JPS6249374B2 - - Google Patents

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JPS6249374B2
JPS6249374B2 JP54084909A JP8490979A JPS6249374B2 JP S6249374 B2 JPS6249374 B2 JP S6249374B2 JP 54084909 A JP54084909 A JP 54084909A JP 8490979 A JP8490979 A JP 8490979A JP S6249374 B2 JPS6249374 B2 JP S6249374B2
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JP
Japan
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yarn
thick
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yarns
slub
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JP54084909A
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Masumi Fujimoto
Kuniaki Hayakawa
Yoshio Araya
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はフイラメント糸からなるスラブ調の変
り糸に関する。 従来、紡績の粗糸を間歇的に巻付け、柔らかい
かたまりをつくつたスラブヤーンは、編織物にし
た場合太糸部が細長い繭形あるいは細長い紡錘形
のふくらみ感・柔らかさを有し、独得の外観・風
合いを呈するため衣料用・インテリヤ用等に多く
使用されてきた。このため、紡績の粗糸の代りに
フイラメント糸を巻付ける密度を間歇的に変化さ
せて変り糸を得ようとする意匠ネン糸法、複合仮
ヨリ法等の試みがなされている。意匠ネン糸法で
は芯糸のまわりに鞘糸を低密度でゆるく巻付ける
と鞘糸のスラブが移動して製織性不良、製品の外
観不良を生じやすい欠点がある。逆に鞘糸を高密
度で強く巻付けると固くて風合いを損なう欠点が
ある。他方例えば特公昭50−35147号公報、特公
昭45−16895号公報の如きフイラメント糸の複合
仮ヨリ法では、芯糸のまわりに鞘糸をゆるく巻付
けると前記意匠ネン糸法と同様の欠点が生じるた
め鞘糸を高密度で強く巻付ける必要がある。した
がつて、これらの糸を織物にした場合、太糸部が
第9図のように比較的角柱あるいは円柱形で固い
と同時に、細糸部と太糸部の境が明瞭にあらわれ
て、自然なむら感が得られず、地割れと呼ばれる
透間が生ずる欠点がある。このため、本来のスラ
ブヤーンがもつ独得の外観・風合いにはほど遠
く、別分野のフアンシーヤーン領域にある。 本発明の目的は、前記意匠ネン糸法、複合仮ヨ
リ法等のもつ欠点あるいはそれらの方法で達成し
得なかつた、紡績の粗糸を間歇的に巻付けた如き
細長い繭形あるいは細長い紡錘形でふくらみ感・
柔らかさを備えた太糸部を有するスラブ調加工糸
をフイラメント糸で得んとすることにある。この
ため、本発明は次のような構成を有する。 すなわち、少なくとも2種以上のフイラメント
成分糸からなる変り糸であつて、構成フイラメン
ト糸が互いに比較的並行な状態に配列されてなる
細糸部Xと、個々の単繊維が比較的直線状に配列
されている芯成分糸に対して鞘成分糸がゆるくか
らみ合つていて繊維充填密度が1mg/cm2以上で11
mg/cm2以下である太糸部Yとを交互に有し、かつ
該太糸部Y内においては少なくとも糸長さ方向の
両端部において前記芯成分糸と前記鞘成分糸が混
繊・交絡により実質的に固定されていることを特
徴とする変り糸である。 次に本発明を図によつて詳細に説明する。従来
の紡績粗糸を間歇的に巻付けたスラブヤーンは、
特に粗糸の巻付いた太糸部の繊維充填密度が低
く、かさ高で柔らかいと同時に細長い繭形あるい
は細長い紡錘形で、自然なむら感を呈している。
この独得の味をフイラメント糸使いで与えるため
には例えば第7図の如く複合仮ヨリ法のように芯
糸のまわりに鞘糸を固く巻回させた構造では達成
し得ず、太糸部の繊維充填密度を低くする必要が
ある。ここで、繊維充填密度とは、太糸部のふく
らみ感、柔らかさを表わす指標で、次のようにし
て求めた値である。即ち、第1図のように、スラ
ブ糸またはスラブ調加工糸1本当り20gの荷重を
かけて糸の不自然な曲りあるいは織編みぐせを除
いた状態で透明なガラス板上に接着テープではり
つけた後、他の透明なガラス板を糸の上に重ねて
はさみ、糸の側面拡大写真をとり、第2図のよう
に太糸部の投影側面最外郭面積Scm2を求める。さ
らに側面積測定部の重さWmgを求め、次式のDを
繊維充填密度とした。 繊維充填密度D=W/S (mg/cm2) 本発明の変り糸、従来の紡績粗糸使いスラブ糸
および複合仮ヨリ法スラブ調加工糸等の飾り糸の
太糸部の繊維充填密度Dとそれぞれの太糸部の特
徴を比較すると表1のようであつた。
【表】 表1から本発明の変り糸は、例えば第7図の如
き太糸部が三重巻回で固く巻付いた構造の複合仮
ヨリ法スラブ糸の繊維充填密度より低く、従来の
紡績粗糸を巻付けたスラブ糸とほぼ同様な範囲の
繊維充填密度で、柔らかいスラブ感を呈すること
がわかる。本発明の変り糸において、太糸部の繊
維充填密度が1〜11mg/cm2のものは比較的柔らか
く、自然なむら感を呈しているが、好ましくは太
糸部の繊維充填密度は2〜8mg/cm2の糸がさらに
望ましい。フイラメント糸使いスラブ糸で、太糸
部の繊維充填密度が0.9mg/cm2以下では柔らかす
ぎると同時に太さむら感が少ないし、12〜13mg/
cm2以上ではかたくて本発明の目的とする従来の紡
績粗糸使いスラブの外観・風合いと異なり、特殊
な太さむら感を呈する。 本発明の変り糸は、例えば第3図、第4図、第
5図、第6図のような太糸部Y3,6,7,8と
細糸部X4とが交互に配列していて、該太糸部は
前述本発明糸の構成の如く、個々の単繊維が比較
的直線状に配列されている芯成分になる糸1に対
して鞘成分になる糸2がゆるく絡み合つてなるも
のであり、その絡み合いによる混繊・交絡によ
り、該太糸部内においては少なくとも糸長さ方向
の両端部において芯成分糸1と鞘成分糸2が実質
的に固定されてなるものである。また、細糸部X
4は芯成分になる糸1と鞘成分になる糸2が混繊
していることが望ましい。両成分糸の混繊性は両
成分糸の特性がほぼ同一である場合や本発明糸が
追ネンして使用される場合は、ほとんど混繊して
いなくてもよいが、一般的には糸の取扱い性、製
編織性、編織物の品位を高めるため、混繊・交絡
度5以上、さらに望ましくは25以上がよい。 ここで交絡度とは、細糸部を構成するフイラメ
ントの混繊の程度を表わす指標で、次のようにし
て求めた値である。即ち、第11図に示すように
中心軸の周りを無抵抗で左右に回転可能な溝付滑
車に試料糸を滑らないように掛け、2個所に荷重
N1,N2を掛ける。荷重N1,N2は試料糸細糸部の
平均デニールの0.4倍グラムとする。次いで外径
0.60mmの固定針Nを細糸部の構成フイラメント束
のほぼ中間に実質的に直角に刺し固定する。試料
糸の左側に掛けた荷重N1にさらに前記試料糸細
糸部の平均デニールの0.1倍グラムの荷重N3を掛
け、試料糸が左側に移動して止まる所まで左側に
移動させる。次に荷重N1に掛けていた荷重N3
外して、右側の荷重N2に加えて掛け、試料糸が
荷重N3によつて右側に移動して止まる所まで右
側に移動させる。前記方法による試料糸の右側へ
の移動距離l(mm)を求め、次式で交絡度を計算
する。20個所以上について測定し、その平均値で
表示する。 交絡度=1000/l+0.60 例えば、本発明糸の芯成分糸の沸騰水収縮率5
%のポリエステル100デニール、48フイラメン
ト、鞘糸に沸騰水収縮率12%のポリエステル100
デニール、72フイラメントを使用し、細糸部交絡
度の異なる5品種の糸を追ネンなしでヨコ糸に使
用し、タテ糸ポリエステル50デニール、36フイラ
メントの平織(生機密度タテ120本/in、ヨコ50
本/in)に製織した後、ポリエステル織物の通常
精練、仕上加工工程を通して織物品位を比較した
ところ、表2のように細糸部の交絡度25以上がよ
り望ましいことがわかつた。
【表】 また、本発明の変り糸の太糸部を低繊維充填密
度にするには例えば第3図のように芯成分糸1に
対し主として交叉した折りたたみ状構造の鞘成分
糸2を低繊維充填密度にする場合、あるいは第4
図、第5図のように芯成分糸1に対し主として一
重以上巻付いた鞘成分糸2を低繊維充填密度にす
る場合等がある。前記折りたたみまたは巻付き成
分糸がほつれないようにするには、第6図のよう
に鞘成分フイラメントが芯成分糸を包みこむ形で
互いに交絡させることが望ましい。さらに、本発
明の変り糸の特徴として第3図、第4図、第5
図、第6図のように、少なくとも太糸部Y3,
6,7,8の両端で芯成分糸1と鞘成分糸2とを
混繊・交絡させた混繊交絡部5を形成させ鞘成分
糸2のほつれ、移動を防ぐ構造にする必要があ
る。ここで、太糸部の両端で芯成分糸1と鞘成分
糸2を混繊・交絡させて、太糸部の移動しない程
度を表わす指標として、開繊抵抗度を用いること
ができる。開繊抵抗度は次のようにして求めた値
である。 即ち、第12図に示すように、中心軸の周りを
無抵抗で左右に回転可能な溝付滑車に試料糸を滑
らないように掛け、2個所に荷重N4,N5を掛け
る。荷重N4,N5は試料糸90mで求めた平均デニ
ールの0.4倍グラムとする。荷重N5と固定針Nの
間に太糸部Rがくるようにして、外径0.60mmの固
定針を太糸部と細糸部の境で、構成フイラメント
束のほぼ中間に実質的に直角に刺し固定する。次
に試料糸の左側に掛けた荷重N4にさらに前記試
料糸の平均デニールの0.2倍グラムの荷重N6を掛
け、試料糸が左側に移動して止まる所まで左側に
移動させ、その移動距離Lを求め、次式で開繊抵
抗度を計算する。20個所以上について測定し、そ
の平均値で表示する。 開繊抵抗度=L+0.60(mm) 本発明糸の開繊抵抗度としては、10mm以下、さ
らに望ましくは5mm以下であることが良い。 一般的なシヤンタン調編織物で必要な太糸部の
頻度は、太糸部の太さ、長さ、製品の用途、好み
によつて異なるが、少なくとも糸長100m当り5
個以上、さらに望ましくは40個以上でなければ編
織物中でシヤンタン調の外観効果を期待できな
い。この頻度に達しない糸では太糸部が少なすぎ
て、むしろ編織物に欠点があるかのような印象を
与え、好ましくない。 本発明の変り糸は例えば次のような方法で得る
ことができる。第10図のような装置を用い、少
なくとも2種以上のフイラメント糸で、少なくと
も1種のフイラメント糸と他のフイラメント糸の
間に実質的な糸長差を与え、たるみを生じたフイ
ラメント糸を部分的に収束させ、ゆるくからみ合
つた太糸部26が間歇的に生じ、少なくともその
太糸部の両端で両成分フイラメントが交絡する条
件で流体処理する。他の例としては、意匠ネン糸
機の如き2種以上の糸の供絡速度を適当に変えら
れる装置を用い、少なくとも1種のフイラメント
糸と他のフイラメント糸の間に間歇的に給糸速度
差を与えながら、両成分糸の間でたるみを生じさ
せ、該たるみフイラメント糸をゆるくからみ合わ
せて部分的に太糸部が生じ、かつ少なくともその
太糸部の両端で両成分糸が交絡する条件で流体処
理する。また他の例としては、少なくとも2種以
上のフイラメント糸を用い、少なくとも1種のフ
イラメント糸と他のフイラメント糸の間に実質的
な糸長差を与え、たるみを生ずるフイラメント糸
を他のフイラメント糸のまわりに巻付かせながら
部分的に収束させ、ゆるく巻付きからみ合つた太
糸部が間歇的に生じ、少なくともその太糸部の両
端で構成フイラメントが交絡する条件で流体処理
する等の方法で得られる。本発明の変り糸の製法
としては、前記製法例以外の他の方法を採用して
製造することも勿論可能である。 また本発明は、芯成分糸と鞘成分糸の物理的、
化学的性質が異なる場合、例えば染着挙動が異な
る場合、後染めで太糸部と細糸部の色相が異なつ
た興味ある変り糸使い編織物を得ることができる
等多種多様化が可能である。 つまり、従来の意匠ネン糸法や複合仮ヨリ法等
のスラブ糸が持つ欠点あるいはそれらの方法で達
成し得なかつた、紡績の粗糸を間歇的に巻付けた
如きふくらみ感・柔らかさを備えた太糸部を有す
る外観・風合いのスラブ調加工糸で、糸の取扱い
性および製編織性が良好で、また編織物で品位が
良好かつ変化に富んだ外観効果を出すことのでき
るスラブ調加工糸をフイラメント糸で得られると
いう効果がある。 本発明を構成する素材としては、フイラメント
糸であれば特に限定されるものではなく、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル
系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニリデ
ン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリ
プロピレン系、ポリウレタン系、ポリフルオロエ
チレン系等の合成繊維、アセテート等の半合成繊
維、ビスコースレーヨン等の再生繊維等いずれで
もよく、それら2種以上の繊維の組合せでもよ
い。また、断面形状、繊度等についても特に限定
されない。 次に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。 実施例 1: ポリエチレンテレフタレートを通常の溶融紡
糸・延伸して得られた100デニール、96フイラメ
ントの三角断面糸を第10図に示すような装置を
用いて加工した。同種の延伸糸15,16を表面
速度118m/minのフイードローラ19,20と
表面速度103m/minのリラツクスローラの間で
芯糸となるべきフイラメント糸15のみを、温度
180℃の加熱体21に100mm接触させて、約12.7%
収縮させながら4Kg/cm2の圧空を通した流体処理
ノズル25で鞘糸となるべきフイラメント糸24
と同時に流体処理する。この場合、芯成分糸23
の張力は約14g/本、鞘成分糸24は約0.5g/
本で、ノズル25と加熱体21の間の走行糸ヨリ
数はほぼ150〜600T/mであつた。さらにリラツ
クスローラ27から送り出された加工糸を巻取り
装置28で巻取りパツケージ29に巻取つた。得
られた糸は、細糸部交絡度約35で芯成分糸と鞘成
分糸が混繊状態を形成し、太糸部26の頻度が糸
長100m当り約130個で、第6図に示すような形の
繊維充填密度2.5〜5.0mg/cm2の柔らかいスラブを
形成し、開繊抵抗度が3.5mmの糸であつた。ま
た、得られた糸をヨコ糸に、タテ糸はポリエステ
ル100デニール、72フイラメントの三角断面糸を
使用し、タテ86本/in、ヨコ42本/inの密度の平
織にした後、通常のポリエステル織物と同様な方
法で染色仕上加工したところ、太糸部は従来の紡
績の粗糸を使用したスラブヤーンのようなふくら
みと柔らかさで、第8図に示すような細長い繭形
あるいは細長い紡錘形の太糸部12Yが比較的低
頻度で存在するシヤンタン調で、地割れなどの欠
点がなく、絹様の光沢とキシミ感を有する良好な
織物が得られた。さらに実施例1で得られた糸を
丸編みに編成し、通常のポリエステル編物と同様
な方法で染色仕上加工したところ、柔らかいスラ
ブまたはネツプ調の太糸部を有する絹様の風合
い、外観で、良好な編地が得られた。 実施例 2: 第10図に示すような装置を用いて、芯成分と
なる延伸糸15にポリエステル50デニール、24フ
イラメント円形断面仮ヨリ加工糸、鞘成分となる
延伸糸16としてビスコースレーヨン50デニー
ル、20フイラメントとポリアミド70デニール、68
フイラメントを使用し、表面速度105m/minの
フイードローラ19、表面速度146m/minのフ
イードローラ20と表面速度103m/minのリラ
ツクスローラ27の間で4.5Kg/cm2の圧空を通し
た流体処理ノズル25で、芯成分糸23と鞘成分
糸24を同時に流体処理した後、巻取り装置28
で巻取りパツケージ29に巻取つた。ここで加熱
体21は使用しなかつた。得られた糸は、細糸部
が交絡度約110で芯成分糸と鞘成分糸が混繊状態
で、高伸縮性を有し、太糸部の頻度が糸長100m
当り約390個で、第6図に示すような形の繊維充
填密度2〜5mg/cm2の柔らかいスラブを形成し、
開繊抵抗度が3.0mmの糸が得られた。また得られ
た糸に400T/mのS方向のヨリを加え、実施例
1で使用したタテ糸に46本/inの密度で平織のヨ
コ打込みした後、ポリアミド糸を黒色に、ビスコ
ースレーヨン糸を赤色に、ポリエステル糸を白色
に染色仕上加工したところ、実施例1と同様の太
さむらを有し、杢調の色相の他に比較的高い頻度
で太糸部が存在すると同時に、太糸部の色相が極
端に異なる先染め粗糸を巻付けたようなスラブ調
で、織物ヨコ方向の伸縮性が高いシヤンタン調織
物が得られた。 比較例: 実施例1で、弱旋回性と強交絡性を有する流体
処理ノズル25の代りに強旋回性のみを有する流
体ノズルにかえて、他は実施例1と同一条件で加
工した。ノズルと加熱体21の間の走行糸ヨリ数
はほぼ1800〜2000T/mであつた。得られた糸は
細糸部の芯成分糸と鞘成分糸の混繊性がほとんど
なく、芯成分糸が仮ヨリケン縮を持ち、鞘成分糸
がストレートなフイラメント糸を形成し、太糸部
の頻度が糸長100m当り約135個、繊維充填密度18
〜23mg/cm2のかたいスラブで、開繊抵抗度約40mm
で比較的スラブが左右に移動すると同時に巻付糸
がほつれやすい糸であつた。また得られた糸をヨ
コ糸にし、実施例1と同一条件で製織・染仕上加
工したところ、スラブが移動し、巻取りパツケー
ジからの解舒性不良、ヨコ管からの解舒不良、糸
切れを生じ、製織性不良であつた。さらに、得ら
れた織物は太糸部が第9図に示すような角柱形で
固くかつ太糸部と細糸部の境が明瞭にあらわれ、
太糸部と細糸部の境に地割れがみられ、従来の紡
績粗糸を使用したシヤンタン織物とは異なる外観
の織物であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、スラブ糸またはスラブ
調加工糸の太糸部繊維充填密度を測定する方法を
説明するための概略図、第3図、第4図、第5図
および第6図は、本発明糸の形状を説明するため
のモデル図、第7図は、比較例として複合仮ヨリ
法で得られるスラブ調加工糸の形状を説明するた
めのモデル図、第8図は、本発明糸を織物にした
場合の太糸部の見え方を説明するためのモデル
図、第9図は、比較例として複合仮ヨリ法で得ら
れるスラブ調加工糸を織物にした場合の太糸部の
見え方を説明するためのモデル図、第10図は、
本発明糸を製造する一実施態様を示す概略図、第
11図は、スラブ調加工糸細糸部の混繊・交絡程
度を表わす交絡度の測定装置概略図、第12図
は、スラブ調加工糸太糸部の移動しない程度を表
わす開繊抵抗度の測定装置概略図である。 A:スラブ糸またはスラブ調加工糸の細糸部、
B:スラブ糸またはスラブ調加工糸の太糸部、
C:透明なガラス板、E:接着テープ、P:荷
重、S:太糸部の投影側面最外郭面積、N:固定
針、N1:荷重、N2:荷重、N3:荷重、N4:荷
重、N5:荷重、N6:荷重、R:太糸部、1:芯
成分糸、2:鞘成分糸、3:鞘成分糸が芯成分糸
に対して折りたたみ状構造の太糸部、4:芯成分
糸と鞘成分糸が混繊した細糸部、5:太糸部両端
の混繊交絡部、6:鞘成分糸が芯成分糸に対して
固く一重巻付きした太糸部、7:鞘成分糸が芯成
分糸に対してゆるく三重巻付きした太糸部、8:
鞘成分糸が芯成分糸に対して交叉した折りたたみ
構造と一重以上巻付いた構造のものが混つた太糸
部、9:鞘成分糸が芯成分糸に対して固く一重巻
回した細糸部、10:鞘成分糸が芯成分糸に対し
て固く三重巻回した太糸部、11:本発明糸の織
物中での細糸部、12:本発明糸の織物中での太
糸部、13:比較例糸の織物中での細糸部、1
4:比較例糸の織物中での太糸部、15:芯成分
フイラメント糸、16:鞘成分フイラメント糸、
17:ガイド、18:ガイド、19:フイードロ
ーラ、20:フイードローラ、21:加熱体、2
2:ガイド、23:芯成分糸、24:鞘成分糸、
25:流体処理ノズル、26:太糸部、27:リ
ラツクスローラ、28:巻取り装置、29:巻取
りパツケージ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも2種以上のフイラメント成分糸か
    らなる変り糸であつて、構成フイラメント糸が互
    いに比較的並行な状態に配列されてなる細糸部X
    と、個々の単繊維が比較的直線状に配列されてい
    る芯成分糸に対して鞘成分糸がゆるくからみ合つ
    ていて繊維充填密度が1mg/cm2以上で11mg/cm2
    下である太糸部Yとを交互に有し、かつ該太糸部
    Y内においては少なくとも糸長さ方向の両端部に
    おいて前記芯成分糸と前記鞘成分糸が混繊・交絡
    により実質的に固定されていることを特徴とする
    変り糸。
JP8490979A 1979-07-06 1979-07-06 Fancy yarn Granted JPS569437A (en)

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JP2589464B2 (ja) * 1985-12-23 1997-03-12 キヤノン株式会社 転写記録方法
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