JP4266458B2 - アセテート複合仮撚加工糸及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼感を有し、織編製品の表面に凹凸感を付与出来るアセテート複合仮撚加工糸、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アセテートと他繊維の複合糸に関し、織編製品表面に凹凸等の表面効果を発揮させる加工糸としては強撚糸、先撚りを入れてから仮撚加工する未解撚仮撚糸、及び、デニット糸等が広く利用されている。しかし、強撚糸は主としてS撚り方向の強撚糸とZ撚り方向の強撚糸を交互に用いた織物として知られているが、一般に風合いが硬く、嵩高、ドレープ性の点で不十分であり、また、コスト的にも問題が残されている。また、未解撚仮撚糸は、凹凸効果、風合い的にもやゝ不十分とされている。一方、デニット糸は織編製品に独特の表面効果を与えることが可能で古くから行われているが、編成−熱固定−解編が連続して出来ず生産性も低い為製造コストは高く、その量は微々たるものである。
【0003】
これに対し、特開昭58−18434号公報には、複数本の糸を引き揃えて仮撚加工を行い、その後分糸することでマルチフィラメントを構成する個々の単フィラメント間で比較的捲縮位相のズレのない且つ捲縮形態の粗い加工糸が得られ、一部好ましい織編製品も得られている。しかしながら、この方法では糸長方向に螺旋状部と非螺旋状を交互に繰り返し、全体として外観上非常に大きな形態差を持つ加工糸であり、表面変化効果は大きいものの、風合いが硬く、やゝ粗雑な感覚を拭いきれず、且つ、加工工程においても糸切れが多く、安定性に欠けるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するものであり、アセテート繊維独特の清涼感を有し、織編物の表面変化に関し、凹凸感やクレープ感、シボ感を残しつつも全体として粗硬感を抑えるアセテート複合仮撚加工糸及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【発明を解決するための手段】
本発明の要旨は、アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条で構成され、実質的に1本の糸条であり、非螺旋状撚回部や開繊捲縮部が実質的に存在せず、糸長全体に渡って螺旋状撚回部で構成された仮撚加工糸であって、糸条の長手方向にS撚りとZ撚りの螺旋状撚回部が交互に且つランダムな長さで存在することを特徴とするアセテート複合仮撚加工糸及びアセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条を合撚または流体交絡処理した糸条2本を、予備張力調整装置で張力を同一にした後、引き揃えて糸条供給ローラーに導き、仮撚加工を行い、次いで分糸した後に巻き取ることを特徴とするアセテート複合仮撚加工糸の製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
【0007】
本発明のアセテート複合仮撚加工糸は、アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条で構成された実質的に1本の糸条である。
【0008】
本発明で用いられるアセテートマルチフィラメント糸条は、酢化度53%以上57%以下のジアセテートマルチフィラメント糸条または酢化度60%以上62%以下のトリアセテートマルチフィラメント糸条のいずれも使用することが可能である。
【0009】
更に、アセテートマルチフィラメント糸条の糸断面形状は特に限定されるものでなく、得られる織編物の風合い、光沢等を考慮して、菊型、円形、扁平、Y字等を選択すればよい。また、アセテートマルチフィラメント糸条を構成する単繊維の繊度も特に限定されるものではないが、該単繊維繊度を大きくすると織編物の風合いにシャリ感やドライ感がより強調されるものとなり、一方、該単繊維繊度を小さくすることでソフト感を付与することが可能となる。更に高比重化アセテートマルチフィラメント糸条やカチオン染料可染性アセテートマルチフィラメント糸条を用いることで、従来のアセテートマルチフィラメント糸条独特の特徴に併せてドレープ性の優れた新規な風合いや異色染めを中心とした意匠効果を発揮することも可能となる。
【0010】
また、他のマルチフィラメント糸条としては、例えばポリエステル繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリアミド繊維、再生繊維素繊維あるいはこれらのマルチフィラメント糸条からなる各種撚糸加工糸、各種仮撚加工糸及び各種エア加工糸等の加工糸や各種異種繊維複合糸等、特に限定されることなく用いることが可能であり、目的に応じて選択すればよいが、仮撚形態賦型性、糸質或いは染色性等の点でポリエステルマルチフィラメント糸条を用いることが好ましい。
【0011】
更に、該マルチフィラメント糸条の断面形状、繊度や染色特性等に関しても特に限定されるものでなく、目的の風合いや意匠効果や異色効果等を考慮して選択すればよい。
【0012】
本発明では、アセテートマルチフィラメント糸条によりアセテート繊維独特の清涼感が得られるが、アセテートマルチフィラメント糸条の混率は、20%以上80%以下が好ましく、30%以上70%以下がより好ましい。該混率が20%未満では、アセテートマルチフィラメント糸条独特の清涼感が得られ難くなり、一方、該混率が80%を超えると、アセテートマルチフィラメント糸条自体の仮撚形態賦型性が低いために螺旋状撚回部の形成が不十分となり、結果として本発明の複合仮撚加工糸からなる織編物の凹凸感やクレープ感、シボ感が小さいものとなりやすく、強度も不足しやすい。
【0013】
尚、本発明における実質的に1本の糸条とは、該複合仮撚加工糸を構成する2本以上の糸条が糸条長手方向に1cm以上の長さで分かれている部分がないものをいう。糸条長手方向に1cm以上分かれている部分が存在すると、後工程の通過性が悪く、該複合仮撚加工糸からなる織編物の表面変化も不十分なものとなる。
【0014】
更に本発明では、該糸条の長手方向にS撚りの糸条の長手方向にS撚りの螺旋状撚回部とZ撚りの螺旋状撚回部が交互に且つ、ランダムな長さで存在することが必要であり、撚り方向の異なる該撚回部がそれぞれ異なる長さで存在することから該複合仮撚加工糸を織編物とした場合に凹凸感やクレープ感、シボ効果が発現する。
【0015】
また、非螺旋状撚回部や開繊捲縮部が実質的に存在せず、糸長全体に渡って螺旋状撚回部で構成されていることから、複合仮撚加工糸の外観上の極端な変化がなく、該複合仮撚加工糸を織編物とした場合に比較的優しい印象を与えることができる。尚、螺旋状撚回部とは撚り部が螺旋状になっている部分をいう。
【0016】
尚、本発明ではS撚りまたはZ撚りのトルク値が50回/m以上800回/m以下であることが好ましく、40回/m以上650回/m以下がより好ましい。該トルク値が50回/m未満では該複合仮撚加工糸を織編物とした場合に表面変化が不足しやすく、800回/mを超えると該織編物の表面変化が粗雑になりやすい。
【0017】
また、本発明におけるトルク値とは、初荷重2mg/1.1dtex下で、糸条100cmの中央に1mg/1.1dtexの荷重を掛けた後、初期荷重を取り除き、一方の端を他端に徐々に近づけスナールに伴う糸の回転を生じさせながら、最終的に両端を合わせ、その後、95℃の温水中で20分間弛緩状態で処理し、自然風乾後、糸回転数を検撚機で測定した。
【0018】
更に本発明では、S撚りまたはZ撚りの螺旋状撚回部の長さが1mm以上50mm以下であることが好ましく、2mm以上40mm以下がより好ましい。該螺旋状撚回部が50mmを超える場合は、該複合仮撚加工糸を織編物とした場合に凹凸感やクレープ感、シボ効果等が激しく粗雑感が出やすくなり、1mm未満の場合は該織編物の表面変化が不足しやすい。
【0019】
尚、本発明における撚回部の長さとは、糸条を95℃の温水中で20分間弛緩状態で処理し、自然風乾後、荷重2mg/1.1dtex下で、連続するS撚り部及びZ撚り部の長さを50カ所測定し、その平均値とした。
【0020】
次に、本発明の仮撚加工糸の製造方法の一例を図1により詳細に説明する。
アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条を合撚、または流体交絡処理した供給糸条1、2はそれぞれ予備張力調製装置3、4を経て引き揃えガイド5で引き揃えられ、糸条供給ローラー6を経て仮撚り加工域に供給される。糸条供給ローラー6を出た直後に糸条は加撚され、第一ヒーター(接触ヒーター)7で十分加熱セットされ、その後仮撚りスピンドル8を通過後即座に解撚される。その後、デリベリローラー9を通過後、分糸ガイド10、11により2本の糸条に分糸され、分糸後の各々の糸が再度デリベリローラー9を通過後、巻き取り部12、13で巻き取られる。
【0021】
本発明の供給糸条は、アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条を合撚、または流体交絡処理したものであることが必要である。アセテートマルチフィラメント糸条単独では仮撚形態賦形性、強度が不十分となる。
【0022】
更に、合撚、または流体交絡処理を行わない場合、該供給糸条の集束性が不十分となり、仮撚加工の加撚過程で、各糸条の単繊維がマイグレーションによる相互の位相のズレを生じ、仮撚加工後の分糸が困難となる。
【0023】
該供給糸条を合撚する場合、合撚数は2500×D―1/2(T/m)以上33000×D―1/2(T/m)以下が好ましく、5000×D―1/2(T/m)以上26000×D―1/2(T/m)以下がより好ましい。(但しDは供給糸状の繊度(dtex))
合撚数が2500×D―1/2(T/m)未満では仮撚加工安定性不良となりやすく、33000×D―1/2(T/m)を超えると合撚糸自体の糸切れが起こりやすい。
【0024】
また、流体交絡処理としては、たとえばインターレース処理、流体攪乱処理が挙げられ、糸質の低下、毛羽の発生がない範囲で交絡を付与する。
【0025】
本発明の複合仮撚加工糸は2本の供給糸条を仮撚加工直前で引き揃え、仮撚加工後、元の構成フィラメント糸条に分糸することで得られるが、本発明の加工糸の特徴的な形態、即ち、螺旋状撚回部がS撚りまたはZ撚りの方向に交互に、且つ、ランダムな長さで存在し、糸外観上の極端な差をなくす為には、該供給糸条を引き揃えてから仮撚加工を行う際の加撚開始点の変動を抑えることが肝要であり、そのため糸条供給ローラー6の前の予備張力を同一に揃えることが必要である。
【0026】
更に本発明では、糸条供給ローラー6の前の予備張力、仮撚張力を同一に揃えること以外に、糸条供給ローラー6に出来るだけ近い位置で供給糸条を引き揃え同一糸道を取らせた後に糸条を供給ローラー6に導くこと、及びそれ以前では逆に糸条を離し、余計な撚り付き等により糸条同士が合体するのを避けることが好ましい。このため、引き揃えガイド5の位置は、糸条供給ローラー6から30mm以下が好ましい。
【0027】
更には、仮撚域の供給ローラーから仮撚スピンドルまでの間で糸道に90゜未満の鋭角的な屈曲を避け、糸道を直線的に保ち、撚りの遡及がスムーズに供給ローラー直後まで及ぶように配慮することが好ましい。
【0028】
これらにより、仮撚の加撚開始点は、糸条が供給ローラーを離れた直後とされ、殆どその変動は生じない。この結果、見かけ上引き揃え糸条は均一に整然と加撚され、熱固定後解撚される。解撚後の糸形態は一部は加撚方向に撚回された部分がそのまま残り、一部はこの撚回が反転し逆方向の撚回部となり、これらがランダムな長さで交互に発現したSZ交互螺旋状の引き揃え加工糸となる。また、引き揃え糸条は比較的均一に加撚されているため、その後の分糸についても分糸点の変動の少ない安定した分糸が可能となる。
【0029】
また、仮撚加工を行う際の仮撚方向は、供給糸条の合撚方向と同方向でも逆方向でも良いが、合撚方向と同方向で仮撚加工を行った方が、本発明の複合仮撚加工糸から得られる織編物の風合いからより好ましい。
【0030】
また、仮撚加工を行う際の第1ヒーター温度(仮撚温度)は高いほど、該複合仮撚加工糸から得られる織編物の凹凸効果は向上するが、240℃を超えると毛羽の発生が著しくなりやすい。
【0031】
また、引き揃え仮撚後、分糸をする迄の過程で引き揃え状態のまま、比較的低弛緩率で熱処理をする事により、捲縮形態の安定化が可能となり、織編製品効果を向上させる効果があるとともに、後に引き続く分糸を安定化する上で好ましい。
【0032】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を説明する。
尚、得られた複合仮撚加工糸の筒編み地を作成し、常法による精練後に高圧分散染色(120℃×60分)を行ったもので、清涼感及び表面変化を評価した。
【0033】
清涼感、凹凸感、クレープ感、シボ感が優れたものを○、やや優れたものを△、劣るものを×とした。
【0034】
(実施例1)
84dtex/20fのトリセアテートマルチフィラメント糸条と、84dtex/36fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を200T/m(S撚)で合撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚温度200℃で1500T/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取り、得られた複合仮撚加工糸の評価結果を表1に示した
該複合仮撚加工糸からなる編み地は、アセテート繊維独自の清涼感を有し、凹凸感、クレープ感、シボ感に優れたものとなった。
【0035】
(実施例2)
110dtex/26fのトリセアテートマルチフィラメント糸条と、56dtex/24fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を800T/m(S撚)で合撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚180℃で1500T/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取り、得られた複合仮撚加工糸の評価結果を表1に示した
該複合仮撚加工糸からなる編み地は、アセテート繊維独自の清涼感を有し、凹凸感、シボ感も良好なものとなった。
【0036】
(実施例3)
84dtex/20fのトリセアテートマルチフィラメント糸条と、84dtex/36fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を2500T/m(S撚)で合撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚温度200℃で1500T/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取り、得られた複合仮撚加工糸の評価結果を表1に示した
該複合仮撚加工糸からなる編み地は、アセテート繊維独自の清涼感を有し、凹凸感、クレープ感、シボ感に優れたものとなった。
【0037】
(実施例4)
84dtex/20fのトリセアテートマルチフィラメント糸条と、84dtex/36fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を800T/m(S撚)で合撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚温度200℃で1500T/m(Z撚)の合撚方向と逆方向の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取り、得られた複合仮撚加工糸の評価結果を表1に示した
該複合仮撚加工糸からなる編み地は、アセテート繊維独自の清涼感を有し、凹凸感、シボ感も良好なものとなった。
【0038】
(比較例1)
167dtex/48fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を200T/m(S撚)で先撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚温度230℃で1600T/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取り、得られた複合仮撚加工糸の評価結果を表1に示した。
【0039】
該複合仮撚加工糸からなる編み地は、アセテート繊維が含まれていないため、清涼感に欠けるものとなった。
【0040】
(比較例2)
167dtex/40fのトリセアテートマルチフィラメント糸条を200T/m(S撚)で先撚した糸条2本を引き揃え、図1に示す装置で仮撚温度200℃で1500T/m(S撚)の仮撚加工を行ったあと分糸ガイドで2本の糸条に分糸し巻き取りを行ったが、アセテート繊維のみからなるため、仮撚形態賦形性が悪く、該複合仮撚加工糸からなる編み地は、表面変化の劣るものとなった。
【0041】
(比較例3)
84dtex/20fのトリセアテートマルチフィラメント糸条と、84dtex/36fのセミダルポリエステルマルチフィラメント糸条を合撚せずに引き揃えた供給糸を2本用いて、実施例1と同様の条件で仮撚加工を行ったが、供給糸が合撚されていないため、供給糸条の単繊維がマイグレーションによる相互の位相のズレを生じ、仮撚加工後の分糸が困難となった。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】
本願発明は、アセテート繊維独自の清涼感を有し、実質的に1本の糸条として糸条の長手方向にS撚りの螺旋状撚回部とZ撚りの螺旋状撚回部が交互に且つ、ランダムな長さで存在することにより、織編物の凹凸感やクレープ感、シボ感を残しつつも全体として粗硬感を抑えることが可能なアセテート複合仮撚加工糸が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮撚加工をおこなう製造装置の一例図である。
【符号の説明】
1、2 供給糸条
3、4 予備張力調製装置
5 引き揃えガイド
6 糸条供給ローラー
7 第一ヒーター
8 仮撚スピンドル
9 デリベリローラー
10、11 分糸ガイド
12、13 巻き取り部
Claims (4)
- アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条で構成され、実質的に1本の糸条であり、非螺旋状撚回部や開繊捲縮部が実質的に存在せず、糸長全体に渡って螺旋状撚回部で構成された仮撚加工糸であって、糸条の長手方向にS撚りとZ撚りの螺旋状撚回部が交互に且つランダムな長さで存在することを特徴とするアセテート複合仮撚加工糸。
- S撚りまたはZ撚りのトルク値が50回/m以上800回/m以下で、S撚りまたはZ撚りの螺旋状撚回部の長さが1mm以上50mm以下である請求項1記載のアセテート複合仮撚加工糸。
- アセテートマルチフィラメント糸条と他のマルチフィラメント糸条を合撚または流体交絡処理した糸条2本を、予備張力調整装置で張力を同一にした後、引き揃えて糸条供給ローラーに導き、仮撚加工を行い、次いで分糸した後に巻き取ることを特徴とするアセテート複合仮撚加工糸の製造方法。
- 前記糸条供給ローラーから30mm以下の位置に引き揃えガイドを配置して2本の糸条を引き揃える、請求項3記載のアセテート複合仮撚加工糸の製造方法。
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