JP5930804B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、画像処理装置及びその制御方法に関する。
従来、入力画像をモノクロ領域(モノクロ画像の領域)とカラー領域(カラー画像の領域)に区分し、モノクロ領域とカラー領域に対し、個別にγ補正する画像処理装置が提案されている。例えば、モノクロ領域にDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)Part14で規定されたγ補正(以下、「DICOMγ補正」と呼ぶ)を施し、カラー領域にγ=2.2のγ補正(以下、「2.2γ補正」と呼ぶ)を施す画像処理装置が提案されている。このような画像処理装置を用いれば、レントゲン画像などのモノクロ画像と、内視鏡画像などのカラー画像とを表示した場合に、モノクロ画像にはDICOMγ補正が、カラー画像には2.2γ補正が施され、各画像を適切な階調で表示することができる。
入力画像をモノクロ領域とカラー領域に区分する方法は、例えば特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1には、入力画像を複数の矩形ブロックに分割し、矩形ブロック毎にモノクロ領域かカラー領域かを判定することが開示されている。
ここで、モノクロ領域かカラー領域かを判定する際には、以下の点を注意しなければならない。
モノクロ画像(例えば、レントゲン画像)中にカラーの注釈など多少のカラー画素が存在する場合がある。しかし、カラー画素が含まれてもモノクロ画像はDICOMγ補正を施して表示する必要がある。そのため、モノクロ領域を判定する際に、領域内に多少のカラー画素が存在してもその領域をモノクロ領域と判定する必要がある。
しかしながら、上記注意点を考慮して特許文献1に開示の技術を用いた場合、モノクロ領域とカラー領域の一方を正しく判定すると他方を誤判定してしまうというトレードオフが発生してしまうことがある。
上記トレードオフについて、図12を用いて説明する。図12(a)は、入力画像の一例を示す図である。「カラー領域A」は、カラー画像(内視鏡画像)の矩形ブロックであり、カラー領域と判定されるべき矩形ブロックである。「モノクロ領域B」は、モノクロ画像(レントゲン画像)の矩形ブロックであり、モノクロ領域と判定されるべき矩形ブロックである。図12(b)は、図12(a)のカラー領域Aを拡大した図である。図12(c)は、図12(a)のモノクロ領域Bを拡大した図である。
カラー領域Aとモノクロ領域Bは、矩形ブロック内の総画素数に対するカラー画素の数の割合がほぼ同じである。そのため、図12(a)に示す画像について、矩形ブロック毎にモノクロ領域かカラー領域を判定した場合、カラー領域Aとモノクロ領域Bについて同じ判定結果が得られてしまう。即ち、カラー領域Aをカラー領域と正しく判定すると、モノクロ領域Bがカラー領域と誤判定され、モノクロ領域Bをモノクロ領域と正しく判定すると、カラー領域Aがモノクロ領域と誤判定されてしまう。
特開2003−244469号公報
本発明は、モノクロ領域とカラー領域の一方を正しく判定すると他方を誤判定してしまうというトレードオフの発生を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、
入力画像を分割して得られる分割領域毎の画素値の統計量を取得する取得手段と、
前記分割領域毎に、前記取得手段で取得されたその分割領域の統計量と第1の閾値を比較して、当該分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを判定する判定手段と、
前記判定手段でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、前記判定手段でカラー領域と判定された分割領域に隣接する分割領域である隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の統計量と、前記第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい第2の閾値とを比較して、当該隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを再判定する再判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明の画像処理装置の制御方法は、
入力画像を分割して得られる分割領域毎の画素値の統計量を取得する取得ステップと、
前記分割領域毎に、前記取得ステップで取得されたその分割領域の統計量と第1の閾値を比較して、当該分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップでモノクロ領域と判定された分割領域のうち、前記判定ステップでカラー領域と判定された分割領域に隣接する分割領域である隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の統計量と、前記第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい第2の閾値とを比較して、当該隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを再判定する再判定ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、モノクロ領域とカラー領域の一方を正しく判定すると他方を誤判定してしまうというトレードオフの発生を抑制することができる。
実施例1に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る分割領域の一例を示す図 実施例1に係る閾値算出部の詳細な構成の一例を示すブロック図 境界周辺領域モノクロ度数の算出方法の具体例を説明する図 実施例1の効果の一例を説明する図 実施例1に係る領域検出部の詳細な構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る領域検出部の処理の具体例を説明する図 実施例2に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例2に係る閾値算出部の詳細な構成の一例を示すブロック図 分割領域とその分割領域の画素値のヒストグラムの一例を示す図 実施例2の効果の一例を説明する図 従来技術の課題を説明する図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及びその制御方法について説明する。
図1は、本実施例に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る画像処理装置100は、モノクロ度数検出部101、モノクロ/カラー判定部102、閾値算出部103、モノクロ/カラー再判定部104、領域検出部105、γ補正部106などを有する。本実施例に係る画像処理装置には、不図示のパーソナル・コン
ピューターから画像データs0(入力画像)が入力される。そして、本実施例に係る画像処理装置は、画像データs0にγ補正を施すことにより画像データs1を生成し、不図示の表示パネルへ出力する。それにより、画像データs1に基づく画像を表示パネルに表示することができる。本実施例では、画像データs0,s1はRGBデータであるものとする。
なお、表示パネルは、画像処理装置の一部であってもよいし、画像処理装置とは別体の装置であってもよい。
また、画像データはRGBデータでなくてもよい。例えば、画像データはYCbCrデータであってもよい。
モノクロ度数検出部101は、入力画像(画像データs0)を分割して得られる分割領域毎の画素値の統計量を取得する。具体的には、モノクロ度数検出部101は、分割領域毎に、その分割領域内のモノクロ画素の数(モノクロ度数m0)をカウントする。本実施例では、モノクロ度数検出部101は、R値、G値、B値が全て等しい画素をモノクロ画素と判定し、モノクロ度数m0をカウントする。なお、モノクロ画素か否かの判定方法はこれに限らない。例えば、RGBデータが色差データに変換され、色差が0である画素がモノクロ画素と判定されてもよい。
本実施例では、図2に示すように、入力画像を水平方向10個×垂直方向6個に分割して得られる60個の領域d[0][0]〜d[5][9]のそれぞれが上記分割領域であるものとする。そのため、モノクロ度数検出部101では、1フレームの入力画像に対し、60個のモノクロ度数m0が得られる。分割領域d[0][0]〜d[5][9]のモノクロ度数m0は、モノクロ度数m0[0][0]〜m0[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]のモノクロ度数m0は、モノクロ度数m0[0][0]と記載する。
そして、モノクロ度数検出部101は、分割領域毎のモノクロ度数m0を、モノクロ/カラー判定部102、閾値算出部103、及び、モノクロ/カラー再判定部104に出力する。
なお、本実施例では、統計量がモノクロ度数であるものとしたが、統計量はこれに限らない。統計量は、例えば、モノクロ画素とカラー画素を含めた全画素の画素値であってもよいし、カラー画素の数であってもよいし、画素値毎のヒストグラムであってもよい。分割領域がモノクロ領域かカラー領域かを判定することのできる統計量であれば、どのような統計量であってもよい。
なお、本実施例では、モノクロ度数検出部101により統計量が生成されるものとしたが、統計量は外部から入力(取得)されてもよい。
なお、分割領域の数は60個に限らない。例えば、分割領域の数は、30個や80個など、60個より多くても少なくてもよい。また、分割領域のサイズはどのようなサイズであってもよい。
モノクロ/カラー判定部102は、分割領域毎に、モノクロ度数検出部101で取得されたその分割領域の統計量(モノクロ度数m0)と第1の閾値を比較して、当該分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを判定する。本実施例では、モノクロ/カラー判定部102は、モノクロ度数m0が閾値th(第1の閾値)以上である場合にモノクロ領域と判定し、閾値th未満であればカラー領域と判定する。
閾値thは、例えば、モノクロ画像中のカラー注釈などを考慮し、多少のカラー画素が存在してもモノクロ領域と判定されるように設定された値である。本実施例では、分割領域の総画素数に対するモノクロ度数の割合が95%以上ある分割領域がモノクロ領域と判定され、上記割合が95%未満である分割領域がカラー領域と判定されるように、閾値thが決定されているものとする。例えば、分割領域のサイズが、水平方向384画素×垂直方向400画素である場合には、閾値thは、145920(=384×400×0.
95)である。
そして、モノクロ/カラー判定部102は、カラー領域かモノクロ領域かの判定結果(モノクロ/カラー判定結果mc)を閾値算出部103に出力する。モノクロ領域の場合、モノクロ/カラー判定結果mc=1とし、カラー領域の場合、モノクロ/カラー判定結果mc=0とする。分割領域d[0][0]〜d[5][9]のモノクロ/カラー判定結果mcは、モノクロ/カラー判定結果mc[0][0]〜mc[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]のモノクロ/カラー判定結果mcは、モノクロ/カラー判定結果mc[0][0]と記載する。
閾値算出部103は、隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の統計量(モノクロ度数m0)と、周辺分割領域の画素値の統計量とに基づいて、第2の閾値を算出する。隣接分割領域は、モノクロ/カラー判定部102でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、モノクロ/カラー判定部102でカラー領域と判定された分割領域に隣接する分割領域である。周辺分割領域は、モノクロ/カラー判定部102でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、第2の閾値の算出対象である隣接分割領域の周囲の分割領域である。第2の閾値は、第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である。
本実施例では、閾値算出部103は、全ての分割領域について閾値th_dを算出する。そのため、本実施例では、60個の閾値th_dが得られる。閾値算出部103で算出された閾値th_dのうち、隣接分割領域に対して算出された閾値が、上記第2の閾値に該当する。
そして、閾値算出部103は、閾値th_dをモノクロ/カラー再判定部104に出力する。
閾値算出部103の構成の詳細を図3に示す。閾値算出部103は、隣接分割領域検出部11、モノクロ度数加算部12、閾値決定部13などを有する。
隣接分割領域検出部11は、モノクロ/カラー判定結果mcを用いて、隣接分割領域を検出する。
そして、隣接分割領域検出部11は、隣接分割領域か否かの判定結果(隣接分割領域判定結果j_b)をモノクロ度数加算部12に出力する。分割領域d[0][0]〜d[5][9]の隣接分割領域判定結果j_bは、隣接分割領域判定結果j_b[0][0]〜j_b[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]の隣接分割領域判定結果j_bは、隣接分割領域判定結果j_b[0][0]と記載する。
本実施例では、以下の式1により、隣接分割領域判定結果j_bが得られる。即ち、分割領域が隣接分割領域である場合、隣接分割領域判定結果j_b=1または2とし、分割領域が隣接分割領域でない場合、隣接分割領域判定結果j_b=0とする。具体的には、モノクロ/カラー判定部102でカラー領域と判定された分割領域の水平方向に隣接する隣接分割領域の場合、隣接分割領域判定結果j_b=1とされる。モノクロ/カラー判定部102でカラー領域と判定された分割領域の垂直方向に隣接する隣接分割領域の場合、隣接分割領域判定結果j_b=2とされる。なお、本実施例では、カラー領域と判定された分割領域の水平方向と垂直方向に隣接する隣接分割領域の場合、隣接分割領域判定結果j_b=1とされる。

(1)mc[Y][X]=1且つmc[Y][X+1]=0の場合
j_b[Y][X]=1
(2)mc[Y][X]=1且つmc[Y][X−1]=0の場合
j_b[Y][X]=1
(3)mc[Y][X]=1且つmc[Y+1][X]=0の場合
j_b[Y][X]=2
(4)mc[Y][X]=1且つmc[Y−1][X]=0の場合
j_b[Y][X]=2
(5)(1)または(2)の条件を満たし、且つ、(3)または(4)の条件を満たす場合
j_b[Y][X]=1
(6)上記以外の場合
j_b[Y][X]=0
X:分割領域の水平方向の位置
Y:分割領域の垂直方向の位置
・・・(式1)
モノクロ度数加算部12は、モノクロ度数m0と隣接分割領域判定結果j_bから、隣接分割領域毎に、その隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた領域のモノクロ画素の数を算出する。上記隣接分割領域と周辺分割領域とを合わせた領域は、モノクロ/カラー判定部102でカラー領域と判定された分割領域と、モノクロ領域と判定された分割領域との境界周辺の領域である。そこで、本実施例では、上記隣接分割領域と周辺分割領域とを合わせた領域を境界周辺領域と記載し、境界周辺領域のモノクロ画素の数を境界周辺領域モノクロ度数d_mと記載する。
そして、モノクロ度数加算部12は、境界周辺領域モノクロ度数d_mを閾値決定部13に出力する。
なお、本実施例では、隣接分割領域以外の分割領域に対しても境界周辺領域モノクロ度数d_mが決定される。具体的には、隣接分割領域以外の分割領域の境界周辺領域モノクロ度数d_mは、0とされる。分割領域d[0][0]〜d[5][9]の境界周辺領域モノクロ度数d_mは、境界周辺領域モノクロ度数d_m[0][0]〜d_m[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]の境界周辺領域モノクロ度数d_mは、境界周辺領域モノクロ度数d_m[0][0]と記載する。
モノクロ度数加算部12は、以下の式2により、境界周辺領域モノクロ度数d_mを算出する。
Figure 0005930804
図4を用いて、境界周辺領域モノクロ度数d_mの算出方法の具体例を説明する。図4において実線(細線)で囲まれた領域はモノクロ/カラー判定部102でモノクロ領域と判定された分割領域であり、実線(太線)で囲まれた領域はカラー領域と判定された分割領域である。
図4の分割領域d[1][4]では、隣接分割領域判定結果j_b=1である。そして、分割領域d[1][4]に対して水平方向に連続する、mc=1の分割領域は、分割領域d[1][5]〜d[1][9]である。本実施例では、分割領域d[1][4]に対して、分割領域d[1][4]〜d[1][9]を合わせた領域(図4の破線で囲まれた領域)が境界周辺領域とされる。そして、分割領域d[1][4]〜d[1][9]のモノクロ度数m0[1][4]〜m0[1][9]の総和が、分割領域d[1][4]の境界周辺領域モノクロ度数d_m[1][4]とされる。
また、分割領域d[0][2]では、隣接分割領域判定結果j_b=2である。そして、分割領域d[0][2]に対して垂直方向に連続する、mc=1の分割領域は存在しない。そのため、分割領域d[0][2]に対しては、分割領域d[0][2]が境界周辺領域とされる。そして、分割領域d[0][2]のモノクロ度数m0[0][2]が、分割領域d[0][2]の境界周辺領域モノクロ度数d_m[0][2]とされる。
なお、本実施例では、隣接分割領域に対し、水平方向または垂直方向に連続する分割領域を、周辺分割領域として、境界周辺領域モノクロ度数d_mが算出される場合の例を示
したが、周辺分割領域はこれに限らない。周辺分割領域は、モノクロ/カラー判定部102でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、隣接分割領域の周辺の分割領域であればよい。例えば、モノクロ/カラー判定部102でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、隣接分割領域から所定距離の範囲内にある分割領域が、当該隣接分割領域の周辺分割領域とされてもよい。
閾値決定部13は、分割領域毎に、隣接分割領域判定結果j_bと境界周辺領域モノクロ度数d_mから、閾値th_dを算出する。そして、閾値決定部13は、閾値th_dをモノクロ/カラー再判定部104に出力する。
本実施例では、隣接分割領域に対しては、境界周辺領域の総画素数に対するモノクロ画素の数の割合に基づいて、閾値th_d(第2の閾値)が算出される。具体的には、上記割合が大きいときに算出される閾値th_dが、上記割合が小さいときに算出される閾値th_dよりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値となるように、閾値th_dが算出される。本実施例では、閾値th_dが大きいほど、分割領域がカラー領域と判定されやすい。そのため、本実施例では、上記割合が大きいときに算出される閾値th_dは、上記割合が小さいときに算出される閾値th_dよりも、大きくされる。
本実施例では、閾値決定部13は、以下の式3により、閾値th_dを算出する。定数g1は、例えば、メーカーやユーザーにより予め設定される。定数g1の値はユーザーによって変更可能であってもよい。

(1)j_b=1または2の場合
th_d=th+(d_m/d_all)×(1−th)×g1
(2)j_b=0の場合
th_d=th
d_all:境界周辺領域の総画素数
g1:定数
・・・(式3)
モノクロ/カラー再判定部104は、隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の統計量(モノクロ度数m0)と第2の閾値(閾値th_d)を比較して、当該隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを再判定する。本実施例では、モノクロ/カラー再判定部104は、全ての分割領域について、カラー領域かモノクロ領域かを再判定する。モノクロ/カラー再判定部104は、モノクロ度数m0が閾値th_d以上である場合にモノクロ領域と再判定し、閾値th_d未満である場合にカラー領域と再判定する。
そして、モノクロ/カラー再判定部104は、カラー領域かモノクロ領域かの再判定の結果(モノクロ/カラー再判定結果mc_r)を領域検出部105に出力する。モノクロ領域の場合、モノクロ/カラー再判定結果mc_r=1とし、カラー領域の場合、モノクロ/カラー再判定結果mc_r=0とする。
医療画像などのカラー画像では、背景の画素はモノクロ画素であることが多い。そのため、隣接分割領域は、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域である可能性が高い。上述したように、第2の閾値は、第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である。そのような第2の閾値を用いて再判定を行うことにより、上記誤判定を低減することができる。
しかし、隣接分割領域は、多少のカラー画素(注釈を構成するカラー画素など)を含むモノクロ領域である可能性もある。このような注釈は、隣接分割領域だけでなく、当該隣接分割領域の周辺分割領域にも存在している可能性が高い。そのため、境界周辺領域の総画素数に対するモノクロ画素の数の割合が小さい場合には、隣接分割領域は多少のカラー
画素を含むモノクロ領域である可能性が高い。一方、上記割合が大きい場合には、隣接分割領域はカラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域である可能性が高い。本実施例では、上述したように、上記割合が大きいときに算出される閾値th_dは、上記割合が小さいときに算出される閾値th_dよりも、大きくされる。そのため、カラー領域である可能性が高い隣接分割領域が、カラー領域と再判定されやすくなる。その結果、隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かをより精度良く判定することが可能となる。具体的には、カラー領域である可能性が高い隣接分割領域をカラー領域と再判定し、多少のカラー画素を含むモノクロ領域である可能性が高い隣接分割領域をモノクロ領域と再判定することが可能となる。
以下、具体例を挙げて本実施例の効果について説明する。
図5(a)は入力画像の一例を示す図である。図5(a)の例では、入力画像は、左側に内視鏡画像150、右側にレントゲン画像151が配置された画像である。レントゲン画像151はモノクロ画像(R値=G値=B値の画素からなる画像)である。また、内視鏡画像150は、内視鏡で撮影された画像の領域である前景部152と、それ以外の領域である背景部153からなるものとする。前景部152の画素は全てカラー画素であり、背景部153の画素はモノクロ画素(本実施例ではR値=G値=B値=0の画素)である。なお、カラー画像とモノクロ画像は医療画像に限らない。例えば、カラー画像は、画像を表示するためのアプリケーションの画像、アイコン、グラフィックなどであってもよい。
このとき、分割領域毎に、閾値thを用いてカラー領域かモノクロ領域かを判定すると、前景部152を含む分割領域のうち、端に位置する分割領域がモノクロ領域と誤判定されてしまう。例えば、図5(b)の分割領域d[1][4]は、前景部152を構成するカラー画素を含んでいるが、モノクロ画素の割合が大きいため、モノクロ領域と誤判定されてしまう。
本実施例では、そのような分割領域に対して、閾値thよりも分割領域がカラー領域と判定さやすい閾値th_dが算出され、当該閾値th_dがカラー領域かモノクロ領域かが再判定される。図5(b)の例では、分割領域d[1][4]に対して、分割領域d[1][4]〜d[1][9]を合わせた領域が、境界周辺領域とされる。分割領域d[1][5]〜d[1][9]はカラー画素を含んでいないため、境界周辺領域の総画素数に対するモノクロ画素の数の割合が大きくなる。そのため、分割領域d[1][4]は、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された領域である可能性が高いと判断され、分割領域d[1][4]の閾値th_dは大きくされる。その結果、分割領域d[1][4]がカラー領域と正しく再判定される。
領域検出部105は、入力画像をカラー領域とモノクロ領域に区分する。具体的には、領域検出部105は、モノクロ/カラー再判定結果mc_rに基づいて、カラー領域と再判定された分割領域からなるカラー領域を決定し、決定したカラー領域を表す座標情報poをγ補正部106に出力する。本実施例では、座標情報poは、カラー領域の始点である左上座標(x座標(水平方向座標),y座標(垂直方向座標))と終点である右下座標(x座標,y座標)を含むものとする。
図6は、領域検出部105の構成の詳細を示すブロック図である。領域検出部105は水平統合部300、垂直統合部301などを有する。
水平統合部300は、水平方向に連続する複数のカラー領域(カラー領域と再判定された複数の分割領域)を統合して1つのカラー領域とする。そして、水平統合部300は、統合されたカラー領域の左端の水平方向座標(x座標)Hs[Y]、及び、右端のx座標He[Y]を出力する。
垂直統合部301は、垂直方向に連続する複数のカラー領域(水平統合部300で統合
して得られた複数のカラー領域)を統合して1つのカラー領域とする。そして、垂直統合部301は、統合されたカラー領域の左上座標および右下座標を表す座標情報poを出力する。
図7(a),7(b)を用いて、水平統合部300と垂直統合部301の処理の具体例を説明する。図7(a),7(b)において白で示された分割領域はモノクロ領域と再判定された分割領域、斜線でハッチングされた分割領域はカラー領域と再判定された分割領域である。なお、図7(a),7(b)では、入力画像の左上座標が原点(0,0)、右下座標が(1919,1199)であるものとする。また、分割領域のサイズが水平方向192画素×垂直方向200画素であるものとする。
水平統合部300の処理を説明する。
まず、水平統合部300は、垂直方向の位置Y=0の分割領域d[0][0]〜d[0][9]を左から右へ走査し、連続したカラー領域があれば統合する。図7(a)の例では、分割領域d[0][0]〜d[0][9]の中にカラー領域は存在しないため、統合は行われない。
次に、水平統合部300は、位置Y=1の分割領域d[1][0]〜d[1][9]を走査する。図7(a)の例では、分割領域d[1][0]〜d[1][3]がカラー領域である。そのため、水平統合部300は、これら4つの分割領域d[0][0]〜d[1][3]を統合し、1つのカラー領域とする。図7(a)において破線で示した領域1が、分割領域d[0][0]〜d[1][3]を統合したカラー領域である。カラー領域1の左端のx座標Hs[1]と右端のx座標He[1]は以下の値になる。
Hs[1]=0
He[1]=767
ここで、右端のx座標He[1]=767は、4つ分の分割領域の水平方向サイズ=192×4=768から1を引いた値である。
そして、水平統合部300は、分割領域d[2][0]〜d[2][9]、分割領域d[3][0]〜d[3][9]、分割領域d[4][0]〜d[4][9]、分割領域d[5][0]〜d[5][9]についても同様の処理を行う。それにより、以下の値が得られる。
Hs[2]=0
He[2]=767
Hs[3]=0
He[3]=767
Hs[4]=0
He[4]=767
Hs[5]=0
He[5]=767
垂直統合部301の処理を説明する。
垂直統合部301は、水平統合部300から出力された座標値を用いて、垂直方向に連続するカラー領域を統合する。
図7(a)の例では、水平統合部300から出力された、カラー領域の左端x座標Hs[1]〜Hs[5]の値は互いに等しい。また、カラー領域の右端x座標He[1]〜He[5]の値も互いに等しい。即ち、水平統合部300で得られた5つのカラー領域は、水平位置及び水平サイズが互いに等しく、且つ、垂直方向に連続している。本実施例では、このような複数のカラー領域が1つのカラー領域に統合される。
垂直統合部301による処理の結果、20個の分割領域d[1][0]〜d[1][3],d[2][0]〜d[2][3],d[3][0]〜d[3][3],d[4][0]〜d[4][3],d[5][0]〜d[5][3]が統合され、1つのカラー領域(
図7(b)の破線で示す領域2)とされる。
そして、垂直統合部301は、統合されたカラー領域2の左上座標および右下座標を表す座標情報poを出力する。図7(b)の場合、座標情報poは以下のようになる。
po=((左上x座標,左上y座標),(右下x座標,右下y座標))
=((0,200),(767,1199))
γ補正部106は、座標情報poに基づいて、カラー領域とモノクロ領域に対し、個別にγ補正を施す。座標情報poにより指定された領域はカラー領域であるため、2.2γ補正(γ=2.2のγ補正)が適用される。それ以外の領域は、モノクロ領域と判断され、DICOMγ補正(DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)Part14で規定されたγ補正)が適用される。
なお、本実施例では、カラー領域とモノクロ領域に個別に施す画像処理がγ補正である場合の例を示したが、画像処理はこれに限らない。画像処理は明るさ調整処理や色温度調整処理などであってもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい第2の閾値を用いて、隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域の再判定が行われる。それにより、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域をカラー領域と正しく再判定することができ、モノクロ領域とカラー領域の一方を正しく判定すると他方を誤判定してしまうというトレードオフの発生を抑制することができる。
なお、本実施例では、隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の統計量と、周辺分割領域の画素値の統計量とに基づいて、第2の閾値を算出する構成としたが、この構成に限らない。第2の閾値は、第1の閾値よりも分割画像がカラー画像と判定されやすい閾値であればよい。例えば、第2の閾値は、複数の隣接分割領域間で共通の値であってもよい。第2の閾値は、予め定められた値であってもよい。
なお、本実施例では、全ての分割領域について閾値th_dを算出し、全ての分割領域について再判定を行う構成としたが、この構成に限らない。例えば、隣接分割領域に対してのみ閾値th_dが算出され、隣接分割領域についてのみ再判定が行われてもよい。
<実施例2>
以下、実施例2に係る画像処理装置及びその制御方法について説明する。
図8は、本実施例に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る画像処理装置200は、ヒストグラム検出部201、モノクロ/カラー判定部102、閾値算出部203、モノクロ/カラー再判定部104、領域検出部105、γ補正部106などを有する。なお、実施例1と同様の機能については同じ符号を付し、その説明は省略する。
ヒストグラム検出部201は、分割領域毎の画素値の統計量として、画素値のヒストグラムを生成(取得)する。本実施例では、ヒストグラム検出部201は、分割領域毎に、モノクロ画素の輝度値のヒストグラム(モノクロ画素ヒストグラムmhis)を生成する。輝度値は、例えば、R値とG値とB値の平均値である。
本実施例では、実施例1と同様に、入力画像を水平方向10個×垂直方向6個に分割して得られる60個の分割領域d[0][0]〜d[5][9]のそれぞれが上記分割領域であるものとする。分割領域d[0][0]〜d[5][9]のモノクロ画素ヒストグラムmhisは、モノクロ画素ヒストグラムmhis[0][0]〜mhis[5][9]と記載する。また、モノクロ画素ヒストグラムmhis[Y][X]における各輝度値の度数は、mhis[Y][X][ydata]と記載する。例えば、分割領域d[0][
0]内の輝度値10のモノクロ画素の度数は、mhis[0][0][10]と記載する。
そして、ヒストグラム検出部201は、モノクロ画素ヒストグラムmhisの総度数(即ちモノクロ度数m0)をモノクロ/カラー判定部102に出力し、モノクロ画素ヒストグラムmhisを閾値算出部203に出力する。
なお、本実施例では輝度値は0〜255の階調値であるものとする。
なお、モノクロ画素か否かの判定方法は、実施例1のモノクロ度数検出部101での判定方法と同様とする。
閾値算出部203は、モノクロ画素ヒストグラムmhisとモノクロ/カラー判定結果mcから閾値th_dを算出する。そして、閾値算出部203は、算出した閾値th_dをモノクロ/カラー再判定部104に出力する。
閾値算出部203の構成の詳細を図9に示す。閾値算出部203は、隣接分割領域検出部11、集中度数検出部22、集中度数加算部23、閾値決定部24などを有する。
隣接分割領域検出部11は実施例1と同様の処理を行う。
集中度数検出部22は、分割領域毎に、その分割領域のモノクロ画素ヒストグラムmhisから集中度数p0を算出する。そして、集中度数検出部22は、算出した集中度数p0を集中度数加算部23に出力する。
集中度数p0は、モノクロ画素ヒストグラムmhisにおいて度数が集中している階調値(周辺に比べて度数が極端に多い階調値)の度数である。例えば、モノクロ画素ヒストグラムmhisが図10(a)のヒストグラムである場合、階調値dの度数が集中度数p0とされる。分割領域d[0][0]〜d[5][9]の集中度数p0は、集中度数p0[0][0]〜p0[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]の集中度数p0は集中度数p0[0][0]、分割領域d[5][9]の集中度数p0は集中度数p0[5][9]と記載する。
本実施例では、以下の式4を満たす場合に、度数が集中していると判定される。なお、定数gpは、例えば、メーカーやユーザーにより予め設定される。定数gpの値はユーザーによって変更可能であってもよい。

(1)ydata=0の場合
mhis[Y][X][ydata]<mhis[Y][X][1]×2×gp
(2)ydata=255の場合
mhis[Y][X][ydata]<mhis[Y][X][254]×2×gp
(3)ydata=0,255以外の場合
mhis[Y][X][ydata]
<(mhis[Y][X][ydata−1]
+mhis[Y][X][ydata+1])×gp
X:分割領域の水平方向の位置
Y:分割領域の垂直方向の位置
gp:定数
・・・(式4)
集中度数加算部23は、集中度数p0と隣接分割領域判定結果j_bから、隣接分割領域毎に、その隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた境界周辺領域の集中度数(境界周辺領域集中度数d_p)を算出する。そして、集中度数加算部23は、境界周辺領域集中度数d_pを閾値決定部24に出力する。
なお、本実施例では、隣接分割領域以外の分割領域に対しても境界周辺領域集中度数d_pが決定される。具体的には、隣接分割領域以外の分割領域の境界周辺領域集中度数d_pは、0とされる。分割領域d[0][0]〜d[5][9]の境界周辺領域集中度数d_pは、境界周辺領域集中度数d_p[0][0]〜d_p[5][9]と記載する。例えば、分割領域d[0][0]の境界周辺領域集中度数d_pは、境界周辺領域集中度数d_p[0][0]と記載する。
本実施例では、集中度数加算部23は、隣接分割領域の集中度数p0と、周辺分割領域の集中度数p0とを足し合わせることにより、境界周辺領域集中度数d_pを算出する。具体的には、集中度数加算部23は、以下の式5により、境界周辺領域集中度数d_pを算出する。
Figure 0005930804
以下、境界周辺領域集中度数d_pの算出方法の具体例を説明する。境界周辺領域集中度数d_pの算出方法は、実施例1の境界周辺領域モノクロ度数d_mの算出方法とほぼ同様の処理であるため、図4を用いて説明する。
分割領域d[1][4]では、隣接分割領域判定結果j_b=1である。そして、分割領域d[1][4]に対して水平方向に連続する、mc=1の分割領域は、分割領域d[1][5]〜d[1][9]である。そのため、分割領域d[1][4]に対して、分割領域d[1][4]〜d[1][9]を合わせた領域が境界周辺領域とされる。そして、分割領域d[1][4]〜d[1][9]の集中度数p0[1][4]〜p0[1][9
]の総和が、境界周辺領域集中度数d_p[1][4]とされる。
また、分割領域d[0][2]では、隣接分割領域判定結果j_b=2である。そして、分割領域d[0][2]に対して垂直方向に連続する、mc=1の分割領域は存在しない。そのため、分割領域d[0][2]に対しては、分割領域d[0][2]が境界周辺領域とされる。そして、分割領域d[0][2]の集中度数p0[0][2]が、分割領域d[0][2]の境界周辺領域集中度数d_p[0][2]とされる。
閾値決定部24は、分割領域毎に、隣接分割領域判定結果j_bと境界周辺領域集中度数d_pから、閾値th_dを算出する。そして、閾値決定部24は、閾値th_dをモノクロ/カラー再判定部104に出力する。
本実施例では、隣接分割領域に対しては、境界周辺領域の画素値(具体的には輝度値)の均一性に基づいて、第2の閾値が算出される。具体的には、上記均一性が高いときに算出される閾値th_dが、上記均一性が低いときに算出される閾値th_dよりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値となるように、閾値th_dが算出される。本実施例では、閾値th_dが大きいほど、分割領域がカラー領域と判定されやすい。そのため、本実施例では、上記均一性が高いときに算出される閾値th_dは、上記均一性が低いときに算出される閾値th_dよりも、大きくされる。
境界周辺領域集中度数d_pが大きいことは、画素値の均一性が高いことを意味する。そこで、本実施例では、境界周辺領域集中度数d_pが大きいときに算出される閾値th_dが、d_pが小さいときに算出される閾値th_dよりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値となるように、d_pに基づいて閾値th_dを算出する。
本実施例では、閾値決定部24は、以下の式6により、閾値th_dを算出する。定数g2は、例えば、メーカーやユーザーにより予め設定される。定数g2の値は実施例1の定数g1と同じ値であってもよいし、異なっていてもよい。定数g2の値はユーザーによって変更可能であってもよい。

(1)j_b=1の場合
th_d=th+(d_p/d_all)×(1−th)×g2
(2)j_b=0の場合
th_d=th
d_all:境界周辺領域の総画素数
g2:定数
・・・(式6)
医療画像などのカラー画像では、背景の画素値は均一であることが多い。そのため、画素値の均一性の高い隣接分割領域は、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域である可能性が高い。具体的には、図10(a)に示すように画素値の均一性が高い分割領域の画像は、図10(b)に示すような画像(カラー画像の前景(カラー画素)をわずかに含み、残りの領域がカラー画像の背景(モノクロ画素)である画像)である可能性が高い。一方、画素値の均一性の低い隣接分割領域は、多少のカラー画素を含むモノクロ領域である可能性が高い。
また、上記背景の画素は、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域だけでなく、その周辺の分割領域にも含まれていることが多い。そのため、境界周辺領域内の画素値の均一性が高い場合、隣接分割領域が上記誤判定された分割領域である可能性はより高くなる。一方、境界周辺領域内の画素値の均一性が低い場合、隣接分割領域が多少のカラー画素を含むモノクロ領域である可能性はより高くなる。
本実施例では、式6に示すように、閾値th_dは、上記均一性の高さに応じた分だけ閾値thより大きい値とされる。そのような閾値th_dを用いて再判定を行うことによ
り、隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かをより精度良く判定することが可能となる。具体的には、カラー領域である可能性が高い隣接分割領域をカラー領域と再判定し、多少のカラー画素を含むモノクロ領域である可能性が高い隣接分割領域をモノクロ領域と再判定することが可能となる。
以下、具体例を挙げて本実施例の効果について説明する。
図11(a)は入力画像の一例を示す図である。図11(a)の例では、入力画像は、左側に内視鏡画像1150、右側にレントゲン画像1151が配置された画像である。内視鏡画像1150は、前景1152と背景1153からなる。レントゲン画像1151は、カラーの注釈「A」を含む。
ここでは、図11(b)の分割領域毎に、閾値thを用いてカラー領域かモノクロ領域かを判定した場合に、内視鏡画像1150の前景1152を含む分割領域d[1][4]がカラー領域と正しく判定されたとする。また、分割領域d[1][4]に隣接する分割領域d[1][5]はモノクロ領域と正しく判定されたとする。
この場合、分割領域d[1][5]が隣接分割領域とされ、実施例1と同様の方法で再判定を行うと、カラー領域と誤判定されてしまう。
一方、本実施例では、分割領域d[1][5]をモノクロ領域と正しく判定することができる。具体的には、分割領域d[1][5](及び分割領域d[1][5]に対して連続する分割領域d[1][6]〜d[1][9])は画素値の均一性が低いため、本実施例では、分割領域d[1][5]の閾値th_dは閾値thとほぼ同じ値とされる。その結果、分割領域d[1][5]をモノクロ領域と正しく再判定することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、境界周辺領域の画素値の均一性に基づいて、第2の閾値が算出される。それにより、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域をカラー領域と正しく再判定することができ、モノクロ領域とカラー領域の一方を正しく判定すると他方を誤判定してしまうというトレードオフの発生を抑制することができる。例えば、隣接分割領域が多少のカラー画素を含む分割領域であり、その周辺分割領域がカラー画素を含まない分割領域である場合に、隣接分割領域をモノクロ領域と正しく再判定することが可能となる。
なお、本実施例では、隣接分割領域と周辺分割領域を合わせた領域の画素値の均一性に基づいて、第2の閾値を算出する構成としたが、この構成に限らない。上述したように、画素値の均一性の高い隣接分割領域は、カラー領域であるにもかかわらずモノクロ領域と誤判定された分割領域である可能性が高い。一方、画素値の均一性の低い隣接分割領域は、多少のカラー画素を含むモノクロ領域である可能性が高い。そのため、隣接分割領域のみの画素値の均一性に基づいて第2の閾値が算出されてもよい。
なお、本実施例では、画素値の均一性としてモノクロ画素の輝度値の均一性を用いたが、画素値の均一性はこれに限らない。例えば、カラー画素の画素値の均一性、モノクロ画素とカラー画素を含む全画素(分割領域内の全画素)の画素値の均一性などであってもよい。画素値の均一性は、色差信号(Cb値とCr値)の均一性などであってもよい。
100,200 画像処理装置
101 モノクロ度数検出部
102 モノクロ/カラー判定部
104 モノクロ/カラー再判定部
201 ヒストグラム検出部

Claims (12)

  1. 入力画像を分割して得られる分割領域毎の画素値の統計量を取得する取得手段と、
    前記分割領域毎に、前記取得手段で取得されたその分割領域の統計量と第1の閾値を比較して、当該分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを判定する判定手段と、
    前記判定手段でモノクロ領域と判定された分割領域のうち、前記判定手段でカラー領域と判定された分割領域に隣接する分割領域である隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の統計量と、前記第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい第2の閾値とを比較して、当該隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを再判定する再判定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の統計量と、当該隣接分割領域の周囲の分割領域であり、且つ、前記判定手段でモノクロ領域と判定された分割領域である周辺分割領域の画素値の統計量とに基づいて、第2の閾値を算出する算出手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた領域の総画素数に対するモノクロ画素の数の割合に基づいて、第2の閾値を算出し、
    前記割合が大きいときに算出される第2の閾値は、前記割合が小さいときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記算出手段は、前記隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた領域の画素値の均一性に基づいて、第2の閾値を算出し、
    前記均一性が高いときに算出される第2の閾値は、前記均一性が低いときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の均一性に基づいて第2の閾値を算出する算出手段をさらに有し、
    前記均一性が高いときに算出される第2の閾値は、前記均一性が低いときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記周辺分割領域は、前記隣接分割領域に対し水平方向または垂直方向に連続する分割領域である
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 入力画像を分割して得られる分割領域毎の画素値の統計量を取得する取得ステップと、
    前記分割領域毎に、前記取得ステップで取得されたその分割領域の統計量と第1の閾値を比較して、当該分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップでモノクロ領域と判定された分割領域のうち、前記判定ステップでカラー領域と判定された分割領域に隣接する分割領域である隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の統計量と、前記第1の閾値よりも分割領域がカラー領域と判定されやすい第2の閾値とを比較して、当該隣接分割領域がカラー領域かモノクロ領域かを再判定する再判定ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  8. 前記隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の統計量と、当該隣接分割領域の周囲の分割領域であり、且つ、前記判定ステップでモノクロ領域と判定された分割領域である周辺分割領域の画素値の統計量とに基づいて、第2の閾値を算出する算出ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置の制御方法。
  9. 前記算出ステップでは、前記隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた領域の総画素数に対するモノクロ画素の数の割合に基づいて、第2の閾値を算出し、
    前記割合が大きいときに算出される第2の閾値は、前記割合が小さいときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置の制御方法。
  10. 前記算出ステップでは、前記隣接分割領域と、当該隣接分割領域の周辺分割領域とを合わせた領域の画素値の均一性に基づいて、第2の閾値を算出し、
    前記均一性が高いときに算出される第2の閾値は、前記均一性が低いときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置の制御方法。
  11. 前記隣接分割領域毎に、その隣接分割領域の画素値の均一性に基づいて第2の閾値を算出する算出ステップをさらに有し、
    前記均一性が高いときに算出される第2の閾値は、前記均一性が低いときに算出される第2の閾値よりも、分割領域がカラー領域と判定されやすい閾値である
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置の制御方法。
  12. 前記周辺分割領域は、前記隣接分割領域に対し水平方向または垂直方向に連続する分割領域である
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
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