JP4419033B2 - 包装用フィルム切断機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ぶどう、いちご等の果物を合成樹脂容器に収容して、該容器の上方開放部をフィルムで包装する際に、ロール状の長尺のフィルムを所定の長さで自動的に切断する包装用フィルム切断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
園芸農家においては、例えば、ぶどう、いちご等の果物を出荷する際、収穫したこれらの果物を合成樹脂容器に収納し、該容器の上方開放部をフィルムで包装することが行われている。
【0003】
このような包装作業に用いるフィルムは、予めロール巻きされた長尺のフィルムを所定の長さに切断して用いる。図6に示すように、フィルム2の裏側には両端付近に沿って予め接着剤2b、2bが施されていて、作業者は、果物を収容した合成樹脂容器Dの上方開放部を切断したフィルム2cで覆って、接着剤2b、2bが設けられた部分を容器Dの両側面に付着する。
【0004】
このような作業においては、迅速な手作業が要求される。ところが、長尺のフィルムを所定の長さに切断する作業はやっかいであり、この作業をカッターで行うと、切断部分から余計な切り裂きが発生することが多く、またカッターの使用は迅速な作業に特に危険となる。
【0005】
また、フィルムはロール巻きされた状態で市販されており、切断位置を所定ピッチでマーキングしているものもあるが、農家の作業場等の暗がりで年配者が作業する際に、このマーキングが見ずらいという不都合があった。
【0006】
従って、フィルムの切断作業は、切断装置によって行うのがよいが、従来の切断装置は大掛かりな機構を有しており、農家で使用するにはコストが高くなるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、例えば、ぶどう、いちご等の果物を合成樹脂容器に収容して、該容器の上方開放部をフィルムで包装する際に、ロール巻き長尺のフィルムを所定の長さで自動的に切断する装置を簡単な構造で構成し、しかも切断部分から破れにくくして、迅速な包装作業に資するようにした包装用フィルム切断機に関するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明における請求項1の包装用フィルム切断機は、筺体内にロール状フィルムを回動自在に支持する2本のフィルムローラが設けられ、該フィルムローラと前記筺体に設けられた開口部との間にモータによって回転駆動される送りローラが設けられ、該送りローラの上方に設けられた押えローラと前記送りローラとの間に挟んだ前記フィルムを前記送りローラの回転によって前記開口部の方向に送り出す一方、前記フィルムローラと前記送りローラとの間には前記フィルムに施されたマーキングを読み取って前記モータに停止信号を送るセンサが設けられ、前記開口部の上端付近には電熱ヒータを内蔵した幅広のカッタが設けられ、さらに該カッタと前記送りローラとの間に回動自在に設けられたウェイトプレートが自重で垂下可能に設けられ、前記送りローラから前記筺体の開口部に送り出されたフィルムを前記カッタに接触するように引き出した際に前記フィルムの面で前記ウェイトプレートが上方へ回動することによって該ウェイトプレートの上方回動側に設けられたスイッチがONされて前記モータに駆動信号が送られる一方、前記カッタに接触した前記フィルムが該接触箇所で切断されるようにした包装用フィルム切断機において、前記カッタは前記筺体の開口部に回動自在に枢支された可動片の上端に固設され、該可動片の下端にはローラが設けられると共に該可動片は前記フィルムの送出しを妨げない下方向にバネで付勢され、前記フィルムを前記筺体の開口部から引き出したときに前記ローラが前記フィルムを前記バネの付勢力の方向に引張りながら案内するようにしたことを特徴とする
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0018】
(実施例1)
本発明の実施例1について図1〜図6を参照しながら説明する。
【0019】
図1に示すように、筺体1は上方が開放されると共に、蝶番3aで開閉自在に設けられた蓋3が取り付けられている。
【0020】
また、筺体1の上端には蓋3の開閉によってON・OFFされる安全スイッチ4が設けられている。この安全スイッチ4は、図1に示すように、蓋3を開けたとき、安全スイッチ4がOFFにされてモータ6等の電源を切断するようにした安全装置として機能する。また、図2に示すように、蓋3を閉じたとき、安全スイッチ4がONにされてモータ6等が通電状態となる。
【0021】
筺体1の底部付近には、ロール状フィルム2を回動自在に支持する2本のフィルムローラ5a、5bが筺体1の両側間に平行に設けられている。これらのフィルムローラ5a、5bは、図2に示すように、ロール状フィルム2のロール部Rの底部二か所を2本のローラ5a、5bで支持する間隔に設けられ、フィルムローラ5a、5bの自在な回動によってロール部Rを定位置に保った状態でフィルム2の端部を引き出すことができる。
【0022】
さらに、フィルムローラ5a、5bの少なくとも一本のローラ(図面においてはフィルムローラ5a)の外周には、フィルムローラ5a、5bに載置したロール状フィルム2を両側から挟んで該ロール状フィルム2の設置位置を不動にするためのリング7、7が挿着されている。これらのリング7、7はゴム製により作成することにより、フィルムローラ5a、5bに対して密着状に挿着され、フィルムローラ5a、5bの幅に応じて移動させることができる。
【0023】
また、図2に示すように、筺体1のフィルム送出し方向には開口部8が設けられている。この開口部8の上端は内方に斜傾して、その内側に沿って後述するカッタ9を固定している。
【0024】
この開口部8とフィルムローラ5a、5bとの間にはモータ6によって回転駆動される送りローラ10が設けられている。この送りローラ10の一側の軸端10aは、筺体1の開口部8付近の内側面に固設されたギア収納用ボックス11の内側板に軸支されると共にボックス11内に収納された減速ギア12を介して筺体1の底部付近に固設されたモータ6の回転軸に接続されている。また、送りローラ10の他側の軸端10bはギアボックス11の反対側に固設されたローラ受板13に回動自在に軸支されている。
【0025】
また、送りローラ10の外周には複数のゴム輪14、14…が挿着されている。これらゴム輪14は、外周に送給されたフィルム2を滑りのないように密着して送り出す効果を有する。
【0026】
さらには、図1に示すように、フィルム2の両側付近に沿って接着剤2bが施された場合、両側最外側のゴム輪14、14をフィルム2の両側の接着剤2b、2bの幅よりも狭く設定しておけば、該フィルム2の両側の接着剤2b、2bが両側最外側のゴム輪14、14の外側に位置して送りローラ10の外周に接触しないようにすることができる。
【0027】
また、送りローラ10の上方には押えローラ18が設けられている。この押えローラ18は、ボックス11とローラ受板13に切開された縦溝15に両端の支軸18a、18bを落とし込んで取り出し自在にすると共に、送りローラ10のゴム輪14の外周に当接した状態で回動自在としている。この押えローラ18によって送りローラ10の複数のゴム輪14、14…に対してフィルム2を押さえ付けてゴム輪14、14…との密着性を向上し、フィルム2の平面を保った状態で滑りを防止して確実に送り出すようにしている。
【0028】
さらに、送りローラ10の外周から筺体1の開口部8の下方にかけてフィルム2の巻き込みを防止する巻込み防止板16が設けられている。この巻込み防止板16は、図3に示すように上部が凹凸状に形成され、上方の凸面16a、16a…がゴム輪14、14…の間に介挿されて、送りローラ10の外周一部に沿って掛止されている。
【0029】
フィルムローラ5aと送りローラ10との間には、フィルム2に施されたマーキング2aを読み取ってモータ6に停止信号を送るセンサ17が設けられている。このセンサ17には、光センサの発信部17aと受信部17bとが設けられ、発信部17aから発せられた光がフィルム2のマーキング2aによって妨げられたとき、該マーキング2aの通過を検知して、モータ6に停止信号を送る。
【0030】
このようにセンサ17からモータ停止信号が送られたとき、直ちにモータ6を停止して、フィルム2の送出し移動を停止することができる。この場合、上記のセンサ17をフィルム2の送り方向に沿って移動及び所望位置で固定自在とすることにより、モータ6の停止タイミングを可変にすることができ、フィルム2の切断長さを調整可能とすることができる。このために、筺体1のセンサ17を取り付ける面にはフィルム2の送り方向に沿った傾斜を有する長孔23が設けられ、センサ17の支持板17cが長孔23に沿って蝶ネジ20によって固定する構成としてある。
【0031】
さらに、本実施例においては、センサ17によってフィルム2のマーキング2aを読取った時から不図示のタイマーによって所定時間後にモータ6を停止するようにしてもよい。この場合、タイマーの設定によって、モータ6の停止タイミングを可変にすることができるため、上記のようにセンサ17を移動し得る構成としなくてもフィルム2の切断長さを調整可能にすることができる。
【0032】
また、図2に示すように、開口部8の上端付近には電熱ヒータを内蔵したカッタ9が下方に突出状態に固設されている。このカッタ9は、図2に示すように、筺体1の開口部8の上端斜傾面8aに沿って筺体1の側面にネジで固定された支持プレート24を介して固定され、カッタ9の傾斜した下方が開口部8の斜傾面8aから突出した状態にされている。また、カッタ9の下端部は折り返されて、その内部に沿って電熱ヒータ線22を内蔵している。このカッタ9の幅は、フィルム2の幅よりも広くすることにより、フィルム2を一時に熱切断することが可能である。このような熱による切断は、その切断線に沿って溶融部分を形成するため、カッターで切断した時のような切り裂き部分が生じにくい。
【0033】
さらに、カッタ9と送りローラ10との間にはウェイトプレート19が設けられている。このウェイトプレート19は、図3に示すように、凹形を横長にした形状としてフィルム2の幅よりも広い形状を有し、このウェイトプレート19の両端の上部突出片19a、19aが押えローラ18の両側支軸18a、18bに回動自在に係止され、図2に示すように通常は自重で垂下状態にされている。
【0034】
さらに、ウェイトプレート19の上方回動側にはスイッチ21のスイッチ片21aが設けられている。なお、図5に示すように、ウェイトプレート19はその垂下状態の下端部が送りローラ10のゴム輪14の外周とカッタ9の下端部とを結ぶ線Lよりもやや下方に突出する位置に設けられている。
【0035】
以上のような構成において、本実施例の包装用フィルム切断機にロール状フィルム2をセッティングするには、図1に示すように、蓋3を開けて安全スイッチ4をOFFの状態にし、図2に示すように、フィルムローラ5a、5b間に載置したロール状フィルム2のロール部Rからフィルム2を引き出し、フィルムロール5aの下方からセンサ17の発信部17aと受信部17bとの間を通過させた後、送りローラ10のゴム輪の外周に上部から掛けて開口部8からフィルムの端部を出しておく。
【0036】
また、本実施例の包装用フィルム切断機の作動について説明すると、不図示の電源スイッチをONすることにより、カッタ9の電熱ヒータ線22に電流が流されるとカッタ9が昇温され、また、モータ6が駆動されて送りローラ10が回転されることによって、フィルム2の送出しを開始する。そして、センサ17がフィルム2のマーキング2aを読み取った時点でモータ6が停止されると、フィルム2が開口部8から所定長さだけ送り出された状態で停止する。
【0037】
この状態で、作業者がフィルム2の端部を手で持って、図4に示すように、カッタ9に接触するように引き出すと、フィルム2の面でウェイトプレート19が上方へ押し上げられて回動することにより、該ウェイトプレート19の上方回動側に設けられたスイッチ21のスイッチ片21aが押されて該スイッチ21がONされ、モータ6に駆動信号が送られ、再びフィルム2が送り出される。一方、この動作と略同時に、カッタ9に接触したフィルム2が該接触箇所で切断されて、作業者の包装作業に提供される。
【0038】
また、フィルム2がカッタ9に切断される際、フィルム2の端部は熱溶着によってカッタ9に付着するおそれがあるが、図4に示すように、フィルム2が切断された後、上方に回動したウェイトプレート19が垂下方向に復帰するとき、このウェイトプレート19の自重及びスイッチ片21aのバネ復帰力によってカッタ9に付着したフィルム2の面を押し出してカッタ9から離脱させることができる。
【0039】
それ以降は、再び上記の動作を繰り返すことによって、連続的に所定長さに切断されたフィルム2cを得ることができる。
【0040】
なお、上記の説明において、接着剤2b、2bが施されたフィルム2について説明してあるが、本発明装置は、このように接着剤を施していないフィルムの切断にも同様に使用できる。
【0041】
(実施例2)
本発明の実施例2について図7〜図9を参照しながら説明する。
【0042】
上記実施例のカッタ9が筺体1に固設されているのに対して、本実施例のカッタ9は、図7に示すように、筺体1の開口部8に回動自在に枢支された可動片30の上端に固設され、該可動片30の下端にはローラ31が設けられると共に該可動片30はフィルム2の送出しを妨げない下方向にバネ32で付勢され、フィルム2を筺体1の開口部8から引き出したときにローラ31がフィルム2をバネ32の付勢力の方向に引張りながら案内するようにしたものであり、その他の装置の構成は上記の実施例と同様である。
【0043】
本実施例装置がこのように構成された前提には、上記実施例の装置において、カッタ9が筺体1に固設されているため、装置の設置場所が高いか低いか、または作業者の背の高さ等によってフィルム2の引張り角度が相違する場合があること、フィルム2を引張る力が作業者によって相違すること、フィルム2の材質または厚さが相違すること等によって、フィルム2の送出しにたるみが生じたり、このために切断位置が不均一になったり、またフィルム2にシワが生じたりするという改善すべき点が生じていたためである。
【0044】
ここで、本実施例の構成についてより詳細に述べると、カッタ9は筺体1の開口部8の両側面に回動自在にピン30aで枢支された可動片30の上端にネジ等で固設してあり、カッタ9を上記実施例のようにフィルム2の全幅よりもやや広く張り渡した状態でその端部(電熱ヒータ線22が設けられた側)をフィルム2の送出し方向に向けて突出した状態としている。
【0045】
また、両側の可動片30の間にはピン31aで枢支されたローラ31が回動自在に設けられ、このピン31aの両端にバネ32の一端を係止すると共に夫々のバネ32の他端を筺体1の両側であって巻込み防止板16からやや離間した位置に設けられた固定ピン34に係止して、ローラ31と巻込み防止板16との間にフィルム2を送り出す余地を設けた状態で可動片30を下方向に付勢した構成としている。
【0046】
このような構成において、図7に示すようにフィルム2が開口部8から所定長さだけ送り出された状態からフィルム2の端部を手で引き出すと、図8に示すように可動片30がバネ32の引張力に抗してフィルム2の引出し方向に傾倒しながらフィルム2を可動片30のローラ31の回動によって案内しつつ送り出す。このとき、フィルム2はローラ10のゴム輪14と押えローラ18とに挟持された状態で可動片30のローラ31に案内されるが、ローラ31は常にフィルム2の引張方向の反対側にバネ32で付勢されているため、フィルム2は常に引張られた状態で昇温されたカッタ9に接触して切断される。
【0047】
一方、フィルム2の面でウェイトプレート19が上方へ押し上げられて回動することにより、該ウェイトプレート19の上方回動側に設けられたスイッチ21のスイッチ片21aが押されて該スイッチ21がONされ、モータ6に駆動信号が送られることにより、再びフィルム2が送り出されて次の作業のための待機状態となる。
【0048】
さらに、上記のようにスイッチ21がONされるのと同時に、昇熱したカッタ9に接触したフィルム2が該接触箇所で切断されると、可動片30はバネ32の引張力によって巻込み防止板16の上方にフィルム2を送り出す余地を残した図7の状態に復帰する。
【0049】
また、図9に示すように、フィルム2が切断されると(図9において2cは切断されたフィルムを示す)、上方に回動していたウェイトプレート19が垂下方向に復帰してこのウェイトプレート19の自重及びスイッチ片21aのバネ復帰力によってカッタ9に付着したフィルム2の面を押し出してカッタ9から離脱させることができる。
【0050】
従って、上記のような本実施例の包装用フィルム切断機によれば、フィルム2は常に張った状態で昇熱したカッタ9に接触するため、フィルム2が薄い場合でも、またフィルム2が厚い場合でもフィルム2の切断箇所は直線を有し、また切断線が不揃いになりにくく、二重切りや斜めの切断線が生じるという不都合も解消されるものである。
【0051】
(実施例3)
本発明の実施例3について図10〜図12を参照しながら説明する。
【0052】
この実施例の構成は、図10または図11に示すように、上記の包装用フィルム切断機における送りローラ10の外周に設けられた複数のゴム輪14、14…のうち、両端のゴム輪14a、14aの外周に滑り部材35、35が設けられて成るもので、これらのゴム輪14a、14aの外周がフィルム2の両側に設けられた接着剤2b、2bに接触するように位置合わせされている。
【0053】
このような構成において、夫々のゴム輪14、14…は送りローラ10の外周に密着された状態で取り付けられているが、送りローラ10に沿って取り付け位置をずらすことによって移動することができ、これによって両端のゴム輪14a、14aをフィルム2の両側の接着剤2b、2bの位置に移動することが可能である。
【0054】
また、両側のゴム輪14a、14aの外周に設けられた滑り部材35、35は夫々のゴム輪14a、14aの外周に滑り性を有する合成樹脂等を固定して成るもので、押えローラ18による圧接時には、フィルム2の両側の接着剤2b、2bがゴム輪14a、14aの外周の滑り部材35、35に圧接されて多少の粘着性を発揮することによってフィルム2を両端のゴム輪14a、14aの位置で張った状態に保持することができる。
【0055】
さらに、フィルム2が押えローラ18による圧接状態から解放されて開口部8(図12参照)の方向に送られる状態になると、フィルム2の両側の接着剤2b、2bはゴム輪14a、14aの外周の滑り部材35、35から容易に離脱してカッタ9による切断を行うことが可能となる。
【0056】
なお、本実施例装置がこのように構成された前提には、次のような事情があった。即ち、実施例1または2の装置においては、フィルム2の送り動作を円滑に行うために、両端のゴム輪14a、14aがフィルム2の両側の接着剤2b、2bに接触しないように位置合せされていたのであるが、カッタ9による切断作業の時点でフィルム2の引張り具合に不均等が生じたとき、フィルム2が斜めに切断されたり、皺が寄ったりするという不都合が生じていたのである。
【0057】
本実施例においては、このような不都合を解消するために上記の構成がなされたものであり、外周に滑り部材2b、2bが設けられた両端のゴム輪14a、14aがフィルム2の両側の接着剤2b、2bに接触しつつ送られることにより、カッタ9による切断の直前位置にてフィルム2を両側に張った状態に保持することができ、フィルム2の引張り具合に不均等が生じたときでも、フィルム2が送り方向に対して直角且つ直線状に切断されるものである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の包装用フィルム切断機は、ロール巻きフィルムをモータによって駆動することにより自動的に送り出され、またフィルムに施されたマーキングをセンサで読取ることにより、フィルムの送出しを停止すると共に、この停止位置で作業者が開口部から出されたフィルムをカッタに当てることにより、電熱ヒータを内蔵したカッタで熱的にフィルムを切断し、同時にウェイトプレートの回動によってONされたスイッチの起動によってモータが自動的に作動され、次の切断作業の待機状態となる。
【0059】
従って、本装置は、作業者が開口部の付近にフィルム包装すべき容器を設置し、必要に応じて作業者がフィルムをカッターに当てるだけで、連続的に切断されたフィルムを得て容器の包装作業に供することができる。
【0060】
また、送りローラの外周に複数のゴム輪を設けたことにより、両側付近に沿って接着剤が施されたフィルムを切断する場合、ゴム輪の最外端をフィルムの両側の接着剤よりも幅狭に設定することにより、該フィルムの接着剤がゴム輪及び送りローラの外周に接触しないようにすることができる。
【0061】
また、フィルムのマーキングを読み取るセンサをフィルムの送り方向に沿って移動及び固定自在とすることにより、モータの停止タイミングを可変にしてフィルムの切断長さを調整可能にすることができる。
【0062】
また、カッタをバネで付勢された回動可能な可動片の上端に固設すると共に該可動片の下端にローラが設けられると共に該可動片はフィルムの送出しを妨げない下方向にバネで付勢されているため、フィルムは常に張られた状態でカッタに接触して切断される。従って、フィルムが薄い場合でも、また厚い場合でも、フィルムの切断箇所は直線を有し、切断線が不揃いになりにくく、二重切りや斜めの切断線が生じるという不都合も解消される。
【0063】
さらに、送りローラの外周に設けられた複数のゴム輪のうち両端のゴム輪の外周に滑り部材を設け、これらの両端のゴム輪をフィルムの両側の接着剤に接触するように位置合わせしたことにより、カッタによる切断の直前の位置にてフィルムを両側に張った状態に保持することが可能となり、フィルムの引張り具合に不均等が生じたときでも、フィルムが送り方向に対して直角且つ直線状態に切断されるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機の蓋を開放した状態の内部を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機の内部の側面図である。
【図3】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機の開口部側の内部を示す側方図である。
【図4】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機において、フィルムをカッタに当てた状態を示す部分側方図である。
【図5】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機において、フィルムが切断された直後の状態を示す部分側方図である。
【図6】本発明の実施例1における包装用フィルム切断機において、切断されたフィルムで容器の上方開放部を包装している状況を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例2における包装用フィルム切断機の内部の側面図である。
【図8】図7の状態における開口部からフィルムを引き出した状態を示す筺体内の側面図である。
【図9】図8の状態からカッタによってフィルムが切断された状態を示す筺体内の側面図である。
【図10】本発明の実施例3における包装用フィルム切断機の蓋を開放した内部の状態を示す全体斜視図である。
【図11】本発明の実施例3における包装用フィルム切断機の開口部側の内部を示す側面図である。
【図12】本発明の実施例3における包装用フィルム切断機の内部の側方図である。
【符号の説明】
1…筺体
2…フィルム
2a…マーキング
2b…接着剤
3…蓋
4…安全スイッチ
5a、5b…フィルムローラ
6…モータ
7…リング
8…開口部
9…カッタ
10…送りローラ
11…ボックス
12…減速ギア
13…ローラ受板
14…ゴム輪
15…縦溝
16…巻込み防止板
17…センサ
17a…発信部
17b…受信部
18…押えローラ
18a、18b…支軸
19…ウェイトプレート
20…蝶ネジ
21…スイッチ
22…電熱ヒータ線
23…長孔
30…可動片
31…ローラ
32…バネ
35…滑り部材

Claims (1)

  1. 筺体内にロール状フィルムを回動自在に支持する2本のフィルムローラが設けられ、該フィルムローラと前記筺体に設けられた開口部との間にモータによって回転駆動される送りローラが設けられ、該送りローラの上方に設けられた押えローラと前記送りローラとの間に挟んだ前記フィルムを前記送りローラの回転によって前記開口部の方向に送り出す一方、前記フィルムローラと前記送りローラとの間には前記フィルムに施されたマーキングを読み取って前記モータに停止信号を送るセンサが設けられ、前記開口部の上端付近には電熱ヒータを内蔵した幅広のカッタが設けられ、さらに該カッタと前記送りローラとの間に回動自在に設けられたウェイトプレートが自重で垂下可能に設けられ、前記送りローラから前記筺体の開口部に送り出されたフィルムを前記カッタに接触するように引き出した際に前記フィルムの面で前記ウェイトプレートが上方へ回動することによって該ウェイトプレートの上方回動側に設けられたスイッチがONされて前記モータに駆動信号が送られる一方、前記カッタに接触した前記フィルムが該接触箇所で切断されるようにした包装用フィルム切断機において、
    前記カッタは前記筺体の開口部に回動自在に枢支された可動片の上端に固設され、該可動片の下端にはローラが設けられると共に該可動片は前記フィルムの送出しを妨げない下方向にバネで付勢され、前記フィルムを前記筺体の開口部から引き出したときに前記ローラが前記フィルムを前記バネの付勢力の方向に引張りながら案内するようにしたことを特徴とする包装用フィルム切断機。
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