JP4419578B2 - 籾摺選別機 - Google Patents

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この発明は、籾摺選別機の風選装置に関するものである。
籾摺ロールの下方において、該籾摺ロールの側方に上下方向に設けた選別風路よりわずかに幅狭とした振動コンベヤを横設すると共に、この振動コンベヤの排出口を選別風路の下端寄りに開口した摺落米供給口に連絡した籾摺選別機の風選装置は公知である(特許文献1)。
実開平5−76534号公報(第1頁、第2図、第3図)
従来の籾摺選別機の風選装置は、籾摺ロールの下方に設けた振動コンベヤの排出口から選別風路の下端寄り一箇所に開口した摺落米供給口に摺落米を供給するように構成しているので、振動コンベヤから摺落米が選別風路の一箇所にまとめて供給され、摺落米に穀稈切れ等の夾雑物が混じっている場合にはこれらにより穀粒の分離が阻害され選別精度が低下するという不具合が発生していた。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、機体の前側部に籾摺部(1)を設け、機体の前後方向中間部に摺落米風選部(2)を設け、機体の後側部に混合米選別部(3)及び玄米揚穀機(5)を設け、籾摺部(1)は籾摺ロール(7,7)を設け、摺落米風選部(2)は選別始端側が下方に位置し、選別終端側が上方に位置し、中途部が後側の混合米選別部(3)側に屈曲している略上下方向の摺落米風選路(10)を設け、摺落米風選路(10)の上方に吸引ファン(13)と排塵筒(14)を設け、
籾摺ロール(7,7)の下方に摺落米を受けて前記摺落米風選路(10)に向けて移送する前記摺落米風選路(10)よりもやや幅狭の振動型の摺落米移送棚(9)を設け、前記摺落米移送棚(9)の所定間隔上方には摺落米の一部が漏下する目抜き板(15)を設けた二段構成とし、前記目抜き板(15)から漏下した比重の重い摺落米を摺落米移送棚(9)により移送して摺落米風選路(10)の下部に供給する構成とし、目抜き板(15)の移送方向終端部の左右側にはそれぞれ排出口(17,17)を設け、該左右の排出口(17,17)それぞれに排塵通路(18)の始端部を接続すると共に、排塵通路(18)の終端部を吸引ファン(13)の穀稈切れ吸引部(13a)に連通する構成とし、玄米揚穀機(5)の上部と穀稈切れ吸引部(13a)とを穀稈切れ排塵筒(19)で連通する構成としたことを特徴とする籾摺選別機。とする。
前記構成によると、籾摺ロール7,7で籾摺された摺落米は下側の振動する摺落米移送棚9及び目抜き板15により受けられ、目抜き板15から漏下した比重の重い摺落米は摺落米移送棚9により移送されて摺落米風選路10の下部に供給されて風選され、目抜き板15上に残留した穀稈切れや比重の軽い摺落米は目抜き板15により移送されて、移送方向終端部の左右それぞれの排出口17,17から排塵通路18と吸引ファン13の穀稈切れ吸引部13aを経て排塵筒14を経て機外に排出される。
請求項1の発明は、目抜き板15上に残留分離された穀稈切れ及び一部の比重の軽い摺落米は比重の重い摺落米から分離された状態で吸引ファン13を経て直接機外に排出され、比重の重い摺落米は穀稈切れや比重の軽い摺落米から分離して摺落米風選路10に供給風選されるので、穀稈切れが比重の重い摺落米に絡まるようなこともなく選別能率を高めることができる。
この発明は、籾摺部1の横側方に略上下方向に沿った摺落米風選路10を配置した籾摺選別機において、籾摺ロール7,7の下方に摺落米を受けて前記摺落米風選路10に向けて移送する前記摺落米風選路10よりもやや幅狭の振動型の摺落米移送棚9を設け、摺落米移送棚9の所定間隔上方には摺落米の一部が漏下する目抜き板15を設けた二段構成とし、摺落米を上下に分散して摺落米風選路10の下部に供給し、選別能率の向上を図ろうとするものである。
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づきこの発明を具備する籾摺選別機の全体構成について説明する。
籾摺選別機は、機体の前側部に配置した籾摺部1、機体の前後方向中間部に配置した摺落米風選部2、機体の後側部に配置した混合米選別部3、混合米揚穀機4及び玄米揚穀機5等により構成されている。
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,7の内装されている籾摺室8、籾摺室8からの摺落米を摺落米風選部2に移送する振動型の摺落米移送棚9等で構成されている。
摺落米風選部2は、選別始端側が下方に位置し、選別終端側が上方に位置し、中途部が後側の混合米選別部3側に屈曲している略上下方向の摺落米風選路10、摺落米風選路10の下端部に配設されている摺落米受樋11、摺落米風選路10の中途部に配置されている粃受樋12、摺落米風選路10の終端部に配設されている吸引ファン13、排塵筒14等により構成されている。
次に、図3に基づき振動型の摺落米移送棚9と摺落米風選路10の関連構成について更に詳しく説明する。
摺落米移送棚9の所定間隔上方には摺落米の一部が漏下する目抜き板15(例えば孔径を8ミリ程度)を配設して二段の移送棚に構成している。しかして、目抜き板15から漏下した穀粒比率の多い比重の重い摺落米は摺落米移送棚9上を移送されて摺落米風選路10下部の下側に供給されて風選される。また、目抜き板15上に残留した穀稈切れや穀粒比率の少ない比重の軽い摺落米は摺落米移送棚9上の穀粒等とは分離して移送され、摺落米風選路10下部の上側に供給され風選される。
従って、摺落米中の穀稈切れ及び比重の軽い摺落米は比重の重い摺落米から上下に分散されて摺落米風選路10の終端側に供給風選されるので、穀稈切れと穀粒・籾殻類を一挙に供給することによる選別能力の低下を防止し選別能率を高めることができる。
また、図4に示すように、目抜き板15の移送終端側に上昇させながら穀稈切れを移送するストローラック16を連接して、目抜き板15により分離浮上された穀稈切れを下方の摺落米移送棚9から間隔を拡げながら移送し、摺落米移送棚9の摺落米風選路10への摺落米供給位置からストローラック16の穀稈切れ供給位置を上方に拡げるよう構成してもよい。このように構成することにより、穀稈切れによる摺落米の選別阻害を防止し選別精度を向上させることができる。
なお、ストローラック16を目抜き板15の全面上方に設けるようにしてもよい。
また、摺落米移送棚9を図5及び図6に示すように構成してもよい。即ち、摺落米移送棚9の所定間隔上方には摺落米の一部が漏下する目抜き板15を配設し、目抜き板15の移送方向終端部には左右の排出口17,17を設け、左右の排出口17,17に排塵通路18の始端部を接続すると共に、排塵通路18の終端部を吸引ファン13の穀稈切れ吸引部13aに連通し、吸引ファン13の穀稈切れ排出部に穀稈切れ排塵筒19を接続する。また、摺落米風選路10の終端部を吸引ファン13の籾殻吸引部13bに連通し、吸引ファン13の籾殻排出部に排塵筒14を接続している。なお符号19は、玄米揚穀機5の上部に連通し吸引ファン13の上記穀稈切れ吸引部13aに連通する。
しかして、目抜き板15上に残留分離された穀稈切れや一部の摺落米は目抜き板15上を摺落米移送9上の摺落米とは分離されて別個に移送され、左右の排出口17,17から排塵通路18、吸引ファン13の穀稈切れ吸入部13a、吸引ファン13の穀稈切れ排出部、排塵筒14を経て機外に排出される。また、目抜き板15から漏下した一部の摺落米は摺落米移送棚9により摺落米風選路10に供給されて風選される。
従って、目抜き板15上に残留分離された穀稈切れ及び一部の比重の軽い摺落米は比重の重い摺落米から分離された状態で吸引ファン13を経て直接機外に排出され、比重の重い摺落米は穀稈切れや比重の軽い摺落米から分離して摺落米風選路10に供給風選されるので、穀稈切れが比重の重い摺落米に絡まるようなこともなく選別能率を高めることができる。
なお、図6(2)に示すように、目抜き板15終端部の左右一側に排出口17を構成し、排出口17から排塵通路18及び吸引ファン13を経て穀稈切れや比重の軽い摺落米を機外に直接排出するように構成してもよい。
次に、混合米選別部3について説明する。
多段の揺動選別板20,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、横方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板20,…の縦方向及び横方向を共に傾斜した構成とし、揺動選別板20,…は揺動アーム,揺動リンク等から構成されている揺動装置21で、横方向斜め上下に往復揺動される構成である。
この揺動選別板20,…の供給側には供給口が構成されていて、混合米揚穀機4からの混合米が、分配供給樋 及び分配ケース を経由して供給される構成である。揺動選別板20,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、また、玄米に比較して大きく比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、また、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。しかして、これらの選別穀粒は、揺動選別板20,…の排出側に設けられている玄米仕切板22及び籾仕切板23により仕切られて取り出される。
取り出された玄米は、玄米取出樋24、玄米流下板25、玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、混合米は混合米取出樋26、摺落米受樋11、混合米揚穀機4、混合米ホッパ27、分配供給樋28、分配ケース29を経て、揺動選別板20,…に供給されて再選別される。また、取り出された籾は、籾取出樋30、籾流下板31、籾揚穀機32、還元流路33を経て籾摺室8に揚穀還元され、再度の籾摺がなされる構成である。
次に、籾摺選別機の伝動構成について説明する。
主モータ34が籾摺部1の下方に配置されていて、主モータ34の回転動力は籾摺部ベルト伝動装置35及び主軸プーリ36を経て一方の籾摺ロール7に伝達され、更にギヤ伝動装置37を経て他方の籾摺ロール7に伝達される。また、主軸プーリ36から吸引ファンベルト伝動装置38を経て吸引ファン13に動力が伝達される。また、主軸プーリ36から揚穀機ベルト伝動装置39、揚穀プーリ40、粃移送ラセン41を経て籾揚穀機32に動力が伝達される。また、揚穀機第2プーリ42、混合米揚穀機ベルト伝動装置43を経て摺落米ラセン46に動力が伝達され、更に、摺落米ラセン46、混合米揚穀機第2ベルト伝動装置44、伝動軸44aを経て混合米揚穀機4に動力が伝達される。また、籾揚穀機第2プーリ45、玄米揚穀機ベルト伝動装置47、玄米揚穀機伝動軸48を経て玄米揚穀機5に動力が伝達され、更に、玄米揚穀機プーリ49、揺動選別板ベルト伝動装置50を経て揺動装置21に動力が伝達される。
次に、籾摺ロールのロール間隙制御装置について説明する。
図7に示すように、CPUを内蔵した制御部51の入力側には、入力インターフェイスを介して主モータ34の負荷電流値を検出する負荷電流センサ52、籾摺部1の籾供給調節弁53の開閉度を検出する籾供給調節弁開度センサ54、運転スイッチ55を接続し、制御部51の出力側には、出力インターフエイス、駆動回路を経由して主モータ34、ロール間隙調節モータ56を接続している。
次に、制御部51のロール間隙の制御内容について説明する。
制御が開始されると、運転スイッチ55のON・OFFの有無を検出し、運転スイッチ55がONのときには、籾摺ロール7,7の初期間隙設定制御が実行される。
初期間隙設定制御は、例えば、次のようにして実行される。まず、ロール間隙を開調節して、負荷電流センサ52の検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール7,7の非接触状態と判定してロール間隙の開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節し負荷電流センサ52が負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール7,7の微接触と判定してロール間隙の閉調節を停止し、次いで、ロール間隙を所定時間にわたり開調節して所定の初期ロール間隙(例えば、1mm)に調節設定する。
籾摺ロールの初期間隙設定制御が終了すると、次いで、負荷電流値基準によるロール間隙の開閉制御に移行する。本制御に移行すると、所定時間(例えば、5分)の作業安定待ち行程に移行し、その間はロール間隙の開閉制御を停止し、ロール間隙を固定状態として籾摺作業がなされる。
前記所定時間が終了すると、籾摺ロールの負荷電流値制御に移行し、例えば次のような制御が実行される。即ち、籾供給調節弁開度センサ54により籾供給調節弁53の弁開度が検出されて制御部51に入力され、籾供給調節弁53の当該弁開度に対応する基準負荷電流値を算出し基準負荷電流値を決定する。次いで、負荷電流センサ52の検出負荷電流値と基準負荷電流値を比較して、検出負荷電流値が基準負荷電流値より高い(あるいは、低い)場合には、ロール間隙調節モータ56を所定時間開側(あるいは閉側)に調節し、検出負荷電流値を基準負荷電流値に復帰させる関連的ロール間隙制御が実行される。また、検出負荷電流値が基準負荷電流値の範囲内であれば、制御指令が出されず、そのままのロール間隙を維持しながら籾摺作業が継続される。
また、初期間隙調節設定が終了し籾摺作業の安定待ち行程が終了すると、前記負荷電流値によるロール間隙制御に代えて、所定時間毎にロール間隙を閉調節するタイマ制御によりロール間隙制御をするように構成してもよい。
次に、このようなタイマ制御によるロール間隙制御における過負荷制御について説明する。
籾摺ロールの過負荷制御が開始されると、負荷電流センサ52により負荷電流値が検出され、検出負荷電流値と基準過負荷電流値とを比較し、検出負荷電流値が基準過負荷電流値を超えたか否かの判定がなされる。しかして、検出負荷電流値が基準過負荷電流値を超えた場合には、過負荷割合が高いか否かの判定がなされ、過負荷割合が低い(例えば115%以内)場合には、前記所定時間毎のロール間隙の閉調節を停止し、ロール間隙を固定状態として所定時間にわたり籾摺作業を継続し、所定時間内に過負荷が解消されない場合にはロール間隙の開調節がなされる。また、例えば、過負荷割合が高い(例えば120%以上)場合には、ロール間隙の開調節がなされる。
ロール間隙の過負荷制御をするにあたり、過負荷割合が低い場合にすぐにロール間隙の開調節をし過負荷を解消すると、籾摺ロールのロール間隙以外の原因によりロール間隙の開調節がなされる可能性があり、摺落米の脱ぷ率が低下し籾摺作業能率が低下するという不具合が発生していた。しかし、前記のような過負荷制御をすることにより、ロール間隙以外の原因による軽過負荷での脱ぷ率低下を防止し、脱ぷ率を高めながら能率的な籾摺作業をすることができる。
次に、図8及び図9に基づき籾摺ロールのロール間隙制御における籾切れ検出制御について説明する。
籾摺ロールの初期間隙調節設定が終了すると、籾切れ検出制御が開始される。まず、籾摺ロール駆動用の主モータ34の非籾摺作業時の無負荷電流値Aが負荷電流センサ52により検出され(ステップS1)、次いで、籾供給調節弁が開調節されて籾の供給がなされると、図9に示すように検出負荷電流値が無負荷電流値Aから安定作業時負荷電流値Bまで急激に上昇し、所定時間の作業安定待ち行程に移行する(ステップS2)。
作業安定待ち行程が終了すると、所定時間毎にロール間隙の閉調節がなされ、所定の脱ぷ率を維持しながら籾摺作業がなされる。その間に負荷電流センサ52により作業安定時負荷電流値Bが検出され(ステップS3)、次いで、「安定作業時負荷電流値B」−「無負荷電流値A」=「籾摺負荷電流値C」の算出がなされ(ステップS4)、次いで、籾摺負荷電流値Cが例えば基準低下率α%(例えば70%)以上低下したか否かの判定がなされる(ステップS5)。しかして、籾摺負荷電流値Cが例えば基準低下率70%以上大きく低下した場合には籾切れと判定し、所定時間毎に出される前記ロール間隙の閉調節が停止される(ステップ6S)。
次いで、検出負荷電流値が検出されて前記籾摺負荷電流値Cの算出がなされ検出負荷電流値が上昇したか否かの判定がなされる(ステップS7)。そして、籾摺負荷電流値Cが例えば基準低下率70%以下になった場合には、籾供給がなされた籾摺作業再開と判定し、所定時間毎の前記ロール間隙の閉調節が再開継続される(ステップS8)。
前記のように籾摺ロール駆動用の主モータ34の検出負荷電流値により籾摺ロールへの籾供給の有無を判定するようにしたので、籾ホッパ6の籾切れセンサを省略して、構成を簡素化しコストの低減を図ることができる。また、このように籾切れと推定される際には一定時間毎のロール間隙閉調節が停止されるものとなるから、不測に籾摺ロールの磨耗を生じない。
また、図10に基づき籾摺部1の他の実施例について説明する。
籾摺部1の籾摺室8の下方に拡散室57を配置し、拡散室57の流下口から摺落米風選路10に摺落米を供給し風選するように構成している。拡散室57は漏斗状に構成されていて、中央部の摺落米落下部には例えばゴム材からなる拡散板58を配置して、籾摺室8からの摺落米が室全体に拡散するように構成し、拡散した摺落米は拡散板58の下方の漏下板59及び流下口60を経て下方の摺落米風選路10に供給される構成である。
そして、この漏下板59は目抜き板あるいは長溝の多数構成されていている板体で構成されていて、一部の籾殻や穀粒が漏下するように構成し、漏下板59の下方には摺落米風選路10の長手方向に沿った長い流下口60を構成している。
しかして、籾摺室8からの摺落米が拡散板58に落下供給されると、摺落米は室全体に拡散しながら下方に流下し、漏下板59により一部の籾殻や穀粒が漏下し、前後方向に長い流下口60前側部から摺落米風選路10に供給される。また、漏下板59から漏下しなかった残余の穀粒及び籾殻は流下口60の後側部から摺落米風選路10に落下供給されて風選される。従って、摺落米を長手方向に分散しながら摺落米風選路10に供給するので、選別性能を向上させることができる。
次に、図11に基づき排塵筒14に接続する排塵アタッチメントについて説明する。
排塵筒14の先端に中継排塵筒61を接続し、中継排塵筒61の終端側に透明筒61を接続し、透明筒61の終端側に排風調節筒63を接続している。そして、透明筒61には下部側に膨出する膨出部61aを構成し、排風調節筒63には排風調節弁64を構成している。即ち排風調節弁64は排風調節筒63の断面に相似の円径を呈し、縦軸回りに回転することによって連通面積を広狭に調整できる構成である。64aは調節レバーである。
しかして、排塵筒14から中継排塵筒61、透明筒61及び排風調節筒63を経て籾殻等の排塵物は排出される。その際に、透明筒61の膨出部61aの穀粒の溜まり具合を見ながら、近傍の排風調節筒63の排風調節弁64を調節レバー64aをもって操作し、穀粒の飛散しない適正な排風状態に容易に調節できる。
次に、図12に基づき籾摺選別機65から粒選別機66への穀粒搬送構成について説明する。
この穀粒搬送装置67は、籾摺選別機65の玄米揚穀機5から玄米の取り出される玄米貯溜タンク68と、玄米貯溜タンク68の玄米を揚穀搬送する例えばラセン型の揚穀搬送装置69と、揚穀搬送装置69で揚穀された玄米を横搬送し且つ伸縮調節可能な横搬送装置70と、横搬送装置70の終端部に接続されている玄米取出筒71により構成されている。
横搬送装置70は、例えば特開2003−169531号公報で公知のもので、揚穀搬送装置69の上端部に縱軸回りに旋回可能に設けられている受継筒70aと、受継筒70aの先端に固定的に連結されている始端側ラセン筒70b及び始端側ラセン筒70bに連結されている伸縮自在の移動ラセン筒70cから構成されていて、始端側ラセン筒70b及び移動ラセン筒70c内には移動ラセン筒70cの伸縮に関わらず長さの変更しない固定ラセン70dと、移動ラセン筒70cの伸縮に応じて長さの変化する伸縮ラセン70eが設けられている。そして、操作部72の伸縮スイッチ73aを操作すると、伸縮モータ74が正逆回転して伸縮装置75が作動し、移動ラセン筒70cを伸縮調節できる。なお、スイッチ73bを操作するとラセンモータ76により固定ラセン70d及び伸縮ラセン70eは穀物搬送可能に駆動される。
しかして、籾摺選別機65の玄米揚穀機5から玄米貯溜タンク68に取り出された玄米は揚穀搬送装置68、受継筒70a、始端側ラセン筒70b及び伸縮自在の移動ラセン筒70cを経て粒選別機66に供給される。粒選別機66で選別された精玄米は計量器77により計量されながら取り出される。
従って、横搬送装置70の移動ラセン筒70cを伸縮させることにより、籾摺選別機65と粒選別機66の配置の自由度を向上させることができて、種々の配置状態で作業をすることができる。また、始端側ラセン筒70b及び伸縮自在の移動ラセン筒70cを透明に構成すると、穀粒の流れを目視できて安心して作業をすることができる。
籾摺選別機全体の切断側面図。 籾摺選別機全体の一部切断した平面図。 (1)要部の切断側面図、及び、(2)摺落米移送棚一例の平面図。 異なる例の摺落米移送棚を示す切断側面図。 その切断側面図。 (1)(2)更に他の摺落米移送棚を示す平面図、及び切断側面図。 制御ブロック図。 フローチャート。 負荷電流値の検出グラフ及び籾摺ロールの間隙調整時期を示すグラフ。 摺落米飛散部の改良構成を示す切断側面図。 排塵筒の側面図。 仕上米搬送構成を示す側面図及び斜視図。
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
7 籾摺ロール
9 振動型の摺落米移送棚
10 摺落米風選路
13 吸引ファン
14 排塵筒
15 目抜き板
16 ストローラック
17 排出口
18 排塵通路
19 穀稈切れ排塵筒

Claims (1)

  1. 機体の前側部に籾摺部(1)を設け、機体の前後方向中間部に摺落米風選部(2)を設け、機体の後側部に混合米選別部(3)及び玄米揚穀機(5)を設け、
    籾摺部(1)は籾摺ロール(7,7)を設け、摺落米風選部(2)は選別始端側が下方に位置し、選別終端側が上方に位置し、中途部が後側の混合米選別部(3)側に屈曲している略上下方向の摺落米風選路(10)を設け、摺落米風選路(10)の上方に吸引ファン(13)と排塵筒(14)を設け、
    籾摺ロール(7,7)の下方に摺落米を受けて前記摺落米風選路(10)に向けて移送する前記摺落米風選路(10)よりもやや幅狭の振動型の摺落米移送棚(9)を設け、前記摺落米移送棚(9)の所定間隔上方には摺落米の一部が漏下する目抜き板(15)を設けた二段構成とし、前記目抜き板(15)から漏下した比重の重い摺落米を摺落米移送棚(9)により移送して摺落米風選路(10)の下部に供給する構成とし、
    目抜き板(15)の移送方向終端部の左右側にはそれぞれ排出口(17,17)を設け、該左右の排出口(17,17)それぞれに排塵通路(18)の始端部を接続すると共に、排塵通路(18)の終端部を吸引ファン(13)の穀稈切れ吸引部(13a)に連通する構成とし、
    玄米揚穀機(5)の上部と穀稈切れ吸引部(13a)とを穀稈切れ排塵筒(19)で連通する構成としたことを特徴とする籾摺選別機。
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