JP2003250054A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003250054A JP2002049295A JP2002049295A JP2003250054A JP 2003250054 A JP2003250054 A JP 2003250054A JP 2002049295 A JP2002049295 A JP 2002049295A JP 2002049295 A JP2002049295 A JP 2002049295A JP 2003250054 A JP2003250054 A JP 2003250054A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿搬送時の速度変動によって色付きが発生
した際のACS(Auto Color Selection)処理の誤判定を
低減する。 【解決手段】 光学走査系を有し、この光学走査系を介
して原稿の画像を読み取る読取手段を用いた原稿画像の
読取モードとして、光学走査系を第1の原稿台に沿って
副走査方向に移動させて第1の原稿台上に載置された原
稿の画像を読み取る第1の読取モードが主制御部26で
選択された場合は、原稿色の識別処理に用いられる識別
用情報の補正が行われないようにACS処理部25での
処理条件を第1の処理条件に設定し、光学走査系を副走
査方向の所定位置に停止させて第2の原稿台上を移動す
る原稿の画像を読み取る第2の読取モードが主制御部2
6で選択された場合は、原稿色の識別処理に用いられる
識別用情報の補正が行われるようにACS処理部25で
の処理条件を第2の処理条件に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読み
取ってその画像信号(画像データ)を処理する複写機、
イメージスキャナ、ファクシミリ装置等の画像処理装置
に関し、特に、読み取り対象となる原稿がカラー原稿か
白黒原稿かを自動的に識別するACS(Auto Color Sele
ction)処理機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フルカラー複写機等の画像処理
装置においては、処理対象の原稿がカラー原稿か白黒原
稿かに応じて画像形成モード(カラーモード/白黒モー
ド)を切り換えるようにしている。また、原稿がカラー
原稿か白黒原稿かを識別する、いわゆる原稿色の識別
は、ユーザがその都度指定しなくても、ACS処理機能
によって自動的に行うものが公知となっている。
【0003】ACS処理は主に3つの処理ステップによ
って行われる。第1の処理ステップでは、原稿の画像を
読み取って得られた画像信号の各画素と画素色判定閾値
との比較により、各々の画素がカラー画素か白黒画素か
を判定する。第2の処理ステップでは、原稿の読取画像
領域を複数のブロックに分割し、各々のブロック毎に上
記第1の処理ステップでカラー画素と判定された画素数
をカウントし、そのカウント値とブロック色判定閾値と
の比較により各々のブロックがカラーブロックか白黒ブ
ロックかを判定する。第3の処理ステップでは、原稿の
読取画像領域内において上記第2の処理ステップでカラ
ーブロックと判定されたブロック数をカウントし、その
カウント値と原稿色判定閾値との比較により原稿がカラ
ー原稿か白黒原稿かを判定する。
【0004】このようなACS処理機能を利用して原稿
がカラー原稿か白黒原稿かを識別する場合は、ACS処
理の使用環境やユーザの好みに合わせてカラー/白黒判
定用の閾値を最適化する必要がある。そこで、例えば特
開平4−90675号公報には、上述のように原稿の画
像を読み取って得られた画素信号について、各々の画素
がカラー画素か白黒画素かを判定するにあたり、デフォ
ルトの原稿色閾値とは別に所定色閾値を設け、この所定
色閾値で規定される判定領域に含まれる画素を白黒画素
として取り扱うACS処理技術が提案されている。ま
た、特開平4−336876号公報には、色相及び彩度
を表す色度平面上(a*b*平面上)にカラー/白黒判定用
の判定領域を設けるとともに、この判定領域の大きさを
明度(L*値)に応じて可変するACS処理技術が提案さ
れている。
【0005】また近年では、原稿の画像を読み取る方式
として、自動原稿送り装置により搬送された移動中の原
稿の画像を、キャリッジ等の光学走査系を固定したまま
で読み取り走査(流し読み)するCVT(Constant Velo
city Transport)方式を採用することにより、原稿画像
の高速読み取りを実現するケースが増えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ACS
処理機能を備える画像処理装置にCVT方式を採用した
場合は、原稿搬送用のローラから原稿が抜けるときなど
に原稿の搬送速度が瞬間的に変動する。この原稿搬送時
の速度変動は、画像読取用センサとしてCCDラインセ
ンサを用いた場合にライン間のギャップ補正に悪影響を
及ぼす。その結果、原稿の副走査方向の所定位置でライ
ン状の色付きが発生し、この色付き領域の存在によりA
CS処理で原稿色を誤って識別する恐れがある。
【0007】この対策として、例えば上記特開平4−9
0675号公報や特開平4−336876号公報に開示
されたACS処理技術において、色付き領域に対応する
色空間を白黒画素と判定するように閾値を調整すると、
本来であればその色空間に含まれるカラー画素までも白
黒画素と判定されてしまうため、結果的にACS処理の
誤判定を招くことになる。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、原稿搬送時の速
度変動によって色付きが発生した際のACS処理の誤判
定を低減することができる画像処理装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置は、光学走査系を有し、この光学走査系を介して原稿
の画像を読み取る読取手段を用いた原稿画像の読取モー
ドとして、光学走査系を第1の原稿台に沿って副走査方
向に移動させることにより、第1の原稿台上に載置され
た原稿の画像を読み取る第1の読取モードと、光学走査
系を副走査方向の所定位置に停止させた状態で、第2の
原稿台上を移動する原稿の画像を読み取る第2の読取モ
ードのいずれか一方を選択する読取モード選択手段と、
読取手段による原稿画像の読み取りによって得られた画
像信号を取り込んで当該原稿画像の読み取り対象とされ
た被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する
識別処理を行う原稿色識別手段と、読取モード選択手段
によって第1の読取モードが選択された場合は原稿色識
別手段における識別処理の処理条件を第1の処理条件に
設定し、読取モード選択手段によって第2の読取モード
が選択された場合は識別処理の処理条件を第1の処理条
件と異なる第2の処理条件に設定する処理条件設定手段
とを備えた構成を採用している。
【0010】上記構成の画像処理装置において、読取モ
ード選択手段により第1の読取モードが選択されると、
原稿色識別手段における識別処理の処理条件が第1の処
理条件に設定され、読取モード選択手段により第2の読
取モードが選択されると、原稿色識別手段における識別
処理の処理条件が第2の処理条件に設定される。これに
より、原稿画像の読取モードに応じて原稿色識別手段の
処理条件が設定されるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理装置
を、例えばイメージスキャナ等の画像読取装置に適用し
た場合の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、本発明に係る画像処理装置は画
像読取装置に限らず、カラー複写機、ファクシミリ装置
などにも適用可能である。
【0012】図1は本発明が適用される画像読取装置の
構成例を示す概略図である。図示した画像読取装置1
は、読取手段を内蔵する装置本体2と、この装置本体2
上でヒンジ機構等により開閉自在に支持された原稿押さ
え部3とを備えて構成されている。装置本体2の上面部
には、後述する第1の読取モード時に使用される第1の
原稿台4と、後述する第2の読取モード時に使用される
第2の原稿台5が並設されている。これら第1,第2の
原稿台4,5は、いずれも光透過性を有するガラス(透
明ガラス等)を用いて構成されている。
【0013】原稿押さえ部3は、第1の原稿台4上に載
置された原稿を上から押さえるときにユーザによって開
閉操作されるものである。この原稿押さえ部3には、原
稿セット部6と、原稿排出部7と、原稿搬送部8とが設
けられている。原稿セット部6は、CVT方式に基づく
第2の読取モードによって読み取られる原稿(原稿束)
がセットされる部分である。原稿排出部7は、第2の読
取モードにしたがって読み取られた原稿が排出される部
分である。原稿セット部6と原稿排出部7は、原稿押さ
え部3で上下の位置関係に配置されている。
【0014】原稿搬送部8は、原稿セット部6にセット
された原稿を搬送路Rに沿って一枚ずつ搬送するととも
に、この搬送した原稿を第2の原稿台5上で移動させた
後、最終的に原稿排出部7に向けて原稿を排出するもの
である。この原稿搬送部8には、繰り出しローラ9、第
1の搬送ローラ10、レジストローラ11、第2の搬送
ローラ12、排出ローラ13が設けられている。繰り出
しローラ9は、原稿セット部6にセットされた原稿を搬
送路R上に繰り出すものである。第1の搬送ローラ10
は、繰り出しローラ9によって繰り出された原稿を搬送
路Rに沿ってレジストローラ11側に搬送するものであ
る。レジストローラ11は、第1の搬送ローラ10によ
って搬送された原稿を第2の原稿台5上に送り出すもの
である。第2の搬送ローラ12は、レジストローラ11
の送り出しによって第2の原稿台5上を通過した原稿を
受け取って排出ローラ13側に搬送するものである。排
出ローラ13は、第2の搬送ローラ12によって搬送さ
れた原稿を受け取って原稿排出部7に排出するものであ
る。
【0015】なお、上記複数のローラ9〜13を用いて
構成される原稿搬送部8は、各々のローラの回転によっ
て原稿を搬送し、かつこの搬送時において原稿を第2の
原稿台5上で移動させる基本的な搬送機能の他、両面読
取のために原稿面を表裏反転させる反転機能と、この反
転機能によって反転させた原稿面の向きを元通りに戻し
て原稿排出部7に排出する整合機能を備えている。ただ
し、反転機能と整合機能に関しては本発明の要旨に直接
関連しないため、詳しい説明を省略する。
【0016】装置本体2の内部には、原稿の画像を読み
取る読取手段として、光学走査系14、結像レンズ15
及び光電変換素子16が設けられている。光学走査系1
4は、それぞれ副走査方向(図の左右方向)に移動可能
に支持されたフルレートキャリッジ17とハーフレート
キャリッジ18を用いて構成されている。フルレートキ
ャリッジ17にはランプ19と第1ミラー20が搭載さ
れ、ハーフレートキャリッジ18には第2ミラー21と
第3ミラー22が搭載されている。
【0017】フルレートキャリッジ17とハーフレート
キャリッジ18は、互いに共通のキャリッジ移動用モー
タを駆動源として副走査方向Yに移動するものである。
その際、ハーフレートキャリッジ18はフルレートキャ
リッジ17の1/2の移動量(移動速度)をもって移動
し、これによって副走査方向Yのいずれの位置にキャリ
ッジ17,18が移動した状態でも、原稿面から光電変
換素子16までの光路長が常に一定に保持される構成と
なっている。
【0018】ランプ19は、読み取り対象となる原稿面
に向けて光を照射するもので、その原稿面からの反射光
が、第1ミラー20、第2ミラー21及び第3ミラー2
2で順に反射される。結像レンズ15は、第3ミラー2
2によって反射された光を所定の縮小倍率で光電変換素
子16の撮像面に結像させるものである。光電変換素子
16は、原稿画像を読み取るためのイメージセンサで、
例えば3ラインカラーCCDセンサ等によって構成され
る。この光電変換素子16は、原稿面からの反射光を画
素単位で光電変換し、R(赤),G(緑),B(青)の
アナログ画像信号(アナログのRGB信号)を出力する
ものである。
【0019】図2は本発明が適用される画像読取装置の
制御構成を示すブロック図である。図2において、光電
変換素子16から出力されるアナログ画像信号は、アナ
ログ/シェーディング補正部23に与えられる。このア
ナログ/シェーディング補正部23では、光電変換素子
16から与えられたアナログ画像信号に対して、自動ゲ
イン制御(AGC)、自動オフセット制御(AOC)等
の処理を実施した後、A/D変換を施す。さらに、アナ
ログ/シェーディング補正部23では、上記A/D変換
によりアナログ値からデジタルの多値情報に変換された
デジタル画像信号(デジタルのRGB信号)に対し、シ
ェーディング補正を施す。
【0020】こうして補正されたデジタル画像信号は、
画像処理部24へ送られる。画像処理部24では、アナ
ログ/シェーディング補正部23から与えられたデジタ
ル画像信号(デジタルのRGB信号)に対して種々の処
理を施すものである。この画像処理部24での処理形態
の一つとして、RGB表色系からL*a*b*表色系への色変
換処理がある。この色変換処理により、デジタルのRG
B信号は、明度を表すL*と色相及び彩度を表すa*,b*の
多値情報に変換される。この変換によって生成された画
像信号(以下、L*a*b*信号)は、原稿色識別手段となる
ACS処理部25に送られる。
【0021】ACS処理部25は、読取手段による原稿
画像の読み取りによって光電変換素子16から出力され
かつアナログ/シェーディング補正部23及び画像処理
部24を経て生成されたL*a*b*信号を取り込んで、原稿
画像の読み取り対象とされた被読み取り原稿がカラー原
稿か白黒原稿かを識別する識別処理を行うものである。
この識別処理に際してACS処理部25では、被読み取
り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別するための識別
用情報として、画像処理部24から入力される画像信号
や後述する画素色判定閾値、ブロック色判定閾値などが
用いられる。
【0022】ちなみに、「被読み取り原稿」とは、第1
の読取モードでいえば、第1の原稿台4上に載置され、
この状態で原稿画像の読み取りが行われる原稿をいい、
第2の読取モードでいえば、原稿セット部6にセットさ
れ、この原稿セット部6から原稿搬送部8により第2の
原稿台5上に送られて当該第2の原稿台5上を移動しな
がら原稿画像の読み取りが行われる原稿をいう。
【0023】主制御部26は、例えばCPU(中央演算
処理装置)等によって構成され、ROM(Read-Only Mem
ory)27に格納された制御プログラムに従って画像読
取装置1全体の動作を統括的に制御するものである。各
種センサ28は、画像読取装置1全体の動作を制御する
うえで必要とされるセンサである。UI部29は、ボタ
ン、スイッチ等による入力部と表示部などを備える操作
パネル(コントロールパネル)によって構成されるもの
で、画像読取装置1を操作するための操作情報などをユ
ーザが指定する際に用いられる。
【0024】主制御部26には、各種センサ28からの
検知信号とUI部(ユーザインタフェース部)29から
の操作信号がそれぞれ入力される。各種センサ28の中
には、例えば、原稿押さえ部3の開閉状態を検知する開
閉検知センサ、被読み取り原稿の原稿サイズを検知する
原稿サイズ検知センサ、原稿セット部6に原稿がセット
されているか否かを検知する第1の原稿有無センサ(原
稿サイズ検知センサと兼用可)、第1の原稿台4上に原
稿が載置されているか否かを検知する第2の原稿有無セ
ンサ(原稿サイズ検知センサと兼用可)、副走査方向に
おけるキャリッジ17,18の位置を検知するキャリッ
ジ位置検知センサ、原稿搬送部8での原稿詰まり等を検
知するジャムセンサなどが含まれる。
【0025】これら各種センサ28から入力される検知
信号を受けて、主制御部16は、上記読取手段を用いた
原稿画像の読取モードとして、第1の読取モードと第2
の読取モードのいずれか一方を選択する。第1の読取モ
ードとは、光学走査系14を予め設定されたホームポジ
ション(図1の左端)から第1の原稿台4に沿って副走
査方向Yに移動させることにより、第1の原稿台4上に
載置された原稿の画像を読み取る動作モードである。第
2の読取モードとは、光学走査系14を副走査方向Yの
所定の位置(ホームポジション又はその近傍)に停止さ
せた状態で、原稿搬送部8の搬送動作によって第2の原
稿台5上を移動する原稿の画像を読み取る動作モードで
ある。この第2の読取モードでは、フルレートキャリッ
ジ17に搭載された第1ミラー20のほぼ直上位置が原
稿画像の読取位置となる。
【0026】主制御部16における読取モードの選択
は、例えば上記第1の原稿有無センサからの検知信号に
基づいて行われる。即ち、第1の原稿有無センサからの
検知信号により、原稿セット部6に原稿がセットされて
いると判断した場合は第2の読取モードを選択し、原稿
セット部6に原稿がセットされていないと判断した場合
は第1の読取モードを選択する。こうした主制御部16
による読取モードの選択処理は、UI部19に設けられ
たスタートボタンをユーザが押下したときに実行され
る。なお、読取モードの選択処理時に参照されるセンサ
検知信号としては、第1の原稿有無センサからの検知信
号の代わりに上記第2の原稿有無センサからの検知信号
を利用してもよく、また第1,第2の原稿有無センサか
らの各検知信号を共に利用してもよい。
【0027】原稿搬送制御部30、照明制御部31及び
走査制御部32は、それぞれ主制御部26からの制御命
令に従って制御対象部の動作を制御するものである。即
ち、原稿搬送制御部30は、先述の原稿押さえ部3に装
備された原稿搬送部8を制御対象として当該原稿搬送部
8の駆動源となる原稿搬送用モータ33の回転動作を制
御するものである。照明制御部31は、先述のフルレー
トキャリッジ17に搭載されたランプ19を制御対象と
して、当該ランプ19のオンオフ(点灯、消灯)動作を
制御するものである。走査制御部32は、先述の光学走
査系14のキャリッジ17,18を制御対象として、キ
ャリッジ移動のための駆動源となるキャリッジ移動用モ
ータ34の回転動作を制御するものである。原稿搬送用
モータ33やキャリッジ移動用モータ34には、パルス
モータ等の制御モータが用いられる。
【0028】図3はACS処理部25の構成を示すブロ
ック図である。図示のようにACS処理部25は、画素
補正部35、画素色判定部36、ブロック色判定部3
7、原稿色判定部38、領域特定部39等を備えて構成
されている。画素補正部35は、画像処理部24から入
力されるL*a*b*信号を識別用情報として取り込み、この
取り込んだL*a*b*信号を、予め設定された画素補正係数
を用いて画素単位で補正する機能を備えるものである。
【0029】画素色判定部36は、画素補正部35を介
して入力されたL*a*b*信号の各画素がカラー画素か白黒
画素かを判定するものである。この画素色判定部36で
の判定に際しては画素色判定閾値が用いられる。画素色
判定閾値はACS処理部25の識別処理で用いられる識
別用情報の一つに該当するで、画素色判定部36はこの
画素色判定閾値を補正する機能(詳細は後述)を備えて
いる。この画素色判定閾値は、L*a*b*表色系の均等色空
間において、色相及び彩度を表す色度平面上に円形、多
角形などの判定領域を設定(区画)するためのものであ
る。これに対して画素色判定部36においては、各画素
の色度情報と画素色判定閾値とを比較し、画素色判定閾
値で設定される判定領域に含まれる画素は白黒画素、含
まれない画素はカラー画素と判定する。画素色判定部3
6による画素色判定結果はブロック色判定部37に送ら
れる。
【0030】ブロック色判定部37は、被読み取り原稿
の読取画像領域をブロック色判定の対象領域とて当該読
取画像領域をN画素×Mライン単位のブロックに分割
し、各々のブロックがカラーブロックか白黒ブロックか
を判定するものである。このブロック色判定部37で
は、各ブロックの色判定(カラー/白黒判定)に際して
ブロック色判定閾値が用いられる。ブロック色判定閾値
はACS処理部25で用いられる識別用情報の一つに該
当するもので、ブロック色判定部37はこのブロック色
判定閾値を補正する補正機能(詳細は後述)を備えてい
る。また、ブロック色判定部37によるブロック色の判
定は、画素色判定部36から与えられる画素色判定結果
に基づいてブロック毎に行われる。即ち、ブロック色判
定部37では、上述のように分割した複数のブロックに
ついて、各々のブロックに含まれる複数の画素のうち、
画素色判定部36でカラー画素(又は白黒画素)と判定
された画素の数をカウントするとともに、このカウント
値と予め設定されたブロック色判定閾値とを比較し、こ
の比較結果に基づいてカラーブロックか白黒ブロックか
を判定する。例えば、ブロック色判定部37でカウント
対象となる画素がカラー画素である場合は、実際に各ブ
ロック内でカウントしたカラー画素の数とブロック色判
定閾値との大小関係を比較し、カラー画素の数がブロッ
ク色判定閾値以上であれば、そのブロックをカラーブロ
ックと判定し、カラー画素の数がブロック色判定閾値未
満であれば、そのブロックを白黒ブロックと判定する。
ブロック色判定部37によるブロック色判定結果は原稿
色判定部38に送られる。
【0031】以上の画素補正部35、画素色判定部36
及びブロック色判定部37を含むACS処理部25に対
しては、主制御部26から補正有効信号が与えられる。
この補正有効信号は、画素補正部35、画素色判定部3
6及びブロック色判定部37に対して主制御部26から
それぞれ個別に(又は一括して)与えられるもので、画
素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定部
37が備える各々の補正機能(後述)の有効/無効を切
り換えるために用いられる。また、補正有効信号は、A
CS処理部25による原稿色(カラー/白黒)の識別処
理の処理条件を、第1の処理条件と当該第1の処理条件
と異なる第2の処理条件のいずれか一方に設定する際に
主制御部26から出力される。第1の処理条件は、主制
御部26で第1の読取モードが選択された場合にACS
処理部25に対して設定されるもので、第2の処理条件
は、主制御部26で第2の読取モードが選択された場合
にACS処理部25に対して設定されるものである。
【0032】さらに詳述すると、補正有効信号は、例え
ば「1」,「0」のビット信号で与えられるもので、先
述した読取モードの選択処理において主制御部26が第
1の読取モードを選択した場合は「0」にセットされ、
第2の読取モードを選択した場合は「1」にセットされ
る。これに対して、主制御部26からの補正有効信号を
受け取るACS処理部25では、識別処理の処理条件と
して、補正有効信号が「0」のときは第1の処理条件に
設定され、補正有効信号が「1」のときは第2の処理条
件に設定される。そして、第1の処理条件に設定された
場合はACS処理部25で識別用情報の切り替えが行わ
れず、第2の処理条件に設定された場合はACS処理部
25で識別用情報の切り替えが行われる。
【0033】原稿色判定部38は、ブロック色判定部3
7から与えられる判定結果に基づいて被読み取り原稿が
カラー原稿か白黒原稿かを判定するものである。この原
稿色判定部38では、原稿の色判定(カラー/白黒判
定)に際して原稿色判定閾値が用いられる。この原稿色
判定閾値は、ACS処理部25で用いられる識別用情報
の一つに該当するものであるが、主制御部26によって
選択される読取モードが第1,第2の読取モードのいず
れであっても同じ値が適用される。ただし、被読み取り
原稿の原稿サイズが異なれば、それに応じて原稿色判定
閾値が変更されることになる。
【0034】また、原稿色判定部38による判定は、ブ
ロック色判定部37から与えられるブロック色判定結果
を基に次のような手法で行われる。即ち、原稿色判定部
38では、被読み取り原稿の読取画像領域を分割する各
ブロックのうち、ブロック色判定部37でカラーブロッ
ク(又は白黒ブロック)と判定されたブロックの数をカ
ウントするとともに、このカウント値と予め設定された
原稿色判定閾値とを比較し、この比較結果に基づいて原
稿がカラー原稿か白黒原稿かを判定する。例えば、原稿
色判定部38でカウント対象となるブロックがカラーブ
ロックである場合は、実際に読み取り領域内でカウント
したカラーブロックの数と原稿色判定閾値との大小関係
を比較し、カラーブロックの数が原稿色判定閾値以上で
あれば、被読み取り原稿をカラー原稿と判定し、カラー
ブロックの数が原稿色判定閾値未満であれば、被読み取
り原稿を白黒原稿と判定する。原稿色判定部38による
原稿色判定結果は、ACS処理部25での最終的な原稿
色識別結果として主制御部26に送られ、例えば画像形
成装置等で画像を生成の際に利用される。
【0035】領域特定部39は、被読み取り原稿の読取
画像領域内で第1の領域(後述)を特定し、この特定結
果を領域特定信号として出力するものである。領域特定
部38から出力された領域特定信号は、画素補正部3
5、画素色判定部36及びブロック色判定部37にそれ
ぞれ与えられる。第1の領域は被読み取り原稿の読取画
像領域内で第2の読取モードに起因する色付き領域を含
むもので、この第1の領域を除く他の領域が全て第2の
領域となる。さらに詳述すると、画像読取装置1を第2
の読取モードで動作させる場合は、原稿セット部6にセ
ットされた原稿(被読み取り原稿)を原稿搬送部8で搬
送することにより、第2の原稿台5上で原稿を一定の速
度で移動させる。ただし、原稿搬送部8による搬送中に
原稿の後端部が第1の搬送ローラ10やレジストローラ
11を抜けるときなどには、第2の原稿台5上を移動す
る原稿の速度(搬送速度)が瞬間的に変動し、この速度
変動に起因して原稿の読取画像領域内にライン状の色付
きが発生する。このように第2の読取モードに起因して
色付きが発生する部分を色付き領域という。
【0036】こうした色付き領域は、例えば原稿の後端
部がレジストローラ11を抜けるときにのみ色付きが発
生するものとすると、図4に示すように、原稿の搬送方
向に対応する副走査方向Yにおいて、原稿の後端部から
所定の位置、即ちレジストローラ11から第2の原稿台
5上(原稿画像の読取位置)までの搬送路長に相当する
寸法Lを隔てた位置に発生することが事前に予測され
る。そこで、領域特定部39においては、画像処理部2
4から与えられる副走査同期信号と主走査同期信号を用
いて、色付きの発生が予測される領域、即ち色付き領域
を含む領域を第1の領域E1として特定する。この場
合、第1の領域E1を除く他の領域が第2の領域E2と
なる。
【0037】領域特定部39での具体的な特定方法とし
ては、次のような手法が一例として考えられる。即ち、
原稿搬送部8によって搬送される原稿が第2の原稿台5
上に送り込まれる前に、上記各種センサ28に含まれる
原稿サイズ検知センサからの検知信号によって被読み取
り原稿の原稿サイズを検知できる場合は、図5に示すよ
うに、原稿の副走査方向Yで副走査同期信号がアクティ
ブになる期間中(原稿搬送部8によって搬送される原稿
の先端部が読取位置に到達してから、読取位置を抜ける
までの期間)に主走査同期信号の数(パルス数)をカウ
ントしつつ、このカウント値と予め設定された基準値と
を比較する。領域特定のための基準値は、副走査方向の
原稿長さに対応して各種の原稿サイズ毎に設定されるも
ので、予め設定保持部40(図3参照)に保持(記憶)
されている。また、この基準値は、各種の原稿サイズ毎
に、被読み取り原稿の読取画像領域内で第1の領域の開
始位置Psを規定する開始位置基準値と第1の領域の終
了位置Peを規定する終了位置基準値といった2つの値
で構成される。そして、領域特定部39では、被読み取
り原稿の原稿サイズに対応する基準値を設定保持部40
から読み出し、この基準値との比較で、上記主走査同期
信号のカウント値が2つの基準値(開始位置基準値、終
了位置基準値)の間に含まれる場合は領域特定信号をア
クティブ状態(即ち「1」)とし、含まれない場合は領
域特定信号をネガティブ状態(即ち「0」)として出力
する。これにより、領域特定信号がアクティブ状態
「1」となることで、第1の領域E1が特定されること
になる。
【0038】なお、ここでは被読み取り原稿の読取画像
領域内で第1の領域を一つ特定するものとしたが、これ
に限らず、第1の領域を複数特定し得る構成としてもよ
い。具体的には、各々の原稿サイズ毎に領域特定のため
の基準値(開始位置基準値、終了位置基準値)の組を複
数組ずつ設定保持部40で保持し、その複数組の基準値
を用いて領域特定部39が第1の領域を特定する構成と
すればよい。かかる構成を採用することにより、被読み
取り原稿が第2の原稿台5上を移動している間に複数回
にわたって速度変動が生じた場合でも、この速度変動に
よる色付き領域をそれぞれ含むように複数箇所にわたっ
て第1の領域を特定することができる。
【0039】図6は画素補正部35の構成を示すブロッ
ク図である。画素補正部35は、論理積回路351、演
算部352及び選択部353を備えて構成されている。
論理積回路351の一方の入力には、領域特定部39か
ら出力される領域特定信号が与えられ、同他方の入力に
は、主制御部26から出力される補正有効信号が与えら
れる。また、演算部352の一方の入力には、画像処理
部24からL*a*b*信号が与えられ、同他方の入力には、
そのL*a*b*信号を画素単位で補正するための画素補正係
数が与えられる。演算部352に与えられる画素補正係
数については、画素補正部35に予め保持しておいても
よいし、画素補正部35に対して外部から与える、或い
は画素補正部35が外部のメモリ等から読み出すもので
あってもよい。演算部352では、L*a*b*信号と画素補
正係数を用いた演算処理(後述)により補正L*a*b*信号
を生成する。
【0040】選択部353は、3つの入力部を有するも
ので、第1の入力部には論理積回路351の出力が選択
制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演
算部352の演算処理によって生成された補正L*a*b*信
号が与えられ、第3の入力部には画像処理部24からの
L*a*b*信号がそのまま与えられる。この選択部353で
は、論理積回路351から与えられる選択制御信号にし
たがって補正L*a*b*信号と元(補正前)のL*a*b*信号の
いずれか一方を選択し、この選択した信号を出力L*a*b*
信号として画素色判定部36に与える。
【0041】上記構成からなる画素補正部35におい
て、先ず、演算部352では、例えば図7(A)に示す
ように、補正対象となるL*a*b*信号の各画素の色度情報
(元の色度情報)Xに画素補正係数K(K<1)を乗算
する、或いは図7(B)に示すように、補正対象となる
L*a*b*信号の各画素の色度情報(元の色度情報)X1
2,Y1,Y2にそれぞれ画素補正係数K1,K2,K3
4を加減算することにより、演算結果として得られる
補正後の色度情報が色度平面上で元の色度情報よりも低
彩度側に移行するように、各画素の色度情報を補正す
る。これにより、演算部352からは、元のL*a*b*信号
よりも彩度の低い補正L*a*b*信号が生成される。この場
合、画素補正係数は、色付き領域(図4参照)における
色付き画素(原稿の速度変動で色付く画素)の彩度を予
測し、この色付き画素の彩度に応じて設定するのがよ
い。具体的には、予想される色付き画素の色度情報が、
色付き無しの場合の色度情報と近似するように設定す
る。
【0042】また、画素補正部35においては、論理積
回路351に与えられる領域特定信号及び補正有効信号
が共に「1」のときに、論理積回路351から出力され
る選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及び補正
有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のときに、論
理積回路351から出力される選択制御信号が「0」と
なる。ここで、補正有効信号が「1」となるのは、主制
御部26で第2の読取モードが選択され、この選択結果
にしたがってACS処理部25の識別処理条件が第2の
処理条件に設定された場合である。また、領域特定信号
が「1」となるのは被読み取り原稿の画像読取領域の中
で第1の領域を処理対象とした場合であり、領域特定信
号が「0」となるのは第2の領域を処理対象とした場合
である。
【0043】このとき、選択部353においては、論理
積回路351から与えられる選択制御信号に基づいてL*
a*b*信号の補正有無を選択する。この選択部353によ
る選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定信号の状
態によって変化(反転)することから、第1の領域と第
2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作に応じて
行われることになる。即ち、選択部353では、選択制
御信号が「1」のときはL*a*b*信号の補正が有り(有
効)とし、選択制御信号が「0」のときはL*a*b*信号の
補正が無し(無効)とする。そして、L*a*b*信号の補正
が有りとした場合は演算部352から与えられる補正L*
a*b*信号を選択して出力し、L*a*b*信号の補正が無しと
した場合は画像処理部24から与えられるL*a*b*信号を
選択して出力する。
【0044】図8は画素色判定部36の構成を示すブロ
ック図である。画素色判定部36は、論理積回路36
1、演算部362、選択部363及び画素比較部364
を備えて構成されている。論理積回路361の一方の入
力には、領域特定部39から出力される領域特定信号が
与えられ、同他方の入力には、主制御部26から出力さ
れる補正有効信号が与えられる。また、演算部362の
一方の入力には、画素色判定閾値が与えられ、同他方の
入力には、その画素色判定閾値を補正するための画素色
判定補正係数が与えられる。演算部362に入力される
画素色判定閾値と画素色判定補正係数については、画素
色判定部36に予め保持しておいてもよいし、画素色判
定部36に対して外部から与える、或いは画素色判定部
36が外部のメモリ等から読み出すものであってもよ
い。演算部362では、画素色判定閾値と画素色判定補
正係数を用いた演算処理(後述)により補正画素色判定
閾値を生成する。
【0045】選択部363は、3つの入力部を有するも
ので、第1の入力部には論理積回路361の出力が選択
制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演
算部362の演算処理によって生成された補正画素色判
定閾値が与えられ、第3の入力部にはデフォルトの画素
色判定閾値がそのまま与えられる。この選択部363で
は、論理積回路361から与えられる選択制御信号にし
たがって補正画素色判定閾値とデフォルトの画素色判定
閾値のいずれか一方を選択し、この選択した閾値を実際
の画素色判定で使用すべき画素色判定閾値として画素比
較部364に与える。デフォルトの画素色判定閾値と
は、原稿搬送時の速度変動による色付きの発生を考慮せ
ずに予め設定される標準的な画素色判定用の閾値であ
る。このデフォルトの画素色判定閾値は、第1の読取モ
ードで原稿画像を読み取った際の画素色判定でも用いら
れる。
【0046】画素比較部364は、選択部363から与
えられる画素色判定閾値と画素補正部35から与えられ
るL*a*b*信号とを用いて、当該L*a*b*信号の各画素がカ
ラー画素か白黒画素かを判定し、この判定結果を画素色
判定部36での画素色判定結果としてブロック色判定部
37に与える。
【0047】上記構成からなる画素色判定部36におい
て、先ず、演算部362では、例えば図9(A)に示す
ように、補正対象となる画素色判定閾値情報(元の閾値
情報)Xに画素色判定補正係数K(K>1)を乗算す
る、或いは図9(B)に示すように、画素色判定閾値情
報(元の閾値情報)X1,X2,Y1,Y2にそれぞれ画素
色判定補正係数K1,K2,K3,K4を加減算することに
より、演算結果として得られる補正後の閾値情報が色度
平面上で元(補正前)の閾値情報よりも高彩度側に移行
するように、画素色判定閾値を補正する。これにより、
演算部362からは、元の画素色判定閾値よりも彩度の
高い補正画素色判定閾値が生成される。この場合、画素
色判定補正係数は、色付き領域(図4参照)における色
付き画素(原稿の速度変動で色付く画素)の彩度を予測
し、この色付き画素の彩度に応じて設定するのがよい。
具体的には、予想される色付き画素の色度情報が、画素
色判定閾値との比較で白黒画素と判定されるように設定
する。
【0048】また、画素色判定部36においては、論理
積回路361に与えられる領域特定信号及び補正有効信
号が共に「1」のときは、論理積回路361から出力さ
れる選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及び補
正有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のときは、
論理積回路361から出力される選択制御信号が「0」
となる。ここで、先にも述べたとおり、補正有効信号が
「1」となるのは、主制御部26で第2の読取モードが
選択され、この選択結果にしたがってACS処理部25
の識別処理条件が第2の処理条件に設定された場合であ
る。また、領域特定信号が「1」となるのは被読み取り
原稿の画像読取領域の中で第1の領域を処理対象とした
場合であり、領域特定信号が「0」となるのは第2の領
域を処理対象とした場合である。
【0049】このとき、選択部363においては、論理
積回路361から与えられる選択制御信号に基づいて画
素色判定閾値の補正有無を選択する。この選択部363
による選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定信号
の状態によって変化(反転)することから、第1の領域
と第2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作に応
じて行われることになる。即ち、選択部363では、選
択制御信号が「1」のときは画素色判定閾値の補正が有
り(有効)とし、選択制御信号が「0」のときは画素色
判定閾値の補正が無し(無効)とする。そして、画素色
判定閾値の補正が有りとした場合は演算部362から与
えられる補正画素色判定閾値を選択して出力し、画素色
判定閾値の補正が無しとした場合は補正前(デフォル
ト)の画素色判定閾値を選択して出力する。
【0050】これに対して画素比較部364では、選択
部363から与えられた画素色判定閾値を用いて均等色
空間の色度平面上に判定領域を設定するとともに、入力
されるL*a*b*信号の各画素の色度情報と画素色判定閾値
とを比較し、この比較結果において判定領域に含まれる
画素を白黒画素、判定領域に含まれない画素をカラー画
素と判定する。この画素比較部364による判定結果
(画素色判定部36の画素色判定結果)はブロック色判
定部37に与えられる。
【0051】なお、上記画素色判定部36では、ACS
処理部25で用いられる識別用情報として画素色判定閾
値を挙げ、この画素色判定閾値を補正することにより識
別用情報の切り替えを行うものとしたが、これ以外に
も、画素色判定閾値を常に固定値とし、この画素色判定
閾値を用いて画素比較部364で判定された判定結果
(画素色判定結果)を識別用情報の一つとして切り替え
る構成としてもよい。具体的には、領域特定信号によっ
て特定される第1の領域を処理対象としたときに、画素
比較部364でカラー画素(又は白黒画素)と判定され
た画素数を、次段のブロック色判定部37で適宜変更
(増減)することにより、画素比較部364での画素色
判定結果を補正することができる。
【0052】図10はブロック色判定部37の構成を示
すブロック図である。ブロック色判定部37は、論理積
回路371、演算部372、選択部373及びブロック
比較部374を備えて構成されている。論理積回路37
1の一方の入力には、領域特定部39から出力される領
域特定信号が与えられ、同他方の入力には、主制御部2
6から出力される補正有効信号が与えられる。また、演
算部372の一方の入力には、ブロック色判定閾値が与
えられ、同他方の入力には、そのブロック色判定閾値を
補正するためのブロック色判定補正係数が与えられる。
演算部372に入力されるブロック色判定閾値とブロッ
ク色判定補正係数については、ブロック色判定部37に
予め保持しておいてもよいし、ブロック色判定部37に
対して外部から与える、或いはブロック色判定部37が
外部のメモリ等から読み出すものであってもよい。演算
部372では、ブロック色判定閾値とブロック色判定補
正係数を用いた演算処理(後述)により補正ブロック色
判定閾値を生成する。
【0053】選択部373は、3つの入力部を有するも
ので、第1の入力部には論理積回路371の出力が選択
制御信号として与えられる。また、第2の入力部には演
算部372の演算処理によって生成されたブロック色判
定閾値が与えられ、第3の入力部にはデフォルトのブロ
ック色判定閾値がそのまま与えられる。この選択部37
3では、論理積回路371から与えられる選択制御信号
にしたがって補正ブロック色判定閾値とデフォルトのブ
ロック色判定閾値のいずれか一方を選択し、この選択し
た閾値を実際のブロック色判定で使用すべきブロック色
判定閾値としてブロック比較部374に与える。デフォ
ルトのブロック色判定閾値とは、原稿搬送時の速度変動
による色付きの発生を考慮せずに予め設定される標準的
なブロック色判定用の閾値である。このデフォルトのブ
ロック色判定閾値は、第1の読取モードで原稿画像を読
み取った際のブロック色判定でも用いられる。
【0054】ブロック比較部374は、選択部373か
ら与えられるブロック色判定閾値と画素色判定部36か
ら与えられる画素色の判定結果を用いて、各ブロックが
カラーブロックか白黒ブロックかを判定し、この判定結
果をブロック色判定部37での最終的なブロック色判定
結果として原稿色判定部38に与える。
【0055】上記構成からなるブロック色判定部37に
おいて、先ず、演算部372では、例えば図11に示す
ように、6画素×6ラインの大きさで分割されたブロッ
クに対して、補正対象となるブロック色判定閾値がカラ
ー画素の数で「12」と設定されていた場合、つまりカ
ラー画素の数が12以上であればカラーブロック、12
未満であれば白黒ブロックと判定するように設定されて
いた場合は、このブロック色判定閾値にブロック色判定
補正係数として与えられた「12」を加算することによ
り、ブロック色判定閾値を「24」に補正する。この場
合、ブロック色判定補正係数は、被読み取り原稿の副走
査方向における色付き領域(図4参照)の色付き長さを
予測し、この色付き長さに応じて設定するのがよい。例
えば、副走査方向における色付き領域の長さが2ライン
分に相当するものであれば、この2ライン分の色付きに
よるカラー画素数の増加分(6画素×2ライン=12)
を加味してブロック色判定補正係数を設定する。
【0056】また、ブロック色判定部37においては、
論理積回路371に与えられる領域特定信号及び補正有
効信号が共に「1」のときは、論理積回路371から出
力される選択制御信号が「1」となり、領域特定信号及
び補正有効信号のいずれか一方又は両方が「0」のとき
は、論理積回路371から出力される選択制御信号が
「0」となる。ここで、先にも述べたとおり、補正有効
信号が「1」となるのは、主制御部26で第2の読取モ
ードが選択され、この選択結果にしたがってACS処理
部25の識別処理条件が第2の処理条件に設定された場
合である。また、領域特定信号が「1」となるのは被読
み取り原稿の画像読取領域の中で第1の領域を処理対象
とした場合であり、領域特定信号が「0」となるのは第
2の領域を処理対象とした場合である。
【0057】このとき、選択部373においては、論理
積回路371から与えられる選択制御信号に基づいてブ
ロック色判定閾値の補正有無を選択する。この選択部3
73による選択処理は、選択制御信号の状態が領域特定
信号の状態によって変化(反転)することから、第1の
領域と第2の領域に対応した識別用情報の切り替え操作
に応じて行われることになる。即ち、選択部373で
は、選択制御信号が「1」のときはブロック色判定閾値
の補正が有り(有効)とし、選択制御信号が「0」のと
きはブロック色判定閾値の補正が無し(無効)とする。
そして、ブロック色判定閾値の補正が有りとした場合は
演算部372から与えられる補正ブロック色判定閾値を
選択して出力し、ブロック色判定閾値の補正が無しとし
た場合は補正前(デフォルト)のブロック色判定閾値を
選択して出力する。
【0058】これに対してブロック比較部375では、
被読み取り原稿の読取画像領域を複数のブロックに分割
するとともに、画素色判定部36から与えられる画素色
の判定結果を基にブロック毎のカラー画素数(画素色判
定部36でカラー画素と判定された画素数)をカウント
し、このカウント値と選択部373から与えられたブロ
ック色判定閾値とを比較する。そして、カウント値がブ
ロック色判定閾値以上であればカラーブロック、カウン
ト値がブロック色判定閾値未満であれば白黒ブロックと
判定する。このブロック比較部374による判定結果
(ブロック色判定部37のブロック色判定結果)は原稿
色判定部38に与えられる。
【0059】なお、上記ブロック色判定部37では、A
CS処理部25で用いられる識別用情報としてブロック
色判定閾値を挙げ、このブロック色判定閾値を補正する
ことにより識別用情報の切り替えを行うものとしたが、
これ以外にも、ブロック色判定閾値を常に固定値とし、
このブロック色判定閾値を用いてブロック比較部374
で判定されたブロック色判定結果を識別用情報の一つし
て切り替える構成としてもよい。具体的には、領域特定
信号によって特定される第1の領域を処理対象としたと
きに、ブロック比較部374でカラーブロック(又は白
黒ブロック)と判定されたブロック数を、次段の原稿色
判定部38で適宜変更(増減)することにより、ブロッ
ク比較部374でのブロック色判定結果を補正すること
ができる。
【0060】続いて、上記構成からなる画像読取装置1
で実際に原稿画像を読み取る場合の動作について説明す
る。先ず、ユーザが第1の原稿台4上に原稿を載置して
UI部29のスタートボタンを押すと、これを受けて主
制御部26は、原稿画像の読取モードとして第1の読取
モードを選択し、これに基づく制御命令を照明制御部3
1及び走査操作制御部32に与える。また、主制御部2
6は、読取モードの選択とほぼ同時に補正有効信号を
「0」に設定し、これによってACS処理部25での識
別処理条件を第1の処理条件に設定する。
【0061】このようにACS処理部25での識別処理
条件が第1の処理条件が設定されると、照明制御部31
によってランプ19の駆動が制御されるとともに、走査
制御部32によってキャリッジ移動用モータ34の駆動
が制御される。その結果、第1の原稿台4の下方で光学
走査系14がランプ19を点灯しつつ副走査方向Yに移
動し、この移動によって原稿の画像が光学走査系14及
び結像レンズ15を介して光電変換素子16により読み
取られる。この原稿画像の読み取りによって得られた画
像信号は、アナログ/シェーディング補正部23及び画
像処理部24を経由してACS処理部25に取り込まれ
る。
【0062】その際、ACS処理部25では、主制御部
26からの補正有効信号が「0」に設定(識別処理条件
が第1の処理条件に設定)されているため、画素補正部
35におけるL*a*b*信号の補正、画素色判定部36にお
ける画素色判定閾値の補正、ブロック色判定部37にお
けるブロック色判定閾値の補正を行わずに、被読み取り
原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する。
【0063】即ち、領域特定部39から与えられる領域
特定信号が「1」,[0]のいずれであっても、これに
関係なく、画素補正部35では、画像処理部24から与
えられたL*a*b*信号をそのまま出力し、画素色判定部3
6ではデフォルトの画素色判定閾値を用いて画素色の判
定を行い、ブロック色判定部37ではデフォルトのブロ
ック色判定閾値を用いてブロック色の判定を行う。そし
て、最終段の原稿色判定部38では、デフォルトのブロ
ック色判定閾値を用いて判定されたブロック色判定部3
7の判定結果に基づいて原稿色の判定を行う。
【0064】一方、ユーザが原稿セット部6に原稿をセ
ットしてUI部29のスタートボタンを押すと、これを
受けて主制御部26は、原稿画像の読取モードとして第
2の読取モードを選択し、これに基づく制御命令を原稿
搬送制御部30、照明制御部31及び走査制御部32に
与える。なお、第2の読取モードで原稿画像を読み取る
ときに、光学走査系14を移動させる必要がない場合は
走査制御部32に制御命令を与える必要はない。また、
主制御部26は、読取モードの選択とほぼ同時に補正有
効信号を「1」にセットし、これによってACS処理部
25での識別処理条件を第2の処理条件に設定する。
【0065】このようにACS処理部25での識別処理
条件が第2の処理条件が設定されると、原稿搬送制御部
30によって原稿搬送用モータ33の駆動が制御される
とともに、照明制御部31によってランプ19の駆動が
制御される。また、走査制御部32によりキャリッジ移
動用モータ32の駆動が制御される。その結果、第2の
原稿台5上の読取位置に対応する所定位置まで光学走査
系14が移動し、そこで光学走査系14が停止した状態
となる。また、原稿セット部6にセットされた原稿は原
稿搬送部8により搬送路Rに沿って搬送され、その搬送
途中で第2の原稿台5上を移動する。このとき、光学走
査系14のフルレートキャリッジ17では、原稿搬送部
8による原稿の送り込みタイミングに合わせてランプ1
9が点灯する。これにより、移動中の原稿の画像が光学
走査系14及び結像レンズ15を介して光電変換素子1
6により読み取られる。この原稿画像の読み取りによっ
て得られた画像信号は、第1の読取モードの場合と同様
に、アナログ/シェーディング補正部23及び画像処理
部24を経由してACS処理部25に取り込まれる。
【0066】その際、ACS処理部25では、主制御部
26からの補正有効信号が「1」に設定(識別処理条件
が第2の処理条件に設定)されているため、画素補正部
35におけるL*a*b*信号の補正、画素色判定部36にお
ける画素色判定閾値の補正、ブロック色判定部37にお
けるブロック色判定閾値の補正を行って、被読み取り原
稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別する。
【0067】即ち、画素補正部35では、領域特定部3
9から与えられた領域特定信号が「0」のときは、画像
処理部24から与えられたL*a*b*信号を選択して出力す
るが、領域特定信号が「1」になると、演算部352で
補正された補正L*a*b*信号を選択して出力する。また、
画素色判定部36では、領域特定部39から与えられた
領域特定信号が「0」のときは、デフォルトの画素色判
定閾値を用いて画素色の判定を行うが、領域特定信号が
「1」になると、演算部362で補正された補正画素判
定閾値を用いて画素色の判定を行う。また、ブロック色
判定部37は、領域特定部39から与えられた領域特定
信号が「0」のときは、デフォルトのブロック色判定閾
値を用いてブロック色の判定を行うが、領域特定信号が
「1」になると、演算部372で補正された補正ブロッ
ク色判定閾値を用いてブロック色の判定を行う。そし
て、最終段の原稿色判定部38では、補正ブロック色判
定閾値を用いて判定されたブロック色判定部37の判定
結果に基づいて原稿色の判定を行う。
【0068】このように主制御部26で選択された読取
モード(第1の読取モード、第2の読取モード)に応じ
てACS処理部25での処理条件(第1の処理条件、第
2の処理条件)を設定することにより、原稿画像の読取
モードに適した処理条件で原稿色(カラー原稿/白黒原
稿)を識別することができる。
【0069】また、画素色判定部36においては、AC
S処理部25での処理条件が第2の処理条件に設定され
た場合(補正有効信号が「1」に設定された場合)に、
色付き領域を含む第1の領域E1で画素色判定閾値が高
彩度側に移行するように補正するため、第1の領域E1
に存在する色付き画素を白黒画素と判定させることがで
きる。
【0070】また、ブロック色判定部37においては、
ACS処理部25での処理条件が第2の処理条件に設定
された場合(補正有効信号が「1」に設定された場合)
に、色付き領域を含む第1の領域E1でブロック色判定
閾値が増加するように補正するため、第1の領域E1に
存在する色付き画素を含むブロックを白黒ブロックと判
定させることができる。
【0071】その結果、原稿搬送時の速度変動等により
読取画像領域に色付きが発生した場合でも、ACS処理
部25で原稿色の識別を的確に行うことが可能となる。
また、本発明の適用に対しては、現状の装置構成と比較
して機械的及び電気的に大きな変更が不要であるため、
低コストにて実現することが可能である。
【0072】また、ACS処理部25内の画素補正部3
5、画素色判定部36及びブロック色判定部37の機能
的な組み合わせとしては、種々の形態を採用することが
可能である。即ち、画素補正部35による画像信号の補
正機能を「第1の補正機能」、画素色判定部36による
画素色判定閾値(又は画素色判定結果)の補正機能を
「第2の補正機能」、ブロック色判定部37によるブロ
ック色判定閾値(又はブロック色判定結果)の補正機能
を「第3の補正機能」とすると、第1の補正機能、第2
の補正機能及び第3の補正機能のうちのいずれか一つの
みを備えた構成、或いはいずれか2つのみを備えた構成
を採用することも可能である。いずれの組み合わせ形態
を採用した場合でも、従来の画像処理装置と比較する
と、色付き発生の影響を抑えて原稿色識別処理の確度を
高めることができる。
【0073】また、上記第1〜第3の補正機能の全てを
備えた構成を採用した場合は、画素補正部35、画素色
判定部36及びブロック色判定部37に対して主制御部
26からの補正有効信号を個別に設定可能とし、主制御
部26が第2の読取モードを選択した場合に、UI部2
9等を介して予め設定された補正機能条件にしたがって
画素補正部35、画素色判定部36及びブロック色判定
部37のうちのいずれか一つ、又はいずれか2つに与え
る補正有効信号のみを「1」に設定し得る構成としても
よい。
【0074】さらに、UI部29等の入力部からの設定
操作により、画素補正部35、画素色判定部36及びブ
ロック色判定部37で用いられる各々の補正係数(画素
補正係数、画素色判定補正係数、ブロック色判定補正係
数)を外部から任意に設定変更し得る構成としてもよ
い。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、読
取モード選択手段で選択された読取モード(第1の読取
モード、第2の読取モード)に応じて原稿色識別手段で
の処理条件(第1の処理条件、第2の処理条件)を設定
することにより、常に原稿画像の読取モードに適した処
理条件で原稿色を識別することができる。これにより、
原稿搬送時の速度変動によって色付きが発生した場合で
も、原稿色(カラー原稿/白黒原稿)の識別を的確に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読取装置の構成例を
示す概略図である。
【図2】 本発明が適用される画像読取装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図3】 ACS処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 色付きの発生形態を説明する図である。
【図5】 領域特定手法を説明する図である。
【図6】 画素補正部の構成を示すブロック図である。
【図7】 画像信号の補正例を説明する図である。
【図8】 画素色判定部の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 画素色判定閾値の補正例を説明する図であ
る。
【図10】 ブロック色判定部の構成を示すブロック図
である。
【図11】 ブロック色判定閾値の補正例を説明する図
である。
【符号の説明】
1…画像読取装置、4…第1の原稿台、5…第2の原稿
台、8…原稿搬送部、14…光学走査系、25…ACS
処理部、26…主制御部、35…画素補正部、36…画
素色判定部、37…ブロック色判定部、38…原稿色判
定部、39…領域特定部、40…設定保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA26 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE17 CE18 CH07 CH08 CH11 5C077 LL16 MM12 MP04 MP08 PP15 PP32 PP36 PP37 PQ08 PQ12 PQ20 PQ22 PQ23 RR14 RR16 SS01 TT06 5C079 HB01 HB08 LA02 LA12 MA02 MA04 MA11 NA03 NA18 PA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学走査系を有し、この光学走査系を介
    して原稿の画像を読み取る読取手段を用いた原稿画像の
    読取モードとして、前記光学走査系を第1の原稿台に沿
    って副走査方向に移動させることにより、前記第1の原
    稿台上に載置された原稿の画像を読み取る第1の読取モ
    ードと、前記光学走査系を前記副走査方向の所定位置に
    停止させた状態で、第2の原稿台上を移動する原稿の画
    像を読み取る第2の読取モードのいずれか一方を選択す
    る読取モード選択手段と、 前記読取手段による原稿画像の読み取りによって得られ
    た画像信号を取り込んで当該原稿画像の読み取り対象と
    された被読み取り原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別
    する識別処理を行う原稿色識別手段と、 前記読取モード選択手段によって前記第1の読取モード
    が選択された場合は前記原稿色識別手段における前記識
    別処理の処理条件を第1の処理条件に設定し、前記読取
    モード選択手段によって前記第2の読取モードが選択さ
    れた場合は前記識別処理の処理条件を前記第1の処理条
    件と異なる第2の処理条件に設定する処理条件設定手段
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿色識別手段は、前記被読み取り
    原稿がカラー原稿か白黒原稿かを識別するための識別用
    情報を用いて前記識別処理を行うとともに、当該識別処
    理の処理条件として前記処理条件設定手段により前記第
    2の処理条件が設定された場合に、前記被読み取り原稿
    の読取画像領域内において前記第2の読取モードに起因
    する色付き領域を含む第1の領域と当該第1の領域を除
    く第2の領域とで前記識別用情報を切り替えることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿色識別手段は、前記読取手段に
    よる原稿画像の読み取りによって得られた画像信号を前
    記識別用情報として取り込むとともに、この取り込んだ
    画像信号を画素単位で補正可能な画素補正手段を備える
    ものであって、 前記画素補正手段は、前記第1の領域と前記第2の領域
    に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前記画像
    信号の補正有無を選択することを特徴とする請求項2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿色識別手段は、前記画像信号の
    各画素がカラー画素か白黒画素かを判定するとともに、
    この判定に用いられる画素色判定閾値又は当該画素色判
    定閾値を用いて判定された画素色判定結果を前記識別用
    情報とし、かつ、当該識別用情報を補正可能な画素色判
    定手段を備えるものであって、 前記画素色判定手段は、前記第1の領域と前記第2の領
    域に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前記画
    素色判定閾値の補正有無又は前記画素色判定結果の補正
    有無を選択することを特徴とする請求項2記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿色識別手段は、前記被読み取り
    原稿の読取画像領域を複数のブロックに分割して各々の
    ブロックがカラーブロックか白黒ブロックかを判定する
    とともに、この判定に用いられるブロック色判定閾値又
    は当該ブロック色判定閾値を用いて判定されたブロック
    色判定結果を前記識別用情報とし、かつ、当該識別用情
    報を補正可能なブロック色判定手段を備えるものであっ
    て、 前記ブロック色判定手段は、前記第1の領域と前記第2
    の領域に対応した前記識別用情報の切り替えに応じて前
    記ブロック色判定閾値の補正有無又は前記ブロック色判
    定結果の補正有無を選択することを特徴とする請求項2
    記載の画像処理装置。
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