JP2015226274A - 画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】背景の色に拘わらず異物に起因する筋状の画像を除去又は低減することのできる画像読取装置、画像形成装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】第1読取制御部505は搬送される原稿の読取動作を画像読取部2に行わせる。第1濃度算出部501はこの読取動作で読み取られた第1読取画像の余白領域Rにおける画素に基づき前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値を算出する。第1閾値決定部502は前記第1濃度値に基づき第1閾値を決定する。第1判定部503は余白領域Rにおける各画素の濃度値と前記第1閾値との比較結果に基づき、余白領域Rにおける前記各画素が予め定められた異常を示すものであるか否かを判定する。画像処理部504は前記第1読取画像のうち主走査方向の位置が前記第1判定部によって前記異常と判定された第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、処理対象の読取画像に含まれる筋状の画像を除去可能な画像読取装置、前記画像読取装置を備える画像形成装置及び画像処理方法に関する。
従来、原稿載置台であるコンタクトガラスに載置されたシートに対し、ラインセンサを有するスキャナーユニットを副走査方向に移動させつつ読取動作を行う方式とは別に、所謂シートスルー読み取り方式で読取動作を行う機能を有する画像読取装置が知られている。このシートスルー読み取り方式とは、前記コンタクトガラスの一方面上を移動するように読取対象のシートを搬送しつつ、前記コンタクトガラスの他方面側からシートの画像を読み取る方式である。
このシートスルー読み取り方式の読取動作が行われる場合、前記コンタクトガラスに、ゴミ、塵埃、或いは搬送されるシートの紙粉等の異物が付着していたりキズが形成されていたりする場合がある。この場合、読み取った画像には副走査方向へ延びる黒筋など比較的濃度の濃い筋状の画像が現れることがある。この筋状の画像は、視覚的に目立ち、画像の品質低下を招く。
そこで、このような筋状の画像を除去又は低減すべく、次のような処理が行われる場合がある。例えば、各画素の濃度値と予め定められた閾値とが比較され、予め定められた閾値が示す濃度より濃い画素が異物の画像を構成する画素と判定される。
この他、次のような処理が行われる場合もある。すなわち、主走査ラインごとに、読み取った原稿画像の背景濃度が検出され、各画素の濃度値と前記背景濃度との濃度差が算出される。また、この濃度差が予め設定された所定濃度値よりも少ない画素が異物の画像を構成する画素と判定される。そして、異物の画像を構成する画素の副走査方向における連続数に基づいて、異物の画像を構成する画素に対する補正のレベルを変化させて当該異物画像が補正される(特許文献1参照)。
特開2006−246048号公報
しかしながら、前者の方法では、次のような問題がある。すなわち、前記閾値が示す濃度より濃い背景を有する原稿では、前記閾値が固定値とされていると、前記閾値によっては背景部分の画素も異物の画像を構成する画素と判定される。
後者の方法では、背景濃度と原稿画像の濃度との濃度差が一定値以下である場合に異物の画像を構成する画素と判定されるので、背景が白である場合、異物の画像として検出できる画像は薄い濃度の画像しか判定することができない。
本発明の目的は、背景の色に拘わらず異物に起因する筋状の画像を除去又は低減することのできる画像読取装置、画像形成装置及び画像処理方法を提供することである。
本発明の一の局面に係る画像読取装置は、搬送部と、画像読取部と、第1読取制御部と、第1濃度算出部と、第1閾値決定部と、第1判定部と、画像処理部とを有する。前記搬送部は、透明板の一方面上でシートを搬送する。前記画像読取部は、前記搬送部により前記透明板上で搬送される前記シートの画像を前記透明板の他方面側から読取可能である。前記第1読取制御部は、前記搬送部により搬送される前記シートに対する読取動作を前記画像読取部に行わせる。前記第1濃度算出部は、前記第1読取制御部の制御により前記画像読取部で読み取られた第1読取画像のうち、前記シートの予め定められた余白領域に対応する画素に基づき、前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値を算出する。前記第1閾値決定部は、前記第1濃度値に基づいて第1閾値を決定する。前記第1判定部は、前記余白領域における各画素の濃度値と前記第1閾値との比較結果に基づき、前記余白領域における前記各画素が予め定められた異常を示すものであるか否かを判定する。前記画像処理部は、前記第1読取画像のうち、主走査方向の位置が前記第1判定部によって前記異常と判定された前記第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、前記画像読取装置を備える。
本発明の一の局面に係る画像処理方法は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップと、第5ステップと、第6ステップとを有する。前記第1ステップは、透明板の一方面上でシートを搬送する。前記第2ステップは、前記第1ステップにより前記透明板上で搬送される前記シートの画像を前記透明板の他方面側から読み取る。前記第3ステップは、前記第2ステップにより前記画像読取部で読み取られた第1読取画像のうち、前記シートの予め定められた余白領域に対応する画素に基づき、前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値を算出する。前記第4ステップは、前記第1濃度値に基づいて第1閾値を決定する。前記第5ステップは、前記余白領域における各画素の濃度値と前記第1閾値との比較結果に基づき、前記余白領域における前記各画素が予め定められた異常を示すものであるか否かを判定する。前記第6ステップは、前記第1読取画像のうち、主走査方向の位置が前記第5ステップにおいて前記異常と判定された前記第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する。
本発明によれば、背景の色に拘わらず異物に起因する筋状の画像を除去又は低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。 図2は、画像読取部の構成を示す模式図である。 図3は、第2コンタクトガラス周辺の拡大図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、制御部による筋低減処理を示すフローチャートである。 図6は、第2異常画素が無い場合の第2読取画像における主走査方向の各画素位置での濃度値を示すグラフである。 図7は、第2異常画素がある場合の第2読取画像における主走査方向の各画素位置での濃度値を示すグラフである。 図8は、第2読取画像についてのヒストグラムの一例を示す図である。 図9は、第1読取画像の一例を示す図である。 図10は、第1異常画素がある場合の第1読取画像における主走査方向の画素位置での濃度値を示すグラフである。 図11は、第1読取画像についてのヒストグラムの一例を示す図である。 図12は、第1異常画素の補正処理の説明図である。 図13は、第1異常画素の補正処理後の第1読取画像における主走査方向の各画素位置での濃度値を示すグラフである。
以下、図1乃至図13を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成について説明する。
画像形成装置1は、プリンター、複写機及びファクシミリー、或いはこれらの機能を備えた複合機であり、画像読取部2と画像形成部3とを有する。画像読取部2は、原稿に印刷されている画像を読み取るものであって、画像形成部3の上面に設置されている。画像読取部2は、本発明の画像読取装置の一例である。画像形成部3は、従来周知のものであり、複数の給紙トレイ4、転写装置5、定着装置6などを備えている。画像読取部2で読み取られた原稿の画像データは、例えば画像形成部3による印刷シートへの印刷に用いられる。画像形成部3は従来周知のものであるため、本明細書では画像形成部3の詳細な説明を省略する。
図2に示されるように、画像読取部2は、装置本体7と、原稿カバー8とを有する。原稿カバー8は、装置本体7の上方に配置されており、且つ、画像読取部2において回動自在に設けられている。原稿カバー8が回動操作されることにより、装置本体7の上面が露出したり塞がれたりする。原稿カバー8の回動支持部には、リミットスイッチなどのカバー開検出センサー(不図示)が設けられており、ユーザーが原稿の画像を読み取らせようとして原稿カバー8が開かれると、前記カバー開検出センサーが作動して、その検出信号(カバー開検出信号)が後述する制御部50に出力される。
画像読取部2は、第1コンタクトガラス9、第2コンタクトガラス10、読取ユニット11、ミラー12、13、光学レンズ14及びCCD15などを備えている。第1コンタクトガラス9には、読み取り対象の原稿が載置される。第2コンタクトガラス10については後述する。
読取ユニット11は、LED光源16及びミラー17を備えており、ステッピングモーター等の駆動モーターを用いた移動機構(不図示)により副走査方向100へ移動可能である。前記駆動モーターにより読取ユニット11が副走査方向100へ移動されると、LED光源16から画像読取部2の上面に設けられた第1コンタクトガラス9へ向けて照射される光が副走査方向100へ走査される。LED光源16には、図2の紙面に直交する方向に複数のLED(不図示)が配列されている。
ミラー17は、LED光源16から光が照射されたときに、原稿又は原稿カバー8の裏面で反射した反射光をミラー12へ向けて反射させる。ミラー17で反射した光は、ミラー12、ミラー13により光学レンズ14に導かれる。光学レンズ14は、入射した光を集光してCCD15に入射させる。
CCD15は、受光した光をその光量(輝度の強度)に応じた電気信号(電圧)に変換する光電変換素子である。CCD15にて受光した光量に応じた光量データは、不図示の画像処理回路による画像処理が施される。この画像処理回路は、前記光量データに対し、γ補正処理、RGBカラーバランスの調整である色補正処理、RGBデータからCMYKデータへの色変換処理等を行う。前記画像処理後のデータは、原稿から読み取られた読取画像として後述する記憶部34(図4参照)に記憶される。制御部50は、記憶部34に記憶された読取画像に対して後述する筋低減処理を行う。
原稿カバー8には、ADF16が設けられている。ADF16は、原稿セット部17にセットされた1枚又は複数枚の原稿を複数の搬送ローラー対18により順次搬送して、第2コンタクトガラス10上に定められた後述の原稿読取位置19を副走査方向100の右向きへ通過するように原稿を移動させる。画像読取部2では、原稿読取位置19の下方に読取ユニット11が移動され、その原稿読取位置19でADF16により搬送される原稿から画像が読み取られる。
図3に示されるように、画像読取部2は、搬送ガイド20を有する。搬送ガイド20は、原稿カバー3が閉じられている状態において、第2コンタクトガラス10に対向する。原稿読取位置19は、第2コンタクトガラス10が搬送ガイド20の副走査方向100の中心と対向する位置である。矢印40で示されるように、原稿セット部17から搬送された原稿は、搬送ガイド20と第2コンタクトガラス10との隙間を通過する。このとき、搬送ガイド20は前記原稿を案内する。
搬送ガイド20より原稿搬送方向の上流側の所定位置には、第1搬送ローラー対21が設けられている。第1搬送ローラー対21は、第1駆動ローラー22と第1従動ローラー23とを有する。第1駆動ローラー22と第1従動ローラー23とは互いに所定の圧力で接している。第1搬送ローラー対21は、原稿を原稿読取位置19に向けて搬送する。
搬送ガイド20より原稿搬送方向の下流側の所定位置には、第2搬送ローラー対24が設けられている。第2搬送ローラー対24は、第2駆動ローラー25と第2従動ローラー26とを有する。第2駆動ローラー25と第2従動ローラー26とは互いに所定の圧力で接している。第2搬送ローラー対24は、原稿読取位置19を通過した原稿を原稿排出部30側にある搬送ローラー対18に向けて搬送する。
搬送ガイド20の近傍位置には、第1従動コロ27及び第2従動コロ28が設けられている。第1従動コロ27は、搬送ガイド20の原稿搬送方向の上流側において隣り合うように設けられている。第1従動コロ27は第2コンタクトガラス10とともに原稿の搬送路を形成する。第1従動コロ27は、原稿を下向きに押圧しつつ搬送する。第2従動コロ28は、搬送ガイド20の原稿搬送方向の下流側において隣り合うように設けられている。第2従動コロ28は、原稿を下向きに押圧しつつ搬送する。第2コンタクトガラス10の近傍位置であって第2コンタクトガラス10の原稿搬送方向の下流側の位置には、ガイド部材29が設けられている。ガイド部材29と第2従動コロ28とは、一定の間隔を隔てて互いに対向し、原稿の搬送路を形成する。ガイド部材29は、搬送ガイド20と第2コンタクトガラス10との間隙に搬送された原稿をすくい上げつつガイドする。第1搬送ローラー対21、第2搬送ローラー対24、第1従動コロ27、及び第2従動コロ28は、本発明の搬送部を構成する。
第1搬送ローラー対21よりも上流側の所定位置には、原稿センサー31が設けられている。原稿センサー31は、一対の投受光器(不図示)を備える。本実施形態では、原稿センサー31は反射型センサーとされているが、透過型センサーでもよい。
原稿セット部17から搬送された原稿は、第1搬送ローラー対21によって搬送される。さらに、前記原稿は、第1従動コロ27により案内されつつ搬送され、搬送ガイド20と第2コンタクトガラス10との間隙を通過する。その後、前記原稿は、第2従動コロ28、第2搬送ローラー対24、搬送ローラー対18により搬送され、原稿カバー3の上面に設けられた原稿排出部30に排出される。
このような画像読取部2は、2種類の読み取り方式(第1の読み取り方式及び第2の読み取り方式)による読み取りが可能である。第1の読み取り方式は、第2コンタクトガラス10側の予め定められたホームポジションから副走査方向100の右方向へ読取ユニット11を移動させつつ、第1コンタクトガラス9の上面に載置された原稿の画像を読取ユニット11で読み取る方式であり、原稿固定読み取り方式とも称されている。具体的には、原稿が第1コンタクトガラス9上に載置され、装置本体7の上面が原稿カバー8によって塞がれた後、画像読取指示が入力される。すると、読取ユニット11を副走査方向100の右向きへ移動させつつLED光源16から連続して順次1ライン分の光が照射される。そして、原稿又は原稿カバー3の裏面からの反射光がミラー17、12、13及び光学レンズ14を介してCCD15に導かれる。
第2の読み取り方式は、ADF8によって原稿を搬送し、原稿読取位置19を通過する原稿の画像を原稿読取位置19で読取ユニット11により読み取る方式であり、シートスルー読み取り方式とも称されている。具体的には、装置本体7の上面が原稿カバー8によって塞がれた状態で原稿セット部17に原稿がセットされ、画像読取指示が入力される。すると、原稿読取位置19の下方の予め定められた位置に読取ユニット11が移動され、原稿読取位置19を副走査方向100の右向きへ通過するように原稿をADF8によって移動させつつ、LED光源16から連続して順次1ライン分の光が照射される。この読取ユニット11による読取動作は、原稿センサー31により原稿が検知されてから予め定められた時間経過後に開始される。そして、原稿又は原稿カバー3の裏面からの反射光がミラー17、12、13及び光学レンズ14を介してCCD15に導かれる。このように、画像読取部2は、シートスルー読み取り方式の読み取りにおいては、第1搬送ローラー対21、第2搬送ローラー対24、第1従動コロ27、及び第2従動コロ28により第2コンタクトガラス10上で搬送される原稿の画像を第2コンタクトガラス10の他方面側から読取可能である。
原稿が原稿読取位置19を通過していない場合、原稿読取位置19の下方の前記予め定められた位置に位置する読取ユニット11で読み取り可能な読取可能領域には搬送ガイド20が含まれる。搬送ガイド20の表面は、一様に単一の色、例えば白色とされている。したがって、搬送ガイド20と第2コンタクトガラス10との間に原稿が搬送されていない状態で読取ユニット11により原稿読取位置19での読取動作が行われた場合、搬送ガイド20の白色表面が読み取られる。この読取動作によって得られた画像によって白色の基準データが取得可能である。すなわち、画像の濃度が例えば0〜255までの256段階(8ビット)の濃度値で表現され、且つ、濃度が薄いほど濃度値が大きくなるように濃度と濃度値との関係が規定される場合、読取動作によって得られた画像に基づき搬送ガイド20の白色の濃度値が255となるように設定される。このように、搬送ガイド20は、本発明における色基準部材として機能する。
図4に示されるように、画像形成装置1は、画像読取部2、画像形成部3、ADF8及び定着装置6の他、操作表示部32、通信部33、記憶部34、及び制御部50を有する。
操作表示部32は、操作部と表示部とを有する。操作部は、表示部に隣接配置された各種の押しボタンキー及び表示部の表示画面上に配置されるタッチパネルセンサーなどを有し、画像形成部3のユーザーにより各種の指示が入力される。ユーザーにより操作表示部32に対して操作が行われると、その操作信号が操作表示部32から制御部50に出力される。表示部は、例えばカラー液晶ディスプレイなどを有し、前記操作部を操作するユーザーに対して各種の情報を表示する。通信部33は、画像形成部3にインターネット又はLANのような通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータ通信を実行するインターフェイスである。記憶部34は、EEPROM等の不揮発性メモリで構成される。
制御部50は、CPUと、ROMと、RAMとを備えて構成される。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一次記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶部である。制御部50は、前記CPUが前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成部3の動作を制御する。
ところで、前記シートスルー読み取り方式の読取動作が行われる場合、第2コンタクトガラス10に、ゴミ、塵埃、或いは搬送される原稿の紙粉等の異物が付着していたりキズが形成されていたりする場合がある。この場合、読取画像には副走査方向へ延びる比較的濃度の濃い筋状の画像L1、L2(図9(C)、(D)参照)が現れることがある。この筋状の画像は、視覚的に目立ち、画像の品質低下を招く。
そこで、このような筋状の画像を除去又は低減すべく、次のような処理が行われる場合がある。例えば、各画素の濃度値と予め定められた閾値とが比較され、予め定められた閾値が示す濃度より濃い画素が異物の画像を構成する画素と判定される。
この処理の他、次のような処理が行われる場合もある。すなわち、主走査ラインごとに、読み取った原稿画像の背景濃度が検出され、各画素の濃度値と前記背景濃度との濃度差が算出される。また、この濃度差が予め設定された所定濃度値よりも少ない画素が異物の画像を構成する画素と判定される。そして、異物の画像を構成する画素の副走査方向における連続数に基づいて、異物の画像を構成する画素に対する補正のレベルを変化させて当該異物画像が補正される。
しかしながら、前者の処理では、次のような問題がある。すなわち、前記閾値が示す濃度より濃い背景を有する原稿では、前記閾値が固定値とされていると、前記閾値によっては背景部分の画素も異常画素と判定される。
後者の処理では、背景濃度と原稿画像の画像との濃度差が一定値以下である場合に異物の画像を構成する画素と判定されるので、背景が白である場合、異物の画像として検出できる画像は薄い濃度の画像しか判定することができない。
そこで、本実施形態では、背景の色に拘わらず異物に起因する筋状の画像を除去又は低減する筋低減処理を行うべく、以下の構成を備える。
すなわち、図4に示されるように、制御部50は、前記CPUを用いて前記画像処理プログラムを実行することにより、第1濃度算出部501、第1閾値決定部502、第1判定部503、画像処理部504、第1読取制御部505、第2読取制御部506、第2濃度算出部507、第2判定部508及び第2閾値決定部509を実現する。なお、制御部9が有する機能の一部又は複数が電子回路として設けられる構成も他の実施形態として考えられる。
第1読取制御部505は、前記シートスルー読み取り方式の読取動作が行われる場合に第1搬送ローラー対21及び第2搬送ローラー対24等によって搬送される前記原稿に対する読取動作を画像読取部2に行わせる。第1濃度算出部501は、第1読取制御部505の制御により画像読取部2で読み取られた第1読取画像の予め定められた余白領域R(図9参照)における画像に基づき、前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値D1を算出する。第1閾値決定部502は、第1濃度値D1に基づいて第1閾値P1を決定する。第1判定部503は、余白領域Rにおける各画素の濃度値と第1閾値P1との比較結果に基づき、余白領域Rにおける前記各画素が予め定められた異常を示すものか否かを判定する。前記異常とは、第2コンタクトガラス10に異物が付着している状態である。
第2読取制御部506は、色基準部材である搬送ガイド20に対する読取動作を画像読取部2に行わせる。すなわち、第2読取制御部506は、前記シートスルー読み取り方式の読み取り時において、前記原稿が通過していない期間に、読取ユニット11の読取可能領域に対する読取動作を画像読取部2に行わせる。第2濃度算出部507は、第2読取制御部506の制御により画像読取部2で読み取られた第2読取画像に基づき、前記第2読取画像の濃度を示す第2濃度値D2を算出する。第2閾値決定部509は、第2濃度値D2に基づいて第2閾値P2を決定する。第2判定部508は、前記第2読取画像における各画素の濃度値と第2閾値P2との比較結果に基づき、前記第2読取画像における前記各画素が前記異常を示すものか否かを判定する。
画像処理部504は、第1判定部503により前記異常を示すものと判定された第1異常画素のうち、第2判定部508により前記異常を示すものと判定された第2異常画素と主走査方向の位置が一致する第1異常画素を抽出する。そして、画像処理部504は、前記第1読取画像のうち、主走査方向の位置がその抽出した第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、制御部50における前述の各部501〜509による具体的な筋低減処理について説明する。この処理は、原稿セット部17に原稿がセットされ、ユーザー操作により原稿のスキャンジョブの実行指示が入力された場合に行われる。なお、図5のフローチャートにおいてステップS501、S502、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
<ステップS501>
ステップS501において、制御部50は、ユーザー操作により原稿のスキャンジョブの実行指示が入力されたか否かを判定する。制御部50は、実行指示が入力されたと判定すると(ステップS501でYES)、ステップS502に進む。
<ステップS502>
ステップS502において、第2読取制御部506は、原稿センサー31により原稿が検知される前に、画像読取部2に読取動作を行わせる(ステップS502)。具体的には、第2読取制御部506は、副走査方向100のうち図2の右方向に数ライン分の距離だけ読取ユニット11を移動させつつ画像読取部2に数ライン分の読取動作を行わせる。この読取動作により、色基準部材である搬送ガイド20の表面が読み取られる。前記第2読取画像は、この読取動作により得られた読取画像である。
<ステップS503>
次に、ステップS503において、第2濃度算出部507は、ステップS502の読取動作により得られた第2読取画像に基づき、前記第2読取画像の濃度を第2濃度値D2として算出する。第2コンタクトガラス10等にごみなどの異物が付着していない場合、前記第2読取画像は異物による筋状の画像を有さない。したがって、図6(A)、(B)に示されるように、前記第2読取画像における画素の濃度値は、主走査方向に略同様な値となる。また、その場合において、搬送ガイド20の色褪せなど変色が生じていない場合(以下、ケース1という)、図6(A)に示されるように、その濃度値は、搬送ガイド20の表面色である白色に対応する濃度値に近似した値となる。一方、図6(B)に示されるように、搬送ガイド20の色褪せなど変色が生じている場合(以下、ケース2という)、前記第2読取画像における画素の濃度値は、図6(A)に示される濃度値に比べて全体的に小さい濃度値となる。これは、搬送ガイド20で反射された読取ユニット11の光の一部が、色褪せなど変色した搬送ガイド20によって吸収され、CCD15に入射する光の光量が小さくなるからである。
一方、第2コンタクトガラス10等の或る位置に異物が付着している場合には、例えば図7(A)、(B)の矢印71、72に示されるように、或る画素の濃度値が他の画素の濃度値に比べて小さくなる。これは、搬送ガイド20で反射された読取ユニット11の光が第2コンタクトガラス10に付着している異物により拡散又は吸収され、CCD15に入射する光の光量が小さくなるからである。また、その場合において、搬送ガイド20の色褪せなど変色が生じていない場合(以下、ケース3という)、前記他の画素の濃度値は、色基準部材である搬送ガイド20の表面色に対応する濃度値に近似した値となる。一方、搬送ガイド20の色褪せなど変色が生じている場合(以下、ケース4という)、図7(B)に示されるように、前記他の画素の濃度値が、図7(A)に示される場合に比べて小さくなる。
第2濃度算出部507は、図8に示されるように、前記第2読取画像につき、濃度値ごとの画素数を示すヒストグラムを作成する。そして、第2濃度算出部507は、画素数の最も多い濃度値を第2濃度値D2として決定する。
<ステップS504>
ステップS504において、第2閾値決定部509は、第2濃度値D2に基づいて第2閾値P2を決定する。本実施形態では、図8に示されるように、第2閾値決定部509は、第2濃度値D2より予め定められた値ΔD2だけ濃度値が小さい(濃度が濃い)濃度値を第2閾値P2として算出する。図6、図7に、前記ケース1〜4において第2閾値決定部509により決定される第2閾値P2の一例を示す。このように、本実施形態では、第2濃度値D2は、第2閾値P2に応じた値に設定される。
<ステップS505>
ステップS505において、第2判定部508は、前記第2読取画像における各画素が前記第2異常画素であるか否かを判定する。具体的には、第2判定部508は、前記第2読取画像における画素の濃度値と第2閾値P2とを画素ごとに比較する。第2判定部508は、第2閾値P2より濃度値が小さい(濃度が濃い)画素を前記第2異常画素であると判定する。図7(A)に示される場合においては、矢印73に示される範囲の画素が前記第2異常画素と判定され、図7(B)に示される場合においては、矢印74に示される範囲の画素が前記第2異常画素と判定される。
<ステップS506>
そして、ステップS506において、第1読取制御部505は、原稿センサー31の出力信号に基づき原稿センサー31により原稿が検知されたか否かを判定する。第1読取制御部505は、原稿センサー31により原稿が検知されていないと判定すると(ステップS506でNO)、待機する。第1読取制御部505は、原稿センサー31により原稿が検知されたと判定すると(ステップS506でYES)、ステップS507に進む。
<ステップS507>
ステップS507において、第1読取制御部505は、原稿センサー31により原稿が検知されてから所定時間経過後に、読取ユニット11に数ライン分の読取動作を行わせる。このとき読み取られる原稿の領域は、例えば原稿のヘッダー領域などの余白領域R(図9参照)における画像である。前記第1読取画像は、この読取動作により得られた読取画像である。
<ステップS508>
次に、ステップS508において、第1濃度算出部501は、ステップS507で得られた前記第1読取画像に基づき、前記第1読取画像における背景の濃度を第1濃度値D1として算出する。第2コンタクトガラス10等の或る位置に異物が付着していない場合には、前記第1読取画像が異物による筋状の画像を有さない。したがって、前記第1読取画像における画素の濃度値は、前記ケース1、2(図6(A)、(B))と同様に、主走査方向に略同様な値となる。また、その場合において、原稿の背景の色が色基準部材である搬送ガイド20の白色に近似する白色である場合(図9(A)参照)、主走査方向の各画素位置における濃度値のグラフは、前記ケース1(図6(A)参照)と同様のグラフとなる。また、原稿の背景の色が白色と異なる色、例えばグレー等の色である場合(図9(B)参照)、主走査方向の各画素位置における濃度値のグラフは、前記ケース2(図6(B)参照)と同様のグラフとなる。
一方、第2コンタクトガラス10等の或る位置に異物が付着している場合には、前記ケース3、4(図7(A)、(B))と同様に、或る画素の濃度値が他の画素の濃度値に比べて小さくなる。また、その場合において、原稿の背景の色が白色である場合(図9(C)参照;以下、ケース5という)、前記他の画素の濃度値は、図10(A)に示されるように、色基準部材である搬送ガイド20の表面色に対応する濃度値に近似した値となる。一方、原稿の背景の色が白色と異なる色、例えばグレー等の色である場合(図9(D)参照;以下、ケース6という)、図10(B)に示されるように、前記他の画素の濃度値が、図10(A)に示される場合に比べて小さくなる。
第1濃度算出部501は、図11に示されるように、前記第1読取画像につき、濃度値ごとの画素数を示すヒストグラムを作成する。そして、第1濃度算出部501は、画素数の最も多い濃度値を第1濃度値D1として決定する。
<ステップS509>
ステップS509において、第1閾値決定部502は、第1濃度値D1に基づいて第1閾値P1を決定する。本実施形態では、図11に示されるように、第1閾値決定部502は、第1濃度値D1より予め定められた値ΔD1だけ濃度値が小さい(濃度が濃い)濃度値を第1閾値P1として決定する。このように、第1濃度値D1は、第1閾値P1に応じた値に設定される。なお、ΔD1は、ΔD2と同じであっても、異なっていてもよい。
<ステップS510>
ステップS510において、第1判定部503は、前記第1読取画像における各画素が前記第1異常画像であるか否かを判定する。具体的には、第1判定部503は、前記第1読取画像における画素の濃度値と第1閾値P1とを画素ごとに比較する。第1判定部503は、第1閾値P1より濃度値が小さい(濃度が濃い)画素を前記第1異常画素と判定する。図10(A)に示される場合においては、矢印103に示される範囲の画素が前記第1異常画素と判定され、図10(B)に示される場合においては、矢印104に示される範囲の画素が前記第1異常画素と判定される。
<ステップS511>
ステップS511において、画像処理部504は、前記異物による筋画像を補正する。画像処理部504は、ステップS510で判定された前記第1異常画素のうち、ステップS505で判定された前記第2異常画素と主走査方向の位置が一致するものが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、その第1異常画素を抽出する。画像処理部504は、前記第1異常画素を抽出した場合、前記第1読取画像のうち主走査方向の位置がその抽出した第1異常画素と一致する画素を、筋画像を構成する画素と特定する。
そして、画像処理部504は、その筋画像を構成する画素の濃度値を補正する。具体的には、画像処理部504は、前記筋画像を構成する画素の濃度値を、その画素に主走査方向に最も近い位置に位置する正常画素の濃度値に置換する。例えば図12(A)に示されるように、第1読取画像の或る主走査方向に延びる画素列の画素に対し、主走査方向に画素番号「1」〜「15」が付されている場合に、画像処理部504が抽出した前記第1異常画素が、例えば画素番号「5」〜「11」の画素であったものとする。この場合、画像処理部504は、主走査方向の位置がこの画素番号「5」〜「11」の画素と一致する画素を補正対象とする。画像処理部504は、図12(B)に示されるように、主走査方向の位置が画素番号「5」〜「11」の前記第1異常画素と一致する画素の濃度値を、それらの画素に主走査方向に最も近い位置に位置する画素番号「4」又は「12」の正常画素の濃度値に置換する。これにより、図13に示されるように、矢印134に示される範囲の画素の濃度値と第1濃度値D1との差が小さくなり、筋画像が目立ちにくくなる。なお、画素の濃度値の補正方法は、これに限られるものではない。
<ステップS512>
ステップS512において、制御部50は、記憶部34に処理対象の第1読取画像が存在するか否かを判定する。制御部50は、記憶部34に処理対象の第1読取画像が存在すると判定した場合(ステップS512でYES)、ステップS506に戻る。制御部50は、記憶部34に処理対象の第1読取画像が存在しないと判定した場合(ステップS512でNO)、ステップS513に進む。
<ステップS513>
ステップS513において、原稿セット部17の所定位置に設けられた原稿センサー(不図示)の出力信号に基づき、原稿セット部17に原稿が存在しないか否かを判定する。制御部50は、原稿セット部17に原稿が存在すると判定した場合(ステップS513でNO)、ステップS506に戻る。制御部50は、原稿セット部17に原稿が存在しないと判定した場合(ステップS513でYES)、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、第1読取画像の各画素が前記第1異常画素であるか否かを判定する際の第1閾値P1がその第1読取画像の第1濃度値D1に応じて決定される。第1閾値P1が示す濃度より濃い背景を有する原稿では、第1閾値P1を固定値としていると、第1読取画像の背景濃度も第1閾値P1より小さくなる場合が生じうる。そのため、第1閾値P1によっては背景部分の画素も予め定められた異常を示す画素と判定される。これに対し、本実施形態では、第1閾値P1が第1濃度値D1に応じて決定されるので、前記第1読取画像の各画素が予め定められた異常を示す画素か否かの判定が背景に応じてなされ、第1判定部503による異常画素の判定精度が低下するのを回避することができる。よって、原稿の背景の色に拘わらず異物に起因する筋状の画像を除去又は低減することができる。
また、本実施形態では、前記原稿が色基準部材である搬送ガイド20に対する読取動作で得られた第2読取画像における前記第2異常画素の有無も判定される。そして、第1判定部503による判定結果と第2判定部508による判定結果とに基づいて濃度値の補正が行われる。これにより、第2コンタクトガラス10に付着した異物に起因する筋状の画像と、原稿に形成されている例えば罫線などの筋状の画像とを区別することができる。
すなわち、第2読取画像において前記第2異常画素が存在せず、第1読取画像において前記第1異常画素が存在する場合、前記第1異常画素は、原稿に形成されている筋状の画像に起因して生じた筋状の画像を構成する画素であることが判別される。第1読取画像に第1異常画素が存在し且つ第2読取画像に第2異常画素が存在する場合、前記第1異常画素は、第2コンタクトガラス10に付着した異物に起因して生じた筋状の画像を構成する画素であることが判別される。なお、前記第2異常画素が存在し、前記第1異常画素が存在しない場合、前記第2異常画素は、搬送ガイド20に付着した異物に起因して生じた筋状の画像を構成する画素であることが判別される。
本実施形態では、第1読取画像にも第2読取画像にも主走査方向に同じ位置に前記異常を示す画素が存在する場合に、その画素の濃度値が補正されるので、原稿に形成されている筋状の画像を誤って削除したり低減したりするのを回避することができる。
また、本実施形態では、第1読取画像の各画素が前記第1異常画素であるか否かを判定する際の第2閾値P2が第2濃度値D2に応じて決定される。第2閾値P2を固定値としている場合、色基準部材である搬送ガイド20に色褪せなどの変色が生じている場合、第2読取画像の濃度が第2閾値P2より小さくなる場合が生じうる。これに対し、本実施形態では、第2閾値P2が第2濃度値D2に応じて決定される。そのため、前記第2読取画像の各画素が予め定められた異常を示す画素か否かの判定が搬送ガイド20の変色の状態に応じてなされ、第2判定部508による異常画素の判定精度が低下するのを回避することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した内容のものに限られず、種々の変形例が適用可能である。
前記実施形態では、前記第1読取画像にも前記第2読取画像にも主走査方向に同じ位置に前記異常を示す画素が存在する場合に、その画素の濃度値が補正される。しかし、本発明は、この形態に限定されず、第1読取画像のみに基づいて筋低減処理が行われる形態も含まれる。すなわち、本発明は、図5のステップS502〜S505の処理が行われることなくステップS506〜S510の処理が行われた後、前記第1読取画像のうち、前記第1異常画素の濃度値、及び、主走査方向の位置が前記第1異常画素と一致する画素の濃度値が補正される形態も含まれる。
また、その際、第1閾値決定部502は、前記第1読取画像の背景濃度を示す前記第1濃度値より予め定められた値分だけ濃度が濃い濃度値を前記第1閾値に決定し、前記第1判定部503は、前記第1閾値より濃度が濃い濃度値の画素を前記第1異常画素と判定する。
前記実施形態では、第1閾値決定部503は、第1濃度値D1より予め定められた値ΔD1だけ濃度値が小さい(濃度が濃い)濃度値を第1閾値P1として算出する。しかし、本発明は、これに限定されない。本発明は、例えば、第1閾値決定部503が、第1濃度値D1から予め定められた割合分だけ差し引いた値を第1閾値P1として算出する形態も含まれる。また、本発明は、第2閾値P2についても前記と同様に算出される形態も含まれる。
また、前記実施形態では、第2閾値P2が第2濃度値D2に応じて決定される。しかし、本発明は、第2閾値P2が固定値として予め設定されている形態も含む。
前記実施形態では、原稿のヘッダー領域における画像が前記第1読取画像として読み取られる。しかし、本発明は、これに限らず、原稿のフッター領域における画像が前記第1読取画像として読み取られる形態も採用可能である。
前記実施形態では、濃度が薄いほど濃度値が大きくなるように濃度と濃度値との関係が規定されていたが、濃度が濃いほど濃度値が大きくなるように濃度と濃度値との関係を規定してもよい。
図5のステップS502〜S505の処理は、原稿センサー31により原稿が検知されなくなった後、換言すると、ステップS507〜S510の処理後に行われるようにしてもよい。
2 画像読取部
21 第1搬送ローラー対
24 第2搬送ローラー対
27 第1従動コロ
28 第2従動コロ
20 搬送ガイド
501 第1濃度算出部
502 第1閾値決定部
503 第1判定部
504 画像処理部
505 第1読取制御部
506 第2読取制御部
507 第2濃度算出部
508 第2判定部
509 第2閾値決定部

Claims (8)

  1. 透明板の一方面上でシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記透明板上で搬送される前記シートの画像を前記透明板の他方面側から読取可能な画像読取部と、
    前記搬送部により搬送される前記シートに対する読取動作を前記画像読取部に行わせる第1読取制御部と、
    前記第1読取制御部の制御により前記画像読取部で読み取られた第1読取画像のうち、前記シートの予め定められた余白領域に対応する画素に基づき、前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値を算出する第1濃度算出部と、
    前記第1濃度値に基づいて第1閾値を決定する第1閾値決定部と、
    前記余白領域における各画素の濃度値と前記第1閾値との比較結果に基づき、前記余白領域における前記各画素が予め定められた異常を示すものであるか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1読取画像のうち、主走査方向の位置が前記第1判定部によって前記異常と判定された第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する画像処理部と、
    を有する画像読取装置。
  2. 前記第1閾値決定部は、前記第1濃度値より予め定められた値分だけ濃度が濃い濃度値を前記第1閾値に決定し、
    前記第1判定部は、前記第1閾値より濃度が濃い濃度値の画素を前記第1異常画素と判定する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記透明板の前記一方面側であって前記画像読取部の読取可能領域内に設けられた単一色からなる色基準部材と、
    前記色基準部材に対する読取動作を前記画像読取部に行わせる第2読取制御部と、
    前記第2読取制御部の制御により前記画像読取部で読み取られた第2読取画像に基づき、前記第2読取画像の濃度を示す第2濃度値を算出する第2濃度算出部と、
    前記第2読取画像における各画素の濃度と第2閾値との比較結果に基づき、前記第2読取画像における前記各画素が前記異常を示すものであるか否かを判定する第2判定部と、
    を備え、
    前記画像処理部は、前記第1判定部により前記異常と判定された前記第1異常画素のうち、前記第2判定部により前記異常と判定された第2異常画素と主走査方向の位置が一致する第1異常画素を抽出し、前記第1読取画像のうち、その抽出した前記第1異常画素と主走査方向の位置が一致する画素の濃度値を補正する請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第2濃度値に基づいて前記第2閾値を決定する第2閾値決定部を更に備える請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記第2閾値決定部は、前記第2濃度値より予め定められた値分だけ濃度が濃い濃度値を前記第2閾値に決定し、
    前記第2判定部は、前記第2閾値より濃度が濃い濃度値の画素を前記第2異常画素と判定する請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記画像処理部は、前記第1異常画素の濃度値を、その第1異常画素に主走査方向に最も近い位置に位置する正常画素の濃度値に置換する請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像読取装置を備える画像形成装置。
  8. 透明板の一方面上でシートを搬送する第1ステップと、
    前記第1ステップにより前記透明板上で搬送される前記シートの画像を前記透明板の他方面側から読み取る第2ステップと、
    前記第2ステップにより前記画像読取部で読み取られた第1読取画像のうち、前記シートの予め定められた余白領域に対応する画素に基づき、前記第1読取画像の背景濃度を示す第1濃度値を算出する第3ステップと、
    前記第1濃度値に基づいて第1閾値を決定する第4ステップと、
    前記余白領域における各画素の濃度値と前記第1閾値との比較結果に基づき、前記余白領域における前記各画素が予め定められた異常を示すものであるか否かを判定する第5ステップと、
    前記第1読取画像のうち、主走査方向の位置が前記第5ステップにおいて前記異常と判定された前記第1異常画素と一致する画素の濃度値を補正する第6ステップと、
    を備える画像処理方法。
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