JP2010220117A - 真贋判別装置および画像読取装置 - Google Patents

真贋判別装置および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿を自動で搬送し真贋判別を行う場合に、判別した真または偽の原稿の取り出しを容易に行うことができる真贋判別装置および画像読取装置を提供する。
【解決手段】複合機は、自動原稿送り装置により原稿を1枚ずつ給紙・搬送してスキャナ部により原稿を読み取り(S112)、原稿の真贋判別を行う(S113)。原紙を検知した場合には(S115;Yes)、自動原稿送り装置の動作を停止すると共に(S116)、その原紙の位置を報知する(S118/S123)。
【選択図】図6

Description

本発明は、原稿を読み取って原紙であるか複写物であるかといった真贋を判別する機能を備えた真贋判別装置および画像読取装置に関する。
複写機のカラー化と高画質化によって、肉眼では原紙と複写物(複写された用紙)を見分けることが難しくなり、それらが混在したりすると原紙が分からなくなって困るようなことがある。そこで、このような原紙と複写物を判別する真贋判別技術が存在している。
たとえば、特許文献1には、朱肉で押印された帳票などの原稿に対し、原稿を読み取るために光源から原稿に照射して反射した光をカラー対応の受光素子で受光し、受光素子から出力されるカラー画像信号(RGB信号)に基づいて印影画像を構成する画素の色を調べることにより真贋を判別する技術が開示されている。詳細には、印影画像が朱色の画素で構成されている場合は原紙であると判定し、複写印刷においてカラー画像を表現するために使用される複数の補色の画素、この場合は朱色を表現するマゼンタの画素とイエローの画素で構成されている場合は複写物であると判定するようにしている(「従来の技術」に記載)。さらに、原稿からの光をスペクトル分解して受光することにより、原稿の読み取り解像度を高くしなくても、単色の画素で構成されたカラー画像と複数の補色の画素で構成されたカラー画像とを識別できるようにして原稿の真贋判別を可能にする技術が開示されている(「発明の実施の形態」に記載)。
特開2002−218158号公報
上記のような原稿の真贋判別を自動給紙方式で行う場合には、たとえば、原紙と複写物の混在する原稿(紙束)などを自動原稿送り装置などで1枚ずつ連続的に給紙・搬送しながら各原稿の真贋判別が行えるので効率良く処理することができる。しかし、全原稿の排出完了後にその結果(原紙または複写物の位置など)を報知するような構成にすると、排出先で混載された原稿の中の原紙または複写物を探し出さなければならなくなるため不便である。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、原稿を自動で搬送し真贋判別を行う場合に、判別した真または偽の原稿の取り出しを容易に行うことができる真贋判別装置および画像読取装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]原稿を1枚ずつ搬送して排出先へ排出する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される原稿の真贋判別を行う真贋判別部と、
前記真贋判別部による真贋判別で真および偽の原稿のうちの予め定められた一方が検知された場合に前記搬送部の動作を停止する制御部と、
を備える
ことを特徴とする真贋判別装置。
上記発明では、搬送部は原稿を1枚ずつ搬送して排出先へ排出し、真贋判別部はこの搬送される原稿の真贋判別を行う。そして、真の原稿(原紙)と偽の原稿(複写物など)のうちの予め定められた一方を検知した場合には、搬送部の動作を停止する。搬送部の動作が停止されると、たとえば、次の原稿が搬送可能であっても搬送待ち状態となり、検知された真または偽の原稿は搬送途中で停止、あるいは、排出先へ排出された状態となる。これにより、その検知(判別)された真または偽の原稿の取り出しが容易になる。
[2]前記検知された原稿の前記搬送部の動作停止による位置を報知する報知部を備える
ことを特徴とする[1]に記載の真贋判別装置。
上記発明では、予め定められた真または偽の原稿が検知されて搬送部の動作が停止された場合に、その搬送部の動作停止によるその原稿の位置を報知することで、その原稿の位置が明確に分かるようになり、取り出し者の誤認識などが生じにくくなる。
[3]前記制御部は、前記検知された原稿が前記排出先へ排出完了される前に前記搬送部の動作を停止する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の真贋判別装置。
上記発明では、検知された真または偽の原稿は排出先への排出が完了する前に停止されることで、排出先で他の原稿と混載されることがなくなる。これにより、先に排出された他の原稿を排出先から取り除いた後に上記の検知された原稿を排出するなどにより、他の原稿と検知された原稿を分離して取り出すことができ、これらの原稿が排出先で混ざってしまい再び分かりにくくなるようなことを防止することができる。
[4][1]乃至[3]のいずれか1つに記載の真贋判別装置と、
前記搬送部によって搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、
を備える
ことを特徴とする画像読取装置。
上記発明では、画像読取装置に原稿の真贋判別を行う機能(真贋判別装置)を備える場合に、真贋判別を行うために原稿を搬送する搬送部と、原稿の画像を読み取るために原稿を搬送する搬送部とを兼用することで、装置を小型かつ安価に構成することができる。
本発明の真贋判別装置および画像読取装置によれば、原稿を自動で搬送し真贋判別を行う場合に、判別した真の原稿または偽の原稿の取り出しを容易に行うことができるので、利便性が向上する。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置としての複合機の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る複合機の操作表示部に真贋判別ボタンをソフトボタンとして設けた場合の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る複合機の操作表示部に真贋判別ボタンをハードボタンとして設けた場合の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る複合機が備える自動原稿送り装置の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る複合機が行うメイン処理を示す流れ図である。 図5のメイン処理における真贋判別処理を示す流れ図である。 図5のメイン処理におけるコピー処理を示す流れ図である。 図4の自動原稿送り装置における動作例を示す図である。 原稿の真贋判別により検知された原紙が自動原稿送り装置の排出ローラに挟まれた状態で停止している場合に操作表示部に表示される画面の一例を示す図である。 原稿の真贋判別により検知された原紙が自動原稿送り装置の排出トレイに排紙されている場合に操作表示部に表示される画面の一例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機(MFP;Multi Function Peripheral/Multi Function Printer)10の概略構成を示している。複合機10は、原稿のカラーコピー機能、カラープリンタ機能、カラースキャナ機能、ファクシミリ機能、電子メール機能(メール送受信機能)、ファイル転送機能、BOX機能、原稿の真贋判別機能などを備えたデジタルカラー複合機と呼ばれる装置(画像読取装置)である。
ファクシミリ機能としては、スキャンデータなどを公衆回線を通じてファクシミリ送受信するほかに、電子メールに添付してインターネットを通じて送受信するインターネットファクシミリ機能(I−Fax機能)などを備えている。ファイル転送機能としては、スキャンデータを電子メールに添付して転送するScan to E-mail機能、スキャンデータをクライアント端末に転送して保存するScan to SMB(Server Message Block)機能、スキャンデータをFTP(File Transfer Protocol)サーバに転送して保存するScan to FTP機能などを備えている。BOX機能におけるBOXとは、ユーザ別やグループ別、テーマ別などにカテゴリ分けして設けられたファイルの格納場所である。BOX機能は、スキャンデータなどのファイルをこのBOX毎に保存して管理する機能である(Scan to BOX機能)。
原稿の真贋判別機能とは、スキャナ機能を用いて原稿を読み取りその原稿が原紙であるか複写物であるかを判別する機能である。この原紙と複写物の区別は、真贋判別の方法などに依存している。たとえば、原稿をスキャンして得られた画像データに基づき、単色の画素で構成されたカラー画像と、イエロー、マゼンタ、シアンなどの複数の補色の画素で構成されたカラー画像とを識別して真贋判別を行う方法を用いるのであれば、前者のカラー画像を含む原稿を「原紙」、後者のカラー画像を含む原稿を「複写物」に区別した真贋判別を行うことができる。この場合の原紙としては、たとえばカラーの塗料で形成されたカラー画像を含む原稿(用紙)などが挙げられる。具体的には、手書きや印刷(複写印刷を含む)による文書などに朱肉で印章が押された書類、色彩画、色彩版画などがこの場合の原紙に含まれる。またこの場合の複写物としては、上記の原紙をカラー複写機などによってカラーで複写印刷した原稿(用紙)などが挙げられる。
複合機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16(図中、HDD;Hard Disk Driveと表記)と、操作表示部17と、ファクシミリ通信部18と、ネットワーク通信部19と、原稿送り装置制御部20と、スキャナ部21と、画像処理部22と、プリンタ部23とを接続して構成される。
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに基づいて複合機10の動作を制御する。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。
不揮発メモリ15は、電源がオフされても記憶が保持されるメモリであり、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置16は、複合機10を動作させるオペレーティングシステム(Operating System;OS)や複合機10の各種機能を動作させるアプリケーションプログラム、各種の保存データなどを格納するほか、原稿のスキャンやコピーにおける画像データ、図示しないパーソナルコンピュータなどの端末から依頼された印刷における画像データ(印刷データ)なども保存する。
操作表示部17は、各種の画面を表示する表示部としての機能と、ユーザなどが複合機10に対して行う各種の操作を受け付ける操作部としての機能とを果たす。ここでは、操作表示部17は液晶ディスプレイとその画面上に設けられたタッチパネル(以下では「タッチパネルディスプレイ」と呼ぶ)と、各種のボタン類とで構成される。
ファクシミリ通信部18は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて通信する機能を果たす。ネットワーク通信部19は、パーソナルコンピュータなどの端末やサーバなどとLAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて通信する機能を果たす。ネットワーク通信部19による通信には、インターネットファクシミリ機能による電子メールの送受信やファイル転送機能(Scan to XXX機能)によるスキャンデータの転送などが含まれる。原稿送り装置制御部20は、後述する自動原稿送り装置(Auto Document Feeder;ADF)の動作を制御する機能を果たす。
スキャナ部21は、原稿を光学的に読み取ってカラーの画像データを取得する機能を果たす。詳細には、原稿の画像を光学的に読み取り、イエロー(Yellow;Y)、マゼンタ(Magenta;M)、シアン(Cyan;C)、ブラック(blacK;K)の4つの基本色について色別の画像データを出力する機能を備えている。このうち、イエロー、マゼンタ、シアンがカラー画像を表現する3つの補色となる。スキャナ部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、原稿からの反射光を受光して原稿を幅方向に1ライン分読み取るカラータイプのイメージセンサと、原稿からの反射光をイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路などで構成される。画像処理部22は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す機能を果たす。
プリンタ部23は、入力された画像データに対応する画像を用紙にカラーで印刷して出力する機能を果たす。たとえば、用紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを備え、電子写真プロセスによって用紙上にカラー画像を形成するカラーレーザープリンタなどとして構成される。
CPU11はプログラムを実行することで、複合機10の動作モードをユーザによって選択されたプリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモード、コピーモード、真贋判別モードなどに切り替え、そのモードで複合機10を動作させる機能を果たす。また真贋判別モードでは、スキャナ部21で画像を読み取った原稿の真贋判別を行う真贋判別部としての機能を果たす。原稿の真贋判別、すなわち、原稿が原紙であるか複写物であるかの判別については、「背景技術」に記載したようなカラー画像を構成する画素の色を分析して行うなどの既存の各種の技術を用いることができる。
また、CPU11はプログラムを実行することで、ユーザによって選択された真贋判別モードにおいて、スキャナ部21で取得された原稿の画像データを解析し、スキャナ部21で連続して読み取られた原稿の画像が酷似していないと判断した場合に、ユーザにコピーモードへの切り替えを問い合わせて了解が得られればその切り替えを行う機能と、ユーザによって選択されたコピーモードにおいて、スキャナ部21で取得された原稿の画像データを解析し、スキャナ部21で連続して読み取られた原稿の画像が酷似していると判断した場合に、ユーザに真贋判別モードへの切り替えを問い合わせて了解が得られればその切り替えを行う機能とを果たす。
この両モードの間で切り替えを行う機能は、ユーザによる両モード間での切り替え操作をアシスト(補助)する機能である。詳細には、ユーザによって選択された真贋判別モードにおいて、連続して読み取った原稿の画像データを解析した結果、真贋判別モードで処理すべき原稿ではないと判断した場合に、ユーザに対してコピーモードへの切り替えをアシストし、ユーザによって選択されたコピーモードにおいて、連続して読み取った原稿の画像データを解析した結果、コピーモードで処理すべき原稿ではないと判断した場合に、ユーザに対して真贋判別モードへの切り替えをアシストする機能である。本機能は、以下では「モード切替アシスト機能」と言う。
また、画像が酷似しているか否かの判断は、たとえば、画像データの類似度を算出する汎用のアルゴリズムを用いて対象となる複数の画像データの類似度を算出し、類似度が所定の閾値未満の画像データ同士は画像が酷似していないと判断し、類似度が所定の閾値以上の画像データ同士は画像が酷似していると判断するなどにより行う。
操作表示部17には、上述したプリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモード、コピーモードの選択を受け付けるそれぞれのモード選択ボタン(ハードボタン)のほかに、真贋判別モードの選択を受け付ける真贋判別ボタン(原紙判別ボタン)が設けられている。真贋判別ボタンは、操作表示部17のタッチパネルディスプレイに表示したソフトボタンとして設けてもよく、操作表示部17にハードボタンとして設けてもよい。
図2は、操作表示部17に真贋判別ボタンをソフトボタンとして設けた場合の一例を示している。操作表示部17は、タッチパネルディスプレイ50と、各種のハードボタンとを備えている。ハードボタンは、プリンタモードの選択を受け付けるプリンタボタン51と、スキャナモードの選択を受け付けるスキャナボタン52と、ファクシミリモードの選択を受け付けるファクシミリボタン53と、コピーモードの選択を受け付けるコピーボタン54と、スタートボタン55などである。ここでは、スキャナボタン52の押下によってスキャナモードが選択されると、タッチパネルディスプレイ50にはソフトボタンとして、Scan to E-mailモードの選択を受け付けるScan to E-mailボタン56と、Scan to FTPモードの選択を受け付けるScan
to FTPボタン57と、Scan to BOXモードの選択を受け付けるScan to BOXボタン58と、真贋判別ボタン59が表示される。この真贋判別ボタン59が押下されると、複合機10は真贋判別モードに切り替わる。
図3は、操作表示部17に真贋判別ボタンをハードボタンとして設けた場合の一例を示している。この操作表示部17は、図2で説明したモード選択ボタン(51〜53)に、真贋判別モードの選択を受け付ける真贋判別ボタン59がハードボタンとして追加されている。本例の場合も、この真贋判別ボタン59が押下されると、複合機10は真贋判別モードに切り替わる。
図4は、複合機10が備える自動原稿送り装置70(ADF)の構成例を示している。
自動原稿送り装置70は、スキャナ部21による読取位置Sに原稿Nを自動で送り込む機能を果たす。自動原稿送り装置70は、原稿Nが積載される原稿トレイ71と、原稿トレイ71に積載された原稿Nをスキャナ部21の読取位置Sに案内し排出するための搬送通路72と、原稿トレイ71に積載された原稿Nをピックアップするピックアップローラ(給紙ローラ)73と、ピックアップされた原稿Nを1枚ずつ送り出す一対のフィードローラ74およびリタードローラ75と、送り出された原稿Nを搬送通路72に沿って搬送する複数対の搬送ローラ76と、原稿Nを搬送通路72から排出する一対の排出ローラ77と、原稿送り装置制御部20に制御されて各ローラを回転駆動する図示しない複数のモータと、原稿Nを検知しその検知信号を原稿送り装置制御部20に入力する複数の原稿検知センサ78と、スキャナ部21による読み取りの済んだ原稿Nが搬送通路72から排出ローラ77によって排出される排出トレイ79とを備えている。
自動原稿送り装置70は、原稿送り装置制御部20に制御されて、ピックアップローラ73が所定方向へ回転され、原稿トレイ71に積載された原稿Nをピックアップしてフィードローラ74とリタードローラ75の間に送り込む。フィードローラ74およびリタードローラ75は、重なり合って送り込まれた複数枚の原稿Nに対し、リタードローラ75がピックアップローラ73と逆方向に回転して下側の原稿Nの送り出しを抑えつつ、フィードローラ74がピックアップローラ73と同方向に回転して一番上の1枚の原稿Nのみを搬送通路72に送り出す。搬送ローラ76は、送り出された原稿Nを搬送通路72に沿ってスキャナ部21の読取位置Sに送り込み、読取位置Sを通過させる。排出ローラ77は、スキャナ部21による読み取りが済んだ原稿Nを搬送通路72から排出トレイ79に排出する。また、排出する原稿Nの位置を原稿検知センサ78によって検知することにより、次の原稿Nの送り出しタイミングなどが制御されるようになっている。
次に、複合機10が行う処理の内容(モード切替制御)を図5〜図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
図5は、複合機10が行うメイン処理を示している。CPU11は、本メイン処理を開始すると(Start)、操作表示部17におけるモード選択ボタン(図2および図3参照)の押下を監視する(ステップS101;No〜ステップS101のループ)。モード選択ボタンの押下を受け付け(ステップS101;Yes)、それが真贋判別ボタンである場合には(ステップS102;Yes)、CPU11は、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71(図4参照)に原稿がセットされているかを確認する(ステップS103)。原稿セットの確認は、原稿トレイ71に設けられた原稿検知センサ78から入力される検知信号に基づいて原稿送り装置制御部20が原稿トレイ71上の原稿の有無を把握しており、この通知を原稿送り装置制御部20からCPU11が受けることで行う。
原稿がセットされていない場合には(ステップS103;No)、CPU11は、自動原稿送り装置70に原稿がセットされていない旨のエラーメッセージを操作表示部17に表示し(ステップS104)、ステップS101に戻る。原稿がセットされている場合には(ステップS103;Yes)、CPU11は、複合機10を真贋判別モードで動作させる。そして、自動原稿送り装置70にセットされている原稿に対する真贋判別処理をサブルーチンで実行し(ステップS105)、真贋判別処理を終えると本メイン処理を終了する(End)。
また、押下されたモード選択ボタンが真贋判別ボタンではなく(ステップS102;No)、コピーボタンである場合には(ステップS106;Yes)、CPU11は、複合機10をコピーモードで動作させる。なお、この場合もステップS103と同様の原稿セットの確認を行い、原稿がセットされていない場合には、ステップS104と同様のエラーメッセージの表示を行ってステップS101に戻り、原稿がセットされている場合に、複合機10をコピーモードで動作させるようにしてもよい。コピーモードでは、自動原稿送り装置70にセットされている原稿に対するコピー処理をサブルーチンで実行する(ステップS107)。そして、コピー処理を終えると本メイン処理を終了する(End)。
また、押下されたモード選択ボタンがコピーボタンでもない場合には(ステップS106;No)、CPU11は、複合機10を選択されたモードで動作させる。そして、選択されたモードによる処理をサブルーチンで実行し(ステップS108)、この選択モード処理を終えると本メイン処理を終了する(End)。
図6は、上記のメイン処理におけるサブ処理となる真贋判別処理を示しており、図7は、上記のメイン処理におけるサブ処理となるコピー処理を示している。真贋判別処理は、メイン処理から直接移行して実行される場合と、コピー処理の途中で、連続してスキャンした原稿の画像が酷似していると判断された際に、モード切替アシスト機能によってコピーモードから真贋判別モードに切り替えられて実行される場合とがある。コピー処理は、メイン処理から直接移行して実行される場合と、真贋判別処理の途中で、連続してスキャンした原稿の画像が酷似していないと判断された際に、モード切替アシスト機能によって真贋判別モードからコピーモードに切り替えられて実行される場合とがある。
ここでは、先ず真贋判別処理の基本的な流れを説明し、次にコピー処理の流れを説明し、最後にコピーモードから真贋判別モードに切り替えられたときの真贋判別処理の流れを説明する。また、途中で図8に示す自動原稿送り装置70の動作例や、図9および図10に示す操作表示部17の表示画面例を交えながら説明する。
[真贋判別処理の基本的な流れ]
CPU11は、図6に示す真贋判別処理を開始すると、モード切替アシスト機能によるコピーモードから真贋判別モードへの切り替えによって本サブ処理(真贋判別処理)を開始したかを確認する(ステップS111)。コピーモードにおけるコピー処理からの移行ではなく、メイン処理から直接移行して開始した場合には(ステップS111;No)、CPU11は、ユーザによるスタートボタン55(図2および図3参照)の押下を受け付けると、原稿送り装置制御部20を通じて、図8(A)に示すように、自動原稿送り装置70により原稿を給紙し、スキャナ部21による原稿のスキャンを開始する(ステップS112)。続いてCPU11は、スキャナ部21から出力される原稿の画像データに基づいて原稿の真贋を判別する(ステップS113)。また、この画像データを不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶する。
原稿の真贋判別によって原紙を検知した場合には(ステップS115;Yes)、CPU11は、原稿送り装置制御部20に対して自動原稿送り装置70による原稿の給紙動作を停止させる指令を出す(ステップS116)。この指令を受けた原稿送り装置制御部20は、自動原稿送り装置70を制御して次の原稿の給紙を停止させる。
検知された原紙については、排紙するようにしてもよく、排紙の途中で停止させるようにしてもよい。なお、途中で停止させるように制御する場合でも、原紙の排出位置と停止制御のタイミングなどによっては途中で停止できずに排紙されてしまうことも起こり得る。原稿送り装置制御部20は、原稿検知センサ78から入力される検知信号に基づいて原紙の位置を確認し、CPU11に通知する。
たとえば、図8(B)に示すように、原紙が排出ローラ77に挟まれた状態で停止し、完全に排紙されていない場合には(ステップS117;No)、CPU11は、原稿送り装置制御部20からその通知を受け、自動原稿送り装置70に挟まれている原稿が原紙である旨を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりして報知する(ステップS118)。
原紙の位置を操作表示部17に表示して報知する場合には、図9に示すように、タッチパネルディスプレイ50に原紙の位置を報知するメッセージ60を表示し、更に確認ボタン61を表示する(ステップS119)。メッセージ60は、図示のように、「現在ADFに挟まっている原稿が原紙です!」などの原紙の位置を知らせるメッセージの他に、「確認ボタンを押すと原紙が排紙されます。」などの原紙の排紙方法に関するメッセージと、「(原紙とコピーが混ざらないよう 既に排紙されている紙を取り除いてから「確認」ボタンを押すことをお勧めします。)」などの原紙を排紙する際に推奨する操作手順に関するメッセージなどを含んだものである。
続いてCPU11は、確認ボタン61の押下、または、手動による原紙の取り出しの検知を監視する(ステップS120;No〜ステップS121;No〜ステップS120のループ)。確認ボタン61が押下された場合には(ステップS120;Yes)、原稿送り装置制御部20に対して原紙を排紙させる指令を出し(ステップS122)、ステップS124へ移行する。この指令を受けた原稿送り装置制御部20は、自動原稿送り装置70を制御して排出ローラ77を回転させ、排出ローラ77に挟まれている原紙を排出トレイ79に排紙させる。手動による原紙の取り出しを検知した場合には(ステップS121;Yes)、ステップS124へ移行する。
原紙が排出トレイ79に排紙されている場合には(ステップS117;Yes)、CPU11は、原稿送り装置制御部20からその通知を受け、排紙済みの一番上の原稿が原紙である旨を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりして報知し(ステップS123)、ステップS124へ移行する。原紙の位置を操作表示部17に表示して報知する場合には、図10に示すように、タッチパネルディスプレイ50に原紙の位置を報知するメッセージ62を表示する。メッセージ62は、たとえば図示のような、「原紙が発見されました!」、「排紙されている中で一番上の紙が原紙です。」などである。
続いてCPU11は、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っているかを確認する(ステップS124)。残原稿の確認は、前述した原稿セットの確認と同様に、原稿トレイ71に設けられた原稿検知センサ78から入力される検知信号に基づいて原稿送り装置制御部20が原稿トレイ71上の原稿の有無を把握しており、この通知を原稿送り装置制御部20からCPU11が受けることで行う。
原稿が残っている場合には、図10に例示した画面(タッチパネルディスプレイ50)では、続行ボタン63と終了ボタン64も併せて表示する。さらにメッセージ62には、「ADFに原稿が残っています。続けて原紙の検索を行う場合は「続行」ボタンを押してください。」などの原稿が残っていることを知らせたり、次の操作手順を説明したりするメッセージを追加する。また、図9に例示した画面の場合は、原紙の排紙後に、図10に例示した続行ボタン63と終了ボタン64、および、上記の追加メッセージなどを表示した画面に切り替えるようにしてもよい。
自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っていない場合には(ステップS124;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。原稿が残ってはいるが(ステップS124;Yes)、図10に例示したような終了ボタン64が押下された場合にも(ステップS125;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。図10に例示したような続行ボタン63が押下された場合には(ステップS125;Yes)、ステップ112へ戻り、次の原稿の給紙とスキャン(ステップS112)、真贋判別(ステップS113)、およびそれ以降の処理ステップ(ステップS115〜)を同様に行う。
また、原稿の真贋判別によって原紙を検知せず(ステップS115;No)、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っていない場合には(ステップS126;No)、CPU11は、原紙を検知しなかった旨を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりして報知し(ステップS134)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。ここで、残りの原稿に対して真贋判別を行い原紙を検知しなかった場合(ステップS125→ステップS112→ ・・・ →ステップS126→ステップS134の流れの場合)も同様に、残りの原稿の中から原紙を検知しなかった旨の報知を行い、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る。
原稿が残っている場合には(ステップS126;Yes)、真贋判別モードからコピーモードへの切替アシスト機能による処理ステップへ移行する。CPU11は、先ず、コピーモードから真贋判別モードへの切り替えによって本サブ処理(真贋判別処理)を実行しているかを確認する(ステップS127)。コピーモードからの切り替えである場合には(ステップS127;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けてステップ112へ戻り、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を行う。コピーモードからの切り替えでない場合には(ステップS127;No)、CPU11は、今回スキャンして真贋判別を行った原稿がスキャンを開始してから1枚目の原稿であるかを確認する(ステップS128)。
スキャン開始から1枚目の原稿である場合には(ステップS128;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けてステップ112へ戻り、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を行う。2枚目以降の原稿である場合には(ステップS128;No)、CPU11は、今回の原稿の画像が前ページの原稿の画像と酷似するかを確認する(ステップS129)。この画像が酷似するかの確認は、前述したように、汎用のアルゴリズムを用いて対象となる2つの原稿の画像データの類似度を算出し、類似度が所定の閾値未満であれば画像が酷似していないと判断し、類似度が所定の閾値以上であれば画像が酷似していると判断するなどにより行う。
画像が酷似している場合には(ステップS129;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けてステップ112へ戻り、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を行う。画像が酷似していない場合には(ステップS129;No)、CPU11は、今回実行している真贋判別処理において、以前に真贋判別モードからコピーモードへの切り替えが拒否されたかを確認する(ステップS130)。
コピーモードへの切り替えが拒否されている場合には(ステップS130;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けてステップ112へ戻り、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を行う。コピーモードへの切り替えが拒否されていない場合には(ステップS130;No)、CPU11は、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を一時停止させ、ユーザに対してコピーモードへの切り替え確認を行う(ステップS131)。このコピーモードへの切り替え確認は、その旨を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりするなどにより行う。
ユーザからコピーモードへの切り替え操作を受け付けず、切り替えを拒否された場合には(ステップS132;No)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けてステップ112へ戻り、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を行う。操作表示部17のコピーボタン54(図3参照)がユーザによって押下されるなどにより、コピーモードへの切り替え操作を受け付けた場合には、CPU11は、複合機10を真贋判別モードからコピーモードに切り替え、図7に示すコピー処理へ移行する(ステップS133)。また、このモードの切り替え時には、原稿の給紙動作が一時停止した状態となっている。以上が、真贋判別処理の基本的な流れである。
[コピー処理の流れ]
CPU11は、図7に示すコピー処理を開始すると、モード切替アシスト機能による真贋判別モードからコピーモードへの切り替えによって本サブ処理(コピー処理)を開始したかを確認する(ステップS141)。真贋判別モードにおける真贋判別処理からの移行ではなく、メイン処理から直接移行して開始した場合には(ステップS141;No)、CPU11は、ユーザによるスタートボタン55(図2および図3参照)の押下を受け付けると、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70により原稿を給紙し、スキャナ部21による原稿のスキャンを開始する(ステップS142(図8(A)参照))。続いてCPU11は、スキャナ部21から出力される原稿の画像データを不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶し、コピーモードから真贋判別モードへの切替アシスト機能による処理ステップへ移行する。
CPU11は、先ず、今回スキャンを行った原稿がスキャンを開始してから1枚目の原稿であるかを確認する。スキャン開始から1枚目の原稿である場合には(ステップS143;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けて、CPU11はこの原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、ステップS150へ移行する。2枚目以降の原稿である場合には(ステップS143;No)、CPU11は、今回スキャンを行った原稿の画像が前ページの原稿の画像と酷似するかを確認する(ステップS144)。
画像が酷似していない場合には(ステップS144;No)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けて、CPU11はこの原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、ステップS150へ移行する。画像が酷似している場合には(ステップS144;Yes)、CPU11は、今回実行しているコピー処理において、以前にコピーモードから真贋判別モードへの切り替えが拒否されたかを確認する(ステップS145)。
真贋判別モードへの切り替えが拒否されている場合には(ステップS145;Yes)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けて、CPU11はこの原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、ステップS150へ移行する。真贋判別モードへの切り替えが拒否されていない場合には(ステップS145;No)、CPU11は、原稿送り装置制御部20を通じて自動原稿送り装置70による次の原稿の給紙を一時停止させ、ユーザに対して真贋判別モードへの切り替え確認を行う(ステップS146)。この真贋判別モードへの切り替え確認は、その旨を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりするなどにより行う。
ユーザから真贋判別モードへの切り替え操作を受け付けず、切り替えを拒否された場合には(ステップS147;No)、モード切替アシスト機能による処理ステップを抜けて、CPU11はこの原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、ステップS150へ移行する。操作表示部17の真贋判別ボタン59(図3参照)がユーザによって押下されるなどにより、真贋判別モードへの切り替え操作を受け付けた場合には(ステップS147;Yes)、CPU11は、複合機10をコピーモードから真贋判別モードに切り替え、前述した図6に示す真贋判別処理へ移行する(ステップS148)。また、このモードの切り替え時には、原稿の給紙動作が一時停止した状態となっている。
ステップS150では、CPU11は、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っているかを確認する。原稿が残っている場合には(ステップS150;Yes)、ステップS142へ戻り、次の原稿の給紙とスキャン(ステップS142)、およびそれ以降の処理ステップ(ステップS143〜)を同様に行う。原稿が残っていない場合には(ステップS150;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。
また、今回のコピー処理をメイン処理からの移行ではなく、モード切替アシスト機能による真贋判別モードからコピーモードへの切り替えにより真贋判別処理から移行して開始した場合には(ステップS141;Yes)、移行前の真贋判別処理で既にスキャンが行われている原稿が存在しており、スキャン済みの原稿の画像データが不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶されている。CPU11は、この不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶されているスキャン済み原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っているかを確認する(ステップS150)。
モード切替アシスト機能による真贋判別モードからコピーモードへの切り替えは、図6のステップS126〜ステップS133で説明したように、原稿が残っている状態で行われるため、ここでは原稿が残っていることが確認される(ステップS150;Yes)。続いてCPU11は、真贋判別モードからコピーモードへの切り替え時に一時停止した原稿の給紙動作を再開し(ステップS142)、次の原稿の給紙とスキャンを行って画像データを取得し、不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶する。また、モード切替アシスト機能による真贋判別モードからコピーモードへの切り替えによってコピー処理を実行している場合には、ステップS142の次にステップS143へは移行せず、図示しない流れでステップS149へ移行し、今回スキャンした原稿の画像データに対応する画像の印刷をプリンタ部23に実行させ(ステップS149)、ステップS150へ移行する。そして原稿がなくなるまで(ステップS150;Yes)、次の原稿の給紙とスキャン(ステップS142)、および印刷(ステップS149)を同様に繰り返す。原稿がなくなると(ステップS150;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。以上が、コピー処理の流れである。
[モード切り替え時の真贋判別処理の流れ]
図6に示す真贋判別処理において、今回の真贋判別処理をメイン処理からの移行ではなく、モード切替アシスト機能によるコピーモードから真贋判別モードへの切り替えによりコピー処理から移行して開始した場合には(ステップS111;Yes)、移行前のコピー処理で既にスキャンが行われている原稿が存在しており、スキャン済みの原稿の画像データが不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶されている。CPU11は、この不揮発メモリ15またはハードディスク装置16に記憶されているスキャン済み原稿の画像データに基づいて、そのスキャン済み原稿の真贋を判別する(ステップS114)。
たとえば、移行前のコピー処理でスキャン開始の1枚目と2枚目の原稿の画像が酷似していた場合のモード切り替えでは、その1枚目と2枚目の原稿の各画像データが記憶されている。また、移行前のコピー処理でスキャン開始の1枚目と2枚目、2枚目と3枚目の原稿の画像は酷似しておらず、3枚目と4枚目の原稿の画像が酷似していた場合のモード切り替えでは、その1枚目〜4枚目までの原稿の各画像データが記憶されている。このように、スキャン済み原稿の画像データとしては、少なくとも、画像が酷似している連続した2枚の原稿の各画像データを含む、複数の画像データが記憶されている。これに対し、スキャン済み原稿の真贋判別は、画像が酷似している連続した2枚の原稿のみを対象に行うようにしてもよく、全ての原稿を対象に行うようにしてもよい。全ての原稿を対象にする場合には、画像が酷似している連続した2枚の原稿の真贋判別、詳細には、その2枚のうちのいずれが原紙でいずれが複写物か、もしくは、2枚とも原紙であるか、もしくは、2枚とも複写物であるかといった判別に加えて、それ以外の原稿に対するそれぞれの真贋判別、すなわち、それ以外の原稿がそれぞれ原紙であるか複写物であるかといった判別が行われるようになる。
スキャン済み原稿に対する真贋判別によって原紙を検知した場合には(ステップS115;Yes)、ステップS116へ移行する。モード切替アシスト機能によるコピーモードから真贋判別モードへの切り替えは、原稿の給紙動作が一時停止した状態で行われており、ここでCPU11は、原稿の給紙動作の一時停止状態を継続する(ステップS116)。またこの場合は、検知した原紙は既に自動原稿送り装置70の排出トレイ79に排紙されている(ステップS117;Yes)。CPU11は、その排紙済みの原紙の位置を操作表示部17に表示したり、図示しないスピーカにより音声で出力したりして報知し(ステップS123)ステップS124へ移行する。
たとえば、排紙済みの一番上の原稿が原紙である場合には、その旨を報知する。操作表示部17に表示して報知する場合で、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っている場合には、上述した図10と同様の表示を行うなどしてもよい。
また、排紙済みの中の上からN番目の原稿が原紙である場合には、その旨を報知する。操作表示部17に表示して報知する場合には、「排紙されている中で上からN番目の紙が原紙です。」などのメッセージを表示するようにしてもよい。また、このときも自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っている場合には、図10に例示した続行ボタン63と終了ボタン64、および追加メッセージなどを併せて表示するようにしてもよい。
また、原紙を複数枚検知した場合には、それぞれの原紙の位置を報知する。操作表示部17に表示して報知する場合には、各原紙の位置を、排紙済みの一番上、排紙済みの中の上からN番目、排紙済みの一番下などの排紙位置を示す表現を適宜組み合わせたメッセージなどで表示するようにしてもよい。また、このときも自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っている場合には、図10に例示した続行ボタン63と終了ボタン64、および追加メッセージなどを併せて表示するようにしてもよい。
自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っていない場合には(ステップS124;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。原稿が残ってはいるが(ステップS124;Yes)、上記の終了ボタンが押下されるなどした場合には(ステップS125;No)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。上記の続行ボタンが押下されるなどした場合には(ステップS125;Yes)、ステップ112へ戻る。そして、前述の真贋判別処理における基本的な流れで説明したように、次の原稿の給紙とスキャン(ステップS112)、真贋判別(ステップS113)、およびそれ以降の処理ステップ(ステップS115〜)を同様に行う。
また、スキャン済み原稿に対する真贋判別で原紙を検知せず(ステップS115;No)、自動原稿送り装置70の原稿トレイ71に原稿が残っていない場合には(ステップS126;No)、CPU11は、原紙を検知しなかった旨を報知し(ステップS134)、本サブ処理を終了してメイン処理に戻る(Return)。
原稿が残っている場合には(ステップS126;Yes)、CPU11は、コピーモードから真贋判別モードへの切り替えによって今回の真贋判別処理を実行しているかを確認する(ステップS127)。この場合は、コピーモードからの切り替えであるため(ステップS127;Yes)、ステップ112へ戻り、次の原稿の給紙(コピーモードから真贋判別モードへの切り替え時に一時停止した原稿の給紙動作の再開)とスキャン(ステップS112)、真贋判別(ステップS113)、およびそれ以降の処理ステップ(ステップS115〜)を同様に行う。
このように、本実施の形態に係る複合機10は、原稿を自動で給紙・搬送し真贋判別を行う構成において、原紙を検知した場合には自動原稿送り装置70の動作を停止する。この動作停止によって、上述したように、次の原稿が給紙可能であっても給紙待ち状態となり(給紙一時停止)、検知された原紙は途中で停止(搬送一時停止)、あるいは、排出トレイ79へ排出された状態となる(排出完了)。これにより、その検知(判別)された原紙の取り出しが容易になる。
また、自動原稿送り装置70の動作停止によるその原紙の位置を報知することで、その原紙の位置が明確に分かるようになり、取り出し者の誤認識などが生じにくくなる。
原紙が途中で停止(排出完了前に停止)された場合には、その原紙は自動原稿送り装置70に保持された状態(一対の排出ローラ77に挟まれた状態)となり、排出トレイ79上で他の原稿に混載されることはない。これにより、先に排出された他の原稿を排出トレイ79上から取り除いた後に上記の原紙を排出するなどにより、他の原稿と原紙を分離して取り出すことができ、それらが排出トレイ79上で混ざってしまい再び分かりにくくなるようなことを防止することができる。
また、本実施の形態では複合機10に原稿の真贋判別を行う機能(真贋判別装置)を備える場合に、自動原稿送り装置70を原稿の画像読み取り用と真贋判別用で兼用することにより、装置を小型かつ安価に構成することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態で説明した真贋判別処理において、自動原稿送り装置70による排出の途中で停止させた原紙を手動で取り出す場合に、その原紙の取り出しを検知すると(図6のステップS121)、確認ボタン61が押下された場合と同様の制御を行うようにしてもよい(図6のステップS120およびS122)。すなわち、自動原稿送り装置70の排出ローラ77を回転させ、排出ローラ77に挟まれている原紙を排出トレイ79に排紙する制御を行うように構成してもよい。
また、実施の形態では原紙を排出の途中で停止させる(一部を排出させて停止させる)例を説明したが、自動原稿送り装置70内で停止させるようにしてもよい。たとえば、上述した自動原稿送り装置70においては、原稿の先端側を読み取って原紙と判別できた場合に直ちに搬送動作を停止することにより、そのような装置内での停止が可能である。
また、自動原稿送り装置70の動作停止は原紙を検知した場合に限らず、複写物を検知した場合に行うように構成してもよい。すなわち、検知対象となる原紙または複写物が予め設定されており、その対象物を検知した場合に自動原稿送り装置70の動作を停止するように構成してもよい。また、この検知対象の設定を変更できるように構成してもよい。
また、実施の形態に係る複合機10ではタッチパネル式の操作表示部17が操作部(選択部)と表示部の機能を兼ね備えているが、この操作部と表示部とは個別に構成するようにしてもよい。複合機10におけるプリンタ部22は、レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを走査露光するLEDプリンタなどの他の方式のプリンタとしてもよい。
また本発明の画像読取装置は、実施の形態で説明した複合機に限らず、スキャナ機や複写機などの他の画像読取装置にも適用可能である。
10…複合機(MFP)
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置(HDD)
17…操作表示部
18…ファクシミリ通信部
19…ネットワーク通信部
20…原稿送り装置制御部
21…スキャナ部
22…画像処理部
23…プリンタ部
50…タッチパネルディスプレイ
51…プリンタボタン
52…スキャナボタン
53…ファクシミリボタン
54…コピーボタン
55…スタートボタン
56…Scan to E-mailボタン
57…Scan to FTPボタン
58…Scan to BOXボタン
59…真贋判別ボタン
60…メッセージ
61…確認ボタン
62…メッセージ
63…続行ボタン
64…終了ボタン
70…自動原稿送り装置
71…原稿トレイ
72…搬送通路
73…ピックアップローラ
74…フィードローラ
75…リタードローラ
76…搬送ローラ
77…排出ローラ
78…原稿検知センサ
79…排出トレイ
N…原稿
S…読取位置

Claims (4)

  1. 原稿を1枚ずつ搬送して排出先へ排出する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される原稿の真贋判別を行う真贋判別部と、
    前記真贋判別部による真贋判別で真および偽の原稿のうちの予め定められた一方が検知された場合に前記搬送部の動作を停止する制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする真贋判別装置。
  2. 前記検知された原稿の前記搬送部の動作停止による位置を報知する報知部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の真贋判別装置。
  3. 前記制御部は、前記検知された原稿が前記排出先へ排出完了される前に前記搬送部の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の真贋判別装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の真贋判別装置と、
    前記搬送部によって搬送される原稿の画像を読み取る読取部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103516949A (zh) * 2012-06-21 2014-01-15 致伸科技股份有限公司 文件图像读取装置

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