JP2003259133A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JP2003259133A JP2003259133A JP2002058206A JP2002058206A JP2003259133A JP 2003259133 A JP2003259133 A JP 2003259133A JP 2002058206 A JP2002058206 A JP 2002058206A JP 2002058206 A JP2002058206 A JP 2002058206A JP 2003259133 A JP2003259133 A JP 2003259133A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像読取装置において、搬送読取モードで
も、精度が高く良好な原稿分別を実現する。 【解決手段】 判定対象領域指定部300 において、比較
回路330 などにより、搬送読取モード時に標準速度で搬
送すると原稿に振動が生じ読取画像に色ズレが生じ得る
領域を設定し、この領域を示す除外対象信号をＡＮＤゲ
ート340 に入力する。ＡＮＤゲート340 は、有効判定対
象領域信号を生成し判定対象領域信号選択部350 に入力
する。判定対象領域信号選択部350 は、搬送読取モード
時に、ＡＮＤゲート340 からの有効判定対象領域信号を
選択し、スイッチ360 の制御端子に入力する。スイッチ
360 は、制御端子がＨ時にはＬａｂ信号をそのまま、Ｌ
時には少なくとも彩度を示す信号ａ*，ｂ*を無効化す
る。自動原稿色種識別部の画素判定部２１２以降の機能
部分では、このようにして除外対象領域の色彩情報が無
効化された信号に基づいて、原稿色種を自動判別する。
も、精度が高く良好な原稿分別を実現する。 【解決手段】 判定対象領域指定部300 において、比較
回路330 などにより、搬送読取モード時に標準速度で搬
送すると原稿に振動が生じ読取画像に色ズレが生じ得る
領域を設定し、この領域を示す除外対象信号をＡＮＤゲ
ート340 に入力する。ＡＮＤゲート340 は、有効判定対
象領域信号を生成し判定対象領域信号選択部350 に入力
する。判定対象領域信号選択部350 は、搬送読取モード
時に、ＡＮＤゲート340 からの有効判定対象領域信号を
選択し、スイッチ360 の制御端子に入力する。スイッチ
360 は、制御端子がＨ時にはＬａｂ信号をそのまま、Ｌ
時には少なくとも彩度を示す信号ａ*，ｂ*を無効化す
る。自動原稿色種識別部の画素判定部２１２以降の機能
部分では、このようにして除外対象領域の色彩情報が無
効化された信号に基づいて、原稿色種を自動判別する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み取り対象とな
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理（対応処理）をする画像読取装置に関する。
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理（対応処理）をする画像読取装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】原稿を読み取り、この読み取った画像に
基づいて所望の処理をする装置が種々提案されている。
たとえば、画像読取装置としてのスキャナを用いて複写
処理したり、リサイクル用の原稿分別処理をするなどで
ある。
基づいて所望の処理をする装置が種々提案されている。
たとえば、画像読取装置としてのスキャナを用いて複写
処理したり、リサイクル用の原稿分別処理をするなどで
ある。
【０００３】一方、原稿を読み取る形態としては、原稿
を原稿載置台上に固定させた状態で原稿読取部だけを一
定速度で移動させることで原稿の画像を読み取る固定読
取モードと、原稿読取部を移動させずに給送部（フィー
ダ）を使用して、固定配置された原稿読取部上に原稿だ
けを一定速度で通紙することで原稿の画像を読み取る搬
送読取モード（ＣＶＴ：constant velocity transport
／流し読取りモードともいわれる）などがある。
を原稿載置台上に固定させた状態で原稿読取部だけを一
定速度で移動させることで原稿の画像を読み取る固定読
取モードと、原稿読取部を移動させずに給送部（フィー
ダ）を使用して、固定配置された原稿読取部上に原稿だ
けを一定速度で通紙することで原稿の画像を読み取る搬
送読取モード（ＣＶＴ：constant velocity transport
／流し読取りモードともいわれる）などがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ここで、搬送読取モー
ドの場合、給送部のローラにより原稿を搬送し、原稿が
移動している状態で原稿を読み取るので、固定読取モー
ドに比べ、読取画像がぶれてしまい、装置性能の低下が
問題となることがある。
ドの場合、給送部のローラにより原稿を搬送し、原稿が
移動している状態で原稿を読み取るので、固定読取モー
ドに比べ、読取画像がぶれてしまい、装置性能の低下が
問題となることがある。
【０００５】たとえば、原稿は搬送の先端部分でローラ
に引き込まれ、後端部分でローラからリリースされる
が、引込み時やリリース時には原稿に振動が加わる。こ
のとき、Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）の３ラインカラ
ーイメージセンサなど、原稿読取部としてカラー画像読
取りが可能なものを使用する場合、その振動は読取画像
にに影響を及ぼす。特に原稿に文字や細線が描かれてい
るときは、エッジ部が色付いて読み取られる場合があ
る。したがって、読取画像に基づいて所望の処理をする
場合、それらの処理が適正にできないことになる。
に引き込まれ、後端部分でローラからリリースされる
が、引込み時やリリース時には原稿に振動が加わる。こ
のとき、Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）の３ラインカラ
ーイメージセンサなど、原稿読取部としてカラー画像読
取りが可能なものを使用する場合、その振動は読取画像
にに影響を及ぼす。特に原稿に文字や細線が描かれてい
るときは、エッジ部が色付いて読み取られる場合があ
る。したがって、読取画像に基づいて所望の処理をする
場合、それらの処理が適正にできないことになる。
【０００６】たとえば、ディジタルカラー複写装置で
は、黒色の画素を３色のトナーで再現すると、黒色のト
ナーを用いる場合に比べてトナーの消費量が増大した
り、微妙な色ずれによって画像の輪郭がぼけるなどの問
題が生じる。そこで、原稿の色種を画像データに基づい
て自動的に判別する機能（自動原稿色識別機能／ＡＣ
Ｓ：Auto Color Selection）を用いて、その判別結果に
応じて、たとえば作像に使用するトナー色を自動選択す
るなど、コピー動作（コピーモード）を自動的に決定で
きるようにしている。
は、黒色の画素を３色のトナーで再現すると、黒色のト
ナーを用いる場合に比べてトナーの消費量が増大した
り、微妙な色ずれによって画像の輪郭がぼけるなどの問
題が生じる。そこで、原稿の色種を画像データに基づい
て自動的に判別する機能（自動原稿色識別機能／ＡＣ
Ｓ：Auto Color Selection）を用いて、その判別結果に
応じて、たとえば作像に使用するトナー色を自動選択す
るなど、コピー動作（コピーモード）を自動的に決定で
きるようにしている。
【０００７】たとえば、原稿が有彩色情報を含むカラー
原稿であるか、または無彩色情報のみからなる白黒原稿
であるかを自動的に判別することとし、原稿が白黒原稿
であると判定されると、Ｋ（黒）トナーだけでコピー
し、原稿がカラー原稿であると判別されると、Ｙ（イエ
ロー），Ｍ（マゼンタ），Ｃ（シアン）の３色のトナ
ー、もしくはＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋの４色のトナーによってカ
ラーコピーする仕組みにしている。
原稿であるか、または無彩色情報のみからなる白黒原稿
であるかを自動的に判別することとし、原稿が白黒原稿
であると判定されると、Ｋ（黒）トナーだけでコピー
し、原稿がカラー原稿であると判別されると、Ｙ（イエ
ロー），Ｍ（マゼンタ），Ｃ（シアン）の３色のトナ
ー、もしくはＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋの４色のトナーによってカ
ラーコピーする仕組みにしている。
【０００８】したがって、自動原稿色識別機能によれ
ば、前述のように原稿に振動が加わると、白黒原稿を読
み取ったときに、文字や線画の周辺で色画素と検知して
しまい、白黒原稿をカラー原稿と誤判定してしまう可能
性があり、原稿色に応じた適正な処理ができない。
ば、前述のように原稿に振動が加わると、白黒原稿を読
み取ったときに、文字や線画の周辺で色画素と検知して
しまい、白黒原稿をカラー原稿と誤判定してしまう可能
性があり、原稿色に応じた適正な処理ができない。
【０００９】この問題を解消する方法として、たとえ
ば、特開平１０−９３８２９号には、無彩色に囲まれた
有彩色画素の周辺で無彩色濃度の変化が存在する場合、
その有彩色画素を有彩判定候補から除く方法が提案され
ている。
ば、特開平１０−９３８２９号には、無彩色に囲まれた
有彩色画素の周辺で無彩色濃度の変化が存在する場合、
その有彩色画素を有彩判定候補から除く方法が提案され
ている。
【００１０】また特開平１０−４０３７３号には、着目
画素が文字線画のエッジ近傍にあるか判別する手段を持
ち、近傍であると判断した場合、注目画素近傍に所定数
以上の無彩色画素が存在すれば、その着目画素は有彩判
定候補から除く方法が提案されている。
画素が文字線画のエッジ近傍にあるか判別する手段を持
ち、近傍であると判断した場合、注目画素近傍に所定数
以上の無彩色画素が存在すれば、その着目画素は有彩判
定候補から除く方法が提案されている。
【００１１】しかしながらこれらいずれの提案でも、従
来の自動原稿色識別機能を大幅に複雑化させる必要があ
る。また、白黒原稿をカラー原稿と誤判定してしまう虞
れが依然として残っている。
来の自動原稿色識別機能を大幅に複雑化させる必要があ
る。また、白黒原稿をカラー原稿と誤判定してしまう虞
れが依然として残っている。
【００１２】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、搬送読取モードにて原稿を読み取り、原稿の色
彩に関する種類を判別し、その判別結果に応じた処理を
する場合においても、原稿の振動に起因する誤判定を軽
減し、精度が高く良好な原稿分別を実現することのでき
る画像読取装置を提供することを目的とする。
であり、搬送読取モードにて原稿を読み取り、原稿の色
彩に関する種類を判別し、その判別結果に応じた処理を
する場合においても、原稿の振動に起因する誤判定を軽
減し、精度が高く良好な原稿分別を実現することのでき
る画像読取装置を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、原稿を載置する原稿載置台と、原稿を給送する原
稿給送部と、原稿載置台上に原稿を固定させた状態で読
み取る固定読取モードおよび原稿を原稿給送部により搬
送させながら読み取る搬送読取モードとを切替可能であ
って、それぞれのモードにおいて原稿の画像を読み取る
原稿読取部とを備えた。
置は、原稿を載置する原稿載置台と、原稿を給送する原
稿給送部と、原稿載置台上に原稿を固定させた状態で読
み取る固定読取モードおよび原稿を原稿給送部により搬
送させながら読み取る搬送読取モードとを切替可能であ
って、それぞれのモードにおいて原稿の画像を読み取る
原稿読取部とを備えた。
【００１４】また第２の画像読取装置は、原稿読取部で
読み取られた画像中に存する色彩に関する情報を取得す
ることで、原稿全体についての色彩に関する種類を判別
する原稿色種識別部とを備えるものとし、この原稿色種
識別部を、固定読取モード時における有効領域色種判別
についての有効判定対象領域と、搬送読取モード時にお
ける有効領域色種判別についての有効判定対象領域とを
異なるようにするものとした。
読み取られた画像中に存する色彩に関する情報を取得す
ることで、原稿全体についての色彩に関する種類を判別
する原稿色種識別部とを備えるものとし、この原稿色種
識別部を、固定読取モード時における有効領域色種判別
についての有効判定対象領域と、搬送読取モード時にお
ける有効領域色種判別についての有効判定対象領域とを
異なるようにするものとした。
【００１５】ここで、搬送読取モード時の有効判定対象
領域は、搬送読取モード時における原稿の搬送に伴い原
稿に振動を与える領域である除外対象領域を除く領域と
することが望ましい。つまり、原稿に振動を与える領域
である除外対象領域を除いて、原稿全体についての判別
である原稿色種判別を実施することが望ましい。
領域は、搬送読取モード時における原稿の搬送に伴い原
稿に振動を与える領域である除外対象領域を除く領域と
することが望ましい。つまり、原稿に振動を与える領域
である除外対象領域を除いて、原稿全体についての判別
である原稿色種判別を実施することが望ましい。
【００１６】
【作用】上記の画像読取装置においては、先ず固定読取
モードと搬送読取モードとを切替可能にする。そして、
固定読取モード時における有効判定対象領域と、搬送読
取モード時における有効判定対象領域とを異なるものと
した。たとえば、搬送読取モード時の有効判定対象領域
を、搬送読取モード時における原稿の搬送に伴い原稿に
振動を与える領域である除外対象領域を除く領域とす
る。そして、搬送読取モード時には、画像読取位置が原
稿に振動を与える振動領域に入ったら、この振動領域
（すなわち除外対象領域）を除いて、原稿全体について
の判別である原稿色種判別を実施する。
モードと搬送読取モードとを切替可能にする。そして、
固定読取モード時における有効判定対象領域と、搬送読
取モード時における有効判定対象領域とを異なるものと
した。たとえば、搬送読取モード時の有効判定対象領域
を、搬送読取モード時における原稿の搬送に伴い原稿に
振動を与える領域である除外対象領域を除く領域とす
る。そして、搬送読取モード時には、画像読取位置が原
稿に振動を与える振動領域に入ったら、この振動領域
（すなわち除外対象領域）を除いて、原稿全体について
の判別である原稿色種判別を実施する。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
施の形態について詳細に説明する。
【００１８】図１は、本発明に係る画像読取装置を搭載
したカラー複写装置の一例の機構図である。カラー複写
装置１は、画像取得部１０、画像処理部２０、画像出力
部３０、およびプラテンカバーの機能も備えた循環機能
のないＡＤＦ（Automatic Document Feeder ；自動原稿
搬送）装置６０を備える。画像処理部２０は、画像取得
部１０と画像出力部３０との境界部分に配された基板上
に設けられている。
したカラー複写装置の一例の機構図である。カラー複写
装置１は、画像取得部１０、画像処理部２０、画像出力
部３０、およびプラテンカバーの機能も備えた循環機能
のないＡＤＦ（Automatic Document Feeder ；自動原稿
搬送）装置６０を備える。画像処理部２０は、画像取得
部１０と画像出力部３０との境界部分に配された基板上
に設けられている。
【００１９】カラー複写装置１は、プラテンガラス１１
上に設けられたＡＤＦ装置６０を利用するのか否かに応
じて、固定読取方式と搬送読取方式とを選択して使用可
能に構成されている。なお、ＡＤＦ装置６０は、循環機
能のないものであるが、循環機能を有する原稿自動給送
装置（ＤＡＤＦ；Duplex Automatic Document Feeder）
を使用することもできる。
上に設けられたＡＤＦ装置６０を利用するのか否かに応
じて、固定読取方式と搬送読取方式とを選択して使用可
能に構成されている。なお、ＡＤＦ装置６０は、循環機
能のないものであるが、循環機能を有する原稿自動給送
装置（ＤＡＤＦ；Duplex Automatic Document Feeder）
を使用することもできる。
【００２０】画像取得部１０は、筐体１１２と、この筐
体１１２上に設けられた透明ガラスからなるプラテンガ
ラス（原稿載置台）１１とを備える。また画像取得部１
０は、筐体１１２の内プラテンガラス１１の下方に、プ
ラテンガラス１１の原稿載置面と反対側の面（裏面）に
向かって光を照射する光源１２と、光源１２から発せら
れた光をプラテンガラス１１側に反射させる略凹状の反
射笠１３１および反射鏡１３２と、プラテンガラス１１
側からの反射光をプラテンガラス１１に略平行の方向に
偏向する反射ミラー１３４ａとを有するフルレートキャ
リッジ（Ｆ／Ｒ−ＣＲＧ）１３４を備える。
体１１２上に設けられた透明ガラスからなるプラテンガ
ラス（原稿載置台）１１とを備える。また画像取得部１
０は、筐体１１２の内プラテンガラス１１の下方に、プ
ラテンガラス１１の原稿載置面と反対側の面（裏面）に
向かって光を照射する光源１２と、光源１２から発せら
れた光をプラテンガラス１１側に反射させる略凹状の反
射笠１３１および反射鏡１３２と、プラテンガラス１１
側からの反射光をプラテンガラス１１に略平行の方向に
偏向する反射ミラー１３４ａとを有するフルレートキャ
リッジ（Ｆ／Ｒ−ＣＲＧ）１３４を備える。
【００２１】光源１２としては、主走査方向（図におけ
る紙面直交方向）を長手方向とする蛍光ランプが使用さ
れている。また画像取得部１０は筐体１１２内に、略直
角を形成するように配された２つの反射ミラー１３６
ａ，１３６ｂを有し、フルレートキャリッジ１３４によ
って偏向された反射光を順次略９０°づつ偏向するハー
フレートキャリッジ（Ｈ／Ｒ−ＣＲＧ）１３８を備え
る。フルレートキャリッジ１３４およびハーフレートキ
ャリッジ１３８は、図示しないステッピングモータによ
り、連動して、副走査方向（図１中矢印Ｘ方向）および
これと反対方向に往復移動可能に構成されている。
る紙面直交方向）を長手方向とする蛍光ランプが使用さ
れている。また画像取得部１０は筐体１１２内に、略直
角を形成するように配された２つの反射ミラー１３６
ａ，１３６ｂを有し、フルレートキャリッジ１３４によ
って偏向された反射光を順次略９０°づつ偏向するハー
フレートキャリッジ（Ｈ／Ｒ−ＣＲＧ）１３８を備え
る。フルレートキャリッジ１３４およびハーフレートキ
ャリッジ１３８は、図示しないステッピングモータによ
り、連動して、副走査方向（図１中矢印Ｘ方向）および
これと反対方向に往復移動可能に構成されている。
【００２２】さらに画像取得部１０は、筐体１１２内
に、反射ミラー１３６ｂにより偏向された反射光を所定
の焦点位置に集光するレンズ１４０と、レンズ１４０で
収束された反射光を受光して副走査方向と略直交する主
走査方向（図１の紙面奥行き方向）に画像を読み取り、
濃度に応じた画像信号（アナログの電気信号）を順次出
力する受光部１３とを備える。受光部１３は、ＣＣＤ
（ChargeCoupled Device）などの光電変換素子からなる
図示しないラインセンサ１４２（詳しくは後述する）を
駆動するＣＣＤドライバなどの駆動回路１４３や読取信
号処理部１４などとともに基板上に配設される。
に、反射ミラー１３６ｂにより偏向された反射光を所定
の焦点位置に集光するレンズ１４０と、レンズ１４０で
収束された反射光を受光して副走査方向と略直交する主
走査方向（図１の紙面奥行き方向）に画像を読み取り、
濃度に応じた画像信号（アナログの電気信号）を順次出
力する受光部１３とを備える。受光部１３は、ＣＣＤ
（ChargeCoupled Device）などの光電変換素子からなる
図示しないラインセンサ１４２（詳しくは後述する）を
駆動するＣＣＤドライバなどの駆動回路１４３や読取信
号処理部１４などとともに基板上に配設される。
【００２３】また図示していないが、画像取得部１０
は、筐体１１２内に、読取光学系や受光部１３などをプ
ラテンガラス１１下で移動させるためのワイヤや駆動プ
ーリなども具備する。駆動プーリは、駆動モータの駆動
力によって往復回転させられ、該回転駆動によってワイ
ヤを当該駆動プーリに巻き取ることで、プラテンガラス
の下方において読取光学系などを所定速度で移動させ
る。
は、筐体１１２内に、読取光学系や受光部１３などをプ
ラテンガラス１１下で移動させるためのワイヤや駆動プ
ーリなども具備する。駆動プーリは、駆動モータの駆動
力によって往復回転させられ、該回転駆動によってワイ
ヤを当該駆動プーリに巻き取ることで、プラテンガラス
の下方において読取光学系などを所定速度で移動させ
る。
【００２４】ＡＤＦ装置６０は、給紙トレイ６２と、処
理トレイ６３と、原稿Ｇの搬送路を形成するためのレジ
ストロール対６４ａやエグジットロール対６４ｂなどの
種々の搬送ロール対６４とを備える。筐体１１２上部の
プラテンガラス１１の端部（図中左側）にはガイドＢが
設けられ、その直ぐ近傍には光透過性のコンタクトガラ
ス（読取ガラス）が配設されている。
理トレイ６３と、原稿Ｇの搬送路を形成するためのレジ
ストロール対６４ａやエグジットロール対６４ｂなどの
種々の搬送ロール対６４とを備える。筐体１１２上部の
プラテンガラス１１の端部（図中左側）にはガイドＢが
設けられ、その直ぐ近傍には光透過性のコンタクトガラ
ス（読取ガラス）が配設されている。
【００２５】コンタクトガラス上にはガイドＡが設けら
れている。またガイドＢ内には白色基準板１９が内包さ
れている。また、搬送経路上の複数の所定位置には、原
稿Ｇを検知する用紙センサ６５が設けられている。この
用紙センサ６５の検知出力を監視することにより、原稿
Ｇの先端あるいは後端を検知することができる。
れている。またガイドＢ内には白色基準板１９が内包さ
れている。また、搬送経路上の複数の所定位置には、原
稿Ｇを検知する用紙センサ６５が設けられている。この
用紙センサ６５の検知出力を監視することにより、原稿
Ｇの先端あるいは後端を検知することができる。
【００２６】上記構成において、画像取得部１０は、通
常ホームポジション（図中△マークで示す固定読取画先
位置Ｇの近傍）にある。搬送読取方式時には、読取光学
系を原稿の搬送経路上であるプラテンガラス１１下の任
意の位置に固定（停止ロック）させた状態で原稿をＡＤ
Ｆ装置６０により搬送させながら画像を読み取る。
常ホームポジション（図中△マークで示す固定読取画先
位置Ｇの近傍）にある。搬送読取方式時には、読取光学
系を原稿の搬送経路上であるプラテンガラス１１下の任
意の位置に固定（停止ロック）させた状態で原稿をＡＤ
Ｆ装置６０により搬送させながら画像を読み取る。
【００２７】たとえば、フルレートキャリッジ１３４
は、プラテンガラス１１下方をホームポジションから矢
印Ｘと反対方向に移動もしくは露光走査しながら移動
し、図中△マークで示す搬送読取画先位置Ｈに停止ロッ
クされ、受光部１３や読取信号処理部１４が撮像待機状
態とされる。その後、本体側ＣＰＵより（図示せず）露
光開始許可信号がＡＤＦ装置６０に送信されると、この
許可信号を受けたＡＤＦ装置６０は給紙トレイ６２に載
置された原稿（用紙）Ｐの給送を開始する。
は、プラテンガラス１１下方をホームポジションから矢
印Ｘと反対方向に移動もしくは露光走査しながら移動
し、図中△マークで示す搬送読取画先位置Ｈに停止ロッ
クされ、受光部１３や読取信号処理部１４が撮像待機状
態とされる。その後、本体側ＣＰＵより（図示せず）露
光開始許可信号がＡＤＦ装置６０に送信されると、この
許可信号を受けたＡＤＦ装置６０は給紙トレイ６２に載
置された原稿（用紙）Ｐの給送を開始する。
【００２８】原稿Ｇが種々の搬送ロール対６４からなる
所定の搬送路を経てガイドＡ，Ｂの方向に導かれ、レジ
ストロール対６４ａを通過し搬送読取画先位置Ｈに原稿
の先端が到達したとき、ＡＤＦ装置６０側から画像取得
部１０側に画先信号を送信することで、原稿画像の読取
りが開始される。そして、レジストロール対６４ａやエ
グジットロール対６４ｂなどの搬送ロール対６４は図示
しない駆動モータによりその周速が等速に制御され、こ
れにより、原稿は略等速でガイドＡ，Ｂ上を通過し、エ
グジットロール対６４ｂを通過し処理トレイ６３の方向
へ排出される。つまり、カラー複写装置１は、原稿を一
定速度で搬送させながら原稿画像を読み取る。
所定の搬送路を経てガイドＡ，Ｂの方向に導かれ、レジ
ストロール対６４ａを通過し搬送読取画先位置Ｈに原稿
の先端が到達したとき、ＡＤＦ装置６０側から画像取得
部１０側に画先信号を送信することで、原稿画像の読取
りが開始される。そして、レジストロール対６４ａやエ
グジットロール対６４ｂなどの搬送ロール対６４は図示
しない駆動モータによりその周速が等速に制御され、こ
れにより、原稿は略等速でガイドＡ，Ｂ上を通過し、エ
グジットロール対６４ｂを通過し処理トレイ６３の方向
へ排出される。つまり、カラー複写装置１は、原稿を一
定速度で搬送させながら原稿画像を読み取る。
【００２９】一方、固定読取方式時には、人手により
（ＡＤＦ装置６０を利用してもよい）原稿載置台として
のプラテンガラス１１上に原稿を載置し、当該プラテン
ガラス１１上の任意の位置に固定（停止ロック）させた
状態で、固定読取画先位置Ｇを先端基準として、読取光
学系を矢印Ｘの方向へ等速移動走査して原稿を露光し画
像を読み取る。
（ＡＤＦ装置６０を利用してもよい）原稿載置台として
のプラテンガラス１１上に原稿を載置し、当該プラテン
ガラス１１上の任意の位置に固定（停止ロック）させた
状態で、固定読取画先位置Ｇを先端基準として、読取光
学系を矢印Ｘの方向へ等速移動走査して原稿を露光し画
像を読み取る。
【００３０】たとえば、プラテンガラス１１上に載置さ
れた原稿をＡＤＦ装置６０で覆った状態で、光源１２か
らの光がプラテンガラス１１上に載置された原稿を照射
し、反射光がフルレートキャリッジ１３４、ハーフレー
トキャリッジ１３８、およびレンズ１４０からなる読取
光学系を介して赤、緑、青の各色に分光される。そして
各色光が、それぞれ対応する、各色光用に分けられたラ
インセンサ１４２に入射し、入力画像が所定の解像度で
読み取られることで、赤、緑、青の各色成分のアナログ
の撮像画像信号が得られる。
れた原稿をＡＤＦ装置６０で覆った状態で、光源１２か
らの光がプラテンガラス１１上に載置された原稿を照射
し、反射光がフルレートキャリッジ１３４、ハーフレー
トキャリッジ１３８、およびレンズ１４０からなる読取
光学系を介して赤、緑、青の各色に分光される。そして
各色光が、それぞれ対応する、各色光用に分けられたラ
インセンサ１４２に入射し、入力画像が所定の解像度で
読み取られることで、赤、緑、青の各色成分のアナログ
の撮像画像信号が得られる。
【００３１】そして、この読取りにより得た撮像画像信
号を赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の各色成分のデジタ
ル画像データに変換し、赤、緑、青のデジタル画像デー
タを画像処理部２０に送る。この読取り時には、光源１
２からの光が原稿を全面に亘って照射し、受光部１３が
レンズ１４０などの読取光学系を介して入力画像を全面
に亘って読み取るように、光源１２を含む読取光学系や
受光部１３などは、矢印Ｘで示すように図１中の左方か
ら右方（副走査方向）に一定速度で相対移動させられ
る。つまり、カラー複写装置１は、光学系を一定速度で
移動させながら原稿画像を読み取る。
号を赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の各色成分のデジタ
ル画像データに変換し、赤、緑、青のデジタル画像デー
タを画像処理部２０に送る。この読取り時には、光源１
２からの光が原稿を全面に亘って照射し、受光部１３が
レンズ１４０などの読取光学系を介して入力画像を全面
に亘って読み取るように、光源１２を含む読取光学系や
受光部１３などは、矢印Ｘで示すように図１中の左方か
ら右方（副走査方向）に一定速度で相対移動させられ
る。つまり、カラー複写装置１は、光学系を一定速度で
移動させながら原稿画像を読み取る。
【００３２】搬送読取方式あるいは固定読取方式におけ
る各原稿画像は、フルレートキャリッジ１３４やハーフ
レートキャリッジ１３８により光路を変え、レンズ１４
０により縮小され、受光部１３に至る。そして、読取信
号処理部１４や同時化処理部１５などによる処理を受け
た後に画像処理部２０に送られる。
る各原稿画像は、フルレートキャリッジ１３４やハーフ
レートキャリッジ１３８により光路を変え、レンズ１４
０により縮小され、受光部１３に至る。そして、読取信
号処理部１４や同時化処理部１５などによる処理を受け
た後に画像処理部２０に送られる。
【００３３】このようにして、搬送読取方式あるいは固
定読取方式における読取りが完了すると、画像処理部２
０は、画像取得部１０からの赤、緑、青の画像データ
Ｒ，Ｇ，Ｂに基づいて、ブラック（Ｋ）、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の２値化信号を
得、各２値化信号を画像出力部３０に出力する。
定読取方式における読取りが完了すると、画像処理部２
０は、画像取得部１０からの赤、緑、青の画像データ
Ｒ，Ｇ，Ｂに基づいて、ブラック（Ｋ）、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の２値化信号を
得、各２値化信号を画像出力部３０に出力する。
【００３４】本実施形態の画像出力部３０は、一方向に
順次一定間隔をおいて並置されたＫ，Ｙ，Ｍ，Ｃの各色
の画像形成部３１Ｋ，３１Ｙ，３１Ｍ，３１Ｃを有す
る。先端検出器４４が、原稿カセット４１から各画像形
成部に搬送される原稿の搬送経路上に近接して設けられ
ている。この先端検出器４４は、原稿カセット４１から
レジストローラ４２を通じて転写ベルト４３上に送り出
された原稿の先端をたとえば光学的に検出して先端検出
信号を得、この先端検出信号を画像処理部２０に送る。
画像処理部２０は、入力された先端検出信号に同期し
て、Ｋ，Ｙ，Ｍ，Ｃの各色のオンオフ２値化信号を順次
一定間隔をおいて得る。
順次一定間隔をおいて並置されたＫ，Ｙ，Ｍ，Ｃの各色
の画像形成部３１Ｋ，３１Ｙ，３１Ｍ，３１Ｃを有す
る。先端検出器４４が、原稿カセット４１から各画像形
成部に搬送される原稿の搬送経路上に近接して設けられ
ている。この先端検出器４４は、原稿カセット４１から
レジストローラ４２を通じて転写ベルト４３上に送り出
された原稿の先端をたとえば光学的に検出して先端検出
信号を得、この先端検出信号を画像処理部２０に送る。
画像処理部２０は、入力された先端検出信号に同期し
て、Ｋ，Ｙ，Ｍ，Ｃの各色のオンオフ２値化信号を順次
一定間隔をおいて得る。
【００３５】画像出力部３０においては先ず、半導体レ
ーザ３８Ｋは、画像処理部２０からのブラックのオンオ
フ２値化信号によって駆動されることで、ブラックのオ
ンオフ２値化信号を光信号に変換し、この変換されたレ
ーザ光をポリゴンミラー３９に向けて照射する。このレ
ーザ光は、さらに反射ミラー４７Ｋ，４８Ｋ，４９Ｋを
介して一次帯電器３３Ｋによって帯電された感光体ドラ
ム３２Ｋ上を走査することで、感光体ドラム３２Ｋ上に
静電潜像を形成する。
ーザ３８Ｋは、画像処理部２０からのブラックのオンオ
フ２値化信号によって駆動されることで、ブラックのオ
ンオフ２値化信号を光信号に変換し、この変換されたレ
ーザ光をポリゴンミラー３９に向けて照射する。このレ
ーザ光は、さらに反射ミラー４７Ｋ，４８Ｋ，４９Ｋを
介して一次帯電器３３Ｋによって帯電された感光体ドラ
ム３２Ｋ上を走査することで、感光体ドラム３２Ｋ上に
静電潜像を形成する。
【００３６】この静電潜像は、ブラックのトナーが供給
される現像器３４Ｋによってトナー像とされ、このトナ
ー像は、転写ベルト４３上の原稿が感光体ドラム３２Ｋ
を通過する間に転写帯電器３５Ｋによって原稿上に転写
される。そして転写後は、クリーナ３６Ｋによって感光
体ドラム３２Ｋ上から余分なトナーが除去される。
される現像器３４Ｋによってトナー像とされ、このトナ
ー像は、転写ベルト４３上の原稿が感光体ドラム３２Ｋ
を通過する間に転写帯電器３５Ｋによって原稿上に転写
される。そして転写後は、クリーナ３６Ｋによって感光
体ドラム３２Ｋ上から余分なトナーが除去される。
【００３７】同様に、半導体レーザ３８Ｙ，３８Ｍ，３
８Ｃは、画像処理部２０からブラックのオンオフ２値化
信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応する
Ｙ，Ｍ，Ｃの各色のオンオフ２値化信号によって駆動さ
れることで、各色のオンオフ２値化信号を光信号に変換
し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー３９に向
けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー４７
Ｙ〜４９Ｙ，４７Ｍ〜４９Ｍ，４７Ｃ〜４９Ｃを介して
一次帯電器３３Ｙ，３３Ｍ，３３Ｃによって帯電された
対応する感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃ上を走査
することで、感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃ上に
静電潜像を順次形成する。
８Ｃは、画像処理部２０からブラックのオンオフ２値化
信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応する
Ｙ，Ｍ，Ｃの各色のオンオフ２値化信号によって駆動さ
れることで、各色のオンオフ２値化信号を光信号に変換
し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー３９に向
けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー４７
Ｙ〜４９Ｙ，４７Ｍ〜４９Ｍ，４７Ｃ〜４９Ｃを介して
一次帯電器３３Ｙ，３３Ｍ，３３Ｃによって帯電された
対応する感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃ上を走査
することで、感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃ上に
静電潜像を順次形成する。
【００３８】各静電潜像は、各色のトナーが供給される
現像器３４Ｙ，３４Ｍ，３４Ｃによって順次トナー像と
され、各トナー像は、転写ベルト４３上の原稿が対応す
る感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃを通過する間に
対応する転写帯電器３５Ｙ，３５Ｍ，３５Ｃによって原
稿上に順次転写される。
現像器３４Ｙ，３４Ｍ，３４Ｃによって順次トナー像と
され、各トナー像は、転写ベルト４３上の原稿が対応す
る感光体ドラム３２Ｙ，３２Ｍ，３２Ｃを通過する間に
対応する転写帯電器３５Ｙ，３５Ｍ，３５Ｃによって原
稿上に順次転写される。
【００３９】このようにＫ，Ｙ，Ｍ，Ｃの各色のトナー
像が順次多重転写された原稿は、転写ベルト４３上から
剥離され、定着ローラ４５によってトナーが定着され
て、複写機の外部に排出される。
像が順次多重転写された原稿は、転写ベルト４３上から
剥離され、定着ローラ４５によってトナーが定着され
て、複写機の外部に排出される。
【００４０】なお、画像出力部３０は、１個のレーザ光
スキャナによって１個の感光体ドラム上にＫ，Ｙ，Ｍ，
Ｃの各色の静電潜像が順次形成され、静電潜像が感光体
ドラムの周囲に設けられた、それぞれＫ，Ｙ，Ｍ，Ｃの
各色のトナーが供給される現像器によって順次トナー像
とされ、トナー像が転写ドラム上に吸着された原稿上に
順次、多重転写される構成でもよい。
スキャナによって１個の感光体ドラム上にＫ，Ｙ，Ｍ，
Ｃの各色の静電潜像が順次形成され、静電潜像が感光体
ドラムの周囲に設けられた、それぞれＫ，Ｙ，Ｍ，Ｃの
各色のトナーが供給される現像器によって順次トナー像
とされ、トナー像が転写ドラム上に吸着された原稿上に
順次、多重転写される構成でもよい。
【００４１】また、上記構成のカラー複写装置１は、後
述するように、原稿の色種を画像データに基づいて自動
的に判別する自動原稿色識別機能を有する画像読取装置
の構成を備えており、自動原稿色識別機能による判別結
果に応じて、コピー動作を自動的に決定できるようにし
ている。
述するように、原稿の色種を画像データに基づいて自動
的に判別する自動原稿色識別機能を有する画像読取装置
の構成を備えており、自動原稿色識別機能による判別結
果に応じて、コピー動作を自動的に決定できるようにし
ている。
【００４２】たとえば、画像取得部１０にて読み取った
画像データに基づいて、原稿がカラー原稿であるか、あ
るいは白黒原稿であるかを判別する。そして、その判別
結果に基づいて、画像処理部２０や画像出力部３０での
プリントモードが設定される。すなわち、画像処理部２
０や画像出力部３０は、原稿がカラー原稿であると判別
された場合には、３色または４色のトナーを用いて複写
するカラーコピーモードに設定され、原稿が白黒原稿で
あると判別された場合には、黒色トナーのみを用いて複
写する単色コピーモード（白黒コピーモード）に設定さ
れる。
画像データに基づいて、原稿がカラー原稿であるか、あ
るいは白黒原稿であるかを判別する。そして、その判別
結果に基づいて、画像処理部２０や画像出力部３０での
プリントモードが設定される。すなわち、画像処理部２
０や画像出力部３０は、原稿がカラー原稿であると判別
された場合には、３色または４色のトナーを用いて複写
するカラーコピーモードに設定され、原稿が白黒原稿で
あると判別された場合には、黒色トナーのみを用いて複
写する単色コピーモード（白黒コピーモード）に設定さ
れる。
【００４３】たとえば画像処理部２０では、カラーコピ
ーモードに設定されると、先ず、Ｒ，Ｇ，Ｂデータを濃
度データ（ＤＲ，ＤＧ，ＤＢ）に変換する。そしてそれ
らの値に応じた下色除去（さらには墨加刷処理）をし、
また必要に応じて色補正用マスキング演算処理をした
後、画像出力部３０のカラートナーに応じた色再現用の
２値化されたＣ，Ｍ，Ｙ（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）デ
ータに変換する。画像出力部３０は、Ｃ，Ｍ，Ｙの３色
（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４色）によるフルカラー再
現工程によるコピー動作を行なう。
ーモードに設定されると、先ず、Ｒ，Ｇ，Ｂデータを濃
度データ（ＤＲ，ＤＧ，ＤＢ）に変換する。そしてそれ
らの値に応じた下色除去（さらには墨加刷処理）をし、
また必要に応じて色補正用マスキング演算処理をした
後、画像出力部３０のカラートナーに応じた色再現用の
２値化されたＣ，Ｍ，Ｙ（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋ）デ
ータに変換する。画像出力部３０は、Ｃ，Ｍ，Ｙの３色
（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４色）によるフルカラー再
現工程によるコピー動作を行なう。
【００４４】一方、単色コピーモードでは、Ｒ，Ｇ，Ｂ
データより明度データを作成後、白黒再現用の階調デー
タ（ＤＹ）を生成し２値化する。画像出力部３０は、Ｋ
のみの単一色再現工程によるコピー動作を行なう。
データより明度データを作成後、白黒再現用の階調デー
タ（ＤＹ）を生成し２値化する。画像出力部３０は、Ｋ
のみの単一色再現工程によるコピー動作を行なう。
【００４５】図２は、受光部１３の構成例を示す図であ
る。受光部１３は、カラー画像撮像用途として、Ｒ，
Ｇ，Ｂの３色の成分の検出が可能なように、Ｒ，Ｇ，Ｂ
の３色に対応する３つのラインセンサ１４２Ｒ，１４２
Ｇ，１４２Ｂ（纏めて１４２という；参照子は色を示
す）を使用している。各ラインセンサ１４２は、主走査
方向の１ラインに対応させてアレー状に画素サイズ７μ
ｍ×７μｍの光電変換素子（フォトダイオード）が多数
配列されて構成されている。
る。受光部１３は、カラー画像撮像用途として、Ｒ，
Ｇ，Ｂの３色の成分の検出が可能なように、Ｒ，Ｇ，Ｂ
の３色に対応する３つのラインセンサ１４２Ｒ，１４２
Ｇ，１４２Ｂ（纏めて１４２という；参照子は色を示
す）を使用している。各ラインセンサ１４２は、主走査
方向の１ラインに対応させてアレー状に画素サイズ７μ
ｍ×７μｍの光電変換素子（フォトダイオード）が多数
配列されて構成されている。
【００４６】すなわち、受光部１３のパッケージには、
画素サイズ７μｍ×７μｍの光電変換素子をｎ個並べた
ラインセンサ１４２が所定間隔を隔てて３列に配列され
ている。これらの各ラインセンサ１４２は、副走査方向
の各読取位置における原稿画像を各々読み取る手段であ
る。図中、ラインセンサ１４２に付した１，２，３，…
は、画素番号を示す。
画素サイズ７μｍ×７μｍの光電変換素子をｎ個並べた
ラインセンサ１４２が所定間隔を隔てて３列に配列され
ている。これらの各ラインセンサ１４２は、副走査方向
の各読取位置における原稿画像を各々読み取る手段であ
る。図中、ラインセンサ１４２に付した１，２，３，…
は、画素番号を示す。
【００４７】ここでラインセンサ１４２Ｒ，１４２Ｇ，
１４２Ｂは、Ｌ１μｍだけ隔たっている。これに対応し
て、原稿の搬送経路上の副走査方向における各色成分の
読取位置はＬ２μｍだけ隔たっている。これらの各読取
位置における各原稿画像（各々１ライン分の線画像）
は、図１に示す読取光学系を経ることによりＬ１／Ｌ２
倍に縮小されて各ラインセンサ１４２Ｒ，１４２Ｇ，１
４２Ｂ上に結像する。つまり、３つのラインセンサ１４
２間の距離Ｌ１μｍは、レンズ１４０により集光される
前の原稿位置ではＬ２μｍの距離に相当し、３つのライ
ンセンサ１４２は原稿ＧのＬ２μｍ離れた位置を同時に
読み取る。
１４２Ｂは、Ｌ１μｍだけ隔たっている。これに対応し
て、原稿の搬送経路上の副走査方向における各色成分の
読取位置はＬ２μｍだけ隔たっている。これらの各読取
位置における各原稿画像（各々１ライン分の線画像）
は、図１に示す読取光学系を経ることによりＬ１／Ｌ２
倍に縮小されて各ラインセンサ１４２Ｒ，１４２Ｇ，１
４２Ｂ上に結像する。つまり、３つのラインセンサ１４
２間の距離Ｌ１μｍは、レンズ１４０により集光される
前の原稿位置ではＬ２μｍの距離に相当し、３つのライ
ンセンサ１４２は原稿ＧのＬ２μｍ離れた位置を同時に
読み取る。
【００４８】たとえば、副走査方向にＲ，Ｂ，Ｇの順に
読み取られるように配置したときには、Ｒ用のラインセ
ンサ１４２Ｒでは、１ライン周期（主走査周期）ごと
に、当該ラインセンサ１４２Ｇを構成するｎ個のフォト
トランジスタに流れる電流が順次検知され、１ライン分
（ｎ画素分）の各画素の濃度を表すアナログの撮像信号
ＳＲとして出力される。
読み取られるように配置したときには、Ｒ用のラインセ
ンサ１４２Ｒでは、１ライン周期（主走査周期）ごと
に、当該ラインセンサ１４２Ｇを構成するｎ個のフォト
トランジスタに流れる電流が順次検知され、１ライン分
（ｎ画素分）の各画素の濃度を表すアナログの撮像信号
ＳＲとして出力される。
【００４９】同様に、ラインセンサ１４２Ｒよりも下流
側の読取位置に対応したＧ用のラインセンサ１４２Ｇに
おいても、１ライン周期（主走査周期）ごとに、ｎ個の
フォトトランジスタに流れる電流が順次検知され、１ラ
イン分（ｎ画素分）の各画素の濃度を表すアナログの撮
像信号ＳＧが出力される。そしてさらにラインセンサ１
４２Ｇよりも下流側の読取位置に対応したＢ用のライン
センサ１４２Ｂにおいても、１ライン周期（主走査周
期）ごとに、ｎ個のフォトトランジスタに流れる電流が
順次検知され、１ライン分（ｎ画素分）の各画素の濃度
を表すアナログの撮像信号ＳＢが出力される。
側の読取位置に対応したＧ用のラインセンサ１４２Ｇに
おいても、１ライン周期（主走査周期）ごとに、ｎ個の
フォトトランジスタに流れる電流が順次検知され、１ラ
イン分（ｎ画素分）の各画素の濃度を表すアナログの撮
像信号ＳＧが出力される。そしてさらにラインセンサ１
４２Ｇよりも下流側の読取位置に対応したＢ用のライン
センサ１４２Ｂにおいても、１ライン周期（主走査周
期）ごとに、ｎ個のフォトトランジスタに流れる電流が
順次検知され、１ライン分（ｎ画素分）の各画素の濃度
を表すアナログの撮像信号ＳＢが出力される。
【００５０】ここで、各色成分の各読取位置（間隔Ｌ
２）に対応した各ラインセンサ１４２の間隔Ｌ１μｍ
は、Ｌ１／７（“７”は画素サイズ）ライン分の走査線
に対応した間隔である。たとえば、各色成分の各読取位
置の間隔Ｌ２を１６９．２μｍ、各ラインセンサ１４２
の間隔Ｌ１を２８μｍとすれば、４ラインとなる。した
がって、原稿の搬送速度に変動がなければ、Ｒ成分の撮
像信号ＳＲとＧ成分の撮像信号ＳＧは、あるいはＧ成分
の撮像信号ＳＧとＢ成分の撮像信号ＳＢは、Ｌ１／７
（前例では４ライン）相当の位相差を持った信号とな
る。
２）に対応した各ラインセンサ１４２の間隔Ｌ１μｍ
は、Ｌ１／７（“７”は画素サイズ）ライン分の走査線
に対応した間隔である。たとえば、各色成分の各読取位
置の間隔Ｌ２を１６９．２μｍ、各ラインセンサ１４２
の間隔Ｌ１を２８μｍとすれば、４ラインとなる。した
がって、原稿の搬送速度に変動がなければ、Ｒ成分の撮
像信号ＳＲとＧ成分の撮像信号ＳＧは、あるいはＧ成分
の撮像信号ＳＧとＢ成分の撮像信号ＳＢは、Ｌ１／７
（前例では４ライン）相当の位相差を持った信号とな
る。
【００５１】図３は、画像取得部１０の詳細を示した回
路ブロック図である。画像取得部１０は、画像取得部１
０を制御するセンサ制御部１６０と、ラインセンサ１４
２およびこのラインセンサ１４２を駆動する駆動回路１
４３を有した受光部１３と、受光部１３によって取得さ
れた撮像画像に対してＡＧＣ（Auto Gain Control;自動
ゲイン調整）、ＡＯＣ（Auto Offset Control;自動オフ
セット調整）、Ａ／Ｄ変換などの信号処理を施す読取信
号処理部１４と、ＲＧＢ遅延補正回路１８０およびＲＧ
Ｂ合成回路１９０を有した同時化処理部１５とを備え
る。受光部１３および読取信号処理部１４に設けられた
各回路ブロックには、色成分Ｒ，Ｇ，Ｂに応じた参照子
Ｒ，Ｇ，Ｂを付して示す。
路ブロック図である。画像取得部１０は、画像取得部１
０を制御するセンサ制御部１６０と、ラインセンサ１４
２およびこのラインセンサ１４２を駆動する駆動回路１
４３を有した受光部１３と、受光部１３によって取得さ
れた撮像画像に対してＡＧＣ（Auto Gain Control;自動
ゲイン調整）、ＡＯＣ（Auto Offset Control;自動オフ
セット調整）、Ａ／Ｄ変換などの信号処理を施す読取信
号処理部１４と、ＲＧＢ遅延補正回路１８０およびＲＧ
Ｂ合成回路１９０を有した同時化処理部１５とを備え
る。受光部１３および読取信号処理部１４に設けられた
各回路ブロックには、色成分Ｒ，Ｇ，Ｂに応じた参照子
Ｒ，Ｇ，Ｂを付して示す。
【００５２】センサ制御部１６０は、駆動回路１４３に
よって行なわれるラインセンサ１４２の駆動の周期を設
定したり、出力増幅回路１４６Ｒ，１４６Ｇ，１４６Ｂ
の利得の制御やシェーデイング補正回路１５０Ｒ，１５
０Ｇ，１５０Ｂの制御などを行なう。ラインセンサ１４
２は、駆動回路１４３からの駆動信号によって駆動され
ることにより、原稿の搬送経路上の所定の読取位置にお
いて原稿画像を読み取り、その読取位置における撮像信
号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢを出力する。
よって行なわれるラインセンサ１４２の駆動の周期を設
定したり、出力増幅回路１４６Ｒ，１４６Ｇ，１４６Ｂ
の利得の制御やシェーデイング補正回路１５０Ｒ，１５
０Ｇ，１５０Ｂの制御などを行なう。ラインセンサ１４
２は、駆動回路１４３からの駆動信号によって駆動され
ることにより、原稿の搬送経路上の所定の読取位置にお
いて原稿画像を読み取り、その読取位置における撮像信
号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢを出力する。
【００５３】受光部１３の後段に設けられた読取信号処
理部１４は、それぞれの色成分用のラインセンサ１４２
により撮像された所定読取位置における各画像信号Ｓ
Ｒ，ＳＧ，ＳＢに対応した信号処理系であり、それぞれ
の色成分用のラインセンサ１４２により撮像された所定
読取位置における各画像信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢに対応し
た信号処理系であり、それぞれサンプルホールド回路１
４４、出力増幅回路１４６、Ａ／Ｄ変換回路１４８、お
よびシェーデイング補正回路１５０を有する。シェーデ
ィング補正回路１５０は、たとえば減算回路、ＲＡＭ、
乗算回路、除算回路を有する。
理部１４は、それぞれの色成分用のラインセンサ１４２
により撮像された所定読取位置における各画像信号Ｓ
Ｒ，ＳＧ，ＳＢに対応した信号処理系であり、それぞれ
の色成分用のラインセンサ１４２により撮像された所定
読取位置における各画像信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢに対応し
た信号処理系であり、それぞれサンプルホールド回路１
４４、出力増幅回路１４６、Ａ／Ｄ変換回路１４８、お
よびシェーデイング補正回路１５０を有する。シェーデ
ィング補正回路１５０は、たとえば減算回路、ＲＡＭ、
乗算回路、除算回路を有する。
【００５４】この構成において、ラインセンサ１４２
は、原稿の画像を読み取り、Ｒ，Ｇ，Ｂの各色成分を示
す３系統の撮像信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢを出力する。撮像
信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢは、対応するサンプルホールド回
路１４４により各々サンプリングされた後、対応する出
力増幅回路１４６によって各々適正なレベルに増幅され
る。出力増幅回路１４６から出力された信号は、対応す
るＡ／Ｄ変換回路１４８により各々デジタル画像データ
ＤＲ，ＤＧ，ＤＢに変換される。
は、原稿の画像を読み取り、Ｒ，Ｇ，Ｂの各色成分を示
す３系統の撮像信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢを出力する。撮像
信号ＳＲ，ＳＧ，ＳＢは、対応するサンプルホールド回
路１４４により各々サンプリングされた後、対応する出
力増幅回路１４６によって各々適正なレベルに増幅され
る。出力増幅回路１４６から出力された信号は、対応す
るＡ／Ｄ変換回路１４８により各々デジタル画像データ
ＤＲ，ＤＧ，ＤＢに変換される。
【００５５】これらの３系統のデジタル画像データＤ
Ｒ，ＤＧ，ＤＢに対し、対応するシェーデイング補正回
路１５０は、対応するラインセンサ１４２の画素感度バ
ラツキの補正や読取光学系の光量分布特性に対応した補
正を施すために、ＡＧＣ（AutoGain Control;自動ゲイ
ン調整）や、ＡＯＣ（Auto Offset Control;自動オフセ
ット調整）などの信号処理を施し、処理済のデータＤ
Ｒ，ＤＧ，ＤＢを、同時化処理部１５に出力する。
Ｒ，ＤＧ，ＤＢに対し、対応するシェーデイング補正回
路１５０は、対応するラインセンサ１４２の画素感度バ
ラツキの補正や読取光学系の光量分布特性に対応した補
正を施すために、ＡＧＣ（AutoGain Control;自動ゲイ
ン調整）や、ＡＯＣ（Auto Offset Control;自動オフセ
ット調整）などの信号処理を施し、処理済のデータＤ
Ｒ，ＤＧ，ＤＢを、同時化処理部１５に出力する。
【００５６】ここで、ラインセンサ１４２は、駆動回路
１４３からの駆動信号によって駆動されることにより、
原稿の搬送経路上の読取位置の各々において原稿画像を
読み取り、各色成分に対応する撮像信号ＳＲ，ＳＧ，Ｓ
Ｂを出力する。前述のように、３つのラインセンサ１４
２は、原稿ＧのＬ２μｍ離れた位置を同時に読み取り、
原稿Ｇの搬送方向（つまり副走査方向）に対して、最上
流側のラインセンサ１４２Ｒが先行して読み取っている
ので、下流側のラインセンサ１４２Ｇ，１４２Ｂが読み
取った撮像信号ＳＧ，ＳＢ（あるいは画像データＤＧ，
ＤＢ）は、撮像信号ＳＧ（あるいは画像データＤＧ）は
原稿がＬ２μｍ分、撮像信号ＳＢ（あるいは画像データ
ＤＢ）は原稿が２＊Ｌ２μｍ分搬送される前の上流側の
ラインセンサ１４２Ｒが読み取った撮像信号ＳＲ（ある
いは画像データＤＲ）と同一位置の信号である。
１４３からの駆動信号によって駆動されることにより、
原稿の搬送経路上の読取位置の各々において原稿画像を
読み取り、各色成分に対応する撮像信号ＳＲ，ＳＧ，Ｓ
Ｂを出力する。前述のように、３つのラインセンサ１４
２は、原稿ＧのＬ２μｍ離れた位置を同時に読み取り、
原稿Ｇの搬送方向（つまり副走査方向）に対して、最上
流側のラインセンサ１４２Ｒが先行して読み取っている
ので、下流側のラインセンサ１４２Ｇ，１４２Ｂが読み
取った撮像信号ＳＧ，ＳＢ（あるいは画像データＤＧ，
ＤＢ）は、撮像信号ＳＧ（あるいは画像データＤＧ）は
原稿がＬ２μｍ分、撮像信号ＳＢ（あるいは画像データ
ＤＢ）は原稿が２＊Ｌ２μｍ分搬送される前の上流側の
ラインセンサ１４２Ｒが読み取った撮像信号ＳＲ（ある
いは画像データＤＲ）と同一位置の信号である。
【００５７】このことに基づいて、読取信号処理部１４
の後段に設けられた同時化処理部１５において、先ずＲ
ＧＢ遅延補正回路１８０は、各ラインセンサ１４２のＲ
ＧＢのライン間隔（＝Ｌ１）による画像データの遅延を
補正することで、同一出力タイミングでは副走査方向の
同一位置（つまり物理的に同一位置）の信号を示すよう
にする同時化処理を行なう。
の後段に設けられた同時化処理部１５において、先ずＲ
ＧＢ遅延補正回路１８０は、各ラインセンサ１４２のＲ
ＧＢのライン間隔（＝Ｌ１）による画像データの遅延を
補正することで、同一出力タイミングでは副走査方向の
同一位置（つまり物理的に同一位置）の信号を示すよう
にする同時化処理を行なう。
【００５８】たとえば、ＲＧＢ合成回路１８０は、Ｒ色
成分について、シェーデイング補正回路１５０Ｒから出
力される画像データＤＲを、２つのラインセンサ１４２
Ｒ，１４２Ｂの配列間隔２＊Ｌ２相当分の遅延時間（前
例では２＊４＝８ライン相当）だけ遅延させることで、
Ｂ成分の画像データＤＢ１（＝ＤＢ）と同相の画像デー
タＤＲ１を出力する。またＧ色成分について、シェーデ
イング補正回路１５０Ｇから出力される画像データＤＧ
を、２つのラインセンサ１４２Ｇ，１４２Ｂの配列間隔
Ｌ２相当分の遅延時間（前例では４ライン相当）だけ遅
延させることで、画像データＤＢ１と同相の画像データ
ＤＧ１を出力する。
成分について、シェーデイング補正回路１５０Ｒから出
力される画像データＤＲを、２つのラインセンサ１４２
Ｒ，１４２Ｂの配列間隔２＊Ｌ２相当分の遅延時間（前
例では２＊４＝８ライン相当）だけ遅延させることで、
Ｂ成分の画像データＤＢ１（＝ＤＢ）と同相の画像デー
タＤＲ１を出力する。またＧ色成分について、シェーデ
イング補正回路１５０Ｇから出力される画像データＤＧ
を、２つのラインセンサ１４２Ｇ，１４２Ｂの配列間隔
Ｌ２相当分の遅延時間（前例では４ライン相当）だけ遅
延させることで、画像データＤＢ１と同相の画像データ
ＤＧ１を出力する。
【００５９】ＲＧＢ合成回路１９０は、ＲＧＢ遅延補正
回路１８０により同時化されたＲＧＢの各画像データＤ
Ｒ１，ＤＧ１，ＤＢ１を合成することで、輝度データＤ
Ｙを生成する。ＲＧＢ遅延補正回路１８０により同時化
された各画像データＤＲ１，ＤＧ１，ＤＢ１およびＲＧ
Ｂ合成回路１９０により生成された輝度データＤＹは画
像処理部２０に送られる。
回路１８０により同時化されたＲＧＢの各画像データＤ
Ｒ１，ＤＧ１，ＤＢ１を合成することで、輝度データＤ
Ｙを生成する。ＲＧＢ遅延補正回路１８０により同時化
された各画像データＤＲ１，ＤＧ１，ＤＢ１およびＲＧ
Ｂ合成回路１９０により生成された輝度データＤＹは画
像処理部２０に送られる。
【００６０】図４は、本発明に係る画像読取装置全体の
機能構成の一例を示すブロック図である。図示するよう
に、画像読取装置３は、図２に示したラインセンサ１４
２を有する受光部１３、受光部１３にて得られたＲＧＢ
各色成分の電気信号に対して、ＡＧＣ、ＡＯＣ、Ａ／Ｄ
変換などの信号処理を施す読取信号処理部１４、および
副走査方向の同一位置（つまり物理的に同一位置）の信
号を取得する（同時化処理を行なう）同時化処理部１５
を有する画像取得部１０を備える。
機能構成の一例を示すブロック図である。図示するよう
に、画像読取装置３は、図２に示したラインセンサ１４
２を有する受光部１３、受光部１３にて得られたＲＧＢ
各色成分の電気信号に対して、ＡＧＣ、ＡＯＣ、Ａ／Ｄ
変換などの信号処理を施す読取信号処理部１４、および
副走査方向の同一位置（つまり物理的に同一位置）の信
号を取得する（同時化処理を行なう）同時化処理部１５
を有する画像取得部１０を備える。
【００６１】また画像読取装置３は、画像取得部１０に
て信号処理された多値の色データ（ＤＲ，ＤＧ，ＤＢ）
に対して、その色空間を変換したり画像出力部３０用の
信号を生成する画像処理部２０と、ＲＯＭ（Read Only
Memory）２０２に格納されている所定プログラムに従い
つつ、図１に示したカラー複写装置１の全体を制御する
画像読取制御部２００とを備える。また画像読取装置３
は、画像処理部２０による色変換後の信号に基づいて、
カラー複写装置１のＡＤＦ装置６０が繰り出した原稿
（以下セット原稿という）Ｇに描かれている画像がカラ
ー画像と白黒画像とのどちらであるか、すなわち原稿Ｇ
がカラー原稿か白黒原稿かを識別し、その識別結果を画
像読取制御部２００へ送出する自動原稿色種識別部（Ａ
ＣＳ；AutoColor Selection）２１０を備える。
て信号処理された多値の色データ（ＤＲ，ＤＧ，ＤＢ）
に対して、その色空間を変換したり画像出力部３０用の
信号を生成する画像処理部２０と、ＲＯＭ（Read Only
Memory）２０２に格納されている所定プログラムに従い
つつ、図１に示したカラー複写装置１の全体を制御する
画像読取制御部２００とを備える。また画像読取装置３
は、画像処理部２０による色変換後の信号に基づいて、
カラー複写装置１のＡＤＦ装置６０が繰り出した原稿
（以下セット原稿という）Ｇに描かれている画像がカラ
ー画像と白黒画像とのどちらであるか、すなわち原稿Ｇ
がカラー原稿か白黒原稿かを識別し、その識別結果を画
像読取制御部２００へ送出する自動原稿色種識別部（Ａ
ＣＳ；AutoColor Selection）２１０を備える。
【００６２】画像読取制御部２００は、原稿をプラテン
ガラス１１上に固定させた状態で読み取る固定読取モー
ドと、原稿を搬送させながら読み取る搬送読取モードと
を切替可能にする制御部としての機能を有する。
ガラス１１上に固定させた状態で読み取る固定読取モー
ドと、原稿を搬送させながら読み取る搬送読取モードと
を切替可能にする制御部としての機能を有する。
【００６３】画像処理部２０は、色空間の変換処理とし
て、たとえば、ＲＧＢ色空間によって表される多値の色
データＤＲ，ＤＧ，ＤＢを、Ｌａｂ（正しくはＬ*ａ*ｂ
*）色空間やＬｕｖ（正しくはＬ*ｕ*ｖ*）色空間などに
よって表される多値情報に変換することで、明度を示す
信号Ｌと彩度を示す信号ａ*，ｂ*またはｕ*，ｖ*を生成
する。
て、たとえば、ＲＧＢ色空間によって表される多値の色
データＤＲ，ＤＧ，ＤＢを、Ｌａｂ（正しくはＬ*ａ*ｂ
*）色空間やＬｕｖ（正しくはＬ*ｕ*ｖ*）色空間などに
よって表される多値情報に変換することで、明度を示す
信号Ｌと彩度を示す信号ａ*，ｂ*またはｕ*，ｖ*を生成
する。
【００６４】また画像読取装置３は、画像読取制御部２
００からの指示に従いつつ、ＡＤＦ装置６０が有する各
機能の動作を制御する用紙搬送制御部２２０と、画像読
取制御部２００からの指示に従いつつ、光源１２のオン
／オフ動作作を制御する照明制御部２３０と、画像読取
制御部２００からの指示に従いつつ、図１に示したフル
レートキャリッジ１３４、ハーフレートキャリッジ１３
８、あるいはレンズ１４０の移動駆動源となるステッピ
ングモータ２４２に駆動信号を送出し、そのステッピン
グモータ２４２を駆動してそれぞれを副走査方向（図１
のＸ）へ移動させる走査制御部２４０とを備える。
００からの指示に従いつつ、ＡＤＦ装置６０が有する各
機能の動作を制御する用紙搬送制御部２２０と、画像読
取制御部２００からの指示に従いつつ、光源１２のオン
／オフ動作作を制御する照明制御部２３０と、画像読取
制御部２００からの指示に従いつつ、図１に示したフル
レートキャリッジ１３４、ハーフレートキャリッジ１３
８、あるいはレンズ１４０の移動駆動源となるステッピ
ングモータ２４２に駆動信号を送出し、そのステッピン
グモータ２４２を駆動してそれぞれを副走査方向（図１
のＸ）へ移動させる走査制御部２４０とを備える。
【００６５】図５は、自動原稿色種識別部２１０の第１
実施形態を説明する図であって、図５（Ａ）はその回路
ブロック図、図５（Ｂ）および図５（Ｃ）は、自動原稿
色種識別部２１０におけるカラー／白黒識別処理の概要
の一例を示す説明図である。
実施形態を説明する図であって、図５（Ａ）はその回路
ブロック図、図５（Ｂ）および図５（Ｃ）は、自動原稿
色種識別部２１０におけるカラー／白黒識別処理の概要
の一例を示す説明図である。
【００６６】図５（Ａ）に示すように、第１実施形態の
自動原稿色種識別部２１０は、判定対象とすべき原稿領
域を指示する判定対象領域指定部３００と、判定対象領
域指定部３００により指定された原稿画像を構成する各
画素ごとにカラー／白黒を判定し画素判定フラグを出力
する画素判定部２１２と、画素判定部２１２から出力さ
れた画素判定フラグに基づいて画像を複数ブロックに分
割した際の各ブロックごとにカラー／白黒を判定しブロ
ック判定フラグを出力するブロック判定部２１４と、ブ
ロック判定部２１４から出力されたブロック判定フラグ
に基づいて画像全体についてカラー／白黒を判定する原
稿判定部２１６とを備える。判定対象領域指定部３００
を除く部分は、本願出願人に係る特開２００１−２９２
２６３号に記載の構成と同じものである。
自動原稿色種識別部２１０は、判定対象とすべき原稿領
域を指示する判定対象領域指定部３００と、判定対象領
域指定部３００により指定された原稿画像を構成する各
画素ごとにカラー／白黒を判定し画素判定フラグを出力
する画素判定部２１２と、画素判定部２１２から出力さ
れた画素判定フラグに基づいて画像を複数ブロックに分
割した際の各ブロックごとにカラー／白黒を判定しブロ
ック判定フラグを出力するブロック判定部２１４と、ブ
ロック判定部２１４から出力されたブロック判定フラグ
に基づいて画像全体についてカラー／白黒を判定する原
稿判定部２１６とを備える。判定対象領域指定部３００
を除く部分は、本願出願人に係る特開２００１−２９２
２６３号に記載の構成と同じものである。
【００６７】各判定部２１２，２１４，２１６には、そ
れぞれの判定に際しての基準値として、画素判定部２１
２には画素判定閾値Ｔｈ１が、ブロック判定部２１４に
はブロック判定閾値Ｔｈ２が、原稿判定部２１６には原
稿色種判定閾値Ｔｈ３が、それぞれ入力されている。ま
た、これらの判定閾値Ｔｈ１，ＴＨ２，ＴＨ３は、図示
しないメモリなどに予め格納されたものであるが、図示
しないユーザインターフェースからの操作によって任意
に可変し得るものであってもよい。
れぞれの判定に際しての基準値として、画素判定部２１
２には画素判定閾値Ｔｈ１が、ブロック判定部２１４に
はブロック判定閾値Ｔｈ２が、原稿判定部２１６には原
稿色種判定閾値Ｔｈ３が、それぞれ入力されている。ま
た、これらの判定閾値Ｔｈ１，ＴＨ２，ＴＨ３は、図示
しないメモリなどに予め格納されたものであるが、図示
しないユーザインターフェースからの操作によって任意
に可変し得るものであってもよい。
【００６８】自動原稿色種識別部２１０では、判定対象
領域指定部３００を介して画像処理部２０からのＬａｂ
信号を受け取ると、先ず、画素判定部２１２が、そのＬ
ａｂ信号における各画素情報を順次着目画素とし、図示
しないメモリなどに格納されている画素判定閾値Ｔｈ１
と比較する。画素判定閾値Ｔｈ１は、たとえば図５
（Ｂ）に示すように、Ｌ*，ａ*，ｂ*の３次元空間領域
に閾値空間を設定するためのものである。ただしこのと
き、閾値空間としては、特定色空間Ｃ１および白黒空間
Ｃ２の２つが設定される。特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ
２とは、オーバーラップしていてもよい。
領域指定部３００を介して画像処理部２０からのＬａｂ
信号を受け取ると、先ず、画素判定部２１２が、そのＬ
ａｂ信号における各画素情報を順次着目画素とし、図示
しないメモリなどに格納されている画素判定閾値Ｔｈ１
と比較する。画素判定閾値Ｔｈ１は、たとえば図５
（Ｂ）に示すように、Ｌ*，ａ*，ｂ*の３次元空間領域
に閾値空間を設定するためのものである。ただしこのと
き、閾値空間としては、特定色空間Ｃ１および白黒空間
Ｃ２の２つが設定される。特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ
２とは、オーバーラップしていてもよい。
【００６９】特定色空間Ｃ１は、特定の色のみが属する
色空間に相当するものである。この特定色空間Ｃ１に属
する特定の色としては、たとえばマーキングによって後
から付加され得る色、さらに具体的にはたとえば蛍光黄
色や蛍光水色といったマーカーペンの色などが挙げられ
る。また、白黒空間Ｃ２は、無彩色を表す色空間に相当
するものである。この白黒空間Ｃ２を少し広目に設定す
ることで、後述する画素判定部２１２が、比較的薄目の
原稿地色部分を有彩色部分（すなわちカラー画素）と誤
判定することを軽減することができる。
色空間に相当するものである。この特定色空間Ｃ１に属
する特定の色としては、たとえばマーキングによって後
から付加され得る色、さらに具体的にはたとえば蛍光黄
色や蛍光水色といったマーカーペンの色などが挙げられ
る。また、白黒空間Ｃ２は、無彩色を表す色空間に相当
するものである。この白黒空間Ｃ２を少し広目に設定す
ることで、後述する画素判定部２１２が、比較的薄目の
原稿地色部分を有彩色部分（すなわちカラー画素）と誤
判定することを軽減することができる。
【００７０】なお、画素判定部２１２において、各画素
が無彩色領域として判定されるべき特定色空間Ｃ１およ
び白黒空間Ｃ２の含まれるのか、それ以外の有彩色領域
に含まれるかの判断基準となる画素判定閾値Ｔｈ１につ
いては、具体的な定数ではなく、基準搬送速度や倍率な
どの装置状況や環境に応じて種々変更できる。したがっ
て、画素判定閾値Ｔｈ１を変更することによって、どの
ような原稿をカラー原稿であると判定し、どのような原
稿を白黒原稿と判定するかについての境界線を自由に設
定することができる。
が無彩色領域として判定されるべき特定色空間Ｃ１およ
び白黒空間Ｃ２の含まれるのか、それ以外の有彩色領域
に含まれるかの判断基準となる画素判定閾値Ｔｈ１につ
いては、具体的な定数ではなく、基準搬送速度や倍率な
どの装置状況や環境に応じて種々変更できる。したがっ
て、画素判定閾値Ｔｈ１を変更することによって、どの
ような原稿をカラー原稿であると判定し、どのような原
稿を白黒原稿と判定するかについての境界線を自由に設
定することができる。
【００７１】これにより、用途に応じて意図的に判定基
準を制御したいような状況、たとえば、白黒原稿の一部
に有彩色が含まれているような原稿について、その境界
線を自由に設定することができ、用途に応じた原稿のカ
ラー／白黒判定、用途に応じた原稿の印刷処理モードの
設定ができる。たとえば、白黒原稿に赤印鑑が押されて
いるような原稿、白黒原稿に朱書がなされているような
原稿を、カラー原稿と判定するか白黒原稿と判定するか
を自由に設定することができる。
準を制御したいような状況、たとえば、白黒原稿の一部
に有彩色が含まれているような原稿について、その境界
線を自由に設定することができ、用途に応じた原稿のカ
ラー／白黒判定、用途に応じた原稿の印刷処理モードの
設定ができる。たとえば、白黒原稿に赤印鑑が押されて
いるような原稿、白黒原稿に朱書がなされているような
原稿を、カラー原稿と判定するか白黒原稿と判定するか
を自由に設定することができる。
【００７２】またたとえば、画素判定閾値Ｔｈ１を図示
しないユーザインターフェースからの操作によって任意
に可変し得るようにした場合には、その操作によって特
定色空間Ｃ１の範囲も可変し得ることとなる。したがっ
て、この場合には、ユーザの所望する色を特定の色とし
て設定することができるようになる。
しないユーザインターフェースからの操作によって任意
に可変し得るようにした場合には、その操作によって特
定色空間Ｃ１の範囲も可変し得ることとなる。したがっ
て、この場合には、ユーザの所望する色を特定の色とし
て設定することができるようになる。
【００７３】このとき、ユーザインターフェースから
は、画素判定閾値Ｔｈ１そのものを入力することも考え
られるが、たとえば予め複数種類の色に対応したそれぞ
れの閾値を予めメモリなどに格納しておき、その中から
いずれかの閾値（色）を１つまたは複数個選択させるよ
うにすれば、ユーザにとっての利便性を高めることがで
きる。
は、画素判定閾値Ｔｈ１そのものを入力することも考え
られるが、たとえば予め複数種類の色に対応したそれぞ
れの閾値を予めメモリなどに格納しておき、その中から
いずれかの閾値（色）を１つまたは複数個選択させるよ
うにすれば、ユーザにとっての利便性を高めることがで
きる。
【００７４】画素判定部２１２は、着目画素のＬａｂ信
号の値が、特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２とのいずれか
に属するか否かに応じて、その着目画素がカラー画素
（すなわち有彩色画素）および白黒画素（すなわち無彩
色画素）の内の何れであるかを判定する。たとえば、画
素判定部２１２は、着目画素のＬａｂ信号の値が、特定
色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２との何れか一方に属していれ
ば、その画素が白黒画素であると判定し、特定色空間Ｃ
１および白黒空間Ｃ２の何れにも属していなければ、そ
の画素がカラー画素であると判定する。
号の値が、特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２とのいずれか
に属するか否かに応じて、その着目画素がカラー画素
（すなわち有彩色画素）および白黒画素（すなわち無彩
色画素）の内の何れであるかを判定する。たとえば、画
素判定部２１２は、着目画素のＬａｂ信号の値が、特定
色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２との何れか一方に属していれ
ば、その画素が白黒画素であると判定し、特定色空間Ｃ
１および白黒空間Ｃ２の何れにも属していなければ、そ
の画素がカラー画素であると判定する。
【００７５】ただし、画素判定部２１２は、たとえば図
５（Ｃ）に示すように、Ｌａｂ信号のうちの彩度のみす
なわち信号ａ*，ｂ*の２次元空間に着目して、その空間
内に特定色空間Ｃ１および白黒空間Ｃ２の２つを設定し
比較するようにしてもよい。このとき、画素判定部２１
２は、マーカーペンなどの特定の色を表す彩度および明
度（または彩度のみ）が特定色空間Ｃ１内に属するよう
にする。
５（Ｃ）に示すように、Ｌａｂ信号のうちの彩度のみす
なわち信号ａ*，ｂ*の２次元空間に着目して、その空間
内に特定色空間Ｃ１および白黒空間Ｃ２の２つを設定し
比較するようにしてもよい。このとき、画素判定部２１
２は、マーカーペンなどの特定の色を表す彩度および明
度（または彩度のみ）が特定色空間Ｃ１内に属するよう
にする。
【００７６】画素判定部２１２による判定結果は、各画
素ごとに画素判定フラグとしてブロック判定部２１４に
送られる。画素判定フラグは、“Ｌ”がカラー画素、
“Ｈ”が白黒画素を示すものとする。
素ごとに画素判定フラグとしてブロック判定部２１４に
送られる。画素判定フラグは、“Ｌ”がカラー画素、
“Ｈ”が白黒画素を示すものとする。
【００７７】ブロック判定部２１４は、画素判定部２１
２による判定結果（すなわち画素判定フラグ）に基づい
て、Ｎ画素×Ｍ画素（Ｎ，Ｍは正の整数）のウィンドウ
（ブロック）内に含まれているカラー画素数を計数し、
これを予め設定してあるブロック判定閾値Ｔｈ２と比較
して、そのウィンドウブロックがカラーブロック（すな
わち有彩色ブロック）および白黒ブロック（すなわち無
彩色ブロック）の内の何れであるかを判定する。
２による判定結果（すなわち画素判定フラグ）に基づい
て、Ｎ画素×Ｍ画素（Ｎ，Ｍは正の整数）のウィンドウ
（ブロック）内に含まれているカラー画素数を計数し、
これを予め設定してあるブロック判定閾値Ｔｈ２と比較
して、そのウィンドウブロックがカラーブロック（すな
わち有彩色ブロック）および白黒ブロック（すなわち無
彩色ブロック）の内の何れであるかを判定する。
【００７８】つまり、ブロック判定部２１４は、ブロッ
ク判定閾値Ｔｈ２よりもカラー画素数の多いウィンドウ
ブロックについては、カラーブロックであると判定し、
それ以外のウィンドウブロックについては白黒ブロック
であると判定する。このとき、ウィンドウは、同じ画素
が重複しないように区切ったブロックで判定するものと
する。
ク判定閾値Ｔｈ２よりもカラー画素数の多いウィンドウ
ブロックについては、カラーブロックであると判定し、
それ以外のウィンドウブロックについては白黒ブロック
であると判定する。このとき、ウィンドウは、同じ画素
が重複しないように区切ったブロックで判定するものと
する。
【００７９】ブロック判定部２１４による判定結果は、
各ブロックごとにブロック判定フラグとして原稿判定部
２１６に送られる。ブロック判定フラグは、“Ｌ”がカ
ラーブロック、“Ｈ”が白黒ブロックを示すものとす
る。
各ブロックごとにブロック判定フラグとして原稿判定部
２１６に送られる。ブロック判定フラグは、“Ｌ”がカ
ラーブロック、“Ｈ”が白黒ブロックを示すものとす
る。
【００８０】なお、ブロック判定部２１４において、各
ブロックが白黒ブロック（無彩色ブロック）として判定
されるべきか、それ以外のカラーブロック（有彩色ブロ
ック）として判定されべきかの判断基準となるブロック
判定閾値Ｔｈ２についても、具体的な定数ではなく、基
準搬送速度や倍率などの装置状況や環境に応じて種々変
更できるものである。
ブロックが白黒ブロック（無彩色ブロック）として判定
されるべきか、それ以外のカラーブロック（有彩色ブロ
ック）として判定されべきかの判断基準となるブロック
判定閾値Ｔｈ２についても、具体的な定数ではなく、基
準搬送速度や倍率などの装置状況や環境に応じて種々変
更できるものである。
【００８１】また画素判定フラグは画素ごとに発せら
れ、１ブロック内におけるその総数はウィンドウ内の総
ドット数と等しいので、ブロック判定閾値Ｔｈ２は、ウ
ィンドウ内の総ドット数に応じて切替えられるものであ
ることが望ましい。これにより、ブロック判定部２１４
における判定処理時にＮ画素×Ｍ画素のウィンドウサイ
ズを切り替えたとしても、その影響を無視できる。
れ、１ブロック内におけるその総数はウィンドウ内の総
ドット数と等しいので、ブロック判定閾値Ｔｈ２は、ウ
ィンドウ内の総ドット数に応じて切替えられるものであ
ることが望ましい。これにより、ブロック判定部２１４
における判定処理時にＮ画素×Ｍ画素のウィンドウサイ
ズを切り替えたとしても、その影響を無視できる。
【００８２】原稿判定部２１６は、ブロック判定部２１
４による判定結果（すなわちブロック判定フラグ）に基
づいて、セット原稿Ｇの検知領域（被読取領域）内に含
まれるカラーブロック数を計数し、これを予め設定して
ある原稿色種判定閾値Ｔｈ３と比較して、そのセット原
稿Ｇがカラー原稿および白黒原稿の内の何れであるかを
判定する。
４による判定結果（すなわちブロック判定フラグ）に基
づいて、セット原稿Ｇの検知領域（被読取領域）内に含
まれるカラーブロック数を計数し、これを予め設定して
ある原稿色種判定閾値Ｔｈ３と比較して、そのセット原
稿Ｇがカラー原稿および白黒原稿の内の何れであるかを
判定する。
【００８３】つまり、原稿判定部２１６は、原稿色種判
定閾値Ｔｈ３よりもカラーブロック数の多い原稿につい
ては、カラー原稿であると判定し、それ以外の原稿は白
黒原稿であると判定する。原稿判定部２１６による判定
結果は、原稿色種判定フラグとして画像読取制御部２０
０に送られる。原稿色種判定フラグは、“Ｌ”がカラー
原稿、“Ｈ”が白黒原稿を示すものとする。
定閾値Ｔｈ３よりもカラーブロック数の多い原稿につい
ては、カラー原稿であると判定し、それ以外の原稿は白
黒原稿であると判定する。原稿判定部２１６による判定
結果は、原稿色種判定フラグとして画像読取制御部２０
０に送られる。原稿色種判定フラグは、“Ｌ”がカラー
原稿、“Ｈ”が白黒原稿を示すものとする。
【００８４】なお、原稿判定部２１６において、原稿が
白黒原稿として判定されるべきか、それ以外のカラー原
稿として判定されべきかの判断基準となる原稿色種判定
閾値Ｔｈ３についても、具体的な定数ではなく、基準搬
送速度や倍率などの装置状況や環境に応じて種々変更で
きるものである。
白黒原稿として判定されるべきか、それ以外のカラー原
稿として判定されべきかの判断基準となる原稿色種判定
閾値Ｔｈ３についても、具体的な定数ではなく、基準搬
送速度や倍率などの装置状況や環境に応じて種々変更で
きるものである。
【００８５】またブロック判定フラグはブロックごとに
発せられ、その総数は原稿サイズ内の総ブロック数と等
しく、且つ、画素判定フラグは画素ごとに発せられ、そ
の総数は原稿サイズ内の総画素数と等しく、ブロック数
が原稿サイズや読取解像度などによっても変わるので、
原稿色種判定閾値Ｔｈ３は、原稿サイズ内の総画素数や
ウィンドウサイズによって決まる総ブロック数に応じて
切替えられるものであることが望ましい。これにより、
原稿判定部２１６における判定処理時に原稿サイズの影
響を無視できる。
発せられ、その総数は原稿サイズ内の総ブロック数と等
しく、且つ、画素判定フラグは画素ごとに発せられ、そ
の総数は原稿サイズ内の総画素数と等しく、ブロック数
が原稿サイズや読取解像度などによっても変わるので、
原稿色種判定閾値Ｔｈ３は、原稿サイズ内の総画素数や
ウィンドウサイズによって決まる総ブロック数に応じて
切替えられるものであることが望ましい。これにより、
原稿判定部２１６における判定処理時に原稿サイズの影
響を無視できる。
【００８６】なお、原稿Ｇの両面を読み取り、両面の判
定結果により原稿を分別する場合には、一方の面の自動
原稿色種識別部２１０による識別が終了した後、原稿を
反転させ（マニュアルで／またはＤＡＤＦ装置を用いた
場合はＤＡＤＦ装置により）、他方の面についても同様
に自動原稿色種識別部２１０による識別を実施すればよ
い。そして、それぞれの面についての識別結果のうち、
いずれかがカラー原稿と判定されれば、その原稿がカラ
ー原稿であると判定すればよい。
定結果により原稿を分別する場合には、一方の面の自動
原稿色種識別部２１０による識別が終了した後、原稿を
反転させ（マニュアルで／またはＤＡＤＦ装置を用いた
場合はＤＡＤＦ装置により）、他方の面についても同様
に自動原稿色種識別部２１０による識別を実施すればよ
い。そして、それぞれの面についての識別結果のうち、
いずれかがカラー原稿と判定されれば、その原稿がカラ
ー原稿であると判定すればよい。
【００８７】画像読取制御部２００では、自動原稿色種
識別部２１０から原稿色種の判定結果（すなわち原稿色
種判定フラグ）を受けると、判定結果に基づいて、カラ
ー複写装置１における所望の処理をする。すなわち、カ
ラー複写装置１は、自動原稿色種識別部２１０にて判別
された原稿の色種を示す原稿色種判定フラグがカラー原
稿であることを示していれば、カラーコピーモードに設
定し、Ｃ，Ｍ，Ｙの３色（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４
色）によるフルカラー再現工程によるコピー動作を行な
う。一方、原稿色種判定フラグが白黒原稿であることを
示していれば、単色コピーモードに設定し、Ｋのみの単
一色再現工程でコピー動作を行なう。
識別部２１０から原稿色種の判定結果（すなわち原稿色
種判定フラグ）を受けると、判定結果に基づいて、カラ
ー複写装置１における所望の処理をする。すなわち、カ
ラー複写装置１は、自動原稿色種識別部２１０にて判別
された原稿の色種を示す原稿色種判定フラグがカラー原
稿であることを示していれば、カラーコピーモードに設
定し、Ｃ，Ｍ，Ｙの３色（もしくはＣ，Ｍ，Ｙ，Ｋの４
色）によるフルカラー再現工程によるコピー動作を行な
う。一方、原稿色種判定フラグが白黒原稿であることを
示していれば、単色コピーモードに設定し、Ｋのみの単
一色再現工程でコピー動作を行なう。
【００８８】ところで前述のように、原稿Ｇ上の同一位
置の画素データは、副走査方向において異なる位置に配
された各色成分用のラインセンサ１４２により読み取ら
れ、この読み取られた画像データＤＲ，ＤＧ，ＤＢはＲ
ＧＢ遅延補正回路１７０にて同時化される。そして画像
処理部２０は、同時化されたＲＧＢ色空間のデータをＬ
ａｂ色空間のデータに変換して自動原稿色種識別部２１
０に渡す。自動原稿色種識別部２１０は、同時化された
Ｌａｂ色空間のデータに基づいて、前述のように原稿Ｇ
がカラー原稿であるのかそれとも白黒原稿であるのかを
判定する。
置の画素データは、副走査方向において異なる位置に配
された各色成分用のラインセンサ１４２により読み取ら
れ、この読み取られた画像データＤＲ，ＤＧ，ＤＢはＲ
ＧＢ遅延補正回路１７０にて同時化される。そして画像
処理部２０は、同時化されたＲＧＢ色空間のデータをＬ
ａｂ色空間のデータに変換して自動原稿色種識別部２１
０に渡す。自動原稿色種識別部２１０は、同時化された
Ｌａｂ色空間のデータに基づいて、前述のように原稿Ｇ
がカラー原稿であるのかそれとも白黒原稿であるのかを
判定する。
【００８９】ここで、読取位置が図１に示すＨ点となる
ように読取光学系を所定位置に固定した状態で、ＡＤＦ
装置６０により原稿Ｇを搬送させながら読み取る搬送読
取方式の場合において、原稿の搬送速度が一定である場
合には、原稿色種判定フラグが“Ｈ”となることを以
て、原稿Ｇが白黒原稿であるとの判定を行なうことも可
能である。
ように読取光学系を所定位置に固定した状態で、ＡＤＦ
装置６０により原稿Ｇを搬送させながら読み取る搬送読
取方式の場合において、原稿の搬送速度が一定である場
合には、原稿色種判定フラグが“Ｈ”となることを以
て、原稿Ｇが白黒原稿であるとの判定を行なうことも可
能である。
【００９０】しかしながら実際には、原稿読取位置にお
ける原稿の搬送速度にはバタツキ（原稿姿勢変動）など
により変動が生じるので、この原稿色種判定フラグが
“Ｈ”になったからといって、直ちに原稿Ｇが白黒原稿
であるとの判定を行なうことは問題となる。以下この点
について説明する。
ける原稿の搬送速度にはバタツキ（原稿姿勢変動）など
により変動が生じるので、この原稿色種判定フラグが
“Ｈ”になったからといって、直ちに原稿Ｇが白黒原稿
であるとの判定を行なうことは問題となる。以下この点
について説明する。
【００９１】図６は、搬送読取方式の原稿搬送時におけ
る原稿Ｇの姿勢の変化の一例を示した図６（Ａ）と、判
定対象領域との関係を示した図６（Ｂ）である。図６
（Ａ）において、コンタクトガラスは、光透過性を有し
ており、図示した読取位置の上部を通過している原稿Ｇ
の画像が、図示しない画像取得部１０によって読み取ら
れる。
る原稿Ｇの姿勢の変化の一例を示した図６（Ａ）と、判
定対象領域との関係を示した図６（Ｂ）である。図６
（Ａ）において、コンタクトガラスは、光透過性を有し
ており、図示した読取位置の上部を通過している原稿Ｇ
の画像が、図示しない画像取得部１０によって読み取ら
れる。
【００９２】図６（Ａ）において、（Ａ１）は、原稿先
端部がレジストロール対６４ａを通過してガイドＡ，Ｂ
の極近傍まで搬送されてきた状態を示す。この場合、原
稿Ｇの先端は、先ずレジストロール対６４ａに挟み込ま
れた後、原稿読取位置を通過し、ガイドＡもしくはガイ
ドＢの表面に突き当たり、さらにガイドＢのテーパ部Ｑ
１に沿ってエグジットロール対６４ｂの方向へ移動の向
きを変えられるため先端が曲がってしまう。ここで、原
稿Ｇの先端が読取位置を通過してからガイドＡ，Ｂの表
面に突き当たるまでの間は、レジストロール対６４ａに
より搬送されているので、原稿Ｇの先端は宙に浮いた状
態にあり、上下変動を少なからず生じてしまう。
端部がレジストロール対６４ａを通過してガイドＡ，Ｂ
の極近傍まで搬送されてきた状態を示す。この場合、原
稿Ｇの先端は、先ずレジストロール対６４ａに挟み込ま
れた後、原稿読取位置を通過し、ガイドＡもしくはガイ
ドＢの表面に突き当たり、さらにガイドＢのテーパ部Ｑ
１に沿ってエグジットロール対６４ｂの方向へ移動の向
きを変えられるため先端が曲がってしまう。ここで、原
稿Ｇの先端が読取位置を通過してからガイドＡ，Ｂの表
面に突き当たるまでの間は、レジストロール対６４ａに
より搬送されているので、原稿Ｇの先端は宙に浮いた状
態にあり、上下変動を少なからず生じてしまう。
【００９３】また原稿Ｇは、ガイドＡもしくはガイドＢ
の表面に突き当たったとき、およびガイドＢのテーパ部
Ｑ１に沿ってエグジットロール対６４ｂの方向へ移動の
向きを変えられたときに、その姿勢が大きく変えられ
る。またテーパ部Ｑ１に沿って先端が曲げられた後エグ
ジットロール対６４ｂに挟み込まれるまでの間は、原稿
Ｇの先端が宙に浮いた状態にあり、上下変動を少なから
ず生じてしまう。そして、原稿Ｇの先端がエグジットロ
ール対６４ｂに挟み込まれると、その先端の上下移動が
抑えられるので、姿勢変動が和らぐ。
の表面に突き当たったとき、およびガイドＢのテーパ部
Ｑ１に沿ってエグジットロール対６４ｂの方向へ移動の
向きを変えられたときに、その姿勢が大きく変えられ
る。またテーパ部Ｑ１に沿って先端が曲げられた後エグ
ジットロール対６４ｂに挟み込まれるまでの間は、原稿
Ｇの先端が宙に浮いた状態にあり、上下変動を少なから
ず生じてしまう。そして、原稿Ｇの先端がエグジットロ
ール対６４ｂに挟み込まれると、その先端の上下移動が
抑えられるので、姿勢変動が和らぐ。
【００９４】したがって、読取位置を基準に見ると、原
稿の読取位置への突入時には、原稿の搬送速度が変動し
たように現れてしまう。この搬送速度変動は、姿勢変動
の大きさに依存するので、たとえば、原稿Ｇの極先端部
の画像を読み取っているときよりも、原稿Ｇがガイド
Ａ，Ｂの表面に突き当たりガイドＢのテーパ部Ｑ１に沿
って曲げられるまでに相当する少し内側部分（副走査方
向に進んだ側）の画像を読み取っているときの方が大き
くなる。またテーパ部Ｑ１に沿って曲げられた後エグジ
ットロール対６４ｂに挟み込まれるまでは原稿Ｇの極先
端部の画像を読み取っているときと同程度の速度変動を
生じる。そして原稿Ｇの先端がエグジットロール対６４
ｂに挟み込まれると、速度変動は治まり小さな状態とな
る。
稿の読取位置への突入時には、原稿の搬送速度が変動し
たように現れてしまう。この搬送速度変動は、姿勢変動
の大きさに依存するので、たとえば、原稿Ｇの極先端部
の画像を読み取っているときよりも、原稿Ｇがガイド
Ａ，Ｂの表面に突き当たりガイドＢのテーパ部Ｑ１に沿
って曲げられるまでに相当する少し内側部分（副走査方
向に進んだ側）の画像を読み取っているときの方が大き
くなる。またテーパ部Ｑ１に沿って曲げられた後エグジ
ットロール対６４ｂに挟み込まれるまでは原稿Ｇの極先
端部の画像を読み取っているときと同程度の速度変動を
生じる。そして原稿Ｇの先端がエグジットロール対６４
ｂに挟み込まれると、速度変動は治まり小さな状態とな
る。
【００９５】次に（Ａ２）は、原稿先端部がエグジット
ロール対６４ｂを通過した後であって、原稿先端部がま
だエグジットロール対６４ｂ近傍に存在する状態を示
す。この場合、原稿Ｇは、先端がエグジットロール対６
４ｂに、下流側がレジストロール対６４ａに、それぞれ
挟み込まれているので、原稿Ｇの上下移動が抑えられ、
姿勢変動が和らぐ。このため、速度変動が非常に小さな
状態を維持する。
ロール対６４ｂを通過した後であって、原稿先端部がま
だエグジットロール対６４ｂ近傍に存在する状態を示
す。この場合、原稿Ｇは、先端がエグジットロール対６
４ｂに、下流側がレジストロール対６４ａに、それぞれ
挟み込まれているので、原稿Ｇの上下移動が抑えられ、
姿勢変動が和らぐ。このため、速度変動が非常に小さな
状態を維持する。
【００９６】次に（Ａ３）は、原稿後端部がレジストロ
ール対６４ａの近傍に到達したときであって、かつ未だ
レジストロール対６４ａを通過していない状態を示す。
この場合、原稿Ｇは、上流側がエグジットロール対６４
ｂに、後端がレジストロール対６４ａに、それぞれ挟み
込まれているので、原稿Ｇの上下移動が抑えられ、姿勢
変動が和らぐ。このため、速度変動が非常に小さな状態
を維持する。
ール対６４ａの近傍に到達したときであって、かつ未だ
レジストロール対６４ａを通過していない状態を示す。
この場合、原稿Ｇは、上流側がエグジットロール対６４
ｂに、後端がレジストロール対６４ａに、それぞれ挟み
込まれているので、原稿Ｇの上下移動が抑えられ、姿勢
変動が和らぐ。このため、速度変動が非常に小さな状態
を維持する。
【００９７】次に（Ａ４）は、原稿後端部がレジストロ
ール対６４ａを通過してガイドＡ，Ｂの極近傍まで搬送
されてきた状態を示す。この場合、原稿Ｇの後端は、先
ずレジストロール対６４ａから解放された後、原稿読取
位置を通過し、ガイドＢのテーパ部Ｑ１に沿ってエグジ
ットロール対６４ｂの方向へ移動の向きを変えられ、や
がて排出される。ここで、原稿Ｇの後端がレジストロー
ル対６４ａから解放されると、原稿Ｇの後端は宙に浮い
た状態になり、上下変動を少なからず生じてしまう。そ
して引き続き搬送される過程では、その上下移動が大き
くなる。また後端がコンタクトガラス上に設けられたガ
イドＡを通過すると上下移動が和らぐ。
ール対６４ａを通過してガイドＡ，Ｂの極近傍まで搬送
されてきた状態を示す。この場合、原稿Ｇの後端は、先
ずレジストロール対６４ａから解放された後、原稿読取
位置を通過し、ガイドＢのテーパ部Ｑ１に沿ってエグジ
ットロール対６４ｂの方向へ移動の向きを変えられ、や
がて排出される。ここで、原稿Ｇの後端がレジストロー
ル対６４ａから解放されると、原稿Ｇの後端は宙に浮い
た状態になり、上下変動を少なからず生じてしまう。そ
して引き続き搬送される過程では、その上下移動が大き
くなる。また後端がコンタクトガラス上に設けられたガ
イドＡを通過すると上下移動が和らぐ。
【００９８】したがって、原稿の読取位置からの排出時
には、原稿Ｇの極後端部の画像を読み取っているときよ
りも、原稿Ｇの後端がガイドＡ近傍を通過するときに相
当する少し内側部分の画像を読み取っているときの方が
大きくなる。またレジストロール対６４ａを通過した直
後は、原稿Ｇの極後端部の画像を読み取っているときと
同程度の速度変動を生じる。
には、原稿Ｇの極後端部の画像を読み取っているときよ
りも、原稿Ｇの後端がガイドＡ近傍を通過するときに相
当する少し内側部分の画像を読み取っているときの方が
大きくなる。またレジストロール対６４ａを通過した直
後は、原稿Ｇの極後端部の画像を読み取っているときと
同程度の速度変動を生じる。
【００９９】これにより図６（Ｂ）に示すように、搬送
速度の変動についてみると、原稿Ｇは、その副走査位置
に応じて、たとえば、搬送速度の変動が非常に小さな領
域、中程度の領域、大きな領域に大別される。ここで、
速度変動が大きな領域は、原稿Ｇの先端側（副走査方向
の始点側）であってやや中央よりの領域Ｙ２と、原稿Ｇ
の後端側（副走査方向の終点側）であってやや中央より
の領域Ｙ６の部分である。また速度変動が中程度の領域
は、原稿Ｇの先端側および後端側であって、前記速度変
動が大きな領域を挟んだ領域Ｙ１，Ｙ３およびＹ５，Ｙ
７の部分である。そして、速度変動が小さな領域は、原
稿Ｇの中央の領域Ｙ４の部分である。
速度の変動についてみると、原稿Ｇは、その副走査位置
に応じて、たとえば、搬送速度の変動が非常に小さな領
域、中程度の領域、大きな領域に大別される。ここで、
速度変動が大きな領域は、原稿Ｇの先端側（副走査方向
の始点側）であってやや中央よりの領域Ｙ２と、原稿Ｇ
の後端側（副走査方向の終点側）であってやや中央より
の領域Ｙ６の部分である。また速度変動が中程度の領域
は、原稿Ｇの先端側および後端側であって、前記速度変
動が大きな領域を挟んだ領域Ｙ１，Ｙ３およびＹ５，Ｙ
７の部分である。そして、速度変動が小さな領域は、原
稿Ｇの中央の領域Ｙ４の部分である。
【０１００】このため、副走査期間内の原稿の内側を読
み取っているときには（図６（Ａ２）から図６（Ａ３）
の間）、略正規の搬送速度で原稿Ｇが搬送されているた
め、自動原稿色種識別部２１０には、原稿Ｇの同一位置
の画素については、同相の画像データＤＲ１，ＤＧ１，
ＤＢ１が入力される。
み取っているときには（図６（Ａ２）から図６（Ａ３）
の間）、略正規の搬送速度で原稿Ｇが搬送されているた
め、自動原稿色種識別部２１０には、原稿Ｇの同一位置
の画素については、同相の画像データＤＲ１，ＤＧ１，
ＤＢ１が入力される。
【０１０１】これに対して、原稿先端側や原稿後端側を
読み取っているときには（図６（Ａ１）や図６（Ａ４）
のとき）、正規の搬送速度よりも大きな搬送速度もしく
は小さな搬送速度で原稿Ｇが搬送される。したがって、
原稿ＧがＲ成分の読取位置を通過してからそれよりも下
流側であるＧ成分やＢ成分の読取位置に到着するまでの
遅延時間が同時化処理のための遅延時間（前例では４ラ
イン分や８ライン分）よりも短くなり画像データＤＲ１
の位相が画像データＤＢ１の位相よりも進む。同様に、
画像データＤＧ１の位相が画像データＤＢ１の位相より
も進む。
読み取っているときには（図６（Ａ１）や図６（Ａ４）
のとき）、正規の搬送速度よりも大きな搬送速度もしく
は小さな搬送速度で原稿Ｇが搬送される。したがって、
原稿ＧがＲ成分の読取位置を通過してからそれよりも下
流側であるＧ成分やＢ成分の読取位置に到着するまでの
遅延時間が同時化処理のための遅延時間（前例では４ラ
イン分や８ライン分）よりも短くなり画像データＤＲ１
の位相が画像データＤＢ１の位相よりも進む。同様に、
画像データＤＧ１の位相が画像データＤＢ１の位相より
も進む。
【０１０２】あるいは、原稿ＧがＲ成分の読取位置を通
過してからＧ成分やＢ成分の読取位置に到着するまでの
遅延時間が同時化処理のための遅延時間よりも長くなり
画像データＤＲ１の位相が画像データＤＢ１の位相より
も遅れる。同様に、画像データＤＧ１の位相が画像デー
タＤＢ１の位相よりも遅れる。
過してからＧ成分やＢ成分の読取位置に到着するまでの
遅延時間が同時化処理のための遅延時間よりも長くなり
画像データＤＲ１の位相が画像データＤＢ１の位相より
も遅れる。同様に、画像データＤＧ１の位相が画像デー
タＤＢ１の位相よりも遅れる。
【０１０３】このため原稿先端側や原稿後端側を読み取
っているときには、原稿Ｇの同一位置の画素について
は、位相がずれた画像データＤＲ，ＤＧ，ＤＢがＲＧＢ
合成回路１９０に入力されることになり、ライン間距離
Ｌ２に応じて予め定められている遅延時間（前例では４
ライン分や８ライン分）だけの遅延補正をしたとして
も、ＲＧＢ合成回路１９０は、原稿Ｇの同一位置の画素
について、位相の異なる画像データＤＲ１，ＤＧ１，Ｄ
Ｂ１を画像処理部２０に入力してしまう。
っているときには、原稿Ｇの同一位置の画素について
は、位相がずれた画像データＤＲ，ＤＧ，ＤＢがＲＧＢ
合成回路１９０に入力されることになり、ライン間距離
Ｌ２に応じて予め定められている遅延時間（前例では４
ライン分や８ライン分）だけの遅延補正をしたとして
も、ＲＧＢ合成回路１９０は、原稿Ｇの同一位置の画素
について、位相の異なる画像データＤＲ１，ＤＧ１，Ｄ
Ｂ１を画像処理部２０に入力してしまう。
【０１０４】この結果、画像処理部２０における色変換
処理では、原稿Ｇの同一位置の画素について、不適切な
Ｌａｂ信号を出力してしまう。たとえば、本来、無彩色
である画素について、有彩色を示すＬａｂ信号を出力す
ることになり、当然に自動原稿色種識別部２１０の画素
判定部２１２における画素判定の性能が低下することに
なり、当然に、原稿色種判定フラグが“Ｌ”になったか
らといって、直ちに原稿Ｇがカラー原稿であると判定す
ることは、誤判定を招く。
処理では、原稿Ｇの同一位置の画素について、不適切な
Ｌａｂ信号を出力してしまう。たとえば、本来、無彩色
である画素について、有彩色を示すＬａｂ信号を出力す
ることになり、当然に自動原稿色種識別部２１０の画素
判定部２１２における画素判定の性能が低下することに
なり、当然に、原稿色種判定フラグが“Ｌ”になったか
らといって、直ちに原稿Ｇがカラー原稿であると判定す
ることは、誤判定を招く。
【０１０５】ここで、原稿の搬送速度の変動は、原稿が
搬送ローラ対に当たるときや離れるときに発生するもの
であるため、搬送速度の変動に基づく各読取位置におけ
る画像データの位相ずれは、モータの回転むらや読取倍
率によって変化する原稿搬送速度などに応じて変動す
る。
搬送ローラ対に当たるときや離れるときに発生するもの
であるため、搬送速度の変動に基づく各読取位置におけ
る画像データの位相ずれは、モータの回転むらや読取倍
率によって変化する原稿搬送速度などに応じて変動す
る。
【０１０６】また、図６（Ａ）で示したように、搬送速
度の変動は、原稿の副走査方向位置によって異なり、原
稿先端部や後端部を読み取っているときの方が中央部を
読み取っているときよりも大きい。さらに、原稿先端部
や後端部においても、副走査方向位置に応じて、速度変
動の大きさが変わる。そしてこの搬送読取モード時に原
稿に振動が生じる領域は予め予測できる。
度の変動は、原稿の副走査方向位置によって異なり、原
稿先端部や後端部を読み取っているときの方が中央部を
読み取っているときよりも大きい。さらに、原稿先端部
や後端部においても、副走査方向位置に応じて、速度変
動の大きさが変わる。そしてこの搬送読取モード時に原
稿に振動が生じる領域は予め予測できる。
【０１０７】一方、原稿Ｇを原稿載置台の一例であるプ
ラテンガラス１１上に固定載置した状態で、読取光学系
を移動させて読み取る固定読取方式の場合には、原稿姿
勢変動に起因した上述のような問題は殆ど生じないと考
えてよい。
ラテンガラス１１上に固定載置した状態で、読取光学系
を移動させて読み取る固定読取方式の場合には、原稿姿
勢変動に起因した上述のような問題は殆ど生じないと考
えてよい。
【０１０８】他方、こういった振動が起こり得る原稿内
領域を原稿色種の判定対象領域から除外すれば、原稿姿
勢変動に起因した画像データの位相ずれによる影響のた
めに色ズレが生じ、本来白黒原稿であるものを、カラー
原稿であると誤判定することはない。
領域を原稿色種の判定対象領域から除外すれば、原稿姿
勢変動に起因した画像データの位相ずれによる影響のた
めに色ズレが生じ、本来白黒原稿であるものを、カラー
原稿であると誤判定することはない。
【０１０９】そこで、本実施形態の判定対象領域指定部
３００では、原稿色種の判定対象領域を読取モードに応
じて切り替える。具体的には、搬送読取方式の場合に
は、原稿先端部や後端部など振動が起こり得る原稿内領
域（実質的に搬送速度が正規の速度からずれてしまう原
稿内領域；以下除外対象領域ともいう）を予め判定対象
領域から除外するなど、除外対象領域についての原稿色
に関する判別結果の参照度合いが、この除外対象領域を
除く判定対象領域についての原稿色に関する判別結果の
参照度合いよりも低くなるようにして、原稿色を判別
（特定）することとした。
３００では、原稿色種の判定対象領域を読取モードに応
じて切り替える。具体的には、搬送読取方式の場合に
は、原稿先端部や後端部など振動が起こり得る原稿内領
域（実質的に搬送速度が正規の速度からずれてしまう原
稿内領域；以下除外対象領域ともいう）を予め判定対象
領域から除外するなど、除外対象領域についての原稿色
に関する判別結果の参照度合いが、この除外対象領域を
除く判定対象領域についての原稿色に関する判別結果の
参照度合いよりも低くなるようにして、原稿色を判別
（特定）することとした。
【０１１０】具体的には、図５に示したように、従来の
自動原稿色種識別部２１０における画素判定部２１２の
前段に、原稿色種の判別に使わないようにする領域につ
いては、画像処理部２０から入力されたＬａｂ信号の彩
度情報を画素判定部２１２に入力しないようにする判定
対象領域指定部３００を設けた。以下判定対象領域指定
部３００について、具体的に説明する。
自動原稿色種識別部２１０における画素判定部２１２の
前段に、原稿色種の判別に使わないようにする領域につ
いては、画像処理部２０から入力されたＬａｂ信号の彩
度情報を画素判定部２１２に入力しないようにする判定
対象領域指定部３００を設けた。以下判定対象領域指定
部３００について、具体的に説明する。
【０１１１】図７は、判定対象領域指定部３００の一例
を説明する図であって、図７（Ａ）はその回路ブロック
図、図７（Ｂ）および図７（Ｃ）は、判定対象領域指定
部３００における領域指定処理の概要の一例を示す説明
図である。図７（Ａ）に示すように、判定対象領域指定
部３００は、計数部の一例であるカウンタ回路３１０、
レジスタ値設定回路３２０、および比較回路３３０を備
える。
を説明する図であって、図７（Ａ）はその回路ブロック
図、図７（Ｂ）および図７（Ｃ）は、判定対象領域指定
部３００における領域指定処理の概要の一例を示す説明
図である。図７（Ａ）に示すように、判定対象領域指定
部３００は、計数部の一例であるカウンタ回路３１０、
レジスタ値設定回路３２０、および比較回路３３０を備
える。
【０１１２】カウンタ回路３１０には、原稿を読み取る
際の原稿搬送の方向に対応する副走査方向の基準を示す
副走査同期信号と、この副走査方向と直交する主走査方
向の基準を示す主走査同期信号（ラインシンク）が入力
されている。このカウンタ回路３１０は、入力された副
走査同期信号および主走査同期信号に基づいて、画像デ
ータＤＲ，ＤＢ，ＤＧが、副走査同期信号が有効になっ
てから何ライン目かをカウントする。つまり、原稿読取
開始からの読取位置をカウントする。
際の原稿搬送の方向に対応する副走査方向の基準を示す
副走査同期信号と、この副走査方向と直交する主走査方
向の基準を示す主走査同期信号（ラインシンク）が入力
されている。このカウンタ回路３１０は、入力された副
走査同期信号および主走査同期信号に基づいて、画像デ
ータＤＲ，ＤＢ，ＤＧが、副走査同期信号が有効になっ
てから何ライン目かをカウントする。つまり、原稿読取
開始からの読取位置をカウントする。
【０１１３】レジスタ値設定回路３２０には、図示しな
い画像読取制御部２００から、用紙センサ６５により検
知した原稿Ｇの先端および後端の位置情報に基づいて算
出された原稿サイズ、または図示しない操作パネルを介
して入力されたユーザ指示に基づく原稿サイズに関する
情報、あるいは基準搬送速度に関する情報、さらには倍
率（読取サイズＱ１に対する出力サイズＱ２の比率Ｑ＝
Ｑ２／Ｑ１）などに関する情報、あるいは紙質に関する
情報が入力されている。つまり、画像読取制御部２００
は、これらの情報を取得する情報取得部としても機能し
ている。
い画像読取制御部２００から、用紙センサ６５により検
知した原稿Ｇの先端および後端の位置情報に基づいて算
出された原稿サイズ、または図示しない操作パネルを介
して入力されたユーザ指示に基づく原稿サイズに関する
情報、あるいは基準搬送速度に関する情報、さらには倍
率（読取サイズＱ１に対する出力サイズＱ２の比率Ｑ＝
Ｑ２／Ｑ１）などに関する情報、あるいは紙質に関する
情報が入力されている。つまり、画像読取制御部２００
は、これらの情報を取得する情報取得部としても機能し
ている。
【０１１４】なお、原稿の材質に関する情報を取得する
材質情報取得部を別に設け、材質情報取得部が取得した
原稿の材質（原稿が紙媒体であれば紙質）に応じて、検
出性能条件の一例であるレジスタ値を切り替えるように
してもよい。ここで、材質とは、原稿の厚さや腰の強さ
などである。
材質情報取得部を別に設け、材質情報取得部が取得した
原稿の材質（原稿が紙媒体であれば紙質）に応じて、検
出性能条件の一例であるレジスタ値を切り替えるように
してもよい。ここで、材質とは、原稿の厚さや腰の強さ
などである。
【０１１５】材質情報取得部が原稿の材質に関する情報
を取得する構成としては、材質を検知するための所定の
センサを設けることで材質を自動検知する構成であって
もよいし、ユーザから指定入力された材質に関する情報
を取得する構成であってもよい。原稿搬送時のバタツキ
が、これら原稿の材質によって違うので、原稿の材質に
応じて検出性能条件を切り替えることは、原稿色種の判
定性能を改善する上で効果がある。
を取得する構成としては、材質を検知するための所定の
センサを設けることで材質を自動検知する構成であって
もよいし、ユーザから指定入力された材質に関する情報
を取得する構成であってもよい。原稿搬送時のバタツキ
が、これら原稿の材質によって違うので、原稿の材質に
応じて検出性能条件を切り替えることは、原稿色種の判
定性能を改善する上で効果がある。
【０１１６】レジスタ値設定回路３２０は、入力された
原稿Ｇのサイズ、装置の基準搬送速度、あるいは倍率な
どを参照することで、原稿色種判定から除外すべき領域
（除外領域）を指示するためのレジスタ値を算出する。
たとえば、副走査同期信号が有効になってから除外領域
の先端に到達するライン数（除外領域開始位置レジスタ
値）と、除外領域の後端に到達するライン数（除外領域
終了位置レジスタ値）を算出する。そして、レジスタ値
設定回路３２０は、算出した各レジスタ値を比較回路３
３０に入力する。
原稿Ｇのサイズ、装置の基準搬送速度、あるいは倍率な
どを参照することで、原稿色種判定から除外すべき領域
（除外領域）を指示するためのレジスタ値を算出する。
たとえば、副走査同期信号が有効になってから除外領域
の先端に到達するライン数（除外領域開始位置レジスタ
値）と、除外領域の後端に到達するライン数（除外領域
終了位置レジスタ値）を算出する。そして、レジスタ値
設定回路３２０は、算出した各レジスタ値を比較回路３
３０に入力する。
【０１１７】比較回路３３０は、除外領域開始位置レジ
スタ値、除外領域終了位置レジスタ値、およびカウンタ
回路３１０からのカウンタ値を比較することにより、原
稿読取位置に応じて、除外対象領域を示す信号を制御す
る。たとえば、副走査同期信号が有効（アクティブＨ）
になるまでの初期状態では除外対象領域信号を“Ｈ”に
し、読取りが開始され原稿Ｇが除外領域に到達したら除
外対象領域信号を“Ｌ”にし、除外領域を通過したら除
外対象領域信号を“Ｈ”にする。
スタ値、除外領域終了位置レジスタ値、およびカウンタ
回路３１０からのカウンタ値を比較することにより、原
稿読取位置に応じて、除外対象領域を示す信号を制御す
る。たとえば、副走査同期信号が有効（アクティブＨ）
になるまでの初期状態では除外対象領域信号を“Ｈ”に
し、読取りが開始され原稿Ｇが除外領域に到達したら除
外対象領域信号を“Ｌ”にし、除外領域を通過したら除
外対象領域信号を“Ｈ”にする。
【０１１８】また、判定対象領域指定部３００は、ＡＮ
Ｄゲート３４０と、判定対象領域信号選択部３５０と、
判別結果無効化部の一例であるスイッチ３６０とを備え
る。ＡＮＤゲート３４０には、副走査同期信号および比
較回路３３０から出力された除外対象領域信号が入力さ
れており、有効判定対象領域信号（アクティブＨ）を出
力する。
Ｄゲート３４０と、判定対象領域信号選択部３５０と、
判別結果無効化部の一例であるスイッチ３６０とを備え
る。ＡＮＤゲート３４０には、副走査同期信号および比
較回路３３０から出力された除外対象領域信号が入力さ
れており、有効判定対象領域信号（アクティブＨ）を出
力する。
【０１１９】ＡＮＤゲート３４０は、副走査同期信号が
有効（アクティブＨ）である期間において、除外対象領
域信号が“Ｈ”である期間のみ“Ｈ”を出力する。この
ＡＮＤゲート３４０の出力が、搬送読取モード時におけ
る真に有効な判定対象領域を示す有効判定対象領域信号
となる。
有効（アクティブＨ）である期間において、除外対象領
域信号が“Ｈ”である期間のみ“Ｈ”を出力する。この
ＡＮＤゲート３４０の出力が、搬送読取モード時におけ
る真に有効な判定対象領域を示す有効判定対象領域信号
となる。
【０１２０】つまり上記構成の判定対象領域指定部３０
０は、搬送読取モード時には、原稿読取時における主走
査同期信号のカウント値によって除外対象領域を設定す
るようになっており、レジスタ値設定回路３２０および
比較回路３３０により、本発明に係る除外対象領域信号
生成部が構成されている。
０は、搬送読取モード時には、原稿読取時における主走
査同期信号のカウント値によって除外対象領域を設定す
るようになっており、レジスタ値設定回路３２０および
比較回路３３０により、本発明に係る除外対象領域信号
生成部が構成されている。
【０１２１】また、上記構成の判定対象領域指定部３０
０は、実質的に有効な判定対象領域を除く範囲である除
外対象領域を除外対象領域信号により指定することで、
ＡＮＤゲート３４０の出力信号として、実質的に有効な
判定対象領域を指定するようになっている。
０は、実質的に有効な判定対象領域を除く範囲である除
外対象領域を除外対象領域信号により指定することで、
ＡＮＤゲート３４０の出力信号として、実質的に有効な
判定対象領域を指定するようになっている。
【０１２２】判定対象領域信号選択部３５０には、ＡＮ
Ｄゲート３４０からの有効判定対象領域信号、副走査同
期信号、および判定対象領域選択フラグが入力されてい
る。判定対象領域選択フラグは、読取モードが固定読取
モードであるのか、それとも搬送読取モードであるのか
を示す信号である。
Ｄゲート３４０からの有効判定対象領域信号、副走査同
期信号、および判定対象領域選択フラグが入力されてい
る。判定対象領域選択フラグは、読取モードが固定読取
モードであるのか、それとも搬送読取モードであるのか
を示す信号である。
【０１２３】判定対象領域信号選択部３５０は、判定対
象領域選択フラグが搬送読取モードを示しているときに
は、ＡＮＤゲート３４０からの有効判定対象領域信号を
そのまま判定対象領域信号として出力する一方、固定読
取モードを示しているときには、副走査同期信号を判定
対象領域信号として出力する。
象領域選択フラグが搬送読取モードを示しているときに
は、ＡＮＤゲート３４０からの有効判定対象領域信号を
そのまま判定対象領域信号として出力する一方、固定読
取モードを示しているときには、副走査同期信号を判定
対象領域信号として出力する。
【０１２４】スイッチ３６０の入力端子には画像処理部
２０からＬａｂ信号が入力され、制御端子には、判定対
象領域信号選択部３５０から判定対象領域信号が入力さ
れている。スイッチ３６０は、制御端子に“Ｈ”が入力
されたときには画像処理部２０からのＬａｂ信号をその
まま出力する一方、“Ｌ”が入力されたときには画像処
理部２０からのＬａｂ信号のうち、少なくとも彩度を示
す信号ａ*，ｂ*を無効化する。
２０からＬａｂ信号が入力され、制御端子には、判定対
象領域信号選択部３５０から判定対象領域信号が入力さ
れている。スイッチ３６０は、制御端子に“Ｈ”が入力
されたときには画像処理部２０からのＬａｂ信号をその
まま出力する一方、“Ｌ”が入力されたときには画像処
理部２０からのＬａｂ信号のうち、少なくとも彩度を示
す信号ａ*，ｂ*を無効化する。
【０１２５】ここで、「彩度を示す信号ａ*，ｂ*を無効
化する」とは、画素判定部２１２にて、除外対象領域内
の全ての画素が白黒画素であると判定されるようにする
ことを意味し、具体的には、Ｌａｂ信号が無彩色を表す
色空間の信号値となるようにすることを意味する。
化する」とは、画素判定部２１２にて、除外対象領域内
の全ての画素が白黒画素であると判定されるようにする
ことを意味し、具体的には、Ｌａｂ信号が無彩色を表す
色空間の信号値となるようにすることを意味する。
【０１２６】たとえば、濃度が高いほど画像データＤ
Ｒ，ＤＢ，ＤＧのデジタル値が大きくなる態様で色変換
されたＬａｂ信号である場合、彩度を示す信号ａ*，ｂ*
の各デジタル値を“０”とする。なお、必ずしも必須で
はないが、濃度（輝度）を示す信号Ｌ*についてもデジ
タル値を“０”としてもよい。
Ｒ，ＤＢ，ＤＧのデジタル値が大きくなる態様で色変換
されたＬａｂ信号である場合、彩度を示す信号ａ*，ｂ*
の各デジタル値を“０”とする。なお、必ずしも必須で
はないが、濃度（輝度）を示す信号Ｌ*についてもデジ
タル値を“０”としてもよい。
【０１２７】これにより、判定対象領域信号選択部３５
０に搬送読取モードを示す判定対象領域選択フラグが入
力されている場合には、原稿Ｇの判定対象領域について
のＬａｂ信号のみが適正に（そのまま）、除外対象領域
についてのＬａｂ信号は彩度情報が無効化された形で、
それぞれ画素判定部２１２に入力される。一方、判定対
象領域信号選択部３５０に固定読取モードを示す判定対
象領域選択フラグが入力されている場合には、原稿Ｇの
略全面領域について、画像処理部２０からのＬａｂ信号
がそのまま画素判定部２１２に入力される。
０に搬送読取モードを示す判定対象領域選択フラグが入
力されている場合には、原稿Ｇの判定対象領域について
のＬａｂ信号のみが適正に（そのまま）、除外対象領域
についてのＬａｂ信号は彩度情報が無効化された形で、
それぞれ画素判定部２１２に入力される。一方、判定対
象領域信号選択部３５０に固定読取モードを示す判定対
象領域選択フラグが入力されている場合には、原稿Ｇの
略全面領域について、画像処理部２０からのＬａｂ信号
がそのまま画素判定部２１２に入力される。
【０１２８】つまり、上記構成の自動原稿色種識別部２
１０は、固定読取モード時における原稿色種の判別につ
いての実質的に有効な判定対象領域と、搬送読取モード
時における原稿色種の判別についての実質的に有効な判
定対象領域とが異なるようにしている。
１０は、固定読取モード時における原稿色種の判別につ
いての実質的に有効な判定対象領域と、搬送読取モード
時における原稿色種の判別についての実質的に有効な判
定対象領域とが異なるようにしている。
【０１２９】画素判定部２１２は、図５を参照して説明
したように、判定対象画素のＬａｂ値が白黒空間Ｃ２に
属していれば、その画素が白黒画素であると判定する。
したがって、判定対象領域信号選択部３５０に搬送読取
モードを示す判定対象領域選択フラグが入力されている
場合には、除外対象領域内の全ての画素が白黒画素であ
ると判定されることになる。
したように、判定対象画素のＬａｂ値が白黒空間Ｃ２に
属していれば、その画素が白黒画素であると判定する。
したがって、判定対象領域信号選択部３５０に搬送読取
モードを示す判定対象領域選択フラグが入力されている
場合には、除外対象領域内の全ての画素が白黒画素であ
ると判定されることになる。
【０１３０】つまり、固定読取モード時は主走査同期信
号と副走査方向同期信号の有効画素期間を判定対象領域
として使用する（図６（Ｂ））。一方、搬送読取モード
時は、レジスタ値設定回路３２０内のレジスタに設定さ
れている所定ライン期間を副走査同期信号から除いた期
間を判定対象領域として使用する（図６（Ｃ））。
号と副走査方向同期信号の有効画素期間を判定対象領域
として使用する（図６（Ｂ））。一方、搬送読取モード
時は、レジスタ値設定回路３２０内のレジスタに設定さ
れている所定ライン期間を副走査同期信号から除いた期
間を判定対象領域として使用する（図６（Ｃ））。
【０１３１】この所定ライン期間は、色ズレが発生する
と予め予測される期間であり、図６（Ｃ）に示すように
複数箇所存在してもよい。またそれぞれの期間幅は異な
ってもよい。原稿色種の自動判別処理時に、固定読取／
搬送読取を示すフラグを参照して、これらの判定対象領
域が切り替えられる（図６（Ａ））。
と予め予測される期間であり、図６（Ｃ）に示すように
複数箇所存在してもよい。またそれぞれの期間幅は異な
ってもよい。原稿色種の自動判別処理時に、固定読取／
搬送読取を示すフラグを参照して、これらの判定対象領
域が切り替えられる（図６（Ａ））。
【０１３２】これにより、原稿色種の自動判別処理機能
は、実質的に、除外対象領域を除く領域に対してのみ実
施されることになるので、少なくとも除外対象領域とし
て指定された部分では、原稿Ｇのバタツキなどによる速
度変動に起因して、無彩色画素が有彩色画素であると誤
判定される虞れを防止することができる。
は、実質的に、除外対象領域を除く領域に対してのみ実
施されることになるので、少なくとも除外対象領域とし
て指定された部分では、原稿Ｇのバタツキなどによる速
度変動に起因して、無彩色画素が有彩色画素であると誤
判定される虞れを防止することができる。
【０１３３】以上説明したように、上記実施形態のカラ
ー複写装置１における画像読取装置３の機能部分によれ
ば、カラー複写装置１がセット原稿Ｇから画像データを
読み取ると、その画像データを構成するＬａｂ信号のう
ちの原稿のバタツキが大きな除外領域を除く部分のＬａ
ｂ信号が特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２とのいずれかに
属しているか否かを自動原稿色種識別部２１０が判断
し、いずれかに属していればそのセット原稿Ｇは白黒原
稿であるとして分別される。
ー複写装置１における画像読取装置３の機能部分によれ
ば、カラー複写装置１がセット原稿Ｇから画像データを
読み取ると、その画像データを構成するＬａｂ信号のう
ちの原稿のバタツキが大きな除外領域を除く部分のＬａ
ｂ信号が特定色空間Ｃ１と白黒空間Ｃ２とのいずれかに
属しているか否かを自動原稿色種識別部２１０が判断
し、いずれかに属していればそのセット原稿Ｇは白黒原
稿であるとして分別される。
【０１３４】したがって、搬送読取モードにおけるカラ
ー読取りの際、原稿のバタツキが生じても、原稿先端部
や後端部など振動が起こり得る除外対象領域については
全て無彩色画素や無彩色ブロックと判定され、有彩色で
あるかどうかの判定には全く影響を与えることがなく、
実質的には原稿色の判定処理に関しては除外対象領域に
ついての判別結果が参照されない。この結果、正確な原
稿色種判定が実現でき、この判定結果に基づいた複写モ
ードの自動設定処理も適正なものとなる。
ー読取りの際、原稿のバタツキが生じても、原稿先端部
や後端部など振動が起こり得る除外対象領域については
全て無彩色画素や無彩色ブロックと判定され、有彩色で
あるかどうかの判定には全く影響を与えることがなく、
実質的には原稿色の判定処理に関しては除外対象領域に
ついての判別結果が参照されない。この結果、正確な原
稿色種判定が実現でき、この判定結果に基づいた複写モ
ードの自動設定処理も適正なものとなる。
【０１３５】すなわちカラー読取りモードにて白黒原稿
を読み取ったときに原稿バタツキが生じても、そのバタ
ツキは色種判定処理における有彩色であるかどうかの判
定に全く影響を与えることがなく、単色コピーモードに
確実に設定され、Ｋのみの単一色再現工程によるコピー
動作により、黒画素再現性の良好な画像が得られる。
を読み取ったときに原稿バタツキが生じても、そのバタ
ツキは色種判定処理における有彩色であるかどうかの判
定に全く影響を与えることがなく、単色コピーモードに
確実に設定され、Ｋのみの単一色再現工程によるコピー
動作により、黒画素再現性の良好な画像が得られる。
【０１３６】一方、カラー原稿を読み取ったときには、
カラーコピーモードに確実に設定され、３色もしくは４
色を用いた色再現工程によるコピー動作により、カラー
再現性の良好な画像が得られる。つまり、搬送読取モー
ドであっても、原稿の姿勢変動の影響を受けることな
く、正確な色種判定が実現可能となり、白黒／カラーが
混在した原稿を高生産に読み取り印刷出力（スキャンイ
ン／コピー）することができる。
カラーコピーモードに確実に設定され、３色もしくは４
色を用いた色再現工程によるコピー動作により、カラー
再現性の良好な画像が得られる。つまり、搬送読取モー
ドであっても、原稿の姿勢変動の影響を受けることな
く、正確な色種判定が実現可能となり、白黒／カラーが
混在した原稿を高生産に読み取り印刷出力（スキャンイ
ン／コピー）することができる。
【０１３７】また、白黒空間Ｃ２だけでなく特定色空間
Ｃ１に属しているかどうかも判定しているので、セット
原稿Ｇに描かれた画像中に色成分が存在していても、そ
の色成分がたとえば色付きのマーカーペンなどによって
付されたマーキングであれば、これを誤ってカラー画像
であるとして分別してしまうことがなくなる。
Ｃ１に属しているかどうかも判定しているので、セット
原稿Ｇに描かれた画像中に色成分が存在していても、そ
の色成分がたとえば色付きのマーカーペンなどによって
付されたマーキングであれば、これを誤ってカラー画像
であるとして分別してしまうことがなくなる。
【０１３８】また原稿Ｇの片面だけでなく両面について
も自動判別可能である。つまり、原稿上のどの領域に色
付きのマーキングなどが付されていても、またマーキン
グなどが原稿の片面／両面に付されているなどに関わら
ず、正確な原稿色種判定が実現可能となる。
も自動判別可能である。つまり、原稿上のどの領域に色
付きのマーキングなどが付されていても、またマーキン
グなどが原稿の片面／両面に付されているなどに関わら
ず、正確な原稿色種判定が実現可能となる。
【０１３９】しかも、上記実施形態では、原稿色種の判
定対象領域から除外すべき領域を予め設定しておくだけ
で、上述したような分別の高精度化を実現し得るので、
一般的な装置（たとえばカラー複写装置）に大幅な変更
を加える必要がなく、それら装置を用いて上記実施形態
の画像読取装置を構成することができ、精度のよい原稿
色種の分別を行なうために多大なコストアップを招いて
しまうことはない。
定対象領域から除外すべき領域を予め設定しておくだけ
で、上述したような分別の高精度化を実現し得るので、
一般的な装置（たとえばカラー複写装置）に大幅な変更
を加える必要がなく、それら装置を用いて上記実施形態
の画像読取装置を構成することができ、精度のよい原稿
色種の分別を行なうために多大なコストアップを招いて
しまうことはない。
【０１４０】また、原稿色種の判定対象領域から除外す
べき領域をユーザインターフェースから可変させ得るよ
うにすれば、現実の原稿のバタツキ具合に柔軟に対応し
得るようになるため、より一層カラー／白黒判定を的確
なものとすることが可能となり、さらにはユーザにとっ
ても非常に利便性の高いものとなる。
べき領域をユーザインターフェースから可変させ得るよ
うにすれば、現実の原稿のバタツキ具合に柔軟に対応し
得るようになるため、より一層カラー／白黒判定を的確
なものとすることが可能となり、さらにはユーザにとっ
ても非常に利便性の高いものとなる。
【０１４１】図８は、判別対象領域から除外すべき領域
を示す信号を副走査位置に応じて制御する際の、副走査
位置の算出方法の一例を示す図である。図示した例は、
Ａ３サイズの原稿Ｇ（以下Ａ３原稿という）の場合を示
している。
を示す信号を副走査位置に応じて制御する際の、副走査
位置の算出方法の一例を示す図である。図示した例は、
Ａ３サイズの原稿Ｇ（以下Ａ３原稿という）の場合を示
している。
【０１４２】前述のように、読取時には搬送速度が副走
査位置に応じて変動し、特に先端および後端での変動が
大きい。そこで本例では、レジスタ値設定回路３２０
は、原稿先端側では先端から１０ｍｍ，２０ｍｍ，３０
ｍｍ、後端側では後端から１０ｍｍ，３０ｍｍ，３０ｍ
ｍにて、領域信号を切替制御する。なお、搬送方向の後
端側においては、それらの始点よりも後端側の全ての原
稿領域を全て、除外対象領域として設定してもよい。こ
うすることで、レジスタ値設定回路３２０のレジスタ値
の設定処理が始点側だけでよくなり、回路を簡易化でき
る。
査位置に応じて変動し、特に先端および後端での変動が
大きい。そこで本例では、レジスタ値設定回路３２０
は、原稿先端側では先端から１０ｍｍ，２０ｍｍ，３０
ｍｍ、後端側では後端から１０ｍｍ，３０ｍｍ，３０ｍ
ｍにて、領域信号を切替制御する。なお、搬送方向の後
端側においては、それらの始点よりも後端側の全ての原
稿領域を全て、除外対象領域として設定してもよい。こ
うすることで、レジスタ値設定回路３２０のレジスタ値
の設定処理が始点側だけでよくなり、回路を簡易化でき
る。
【０１４３】前述のように、判定対象領域指定部３００
のレジスタ値設定回路３２０には、搬送速度、原稿Ｇの
サイズ、あるいは倍率に関する情報などが入力されてい
る。レジスタ値設定回路３２０は先ず、これらの情報に
基づいて、Ａ３原稿を読み取るときの副走査方向の総ラ
イン数を割り出す。
のレジスタ値設定回路３２０には、搬送速度、原稿Ｇの
サイズ、あるいは倍率に関する情報などが入力されてい
る。レジスタ値設定回路３２０は先ず、これらの情報に
基づいて、Ａ３原稿を読み取るときの副走査方向の総ラ
イン数を割り出す。
【０１４４】たとえば１００％読取り時において、ＡＤ
Ｆ装置６０により縦２１０ｍｍ、横２９７ｍｍのＡ３原
稿を横方向を副走査方向として６００ｄｐｉ（dot per
inch；１インチ当たりの画素数）相当の搬送速度で搬送
して読み取ると、副走査方向の総ライン数は７０１６ラ
インとなる。原稿Ｇの搬送速度を遅くして２００％読取
りとすれば、副走査方向の総ライン数は、１００％読取
時の２倍（２×７０１６ライン）となる。
Ｆ装置６０により縦２１０ｍｍ、横２９７ｍｍのＡ３原
稿を横方向を副走査方向として６００ｄｐｉ（dot per
inch；１インチ当たりの画素数）相当の搬送速度で搬送
して読み取ると、副走査方向の総ライン数は７０１６ラ
インとなる。原稿Ｇの搬送速度を遅くして２００％読取
りとすれば、副走査方向の総ライン数は、１００％読取
時の２倍（２×７０１６ライン）となる。
【０１４５】またレジスタ値設定回路３２０は、原稿先
端部から１０ｍｍ，２０ｍｍ，３０ｍｍの各切替位置の
ライン数（先端側の切替ライン数）を割り出しておく。
さらにレジスタ値設定回路３２０は、図８に示した式
（１）に基づいて、原稿後端部から１０ｍｍ，３０ｍ
ｍ，４０ｍｍの各切替え位置の、先端側からのライン数
（後端側の切替ライン数）を割り出しておく。
端部から１０ｍｍ，２０ｍｍ，３０ｍｍの各切替位置の
ライン数（先端側の切替ライン数）を割り出しておく。
さらにレジスタ値設定回路３２０は、図８に示した式
（１）に基づいて、原稿後端部から１０ｍｍ，３０ｍ
ｍ，４０ｍｍの各切替え位置の、先端側からのライン数
（後端側の切替ライン数）を割り出しておく。
【０１４６】なお、原稿後端側のライン数を特定するに
は、予め原稿サイズもしくは原稿後端位置を知る必要が
ある。このためには、たとえばユーザから指定された原
稿サイズの情報を参照してもよい。あるいは、ＡＤＦ装
置６０に設けられた用紙センサ６５により原稿先端およ
び後端を検出し、基準搬送速度との関係に基づいて原稿
サイズを割り出してもよい。
は、予め原稿サイズもしくは原稿後端位置を知る必要が
ある。このためには、たとえばユーザから指定された原
稿サイズの情報を参照してもよい。あるいは、ＡＤＦ装
置６０に設けられた用紙センサ６５により原稿先端およ
び後端を検出し、基準搬送速度との関係に基づいて原稿
サイズを割り出してもよい。
【０１４７】カウンタ回路３１０は、原稿先端部の画像
を読み出してからのライン数を比較回路３３０に入力す
る。これにより比較回路３３０は、画像読取時のライン
数（読取ライン数）が予め割り出しておいた各切替ライ
ン数に到達したら（すなわち副走査位置に応じて）、除
外対象領域信号のＬ／Ｈを切り替える。
を読み出してからのライン数を比較回路３３０に入力す
る。これにより比較回路３３０は、画像読取時のライン
数（読取ライン数）が予め割り出しておいた各切替ライ
ン数に到達したら（すなわち副走査位置に応じて）、除
外対象領域信号のＬ／Ｈを切り替える。
【０１４８】なお前述の例では、原稿サイズに基づいて
原稿後端側の先端側からの切替ライン数を特定していた
が、これに限らず、原稿Ｇの搬送時に直接に割出すこと
もできる。たとえば、搬送経路上の複数の所定位置に
は、原稿Ｇを検知する用紙センサ６５が設けられてい
る。
原稿後端側の先端側からの切替ライン数を特定していた
が、これに限らず、原稿Ｇの搬送時に直接に割出すこと
もできる。たとえば、搬送経路上の複数の所定位置に
は、原稿Ｇを検知する用紙センサ６５が設けられてい
る。
【０１４９】比較回路３３０は、この用紙センサ６５の
検知出力を監視することにより、先ず原稿Ｇの後端を検
知する。そして搬送速度と原稿読取位置Ｈとの関係に基
づいて、原稿Ｇの後端を検知してから原稿後端部の１０
ｍｍ，３０ｍｍ，４０ｍｍの各位置に到達するまでのラ
イン数（搬送中の切替ライン数）を割り出し、その切替
ライン数に読取ライン数が達したら、後端側の各領域に
適するように除外対象領域信号のＬ／Ｈを切り替えると
よい。
検知出力を監視することにより、先ず原稿Ｇの後端を検
知する。そして搬送速度と原稿読取位置Ｈとの関係に基
づいて、原稿Ｇの後端を検知してから原稿後端部の１０
ｍｍ，３０ｍｍ，４０ｍｍの各位置に到達するまでのラ
イン数（搬送中の切替ライン数）を割り出し、その切替
ライン数に読取ライン数が達したら、後端側の各領域に
適するように除外対象領域信号のＬ／Ｈを切り替えると
よい。
【０１５０】なお前例では、搬送方向における原稿の先
端部と中央部とでは安定性が異なり、端部ほど不安定に
なっている。このため、少なくとも端部と中央部とで検
出性能条件（すなわち除外対象領域の副走査方向幅）を
切り替えることが望ましく、さらには端部ほど検出性能
条件を緩くする（すなわち除外対象領域の副走査方向幅
を広くする）ことが望ましい。
端部と中央部とでは安定性が異なり、端部ほど不安定に
なっている。このため、少なくとも端部と中央部とで検
出性能条件（すなわち除外対象領域の副走査方向幅）を
切り替えることが望ましく、さらには端部ほど検出性能
条件を緩くする（すなわち除外対象領域の副走査方向幅
を広くする）ことが望ましい。
【０１５１】なお、上記例は一例であって、どのような
領域でバタツキ（振動）が大きくなるのかは、基準搬送
速度、読取倍率、あるいは紙質などによって異なる。そ
こで、原稿の振動の程度、あるいはこの振動に影響を与
える基準搬送速度、読取倍率、あるいは紙質などに応じ
て、除外対象領域あるいはその逆の実質的に有効な判定
対象領域を指定するようにする。またこの際には、基準
搬送速度、読取倍率、あるいは紙質などと、設定すべき
除外対象領域などとの関係を予め図示しないメモリに登
録しておき、実際の読取時の条件に応じた適正な領域を
選択設定するようにしてもよい。
領域でバタツキ（振動）が大きくなるのかは、基準搬送
速度、読取倍率、あるいは紙質などによって異なる。そ
こで、原稿の振動の程度、あるいはこの振動に影響を与
える基準搬送速度、読取倍率、あるいは紙質などに応じ
て、除外対象領域あるいはその逆の実質的に有効な判定
対象領域を指定するようにする。またこの際には、基準
搬送速度、読取倍率、あるいは紙質などと、設定すべき
除外対象領域などとの関係を予め図示しないメモリに登
録しておき、実際の読取時の条件に応じた適正な領域を
選択設定するようにしてもよい。
【０１５２】図９は、自動原稿色種識別部２１０の第２
実施形態の回路ブロック図である。上述のように、第１
実施形態によれば、少なくとも除外対象領域として指定
した部分では、原稿Ｇのバタツキなどにより速度変動が
生じても、無彩色画素が有彩色画素であると誤判定され
る虞れを防止することができる。
実施形態の回路ブロック図である。上述のように、第１
実施形態によれば、少なくとも除外対象領域として指定
した部分では、原稿Ｇのバタツキなどにより速度変動が
生じても、無彩色画素が有彩色画素であると誤判定され
る虞れを防止することができる。
【０１５３】しかしながらその一方で、画素判定部２１
２は、除外対象領域として指定された領域に存在する本
来有彩色である画素についても全て無彩色と判定するこ
とになる。この結果、ブロック判定部２１４は、本来で
あればカラーブロックと判定すべきＮ画素×Ｍ画素のウ
ィンドウを白黒ブロックと判定することが生じ得、最終
的には、原稿判定部２１６では、白黒原稿をカラー原稿
と誤判定する虞れを確実に防止できる一方で、本来であ
ればカラー原稿と判定すべきものを白黒原稿と判定する
場合も生じ得る。
２は、除外対象領域として指定された領域に存在する本
来有彩色である画素についても全て無彩色と判定するこ
とになる。この結果、ブロック判定部２１４は、本来で
あればカラーブロックと判定すべきＮ画素×Ｍ画素のウ
ィンドウを白黒ブロックと判定することが生じ得、最終
的には、原稿判定部２１６では、白黒原稿をカラー原稿
と誤判定する虞れを確実に防止できる一方で、本来であ
ればカラー原稿と判定すべきものを白黒原稿と判定する
場合も生じ得る。
【０１５４】第２実施形態の自動原稿色種識別部２１０
は、この問題を改善するものである。すなわち、第２実
施形態の自動原稿色種識別部２１０は、判定対象領域指
定部３００にて生成された除外対象領域信号、および原
稿サイズ、基準搬送速度、あるいは倍率などに関する情
報に基づいて、各判定部２１４，２１６に設定する判定
閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３を調整する閾値設定回路２１８を備
える。なお図中点線で示すように、画素判定部２１２用
の画素判定閾値Ｔｈ１についても調整するようにしても
よい。
は、この問題を改善するものである。すなわち、第２実
施形態の自動原稿色種識別部２１０は、判定対象領域指
定部３００にて生成された除外対象領域信号、および原
稿サイズ、基準搬送速度、あるいは倍率などに関する情
報に基づいて、各判定部２１４，２１６に設定する判定
閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３を調整する閾値設定回路２１８を備
える。なお図中点線で示すように、画素判定部２１２用
の画素判定閾値Ｔｈ１についても調整するようにしても
よい。
【０１５５】また閾値設定回路２１８は、たとえば原稿
サイズや基準搬送速度、あるいは紙質や倍率など原稿の
バタツキ具合に影響を与え得る装置の状況に応じて、基
準の判定閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３（あるいはＴｈ１も）を決
定するとともに、判定対象領域指定部３００からの判定
対象領域信号を参照して、判定対象領域指定部３００が
指定する判定対象領域の状態（たとえば領域幅や設定位
置など）に基づいて、その判定閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３を微
調整する。
サイズや基準搬送速度、あるいは紙質や倍率など原稿の
バタツキ具合に影響を与え得る装置の状況に応じて、基
準の判定閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３（あるいはＴｈ１も）を決
定するとともに、判定対象領域指定部３００からの判定
対象領域信号を参照して、判定対象領域指定部３００が
指定する判定対象領域の状態（たとえば領域幅や設定位
置など）に基づいて、その判定閾値Ｔｈ２，Ｔｈ３を微
調整する。
【０１５６】一例として、除外対象領域と判定対象領域
との境界を含むウィンドウ（以下境界ウィンドウとい
う）については、その境界ウィンドウ内の画素の中には
本来であれば有彩色画素でありながら白黒画素と判定さ
れたものも含まれ、概して本来よりも白黒画素が多く存
在し得るので、境界ウィンドウに対するブロック判定閾
値Ｔｈ２を、判定対象領域にて設定する基準（通常は固
定搬送モード時の値と同じでよい）のブロック判定閾値
Ｔｈ２よりも少し低めに設定する。この際、その判定対
象領域の設定位置に応じて、設置値をさらに微調整して
もよい。
との境界を含むウィンドウ（以下境界ウィンドウとい
う）については、その境界ウィンドウ内の画素の中には
本来であれば有彩色画素でありながら白黒画素と判定さ
れたものも含まれ、概して本来よりも白黒画素が多く存
在し得るので、境界ウィンドウに対するブロック判定閾
値Ｔｈ２を、判定対象領域にて設定する基準（通常は固
定搬送モード時の値と同じでよい）のブロック判定閾値
Ｔｈ２よりも少し低めに設定する。この際、その判定対
象領域の設定位置に応じて、設置値をさらに微調整して
もよい。
【０１５７】これにより、ブロック判定部２１４は、除
外対象領域内に完全に含まれるウィンドウに対応する原
稿に多数の有彩色が含まれ本来であればカラーブロック
と判定すべきのものを白黒ブロックと誤判定することを
防止することはできないが、少なくとも境界部分に対応
する原稿に多数の有彩色が含まれている場合には、判定
対象領域における判定時よりもカラー画素数が少なくて
もカラーブロックと判定することができるので、白黒ブ
ロックと誤判定することを軽減できる。
外対象領域内に完全に含まれるウィンドウに対応する原
稿に多数の有彩色が含まれ本来であればカラーブロック
と判定すべきのものを白黒ブロックと誤判定することを
防止することはできないが、少なくとも境界部分に対応
する原稿に多数の有彩色が含まれている場合には、判定
対象領域における判定時よりもカラー画素数が少なくて
もカラーブロックと判定することができるので、白黒ブ
ロックと誤判定することを軽減できる。
【０１５８】なお、画素判定部２１２に設定される画素
判定閾値Ｔｈ１についても、境界部分については判定対
象領域にて設定する基準値（通常は固定搬送モード時の
値と同じでよい）よりも少し低めに設定することで、こ
の境界部分にてはカラー画素と判定される率を予め高め
にしておいてもよい。
判定閾値Ｔｈ１についても、境界部分については判定対
象領域にて設定する基準値（通常は固定搬送モード時の
値と同じでよい）よりも少し低めに設定することで、こ
の境界部分にてはカラー画素と判定される率を予め高め
にしておいてもよい。
【０１５９】また、原稿判定部２１６に設定される原稿
色種判定閾値Ｔｈ３については、固定搬送モード時に設
定する基準値よりも少し低めに設定する。またその際
は、原稿内の総ウィンドウ数に対する除外対象領域に属
するウィンドウ数の比率（つまり原稿サイズに対する除
外対象領域のサイズの比率）に応じて調整するとよい。
「除外対象領域に属する」とは、除外対象領域に完全に
含まれるウィンドウだけでなく、境界部分を含むウィン
ドウをその数に含めてもよいという意味である。具体的
には、除外対象領域に属するウィンドウ数が多ければ多
いほど、原稿色種判定閾値Ｔｈ３を低くするとよい。
色種判定閾値Ｔｈ３については、固定搬送モード時に設
定する基準値よりも少し低めに設定する。またその際
は、原稿内の総ウィンドウ数に対する除外対象領域に属
するウィンドウ数の比率（つまり原稿サイズに対する除
外対象領域のサイズの比率）に応じて調整するとよい。
「除外対象領域に属する」とは、除外対象領域に完全に
含まれるウィンドウだけでなく、境界部分を含むウィン
ドウをその数に含めてもよいという意味である。具体的
には、除外対象領域に属するウィンドウ数が多ければ多
いほど、原稿色種判定閾値Ｔｈ３を低くするとよい。
【０１６０】これにより、原稿判定部２１６は、判定対
象領域内に存するカラーブロック数が固定読取モード時
よりも少なくてもカラー原稿と判定することができるの
で、本来カラー原稿と判定すべき原稿について白黒原稿
と誤判定することを軽減できる。
象領域内に存するカラーブロック数が固定読取モード時
よりも少なくてもカラー原稿と判定することができるの
で、本来カラー原稿と判定すべき原稿について白黒原稿
と誤判定することを軽減できる。
【０１６１】以上説明したように、第２実施形態の自動
原稿色種識別部２１０によれば、無彩色原稿が有彩色原
稿と誤判定されることを略防止することができるととも
に、有彩色原稿が無彩色原稿と誤判定される度合いを軽
減することもできる。
原稿色種識別部２１０によれば、無彩色原稿が有彩色原
稿と誤判定されることを略防止することができるととも
に、有彩色原稿が無彩色原稿と誤判定される度合いを軽
減することもできる。
【０１６２】図１０は、自動原稿色種識別部２１０の第
３実施形態を示す回路ブロック図であって、図１０
（Ａ）はその全体のブロック図、図１０（Ｂ）は判定対
象領域指定部３００のブロック図である。
３実施形態を示す回路ブロック図であって、図１０
（Ａ）はその全体のブロック図、図１０（Ｂ）は判定対
象領域指定部３００のブロック図である。
【０１６３】上記各実施形態では、判定対象領域指定部
３００が、画像処理部２０から入力されたＬａＢ信号の
うち除外対象領域の色彩成分を無効化して画素判定部２
１２に渡す形態で説明したが、除外対象領域として設定
した部分の画素判定フラグが必ず無彩色画素を示すよう
にするものである限り、その他の形態を採用することも
できる。この第３実施形態は、このような観点での一例
である。
３００が、画像処理部２０から入力されたＬａＢ信号の
うち除外対象領域の色彩成分を無効化して画素判定部２
１２に渡す形態で説明したが、除外対象領域として設定
した部分の画素判定フラグが必ず無彩色画素を示すよう
にするものである限り、その他の形態を採用することも
できる。この第３実施形態は、このような観点での一例
である。
【０１６４】すなわち図１０（Ａ）に示すように、第３
実施形態の自動原稿色種識別部２１０は、画素判定部２
１２とブロック判定部２１４との間に、第３実施形態の
判定対象領域指定部３００を備えるようにした点が第１
実施形態と異なる。また、第３実施形態の判定対象領域
指定部３００は、第１実施形態のスイッチ３６０に代え
て、判別結果無効化部の一例であるスイッチ３７０を備
えた点が第１実施形態と異なる。
実施形態の自動原稿色種識別部２１０は、画素判定部２
１２とブロック判定部２１４との間に、第３実施形態の
判定対象領域指定部３００を備えるようにした点が第１
実施形態と異なる。また、第３実施形態の判定対象領域
指定部３００は、第１実施形態のスイッチ３６０に代え
て、判別結果無効化部の一例であるスイッチ３７０を備
えた点が第１実施形態と異なる。
【０１６５】スイッチ３７０の一方の入力端子（制御信
号Ｈに対応）には画素判定部２１２から画素判定フラグ
が入力され、他方の入力端子（制御信号Ｌに対応）には
判定フラグとしての無彩色が入力されている。またその
制御端子には、判定対象領域信号選択部３５０から有効
判定対象領域信号が入力されている。
号Ｈに対応）には画素判定部２１２から画素判定フラグ
が入力され、他方の入力端子（制御信号Ｌに対応）には
判定フラグとしての無彩色が入力されている。またその
制御端子には、判定対象領域信号選択部３５０から有効
判定対象領域信号が入力されている。
【０１６６】スイッチ３７０は、制御端子に“Ｈ”が入
力されたときには画素判定部２１２からの画素判定フラ
グをそのまま出力する一方、“Ｌ”が入力されたときに
はプリセットされた無彩色を示すフラグを出力する。以
下判定対象領域指定部３００から（すなわちスイッチ３
７０）から出力されたフラグを修正画素判定フラグとい
う。
力されたときには画素判定部２１２からの画素判定フラ
グをそのまま出力する一方、“Ｌ”が入力されたときに
はプリセットされた無彩色を示すフラグを出力する。以
下判定対象領域指定部３００から（すなわちスイッチ３
７０）から出力されたフラグを修正画素判定フラグとい
う。
【０１６７】これにより、判定対象領域信号選択部３５
０に搬送読取モードを示す判定対象領域選択フラグが入
力されている場合には、原稿Ｇの判定対象領域について
の画素判定フラグのみが適正に（そのまま）、除外対象
領域についての画素判定フラグは無効化され常に（画素
判定部２１２の判定状態に関わらず）無彩色として、そ
れぞれブロック判定部２１４に入力される。一方、判定
対象領域信号選択部３５０に固定読取モードを示す判定
対象領域選択フラグが入力されている場合には、原稿Ｇ
の略全面領域について、画素判定部２１２からの画素判
定フラグがそのままブロック判定部２１４に入力され
る。
０に搬送読取モードを示す判定対象領域選択フラグが入
力されている場合には、原稿Ｇの判定対象領域について
の画素判定フラグのみが適正に（そのまま）、除外対象
領域についての画素判定フラグは無効化され常に（画素
判定部２１２の判定状態に関わらず）無彩色として、そ
れぞれブロック判定部２１４に入力される。一方、判定
対象領域信号選択部３５０に固定読取モードを示す判定
対象領域選択フラグが入力されている場合には、原稿Ｇ
の略全面領域について、画素判定部２１２からの画素判
定フラグがそのままブロック判定部２１４に入力され
る。
【０１６８】つまり、この第３実施形態においても、ブ
ロック判定部２１４は、固定読取モード時は主走査同期
信号と副走査方向同期信号の有効画素期間を判定対象領
域として使用する一方、搬送読取モード時は、レジスタ
値設定回路３２０内のレジスタに設定されている所定ラ
イン期間を副走査同期信号から除いた期間を判定対象領
域として使用することになる。
ロック判定部２１４は、固定読取モード時は主走査同期
信号と副走査方向同期信号の有効画素期間を判定対象領
域として使用する一方、搬送読取モード時は、レジスタ
値設定回路３２０内のレジスタに設定されている所定ラ
イン期間を副走査同期信号から除いた期間を判定対象領
域として使用することになる。
【０１６９】そして、原稿色種の自動判別処理機能は、
実質的に、除外対象領域を除く領域に対してのみ実施さ
れることになるので、少なくとも除外対象領域として指
定された部分では、原稿Ｇのバタツキなどによる速度変
動に起因して、無彩色ブロックが有彩色ブロックである
と誤判定される虞れを防止することができる。
実質的に、除外対象領域を除く領域に対してのみ実施さ
れることになるので、少なくとも除外対象領域として指
定された部分では、原稿Ｇのバタツキなどによる速度変
動に起因して、無彩色ブロックが有彩色ブロックである
と誤判定される虞れを防止することができる。
【０１７０】つまり、この第３実施形態でも、搬送読取
モード時には、振動が起こり得る除外対象領域について
の色種判別結果が実質的に参照されないことになる。よ
って、この第３実施形態においても、搬送読取モードに
おけるカラー読取りの際、原稿のバタツキが生じても、
正確な原稿色種判定が実現可能となる。
モード時には、振動が起こり得る除外対象領域について
の色種判別結果が実質的に参照されないことになる。よ
って、この第３実施形態においても、搬送読取モードに
おけるカラー読取りの際、原稿のバタツキが生じても、
正確な原稿色種判定が実現可能となる。
【０１７１】図１１は、自動原稿色種識別部２１０の第
４実施形態を示す回路ブロック図である。上記各実施形
態では、搬送読取モード時においては、予め定めた除外
対象領域については、原稿判定部２１６における色種判
定処理に全く影響を与えることがないようにしていた
が、これに限らず、除外対象領域についての色種判別結
果よりも、判定対象領域についての色種判別結果の方
が、原稿の色種判別処理（最終確定処理）に際しての参
照度が高くなるようにするものであればよい。
４実施形態を示す回路ブロック図である。上記各実施形
態では、搬送読取モード時においては、予め定めた除外
対象領域については、原稿判定部２１６における色種判
定処理に全く影響を与えることがないようにしていた
が、これに限らず、除外対象領域についての色種判別結
果よりも、判定対象領域についての色種判別結果の方
が、原稿の色種判別処理（最終確定処理）に際しての参
照度が高くなるようにするものであればよい。
【０１７２】つまり、除外対象領域についての原稿色に
関する判別結果の参照度合いを、判定対象領域について
の原稿色に関する判別結果の参照度合いよりも低くし、
原稿色を判別するものであればよい。この第４実施形態
は、このような観点での一例である。
関する判別結果の参照度合いを、判定対象領域について
の原稿色に関する判別結果の参照度合いよりも低くし、
原稿色を判別するものであればよい。この第４実施形態
は、このような観点での一例である。
【０１７３】すなわち図１１に示すように、第４実施形
態の自動原稿色種識別部２１０は、特開２００１−２９
２２６３号に記載の自動原稿色種識別部に加えて、上記
実施形態の判定対象領域指定部３００におけるスイッチ
３６０，３７０を取り除いた部分を設けた構成としてい
る。原稿判定部２１６には、判定対象領域指定部３００
からの有効判定対象領域信号を入力する。
態の自動原稿色種識別部２１０は、特開２００１−２９
２２６３号に記載の自動原稿色種識別部に加えて、上記
実施形態の判定対象領域指定部３００におけるスイッチ
３６０，３７０を取り除いた部分を設けた構成としてい
る。原稿判定部２１６には、判定対象領域指定部３００
からの有効判定対象領域信号を入力する。
【０１７４】原稿判定部２１６は、ブロック判定部２１
４から入力されたブロック判定フラグと、判定対象領域
指定部３００から入力された有効判定対象領域信号とに
基づいて、除外対象領域に属する有彩色ブロックの数
（ブロック判定フラグが“Ｌ”のブロック数）を所定比
率で減じ、その結果と判定対象領域に属する有彩色ブロ
ックの数との合計値が原稿色種判定閾値Ｔｈ３よりも大
きいか否かで原稿色を判別してもよい。この場合にも、
除外対象領域に属する有彩色ブロックの数を減じる所定
比率を、全領域（原稿サイズ）に対する除外対象領域の
サイズに応じて微調整するとよい。
４から入力されたブロック判定フラグと、判定対象領域
指定部３００から入力された有効判定対象領域信号とに
基づいて、除外対象領域に属する有彩色ブロックの数
（ブロック判定フラグが“Ｌ”のブロック数）を所定比
率で減じ、その結果と判定対象領域に属する有彩色ブロ
ックの数との合計値が原稿色種判定閾値Ｔｈ３よりも大
きいか否かで原稿色を判別してもよい。この場合にも、
除外対象領域に属する有彩色ブロックの数を減じる所定
比率を、全領域（原稿サイズ）に対する除外対象領域の
サイズに応じて微調整するとよい。
【０１７５】図１２は、ＣＰＵやメモリを利用して、ソ
フトウェア的に画像読取装置を構成する、すなわち電子
計算機（コンピュータ）を用いて画像読取装置を構成す
る場合のハードウェア構成の一例を示した図である。
フトウェア的に画像読取装置を構成する、すなわち電子
計算機（コンピュータ）を用いて画像読取装置を構成す
る場合のハードウェア構成の一例を示した図である。
【０１７６】この画像読取装置を構成するコンピュータ
システム９００は、ＣＰＵ９０２、ＲＯＭ（Read Only
Memory）９０４、ＲＡＭ９０６、および通信Ｉ／Ｆ（イ
ンターフェース）９０８を備える。また、たとえばメモ
リ読出部９０７、ハードディスク装置９１４、フレキシ
ブルディスク（ＦＤ）ドライブ９１６、あるいはＣＤ−
ＲＯＭ（Compact Disk ROM）ドライブ９１８などの、記
憶媒体からデータを読み出したり記録するための記録・
読取装置を備えてもよい。
システム９００は、ＣＰＵ９０２、ＲＯＭ（Read Only
Memory）９０４、ＲＡＭ９０６、および通信Ｉ／Ｆ（イ
ンターフェース）９０８を備える。また、たとえばメモ
リ読出部９０７、ハードディスク装置９１４、フレキシ
ブルディスク（ＦＤ）ドライブ９１６、あるいはＣＤ−
ＲＯＭ（Compact Disk ROM）ドライブ９１８などの、記
憶媒体からデータを読み出したり記録するための記録・
読取装置を備えてもよい。
【０１７７】ハードディスク装置９１４、ＦＤドライブ
９１６、あるいはＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８は、たと
えば、ＣＰＵ９０２にソフトウェア処理をさせるための
プログラムデータを登録するなどのために利用される。
９１６、あるいはＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８は、たと
えば、ＣＰＵ９０２にソフトウェア処理をさせるための
プログラムデータを登録するなどのために利用される。
【０１７８】通信Ｉ／Ｆ９０８は、インターネットなど
の通信網との間の通信データの受け渡しを仲介する。ま
たコンピュータシステム９００は、画像取得部１０など
とのインターフェース機能である撮像 Ｉ／Ｆ９８０を
備える。
の通信網との間の通信データの受け渡しを仲介する。ま
たコンピュータシステム９００は、画像取得部１０など
とのインターフェース機能である撮像 Ｉ／Ｆ９８０を
備える。
【０１７９】このような構成のコンピュータシステム９
００は、上記実施形態に示した自動原稿色種識別部２１
０の基本的な構成および動作と同様とすることができ
る。また、上述した処理をコンピュータに実行させるプ
ログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ９２２などの記録媒体を通じ
て配布される。
００は、上記実施形態に示した自動原稿色種識別部２１
０の基本的な構成および動作と同様とすることができ
る。また、上述した処理をコンピュータに実行させるプ
ログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ９２２などの記録媒体を通じ
て配布される。
【０１８０】あるいは、前記プログラムは、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ９２２ではなくＦＤ９２０に格納されてもよい。ま
た、ＭＯドライブを設け、ＭＯに前記プログラムを格納
してもよく、またフラッシュメモリなどの不揮発性の半
導体メモリカード９２４などのその他の記録媒体に前記
プログラムを格納してもよい。
Ｍ９２２ではなくＦＤ９２０に格納されてもよい。ま
た、ＭＯドライブを設け、ＭＯに前記プログラムを格納
してもよく、またフラッシュメモリなどの不揮発性の半
導体メモリカード９２４などのその他の記録媒体に前記
プログラムを格納してもよい。
【０１８１】さらに、他のサーバなどからインターネッ
トなどの通信網を経由して前記プログラムをダウンロー
ドして取得したり、あるいは更新してもよい。なお、記
録媒体としては、ＦＤ９２０やＣＤ−ＲＯＭ９２２など
の他にも、ＤＶＤなどの光学記録媒体、ＭＤなどの磁気
記録媒体、ＰＤなどの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁
気記録媒体、ＩＣカードやミニチュアーカードなどの半
導体メモリーを用いることができる。
トなどの通信網を経由して前記プログラムをダウンロー
ドして取得したり、あるいは更新してもよい。なお、記
録媒体としては、ＦＤ９２０やＣＤ−ＲＯＭ９２２など
の他にも、ＤＶＤなどの光学記録媒体、ＭＤなどの磁気
記録媒体、ＰＤなどの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁
気記録媒体、ＩＣカードやミニチュアーカードなどの半
導体メモリーを用いることができる。
【０１８２】記録媒体の一例としてのＦＤ９２０やＣＤ
−ＲＯＭ９２２などには、上記実施形態で説明した画像
読取装置（特にその主要部である自動原稿色種識別部）
における処理の一部または全ての機能を格納することが
できる。したがって、以下のプログラムや当該プログラ
ムを格納した記憶媒体を提供することができる。
−ＲＯＭ９２２などには、上記実施形態で説明した画像
読取装置（特にその主要部である自動原稿色種識別部）
における処理の一部または全ての機能を格納することが
できる。したがって、以下のプログラムや当該プログラ
ムを格納した記憶媒体を提供することができる。
【０１８３】たとえば、自動原稿色種識別部２１０用の
プログラム、すなわちＲＡＭ９０６などにインストール
されるソフトウェアは、上記実施形態に示された自動原
稿色種識別部２１０と同様に、画素判定部２１２、ブロ
ック判定部２１４、原稿判定部２１６、閾値設定回路２
１８、判定対象領域指定部３００などの各機能部をソフ
トウェアとして備える。このソフトウェアは、たとえば
スキャナドライバなどとして、ＣＤ−ＲＯＭやＦＤなど
の可搬型の記憶媒体に格納され、あるいはネットワーク
を介して配布されてもよい。
プログラム、すなわちＲＡＭ９０６などにインストール
されるソフトウェアは、上記実施形態に示された自動原
稿色種識別部２１０と同様に、画素判定部２１２、ブロ
ック判定部２１４、原稿判定部２１６、閾値設定回路２
１８、判定対象領域指定部３００などの各機能部をソフ
トウェアとして備える。このソフトウェアは、たとえば
スキャナドライバなどとして、ＣＤ−ＲＯＭやＦＤなど
の可搬型の記憶媒体に格納され、あるいはネットワーク
を介して配布されてもよい。
【０１８４】そしてたとえば画像読取装置をコンピュー
タにより構成する場合、ＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８
は、ＣＤ−ＲＯＭ９２２からデータまたはプログラムを
読み取ってＣＰＵ９０２に渡す。そしてソフトウエアは
ＣＤ−ＲＯＭ９２２からハードディスク装置９１４にイ
ンストールされる。
タにより構成する場合、ＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８
は、ＣＤ−ＲＯＭ９２２からデータまたはプログラムを
読み取ってＣＰＵ９０２に渡す。そしてソフトウエアは
ＣＤ−ＲＯＭ９２２からハードディスク装置９１４にイ
ンストールされる。
【０１８５】ハードディスク装置９１４は、ＦＤドライ
ブ９１６またはＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８によって読
み出されたデータまたはプログラムや、ＣＰＵ９０２が
プログラムを実行することにより作成されたデータを記
憶するとともに、記憶したデータまたはプログラムを読
み取ってＣＰＵ９０２に渡す。
ブ９１６またはＣＤ−ＲＯＭドライブ９１８によって読
み出されたデータまたはプログラムや、ＣＰＵ９０２が
プログラムを実行することにより作成されたデータを記
憶するとともに、記憶したデータまたはプログラムを読
み取ってＣＰＵ９０２に渡す。
【０１８６】ハードディスク装置９１４に格納されたソ
フトウエアは、ＲＡＭ９０６に読み出された後にＣＰＵ
９０２により実行される。たとえばＣＰＵ９０２は、記
録媒体の一例であるＲＯＭ９０４およびＲＡＭ９０６に
格納されたプログラムに基づいて上記の原稿色種の自動
判定処理を実行することにより、上記処理を実行するた
めの機能をソフトウェア的に実現することができる。す
なわち、コンピュ−タを用いたデジタル信号処理によっ
て、原稿色種の自動判別処理を実現することができる。
フトウエアは、ＲＡＭ９０６に読み出された後にＣＰＵ
９０２により実行される。たとえばＣＰＵ９０２は、記
録媒体の一例であるＲＯＭ９０４およびＲＡＭ９０６に
格納されたプログラムに基づいて上記の原稿色種の自動
判定処理を実行することにより、上記処理を実行するた
めの機能をソフトウェア的に実現することができる。す
なわち、コンピュ−タを用いたデジタル信号処理によっ
て、原稿色種の自動判別処理を実現することができる。
【０１８７】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【０１８８】たとえば上記実施形態では、有彩色である
のか、無彩色あるいは特定色であるのかによって原稿色
種を分別していたが、これに限らず、たとえば有彩色同
士における色彩の違いによって原稿を分別するものであ
ってもよい。また、上記実施形態では、白黒空間Ｃ２だ
けでなく特定色空間Ｃ１に属している場合にも白黒画素
と判定していたが、特定色空間Ｃ１についての判定を割
愛し、白黒空間Ｃ２に属する場合にのみ白黒画素と判定
してもよい。
のか、無彩色あるいは特定色であるのかによって原稿色
種を分別していたが、これに限らず、たとえば有彩色同
士における色彩の違いによって原稿を分別するものであ
ってもよい。また、上記実施形態では、白黒空間Ｃ２だ
けでなく特定色空間Ｃ１に属している場合にも白黒画素
と判定していたが、特定色空間Ｃ１についての判定を割
愛し、白黒空間Ｃ２に属する場合にのみ白黒画素と判定
してもよい。
【０１８９】あるいは、赤外線吸収材料を含有したカラ
ートナーにより画像が形成された原稿をカラー原稿と
し、他の原稿については白黒原稿とする分別形態として
もよい。この際には、特開２００１−２９２２６３号に
も示されているように、読取光学系の光路上におけるレ
ンズ１４０の前面にサイアンフィルタを配してもよい。
ートナーにより画像が形成された原稿をカラー原稿と
し、他の原稿については白黒原稿とする分別形態として
もよい。この際には、特開２００１−２９２２６３号に
も示されているように、読取光学系の光路上におけるレ
ンズ１４０の前面にサイアンフィルタを配してもよい。
【０１９０】また、上記実施形態では、特定色空間Ｃ１
として、マーキングによって後から付加され得る蛍光黄
色や蛍光水色などを一例に挙げたが、たとえば原稿の地
色を割り当ててもよい。これにより、画素判定部２１２
が、比較的濃い目の原稿地色部分を有彩色部分（すなわ
ちカラー画素）と誤判定することを軽減することができ
る。
として、マーキングによって後から付加され得る蛍光黄
色や蛍光水色などを一例に挙げたが、たとえば原稿の地
色を割り当ててもよい。これにより、画素判定部２１２
が、比較的濃い目の原稿地色部分を有彩色部分（すなわ
ちカラー画素）と誤判定することを軽減することができ
る。
【０１９１】また上記実施形態では、本願出願人による
特開２００１−２９２２６３号に記載の自動原稿色種識
別部に判定対象領域指定部を適用した例で示したが、原
稿色を判別するための基本構成はこれに限らず、公知の
種々の構成を採用することができ、それらに対しても、
上記各実施形態で示した判定対象領域指定部を適用する
ことができる。
特開２００１−２９２２６３号に記載の自動原稿色種識
別部に判定対象領域指定部を適用した例で示したが、原
稿色を判別するための基本構成はこれに限らず、公知の
種々の構成を採用することができ、それらに対しても、
上記各実施形態で示した判定対象領域指定部を適用する
ことができる。
【０１９２】たとえば、上記実施形態では、画素判定部
２１２にて、判定対象画素が白黒画素およびカラー画素
の何れか一方に属するものとして、原稿の色種判別の上
で、有彩色か無彩色のどちらかに無理矢理分類していた
が、単に彩度値（カラー濃度値；色情報）の大小からで
は、カラー画素であるか、白黒画素であるか判定しきれ
ない画素もあるので、白黒画素およびカラー画素の他
に、未確定領域に分類される画素（未確定画素）をその
判定対象に採用してもよい。
２１２にて、判定対象画素が白黒画素およびカラー画素
の何れか一方に属するものとして、原稿の色種判別の上
で、有彩色か無彩色のどちらかに無理矢理分類していた
が、単に彩度値（カラー濃度値；色情報）の大小からで
は、カラー画素であるか、白黒画素であるか判定しきれ
ない画素もあるので、白黒画素およびカラー画素の他
に、未確定領域に分類される画素（未確定画素）をその
判定対象に採用してもよい。
【０１９３】たとえば、画像の下地部分や、パステルカ
ラーといわれる中間色部分などが未確定領域に分類され
る画素に相当する。すなわち、下地部分に関しては、無
彩色空間Ｃ２を広目にとったり、特別色空間Ｃ１に割り
当てるなどの手法もあるが、これらを採用しない場合に
は、下地除去処理とも相まって単純に色情報だけからカ
ラーであるか否かを判定することは適切でない。また、
パステルカラーに関しては、数値的には白黒な特徴をも
つが、視覚的にはカラーに見える部分であるため、これ
も単純に色情報だけからカラーであるか否かを判定する
ことは適切でない。
ラーといわれる中間色部分などが未確定領域に分類され
る画素に相当する。すなわち、下地部分に関しては、無
彩色空間Ｃ２を広目にとったり、特別色空間Ｃ１に割り
当てるなどの手法もあるが、これらを採用しない場合に
は、下地除去処理とも相まって単純に色情報だけからカ
ラーであるか否かを判定することは適切でない。また、
パステルカラーに関しては、数値的には白黒な特徴をも
つが、視覚的にはカラーに見える部分であるため、これ
も単純に色情報だけからカラーであるか否かを判定する
ことは適切でない。
【０１９４】なおこの場合、ブロック判定部２１４は、
上記実施形態と同様に、ウィンドウ内のカラー画素数が
ブロック判定閾値Ｔｈ２以上であるか否かのみに基づい
てブロック色を判定してもよいが、ウィンドウ内の未確
定画素数を参照して判定するようにしてもよい。たとえ
ば閾値設定回路２１８は、未確定画素数に応じてブロッ
ク判定閾値Ｔｈ２を微調整する（未確定画素数が多いほ
どＴｈ２を低くする）などするとよい。
上記実施形態と同様に、ウィンドウ内のカラー画素数が
ブロック判定閾値Ｔｈ２以上であるか否かのみに基づい
てブロック色を判定してもよいが、ウィンドウ内の未確
定画素数を参照して判定するようにしてもよい。たとえ
ば閾値設定回路２１８は、未確定画素数に応じてブロッ
ク判定閾値Ｔｈ２を微調整する（未確定画素数が多いほ
どＴｈ２を低くする）などするとよい。
【０１９５】また、上記実施形態では、画像処理部２０
にてＲＧＢ色空間のデータをＬａｂ空間のデータに変換
し、Ｌａｂ空間上にて色種別を判定していたが、色変換
は必ずしも必須ではないし、その他の色空間にて色種別
を判定してもよい。たとえば、印刷用の色空間である
Ｙ，Ｍ，ＣもしくはＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋ色空間、ＹＣｒＣｂ
色空間（明度信号Ｙ、色差信号Ｃｒ，Ｃｂ）、あるいは
汎用色空間であるＸ，Ｙ，Ｚ色空間などである。また、
明度が所定レベルよりも低いもしくは高い画素は強制的
に無彩色画素にし、中間濃度レベルについてのみ彩度情
報を利用して色判定するなど、色判定時に明度情報を参
照してもよい。
にてＲＧＢ色空間のデータをＬａｂ空間のデータに変換
し、Ｌａｂ空間上にて色種別を判定していたが、色変換
は必ずしも必須ではないし、その他の色空間にて色種別
を判定してもよい。たとえば、印刷用の色空間である
Ｙ，Ｍ，ＣもしくはＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋ色空間、ＹＣｒＣｂ
色空間（明度信号Ｙ、色差信号Ｃｒ，Ｃｂ）、あるいは
汎用色空間であるＸ，Ｙ，Ｚ色空間などである。また、
明度が所定レベルよりも低いもしくは高い画素は強制的
に無彩色画素にし、中間濃度レベルについてのみ彩度情
報を利用して色判定するなど、色判定時に明度情報を参
照してもよい。
【０１９６】また、上記実施形態では、画素判定部にて
画素ごとに色判定を行なってからブロック色を判別して
いたが、たとえば画素判定部を割愛し、ブロック内の各
画素の色情報を平均化した後にブロック色を判別するよ
うにしてもよい。こうすることで、画素単位で色判定す
る場合に比べて、文字エッジ部を含むブロックでの誤判
定（無彩色をカラーと判定）が発生し難くなる。
画素ごとに色判定を行なってからブロック色を判別して
いたが、たとえば画素判定部を割愛し、ブロック内の各
画素の色情報を平均化した後にブロック色を判別するよ
うにしてもよい。こうすることで、画素単位で色判定す
る場合に比べて、文字エッジ部を含むブロックでの誤判
定（無彩色をカラーと判定）が発生し難くなる。
【０１９７】なお、自動原稿色識別部２１０の基本構成
の変形に合わせて、原稿色の自動判別にて誤判別が生じ
ないように、判定対象領域指定部３００からの判定対象
領域信号の利用形態を変形するのはいうまでもない。
の変形に合わせて、原稿色の自動判別にて誤判別が生じ
ないように、判定対象領域指定部３００からの判定対象
領域信号の利用形態を変形するのはいうまでもない。
【０１９８】また、カラー撮像のために用いられるライ
ンセンサの副走査方向の間隔は、上記実施形態の例（４
ライン分）に限らず、適宜自由な間隔に設定することが
できる。たとえば隙間なく密接配置した形態であっても
よい。
ンセンサの副走査方向の間隔は、上記実施形態の例（４
ライン分）に限らず、適宜自由な間隔に設定することが
できる。たとえば隙間なく密接配置した形態であっても
よい。
【０１９９】また、上記実施形態では、原稿の色種別を
判定した後には、その判定結果に応じて印刷モードを切
り替えるようにしていたが、この色種別の判別結果は、
印刷モード設定の切替えに限らず、他の処理に利用する
ことができる。すなわち原稿の色種判別結果に基づく処
理は印刷処理モードの切替設定に限らず、どのようなも
のであってもよい。たとえば、特開２００１−２９２２
６３号に記載のように、紙資源リサイクルの際に最も重
要となるカラー原稿と白黒原稿の分別を行なう処理に適
用することもできる。
判定した後には、その判定結果に応じて印刷モードを切
り替えるようにしていたが、この色種別の判別結果は、
印刷モード設定の切替えに限らず、他の処理に利用する
ことができる。すなわち原稿の色種判別結果に基づく処
理は印刷処理モードの切替設定に限らず、どのようなも
のであってもよい。たとえば、特開２００１−２９２２
６３号に記載のように、紙資源リサイクルの際に最も重
要となるカラー原稿と白黒原稿の分別を行なう処理に適
用することもできる。
【０２００】さらに、上記説明から明らかなように、以
下の構成を提案できる。以下列記する。
下の構成を提案できる。以下列記する。
【０２０１】＜付記１＞原稿を読み取り、この読み取っ
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取方法であって、前記原稿を搬送
させながら読み取る搬送読取モード時には、前記原稿上
の実質的に有効な判定対象領域についての前記色彩に関
する種類の判別結果の参照度合いを、前記実質的に有効
な判定対象領域を除く範囲である除外対象領域について
の前記色彩に関する種類の判別結果の参照度合いよりも
高くして、前記原稿の色彩に関する種類を判別すること
を特徴とする画像読取方法。
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取方法であって、前記原稿を搬送
させながら読み取る搬送読取モード時には、前記原稿上
の実質的に有効な判定対象領域についての前記色彩に関
する種類の判別結果の参照度合いを、前記実質的に有効
な判定対象領域を除く範囲である除外対象領域について
の前記色彩に関する種類の判別結果の参照度合いよりも
高くして、前記原稿の色彩に関する種類を判別すること
を特徴とする画像読取方法。
【０２０２】＜付記２＞前記除外対象領域は、前記原稿
の前記搬送に伴い当該原稿に振動を与える領域であるこ
とを特徴とする付記１に記載の画像読取方法。
の前記搬送に伴い当該原稿に振動を与える領域であるこ
とを特徴とする付記１に記載の画像読取方法。
【０２０３】＜付記３＞原稿を読み取り、この読み取っ
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取方法であって、前記原稿を原稿
載置台上に固定させた状態で読み取る固定読取モード
と、前記原稿を搬送させながら読み取る搬送読取モード
とを切替可能にするとともに、前記固定読取モード時に
おける前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実
質的に有効な判定対象領域と、前記搬送読取モード時に
おける前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実
質的に有効な判定対象領域とを異なるものとすることを
特徴とする画像読取方法。
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取方法であって、前記原稿を原稿
載置台上に固定させた状態で読み取る固定読取モード
と、前記原稿を搬送させながら読み取る搬送読取モード
とを切替可能にするとともに、前記固定読取モード時に
おける前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実
質的に有効な判定対象領域と、前記搬送読取モード時に
おける前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実
質的に有効な判定対象領域とを異なるものとすることを
特徴とする画像読取方法。
【０２０４】＜付記４＞前記搬送読取モード時における
前記実質的に有効な判定対象領域は、前記原稿の前記搬
送に伴い当該原稿に振動を与える領域である除外対象領
域を除く領域であることを特徴とする付記３に記載の画
像読取方法。
前記実質的に有効な判定対象領域は、前記原稿の前記搬
送に伴い当該原稿に振動を与える領域である除外対象領
域を除く領域であることを特徴とする付記３に記載の画
像読取方法。
【０２０５】＜付記５＞原稿を読み取り、この読み取っ
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取装置であって、前記原稿を給送
する原稿給送部と、前記原稿給送部に搬送された前記原
稿をこの搬送された状態下で当該原稿の画像を読み取る
原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取られた前記画像
中に存する色彩に関する情報を取得することで、前記原
稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識別部とを備
え、前記原稿色種識別部は、実質的に有効な判定対象領
域についての前記色彩に関する種類の判別結果の参照度
合いを、前記実質的に有効な判定対象領域を除く範囲で
ある除外対象領域についての前記色彩に関する種類の判
別結果の参照度合いよりも高くして、前記原稿の色彩に
関する種類を判別することを特徴とする画像読取装置。
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取装置であって、前記原稿を給送
する原稿給送部と、前記原稿給送部に搬送された前記原
稿をこの搬送された状態下で当該原稿の画像を読み取る
原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取られた前記画像
中に存する色彩に関する情報を取得することで、前記原
稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識別部とを備
え、前記原稿色種識別部は、実質的に有効な判定対象領
域についての前記色彩に関する種類の判別結果の参照度
合いを、前記実質的に有効な判定対象領域を除く範囲で
ある除外対象領域についての前記色彩に関する種類の判
別結果の参照度合いよりも高くして、前記原稿の色彩に
関する種類を判別することを特徴とする画像読取装置。
【０２０６】＜付記６＞前記原稿色種識別部は、前記原
稿の前記搬送に伴い当該原稿に振動を与える領域を前記
除外対象領域とすることを特徴とする付記４に記載の画
像読取装置。
稿の前記搬送に伴い当該原稿に振動を与える領域を前記
除外対象領域とすることを特徴とする付記４に記載の画
像読取装置。
【０２０７】＜付記７＞原稿を読み取り、この読み取っ
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取装置であって、前記原稿を載置
する原稿載置台と、前記原稿を給送する原稿給送部と、
前記原稿載置台上に前記原稿を固定させた状態で読み取
る固定読取モードと、前記原稿を前記原稿給送部により
搬送させながら読み取る搬送読取モードとを切替可能で
あって、それぞれのモードにおいて前記原稿の画像を読
み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取られた前
記画像中に存する色彩に関する情報を取得することで、
前記原稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識別部
とを備え、前記原稿色種識別部は、前記固定読取モード
時における前記原稿の色彩に関する種類の判別について
の実質的に有効な判定対象領域と、前記搬送読取モード
時における前記原稿の色彩に関する種類の判別について
の実質的に有効な判定対象領域とを異なるものとするこ
とを特徴とする画像読取装置。
た原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応
じた処理をする画像読取装置であって、前記原稿を載置
する原稿載置台と、前記原稿を給送する原稿給送部と、
前記原稿載置台上に前記原稿を固定させた状態で読み取
る固定読取モードと、前記原稿を前記原稿給送部により
搬送させながら読み取る搬送読取モードとを切替可能で
あって、それぞれのモードにおいて前記原稿の画像を読
み取る原稿読取部と、前記原稿読取部で読み取られた前
記画像中に存する色彩に関する情報を取得することで、
前記原稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識別部
とを備え、前記原稿色種識別部は、前記固定読取モード
時における前記原稿の色彩に関する種類の判別について
の実質的に有効な判定対象領域と、前記搬送読取モード
時における前記原稿の色彩に関する種類の判別について
の実質的に有効な判定対象領域とを異なるものとするこ
とを特徴とする画像読取装置。
【０２０８】＜付記８＞前記原稿読取部は、前記搬送読
取モード時の前記原稿の搬送に伴い当該原稿に振動を与
える範囲を除く領域を、前記搬送読取モード時における
前記実質的に有効な判定対象領域として、前記原稿を読
み取ることを特徴とする付記７に記載の画像読取装置。
取モード時の前記原稿の搬送に伴い当該原稿に振動を与
える範囲を除く領域を、前記搬送読取モード時における
前記実質的に有効な判定対象領域として、前記原稿を読
み取ることを特徴とする付記７に記載の画像読取装置。
【０２０９】＜付記９＞前記原稿読取部は、前記原稿の
搬送の方向において、所定間隔を隔てて配された、それ
ぞれが互いに異なる前記原稿の色彩に関する情報を取得
するための複数の受光素子を有することを特徴とする付
記５から８のうちの何れか１項に記載の画像読取装置。
搬送の方向において、所定間隔を隔てて配された、それ
ぞれが互いに異なる前記原稿の色彩に関する情報を取得
するための複数の受光素子を有することを特徴とする付
記５から８のうちの何れか１項に記載の画像読取装置。
【０２１０】＜付記１０＞前記原稿色種識別部は、前記
実質的に有効な判定対象領域を指定する判定対象領域指
定部を備えることを特徴とする付記５から９のうちの何
れか１項に記載の画像読取装置。
実質的に有効な判定対象領域を指定する判定対象領域指
定部を備えることを特徴とする付記５から９のうちの何
れか１項に記載の画像読取装置。
【０２１１】＜付記１１＞前記原稿色種識別部は、前記
原稿色種識別部における前記原稿の色彩に関する種類を
判別する際に使用される閾値を、前記判定対象領域指定
部により設定される前記実質的に有効な判定対象領域の
サイズに応じて調整する閾値調整部を備え、前記原稿読
取部で読み取られた前記画像中に存する色彩に関する情
報と、前記閾値調整部により調整された閾値とを比較す
ることで、前記原稿の色彩に関する種類を判別すること
を特徴とする付記１０に記載の画像読取装置。
原稿色種識別部における前記原稿の色彩に関する種類を
判別する際に使用される閾値を、前記判定対象領域指定
部により設定される前記実質的に有効な判定対象領域の
サイズに応じて調整する閾値調整部を備え、前記原稿読
取部で読み取られた前記画像中に存する色彩に関する情
報と、前記閾値調整部により調整された閾値とを比較す
ることで、前記原稿の色彩に関する種類を判別すること
を特徴とする付記１０に記載の画像読取装置。
【０２１２】＜付記１２＞前記判定対象領域指定部は、
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿の振動の程度に応じ、前記実質的に有効な判定対象領
域を指定することを特徴とする付記１０または１１に記
載の画像読取装置。
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿の振動の程度に応じ、前記実質的に有効な判定対象領
域を指定することを特徴とする付記１０または１１に記
載の画像読取装置。
【０２１３】＜付記１３＞前記判定対象領域指定部は、
前記実質的に有効な判定対象領域を除く範囲である除外
対象領域を指定することで、前記実質的に有効な判定対
象領域を指定することを特徴とする付記１２に記載の画
像読取装置。
前記実質的に有効な判定対象領域を除く範囲である除外
対象領域を指定することで、前記実質的に有効な判定対
象領域を指定することを特徴とする付記１２に記載の画
像読取装置。
【０２１４】＜付記１４＞前記判定対象領域指定部は、
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿上の少なくとも端部の近傍に、前記除外対象領域を指
定することを特徴とする付記１３に記載の画像読取装
置。
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿上の少なくとも端部の近傍に、前記除外対象領域を指
定することを特徴とする付記１３に記載の画像読取装
置。
【０２１５】＜付記１５＞前記判定対象領域指定部は、
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿上の、少なくとも一方の端部と中央部とに、前記除外
対象領域を指定することを特徴とする付記１４に記載の
画像読取装置。
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向における前記原
稿上の、少なくとも一方の端部と中央部とに、前記除外
対象領域を指定することを特徴とする付記１４に記載の
画像読取装置。
【０２１６】＜付記１６＞前記判定対象領域指定部は、
前記一方の端部と前記中央部とで、それぞれの前記除外
対象領域のサイズが異なるものとすることを特徴とする
付記１５に記載の画像読取装置。
前記一方の端部と前記中央部とで、それぞれの前記除外
対象領域のサイズが異なるものとすることを特徴とする
付記１５に記載の画像読取装置。
【０２１７】＜付記１７＞前記判定対象領域指定部は、
前記一方の端部に設定する前記除外対象領域の方が、前
記中央部に設定する前記除外対象領域よりも広くなるよ
うにすることを特徴とする付記１６に記載の画像読取装
置。
前記一方の端部に設定する前記除外対象領域の方が、前
記中央部に設定する前記除外対象領域よりも広くなるよ
うにすることを特徴とする付記１６に記載の画像読取装
置。
【０２１８】＜付記１８＞前記判定対象領域指定部は、
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向後端側における
所定位置を前記除外対象領域の始点として、当該始点よ
りも後端側の全ての原稿領域を前記除外対象領域とする
ことを特徴とする付記１２から１７うちの何れか１項に
記載の画像読取装置。
前記搬送読取モード時の前記搬送の方向後端側における
所定位置を前記除外対象領域の始点として、当該始点よ
りも後端側の全ての原稿領域を前記除外対象領域とする
ことを特徴とする付記１２から１７うちの何れか１項に
記載の画像読取装置。
【０２１９】＜付記１９＞前記判定対象領域指定部は、
前記搬送の速度に基づいて、前記実質的に有効な判定対
象領域を指定することを特徴とする付記１０から１８の
うちの何れか１項に記載の画像読取装置。
前記搬送の速度に基づいて、前記実質的に有効な判定対
象領域を指定することを特徴とする付記１０から１８の
うちの何れか１項に記載の画像読取装置。
【０２２０】＜付記２０＞前記原稿読取部は、読取光学
系を備え、当該読取光学系と前記原稿との相対的な移動
の速度を切り替えることで読取倍率を切り替えるもので
あって、前記判定対象領域指定部は、前記読取倍率に基
づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定するこ
とを特徴とする付記５から１９のうちの何れか１項に記
載の画像読取装置。
系を備え、当該読取光学系と前記原稿との相対的な移動
の速度を切り替えることで読取倍率を切り替えるもので
あって、前記判定対象領域指定部は、前記読取倍率に基
づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定するこ
とを特徴とする付記５から１９のうちの何れか１項に記
載の画像読取装置。
【０２２１】＜付記２１＞前記原稿の大きさに関する情
報を取得するサイズ取得部を備え、前記判定対象領域指
定部は、前記サイズ取得部が取得した前記原稿の大きさ
に基づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定す
ることを特徴とする付記５から２０のうちの何れか１項
に記載の画像読取装置。
報を取得するサイズ取得部を備え、前記判定対象領域指
定部は、前記サイズ取得部が取得した前記原稿の大きさ
に基づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定す
ることを特徴とする付記５から２０のうちの何れか１項
に記載の画像読取装置。
【０２２２】＜付記２２＞前記原稿の材質に関する情報
を取得する材質情報取得部を備え、前記判定対象領域指
定部は、前記材質情報取得部が取得した前記原稿の材質
に基づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定す
ることを特徴とする付記５から２１のうちの何れか１項
に記載の画像読取装置。
を取得する材質情報取得部を備え、前記判定対象領域指
定部は、前記材質情報取得部が取得した前記原稿の材質
に基づいて、前記実質的に有効な判定対象領域を指定す
ることを特徴とする付記５から２１のうちの何れか１項
に記載の画像読取装置。
【０２２３】＜付記２３＞前記判定対象領域指定部は、
前記原稿読取部における前記原稿を読み取る際の前記搬
送の方向に対応する副走査方向の読取基準を示す副走査
同期信号および前記副走査方向と略直交する主走査方向
の読取基準を示す主走査同期信号とが入力されており、
前記原稿読取部による前記原稿上の読取位置を、前記副
走査同期信号で示される原稿読取開始からの前記主走査
同期信号の数を計数することにより求める計数部と、前
記計数部により計数された前記読取位置が、前記除外対
象領域に到達していることを示す除外対象領域信号を生
成する除外対象領域信号生成部と、前記除外対象領域信
号生成部により生成された前記除外対象領域信号に基づ
いて、前記除外対象領域についての前記原稿の色彩に関
する種類の判別の結果を実質的に無効化する判別結果無
効化部とを備えたことを特徴とする付記１３から２２の
うちの何れか１項に記載の画像読取装置。
前記原稿読取部における前記原稿を読み取る際の前記搬
送の方向に対応する副走査方向の読取基準を示す副走査
同期信号および前記副走査方向と略直交する主走査方向
の読取基準を示す主走査同期信号とが入力されており、
前記原稿読取部による前記原稿上の読取位置を、前記副
走査同期信号で示される原稿読取開始からの前記主走査
同期信号の数を計数することにより求める計数部と、前
記計数部により計数された前記読取位置が、前記除外対
象領域に到達していることを示す除外対象領域信号を生
成する除外対象領域信号生成部と、前記除外対象領域信
号生成部により生成された前記除外対象領域信号に基づ
いて、前記除外対象領域についての前記原稿の色彩に関
する種類の判別の結果を実質的に無効化する判別結果無
効化部とを備えたことを特徴とする付記１３から２２の
うちの何れか１項に記載の画像読取装置。
【０２２４】＜付記２４＞前記判定対象領域指定部が指
定する前記実質的に有効な判定対象領域の状態に基づい
て、前記原稿色種識別部における前記判別に際して使用
される閾値を設定する閾値設定部を備え、前記原稿色種
識別部は、前記閾値設定部により設定された閾値と、前
記原稿読取部で読み取られた前記画像中に存する色彩に
関する情報とを比較することにより、前記原稿の色彩に
関する種類を判別することを特徴とする付記５から２３
のうちの何れか１項に記載の画像読取装置。
定する前記実質的に有効な判定対象領域の状態に基づい
て、前記原稿色種識別部における前記判別に際して使用
される閾値を設定する閾値設定部を備え、前記原稿色種
識別部は、前記閾値設定部により設定された閾値と、前
記原稿読取部で読み取られた前記画像中に存する色彩に
関する情報とを比較することにより、前記原稿の色彩に
関する種類を判別することを特徴とする付記５から２３
のうちの何れか１項に記載の画像読取装置。
【０２２５】＜付記２５＞原稿を読み取り、この読み取
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理をするためのプログラムであって、コンピュ
ータを、読み取られた前記原稿の画像中に存する色彩に
関する情報を取得することで、前記原稿の色彩に関する
種類を判別する原稿色種識別部であって、前記原稿を搬
送させながら読み取る搬送読取モード時には、前記原稿
上の実質的に有効な判定対象領域についての前記色彩に
関する種類の判別結果の参照度合いを、前記実質的に有
効な判定対象領域を除く範囲である除外対象領域につい
ての前記色彩に関する種類の判別結果の参照度合いより
も高くして、前記原稿の色彩に関する種類を判別する原
稿色種識別部として機能させることを特徴とするプログ
ラム。
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理をするためのプログラムであって、コンピュ
ータを、読み取られた前記原稿の画像中に存する色彩に
関する情報を取得することで、前記原稿の色彩に関する
種類を判別する原稿色種識別部であって、前記原稿を搬
送させながら読み取る搬送読取モード時には、前記原稿
上の実質的に有効な判定対象領域についての前記色彩に
関する種類の判別結果の参照度合いを、前記実質的に有
効な判定対象領域を除く範囲である除外対象領域につい
ての前記色彩に関する種類の判別結果の参照度合いより
も高くして、前記原稿の色彩に関する種類を判別する原
稿色種識別部として機能させることを特徴とするプログ
ラム。
【０２２６】＜付記２６＞原稿を読み取り、この読み取
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理をするためのプログラムであって、コンピュ
ータを、前記原稿を固定させた状態で読み取る固定読取
モードと、前記原稿を搬送させながら読み取る搬送読取
モードとを切り替える切替制御部と、読み取られた前記
原稿の画像中に存する色彩に関する情報を取得すること
で、前記原稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識
別部であって、前記固定読取モード時における前記原稿
の色彩に関する種類の判別についての実質的に有効な判
定対象領域と、前記搬送読取モード時における前記原稿
の色彩に関する種類の判別についての実質的に有効な判
定対象領域とを異なるものとする原稿色種識別部として
機能させることを特徴とするプログラム。
った原稿の色彩に関する種類を判別し、その判別結果に
応じた処理をするためのプログラムであって、コンピュ
ータを、前記原稿を固定させた状態で読み取る固定読取
モードと、前記原稿を搬送させながら読み取る搬送読取
モードとを切り替える切替制御部と、読み取られた前記
原稿の画像中に存する色彩に関する情報を取得すること
で、前記原稿の色彩に関する種類を判別する原稿色種識
別部であって、前記固定読取モード時における前記原稿
の色彩に関する種類の判別についての実質的に有効な判
定対象領域と、前記搬送読取モード時における前記原稿
の色彩に関する種類の判別についての実質的に有効な判
定対象領域とを異なるものとする原稿色種識別部として
機能させることを特徴とするプログラム。
【０２２７】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、搬送読
取モード時に、原稿のバタツキにより読取データに色ズ
レが生じ、色種別自動判定の精度が低下すると考えられ
る領域についての色種別判定結果の参照度合いを低くし
たので、無彩色原稿が有彩色原稿であると誤判定される
虞れを軽減することができ、精度が高く良好な原稿分別
を実現することができる。
取モード時に、原稿のバタツキにより読取データに色ズ
レが生じ、色種別自動判定の精度が低下すると考えられ
る領域についての色種別判定結果の参照度合いを低くし
たので、無彩色原稿が有彩色原稿であると誤判定される
虞れを軽減することができ、精度が高く良好な原稿分別
を実現することができる。
【０２２８】そしてたとえば、色種別自動判定の精度が
低下すると考えられる領域を自動判定対象領域から完全
に除外するようにすれば、無彩色原稿が有彩色原稿であ
ると誤判定される虞れを皆無にすることができる。
低下すると考えられる領域を自動判定対象領域から完全
に除外するようにすれば、無彩色原稿が有彩色原稿であ
ると誤判定される虞れを皆無にすることができる。
【図１】 本発明に係る画像読取装置を搭載したカラー
複写装置の一例の機構図である。
複写装置の一例の機構図である。
【図２】 受光部の構成例を示す図である。
【図３】 画像取得部の詳細を示した回路ブロック図で
ある。
ある。
【図４】 本発明に係る画像読取装置全体の機能構成の
一例を示すブロック図である。
一例を示すブロック図である。
【図５】 自動原稿色種識別部の第１実施形態を説明す
る図である。
る図である。
【図６】 搬送読取方式の原稿搬送時における原稿の姿
勢の変化の一例を示した図（Ａ）、判定対象領域との関
係を示した図（Ｂ）である。
勢の変化の一例を示した図（Ａ）、判定対象領域との関
係を示した図（Ｂ）である。
【図７】 判定対象領域指定部の一例を説明する図であ
る。
る。
【図８】 判別対象領域から除外すべき領域を示す信号
を副走査位置に応じて制御する際の、副走査位置の算出
方法の一例を示す図である。
を副走査位置に応じて制御する際の、副走査位置の算出
方法の一例を示す図である。
【図９】 自動原稿色種識別部の第２実施形態の回路ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図１０】 自動原稿色種識別部の第３実施形態を示す
回路ブロック図である。
回路ブロック図である。
【図１１】 自動原稿色種識別部の第４実施形態を示す
回路ブロック図である。
回路ブロック図である。
【図１２】 電子計算機（コンピュータ）を用いて画像
読取装置を構成する場合のハードウェア構成の一例を示
した図である。
読取装置を構成する場合のハードウェア構成の一例を示
した図である。
１…カラー複写装置、３…画像読取装置、１０…画像取
得部、１１…プラテンガラス、１２…光源、１３…受光
部、１４…読取信号処理部、１５…同時化処理部、２０
…画像処理部、３０…画像出力部、６０…ＡＤＦ装置、
１３４…フルレートキャリッジ、１３８…ハーフレート
キャリッジ、１４０…レンズ、１４２…ラインセンサ、
１４４…サンプルホールド回路、１４６…出力増幅回
路、１４８…Ａ／Ｄ変換回路、１５０…シェーディング
補正回路、１６０…画像読取制御部、１７０…ＲＧＢ遅
延補正回路、１８０…ＲＧＢ合成回路、２００…画像読
取制御部、２１０…自動原稿色種識別部、２１２…画素
判定部、２１４…ブロック判定部、２１６…原稿判定
部、２１８…閾値設定回路、２２０…用紙搬送制御部、
２３０…照明制御部、２４０…走査制御部、３００…判
定対象領域指定部、３１０…カウンタ回路、３２０…レ
ジスタ値設定回路、３３０…比較回路、３４０…ＡＮＤ
ゲート、３５０…判定対象領域信号選択部、３６０，３
７０…スイッチ
得部、１１…プラテンガラス、１２…光源、１３…受光
部、１４…読取信号処理部、１５…同時化処理部、２０
…画像処理部、３０…画像出力部、６０…ＡＤＦ装置、
１３４…フルレートキャリッジ、１３８…ハーフレート
キャリッジ、１４０…レンズ、１４２…ラインセンサ、
１４４…サンプルホールド回路、１４６…出力増幅回
路、１４８…Ａ／Ｄ変換回路、１５０…シェーディング
補正回路、１６０…画像読取制御部、１７０…ＲＧＢ遅
延補正回路、１８０…ＲＧＢ合成回路、２００…画像読
取制御部、２１０…自動原稿色種識別部、２１２…画素
判定部、２１４…ブロック判定部、２１６…原稿判定
部、２１８…閾値設定回路、２２０…用紙搬送制御部、
２３０…照明制御部、２４０…走査制御部、３００…判
定対象領域指定部、３１０…カウンタ回路、３２０…レ
ジスタ値設定回路、３３０…比較回路、３４０…ＡＮＤ
ゲート、３５０…判定対象領域信号選択部、３６０，３
７０…スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｈ０４Ｎ 1/04 Ｈ０４Ｎ 1/04 Ｄ ５Ｌ０９６
1/10 1/12 Ｚ
1/107 1/40 Ｄ
1/60 1/10
Ｆターム(参考） 5B047 AB04 BA01 BB03 BC05 BC09
BC18 CB07 CB22
5B057 AA11 BA02 BA30 CE18 DA07
DA17 DB01 DB05 DB06 DB09
DC25 DC36
5C072 AA01 DA02 EA04 FA08 LA18
NA01 QA10 QA14 RA01 UA02
UA06 UA18 XA01
5C077 MM03 MP08 PP32 PP33 PP36
PP39 SS01
5C079 HB01 HB03 HB08 HB09 HB12
JA23 LA02 LA10 LA24 LB02
NA29
5L096 AA02 BA07 FA15 JA11
Claims (6)
- 【請求項１】 原稿を読み取り、この読み取った原稿の
色彩に関する種類を判別し、その判別結果に応じた処理
をする画像読取装置であって、 前記原稿を載置する原稿載置台と、 前記原稿を給送する原稿給送部と、 前記原稿載置台上に前記原稿を固定させた状態で読み取
る固定読取モードと、前記原稿を前記原稿給送部により
搬送させながら読み取る搬送読取モードとを切替可能で
あって、それぞれのモードにおいて前記原稿の画像を読
み取る原稿読取部と、 前記原稿読取部で読み取られた前記画像中に存する色彩
に関する情報を取得することで、前記原稿の色彩に関す
る種類を判別する原稿色種識別部とを備え、 前記原稿色種識別部は、前記固定読取モード時における
前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実質的に
有効な判定対象領域と、前記搬送読取モード時における
前記原稿の色彩に関する種類の判別についての実質的に
有効な判定対象領域とを異なるものとすることを特徴と
する画像読取装置。 - 【請求項２】 前記原稿読取部は、前記搬送読取モード
時の前記原稿の搬送に伴い当該原稿に振動を与える範囲
を除く領域を、前記搬送読取モード時における前記実質
的に有効な判定対象領域として、前記原稿を読み取るこ
とを特徴とする請求項１に記載の画像読取装置。 - 【請求項３】 前記原稿色種識別部は、前記実質的に有
効な判定対象領域を指定する判定対象領域指定部を備え
ることを特徴とする請求項１または２に記載の画像読取
装置。 - 【請求項４】 前記判定対象領域指定部は、前記搬送読
取モード時の前記原稿の搬送に伴い当該原稿に生じる振
動に起因して色ズレの生じる領域を、前記実質的に有効
な判定対象領域を除く範囲である除外対象領域を指定す
ることで、前記実質的に有効な判定対象領域を指定する
ことを特徴とする請求項３に記載の画像読取装置。 - 【請求項５】 前記判定対象領域指定部は、前記搬送読
取モード時の前記搬送の方向における前記原稿上の複数
の位置に前記実質的に有効な判定対象領域を除く範囲で
ある除外対象領域を指定することで、前記実質的に有効
な判定対象領域を指定することを特徴とする請求項３ま
たは４に記載の画像読取装置。 - 【請求項６】 前記判定対象領域指定部は、 前記原稿読取部における前記原稿を読み取る際の前記搬
送の方向に対応する副走査方向の読取基準を示す副走査
同期信号および前記副走査方向と略直交する主走査方向
の読取基準を示す主走査同期信号とが入力されており、
前記原稿読取部による前記原稿上の読取位置を、前記副
走査同期信号で示される原稿読取開始からの前記主走査
同期信号の数を計数することにより求める計数部と、 前記計数部により計数された前記読取位置が、前記除外
対象領域に到達していることを示す除外対象領域信号を
生成する除外対象領域信号生成部と、 前記除外対象領域信号生成部により生成された前記除外
対象領域信号に基づいて、前記除外対象領域についての
前記原稿の色彩に関する種類の判別の結果を実質的に無
効化する判別結果無効化部とを備えたことを特徴とする
請求項３から５のうちの何れか１項に記載の画像読取装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002058206A JP2003259133A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002058206A JP2003259133A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 画像読取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003259133A true JP2003259133A (ja) | 2003-09-12 |
Family
ID=28668227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002058206A Pending JP2003259133A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003259133A (ja) |
Cited By (14)
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-
2002
- 2002-03-05 JP JP2002058206A patent/JP2003259133A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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