JPH07124484A - 籾摺選別機の異常判定装置 - Google Patents

籾摺選別機の異常判定装置

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JPH07124484A
JPH07124484A JP27650793A JP27650793A JPH07124484A JP H07124484 A JPH07124484 A JP H07124484A JP 27650793 A JP27650793 A JP 27650793A JP 27650793 A JP27650793 A JP 27650793A JP H07124484 A JPH07124484 A JP H07124484A
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roll
gap
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adjusting
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JP27650793A
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English (en)
Inventor
Koichi Hachitsuka
浩一 八塚
Kosaku Maeda
耕作 前田
Michikazu Iwai
通和 岩井
Yuzumi Okada
柚実 岡田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 作業初期に一対の籾摺ロール9,9の間隙を
自動的に調節設定する籾摺選別機において、籾摺ロール
9,9の間隙が所定時間開けられる第1調節行程,検出
負荷電流値の無変化の検出に関連して籾摺ロ−ルの閉指
令信号が出力される第2調節行程,負荷電流値の増加検
出に関連して籾摺ロ−ルの開指令信号が所定時間出力さ
れる第3調節行程により、籾摺ロ−ル9,9の初期間隙
調節をし、前記第3調節行程において、負荷電流センサ
28の検出負荷電流値が所定時間内に所定値より小さく
ならない場合には、ロ−ル間隙調節モ−タ37を異常と
判定し、表示手段41に異常表示する。 【効果】 初期間隙設定制御中に、ロ−ル間隙調節モ−
タ37の異常が判定できて、メンテナンスが容易とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一対の籾摺ロールで
籾摺をする籾摺選別機におけるロ−ル間隙調節モ−タの
異常判定装置に関する。
【0002】
【従来技術】一対の籾摺ロールで籾摺する籾摺装置にお
いて、籾摺作業開始時に籾摺ロ−ルの初期間隙を調節設
定するにあたり、籾摺ロ−ル間隙の開指令信号が出力さ
れて籾摺ロールの間隙が所定時間開けられる第1調節行
程,後続する籾摺ロ−ルを駆動する主モ−タの検出負荷
電流値の無変化の検出に関連して籾摺ロ−ルの閉指令信
号が出力される第2調節行程,これに後続する負荷電流
値の増加検出に関連して籾摺ロ−ルの開指令信号が所定
時間出力される第3調節行程からなる籾摺ロ−ルの初期
間隙設定装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】このような籾摺ロー
ルの初期間隙設定装置で、籾摺ロ−ルの初期間隙を調節
設定するものでは、ロ−ル間隙調節モ−タが籾摺ロ−ル
間隙を開方向に作動するのに不調があると、籾摺ロ−ル
の初期間隙調節の後に、穀粒の供給を開始すると、籾摺
ロ−ルの間隙が狭いにもかかわらず、所定量の穀粒が供
給されて、主モ−タが過負荷となつて、籾摺ロ−ルの回
転が停止するというような問題が発生していた。
【0004】そこで、この発明は、籾摺ロ−ル間隙の初
期間隙調節設定時に、ロ−ル間隙調節モ−タの異常を判
定して、従来装置の欠点を解消しようとするものであ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を
解決するためのこの発明の技術手段は、籾摺をする一対
の籾摺ロール9,9と、この籾摺ロール9,9を駆動す
る主モータ27と、一対の籾摺ロール9,9の間隙を開
閉調節するロール間隙調節手段36と、ロ−ル間隙調節
手段36を駆動するロ−ル間隙調節モ−タ37と、主モ
ータ27の負荷電流値を検出する負荷電流センサ28と
を有する籾摺選別機において、籾摺ロ−ル間隙の開指令
信号が出力されて籾摺ロールの間隙が所定時間開けられ
る第1調節行程,後続する主モ−タ27の検出負荷電流
値の無変化の検出に関連して籾摺ロ−ルの閉指令信号が
出力される第2調節行程,これに後続する負荷電流値の
増加検出に関連して籾摺ロ−ルの所定時間の開指令信号
が出力される第3調節行程からなる籾摺ロ−ルの初期間
隙設定手段と、前記初期間隙設定手段の第3調節行程に
おいて、負荷電流センサ28の検出負荷電流値が所定時
間内に所定値より小さくならない場合には、ロ−ル間隙
調節モ−タ37を異常と判定する異常判定手段と、この
異常判定手段の異常判定を表示する表示手段41とから
なる籾摺選別機の異常判定装置の構成としたことであ
る。
【0006】
【作用】籾摺選別作業の初期における籾摺ロ−ルの初期
間隙調節設定においては、籾摺ロ−ル間隙の開指令信号
が出力されて籾摺ロールの間隙が所定時間開けられる第
1調節行程が実行され、次いで、主モ−タ27の検出負
荷電流値の無変化の検出に関連して籾摺ロ−ルの閉指令
信号が出力される第2調節行程が実行され、次いで、負
荷電流値の増加検出に関連して籾摺ロ−ルの開指令信号
が所定時間出力される第3調節行程が実行されて、籾摺
ロ−ル9,9の初期間隙が調節設定されて、籾摺選別が
開始される。
【0007】このような籾摺ロ−ル9,9の初期間隙設
定制御において、籾摺ロール9,9の微接触検出に関連
した後に出力されるロ−ル間隙の開指令信号の出力中に
おいて、負荷電流センサ28の検出負荷電流値が所定時
間内に、所定値より小さくならない場合には、ロ−ル間
隙調節モ−タ37の異常と判定し、表示装置41に「ロ
−ル間隙調節モ−タ異常」である旨の表示がされ、初期
間隙調節設定制御が中止される。
【0008】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、図1〜図3に基づいて、籾摺選別機の
全体構成について説明する。この籾摺選別機は、籾摺を
する籾摺部1、籾摺部1からの摺落米を風選する摺落米
風選部2、摺落米風選部2での風選後の摺落米を選別す
る揺動選別装置型の混合米選別部3及び揚穀搬送部4に
よって構成されている。そして、機体前上部に籾摺部1
を、機体前下部に摺落米風選部2を夫れ夫れ配置し、こ
の籾摺部1及び摺落米風選部2の横側部に、揚穀搬送部
4の混合米揚穀機5及び籾揚穀機6を配置し、籾摺部1
及び摺落米風選部2の後方に、混合米選別部3を配置
し、混合米選別部3の後方に揚穀搬送部4の玄米揚穀機
7を配置する構成である。
【0009】籾摺部1は、籾ホッパ8,籾摺ロール9,
9の内装されている籾摺室10等で構成されていて、籾
摺部1で籾摺された摺落米は、下方の籾摺米風選部2に
流入する構成である。摺落米風選部2は、摺落米風選箱
体11,摺落米風選箱体11の後下部から前上部に向か
って斜設されている摺落米風選路12,粃受樋13,摺
落米受樋14,吸引排塵機15,排塵筒16等で構成さ
れている。
【0010】次に、揺動選別装置型の混合米選別部3に
ついて説明する。揺動選別板17,17,…には、選別
用の凹凸部が形成されていて、縦方向の一側が高い供給
側、その反対の他側が低い排出側となり、縦方向(機体
の左右方向)に対して直交する横方向(機体の前後方
向)の高い一方側を揺上側、その反対側の低位側を揺下
側として、揺動選別板17,17,…を縦方向及び横方
向の2面ともに傾斜した構成としている。
【0011】揺動選別板17,17,…は揺動ア−ム1
8,18で横方向斜上下に往復揺動自在に支持されてい
て、一方の揺動ア−ム18,18が揺動装置19で揺動
される構成である。揺動選別板17,17,…における
縦方向の供給側で、且つ、横方向の揺上側寄りに供給口
が設けられていて、摺落米が分配樋20及び分配ケース
21を経て供給される。揺動選別板17,17,…に供
給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数
の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は選別方向で
ある横方向揺上側に偏流分布し、また、玄米に比較して
大きく比重の軽い籾米は横方向揺下側に偏流分布し、そ
の中間部には分離されない籾と玄米の混合米が偏流分布
する。
【0012】揺動選別板17の排出側に玄米仕切板22
及び籾仕切板23を配置し、揺上側に偏流分布した玄米
は、玄米仕切板22で仕切られて取り出され、玄米揚穀
機7を経て機外に取り出される。また、中間部に分布し
た混合米は、玄米仕切板22及び籾仕切板23で仕切ら
れて取り出され、更に、混合米流路24及び混合米揚穀
機5を経て、再度混合米選別部3に循環して再選別され
る。また、揺下側に偏流分布した籾は、籾仕切板23で
仕切られて取り出され、更に、籾流路25及び籾揚穀機
6を経て、籾摺部1に還元されて再度籾摺される。
【0013】また、摺落米風選部2で風選されて、粃受
樋13に落下選別された粃を、粃揚穀機13aを経由し
て、穀物乾燥機(図示省略)に搬送し、穀物乾燥機で再
度乾燥した後に、籾摺選別機の籾ホッパ8に還元する構
成とすると、水分を多く含んだ粃・青米が乾燥されてか
ら再度籾摺選別されることとなり、その処理が円滑化す
る。
【0014】次に、図4〜図6について説明する。26
は、発光素子及び受光素子からなり、籾摺部1で摺落さ
れた摺落米の脱ぷ率を検出する脱ぷ率センサで、籾摺・
風選された後の摺落米がサンプリングされて、脱ぷ率セ
ンサ26に供給される。27は、籾摺選別機を駆動する
主モータで、主モータ27により伝導ベルト(図示省
略)を介して、一対の籾摺ロール9,9が駆動される
(この実施例では、主モータ27で機体全体を駆動する
構成であるが、籾摺ロール9,9のみを単独で駆動する
構成としてもよい。)。28は、主モータ27の負荷電
流値を検出する負荷電流センサである。
【0015】この脱ぷ率センサ26は、サンプルホール
ド回路,A/D変換回路(図示省略)を経て、演算部及
びレジスタ部を内蔵しているCPU及びプログラムメモ
リ及び演算用メモリからなる演算制御部29に入力され
る構成である。30は、脱ぷ率設定スイッチで、この脱
ぷ率設定スイッチ30は、籾摺ロール9,9の摺落米の
脱ぷ率を設定する機能を有し、演算制御部29に接続さ
れている。また、籾供給調節弁32の開度を検出する籾
供給弁開度センサ33,籾摺ロ−ル9,9への供給量を
設定する供給量設定スイッチ34及び運転スイッチ35
が演算制御部29に接続されている。
【0016】また、演算制御部29から出力インタ−フ
ェイス経由して制御指令信号が出力されて、籾摺ロール
9,9のロール間隙調節手段36を開閉駆動するロール
間隙調節モータ37,籾シャッタ38の開閉調節をする
籾シャッタ開閉調節モータ39および籾供給調節弁32
の開閉調節をする籾供給調節モータ40が駆動される構
成である。
【0017】次に、演算制御部29の制御内容について
説明する。 まず、脱ぷ率設定スイッチ30を所定目盛にセットし
て好みの脱ぷ率を設定し、運転スイッチ35をONし、
籾摺選別機の回転各部を駆動する。すると、籾摺ロール
9,9の初期間隙設定制御が開始され、次の制御が行わ
れる。即ち、演算制御部29からの開指令信号がロール
間隙調節モータ37に送られて、ロール間隙調節手段3
6が開調節され、籾摺ロール9,9の間隙が所定時間開
けられる。その間に負荷電流センサ28で負荷電流値が
検出されて、検出負荷電流値が変化しない籾摺ロール
9,9の非接触状態を検出すると、閉指令信号が出力さ
れて、籾摺ロール9,9の間隙が狭められる。その間負
荷電流値が検出されていて、負荷電流値の増加を検出
し、籾摺ロール9,9の微接触を検出すると、開指令信
号が出力されて、ロール間隙調節手段36が開調節され
て、籾摺ロール9,9の間隙を所定時間開調節され、初
期間隙(例えば、1mm)の調節設定がされる。
【0018】この籾摺ロ−ル9,9の初期間隙設定制御
において、前述の籾摺ロール9,9の微接触を検出した
後の開指令信号の出力中において、負荷電流センサ28
の検出負荷電流値が所定時間内に、ある所定値より小さ
くならない場合には、ロ−ル間隙調節モ−タ37の異常
と判定し、演算制御部29から異常指令信号が出力され
て、表示装置41に「ロ−ル間隙調節モ−タ異常」であ
る旨の表示がされ、初期間隙調節設定制御が中止される
構成である。したがって、ロ−ル間隙調節モ−タ37の
異常であることが分かるため、修理時間を減少させるこ
とができる。なお、図6はこの異常判定処理のフロ−を
示すものである。
【0019】なお、この実施例に代えて、負荷電流セン
サ28の検出負荷電流値が変化しない籾摺ロール9,9
の非接触状態が検出されると、これに関連して閉指令信
号が出力されて、籾摺ロール9,9の間隙が狭められ、
その間負荷電流値が検出されていて、負荷電流値の増加
を検出し、籾摺ロール9,9の微接触を検出するのであ
るが、この負荷電流値の増加検出行程において、所定時
間内に所定の負荷電流値まで増加しない場合に、ロ−ル
間隙調節モ−タ37を異常と判定して表示する構成とし
てもよい。
【0020】なお、この実施例に代えて、次のような構
成としてもよい。ロ−ル間隙調節される側の籾摺ロ−ル
9の移動を検出する光学的センサ(図示省略)を設け
て、籾摺ロ−ル9,9の初期間隙設定制御中において、
ロ−ル間隙調節モ−タ37にロ−ル間隙開指令信号ある
いは閉指令信号が出ている場合に、前記光学的センサが
開移動あるいは閉移動を検出していない場合には、ロ−
ル間隙調節モ−タ37の異常と判定し、演算制御部29
から異常指令信号が出力されて、表示装置41に「ロ−
ル間隙調節モ−タ異常」の表示がされ、初期間隙調節設
定制御が中止される構成としてもよい。籾摺ロ−ル9の
移動を検出するセンサとしては、回動する揺動ア−ム
(図示省略)を介して籾摺ロ−ル9が支持されていて移
動するものである場合には、揺動ア−ムに設けられてい
るポテンショメ−タで、籾摺ロ−ル9の移動を検出する
構成としてもよい。図7はこの実施例のフロ−チャ−ト
を示すものである。 次いで、演算制御部29からの弁開指令信号が出力さ
れて、籾供給調節モータ40が開側に所定時間調節され
て、籾供給調節弁32が所定の弁開度(例えば、10m
m)に開ける初期開度設定がされて、籾摺作業が開始さ
れる。次いで、供給量設定スイッチ34の大・中・小の
調節設定に基づく、制御指令信号が出力されて、籾供給
調節モータ40が調節駆動されて、籾供給調節弁32が
設定能率弁開度に変更調節される。
【0021】前述の籾摺ロ−ル9,9の初期間隙設定制
御、並びにこれに続く弁開度の初期開度設定制御がされ
た籾摺作業中において、弁開度の初期開度設定制御がさ
れた直後に、負荷電流センサ28が過負荷基準値を超過
する過負荷電流値を検出した場合には、ロ−ル間隙調節
モ−タ37の異常と判定し、演算制御部29から異常指
令信号が出力されて、表示装置41に「ロ−ル間隙調節
モ−タ異常」の表示がされ、主モ−タ27が停止される
構成である。したがって、ロ−ル間隙調節モ−タ37の
作動不良で、所定の初期間隙まで開けられていない状態
で、所定量の穀粒が供給された場合に発生する異常に対
応できて、籾摺ロ−ル9,9の偏摩耗を防止すると共
に、異常個所がロ−ル間隙調節モ−タ37であると分か
るため、修理時間を減少させることができる。なお、図
8はこの異常判定処理のフロ−を示すものである。 次いで、脱ぷ率基準による籾摺ロール9,9の間隙調
節制御に入り、次の制御が行われる。先ず、脱ぷ率セン
サ26の光量調節がされて、発光素子が籾・玄米を判別
するのに適正な光量に調節される。次いで、脱ぷ率セン
サ26を通過した穀粒の電圧信号がサンプルホールド回
路及びA/D変換回路を経由して演算制御部29に入力
されると共に、電圧信号が直接演算制御部29に割込入
力されて、所定粒数のサンプル粒の電圧信号が読み込ま
れると、脱ぷ率が算出される。
【0022】次いで、演算制御部29内の脱ぷ率設定ス
イッチ30で設定された制御基準脱ぷ率と算出脱ぷ率と
が比較され、算出脱ぷ率より制御基準脱ぷ率が高い場合
には(あるいは、低い場合には)、演算制御部29から
開(あるいは閉)指令信号が出力されて、ロール間隙調
節モータ37が開調節されて、籾摺ロール9,9の間隙
が所定量開側(あるいは閉側)に調節され、設定基準脱
ぷ率への復帰が図られる。なお、算出脱ぷ率が基準脱ぷ
率の範囲内であれば、制御指令信号は出力されず、その
ままの籾摺ロール9,9の間隙を維持しつつ、籾摺作業
がされる。
【0023】なお、この脱ぷ率制御に代えて、負荷電流
センサ29で検出した検出負荷電流値と制御基準負荷電
流値とを比較して、負荷電流値を基準として籾摺ロール
9,9の間隙を調節する構成としてもよい。次に、図1
及び図9について説明する。機体の後部に配置されてい
る玄米揚穀機7には、揚穀されて機外に取り出される玄
米から籾殻・塵埃類を吸引除去する玄米吸引除塵機42
が設けられていて、この玄米吸引除塵機42はモ−タ4
3で駆動される構成である。揺動選別装置は揺動カバ−
44で被覆されていて、前・後揺動カバ−44a,44
bを補強パイプ45で連結して補強し、機体前部からハ
−ネス46で被覆されたコ−ドを補強パイプ45内を通
して後方に延長して、玄米吸引除塵機42のモ−タ43
に接続している。このように構成されているので、ハ−
ネス46を補強パイプ45により隠すことができて外観
がスッキリしたものとなり、ねずみ対策も向上する。
【0024】次に、図1〜図6に示す実施例の作用につ
いて説明する。籾摺作業をする場合には、籾摺部1の籾
ホッパ8に籾を供給し、運転スイッチ35をONする。
すると、籾は籾摺ロール9,9で籾摺されて、摺落米は
下方の摺落米風選部2に流入し、比重の軽い籾殻は吸引
排塵機15,排塵筒16を経て機外に排出され、比重の
重い混合米は摺落米受樋14に落下選別される。次い
で、混合米は混合米揚穀機5で揚穀されて、分配樋20
及び分配ケース21を経て、揺動選別板17,17,…
に供給される。このようにして揺動選別板17,17,
…に供給された混合米は、横方向斜上下の往復揺動を受
けて、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関
係で、比重の重い小形の玄米は横方向揺上側に偏流分布
し、また、玄米に比較して大きく比重の軽い籾米は、横
方向揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない
籾と玄米の混合米が分布して選別され、玄米仕切板22
及び籾仕切板23で仕切られて取り出される。
【0025】このようにして籾摺選別されるのである
が、作業開始時には、機体の回転各部を駆動されると、
まず、籾摺ロール9,9の初期間隙設定制御が開始され
て、演算制御部29からの開指令信号が出力されて、籾
摺ロール9,9の間隙が所定時間開けられ、検出負荷電
流値が変化しない籾摺ロール9,9の非接触状態を検出
すると、籾摺ロール9,9の間隙が狭められ、次いで、
負荷電流値の増加を検出して籾摺ロール9,9の微接触
を検出すると、開指令信号が出力されて、籾摺ロール
9,9の間隙が所定時間開調節され、初期間隙(例え
ば、1mm)の調節設定がされるのである。
【0026】このような籾摺ロ−ル9,9の初期間隙設
定制御において、前述の籾摺ロール9,9の微接触を検
出した後の開指令信号の出力中において、負荷電流セン
サ28の検出負荷電流値が所定時間内に、所定値より小
さくならない場合には、ロ−ル間隙調節モ−タ37の異
常と判定し、表示装置41に「ロ−ル間隙調節モ−タ異
常」である旨の表示がされ、初期間隙調節設定制御が中
止される。したがって、ロ−ル間隙調節モ−タ37の異
常による機体停止であることが分かるため、修理時間を
減少できて、メンテナンスが容易となる。
【0027】
【発明の作用効果】このように、この発明は、籾摺ロ−
ル9,9の初期間隙設定制御中に、籾摺ロ−ル9,9の
間隙を調節するロ−ル間隙調節モ−タ37の異常が判定
できると共に、異常個所が分かりメンテナンスが容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の切断側面図
【図2】全体の正面図
【図3】全体の平面図
【図4】ブロック図
【図5】要部の切断側面図
【図6】フロ−チャ−ト
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】フロ−チャ−ト
【図9】斜視図
【符号の説明】
1 籾摺部 2 摺落米風選部 3 混合米選別部 4 揚穀搬送部 5 混合米揚穀機 6 籾揚穀機 7 玄米揚穀機 8 籾ホッパ 9 籾摺ロール 10 籾摺室 11 摺落米風選箱体 12 摺落米風選路 13 粃米受樋 14 摺落米受樋 15 吸引排塵機 16 排塵筒 17 揺動選別板 18 揺動アーム 19 揺動装置 20 分配樋 21 分配ケース 22 玄米仕切板 23 籾仕切板 24 混合米流路 25 籾流路 26 脱ぷ率センサ 27 主モータ(モ−タ) 28 負荷電流センサ 29 演算制御部 30 脱ぷ率センサ 32 籾供給調節弁 33 籾供給調節弁開度センサ 34 供給量設定スイッチ 35 運転スイッチ 36 ロール間隙調節手段 37 ロール間隙調節モータ 38 籾シャッタ 39 籾シャッタ開閉調節モータ 40 籾供給調節モータ 41 表示装置 42 玄米吸引除塵機 43 モ−タ 44 揺動カバ− 45 補強パイプ 46 ハ−ネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 柚実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】籾摺をする一対の籾摺ロール9,9と、こ
    の籾摺ロール9,9を駆動する主モータ27と、一対の
    籾摺ロール9,9の間隙を開閉調節するロール間隙調節
    手段36と、ロ−ル間隙調節手段36を駆動するロ−ル
    間隙調節モ−タ37と、主モータ27の負荷電流値を検
    出する負荷電流センサ28とを有する籾摺選別機におい
    て、籾摺ロ−ル間隙の開指令信号が出力されて籾摺ロー
    ルの間隙が所定時間開けられる第1調節行程,後続する
    主モ−タ27の検出負荷電流値の無変化の検出に関連し
    て籾摺ロ−ルの閉指令信号が出力される第2調節行程,
    これに後続する負荷電流値の増加検出に関連して籾摺ロ
    −ルの所定時間の開指令信号が出力される第3調節行程
    からなる籾摺ロ−ルの初期間隙設定手段と、前記初期間
    隙設定手段の第3調節行程において、負荷電流センサ2
    8の検出負荷電流値が所定時間内に所定値より小さくな
    らない場合には、ロ−ル間隙調節モ−タ37を異常と判
    定する異常判定手段と、この異常判定手段の異常判定を
    表示する表示手段41とからなる籾摺選別機の異常判定
    装置。
JP27650793A 1993-11-05 1993-11-05 籾摺選別機の異常判定装置 Pending JPH07124484A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005193090A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Iseki & Co Ltd 籾摺選別装置
JP2017202434A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 井関農機株式会社 籾摺機

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