JPS6119733B2 - - Google Patents

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JPS6119733B2
JPS6119733B2 JP53007154A JP715478A JPS6119733B2 JP S6119733 B2 JPS6119733 B2 JP S6119733B2 JP 53007154 A JP53007154 A JP 53007154A JP 715478 A JP715478 A JP 715478A JP S6119733 B2 JPS6119733 B2 JP S6119733B2
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JP
Japan
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twisted
elongation
filament
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JP53007154A
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JPS54101946A (en
Inventor
Yoshuki Sasaki
Masayuki Tani
Katsuyuki Kasahara
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to CA320,049A priority patent/CA1107162A/en
Priority to US06/006,219 priority patent/US4307565A/en
Priority to MX176412A priority patent/MX151286A/es
Priority to IT67181/79A priority patent/IT1192767B/it
Priority to GB7902854A priority patent/GB2013746B/en
Priority to DE2954534A priority patent/DE2954534C2/de
Priority to DE19792902949 priority patent/DE2902949A1/de
Priority to FR7902229A priority patent/FR2415679A1/fr
Priority to AU43766/79A priority patent/AU519423B2/en
Publication of JPS54101946A publication Critical patent/JPS54101946A/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスパンライクな外観、風合を有する仮
撚2層構造糸(複合捲付糸)及びその製造法に関
するものである。
〔従来技術〕
一般に、伸度の異なる2種以上の糸条を合糸し
て、供給ローラに供給し、仮撚スピンドルで施撚
すると、伸度の小なる糸条は伸びにくい為、糸条
の芯部を構成し、伸度の大なる糸条は伸びやすい
為、糸条の外層部をとりまくように撚糸される。
この撚糸状態を熱固定してから、解撚すると伸度
の小なる糸条が芯となり、伸度の大なる糸条がそ
のまわりを交互撚糸状にとりまいた仮撚2層構造
糸が得られる。尚、前記“糸条”なる後は別にこ
とわらない限りフイラメント糸を指称する。
所で、このような加工糸は、一般に100m/
min以下の低速で加工されているが、特に織編物
として製品品位の高いものを得ようとする場合に
は、均一な捲付構造の加工糸が必要であり、この
ため60m/min以下の低速で注意深く製造されて
いる。従つて、生産性が悪く商業的に採算がとれ
ないという問題があつた。
かかる低速が採用されねばならない理由はその
糸構造が交互撚捲付糸という特殊性から、仮撚
(捲縮)加工中及び製織工程中の糸構造安定性が
極めて悪いという欠点を有しているからである。
特に仮撚加工においては、通常のウーリー加工の
常織では想像さえできないくらいに敏感に糸構造
が変化し、60m/min以下の加工速度では第1図
のように芯糸1の周りに捲付糸2が交互撚糸状に
とりまいた均斎な捲付2層構造を、また100m/
min近辺では第2図のような部分的に捲付が不完
全ながらも一応は捲付2層構造が得られるが、 150〜250m/minになると、第3図のような捲
付構造は極く一部分となり、さらに300m/min
を越えると、もはや捲付構造は得られず、第4図
のように完全に2本の糸条に分離した捲縮糸しか
得られなくなる。
このような加工速度の上昇による糸構造の捲付
2層構造からウーリー捲縮糸構造への変形に伴
い、それより得られる織編物の品質はスパンライ
クな外観、風合を著しく減じることになる。ま
た、捲付構造のない部分はその内外層糸条の糸足
分だけ外層糸に相当する糸条にたるみが生じ、そ
の結果仮撚加工の巻取り部及び製織工程でネツプ
発生の原因となり、ひいては工程トラブル、製品
の品位の著しい低下といつた深刻な問題も招来す
るのである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は均斉な捲付構造を有すると共に
この構造が恒久的に安定化され、以て、ネツプ発
生の懸念のない、スパンライク様の仮撚2層構造
糸を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は200m/min以上の
高速仮撚捲縮加工下においてさえ、安定且つ均斉
な捲付構造を維持しつつ、スパンライク様の仮撚
2層構造糸を得る方法を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明者は上記の目的を達成せんとして種々検
討する過程で、高速加工下にあつては2糸条の単
なる合糸に引続き仮撚加工加工を行う場合、捲付
構造は不可避的に破壊されることを知見すると共
にこの破壊を防止するには2糸条の合糸に代えて
交絡手段に頼らざるを得ないことを究明した。し
かしながら、この交絡手段は2層構造の形状とい
う観点からすればむしろマイナスの要因となり、
ここで本発明者等は加工中の捲付構造破壊防止と
2層構造形成との間に横たわる二律背反性を克服
せんとして鋭意研究した結果、2糸条間の伸度の
選定と加工手段として延伸仮撚との組合せにより
交絡手段を有利に利用することに成功し、本発明
に到達したのである。
かくして本発明によれば、 (1) 第1の発明として、伸度の小なるフイラメン
ト糸が芯部を構成し、前記フイラメント糸より
伸度の大なるフイラメント糸が芯部の周りを交
互撚糸状にとりまいて外層部を構成し、しかも
芯部と外層部の境界部において両フイラメント
糸の一部が互いに混合、交錯して交絡部を形成
してなる、実質的に太さ斑のないスパンライク
様仮撚2層構造糸が、また (2) 第2の発明として、少くとも1.2倍以上の延
伸が可能で且つ伸度差が少くとも80%以上ある
2種以上のフイラメント糸を互いに交絡した状
態で少くとも1.2倍以上の延伸倍率で同時延伸
仮撚捲縮加工に附することを特徴とするスパン
ライク様仮撚2層構造糸の製造法 が提供される。
本発明による仮撚2層構造糸の典型的な例は第
6図に示されるように外観上は芯糸1の周りに捲
付糸が交互撚糸状に捲付き、視覚的に前述のネツ
プ或いはスラブヤーンの如き、太さ斑を有する糸
とは区別され、以下これを以て“実質的に太さ斑
のない”ことと称する。しかも、このような仮撚
2層構造糸にあつては、芯糸と捲付糸との構成フ
イラメントが互に交絡した部分を有し、これによ
り前記交互撚糸状の捲付構造が安定に保持される
という特性ある。かかる構造の利点については後
の作用・効果の説明の項で詳述するが、その概容
について述べるならば交互撚糸状の捲付という均
斉性を示す概念と、この概念には逆向する攬乱に
よる交絡の概念とを共存・融合させ、従来の仮撚
2層構造糸とは全く別のものを提供したことにあ
る。
所でこのような仮撚2層構造糸(複合糸)は伸
度の異なる原糸(フイラメント糸)を交絡する工
程、交絡糸を加撚により、2層撚糸構造を作る工
程及びそれを解撚して交互撚捲付2層構造とする
工程とからなつている。
この実施態様を第9図により説明すると、互い
に伸度の異る2糸条3,3′はガイド4で合糸さ
れてから張力調整装置5、フイードローラー6を
経て交絡用の空気噴射ノズル7に供給され、ここ
で20ケ/M以上の交絡点を有する交絡糸とされ
る。次いで、この交絡糸は第1デリベリーローラ
ー8により延伸仮撚ゾーンに供給され、ヒーター
9、仮撚具10を経て、第2デリベリーローラー
11により引取られた後、チーズ13として巻取
られる。上記の例では仮撚具として外接式の摩擦
仮撚具を示したが、この仮撚具によればスピンド
ルタイプの仮撚具に比べて200m/min以上の高
速加工が簡単である反面、合糸仮撚の場合、前記
スピンドルとは異つて最終のデイスク(解撚点)
で、捲付糸が剥離され易い現象が判明した。この
点、本発明では摩擦仮撚具を採用しても前記の剥
離の概念もなく高速下に均斉な仮撚2層構造糸を
得ることができる。
本発明における2種以上のフイラメント糸の組
合せとしては、伸度の少ない方の糸条に少くとも
1.2部以上に延伸仮撚できる糸条を用い、かつ伸
度の大きい糸条が該糸よりも更に80%以上伸長で
きる糸条を用いる。最も好ましくは、伸度の少な
い方の糸が100%以上の伸度をもち1.4倍以上の延
伸倍率が採用できる部分配向フイラメント糸で、
かつ伸度の大きい糸条が250%を越える未延伸糸
との組合せを用いる。
更に、本発明において、「フイラメント糸」と
は熱可塑性合成繊維フイラメントを意味し、特に
ポエチレンテレフタレートを主たる対象とする
が、15モル%以下の割合で第3成分を共重合した
ものでも差しつかえない。また該ポリエステルに
は艶消剤、着色剤、難燃剤、等の添加剤を含んで
もさしつかえない。
また、未延伸糸及び部分配向糸のフイラメント
断面形状、艶消剤の含有量、着色剤含有の有無等
を同じにしてもよいが、これらのうち少なくとも
何れかを異ならせてもよい。
未延伸糸及び部分配向系のデニールは用途に応
じて選定すべきであるが、一般にトータルデニー
ルにおいて捲付糸≧芯糸とするのがよく、前者は
75〜350de、後者は50〜150deとするのが特に好
ましい。また、単繊維デニールは加工時の延伸倍
率を考慮して、加工後、単繊維デニールが捲付糸
≦芯糸となる組合せがよく、加工後の捲付糸の単
繊維デニールは3de以下、芯糸の単繊維デニール
は3de以上が特に好ましい。上記のような糸条の
組合せによつて、嵩高高性と表面の柔軟な感触と
腰、反撥性をもつて織編物を得ることができる。
また、空気噴射ノズルとしては一般に用いられ
ているインターレース加工用ノズルが好適でタス
ランノズルも適用できる。またインターレース処
理後一旦巻取つてもよく、巻取ることなく引続き
仮撚してもいずれでもよい。仮撚装置はツイスト
ビンに捲付けるスピンドル、流体式空気仮撚ノズ
ル、内接式或は外接式摩擦仮撚装置のいずれも適
用できる。
〔作 用〕
本発明によれば原糸に付与する交絡処理によ
り、使用する原糸の特性と相俟つて結果的には目
的とする仮撚2層構造糸が得られる。しかしなが
ら、単に伸度差をもつ原糸に交絡を付与して、仮
撚加工する時には、むしろ好ましからざる影響を
仮撚の加撚工程に及ぼすこととなる。即ち、供給
する2種の原糸に交絡を与えることは、それらの
糸条を交絡共々混繊一体化してしまうことにな
り、単純に伸度の差をもつ原糸を供給しても、芯
部と外層部を構成する。2層構造を得ることはで
きない。従来、行なわれていた合糸、仮撚では、
お互いの伸度変形を阻害する力が働かなかつた
為、伸度差が50%もあれば捲付2層構造になつた
が、本発明の如く2糸条の間に交絡を与えた場合
にはただ単に伸度差のある原糸を一緒に施撚して
も、交絡による変形阻害により2層構造を形成し
ない。
この問題を解決し、交絡処理の効果を生かす為
に、仮撚加撚部の変形挙動について、種々検討し
た結果、その使用する原糸の伸度が大きく寄与し
ていることが判明した。以下、供給する原糸特性
と仮撚加撚部における糸条変形過程の関係につい
て説明する。
伸度差のある2種以上の原糸を交絡処理してか
ら仮撚具により加撚して、捲付2層撚糸構造を得
る為には伸度の低い方の糸が延伸仮撚できること
が必要であると同時に更に組合せる糸条の伸度差
が80%以上あることが必要である。交絡処理した
糸条は伸度差をもつ2糸条が交絡に加えて混繊一
体化している為、そのまま加撚しても2層構造に
はなりにくい。ところが、伸度の少ない方の糸条
に延伸仮撚できる糸条を供給することにより、こ
の問題を解決できる。即ち、延伸と同時に仮撚下
撚することにより、交絡処理で一体化した伸度差
をもつ糸が両糸の仮撚加工張力に対する伸長特性
の差異によつて、大まかにみると、張力の高いフ
イラメント群と、張力の低いフイラメント群とに
再度分離しつつも両群の繊維の一部が長さ方向に
部分的に交絡した糸条となり、それが仮撚装置に
より撚糸される。この点から、伸度の低い方のフ
イラメント糸は少くとも1.2倍以上で延伸仮撚で
きることが必須の条件であるが、その延伸倍率が
1.4倍以上とれるとき、最も好ましい結果が得ら
れる。更にこの時、捲付2層撚糸構造を得る為に
は、2糸条の伸度差の大きさが関係しており、従
来の常識以上に大きい伸度差が必要である。即
ち、交絡のない場合には、両糸条の伸度差は50%
程度もあれば十分2層構造となるが、交絡処理し
た場合には、80%以上の伸度差が必要であり、就
中150%以上の伸度差があれば一層好ましい結果
が得られる。
このように、2糸条間に大きな伸度差を与えて
おくことにより、延伸による交絡糸の2層への分
離の顕在化と相俟つて、初めて加撚領域で2層撚
糸構造が得られ、その結果、その加撚糸の解撚に
よつて交互撚糸状の捲付仮撚2層構造糸か得られ
るのである。
次に、解撚時の成分糸条の2層構造の発生につ
いて説明すると、単なる伸度差合糸、仮撚加工に
おいて、高速化した場合、加撚部では2層撚糸構
造になつているにもかかわらず、解撚時に2層交
互撚捲付構造にならなかつたのは、解撚点におけ
る糸条のバルーニング、芯糸及び・外層部糸それ
ぞれに異つた大きさで作用する遠心力により構造
発生が阻害されたり、スピンドル或は摩擦仮撚円
板等の仮撚装置により、擦過、しごき等の作用を
受け、構造が破壊されたりしたからである。
ところで、本発明においては原糸段階で、芯部
を形成する糸条と外層部を形成する糸条との間に
糸の長手方向に沿つて逐次存在する交絡のため
に、上記の解撚バルーニング、仮撚装置にうる擦
過、しごきに対して抵抗する集束力をもつため、
うまく解撚されて仮撚2層交互撚捲付糸となる。
尚、このような加工糸を得るためには原糸に付与
する交絡は20個/M以上必要で、30個/M以上あ
れば一層好ましい。ここで、交絡度の測定は次の
ようにして行なう。即ち交絡処理した原糸を容器
にはつた水に浮かべたとき、交絡のない部分は数
倍以上の太さに開繊し、交絡点は開繊しないとい
う性質を利用して、交絡点の数を目で読みとる。
以上の如く、原糸の交絡処理は、2層構造を形
成するにはマイナスになつているが、それを延伸
仮撚できる糸を使い、さらに大きな伸度差の糸を
組合せることによつてカバーできることを見出
し、結果としては交絡処理と原糸伸度特性の相乗
的利用により、目的とする複合糸を得ることがで
きるのである。
〔効 果〕
本発明によれば、従来の仮撚2層構造糸で深刻
な問題となつていた。ネツプ発生等の製繊時の取
扱性をも同時に改善でき、得られる織編物も均整
なスパンライク風合を有している。特に本発明で
は外層部のフイラメントが延伸糸と異つて伸度の
高いルーズな構造のものであるので極めて柔軟な
風合を呈する。
尚、伸度差合糸、仮撚加工により得た複合糸の
製繊性を向上させる為に加工糸を空気噴射ノズル
に通して交絡処理が行なわれていたが、その場
合、その糸構造を乱流空気で一旦破壊して芯部の
繊維を外部へ引張り出して外層部の繊維と交絡す
る為、2層構造が破壊され、第5図の如き、構造
的には糸足差をもつた捲縮糸の絡み糸となり、製
繊性の向上とひきかえに風合が従来ウーリー加工
糸の風合の域を出ないという別の問題をひきおこ
していた。これに対し、本発明の加工糸は第6図
の如き、部分的に絡みをもつ、2層捲付構造糸で
ある為、製繊性の改善とともに、従来のウーリー
捲縮糸とは異つたスパンライクな風合の織編物が
得られるという特徴がある。
以上、述べたように本発明によれば高速度で仮
撚加工した場合でも、均斉且つ安定な仮撚2層捲
付構造糸が得られ、これにより製繊性も改善でき
るばかりでなく得られる繊編物も均整でスパンラ
イクな風合を有するものを得ることができる。
〔実施例〕
実施例 1 速度4500m/minの紡糸によつて得られた伸度
70%のポリエステルフイラメント糸(96de/
24fils)と速度2500m/minの紡糸で得られた伸
度150%の黒原着ポリエステルフイラメント糸
(180de/48fils)とを引揃えて第9図の工程で交
絡処理及び延伸仮撚加工を行なつた。
即ち前記2糸条をフイードローラー6に供給
し、第1デリベリローラ8との間で、オーバーフ
イード率0.5%、圧空圧4Kg/cm2でインターレー
スノズル7によりインターレース処理し、40個/
mの交絡を付与し、引続いてローラ8を介して仮
撚ゾーンに供給し、延伸倍率1.284倍、仮撚数
2400T/m、ヒーター温度210℃、糸速即ち第2
デリベリローラ11の速度250m/minで延伸仮
撚加工した。
このようにして得た加工糸を顕微鏡で観察する
と第6図の如き均斉な交互撚2層構造糸で、かつ
芯部を構成する糸条(伸度30%)と該層部(伸度
55%)を構成する糸条との間に白黒のフイラメン
トが互いに入りくんでなる部分的交絡(23ケ/
M)を有する加工糸であつた。またこの糸を使つ
て製織した所、製織工程でのネツプ発生等のトラ
ブルもなく、得られた織物もスパンライクな風合
を有していた。
比較例 1 伸度27%の延伸ポリエステルフイラメント糸
(75de/15fils)と伸度が112%の速度3500m/
minで紡糸したポリエステルフイラメント糸
(115de/36fils)とを引揃えて、第9図の工程で
交絡処理及び仮撚加工を行なた。
ここでは交絡処理はほぼ実施例1と同様に行な
つたが、仮撚条件について、伸度27%の延伸糸が
延伸仮撚できない糸である為、オーバーフイード
率3%で、撚数2400T/m、ヒーター温度220
℃、糸速200m/minで仮撚加工した。
このようにして得た加工糸は第8図の如きもの
で、伸度差は本発明の要件を満足するものの、延
伸仮撚できる糸条を採用していないため、2層構
造の程度が悪く、しかも交互撚構造をも有しない
糸であつた。また、この糸を使つて製織した所、
製織工程でのトラブルはなかつたが、織物はスパ
ンライクな風合に欠け、普通のウーリー糸織物と
大差なかつた。
比較例 2 速度4500m/minで紡糸した伸度70%のポリエ
ステルフイラメント糸(96de/24fils)と速度
3000m/minで紡糸した伸度13%のポリエステル
フイラメント糸(180de/48fils)とを引揃え
て、第9図の工程で交絡処理及び仮撚加工を行な
つた。加工条件はインターレース、仮撚とも実施
例1と同条件で加工した。
このようにして得た加工糸は第7図の如き糸
で、一応芯部を構成する糸条と外層部を構成する
糸条とからなつていたが、糸条間の伸長差が60%
であつて本発明の下限とする80%には及ばないた
め、交互撚捲付構造は殆どできなかつた。また、
この糸を使つて製織した所、製織工程でのトラブ
ルは殆どなかつたが、織物はスパンライクな風合
に欠け、普通のウーリー糸織物と大差なかつた。
実施例 2 速度3500m/minの紡糸によつて得られた伸度
112%のポリエステルフイラメント糸(115de/
24fils)と速度1500m/minの紡糸によつて得ら
れた伸度350%の黒原着ポリエステルフイラメン
ト糸(220de/72fils)とを引揃えて、第9図の
工程で交絡処理及び延伸仮撚加工を行なつた。
インターレースノズルによりオーバーフイード
率0.5%、圧空圧4Kg/cm2で42個/mの交絡を付
与し、引続いて延伸倍率1.55倍、仮撚数2500T/
m、ヒーター温度180℃、糸速350m/minで延伸
仮撚加工した。尚ここでは加工速度をより高速に
する為、仮撚装置に外接式摩擦仮撚装置を用い
た。
このようにして得た加工糸は第6図の如き、均
斉な交互撚2層構造糸で、かつ芯部を構成する糸
条(伸度39%)外層部を構成する糸条(伸度84
%)との間に部分的交絡(交絡点28ケ/M)を有
する糸であつた。また、この糸を使つて製織した
所、製織工程でのネツプ発生等トラブルもなく、
得られた織物もスパンライクでソフトあな風合を
有していた。
実施例 3 速度2500m/minの紡糸によつて得られた伸度
150%のポリエステルフイラメント糸(140de/
24fils)と速度1500m/minの紡糸で得られた伸
度350%のポリエステルフイラメント糸
(220de/72fils)とを引揃えて、第9図の工程で
交絡処理及び延伸仮撚加工を行なつた。
インターレースノズルによりオーバーフイード
率1.0%、圧空圧3.5Kg/cm2で、38個/mの交絡を
付与し、引続いて延伸倍率、1.892倍、仮撚数
2450T/m、ヒーター温度200℃、糸速400m/
minで延伸仮撚加工した。ここでも仮撚装置は外
接式摩擦装置を使用した。
このようにして得た加工糸は第6図の如きもの
(芯糸の伸度28%、外層糸の伸度62%、交絡32
個/m)で、製織上のトラブルもなく、得られた
織物はスパンライクでソフトな風合を有してい
た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は従来の加工糸で伸度差のある
2本の糸条を引揃え仮撚加工した場合、加工速度
に対応して得られる加工糸の構造を示す拡大側面
図である。第5図も従来の加工糸で伸度差のある
2本の糸条を引揃え仮撚加工して得られた加工糸
ををインターレース処理した糸の構造を示す拡大
側面図である。第6図は本発明の糸構造を示す拡
大側面図であり、第7〜8図は第6図糸構造の比
較として示した不完全な糸構造を示す拡大側面図
である。第9図は本発明を実施する装置の一態様
を示す概略図である。 1:伸度の低い方の糸、2:伸度の高い方の
糸、3,3′:原糸、4:ガイド、5:張力装
置、6:フイードローラ、7:インターレースノ
ズル、8:第1デリベリローラ、9:ヒーター、
10:仮撚具、11:第2デリベリローラ、1
2:巻取ローラ、13:巻取チーズ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伸度の小なるフイラメント糸が芯部を構成
    し、前記フイラメント糸より伸度の大なるフイラ
    メント糸が芯部の周りを交互撚糸状にとりまいて
    外層部を構成し、しかも芯部と外層部の境界部に
    おいて両フイラメント糸の一部が互いに混合、交
    錯して、交絡部を形成してなる、実質的に太さ斑
    のないスパンライク様仮撚2層構造糸。 2 芯部のフイラメント糸の伸度が25%以上であ
    る特許請求の範囲第1項記載のスパンライク様仮
    撚2層構造糸。 3 外層部のフイラメント糸の伸度が45%以上で
    ある特許請求の範囲第1項記載のスパンライク様
    仮撚2層構造糸。 4 芯部のフイラメント糸と外層部のフイラメン
    ト糸との間に少くとも20%以上の伸度差が存する
    特許請求の範囲第1項記載のスパンライク様仮撚
    2層構造糸。 5 交絡部が少くとも13ケ/M存在する特許請求
    の範囲第1項記載のスパンライク様仮撚2層構造
    糸。 6 交絡部が20ケ/M〜40ケ/M存在する特許請
    求の範囲第1項または第5項記載のスパンライク
    様仮撚2層構造糸。 7 フイラメント糸がポリエステル系重合体より
    成る特許請求の範囲第1項、第2項、第3項また
    は第4項記載のスパンライク様仮撚2層構造糸。 8 少くとも1.2倍以上の延伸倍率での延伸が可
    能で、かつ伸度差が少くとも80%以上ある2種以
    上のフイラメント糸を互いに交絡した状態で1.2
    倍以上の延伸倍率で同時延伸仮撚捲縮加工に附す
    ることを特徴とするスパンライク様仮撚2層構造
    糸の製造法。 9 一方のフイラメント糸が、伸度100〜250%の
    部分配向系で構成され、他方のフイラメント糸が
    伸度250%以上の未延伸糸で構成され、かつ両者
    条間に少くとも80%以上の伸度差が存する特許請
    求の範囲第8項記載のスパンライク様仮撚2層構
    造糸の製造法。 10 交絡点が20ケ/M〜50ケ/Mの範囲にある
    特許請求の範囲第8項または第9項記載のスパン
    ライク様仮撚2層構造糸の製造法。 11 延伸倍率が1.2〜2.5である特許請求の範囲
    第8項記載のスパンライク様仮撚2層構造糸の製
    造法。 12 仮撚具が外接式摩擦仮撚具である特許請求
    の範囲第8項記載のスパンライク様仮撚2層構造
    糸の製造法。 13 フイラメント糸がポリエステル系重合体よ
    り成る特許請求の範囲第8項または第9項記載の
    スパンライク様仮撚2層構造糸の製造法。
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