JP2012099946A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像データに含まれる補正すべき画素の検知処理を、メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域を用いて適切に実行する。
【解決手段】 CPU2100は、RAM2110の空き容量が所定値以上であった場合に、第1の解像度で補正すべき画素の位置を検知するようゴミ検知部2440を制御し、記所定値未満であった場合に、第1の解像度より解像度の低い第2の解像度で補正すべき画素の位置を検知するようゴミ検知部2440を制御する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
スキャナにおける読取方式には、「固定読み」読取方式と、「流し読み」読取方式がある。
「固定読み」読取方式とは、原稿台に原稿を固定し、読取部を移動させて読み取りを行う読取方式である。「流し読み」読取方式とは、原稿自動搬送部により原稿を流し込み、読取部を固定させて読み取りを行う読取方式である。
「流し読み」読取方式では、原稿台で読取部が固定される位置のガラスにゴミ(塵や埃や汚れ)が付着していると、読取部が同じゴミを読み取り続け、読み取り画像内に黒スジが発生してしまう。
図16は、スキャナで原稿の読み取りを実行した際に、ゴミによって黒スジが入ってしまった画像を示す図である。黒スジは、図に示すように、主走査方向のある特定位置にある幅をもって現れ、副走査方向にスジとして伸びた状態となる。黒スジの部分は、スキャナの主走査方向において画像が正確に読み取れなくなっている。
このような黒スジの発生を抑止する技術として、原稿の読み取り位置に存在するゴミを検知し、読み取った画像に補正処理を施すことにより、黒スジを目立たなくする技術が知られている(特許文献1)。この技術では、原稿の自動送り用ベルトの白板を読み取り、白板に含まれる黒画素の主走査方向の位置を副走査方向に合計した値を閾値と比較することによって、ゴミを検知している。
特開2002−185725号公報
上述した技術では、ゴミ検知を実行する際、白板に含まれる黒画素の主走査方向の位置を記憶させておくために、専用のラインメモリが必要であった。
そこで、専用のラインメモリを不要とするために、汎用的に使用される画像メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域を用いて、白板に含まれる黒画素の主走査方向の位置を記憶させておくことが考えられる。
しかしながら、画像メモリは、その使用状況によって、画像メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域の記憶容量が、専用のラインメモリの容量より小さくなっている場合がある。この様な場合、画像メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域を用いて、ゴミ検知が適切に実行できなくなってしまうという課題があった。
本発明は、画像データに含まれる補正すべき画素の検知処理を、メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域を用いて適切に実行することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み取り画像データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段の記憶領域のうちデータが記憶されていない記憶領域に、前記入力手段により入力された基準画像の画像データに含まれる補正すべき画素の位置を検知する検知手段と、前記入力手段により入力された画像データの画素の中で前記検知手段により検知された前記補正すべき画素の位置に対応する画素を補正する補正手段と、前記記憶手段の記憶領域のうちデータが記憶されていない記憶領域のサイズを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記記憶領域のサイズが所定値以上であった場合に、第1の解像度で前記補正すべき画素の位置を検知するよう前記検知手段を制御し、前記検出手段により検出された前記記憶領域のサイズが前記所定値未満であった場合に、前記第1の解像度より解像度の低い第2の解像度で前記補正すべき画素の位置を検知するよう前記検知手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像データに含まれる補正すべき画素の検知処理を、メモリの記憶領域のうち画像データが記憶されていない領域を用いて適切に実行することが可能となる。
第1の実施形態に係る複写機の外観図 第1の実施形態に係るスキャナ部140の構成及びスキャナ部140における原稿固定読みモードの動作を説明する図 第1の実施形態に係るスキャナ部140の構成及びスキャナ部140における原稿流し読みモードの動作を説明する図 第1の実施形態に係る操作部160の構成を示す図 第1の実施形態に係る複写機の構成を示すブロック図 第1の実施形態に係るスキャナIF画像処理部2400の構成を示すブロック図 第1の実施形態に係るゴミ検知部2440の構成を示すブロック図 第1の実施形態に係るゴミ補正部2420におけるゴミ補正処理の詳細を示す図 第1の実施形態に係る2値化回路2442における2値化の様子を示す図 第1の実施形態に係るコンパレータ2445におけるゴミ判定レベルと累積加算値を比較の様子を示す図 第1の実施形態に係るゴミ検知処理及び原稿読取の流れを示すフローチャート 第1の実施形態に係る液晶操作パネル161でゴミ検知モードを選択する際に表示される画面を示す図 第1の実施形態に係るゴミ検知処理におけるRAM2110の利用の仕方を示す図 第2の実施形態に係るゴミ検知部2440の構成を示すブロック図 第2の実施形態に係るゴミ検知処理及び原稿読取の流れを示すフローチャート スキャナで原稿の流し読みを実行した際にゴミによって黒スジが入ってしまった画像を示す図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る複写機の外観図である。
プリント部120は、画像データに基づき用紙に画像を印刷する。なお、第1の実施形態において、印刷方式は電子写真方式であるが、印刷方式は他の印刷方式であってもよい。
用紙カセット121、122、123には、プリント部120により印刷される前の用紙が保持される。排紙トレイ124には、プリント部120により印字された後の用紙が排出される。
スキャナ部140は、原稿を読み取り画像データを入力する。原稿は、原稿フィーダ141のトレイ142にセットすることにより読み取られる。スキャナ部140は、原稿フィーダ141のトレイ142から原稿を1枚ずつ流して原稿の読み取りを行う(以下、この動作モードを原稿流し読みモードと呼ぶ。)。また、スキャナ部140は、後述する原稿台の上に原稿を置くことで原稿の読み取りを行うこともできる(以下、この動作モードを原稿固定読みモードと呼ぶ。)。
操作部160は、プリント部120における印刷の指示やスキャナ部140における読み取りの指示等の各種操作を、ユーザから受け付ける。
図2は、第1の実施形態に係るスキャナ部140の構成及びスキャナ部140における原稿固定読みモードの動作を説明する図である。
原稿100は、原稿台ガラス1400上に置かれる。原稿100は、照明ランプ1402により照射され、その反射光は、ミラー1403、1404、1405を経て、レンズ1406によりCCDセンサ1407上に結像される。CCDセンサ1407に入力された反射光はセンサによって電気信号に変換され、その画素の電気信号は図示しないA/D変換器によってデジタルデータに変換され、コントローラ200に画素信号Dinとして入力される。CCDセンサ1407は600dpi(第1の解像度)読み取りモードと300dpi(第2の解像度)読み取りモードが設定で選択可能である。
第1ミラーユニット1409は照明ランプ1402、ミラー1403を含み、第2ミラーユニット1410はミラー1404、1405を含む。第1ミラーユニット1409及び第2ミラーユニット1410は、モータ1408により駆動される。第1ミラーユニット1409が速度vで移動し、第2ミラーユニット1410が速度1/2vで移動することにより、原稿100をライン単位で走査する。
図3は、第1の実施形態に係るスキャナ部140の構成及びスキャナ部140における原稿流し読みモードの動作を説明する図である。
原稿流し読みモードでは、原稿を搬送する方向が読み取りの副走査方向に対応し、原稿を搬送する方向に直交する方向が読み取りの主走査方向に対応する。
原稿100は、トレイ142上に置かれる。原稿100は、駆動ローラ1401により、トレイ142から原稿台ガラス1400上を通って矢印の方向へ等速で搬送される。原稿台ガラス1400上において、原稿の読み取りは、図2を用いて前述したのと同様にライン単位で実行される。
流し読みモードでは、第1ミラーユニット1409と第2ミラーユニット1410は移動せず固定させ、原稿を読み取る。流し読みモードでは、トレイ142上にセットした原稿は自動で次々に読み取られるため、大量の原稿を連続して高速に読み取ることが可能である。
流し読みモードの場合、原稿台ガラス1400上で第1ミラーユニット1409の固定させる位置に存在するゴミ、埃、傷、汚れ等が、黒スジ発生要因となる。黒スジの部分は、スキャナの主走査方向において画像が正確に読み取れなくなっている。以下の説明において、黒スジ発生要因がゴミである場合を例として説明するが、第1の実施形態は黒スジ発生要因がゴミ以外の場合であっても適用可能である。
図4は、第1の実施形態に係る操作部160の構成を示す図である。
液晶操作パネル161は、液晶とタッチパネルを組み合わせたものであり、操作画面を表示するとともに、ユーザにより表示キーが押されると、その情報をコントローラ200に送る。
スタートキー162は、原稿の読み取りや画像の印刷を開始させる指示や、その他機能を開始させる指示を入力するために用いられる。スタートキーには、緑色と赤色の2色のLEDが組み込まれ、緑色点灯時には開始可能を示し、赤色点灯時には開始不可であることを示す。
ストップキー163は、稼動中の動作を停止させる指示を入力するために用いられる。
ハードキー群164には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザーモードキーが設けられる。
図5は、第1の実施形態に係る複写機の構成を示すブロック図である。
コントローラ200は、LAN10、ケーブル11、公衆回線12、プリント部120、スキャナ部140、操作部160と接続され、複写機の動作を統括的に制御するとともに、画像データやデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU2100は、複写機全体を制御するプロセッサであり、ROM2120に記憶された制御プログラム等に基づいて、接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。さらに、CPU2100は、コントローラ200内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。
RAM2110は、システムワークメモリであり、画像データや後述するゴミ検知処理に必要なデータ等を一時記憶する。
ROM2120は、ブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。
HDD2130は、ハードディスクドライブであり、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要なシステムソフトウェアや画像データ等を格納する。なお、これらのデータは、HDD2130に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記憶媒体に格納してもよい。
LANC(LANコントローラ)2200は、LAN10に接続され、ユーザPC20との間で出力用画像データの入出力や機器制御に関わる情報の入出力を行う。
ローカルIF(ローカルインタフェース)2210は、ケーブル11接続され、ユーザPC21との間で出力用画像データの入出力や機器制御に関わる情報の入出力を行う。
MODEM2220は、公衆回線12に接続され、出力用画像データの入出力や機器制御に関わる情報の入出力を行う。
プリンタIF画像処理部2300は、プリント部120に接続され、プリント部120と通信を行う。また、プリンタIF画像処理部2300は、画像データの同期系/非同期系の変換やプリント出力のための画像処理を行う。
スキャナIF画像処理部2400は、スキャナ部140に接続され、スキャナ部140と通信を行う。また、スキャナIF画像処理部2400は、画像データの同期系/非同期系の変換や後述するゴミ検知処理やゴミ補正処理等の画像処理を行う。なお、スキャナIF画像処理部2400の詳細は、図6を用いて後述する。
操作部IF2500は、操作部160に接続され、操作部160に表示するデータをコントローラ200から操作部160に出力し、ユーザが操作部160にて入力した情報を操作部160からコントローラ200に入力する。
図6は、第1の実施形態に係るスキャナIF画像処理部2400の構成を示すブロック図である。
スキャナIF画像処理部2400には、スキャナ部140が出力するDinの画素信号(図2、図3参照)が入力される。
シェーディング補正部2410は、公知の技術を用いて、光学系や撮像系の特性による輝度ムラに対して、画像が一様な明るさになるように補正処理を施す。シェーディング補正部2410において補正処理が施された画素信号Dshは、後段に出力される。
ゴミ補正部2420は、原稿読み取り位置に黒スジ発生要因となるゴミが付着した場合、ゴミの位置情報を後述するゴミ検知部2440から取得する。そして、ゴミ補正部2420は、ゴミの位置情報を用いてゴミが原因で発生した読み取り画像内の黒スジを目立ちにくくするための補正処理を行う。例えば、ゴミ補正部2420は、黒スジの周辺に存在する正常画素を用いて補間もしくは置き換えを行うことにより、黒スジ内の画素(以下、補正すべき画素と呼ぶ。)に対して補正処理を施す。ゴミ補正部2420において補正処理が施された画素信号Dhは、後段へ出力される。
図8は、第1の実施形態に係るゴミ補正部2420におけるゴミ補正処理の細を示す図である。図8において、Yは補正結果画素、D1は左端参照隣接画素、D2は右端参照隣接画素、Kはゴミ補正処理開始位置からの画素位置、Wは補正すべき画素幅を示している。このとき、線形補間することでゴミ補正処理を実行する場合は以下の式で補正結果を算出する。
Y=D1+K/W×(D2−D1)
なお、演算を用いずに単純に周囲の正常画素(参照隣接画素)を用いて置き換え処理をすることでゴミ補正処理を実行してもよい。
ガンマ補正部2430は、公知の技術を用いて、読み取り素子と機器との間の色特性の差を補正する。ガンマ補正部2430において補正処理が施された画素信号Dgは、後段へ出力される。
ゴミ検知部2440は、原稿読み取り位置に黒スジ発生要因となるゴミが付着した場合に、付着したゴミの位置を検知する。検知されたゴミの位置情報Gは、ゴミ補正部2420に渡され、実際に黒スジの入った画像が入力された際に補正範囲(黒スジ個所)を特定するために使用される。第1の実施形態において、ゴミ検知部2440は内部にラインメモリを保持していない構成となっており、ゴミ検知のためには画像メモリ(RAM2110)とデータのやりとりを行う必要がある構成となっている。そのため、画像メモリ(RAM2110)に書き込むべきデータをDkとしてDMAC2450へ出力し、画像メモリ(RAM2110)から読み出すべきデータをDk’としてDMAC2460から入力できる構成となっている。
DMAC2450は、DMAコントローラである。DMAC2450は、CPUを介さずに、直接、ガンマ補正部2430が出力する画素信号Dgやゴミ検知部2440が出力するデータDkを、画像メモリ(RAM2110)の指定された領域へデータDoutとして書き込む。
DMAC2460は、DMAコントローラである。DMAC2460は、CPUを介さずに、直接、画像メモリ(RAM2110)の指定された領域からデータDin’を読み出し、ゴミ検知部2440へ入力する。
図7は、第1の実施形態に係るゴミ検知部2440の構成を示すブロック図である。
ゴミ検知部2440には、原稿フィーダ141を用いた読取ジョブの開始時や紙間(複数枚の原稿読取の間)で、駆動ローラ1401上の白板(基準画像)を読み取った画素信号がDshとして入力される。
フィルタ回路2441は、シェーディング補正後の画素信号Dshに対して高周波成分を強調する等の処理を行い、ゴミの影響を検知しやすくするための前処理を行う。
2値化回路2442は、所定の2値化スライス・レベルとの比較によって、画素信号を2値化する。
図9は、第1の実施形態に係る2値化回路2442における信号レベル(画素値)に応じた2値化の様子を示す図である。この2値化は、白板(基準画像)にゴミが付着しており画素信号に影響が出ていれば、主走査方向の同一位置に対して、ほぼ毎ライン‘1’(2値化スライス・レベル超え)となる。
同期化回路2443は、2値化された画素信号が入力されるタイミングに同期させて、その画素信号と主走査方向の同一位置の累積加算値のデータDk’を取り込み、両データを同時に加算回路2444に出力する。この動作を複数ライン繰り返すことで、ゴミ検知処理に必要なライン数分の累積加算値を算出することができる。ゴミが存在する場合は、該当する画素に対する累積加算値が非常に大きな値となる。次に、この累積加算値は、ゴミ検知処理に必要なライン数分算出できたところで、コンパレータ2445に出力される。
加算回路2444は、主走査方向の同一位置に対して、画素毎に、所定のライン数分の2値化結果の累積加算を行う。このとき、複数ライン分の累積加算を実行するためには、前ラインまでの累積加算値を記憶しておく必要がある。そこで、第1の実施形態では、現在までの累積加算値をデータDkとして、ゴミ検知部2440からDMAC2450に出力できる構成となっている。つまり、DMAC2450がデータDkを画像メモリ(RAM2110)の指定された領域へデータDoutとして書き込むことで累積加算値を記憶しておくのである。ここで、指定された領域とは、即ち読取ジョブの開始時や紙間(複数枚の原稿読取の間)で使用されていない画像メモリ(RAM2110)の空き領域を指す。この空き領域のサイズは、画像メモリ(RAM2110)の使用状態によって、動的に変わる。例えば、原稿フィーダ141を用いた読取ジョブと同時にMODEM2220による公衆回線12からのFAX画像の受信が行われたり、またLANC2200によるLAN10を通してのユーザPC20からのプリント画像の受信が行われたりすることがある。このとき、この空き領域のサイズは減少することとなる。画像メモリ(RAM2110)上に記憶された前ラインまでの累積加算値は、DMAC2460によってDin’として読み取られ、データDk’としてゴミ検知部2440に入力される。ゴミ検知部2440に入力されたデータDk’は、同期化回路2443に入力される。
コンパレータ2445は、ゴミ判定レベル(黒画素率)と累積加算値を比較する。
図10は、第1の実施形態に係るコンパレータ2445におけるゴミ判定レベルと累積加算値を比較の様子を示す図である。
コンパレータ2445では、ゴミ判定レベル(閾値)を超える累積加算値となった主走査位置に対して、ゴミ位置と暫定的に判定する。
AND回路2446は、主走査の有効区間信号を用いて、読み取り領域のうち、原稿読取に使用される有効領域の区間信号部のみのゴミ判定結果を、後段の判定結果生成・保持部2447へ出力する。主走査の有効区間信号は、原稿が実際に読み取られている時に入力される信号であり、この信号と同時に入力されたデータが原稿の画像データであることを示す。
判定結果生成・保持部2447は、AND回路2446から入力されるゴミ判定結果と後述する主走査画素位置生成回路2448から入力される主走査画素位置信号に基づいて、ゴミの主走査位置と幅の情報からなるゴミ位置情報Gを生成・保持する。ゴミ位置情報Gは、例えば、図10においてゴミ判定レベルを超えている2ヶ所を示す情報である。すなわち、AND回路2446からゴミ有りの判定結果が入力される時と同時に、主走査画素位置生成回路2448から入力される主走査画素位置信号が示す位置に対応する情報である。判定結果生成・保持部2447では、ある一定幅以上(もしくは以下)のゴミ判定結果を無視する構成としてもよいし、またある一定個数以上のゴミ判定結果を保持しないとする構成としてもよい。ゴミ位置情報Gは、ゴミ検知部2440から出力され、ゴミ補正部2420へ入力され、実際に黒スジの入った画像が入力された際に、補正範囲(黒スジ個所)を特定するために使用される。
主走査画素位置生成回路2448は、ゴミの主走査位置を特定するために必要な主走査画素位置信号を、判定結果生成・保持部2447に出力する。主走査画素位置生成回路2448は、内部にカウンタを保持しており、カウンタを用いて画素をカウントすることにより、主走査画素位置信号を生成する。
なお、CPU2100が、判定結果生成・保持部2447の出力であるゴミの位置情報Gを見てゴミ検知の結果を知ることができ、ゴミ補正部2420へゴミ位置情報を設定する構成としてもよい。
また、判定結果生成・保持部2447における判定結果を、累積加算値と同様に画像メモリ(RAM2110)の空き領域上に保持する構成としてもよい。その場合、ゴミ位置情報Gは、DMAC2450に出力することとなる。
以上のように、ADFで読み取った画像を解析することによって、ゴミ検知を行う。
図11は、第1の実施形態に係るゴミ検知処理及び原稿読取の流れを示すフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートの処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、流し読みジョブの開始を検知する(S101)。これは、ユーザによって原稿フィーダ141上のトレイ142に原稿をセットされ、操作部160の操作によって読取開始指示を受けることによって検知される。
次に、設定されているゴミ検知モードがゴミ検知優先モードか否かを判断する(S102)。ゴミ検知モードの設定は、図12に示すようにユーザの操作によって操作部160から指示を受け決定する形態でもよいし、読取原稿の材質等によって決定する形態でもよい。S102でゴミ検知優先モードが設定されていると判断された場合、S103に進む。S102でゴミ検知優先モードが設定されていないと判断された場合、S104に進む。
図12は、第1の実施形態に係る液晶操作パネル161でゴミ検知モードを選択する際に表示される画面を示す図である。ゴミ検知モードとして、ゴミ検知優先モード、ゴミ検知標準モード、ゴミ検知OFFモードが表示される。図12では、ユーザの操作によって、ゴミ検知優先モードが選択された場合を示している。
S102でゴミ検知優先モードが設定されていると判断された場合、メモリの記憶領域の確保処理を行う(S103)。ここでは、競合動作(FAX受信やプリントジョブ受信などのその他の競合動作)により、ゴミ検知処理中に必要となる画像メモリの記憶領域が使用されないようにする。こうすることにより、競合動作制御容量2112を、画像メモリ空き容量2113と同様に扱い、常にゴミ検知処理を600dpiで実行できるようにする。なお、このゴミ検知優先モードによるメモリの記憶領域の確保処理は、S103のタイミングに限らず、ゴミ検知優先モードが決定したタイミングやゴミ検知処理中などで実行してもよい。
次に、現在ジョブの開始直後であるかまたは紙間(複数枚の原稿読取の間)であるかを判断する(S104)。S102またはS103からS104に進んだ場合は、ジョブの開始直後と判断される。また、ある1枚の原稿の読取処理が完了し、次の原稿の読取処理が開始されるまでの区間(S119からの戻り)であるならば、紙間であると判断される。S104でジョブの開始直後であるかまたは紙間であると判断された場合、S105に進む。
次に、設定されているゴミ検知モードがゴミ検知優先モードか否かを判断する(S105)。ゴミ検知モードの設定は、図12に示すようにユーザの操作によって操作部160から指示を受け決定する形態でもよいし、読取原稿の材質等によって決定する形態でもよい。S105でゴミ検知優先モードが設定されていると判断された場合、S106に進む。S105でゴミ検知優先モードが設定されていないと判断された場合、S108に進む。
S105でゴミ検知優先モードが設定されていると判断された場合、通常の解像度で白板(基準画像)を読み取る(S106)。通常の解像度とは、原稿を読み取るのと同じ解像度であり、ここでは600dpiを指す。また、白板(基準画像)とは、駆動ローラ1401に備えられた図示しない白板(基準画像)である。白板(基準画像)は、原稿100の搬送を開始する前に、用紙の搬送を行わない状態で、CCDセンサ1407にて読み取る。
次に、画像メモリ(RAM2110)の空き容量を利用して、ゴミ検知処理を実行する(S107)。ここで、利用する画像メモリ(RAM2110)の空き容量は、S103にて確保された空き容量となる。S106で白板(基準画像)の読み取りが開始されると、ゴミ検知部2440には、白板(基準画像)の読取によって得られた画素信号Dshが入力される。そして、図8で示したように、複数ライン分の2値化データを画素ごとに累積加算していくことで、ゴミ検知処理を実行する。ここで、前述したようにDMAC2450は、現在処理しているラインまでの累積加算値のデータDkを、画像メモリ(RAM2110)の指定された領域へデータDoutとして書き込むことで、累積加算値を記憶しておく。このとき、CPU2100は、S103で確保した画像メモリ(RAM2110)上の空き領域を、DMAC2450の書き込み先の領域アドレスとして、データDoutの書き込み前に予め設定しておく。このアドレスは、DMAC2460の読み取り先の領域アドレスにも設定されることとなる。これにより、ゴミの位置情報Gを得ることができる。
S105でゴミ検知優先モードが設定されていないと判断された場合、画像メモリ(RAM2110)の空き容量をチェック(検出)する(S108)。この空き容量は、画像メモリ(RAM2110)の使用状態によって、動的に変わる。具体的にはFAX受信やプリントジョブ受信などその他の競合動作などの状態によって、変わることとなる。
次に、S108でチェックした空き容量が、ゴミ検知処理において十分必要容量(所定値)以下がどうかを判断する(S109)。十分必要容量とは、例えばスキャナ部140において読み取りで実現できる読取解像度の上限が600dpiである場合、ゴミ検知部2440から出力される累積加算値のデータDkを600dpiの解像度で保持するのに必要な容量を指す。十分必要量は、例えば、センサの画素数が1024画素で、8ライン分読み取って累積加算をする場合、1024×3ビット(分解能8)×600/600=384バイトとなる。累積加算値のデータDkは、主走査幅分のデータとなるので、解像度によって、そのデータ量は変わることとなる。S109で空き容量が十分必要容量以下でないと判断された場合、S110に進む。S109で空き容量が十分必要容量以下であると判断された場合、S112に進む。
S109で空き容量が十分必要容量以下でないと判断された場合、S106と同様に、通常の解像度で白板(基準画像)を読み取る(S110)。通常の解像度とは、原稿を読み取るのと変わらない解像度であり、ここでは600dpiを指す。
次に、S107と同様に、画像メモリ(RAM2110)の空き容量を利用して、ゴミ検知処理を実行する(S111)。このとき、S107とは異なり、S103においてメモリ空き容量の確保処理は行われていない。よって、S108でチェックし確保できた画像メモリ(RAM2110)上の空き領域をゴミ検知処理に利用する。このとき、CPU2100は、S108でチェックし確保できた画像メモリ(RAM2110)上の空き領域を、DMAC2450の書き込み先の領域アドレスとして、データDoutの書き込み前に予め設定しておく。このアドレスは、DMAC2460の読み取り先の領域アドレスにも設定される。これにより、ゴミの位置情報Gを得ることができる。
S109で空き容量が十分必要容量以下であると判断された場合、ゴミ検知モードがゴミ検知標準モードに設定されているか否かの判断を行う(S112)。ゴミ検知モードの設定は、図12に示すようにユーザの操作によって操作部160から指示を受け決定する形態でもよいし、読取原稿の材質等によって決定する形態でもよい。S112でゴミ検知モードがゴミ検知標準モードに設定されていると判断された場合、S113に進む。S112でゴミ検知モードがゴミ検知標準モードに設定されていないと判断された場合、S113に進む。
S112でゴミ検知モードがゴミ検知標準モードに設定されていると判断された場合、S108でチェックした空き容量が、ゴミ検知処理において最低必要容量以下か否か判断する(S113)。最低必要容量とは、例えばゴミ補正部2420においてゴミの補正処理を実行するために必要となる読取解像度の下限が100dpiである場合、ゴミ検知部2440から出力される累積加算値のデータDkを100dpiの解像度で保持するのに必要な容量を指す。最低必要容量は、例えば、センサの画素数が1024画素で、8ライン分読み取って累積加算をする場合、1024×3ビット(分解能8)×100/600=64バイトとなる。累積加算値のデータDkは、主走査幅分のデータとなるので、解像度によって、そのデータ量は変わることとなる。S113で空き容量が最低必要容量以下でないと判断された場合、S114に進む。S113で空き容量が最低必要容量以下であると判断された場合、S116に進む。
S113で空き容量が最低必要容量以下でないと判断された場合、S106やS110と異なり、通常の解像度よりも低い解像度で白板(基準画像)を読み取る(S114)。その解像度は、S108でチェックしたメモリ空き容量に基づき、ゴミ検知部2440から出力される累積加算値のデータDkがその解像度でメモリの空き容量に保持できるように決定する。ここでは、例えば、空き容量が150バイトのとき、300dpiとする。
次に、画像メモリ(RAM2110)の空き容量を利用して、ゴミ検知処理を実行する(S115)。ゴミ検知処理としては、基本的にS107やS111と同様となる。ただし、累積加算値のデータであり画像メモリ(RAM2110)上に書き込むべきデータであるVoutが300dpiの解像度となっており、S107やS111に比べてデータ量が半分になっている点が異なる。
S113で空き容量が最低必要容量以下であると判断された場合、前回のゴミ検知処理の結果を用いて、ゴミ補正処理を実行する(S116)。こうすることにより、この後に読み取られる原稿に対しては、前の原稿を読み取る前のゴミ検知処理結果を用いて、ゴミ補正処理が実行されることとなる。
S112でゴミ検知モードがゴミ検知標準モードに設定されていないと判断された場合、白板(基準画像)の読取およびゴミ検知処理は実行しない(S117)。
次に、原稿フィーダ141を用いて原稿の読取を行う(S118)。この際、S107、S111、S115、S116によってゴミ検知結果(図7のゴミ位置情報Gに相当)が得られている場合、ゴミ補正処理も実行する。なお、S117によってゴミ検知処理が実行されなかった場合には、ゴミ補正処理も実行しない。
次に、続けて画像読取を行うか否かを判断する(S119)。これは、原稿フィーダ141上のトレイ142に原稿が残っているか否かで判断される。原稿フィーダ141上のトレイ142に原稿が残っているならば続けて画像読取を行うと判断し、原稿フィーダ141上のトレイ142に原稿が残っていないならば続けて画像読取を行わないと判断する。S119で続けて画像読取を行うと判断された場合、S104に戻る。S119で続けて画像読取を行わないと判断された場合、処理を終了する。
図13は、第1の実施形態に係るゴミ検知処理におけるRAM2110の利用の仕方を示す図である。
画像メモリの内部は、読取原稿プリント処理制御容量2111、競合動作制御容量2112、画像メモリ空き容量2113の3つに大きく分けられている。読取原稿プリント処理制御容量2111は、読取が完了した原稿データに画像処理を施し、プリント出力を実行するために必要とするメモリ容量を示している。競合動作制御容量2112は、前述したFAX受信やプリントジョブ受信等の競合動作の制御や処理を実行するために必要なメモリ容量を示している。画像メモリ空き容量2113は、上記処理が実行されている状態にある紙間(複数枚の原稿読取の間)において、未使用状態である画像メモリの空き容量を示している。
上記紙間(複数枚の原稿読取の間)において、ゴミ検知処理が実行されると、画像メモリの空き容量2113がチェックされる。そして、チェックが行われた後に、ゴミ検知部2440におけるゴミ検知処理に必要な容量との比較が行われる。ゴミ検知処理に必要な容量とは、上述した累積加算値などのデータを保持するために必要な容量のことである。図13では、画像メモリの空き容量2113が、ゴミ検知処理を300dpiで実行するための必要容量を超える容量であり、ゴミ検知処理を600dpiで実行するための必要容量以下の容量となっている様子を示している。この場合、CCDセンサ1407が300dpi読み取りモードに設定され、ゴミ検知処理が実行されることとなる。このように制御することにより、画像メモリの空き容量に応じた最適な解像度で、ゴミ検知処理を実行できるようになる。
なお、ゴミ検知優先モードが設定されていれば、ゴミ検知処理実行中に競合動作が発生しても、競合動作処理開始を待たせる等の対応をする。こうすることにより、競合動作制御容量2112を画像メモリ空き容量2113と同様に扱い、常にゴミ検知処理を600dpiで実行できるようにする。また、同モードにおいてゴミ検知処理開始時にすでに競合動作が開始されていた場合、競合動作完了を待ってからゴミ検知処理を開始することにより、ゴミ検知処理を600dpiで実行できる画像メモリ空き容量を確保する。
第1の実施形態によれば、画像メモリの空き容量を用いて、ゴミ検知の処理を適切に実行することが可能となる。
また、第1の実施形態によれば、専用のラインメモリを用いずにゴミ検知の処理を実行するので、ゴミ検知回路を実装するためのコストを削減し、ゴミ検知回路を実装するためのチップのサイズを縮小することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、ゴミ検知処理を実行する際、画像メモリ(RAM2110)の空き容量に合わせるように駆動ローラ1401上の白板(基準画像)の読み取り解像度を変更した。しかし、第2の実施形態では、ゴミ検知処理を実行する際、画像メモリ(RAM2110)の空き容量に関わらず白板(基準画像)は通常の解像度(600dpi)で読み取り、その後画像メモリ(RAM2110)の空き容量に応じて解像度変換を実行する。
第2の実施形態において、複写機の概観構成、スキャナ部の構成、操作部の構成及びコントローラの構成は、図1〜図6を用いて前述した第1の実施形態の構成と同様であるため、説明を省略する。
図14は、第2の実施形態に係るゴミ検知部2440の構成を示すブロック図である。
図14において、3441〜3448の構成は、図7の2441〜2448の構成とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
解像度変換回路3449は、シェーディング補正後の画素信号Dshに対して、解像度変換処理を施す。解像度変換処理は、基本的に解像度を落とす方向に実施される。画素信号は、解像度変換回路3449によって解像度変換処理が施された後、フィルタ回路3441に入力される。なお、解像度変換が必要ない場合、画素信号は、解像度変換回路3449によって解像度変換処理が施されることなく、フィルタ回路3441に入力される。
図15は、第2の実施形態に係るゴミ検知処理及び原稿読取の流れを示すフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートの処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
図15において、S201〜S213及びS216〜S219の構成は、図11のS101〜S113及びS116〜S119の構成とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
S213で空き容量が最低必要容量以下でないと判断された場合、通常の解像度で白板(基準画像)を読み取る(S214)。
次に、S214で読み取った画素信号に対して解像度変換回路3449により解像度変換を施してから、画像メモリ(RAM2110)の空き容量を利用して、ゴミ検知処理を実行する(S215)。この解像度は、S208でチェックしたメモリ空き容量に基づき、ゴミ検知部2440から出力される累積加算値のデータDkがその解像度でメモリの空き容量に保持できるように決定する。また、その解像度は、ゴミ補正部2420の処理能力に基づき、ゴミ検知部2440から出力される累積加算値のデータDkがその解像度でゴミ補正部2420で処理きるように決定する。ここでは、例えば600dpiで読み取られた画素信号を、300dpiに変換する。ゴミ検知処理としては、累積加算値のデータであり画像メモリ(RAM2110)上に書き込むべきデータであるVoutが300dpiの解像度となっており、S207やS211に比べてデータ量が半分になっている点が異なる。
第2の実施形態によれば、画像メモリの空き容量を用いて、ゴミ検知の処理を適切に実行することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、専用のラインメモリを用いずにゴミ検知の処理を実行するので、ゴミ検知回路を実装するためのコストを削減し、ゴミ検知回路を実装するためのチップのサイズを縮小することが可能となる。
また、第2の実施形態によれば、スキャナ部では同じ解像度で基準画像を読み取り、読み取った基準画像の解像度を画像メモリの空き容量に応じて変換するため、ゴミ検知におけるスキャナ部の制御を容易にすることが可能となる。
〔他の実施形態〕
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
120 プリント部
121 用紙カセット
122 用紙カセット
123 用紙カセット
124 排紙トレイ
140 スキャナ部
141 原稿フィーダ
142 原稿トレイ
160 操作部
100 原稿
1400 原稿台ガラス
1401 駆動ローラ
1402 照明ランプ
1403 ミラー
1404 ミラー
1405 ミラー
1406 レンズ
1407 CCDセンサ
1409 第1ミラーユニット
1410 第2ミラーユニット
200 コントローラ
161 液晶操作パネル
162 スタートキー
163 ストップキー
164 ハードキー群
200 コントローラ
10 LAN
11 ケーブル
12 公衆回線
2100 CPU
2110 RAM
2120 ROM
2130 HDD
2200 LANC(LANコントローラ)
2210 ローカルIF(ローカルインタフェース)
2220 MODEM
2300 プリンタIF画像処理部
2400 スキャナIF画像処理部
2500 操作部IF
2410 シェーディング補正部
2420 ゴミ補正部
2430 ガンマ補正部
2440 ゴミ検知部
2450 DMAC
2460 DMAC
2441 フィルタ回路
2442 2値化回路
2443 同期化回路
2444 加算回路
2445 コンパレータ
2446 AND回路
2447 判定結果生成・保持部
2448 主走査画素位置生成回路

Claims (12)

  1. 記憶手段と、
    原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された原稿の画像を主走査方向にライン単位で読み取る読取手段と、
    前記記憶手段の空き領域を用いて、前記読取手段の主走査方向において画像を正確に読み取れなくなっている部分の位置を検知する検知手段と、
    前記読取手段により読み取られた画像の中で前記検知手段により検知された位置に対応する部分の画素値を補正する補正手段と、
    前記記憶手段の空き容量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された空き容量が所定値より大きい場合に、前記検知手段が前記位置を第1の解像度で検知するように制御し、前記検出手段により検出された空き容量が前記所定値より小さい場合に、前記検知手段が前記位置を前記第1の解像度より低い第2の解像度で検知するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記読取手段は、前記搬送手段が原稿を搬送してない状態で基準画像を読み取り、
    前記検知手段は、前記基準画像を解析することによって前記位置を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検知手段は、前記基準画像に含まれる黒画素の数を主走査方向の各位置において副走査方向に累積し、当該黒画素の数を累積した値が閾値より大きくなった位置を検知することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定値は、前記読取手段において画像を前記第1の解像度で所定のライン分読み取ったデータ量であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記検知手段は、画素の画素値が所定のレベルより低い場合に、当該画素を黒画素と判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の解像度は、前記読取手段における画像の読取解像度の上限であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記記憶手段において前記所定値より大きい記憶領域を確保する確保手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記確保手段が前記所定値より大きい記憶領域を確保した場合に、前記検知手段が前記第1の解像度で前記位置を検知するように制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された空き容量が前記読取手段において画像を前記第2の解像度で読み取ったときの画像のデータ量より大きい場合に、前記検知手段が前記位置を検知しないように制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された空き容量が前記所定値より小さい場合に、前記読取手段が前記基準画像を前記第2の解像度で読み取るように制御することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された空き容量が前記所定値より小さい場合に、前記読取手段が前記基準画像を前記第1の解像度で読み取るように制御し、前記検知手段が前記基準画像の解像度を前記第1の解像度から前記第2の解像度に変換して前記位置を検知するように制御することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
  11. 記憶手段と、
    原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された原稿の画像を主走査方向にライン単位で読み取る読取手段とを有する画像処理装置の制御方法であって、
    前記記憶手段の空き領域を用いて、前記読取手段の主走査方向において画像を正確に読み取れなくなっている部分の位置を検知する検知工程と、
    前記読取手段により読み取られた画像の中で前記検知工程により検知された位置に対応する部分の画素値を補正する補正工程と、
    前記記憶手段の空き容量を検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された空き容量が所定値より大きい場合に、前記検知工程で前記位置を第1の解像度で検知するように制御し、前記検出工程により検出された空き容量が前記所定値より小さい場合に、前記検知工程で前記位置を前記第1の解像度より低い第2の解像度で検知するように制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
  12. 記憶手段と、
    原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された原稿の画像を主走査方向にライン単位で読み取る読取手段とを有する画像処理装置に、
    前記記憶手段の空き領域を用いて、前記読取手段の主走査方向において画像を正確に読み取れなくなっている部分の位置を検知する検知工程と、
    前記読取手段により読み取られた画像の中で前記検知工程により検知された位置に対応する部分の画素値を補正する補正工程と、
    前記記憶手段の空き容量を検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された空き容量が所定値より大きい場合に、前記検知工程で前記位置を第1の解像度で検知するように制御し、前記検出工程により検出された空き容量が前記所定値より小さい場合に、前記検知工程で前記位置を前記第1の解像度より低い第2の解像度で検知するように制御する制御工程とを実行させるためのプログラム。
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