JP6519563B2 - 画像読取装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿の画像を読み取ることが可能な画像読取装置及び画像処理方法に関する。
原稿の画像を読み取って、当該原稿の画像を示すカラー画像データを生成することが可能な画像読取装置が知られている。この種の画像読取装置では、一般に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色にそれぞれ対応する3本のCCD(Charge Coupled Device)ラインイメージセンサーが用いられる。そして、ADF(Auto Document Feeder)によって原稿が搬送される際に、当該原稿からの反射光が前記3本のCCDラインイメージセンサーに入射される。こうして、R、G、Bの各色の画像データが生成されて、これらの各色の画像データからカラー画像データが生成される。
上記画像処理装置では、前記ADFによって原稿が搬送される際に当該原稿の画像が読み取られるので、例えば、前記ADFにおける原稿の搬送速度にムラがあると、副走査方向の走査速度にムラが生じる。すると、読み取られたR、G、Bの各色の画像が副走査方向に互いにずれて、色ずれが発生してしまうという問題がある。
上記のような色ずれを補正するために、黒エッジ画素であると判定された画素から一定距離内にある画素に対して無彩色化を行うことが可能な画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−177632号公報
しかしながら、黒エッジ画素であると判定された画素から一定距離内にある画素に対して無彩色化を行う場合には、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまう可能性がある。
なお、上記のような問題を抑制するために、前記距離を小さく設定することが考えられるが、前記距離を小さくすると色ずれを十分に補正することができない。
本発明の目的は、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能な画像読取装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像読取装置は、自動原稿搬送装置と、画像読取部と、黒エッジ判定部と、色ずれ補正部と、補正幅変更部と、を備える。前記自動原稿搬送装置は、読取対象の原稿を搬送する。前記画像読取部は、前記自動原稿搬送装置によって搬送される原稿からの反射光に基づいてカラー画像データを生成する。前記黒エッジ判定部は、前記カラー画像データにおける各画素が黒エッジ画素であるか否かを判定する。前記色ずれ補正部は、前記カラー画像データにおいて、前記黒エッジ判定部によって前記黒エッジ画素であると判定された画素から副走査方向に所定の色ずれ補正幅内に位置する画素に対して、色ずれ補正処理を行う。前記補正幅変更部は、前記カラー画像データにおいて発生し得る色ずれの色ずれ幅と相関関係を有する予め定められた特定パラメーターに基づいて、前記色ずれ補正処理で用いられる前記色ずれ補正幅を変更する。
本発明の他の局面に係る画像処理方法は、画像読取ステップと、黒エッジ判定ステップと、色ずれ補正ステップと、補正幅変更ステップと、を含む。前記画像読取ステップでは、自動原稿搬送装置によって搬送される原稿からの反射光に基づいてカラー画像データが生成される。前記黒エッジ判定ステップでは、前記カラー画像データにおける各画素が黒エッジ画素であるか否かが判定される。前記色ずれ補正ステップでは、前記カラー画像データにおいて、前記黒エッジ判定ステップにおいて前記黒エッジ画素であると判定された画素から副走査方向に所定の色ずれ補正幅内に位置する画素に対して、色ずれ補正処理が行われる。前記補正幅変更ステップでは、前記カラー画像データにおいて発生し得る色ずれの色ずれ幅と相関関係を有する予め定められた特定パラメーターに基づいて、前記色ずれ補正処理で用いられる前記色ずれ補正幅が変更される。
本発明によれば、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能な画像読取装置及び画像処理方法が提供される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の画像読取部の構成を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置のADFの構成を示す図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置で読み取られたカラー画像データの一部を示す図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置で読み取られたカラー画像データにおける色ずれの発生位置を示す図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における色ずれ補正幅の変更方法を示す図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置で実行される画像読取処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置における色ずれ補正幅の変更方法を示す図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置における色ずれ補正幅の変更方法を示す図である。 図10は、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置における色ずれ補正幅の変更方法を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置1(本発明の「画像読取装置」の一例)は、操作表示部11、ADF12、画像読取部13、画像形成部14、通信I/F15、記憶部16、及び制御部17などを備える。具体的に、画像処理装置1は、プリンター機能、スキャナー機能、コピー機能、及びファクシミリ機能などを有する複合機である。なお、本発明は、複合機に限らず、複写機、スキャナー装置、ファクシミリ装置のように、画像読取機能を有する任意の画像処理装置に適用可能である。
操作表示部11は、情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部と、ユーザー操作を受け付けるタッチパネル及び操作ボタンなどの操作部とを備える。
ADF12は、画像読取部13の読取対象となる原稿を搬送する自動原稿搬送装置である。ADF12の詳細については後述する。
画像読取部13は、図2に示されるように、コンタクトガラス21、第1キャリッジ22、第2キャリッジ23、キャリッジ支持部24およびイメージセンサー25を備える。画像読取部13は、コンタクトガラス21に載置された原稿或いはADF12によって搬送される原稿からの反射光に基づいて、当該原稿の画像を示すカラー画像データ60(図4参照)を生成する。
コンタクトガラス21の上面には、主走査方向(図2において紙面に直交する方向)に延びるサイズ指示板28が設けられている。コンタクトガラス21は、サイズ指示板28によって2つの領域に分割されており、図2においてサイズ指示板28よりも左側が自動読取用の領域であり、サイズ指示板28よりも右側が手置き原稿用の領域である。サイズ指示板28の表面には「A4」、「B4」等の複数の目盛りが刻印されている。
ADF12を使用して原稿の画像が読み取られる場合には、第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23が所定位置に静止した状態で、ADF12により搬送される原稿に対して光源26からの光が照射される。そして、原稿からの反射光が複数のミラー27によりイメージセンサー25へと導かれる。イメージセンサー25は、原稿からの反射光の光量に応じた画像データを出力する。
イメージセンサー25は、例えばCCD(Charge Coupled Device)である。イメージセンサー25は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する3つのリニアイメージセンサーを含んでおり、原稿からの反射光に応じてR、G、Bの3色の色成分のデータ(以下、Rデータ、Gデータ、Bデータという)を含むカラー画像データ60を出力する。なお、イメージセンサー25が第1キャリッジ22に設けられていてもよい。
画像形成部14は、電子写真方式又はインクジェット方式で画像データに基づく印刷処理を実行することが可能であり、前記画像データに基づいてシート上に画像を形成する。例えば、画像形成部14が電子写真方式の画像形成部である場合、画像形成部14は感光体ドラム、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置などを備える。
通信I/F15は、電話回線、インターネット、又はLANなどの通信網を介して、外部のファクシミリ装置又はパーソナルコンピューターなどの情報処理装置との間で所定の通信プロトコルに従った通信処理を実行することが可能な通信インターフェイスである。
記憶部16は、ハードディスク又はフラッシュメモリー等の不揮発性の記憶部である。記憶部16には、制御部17によって実行される後述する画像処理などを実行するための各種の制御プログラム、及び後述する調整用原稿データなどが記憶される。
制御部17は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
制御部17は、黒エッジ判定部171、色ずれ補正部172、及び補正幅変更部173を含む。なお、制御部17は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することによりこれらの各処理部として機能する。また、制御部17は、これらの各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
黒エッジ判定部171は、画像読取部13によって生成されたカラー画像データ60における各画素が黒エッジ画素であるか否かを判定して、カラー画像データ60から黒エッジ画素を抽出する。ここで、黒エッジ画素とは、黒い文字又は線のような黒領域の輪郭部分である。黒エッジ判定部171による黒エッジ画素の検出には、公知の種々のエッジ検出手法を採用することができる。例えば、黒エッジ判定部171は、注目画素と隣接画素(又は周辺画素)との濃度差に基づいて、当該注目画素がエッジ画素であるか否かを判定し、エッジ画素であると判定された画素の濃度及び彩度に基づいて、当該エッジ画素が黒エッジ画素であるか否かを判定してもよい。
色ずれ補正部172は、画像読取部13によって生成されたカラー画像データ60において、黒エッジ判定部171によって黒エッジ画素であると判定された画素から副走査方向に所定の色ずれ補正幅内に位置する画素に対して、色ずれ補正処理を行う。前記色ずれ補正処理は、例えば、対象画素を無彩色化する処理を含む。
補正幅変更部173は、カラー画像データ60において発生し得る色ずれの色ずれ幅と相関関係を有する予め定められた特定パラメーターに基づいて、前記色ずれ補正処理で用いられる前記色ずれ補正幅を変更する。前記特定パラメーターの例としては、カラー画像データ60における各画素の副走査方向における位置、ADF12により搬送される原稿の種類、ADF12における原稿の搬送速度、ADF12における原稿の総通紙枚数等が挙げられる。補正幅変更部173の詳細については後述する。
次に、図3を参照しつつ、ADF12の構成について説明する。図3に示されるように、ADF12には、原稿給紙トレイ30から原稿排出トレイ42に至る原稿搬送路50が形成されている。原稿搬送路50に沿って、ピックアップローラー32、給紙ベルト35及び分離ローラー36、レジストローラー対37、搬送ローラー対38,39,40、及び排出ローラー対41が設けられている。
原稿給紙トレイ30には、表面を上向きにした状態で複数枚の原稿がセットされる。そして、操作表示部11に設けられている読取開始ボタンが押下されると、リフト板31が上昇して、原稿の上面がピックアップローラー32に当接する。
原稿給紙トレイ30にセットされた原稿は、ピックアップローラー32によって、給紙ベルト35と分離ローラー36のニップ部に送られる。給紙ベルト35は、駆動ローラー33及び従動ローラー34に張架されている。そして、前記ニップ部に送られた複数の原稿のうちの最上の1枚のみが分離ローラー36により分離されて、レジストローラー対37に向けて搬送される。原稿は、その先端がレジストローラー対37のニップ部に当接した状態で一旦停止させられる。
その後、レジストローラー対37が回転駆動され、原稿は、レジストローラー対37及び搬送ローラー対38,39,40により排出ローラー対41に向けて搬送された後、原稿排出トレイ42上に排出される。原稿が読取位置Prを通過する際に、画像読取部13により原稿の表面の画像が読み取られる。
なお、原稿の両面の画像が読み取られる両面読取モードでは、読取位置Prにおいて原稿の表面の画像が読み取られた後、原稿は、分岐爪43,44,45及び反転ローラー対46によって反転経路51まで一旦搬送される。その後、反転ローラー対46が逆転することによって、原稿は、裏面を上にした状態でレジストローラー対37の上流側に搬送される。そして、レジストローラー対37及び搬送ローラー対38により原稿が搬送されて、読取位置Prにおいて原稿の裏面の画像が読み取られる。
なお、裏面の画像の読み取りが終了した後の原稿をそのまま原稿排出トレイ42に順次排出すると、排出された原稿は、原稿給紙トレイ30にセットされた状態と表裏が逆になって積載されてしまう。そこで、裏面の画像の読み取りが終了した後の原稿は、分岐爪43,44,45及び反転ローラー対46によって反転経路51まで一旦搬送されてから、搬送ローラー対40及び排出ローラー対41を介して原稿排出トレイ42上に排出される。
ところで、画像処理装置1では、ADF12によって原稿が搬送される際に当該原稿の画像が読み取られるので、例えば、ADF12における原稿の搬送速度にムラがあると、副走査方向の走査速度にムラが生じる。すると、画像読取部13により読み取られたR、G、Bの各色の画像が副走査方向に互いにずれて、色ずれが発生してしまうという問題がある。例えば、図4に示されるように、画像読取部13により読み取られたカラー画像データ60において、黒エッジの先端側(すなわち、副走査方向の上流側)に隣接する画素と、黒エッジの後端側(すなわち、副走査方向の下流側)に隣接する画素が、本来は無彩色であるにも関わらず、有彩色に色付いてしまうことがある。このような色ずれを補正するために、黒エッジ画素であると判定された画素から予め定めた距離内にある画素に対して無彩色化を行うことが可能な画像処理装置が知られている。しかしながら、黒エッジ画素であると判定された画素から予め定めた距離内にある画素に対して無彩色化を行う場合には、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまう可能性がある。なお、このような問題を抑制するために、前記距離を小さく設定することが考えられるが、前記距離を小さくすると色ずれを十分に補正することができない。
これに対して、本実施形態では、前記色ずれ補正処理で用いられる色ずれ補正幅(前記距離に相当)が、補正幅変更部173によって適宜に変更されるので、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ、色ずれを十分に補正することが可能である。
次に、図5及び図6を参照しつつ、第1実施形態における前記色ずれ補正幅の変更方法について説明する。
前述のように、ADF12における原稿の搬送速度にムラがあると、副走査方向の走査速度にムラが生じて色ずれが生じる。ADF12における原稿の搬送速度のムラは、ADF12における機械的な構成に起因する。例えば、原稿の先端がADF12内のローラー又は搬送ガイドに接触(突入)したり、原稿の後端がADF12内のローラー又は搬送ガイドから離間(脱出)したりするときに、搬送速度が一時的に変化することがある。
図3に示される構成のADF12において、テスト用の原稿を用いて両面読取モードで色ずれの発生箇所を確認したところ、図5に示されるように、画像読取部13によって生成されたカラー画像データ60における6つの領域A1〜A6において、色ずれが確認された。
領域A1は、原稿における先端(搬送方向における下流側端)から5mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における先端から5mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の先端は図3に示される位置P4においてサイズ指示板28に接触する。その結果、カラー画像データ60内の領域A1において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A1の位置は、読取位置Prから位置P4までの原稿の搬送距離(5mm)に対応している。
なお、領域A1は、例えば、カラー画像データ60において副走査方向に所定幅を有する領域である。領域A2〜A6についても同様である。
領域A2は、原稿における先端から46mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における先端から46mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の先端は図3に示される位置P5において搬送ローラー対39のニップ部に突入する。その結果、カラー画像データ60内の領域A2において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A2の位置は、読取位置Prから位置P5までの原稿の搬送距離(46mm)に対応している。
領域A3は、原稿における先端から80mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における先端から80mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の先端は図3に示される位置P6において反転経路ガイド62に接触する。その結果、カラー画像データ60内の領域A3において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A3の位置は、読取位置Prから位置P6までの原稿の搬送距離(80mm)に対応している。
領域A4は、原稿における後端(搬送方向における上流側端)から133mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における後端から133mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の後端は図3に示される位置P1においてレジストローラー対37のニップ部から抜ける。その結果、カラー画像データ60内の領域A4において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A4の位置は、位置P1から読取位置Prまでの原稿の搬送距離(133mm)に対応している。
領域A5は、原稿における後端から41mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における後端から41mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の後端は図3に示される位置P2において搬送ローラー対38のニップ部から抜ける。その結果、カラー画像データ60内の領域A5において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A5の位置は、位置P2から読取位置Prまでの原稿の搬送距離(41mm)に対応している。
領域A6は、原稿における後端から15mm離れた部分に対応するカラー画像データ60内の領域である。原稿における後端から15mm離れた部分が読取位置Prを通過するときに、原稿の後端は図3に示される位置P3において搬送路ガイド61から離れる。その結果、カラー画像データ60内の領域A6において色ずれが発生し得る。すなわち、カラー画像データ60における領域A6の位置は、位置P3から読取位置Prまでの原稿の搬送距離(15mm)に対応している。
なお、原稿上の各位置の座標とカラー画像データ60における各画素の座標とは、読み取り解像度を用いて相互に変換することが可能である。逆に言うと、同じ原稿の画像を読み取る場合であっても、読み取り解像度が変化すれば、カラー画像データ60における領域A1〜A6の各領域の座標が変化することになる。
なお、カラー画像データ60内の領域A1〜A6の各々において、異なる色ずれ幅の色ずれが確認された。図3に示される構成のADF12において、テスト用の原稿を用いて両面読取モードで領域A1〜A6の各々において発生する色ずれの色ずれ幅を確認したところ、図6に示されるような結果となった。なお、図6は、総通紙枚数が40万枚であるADF12を用いて、坪量160g/m2の原稿を400mm/sの搬送速度で搬送しながら原稿の画像を複数回読み取ったときに領域A1〜A6の各々において確認された色ずれの先端側色ずれ幅及び後端側色ずれ幅の平均値を示している。図4に示されるように、先端側色ずれ幅は、黒エッジの先端側において色ずれによって有彩色に色付いてしまった画素の幅(副走査方向における画素数又はライン数)であり、後端側色ずれ幅は、黒エッジの後端側において色ずれによって有彩色に色付いてしまった画素の幅である。なお、図6では、便宜上、後端側色ずれ幅を負の値で示している。
領域A1では、先端側色ずれ幅の平均値は0.5画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は0.4画素である。領域A2では、先端側色ずれ幅の平均値は0.6画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は0.5画素である。領域A3では、先端側色ずれ幅の平均値は1.5画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は1.4画素である。領域A4では、先端側色ずれ幅の平均値は0.8画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は0.7画素である。領域A5では、先端側色ずれ幅の平均値は2.2画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は2.1画素である。領域A6では、先端側色ずれ幅の平均値は0.9画素であり、後端側色ずれ幅の平均値は0.8画素である。なお、以下の説明において、先端側色ずれ幅と後端側色ずれ幅とを特に区別する必要がない場合には、これらを単に「色ずれ幅」と総称することがある。
図5及び図6に示されるように、領域A1〜A6によって、発生する色ずれ幅は異なる。よって、例えば、色ズレ幅が最も大きい領域A5に合わせて色ズレ補正幅を一様に3画素(ライン)に設定すると、領域A1〜A4,A6において過度な色ズレ補正が行われてしまう。また、例えば、色ズレ幅が最も小さい領域A1に合わせて色ズレ補正幅を一様に1画素(ライン)に設定すると、領域A3,A5において色ズレ補正が十分に行われないことになる。そこで、本実施形態では、色ズレ補正幅が一様に設定されるのではなくて、補正幅変更部173によって領域A1〜A6の各々について個別に色ずれ補正幅が決定される。
補正幅変更部173は、領域A1〜A6の各々において発生し得る色ズレの度合い(色ズレ幅)に応じて、領域A1〜A6の各々の色ズレ補正幅を変更する。具体的には、図6に示されるように、色ズレ幅の平均値(先端側色ずれ幅の平均値及び後端側色ずれ幅の平均値のうちの大きい方)が0.5画素である領域A1については、色ズレ補正幅が、例えば0.5以上の最小の整数である1に決定される。色ズレ幅の平均値が0.6画素である領域A2については、色ズレ補正幅が、例えば0.6以上の最小の整数である1に決定される。色ズレ幅の平均値が1.5画素である領域A3については、色ズレ補正幅が、例えば1.5以上の最小の整数である2に決定される。色ズレ幅の平均値が0.8画素である領域A4については、色ズレ補正幅が、例えば0.8以上の最小の整数である1に決定される。色ズレ幅の平均値が2.2画素である領域A5については、色ズレ補正幅が、例えば2.2以上の最小の整数である3に決定される。色ズレ幅の平均値が0.9画素である領域A6については、色ズレ補正幅が、例えば0.9以上の最小の整数である1に決定される。
このように、第1実施形態では、補正幅変更部173は、カラー画像データ60における各画素の副走査方向における位置に応じて前記色ずれ補正幅を変更する。より具体的には、補正幅変更部173は、カラー画像データ60における各画素が、原稿の先端又は後端からどれだけ離れた原稿上の位置に対応しているかに応じて、前記色ずれ補正幅を変更する。
なお、領域A3は、原稿の先端が図3に示される位置P6において反転経路ガイド62に接触するときに色ずれが発生する領域である。ところで、両面読取モードでない場合(すなわち、片面読取モード時)には、原稿の先端が反転経路ガイド62に接触することはない。よって、片面読取モード時には、領域A3に対して色ずれ補正が行われないようにしてもよい。もしくは、片面読取モード時には、原稿の先端が図3に示される位置P7において搬送ローラー対40のニップ部に突入することによって生じる色ずれの位置及びその度合い(色ずれ幅)に応じて、領域A3の代わりに別の領域を設定し、その領域に対応する色ズレ補正幅を設定してもよい。すなわち、補正幅変更部173は、片面読取モード時と両面読取モード時とで、色ズレ補正幅を変化させてもよい。
次に、図7を参照しつつ、画像処理装置1における画像処理方法として、制御部17によって実行される画像読取処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部17により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記画像読取処理は、例えば、操作表示部11から前記画像読取処理の開始を指示する信号が入力されたことに応じて開始される。
<ステップS1>
まず、ステップS1(本発明の「画像読取ステップ」の一例)において、制御部17は、ADF12及び画像読取部13を制御して、原稿給紙トレイ30に載置されている原稿の画像をシートスルー方式で画像読取部13に読み取らせる。画像読取部13によって生成された、原稿の画像を示すカラー画像データ60は、記憶部16等に記憶される。
<ステップS2>
ステップS2(本発明の「黒エッジ判定ステップ」の一例)において、制御部17は、前記ステップS1で生成されたカラー画像データ60の各画素が黒エッジ画素であるか否かを判定して、カラー画像データ60から黒エッジ画素を抽出する。黒エッジ画素の判定方法については前述の通りであるので、ここでは説明を省略する。ステップS2における黒エッジ画素の抽出結果(例えば、黒エッジ画素の座標)は、記憶部16等に記憶される。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部17は、前記ステップS1で生成されたカラー画像データ60から注目画素を選択する。ステップS3では、カラー画像データ60に含まれる全ての画素が、所定の順番で順次に注目画素として選択される。
<ステップS4>
ステップS4(本発明の「補正幅決定ステップ」の一例)において、制御部17は、注目画素の位置に応じて、色ずれ補正幅を決定する。例えば、注目画素が図5に示される領域A1,A2,A4,A6内に位置する場合には、図6に示されるように色ずれ補正幅が1に決定される。また、注目画素が図5に示される領域A3内に位置する場合には、図6に示されるように色ずれ補正幅が2に決定される。また、注目画素が図5に示される領域A5内に位置する場合には、図6に示されるように色ずれ補正幅が3に決定される。なお、ステップS4において色ずれ補正幅を決定するために必要となる情報、すなわち、領域A1〜A6の位置を示す情報と、領域A1〜A6の各々の色ずれ補正幅を示す情報とは、前記ROM又は記憶部16のような不揮発性の記憶部に予め記憶されている。なお、領域A1〜A6の各々の色ずれ補正幅を示す情報の代わりに、又はそれらに加えて、領域A1〜A6の各々の色ずれ幅の平均値(例えば、図6に示される先端側色ずれ幅及び後端側色ずれ幅)を示す情報が予め記憶されていてもよい。
<ステップS5>
ステップS5(本発明の「色ずれ補正ステップ」の一例)において、制御部17は、注目画素から前記ステップS4で決定された色ずれ補正幅内に黒エッジ画素が存在するか否かを判断する。例えば、注目画素が図5に示される領域A1,A2,A4,A6内に位置する場合には、制御部17は、注目画素から副走査方向に1画素以内に黒エッジ画素が存在するか否かを判断する。また、注目画素が図5に示される領域A3内に位置する場合には、制御部17は、注目画素から副走査方向に2画素以内に黒エッジ画素が存在するか否かを判断する。また、注目画素が図5に示される領域A5内に位置する場合には、制御部17は、注目画素から副走査方向に3画素以内に黒エッジ画素が存在するか否かを判断する。そして、注目画素から前記色ずれ補正幅内に黒エッジ画素が存在すると判断されると(S5:Yes)、処理がステップS6に移行する。一方、注目画素から前記色ずれ補正幅内に黒エッジ画素が存在しないと判断されると(S5:No)、処理がステップS7に移行する。なお、注目画素が図5に示される領域A1〜A6以外の領域に位置する場合には、処理がステップS7に移行する。
<ステップS6>
ステップS6(本発明の「色ずれ補正ステップ」の一例)において、制御部17は、注目画素を無彩色化する。具体的には、カラー画像データ60における注目画素のR、G、Bの各色の画素値を等しい値に更新する。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部17は、カラー画像データ60における全画素のうち、前記ステップS3で注目画素として選択されていない画素が存在するか否かを判断する。そして、注目画素として選択されていない画素が存在すると判断されると(S7:Yes)、処理がステップS3に戻る。一方、注目画素として選択されていない画素が存在しないと判断されると(S7:No)、前記画像読取処理は終了する。
なお、前記ステップS2の処理は、制御部17の黒エッジ判定部171によって実行される。前記ステップS4の処理は、制御部17の補正幅変更部173によって実行される。前記ステップS5,S6の処理は、制御部17の色ずれ補正部172によって実行される。
以上のように、第1実施形態によれば、カラー画像データ60における各画素の副走査方向における位置に応じて前記色ずれ補正幅が変化するので、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能である。
[第2実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、補正幅変更部173における前記色ずれ補正幅の変更方法のみであるので、その他の点に関する説明については省略する。
図3に示される構成のADF12において、坪量の異なる複数のテスト用の原稿の画像を読み取ったときに発生するカラー画像データ60における最大の色ずれ(具体的には、図5に示される領域A5において発生する色ずれ)の色ずれ幅を確認したところ、図8に示されるような結果が得られた。なお、図8は、総通紙枚数が40万枚であるADF12を用いて、坪量が異なる原稿を400mm/sの搬送速度で搬送しながら原稿の画像を複数回読み取ったときに確認されたカラー画像データ60における最大の色ずれの色ずれ幅(先端側色ずれ幅及び後端側色ずれ幅)の平均値を示している。なお、図8では、便宜上、後端側色ずれ幅を負の値で示している。
図8から明らかなように、原稿の坪量が小さくなるほど色ずれ幅が小さくなっている。これは、原稿の坪量が小さくなるほど、原稿の剛度が低くなるので、原稿の先端がADF12内のローラー又は搬送ガイドに接触(突入)したり、原稿の後端がADF12内のローラー又は搬送ガイドから離間(脱出)したりするときの衝撃が小さくなるからである。また、原稿の剛度が小さくなるほど、原稿の先端や後端の挙動が読取位置Prの部分に及ぼす影響も小さくなるからである。
補正幅変更部173は、原稿の坪量に応じて色ズレ補正幅を変更する。具体的には、図8に示されるように、原稿の坪量が50g/m2である場合は、色ズレ幅の平均値(先端側色ずれ幅の平均値及び後端側色ずれ幅の平均値のうちの大きい方)が0.8画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば0.8以上の最小の整数である1に決定される。原稿の坪量が64g/m2である場合は、色ズレ幅の平均値が1.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.2以上の最小の整数である2に決定される。原稿の坪量が80g/m2である場合は、色ズレ幅の平均値が1.5画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.5以上の最小の整数である2に決定される。原稿の坪量が160g/m2である場合は、色ズレ幅の平均値が2.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば2.2以上の最小の整数である3に決定される。
このように、第2実施形態では、補正幅変更部173は、原稿の種類に応じて前記色ずれ補正幅を変化させる。より具体的には、補正幅変更部173は、原稿の剛度が高いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする。なお、原稿の剛度に関する情報(例えば、坪量など)は、例えば、操作表示部11から入力されてもよいし、操作表示部11を通じて入力された原稿の種類から推定されてもよいし、原稿の厚さを計測するための測距センサー(不図示)の出力に基づいて推定されてもよい。
以上のように、第2実施形態によれば、原稿の種類に応じて前記色ずれ補正幅が変更されるので、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能である。
[第3実施形態]
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、補正幅変更部173における前記色ずれ補正幅の変更方法のみであるので、その他の点に関する説明については省略する。
図3に示される構成のADF12において、テスト用の原稿の画像を異なる搬送速度で搬送して読み取ったときに発生するカラー画像データ60における最大の色ずれ(具体的には、図5に示される領域A5において発生する色ずれ)の色ずれ幅を確認したところ、図9に示されるような結果が得られた。なお、図9は、総通紙枚数が40万枚であるADF12を用いて、坪量160g/m2の原稿を異なる搬送速度で搬送しながら原稿の画像を複数回読み取ったときに確認されたカラー画像データ60における最大の色ずれの色ずれ幅(先端側色ずれ幅及び後端側色ずれ幅)の平均値を示している。なお、図9では、便宜上、後端側色ずれ幅を負の値で示している。
図9から明らかなように、原稿の搬送速度が遅くなるほど色ずれ幅が小さくなっている。これは、原稿の搬送速度が遅くなるほど、原稿の先端がADF12内のローラー又は搬送ガイドに接触(突入)したり、原稿の後端がADF12内のローラー又は搬送ガイドから離間(脱出)したりするときの衝撃が小さくなるからである。
補正幅変更部173は、原稿の搬送速度に応じて色ズレ補正幅を変更する。具体的には、図9に示されるように、原稿の搬送速度が100mm/sである場合は、色ズレ幅の平均値(先端側色ずれ幅の平均値及び後端側色ずれ幅の平均値のうちの大きい方)が0.8画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば0.8以上の最小の整数である1に決定される。原稿の搬送速度が200mm/sである場合は、色ズレ幅の平均値が1.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.2以上の最小の整数である2に決定される。原稿の搬送速度が300mm/sである場合は、色ズレ幅の平均値が1.5画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.5以上の最小の整数である2に決定される。原稿の搬送速度が400mm/sである場合は、色ズレ幅の平均値が2.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば2.2以上の最小の整数である3に決定される。
このように、第3実施形態では、補正幅変更部173は、ADF12における原稿の搬送速度が速いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする。なお、原稿の搬送速度が等倍度調整等によって微調整される場合には、補正幅変更部173は、当該微調整後の搬送速度に応じて前記色ずれ補正幅を変化させてもよい。
以上のように、第3実施形態によれば、原稿の搬送速度に応じて前記色ずれ補正幅が変更されるので、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能である。
[第4実施形態]
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態が第1実施形態と異なる点は、補正幅変更部173における前記色ずれ補正幅の変更方法のみであるので、その他の点に関する説明については省略する。
図3に示される構成のADF12において、総通紙枚数の異なる複数のADF12を用いてテスト用の原稿の画像を読み取ったときに発生するカラー画像データ60における最大の色ずれ(具体的には、図5に示される領域A5において発生する色ずれ)の色ずれ幅を確認したところ、図10に示されるような結果が得られた。なお、図10は、総通紙枚数の異なる複数のADF12を用いて、坪量160g/m2の原稿を400mm/sの搬送速度で搬送しながら原稿の画像を複数回読み取ったときに確認されたカラー画像データ60における最大の色ずれの色ずれ幅(先端側色ずれ幅及び後端側色ずれ幅)の平均値を示している。なお、図10では、便宜上、後端側色ずれ幅を負の値で示している。
図10から明らかなように、ADF12における原稿の総通紙枚数が多くなるほど色ずれ幅が大きくなっている。これは、ADF12における原稿の総通紙枚数が多くなるほど、ADF12内のローラー及び搬送ガイドの摩耗又は損傷が大きくなり、原稿のばたつきが大きくなるからである。
補正幅変更部173は、ADF12の総通紙枚数に応じて色ズレ補正幅を変更する。具体的には、図10に示されるように、総通紙枚数が10万枚である場合は、色ズレ幅の平均値(先端側色ずれ幅の平均値及び後端側色ずれ幅の平均値のうちの大きい方)が0.8画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば0.8以上の最小の整数である1に決定される。総通紙枚数が20万枚である場合は、色ズレ幅の平均値が1.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.2以上の最小の整数である2に決定される。総通紙枚数が30万枚である場合は、色ズレ幅の平均値が1.5画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば1.5以上の最小の整数である2に決定される。総通紙枚数が40万枚である場合は、色ズレ幅の平均値が2.2画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば2.2以上の最小の整数である3に決定される。総通紙枚数が50万枚である場合は、色ズレ幅の平均値が2.5画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば2.5以上の最小の整数である3に決定される。総通紙枚数が60万枚である場合は、色ズレ幅の平均値が2.8画素であるので、色ズレ補正幅が、例えば2.8以上の最小の整数である3に決定される。
このように、第4実施形態では、補正幅変更部173は、ADF12における原稿の総通紙枚数が多いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする。なお、ADF12における原稿の総通紙枚数の情報は、例えば、排出ローラー対41の近傍に設けられた、原稿の通過を検知するためのセンサー(不図示)からの信号に基づいて、記憶部16等に記憶されて随時更新される。
以上のように、第4実施形態によれば、ADF12における原稿の総通紙枚数に応じて前記色ずれ補正幅が変更されるので、無彩色化すべきではない画素が誤って無彩色化されてしまうことを抑制しつつ色ずれを十分に補正することが可能である。
[変形例]
なお、前記第1〜第4実施形態の任意の2つ以上を組み合わせて実施することも可能である。例えば、前記第1〜第4実施形態の全てを組み合わせる場合には、補正幅変更部173は、図6に示される領域A1〜A6の各々の色ずれ幅に対して、原稿の坪量に応じて変化する第1係数と、原稿の搬送速度に応じて変化する第2係数と、ADF12における原稿の総通紙枚数に応じて変化する第3係数とを乗算し、その乗算結果に応じて領域A1〜A6の各々の色ずれ補正幅を決定してもよい。
前記第1係数は、原稿の坪量が160g/m2である場合の色ずれ幅に対する、各坪量の原稿に対応する色ずれ幅の比率である。よって、例えば、原稿の坪量が80g/m2である場合は、図8に示される色ずれ幅に基づいて、前記第1係数は、1.5÷2.2=0.68と算出される。また、前記第2係数は、原稿の搬送速度が400mm/sである場合の色ずれ幅に対する、各搬送速度に対応する色ずれ幅の比率である。よって、例えば、原稿の搬送速度が300mm/sである場合は、図9に示される色ずれ幅に基づいて、前記第2係数は、1.5÷2.2=0.68と算出される。また、前記第3係数は、ADF12における原稿の総通紙枚数が40万枚である場合の色ずれ幅に対する、各総通紙枚数に対応する色ずれ幅の比率である。よって、例えば、ADF12における原稿の総通紙枚数が60万枚である場合は、図10に示される色ずれ幅に基づいて、前記第3係数は、2.8÷2.2=1.27と算出される。
よって、例えば、注目画素が図5に示される領域A3に位置しており、原稿の坪量が64g/m2であり、原稿の搬送速度が300mm/sであり、ADF12における原稿の総通紙枚数が60万枚である場合には、前記注目画素の位置において発生し得る色ずれの色ずれ幅は、1.5×0.68×0.68×1.27=0.88と算出される。よって、この場合、補正幅変更部173は、前記注目画素に対応する色ずれ補正幅を、例えば0.88以上の最小の整数である1に決定する。
また、例えば、注目画素が図5に示される領域A5に位置しており、原稿の坪量が64g/m2であり、原稿の搬送速度が300mm/sであり、ADF12における原稿の総通紙枚数が60万枚である場合には、前記注目画素の位置において発生し得る色ずれの色ずれ幅は、2.2×0.68×0.68×1.27=1.29と算出される。よって、この場合、補正幅変更部173は、前記注目画素に対応する色ずれ補正幅を、例えば1.29以上の最小の整数である2に決定する。
1 画像処理装置
12 ADF
13 画像読取部
21 コンタクトガラス
28 サイズ指示板
37 レジストローラー対
38,39,40 搬送ローラー対
50 原稿搬送路
51 反転経路
60 カラー画像データ
61 搬送路ガイド
62 反転経路ガイド

Claims (8)

  1. 読取対象の原稿を搬送する自動原稿搬送装置と、
    前記自動原稿搬送装置によって搬送される原稿からの反射光に基づいてカラー画像データを生成する画像読取部と、
    前記カラー画像データにおける各画素が黒エッジ画素であるか否かを判定する黒エッジ判定部と、
    前記カラー画像データにおいて、前記黒エッジ判定部によって前記黒エッジ画素であると判定された画素から副走査方向に所定の色ずれ補正幅内に位置する画素に対して、色ずれ補正処理を行う色ずれ補正部と、
    前記カラー画像データにおいて発生し得る色ずれの色ずれ幅と相関関係を有する予め定められた特定パラメーターに基づいて、前記色ずれ補正処理で用いられる前記色ずれ補正幅を変更する補正幅変更部と、
    を備え
    前記特定パラメーターは、前記自動原稿搬送装置における原稿の総通紙枚数を含み、
    前記補正幅変更部は、前記総通紙枚数が多いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする、画像読取装置。
  2. 前記特定パラメーターは、前記カラー画像データにおける各画素の副走査方向における位置を含み、
    前記補正幅変更部は、前記カラー画像データにおける各画素の副走査方向における位置に応じて前記色ずれ補正幅を変更する、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記補正幅変更部は、前記カラー画像データにおける各画素が、原稿の先端又は後端からどれだけ離れた原稿上の位置に対応しているかに応じて、前記色ずれ補正幅を変更する、
    請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記特定パラメーターは、前記自動原稿搬送装置により搬送される原稿の種類を含み、
    前記補正幅変更部は、前記原稿の種類に応じて前記色ずれ補正幅を変更する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記補正幅変更部は、前記原稿の剛度が高いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする、
    請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記特定パラメーターは、前記自動原稿搬送装置における原稿の搬送速度を含み、
    前記補正幅変更部は、前記搬送速度が速いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記色ずれ補正処理は、対象画素を無彩色化する処理を含む、
    請求項1〜のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 自動原稿搬送装置によって搬送される原稿からの反射光に基づいてカラー画像データを生成する画像読取ステップと、
    前記カラー画像データにおける各画素が黒エッジ画素であるか否かを判定する黒エッジ判定ステップと、
    前記カラー画像データにおいて、前記黒エッジ判定ステップにおいて前記黒エッジ画素であると判定された画素から副走査方向に所定の色ずれ補正幅内に位置する画素に対して、色ずれ補正処理を行う色ずれ補正ステップと、
    前記カラー画像データにおいて発生し得る色ずれの色ずれ幅と相関関係を有する予め定められた特定パラメーターに基づいて、前記色ずれ補正処理で用いられる前記色ずれ補正幅を変更する補正幅変更ステップと、
    を含み、
    前記特定パラメーターは、前記自動原稿搬送装置における原稿の総通紙枚数を含み、
    前記補正幅変更ステップは、前記総通紙枚数が多いほど、前記色ずれ補正幅を大きくする、画像処理方法。
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