JP2004243210A - 籾摺選別機の吸塵装置 - Google Patents

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松本  俊行
Takeharu Seike
丈晴 清家
Takashi Beppu
別府    敬
Eiji Mori
森    英二
Haruyasu Udaka
晴耕 鵜高
Shuzo Murakami
修三 村上
Yuzumi Okada
柚実 岡田
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Abstract

【課題】玄米揚穀機5か吸引された塵埃を吸引力を弱めずに吸引ファンに排出し、塵埃類中の穀粒を円滑に取り出す籾摺選別機。
【解決手段】籾摺部1、摺落米風選部2、混合米選別部3及び玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5を有する籾摺選別機において、玄米揚穀機5の取り出し玄米から塵埃を吸引する吸塵風路34の終端部を、第2・第3吸塵風路35,37を経て吸引ファン13に連通する。第3吸塵風路37を幅狭の始端側通路部37aと幅広の終端側通路部37bで構成し、始端側通路部37aの終端部下方部位で、且つ、終端側通路部37bの始端部下方部位に穀粒溜り部38を設ける。穀粒溜り部38の開口部には排出蓋39で閉鎖可能に構成し、穀粒溜り部38に排出蓋39を設け、排出蓋39を所定量の穀粒重量により開き、穀粒取り出しが終わると閉鎖するように構成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、籾摺選別機の吸塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
籾摺部、摺落米風選部、混合米選別部及び玄米揚穀機からなる籾摺選別機において、玄米揚穀機の取り出し玄米から吸塵風路により塵埃を吸引除去するように構成し、この吸塵風路の終端部を幅狭の始端側通路部と幅広の終端側通路部に分割構成し、始端側通路部を終端側ほど上り傾斜に構成すると共に、終端側通路部を略垂直状に上昇してその終端部を吸引ファンに連通し、塵埃を機外に排出するものは公知である(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−170506号公報(第4頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術にあっては、玄米揚穀機の取り出し玄米から吸引除去した塵埃を吸塵風路により吸引ファンに送るにあたり、吸塵風路の終端部を幅狭の始端側通路部から幅広の終端側通路部を経て吸引ファンに送り込むので、幅広の終端側通路部の入口部で塵埃の吸引力が弱まり、塵埃が停滞しがちになり塵埃が滞積するという不具合が発生していた。
【0005】
そこで、この発明は、このような不具合を解消し、吸塵風路の塵埃吸引力を弱めずに吸塵風路の途中部で停滞した比較的重い塵埃類を機外に排出し、吸引ファンへの吸塵を円滑にようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、次のような技術的手段を講ずるものである。
籾摺部1、摺落米風選部2、混合米選別部3及び玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5を有する籾摺選別機において、玄米揚穀機5の取り出し玄米から塵埃を吸引除去する吸塵風路34の終端部を摺落米風選部2の吸引ファン13に連通し、前記吸塵風路34の終端部を幅狭で且つ終端側ほど上り傾斜の始端側通路部37aと、幅広で略垂直状に上昇して吸引ファン13に連通される終端側通路部37bとで構成し、前記始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に穀粒溜り部38を設け、該穀粒溜り部38の開口部を開閉する排出蓋39を設けてなる籾摺選別機の吸塵装置の構成とする。
【0007】
前記構成によると、玄米揚穀機5の取り出し玄米から吸引された塵埃は吸塵風路34に流入して終端側に流れ、幅狭の始端側通路部37aから幅狭の終端側通路部37bを経て吸引ファン13に吸塵され機外に排出される。また、幅狭の始端側通路部37aから幅広の終端側通路部37bに流れた塵埃類は吸引力が弱まり停滞しがちとなるが、始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に設けられている穀粒溜り部38に流下し溜っていく。穀粒溜り部38に穀粒が所定量溜まると、穀粒の自重により排出蓋39を開けて機外に取り出すものである。
【0008】
請求項2の発明は、籾摺部1、摺落米風選部2、混合米選別部3及び玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5を有する籾摺選別機において、玄米揚穀機5の取り出し玄米から塵埃を吸引除去する吸塵風路34の終端部を摺落米風選部2の吸引ファン13に連通し、前記吸塵風路34の終端部を幅狭で且つ終端側ほど上り傾斜の始端側通路部37aと、幅広で略垂直状に上昇して吸引ファン13に連通される終端側通路部37bとで構成し、前記始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に穀粒溜り部38を設け、該穀粒溜り部38の開口部を閉鎖する排出蓋39には穀粒溜り部38に溜まった穀粒の自重により排出蓋39を開けて穀粒を排出し穀粒排出が終了すると閉じる穀粒排出手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
前記構成によると、玄米揚穀機5の取り出し玄米から吸引された塵埃は吸塵風路34に流入して終端側に流れ、幅狭の始端側通路部37aから幅狭の終端側通路部37bを経て吸引ファン13に吸塵され機外に排出される。また、幅狭の始端側通路部37aから幅広の終端側通路部37bに流れた塵埃類は吸引力が弱まり停滞しがちとなるが、始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に設けられている穀粒溜り部38に流下し溜っていく。穀粒溜り部38に穀粒が所定量溜まると、穀粒の自重により排出蓋39が開けられて機外に自動的に取り出され、また、穀粒取り出しが終了すると排出蓋39は自動的に閉鎖される。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明の構成に加えて、穀粒溜り部38の開口部を閉鎖する排出蓋39を上蓋部39aと下蓋部39bとに分割構成し、前記下蓋部39bに穀粒排出手段を施し、上蓋部39aと下蓋部39bを一緒に操作して穀粒溜り部38を大きく開口可能に構成したことを特徴とする。
【0011】
前記構成によると、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、穀粒溜り部38の開口部を閉鎖する排出蓋39を上蓋部39aと下蓋部39bとに分割構成しているので、籾摺作業中は穀粒溜り部38に所定の穀粒量が溜まると、穀粒の自重により下蓋部39bだけ開けられて自動的に取り出され、また、穀粒取り出しが終了すると下蓋部39bは自動的に閉鎖される。また、籾摺作業終了後には、排出蓋39の上蓋部39a及び下蓋部39bを一挙に操作して穀粒溜り部38を大きく開口することができる。
【0012】
【発明の効果】
請求項1又は2に記載の発明では、吸塵風路34の幅狭の始端側通路部37aから幅広の終端側通路部37bに流れた塵埃類は吸引力が弱まり比較的重い穀粒類は停滞して下方の穀粒溜り部38に流下し、所定量の穀粒の自重により排出蓋39が開けられて機外に容易に取り出され、また、この穀粒取り出し時には排出蓋39は排出穀粒量に応じて開けれらて取り出されるので吸塵風路の吸引力低下を少なくし、軽い塵埃類を円滑に吸引ファン13に排出することができる。特に請求項2に記載の発明では、溜り穀粒の重量によって排出蓋39が開・閉する構成であるから、頻繁な溜り具合の確認の必要がなく作業者の負担を軽減する。
【0013】
また、請求項3記載の発明においては、上記の効果に加えて、排出蓋39の上蓋部39a及び下蓋部39bを一挙に回動して穀粒溜り部38を大きく開口することにより、籾摺作業終了後の穀粒溜り部38の清掃を容易にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施の形態について説明する。
まず、図1に基づき籾摺選別機の全体構成について説明する。
籾摺選別機は、籾摺部1,籾摺部1からの摺落米を風選する摺落米風選部2,摺落米風選部2での風選後の混合米を籾・玄米に分離選別する揺動選別部3,混合米揚穀機4及び玄米揚穀機5等により構成されている。
【0015】
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,7の内装されている籾摺室8等で構成されている。摺落米風選部2は、摺落米風選箱9,摺落米風選路10,粃受樋11,摺落米受樋12,吸引フアン13,排塵筒14等により構成されている。
次に、揺動選別部3について説明する。多段の揺動選別板15,15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、横方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦方向及び横方向共に傾斜した構成とし、揺動選別板15,15,…は揺動アーム,揺動リンク等から構成されている揺動装置で、横方向斜め上下に往復揺動する構成である。
【0016】
この揺動選別板15,15,…における供給側には供給口が構成されていて、混合米揚穀機4からの混合米が、分配供給樋16及び分配ケース17を経由して供給される構成である。揺動選別板15,15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、また、玄米に比較して大きく比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、また、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。しかして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される。
【0017】
取り出された玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、また、混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米ホッパ24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15,15,…に供給されて再選別される。また、取り出された籾は、籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元され、再度の籾摺がなされる構成である。
【0018】
次に、図1〜図3に基づき玄米揚穀機5の吸塵構成について説明する。
玄米揚穀機5の揚穀ボックス31内には、ジグザグ状に穀粒の流下する穀粒流下路32を設け、揚穀穀粒は穀粒流下路32をジグザグ状に反転しながら流下し、穀粒取出筒33を経て機外に取り出される。前記穀粒流下路32の終端部に吸塵風路34の始端部を連通し、吸塵風路34の中途部を玄米揚穀機5の側方に沿わせてその終端部を玄米揚穀機5の下部まで導いている。
【0019】
次に、吸塵風路34に接続されている第2吸塵風路35について説明する。揺動選別部3を揺動ケース36で被覆し、揺動選別部3下部の玄米流路21、混合米流路23の下方で、且つ、揺動ケース36の左側板部(図1の手前側)内面に沿わせて第2吸塵風路35を配設し、第2吸塵風路35の始端側を吸塵風路34の終端側に接続し、第2吸塵風路35の終端側を摺落米風選部2の後下部に臨ませている。
【0020】
また、摺落米風選部2の摺落米風選箱体9の左側板内側に沿わせて第3吸塵風路37を配置し、第3吸塵風路37の始端側を第2吸塵風路35の終端側に接続している。この第3吸塵風路37の始端側通路部37aを、摺落米風選路10の下方に位置する粃受樋11下方に沿わせて前上り傾斜にして幅狭風路に構成し、第3吸塵風路37の終端側通路部37bを、摺落米風選箱体9の前側面内側に沿わせて略垂直状に上昇する幅広風路に構成し、終端側通路部37bの終端部を前記吸引ファン13の左・右吸入部13a,13bに連通している。
【0021】
そして、終端側通路部37bの始端部下方で且つ始端側通路部37aの下方位置に穀粒溜り部38を設け、穀粒溜り部38の前側の流下口には、ヒンジ42により指示された排出蓋39を対向配置し、排出ふた39の自重で流下口を閉鎖するように構成している。
【0022】
しかして、吸引ファン13の回転により揚穀ボックス31を流下中の玄米から塵埃類が吸引されて吸塵風路34に流入すると、更に第2吸塵風路35、第3吸塵風路37の幅狭の始端側通路部37aを経て終端側通路部37bに流れ、吸引ファン13に吸引される。
【0023】
その際に塵埃類に混じっている比較的重い穀粒は、幅狭の始端側通路部37aから幅広の終端側通路部37bに流入すると、上方への流れが失速して停滞して穀粒溜り部38に落下し、穀粒の吸引ファン13への吸引が阻止される。
そして、穀粒溜り部38に穀粒の溜まっていない空のときは、吸引ファン13の吸引作用により排出蓋39を閉鎖側に引き付けて塵埃類の穀粒溜り部38からの飛散を防止し、また、失速した穀粒が終端側通路部37bから穀粒溜り部38に流下し所定量溜まると、所定量の穀粒の重量により排出蓋39が押し開けられ穀粒は機外に取り出され受け箱40に回収される。
【0024】
また、図4に示すように、排出蓋39を上蓋部39aと下蓋部39bに分割構成し、上蓋部39aの上端を摺落米風選箱体9の前側板9aにヒンジ42aにより開閉自在に取り付け、上蓋部39aの下端部にヒンジ42により下蓋部39bの上端を枢支連結している。
【0025】
しかして、籾摺作業中は所定量の穀粒重量により下蓋部39bが自動的に開閉されて穀粒は取り出され、また、作業終了後には、上蓋部39a及び下蓋部39bを一緒に開口することにより、穀粒溜り部38及び第3吸塵風路37の終端側通路部37bを大きく開口することができ、内部の清掃を容易にすることができる。
【0026】
また、図5に示すように、排出蓋39をパンチグメタルにより上蓋部39a及び下蓋部39bに分割して構成し、上蓋部39aの上端を摺落米風選箱体9の前側板9aにヒンジ42aにより開閉自在に取り付け、上蓋部39aの下端部にヒンジ42により下蓋部39bの上端を枢支連結してもよい。
【0027】
このように構成すると、上蓋部39a及び下蓋部39bのパンチングメタルから穀粒溜り部38内に空気が吸引され、穀粒に混じっている籾殻や糠を終端側通路部37bを経て吸引ファン13に吸引除去しきれいな穀粒を穀粒溜り部38から取り出すことができる。また、下蓋部39bを穀粒の軽い重量により押し開けることができて穀粒を円滑に取り出すことができる。
【0028】
また、図6に示すように、穀粒溜り部38の底板38aの上端部を支点として上下に回動自在に構成し、スプリング43により底板38aを上方に回動しがちに付勢し、穀粒溜り部38の前側の開口部に固定状態の閉鎖板44、あるいは、所定範囲で上下スライド自在の閉鎖板44をを設ける構成としてもよい。
【0029】
このように構成すると、穀粒溜り部38に所定量の穀粒が溜まると、穀粒の重量によりスプリング43に抗して底板38aが下方に回動し、穀粒は閉鎖板44の下方を通って排出される。そして、穀粒排出の際に、穀粒排出部からの吸引ファン13への吸気を少なくし、第3吸塵風路37の風速を低下させないで穀粒を排出することができる。
【0030】
また、図7に示すように、摺落米風選箱体9の前側板9aを上・下側板9a1,9a2に分割構成し、下側板9a2に穀粒溜り部38の排出蓋39を取り付け、上・下側板9a1,9a2をヒンジ42,42により開閉自在に取り付ける構成としてもよい。
【0031】
このように構成すると、籾摺作業中は所定の穀粒が溜まると、穀粒の重量により排出蓋39が押し開けられて穀粒が取り出され、また、作業終了後には、上・下側板9a1,9a2を一緒に開口することにより、第3吸塵風路37の終端側通路部37bを大きく開口し内部の清掃を容易にすることができる。
【0032】
また、図8に示すように、穀粒溜り部38の下方に回収箱45を前後スライド自在に設け、籾摺作業時には回収箱45を前方に引き出して排出穀粒を回収し、また、使用しない時には回収箱45を後方に収納するように構成してもよい。
上記の実施例では、溜り穀物の重量によって排出蓋39が開閉できる構成としたが、開閉操作に伴なって開き、又は閉じ作動すべく、所謂手動操作形態でもよい。
【0033】
上例のように籾摺装置の前側壁にそって終端側通路部37bや穀粒溜り部38、ひいては排出蓋39を構成する場合はその設置構成が機枠端部のため構成し易く、排出操作も容易となる。
また、図9に示すように、第3吸塵風路37の終端側通路部37bにおける底板46を、その終端側を支点にして上下回動自在に構成し、開閉レバー47により上下に回動できる構成とし、底板46が上方に回動した状態では、始端側通路部37aの終端部に接続して閉鎖状の第3吸塵風路37を構成し、底板46を下方に回動した状態では、底板46の下端部が排出シュート48の上端部に接続される構成としてもよい。
【0034】
このように構成すると、底板46を上方に回動した状態では、吸塵風路を構成して塵埃を吸引ファン13に向けて排出し、また、底板46を下方に回動すると、穀粒や塵埃等の停滞残留物を排出シュート48を経て機外に排出することができ、吸塵風路の清掃を迅速化することができる。
【0035】
また、図10に示すように、機体前側部の籾摺部1と機体後部の揺動選別部3との間には、その上部位置に吸引ファン13を配置し、機体後部のスローワ型の玄米揚穀機5から吸塵風路34を介して塵埃類を吸引除去するように構成し、この吸塵風路34を揺動選別板15,…の上方を通過して吸引ファン13に連通するように構成し、吸塵風路34における揺動選別板15,…上方部位に、レバー50により開閉できる開閉板49を設ける構成としてもよい。
【0036】
このように構成すると、籾摺作業終了時には、開閉板49を開けることにより、吸塵風路34内の残留物を揺動選別板15上に取り出すことができ、残留物の清掃を容易にすることができる。
次に、図11〜図13に基づき籾摺ロール7,7のロール間隙制御装置について説明する。
【0037】
制御部51の入力側には、入力インターフェイスを経由して、籾摺ロール7,7駆動用の主モータ52の負荷電流値を検出する負荷電流センサ53、脱ぷ率上げ調節スイッチ54、脱ぷ率下げ調節スイッチ55が接続されている。また、制御部51の出力側には、出力インターフェイスを介して、籾摺ロール7,7を駆動する主モータ52、籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節するロール間隙調節モータ56が接続されている。
【0038】
籾摺ロール7,7により籾摺作業が開始されると、籾摺ロール駆動用の主モータ52の負荷電流値が負荷電流センサ53により検出される。しかして、検出負荷電流値は図12に示すように、籾摺ロール7,7に穀粒を供給しない無負荷状態の低負荷電流値検出領域57、籾摺ロール7,7に穀粒の供給が開始されて負荷電流値が少しづつ上昇する上昇負荷電流値検出領域58、及び、籾摺ロール7,7への穀粒供給が所定量で安定し検出負荷電流値が所定値で略安定する高負荷電流値検出領域59を経ながら検出され籾摺作業がなされる。
【0039】
そして、作業開始初期の低負荷電流値検出領域57及び上昇負荷電流値検出領域58では、検出負荷電流値が過負荷基準値を超えると、籾摺ロール7,7のロール間隙を所定量開調節して籾摺負荷のかからない所謂ブレーカ落ち防止処理がなされる。
【0040】
また、籾摺作業の安定した高負荷電流値検出領域59に移行し所定時間が経過すると、当該検出負荷電流値に所定の上下幅を付加して制御基準値59aを設定する基準値設定制御がなされる。次いで、負荷電流センサ53の検出負荷電流値が前記制御基準値59aを検出負荷電流値が維持するような籾摺ロールのロール間隙開閉制御がなされる。
【0041】
また、脱ぷ率下げ調節スイッチ55を操作すると、制御部51からの脱ぷ率下げ指令により、籾摺ロール7,7のロール間隙が所定量開調節される。次いで、検出負荷電流値が所定量低くなり、所定時間経過して下げ検出負荷電流値が所定幅内で安定すると、当該下げ検出負荷電流値に所定の上下幅を付加して下げ制御基準値59bを設定する脱ぷ率下げ基準値の設定がなされる。次いで、負荷電流センサ53の検出負荷電流値が下げ制御基準値59bを検出負荷電流値が維持するような籾摺ロールのロール間隙開閉制御がなされる。
【0042】
なお、脱ぷ率上げ調節スイッチ54を操作すると、同様にして脱ぷ率上げ基準値が設定され、脱ぷ率上げ基準値に基づくロール間隙制御がなされる。
従来の籾摺ロール7,7のロール間隙制御装置は、負荷電流センサによる検出負荷電流値と、弁開度センサによる籾供給調節弁の検出弁開度から制御ラインを設定し、その制御ラインに基づきロール間隙制御を行なうものである(例えば、特開昭62−286552号公報)。
【0043】
この従来装置にあっては、籾摺ロールへの供給穀粒量を検出する負荷電流センサを必要とし、その分検出センサが多くなり装置が複雑となっていた。しかし、この実施例は前記のように構成したので、籾摺ロールへの供給穀粒量を検出する弁開度センサを省略することができ、構成を簡素化しコストの低減を図りながら、作業状態にあった安定した籾摺ロール7,7のロール間隙制御を行なうことができる。
【0044】
また、図13に示すように、負荷電流値の検出にあたり、制御基準値より低く、無負荷状態の低負荷電流値検出領域57の検出負荷電流値よりも高い値を穀粒無し負荷電流値60と設定し、穀粒無し負荷電流値60の検出が所定時間継続すると、籾摺ロール7,7への供給穀粒無しと判定する。しかして、ロール間隙制御を中止し、籾摺ロール7,7のロール間隙を所定開度に保持する作業終了処理がなされ、所定時間経過後に主モータ52を停止される。
【0045】
従来装置は、籾ホッパ6に穀粒センサを設け、穀粒センサが穀粒無しを検出すると、ロール間隙制御を中止し籾摺作業を終了する構成であった。しかし、籾ホッパ6に穀粒がほとんどない状態でも穀粒センサ上に少しの穀粒があると穀粒有りを検出し、籾摺ロール7,7の駆動が継続される不具合があった。
【0046】
しかし、前記のように負荷電流センサ53の検出負荷電流値により籾ホッパ6の穀粒の有無を判定するので、穀粒センサを省略しながら穀粒なし状態を正確に検出することができる。
次に、図14及び図15に基づき籾摺ロール7,7のロール間隙制御装置の他の実施例について説明する。
【0047】
制御部51の入力側には、入力インターフェイスを経由して、籾摺ロール7,7駆動用の主モータ52の負荷電流値を検出する負荷電流センサ53、籾摺ロール7,7への穀粒供給量を検出する弁開度センサ61、大粒指定スイッチ62、小粒指定スイッチ63、ON・OFFスイッチ64が接続されている。
【0048】
また、制御部51の出力側には、出力インターフェイスを介して、籾摺ロール7,7を駆動する主モータ52、籾摺ロール7,7のロール間隙を開閉調節するロール間隙調節モータ56、籾供給調節弁の弁開度を開閉調節する籾供給調節弁開閉モータ65が接続されている。
【0049】
籾摺作業開始に際してはオペレータは大粒指定スイッチ62あるいは小粒指定スイッチ63を操作し、ON・OFFスイッチ64をONして籾摺作業を開始する。すると、籾摺ロール7,7の初期間隙設定制御が例えば次のようになされる。まず、大・小粒指定スイッチ62,63の操作の有無から粒径指定の判定がなされ、大・小粒指定スイッチ62,63の操作されていない場合には標準粒径と判定する。次いで、ロール間隙を開調節して、負荷電流センサ53の検出負荷電流値が変化しなくなると、籾摺ロール7,7の非接触状態と判定して開調節を停止し、次いで、ロール間隙を閉調節し、負荷電流センサ53が負荷電流値の増加を検出すると、籾摺ロール7,7の微接触と判定して閉調節を停止し、次いで、標準開時間(t)にわたりロール間隙の開調節をして、ロール間隙の標準初期間隙(例えば、1mm)の設定をする。
【0050】
また、大粒指定スイッチ62が操作されている場合には、前記初期間隙設定にあたり標準開時間より長い開時間(t+α1)にわたりロール間隙を開調節して、ロール間隙の大粒用初期間隙設定(例えば、1mm+α1)がなされ、また、小粒指定スイッチ63が操作されている場合には、前記初期間隙設定にあたり標準開時間より短い開時間(t−α2)にわたりロール間隙を開調節して、ロール間隙の小粒用初期間隙設定(例えば、1mm−α2)がなされる。
【0051】
前記のようにして籾摺ロールの初期間隙設定が終了すると、籾摺運転が開始され、次のような籾供給調節弁(シャッタ)の初期弁開度設定制御がなされる。即ち、標準粒径の場合には、籾供給調節弁標準開度(m)に開調節し、また、大粒指定の場合には、籾供給調節弁大粒開度(m−β1)に開調節し、また、小粒指定の場合には、籾供給調節弁小粒開度(m−β1)に開調節する。次いで、負荷電流センサ53により負荷電流値を検出して負荷電流値基準による負荷制御によるロール間隙の制御をしながら籾摺作業がなされたり、あるいは、籾摺ロール7,7のロール間隙を固定状態として籾摺作業がなされ、ON・OFFスイッチ64がOFFされると籾摺作業は停止する。
【0052】
しかして、粒径の指定により籾摺ロール7,7の初期間隙の設定を変え、あるいは、籾供給調節弁(シャッタ)の弁開度を変えて対応することにより、大粒に対しては肌擦れを防止し、高能率による籾摺ロール7,7の偏摩耗を防止しながら籾摺作業をすることができ、また、小粒に対しては脱ぷ率を適正化し、玄米への籾混入を防止しながら籾摺作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】籾摺選別機の全体の切断側面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】要部の側面図、正面図
【図4】要部の切断側面図、斜視図
【図5】要部の切断側面図
【図6】要部の切断側面図
【図7】要部の斜視図
【図8】要部の側面図、斜視図
【図9】要部の斜視図
【図10】要部の切断側面図
【図11】制御ブロック図
【図12】負荷電流値を検出したグラフ
【図13】負荷電流値を検出したグラフ
【図14】制御ブロック図
【図15】フローチャート
【符号の説明】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 揺動選別部(混合米選別部)
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
13 吸引ファン
34 吸塵風路
37 第3吸塵風路
37a 始端側通路部
37b 終端側通路部
38 穀粒溜り部
39 排出蓋
39a 上蓋部
39b 下蓋部

Claims (3)

  1. 籾摺部1、摺落米風選部2、混合米選別部3及び玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5を有する籾摺選別機において、玄米揚穀機5の取り出し玄米から塵埃を吸引除去する吸塵風路34の終端部を摺落米風選部2の吸引ファン13に連通し、前記吸塵風路34の終端部を幅狭で且つ終端側ほど上り傾斜の始端側通路部37aと、幅広で略垂直状に上昇して吸引ファン13に連通される終端側通路部37bとで構成し、前記始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に穀粒溜り部38を設け、該穀粒溜り部38の開口部を開閉する排出蓋39を設けてなる籾摺選別機の吸塵装置。
  2. 籾摺部1、摺落米風選部2、混合米選別部3及び玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5を有する籾摺選別機において、玄米揚穀機5の取り出し玄米から塵埃を吸引除去する吸塵風路34の終端部を摺落米風選部2の吸引ファン13に連通し、前記吸塵風路34の終端部を幅狭で且つ終端側ほど上り傾斜の始端側通路部37aと、幅広で略垂直状に上昇して吸引ファン13に連通される終端側通路部37bとで構成し、前記始端側通路部37aの終端部下方位置で且つ終端側通路部37bの始端部下方位置に穀粒溜り部38を設け、該穀粒溜り部38の開口部を閉鎖する排出蓋39には穀粒溜り部38に溜まった穀粒の自重により排出蓋39を開けて穀粒を排出し穀粒排出が終了すると閉じる穀粒排出手段を設けたことを特徴とする籾摺選別機の吸塵装置。
  3. 穀粒溜り部38の開口部を閉鎖する排出蓋39を上蓋部39aと下蓋部39bとに分割構成し、前記下蓋部39bに穀粒排出手段を施し、上蓋部39aと下蓋部39bを一緒に操作して穀粒溜り部38を大きく開口可能に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の籾摺選別機の吸塵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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