JP3804548B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を読み取ってその画像信号(画像データ)を処理する複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等の画像処理装置に関し、特に、読み取り対象となる原稿がカラー原稿か白黒原稿かを自動的に識別するACS(Auto Color Selection)処理機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、フルカラー複写機等の画像処理装置においては、処理対象の原稿がカラー原稿か白黒原稿かに応じて画像形成モード(カラーモード/白黒モード)を切り換えるようにしている。また、原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する、いわゆる原稿色の識別は、ユーザがその都度指定しなくても、ACS処理機能によって自動的に行うものが公知となっている。
【0003】
ACS処理は主に3つの処理ステップによって行われる。第1の処理ステップでは、原稿の画像を読み取って得られた画像信号の各画素と画素色判定閾値との比較により、各々の画素がカラー画素か白黒画素かを判定する。第2の処理ステップでは、原稿の読取画像領域を複数のブロックに分割し、各々のブロック毎に上記第1の処理ステップでカラー画素と判定された画素数をカウントし、そのカウント値とブロック色判定閾値との比較により各々のブロックがカラーブロックか白黒ブロックかを判定する。第3の処理ステップでは、原稿の読取画像領域内において上記第2の処理ステップでカラーブロックと判定されたブロック数をカウントし、そのカウント値と原稿色判定閾値との比較により原稿がカラー原稿か白黒原稿かを判定する。
【0004】
このようなACS処理機能を利用して原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する場合は、ACS処理の使用環境やユーザの好みに合わせてカラー/白黒判定用の閾値を最適化する必要がある。そこで、例えば特開平4−90675号公報には、上述のように原稿の画像を読み取って得られた画素信号について、各々の画素がカラー画素か白黒画素かを判定するにあたり、デフォルトの原稿色閾値とは別に所定色閾値を設け、この所定色閾値で規定される判定領域に含まれる画素を白黒画素として取り扱うACS処理技術が提案されている。また、特開平4−336876号公報には、色相及び彩度を表す色度平面上(a*b*平面上)にカラー/白黒判定用の判定領域を設けるとともに、この判定領域の大きさを明度(L*値)に応じて可変するACS処理技術が提案されている。
【0005】
また近年では、原稿の画像を読み取る方式として、自動原稿送り装置により搬送された移動中の原稿の画像を、キャリッジ等の光学走査系を固定したままで読み取り走査(流し読み)するCVT(Constant Velocity Transport)方式を採用することにより、原稿画像の高速読み取りを実現するケースが増えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ACS処理機能を備える画像処理装置にCVT方式を採用した場合は、原稿搬送用のローラから原稿が抜けるときなどに原稿の搬送速度が瞬間的に変動する。この原稿搬送時の速度変動は、画像読取用センサとしてCCDラインセンサを用いた場合にライン間のギャップ補正に悪影響を及ぼす。その結果、原稿の副走査方向の所定位置でライン状の色付きが発生し、この色付き領域の存在によりACS処理で原稿色を誤って識別する恐れがある。
【0007】
この対策として、例えば上記特開平4−90675号公報や特開平4−336876号公報に開示されたACS処理技術において、色付き領域に対応する色空間を白黒画素と判定するように閾値を調整すると、本来であればその色空間に含まれるカラー画素までも白黒画素と判定されてしまうため、結果的にACS処理の誤判定を招くことになる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、原稿搬送時の速度変動によって色付きが発生した際のACS処理の誤判定を低減することができる画像処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、光学走査系を有し、この光学走査系を介して原稿の画像を読み取る読取手段を用いた原稿画像の読取モードとして、光学走査系を第1の原稿台に沿って副走査方向に移動させることにより、第1の原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る第1の読取モードと、光学走査系を副走査方向の所定位置に停止させた状態で、第2の原稿台上を移動する原稿の画像を読み取る第2の読取モードのいずれか一方を選択する読取モード選択手段と、読取手段による原稿画像の読み取りによって得られた画像信号を取り込んで当該原稿画像の読み取り対象とされた被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する識別処理を行う原稿色識別手段と、読取モード選択手段によって第1の読取モードが選択された場合は原稿色識別手段における識別処理の処理条件を第1の処理条件に設定し、読取モード選択手段によって第2の読取モードが選択された場合は識別処理の処理条件を第1の処理条件と異なる第2の処理条件に設定する処理条件設定手段とを備えた構成を採用している。
【0010】
上記構成の画像処理装置において、読取モード選択手段により第1の読取モードが選択されると、原稿色識別手段における識別処理の処理条件が第1の処理条件に設定され、読取モード選択手段により第2の読取モードが選択されると、原稿色識別手段における識別処理の処理条件が第2の処理条件に設定される。これにより、原稿画像の読取モードに応じて原稿色識別手段の処理条件が設定されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置を、例えばイメージスキャナ等の画像読取装置に適用した場合の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明に係る画像処理装置は画像読取装置に限らず、カラー複写機、ファクシミリ装置などにも適用可能である。
【0012】
図1は本発明が適用される画像読取装置の構成例を示す概略図である。図示した画像読取装置1は、読取手段を内蔵する装置本体2と、この装置本体2上でヒンジ機構等により開閉自在に支持された原稿押さえ部3とを備えて構成されている。装置本体2の上面部には、後述する第1の読取モード時に使用される第1の原稿台4と、後述する第2の読取モード時に使用される第2の原稿台5が並設されている。これら第1,第2の原稿台4,5は、いずれも光透過性を有するガラス(透明ガラス等)を用いて構成されている。
【0013】
原稿押さえ部3は、第1の原稿台4上に載置された原稿を上から押さえるときにユーザによって開閉操作されるものである。この原稿押さえ部3には、原稿セット部6と、原稿排出部7と、原稿搬送部8とが設けられている。原稿セット部6は、CVT方式に基づく第2の読取モードによって読み取られる原稿(原稿束)がセットされる部分である。原稿排出部7は、第2の読取モードにしたがって読み取られた原稿が排出される部分である。原稿セット部6と原稿排出部7は、原稿押さえ部3で上下の位置関係に配置されている。
【0014】
原稿搬送部8は、原稿セット部6にセットされた原稿を搬送路Rに沿って一枚ずつ搬送するとともに、この搬送した原稿を第2の原稿台5上で移動させた後、最終的に原稿排出部7に向けて原稿を排出するものである。この原稿搬送部8には、繰り出しローラ9、第1の搬送ローラ10、レジストローラ11、第2の搬送ローラ12、排出ローラ13が設けられている。繰り出しローラ9は、原稿セット部6にセットされた原稿を搬送路R上に繰り出すものである。第1の搬送ローラ10は、繰り出しローラ9によって繰り出された原稿を搬送路Rに沿ってレジストローラ11側に搬送するものである。レジストローラ11は、第1の搬送ローラ10によって搬送された原稿を第2の原稿台5上に送り出すものである。第2の搬送ローラ12は、レジストローラ11の送り出しによって第2の原稿台5上を通過した原稿を受け取って排出ローラ13側に搬送するものである。排出ローラ13は、第2の搬送ローラ12によって搬送された原稿を受け取って原稿排出部7に排出するものである。
【0015】
なお、上記複数のローラ9〜13を用いて構成される原稿搬送部8は、各々のローラの回転によって原稿を搬送し、かつこの搬送時において原稿を第2の原稿台5上で移動させる基本的な搬送機能の他、両面読取のために原稿面を表裏反転させる反転機能と、この反転機能によって反転させた原稿面の向きを元通りに戻して原稿排出部7に排出する整合機能を備えている。ただし、反転機能と整合機能に関しては本発明の要旨に直接関連しないため、詳しい説明を省略する。
【0016】
装置本体2の内部には、原稿の画像を読み取る読取手段として、光学走査系14、結像レンズ15及び光電変換素子16が設けられている。光学走査系14は、それぞれ副走査方向(図の左右方向)に移動可能に支持されたフルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18を用いて構成されている。フルレートキャリッジ17にはランプ19と第1ミラー20が搭載され、ハーフレートキャリッジ18には第2ミラー21と第3ミラー22が搭載されている。
【0017】
フルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18は、互いに共通のキャリッジ移動用モータを駆動源として副走査方向Yに移動するものである。その際、ハーフレートキャリッジ18はフルレートキャリッジ17の1/2の移動量(移動速度)をもって移動し、これによって副走査方向Yのいずれの位置にキャリッジ17,18が移動した状態でも、原稿面から光電変換素子16までの光路長が常に一定に保持される構成となっている。
【0018】
ランプ19は、読み取り対象となる原稿面に向けて光を照射するもので、その原稿面からの反射光が、第1ミラー20、第2ミラー21及び第3ミラー22で順に反射される。結像レンズ15は、第3ミラー22によって反射された光を所定の縮小倍率で光電変換素子16の撮像面に結像させるものである。光電変換素子16は、原稿画像を読み取るためのイメージセンサで、例えば3ラインカラーCCDセンサ等によって構成される。この光電変換素子16は、原稿面からの反射光を画素単位で光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)のアナログ画像信号(アナログのRGB信号)を出力するものである。
【0019】
図2は本発明が適用される画像読取装置の制御構成を示すブロック図である。図2において、光電変換素子16から出力されるアナログ画像信号は、アナログ/シェーディング補正部23に与えられる。このアナログ/シェーディング補正部23では、光電変換素子16から与えられたアナログ画像信号に対して、自動ゲイン制御(AGC)、自動オフセット制御(AOC)等の処理を実施した後、A/D変換を施す。さらに、アナログ/シェーディング補正部23では、上記A/D変換によりアナログ値からデジタルの多値情報に変換されたデジタル画像信号(デジタルのRGB信号)に対し、シェーディング補正を施す。
【0020】
こうして補正されたデジタル画像信号は、画像処理部24へ送られる。画像処理部24では、アナログ/シェーディング補正部23から与えられたデジタル画像信号(デジタルのRGB信号)に対して種々の処理を施すものである。この画像処理部24での処理形態の一つとして、RGB表色系からL*a*b*表色系への色変換処理がある。この色変換処理により、デジタルのRGB信号は、明度を表すL*と色相及び彩度を表すa*,b*の多値情報に変換される。この変換によって生成された画像信号(以下、L*a*b*信号)は、原稿色識別手段となるACS処理部25に送られる。
【0021】
ACS処理部25は、読取手段による原稿画像の読み取りによって光電変換素子16から出力されかつアナログ/シェーディング補正部23及び画像処理部24を経て生成されたL*a*b*信号を取り込んで、原稿画像の読み取り対象とされた被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する識別処理を行うものである。この識別処理に際してACS処理部25では、被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別するための識別用情報として、画像処理部24から入力される画像信号や後述する画素色判定閾値、ブロック色判定閾値などが用いられる。
【0022】
ちなみに、「被読み取り原稿」とは、第1の読取モードでいえば、第1の原稿台4上に載置され、この状態で原稿画像の読み取りが行われる原稿をいい、第2の読取モードでいえば、原稿セット部6にセットされ、この原稿セット部6から原稿搬送部8により第2の原稿台5上に送られて当該第2の原稿台5上を移動しながら原稿画像の読み取りが行われる原稿をいう。
【0023】
主制御部26は、例えばCPU(中央演算処理装置)等によって構成され、ROM(Read-Only Memory)27に格納された制御プログラムに従って画像読取装置1全体の動作を統括的に制御するものである。各種センサ28は、画像読取装置1全体の動作を制御するうえで必要とされるセンサである。UI部29は、ボタン、スイッチ等による入力部と表示部などを備える操作パネル(コントロールパネル)によって構成されるもので、画像読取装置1を操作するための操作情報などをユーザが指定する際に用いられる。
【0024】
主制御部26には、各種センサ28からの検知信号とUI部(ユーザインタフェース部)29からの操作信号がそれぞれ入力される。各種センサ28の中には、例えば、原稿押さえ部3の開閉状態を検知する開閉検知センサ、被読み取り原稿の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知センサ、原稿セット部6に原稿がセットされているか否かを検知する第1の原稿有無センサ(原稿サイズ検知センサと兼用可)、第1の原稿台4上に原稿が載置されているか否かを検知する第2の原稿有無センサ(原稿サイズ検知センサと兼用可)、副走査方向におけるキャリッジ17,18の位置を検知するキャリッジ位置検知センサ、原稿搬送部8での原稿詰まり等を検知するジャムセンサなどが含まれる。
【0025】
これら各種センサ28から入力される検知信号を受けて、主制御部16は、上記読取手段を用いた原稿画像の読取モードとして、第1の読取モードと第2の読取モードのいずれか一方を選択する。第1の読取モードとは、光学走査系14を予め設定されたホームポジション(図1の左端)から第1の原稿台4に沿って副走査方向Yに移動させることにより、第1の原稿台4上に載置された原稿の画像を読み取る動作モードである。第2の読取モードとは、光学走査系14を副走査方向Yの所定の位置(ホームポジション又はその近傍)に停止させた状態で、原稿搬送部8の搬送動作によって第2の原稿台5上を移動する原稿の画像を読み取る動作モードである。この第2の読取モードでは、フルレートキャリッジ17に搭載された第1ミラー20のほぼ直上位置が原稿画像の読取位置となる。
【0026】
主制御部16における読取モードの選択は、例えば上記第1の原稿有無センサからの検知信号に基づいて行われる。即ち、第1の原稿有無センサからの検知信号により、原稿セット部6に原稿がセットされていると判断した場合は第2の読取モードを選択し、原稿セット部6に原稿がセットされていないと判断した場合は第1の読取モードを選択する。こうした主制御部16による読取モードの選択処理は、UI部19に設けられたスタートボタンをユーザが押下したときに実行される。なお、読取モードの選択処理時に参照されるセンサ検知信号としては、第1の原稿有無センサからの検知信号の代わりに上記第2の原稿有無センサからの検知信号を利用してもよく、また第1,第2の原稿有無センサからの各検知信号を共に利用してもよい。
【0027】
原稿搬送制御部30、照明制御部31及び走査制御部32は、それぞれ主制御部26からの制御命令に従って制御対象部の動作を制御するものである。即ち、原稿搬送制御部30は、先述の原稿押さえ部3に装備された原稿搬送部8を制御対象として当該原稿搬送部8の駆動源となる原稿搬送用モータ33の回転動作を制御するものである。照明制御部31は、先述のフルレートキャリッジ17に搭載されたランプ19を制御対象として、当該ランプ19のオンオフ(点灯、消灯)動作を制御するものである。走査制御部32は、先述の光学走査系14のキャリッジ17,18を制御対象として、キャリッジ移動のための駆動源となるキャリッジ移動用モータ34の回転動作を制御するものである。原稿搬送用モータ33やキャリッジ移動用モータ34には、パルスモータ等の制御モータが用いられる。
【0028】
図3はACS処理部25の構成を示すブロック図である。図示のようにACS処理部25は、画素補正部35、画素色判定部36、ブロック色判定部37、原稿色判定部38、領域特定部39等を備えて構成されている。画素補正部35は、画像処理部24から入力されるL*a*b*信号を識別用情報として取り込み、この取り込んだL*a*b*信号を、予め設定された画素補正係数を用いて画素単位で補正する機能を備えるものである。
【0029】
画素色判定部36は、画素補正部35を介して入力されたL*a*b*信号の各画素がカラー画素か白黒画素かを判定するものである。この画素色判定部36での判定に際しては画素色判定閾値が用いられる。画素色判定閾値はACS処理部25の識別処理で用いられる識別用情報の一つに該当するで、画素色判定部36はこの画素色判定閾値を補正する機能(詳細は後述)を備えている。この画素色判定閾値は、L*a*b*表色系の均等色空間において、色相及び彩度を表す色度平面上に円形、多角形などの判定領域を設定(区画)するためのものである。これに対して画素色判定部36においては、各画素の色度情報と画素色判定閾値とを比較し、画素色判定閾値で設定される判定領域に含まれる画素は白黒画素、含まれない画素はカラー画素と判定する。画素色判定部36による画素色判定結果はブロック色判定部37に送られる。
【0030】
ブロック色判定部37は、被読み取り原稿の読取画像領域をブロック色判定の対象領域とて当該読取画像領域をN画素×Mライン単位のブロックに分割し、各々のブロックがカラーブロックか白黒ブロックかを判定するものである。このブロック色判定部37では、各ブロックの色判定(カラー/白黒判定)に際してブロック色判定閾値が用いられる。ブロック色判定閾値はACS処理部25で用いられる識別用情報の一つに該当するもので、ブロック色判定部37はこのブロック色判定閾値を補正する補正機能(詳細は後述)を備えている。また、ブロック色判定部37によるブロック色の判定は、画素色判定部36から与えられる画素色判定結果に基づいてブロック毎に行われる。即ち、ブロック色判定部37では、上述のように分割した複数のブロックについて、各々のブロックに含まれる複数の画素のうち、画素色判定部36でカラー画素(又は白黒画素)と判定された画素の数をカウントするとともに、このカウント値と予め設定されたブロック色判定閾値とを比較し、この比較結果に基づいてカラーブロックか白黒ブロックかを判定する。例えば、ブロック色判定部37でカウント対象となる画素がカラー画素である場合は、実際に各ブロック内でカウントしたカラー画素の数とブロック色判定閾値との大小関係を比較し、カラー画素の数がブロック色判定閾値以上であれば、そのブロックをカラーブロックと判定し、カラー画素の数がブロック色判定閾値未満であれば、そのブロックを白黒ブロックと判定する。ブロック色判定部37によるブロック色判定結果は原稿色判定部38に送られる。
【0031】
以上の画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37を含むACS処理部25に対しては、主制御部26から補正有効信号が与えられる。この補正有効信号は、画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37に対して主制御部26からそれぞれ個別に(又は一括して)与えられるもので、画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37が備える各々の補正機能(後述)の有効/無効を切り換えるために用いられる。また、補正有効信号は、ACS処理部25による原稿色(カラー/白黒)の識別処理の処理条件を、第1の処理条件と当該第1の処理条件と異なる第2の処理条件のいずれか一方に設定する際に主制御部26から出力される。第1の処理条件は、主制御部26で第1の読取モードが選択された場合にACS処理部25に対して設定されるもので、第2の処理条件は、主制御部26で第2の読取モードが選択された場合にACS処理部25に対して設定されるものである。
【0032】
さらに詳述すると、補正有効信号は、例えば「1」,「0」のビット信号で与えられるもので、先述した読取モードの選択処理において主制御部26が第1の読取モードを選択した場合は「0」にセットされ、第2の読取モードを選択した場合は「1」にセットされる。これに対して、主制御部26からの補正有効信号を受け取るACS処理部25では、識別処理の処理条件として、補正有効信号が「0」のときは第1の処理条件に設定され、補正有効信号が「1」のときは第2の処理条件に設定される。そして、第1の処理条件に設定された場合はACS処理部25で識別用情報の切り替えが行われず、第2の処理条件に設定された場合はACS処理部25で識別用情報の切り替えが行われる。
【0033】
原稿色判定部38は、ブロック色判定部37から与えられる判定結果に基づいて被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを判定するものである。この原稿色判定部38では、原稿の色判定(カラー/白黒判定)に際して原稿色判定閾値が用いられる。この原稿色判定閾値は、ACS処理部25で用いられる識別用情報の一つに該当するものであるが、主制御部26によって選択される読取モードが第1,第2の読取モードのいずれであっても同じ値が適用される。ただし、被読み取り原稿の原稿サイズが異なれば、それに応じて原稿色判定閾値が変更されることになる。
【0034】
また、原稿色判定部38による判定は、ブロック色判定部37から与えられるブロック色判定結果を基に次のような手法で行われる。即ち、原稿色判定部38では、被読み取り原稿の読取画像領域を分割する各ブロックのうち、ブロック色判定部37でカラーブロック(又は白黒ブロック)と判定されたブロックの数をカウントするとともに、このカウント値と予め設定された原稿色判定閾値とを比較し、この比較結果に基づいて原稿がカラー原稿か白黒原稿かを判定する。例えば、原稿色判定部38でカウント対象となるブロックがカラーブロックである場合は、実際に読み取り領域内でカウントしたカラーブロックの数と原稿色判定閾値との大小関係を比較し、カラーブロックの数が原稿色判定閾値以上であれば、被読み取り原稿をカラー原稿と判定し、カラーブロックの数が原稿色判定閾値未満であれば、被読み取り原稿を白黒原稿と判定する。原稿色判定部38による原稿色判定結果は、ACS処理部25での最終的な原稿色識別結果として主制御部26に送られ、例えば画像形成装置等で画像を生成の際に利用される。
【0035】
領域特定部39は、被読み取り原稿の読取画像領域内で第1の領域(後述)を特定し、この特定結果を領域特定信号として出力するものである。領域特定部38から出力された領域特定信号は、画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37にそれぞれ与えられる。第1の領域は被読み取り原稿の読取画像領域内で第2の読取モードに起因する色付き領域を含むもので、この第1の領域を除く他の領域が全て第2の領域となる。さらに詳述すると、画像読取装置1を第2の読取モードで動作させる場合は、原稿セット部6にセットされた原稿(被読み取り原稿)を原稿搬送部8で搬送することにより、第2の原稿台5上で原稿を一定の速度で移動させる。ただし、原稿搬送部8による搬送中に原稿の後端部が第1の搬送ローラ10やレジストローラ11を抜けるときなどには、第2の原稿台5上を移動する原稿の速度(搬送速度)が瞬間的に変動し、この速度変動に起因して原稿の読取画像領域内にライン状の色付きが発生する。このように第2の読取モードに起因して色付きが発生する部分を色付き領域という。
【0036】
こうした色付き領域は、例えば原稿の後端部がレジストローラ11を抜けるときにのみ色付きが発生するものとすると、図4に示すように、原稿の搬送方向に対応する副走査方向Yにおいて、原稿の後端部から所定の位置、即ちレジストローラ11から第2の原稿台5上(原稿画像の読取位置)までの搬送路長に相当する寸法Lを隔てた位置に発生することが事前に予測される。そこで、領域特定部39においては、画像処理部24から与えられる副走査同期信号と主走査同期信号を用いて、色付きの発生が予測される領域、即ち色付き領域を含む領域を第1の領域E1として特定する。この場合、第1の領域E1を除く他の領域が第2の領域E2となる。
【0037】
領域特定部39での具体的な特定方法としては、次のような手法が一例として考えられる。即ち、原稿搬送部8によって搬送される原稿が第2の原稿台5上に送り込まれる前に、上記各種センサ28に含まれる原稿サイズ検知センサからの検知信号によって被読み取り原稿の原稿サイズを検知できる場合は、図5に示すように、原稿の副走査方向Yで副走査同期信号がアクティブになる期間中(原稿搬送部8によって搬送される原稿の先端部が読取位置に到達してから、読取位置を抜けるまでの期間)に主走査同期信号の数(パルス数)をカウントしつつ、このカウント値と予め設定された基準値とを比較する。領域特定のための基準値は、副走査方向の原稿長さに対応して各種の原稿サイズ毎に設定されるもので、予め設定保持部40(図3参照)に保持(記憶)されている。また、この基準値は、各種の原稿サイズ毎に、被読み取り原稿の読取画像領域内で第1の領域の開始位置Psを規定する開始位置基準値と第1の領域の終了位置Peを規定する終了位置基準値といった2つの値で構成される。そして、領域特定部39では、被読み取り原稿の原稿サイズに対応する基準値を設定保持部40から読み出し、この基準値との比較で、上記主走査同期信号のカウント値が2つの基準値(開始位置基準値、終了位置基準値)の間に含まれる場合は領域特定信号をアクティブ状態(即ち「1」)とし、含まれない場合は領域特定信号をネガティブ状態(即ち「0」)として出力する。これにより、領域特定信号がアクティブ状態「1」となることで、第1の領域E1が特定されることになる。
【0038】
なお、ここでは被読み取り原稿の読取画像領域内で第1の領域を一つ特定するものとしたが、これに限らず、第1の領域を複数特定し得る構成としてもよい。具体的には、各々の原稿サイズ毎に領域特定のための基準値(開始位置基準値、終了位置基準値)の組を複数組ずつ設定保持部40で保持し、その複数組の基準値を用いて領域特定部39が第1の領域を特定する構成とすればよい。かかる構成を採用することにより、被読み取り原稿が第2の原稿台5上を移動している間に複数回にわたって速度変動が生じた場合でも、この速度変動による色付き領域をそれぞれ含むように複数箇所にわたって第1の領域を特定することができる。
【0039】
図6は画素補正部35の構成を示すブロック図である。画素補正部35は、論理積回路351、演算部352及び選択部353を備えて構成されている。論理積回路351の一方の入力には、領域特定部39から出力される領域特定信号が与えられ、同他方の入力には、主制御部26から出力される補正有効信号が与えられる。また、演算部352の一方の入力には、画像処理部24からL*a*b*信号が与えられ、同他方の入力には、そのL*a*b*信号を画素単位で補正するための画素補正係数が与えられる。演算部352に与えられる画素補正係数については、画素補正部35に予め保持しておいてもよいし、画素補正部35に対して外部から与える、或いは画素補正部35が外部のメモリ等から読み出すものであってもよい。演算部352では、L*a*b*信号と画素補正係数を用いた演算処理(後述)により補正L*a*b*信号を生成する。
【0040】
選択部353は、3つの入力部を有するもので、第1の入力部には論理積回路351の出力が選択制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演算部352の演算処理によって生成された補正L*a*b*信号が与えられ、第3の入力部には画像処理部24からのL*a*b*信号がそのまま与えられる。この選択部353では、論理積回路351から与えられる選択制御信号にしたがって補正L*a*b*信号と元(補正前)のL*a*b*信号のいずれか一方を選択し、この選択した信号を出力L*a*b*信号として画素色判定部36に与える。
【0041】
上記構成からなる画素補正部35において、先ず、演算部352では、例えば図7(A)に示すように、補正対象となるL*a*b*信号の各画素の色度情報(元の色度情報)Xに画素補正係数K(K<1)を乗算する、或いは図7(B)に示すように、補正対象となるL*a*b*信号の各画素の色度情報(元の色度情報)X1,X2,Y1,Y2にそれぞれ画素補正係数K1,K2,K3,K4を加減算することにより、演算結果として得られる補正後の色度情報が色度平面上で元の色度情報よりも低彩度側に移行するように、各画素の色度情報を補正する。これにより、演算部352からは、元のL*a*b*信号よりも彩度の低い補正L*a*b*信号が生成される。この場合、画素補正係数は、色付き領域(図4参照)における色付き画素(原稿の速度変動で色付く画素)の彩度を予測し、この色付き画素の彩度に応じて設定するのがよい。具体的には、予想される色付き画素の色度情報が、色付き無しの場合の色度情報と近似するように設定する。
【0042】
また、画素補正部35においては、論理積回路351に与えられる領域特定信号及び補正有効信号が共に「1」のときに、論理積回路351から出力される選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及び補正有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のときに、論理積回路351から出力される選択制御信号が「0」となる。ここで、補正有効信号が「1」となるのは、主制御部26で第2の読取モードが選択され、この選択結果にしたがってACS処理部25の識別処理条件が第2の処理条件に設定された場合である。また、領域特定信号が「1」となるのは被読み取り原稿の画像読取領域の中で第1の領域を処理対象とした場合であり、領域特定信号が「0」となるのは第2の領域を処理対象とした場合である。
【0043】
このとき、選択部353においては、論理積回路351から与えられる選択制御信号に基づいてL*a*b*信号の補正有無を選択する。この選択部353による選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定信号の状態によって変化(反転)することから、第1の領域と第2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作に応じて行われることになる。即ち、選択部353では、選択制御信号が「1」のときはL*a*b*信号の補正が有り(有効)とし、選択制御信号が「0」のときはL*a*b*信号の補正が無し(無効)とする。そして、L*a*b*信号の補正が有りとした場合は演算部352から与えられる補正L*a*b*信号を選択して出力し、L*a*b*信号の補正が無しとした場合は画像処理部24から与えられるL*a*b*信号を選択して出力する。
【0044】
図8は画素色判定部36の構成を示すブロック図である。画素色判定部36は、論理積回路361、演算部362、選択部363及び画素比較部364を備えて構成されている。論理積回路361の一方の入力には、領域特定部39から出力される領域特定信号が与えられ、同他方の入力には、主制御部26から出力される補正有効信号が与えられる。また、演算部362の一方の入力には、画素色判定閾値が与えられ、同他方の入力には、その画素色判定閾値を補正するための画素色判定補正係数が与えられる。演算部362に入力される画素色判定閾値と画素色判定補正係数については、画素色判定部36に予め保持しておいてもよいし、画素色判定部36に対して外部から与える、或いは画素色判定部36が外部のメモリ等から読み出すものであってもよい。演算部362では、画素色判定閾値と画素色判定補正係数を用いた演算処理(後述)により補正画素色判定閾値を生成する。
【0045】
選択部363は、3つの入力部を有するもので、第1の入力部には論理積回路361の出力が選択制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演算部362の演算処理によって生成された補正画素色判定閾値が与えられ、第3の入力部にはデフォルトの画素色判定閾値がそのまま与えられる。この選択部363では、論理積回路361から与えられる選択制御信号にしたがって補正画素色判定閾値とデフォルトの画素色判定閾値のいずれか一方を選択し、この選択した閾値を実際の画素色判定で使用すべき画素色判定閾値として画素比較部364に与える。デフォルトの画素色判定閾値とは、原稿搬送時の速度変動による色付きの発生を考慮せずに予め設定される標準的な画素色判定用の閾値である。このデフォルトの画素色判定閾値は、第1の読取モードで原稿画像を読み取った際の画素色判定でも用いられる。
【0046】
画素比較部364は、選択部363から与えられる画素色判定閾値と画素補正部35から与えられるL*a*b*信号とを用いて、当該L*a*b*信号の各画素がカラー画素か白黒画素かを判定し、この判定結果を画素色判定部36での画素色判定結果としてブロック色判定部37に与える。
【0047】
上記構成からなる画素色判定部36において、先ず、演算部362では、例えば図9(A)に示すように、補正対象となる画素色判定閾値情報(元の閾値情報)Xに画素色判定補正係数K(K>1)を乗算する、或いは図9(B)に示すように、画素色判定閾値情報(元の閾値情報)X1,X2,Y1,Y2にそれぞれ画素色判定補正係数K1,K2,K3,K4を加減算することにより、演算結果として得られる補正後の閾値情報が色度平面上で元(補正前)の閾値情報よりも高彩度側に移行するように、画素色判定閾値を補正する。これにより、演算部362からは、元の画素色判定閾値よりも彩度の高い補正画素色判定閾値が生成される。この場合、画素色判定補正係数は、色付き領域(図4参照)における色付き画素(原稿の速度変動で色付く画素)の彩度を予測し、この色付き画素の彩度に応じて設定するのがよい。具体的には、予想される色付き画素の色度情報が、画素色判定閾値との比較で白黒画素と判定されるように設定する。
【0048】
また、画素色判定部36においては、論理積回路361に与えられる領域特定信号及び補正有効信号が共に「1」のときは、論理積回路361から出力される選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及び補正有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のときは、論理積回路361から出力される選択制御信号が「0」となる。ここで、先にも述べたとおり、補正有効信号が「1」となるのは、主制御部26で第2の読取モードが選択され、この選択結果にしたがってACS処理部25の識別処理条件が第2の処理条件に設定された場合である。また、領域特定信号が「1」となるのは被読み取り原稿の画像読取領域の中で第1の領域を処理対象とした場合であり、領域特定信号が「0」となるのは第2の領域を処理対象とした場合である。
【0049】
このとき、選択部363においては、論理積回路361から与えられる選択制御信号に基づいて画素色判定閾値の補正有無を選択する。この選択部363による選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定信号の状態によって変化(反転)することから、第1の領域と第2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作に応じて行われることになる。即ち、選択部363では、選択制御信号が「1」のときは画素色判定閾値の補正が有り(有効)とし、選択制御信号が「0」のときは画素色判定閾値の補正が無し(無効)とする。そして、画素色判定閾値の補正が有りとした場合は演算部362から与えられる補正画素色判定閾値を選択して出力し、画素色判定閾値の補正が無しとした場合は補正前(デフォルト)の画素色判定閾値を選択して出力する。
【0050】
これに対して画素比較部364では、選択部363から与えられた画素色判定閾値を用いて均等色空間の色度平面上に判定領域を設定するとともに、入力されるL*a*b*信号の各画素の色度情報と画素色判定閾値とを比較し、この比較結果において判定領域に含まれる画素を白黒画素、判定領域に含まれない画素をカラー画素と判定する。この画素比較部364による判定結果(画素色判定部36の画素色判定結果)はブロック色判定部37に与えられる。
【0051】
なお、上記画素色判定部36では、ACS処理部25で用いられる識別用情報として画素色判定閾値を挙げ、この画素色判定閾値を補正することにより識別用情報の切り替えを行うものとしたが、これ以外にも、画素色判定閾値を常に固定値とし、この画素色判定閾値を用いて画素比較部364で判定された判定結果(画素色判定結果)を識別用情報の一つとして切り替える構成としてもよい。具体的には、領域特定信号によって特定される第1の領域を処理対象としたときに、画素比較部364でカラー画素(又は白黒画素)と判定された画素数を、次段のブロック色判定部37で適宜変更(増減)することにより、画素比較部364での画素色判定結果を補正することができる。
【0052】
図10はブロック色判定部37の構成を示すブロック図である。ブロック色判定部37は、論理積回路371、演算部372、選択部373及びブロック比較部374を備えて構成されている。論理積回路371の一方の入力には、領域特定部39から出力される領域特定信号が与えられ、同他方の入力には、主制御部26から出力される補正有効信号が与えられる。また、演算部372の一方の入力には、ブロック色判定閾値が与えられ、同他方の入力には、そのブロック色判定閾値を補正するためのブロック色判定補正係数が与えられる。演算部372に入力されるブロック色判定閾値とブロック色判定補正係数については、ブロック色判定部37に予め保持しておいてもよいし、ブロック色判定部37に対して外部から与える、或いはブロック色判定部37が外部のメモリ等から読み出すものであってもよい。演算部372では、ブロック色判定閾値とブロック色判定補正係数を用いた演算処理(後述)により補正ブロック色判定閾値を生成する。
【0053】
選択部373は、3つの入力部を有するもので、第1の入力部には論理積回路371の出力が選択制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演算部372の演算処理によって生成されたブロック色判定閾値が与えられ、第3の入力部にはデフォルトのブロック色判定閾値がそのまま与えられる。この選択部373では、論理積回路371から与えられる選択制御信号にしたがって補正ブロック色判定閾値とデフォルトのブロック色判定閾値のいずれか一方を選択し、この選択した閾値を実際のブロック色判定で使用すべきブロック色判定閾値としてブロック比較部374に与える。デフォルトのブロック色判定閾値とは、原稿搬送時の速度変動による色付きの発生を考慮せずに予め設定される標準的なブロック色判定用の閾値である。このデフォルトのブロック色判定閾値は、第1の読取モードで原稿画像を読み取った際のブロック色判定でも用いられる。
【0054】
ブロック比較部374は、選択部373から与えられるブロック色判定閾値と画素色判定部36から与えられる画素色の判定結果を用いて、各ブロックがカラーブロックか白黒ブロックかを判定し、この判定結果をブロック色判定部37での最終的なブロック色判定結果として原稿色判定部38に与える。
【0055】
上記構成からなるブロック色判定部37において、先ず、演算部372では、例えば図11に示すように、6画素×6ラインの大きさで分割されたブロックに対して、補正対象となるブロック色判定閾値がカラー画素の数で「12」と設定されていた場合、つまりカラー画素の数が12以上であればカラーブロック、12未満であれば白黒ブロックと判定するように設定されていた場合は、このブロック色判定閾値にブロック色判定補正係数として与えられた「12」を加算することにより、ブロック色判定閾値を「24」に補正する。この場合、ブロック色判定補正係数は、被読み取り原稿の副走査方向における色付き領域(図4参照)の色付き長さを予測し、この色付き長さに応じて設定するのがよい。例えば、副走査方向における色付き領域の長さが2ライン分に相当するものであれば、この2ライン分の色付きによるカラー画素数の増加分(6画素×2ライン=12)を加味してブロック色判定補正係数を設定する。
【0056】
また、ブロック色判定部37においては、論理積回路371に与えられる領域特定信号及び補正有効信号が共に「1」のときは、論理積回路371から出力される選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及び補正有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のときは、論理積回路371から出力される選択制御信号が「0」となる。ここで、先にも述べたとおり、補正有効信号が「1」となるのは、主制御部26で第2の読取モードが選択され、この選択結果にしたがってACS処理部25の識別処理条件が第2の処理条件に設定された場合である。また、領域特定信号が「1」となるのは被読み取り原稿の画像読取領域の中で第1の領域を処理対象とした場合であり、領域特定信号が「0」となるのは第2の領域を処理対象とした場合である。
【0057】
このとき、選択部373においては、論理積回路371から与えられる選択制御信号に基づいてブロック色判定閾値の補正有無を選択する。この選択部373による選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定信号の状態によって変化(反転)することから、第1の領域と第2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作に応じて行われることになる。即ち、選択部373では、選択制御信号が「1」のときはブロック色判定閾値の補正が有り(有効)とし、選択制御信号が「0」のときはブロック色判定閾値の補正が無し(無効)とする。そして、ブロック色判定閾値の補正が有りとした場合は演算部372から与えられる補正ブロック色判定閾値を選択して出力し、ブロック色判定閾値の補正が無しとした場合は補正前(デフォルト)のブロック色判定閾値を選択して出力する。
【0058】
これに対してブロック比較部375では、被読み取り原稿の読取画像領域を複数のブロックに分割するとともに、画素色判定部36から与えられる画素色の判定結果を基にブロック毎のカラー画素数(画素色判定部36でカラー画素と判定された画素数)をカウントし、このカウント値と選択部373から与えられたブロック色判定閾値とを比較する。そして、カウント値がブロック色判定閾値以上であればカラーブロック、カウント値がブロック色判定閾値未満であれば白黒ブロックと判定する。このブロック比較部374による判定結果(ブロック色判定部37のブロック色判定結果)は原稿色判定部38に与えられる。
【0059】
なお、上記ブロック色判定部37では、ACS処理部25で用いられる識別用情報としてブロック色判定閾値を挙げ、このブロック色判定閾値を補正することにより識別用情報の切り替えを行うものとしたが、これ以外にも、ブロック色判定閾値を常に固定値とし、このブロック色判定閾値を用いてブロック比較部374で判定されたブロック色判定結果を識別用情報の一つして切り替える構成としてもよい。具体的には、領域特定信号によって特定される第1の領域を処理対象としたときに、ブロック比較部374でカラーブロック(又は白黒ブロック)と判定されたブロック数を、次段の原稿色判定部38で適宜変更(増減)することにより、ブロック比較部374でのブロック色判定結果を補正することができる。
【0060】
続いて、上記構成からなる画像読取装置1で実際に原稿画像を読み取る場合の動作について説明する。先ず、ユーザが第1の原稿台4上に原稿を載置してUI部29のスタートボタンを押すと、これを受けて主制御部26は、原稿画像の読取モードとして第1の読取モードを選択し、これに基づく制御命令を照明制御部31及び走査操作制御部32に与える。また、主制御部26は、読取モードの選択とほぼ同時に補正有効信号を「0」に設定し、これによってACS処理部25での識別処理条件を第1の処理条件に設定する。
【0061】
このようにACS処理部25での識別処理条件が第1の処理条件が設定されると、照明制御部31によってランプ19の駆動が制御されるとともに、走査制御部32によってキャリッジ移動用モータ34の駆動が制御される。その結果、第1の原稿台4の下方で光学走査系14がランプ19を点灯しつつ副走査方向Yに移動し、この移動によって原稿の画像が光学走査系14及び結像レンズ15を介して光電変換素子16により読み取られる。この原稿画像の読み取りによって得られた画像信号は、アナログ/シェーディング補正部23及び画像処理部24を経由してACS処理部25に取り込まれる。
【0062】
その際、ACS処理部25では、主制御部26からの補正有効信号が「0」に設定(識別処理条件が第1の処理条件に設定)されているため、画素補正部35におけるL*a*b*信号の補正、画素色判定部36における画素色判定閾値の補正、ブロック色判定部37におけるブロック色判定閾値の補正を行わずに、被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する。
【0063】
即ち、領域特定部39から与えられる領域特定信号が「1」,[0]のいずれであっても、これに関係なく、画素補正部35では、画像処理部24から与えられたL*a*b*信号をそのまま出力し、画素色判定部36ではデフォルトの画素色判定閾値を用いて画素色の判定を行い、ブロック色判定部37ではデフォルトのブロック色判定閾値を用いてブロック色の判定を行う。そして、最終段の原稿色判定部38では、デフォルトのブロック色判定閾値を用いて判定されたブロック色判定部37の判定結果に基づいて原稿色の判定を行う。
【0064】
一方、ユーザが原稿セット部6に原稿をセットしてUI部29のスタートボタンを押すと、これを受けて主制御部26は、原稿画像の読取モードとして第2の読取モードを選択し、これに基づく制御命令を原稿搬送制御部30、照明制御部31及び走査制御部32に与える。なお、第2の読取モードで原稿画像を読み取るときに、光学走査系14を移動させる必要がない場合は走査制御部32に制御命令を与える必要はない。また、主制御部26は、読取モードの選択とほぼ同時に補正有効信号を「1」にセットし、これによってACS処理部25での識別処理条件を第2の処理条件に設定する。
【0065】
このようにACS処理部25での識別処理条件が第2の処理条件が設定されると、原稿搬送制御部30によって原稿搬送用モータ33の駆動が制御されるとともに、照明制御部31によってランプ19の駆動が制御される。また、走査制御部32によりキャリッジ移動用モータ32の駆動が制御される。その結果、第2の原稿台5上の読取位置に対応する所定位置まで光学走査系14が移動し、そこで光学走査系14が停止した状態となる。また、原稿セット部6にセットされた原稿は原稿搬送部8により搬送路Rに沿って搬送され、その搬送途中で第2の原稿台5上を移動する。このとき、光学走査系14のフルレートキャリッジ17では、原稿搬送部8による原稿の送り込みタイミングに合わせてランプ19が点灯する。これにより、移動中の原稿の画像が光学走査系14及び結像レンズ15を介して光電変換素子16により読み取られる。この原稿画像の読み取りによって得られた画像信号は、第1の読取モードの場合と同様に、アナログ/シェーディング補正部23及び画像処理部24を経由してACS処理部25に取り込まれる。
【0066】
その際、ACS処理部25では、主制御部26からの補正有効信号が「1」に設定(識別処理条件が第2の処理条件に設定)されているため、画素補正部35におけるL*a*b*信号の補正、画素色判定部36における画素色判定閾値の補正、ブロック色判定部37におけるブロック色判定閾値の補正を行って、被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する。
【0067】
即ち、画素補正部35では、領域特定部39から与えられた領域特定信号が「0」のときは、画像処理部24から与えられたL*a*b*信号を選択して出力するが、領域特定信号が「1」になると、演算部352で補正された補正L*a*b*信号を選択して出力する。また、画素色判定部36では、領域特定部39から与えられた領域特定信号が「0」のときは、デフォルトの画素色判定閾値を用いて画素色の判定を行うが、領域特定信号が「1」になると、演算部362で補正された補正画素判定閾値を用いて画素色の判定を行う。また、ブロック色判定部37は、領域特定部39から与えられた領域特定信号が「0」のときは、デフォルトのブロック色判定閾値を用いてブロック色の判定を行うが、領域特定信号が「1」になると、演算部372で補正された補正ブロック色判定閾値を用いてブロック色の判定を行う。そして、最終段の原稿色判定部38では、補正ブロック色判定閾値を用いて判定されたブロック色判定部37の判定結果に基づいて原稿色の判定を行う。
【0068】
このように主制御部26で選択された読取モード(第1の読取モード、第2の読取モード)に応じてACS処理部25での処理条件(第1の処理条件、第2の処理条件)を設定することにより、原稿画像の読取モードに適した処理条件で原稿色(カラー原稿/白黒原稿)を識別することができる。
【0069】
また、画素色判定部36においては、ACS処理部25での処理条件が第2の処理条件に設定された場合(補正有効信号が「1」に設定された場合)に、色付き領域を含む第1の領域E1で画素色判定閾値が高彩度側に移行するように補正するため、第1の領域E1に存在する色付き画素を白黒画素と判定させることができる。
【0070】
また、ブロック色判定部37においては、ACS処理部25での処理条件が第2の処理条件に設定された場合(補正有効信号が「1」に設定された場合)に、色付き領域を含む第1の領域E1でブロック色判定閾値が増加するように補正するため、第1の領域E1に存在する色付き画素を含むブロックを白黒ブロックと判定させることができる。
【0071】
その結果、原稿搬送時の速度変動等により読取画像領域に色付きが発生した場合でも、ACS処理部25で原稿色の識別を的確に行うことが可能となる。また、本発明の適用に対しては、現状の装置構成と比較して機械的及び電気的に大きな変更が不要であるため、低コストにて実現することが可能である。
【0072】
また、ACS処理部25内の画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37の機能的な組み合わせとしては、種々の形態を採用することが可能である。即ち、画素補正部35による画像信号の補正機能を「第1の補正機能」、画素色判定部36による画素色判定閾値(又は画素色判定結果)の補正機能を「第2の補正機能」、ブロック色判定部37によるブロック色判定閾値(又はブロック色判定結果)の補正機能を「第3の補正機能」とすると、第1の補正機能、第2の補正機能及び第3の補正機能のうちのいずれか一つのみを備えた構成、或いはいずれか2つのみを備えた構成を採用することも可能である。いずれの組み合わせ形態を採用した場合でも、従来の画像処理装置と比較すると、色付き発生の影響を抑えて原稿色識別処理の確度を高めることができる。
【0073】
また、上記第1〜第3の補正機能の全てを備えた構成を採用した場合は、画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37に対して主制御部26からの補正有効信号を個別に設定可能とし、主制御部26が第2の読取モードを選択した場合に、UI部29等を介して予め設定された補正機能条件にしたがって画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37のうちのいずれか一つ、又はいずれか2つに与える補正有効信号のみを「1」に設定し得る構成としてもよい。
【0074】
さらに、UI部29等の入力部からの設定操作により、画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部37で用いられる各々の補正係数(画素補正係数、画素色判定補正係数、ブロック色判定補正係数)を外部から任意に設定変更し得る構成としてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、読取モード選択手段で選択された読取モード(第1の読取モード、第2の読取モード)に応じて原稿色識別手段での処理条件(第1の処理条件、第2の処理条件)を設定することにより、常に原稿画像の読取モードに適した処理条件で原稿色を識別することができる。これにより、原稿搬送時の速度変動によって色付きが発生した場合でも、原稿色(カラー原稿/白黒原稿)の識別を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読取装置の構成例を示す概略図である。
【図2】 本発明が適用される画像読取装置の制御構成を示すブロック図である。
【図3】 ACS処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】 色付きの発生形態を説明する図である。
【図5】 領域特定手法を説明する図である。
【図6】 画素補正部の構成を示すブロック図である。
【図7】 画像信号の補正例を説明する図である。
【図8】 画素色判定部の構成を示すブロック図である。
【図9】 画素色判定閾値の補正例を説明する図である。
【図10】 ブロック色判定部の構成を示すブロック図である。
【図11】 ブロック色判定閾値の補正例を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像読取装置、4…第1の原稿台、5…第2の原稿台、8…原稿搬送部、14…光学走査系、25…ACS処理部、26…主制御部、35…画素補正部、36…画素色判定部、37…ブロック色判定部、38…原稿色判定部、39…領域特定部、40…設定保持部

Claims (5)

  1. 光学走査系を有し、この光学走査系を介して原稿の画像を読み取る読取手段を用いた原稿画像の読取モードとして、前記光学走査系を第1の原稿台に沿って副走査方向に移動させることにより、前記第1の原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る第1の読取モードと、前記光学走査系を前記副走査方向の所定位置に停止させた状態で、第2の原稿台上を移動する原稿の画像を読み取る第2の読取モードのいずれか一方を選択する読取モード選択手段と、
    前記読取手段による原稿画像の読み取りによって得られた画像信号を取り込んで当該原稿画像の読み取り対象とされた被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する識別処理を行う原稿色識別手段と、
    前記読取モード選択手段によって前記第1の読取モードが選択された場合は前記原稿色識別手段における前記識別処理の処理条件を第1の処理条件に設定し、前記読取モード選択手段によって前記第2の読取モードが選択された場合は前記識別処理の処理条件を前記第1の処理条件と異なる第2の処理条件に設定する処理条件設定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿色識別手段は、前記被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別するための識別用情報を用いて前記識別処理を行うとともに、当該識別処理の処理条件として前記処理条件設定手段により前記第2の処理条件が設定された場合に、前記被読み取り原稿の読取画像領域内において前記第2の読取モードで前記第2の原稿台上を移動する原稿の速度変更に起因して発生する色付き領域を含む第1の領域と当該第1の領域を除く第2の領域とで前記識別用情報を切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記原稿色識別手段は、前記読取手段による原稿画像の読み取りによって得られた画像信号を取り込むとともに、この取り込んだ画像信号を画素単位で補正可能な画素補正手段を備えるものであって、
    前記画素補正手段は、前記第1の領域と前記第2の領域に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前記画像信号の補正有無を選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記原稿色識別手段は、前記画像信号の各画素がカラー画素か白黒画素かを判定するとともに、この判定に用いられる画素色判定閾値又は当該画素色判定閾値を用いて判定された画素色判定結果を前記識別用情報とし、かつ、当該識別用情報を補正可能な画素色判定手段を備えるものであって、
    前記画素色判定手段は、前記第1の領域と前記第2の領域に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前記画素色判定閾値の補正有無又は前記画素色判定結果の補正有無を選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記原稿色識別手段は、前記被読み取り原稿の読取画像領域を複数のブロックに分割して各々のブロックがカラーブロックか白黒ブロックかを判定するとともに、この判定に用いられるブロック色判定閾値又は当該ブロック色判定閾値を用いて判定されたブロック色判定結果を前記識別用情報とし、かつ、当該識別用情報を補正可能なブロック色判定手段を備えるものであって、
    前記ブロック色判定手段は、前記第1の領域と前記第2の領域に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前記ブロック色判定閾値の補正有無又は前記ブロック色判定結果の補正有無を選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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