JP2001272830A - 原稿分別装置 - Google Patents

原稿分別装置

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JP2001272830A
JP2001272830A JP2000087936A JP2000087936A JP2001272830A JP 2001272830 A JP2001272830 A JP 2001272830A JP 2000087936 A JP2000087936 A JP 2000087936A JP 2000087936 A JP2000087936 A JP 2000087936A JP 2001272830 A JP2001272830 A JP 2001272830A
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Hiroyuki Ishikawa
弘幸 石川
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラートナーやカラーインクで形成された原
稿についてはこれを確実にカラートナー等で形成された
ものであると分別することのできる原稿分別装置を提供
する。 【解決手段】 画像が描かれた原稿から画像データを読
み取る画像読取手段2と、その画像データにカラー画像
を形成する画像形成装置に特有の特定情報が含まれてい
るか否か識別する原稿識別手段と、その識別結果に基づ
いて前記原稿の分別を行う原稿分別手段3,4,5とを
備えて、原稿分別装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取りの対
象となった原稿を、その原稿がカラー原稿であるか白黒
原稿であるかに応じて分別する原稿分別装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、紙資源のリサイクルを重視する考
え方が広まりつつあり、不要となった紙資源の再利用や
再生紙への加工等が広く行われている。ただし、紙資源
のリサイクルには、その紙資源の種類による分別が必要
不可欠であり、その分別精度が悪ければ紙資源をリサイ
クルすることが困難になってしまう。このような紙資源
の分別は人間の目視による手作業にて行われることが多
いが、それでは分別作業が大変煩わしいものとなってし
まい、また人間による判断を介することから分別ミスが
生じる可能性もある。
【0003】そのため、最近では、分別すべき紙資源に
対して光学的画像読み取りを行った結果を利用すること
で、紙資源分別の作業性を向上させつつ、その分別精度
を高めることが提案されている。例えば特開平7−20
750号公報には、読み取り対象となる紙原稿からその
紙質情報を読み取って、複数種の紙質が混在する中から
同質の紙を分類する装置が提案されている。また、例え
ば特開平10−282737号公報には、読み取り対象
となる原稿の特定領域から色情報を読み取って当該原稿
を分別する装置が提案されている。さらに、例えば特開
平10−293503号公報には、読み取り対象となる
原稿の両面から画像読み取りを行って、その紙面が白紙
であれば当該原稿を排出トレイではなく画像形成のため
の給紙装置へ送出することで、当該原稿の再利用を可能
にした装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
特開平7−20750号公報に開示された装置では、紙
質情報を紙原稿上に予め記載しておくための構成および
それを読み取って紙質情報の内容を判別するための構成
を具備する必要があるので、一般的な画像読取装置に大
幅な変更を加える必要が生じてしまい、多大なコストア
ップを招いてしまうおそれがある。また、例えば特開平
10−282737号公報に開示された装置では、特定
領域の色情報を識別することで原稿の分別を行うファイ
リング向けの構成であるが、リサイクルの対象となる原
稿はどの領域にどの色が形成されているか事前に予想で
きないことから、リサイクル向けの構成であるとは言え
ない。さらに、例えば特開平10−293503号公報
に開示された装置では、原稿が白紙面を持つか否かを判
定しそれを再利用するものであるため、白紙原稿につい
ては再利用が可能であるが、それ以外の不要原稿につい
ては対応することができず、上述した場合と同様に人手
による分別作業が必要になってしまう。
【0005】そのうえ、上述した従来技術では、いずれ
場合も、リサイクルの際に最も重要となる白黒原稿とカ
ラー原稿の分別が確実に行えない可能性がある。例え
ば、カラートナーで形成された原稿と白黒トナーで形成
された原稿を分別する必要がある場合、一見白黒トナー
で形成されたされたように見えるものでも、実際はカラ
ートナー3色(YMC)または4色(YMCK)で白黒
画像が形成されたものもある。したがって、そのような
原稿は、単に色情報のみに基づいて分別したのでは、誤
って白黒トナーで形成されたものとして分別されかねな
い。
【0006】そこで、本発明は、一般的な画像読取装置
の構成を大幅に変えることなく、その構成を利用して精
度が高く作業性の良好な原稿分別を行うことを可能と
し、しかもカラートナーやカラーインクで形成された原
稿についてはこれを確実にカラートナーやカラーインク
で形成されたものであると検出、分別することのでき
る、原稿分別装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために案出された原稿分別装置で、画像が描かれた
原稿から画像データを読み取る画像読取手段と、前記画
像読取手段により読み取られた前記画像データに、前記
原稿に画像形成を施した画像形成装置を特定する特定情
報が含まれているか否かを識別する原稿識別手段と、前
記原稿識別手段での識別結果に基づいて前記原稿の分別
を行う原稿分別手段とを備えることを特徴とするもので
ある。
【0008】上記構成の原稿分別装置によれば、画像読
取手段が画像データを読み取ると、その画像データに特
定情報が含まれているか否かを原稿識別手段が判断す
る。特定情報としては、カラー画像に特有なもの、例え
ばカラー画像を形成する画像形成装置が画像形成を施す
際に付加するもので、その画像形成装置を特定するため
に付加する特定情報が挙げられる。このような特定情報
が含まれていれば、原稿識別手段は、画像読取手段にて
読み取り対象となった原稿にはカラートナーで形成され
た画像が描かれていると識別する。したがって、その識
別結果を基に原稿の分別を行うことで、原稿分別手段で
は、白黒トナーまたは白黒インクで形成されたされたよ
うに見える画像であっても、実際はカラートナーまたは
カラーインクによって白黒画像が形成されたものであれ
ば、これを白黒トナーまたは白黒インクで形成されたも
のとして分別してしまうことがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
原稿分別装置について説明する。図1〜図3は、それぞ
れが本発明に係る原稿分別装置の一例の概要を示す概略
図である。
【0010】本発明に係る原稿分別装置は、図1〜図3
に示すように、分別対象となる紙原稿(以下「読取前原
稿」という)1aが載置されるとともにその読取前原稿
1aを順次繰り出して搬送する自動原稿搬送装置(Doub
le Automatic Document Feeder;以下「DADF」と称
す)1と、そのDADF1から繰り出される原稿に対し
て光学的画像読み取りを行う画像読取装置2と、その画
像読取装置2での画像読み取り後の原稿をカラー原稿3
aと白黒原稿3bとに分けて収納する原稿収納装置3
と、を備えて構成されている。
【0011】このうち、DADF1は、画像読取装置2
へ順次読取前原稿1aを繰り出すものであれば、その読
取前原稿1aを反転させて画像読取装置2に両面を読み
取らせる機能を有していない、いわゆるADFであって
もよい。
【0012】また、原稿収納装置3は、図1に示すよう
にDADF1および画像読取装置2の側方に配設されて
いても、図2または図3に示すように画像読取装置2の
下方に配設されていてもよい。ただし、いずれの場合で
あっても、DADF1と原稿収納装置3との間は原稿の
搬送路4によって接続されており、さらにその搬送路4
上には搬送される原稿を選択的に分別排出するための搬
送路切替機構5が設けられているものとする。
【0013】このような原稿収納装置3によるカラー原
稿3aと白黒原稿3bとの分別収納は、画像読取装置2
での画像読み取りの結果に基づいて行われる。このこと
から、画像読取装置2は、DADF1によって繰り出さ
れた読取前原稿1aから画像データを読み取るべく、以
下のように構成されている。図4は、本発明に係る原稿
分別装置で利用する画像読取装置の読み取り原理の一例
を示す説明図である。
【0014】図例のように、画像読取装置2は、その上
面にDADF1が繰り出した原稿(以下「セット原稿」
という)10が載置されるプラテンガラス11が設けら
れている。このプラテンガラス11の下方には、第一キ
ャリッジ(以下、キャリッジを「CRG」と略す)12
および第二CRG13が配されている。
【0015】第一CRG12は、プラテンガラス11上
のセット原稿10を照射するランプ12aと、その照射
によって得られるセット原稿10からの反射光の光軸方
向を変える第一ミラー12bとを搭載している。また、
第二CRG13は、第一ミラー12bからの反射光に対
し、さらにその光軸方向を変える第二ミラー13aおよ
び第三ミラー13bを搭載している。これら各CRG1
2,13は、共にプラテンガラス11に沿って副走査方
向(図中矢印A方向)に移動し得るようになっており、
しかもプラテンガラス11上のセット原稿10と後述す
る光電変換素子15との間の距離を常に一定に保つべ
く、第二CRG13が第一CRG12の1/2の速度で
移動するようになっている。なお、各CRG12,13
の移動は、図示しない駆動源が動作することによって行
われる。
【0016】また、プラテンガラス11の下方には、各
CRG12,13を経たセット原稿10からの反射光を
所定の焦点位置に集光するレンズ14と、その焦点位置
にて集光後の反射光を受光してこれをアナログの電気信
号に変換するCCD(ChargeCoupled Device)等の光電
変換素子15と、が配設されている。
【0017】さらに、光電変換素子15等の下方には、
この画像読取装置2をはじめとした原稿分別装置全体の
動作制御および光電変換素子15にて得られた電気信号
に対する所定の信号処理を行うために、図示しない制御
基板が配設されている。
【0018】このような構成の画像読取装置2では、第
一CRG12上のランプ12aがプラテンガラス11上
のセット原稿10の被読み取り面を照射すると、その反
射光が第一ミラー12bで反射され、第二CRG13上
の第二ミラー13aに入光する。第二ミラー13aに入
光した反射光は、第三ミラー13bを経てレンズ14に
入光され、光電変換素子15で結像する。そして、光電
変換素子15において、例えばR(赤),G(緑),B
(青)の各色成分の電気信号へ変換される。したがっ
て、この画像読取装置2では、各CRG12,13がセ
ット原稿10の被読み取り面を照射しながら副走査方向
へ移動すれば、そのセット原稿10の全面から画像デー
タを読み取り得ることになる。
【0019】次に、以上のように構成された原稿分別装
置における機能構成について説明する。図5は本発明に
係る原稿分別装置全体の機能構成の一例を示すブロック
図であり、図6はその要部の機能構成の一例を示すブロ
ック図である。
【0020】原稿分別装置は、図5に示すように、画像
読取制御部21、DADF制御部22、照明制御部2
3、走査制御部24、アナログ補正およびシェーディン
グ補正部25、画像処理部26、ACS(Auto Color S
election)部27、搬送路切替制御部28、および原稿
収納装置制御部29としての機能を備えている。
【0021】画像読取制御部21は、ROM(Read Onl
y Memory)21aに格納されている所定のプログラムに
従いつつ、上述の各部、すなわち原稿分別装置全体の動
作制御を行うものである。
【0022】DADF制御部22は、画像読取制御部2
1からの指示に従いつつ、DADF1が有する各機能の
動作制御を行うものである。
【0023】照明制御部23は、画像読取制御部21か
らの指示に従いつつ、画像読取装置2におけるランプ1
2aのON/OFF動作をコントロールするものであ
る。
【0024】走査制御部24は、画像読取制御部21か
らの指示に従いつつ、画像読取装置2における各CRG
12,13の駆動源となるステッピングモーター16に
駆動信号を送出し、そのステッピングモーター16を駆
動して各CRG12,13を副走査方向へ移動させるも
のである。
【0025】アナログ補正およびシェーディング補正部
25は、光電変換素子15にて得られたRGB各色成分
の電気信号に対して、AGC(Auto Gain Control;自動
ゲイン調整)、AOC(Auto Offset Control;自動オフ
セット調整)、A/D変換等の信号処理を実施するもの
である。この信号処理によって、RGB各色成分の電気
信号は、アナログ値からデジタル形式の多値情報に変換
されることになる。さらに、その後、アナログ補正およ
びシェーディング補正部25では、変換後の多値情報に
対して、シェーディング補正等の信号処理を実施するよ
うになっている。
【0026】画像処理部26は、アナログ補正およびシ
ェーディング補正部25にて信号処理された多値情報に
対して、その色空間の変換を行うものである。具体的に
は、RGB色空間によって表される多値情報を、L*a*b*
色空間によって表される多値情報に変換するようになっ
ている。これにより、変換後は、明度と彩度とからなる
多値情報が得られることになる。
【0027】ACS部27は、画像処理部26による変
換後のL*a*b*信号を基に、画像読取装置2のセット原稿
10に描かれている画像が、カラートナー若しくはカラ
ーインクで形成されたものか、あるいは白黒トナー若し
くは白黒インクで形成されたものであるかを識別し、そ
の識別結果を画像読取制御部21へ送出するものであ
る。ただし、ACS部27では、上述したカラー/白黒
の識別を、画像処理部26からのL*a*b*信号に予め定め
られた特定パターンが含まれているか否かに応じて行う
ようになっている。
【0028】特定パターンとは、カラー画像に特有なも
ので、そのカラー画像を形成する複写機やプリンタ装置
等の画像形成装置によって、その画像形成装置に固有の
識別情報を表すために付加されるものをいう。具体的に
は、例えば特許番号第2614369号公報に開示され
ているように、通常、カラートナー3色(YMC)また
は4色(YMCK)で形成されたカラー画像には、人間
の目には識別し難いイエロー(Y)色のトナー等で、そ
のカラー画像を形成した画像形成装置に固有なパターン
画像(例えば、ある一定画素毎にマトリクス状に位置す
る点からなる画像)が、そのカラー画像の全域に渡って
付加されているので、そのパターン画像を特定パターン
として利用すればよい。また、これと同様に、インクジ
ェット方式の画像形成装置において、カラーインクによ
って付加されたパターン画像を特定パターンとして利用
することも考えられる。なお、特定パターンとして利用
するパターン画像は一種類のみに限られないが、どのよ
うなパターン画像を特定パターンとするかは予め定めら
れているものとする。
【0029】このような画像形成装置を特定するための
特定パターンの有無を判断すべく、ACS部27は、図
6に示すように、画素判定部27a、ブロック判定部2
7bおよび原稿判定部27cとしての機能を備えてい
る。すなわち、ACS部27では、詳細を後述するよう
に、画素判定部27aが画像を構成する各画素毎にカラ
ー/白黒の判定を行い、ブロック判定部27bが画像を
複数ブロックに分割した際の各ブロック毎にカラー/白
黒の判定を行い、原稿判定部27cが画像全体について
カラー/白黒の判定を行うことで、その画像における特
定パターン有無の判断を可能にしている。
【0030】なお、画素判定部27a、ブロック判定部
27bおよび原稿判定部27cでは、カラー/白黒の判
定にあたって、それぞれ画素判定閾値、ブロック判定閾
値および原稿判定閾値を基準とするようになっている。
これらの閾値は、図示しないメモリ等に予め格納された
ものであるが、図示しないユーザインターフェースから
の操作によって任意に可変し得るものとする。
【0031】また図5において、搬送路切替制御部28
は、画像読取制御部21からの指示に従いつつ、DAD
F1と原稿収納装置3との間を接続する搬送路4上に設
けられたクラッチ等の搬送路切替機構5を駆動し、これ
により搬送路4が搬送する原稿(カラー原稿3aまたは
白黒原稿3b)の分別排出を制御するものである。
【0032】原稿収納装置制御部29は、画像読取制御
部21からの指示に従いつつ、原稿収納装置3が有する
各機能の動作制御を行うものである。
【0033】なお、上述した各部21〜29は、いずれ
も画像読取装置2が有する制御基板上に設けられている
ものとする。ただし、画像読取装置2とは別に設けられ
ていても構わない。
【0034】次に、以上のように構成された原稿分別装
置が原稿を分別する場合の処理動作例について説明す
る。
【0035】この原稿分別装置では、DADF1に読取
前原稿1aが載置された後、ユーザによってスタートボ
タンが押下されると、画像読取制御部21がこれを認識
してDADF制御部22に原稿搬送コマンドを送信す
る。そして、DADF制御部22は、このコマンドを受
け、DADF1に画像読取装置2のプラテンガラス11
上まで順次読取前原稿1aを搬送させる。
【0036】その搬送によってプラテンガラス11上に
セット原稿10が載置されると、続いて、画像読取制御
部21は、照明制御部23にランプオン信号を送信す
る。照明制御部23は、この信号を受け、ランプ12a
を点灯させる。また、画像読取制御部21は、走査制御
部24にモーターオン信号を送信する。走査制御部24
は、この信号を受け、ステッピングモーター16を駆動
し、各CRG12,13を移動させて、セット原稿10
の被読み取り面を走査する。
【0037】この走査によって、セット原稿10からの
反射光は、光電変換素子15に入光し、RGB各色成分
の電気信号に変換される。このRGB各色成分の電気信
号は、アナログ補正およびシェーディング補正部25で
の信号処理を経た後に、画像処理部26でL*a*b*信号へ
変換される。このL*a*b*信号は、ACS部27へ送られ
る。
【0038】ACS部27では、L*a*b*信号を受け取る
と、セット原稿10がカラー原稿であるか白黒原稿であ
るかを識別する。ここで、このACS部27によるカラ
ー/白黒の識別について詳しく説明する。図7および図
8は、カラー/白黒識別の概要の一例を示す説明図であ
る。
【0039】ACS部27では、L*a*b*信号を受け取る
と、先ず、画素判定部27aが、そのL*a*b*信号におけ
る各画素情報を順次着目画素とし、予め設定してある画
素判定閾値と比較する。具体的には、例えば図7に示す
ように、画素判定閾値に基づいてL*,a*,b*の3次元空
間領域に閾値空間を設定し、その閾値空間の内側か外側
かでその着目画素がカラー画素か白黒画素かの判定を行
う。または、例えば図8に示すように、L*a*b*信号のう
ちの彩度のみ、すなわちa*,b*の2次元空間に着目し
て、その空間内に閾値領域を設定し比較してもよい。こ
のとき、画素判定部27aは、画像形成装置固有の識別
情報を表す特定パターンを検出するために、その特定パ
ターンを構成する彩度および明度(または彩度のみ)を
この閾値空間(領域)の外側に置くようにする。つま
り、画素判定部27aは、閾値空間(領域)の外側に位
置する場合には、その画素がカラー画素であると判定す
る。
【0040】画素判定部27aによる判定結果は、各画
素毎に判定フラグとしてブロック判定部27bに送られ
る。ブロック判定部27bは、画素判定部27aによる
判定結果を基に、N画素×M画素(N、Mは正の整数)
のウィンドウ内に含まれているカラー画素数を計数し、
これを予め設定してあるブロック判定閾値と比較して、
そのウィンドウブロックがカラーブロックか白黒ブロッ
クかの判定を行う。つまり、ブロック判定部27bは、
ブロック判定閾値よりもカラー画素数の多いウィンドウ
ブロックについては、カラーブロックであると判定す
る。このとき、ウィンドウは、同じ画素をダブらないよ
うに区切ったブロックで見るものとする。なお、人間の
目には識別し難い特定パターンを検出するには、ブロッ
ク判定閾値を低く設定すればカラーブロックであると判
定できる。
【0041】ブロック判定部27bによる判定結果は、
各ブロック毎に判定フラグとして原稿判定部27cに送
られる。原稿判定部27cは、ブロック判定部27bに
よる判定結果を基に、セット原稿10の検知領域(被読
み取り領域)内に含まれるカラーブロック数を計数し、
これを予め設定してある原稿判定閾値と比較して、その
セット原稿10がカラー原稿か白黒原稿かの判定を行
う。つまり、原稿判定部27cは、原稿判定閾値よりも
カラーブロック数の多い原稿については、カラー原稿で
あると判定する。ここにおいても、原稿判定閾値を低く
設定しておけば、人間の目には識別し難い特定パターン
をカラー原稿の一部として検出できる。この判定結果は
画像読取制御部21に送られる。
【0042】ただし、上述したように、カラー/白黒識
別においてブロック判定閾値および原稿判定閾値を低く
設定すると、特定パターンの検出は容易になる一方で、
特定パターンの有無にかかわらずカラー原稿であると判
定され易くなってしまう。例えば、特定パターンを検出
できるまでにブロック判定閾値および原稿判定閾値を低
く設定すると、画像読取装置2の振動等の要因によって
光電変換素子15がRGBの各ラインを一致して読み取
ることができなかった場合に、白黒原稿をカラー原稿と
誤判定してしまうおそれがある。
【0043】そのため、ACS部27によるカラー/白
黒の識別は、ブロック判定閾値および原稿判定閾値の設
定を可変させつつ、複数回に分けて行うことが好まし
い。すなわち、先ずはじめのカラー/白黒の識別では、
ブロック判定閾値および原稿判定閾値を比較的高く(白
黒判定寄り)設定しておく。そして、2回目以降のカラ
ー/白黒の識別においては、ブロック判定閾値および原
稿判定閾値をできるだけ低く(カラー判定寄り)設定す
る。
【0044】このように複数段階の識別を実施すれば、
相対的な基準でカラー/白黒判定を行うブロック判定部
27bおよび原稿判定部27cでの判定精度を徐々に向
上させることができる。そのため、判定当初からブロッ
ク判定閾値および原稿判定閾値を低く設定した場合のよ
うに、白黒原稿がカラー原稿と誤判定されることがなく
なり、特定パターンに基づいて的確にカラー/白黒判定
が行われることとなる。
【0045】ブロック判定閾値および原稿判定閾値の設
定の可変は、複数段階の識別を実施する度に、ユーザイ
ンターフェースからの操作によって行えばよい。このと
き、ユーザインターフェースからは、閾値そのものを入
力することも考えられるが、例えば複数段階に対応した
それぞれの閾値を予めメモリ等に格納しておき、その中
からいずれかの閾値を選択するようにすれば、カラー/
白黒判定の適正化を図りつつ、ユーザにとっての利便性
を高めることができる。
【0046】また、複数段階の識別の実施は、一旦原稿
収納装置3へ排出された原稿を再びDADF1にセット
することによって行うようにしても、DADF1がその
DADF1内で原稿を循環させることによって行うよう
にしても、あるいは原稿は移動させずにACS部27に
よる識別結果をメモリ等に一時的に保持させてデータの
みを再びACS部27で処理することによって行うよう
にしてもよい。
【0047】このようにして、ACS部27は、画素判
定部27a、ブロック判定部27bおよび原稿判定部2
7cによる判定を経て、画像読取装置2にて読み取り対
象となった原稿10に特定パターンが含まれているか否
かを判断する。そして、特定パターンが含まれていれ
ば、そのセット原稿10はカラー原稿、すなわち画像が
カラートナーまたはカラーインクによって形成された原
稿であると識別する。また、特定パターンが含まれてい
なければ、そのセット原稿10は白黒原稿、すなわち画
像が白黒トナーまたは白黒インクによって形成された原
稿であると識別する。
【0048】ACS部27がカラー/白黒の識別を行う
と、その識別結果は、画像読取制御部21に送られる。
そして、画像読取制御部21では、その識別結果を受け
ると、搬送路切替制御部28に切替信号を出力する。こ
の切替信号を受け、搬送路切替制御部28は、クラッチ
等の搬送路切替機構5を駆動し、ACS部27での識別
結果に対応した原稿収納装置3への排出を選択するよう
搬送路4を切り替える。これにより、画像読み取りおよ
びカラー/白黒の識別が終了した原稿3a,3bは、搬
送路4を搬送されて、原稿収納装置3におけるカラー原
稿収納部または白黒原稿収納部のいずれかに分別排出さ
れることになる。
【0049】なお、原稿の両面を読み取り、両面の判定
結果により原稿を分別する場合には、一方の面のACS
部27による識別が終了した後、DADF1により原稿
を反転させ、他方の面についても同様にACS部27に
よる識別を実施すればよい。そして、それぞれの面につ
いての識別結果のうち、一つでもカラー原稿と判定され
れば、その原稿がカラー原稿収納部へ搬送されるよう
に、搬送路切替機構5を切り替えればよい。
【0050】以上のように、本実施形態の原稿分別装置
によれば、画像読取装置2がセット原稿10から画像デ
ータを読み取ると、その画像データに特定パターンが含
まれているか否かをACS部27が判断し、特定パター
ンが含まれていればそのセット原稿10にはカラートナ
ーまたはカラーインクで形成された画像が描かれている
と識別するようになっている。そして、この識別結果を
基に、その原稿がカラー原稿3aまたは白黒原稿3bと
して分別されて、原稿収納装置3に収納されるようにな
っている。
【0051】したがって、本実施形態の原稿分別装置で
は、白黒トナーまたは白黒インクで形成されたように見
える画像であっても、実際はカラートナーまたはカラー
インクによって白黒画像が形成されたものについては、
特定パターンが含まれているので、これを白黒トナーま
たは白黒インクで形成されたものとして分別してしまう
ことがなくなる。しかも、原稿上のどの領域にどの色が
形成されていても、また原稿上の画像がその両面/片面
に形成されている等にかかわらず、紙資源リサイクルの
際に最も重要となるカラー原稿と白黒原稿の分別を的確
に行い得るようになる。
【0052】つまり、本実施形態の原稿分別装置を用い
て原稿の分別を行えば、カラー原稿と白黒原稿とを高精
度に分別できるので、結果として再生紙等の品質を高め
ることが可能となる。また、その分別の高精度化を実現
するために、人手による作業を必要とすることもない。
よって、本実施形態の原稿分別装置は、紙資源リサイク
ルのために用いて非常に好適なものであるといえる。
【0053】また、本実施形態の原稿分別装置では、カ
ラー/白黒識別を行うための特定パターンとして、その
カラー画像を形成する複写機やプリンタ装置等の画像形
成装置によって付加されるもので、その画像形成装置を
特定するための特定情報(各画像形成装置に固有の識別
情報)を利用している。つまり、カラー画像に特有なも
ので、かつ、通常のカラー画像に付加されることの多い
パターン画像を利用している。したがって、カラー/白
黒識別を行うのにあたって、一般的な画像読取装置2に
大幅な変更を加える必要がなく、その画像読取装置2を
用いて原稿分別装置を構成することができるので、原稿
分別を行うために多大なコストアップを招いてしまうこ
とがなくなる。
【0054】また、本実施形態の原稿分別装置では、ブ
ロック判定閾値および原稿判定閾値といったカラー/白
黒判定に必要なパラメータの設定をユーザインターフェ
ースから可変させ得るため、そのカラー/白黒判定を、
パラメータを可変させつつ、複数段階に分けて実施する
ことができるようになる。したがって、相対的な基準で
カラー/白黒判定を行うブロック判定部27bおよび原
稿判定部27cでの判定精度を徐々に向上させることが
でき、白黒原稿がカラー原稿と誤判定されることを防止
可能となる。
【0055】また、本実施形態の原稿分別装置では、A
CS部27が画素判定部27a、ブロック判定部27b
および原稿判定部27cとしての機能を備えており、画
素判定部27aが各画素毎にカラー/白黒の判定を行
い、ブロック判定部27bが各ブロック毎にカラー/白
黒の判定を行い、原稿判定部27cが画像全体について
カラー/白黒の判定を行うようになっている。つまり、
カラー/白黒の判定にあたって、画素毎、ブロック毎、
画像全体といった段階を踏むことで、カラー画像の全域
に渡って付加されたパターン画像である特定パターンの
検出を確実なものとすることができ、結果としてカラー
原稿と白黒原稿との分別精度を向上させることができる
ようになる。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る原
稿分別装置によれば、カラー原稿と白黒原稿の高精度な
分別が実施可能となり、再生紙の品質等を著しく高める
ことができる。特に、カラートナーやカラーインクで形
成された一見して白黒と思われる原稿であっても、これ
を白黒トナー等で形成された原稿と誤判定することな
く、カラートナーやカラーインクで形成された原稿であ
ると確実に識別して分別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る原稿分別装置の一例の概要を示
す概略図(その1)である。
【図2】 本発明に係る原稿分別装置の一例の概要を示
す概略図(その2)である。
【図3】 本発明に係る原稿分別装置の一例の概要を示
す概略図(その3)である。
【図4】 本発明に係る原稿分別装置で利用する画像読
取装置の読み取り原理の一例を示す説明図である。
【図5】 本発明に係る原稿分別装置全体の機能構成の
一例を示すブロック図である。
【図6】 本発明に係る原稿分別装置の要部の機能構成
の一例を示すブロック図である。
【図7】 カラー/白黒識別の概要の一例を示す説明図
(その1)である。
【図8】 カラー/白黒識別の概要の一例を示す説明図
(その2)である。
【符号の説明】
1…DADF、2…画像読取装置、3…原稿収納装置、
4…搬送路、5…搬送路切替機構、21…原稿読取制御
部、27…ACS部、27a…画素判定部、27b…ブ
ロック判定部、27c…原稿判定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B07C 5/342 B07C 5/342 5L096 9A001 Fターム(参考) 2H027 DB02 EB04 EC20 ED11 EE07 EF06 2H076 AA58 BA33 BA65 BB10 EA01 3F054 AA02 AC01 BA02 BF01 BF08 BF22 CA02 3F079 AA00 BA05 CA32 CB25 CB31 CB35 CC01 DA12 5C072 AA01 BA04 DA04 LA02 LA18 MB01 NA01 QA20 RA20 UA18 5L096 AA02 AA03 BA07 CA14 GA40 GA41 9A001 HZ21 HZ23 JJ35 KK42 KK60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が描かれた原稿から画像データを読
    み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた前記画像データ
    に、前記原稿に画像形成を施した画像形成装置を特定す
    る特定情報が含まれているか否かを識別する原稿識別手
    段と、 前記原稿識別手段での識別結果に基づいて前記原稿の分
    別を行う原稿分別手段とを備えることを特徴とする原稿
    分別装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿識別手段が前記特定情報の有無
    を判断する際に基準とするパラメータを可変させるため
    のパラメータ設定手段を備えることを特徴とする請求項
    1記載の原稿分別装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿識別手段は、 前記画像データを構成する各画素データを識別対象とす
    る画素判定手段と、 前記画像データを複数ブロックに分割した際の各ブロッ
    クを識別対象とするブロック判定手段と、 前記画像データ全体を識別対象とする原稿判定手段とを
    有するものであることを特徴とする請求項1記載の原稿
    分別装置。
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