JP3189394B2 - 籾摺ロ−ルの間隙調節装置 - Google Patents

籾摺ロ−ルの間隙調節装置

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JP3189394B2
JP3189394B2 JP17429892A JP17429892A JP3189394B2 JP 3189394 B2 JP3189394 B2 JP 3189394B2 JP 17429892 A JP17429892 A JP 17429892A JP 17429892 A JP17429892 A JP 17429892A JP 3189394 B2 JP3189394 B2 JP 3189394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一対の籾摺ロ−ルで
籾摺をする籾摺ロ−ルの間隙調節装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする問題点】一対の
籾摺ロ−ルで籾摺された摺落米の脱ぷ率を脱ぷ率センサ
で検出して、検出脱ぷ率が所定の脱ぷ率になるように一
対の籾摺ロ−ルの間隙を調節したり、あるいは、籾摺ロ
−ルの駆動用モ−タの負荷電流値を検出して、検出負荷
電流値が所定の負荷電流値となり、ひいては、所定の脱
ぷ率が保たれるように、籾摺ロ−ルの間隙を調節制御す
るものがある。
【0003】このような籾摺ロールの間隙自動調節装置
にあっては、籾摺ロールが常時開側に調節したり閉側に
調節したりして籾摺ロールの間隙が変化するものである
ため、偏摩耗が発生することがある。そこで、この発明
は籾摺ロールの偏摩耗を検出すると共に、偏摩耗の悪化
を防止し、籾摺ロールの耐久性を向上させつつ籾摺作業
の継続を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次のような技術的手段を講ずる。すなわ
ち、脱ぷ率センサ24の検出脱ぷ率あるいは籾摺ロール
駆動用モータ26の検出負荷電流値に基づき籾摺ロール
9,9の間隙を自動調節制御する籾摺装置において、籾
摺ロール9,9の近傍に偏形センサ25を設けて、該偏
形センサ25の所定値の偏形検出関連して、前記の籾
摺ロール間隙の自動調節制御を中止し、籾摺ロールの間
隙を固定状態にして所定の籾摺作業を継続し、当該継続
運転後間隙調節制御に復帰させる構成とした籾摺ロール
の間隙調節装置とする。
【0005】
【実施例】以下、図1乃至図3に示す発明の実施例につ
いて説明する。まず、実施例の構成について説明する。
この籾摺選別機は、籾摺をする籾摺部1、籾摺部1から
の摺落米を風選する摺落米風選部2、摺落米風選部2で
の風選後の摺落米を籾・玄米に選別する揺動選別装置3
及び揚穀搬送部4によって構成されている。そして、機
体前上部に籾摺部1を、機体前下部に摺落米風選部2を
夫れ夫れ配置し、この籾摺部1及び摺落米風選路部2の
後方に、揚穀搬送部4の混合米揚穀機5及び籾揚穀機6
を配置し、この混合米揚穀機5及び籾揚穀機6の後方
に、揺動選別装置3を配置し、揺動選別装置3の後方に
揚穀搬送部4の玄米揚穀機7を配置した構成である。
【0006】籾摺部1は、籾ホッパ8,籾摺ロ−ル9,
9の内装されている籾摺室10等で構成されていて、籾
摺部1で籾摺された摺落米は、下方の摺落米風選路部2
に流入する構成である。摺落米風選部2は、摺落米風選
箱体11,摺落米風選箱体11の後下部から前上部に向
かって斜設されている摺落米風選路12,粃米受樋1
3,摺落米受樋14,吸引排塵機15,排塵筒16等で
構成されている。
【0007】次に、揺動選別装置3について説明する
と、揺動選別板17,17,…には選別用の凹凸部が形
成されていて、縦方向(図1の紙面と直交する方向)の
一側が高い供給側、その反対の他側が低い排出側とな
り、縦方向に対して直交する横方向(図1の左右方向)
の高い一方側を揺上側、その反対側の低位側を揺下側と
して、揺動選別板17,17,…を縦方向及び横方向の
2面ともに傾斜した構成としている。
【0008】揺動選別板17,17,…は揺動ア−ム1
8,18で横方向斜上下に往復揺動自在に支持されてい
て、一方の揺動ア−ム18,18が揺動装置19で揺動
される構成である。揺動選別板17,17,…における
縦方向の供給側で、且つ、横方向の揺下側寄り部分に供
給口が設けられていて、摺落米が分配樋20及び分配ケ
ース21を経て供給される。すると、混合米は粒形の大
小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重
い小形の玄米は選別方向である横方向揺上側である玄米
分布流域に偏流分布し、また、玄米に比較して大きく比
重の軽い籾は横方向揺下側の籾分布流域に偏流分布し、
また、その中間部の混合米分布流域には、分離されない
籾と玄米の混合米が偏流分布する。揺動選別板17の排
出側に玄米仕切板22及び籾仕切板23を配置し、玄米
は玄米仕切板22で仕切られて取り出された後、玄米揚
穀機7を経て機外に取り出され、また、玄米仕切板22
及び籾仕切板23で仕切られた混合米は、混合米流路
(図示省略)及び混合米揚穀機5を経て再度揺動選別装
置3に循環して再選別され、また、籾仕切板23で仕切
られた籾は籾流路(図示省略)及び籾揚穀機6を経て籾
摺部1に還元されて再度籾摺される。
【0009】次に、図2及至図4について説明する。2
4は、発光素子及び受光素子からなり、籾摺部1からの
摺落米の脱ぷ率を検出する脱ぷ率センサで、籾摺部1で
籾摺され次いで摺落米風選部2で風選された摺落米が、
この脱ぷ率センサ24にサンプリングされて供給され
る。25は、籾摺ロ−ル9,9の近傍に配置されている
偏形センサで、この実施例では籾摺ロール9,9の同心
度の悪さによる振動を検出し、籾摺ロール9,9の偏形
度を検出する。なお、この偏形センサ25は、籾摺ロー
ル9,9の同心度の悪い偏形状態を検出するものであれ
ばよく、籾摺ロール9,9の外周部を光学センサで検出
して偏形状態を検出するもの、あるいは、籾摺ロール
9,9の軸受にかかる押圧力を検出して偏形状態を検出
するもの、籾摺ロール駆動用の主モータ26の負荷電流
値を負荷電流センサ27で、検出値のバラツキにより偏
形状態を検出するもの等、種々のものが選択できる。
【0010】この脱ぷ率センサ24はサンプルホールド
回路,A/D変換回路を経て、演算部及びレジスタ部を
内蔵しているCPU及びプログラムメモリ及び演算用メ
モリからなる演算制御部28に入力されると共に、偏形
センサ25及び負荷電流センサ27も演算制御部28に
接続されている。29は、脱ぷ率設定スイッチで、この
脱ぷ設定スイッチ29は、籾摺部1の摺落米の脱ぷ率を
設定する機能を有し、演算制御部28に接続されてい
る。また、籾供給調節弁31の開度を検出する籾供給弁
開度センサ32,作業能率を設定する供給量設定スイッ
チ33及び運転スイッチ34が演算制御部28に接続さ
れている。また、演算制御部28から出力インタ−フェ
イス及び駆動回路を経由して、籾摺ロール9,9のロー
ル間隙調節手段35を駆動するロール間隙調節モータ3
6,籾シャッタ37の開閉調節をする籾シャッタ開閉調
節モータ38および籾供給調節弁31の開閉調節をする
籾供給調節モータ39に制御指令信号が出力される構成
である。
【0011】次に、演算制御部28の制御内容について
説明する。 まず、脱ぷ率設定スイッチ29を所定目盛にセットし
て好みの脱ぷ率を設定し、運転スイッチ34を操作する
と、籾摺選別機の回転各部が駆動される。すると、籾摺
ロール9,9の初期間隙設定制御、即ち、演算制御部2
8からの開指令信号がロール間隙調節モータ36に送ら
れてロール間隙調節手段35が作動し、籾摺ロール9,
9の間隙が所定時間開けられ、負荷電流センサ27で検
出する負荷電流値が変化しない非接触状態を検出する
と、籾摺ロール9,9の間隙を狭め、次いで、負荷電流
値の増加を検出して籾摺ロール9,9の微接触を検出す
ると、所定時間ロール間隙調節手段35を開調節して、
籾摺ロール9,9の間隙を所定時間開け、初期間隙(例
えば、1mm)の設定がされる。 次いで、演算制御部28からの開指令信号が籾供給調
節モータ39に所定時間出力されて、籾摺部1の籾供給
調節弁31を所定開度(例えば、10mm)に開ける初
期開度設定がされて、籾摺作業を開始し、次いで、供給
量設定スイッチ33の大・中・小の調節設定に基づく、
制御指令信号が籾供給調節モータ39に送られて、籾供
給調節弁31が設定能率開度に調節される。なお、この
供給量設定スイッチ33の調節設定に関連して、負荷電
流値に基づく籾摺ロール間隙調節の制御基準値が変更さ
れる。 次いで、脱ぷ率制御に入り、先ず、脱ぷ率センサ24
の光量調節がされて、発光素子が籾・玄米を判別するの
に適正な光量に調節され、次いで、脱ぷ率センサ24を
通過した穀粒の電圧信号がサンプルホールド回路及びA
/D変換回路を経由して演算制御部28に入力されると
共に、電圧信号が直接演算制御部28に割込入力され
て、所定粒数のサンプル粒の電圧信号が読み込まれると
脱ぷ率が算出される。 次いで、演算制御部28内の脱ぷ率設定スイッチ29
で設定された制御基準脱ぷ率と算出された検出脱ぷ率と
が比較され、算出脱ぷ率より制御基準脱ぷ率が高い、あ
るいは、低い場合には、ロール間隙調節モータ36に開
あるいは閉指令信号が出力されて、籾摺ロール9,9の
間隙が所定量開側あるいは閉側に調節され、設定脱ぷ率
への復帰が図られ、また、算出脱ぷ率が基準脱ぷ率の範
囲内であれば、制御指令信号は出力されず、そのままの
籾摺ロ−ル間隙を維持しつつ籾摺作業がされるものであ
る。なお、この脱ぷ率制御に替えて籾摺ロ−ル駆動用の
主モ−タ26の負荷電流値に基づく負荷制御としてもよ
い。 このように、脱ぷ率制御あるいは負荷制御で籾摺ロ−
ルの間隙を調節しながらの籾摺作業中に、偏形センサ2
5からの検出情報が演算制御部28に入力され、基準値
以上の振動が検出されると、籾摺ロール9,9の同心度
が悪く偏形していると判断し、脱ぷ率センサ24の検出
脱ぷ率あるいは籾摺ロール駆動用モ−タ26の負荷電流
値に基づく籾摺ロール間隙調節制御を中止し、演算制御
部28から籾供給調節モ−タ39に所定量の供給量減少
指令信号が出力されて、籾供給調節弁31が減少調節さ
れ、籾摺ロ−ル9,9で負荷を減少した状態で軽負荷の
籾摺作業が行われる。この軽負荷で籾摺作業が行われる
と、徐々に偏摩耗の大径部分が摩耗し偏摩耗が解消され
る。
【0012】この軽負荷での籾摺作業時に所定時間毎に
偏形センサ25の検出情報が取り込まれ、基準値以下の
検出情報となると、次に、所定時間(例えば、5分間)
にわたり籾摺ロールの間隙調節をしない固定間隙状態
で、籾摺作業を継続し、籾摺ロ−ル9,9の真円化を図
った後に、前述の脱ぷ率制御あるいは負荷制御に復帰す
る。なお、籾摺ロ−ル9,9の固定状態での行程移行に
際して、籾摺ロール9,9の間隙を所定間隙開あるいは
閉調節してから固定状態の籾摺作業に移行する構成とし
てもよい。
【0013】なお、この実施例における籾供給調節弁3
1の減少調節により籾摺ロ−ル9,9の負荷軽減に替え
て、図5に示すように、ロ−ル間隙調節装置モ−タ36
に開信号を出力して、ロ−ル間隙調節手段35を開調節
して、籾摺ロ−ル9,9の間隙を開けて負荷を軽減し
て、籾摺ロ−ル9,9の真円化行程に移行したり、ある
いは、図6に示すように、籾摺ロ−ル9,9の間隙を固
定し、所定時間籾摺作業を継続することにより籾摺ロ−
ルの摩耗により負荷を軽減して、籾摺ロ−ル9,9の真
円化行程に移行する構成としてもよい。
【0014】次に、図7及び図8について説明する。籾
摺ロ−ル9,9の近傍には、ロ−ル切削装置40,40
及びロ−ル位置検出センサ40a,40bを設けて、移
動調節モ−タ41a,41b及び移動調節手段42a,
42bで、ロ−ル切削装置40,40を前後方向及び左
右方向に遠近方向に移動調節する構成とし、偏形センサ
25からの検出情報が演算制御部28に入力され、基準
値以上の振動であると、籾摺ロール9,9の同心度が悪
く偏形していると判断し、脱ぷ率センサ24の検出脱ぷ
率あるいは籾摺ロール駆動用の主モ−タ26の負荷電流
値に基づく籾摺ロール間隙調節制御を中止し、次いで、
演算制御部28から移動調節モ−タ41a,41bに、
ロ−ル位置検出センサ40a,40bの検出情報に関連
した前後方向及び左右方向の移動調節指令信号が出され
て、移動調節手段42a,42bが駆動されて、ロ−ル
切削装置40を籾摺ロ−ル9,9の前後方向・左右方向
に移動させて、籾摺ロ−ル9,9の偏形部分を切削し、
偏形センサ25からの検出情報が基準値以下になると、
移動調節モ−タ41a,41bに後退指令信号が出力さ
れて、ロ−ル切削装置40での切削が中止され、前述の
籾摺ロ−ル間隙の自動調節制御に復帰する構成としてい
る。
【0015】次に、図9乃至図10について説明する。
籾摺ロ−ル9,9の間隙を、脱ぷ率制御あるいは負荷電
流値制御により、ロ−ル間隙調節モ−タ36及びロ−ル
間隙調節手段35で開閉調節できる構成とし、また、籾
摺ロ−ル9の主軸プ−リ43及び籾摺ロ−ル9の副軸プ
−リ44を伝動ベルト45で駆動すると共に、主軸プ−
リ43を割プ−リに構成して、主軸プ−リ調節モ−タ4
6で割プ−リの間隔を調節できる構成とし、籾摺ロ−ル
9,9の間隙部にはロ−ル間隙センサ47を配置し、籾
摺ロ−ル9,9で籾摺された摺落米が風選後サンプリン
グされて、脱ぷ率センサ24に供給される構成である。
そして、これらの脱ぷ率センサ24,負荷電流センサ
(図示省略),ロ−ル間隙センサ47等は演算制御部
(図示省略)に接続されており、また、演算制御部(図
示省略)からロ−ル間隙調節モ−タ36及び主軸プ−リ
調節モ−タ46に制御指令信号が出力される構成であ
る。
【0016】次に、演算制御部(図示省略)の制御内容
について説明する。脱ぷ率センサ24の検出情報が演算
制御部に入力されると、設定脱ぷ率と比較されて籾摺ロ
−ル9,9の間隙が開閉調節されて、設定脱ぷ率になる
ように調節されながら籾摺選別作業が行われる。このよ
うな籾摺ロ−ル9,9の間隙調節過程で、難脱ぷの品種
にあつては、籾摺ロ−ル9,9の間隙を閉調節しても設
定脱ぷ率になりにくいものがあり、このような場合で、
ロ−ル間隙センサ47からの検出情報が籾供給調節弁
(図示省略)の開閉度との関係で所定間隙に達すると、
ロ−ル間隙調節モ−タ36への閉鎖調節指令信号は中止
され、次いで、主軸プ−リ調節モ−タ46に回転数増加
調節指令信号が出力されて、主軸プ−リ43側の籾摺ロ
−ル9の回転数が増加し、ロ−ル間隙がそのままに保た
れた状態で、籾摺ロ−ル9,9の回転差を増加して脱ぷ
率の向上が図られ、玄米の砕米化防止,籾摺ロ−ル9,
9の早期摩耗及び偏摩耗を防止できる。なお、この実施
例のロ−ル間隙センサ47に替えて、負荷電流センサ
(図示省略)を関連的に構成し、負荷電流値が基準値以
内である場合には、ロ−ル間隙調節モ−タ36でロ−ル
間隙を開閉調節し、負荷電流値が基準値を越えると、ロ
−ル間隙調節モ−タ36での間隙調節を中止し、主軸プ
−リ調節モ−タ46に回転数増加調節指令信号が出力さ
れて、主軸プ−リ43側の籾摺ロ−ル9の回転数が増加
し、脱ぷ率を高める構成としてもよい。
【0017】次に、図11及び図12について説明す
る。籾摺ロ−ル9,9の間隙を、コントロ−ルボックス
53に設けられている脱ぷ率上スイッチ54及び脱ぷ率
下スイッチ55を操作し、ロ−ル間隙調節モ−タ36及
びロ−ル間隙調節手段35を手動調節できる構成とし、
また、籾摺ロ−ル9の主軸プ−リ43及び籾摺ロ−ル9
の副軸プ−リ44を伝動ベルト45で駆動すると共に、
主軸プ−リ43を割プ−リに構成して、主軸プ−リ調節
モ−タ46で割プ−リの間隔を調節できる構成とし、籾
摺ロ−ル9,9の間隙部にはロ−ル間隙センサ47を配
置した構成である。そして、籾摺ロ−ル駆動用の主モ−
タ26の負荷電流値を検出する負荷電流センサ27,ロ
−ル間隙センサ47等は、コントロ−ルボックス53内
の演算制御部(図示省略)に接続されており、また、演
算制御部(図示省略)からロ−ル間隙調節モ−タ36及
び主軸プ−リ調節モ−タ46に制御指令信号が出力され
る構成である。
【0018】次に、演算制御部(図示省略)の制御内容
について説明する。脱ぷ率上スイッチ54あるいは脱ぷ
率下スイッチ55を操作して、籾摺ロ−ルの間隙を調節
する際に、ロ−ル間隙センサ47の検出値と間隙基準値
とが比較されて検出値が間隙基準値とよりも狭く、且
つ、負荷電流センサ27の検出値が基準値以内である場
合には、演算制御部(図示省略)からロ−ル間隙調節モ
−タ36に閉指令信号が出力されて籾摺ロ−ル間隙が閉
調節され、また、ロ−ル間隙センサ47の検出値と間隙
基準値とが比較されて検出値が基準値よりも狭く、且
つ、負荷電流センサ27の検出値が基準値を超えている
場合には、演算制御部(図示省略)から主軸プ−リ調節
モ−タ46に回転数増加調節指令信号が出力されて、主
軸プ−リ43側の籾摺ロ−ル9の回転数が増加調節さ
れ、ロ−ル間隙がそのままに保たれた状態で、籾摺ロ−
ルの回転差を増加して脱ぷ率の向上が図られ、籾摺ロー
ル9,9への供給量に関連したロール間隙調節がされ、
玄米の砕米化防止,籾摺ロ−ルの早期摩耗及び偏摩耗を
防止できる。
【0019】次に、図13乃至図14について説明す
る。籾摺選別機の玄米揚穀機7から取り出される玄米を
公知の縦型穀粒選別機48に供給して、小米を選別除去
した後に玄米を取り出す構成とし、この縦型穀粒選別機
48からの玄米取出量及び屑米取出量を、玄米取出量セ
ンサ49及び屑米取出量センサ50で検出して演算制御
部28に入力する構成とし、また、ロ−ル間隙調節手段
35の移動量をロ−タリエンコ−ダ51で検出して演算
制御部28に入力する構成である。また、演算制御部2
8からの出力指令信号により、籾摺量,籾摺ロ−ル交換
時期の表示及び籾摺ロ−ル間隙の締め過ぎ表示がLCD
表示装置52にされる構成である。次に、演算制御部2
8の制御内容につき説明すると、縦型穀粒選別機48か
ら取り出された玄米取出量,屑米取出量及びロ−ル間隙
調節手段35の移動量がロ−タリエンコ−ダ51で検出
されて入力されると、玄米取出量がLCD表示装置52
に表示され、また、図14(3)に基づく脱ぷ率,屑米
率及び玄米取出量との関係から構成されている籾摺ロ−
ル交換基準線53と比較し、籾摺ロールの交換時期に到
達すると、演算制御部28からLCD表示装置52に
「籾摺ロ−ル交換時期の表示」がされ、また、図14
(2)の玄米取出量及びロ−ル間隙調節手段35の移動
量の関係からの締め過ぎ基準線54と比較されて、この
締め過ぎ基準線54より下方の状態であると、LCD表
示装置52に「籾摺ロ−ル締め過ぎ」のメッセイジ表示
がなされる。
【0020】次に、図1乃至図4の実施例の作用につい
て説明する。籾摺作業をする場合には、籾摺部1の籾ホ
ッパ8に籾を供給し、運転スイッチ34をONする。す
ると、籾は籾摺ロ−ル9,9で籾摺されて、摺落米は下
方の摺落米風選部2に流入し、比重の軽い籾殻は吸引排
塵機15,排塵筒16を経て機外に排出され、また、比
重の重い混合米は摺落米受樋14に落下選別され、次い
で、混合米は混合米揚穀機5で揚穀されて、分配樋20
及び分配ケース21を経て揺動選別板17,17,…に
供給される。このようにして供給された混合米は、横方
向斜上下の往復揺動により、粒形の大小,比重の大小,
摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は横
方向揺上側の玄米分布流域に偏流分布し、また、玄米に
比較して大きく比重の軽い籾米は横方向揺下側の籾分布
流域に偏流分布し、その中間部には分離されない籾と玄
米の混合米が偏流分布し、これらの穀粒は玄米仕切板2
2及び籾仕切板23で仕切られて選別される。
【0021】上述のように籾摺選別されるのであるが、
籾摺ロール9,9の間隙を脱ぷ率制御あるいは負荷電流
値制御で自動調節されながら籾摺されるのであり、その
際に、偏形センサ25からの検出情報で籾摺ロール9,
9の同心度が悪く偏形を検出すると、脱ぷ率制御あるい
は負荷電流値制御を中断し、籾供給調節モ−タ39に所
定量の供給量減少指令信号が出力されて、籾供給調節弁
31が減少調節され、籾摺ロ−ル9,9で負荷の減少し
た軽負荷で籾摺作業が行われ、徐々に偏摩耗の大径部分
が摩耗されて偏摩耗が解消され、次いで、偏形センサ2
5の検出情報が基準値以下になると、次いで、所定時間
(例えば、5分間)にわたり籾摺ロールの間隙調節をし
ない固定間隙状態で籾摺作業を継続し、籾摺ロ−ル9,
9の真円化を図った後に、前述の脱ぷ率制御あるいは負
荷制御に復帰するもので、籾摺ロール9,9の偏摩耗を
防止し、耐久性を向上させつつ、籾摺ロ−ル9,9の間
隙自動調節を図りながら籾摺作業を継続することができ
る。
【0022】
【発明の効果】籾摺ロール9,9の籾摺作業中に、籾摺
ロール9,9の間隙を脱ぷ率制御あるいは負荷電流制御
で自動調節しながら籾摺をする際に、偏形センサ25か
らの検出情報で籾摺ロール9,9の偏形が検出される
と、籾摺ロール間隙の自動調節制御を中止し、籾摺ロー
ル9,9の間隙を固定状態にして籾摺作業がなされる。
従って、偏摩耗の悪化を防止し、籾摺ロール9,9の耐
久性を向上させつつ籾摺作業の継続を図ることが可能に
なる。加えて、籾摺ロール9,9の間隙を固定状態にし
て行なう上記籾摺運転による真円化を図った後には、再
び間隙調節制御に自動復帰させるものであるから、籾摺
ロール9,9の間隙自動調節が図れ、所望脱ぷ状態の作
業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の切断側面図
【図2】要部の切断側面図
【図3】ブロック図
【図4】フローチャート
【図5】フローチャート
【図6】フローチャート
【図7】側面図
【図8】フローチャート
【図9】切断側面図
【図10】フローチャート
【図11】切断側面図
【図12】フローチャート
【図13】側面図
【図14】ブロック図およびグラフ
【符号の説明】
1 籾摺部 2 摺落米風選部 3 揺動選別装置 4 揚穀搬送部 5 混合米揚穀機 6 籾揚穀機 7 玄米揚穀機 8 籾ホッパ 9 籾摺ロ−ル 10 籾摺室 11 摺落米風選箱体 12 摺落米風選路 13 粃米受樋 14 摺落米受樋 15 吸引排塵機 16 排塵筒 17 揺動選別板 18 揺動アーム 19 揺動装置 20 分配樋 21 分配ケース 22 玄米仕切板 23 籾仕切板 24 脱ぷ率センサ 25 偏形センサ 26 主モータ 27 負荷電流センサ 28 演算制御部 29 脱ぷ率設定スイッチ 31 籾供給調節弁 32 籾供給弁開度センサ 33 供給量設定スイッチ 34 運転スイッチ 35 ロール間隙調節手段 36 ロール間隙調節モータ 37 籾シャッタ 38 籾シャッタ開閉調節モータ 39 籾供給調節モ−タ 40 ロール切削装置 40a ロ−ル位置検出センサ 41a,41b 移動調節モータ 42a,42b 移動調節手段 43 主軸プーリ 44 副軸プーリ 45 伝動ベルト 46 主軸プーリ調節モータ 47 ロール間隙センサ 48 縦型穀粒選別機 49 玄米取出量センサ 50 屑米取出量センサ 51 ロータリエンコーダ 52 LCD表示装置 53 籾摺ロール交換基準線 54 締め過ぎ基準線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−118843(JP,A) 特開 平5−212303(JP,A) 実開 昭62−140942(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02B 1/00 - 7/02 109

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱ぷ率センサ24の検出脱ぷ率あるいは
    籾摺ロール駆動用モータ26の検出負荷電流値に基づき
    籾摺ロール9,9の間隙を自動調節制御する籾摺装置に
    おいて、籾摺ロール9,9の近傍に偏形センサ25を設
    けて、該偏形センサ25の所定値の偏形検出関連し
    て、前記の籾摺ロール間隙の自動調節制御を中止し、籾
    摺ロールの間隙を固定状態にして所定の籾摺作業を継続
    し、当該継続運転後間隙調節制御に復帰させる構成とし
    た籾摺ロールの間隙調節装置
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