JP6686671B2 - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置および画像読取方法に関する。
画像読取装置により原稿を読み取る際、光学系の光路上に存在する紙粉や塵や埃などの微細なゴミ(以下、ゴミ)に起因して、原稿には無い筋状の画像(以下、筋画像)が原稿の読取結果に表れることがある。
このような筋画像を低減や除去するための技術が開示されている(特許文献1〜3参照)。
特開平10‐294870号公報 特開2010‐63091号公報 特開2005‐117090号公報
上述の筋画像について、より確実に、負担の少ない処理で除去することが求められていると言える。このような観点によれば、前記文献1,2は、原稿読取の最中に発生し消滅するゴミの影響による筋画像の除去については対応が不十分であった。また、前記文献3は、読み取られた画像データが周囲の画像データと相関性があるか否かを判別する相関性判別手段と、相関性のない画像データが副走査方向に連続性があるか否かを判別する連続性判別手段とを用いた複雑な処理を行っており、装置の負担(演算量)が膨大であった。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、筋画像の除去を適切に実現する画像読取装置および画像読取方法を提供する。
本発明の態様の1つは、原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取装置であって、前記読取部による前記原稿の読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データから、前記第1の方向に交差する第2の方向の画素位置毎の最大値を検出する検出部と、前記画素位置毎の最大値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定部と、前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成部と、前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理部と、を備える。
当該構成によれば、画像読取装置は、第1の方向に沿う複数のブロック毎に筋画像の位置を特定するため、原稿の読取データ内に存在し得る筋画像を高い精度で特定し、それらを除去、つまり補正することができる。特に、原稿読取の最中に発生し消滅するゴミの影響による筋画像を的確に捕捉し、除去することができる。また、ブロック毎の読取データから第2の方向の画素位置毎の最大値を検出し、このような最大値に基づいて筋画像の位置を特定し、補正データを生成するため、少ない演算量で筋画像の補正に必要な情報を得ることができる。
本発明の態様の1つは、前記補正データ生成部は、前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための係数を生成し、当該係数を含んだ変換式を前記補正データとしてもよい。
当該構成によれば、前記係数を含んだ変換式を用いることにより、ゴミの影響による濃淡変動だけを簡単に補正することができる。
本発明の態様の1つは、前記検出部は、前記ブロック毎の読取データから前記画素位置毎の最大値および最小値を検出し、前記位置特定部は、前記画素位置毎の最大値および最小値の変化に基づいて前記筋画像の位置を特定し、前記補正データ生成部は、前記画素位置毎の最大値および最小値に基づいて前記補正データを生成するとしてもよい。
当該構成によれば、ブロック毎に筋画像の位置をより高精度に特定することができる。また、前記最大値および最小値に基づく補正データを補正に用いることにより、読取データ内の筋画像によるコントラスト低下を解消することができる。
本発明の態様の1つは、前記検出部は、前記画素位置毎の最大値および最小値を検出する場合に、前記第1の方向に連続する所定数画素の平均値の中から最大値および最小値を検出するとしてもよい。
当該構成によれば、ノイズの影響を抑えて前記画素位置毎の最大値および最小値を検出することができる。
本発明の態様の1つは、前記補正処理部は、1つのブロックに対応する前記補正データを、当該1つのブロックに隣接するブロックの前記読取データのうち前記第2の方向における位置が当該1つのブロックに対応して特定された前記筋画像の位置と同じである共通位置データの補正にも用いるとしてもよい。
当該構成によれば、前記隣接するブロックの読取データ内に発生しているにもかかわらず前記隣接するブロックを対象とした前記位置特定部による処理では特定されない筋画像を補正することができる。
本発明の態様の1つは、前記補正処理部は、前記共通位置データの補正に際し、前記共通位置データを構成する注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正した値と当該注目画素に対して前記第2の方向において近傍の近傍画素との差が、当該注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正する前の値と当該近傍画素との差よりも小さい場合に、当該注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正するとしてもよい。
当該構成によれば、前記隣接するブロックの読取データ内の前記共通位置データを構成する画素のうち筋画像に該当しない画素を補正してしまうことを、回避することができる。
本発明の技術的思想は、画像読取装置以外によっても実現される。例えば、画像読取装置の各部が実現する各工程を含んだ方法(画像読取方法)や、当該方法をコンピューターに実行させるプログラムや、当該プログラムを記憶したコンピューター読取可能な記憶媒体等を、それぞれ発明として捉えることができる。
画像読取装置の主要部を簡易的に示す図。 制御部が有する機能を説明するための図。 複数のブロックデータに分割された読取データを示す図。 特徴データ検出部、特徴データ解析部および補正処理部が実行する処理の流れを説明するための図。 共通位置データの補正処理を説明するための図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。また各図は、適宜説明に適した記載としているため互いに整合していないこともある。
1.装置構成の概略:
図1は、本実施形態にかかる画像読取装置10の主要部を簡易的に例示している。画像読取装置10をスキャナーと呼んでもよい。画像読取装置10は、光源により照射した読取対象の原稿を光学的に読み取る読取機能を少なくとも備えた装置である。従って、画像読取装置10は、読取機能以外にも、例えば、印刷・コピー機能やファクシミリ通信機能等といった複数の機能を兼ね備えた製品(いわゆる複合機)であってもよい。
画像読取装置10は、原稿台11、読み取りを実行する読取部12、原稿台11に対して手動で開閉可能な原稿カバー13、画像読取装置10の各部の挙動を制御するための制御部14、ユーザーによる操作を受け付ける操作受付部15、等を含んでいる。制御部14は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部14では、CPUが、ROM等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、画像読取装置10の各部の挙動を制御し、また後述する各部40〜44等としても機能する。あるいは、制御部14は、ソフトウェアを用いずにハードウェアによりその機能を実現するものであってもよい。制御部14は、画像読取方法の制御主体である。
原稿台11は、ガラス等の透明な板状の部材であり、ユーザーにより原稿が載置される。原稿カバー13には、自動給紙装置(ADF:Automatic Document Feeder)16が搭載されている。つまり、原稿カバー13が有する原稿トレイ17へもユーザーにより原稿が載置され得る。図1では、原稿トレイ17に原稿Mが載置された状態を例示している。ADF16は、原稿トレイ17に載置された複数枚の原稿を一枚ずつ連続して、搬送経路Rに沿って搬送する。図1では、搬送経路Rを2点鎖線の矢印にて例示している。搬送経路Rの下流側には、排出台18が設けられており、ADF16により搬送経路Rに沿って搬送された原稿は、排出台18上へ排出される。
読取部12は、原稿台11よりも下方に配設されている。読取部12は、原稿を照射する光源、原稿からの反射光を導くミラーやレンズ等の光学系、導かれた反射光を受光して光電変換することにより原稿を読み取るイメージセンサー19、等を含んでいる。読取部12は、原稿台11の面と平行に所定の方向D1に沿って移動可能な移動部20を有する。移動部20をキャリッジ等と呼んでもよい。方向D1は、第1の方向に該当する。
図1の例では、移動部20は、読取部12の構成の少なくとも一部を搭載している。例えば、読取部12の構成のうち、光源および光学系の一部が移動部20に搭載されている。一方、読取部12の構成のうち、その他の光学系やイメージセンサー19等は、画像読取装置10内の所定位置に固定されている。むろん、イメージセンサー19を含む読取部12の全体が移動部20に搭載されて移動部20により移動する構成であってもよい。読取部12の移動とは、移動部20の移動を指す。つまり、読取部12の移動は、読取部12のうち移動部20に含まれている構成が移動部20により移動する場合と、読取部12の全体が移動部20により移動する場合との両方を含む。
イメージセンサー19は、複数の撮像素子を原稿台11の面と平行かつ方向D1と交差(直交)する方向D2に一次元配列させたラインセンサーである。方向D2(図3等参照)は、イメージセンサー19の長手方向であるとともに、移動部20の長手方向でもある。方向D2は、第2の方向に該当する。方向D2を、読取部12の主走査方向とも呼び、方向D1を読取部12の副走査方向とも呼ぶ。図示は省略しているが、画像読取装置10は、移動部20を方向D1に沿って移動させるためのモーターやベルト等の動力機構を有する。読取部12や当該動力機構の駆動(方向D1に沿った移動部20の移動)も、制御部14によって制御される。
操作受付部15は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む。操作受付部15は、画像読取装置10に関する各種情報を表示する表示部を含んでいてもよい。操作受付部15の一部は、表示部に表示されたタッチパネルにより実現されるとしてもよい。制御部14は、操作受付部15を介してユーザーからの指示を入力する。ユーザーは、操作受付部15を操作したり外部機器30を操作したりして、制御部14に、ADFスキャン又はフラットベッドスキャンの実行を指示することができる。ADFスキャンとは、ADF16により搬送される原稿を読取部12に読み取らせる処理であり、フラットベッドスキャンとは、原稿台11に載置された原稿を読取部12に読み取らせる処理である。外部機器30は、画像読取装置10と有線あるいは無線にて通信可能な状態で画像読取装置10へ原稿の読み取り等を指示可能な機器であり、例えば、PC(パーソナルコンピューター)や、スマートフォン、タブレット型端末等が該当する。
制御部14は、フラットベッドスキャンを実行する場合は、移動部20を移動させながら原稿台11に載置されている原稿を読取部12に読み取らせる。一方、ADFスキャンを実行する場合は、制御部14は、移動部20を方向D1における所定の読取位置に静止させ、ADF16により搬送される原稿(例えば、原稿M)を読取部12に読み取らせる。図1の例では、移動部20は当該読取位置に静止している。ADF16により搬送経路Rを搬送される原稿は、静止している読取部12(移動部20)上を通過するときは方向D1に沿って移動する。従って、画像読取装置10は、原稿と読取部12との一方を他方に対して第1の方向(方向D1)へ移動させることにより原稿を読取部12により読み取る、と言える。
制御部14は、原稿の読み取り結果としてのデータ(以下、読取データ)を読取部12のイメージセンサー19から入力する。制御部14は、入力した読取データへ種々の画像処理を施して所定のフォーマットによる画像データを生成する。制御部14は、生成した画像データを、外部機器30へ送信することが可能である。むろん、画像読取装置10が印刷機能を備えていれば、制御部14は、生成した画像データを当該印刷機能に提供し、当該画像データに基づく印刷をさせることができる。
上述したような構成において、読取対象となる原稿と原稿台11との間にゴミが存在することがある。例えば、ADFスキャンの最中に、原稿台11における移動部20上方の位置にゴミが付着することが有り得る。また、原稿台11の内側、例えば移動部20や移動部20近傍にゴミが付着することもある。原稿の読み取りに伴ってこのようなゴミも読取部12が読み取ったとき、読取データ内に、当該ゴミの読取結果に該当する方向D1を向く筋画像が含まれてしまう。以下では、このような筋画像を除去するための好適な処理を説明する。
2.筋画像の除去処理:
図2は、制御部14が有する各機能(各部40〜44)を説明するための図である。制御部14は、読取データ入力部40、特徴データ検出部41、特徴データ解析部42、補正処理部43および後段画像処理部44を有する。また、画像読取装置10が有する所定の記憶媒体により構成された記憶部45も、制御部14の一部と捉えてもよい。
読取データ入力部40は、イメージセンサー19から読取データを順次入力し、入力した読取データに対してシェーディング補正等の公知の補正処理を施した上で読取データを特徴データ検出部41および記憶部45へ出力する。
記憶部45は、読取データ入力部40から入力した読取データを一時的に記憶する。読取データは、画素毎に明るさ(濃淡)の情報(例えば、0〜255の256階調で表現される階調値)を有するデジタルデータである。
特徴データ検出部41は、読取データ入力部40から入力した読取データについて、読取部12による読取範囲を方向D1に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データ(以下、ブロックデータ)単位で処理していく。方向D1,D2は、上述したように画像読取装置10内の読取部12等の各構成に関わる方向であるが、以下では、読取データ等を構成する画素の配列や画像の向き等についても便宜上、方向D1,D2との対応関係を基にして説明を行う。
図3は、複数のブロックデータBSDに分割された読取データSDを例示している。図3に示すように、読取データSDは、方向D1に対応する方向に沿って略均等のエリアであるブロックデータBSDに分割される。読取部12による読取範囲とは、そのとき読取対象となった原稿の面を指すと解することができる。従って、本実施形態においてブロックとは、読取対象となった原稿の面に含まれる一部領域や、この一部領域の読取部12による読取結果を指すと解することができる。図3では、読取データSDに含まれる筋画像Lも例示している。筋画像Lは方向D1に沿ってある程度の長さを有しており、多くの場合、1つ以上のブロックデータBSDに跨って発生している。
図4は、特徴データ検出部41、特徴データ解析部42および補正処理部43が実行する処理の流れを説明するための図である。図4の左上には、ある1つのブロックデータBSDの一部分を示している。図4に示すブロックデータBSDは、一例として、黒色の文字“G”を含んでおり、かつ文字“G”の上に重なる位置に発生した筋画像Lの一部分を含んでいる。文字“G”は、読取対象とした原稿に表現されていた画像(オブジェクト)の一部分である。
特徴データ検出部41は、ブロックデータBSDから、方向D2の画素位置毎の特徴データとして最大値および最小値を検出する(ステップS10:検出工程)。方向D2の画素位置とは、ラインセンサーであるイメージセンサー19を構成する素子毎の位置に相当する。以下に、画素位置と言った場合には、特に断らない限り方向D2の画素位置を意味する。図4において、符号PLにより示す領域は、ブロックデータBSDに含まれる画素列の1つを示している。画素列PLは、ブロックデータBSD内で画素位置が共通する画素が方向D1に沿って並んでなる画素の集合である。特徴データ検出部41は、1つの画素列PLを構成する画素が各々有する階調値の中から最大値および最小値を検出する。このような処理を、ブロックデータBSDを構成する全ての画素列PLを対象として繰り返し行うことにより、ブロックデータBSD内の画素列PL毎、つまり画素位置毎の最大値および最小値を得ることができる。
図4の左下には、ステップS10により得られた画素位置毎の最大値(max)および最小値(min)をグラフにより例示している。概ね、最大値は読取対象とした原稿の色(例えば白)の読取結果に対応しており、最小値は、何らかのオブジェクト(例えば文字“G”)が表現されている画素位置の最小値であれば、そのオブジェクトの色(最も暗い色)に対応している。図4に例示するグラフでは、文字“G”が表現されていない画素位置の最大値と最小値にも若干の差が生じているが、この差は、原稿自体の色のむらや、原稿の撓みや、原稿表面の微小な凹凸等に起因する差であると言える。
特徴データ解析部42は、ブロックデータBSD単位の画素位置毎の特徴データ(最大値および最小値)を解析することにより、方向D2における筋画像Lの位置(以下、筋位置)を特定し、さらに、筋画像Lを補正するための補正データを生成する(ステップS11:位置特定工程および補正データ生成工程)。ステップS11を実行する点で、特徴データ解析部42は、位置特定部および補正データ生成部に該当すると言える。
特徴データ解析部42(位置特定部)は、画素位置毎の最大値および最小値の変化に基づいて筋位置を特定する。より具体的には、特徴データ解析部42は、前記特徴データを解析し、最大値(max)、最小値(min)についての局所的な最小値つまり極小値や局所的な最大値つまり極大値を検出する。図4のグラフに示す階調値Di1は、このように求めた最大値における極小値に該当し、階調値Di2は、このように求めた最小値における極大値に該当する。図4のグラフに示す階調値Do1は、極小値Di1が得られた画素位置の近傍の複数画素位置の最大値の平均値と解して差し支えない。また、階調値Do2は、極大値Di2が得られた画素位置の近傍の複数画素位置の最小値の平均値と解して差し支えない。
原稿読取時のゴミの影響により発生した筋画像Lは、例えば、原稿の色よりも暗い色であり、また、オブジェクト(例えば文字“G”)に重なることで当該重なりの部分の色を、本来のオブジェクトの色よりも明るくする。従って、上述した極小値Di1および極大値Di2が得られた画素位置は、筋位置である可能性が高い。一方で、極小値Di1や極大値Di2は、原稿に表現されていたオブジェクト自体の濃淡変動を表している可能性もある。そこで、特徴データ解析部42は、予め定められた幾つかの条件(例えば、後述の条件1〜3)に基づいて、極小値Di1および極大値Di2が得られた画素位置が筋位置であるか否かを判定する。
条件1:極大値および極小値の突出度合いが基準値以下である。
突出度合いとは、図4の例で言えば、Do1とDi1との差(絶対値)、およびDo2とDi2との差(絶対値)である。発明者の経験から、ゴミに起因して筋画像Lが発生した画素位置では、ある程度小さな突出度合いが得られ易いという知見が得られた。そこで、特徴データ解析部42は、これら突出度合いが、突出度合いに関して予め定められた基準値以下であるか否かを判定する。
条件2:極大値および極小値の幅が基準値以下である。
ここで言う幅は、方向D2における幅(画素数)である。筋画像Lを生じさせるゴミは微細であるため、多くの場合、筋画像Lは非常に細い(例えば、オブジェクトとしての文字の太さよりも細い)。そこで、特徴データ解析部42は、これら幅が、極大値および極小値の幅に関して予め定められた基準値以下であるか否かを判定する。
条件3:極大値および極小値を得た画素位置近傍の最大値や最小値のばらつきが基準値以下である。
原稿に表現されたオブジェクトにとって異物であるゴミに起因して筋画像Lが発生している場合、筋画像L近傍の画素位置では、最大値、最小値ともに変動が少ないことが多い。逆に、極大値や極小値を得た画素位置の近傍の画素位置での最大値や最小値がばらついていると、それらは、極大値や極小値を含めてオブジェクト(例えば、写真)自体の濃淡変動を表している可能性が高い。そこで、特徴データ解析部42は、極大値および極小値を得た画素位置の近傍の複数画素位置の最大値のばらつき度合い、当該複数画素位置の最小値のばらつき度合い、をそれぞれ算出し、これらばらつき度合いが、最大値および最小値のばらつき度合いに関して予め定められた基準値以下であるか否かを判定する。
特徴データ解析部42は、例えば、上述したような各条件の全てあるいは一部が満たされている場合に、極小値Di1および極大値Di2が得られた画素位置を筋位置として特定する。
筋位置を特定できた特徴データ解析部42(補正データ生成部)は、画素位置毎の最大値および最小値に基づいて前記補正データを生成する。例えば、図4のグラフに示すように、階調値Do1,Di1および階調値Do2,Di2が得られている場合、特徴データ解析部42は、Di1をDo1に変換し、かつDi2をDo2に変換する変換式を求める。
図4の右下には、変換式F(x)を例示している。ここでは、変換式F(x)は、入力階調値xを出力階調値へ変換する(補正する)一次関数としている。変換式F(x)を下記式(1)で表現したとき、係数α,βは以下の通りである。
F(x)=αx−β …(1)
α=(Do1−Do2)/(Di1−Di2)
β=αDi1−Do1
このように特徴データ解析部42は、画素位置毎の最大値および最小値(例えば、階調値Do1,Di1,Do2,Di2)に基づいて、筋画像Lを補正するための係数α等を生成し、この係数を含んだ変換式を補正データとする。
補正処理部43は、記憶部45から読取データSDを構成するブロックデータBSDを読み出し、当該ブロックデータBSDのうち、当該ブロックデータBSDに対応してステップS11で特定された筋位置のデータを、当該ブロックデータBSDに対応してステップS11で生成された補正データにより補正する(ステップS12:補正処理工程)。つまり、ブロックデータBSDを構成する画素列PLであってステップS11で筋位置に特定された画素位置の画素列PLを対象として、各画素の階調値(0〜255)を変換式F(x)で変換する。このような変換により、ブロックデータBSDは筋位置のデータが補正されたブロックデータBSD´となる。図4の右上には、ステップS12による補正後のブロックデータBSD´の一部分を示している。ステップS12の補正により、筋位置のデータ(筋画像Lの濃淡)が補正された、つまり筋画像Lが除去されたブロックデータBSD´が得られる。
特徴データ検出部41、特徴データ解析部42および補正処理部43は、図4を参照して説明した処理(ステップS10,11,12)をブロックデータBSD毎に繰り返し実行する。以上の処理により、各ブロックデータBSDに含まれていた筋画像Lが除去されたことになる。ステップS11で特徴データ解析部42による解析の結果、筋位置が一つも特定されなかったブロックデータBSDは、ステップS12で補正処理部43による補正の対象にはならない。
補正処理部43による補正後のブロックデータBSD(BSD´)および当該補正の対象にならなかったブロックデータBSDはいずれも後段画像処理部44(図2)へ出力される。後段画像処理部44は、入力されたデータに対して、様々な画像処理(例えば、コントラスト補正処理、彩度補正処理、アンシャープマスク等の各種フィルター処理、2値化処理…等)を施すことにより、最終的に前記所定のフォーマットによる画像データを生成する。
前記では特徴データ検出部41は、ブロックデータBSDから画素位置毎の特徴データとして最大値および最小値を検出すると説明したが、特徴データ検出部41は、画素位置毎の特徴データとして最大値だけを検出するとしてもよい(ステップS10)。これは、筋画像Lが発生している画素位置と筋画像Lが発生していない画素位置とでは、最大値に明確な差異が生じる一方で、最小値にはそれほど明確な差異は生じないこともあるからである。
ステップS10で特徴データ検出部41が画素位置毎に最大値だけを検出した場合には、図4の左下に示すグラフのうち最大値(max)を示すグラフだけが生成される。この場合、特徴データ解析部42は、ステップS11では、画素位置毎の最大値の変化に基づいて筋位置を特定し、画素位置毎の最大値に基づいて、筋画像Lを補正するための補正データ(変換式F(x))を生成する。この場合、変換式F(x)は、下記式(2)のように表される。
F(x)=αx …(2)
ただし、α=Do1/Di1
特徴データ検出部41が画素位置毎の特徴データとして最大値だけを検出する構成によれば、当該特徴データとして最大値および最小値を検出する構成と比較して、制御部14の演算量をより低減し、筋画像Lの除去に要する処理をより高速化することができる。
一方、画素位置毎の特徴データとして最大値および最小値を検出する構成によれば、前記式(1)により表される変換式F(x)は、暗い画素をより暗く明るい画素をより明るく補正する、つまりコントラストを拡大するように筋位置のデータに作用する。そのため、筋画像Lによる読取データの一部分のコントラスト低下を良好に解消することができる。また、画素位置毎の特徴データとして最大値および最小値を検出することにより、ブロックデータBSD毎の筋位置の特定をより高精度に行うことができると言える。
このように本実施形態にかかる画像読取装置10では、特徴データ検出部41が、読取部12による原稿の読取データSDを入力し、読取部12による読取範囲を第1の方向(方向D1)に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データ(ブロックデータBSD)から、方向D1に交差する第2の方向(方向D2)の画素位置毎の少なくとも最大値を検出する。特徴データ解析部42は、画素位置毎の最大値の変化に基づいて方向D2における筋位置をブロック毎に特定し、画素位置毎の最大値に基づいて筋画像Lを補正するための補正データをブロック毎に生成する。そして、補正処理部43は、ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの読取データ(ブロックデータBSD)のうち前記特定された筋位置のデータを補正する。
筋画像Lの原因となるゴミは、原稿読取の最中に発生したり消えたりする。例えば、ADF16が1枚の原稿を搬送している期間中、あるタイミングで原稿台11における移動部20上方の位置にゴミが付着し、その後しばらくして当該位置からゴミが無くなることがある。原稿読取の最中にゴミが発生したり消えたりすることで、図3に示すように、読取データSDには方向D1における一部の範囲に筋画像Lが発生することがある。すなわち、ブロックデータBSD単位で見たとき、筋画像Lが存在していたり存在していなかったりする。本実施形態では、画像読取装置10は、複数のブロックデータBSD毎に筋位置を特定するため、読取データSD内に存在し得る筋画像Lを高い精度で特定し、それらを補正することができる。つまり本実施形態は、原稿読取の最中に発生し消滅するゴミの影響により発生する筋画像Lの位置を的確に捕捉し、筋画像Lを除去することができる。
上述したように、筋画像Lは方向D1に沿ってある程度の長さを有しており、多くの場合、1つ以上のブロックデータBSDに跨って発生している。本実施形態によれば、画素位置毎の最大値の変化に基づいて筋位置を特定するため、図4の左上に例示したように1つのブロックデータBSDを筋画像Lが縦断している(ブロックデータBSD内で筋画像Lが方向D1に途切れないで続いている)場合に、このブロックデータBSDに関して筋位置が特定される。このような構成により、読取データSD内の方向D1を向く線であってブロックデータBSDの方向D1における長さよりも短い線、つまり筋画像Lに該当しないような短い線(例えば、文字の一部)を誤って筋画像Lとして除去することを、回避することができる。
また本実施形態では、ブロックデータBSDから画素位置毎の最大値を検出し、この最大値に基づいて筋位置を特定したり補正データを生成する。そのため、従来技術と比較して、少ない演算量で筋画像の補正に必要な情報を得ることができ、筋画像の除去に要する処理をより高速化することができる。
また本実施形態では、上述したような一次関数の変換式F(x)により、筋位置のデータを補正する。このような補正により、筋画像Lの濃淡のみが除去され、原稿に表現されていたオブジェクトの画像情報は損なわれない補正後の読取データを得ることができる。
特徴データ検出部41は、ステップS10において画素位置毎の最大値および最小値を検出する場合に、方向D1に連続する所定数画素の平均値の中から最大値および最小値を検出するとしてもよい。具体的には、特徴データ検出部41は、ブロックデータBSDの画素列PLを構成する複数の画素を、方向D1に連続する所定数画素(例えば、5画素)毎の画素グループに分け、画素グループ毎に階調値の平均値を算出する。そして、画素列PL内の画素グループ毎の階調値(平均値)のうち最大値および最小値を、当該画素列PLに対応する画素位置の最大値および最小値とする。このような構成によれば、ブロックデータBSDに含まれるノイズの影響を抑えて画素位置毎の最大値および最小値を検出することができる。
3.応用例:
本実施形態は、さらに後述するような構成を含めることができる。
上述したように本実施形態では、画素位置毎の最大値の変化に基づいて筋位置を特定する。そのため、あるブロックデータBSD内で筋画像Lが途切れている場合、このブロックデータBSDに関しては筋位置が特定されず、何らの対策もしない場合は、このブロックデータBSDは補正処理部43による補正の対象外となる。このような問題を解決すべく補正処理部43は、ステップS12では、これまで説明した処理に加え、1つのブロックデータBSDに対応する補正データを、当該1つのブロックデータBSDに隣接するブロックデータBSDのうち方向D2における位置が当該1つのブロックデータBSDに対応して特定された筋位置と同じである共通位置データの補正にも用いる。
図5は、共通位置データの補正処理を説明するための図である。図5の左には、方向D1に沿って並ぶ3つのブロックデータBSD(BSD1,BSD2,BSD3)のそれぞれ一部分を示している。中央のブロックデータBSD2は、黒色の文字“G”を含んでおり、これは図4の左上に示したブロックデータBSDと同じブロックデータであると解して差し支えない。図5においてブロックデータBSD2の上方に隣接するブロックデータBSD1は、一例として黒色の文字“C”を含んでおり、同様に図5においてブロックデータBSD2の下方に隣接するブロックデータBSD3は、一例として黒色の文字“K”を含んでいる。また図5においては、筋画像LがブロックデータBSD1の途中位置からブロックデータBSD3の途中位置に亘って発生している。
このような例においては、ブロックデータBSD2を対象とした特徴データ検出部41および特徴データ解析部42による処理(ステップS10,S11)の結果、方向D2における筋画像Lの位置が筋位置として特定され、ブロックデータBSD2内の筋画像Lを補正するための補正データ(変換式F(x))が生成される。しかし、ブロックデータBSD1,BSD3のそれぞれを対象とした特徴データ検出部41および特徴データ解析部42による処理(ステップS10,S11)では、筋画像Lの位置が筋位置として特定されない。そこで、補正処理部43は、ステップS12では、ブロックデータBSD2に隣接するブロックデータBSD1,BSD3を、拡大補正適用ブロックデータに認定する。拡大補正適用ブロックデータとは、筋位置の特定に成功したブロックデータに隣接し、かつ筋位置の特定に成功しなかったブロックデータである。また、拡大補正適用ブロックデータに適用する補正データの生成元となったブロックデータを基準ブロックデータと呼ぶことにする。ブロックデータBSD1,BSD3にとっては、ブロックデータBSD2が基準ブロックデータに該当する。
次に、補正処理部43は、ステップS12では、拡大補正適用ブロックデータに含まれる共通位置データを特定する。図5においては、基準ブロックデータであるブロックデータBSD2に含まれる筋画像Lに該当する画素列を、画素列PL2として示している。また図5においては、ブロックデータBSD1に含まれる画素列であって、ブロックデータBSD2に含まれる画素列PL2と方向D2における位置が同じ画素列を画素列PL1として示している。同様に図5においては、ブロックデータBSD3に含まれる画素列であって、ブロックデータBSD2に含まれる画素列PL2と方向D2における位置が同じ画素列を画素列PL3として示している。ブロックデータBSD2を対象とした特徴データ検出部41および特徴データ解析部42による処理(ステップS10,S11)の結果、方向D2における画素列PL2の位置が、筋位置として特定される。従って、ブロックデータBSD1に含まれる画素列PL1およびブロックデータBSD3に含まれる画素列PL3のそれぞれが、拡大補正適用ブロックデータに含まれる共通位置データに該当する。
補正処理部43は、ステップS12では、上述のように特定した共通位置データを、基準ブロックデータ(ブロックデータBSD2)に対応して生成済みの補正データ(変換式F(x))を用いて補正する。図5の例によれば、ブロックデータBSD1に含まれる画素列PL1およびブロックデータBSD3に含まれる画素列PL3を対象として、各画素の階調値(0〜255)を、この変換式F(x)で変換する。
ただし、画素列PL1,PL3に含まれる全ての画素を補正すると、筋画像Lには該当しない画素まで補正することになり過剰な補正となってしまう。このような過剰補正を回避すべく、補正処理部43は、共通位置データの補正に際し、共通位置データを構成する注目画素を基準ブロックデータに対応する補正データで補正した値(補正後注目画素値)と当該注目画素に対して方向D2において近傍の近傍画素との差(補正後差分)が、当該注目画素を基準ブロックデータに対応する補正データで補正する前の値(補正前注目画素値)と当該近傍画素との差(補正前差分)よりも小さい場合に、当該注目画素を基準ブロックデータに対応する補正データで補正する。
共通位置データを構成する注目画素とは、画素列PL1,PL3に含まれる全ての画素である。つまり補正処理部43は、画素列PL1,PL3に含まれる画素を1つずつ順に注目画素に指定し、そのとき指定した注目画素について処理を行う。注目画素に対して方向D2において近傍の近傍画素とは、基本的には、注目画素に対して方向D2において隣接する隣接画素を少なくとも含む1以上の画素である。このような近傍画素の階調値(階調値の平均値)と補正後注目画素値との差(絶対値)を、補正後差分とし、当該近傍画素の階調値(階調値の平均値)と補正前注目画素値との差(絶対値)を、補正前差分とする。
仮に注目画素が筋画像Lに含まれる画素であれば、補正後差分は殆ど0に近い値となり、高い確率で、補正後差分<補正前差分となる。一方、注目画素が筋画像Lに含まれない画素であれば、補正前差分は殆ど0に近い値となり、高い確率で、補正後差分>補正前差分となる。従って補正処理部43は、補正後差分<補正前差分が成立する注目画素についてのみ、基準ブロックデータに対応する補正データで補正する(つまり、補正後注目画素値を、当該注目画素の階調値として採用する)。このような構成によれば、ブロックデータBSD1,BSD3内の筋画像Lのように、1つのブロックデータ内で途切れてしまっているためその位置が特定されない筋画像Lについても確実に補正(除去)することができる。加えて、ブロックデータBSD1,BSD3内の共通位置データを構成する画素のうち筋画像Lには該当しない画素を過剰に補正して画質を却って低下させてしまうことを、回避することができる。
図5の右には、共通位置データの補正処理も含めて実行されたステップS12による補正後のブロックデータBSD1´,BSD2´,BSD3´の一部分を示している。むろん、ブロックデータBSD1´はブロックデータBSD1の補正後に該当し、ブロックデータBSD2´はブロックデータBSD2の補正後に該当し、ブロックデータBSD3´はブロックデータBSD3の補正後に該当する。ステップS12の補正により、筋画像Lが除去されたブロックデータBSD1´,BSD2´,BSD3´が得られる。
これまでは、読取データ入力部40がイメージセンサー19から入力する読取データは、単に画素毎の明るさの情報を有するデータ、つまりモノクロデータであるとしたが、イメージセンサー19から入力する読取データは、レッド、グリーン、ブルー(RGB)等の複数色のチャンネル毎のデータであってもよい。そのような場合であっても本実施形態の構成は特段変わらず、制御部14は、RGBチャンネル毎の読取データそれぞれを対象として、ブロックデータ単位での上述の処理を実行すればよい。その結果、RGBチャンネルそれぞれの読取データに含まれ得る筋画像を除去することができる。
10…画像読取装置、11…原稿台、12…読取部、13…原稿カバー、14…制御部、15…操作受付部、16…ADF、17…原稿トレイ、18…排出台、19…イメージセンサー、20…移動部、30…外部機器、40…読取データ入力部、41…特徴データ検出部、42…特徴データ解析部、43…補正処理部、44…後段画像処理部、45…記憶部、D1…方向(第1の方向)、D2…方向(第2の方向)、L…筋画像、M…原稿、PL…画素列、SD…読取データ、BSD,BSD´,BSD1,BSD2,BSD3…ブロックデータ

Claims (9)

  1. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取装置であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って複数のブロックに分割した場合の前記第1の方向および前記第1の方向に交差する第2の方向の夫々に複数の画素が並ぶ前記ブロック毎の読取データから、前記第2の方向の画素位置毎に複数の画素の階調値のうちの最大値を検出する検出部と、
    前記画素位置毎の最大値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定部と、
    前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成部と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記補正データ生成部は、前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための係数を生成し、当該係数を含んだ変換式を前記補正データとすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取装置であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データから、前記第1の方向に交差する第2の方向の画素位置毎の階調値の最大値および最小値を検出する検出部と、
    前記画素位置毎の最大値および最小値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定部と、
    前記画素位置毎の最大値および最小値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成部と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記検出部は、前記画素位置毎の最大値および最小値を検出する場合に、前記第1の方向に連続する所定数画素の平均値の中から最大値および最小値を検出することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取装置であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データから、前記第1の方向に交差する第2の方向の画素位置毎の階調値の最大値を検出する検出部と、
    前記画素位置毎の最大値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定部と、
    前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成部と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理部と、を備え、
    前記補正処理部は、1つのブロックに対応する前記補正データを、当該1つのブロックに隣接するブロックの前記読取データのうち前記第2の方向における位置が当該1つのブロックに対応して特定された前記筋画像の位置と同じである共通位置データの補正にも用いることを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記補正処理部は、前記共通位置データの補正に際し、前記共通位置データを構成する注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正した値と当該注目画素に対して前記第2の方向において近傍の近傍画素との差が、当該注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正する前の値と当該近傍画素との差よりも小さい場合に、当該注目画素を前記1つのブロックに対応する補正データで補正する、ことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取方法であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って複数のブロックに分割した場合の前記第1の方向および前記第1の方向に交差する第2の方向の夫々に複数の画素が並ぶ前記ブロック毎の読取データから、前記第2の方向の画素位置毎に複数の画素の階調値のうちの最大値を検出する検出工程と、
    前記画素位置毎の最大値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定工程と、
    前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成工程と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理工程と、を含むことを特徴とする画像読取方法。
  8. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取方法であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データから、前記第1の方向に交差する第2の方向の画素位置毎の階調値の最大値および最小値を検出する検出工程と、
    前記画素位置毎の最大値および最小値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定工程と、
    前記画素位置毎の最大値および最小値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成工程と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理工程と、を含むことを特徴とする画像読取方法。
  9. 原稿と読取部との一方を他方に対して第1の方向へ移動させることにより前記原稿を前記読取部により読み取る画像読取方法であって、
    前記読取部による前記原稿の読取データであって明るさの階調値を有する複数の画素で構成される読取データを入力し、前記読取部による読取範囲を前記第1の方向に沿って分割した場合の複数のブロック毎の読取データから、前記第1の方向に交差する第2の方向の画素位置毎の階調値の最大値を検出する検出工程と、
    前記画素位置毎の最大値の変化に基づいて前記第2の方向における筋画像の位置を前記ブロック毎に特定する位置特定工程と、
    前記画素位置毎の最大値に基づいて前記筋画像を補正するための補正データを前記ブロック毎に生成する補正データ生成工程と、
    前記ブロック毎の補正データにより、対応するブロックの前記読取データのうち前記特定された位置のデータを補正する補正処理工程と、を含み、
    前記補正処理工程では、1つのブロックに対応する前記補正データを、当該1つのブロックに隣接するブロックの前記読取データのうち前記第2の方向における位置が当該1つのブロックに対応して特定された前記筋画像の位置と同じである共通位置データの補正にも用いることを特徴とする画像読取方法。
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