)の詳細についての説明は省略する。LCD18に「第1送信先と第2送信先が相違する旨」と「文書作成者に対する送信先の確認を促す旨」の表示した後、CPU11は、S27に処理を移行する。
S27に移行すると、CPU11は、第2送信先の再入力を行うか否かの判断を行う。具体的には、CPU11は、LCD18に「第2送信先の再入力をするか否か」を問う表示を行い、この表示に対する操作パネル17の操作に基づいて、S27の判断を行う。第2送信先の再入力を行う場合(S27:YES)、CPU11は、S28に処理を移行する。
一方、第2送信先の再入力を行わない場合(S27:NO)、CPU11は、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納されているファクシミリデータを消去する(S31)。当該送信原稿61に係るファクシミリデータを送信ファクシミリデータ記憶エリア131から消去した後、CPU11は、ファクシミリ送信を行うことなく、ファクシミリ送信処理プログラムを終了する。
S28においては、CPU11は、再入力実行データ書込処理を実行する。この再入力実行データ書込処理(S28)では、CPU11は、第2送信先の再入力があったことに加え、送信作業者による第2送信先の入力内容(即ち、送信作業者により入力された送信先のファクシミリ番号等)で構成される再入力実行データを生成し、無線タグリーダ15により、当該無線タグ62の再入力実行データ記憶エリアに再入力実行データを書き込む。再入力実行データを当該送信原稿61の無線タグ62に書き込んだ後、CPU11は、S29に処理を移行する。
S29に移行すると、CPU11は、再入力実行データ履歴格納処理を実行する。この再入力実行データ履歴格納処理(S29)においては、CPU11は、再入力実行データ書込処理(S28)で生成された再入力実行データと同一のデータを、当該送信原稿61のファクシミリ送信を示す送信履歴データに付加し、送信履歴記憶エリア142に格納する。再入力実行データ履歴格納処理(S29)終了後、CPU11は、S30に処理を移行する。
S30では、CPU11は、第2送信先再入力処理を実行する。この第2送信先再入力処理(S30)では、CPU11は、操作パネル17の操作に基づいて、送信作業者による第2送信先の再入力を受け付ける。この点、第2送信先再入力処理(S30)の具体的な処理内容は、原則的に第2送信先入力処理(S1、S21)と同様の処理である。従って、第2送信先再入力処理(S30)の処理内容についての詳細な説明は省略する。
そして、第2送信先再入力処理(S30)終了後、CPU11は、S25に処理を戻す。これにより、再入力された第2送信先と、当該送信原稿61の無線タグ62に格納されている第1送信先との比較が行われ、再入力に係る第2送信先と第1送信先が一致していれば(S25:YES)、当該送信原稿61に係るファクシミリ送信が行われる(S33)。
この処理によれば、送信作業者の最初の第2送信先の入力に誤りがあったことに気づき、送信作業者が、その場ですぐに第2送信先を正しく入力することで、正しい相手先に直ちにファクシミリ送信を行うことができる。
(第3実施形態)
続いて、第1実施形態、第2実施形態と異なる第3実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、第3実施形態に係るファクシミリ装置の構成は、第1実施形態、第2実施形態におけるファクシミリ装置1と同一である。又、第3実施形態における文書作成システム及び送信原稿、無線タグの構成も、第1実施形態、第2実施形態における構成と同一である。従って、これらについての説明は省略する。
この点、第3実施形態においては、ファックス送信処理プログラムが第1実施形態、第2実施形態と異なる。従って、当該ファックス送信処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図11は、第3実施形態に係るファックス送信処理プログラムのフローチャートである。
ファックス送信処理プログラムの実行が開始されると、CPU11は、第1実施形態と同様に、第2送信先入力処理(S51)を実行し、スタートキーの入力があるまで(S52:YES)、第2送信先の入力を受け付ける。この点については、第1実施形態で説明済であるため、詳細な説明は省略する。
スタートキーの入力があった場合に移行するS53では、CPU11は、第1送信先取
得処理を実行し、その後、S54に処理を移行する。この点、第1送信先取得処理(S53)の内容は、第1実施形態、第2実施形態における第1送信先取得処理(S5、S23)と同一の処理であるので、詳細な説明は省略する。
S54に移行すると、CPU11は、当該送信原稿61の無線タグ62に原稿識別データが記憶されているか否かを判断する。具体的には、CPU11は、無線タグリーダ15により、無線タグ62の原稿識別データ記憶エリアを参照することで、S54の判断を行う。
原稿識別データは、当該送信原稿61を特定しうるデータであり、後述する原稿識別データ書込処理(S61)、読取データ保留処理(S62)により、当該送信原稿61と、保留データ記憶エリア141に保留された当該送信原稿61に係るファクシミリデータ(以下、保留データという)との対応関係を示す。
無線タグ62に原稿識別データが記憶されている場合(S54:YES)、S55に処理を移行する。一方、無線タグ62に原稿識別データが記憶されていない場合(S54:NO)、CPU11は、送信原稿読取処理(S57)に処理を移行する。
S55においては、CPU11は、無線タグ62から読み取られた原稿識別データと、原稿識別データが一致する保留データが保留データ記憶エリア141に存在するか否かを判断する。具体的には、CPU11は、保留データ記憶エリア141に記憶されている各ファクシミリデータの原稿識別データを参照し、無線タグリーダ15により取得した原稿識別データと一致するか否かを、各保留データ単位で判断する。
原稿識別データが一致する保留データがある場合(S55:YES)、CPU11は、保留データ読出処理(S56)に処理を移行する。一方、保留データ記憶エリア141に原稿識別データが一致する保留データが存在しない場合(S55:NO)、CPU11は、送信原稿読取処理(S58)に処理を移行する。
S56では、CPU11は、保留データ読出処理を実行する。この保留データ読出処理(S56)においては、CPU11は、当該送信原稿61の無線タグ62から読み出された原稿識別データに一致する原稿識別データが関連付けられた保留データを、保留データ記憶エリア141から読み出し、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納する。保留データ読出処理(S56)終了後、CPU11は、S58に処理を移行する。尚、保留データは、読み出されることで、保留データ記憶エリア141からは消去されるものとする。
一方、S57に移行すると、CPU11は、送信原稿読取処理(S57)を実行する。第1実施形態、第2実施形態における送信原稿読取処理(S7、S24)と同一の処理である。従って、送信原稿読取処理(S57)の処理内容についての詳細な説明は省略する。送信原稿読取処理(S57)終了後、CPU11は、S58に処理を移行する。
S58においては、CPU11は、第1送信先取得処理(S53)で取得した第1送信先データの示す第1送信先と、第2送信先入力処理(S51)の入力結果が示す第2送信先が一致するか否かを判断する。第1送信先と第2送信先が相違する場合(S58:NO)、CPU11は、S59に処理を移行する。一方、第1送信先と第2送信先が一致する場合(S59:YES)、CPU11は、送信先一致報知処理(S63)に処理を移行する。
S59においては、CPU11は、入力エラー報知処理を実行する。この入力エラー報
知処理(S59)は、第1実施形態、第2実施形態における入力エラー報知処理(S9、S26)と同様の処理である。従って、入力エラー報知処理(S59)の詳細についての説明は省略する。LCD18に「第1送信先と第2送信先が相違する旨」と「文書作成者に対する送信先の確認を促す旨」の表示した後、CPU11は、S60に処理を移行する。
S60に移行すると、CPU11は、原稿識別データ生成処理を実行し、当該送信原稿61の無線タグ62に書き込まれると共に、当該送信原稿61に基づくファクシミリデータに対応付けられる原稿識別データを生成する。原稿識別データを生成した後、CPU11は、S61に処理を移行する。
S61では、CPU11は、原稿識別データ書込処理を実行する。原稿識別データ書込処理(S61)においては、CPU11は、無線タグライタ16により、原稿識別データ生成処理(S60)で生成した原稿識別データを当該送信原稿61の無線タグ62に書き込む。原稿識別データを無線タグ62に書き込んだ後、CPU11は、S62に処理を移行する。
この原稿識別データ書込処理(S61)を実行する際、CPU11は、無線タグ62における原稿識別データ記憶エリアに対して、データの書込を禁止する保護設定を設定する。これにより、その後に原稿識別データが変更されることはなくなり、当該送信原稿61と、保留データ記憶エリア141に格納された保留データとの対応関係が破壊されることはない。つまり、ファクシミリ装置1は、送信原稿61の原稿識別データを参照することにより、当該送信原稿61と同一内容の保留データを読み出して送信しうる。
S62においては、CPU11は、読取データ保留処理を実行する。この読取データ保留処理(S62)では、CPU11は、送信ファクシミリデータ記憶エリア131に格納されている送信原稿61に係るファクシミリデータを、保留データとして、保留データ記憶エリア141に記憶する。先の第1実施形態、第2実施形態との一番の相違点は、第1送信先と第2送信先とが相違する場合、読み取ったファクシミリデータの送信はできないものの、当該ファクシミリデータを消去せずに残しておく点にある。これにより、同じ送信原稿61を再度読み取る必要がない。この時、原稿識別データ生成処理(S60)で生成された原稿識別データは、当該ファクシミリデータに対応付けられる。読取データ保留処理(S62)終了後、CPU11は、ファックス送信処理プログラムを終了する。
つまり、原稿識別データ書込処理(S60)で送信原稿61の無線タグに書き込まれる原稿識別データと、保留データ記憶エリア141に記憶される当該送信原稿61に係る保留データの原稿識別データは、同一である。これにより、ファクシミリ装置1は、保留データ読出処理(S56)において、送信作業者が送信しようとしている送信原稿61に基づくファクシミリデータを、保留データ記憶エリア141から読み出すことができる。
一方、第1送信先と第2送信先とが一致し(S58:NO)、S63に移行すると、CPU11は、送信先一致報知処理を実行する。そして、送信先一致報知処理(S63)終了後、CPU11は、読取データ送信処理(S64)を実行する。この点、送信先一致報知処理(S63)、読取データ送信処理(S64)の内容については、第1実施形態、第2実施形態における送信先一致報知処理(S12、S32)、読取データ送信処理(S13、S33)と同様であるので、詳細な説明は省略する。読取データ送信処理(S33)を終了すると、CPU11は、S65に処理を移行する。
S65に移行すると、CPU11は、読取データ送信処理(S64)により送信したファクシミリデータを消去する。この点、送信原稿読取処理(S57)により送信原稿61
から読み取ったファクシミリデータを送信した場合、CPU11は、送信ファクシミリデータ記憶エリア131のデータを消去する。
送信済のファクシミリデータの消去を終了すると、CPU11は、ファックス送信処理プログラムを終了する。
以上説明したように、本発明に係るファクシミリ装置1によれば、スキャナ部3で取得したファクシミリデータの送信に際し、無線タグ62に設定された第1送信先と、送信作業者が入力する第2送信先が一致した場合(S8:YES、S25:YES、S58:YES)に、当該送信先へのファクシミリ送信が可能となる(S13、S33、S64)。即ち、文書作成者による第1送信先設定時と、送信作業者による第2送信先入力時の二度にわたって、同一の送信先の入力が要求される。これにより、ファクシミリ装置1は、複数人がファクシミリ送信の送信先の指定に関与しうるので、送信先の指定ミス等に起因する誤った送信先へのファクシミリ送信を防止し、所望の送信先へ確実にファクシミリ送信しうる。
又、本発明に係るファクシミリ装置1によれば、ファクシミリ送信を行う際に、複数人(例えば、文書作成者及び送信作業者)が同時に当該ファクシミリ装置の前にいることを要しないため、ファクシミリ送信に伴う作業効率の低下を防止しうる。即ち、文書作成者と送信作業者とが、ファクシミリ送信のために時間の制約を受けることはない。
そして、ファクシミリ装置1によれば、第1送信先と第2送信先が相違する場合(S8:NO、S25:NO、S58:NO)、当該送信原稿61のファクシミリ送信が停止される。ファクシミリ装置1は、誤った送信先にファクシミリ送信することはなく、送信作業者に送信先を確認する機会を付与し得る。
更に、当該ファクシミリ装置1では、第1送信先と、第2送信先が相違する場合(S8:NO、S25:NO、S58:NO)、入力エラー報知処理(S9、S26、S59)により、LCD18に「第1送信先と第2送信先が相違する旨」が表示される。これにより、当該ファクシミリ装置1は、操作手段で操作を行った送信作業者に、ファクシミリ送信が停止されたことを報知することができ、文書作成者に送信先を確認する機会を提供し得る。即ち、ファクシミリ装置1は、送信作業者に、正しい送信先を把握する機会を確実に提供することができ、誤った送信先に対するファクシミリ送信を防止しうる。
そして、ファクシミリ装置1によれば、第1送信先と第2送信先が相違する場合(S8:NO、S25:NO、S58:NO)、送信原稿61の無線タグ62に、送信先不一致指定データを書き込む(S10)。そして、文書作成者は、送信原稿際設定処理プログラムを実行することで、ファクシミリ送信に係る送信エラーの原因を特定することができ、第1送信先の設定に誤りがないか確認しうる。
又、送信先不一致データが無線タグ62から読み出された場合は、当該送信原稿に係るファクシミリ送信が禁止される。即ち、送信元を未確認のままでの送信原稿61の送信を許可しないことになり、誤った送信先に対するファクシミリ送信をより確実に防止しうる。
又、ファクシミリ装置1では、第1送信先と、第2送信先が相違する場合(S8:NO、S25:NO、S58:NO)、送信作業者に第2送信先の再入力の機会を付与しうる(S27:YES、S30)。そして、ファクシミリ装置1は、第2送信先の再入力に基づいて、当該送信原稿61に基づくファクシミリ送信を実行しうる。これにより、ファクシミリ装置1は、誤った送信先へのファクシミリ送信を防止しつつ、ファクシミリ送信作業の遅滞を緩和することができる。例えば、第2送信先の指定が間違っていたためにエラーとなった場合には、送信作業者の判断により、直ちに正しい第2送信先の再入力が可能
となり、ファクシミリ送信がスムーズに実行される。
そして、ファクシミリ装置1によれば、第2送信先の再入力が行われる場合(S27:YES)、再入力実行データ書込処理(S28)により、送信原稿61の無線タグ62に、再入力実行データが書き込まれる。そして、文書作成者は、無線タグリーダ・ライタ装置230を介して、パーソナルコンピュータ210により、当該再入力実行データを確認することができる。即ち、ファクシミリ装置1によれば、文書作成者は、送信先の再入力があったことを把握でき、第1送信先の設定における誤りを確認する機会を付与しうる。
更に、ファクシミリ装置1によれば、第2送信先の再入力が行われる場合(S27:YES)、再入力実行データ履歴格納処理(S29)により、再入力実行データが、送信履歴記憶エリア142の当該送信原稿61に係るファクシミリ送信に対応付けて記憶される。これにより、ファクシミリ装置1によれば、送信履歴記憶エリア142の記憶内容から、送信先の指定ミスの回数を把握することが可能となり、文書作成者、送信作業者に関する作業管理を行うことができる。
ファクシミリ装置1によれば、ファクシミリ送信が停止された場合(S58:NO)、読取データ保留処理(S62)により、当該送信原稿61に基づくファクシミリデータが保留データ記憶エリア141に保留される。この保留データには、原稿識別データが付与され(S61)、当該送信原稿61の無線タグ62には、同一の原稿識別データが書き込まれる(S60)。
そして、当該送信原稿61の送信先を確認した後、再度ファクシミリ送信作業を行う場合には、原稿識別データに基づいて、保留データ記憶エリア141に記憶されているファクシミリデータが読み出される(S56)。即ち、当該送信原稿61に対して再度、送信原稿読取処理(S57)が実行されることはない。これにより、ファクシミリ装置1は、保留データを有効活用し、送信原稿読取処理(S57)を割愛することができ、ファクシミリ送信に関する作業効率を向上させることができる。
又、原稿識別データは、ファクシミリ送信が停止され(S58:NO)、送信原稿61に基づくファクシミリデータが保留データ記憶エリア141に保留される場合に生成される(S60)。そして、ファクシミリ装置1は、生成された原稿識別データを、当該送信原稿61の無線タグ62に書き込む(S61)。即ち、ファクシミリ装置1によれば、送信原稿61の作成時に予め原稿識別データを設定する必要はない。この結果、文書作成者の負担を軽減しうる。
そして、ファクシミリ装置1は、原稿識別データを書き込む際に(S61)、無線タグ62における原稿識別データ記憶エリアに対して、データの書込を禁止する保護設定を設定する。これにより、その後に原稿識別データが変更されることはなくなり、当該送信原稿61と、保留データ記憶エリア141に格納された保留データとの対応関係が破壊されることはない。つまり、ファクシミリ装置1は、送信原稿61の原稿識別データを参照することにより、当該送信原稿61と同一内容の保留データを確実に読み出して送信しうる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、第1実施形態に係るファックス送信処理プログラム、第2実施形態に係るファックス送信処理プログラム、第3実施形態に係るファックス送信処理プログラムをそれぞれ別の処理プログラムとして説明したが、これらを一のファックス送信処理プログラムに統合することも可能である。この場合、送信作業者により入力される情報や、無線タグ62から読み出されるデータの内容によって、適切な処理が選択
されるように構成されることが望ましい。
又、上記第1実施形態から第3実施形態では、送信作業者により入力される第2送信先と、文書作成者が指定する第1送信先とが必ず一致することを条件として、当該相手先へのファクシミリ送信を許可することとしている。しかし、エラーが発生した場合には、第1送信先、第2送信先の何れかが間違っていることが分かるため、その間違いを確認した後の送信作業では、必ずしも第1送信先と第2送信先との整合性をとる必要はない。特に第1送信先の間違いの場合、無線タグ62の内容を変更しなければならず、文書作成者が不在の場合、すぐに対応することができない。その場合は、ファクシミリ送信が滞らないようにすることを優先し、第1実施形態から第3実施形態の処理においても、柔軟に対応できることが望ましい。
そして、第1実施形態においては、無線タグ62に「送信先不一致指定データ:有」が記憶されている場合(S4:YES)、送信禁止設定報知処理(S6)により、送信原稿61の送信を禁止するように構成していたが、この態様に限定するものではない。例えば、この場合(S4:YES)においては、文書作成者の指定した第1送信先に間違いがあってエラーとなり、「送信先不一致指定データ:有」となった可能性も考えられる。そのため、送信作業者が文書作成者に正しい送信先の確認を行えば、送信作業者による操作パネル17の所定操作に基づいて「送信先不一致指定データ:有」を解除し、操作パネル17の入力により入力された正しい送信先に対してファクシミリ送信を実行するように構成しても良い。その際は、S8の判断処理は行わない。又、この時、当該送信原稿61は、文書作成者により送信原稿際設定処理プログラムが実行されたものであるか否かは問わない。
又、第2実施形態に係るファクシミリ装置1においては、第2送信先の再入力が行われた場合も(S30)、第1送信先と第2送信先の一致を要求しているが(S25:YES)、この態様に限定するものではない。例えば、第2送信先の再入力を行う際に、送信作業者が文書作成者に正しい送信先を確認している場合には、再入力された第2送信先は正しいと考えられるので、当該送信原稿61に係るファクシミリ送信を実行するように構成してもよい。この場合、文書作成者が不在の場合であっても、送信作業者は、迅速に当該送信原稿61に係るファクシミリ送信を行うことができ、情報の迅速な伝達が可能となる。
つまり、第1送信先に誤りがある場合、無線タグ62内の第1送信先が修正されない限り、ファクシミリ送信が開始できない状態が発生しうる。そのため、文書作成者が不在の時には、ファクシミリ送信が滞ることになるが、この場合も再入力された第2送信先は信頼できるものとみなし、S25の判断処理を行うことなく、ファクシミリ送信が開始されるように構成しても良い。
又、第3実施形態では、第2送信先入力処理(S51)を行ってから、無線タグ62を読み取って、第1送信先の取得を行うように構成したが、この態様に限定するものではない。例えば、文書作成者による第1送信先の指定に間違いがあって、エラーとなった場合、第1送信先を正しく修正した上で、再度、無線タグ62を読み取らせることで、保留データを識別するための原稿識別データ(エラー時に無線タグ62に書き込まれている)と、正しい送信先を取得可能となるので、第2送信先の入力を不要と考えることもできる。この場合は、第1送信先取得処理(S53)から開始すればよく、送信作業者の入力作業に係る負担を軽減できる。その際、S58の判断処理は行われない。
又、上記実施形態に係るファクシミリ装置1の送信原稿61においては、当該送信原稿61作成時には、無線タグ62の原稿識別データ記憶エリアに「原稿識別データ」を格納
しないように構成していたが、この態様に限定するものではない。即ち、送信原稿61作成時に、文書作成者が原稿識別データを無線タグ62に書込むように構成することも可能であるし、予め原稿識別データが書き込まれた無線タグ62を送信原稿61に付加するように構成することも可能である。
そして、送信原稿61に係る無線タグ62は、記録用紙に埋め込まれているものであっても良いし、テープ等により記録用紙に貼付可能なものであってもよい。
本発明に係るファクシミリ送信に関する説明図である。 文書作成システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係るファクシミリ装置の模式的な断面図を示す。 ファクシミリ装置の制御系構成を示すブロック図である。 (a)は、無線タグの構成を示すブロック図であり、(b)は、無線タグリーダ及び無線タグライタの構成を示すブロック図である。 無線タグの記憶エリアに関する説明図である。 文書作成処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るファックス送信処理プログラムのフローチャートである。 送信原稿再設定処理プログラムのフローチャートである。 第2実施形態に係るファックス送信処理プログラムのフローチャートである。 第3実施形態に係るファックス送信処理プログラムのフローチャートである。
1 ファクシミリ装置
3 スキャナ部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 フラッシュメモリ
15 無線タグリーダ
16 無線タグライタ
17 操作パネル
19 NCU
20 モデム
21 バッファ
22 スキャナ装置
61 送信原稿
62 無線タグ

Claims (5)

  1. 送信原稿の画像データを読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた画像データを送信先に送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信される送信先を入力しうる操作手段と、
    前記送信原稿に対応する無線タグに格納されている無線タグデータを読み取る無線タグデータ読取手段と、
    前記無線タグデータに含まれ、当該送信原稿の送信先を示す第1送信先識別データを取得する第1送信先取得手段と、
    前記操作手段により入力された送信先を示す第2送信先識別データを取得する第2送信先取得手段と、
    前記第1送信先識別データの示す第1送信先と、前記第2送信先識別データの示す第2送信先とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて前記読取手段により読み取られた画像データを送信するか否かを決定する送信制御手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が相違した場合、相違したことを示す不一致結果情報を前記無線タグに書き込む無線タグデータ書込手段と、を備え、
    前記送信制御手段は、前記無線タグデータ読取手段が読み取る前記無線タグデータに前記不一致結果情報が有る場合、当該無線タグデータが格納された無線タグに対応する送信原稿の画像データは送信しない決定をし、一方、無線タグデータに書き込まれた前記不一致結果情報は、第1送信先識別データの再設定により不一致結果が無いことを示す情報に
    変更可能であり、前記無線タグに不一致結果が無いことを示す情報が有る場合、前記比較手段による比較を行なうように制御することを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置において、
    前記送信制御手段は、
    前記比較手段による第1送信先識別データと第2送信先識別データとの比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が一致した場合に、当該送信先に対する画像データの送信を許可し、
    前記比較手段による比較の結果、前記第1送信先と前記第2送信先が相違する場合に、当該画像データの送信を停止することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の通信装置において、
    前記無線タグデータに含まれ、当該送信原稿を示す原稿識別データを取得する識別データ取得手段と、
    前記読取手段により読み取られた送信原稿の画像データと、前記識別データ取得手段により取得された当該送信原稿に係る原稿識別データと、を関連付けて格納する記憶手段と、
    前記送信制御手段により送信原稿の画像データの送信が停止された場合に、前記記憶手段に格納されている当該送信原稿に係るデータを保留する保留手段と、
    前記記憶手段に送信原稿に係るデータが保留されている場合に、前記識別データ取得手段により新たに取得された原稿識別データと、前記記憶手段に格納されている原稿識別データが一致するか否かを検出する検出手段と、
    を備え、
    前記送信制御手段は、前記検出手段により、新たに取得された原稿識別データと、原稿識別データが一致する送信原稿に係るデータが記憶手段に格納されていると判断された場合、当該新たに取得された原稿識別データに対応する無線タグデータから前記第1送信先取得手段により取得される第1送信先に、原稿識別データが一致すると判断された送信原稿の画像データを送信することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3記載の通信装置において、
    前記比較手段による比較の結果、送信原稿の画像データの送信が停止され、前記保留手段により、当該送信原稿に係るデータが記憶手段に保留される場合に、当該送信原稿に対する前記原稿識別データを生成する識別データ生成手段と、
    前記識別データ生成手段により生成された原稿識別データを、当該送信原稿の無線タグに対して書き込む無線タグデータ書込手段と、を備えることを特徴とする通信装置。
  5. 請求項4記載の通信装置において、
    前記無線タグデータ書込手段は、
    前記送信原稿の無線タグに、原稿識別データを書き込む際に、
    当該原稿識別データに対する編集を禁止する保護設定を設定することを特徴とする通信装置。
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