JP3754870B2 - 画像読取装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体に関し、特に、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置、該画像読取装置に適用されるシェーディング補正方法、及び該シェーディング補正方法を実行するプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1および図2は、一般的な画像読取装置の概略構成を示す側断面図及び斜視図である。
【0003】
原稿台10の上に、原稿12を保持した原稿カバーが置かれる。原稿12の下部からは、光源15によって光が照射される。原稿12に反射した光は、レンズ14を介してラインセンサ20に与えられる。ラインセンサ20は、主走査方向に沿って1次元配列された光電変換素子(CCD)を有しており、各CCDは受けた光を電気信号に変換する。これにより、原稿12の主走査方向の画像(1走査線分)に対応する電気信号が得られる。
【0004】
1走査線分の原稿読み取りを終えると、モータ62によって読み取りユニット13を矢印Xの方向(副走査方向)に1走査線分だけ移動し、同様にして次の1走査線分を読み取る。これを繰り返し、原稿12全体の読み取りを行う。
【0005】
ところで、ラインセンサ20によって読み取られた画像信号は、各CCDの感度バラツキや、暗電流変動、光学系による光量ムラの影響を受ける。つまり、ラインセンサ20を構成するx個のCCDについて、光源15の光量と各CCDの出力との関係は図3(A)のようになる。すなわち、各CCD毎に入出力特性が異なる。そこで、これらの影響を排除して、x個全てのCCDの入出力特性を図3(B)に示すように一致させるべく、各CCDの出力補正(「シェーディング補正」と呼ばれる)が行われている。
【0006】
このシェーディング補正は、以下のようにして行う。
【0007】
モータ62により読み取りユニット13を移動し、原稿台10の端部に設けられたシェーディング補正板(標準白色板)11を読み取る位置(以下、「ホームポジション」と呼ぶ)に移動する。この位置において、光源15を点灯してシェーディング補正板11を照射した時にラインセンサ20の各CCDから得られた出力を補正用データW(n)として記憶する。(n)はn番目のCCDを意味する。そして次に、光源15を消灯(もしくは、光を遮断)した時にラインセンサ20の各CCDから得られた出力を補正用データB(n)として記憶する。
【0008】
次に、原稿12の画像を読み取った時には、これらの補正用データを読み出して、各CCD毎に下式に示すようなシェーディング補正を行う。
【0009】
SD(n)=k・〔(S(n)−B(n)〕/〔W(n)−B(n)〕
ここで、S(n)はn番目のCCDの出力データ、B(n)はn番目のCCDの消灯時補正用データ、W(n)はn番目のCCDの点灯時補正用データ、k(n)はn番目のCCDの係数、SD(n)はn番目のCCDの出力データに対するシェーディング補正済データである。
【0010】
図4は、シェーディング補正回路を示すブロック図である。
【0011】
まずラインセンサ20のn番目のCCDから出力されたアナログ信号を、アンプ31を介してA/Dコンバータ32によってディジタル値S(n)に変換する。次に、シェーディング補正回路33において、n番目のCCDからのディジタル出力値S(n)からn番目のCCDの消灯時補正用データB(n)を減じ、シェーディング補正用データShC(n)を乗ずることによってシェーディング補正済のデータSD(n)を得る。シェーディング補正用データShC(n)は、k(n)/〔W(n)−B(n)〕である。
【0012】
なお、各画素(CCD)毎に消灯時補正用データB(n)、点灯時補正用データW(n)、シェーディング補正用データShC(n)等が異なるので、本補正はラインセンサの画素毎に実施される。
【0013】
このようにして、各CCD間の出力ムラが補正され、原稿12のより忠実な読み取りが実現される。
【0014】
しかしながら、上記のような従来のシェーディング補正方法においては、次のような問題点があった。
【0015】
シェーディング補正板11にゴミやホコリが付着していると、点灯時補正用データW(n)が誤ったデータとなってしまう。すなわち、シェーディング補正板11上のゴミやホコリ等の欠陥がある部分では、これらの欠陥によってCCDの出力レベルが低下する。したがって、その部分で出力レベルが低下した点灯時補正用データW(n)を使用してシェーディング補正を行うと、ゴミやホコリのあった部分に対応するCCDの出力が過剰に補正され、読取画像にスジ状のムラが発生してしまう。
【0016】
例えば、図5(A)に示すように、ゴミ21がシェーディング補正板11に付着していたと仮定する。このシェーディング補正板11を読み取って得られた点灯時補正用データW(n)は、図5(B)に示すように、ゴミ21の影響によって、位置βにおいてレベルが低下する。シェーディング補正においては、この点灯時補正用データW(n)を用いて、補正済のデータが、図5(D)のように全てのCCDの位置において平坦になるように、補正が行われる。そのために、シェーディング補正用データShC(n)は、図5(C)に示すような、ムラ部分γを持ったデータとなる。
【0017】
ここで、濃度の一様な原稿を読み込んだとすると、各CCDからは図6(A)に示すような出力データS(n)が得られる。この出力データS(n)に対して、図6(B)(=図5(C))に示すシェーディング補正用データShC(n)を乗算してシェーディング補正を施すと、得られたシェーディング補正済のデータSD(n)は、図6(C)に示すような、突起δを有したデータとなってしまう。
【0018】
つまり、ゴミ21によるシェーディング補正用データShC(n)の過剰補正部分(図6(B)の突起γ)の影響によって、シェーディング補正済のデータSD(n)にムラ部分δが生じてしまう。これが、読取画像のスジ状のムラとなって現れるという問題があった。
【0019】
こうした問題を解決するための提案として、例えば、画像読み取り前にシェーディング補正板を読み取ってシェーディング補正用データを作成し、次に副走査方向に変位した別の場所でシェーディング補正板を読み取り、上記シェーディング補正用データを用いてシェーディング補正を実施し、その結果から、先にシェーディング補正板を読み取った箇所におけるシェーディング補正板の欠陥の有無を検出している。欠陥が存在した場合は、副走査方向に変位し、欠陥の存在しない箇所を探し出して、そこでシェーディング補正用データを作成している。欠陥が存在しない箇所を探し当てることができなかった場合には、欠陥が最も少ない箇所でシェーディング補正用データを作成している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、副走査方向に変位した別の場所でシェーディング補正板を読み取る方法の上記の従来のシェーディング補正では、下記の問題があった。
【0021】
(1)画像読み取り前にこのような作業を毎回行うため、画像読み取りに長い時間を費やしてしまう虞がある。
【0022】
(2)シェーディング補正板に汚れが存在しない副走査方向位置が存在することを前提とするため、シェーディング補正板に欠陥が少なくなるような厳しい品質管理が必要とされる。
【0023】
(3)シェーディング補正板に欠陥が存在しない副走査方向位置が見つからなかった場合には、欠陥が最も少ない箇所でシェーディング補正用データを作成するので、どうしても欠陥の影響が画像に現れてしまう。
【0024】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、シェーディング補正板におけるゴミ等の欠陥を検出し、それによる影響を除去する画像読取装置、シェーディング補正方法、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置において、前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各変位位置毎及び前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、算出したシェーディング補正用データを基に前記各変位位置に亘って前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する制御手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置において、前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データを、前記各変位位置に亘って平均化して前記各光電変換素子毎の平均値を算出し、算出した平均値を基に前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0026】
請求項10記載の発明によれば、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置に適用されるシェーディング補正方法において、前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各変位位置毎及び前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、算出したシェーディング補正用データを基に前記各変位位置に亘って前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御することを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置に適用されるシェーディング補正方法において、前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データを、前記各変位位置に亘って平均化して前記各光電変換素子毎の平均値を算出し、算出した平均値を基に前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御することを特徴とする。
【0027】
また、請求項19記載の発明によれば、上記シェーディング補正方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体が提供される。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
本発明に係る画像読取装置の一実施の形態の構成は、図1及び図2に示す画像読取装置と基本的に同一であるので、本発明に係る画像読取装置の説明ではそれらを流用する。
【0033】
図7は、本発明の実施の形態におけるシェーディング補正板11を示す図であり、ラインセンサ20側から見た図である。
【0034】
図中22は、シェーディング補正板11上のホームポジションであり、23〜25は、シェーディング補正板11上のゴミ、汚れ等の欠陥部分である。従来はホームポジション22でシェーディング補正用データを得ていた。本発明では、シェーディング補正板11のホームポジション22以外の複数の副走査方向位置でシェーディング補正用データを得て、これを利用して、ホームポジション22で得られたシェーディング補正板11の画像に含まれるゴミ等の欠陥位置を特定し、さらに欠陥位置におけるデータをホームポジション22以外の位置で得たデータで置き換えることによって、欠陥の影響を除去したシェーディング補正用データを得るようにしている。以下、本発明の手法を詳細に説明する。
【0035】
図8は、本発明に係る画像読取装置に含まれるシェーディング補正回路33によって行われるシェーディング補正用データの作成処理の手順を示すフローチャートである。この処理では、シェーディング補正板11のホームポジション22以外の複数の副走査方向位置でシェーディング補正用データを得て、これの各CCD毎の平均値BShC(n)を算出する。
【0036】
読み取りユニット13をモータ62で駆動し(S1)、これによって、副走査方向においてホームポジション22と異なったシェーディング補正板11上の位置で、1主走査線分の画像を読み取り、これを基にシェーディング補正用データShC(n)を算出し、これをシェーディング補正回路33内のメモリ(図示せず)に記憶する(S2)。そして、読み取られた1主走査線分の画像のライン数Nを1とする(S3)。このとき得られるシェーディング補正用データの一例は、図9に示すようになる。
【0037】
図9(A)は、ゴミの付着がないシェーディング補正板11を示す図であり、図9(B)は、このシェーディング補正板11を読み取って得られた点灯時補正用データW(n)を示す図であり、図9(C)は、この場合のシェーディング補正用データShC(n)を示す図であり、図9(D)は、シェーディング補正板11を読み取ったデータに対してシェーディング補正を行った後のデータを示す図である。もし、シェーディング補正板11にゴミ等が付着していれば、図5に示すようになる。
【0038】
さらに、読み取りユニット13をモータ62で駆動して、副走査方向においてホームポジション22と異なったシェーディング補正板11上の位置で、1主走査線分の画像を読み取ってシェーディング補正用データShC(n)を作成するか否かを判断する(S4)。さらに作成するならば、ホームポジション22と異なる副走査方向の未だ読み取っていない箇所に変位し(S5)、1主走査線分の画像を読み取り、これを基にシェーディング補正用データShC(n)を算出する。そして、算出されたシェーディング補正用データShC(n)を、既にメモリに記憶されているシェーディング補正用データデータShC(n)に各CCD毎に加算する(S6)。ここで、ライン数Nをインクリメントし(S7)、ステップS4へ戻る。
【0039】
ステップS4で、さらに副走査方向における別のシェーディング補正板11上の位置で、1主走査線分の画像を読み取ってシェーディング補正用データShC(n)を作成することは行わないと判断した場合、メモリに記憶されているシェーディング補正用データの各CCD毎の加算値を、ライン数N(加算回数相当)で除算して(S8)、各CCD毎の平均値BShC(n)を決定する(S9)。すなわち、平均値BShC(n)は、シェーディング補正板11上のホームポジション22以外の各位置におけるシェーディング補正用データShC(n)を平均化して得られたシェーディング補正用データである。
【0040】
なおここでは、シェーディング補正用データShC(n)の平均値をシェーディング補正用データBShC(n)としたが、これに代わって、シェーディング補正用データShC(n)を作成するためのデータ(図9(B)に示すデータ)の平均値からシェーディング補正用データBShC(n)を作成してもよい。
【0041】
図10及び図11は、シェーディング補正回路33によって行われる、ホームポジション22で得られるシェーディング補正用データの欠陥位置を特定して、該欠陥位置における補正係数を作成する処理の手順を示すフローチャートである。
【0042】
読み取りユニット13をホームポジション22に移動させて(S11)シェーディング補正板11を読み取り、平均されたシェーディング補正用データBShC(n)によってシェーディング補正を実施する(S12)。
【0043】
ホームポジション22でシェーディング補正板11を読み取ったときに欠陥部分26があった場合、得られたデータは図12(B)に示すようになる。また、図12(C)に示すように、平均化シェーディング補正用データBShC(n)に不適切な部分γがあったとする。この場合に、図12(B)に示す読み取りデータを、図12(C)に示す平均化シェーディング補正用データBShC(n)でシェーディング補正した場合、そのシェーディング補正された後のデータは図12(D)のようになる。本来データが平坦になるべき図12(D)において、シェーディング補正板11のホームポジション22に存在する欠陥部分26に起因して出力レベルの低下部分ηが発生し、平均化シェーディング補正用データBShC(n)の不適切な部分γに起因して出力レベルの上昇部分ξが発生する。
【0044】
これらの欠陥部分26や不適切な部分γを検出するために、各画素(各CCD出力)に着目し(S13)、補正後のデータ(図12(D)に示すデータ)を上側基準値及び下側基準値と比較する(S14,S16)。上側基準値及び下側基準値は、本来得られるべき平坦な出力レベルに対し、所定値だけ大きいレベル及び小さいレベルである。そして、着目画素における補正後データが上側基準値よりも大きいとき、着目画素位置において平均化シェーディング補正用データBShC(n)に不適切な部分が存在すると判断し、その画素位置と、不適切な部分が存在する旨を記憶する(S15)。また、着目画素における補正後データが下側基準値よりも小さいとき、着目画素位置においてシェーディング補正板11のホームポジション22に欠陥が存在すると判断し、その画素位置と、ホームポジションの欠陥が存在する旨を記憶する(S17)。以上のステップS13〜S17の処理を、全部の画素(全CCD)に対して実行する(S18)。
【0045】
ところで、シェーディング補正板11に含まれる欠陥部分26の大きさは、読み取りユニット13をホームポジション22の位置に制御する際の位置制御精度に比べて小さいことが多い。そのため、読み取りユニット13をホームポジション22の位置に移動しても、欠陥部分26を検出できる場合と、検出できない場合とがある。そこで、欠陥部分26を必ず検出できるようにするため、ホームポジション22付近の副走査方向の複数ラインにわたってシェーディング補正板11を読み取り、欠陥位置およびその種別を、すでに検出され記憶されている情報に加える(S19,S20)。こうすることによって、ホームポジション22の位置制御精度による影響を低減することができる。
【0046】
次に、欠陥(ここでは欠陥部分26及び不適切な部分γの両方を意味する)の位置を中心として主走査方向両側に向かって、欠陥と判断されない画素(CCD)を探す(S21)。最初に見つかった画素の位置を「右側位置、左側位置」と設定する。なお、最初に見つかった画素の位置から所定画素数だけ欠陥から離れた位置を「右側位置、左側位置」と設定してもよい。
【0047】
「右側位置」及び「左側位置」の各画素におけるシェーディング補正用データBShC(右側位置)及びBShC(左側位置)を用いて、次の式(1)に従って、「欠陥位置」の画素におけるシェーディング補正用データBShC(欠陥位置)の補正係数(欠陥位置)を求める(S22)。
【0048】
補正係数(欠陥位置)=BShC(欠陥位置)/{BShC(右側位置)+BShC(左側位置)} …(1)
なお、次の式(2)に従って、「欠陥位置」の画素におけるシェーディング補正用データBShC(欠陥位置)の補正係数(欠陥位置)を求めてもよい。
【0049】
補正係数(欠陥位置)=BShC(欠陥位置)/{(BShC(右側位置)+BShC(左側位置))/2} …(2)
そして、欠陥位置、欠陥の種別に加えて補正係数、右側位置、左側位置をひとまとまりにしてメモリに記憶する(S23)。
【0050】
ステップS21〜S23の処理を、ステップS15、S17で特定された全ての欠陥(不適切な部分)に対して実行する(S24)。
【0051】
なお上記実施の形態では、欠陥(不適切な部分)を全て特定し、補正係数を算出し、補正係数を含めた各種情報をメモリに記憶することを説明したが、例えばメモリ容量が少ないような場合は、欠陥の種別を情報から外して欠陥位置、補正係数、右側位置、左側位置をひとまとまりにしてメモリに記憶してもよい。また、全ての欠陥に関する情報をメモリに記憶するのではなく、ホームポジションまたはその近辺の欠陥のみに関する情報をメモリに記憶するようにしてもよい。
【0052】
なお、図8及び図10に示す各処理は、図13に示す後述の画像読み取り前処理に先だって実行される。
【0053】
図13は、シェーディング補正回路33によって行われる、ホームポジション22で得られるシェーディング補正用データを修正する処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
従来の画像読み取り前処理と同様にして、読み取りユニット13をホームポジション22に移動して(S31)シェーディング補正板11を読み取り(S32)、各画素(各CCD)毎のシェーディング補正用データRShC(n)を作成する(S33)。
【0055】
次に、メモリに記憶した欠陥毎のひとまとまりの欠陥位置、補正係数、右側位置、左側位置の情報のうちから1つを取り出す。そして、次の式(3)に基づき、欠陥の画素におけるシェーディング補正用データRShC(欠陥位置)を算出する(S35)。下式(3)は補正係数に前記式(1)を採用した場合である。
【0056】
RShC(欠陥位置)={RShC(右側位置)+RShC(左側位置)}*補正係数(欠陥位置) …(3)
もし、補正係数に前記式(2)を採用した場合には、次の式(4)に基づき、欠陥の画素におけるシェーディング補正用データRShC(欠陥位置)を算出する。
【0057】
RShC(欠陥位置)={(RShC(右側位置)+RShC(左側位置))/2}*補正係数(欠陥位置) …(4)
ステップS35の処理を、メモリに記憶されている全ての欠陥に対して実施する(S36)。
【0058】
以上説明したように、シェーディング補正板11のホームポジション22以外でシェーディング補正用のデータを得、これを利用して、シェーディング補正板11のホームポジション22におけるゴミ等の欠陥位置を特定する。そして、欠陥の位置におけるシェーディング補正用データをホームポジション22以外の位置で得たシェーディング補正用データを利用して修正し、最終的なシェーディング補正用データを得るようにしている。
【0059】
本実施の形態では、シェーディング補正用データの修正をシェーディング補正板11の画像読み取り時に行っているが、多くの時間を要する欠陥検知をシェーディング補正板11の画像読み取り時よりも前に実施するようにする。これによって、前記課題に示した(1)画像読み取りに長い時間を費やしてしまう問題が解決する。
【0060】
また本実施の形態では、シェーディング補正板11に欠陥箇所が多く含まれていても、欠陥がない箇所のシェーディング補正データを利用して、欠陥のあるシェーディング補正データを修正してしまうため、前記課題に示した(2)シェーディング補正板に欠陥が少なくなるような厳しい品質管理が必要でなくなる。
【0061】
さらに本発明では、同様に、シェーディング補正板11に欠陥箇所が多く含まれていても、欠陥がない箇所のシェーディング補正データを利用して、欠陥のあるシェーディング補正データを修正してしまうため、前記課題に示した(3)欠陥が最も少ない箇所でシェーディング補正用データを作成することによって欠陥の影響が画像に現れてしまうという問題も回避される。
【0062】
なお、本発明を、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、あるいは1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0063】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0064】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、前述の実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体が本発明を構成することになる。
【0065】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0066】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0067】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、特別な装置を付加することなく、欠陥の影響を受けないシェーディング補正用データが得られ、その結果、欠陥に起因する画像むら等を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な画像読取装置の概略構成を示す側断面図である。
【図2】一般的な画像読取装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】(A)は、入出力特性が異なるx個のCCDの、光源の光量に対する出力特性を示す図であり、(B)は、シェーディング補正によって、x個全てのCCDの入出力特性を一致させるようにした場合のCCDの出力特性を示す図である。
【図4】シェーディング補正回路を示すブロック図である。
【図5】(A)は、ゴミが付着したシェーディング補正板を示す図であり、(B)は、このシェーディング補正板を読み取って得られた点灯時補正用データW(n)を示す図であり、(C)は、この場合のシェーディング補正用データShC(n)を示す図であり、(D)は、シェーディング補正板を読み取ったデータに対してシェーディング補正を行った後のデータを示す図である。
【図6】(A)は、均一な濃度の原稿を読み取って得られた各CCDの出力データS(n)を示す図であり、(B)は、図5(C)に示すシェーディング補正用データShC(n)を示す図であり、(C)は、出力データS(n)に対してシェーディング補正を行った後のデータSD(n)を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるシェーディング補正板を示す図である。
【図8】本発明に係る画像読取装置に含まれるシェーディング補正回路によって行われるシェーディング補正用データの作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】(A)は、ゴミの付着がないシェーディング補正板を示す図であり、(B)は、このシェーディング補正板を読み取って得られた点灯時補正用データW(n)を示す図であり、(C)は、この場合のシェーディング補正用データShC(n)を示す図であり、(D)は、シェーディング補正板を読み取ったデータに対してシェーディング補正を行った後のデータを示す図である。
【図10】シェーディング補正回路によって行われる、ホームポジションで得られるシェーディング補正用データの欠陥位置を特定して、該欠陥位置における補正係数を作成する処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図11】シェーディング補正回路によって行われる、ホームポジションで得られるシェーディング補正用データの欠陥位置を特定して、該欠陥位置における補正係数を作成する処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図12】(A)は、ホームポジションに欠陥部分があるシェーディング補正板を示す図であり、(B)は、このシェーディング補正板をホームポジションで読み取った場合に得られるデータを示す図であり、(C)は、不適切な部分γを含む平均化シェーディング補正用データBShC(n)を示す図であり、(D)は、図12(B)に示す読み取りデータを、図12(C)に示す平均化シェーディング補正用データBShC(n)でシェーディング補正した場合に得られるシェーディング補正された後のデータを示す図である。
【図13】シェーディング補正回路によって行われる、ホームポジションで得られるシェーディング補正用データを修正する処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:原稿台ガラス
11:シェーディング補正板
12:原稿
13:読み取りユニット
14:レンズ
15:照明
20:ラインセンサ
21:ゴミ
22:ホームポジション
23〜26:欠陥部分
62:モータ
Claims (19)
- 主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置において、
前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各変位位置毎及び前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、算出したシェーディング補正用データを基に前記各変位位置に亘って前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像読取装置。 - 主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置において、
前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データを、前記各変位位置に亘って平均化して前記各光電変換素子毎の平均値を算出し、算出した平均値を基に前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する制御手段を有することを特徴とする画像読取装置。 - 前記制御手段は、さらに前記平均シェーディング補正用データに存在する欠陥位置を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、シェーディング補正を行われた各光電変換素子毎の読取データを所定値範囲と比較し、前記読取データが前記所定値範囲を超えている場合に、少なくとも該超えている読取データに対応する前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に欠陥が存在すると判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、シェーディング補正を行われた各光電変換素子毎の読取データを所定値範囲と比較し、前記読取データが前記所定値範囲の上側基準よりも大きい場合に前記平均シェーディング補正用データに欠陥が存在すると判断し、前記読取データが前記所定値範囲の下側基準よりも小さい場合に前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に欠陥が存在すると判断することを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、特定された前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置の主走査両側における非欠陥位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、シェーディング補正を行われた読取データのうち、検出された非欠陥位置における前記平均シェーディング補正用データを基に補正係数を算出することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、算出されたシェーディング補正用データを、前記補正係数により修正することを特徴とする請求項7記載の画像読取装置。
- 前記非欠陥位置を前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する前記欠陥位置とともに記憶することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の画像読取装置。
- 主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置に適用されるシェーディング補正方法において、
前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、
前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各変位位置毎及び前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、
算出したシェーディング補正用データを基に前記各変位位置に亘って前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、
前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、
前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する
ことを特徴とするシェーディング補正方法。 - 主走査方向に沿って1次元配列された複数の光電変換素子から成るラインセンサによって、一様な基準濃度を持ち主走査方向に延びたシェーディング補正板を読み取り、前記各光電変換素子の出力に基づいてシェーディング補正用データを作成して記憶し、前記各光電変換素子による原稿画像の読み取りデータに対して、前記シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行う画像読取装置に適用されるシェーディング補正方法において、
前記シェーディング補正板上の補正用データ作成位置から副走査方向に変位した複数の異なる変位位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板をそれぞれ読み取らせ、
前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データを、前記各変位位置に亘って平均化して前記各光電変換素子毎の平均値を算出し、
算出した平均値を基に前記各光電変換素子毎の平均シェーディング補正用データを算出し、
前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、
前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに対して、前記平均シェーディング補正用データによりシェーディング補正を行うことで、少なくとも前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置を特定するように制御する
ことを特徴とするシェーディング補正方法。 - さらに前記平均シェーディング補正用データに存在する欠陥位置を特定することを特徴とする請求項10又は請求項11記載のシェーディング補正方法。
- シェーディング補正を行われた各光電変換素子毎の読取データを所定値範囲と比較し、前記読取データが前記所定値範囲を超えている場合に、少なくとも該超えている読取データに対応する前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に欠陥が存在すると判断することを特徴とする請求項10又は請求項11記載のシェーディング補正方法。
- シェーディング補正を行われた各光電変換素子毎の読取データを所定値範囲と比較し、前記読取データが前記所定値範囲の上側基準よりも大きい場合に前記平均シェーディング補正用データに欠陥が存在すると判断し、前記読取データが前記所定値範囲の下側基準よりも小さい場合に前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に欠陥が存在すると判断することを特徴とする請求項12記載のシェーディング補正方法。
- 特定された前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する欠陥位置の主走査両側における非欠陥位置を検出することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載のシェーディング補正方法。
- シェーディング補正を行われた読取データのうち、検出された非欠陥位置における前記平均シェーディング補正用データを基に補正係数を算出することを特徴とする請求項15記載のシェーディング補正方法。
- 前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置において前記ラインセンサに前記シェーディング補正板を読み取らせ、前記ラインセンサの各光電変換素子が出力する読取データに基づいて、前記各光電変換素子毎にシェーディング補正用データを算出し、算出されたシェーディング補正用データを、前記補正係数により修正することを特徴とする請求項16記載のシェーディング補正方法。
- 前記非欠陥位置を前記シェーディング補正板上の前記補正用データ作成位置に存在する前記欠陥位置とともに記憶することを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載のシェーディング補正方法。
- 請求項10乃至請求項18のいずれかに記載のシェーディング補正方法をプログラムとして記憶した、コンピュータにより読み出し可能な記憶媒体。
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