JP4028153B2 - 仮撚加工糸及びその製造方法と同加工糸を用いた織編物並びに同加工糸を用いた合撚糸及び同合撚糸を用いた織編物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織編製品の表面に凹凸感を付与出来る高トルク仮撚加工糸及びその製造方法と、同加工糸を用いた織編物並びに同加工糸を用いた合撚糸及び同合撚糸を用いた織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の織編製品表面に凹凸等の表面効果を発揮させる加工糸としては、強撚糸及び先撚りを入れてから仮撚加工する未解撚仮撚糸等が広く使われている。前者は主としてS撚り方向の強撚糸とZ撚り方向の強撚糸を用いた織物として知られているが、風合いが硬く、嵩高、ドレープ性の点で、又、コスト的にも問題が残されており、後者は凹凸効果、風合い的にもやや十分とされている。
【0003】
一方、デニット法によるものは、独特の表面変化と風合いが長く受け入れられてきている。これは、前二者が程度の差はあれ撚糸トルクを表面変化の前提としているのに対し、後者は捲縮形態を粗く大きなものとし、これと異なる編み目ループの形成によって織編製品上に歪みを生ずる為である。しかしながら、このデニット法は編成−熱固定−解編が連続して出来ず、又製造コストは高く、生産は古くから行われているにもかかわらず、その量は微々たるものである。
【0004】
これに対し、特開昭49−27644号公報、特開昭58−18434号公報には、複数本の糸を引き揃えて仮撚加工を行い、その後分糸することで、マルチフィラメントを構成する個々の単フィラメント間で比較的捲縮位相のズレのない、且つ、捲縮形態の粗い加工糸が得られ、一部好ましい織編製品も得られている。しかしながら、その多くは糸長方向に螺旋状部と非螺旋状を交互に繰り返し、全体として外観上非常に大きな形態差を持つ加工糸であり、表面変化効果は大きいものの、風合いが硬く、やゝ粗雑な感覚を拭いきれず、且つ、加工工程的にも糸切れが多く、安定性に欠けるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するものであり、織編製品の表面変化に関し、凹凸感やクレープ感、シボ感を残しつつも全体として粗硬感を抑える加工糸及びその製造方法と同加工糸を用いた織編物を提供することを目的とし、更に同加工糸を用いた合撚糸及び同合撚糸を用いた織編物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明を解決するための手段】
本発明の第一の要旨は、熱可塑性マルチフィラメント糸条の長手方向に、非螺旋状撚回部を介さず、集束されたS撚りの螺旋状撚回部とZ撚りの螺旋状撚回部が交互に存在し、且つ、該S撚部とZ撚部の長さがランダムであることを特徴とする仮撚加工糸にある。
【0007】
本発明の第二の要旨は、熱可塑性マルチフィラメント糸条を2本引き揃えて仮撚加工を行い次いで分糸する加工法に於いて、引き揃えガイドで2本の糸条を引き揃えて糸条供給ローラーに導くと共に、各糸条の該供給ローラー前の予備張力を同一にし仮撚時の加撚開始点を変動させることなく加工する仮撚加工糸の製造方法にある。
【0008】
本発明の第三の要旨は、該仮撚加工糸を含む織編物にある。
【0009】
本発明の第四の要旨は、該仮撚加工糸とアセテートマルチフィラメント糸条からなる合撚糸にある。
【0010】
本発明の第五の要旨は、該合撚糸を含む織編物にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
【0012】
図1は本発明の仮撚加工糸の一例である。本発明の仮撚加工糸は、熱可塑性マルチフィラメント糸条の長手方向に非螺旋状撚回部が存在せず、集束されたS撚りの螺旋状撚回部とZ撚りの螺旋状撚回部が交互に存在し、且つ、該S撚部とZ撚部の長さがランダムである。該撚回方向の違いにより織編製品の凹凸感やクレープ感、シボ効果が発現し、糸条長手方向全域に渡って螺旋状撚回部で構成され非螺旋状撚回部が存在しないため、糸外観上の極端な差はなく、織編製品全体としては比較的均一な外観を与えることが出来る。尚、螺旋状撚回部とは撚り部が螺旋状になっている部分をいう。
【0013】
しかしながら、この螺旋状撚回部の撚回方向が、どちらか一方向に比較的長く連続している場合は凹凸感やクレープ感、シボ効果等が激しく粗雑感が出て好ましくなく、逆に非常に短いピッチで変化している場合は布帛上の変化は抑えられる傾向にある。具体的には、S撚り、もしくは、Z撚り方向の撚回部の長さは、それぞれ、100mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましい。尚、本発明における撚回部の長さとは、糸条を95℃の温水中で20分間弛緩状態で処理し、自然風乾後、荷重2mg/1.1dtex下で測定した。
【0014】
又、撚回部の長さと共に、撚回数も表面変化への重要な要因であり、この撚回数が多く細かい螺旋を形成している場合は表面変化は抑えられる傾向となり、撚回数が少なく粗い螺旋の場合は表面変化は粗雑になる。従って、S撚りまたはZ撚りの撚回数は150〜1000回/mが好ましく、200〜850回/mがより好ましい。
【0015】
尚、本発明において熱可塑性マルチフィラメント糸条は特に限定されるものではなく、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、セルロースアセテート等の糸条を用いることができる。
【0016】
本発明の仮撚加工糸の製造方法の一例を図2により詳細に説明する。
供給糸1、2はそれぞれ予備張力調製装置3、4を経て引き揃えガイド5で引き揃えられ、糸条供給ローラー6を経て仮撚加工域に供給される。糸条供給ローラー6を出た直後に糸条は加撚され、第一ヒーター(接触ヒーター)7で十分加熱セットされ、その後仮撚りスピンドル8を通過後即座に解撚される。その後、デリベリローラー9を通過後、分糸ガイド10、11により2本の糸条に分糸され、巻き取り部12、13で巻き取られる。
【0017】
本発明の加工糸は2本のフィラメント糸条を仮撚加工直前で引き揃え、仮撚加工後、元の構成フィラメント糸条に分糸することで得られるが、本発明の加工糸の特徴的な形態、即ち、螺旋状撚回部がS撚り又はZ撚りの方向に交互に、且つ、ランダムな長さで存在し、糸外観上の極端な差をなくす為には、2本の糸条を引き揃えてから仮撚加工を行う際の加撚開始点の変動を出来るだけ抑えることが肝要であり、そのため糸条供給ローラー6の前の予備張力を同一に揃えることが必要である。加撚開始点が変動すると2本の糸条の引き揃え位置が引き揃えガイド5の位置からはずれ、供給糸1または供給糸2側にさかのぼった位置となる。
【0018】
更に本発明では、糸条供給ローラー6の前の予備張力を同一に揃えること以外に、糸条供給ローラー6に出来るだけ近い位置で複数本の糸条を引き揃え同一糸道を取らせた後に糸条を供給ローラー6に導くこと、及び、それ以前では逆に出来るだけ糸条を離し、余計な撚り付き等により糸条同士が合体するのを避けることが好ましい。
【0019】
この為、引き揃えガイド5の位置は、糸条供給ローラー6から30mm以下が好ましく、更には15mm以下がより好ましい。引き揃えガイド5の位置が糸条供給ローラー6から30mmを超えると仮撚の加撚開始点が変動し糸長方向の糸外観の差が大きくなりやすい。
【0020】
また、予備張力調製装置3、4と引き揃えガイド5で決められる、2本の糸条の成す引き揃え角は20゜以上が好ましい。該引き揃え角が20°未満の場合は、2本の供給糸が撚り付きやすくなる。
【0021】
更には、仮撚域の供給ローラーから仮撚スピンドルまでの間で糸道に鋭角的な屈曲を避け、出来るだけ糸道を直線的に保ち、撚りの遡及がスムーズに供給ローラー直後まで及ぶように配慮することが好ましい。
【0022】
これらにより、仮撚の加撚開始点は、糸条が供給ローラーを離れた直後とされ、殆どその変動は生じない。この結果、見かけ上引き揃え糸条は均一に整然と加撚され、熱固定後解撚される。解撚後の糸形態は一部は加撚方向に撚回された部分がそのまま残り、一部はこの撚回が反転し逆方向の撚回部となり、これらがランダムな長さで交互に発現したSZ交互螺旋状の引き揃え加工糸となる。又、引き揃え糸条は比較的均一に加撚されているため、その後の分糸についても分糸点の変動の少ない安定した分糸が可能となる。
【0023】
また、仮撚加工を行う際の第1ヒーター温度(仮撚温度)は高いほど織編製品の凹凸効果は向上するが、仮撚時に糸条同士が融着して分糸困難になることを避けるために、使用する熱可塑性マルチフィラメントによって適宜設定する必要がある。例えば、ポリエステル延伸糸の場合には180〜240℃が好ましい。
【0024】
更に、糸条の形態効果をより一層引き立たせ、織編製品に整然とした表面変化をあたえるには、糸条を構成する単フィラメントが仮撚加工の加撚過程で、マイグレーション等の相互の位相のズレを生じにくくする事が効果的であり、この為には供給糸条個々に予め200回/m以上先撚り、もしくはインターレース等の流体処理により集束性を付与しておくことが好ましい。
【0025】
先撚を付与した場合は、該先撚方向と同方向に仮撚することにより、先撚が緩められ、糸形態に均斉さの少ない糸外観となり、織編製品上での凹凸変化効果が大幅に向上する。
【0026】
又、図3は引き揃え仮撚加工を行った後に、連続して弛緩熱処理を行い、その後分糸する仮撚加工糸の製造方法の一例である。デリベリローラー9を経て第二ヒーター(非接触ヒーター)14に供給され、弛緩熱セットを受け形態固定、安定化が成される。その後、第二デリベリローラー15を通過後、分糸ガイド10、11により二本の糸条に分糸され、巻き取り部12、13で巻き取られる。
【0027】
引き揃え仮撚後、分糸をする迄の過程で引き揃え状態のまま、比較的低弛緩率で熱処理をする事により、捲縮形態の安定化が可能となり、織編製品効果を向上させる効果があるとともに、後に引き続く分糸性安定化にも効果がある。
【0028】
更に、本発明の仮撚加工糸を含む織編物は、全体として粗硬感を抑えつつ凹凸感やクレープ感、シボ感を残した表面変化を備え、更には適度な張り、腰、シャリ感を持ったものとなる。
【0029】
尚、本発明の仮撚加工糸を含む織編物において該仮撚加工糸の混率並びに織編物組織は、目的の風合いや製品外観が得られる範囲で決定すればよく、本発明の仮撚加工糸単独からなる織編物、または、本発明の仮撚加工糸を織編物の一部に用いた交編織編物であっても良い。
【0030】
また本発明の仮撚加工糸と、アセテートマルチフィラメント糸条からなる合撚糸は、粗硬感を抑えつつ凹凸感やクレープ感、シボ感を付与すると共にアセテートマルチフィラメント糸条独自のシャリ感、ドライ感が得られる。
【0031】
該アセテートマルチフィラメント糸条としては、熱処理を行っていないアセテートマルチフィラメント糸条が好ましく、酢化度53%以上57%以下のジアセテートマルチフィラメント糸条又は酢化度60%以上62%以下のトリアセテートマルチフィラメント糸条のいずれをも使用することが可能である。
【0032】
また、該アセテートマルチフィラメント糸条を構成するモノフィラメントの断面形状は特に限定されるものでなく、得られる織編物の風合い、光沢等を考慮して、菊型、円形、扁平、Y字等の糸断面形状を選択すればよい。
【0033】
更に、該アセテートマルチフィラメント糸条として、高比重化アセテートマルチフィラメント糸条やカチオン染料可染性アセテートマルチフィラメント糸条等を用いることで、従来のアセテートマルチフィラメント糸条独特の特徴に併せて、織編物のドレープ性を向上する効果や、織編物に異色染め等の色調効果を付与することが可能となる。
【0034】
また、該アセテートマルチフィラメント糸条を構成するモノフィラメントの繊度についても特に限定されるものではないが、該モノフィラメントの繊度を小さくするとアセテート独特のシャリ感やドライ感と共に、更にソフト感をも付与することが可能となる。
【0035】
尚、本発明の仮撚加工糸とアセテートマルチフィラメント糸条との合撚方法は、その合撚方向及び合撚数に特に限定はないが、合撚方向は該仮撚加工糸の仮撚方向と逆方向にした場合に、得られる織編物の表面凹凸形成がより好ましくなる。
【0036】
また、合撚数については糸集束性や合撚加工性等を考慮すると、1600/d1/2(回/m)以上28000/d1/2(回/m)以下であることが好ましい。但し、dは仮撚加工糸とアセテートマルチフィラメント糸条の合計繊度(dtex)である。
【0037】
更に本発明の合撚糸を含む織編物は、全体として粗硬感を抑えた凹凸感やクレープ感、シボ感を残した表面変化に加え、適度な張り、腰、シャリ感を付与すると同時に、アセテート独特のドライ感を付与することが可能となる。
【0038】
尚、本発明の合撚糸を含む織編物において、該合撚糸の混率並びに織編物組織は目的の風合いや製品外観が得られる範囲で決定すればよく、本発明の合撚糸単独からなる織編物、または、本発明の合撚糸を織編物の一部に用いた交編織編物であっても良い。
【0039】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を説明する。
【0040】
それぞれの糸条の予備張力は予備張力調整装置と糸条供給ローラーとの間で測定した。また、加撚開始点が変動すると2本の糸条の引き揃え位置が引き揃えガイド5の位置からずれ、供給糸1または供給糸2側にさかのぼった位置となることから加撚開始点の変動を目視で判断した。
【0041】
風合いは、得られた織編物のハンドリングにて評価した
(実施例1〜3、比較例1〜2)
800回/m(S撚)の先撚加工を行った2本のポリエステルマルチフィラメント糸167dtex/48fを図2に示す装置で仮撚温度230℃で1600回/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取った。2本の糸条の予備張力の差、糸条供給ローラーと引き揃えガイドの距離を表1に示す条件で検討を行った。
【0042】
得られた仮撚加工糸を緯糸とし、経糸に56dtex/36fのポリエステルマルチフィラメント糸を用い、緯糸密度830×d−1/2本(2.54cm当たり)、経糸密度60羽/3.78cm(3本入れ/羽)で製織して得られた織物について風合いを評価した結果を表1に示す。
【0043】
比較例1は、2本の糸条の予備張力の差が大きいため、加撚開始点の変動が大きくなり、螺旋状撚回部と非螺旋状撚回部を交互に繰り返す形態となり、糸外観上の極端な差が大きく風合いが硬くなった。
【0044】
比較例2は、糸条供給ローラーと引き揃えガイドの距離が50mmと大きいため、加撚開始点の変動が大きくなり、螺旋状撚回部と非螺旋状撚回部を交互に繰り返す形態となり、糸外観上の極端な差が大きく風合いが硬くなった。
【0045】
(実施例4、比較例3)
予め流体処理により集束を付与した2本のポリエステルマルチフィラメント糸167dtex/48fを図3に示す装置で仮撚温度200℃で2000回/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと、第二ヒーターで240℃の弛緩熱セットを行った後、分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取った。2本の糸条の予備張力の差、糸条供給ローラーと引き揃えガイドの距離を表1に示す条件で検討を行った。得られた仮撚加工糸を実施例1と同様に製織して得られた織物について風合いを評価した結果を表1に示す。
【0046】
比較例3は、加撚開始点の変動が大きくなり螺旋状撚回部と非螺旋状撚回部を交互に繰り返す形態となり、糸外観上の極端な差が大きく風合いが硬くなり、加工安定性もやや不安定となった。
【0047】
(実施例5)
実施例1で得られた仮撚加工糸を用いて、トリアセテートマルチフィラメント糸条167dtex/48fと、合撚数1000回/m、撚り方向:Zで合撚を行い、本発明の合撚糸を得た。該合撚糸を用いて筒編み地布帛形成し、風合いを評価したところ、凹凸感、シボ感、ソフト感を有するとともに、合撚の効果による適度な張り、腰、シャリ感を付与すると同時に、更には、アセテート独特のドライ感等も付与された織編物が得られた。
【0048】
【表1】
Figure 0004028153
【0049】
【発明の効果】
本願発明は、糸条長手方向に、集束された螺旋状撚回部がS撚り又はZ撚りの方向に非螺旋状撚回部を介さず交互に、且つ、ランダムな長さで存在することにより、織編製品の凹凸感やクレープ感、シボ感を残しつつも全体として粗硬感を抑えることが可能な仮撚加工糸及びその製造方法と、同加工糸を用いた織編物を提供することを目的とし、更に同加工糸を用いた合撚糸及び同合撚糸を用いた織編物をが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による仮撚加工糸の一例図である。
【図2】本発明の仮撚加工をおこなう製造装置の一例図である。
【図3】本発明の仮撚加工をおこなう製造装置の一例図である。
【符号の説明】
1、2 供給糸
3、4 予備張力調製装置
5 引き揃えガイド
6 糸条供給ローラー
7 第一ヒーター
8 仮撚スピンドル
9 デリベリローラー
10、11 分糸ガイド
12、13 巻き取り部
14 第二ヒーター
15 第二デリベリローラー
16 引き揃え角

Claims (9)

  1. 熱可塑性マルチフィラメント糸条の長手方向に、非螺旋状撚回部を介さず、集束されたS撚りの螺旋状撚回部とZ撚りの螺旋状撚回部が交互に存在し、且つ、該S撚部と該Z撚部の長さがランダムであることを特徴とする仮撚加工糸。
  2. S撚り又はZ撚りの撚回数が150〜1000回/mで、それぞれの撚回部の長さが100mm以下である請求項1記載の仮撚加工糸。
  3. 熱可塑性マルチフィラメント糸条を2本引き揃えて仮撚加工を行い次いで分糸する加工法に於いて、引き揃えガイドで2本の糸条を引き揃えて糸条供給ローラーに導くと共に、各糸条の該供給ローラー前の予備張力を同一にし仮撚時の加撚開始点を変動させることなく加工する仮撚加工糸の製造方法。
  4. 予め、200回/m以上の先撚、もしくは、流体処理による集束を付与した熱可塑性マルチフィラメント糸条を用いる請求項3記載の仮撚加工糸の製造方法。
  5. 予め200回/m以上の先撚を付与した熱可塑性マルチフィラメント糸条を用い、該先撚方向と同方向に仮撚する請求項3記載の仮撚加工糸の製造方法。
  6. 熱可塑性マルチフィラメント糸条を2本引き揃えて仮撚加工を行った後に、連続して弛緩熱処理を行い、その後分糸する請求項3〜5のいずれか1項に記載の仮撚加工糸の製造方法。
  7. 請求項1または2記載の仮撚加工糸を含む織編物。
  8. 請求項1または2記載の仮撚加工糸とアセテートマルチフィラメント糸条からなる合撚糸。
  9. 請求項8記載の合撚糸を含む織編物。
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