JP3882445B2 - 原稿分別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的画像読み取りが行われた後の原稿を、その種類毎に分別して排出する機能を有した原稿分別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省資源や省スペース等の必要性から情報の電子化(ペーパーレス化)が進み、例えば大量に有る既存の紙情報をスキャナ装置等により電子情報に変換した後、磁気ディスク(HD等)や光磁気ディスク(MO等)といった記憶媒体に保存しておき、必要に応じてプリンタ装置等を用いて紙上に出力して利用する、といったことが行われている。
【0003】
このように紙上に描かれた画像情報を電子情報に変換するには、通常、スキャナ装置や複写機等を構成する画像読取装置が用いられる。画像読取装置は、例えばCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子を用いて、読み取り対象となる原稿から光学的に画像読み取りを行うものである。このような画像読取装置の中には、読み取り対象となる原稿が複数枚に及ぶ場合の高速処理を可能にすべく、自動原稿搬送装置(Automatic Document Feeder;以下「ADF」と称す)を備えたものが広く知られている。
【0004】
従来、ADFでは、給紙トレイ上に積重された原稿を順次繰り出して、各原稿からの画像読み取りを連続的に行わせるようになっているが、その画像読み取り後の原稿については、全てADFが有する単一の排出トレイ上に順次排出するものが殆どである。これに対して、例えば特開平10−282737号公報には、ADFが複数の排出トレイを有することで、画像読み取り後の原稿の排出時に当該原稿の分類を可能にしたものが開示されている。また、例えば特開平10−293503号公報に開示されているように、ADFにセットされた原稿が白紙であるか否かに応じて当該原稿を排出トレイではなく画像形成のための給紙装置へ送出することで、当該原稿の再利用を可能にしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像読取装置での光学的画像読み取りにより原稿上に描かれた画像情報を電子情報に変換した場合、その電子情報を記憶媒体に保存した後には、画像読み取り後の原稿は不要なものとなり、多くは紙資源リサイクルのために分別回収される。ただし、この場合に読み取り対象となる原稿は、例えば白黒原稿、カラー原稿、一般の印刷物、OHP、感熱紙等といったように、多種のものが混在していることが多い。これは、特に、ADFを利用して複数枚の原稿を連続して処理するときに顕著となる。
【0006】
しかしながら、従来におけるADFの殆どは、読み取り対象となる原稿を分別する機能が無く、画像読み取り後の原稿を単一の排出トレイ上に順次排出するようになっているので、紙資源リサイクルのためにはオペレータが1枚1枚原稿の種類を判断して仕分けを行う必要が生じてしまう。したがって、オペレータにとっては非常に手間の掛かる作業となってしまうのに加えて、人間による判断を介することから分別ミスが生じる可能性もある。これに対して、例えば特開平10−282737号公報に開示されているように、ADFが有する複数の排出トレイを利用して画像読み取り後の原稿を分類することも考えられるが、かかる従来技術では、ADFの上方に複数の排出トレイを設置する必要があるため、その設置スペース等を考慮すると装置構成が大掛かりなものとなってしまい、またオペレータがADFに原稿をセットする際の作業性や安全性等が大きく損なわれてしまうおそれもある。さらに、例えば特開平10−293503号公報に開示された従来技術では、白紙原稿については再利用が可能であるが、それ以外の不要原稿については、上述した場合と同様にオペレータが1枚1枚原稿の種類を判断して仕分けを行わなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、混在した複数枚の原稿をADFにて順次搬送し、必要に応じてその原稿に描かれた画像を電子情報として読み取ってこれを保存した後に、原稿をその種類に応じて分別排出するのを可能にすることで、人手による不要原稿の仕分け作業を必要とせず、紙資源のリサイクルを効率良く、かつ、確実に行うことができ、しかもそのために装置構成が大掛かりなものとなったり、原稿セット時の作業性や安全性等が損なわれたりすることのない原稿分別装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために案出された原稿分別装置で、シート状の原稿を搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段が搬送する原稿に対して光学的に画像読み取りを行う画像読取手段と、所定の記録媒体上に可視画像を出力する画像形成手段とを備える複写装置と接続して用いられる原稿分別装置であって、前記原稿搬送手段から前記画像読取手段での画像読み取り後の原稿を受け取る原稿搬送経路と、前記画像形成手段から可視画像が出力された記録媒体を受け取る媒体搬送経路と、前記原稿搬送経路が受け取った原稿の分別排出または前記媒体搬送経路が受け取った記録媒体の仕分け排出のいずれかを選択的に行う仕分け排出手段と前記画像読取手段での画像読み取りの対象となった原稿の種類の判別し、または当該原稿の種類の判別結果の通知を前記複写装置から受ける原稿判別手段と、前記仕分け排出手段が原稿の分別排出を行う場合に当該原稿についての前記原稿判別手段での判別結果に基づいて当該分別排出を前記仕分け排出手段に行わせる分別排出制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の原稿分別装置によれば、原稿搬送経路が画像読取手段での画像読み取り後の原稿を原稿搬送手段から受け取ると、分別排出制御手段は、原稿判別手段での原稿種類の判別結果に基づいて、その原稿の分別排出を仕分け排出手段に行わせる。したがって、原稿搬送手段が搬送する原稿に複数種類のものが混在していても、各原稿は、その種類が原稿判別手段によって判別された後に、仕分け排出手段によって各種類毎に分別排出されることになる。しかも、その分別排出は、本来は画像形成手段による画像出力後の記録媒体を仕分け排出する仕分け排出手段を利用して行うので、分別排出のための機能を新たに原稿搬送手段等に設ける必要もない。また、仕分け排出手段を利用して分別排出を行っても、その仕分け排出手段は原稿の分別排出または記録媒体の仕分け排出のいずれかを選択的に行うので、仕分け排出後の記録媒体と分別排出後の原稿とが混在してしまうことがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る原稿分別装置について説明する。ただし、ここでは、本発明を、原稿から読み取った画像をコピー用紙等の記録媒体上に出力する機能を有したデジタル複写システムに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0011】
〔第1実施形態〕
先ず、本発明に係る原稿分別装置の第1実施形態について説明する。図1は本発明を適用したデジタル複写システムの第1実施形態を示す概略構成図であり、図2はそのデジタル複写システムの要部を示す構成図(その1)であり、図3はそのデジタル複写システムの外観を示す説明図であり、図4はそのデジタル複写システムの要部を示す構成図(その2)であり、図5は分別排出動作例の一部を示すフローチャートである。
【0012】
本実施形態におけるデジタル複写システムは、大別すると、図1に示すように、ADF10と、画像読取装置(Image Input Terminal;以下「IIT」と称す)20と、画像処理装置(Image Processing System;以下「IPS」と称す)30と、画像形成装置(Image Output Terminal;以下「IOT」と称す)40と、後処理装置(以下「ソータ」と称す)50と、図示しないユーザインタフェース(User Interface;以下「UI」と称す)部とから構成されている。
【0013】
ADF10は、読み取り対象となる原稿が積重される給紙トレイ11と、その給紙トレイ11にセットされた原稿を順次繰り出して搬送する原稿搬送機構12と、このADF10が独自に有している単一の排紙トレイ13とを備えている。ただし、ADF10は、原稿反転機構14を備えた、いわゆるDADFであってもよい。
【0014】
ところで、このADF10は、上述した他に、その特徴的な構成として、ソータ50に連なる原稿搬送経路15と、その原稿搬送経路15に付随して設けられた搬送切り換えゲート16とを備えている。そして、搬送切り換えゲート16の位置を切り換えることにより、原稿搬送機構12により搬送されてきた原稿を、排紙トレイ13と原稿搬送経路15とのいずれか一方に選択的に排出し得るようになっている。なお、原稿搬送機構12による原稿の搬送および搬送切り換えゲート16の位置切り換えは周知技術を利用したものであるため、ここではその詳細な説明を省略するものとする。
【0015】
IIT20は、ADF10に搬送される原稿からその原稿に描かれている画像をCCD等の固体撮像素子を用いて光学的に読み取るものである。
【0016】
IPS30は、IIT20の固体撮像素子によって得られた電気信号に対して所定の信号処理を行うものである。このIPS30が行う信号処理としては、その一つに例えばIIT20での画像読み取りの対象となった原稿の種類を判別するための処理がある。なお、IPS30が判別し得る原稿の種類としては、詳細を後述するように、白黒原稿、カラー原稿、一般の印刷物(普通紙または再生紙)原稿、OHP原稿、感熱紙原稿等がある。また、各原稿のサイズについても判別する。
【0017】
なお、IIT20にて読み取られた電気信号またはIPS30にて処理された後の電気信号は、図示しない磁気ディスク装置等の記憶装置または図示しないネットワークを介して接続されたサーバ装置等に送出し、その記憶装置またはサーバ装置等に画像データとして保持記憶させるようにしてもよい。
【0018】
IOT40は、IPS30での信号処理後の電気信号または図示しないネットワークを介して接続されたサーバ装置から受け取った電気信号を基に、コピー用紙等の記録媒体上に可視画像を形成して出力するものである。そのために、IOT40では、被画像形成媒体となる所定(例えばA4,A3サイズ等のコピー用紙)の記録媒体を予め収納している給紙トレイ41と、その給紙トレイ41から繰り出される記録媒体に対して周知の電子写真技術を用いて画像形成を行うプリンタエンジン42とを備えている。
【0019】
ソータ50は、IOT40にて画像が出力された後の記録媒体を受け取って、これを所定条件(例えば出力部数毎)に従いつつ、仕分け排出するものである。そのために、ソータ50では、IOT40から受け取った記録媒体の搬送を行う媒体搬送経路51と、その媒体搬送経路51に沿って多段構成に配設された複数の排出トレイ52と、各排出トレイ52に付随して設けられた搬送切り換えゲート53とを備えている。なお、このソータ50における媒体の搬送および搬送切り換えゲート53の位置切り換えも周知技術を利用したものであるため、その詳細な説明を省略するものとする。
【0020】
ところで、このソータ50は、上述した他に、その特徴的な構成として、ADF10の原稿搬送経路15とこのソータ50の媒体搬送経路51との間を連通させる原稿搬送経路54と、図示しないCPU(Central Processing Unit)等からなる分別排出制御部とを備えている。そして、原稿搬送経路54がADF10の原稿搬送経路15からの原稿を受け取ると、分別排出制御部は、IPS30での原稿種類の判別結果を基に搬送切り換えゲート53を切り換えて、受け取った原稿を複数の排出トレイ52のいずれかに分別排出するようになっている。なお、分別排出制御部は、ソータ50内ではなく、他の部分、すなわちADF10、IIT20、IPS30またはIOT40に設けられていてもよい。
【0021】
また、ソータ50には、図2に示すように、原稿搬送経路54上の所定箇所で原稿の通過を検知するセンサ等からなる原稿通過判定部55と、各排出トレイ52毎に原稿が排出されたか否かを検知するセンサ等からなる原稿排出判定部56とが設けられている。そして、これら原稿通過判定部55および原稿排出判定部56での検知結果を基に、詳細を後述するように、分別排出制御部が搬送切り換えゲート53の切り換えを制御したり、さらには、各排出トレイ52へ分別排出する原稿枚数の計数や分別排出時のジャム発生の有無を検出等を行うようになっている。なお、ソータ50では、IOT40から受け取った記録媒体についても、同様に媒体枚数の計数およびジャム発生の検出を行い得るものとする。
【0022】
さらに、ソータ50には、図3に示すように、分別排出された原稿の種類を視覚的に表示すべく、IPS30が判別し得る原稿種類の表示およびその表示に対応して配された発光素子57aからなる表示部57が設けられている。なお、表示部57は、ソータ50が有する各排出トレイ52毎に個別に設けられている。
【0023】
UI部60は、デジタル複写システムのオペレータに対する情報表示を行ったり、そのオペレータが各種設定入力を行うためのもので、図4に示すように、LCD(Liquid Crystal Display)パネル61およびキースイッチ62を備えてなるものである。
【0024】
次に、以上のように構成されたデジタル複写システムにおいて原稿の分別排出を行う場合の処理動作例について詳しく説明する。
【0025】
本実施形態のデジタル複写システムが処理動作を行うのにあたっては、先ず、図1に示すように、ADF10の給紙トレイ11上に読み取り対象となる複数枚の原稿が積重される。この原稿は、複数種類のものが混在していてもよい。
【0026】
このとき、UI部60では、デジタル複写システムのオペレータによって、各種設定がなされているものとする。UI部60にてオペレータが行う設定としては、ADF10が搬送する原稿に対してソータ50での分別排出を行うか、あるいは分別排出せずにADF10の排紙トレイ13上へ排出させるかの選択がある。また、その他にも、分別排出を行う場合に、どの種類の原稿をどの排出トレイ52上に排出させるか、すなわち分別排出される原稿種類とソータ50の各排出トレイ52との対応関係を指定することが考えられる。
【0027】
その後、UI部60でのスタートボタン押下等により画像読み取り動作の開始が指示されると、ADF10では、原稿搬送機構12が給紙トレイ11上に積重された原稿を順次繰り出して搬送する。そして、IIT20は、繰り出された原稿に対する画像読み取りを行う。この画像読み取りは、原稿搬送機構12により所定箇所にセットされた原稿を走査することで行うようにしても、あるいは原稿搬送機構12が搬送中の原稿に対していわゆる流し読みを行うようにしてもよい。
【0028】
IIT20での画像読み取りが終了すると、ADF10では、その画像読み取り終了後の原稿の排出を行う。ここで、例えばUI部60にて排紙トレイ13上への排出が選択されていると、ADF10は、画像読み取り終了後の原稿を排紙トレイ13上へ排出するように搬送切り換えゲート16の位置を切り換える。これにより、画像読み取り終了後の原稿は、排紙トレイ13上に排出されることになる。これは、例えば一般的な複写処理を行う場合の動作と同様である。
【0029】
一方、例えばUI部60にて原稿の分別排出が選択されていると、ADF10は、画像読み取り終了後の原稿を原稿搬送経路15へ排出するように搬送切り換えゲート16の位置を切り換える。これにより、画像読み取り終了後の原稿は、原稿搬送経路15を通じてソータ50へ排出され、そのソータ50にて分別排出されることになる。
【0030】
また、原稿の分別排出が選択された場合には、IIT20での画像読み取り結果を基に、IPS30がその画像読み取りの対象となった原稿の種類を判別する。ここで、この原稿種類判別のための処理について簡単に説明する。
【0031】
IPS30では、画像読み取りの対象となった原稿に対して、どのサイズの原稿であるか、白黒原稿/カラー原稿のどちらであるか、OHP原稿/感熱紙原稿/普通紙または再生紙原稿のいずれであるか等、を判別する。
【0032】
原稿サイズについては、周知のように、IIT20での画像読み取り結果から原稿のエッジ(端縁)の位置を検出することで判別する。ただし、UI部60にて原稿サイズの指定がある場合には、その指定内容に基づいて判別するようにしてもよい。
【0033】
白黒原稿/カラー原稿のどちらであるかについては、IIT20の固体撮像素子がカラー画像の読み取りに対応したものであれば、その固体撮像素子からRGB各色成分毎の電気信号が得られるので、その各色成分毎の電気信号を解析することで判別する。
【0034】
また、OHP原稿/感熱紙原稿/普通紙または再生紙原稿のいずれであるかについては、以下のようにして判別する。
【0035】
例えば、画像読み取りの対象となった原稿がOHP原稿である場合には、その大部分の被読み取り面が透明である。そのため、固体撮像素子から得られた画像読み取り結果が、原稿を背面から抑える原稿押え部(プラテンカバー)に対する読み取り値(ただし、予め設定されて所定領域に格納されているものとする)と略同じであれば、その原稿はOHP原稿であると判別する。また、OHP原稿を読み取った場合の結果(データ)を予め設定しておき、原稿全面についての画像読み取り結果がある面積以上で当該データと一致すれば、その原稿はOHP原稿であると判別することも考えられる。これらの判別手法は、原稿押え部が黒色以外の場合に有効である。原稿押え部が黒色の場合は、白黒OHP/カラーOHPともに全面黒原稿と判断されてしまうが、現実には全面黒原稿の存在が殆ど有り得ないため、かかる読み取り結果が得られたらその原稿はOHP原稿であると判別すればよい。さらには、原稿端部と原稿押え部との濃度差が検出できない(エッジが検出できない)場合に、その原稿はOHP原稿であると判別するようにしてもよく、この場合には原稿押え部の色に左右されずに判別し得るようになる。
【0036】
また、例えば、画像読み取りの対象となった原稿が感熱紙原稿である場合には、一般の普通紙または再生紙原稿とは見た目の白さが異なる。しかも、主に電子黒板やファクシミリ装置等から出力されるため白黒原稿が殆どである。そのため、感熱紙原稿を読み取った場合の白色データ(絶対値またはRGB比率)を予め設定しておけば、原稿全面についての画像読み取り結果がある面積以上で当該データと一致した場合に、その原稿は感熱紙原稿であると判別することができる。また、感熱紙原稿は、一般の普通紙または再生紙原稿よりも青みがあることから、青色データまたはその比率を基に判別することも考えられる。さらに、通常、感熱紙原稿はロール紙を手で切断したものが多くその切断面も微視的にみると直線ではないことから、原稿のエッジの検出時に相対する二辺が手により切断されていると認識できる場合に、その原稿は感熱紙原稿であると判別するようにしてもよい。つまり、感熱紙原稿については、上述したそれぞれの判別手法またはこれらの組み合わせによって判別すればよい。
【0037】
そして、OHP原稿でも感熱紙原稿でもなければ、その原稿は普通紙または再生紙原稿であると判別する。
【0038】
なお、IPS30による原稿種類の判別は、上述した以外にも、例えば特開平7-20750号公報に開示されているように、予め原稿にバーコード等を用いて紙質に関する情報を埋め込んでおいたり、別途原稿の材質、厚さ、硬さ等を検知するセンサを設けて行うようにしてもよい。また、OHP原稿については、例えば特開平11−240226号公報に開示されているように、フォトセンサ等における原稿からの反射光の受光出力により認識することで判別するようにしてもよい。
【0039】
IPS30による原稿種類の判別結果は、分別排出制御部に通知される。そして、分別排出制御部は、通知された判別結果に応じてソータ50の搬送切り換えゲート53の位置を切り換えることで、ADF10からソータ50へ排出された原稿の分別排出を行う。つまり、ソータ50側での分別排出は、分別排出制御部による動作制御に従いつつ行われる。
【0040】
ただし、ADF10では、ソータ50側にて分別排出のための原稿排出先の切り換え(搬送切り換えゲート53の切り換え動作等)が行われていると、IIT20での画像読み取りが終了しても、その切り換えが終了するまでの間、原稿搬送機構12がソータ50側へ原稿を受け渡すのを待機する。これは、原稿排出先の切り換え中に原稿を搬送してしまうと、その原稿の分別排出を的確に行えないおそれがあり、これに起因する原稿ジャムの発生を未然に回避するためである。
【0041】
また、分別排出制御部では、UI部60にて原稿の分別排出が選択されていても、ソータ50がIOT40から排出された画像出力後の記録媒体の仕分け排出を行っている場合には、IIT20での画像読み取り終了後の原稿に対する分別排出を行わずに、その原稿をADF10の排紙トレイ13上に排出するようにADF10に指示を与えるとともに、その旨をUI部60のLCDパネル61に表示してオペレータに通知する。これは、ソータ50での仕分け排出を優先することで、ソータ50の排出トレイ52上で仕分け排出後の記録媒体と分別排出後の原稿とが混在してしまうのを防ぐためである。
【0042】
さらに、分別排出制御部では、IPS30にて原稿種類を判別し得ない原稿、すなわちIPS30がどの種類にも該当しないと判別した原稿については、上述した場合と同様に、ソータ50側での分別排出を行わずに、その原稿をADF10の排紙トレイ13上に排出するようにADF10に指示を与えるとともに、その旨をUI部60のLCDパネル61に表示してオペレータに通知する。これは、種類の判別できない原稿を別途排出することによって、ソータ50側における分別排出の精度を向上させるためである。
【0043】
つまり、ソータ50の原稿搬送経路54には、UI部60にて原稿の分別排出が選択されており、ソータ50側が原稿排出先の切り換え動作中ではなく、ソータ50がIOT40からの記録媒体の仕分け排出を行っておらず、IPS30での原稿種類の判別結果が明らかな場合にのみ、ADF10の原稿搬送経路15からの原稿が送られてくることになる。
【0044】
原稿搬送経路54がADF10の原稿搬送経路15からの原稿を受け取ると、分別排出制御部は、図5に示すような手順で、その原稿に対する分別排出動作を行う。すなわち、分別排出制御部は、その原稿についてのIPS30での原稿種類の判別結果を認識し(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、次いでその原稿が原稿搬送経路54上の原稿通過判定部55を通過したか否かを判断する(S102)。
【0045】
この判断の結果、原稿が原稿通過判定部55を通過すれば、分別排出制御部は、その原稿が排出先となる排出トレイ52に到達するまでの時間を考慮しつつ、その排出トレイ52に対応する搬送切り換えゲート53のみを閉じるように切り換え指示を与える(S103)。
【0046】
このとき、UI部60にて分別排出される原稿種類とソータ50の各排出トレイ52との対応関係が指定されていれば、分別排出制御部は、その指定に従いつつ上述した切り換え指示を与える。これにより、原稿は、その種類毎に分別されてオペレータが所望する排出トレイ52上に排出されることになる。
【0047】
ただし、UI部60での対応関係の指定がない場合には、分別排出制御部は、以下のようにして分別排出される原稿種類と各排出トレイ52との対応関係を決定する。例えば、分別排出制御部は、原稿分別排出処理の開始直前における排出先、すなわち既に排出先とされていた排出トレイ52を最初に分別排出する原稿(1枚目)の排出先とする。その後、IPS30による原稿種類の判別結果に変更があると、1枚目原稿の排出先である排出トレイ52に隣接するか、あるいは排出先設定がされていない中で最も近くの排出トレイ52を優先して排出先とする。つまり、2枚目以降の異なる種類の原稿については、排出可能な排出トレイのうち最も近いものを排出先とする。このようにすれば、搬送切り換えゲート53の位置切り換えや分別排出すべき原稿の搬送に要する時間を短縮できるので、分別排出を迅速に行うことができるようになる。
【0048】
原稿の排出先となる排出トレイ52に対応した搬送切り換えゲート53が閉じると、続いて、分別排出制御部は、その排出トレイ52に対応して設けられた原稿排出判定部56を原稿が通過したか否かを判断する(S104)。この判断の結果、原稿が原稿排出判定部56を通過すれば、分別排出制御部は、ソータ50が仕分け排出した媒体枚数を計数するために備えている仕分けカウンタのカウント数をインクリメント(+1)させる(S105)。
【0049】
一方、所定時間を経過しても原稿が原稿通過判定部55を通過しなかった場合(S102)、または、原稿が原稿排出判定部56を通過しなかった場合(S104)には、分別排出制御部は、ADF10またはソータ50において原稿のジャムが発生したと判断し、その旨をUI部60のLCDパネル61に表示してオペレータに通知する(S106,S107)。そして、その表示を参照したオペレータによるジャムクリアがあれば(S108)、残りの原稿の再セットをUI部60のLCDパネル61を通じてオペレータに依頼する(S109)。
【0050】
このような処理動作をADF10の給紙トレイ11上に積重された各原稿について繰り返し行うことにより、分別排出制御部は、各原稿をその種類毎に異なる排出トレイ52上に排出させる。
【0051】
そして、原稿が排出トレイ52上に排出されると、分別排出制御部は、各排出トレイ52毎に個別に設けられた表示部57に対して、排出された原稿の種類を視覚的に表示するように指示を与える。これにより、表示部57は、排出された原稿の種類に対応する発光素子57aを点灯させて、オペレータが排出された原稿の種類を視覚的に視認できるようにする。
【0052】
なお、オペレータに原稿種類を視認させるための表示は、UI部60にて行うようにしてもよい。この場合は、図4に示すように、UI部60が各排出トレイ52に個別に付された番号と原稿種類とを互いに関連付けて表示することが考えられる。
【0053】
以上のように、本実施形態におけるデジタル複写システムは、請求項1に記載の発明の如く、IPS30での原稿種類の判別結果を基に分別排出制御部がADF10によって繰り出された原稿をソータ50に分別排出させるようになっている。したがって、このデジタル複写システムによれば、ADF10が搬送する原稿に複数種類のものが混在していても、各原稿は、各種類毎に分別排出されることになる。しかも、その分別排出は、本来は画像出力後の記録媒体を仕分け排出するソータ50を利用して行うので、分別排出のための機能を新たにADF10等に設ける必要もない。
【0054】
つまり、本実施形態のデジタル複写システムでは、混在した複数枚の原稿をADF10にて順次搬送し、必要に応じてその原稿に描かれた画像を電子情報として読み取った後に、原稿をその種類に応じて分別排出するのが可能となるので、オペレータが1枚1枚原稿の種類を判断して仕分けを行う必要がなく、しかも人間による判断を介しないことから分別ミスが生じることもなく、紙資源のリサイクルを効率良く、かつ、確実に行うことができる。さらには、原稿の分別排出を可能にしても、ADF10への原稿セット時の作業性や安全性等が損なわれてしまうのを回避することもできる。
【0055】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項2に記載の発明の如く、原稿の分別排出にあたって、その原稿の種類毎に当該原稿をソータ50における異なる排出トレイ52上に排出するようになっているので、その分別排出を確実に行うことができるのに加えて、その分別排出後の原稿を回収するオペレータにとつても原稿種類毎の回収が非常に容易なものとなる。
【0056】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項4に記載の発明の如く、ADF10が搬送する原稿に対し、ソータ50での分別排出を行うか、あるいは分別排出せずにADF10の排紙トレイ13上へ排出させるかを、UI部60にて選択し得るようになっているので、原稿の分別排出のみならず一般的な複写処理等にも対応することができる。つまり、このデジタル複写システムでは、使用形態の汎用性を向上させることで、オペレータが利用するのにあたって非常に便利なものとなっている。
【0057】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項5に記載の発明の如く、ソータ50側にて分別排出のための原稿排出先の切り換えが行われていると、ADF10が原稿のソータ50側への受け渡しを待機するようになっているので、原稿ジャムの発生を未然に回避することができ、結果として原稿の分別排出の的確さを高めることができる。
【0058】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項6に記載の発明の如く、ソータ50がIOT40からの記録媒体の仕分け排出を行っていると、ADF10が原稿をソータ50側ではなく排紙トレイ13上に排出するようになっているので、ソータ50を利用して原稿の分別排出を行う場合であっても、ソータ50の排出トレイ52上で仕分け排出後の記録媒体と分別排出後の原稿とが混在してしまうのを防ぐことができる。
【0059】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項7に記載の発明の如く、IPS30にて原稿種類を判別し得ない原稿を、ADF10の排紙トレイ13上に排出するようになっているので、ソータ50側での分別排出結果に種類の判別できなかった原稿が混在してしまうことがなく、結果としてソータ50側における分別排出の精度を向上させることができる。
【0060】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項8に記載の発明の如く、UI部60にて分別排出される原稿種類とソータ50の各排出トレイ52との対応関係を指定し得るようになっているので、オペレータが所望する排出トレイ52上に同じくオペレータが所望する種類の原稿を排出することができ、オペレータにとっては非常に便利なものとなる。
【0061】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、上述したような対応関係の指定がなければ、請求項9に記載の発明の如く、原稿の分別排出にあたってその排出直前の排出先を当該原稿の排出先とするとともに、その後原稿種類の判別結果に変更があれば、当該排出先に隣接するか、あるいは排出先設定がされていない中で最も近くの排出トレイ52を優先して排出先とするようになっている。そのため、このデジタル複写システムによれば、搬送切り換えゲート53の位置切り換えや分別排出すべき原稿の搬送に要する時間を短縮できるので、分別排出を迅速に行うことができるようになる。
【0062】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、請求項10に記載の発明の如く、表示部57またはUI部60が各排出トレイ52に分別排出された原稿の種類を視覚的に表示するようになっているので、オペレータがその表示を参照することで排出された原稿の種類を容易に識別することができ、オペレータにとっては非常に便利なものとなる。
【0063】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、ソータ50の排出トレイ52上に原稿が排出される度に分別排出制御部がカウント数をインクリメントさせることで、請求項11に記載の発明の如く、分別排出された原稿の枚数を計数するようになっている。そのため、その計数結果を利用すれば、オペレータが各種類毎の原稿枚数を容易に把握できる。さらに、その計数結果を基に課金を行うことも可能となる。
【0064】
なお、排出枚数の計数にあたっては、請求項12に記載の発明の如く、分別排出された原稿枚数と仕分け排出された記録媒体の枚数とを、それぞれ別個に計数することも考えられる。すなわち、原稿枚数を計数するカウンタと記録媒体枚数を計数するカウンタとを別個に持たせるようにしてもよい。このようにすれば、原稿枚数と記録媒体枚数とをそれぞれ個別に計数し得るようになるので、オペレータにとってより一層便利なものになるとともに、課金を行うのにあたっても適切な対応が可能となる。
【0065】
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る原稿分別装置の第2実施形態について説明する。ただし、ここでは、上述した第1実施形態の場合との相違点についてのみ説明し、同一の構成要素については同一の符号を与えてその説明を省略するものとする。図6は本発明を適用したデジタル複写システムの第2実施形態を示す概略構成図であり、図7はそのデジタル複写システムにおける原稿の分別排出の態様を示す説明図である。
【0066】
本実施形態におけるデジタル複写システムは、図6に示すように、第1実施形態の場合とソータ50aが異なっている。このソータ50aは、ADF10からの原稿とIOT40からの記録媒体との双方を受け取り得るようになっているが、その原稿または記録媒体を排出するための排出トレイ58を一つしか備えていない。ただし、このソータ50aでは、一つの排出トレイ58上においても原稿の分別排出または記録媒体の仕分け排出を行い得るようにすべく、図示しない排出態様可変機構を備えている。
【0067】
排出態様可変機構は、例えば図7に示すように、一つの排出トレイ58上における原稿または記録媒体の排出位置を相違させるためのものである。この場合、排出態様可変機構は、原稿または記録媒体をニップするローラおよびそのローラの位置を軸方向に移動させる駆動機構等によって構成すればよい。ただし、排出態様可変機構は、原稿または記録媒体を排出する際の向きを相違させる(90°回転させる等)ものであってもよい。つまり、排出態様可変機構は、原稿または記録媒体が排出される際の態様を可変させることによって、一つの排出トレイ58上においても原稿の分別排出または記録媒体の仕分け排出を行い得るようにするためのものである。
【0068】
ここで、このように構成されたデジタル複写システムにおける原稿分別排出の処理動作例について説明する。例えば図7(b)に示すように、ADF10の給紙トレイ11上に原稿種類Aの束、原稿種類Bの束、原稿種類Aの束および原稿種類Cの束が積重された場合について考える。
【0069】
この場合、先ず、ADF10が原稿種類Aについて給紙トレイ11からの繰り出しを行うと、IPS30での種類判別結果を基にした分別排出制御部からの指示に従いつつ、排出態様可変機構は、その原稿種類Aの原稿を排出トレイ58上の所定位置(初期位置)に排出する。そして、ADF10が原稿種類Bについて繰り出しを行うと、排出態様可変機構は、その原稿種類Bの原稿の排出位置をずらして、排出トレイ58上の第2の位置に排出する。その後、排出態様可変機構は、原稿種類A、原稿種類Cと移り変わる度に、原稿の排出位置を初期位置、第3の位置とずらして、排出トレイ58上に積み重なるように排出する。したがって、排出トレイ58上では、図7(c)に示すように、原稿の種類毎にずれた状態で重なり合った原稿の束が排出されることになる。
【0070】
以上のように、本実施形態におけるデジタル複写システムにおいても、上述した第1実施形態の場合と同様に、混在した複数枚の原稿をADF10にて順次搬送した後に、原稿をその種類に応じて分別排出するのが可能となるので、紙資源のリサイクルを効率良く、かつ、確実に行うことができる。しかも、ADF10への原稿セット時の作業性や安全性等が損なわれてしまうこともない。
【0071】
さらに、本実施形態のデジタル複写システムでは、請求項3に記載の発明の如く、原稿の分別排出にあたって、その原稿の種類毎に異なる態様で一つの排出トレイ58上に排出するようになっているので、その分別排出を確実に行うことができるのに加えて、省スペース化等の実現が非常に容易なものとなる。
【0072】
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る原稿分別装置の第3実施形態について説明する。ただし、ここでも、上述した第1または第2実施形態との相違点についてのみ説明する。図8は本発明を適用したデジタル複写システムの第3実施形態の要部を示す概略構成図である。
【0073】
本実施形態におけるデジタル複写システムは、図8(a)に示すように、第1または第2実施形態の場合とソータ50bが異なっている。このソータ50bには、多段構成の排出トレイ52aが配設されているが、第1実施形態で説明したのとは異なり、各排出トレイ52aに沿って媒体搬送経路および搬送切り換えゲートが設けられておらず、各排出トレイ52a自身が上下方向に移動することによって、原稿の分別排出または記録媒体の仕分け排出を行うようになっている。すなわち、このソータ50bでは、原稿または記録媒体を受け取るべき排出トレイ52aが図中の位置Jに移動した状態で、当該原稿または記録媒体を排出する。
【0074】
また、このソータ50bには、各排出トレイ52aとは別に一つの排出トレイ52bが配設されている。そして、各排出トレイ52aと一つの排出トレイ52bとのいずれか一方に選択的に原稿または記録媒体を排出すべく、図8(b)に示すように、媒体搬送経路59aおよび搬送切り換えゲート59bが設けられている。この一つの排出トレイ52bは、各排出トレイ52aを用いたソーティングを行わない場合に利用されるものである。ただし、上述した第2実施形態の場合のように構成することで、この一つの排出トレイ52bにおいてもソーティングを行い得るようにしてもよい。
【0075】
以上のように構成されたデジタル複写システムにおいても、上述した第1または第2実施形態で説明したように原稿の分別排出が行われることから、第1または第2実施形態の場合と全く同様の効果が得られることになる。
【0076】
なお、本実施形態のデジタル複写システムでは、各排出トレイ52aとは別に一つの排出トレイ52bを備えていることから、第1実施形態においてADF10の排紙トレイ13上に排出していた原稿(例えば種類を判別できなかった原稿)を、各排出トレイ52aと一つの排出トレイ52bとのうち原稿の分別排出に用いていない方に排出させるようにしてもよい。
【0077】
〔第4実施形態〕
次に、本発明に係る原稿分別装置の第4実施形態について説明する。ただし、ここでも、上述した第1、第2または第3実施形態との相違点についてのみ説明する。図9は本発明を適用したデジタル複写システムの第3実施形態の要部を示す概略構成図である。
【0078】
本実施形態におけるデジタル複写システムは、図9に示すように、第1、第2または第3実施形態の場合とADF10aが異なっている。このADF10aには、原稿搬送機構12の搬送路上に、CCDやフォトセンサ等からなるセンサ17が、互いに対向するように配設されている。そして、これらのセンサ17による検出結果を基に、第1実施形態で説明した場合と同様にして原稿の種類が判別されるようになっている。
【0079】
このように構成されたデジタル複写システムでは、原稿搬送機構12の搬送路上にセンサ17が配設されていることから、請求項13に記載の発明の如く、給紙トレイ11から繰り出された原稿に対し、その原稿の搬送中に当該原稿の種類を判別することになる。したがって、本実施形態のデジタル複写システムによれば、原稿種類の判別、延いては原稿の分別排出が迅速化することになる。なお、このことは、第1実施形態で説明した、いわゆる流し読みを行った場合についても同様のことがいえる。
【0080】
また、本実施形態のデジタル複写システムは、原稿搬送機構12の搬送路上のセンサ17が互いに対向するように配設されているので、請求項14に記載の発明の如く、原稿の両面に画像が描かれているか、あるいは片面にのみ画像が描かれているかを判別し得るようになる。したがって、その判別結果を基に分別排出を行うようにすれば、原稿をその種類によって仕分けるだけではなく、片面に画像が描かれていない、いわゆる裏紙を区別して仕分けることができるようになる。そのため、裏紙を容易に再利用できるようになり、より一層効率の良い紙資源のリサイクルを行うことが可能になる。
【0081】
なお、上述した第1〜第4実施形態においては、本発明をデジタル複写システムに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スキャン機能およびソータ機能を有したものであれば、他の装置やシステムであっても同様に適用することが可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る原稿分別装置は、複写装置と接続して用いられ、原稿判別手段での原稿種類の判別結果を基に分別排出制御手段が仕分け排出手段に原稿の分別排出を行わせるようになっている。したがって、複写装置の原稿搬送手段が搬送する原稿に複数種類のものが混在していても、各原稿は、原稿分別装置への受け渡し後に、各種類毎に分別排出されることになる。しかも、その分別排出は、本来は画像出力後の記録媒体を仕分け排出する仕分け排出手段を利用して行うので、分別排出のための機能を新たに原稿搬送手段等に設ける必要がない。また、仕分け排出手段を利用して分別排出を行っても、その仕分け排出手段は原稿の分別排出または記録媒体の仕分け排出のいずれかを選択的に行うので、仕分け排出後の記録媒体と分別排出後の原稿とが混在してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る原稿分別装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 第1実施形態における原稿分別装置の要部を示す構成図(その1)である。
【図3】 第1実施形態における原稿分別装置の外観を示す説明図である。
【図4】 第1実施形態における原稿分別装置の要部を示す構成図(その2)である。
【図5】 第1実施形態における分別排出動作例の一部を示すフローチャートである。
【図6】 本発明に係る原稿分別装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
【図7】 第2実施形態における原稿の分別排出の態様を示す説明図であり、(a)はその一態様を示す図、(b)は原稿種類を説明する図、(c)は排出後の原稿の積重状態を示す図である。
【図8】 本発明に係る原稿分別装置の第3実施形態を示す概略構成図であり、(a)および(b)はいずれもその要部を示す図である。
【図9】 本発明に係る原稿分別装置の第4実施形態の要部を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10,10a…ADF、13…排紙トレイ、17…センサ、20…IIT、30…IPS、40…IOT、50,50a,50b…ソータ、52,52a,52b,58…排出トレイ、57…表示部、60…UI部

Claims (14)

  1. シート状の原稿を搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段が搬送する原稿に対して光学的に画像読み取りを行う画像読取手段と、
    所定の記録媒体上に可視画像を出力する画像形成手段とを備える複写装置と接続して用いられる原稿分別装置であって、
    前記原稿搬送手段から前記画像読取手段での画像読み取り後の原稿を受け取る原稿搬送経路と、
    前記画像形成手段から可視画像が出力された記録媒体を受け取る媒体搬送経路と、
    前記原稿搬送経路が受け取った原稿の分別排出または前記媒体搬送経路が受け取った記録媒体の仕分け排出のいずれかを選択的に行う仕分け排出手段と
    前記画像読取手段での画像読み取りの対象となった原稿の種類の判別し、または当該原稿の種類の判別結果の通知を前記複写装置から受ける原稿判別手段と、
    前記仕分け排出手段が原稿の分別排出を行う場合に当該原稿についての前記原稿判別手段での判別結果に基づいて当該分別排出を前記仕分け排出手段に行わせる分別排出制御手段と
    を備えることを特徴とする原稿分別装置。
  2. 前記仕分け排出手段が複数の排出トレイを有している場合に、前記分別排出制御手段は、前記原稿搬送手段からの原稿を当該原稿の種類毎に異なる排出トレイ上に排出させることを特徴とする請求項1記載の原稿分別装置。
  3. 前記仕分け排出手段が原稿排出用として一つの排出トレイを有している場合に、前記分別排出制御手段は、前記原稿搬送手段からの原稿を当該原稿の種類毎に異なる態様で前記一つの排出トレイ上に排出させることを特徴とする請求項1記載の原稿分別装置。
  4. 前記原稿搬送手段が搬送する原稿に対し、前記仕分け排出手段での分別排出を行うか、あるいは分別排出せずに前記原稿搬送手段が独自に有する排出トレイ上へ排出させるかを選択するための選択手段が設けられたことを特徴とする請求項1,2または3記載の原稿分別装置。
  5. 前記原稿搬送手段は、複数枚の原稿を連続して搬送する場合に、前記仕分け排出手段による原稿の排出先または排出態様の切り換えがあると、当該切り換えが行われる間前記原稿搬送経路への原稿の受け渡しを待機することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の原稿分別装置。
  6. 前記分別排出制御手段は、前記仕分け排出手段が画像出力後の記録媒体の仕分け排出を行っている場合には、前記原稿搬送手段が搬送する原稿を分別排出せずに当該原稿搬送手段が独自に有する排出トレイ上へ排出させることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の原稿分別装置。
  7. 前記分別排出制御手段は、種類を判別し得ない原稿については、前記仕分け排出手段が有する排出トレイではなく、前記原稿搬送手段が独自に有する排出トレイ上へ排出させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の原稿分別装置。
  8. 前記仕分け排出手段が複数の排出トレイを有している場合に、分別排出される原稿の種類と各排出トレイとの対応関係を任意に設定するための設定手段が設けられたことを特徴とする請求項1,2,4,5,6または7記載の原稿分別装置。
  9. 前記仕分け排出手段が複数の排出トレイを有している場合に、前記分別排出制御手段は、原稿の分別排出にあたって、当該原稿の排出直前に排出先として設定されていた排出トレイを当該原稿の排出先とするとともに、その後に前記原稿判別手段による判別結果に変更があると、当該排出トレイに隣接するか、あるいは排出先設定がされていない中で最も近くの排出トレイを優先して排出先とすることを特徴とする請求項1,2,4,5,6,7または8記載の原稿分別装置。
  10. 前記仕分け排出手段が複数の排出トレイを有している場合に、各排出トレイに分別排出される原稿の種類を視覚的に表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求項1,2,4,5,6,7,8または9記載の原稿分別装置。
  11. 前記分別排出制御手段が前記仕分け排出手段に分別排出させた原稿の枚数を計数する計数手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の原稿分別装置。
  12. 前記計数手段は、前記分別排出制御手段が前記仕分け排出手段に分別排出させた原稿の枚数と、前記仕分け排出手段が仕分け排出した記録媒体の枚数とを、それぞれ別個に計数し得るものであることを特徴とする請求項11記載の原稿分別装置。
  13. 前記原稿判別手段は、前記原稿搬送手段による原稿の搬送中に当該原稿の種類を判別することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の原稿分別装置。
  14. 前記原稿判別手段は、前記画像読取手段での画像読み取りの対象となった原稿の両面に画像が描かれているか、あるいは片面にのみ画像が描かれているかを判別するとともに、
    前記分別排出制御手段は、当該判別結果を基にそれぞれを区別して前記仕分け排出手段に分別排出させる
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の原稿分別装置。
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