JP4388327B2 - 顕微鏡像撮像装置及び顕微鏡像撮像方法 - Google Patents

顕微鏡像撮像装置及び顕微鏡像撮像方法 Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡の標本像をCCDなどの撮像素子を用いて撮影する顕微像鏡撮像装置及び顕微像鏡撮像方法に係わり、特に外部からの入力条件に基づいて作成されたシェーディング補正データを記憶し、そのシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正処理を行なう顕微像鏡撮像装置及び顕微像鏡撮像方法に関する。
従来、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナ等に用いられる画像読取装置において読み取った画像データに重畳するノイズを除去するために、読み取った画像データにシェーディング補正を行って読み取り画像データを修正するシェーディング補正方法及び画像読取装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、顕微鏡では、旧来のように標本の拡大光像を単に接眼レンズで観察するだけでなく、近年では、その拡大光像を撮像装置で撮影して画像データを取得し、この画像データを外部装置の表示画面に表示して観察する場合が多い。
そのようなとき、顕微鏡の観察倍率や観察方法の違いにより、対物レンズ、コンデンサレンズ、TVアダプタなどの光学部材をさまざまなバリエーションのものに交換して観察を行う。このとき、撮像装置と顕微鏡側の光学部材との組み合わせによっては、周辺光量落ちなどにより必ずしも良好なシェーディング特性を得られない場合がある。そして、このような場合に、撮像装置で撮影して取得した画像データに上記のようなシェーディング補正を行なうと、周辺光量落ちなどの補正やノイズの除去を行なうことができる。
図15(a),(b),(c) 及び同図(d),(e),(f) は、従来の上記のような微鏡像撮像画像に対するシェーディング補正を説明する図である。顕微鏡による光像では、例えばステージ上に標本を置かずに照明のみの光像(標本無し光像)を撮影したときには、好ましくないシェーディング特性として、同図(a) のように画像周辺部にいくに従って暗くなっていく現象がある。
このシェーディング特性のままでは、ステージ上に標本を置いて撮像した標本像も同様の結果になるから、このようなシェーディング特性を改善するために、シェーディング補正処理が行われる。このシェーディング補正処理を行うためには先ずシェーディング補正データが作成される。
シェーディング補正データは、同図(a) の画像中の画素値の最大値を各画素値で割って得られる。このシェーディング補正データの画素毎の値の大小を濃淡によって表すと、同図(b) のようになっており、例えば中心部の暗いところが値「1」、四隅の明るいところが例えば値「1.5」などとなっている。このように、顕微鏡像の撮像ではシェーディング補正データを、標本を置かない照明のみの標本無し光像を撮像した画像から算出している。
このシェーディング補正データを同図(a) に示す画像の各画素値に掛けることによって同図(c) に示すように一様な明るさの画像に変換することができる。したがって、ステージ上に標本を置いて撮像した標本像から得られる画像データも、上記のシェーディング補正データによるシェーディング補正処理によって、一様な明るさの標本画像データに変換することができる。
また、顕微鏡では、光路中の光学部材に、ごみ、傷、汚れなどが、まま発生する。そうすると上記のように標本無し光像を撮像すると、同図(d) のような画像が得られる。中央部の明るい部分に見られる二点の汚像は、ごみ、傷、又は汚れ等によるノイズである。
この同図(d) の画像にシェーディング補正処理を行なうべく同図(d) の画像データからシェーディング補正データを算出すると、そのシェーディング補正データは同図(e) のようになる。そして、このシェーディング補正データを用いて同図(d) の画像データにシェーディング補正処理を行なうと、同図(f) に示すノイズの除去された且つ一様な明るさの完全な画像に変換することができる。
この場合も、ステージ上に標本を置いて撮像した標本像から得られる画像データに、上記のシェーディング補正データによるシェーディング補正処理を行なうことによって、ノイズの除去された且つ一様な明るさの標本画像データに変換することができる。
特開平08−307674号公報([要約]、図1)
ところが、実際に標本を撮影してシェーディング補正データによる補正処理を行うと、一様な明るさの画像に変換されるはずの画像が一様な明るさに補正されず、また、或るごみは補正されて画像から消えるが、他の或るごみは補正されないといった現象が生じる。また、それだけでなく、補正によって、ごみ周辺の画像の品質が低下するという場合もある。
図16(a),(b),(c) 及び同図(d),(e),(f) は、微鏡像撮像画像に対する従来のシェーディング補正による不具合を説明する図である。
顕微鏡像の撮像では、顕微鏡の光路に配設される光学部材のバリエーションは多岐にわたり、必ずしも良好なシェーディング特性が得られないことは前述した。例えば同図(a) に示すように周辺光量落ちが激しいと、シェーディング補正データは、同図(b) に示すように、画像周辺部での値が「2」や「3」と大きくなってしまう場合がある。
このときシェーディング補正処理後の画像は、処理前と比較してノイズまでも2倍あるいは3倍となってしまう。同図(c) に示す処理後の画像は、画像上のノイズの量を濃淡で表したものである。同図(c) では、同図(a) に示すシェーディングは補正されているものの、ノイズが増大することによって画像全体の品位が損なわれてしまうと問題が生じている。
図16(d),(e),(f) は、上記のようになる理由を説明する図である。同図(d),(e),(f) は、いずれも同図(a),(b),(c) の画面中央を左から右に横方向に各画素を走査した場合の画像データ又は補正データの信号レベルを示している。
同図(d) に示すように、ノイズ(図ではぎざぎざで示す)を含んだ元の画像データの信号レベルは中央でレベル「200」近傍の正常値を示しているが、左右に行くほど信号レベルが低下して、両端部では、信号レベルはおよそ「56」まで下がっている。
これに対して算出された同図(e) に示すシェーディング補正計数(シェーディング補正データ)つまり各画素対応値は、中央を「1」として左右にいくほど大きくなり、両端部では同図(e) の例ではおよそ「3.6」の値を示している。
このシェーディング補正計数を同図(d) に示す画像データ信号の各画素値にかけて補正すると、同図(f) に示すように、信号レベルは全体として正常値の「200」近傍に揃うが、両端部のノイズレベルも画像の信号レベルと共に上方に補正されて(同図に示す例では3.6倍)強くなり、結果としてノイズの大きな画像信号を形成することになる。これが、同図(c) に示す画像全体の特に周囲の劣化を引き起こす要因となっている。
図17(a),(b),(c) は、微鏡像撮像画像に対する従来のシェーディング補正による他の不具合を説明する図である。図15(d) に示した光学系の下で、図17(a) に示すようにステージ上に例えば核1を有する細胞2の標本を載置してカメラで撮像し、画像データ3を取得すると、この画像データ3には、図15(d) に示したごみ、傷、又は汚れ等による二点の汚像4(4−1、4−2)が現れる。
これに対して、図15(e) の場合と同様のシェーディング補正データ5をかけて補正を行なえば、補正後の画像データから二点の汚像4(4−1、4−2)は消えるはずであるのに、図17(c) に示す補正後画像データ6のように、上の汚像4−2は消えているが下の汚像4−1は消えずに残るという問題が発生した。
これは、標本無しで撮像した二点の汚像(例えばごみ)の明るさが、標本有りで撮像した場合、光路中におけるごみの位置や大きさなどによって標本から受ける影響の大きさが異なり、このためごみが標本の光像へ結像される状態が異なってそれぞれ明るさが変化するため、標本無しの光像から算出して作成されたシェーディング補正データでは補正し切れない部分が発生するからであると考えられる。
このように、顕微鏡像の撮像においては、従来の技術をそのまま適用してシェーディング補正を行っても必ずしも良好な画像が得られるとは限らないことが経験的に判明している。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、光学系によって発現するシェーディング特性に応じて、ユーザにとって適切なシェーディング補正処理を行うことができ、良好な撮像画像を取得できる顕微鏡像撮像装置及び顕微像鏡撮像方法を提供することである。
先ず、本発明における第1の発明の顕微鏡像撮像装置は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、からなる顕微鏡像撮像装置であって、上記補正データ記憶部は、ごみ・傷・汚れ除去無しの選択に対応して上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データに基づいて得られた第1のシェーディング補正データと、ごみ・傷・汚れ除去有りの選択に対応して上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データにメディアンフィルタをかけた画像に基づいて得られた第2のシェーディング補正データと、を記憶し、上記制御部は、上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面に上記シェーディング補正処理を行うに際し、外部から入力される上記第1又は第2のシェーディング補正データのいずれのシェーディング補正データを使用するかの選択に対応して該選択されたシェーディング補正データを上記補正データ記憶部から上記シェーディング補正処理部へ設定するように構成される。
これにより、ごみ・傷・汚れ除去の有無の選択に応じたシェーディング補正データを記憶することができるとともに、シェーディング補正を行うときに、ごみ・傷・汚れを含めて補正するか、含めないで補正するかを外部から選択できるようになる。
上記補正データ記憶部は、例えば上記第2のシェーディング補正データとして、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮影した標本無し光像画面に対しメディアンフィルタをかけない領域を設定されてメディアンフィルタをかけられた標本無し光像画像データに基づいて得られたシェーディング補正データを記憶するように構成される。
これにより、ごみ・傷・汚れ除去ありの場合には、特定の領域のごみ・傷・汚れを除去せずに作成されたシェーディング補正データを用いて補正することもできるようになる。
そして、例えば、上記補正データ記憶部は、上記第1又は第2のシェーディング補正データに対して修正を行う所定の係数を記憶し、上記制御部は、外部からの指定により上記係数に基いて上記第1又は第2のシェーディング補正データを修正するように構成される。
これにより、シェーディング補正データを、ごみ・傷・汚れのレベルに合わせて調整することができるようになる。
次に、本発明における第2の発明の顕微鏡像撮像装置は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、からなる顕微鏡像撮像装置であって、上記補正データ記憶部は、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像して得られた標本無し光像画面データに基づいて算出して得られたシェーディング補正データと、該シェーディング補正データに対して設定された制限値と、を記憶するように構成される。
そして、上記制御部は、例えば上記制限値に基いて上記シェーディング補正データの最大値を該最大値よりも低い値に制限するように構成される。
これにより、 シェーディング補正データの最大値をそれよりも低い値に制限して例えばノイズの強調を防止することができるようになる。
また、上記制御部は、例えば上記制限値が上記補正データ記憶部に記憶されているときに、上記制限値による制限をかけない上記シェーディング補正データにより上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に上記制限値を使用しなかったことを示す情報を外部装置に通知するように構成される。
これにより、制限値が設定されていてもその制限値を用いずにシェーディング補正を行なったときは、その旨が補正後の画像データに記録されて後日の参考に供することができるようになる。
また、上記制御部は、例えば上記制限値が上記補正データ記憶部に記憶されているときに、上記制限値による制限をかけた上記シェーディング補正データにより上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に上記制限値を使用したことを示す情報を外部装置に通知するように構成される。
これにより、制限値が設定されていてその制限値を用いてシェーディング補正を行なったときは、その旨が補正後の画像データに記録されて後日の参考に供することができるようになる。
また、上記制御部は、例えば上記制限値と上記シェーディング補正データの最大値とを比較して上記制限値よりも上記シェーディング補正データの最大値が大きい画像周縁部の補正データを0で置き換えるように構成される。
これにより、制限値よりもシェーディング補正データの最大値が大きい画像周縁部を黒くマスクしてシェーディング特性の変化の激しい周辺部を見えないようにし中央の標本を際立たせて表示することができるようなる。
更に、本発明における第3の発明の顕微鏡像撮像装置は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、からなる顕微鏡像撮像装置であって、上記制御部は、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した画像上でシェーディング補正を行うべき領域を指定されたとき、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データからシェーディング補正データを作成し該シェーディング補正データ上の上記指定された領域以外の補正データを1で置き換えた後、該シェーディング補正データに平均値フィルタをかけたデータを最終的なシェーディング補正データとして上記補正データ記憶手段に記憶させるように構成される。
これにより、画像のシェーディング特性やユーザの好みに応じて画像の指定した領域だけをシェーディング補正することができるようになる。
また、本発明における第4の発明の顕微鏡像撮像方法は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、で実行される顕微鏡像撮像方法であって、上記補正データ記憶部は、ごみ・傷・汚れ除去無しの選択に対応して上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データに基づいて得られた第1のシェーディング補正データと、ごみ・傷・汚れ除去有りの選択に対応して上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データにメディアンフィルタをかけた画像に基づいて得られた第2のシェーディング補正データと、を記憶し、上記制御部は、上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面に上記シェーディング補正処理を行うに際し、外部から入力される上記第1又は第2のシェーディング補正データのいずれのシェーディング補正データを使用するかの選択に対応して該選択されたシェーディング補正データを上記補正データ記憶部から上記シェーディング補正処理部へ設定するように構成される。
上記補正データ記憶部は、例えば上記第2のシェーディング補正データとして、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮影した標本無し光像画面に対しメディアンフィルタをかけない領域を設定されてメディアンフィルタをかけられた標本無し光像画像データに基づいて得られたシェーディング補正データを記憶するように構成される。
また、この顕微鏡像撮像方法では、例えば上記第1又は第2のシェーディング補正データに対して修正を行う所定の係数を記憶し、上記制御部は、外部からの指定により上記係数に基いて上記第1又は第2のシェーディング補正データを修正するように構成される。
更に、本発明における第5の発明の顕微鏡像撮像方法は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、からなる顕微鏡像撮像装置であって、上記補正データ記憶部は、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像して得られた標本無し光像画面データに基づいて算出して得られたシェーディング補正データと、該シェーディング補正データに対して設定された制限値と、を記憶するように構成される。
上記制御部は、例えば上記制限値に基いて上記シェーディング補正データの最大値を該最大値よりも低い値に制限するように構成され、また、例えば上記制限値が上記補正データ記憶部に記憶されているときに、上記制限値による制限をかけない上記シェーディング補正データにより上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に上記制限値を使用しなかったことを示す情報を外部装置に通知するように構成され、また、例えば上記制限値が上記補正データ記憶部に記憶されているときに、上記制限値による制限をかけた上記シェーディング補正データにより上記標本有り光像を上記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に上記制限値を使用したことを示す情報を外部装置に通知するように構成され、また、例えば上記制限値と上記シェーディング補正データの最大値とを比較して上記制限値よりも上記シェーディング補正データの最大値が大きい画像周縁部の補正データを0で置き換えるように構成される。
最後に、本発明における第6の発明の顕微鏡像撮像方法は、標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより上記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、上記標本を対物レンズ視野内から取り除き上記光源の照明のみの状態で上記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による上記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、からなる顕微鏡像撮像装置であって、上記制御部は、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した画像上でシェーディング補正を行うべき領域を指定されたとき、上記標本無し光像を上記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データからシェーディング補正データを作成し該シェーディング補正データ上の上記指定された領域以外の補正データを1で置き換えた後、該シェーディング補正データに平均値フィルタをかけたデータを最終的なシェーディング補正データとして上記補正データ記憶手段に記憶させるように構成される。
以上のように、本発明によれば、顕微鏡像撮像装置の操作者は、観察像に重畳されるごみ・傷・よごれについて、観察像上の発現程度の異なる性質に応じて適切なシェーディング補正処理を行うことができ、これにより高品位な標本の画像を取得することができるようになる。
また、観察像に重畳されるごみ・傷・よごれを目立たなくする最適な条件で、シェーディング補正を行うことができるので、たとえごみ・傷・よごれが在っても見易い標本像を取得することができるようになる。
また、著しい周辺光量落ちによりシェーディング補正データが大きくなるような場合にシェーディング補正データの最大値に制限を加えるので、補正後のノイズの増大を抑制することができるようになる。
補正後の撮影画像のノイズが大きい場合に、その原因がシェーディング補正の際の処理方法に起因することが容易に分かるようになる。
また、シェーディングの大きい部分はマスクしてその部分の画像を削除するので、画像の有効範囲をシェーディングの目立たない範囲に抑えて画像全体の品位を維持することができる。
また、顕微鏡像撮像装置の操作者が補正したい部分だけを補正することができるので、操作者が注目する領域のノイズを低減させて、操作者の注目領域の画像品位を高く維持することができる。
このように、本発明によれば、シェーディング成分による画像の劣化と、ごみ・傷・汚れ成分による画像の劣化とが、観察像へ与える影響が異なる場合でも、顕微鏡像撮像装置の操作者は、観察に最も良いと思われる適切なシェーディング補正処理を行うことができるようになり、より高品位な標本画像を取得できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置の概略の構成を示す図である。図1に示すように、顕微鏡像撮像装置10は、顕微鏡11とデジタルカメラ12とで構成されている。
顕微鏡10は、例えばハロゲンランプからなる透過照明用光源13から照明光を発生する。この照明光は、同図の一点鎖線aで示すように、先ずコレクタレンズ14で集光され、次に不図示の各種フィルタや視野絞り等を通って、ミラー15によってステージ16方向へ偏向される。
ミラー15によりステージ16方向に偏向された照明光は、明るさ絞りと2枚のレンズからなるコンデンサレンズユニット17を透過した後、ステージ16の不図示の照明用開口部を通過することにより、ステージ16上の図では図示を省略しているスライドガラスの標本を照明する。
ステージ16の上方には、複数の対物レンズ18を保持したレボルバ19が配置されており、このレボルバ19を図の矢印Aで示すように順逆任意の方向に回転させることにより、所望の倍率の対物レンズ18を観察位置に位置交換することができる。
また、これらの対物レンズ18は、レボルバ19に対して着脱自在に交換可能であり、したがって、レボルバ19を回転させるだけでなく、レボルバ19に対して対物レンズ18そのものを交換して、所望の倍率を得ることもできる。
また、上記のステージ16は、駆動装置21により、フォーカス制御ができるように図の両方向矢印Bで示すように上下方向に昇降駆動できるようになっている。勿論、フォーカス制御は、ステージ16の昇降駆動に限ることなく、対物レンズ18を保持するレボルバ19が上下方向に昇降する構成としてもよいことは言うまでもない。
そのようにして観察光路内の光軸a´上に位置した対物レンズ18に入射したスライドガラスの標本像すなわち後述する「標本有り光像」(ステージ16上からスライドガラスの標本を取り除いた場合は後述するように「標本無し光像」という)は、中間倍率レンズ22を通った後、ビームスプリッタユニット23により、接眼レンズユニット24とデジタルカメラ12の二方向に分岐されて導かれる。デジタルカメラ12に導かれた光像は、デジタルカメラ12に内蔵されるCCD(charge coupled device)などから成る撮像素子25の受光面に結像する。
デジタルカメラ12は、詳しくは後述するが、外部のホスト機器と送受信を行なうためのインターフェース(I/F)部を備えており、このインターフェース(I/F)部から通信ケーブル26を介して外部のホスト機器であるPC(パーソナルコンピュータ)27の本体28の不図示のI/F部に接続されている。
PC27は、図に示す表示装置(モニタ)29の他に、特には図示しないが、本体28に接続された入力用キーボード、ポインティングデバイス等を備えている。
図2は、上記デジタルカメラ12の概略の構成を示すブロック図である。同図に示すデジタルカメラ12において、図1にも示した撮像素子25は、撮像素子駆動部31からの駆動信号に基づいた露出時間で駆動され、受光面の結像光をアナログ電気信号の出力信号として前置処理部32へ出力する。前置処理部32は、撮像素子駆動部31から与えられる制御パルスにより、撮像素子25からの出力信号を映像信号化しA/D変換部33へ出力する。A/D変換部33は、撮像素子駆動部31からのクロック信号に基づいて、前置処理部32からの信号をデジタル化する。
制御部34は、補正データ記憶部35から補正データを読み出し、その読み出した補正データをシェーディング補正処理部36へ設定する。シェーディング補正処理部36は、上記A/D変換部33でデジタル化された画像データを、前述した従来技術と同様の方法により補正データを各画素にかけてシェーディング補正する。
このシェーディング補正された画像データには、さらに信号処理部37において、ホワイトバランス・色処理・階調処理・輪郭強調処理が行なわれる。
また制御部34には、上述したようにI/F部39と通信ケーブル26を介してPC27が接続されている。信号処理部37で処理された画像データは、PC27へ転送される。このPC27は、転送された画像をモニタ29に表示し、その画像データを内蔵の記録装置に記録し、更にデジタルカメラ12の操作等を行なうなどの機能を有している。
図3(a),(b),(c) は、PC27のモニタ29に表示されるシェーディング補正データ作成初期操作画面の例を示す図である。同図(a) に示すシェーディング補正データ作成初期操作画面40には、上方に大きく、デジタルカメラ12で撮像している標本41のライブ像画面(以下、標本有り光像画面ともいう)42が表示され、その下方の操作入力領域には、露出時間調整ボタン43、静止画撮影ボタン44、シェーディング補正の設定を切り替えるシェーディング補正設定ボタン45、シェーディング補正データを作成するシェーディング補正作成ボタン46が表示されている。
この図3(a) に示す標本有り光像画面42の表示の例では、中央の標本41は、細胞核47を持った細胞標本であり、画面全体では中央の大きな円形の明るい部分とその周囲から画面の端部へと広がる明るさが徐々に暗くなっていくシェーディング部分とが一体となって表示されている。そして、これらに重畳して上方中央寄りと下方左方寄りの2箇所に、ごみ・傷等の汚像48(48−1、48−2)が表示されている。
ここで、PC27の操作者が静止画撮影ボタン44を押すと、他のボタンで設定されている露出時間とシェーディン補正の設定に基づいて、シェーディング補正データ作成初期操作画面40に表示されているライブ像画面42と同じ画像データが静止画データとしてPC27に転送され、PC27のメモリ又はハードディスクに記憶される。
次に本実施の形態におけるシェーディング補正データの作成について説明する。上記の図3(a) に示す標本有り光像画面42は、シェーディング補正を行わずに標本41を観察している状態を示している。
この状態から標本41のスライドガラスをステージ16上から取り除き、シェーディング補正データ作成ボタン46を押すと、表示画面が図3(b) に示すようなシェーディング補正データ作成実行操作画面49に切り替わる。
このシェーディング補正データ作成実行操作画面49には、後述する補正データ作成のための照明のみ画像(以下、標本無し光像画面ともいう)50が表示され、その下方の操作入力領域に露出時間調整ボタン43、ごみ・傷除去の可否を選択するチェックボタン51、補正データの作成開始を指示する補正データ作成開始ボタン52が表示されている。
この図3(b) に示す標本無し光像画面50の表示の例では、同図(a) の標本有り光像画面42から標本41を取り除いた映像がそのまま写し出されている。すなわち、同図(a) の標本有り光像画面42にも重畳して表示されていた2つの汚像48(48−1、48−2)が表示されている。
これらの汚像48を形成している本体は、図1のコンデンサレンズユニット17に形成されている隙間bからユニット内に進入してレンズ面に付着したごみ・汚れ等であり、ときにはレンズそのものの傷であったりする。
ここで、操作者が、チェックボタン51をチェックせずに、つまりごみ・傷の除去を指定せずに、補正データ作成開始ボタン52を押すと、図3(b) に示すごみ・汚れ・傷を含めた照明画像(フィルタ無し標本無し光像画面50)に対して補正データが作成され、この補正データがフィルタ無しシェーディング補正データとしてデジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶される。そして、図3(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面40にもどる。
一方、操作者によりチェックボタン51がチェックされる、つまりごみ・傷の除去が指定されると、デジタルカメラ12から転送された画像データに対して例えば近傍画素5×5の画素領域の中間値が出力されるメディアンフィルタをかけた照明のみ画像53が、図3(c) に示すようにシェーディング補正データ作成実行操作画面49に表示される。この図3(c) に示す照明のみ画像53は、メディアンフィルタによってごみ・傷が除去された状態でシェーディングのみが残存する「フィルタ有り標本無し光像画面」となっている。
この状態で、操作者が補正データ作成開始ボタン52を押すと、上記の図3(c) のごみ・傷が除去された照明のみ画像(フィルタ有り標本無し光像画面)53に対して補正データが作成され、この補正データがフィルタ有りシェーディング補正データとしてデジタルカメラ12の補正データ記憶部35へ記憶される。そして、図3(a) の操作画面にもどる。
図4(a) 〜(d) は、上記のシェーディング補正データの作成過程を信号形式で示す図である。同図(a) 〜(d) は、いずれも横軸に主走査方向の画素位置を示しており、縦軸に各画素の信号レベルを示している。
そして、図4(a) は、図3(b) のごみ・汚れ・傷を含めた照明画像(フィルタ無し標本無し光像画面50)のD−D´部分の画面データ走査信号を示しており、図4(b) は、図3(c) のごみ・傷が除去された照明のみ画像(フィルタ有り標本無し光像画面)53のE−E´部分の画面データ走査信号を示している。
また、図4(c) は、図3(b) のフィルタ無し標本無し光像画面50に対して作成され、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶されるフィルタ無しシェーディング補正データの上記D−D´部分に対応する部分のシェーディング補正データを示している。
そして、図4(d) は、図3(c) のフィルタ有り標本無し光像画面53に対して作成され、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶されるフィルタ有りシェーディング補正データの上記E−E´部分に対応する部分のシェーディング補正データを示している。
なお本実施の形態において、照明のみ画像(フィルタ無し標本無し光像画面50)は、補正データを作成するごとに、デジタルカメラで撮影する構成となっているが、一度撮影した画像データを、画像ファイルとしてPC27のハードディスクへ記録しておき、その画像ファイルを読み出して補正データ作成に利用してもよい。
次に、本実施の形態におけるシェーディング補正処理について説明する。上述した図3(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面40の標本有り光像画面42では、下方のシェーディング補正設定ボタン45がシェーディング補正なしに設定されているため、シェーディングが現われたままの標本画像が表示されている。
ここで、シェーディング補正設定ボタン45の「シェーディング補正あり(フィルタなし)」をチェックすると、デジタルカメラ12の制御部34を介して補正データ記憶部35に記憶されたフィルタ無しシェーディング補正データ(図4(c) 参照)がシェーディング補正処理部36へ設定され、シェーディング補正処理部36により、そのフィルタ無しシェーディング補正データに基づく画像データの補正が行なわれる。
図5(a),(b) は、それぞれ上記のフィルタ無しシェーディング補正データに基づく画像データの補正が行なわれた標本有り光像画面の表示例を示す図であり、同図(c) は、表示画像が不具合な場合の表示を緩和した表示例を示す図である。
上記のようにフィルタ無しシェーディング補正データに基づく画像データの補正が行なわれ、その補正された画像データがデジタルカメラ12のI/F部39からPC27に出力され、モニタ29のシェーディング補正データ作成初期操作画面40に補正済みライブ像画面として表示されたとき、前述したように、ごみ・傷・汚れの光路中の位置や大きさによって、図5(a) の補正済みライブ像画面(補正済み標本有り光像画面)54−1のように、図3(b) に示したごみ・傷・汚れの汚像48がシェーディングと一緒に補正されて消える場合と、図5(b) の補正済みライブ像画面54−2のように、補正しないときよりも濃い汚像48−1´、48−2´となって却って目立つようになってしまう場合がある。
顕微鏡像撮像装置10の操作者は、この画像の違いを判断して、図5(a) の状態ならばそのまま静止画の撮影を行う。他方、図5(b) の状態になっている場合はシェーディング補正設定ボタン45の「シェーディング補正あり(フィルタあり)」をチェックする。
そうすると、デジタルカメラ12の制御部34を介して補正データ記憶部35に記憶されたフィルタ有りシェーディング補正データ(図4(d) 参照)がシェーディング補正処理部36に設定され、シェーディング補正処理部36により、そのフィルタ有りシェーディング補正データに基づく画像データの補正が行なわれる。
これにより、シェーディング補正データ作成初期操作画面40には、図5(c) に示すように、補正済みライブ像画面54−3として、ごみ・傷の汚像48(48−1、48−2)は補正されずにシェーディングだけが補正された画像が表示される。
このように、本実施の形態によれば、顕微鏡像撮像装置10の操作者は、モニタ29に表示される観察像に重畳されるごみ・傷・汚れによる汚像の現われ具合の性質に応じてフィルタ使用の可否を選択して見た目に良い適切なシェーディング補正処理を行うことができるようになり、より高品位な標本の画像を取得できるようになる。
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態における顕微鏡像撮像装置の構成は、図1及び図2の場合と同一である。
図6(a) 〜(d) は、第2の実施の形態の顕微鏡像撮像装置におけるシェーディング補正データの作成とシェーディング補正処理を説明する図である。
まず、本実施の形態のシェーディング補正データ作成について説明する。
本実施の形態におけるシェーディング補正データの作成では、図6(a) に示すシェーディング補正データ作成実行操作画面49において、ごみ・傷除去の可否を選択するチェックボタン51をチェックしてごみ・傷の除去を指定するときに、メディアンフィルタ処理を行わない領域を指定することができる。
これには、先ず、図6(a) に示すように、チェックボタン51がチェックされていないすなわちメディアンフィルタのかからない状態で、例えばマウスなどのポインティングデバイスにより、ごみ・傷の除去を行わない領域を指定する。図6(a) に示す例では、汚像48−2を含むそれよりもやや広い矩形領域55が指定されている。
この状態でチェックボタン51をチェックすると、矩形領域55を除いた部分の照明のみ画像50に対してメディアンフィルタ処理が行われて、その結果が、図6(b) に示すように、シェーディング補正データ作成画面49に表示される。
この状態で補正データ作成開始ボタン52を押すと、図6(b) に表示されている画像(矩形領域を示す枠を除く)に対して補正データが作成され、この補正データがデジタルカメラ12の補正データ記憶部35に領域指定フィルタ有りシェーディング補正データとして記憶される。
尚、ごみ・傷の除去を行わない領域を指定した場合でも、チェックボタン51がチェックされないで、補正データ作成開始ボタン52が押された場合には、シェーディング補正データの作成は、第1の実施の形態の場合(図4(c) 参照)と同様である。
次に、本実施の形態におけるシェーディング補正処理について説明する。本実施の形態におけるシェーディング補正処理は、特性の異なるごみ・傷が複数存在するときに好適である。
先ず、図6(c) に示すように、シェーディング補正設定ボタン45を「シェーディング補正あり(フィルタなし)」に設定してシェーディング補正を行ったときに、一方のごみ・傷の汚像48−2は消えるが、他のごみ・傷の汚像48−1がより濃い汚像48−1′となって強調されてしまうような場合がある。
このような場合は、強調される方のごみ・傷の汚像48−1は補正データから除き、補正処理によって消えるごみ・傷の汚像48−2は補正データに残しておくようにすると良い。すなわち、前述の領域指定フィルタ有りシェーディング補正データを使用してシェーディング補正処理を行うことによって、図6(d) に示すように、一方のごみ・傷の汚像48−2を補正によって消し、他のごみ・傷の汚像48−1を強調することなく補正処理を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、顕微鏡像撮像装置10の操作者は、モニタ29に表示される観察像に特性の異なる性質のごみ・傷・汚れの汚像が重畳される場合であっても、補正によって消せるものと消せないものとを選別して、見た目に良い適切なシェーディング補正処理を行うことができるようになり、より高品位な標本の画像を取得できるようになる。
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態における顕微鏡像撮像装置の構成も、図1及び図2の場合と同一である。ただし、本実施の形態では、第1又は第2の実施の形態とシェーディング補正処理が異なる。
図7(a) は、本実施の形態におけるシェーディング補正データ作成初期操作画面の例を示す図であり、同図(b) は、本実施の形態におけるシェーディング補正処理後の標本有り光像画面の例を示す図である。
同図(a) に示すように、本例のシェーディング補正データ作成初期操作画面56は、補正済みライブ像画面54−4の下方に表示される操作入力領域に、第1又は第2の実施の形態で示された露出時間調整ボタン43、静止画撮影ボタン44、シェーディング補正設定ボタン45、及びシェーディング補正作成ボタン46に加えて、補正係数入力部57が表示される。補正係数入力部57には補正計数を入力する補正係数入力窓58が設けられている。
このシェーディング補正データ作成初期操作画面56の補正係数入力部57の補正係数入力窓58には、シェーディング補正データを補正する補正係数K1を設定できるようになっている。補正係数入力部57の補正係数入力窓58に補正係数K1が入力されると、次式(1)により、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶されているシェーディング補正データが置き換えられる、すなわち補正される。

C´xy=1+ K1(Cxy−1) ・・・・・・(1)

ここでCxyは、補正される前の各画素の補正データ、C´xyは、補正された後の各画素の補正データである。
図7(a) では、補正係数入力部57の補正係数入力窓58に補正係数K1として「1.0」が表示されており、C´xy=Cxy、すなわちシェーディング補正データが補正無しの状態であることを示している。また、シェーディング補正データ作成初期操作画面56に表示されている補正済みライブ像画面54−4は、補正無しのシェーディング補正データで補正された補正済みライブ像画面を示している。
そして、この補正無しのシェーディング補正データで補正された補正済みライブ像画面54−4では、標本41に対して、ごみ・傷・汚れによる汚像48(48−1、48−2)が目立って表示されている。
このような場合に、本例のシェーディング補正データ作成初期操作画面56では、図7(b) に示すように、補正係数入力部57の補正係数入力窓58に補正係数K1として例えば「0.8」を入力する。これにより、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶されているシェーディング補正データが書き換えられて補正される。
なお、この補正係数K1は、シェーディング補正データ作成初期操作画面56の補正済みライブ像画面54−4の表示を見ながら、顕微鏡像撮像装置10の操作者が補正係数入力窓58に入力する補正係数K1を種々調整することにより最適値を決定する。
そして、例えば上記のように補正係数「0.8」によって補正されたシェーディング補正データによってシェーディング補正された画像が、同図(b) に示すように、補正済みライブ像画面54−5として表示される。同図(b) に示す補正済みライブ像画面54−5では、画像全体に対するシェーディングは若干残存しているが、ごみ・傷による汚像48は目立たなくなっている。
なお、本例のシェーディング補正データに対する補正処理は、第2の実施の形態において示した指定範囲のごみ・傷の除去を行わないで作成したシェーディング補正データに対しても適用することができる。
このように、本実施の形態においては、顕微鏡像撮像装置10の操作者は、シェーディング補正データを補正係数によって調整することができるので、モニタ29に表示される補正済みライブ像画面の観察像に重畳されるごみ・傷・汚れによる汚像が目立つような場合には、画像全体に対するシェーディングを若干許容しつつ、ごみ・傷の汚像が目立たなくなるようにシェーディング補正データの補正量を調整することによって、見た目に良い最適な条件でシェーディング補正を行うことができるようになる。
次に第4の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態における顕微鏡像撮像装置の構成も、図1及び図2の場合と同一である。本実施の形態では、前述した従来技術において、シェーディング補正データが大きくなることによってシェーディング補正処理後に発現するノイズの増大という問題を回避して、見た目により良好な画像を取得使用とするものである。
図8(a),(b),(c) は、第4の実施の形態の顕微鏡像撮像装置においてシェーディング補正後に発現するノイズの増大を低減させるシェーディング補正方法を説明する図である。同図(a) は、シェーディング補正データを作成する画面の例を示す図である。
本例の同図(a) に示すシェーディング補正データ作成実行画面59では、標本無し光像画面61の下方の操作入力領域には、露出時間調整ボタン43、ごみ・傷除去の可否を選択するチェックボタン51、補正データの作成開始を指示する補正データ作成開始ボタン52の他に、制限値入力部62とその制限値入力窓63が表示される。この制限値入力窓63には、シェーディング補正データの最大値を制限するための制限値係数K2を設定できるようになっている。
なお、この例に示すシェーディング補正データ作成実行画面59の標本無し光像画面61は、中央の明るさに対して周囲のシェーディングが比較的強く現われている例を示している。これは、図16(a) に示した標本無し光像画面と、その光像の図16(d) に示した信号レベルとほぼ同様の状態の標本無し光像画面の例を示したものである。
図8(b) は、横軸に或る副走査方向の中の一つの主走査方向の画素位置を示しており(例えば図3(b) のD−D´、同図(c) のE−E´参照)、縦軸に上記の画素位置の画素値に対するシェーディング補正データと補正後シェーディング補正データを示している。同図(b) に示す例では、シェーディング補正データ64は、同図(a) の標本無し光像画面61に対する通常のシェーディング補正データであり、同図(a) の標本無し光像画面61が中央の明るさに対して周囲のシェーディングが比較的強く現われているため、左右両端部が急峻に上昇した曲線を描いており、その最大値が「3.6」になっている。
これに対して、同図(a) のシェーディング補正データ作成実行画面59において制限値入力部62の制限値入力窓63に制限値K2(本例では「2.0」)が入力・設定されると、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に一旦記憶されたシェーディング補正データ64に対して、上記の制限値K2による演算が行なわれて、制限後シェーディング補正データが算出される。
この制限後シェーディング補正データの演算では、制限値を「K2」、制限前シェーディング補正データ(補正データ記憶部35に一旦記憶されたシェーディング補正データ64)の各画素値を「Cxy」、その最大値を「Cmax 」、制限後シェーディング補正データの各画素値を「C´xy」として、次式

C´xy=1+(K2−1)(Cxy−1)/(Cmax −1) ・・・(2)

によって「C´xy」が算出される。図8(b) に示す制限後シェーディング補正データ65は、K2=2.0として、上記の式(2)によって算出されたものである。
これにより、同図(b) に示すように、制限前のシェーディング補正データ64の両端部の急峻に変化する最大値「3.6」に対して、制限後シェーディング補正データ65は全体としてなだらかな曲線を描いて、上記の最大値を「2.0」に制限している。この新たに演算された補正後シェーディング補正データ65が上記の制限前のシェーディング補正データ64に置き換えられて、記憶部35に記憶される。
これにより、本例においては、同図(a) のシェーディング補正データ作成実行画面59において補正データ作成開始ボタン52が押された場合には、補正データ記憶部35から上記の補正後シェーディング補正データ65が読み出され、この読み出された補正後シェーディング補正データ65がシェーディング補正処理部36に設定されて、シェーディング補正が行なわれる。
これにより、同図(c) に示すように、シェーディング補正データ作成初期操作画面56には、中央の周囲に若干のシェーディングは残されているが、制限を加えない画像(不図示)に対してノイズが抑制されてあまり目立たない見た目に良い適切なライブ像画面66となっている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、補正データに制限を加えることができるので、著しい周辺光量落ちにより周辺部のシェーディング補正データが大きくなってしまうような場合でも、周辺部のノイズの増大を抑制することができ、見た目に良い適切なライブ像画面を得ることができる。
尚、本例では、上述したように同図(a) のシェーディング補正データ作成実行画面59において制限値K2を設定してシェーディング補正を行なうか、同図(c) のシェーディング補正データ作成初期操作画面56に示すように、第3の実施の形態の場合と同様に補正係数K1を設定してシェーディング補正を行なうかを顕微鏡像撮像装置10の操作者が表示画面を観察しながら任意に選択できるようにしてもよい。
また、制限値を用いてシェーディング補正データを作成するときに、Cmax とK2とを比較して、Cmax >K2の場合に、シェーディング補正データに制限を加えずに、Cmax >K2である旨を報知するメッセージを表示画面に出すようにしてもよい。
さらに、そのように制限を加えず作成したシェーディング補正データを使用して補正処理を行った場合に、Cmax >K2である旨を報知するメッセージを表示画面に出すようにしたり、また、その画面データをPC27側で画像ファイルに記録するときに、その画像ファイルのヘッダ部に、シェーディング補正値データの最大値Cmax が制限値K2以上だったことを記録するうにしてもよい。
そのようにすれば、標本の撮影画像の周辺部のノイズが大きくなっていた場合に、その原因がシェーディング補正に起因するものであることが、容易に分かるようになる。
図9(a),(b),(c) は、上記のように著しい周辺光量落ちにより周辺部のシェーディング補正データが大きくなってしまうような場合のシェーディング補正データ作成の変形例を示す図である。
同図(a),(b),(c) は、上述した第4の実施の形態において、シェーディング補正データを作成するときに、Cmax とK2とを比較して、Cmax >K2となる画像周縁部の対象領域の補正データを「0」で埋めるようにした例を示している。
同図(a) は、標本無し光像画面の画面データから算出されたシェーディング補正データ67において(本例も含め以下の実施の形態の説明ではシェーディング補正データを画素毎の値の大小を濃淡によって表した画像で代用して示す)、補正対象となった標本無し光像画面の著しい周辺光量落ちにより、周辺部のシェーディング補正データが大きくなった場合に、Cxy≦K2となる部分を同図(a) の円68で示す領域内であるとしたとき、シェーディング補正データを、同図(b) に示すように、円68の内接四角形(正四角形とするか長方形とするかは顕微鏡像撮像装置10の操作者が任意に選択することができる)の外側のデータを「0」で置き換えるようにしたり、あるいは、同図(c) に示すように、円68に内接する八角形の外側のデータを「0」で置き換えるようにする。勿論、円68の外側のデータをそのまま「0」で置き換えても良い。
このようなシェーディング補正データを用いて標本有り光像画面にシェーディング補正を行うと、特には図示しないが、シェーディングの大きい部分はマスクされて見えないので、画像の有効範囲は狭くなるが、その範囲で見た目に良い品位の高い画質の画像データとすることができる。
次に第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態における顕微鏡像撮像装置の構成も、図1及び図2の場合と同一である。本実施の形態では、シェーディング補正を行う領域を指定することができる。
図10(a),(b) は、それぞれ第5の実施の形態におけるシェーディング補正データ作成実行画面の例を示す図であり、同図(c),(d) は、それぞれ作成されたシェーディング補正データを示す図である。
図10(a) は、シェーディング補正データ作成実行画面49に表示された標本無し光像画面69の汚像の周囲の矩形領域71だけを補正するシェーディング補正データを作成する場合を示している。
本例において、先ず、マウスなどのポインティングデバイスにより、同図(a) に示すように、汚像の周囲の矩形領域71を指定する。そして、この標本無し光像画面69の画像データに対してシェーディング補正データを作成する。これにより作成されるシェーディング補正データは、同図(c) に示すように、矩形領域71内に対応するデータ部分は通常の方法でシェーディング補正データが計算され、矩形領域71以外のデータ部分は「1」で埋められる。
このとき、矩形領域71の境界で補正データが大きく変化するので、同図(c) で示すシェーディング補正データに、例えば3x3の平均値フィルタを掛けたものを実際に使用するシェーディング補正データとして、デジタルカメラ12の補正データ記憶部35に記憶する。このようにすることで、指定領域の補正データの変化を軽減したシェーディング補正データを作成することができる。
図10(b) は、領域を指定する場合の他の例を示している。この例では、標本無し光像画面72の、周辺光量落ちによって特にシェーディングが大きくなる画像の四隅73(73−1、73−2、73−3、73−4)だけを補正するシェーディング補正データを作成する例を示\\している。
この場合も、マウスなどのポインティングデバイスにより、同図(b) に示すように、標本無し光像画面72の四隅73を例えば三角形状に区切って指定する。そして、この標本無し光像画面72の画像データに対してシェーディング補正データを作成する。これにより作成されるシェーディング補正データは、同図(d) に示すように、四隅73の領域内に対応するデータ部分は通常の方法でシェーディング補正データが計算され、四隅73以外のデータ部分は「1」で埋められる。
この場合も同図(a),(c) の場合と同様に、同図(d) のように計算されたシェーディング補正データに例えば3×3の平均値フィルタを掛けて最終的な(実際に使用する)シェーディング補正データとする。
このように、本実施の形態によれば、顕微鏡像撮像装置10の操作者が、補正したい部分だけを補正することができるので、通常では顕微鏡像撮像装置の操作者が自身の注目する領域をシェーディングの少ない部分に合わせることに対応して、注目領域のノイズを増大させることなく観察画像全体の品位を高めることができる。
次に第6の実施の形態について説明する。なお、この第6の実施の形態において、顕微鏡像撮像装置を構成する顕微鏡の構成は図1の場合と同一である。
図11は、第6の実施の形態において顕微鏡像撮像装置を構成するデジタルカメラの概略の構成を示すブロック図である。同図に示すデジタルカメラ75の構成は、図2に示したデジタルカメラ12の構成において、シェーディング補正処理部36の後段に、ごみ・傷補正処理部76を備える構成となっている。その他の構成部分は、図2の場合と同一であり、従って、図2と同一の構成部分には図2と同一の番号を付与して示している。
本実施の形態においては、シェーディング補正は、シェーディング補正データからごみ・傷等の汚像成分データを分離して、この分離したごみ・傷等の汚像成分データの補正を、残るシェーディング対象の成分データとは異なるゲインで補正できるようにするものである。まず、本例のシェーディング補正データの作成方法について説明する。
図12(a),(b),(c) 及び図13(a),(b),(c) は、それぞれ本例のシェーディング補正データの作成方法について説明する図である。先ず、図12(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面77の標本有り光像画面78に示すように、標本79の観察像に、ごみの汚像81(81−1、81−2)とシェーディング82が重畳されて観察されている場合を考える。
尚、図12(a) に示すシェーディング補正データ作成初期操作画面77の標本有り光像画面78の下方の操作入力領域には、いままで説明してきたシェーディング補正データ作成初期操作画面の操作入力領域と同様に表示されている露出時間調整ボタン43、静止画撮影ボタン44、及びシェーディング補正作成ボタン46の3つのボタンの他に、いままでとは異なる簡単な構成のシェーディング補正設定入力領域83と、ごみ・傷補正ゲイン入力領域84が表示されている。
上記のように標本79の観察像に、ごみの汚像81とシェーディング82が重畳されて観察されている状態で、顕微鏡から標本79を取り除き、図12(b) に示す標本無し光像画面85の状態で、シェーディング補正データ作成ボタン46を押すと、シェーディング補正データの作成が開始される。このとき、本例では、シェーディング補正データは以下の手順で行われる。
a:上記のように顕微鏡から標本76を取り除いて図12(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面77の表示部に図12(b) のように表示されている標本無し光像画面85の画像データを取得する。
b:取得された標本無し光像画面85の画像データにメディアンフィルタをかけて図12(c) に示すシェーディング成分のみのフィルタリング後画像データ86を取得する。
c:更に図12(b) の標本無し光像画面85の画像データから図12(c) のフィルタリング後画像データ86を画素ごとに減算または除算して、図13(a) に示すごみの汚像成分だけを抽出した汚像成分のみ抽出画像データ87を取得する。
d:図12(c) のフィルタリング後画像データ86について、通常のシェーディング補正データ作成の演算を行って、図13(b) に示すように、フィルタリング後シェーディング補正データ88を取得する。
e:図13(a) の汚像成分のみ抽出画像データ87について、通常のシェーディング補正データ作成の演算を行って、図13(c) に示すごみ・傷の汚像成分に対する汚像成分補正データ89を取得する。
f:図13(b) のフィルタリング後シェーディング補正データ88及び図13(c) のごみ・傷の汚像成分補正データ89をシェーディング補正データ記憶部35に記憶する。
以上のような手順により、フィルタリング後の画像データに対するフィルタリング後シェーディング補正データ88及びごみ・傷の汚像成分のみの画像データに対する汚像成分補正データ89の作成処理と記憶処理を行う。
図14(a),(b) は、上記のようにして作成され、記憶されたフィルタリング後シェーディング補正データ88と汚像成分補正データ89を用いて処理される本例のシェーディング補正を説明する図である。
図14(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面77における操作入力領域のシェーディング補正設定入力領域83に示すように、顕微鏡像撮像装置10の操作者が「シェーディング補正あり」を選択すると、補正データ記憶部35からフィルタリング後シェーディング補正データ88と汚像成分補正データ89が読み出され、これら読み出されたフィルタリング後シェーディング補正データ88と汚像成分補正データ89がそれぞれシェーディング補正処理部36とごみ・傷補正処理部76に設定される。
このとき、ごみ・傷補正処理部76に設定される汚像成分補正データとして、汚像成分補正データ89に、図14(b) のシェーディング補正データ作成初期操作画面77における操作入力領域のごみ・傷補正ゲイン入力領域91に示されるように、例えば「0.9」というごみ・傷補正ゲインをかけた値が設定される。
なお、ごみ・傷補正処理部76での処理は、補正データが異なるだけで、シェーディング補正処理部36での処理と同じ処理を行うものである。その他の構成部分の処理機能は図2の場合と同様である。
このように、本例では、シェーディング成分による観察画像への影響と、ごみ・傷成分による観察画像への影響が異なるときに、すなわち図14(a) のシェーディング補正データ作成初期操作画面77における操作入力領域のごみ・傷補正ゲイン入力領域91に示されるように、ごみ・傷成分補正ゲイン「1.0」として、シェーディング補正を行った場合にシェーディング成分は消えるが、ごみ・傷成分は消えない場合などには、図14(b) のごみ・傷補正ゲイン入力領域91に示されるように、ごみ・傷補正ゲインを「0.9」又はその他の値に適当に変化させることにより、図14(b) に示すように、シェーディング成分とともに、ごみ・傷の汚像成分も良好に補正することができるようになる。
(付記1)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
からなる顕微鏡像撮像装置であって、
前記補正データ記憶部は、ごみ・傷・汚れ除去無しの選択に対応して前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データに基づいて得られた第1のシェーディング補正データと、ごみ・傷・汚れ除去有りの選択に対応して前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データにメディアンフィルタをかけた画像に基づいて得られた第2のシェーディング補正データと、を記憶し、
前記制御部は、前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面に前記シェーディング補正処理を行うに際し、外部から入力される前記第1又は第2のシェーディング補正データのいずれのシェーディング補正データを使用するかの選択に対応して該選択されたシェーディング補正データを前記補正データ記憶部から前記シェーディング補正処理部へ設定する、
ことを特徴とする顕微鏡像撮像装置。
(付記2)
前記補正データ記憶部は、前記第2のシェーディング補正データとして、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮影した標本無し光像画面に対しメディアンフィルタをかけない領域を設定されてメディアンフィルタをかけられた標本無し光像画像データに基づいて得られたシェーディング補正データを記憶することを特徴とする付記1記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記3)
前記補正データ記憶部は、前記第1又は第2のシェーディング補正データに対して修正を行う所定の係数を記憶し、前記制御部は、外部からの指定により前記係数に基いて前記第1又は第2のシェーディング補正データを修正することを特徴とする付記1または2記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記4)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
からなる顕微鏡像撮像装置であって、
前記補正データ記憶部は、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像して得られた標本無し光像画面データに基づいて算出して得られたシェーディング補正データと、該シェーディング補正データに対して設定された制限値と、を記憶することを特徴とする顕微鏡像撮像装置
(付記5)
前記制御部は、前記制限値に基いて前記シェーディング補正データの最大値を該最大値よりも低い値に制限することを特徴とする付記4記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記6)
前記制御部は、前記制限値が前記補正データ記憶部に記憶されているときに、前記制限値による制限をかけない前記シェーディング補正データにより前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に前記制限値を使用しなかったことを示す情報を外部装置に通知することを特徴とする付記4記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記7)
前記制御部は、前記制限値が前記補正データ記憶部に記憶されているときに、前記制限値による制限をかけた前記シェーディング補正データにより前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に前記制限値を使用したことを示す情報を外部装置に通知することを特徴とする付記4記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記8)
前記制御部は、前記制限値と前記シェーディング補正データの最大値とを比較して前記制限値よりも前記シェーディング補正データの最大値が大きい画像周縁部の補正データを0で置き換えることを特徴とする付記4記載の顕微鏡像撮像装置。
(付記9)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
からなる顕微鏡像撮像装置であって、
前記制御部は、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した画像上でシェーディング補正を行うべき領域を指定されたとき、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データからシェーディング補正データを作成し該シェーディング補正データ上の前記指定された領域以外の補正データを1で置き換えた後、該シェーディング補正データに平均値フィルタをかけたデータを最終的なシェーディング補正データとして前記補正データ記憶手段に記憶させることを特徴とする顕微鏡像撮像装置
(付記10)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
で実行される顕微鏡像撮像方法であって、
前記補正データ記憶部は、ごみ・傷・汚れ除去無しの選択に対応して前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データに基づいて得られた第1のシェーディング補正データと、ごみ・傷・汚れ除去有りの選択に対応して前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データにメディアンフィルタをかけた画像に基づいて得られた第2のシェーディング補正データと、を記憶し、
前記制御部は、前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面に前記シェーディング補正処理を行うに際し、外部から入力される前記第1又は第2のシェーディング補正データのいずれのシェーディング補正データを使用するかの選択に対応して該選択されたシェーディング補正データを前記補正データ記憶部から前記シェーディング補正処理部へ設定する、
ことを特徴とする顕微鏡像撮像方法。
(付記11)
前記補正データ記憶部は、前記第2のシェーディング補正データとして、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮影した標本無し光像画面に対しメディアンフィルタをかけない領域を設定されてメディアンフィルタをかけられた標本無し光像画像データに基づいて得られたシェーディング補正データを記憶することを特徴とする付記10記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記12)
前記補正データ記憶部は、前記第1又は第2のシェーディング補正データに対して修正を行う所定の係数を記憶し、前記制御部は、外部からの指定により前記係数に基いて前記第1又は第2のシェーディング補正データを修正することを特徴とする付記10または11記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記13)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
からなる顕微鏡像撮像装置であって、
前記補正データ記憶部は、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像して得られた標本無し光像画面データに基づいて算出して得られたシェーディング補正データと、該シェーディング補正データに対して設定された制限値と、を記憶することを特徴とする顕微鏡像撮像装置
(付記14)
前記制御部は、前記制限値に基いて前記シェーディング補正データの最大値を該最大値よりも低い値に制限することを特徴とする付記13記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記15)
前記制御部は、前記制限値が前記補正データ記憶部に記憶されているときに、前記制限値による制限をかけない前記シェーディング補正データにより前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に前記制限値を使用しなかったことを示す情報を外部装置に通知することを特徴とする付記13記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記16)
前記制御部は、前記制限値が前記補正データ記憶部に記憶されているときに、前記制限値による制限をかけた前記シェーディング補正データにより前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面データに対しシェーディング補正処理を行なった場合は、該シェーディング補正処理を行って取得した標本有り光像画面データの画像ファイルと共に前記制限値を使用したことを示す情報を外部装置に通知することを特徴とする付記13記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記17)
前記制御部は、前記制限値と前記シェーディング補正データの最大値とを比較して前記制限値よりも前記シェーディング補正データの最大値が大きい画像周縁部の補正データを0で置き換えることを特徴とする付記13記載の顕微鏡像撮像方法。
(付記18)
標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態で前記撮像手段で撮像した標本無し光像と、を得る顕微鏡と、
該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
からなる顕微鏡像撮像装置であって、
前記制御部は、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した画像上でシェーディング補正を行うべき領域を指定されたとき、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データからシェーディング補正データを作成し該シェーディング補正データ上の前記指定された領域以外の補正データを1で置き換えた後、該シェーディング補正データに平均値フィルタをかけたデータを最終的なシェーディング補正データとして前記補正データ記憶手段に記憶させることを特徴とする顕微鏡像撮像装置
第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置の概略の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置におけるデジタルカメラの概略の構成を示すブロック図である。 (a),(b),(c) は第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置のデジタルカメラに接続されるPCのモニタに表示されるシェーディング補正データ作成初期操作画面の例を示す図である。 (a) 〜(d) は第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置におけるシェーディング補正データの作成過程を信号形式で示す図である。 (a),(b) は第1の実施の形態に係る顕微鏡像撮像装置におけるフィルタ無しシェーディング補正データに基づく補正が行なわれた標本有り光像の表示例を示す図、(c) は表示画像が不具合な場合の表示を緩和した表示例を示す図である。 (a) 〜(d) は第2の実施の形態の顕微鏡像撮像装置におけるシェーディング補正データの作成とシェーディング補正処理を説明する図である。 (a) は第3の実施の形態の顕微鏡像撮像装置における操作画面の例を示す図、(b) はそのシェーディング補正処理後の表示画像を示す図である。 (a),(b),(c) は、第4の実施の形態の顕微鏡像撮像装置においてシェーディング補正後に発現するノイズの増大を低減させるシェーディング補正方法を説明するある。 (a),(b),(c) は第4の実施の形態の顕微鏡像撮像装置におけるシェーディング補正データ作成の変形例を示す図である。 (a),(b) はそれぞれ第5の実施の形態におけるシェーディング補正データ作成実行画面の例を示す図、(c),(d) はそれぞれ作成されたシェーディング補正データを示す図である。 第6の実施の形態において顕微鏡像撮像装置を構成するデジタルカメラの概略の構成を示すブロック図である。 (a),(b),(c) は第6の実施の形態におけるシェーディング補正データの作成方法について説明する図(その1)である。 (a),(b),(c) は第6の実施の形態におけるシェーディング補正データの作成方法について説明する図(その2)である。 (a),(b) は第6の実施の形態におけるシェーディング補正について説明する図である。 (a),(b),(c),(d),(e),(f) は微鏡像撮像画像に対する従来のシェーディング補正を説明する図である。 (a),(b),(c),(d),(e),(f) は微鏡像撮像画像に対する従来のシェーディング補正による不具合を説明する図である。 (a),(b),(c) は微鏡像撮像画像に対する従来のシェーディング補正による他の不具合を説明する図である。
符号の説明
1 核
2 細胞
3 画像データ
4(4−1、4−2) 汚点像
5 シェーディング補正データ
6 補正後画像データ
10 顕微鏡像撮像装置
11 顕微鏡
12 デジタルカメラ
13 透過照明用光源
14 コレクタレンズ
15 ミラー
16 ステージ
17 コンデンサレンズユニット
18 対物レンズ
19 レボルバ
21 駆動装置
22 中間倍率レンズ
23 ビームスプリッタユニット
24 接眼レンズユニット
25 撮像素子
26 通信ケーブル
27 PC(パーソナルコンピュータ)
28 本体
29 表示装置(モニタ)
a 集光照明光
a´ 観察光路内光軸
b 隙間
31 撮像素子駆動部
32 前置処理部
33 A/D変換部
34 制御部
35 補正データ記憶部
36 シェーディング補正処理部
37 信号処理部
39 I/F部
40 シェーディング補正データ作成初期操作画面
41 標本
42 ライブ像画面(標本有り光像画面)
43 露出時間調整ボタン
44 静止画撮影ボタン
45 シェーディング補正設定ボタン
46 シェーディング補正作成ボタン
47 細胞核
48(48−1、48−2) 汚像
49 シェーディング補正データ作成操作画面
50 照明のみの画像(標本無し光像画面)
51 チェックボタン
52 補正データ作成開始ボタン
53 照明のみ画像(標本無し光像画面)
54(54−1、54−2、54−3、54−4、54−5) 補正済みライブ像画面
55 矩形領域
56 シェーディング補正データ作成操作画面
57 補正係数入力部
58 補正係数入力窓
59 シェーディング補正データ作成実行画面
61 照明のみ画像(標本無し光像画面)
62 制限値入力部
63 制限値入力窓
64 制限前シェーディング補正データ
65 制限後シェーディング補正データ
66 ライブ像画面
67 シェーディング補正データ
68 円
69 標本無し光像画面
71 補正すべき矩形領域
72 標本無し光像画面
73(73−1、73−2、73−3、73−4) 補正すべき四隅
75 デジタルカメラ
76 ごみ・傷補正処理部
77 シェーディング補正データ作成初期操作画面
78 標本有り光像画面
79 標本
81(81−1、81−2) 汚像
82 シェーディング
83 シェーディング補正設定入力領域
84 ごみ・傷補正ゲイン入力領域
85 標本無し光像画面
86 フィルタリング後画像データ
87 汚像成分のみ抽出画像データ
88 フィルタリング後シェーディング補正データ
89 汚像成分補正データ
91 ごみ・傷補正ゲイン入力領域

Claims (1)

  1. 標本を光源で照明し該標本に対向して配設された対物レンズにより前記標本の光像が視野内にある標本有り光像と、前記標本を対物レンズ視野内から取り除き前記光源の照明のみの状態である標本無し光像とを得る顕微鏡と、
    該顕微鏡に取り付けられ、該顕微鏡による前記光像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの映像信号をAD変換するAD変換部と、該AD変換部で変換されたデジタル画像データに対してシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理部と、該シェーディング補正処理部による前記シェーディング補正処理を行うときに使うシェーディング補正データを記憶する補正データ記憶部と、制御部とを有するデジタルカメラと、
    からなる顕微鏡像撮像装置であって、
    前配補正データ記憶部は、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面データに基づ得られた第1のシェーディング補正データと、前記標本無し光像を前記撮像手段で撮像した標本無し光像画面に対し操作者によりメディアンフィルタをかけない領域を指定された後にメディアンフィルタ処理を施された標本無し光像画面データに基づ得られた第2のシェーディング補正データとを記憶し、
    前記制御部は、前記標本有り光像を前記撮像手段で撮像した標本有り光像画面に前記シエーディング補正処理を施すに際し、操作者により外部から入力される前記第1又は第2のシェーディング補正データのいずれのシェーディング補正データを使用するかの選択に対応し該選択されたシェーディング補正データを前記補正データ記憶部から前記シェーディング補正処理部へ設定することを特徴とする顕微鏡像撮像装置。
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