JP4410018B2 - 仮撚加工糸及びその製造方法並びにその織編物 - Google Patents

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本発明は、凹凸や光沢色調変化によるナチュラルな斑感、及びフクラミ感、ソフト感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを織編物に付与可能であり、かつ、糸形態安定性の良好な仮撚加工糸及びその製造方法並びにその織編物に関する。
従来、斑感及びハリ・コシ感、ソフト感の風合いを織編物に付与可能な加工糸として先撚と同方向に仮撚加工を施した先撚仮撚糸が広く利用されている。しかし、先撚仮撚糸を構成する撚抜け実撚部と仮撚捲縮部の見掛け構造差が比較的小さいため、凹凸や光沢色調変化による斑感効果がやや弱く、またフクラミ感も不十分なものであった。
これに対して波状捲縮を呈する実撚部と螺旋状捲縮を呈する実撚部とを糸の長手方向に交互に形成させた加工糸が提案されている(例えば特許文献1参照)。該加工糸は、織編物に変化に富んだ凹凸、斑感やフクラミ感を付与するとともに実撚部を有することからハリ・コシ感の付与も期待できるものである。しかし基本的にSZ交互撚構造を形成していることから張力が負荷されることで糸形態が変化しやすく斑感効果や風合いが損なわれるため、後工程上の取扱い性が難しいという問題を有していた。
一方、2本以上のSZ交互撚糸を引揃えてSZ交互撚の上撚(いわゆる諸撚形態)を形成させたSZ交互撚セルフツイスト糸が提案されている(例えば特許文献2及び特許文献3参照)。該SZ交互撚セルフツイスト糸は凹凸や、光沢色調変化による斑感、及びフクラミ感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを織編物に付与可能であるとともに糸形態安定性も良好なものであるが、基本的な糸形態構成はS撚またはZ撚の上撚部分と上撚形成のない部分からなるものであり、2種の構造差で斑感を発現させていることからナチュラルな斑感にはやや不十分なものであった。
特開2002−242035号公報 特開平2−259134号公報 特開2003−96634号公報
本発明は、凹凸や光沢色調変化によるナチュラルな斑感、及びフクラミ感、ソフト感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを織編物に付与することが可能であり、かつ、糸形態安定性の良好な仮撚加工糸及びその製造方法を提供し、また、本発明の仮撚加工糸を含む織編物を提供することにある。
本発明は、一定の撚り方向で撚数が変動している実撚部と捲縮部とがランダムな長さで形成された少なくとも2本の熱可塑性マルチフィラメント糸で構成され、同位相で、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が撚り合わされることなく引き揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部おを糸の長手方向に各々ランダムな長さで有し、かつ、融着部分が存在しないことを特徴とする仮撚加工糸にある。
更に本発明は、熱可塑性マルチフィラメント糸からなる少なくとも2本の撚糸を用い、各々の撚糸に同時に間欠流体旋回流処理を施し、一定の撚り方向で撚数を変動した実撚部と捲縮部とをランダムな長さで形成させた後、引揃えて仮撚加撚領域に供給して仮撚加工を施すことを特徴とする仮撚加工糸の製造方法にある。
また本発明は、上記の仮撚り加工糸を含む織編物にある。

本発明は、実撚部を有する仮撚加工糸において、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が合撚されることなく引揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを糸長手方向に各々ランダムな長さで形成させることで、凹凸や光沢色調変化によるナチュラルな斑感、及びフクラミ感、ソフト感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを織編物に付与することが可能であり、かつ、糸の形態安定性が良好で、従来技術では得られなかった仮撚加工糸及びその製造方法並びにその織編物を提供するものであり、衣料用分野に与える価値は大である。
本発明の仮撚加工糸は一定の撚り方向で撚数が変動している実撚部と捲縮部とを有する少なくとも2本の熱可塑性マルチフィラメント糸で構成されることが必要である。
本発明の仮撚加工糸を構成する熱可塑性マルチフィラメント糸の実撚部は、一定の撚り方向で撚数が変動しているとともに顕在トルクの変動を有している。したがって、実撚部同士が引揃えられると、顕在トルクが大の部分はセルフツイストを形成して諸撚部となり、顕在トルクが小の部分は合撚されることなく引揃えられた引揃え部となる。一方、本発明の仮撚加工糸を構成する熱可塑性マルチフィラメント糸の捲縮部も顕在トルクを有しており、捲縮部同士も引揃えられるとセルフツイストを発生して合撚部となる。
本発明の仮撚加工糸を構成する熱可塑性マルチフィラメント糸は特に限定されるものではなく、ポリエステル繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリアミド繊維及び半合成繊維であるトリアセテート繊維等の熱可塑性マルチフィラメント糸を用いることができる。また、構成するマルチフィラメントの断面形状、全繊度、繊度斑、染色特性等も特に限定されるものではなく、更に熱可塑性フィラメント糸には本発明の目的を逸脱しない範囲で各種添加物等を含ませることも可能である。
本発明の仮撚加工糸は、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が合撚されることなく引揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを糸長手方向に各々ランダムな長さで有することが重要である。すなわち、諸撚部と引揃え部と合撚部という全く異なる3種類の構造を糸の長手方向に各々ランダムな長さで有することにより、凹凸や光沢色調変化によるナチュラルな斑感を得ることが可能となる。また、熱可塑性マルチフィラメント糸の実撚部で構成された諸撚部と引揃え部を有することでハリ・コシ感を織編物に付与することが可能となり、かつ、捲縮部で構成された合撚部を有することによってソフト感を織編物に付与することが可能となる。更に諸撚部を有することで糸条全体の凹凸形状が顕著になりフクラミ感が得られる。
更に、本発明の仮撚加工糸には融着部分が存在しないことが上述の諸性能を発揮する上で重要な要件となっている。融着部分が存在すると織編物の風合いが硬くていわゆるジャリついたものとなり、織編物の品位が低下する。なお、ここで融着部分が存在しないとは、仮撚加工糸の任意の断面を光学顕微鏡等で観察したときに構成フィラメント同士が溶融接着していない状態をいう。
次に本発明の仮撚加工糸の製造方法を述べる。
前記の熱可塑性マルチフィラメント糸からなる少なくとも2本の撚糸を用い、各々の撚糸に同時に間欠流体旋回流処理を施し、一定の撚り方向で撚数変動した実撚部と無撚部とをランダムな長さで形成させ、該実撚部同士及び該無撚部同士を各々同位相で引揃えて仮撚加撚領域に供給して仮撚加工を施すことが必要である。
熱可塑性マルチフィラメント糸からなる少なくとも2本の各々の撚糸に間欠流体旋回流処理を施すと、該撚糸の糸長手方向に加撚効果と解撚効果とが交互に付与され、一定の撚り方向で撚数変動した実撚部と無撚部とがランダムな長さで形成された熱可塑性マルチフィラメント糸を得ることができる。また、各々の撚糸に同時に間欠流体旋回流処理を施すことによって同位相の糸形態を有する熱可塑性マルチフィラメント糸を得ることが可能となる。
次いで、一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部とをランダムな長さで形成させた熱可塑性マルチフィラメント糸の実撚部同士及び無撚部同士を同位相に引揃える。その結果、加撚効果が付与された比較的撚数の高い実撚部は、顕在トルクが大きいためセルフツイストが発生して諸撚部が形成され、加撚効果の付与と解撚効果の付与が切り替わる部分では顕在トルクが小さいためにセルフツイストが発生せずに引揃え部が形成される。一方無撚部は撚糸を解撚した部分であり顕在トルクが大きいためにセルフツイストが発生して合撚部を形成する。
上述のように引揃えられた熱可塑性マルチフィラメント糸を更に仮撚加撚領域に供給して仮撚加工を施すことによって本発明の仮撚加工糸を得ることができる。
本発明の仮撚加工糸の製造方法の一例を添付の図1を用いて説明する。
熱可塑性マルチフィラメント糸からなる撚糸1、2を各々マグネットテンサーやリングテンサー等の予備張力調整装置3、4を経て間欠流体旋回流処理装置5、6を通過させる。この際、流体旋回流によって熱可塑性マルチフィラメント糸からなる撚糸1、2は、夫々に間欠的に撚効果が付与されることによって一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部がランダムな長さで形成する。次いで供給ローラー8の直前に設けられた引揃えガイド7で1本に引揃えて撚糸1、2に夫々形成された実撚部同士及び無撚部同士を同位相にして供給ローラー8を経て仮撚加撚域に供給する。第1ヒーター9内で加撚及び加熱セットされて、仮撚スピンドル10を通過後直ちに解撚する。次いでデリベリーローラー11を通過後に巻き取り部13で巻き取られる。なお、一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部とがランダムな長さで形成された撚糸を同位相に引揃えるために、各々の撚糸1、2が通過する予備張力調整装置3、4と引揃えガイド7までの距離、並びに間欠流体旋回流処理装置5、6の相対的な位置を等しくし、かつ、同時に同条件で間欠流体旋回流処理を施す。
また、本発明の仮撚加工糸の顕在トルク軽減等を行うために、デリベリーローラー11と第2デリベリーローラー13の間で第2ヒーター12を用いて熱セット処理を行ってもよい。また、熱可塑性マルチフィラメント糸からなる撚糸は、1、2の2本に限らず3本またはそれ以上であってもよい。
間欠流体旋回流処理装置は特に限定されるものではなく、例えばエアー旋回流ノズルと電磁弁と信号制御装置などを組合せた装置を用いることができる。
間欠流体旋回流処理装置の制御方法は、電気式、空気式等のいかなる方法でもよい。また流体旋回流の発生条件に関しても、例えば流体の噴射・停止時間を任意に設定することによって一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部を任意の長さで設定(調整)することが可能である。更に流体の圧力や流量、並びに間欠流体旋回流処理時の糸張力条件により実撚形態部の実撚数の変動を変更することも可能である。
本発明の仮撚加工糸の製造方法において、間欠流体旋回流処理による効果や、加工安定性を考慮すると、熱可塑性マルチフィラメント糸からなる撚糸の撚数は500×Da-1/2T/m以上10300×Da-1/2T/m以下が好ましく、1200×Da-1/2T/m以上7800×Da-1/2T/mがより好ましい。
本発明の仮撚加工糸を含む織編物は、その混率並びに織編物組織を目的の風合いや製品外観が得られる範囲で決定すればよい。また、本発明の仮撚加工糸単独からなる織編物または本発明の仮撚加工糸を織編物の一部に用いた交織物、交編物でもよい。
なお、本発明の仮撚加工糸は撚糸に加工して織編物に用いてもよい。該撚糸とは、例えば本発明の仮撚加工糸単独の撚糸や、本発明の仮撚加工糸を複数本撚り合わせた合撚糸、または本発明の仮撚加工糸と他繊維との合撚糸である。他繊維との合撚糸の場合には本発明の仮撚加工糸の特徴とともに他繊維の特徴を併せもつことが可能となる。更に本発明の仮撚加工糸を撚糸に加工して織編物に用いた場合、撚糸加工の効果によりハリ・コシ感に極めて優れた織編物を得ることも可能となる。本発明の仮撚加工糸を含んだ撚糸の混率、撚数等は目的とする風合いや、織編物外観が得られる範囲で適宜設定すればよい。また、用いられる他繊維は特に限定されるものではなく、天然繊維、再生繊維、半合成繊維、合成繊維等の繊維を目的に応じて選定することが可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、織編物の風合いや、表面状態は、得られた仮撚加工糸を用い一口通編み機(16ゲージ)で製編して常法により精練し、次いで適当な染料を用いて染色を行った。その後ハンドリング並びに目視判定による評価を行なった。
[実施例1]
図1に示す装置で、2本のアクリルマルチフィラメントの撚糸(167dtex(デシテックス)/60f(フィラメント)、撚り方向:Z、撚り数:300T/m)1、2を、各々予備張力調整装置3、4に供給し、パソコンと電磁弁で構成される流体噴射制御装置及びエアー旋回流ノズル5、6を用いて、エアー圧:0.14MPa、エアー噴射及び停止時間:0.1〜0.3秒ランダム周期の条件で間欠エアー旋回流処理を施して2本の撚糸1、2に夫々一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部とをランダムな長さで形成させた。次いで実撚部同士及び無撚部同士を同位相で引揃えて、加工速度(デリベリーローラー11の速度):80m/min、仮撚オーバーフィード率:−12%、第1ヒーター9の温度:180℃、仮撚数:1500t/m(S撚)の条件下で仮撚加工を行った後、第2ヒーター12の温度:170℃、第2ヒーター内のオーバーフィード率:6%で熱セット処理を実施してデリベリーローラー13を経て巻き取り、本発明の仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚加工糸は、Z撚の撚り方向で撚数変動した実撚部と捲縮部とを有する2本のアクリルマルチフィラメント糸で構成され、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が合撚されることなく引揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを糸長手方向に各々ランダムな長さで有し、かつ、融着部分が存在しないものであった。
得られた仮撚加工糸を用いて天竺編物を編成し、常法による精練後に染色温度115℃、染色時間30分の条件で染料(AIZEN CATHILON BLUE K−GLH(保土谷化学工業(株)製))を用いて高圧カチオン染色を行った。なお、製編工程や染色工程を通過する際、糸形態が崩れる等の問題は発生しなかった。得られた編物は、凹凸や、光沢色調変化によるナチュラルな斑感、及びフクラミ感、ソフト感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを有するものであった。
[実施例2]
実施例1と同様に、2本のトリアセテートマルチフィラメントの撚糸(167dtex/40f、撚り方向:Z、撚り数:300T/m)を、各々予備張力調整装置に供給し、エアー圧:0.12MPa、エアー噴射及び停止時間:0.1〜0.3秒ランダム周期の条件で間欠エアー旋回流処理を施して一定の撚り方向で撚数が変動した実撚部と無撚部とをランダムな長さで形成させた。次いで実撚部同士及び無撚部同士を同位相で引揃えて、加工速度(デリベリーローラー速度):80m/min、仮撚オーバーフィード率:0%、第1ヒーター温度:180℃、仮撚数:1500t/m(S撚)の条件下で仮撚加工を行った後、第2ヒーター温度:170℃、第2ヒーター内のオーバーフィード率:5%で熱セット処理を実施して巻き取り、本発明の仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚加工糸は、Z撚の撚り方向で撚数変動した実撚部と捲縮部とを有する2本のトリアセテートマルチフィラメント糸で構成され、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が合撚されることなく引揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを糸長手方向に各々ランダムな長さで有し、かつ、融着部分が存在しないものであった。
次いで、得られた仮撚加工糸を用いて天竺編物を編成し、常法による精練後に分散染料(Dianix Blue PAL(ダイスタージャパン(株)製))を用いて染色温度120℃、染色時間30分の条件で高圧分散染色を行った。なお、製編工程や、染色工程を通過する際、糸形態が崩れる等の問題は特に発生しなかった。得られた編物は、凹凸や光沢色調変化によるナチュラルな斑感、及びフクラミ感、ソフト感、ハリ・コシ感を併せ持つ風合いを有するものであった。
[比較例1]
糸長手方向に撚数が変動していない2本のアクリルマルチフィラメント撚糸(167dtex/60f、撚り方向:Z、撚り数:300t/m)を2本引揃えて、加工速度(デリベリーローラー速度):80m/min、仮撚オーバーフィード率:−12%、第1ヒーター温度:180℃、仮撚数:1800t/m(S撚)の条件下で仮撚加工を行った後、第2ヒーター温度:170℃、第2ヒーター内のオーバーフィード率:8%で熱セット処理を実施して巻き取り仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚加工糸は、実撚部同士が合撚されることなく引揃えられた引揃え部のみで構成されており、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを有していないものであった。また、実施例1と同様に製編して染色を施して得られた編物は斑感やフクラミ感、ソフト感に乏しいものであった。
[比較例2]
撚りの無いアクリルマルチフィラメント糸(167dtex/60f)を用いる以外は実施例1と同様の仮撚加工を行って仮撚加工糸を得た。
得られた仮撚加工糸は、SZ交互撚セルフツイスト構造を有する糸形態を呈しており、実施例1と同様に製編して染色を施して得られた編物はナチュラルな斑感には不十分なものであった。
本発明の仮撚加工糸の製造に用いる装置の一例図である。
符号の説明
1、2 熱可塑性マルチフィラメント糸の撚糸
3、4 予備張力調整装置
5、6 間欠流体旋回流処理装置
7 引揃えガイド
8 供給ローラー
9 第1ヒーター
10 仮撚スピンドル
11 デリベリーローラー
12 第2ヒーター
13 第2デリベリーローラー
14 巻き取り部

Claims (3)

  1. 一定の撚り方向で撚数が変動している実撚部と捲縮部とがランダムな長さで形成された少なくとも2本の熱可塑性マルチフィラメント糸で構成され、同位相で、実撚部同士が撚り合わされた諸撚部と、実撚部同士が撚り合わされることなく引き揃えられた引揃え部と、捲縮部同士が撚り合わされた合撚部とを糸の長手方向に各々ランダムな長さで有し、かつ、融着部分が存在しないことを特徴とする仮撚加工糸。
  2. 熱可塑性マルチフィラメント糸からなる少なくとも2本の撚糸を用い、各々の撚糸に同時に間欠流体旋回流処理を施し、一定の撚り方向で撚数を変動した実撚部と捲縮部とをランダムな長さで形成させた後、引揃えて仮撚加撚領域に供給して仮撚加工を施すことを特徴とする仮撚加工糸の製造方法。
  3. 請求項1に記載の仮撚加工糸を含む織編物。
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