JP2003280466A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003280466A
JP2003280466A JP2002077910A JP2002077910A JP2003280466A JP 2003280466 A JP2003280466 A JP 2003280466A JP 2002077910 A JP2002077910 A JP 2002077910A JP 2002077910 A JP2002077910 A JP 2002077910A JP 2003280466 A JP2003280466 A JP 2003280466A
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JP
Japan
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image
image forming
adjustment
forming apparatus
correction
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JP2002077910A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Arai
浩之 新井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は画像形成装置に関し、装置構成によ
らず両面印字モード時の表裏の印字精度を簡単に合わせ
ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 画像形成装置であって、記録紙表裏の画
像印字の状態を調整する表裏調整モードを見備するもの
において、画像形成を制御する制御部30は前記調整パ
ターン出力手段から出力された調整パターンを画像印字
手段32にて記録紙表裏面に印字された記録紙表裏面の
調整パターンを前記原稿画像読取手段33により読み取
り、表面の画像印字位置に合わせて裏面の画像印字位置
及び倍率を補正するように制御して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録紙の表裏両面に
印字可能な画像形成装置に関し、更に詳しくは表裏両面
の位置決め補正、倍率補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、所定のチャートを読み
込み、スキャナ系の倍率補正を実施した後、調整用のテ
ストパターンを出力してその出力画像をスキャナから読
み込ませてプリンタ系の補正を行なうことが行われてい
る(従来技術1)。
【0003】また、レジストローラの先に補正用のセン
サを配置し、該ローラから再スタート後の記録紙の片寄
り、先端タイミングをセンサにより検出し、その検出デ
ータに基づいて画像の書き込み位置を自動的に補正する
ことが行われている(従来技術2)。
【0004】また、記録紙の表面、裏面に対して個別に
補正値を入力可能な手段を持ち、出力画像を見ながら、
補正値を入力して調整することが行われている(従来技
術3)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術1の場
合、記録紙の両面印字時の印字位置精度は補正できない
という問題がある。また、スキャナの補正が終了した後
でないとプリンタの補正ができないという問題がある。
【0006】前記従来技術2の場合、画像の書き込み位
置から記録紙への転写位置までの距離が長い装置(例え
ば、中間転写体を持つタンデムカラー複写機等)におい
ては、補正用のセンサをより給紙位置に近い位置に配置
する必要があり、思った精度が得られないという問題が
ある。
【0007】前記従来技術3の場合、出力された画像の
寸法を測りながら補正値を入力する必要があるため、調
整に時間がかかると共に、ユーザに負担がかかってしま
うという問題がある。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、装置構成(書き込み位置から転写位置ま
での距離)によらず両面印字モード時の表裏の印字精度
を簡単に合わせることが可能な画像形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、原稿画像を読み取る原稿画像読取手段と、該原稿
画像読取手段から出力される画像信号に基づいて画像を
記録紙両面に印字する画像印字手段と、記録紙表裏面の
印字精度を調整するための調整パターンを出力する調整
パターン出力手段と、前記した印字精度の調整を制御す
る制御部とを具備する画像形成装置であって、記録紙表
裏面の画像印字の状態を調整する表裏調整モードを具備
するものにおいて、前記制御部は前記調整パターン出力
手段から出力された調整パターンを前記画像印字手段に
て記録紙表裏面に印字された記録紙表裏面の調整パター
ンを前記原稿画像読取手段により読み取り、表面の画像
印字位置に合わせて裏面の画像印字位置及び倍率を補正
するように制御することを特徴とする。
【0010】このように構成すれば、記録紙の表裏両面
に調整パターンを印字し、印字されたパターンを原稿画
像読取手段により読み取り、表面の画像印字位置に合わ
せて裏面の画像印字位置及び倍率を補正することで、表
面と裏面の印字位置と倍率を同じになるように補正する
ことができる。 (2)請求項2記載の発明は、前記調整パターンとし
て、表/裏、給紙トレイ段、記録紙の先端/後端、作像
線速、何枚目かの枚数を用い、これら作像情報が画像読
み取り時に識別可能なパターンを前記画像印字手段によ
り印字し、前記作像情報を前記原稿画像読取手段により
読み取り、補正量を算出することを特徴とする。
【0011】このように構成すれば、画像読み取り時に
識別可能な作像パターンを調整パターンとして用いるこ
とにより、補正量を算出し、記録紙の表面と裏面の画像
位置と倍率を補正することができる。また、自動的に表
/裏給紙トレイ段を識別可能なため、ユーザは出力され
た調整パターンを読み取る際に、表/裏のセット面を意
識することや給紙トレイ段毎に分けて読み込ませる必要
がなく、調整時間の短縮やユーザ負担の軽減が可能とな
る。 (3)請求項3記載の発明は、前記調整パターンを複数
枚出力してその複数枚の出力を読み取った場合には、そ
の複数の読み取りデータを基に最適な補正量を算出する
ことを特徴とする。
【0012】このように構成すれば、調整パターンを複
数出力し、複数の調整パターンを読み取ることにより、
より精度の高い補正を行なうことができる。 (4)請求項4記載の発明は、前記調整パターンは、片
寄りや先端タイミングのばらつきの最大値を基に決めら
れた所定量分、該当印字サイズより大きな画像サイズと
して印字することを特徴とする。
【0013】このように構成すれば、調整パターンを印
字サイズより大きな画像サイズとして印字することで、
先端タイミング、片寄りの調整が可能となる。 (5)請求項5記載の発明は、前記表裏調整モードは、
全給紙段を自動的に切り替えながら出力するモードと、
指定された給紙段のみ出力するモードを選択可能なこと
を特徴とする。
【0014】このように構成すれば、表裏調整モードを
全給紙段について適用するか、特定の給紙段について適
用するかを任意に選択することができる。 (6)請求項6記載の発明は、前記調整パターンは、複
数の色によって印字されることを特徴とする。
【0015】このように構成すれば、作像情報を色を変
えて印字することにより、それぞれの作像情報を識別す
る上で都合がよい。 (7)請求項7記載の発明は、前記記録紙の表面と裏面
の読み取り情報が補正可能範囲を超える場合には、補正
を行わないことを特徴とする。
【0016】このように構成すれば、補正不可の場合に
は、補正を行なっても意味がないので、補正を行わない
ようにすることができる。 (8)請求項8記載の発明は、前記画像位置及び倍率を
補正する時のサイズは、前記読取手段のADF及びプラ
テンのAPS機能を使用して判断することを特徴とす
る。
【0017】このように構成すれば、原稿画像読取手段
のADF(オート・ドキュメント・フィーダ)及びプラ
テンのAPS(オート・ペーパー・セレクト)機能を使
用することにより、画像位置及び倍率を補正する時のサ
イズを判断することができる。 (9)請求項9記載の発明は、前記補正を行なう場合、
給紙段及び作像線速毎に補正値を有することを特徴とす
る。
【0018】このように構成すれば、給紙段及び作像線
速毎の最適な補正を行なうことが可能となる。 (10)請求項10記載の発明は、前記表裏調整モード
では、印字動作の後処理において転写クリーニング動作
を行なうことを特徴とする。
【0019】このように構成すれば、印字動作の後処理
で転写ローラ表面の転写クリーニングを行なうことで、
画像形成動作時の記録紙裏面の汚れを防ぐことができ
る。 (11)請求項11記載の発明は、前記表裏調整モード
では、補正量を算出するのに十分なデータ量から決めら
れた枚数までしか枚数設定できないことを特徴とする。
【0020】このように構成すれば、表裏調整モードで
使用する記録紙の枚数を制限することにより、記録紙の
無駄を省くことができる。 (12)請求項12記載の発明は、前記片寄りや先端タ
イミングについては、表面はある基準値を基に補正し、
裏面については表面を基準にして補正することを特徴と
する。
【0021】このように構成すれば、記録紙の表面と裏
面の画像の画像位置と倍率を同じになるように調整する
ことができる。 (13)請求項13記載の発明は、前記調整パターン
は、表面と裏面とで画像が重ならないように配置するこ
とを特徴とする。
【0022】このように構成すれば、原稿画像読取手段
で裏面の画像が表面から透けて見えることによる画像の
重なりによる誤検知を防止して適切な補正を行なうこと
ができる。 (14)請求項14記載の発明は、前記表裏調整モード
時は、サイズによらず常に最大サイズで読み取りを行な
うことを特徴とする。
【0023】このように構成すれば、片寄りや先端タイ
ミングを確実に検出することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明装置全体の
構成図である。図において、1が装置本体、2が該装置
本体1のプラテン上に載置されるADFである。2aは
給紙部であり、ここに原稿を差し込むと、該原稿は自動
的にプラテン上に繰り出される。装置本体1において、
3は走査露光部である。光源3aは原稿面に照射され、
原稿からの反射光は、ミラーM1、M2で反射されて、
CCD3b上に結像する。CCD3bで電気信号に変換
された画像信号は、画像処理部(図示せず)で画像処理
された後、レーザー光学1系に送られる。
【0025】図の4〜7がレーザ光学系であり、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)毎に設けられている。8はイエロー現像器、9は
マゼンタ現像器、10はシアン現像器、11はブラック
現像器である。12はイエロー用の感光体ドラム、13
はマゼンタ用の感光体ドラム、14はシアン用の感光体
ドラム、15はブラック用の感光体ドラムである。16
は、これら感光体ドラム12〜15に接してループ状に
移動する中間転写体である。該中間転写体16として
は、ベルトが用いられる。図に示す装置は、現像系が
Y,M,C,K毎に設けられたタンデムカラー複写機を
構成している。
【0026】22は第1の給紙カセット、23は第2の
給紙カセット、24は第3の給紙カセットである。これ
ら給紙カセット22〜24は、記録紙サイズに応じて設
けられている。25は各給紙カセットから繰り出されて
きた記録紙が搬送される搬送機構である。17は記録紙
を作像とタイミングをとるため、一旦記録紙の移動が停
止されるレジストローラである。18は中間転写体16
に形成されたカラー画像を記録紙に一括で転写する一括
転写部である。該一括転写部18が2次転写位置とな
る。
【0027】19は転写された画像を定着させる定着
部、20は画像が記録された転写紙を排出する排紙部で
ある。排紙部20まで到達した記録紙は、装置本体1の
内部に一旦引き込まれて逆搬送機構21を介して再びレ
ジストローラ17に達し、今度は裏面の画像形成が行な
われる。30は装置全体の動作を制御する制御部であ
る。該制御部30としては、例えばCPUが用いられ
る。このように構成された装置の動作を説明すれば、以
下の通りである。
【0028】操作者は、給紙部2aに原稿を差し込む。
差し込まれた原稿は、ADF2によりプラテン上まで搬
送される。走査露光部3は、原稿を照射してその反射光
をCCD3b上に結像させる。CCD3bは、例えば
R,G,B毎に光情報を電気信号に変換するようになっ
ている。画像処理部(図示せず)では、読み込んだR,
G,B画像をY,M,C,K画像に変換して、色毎に各
レーザ光学系に与える。即ち、レーザ光学系4ではイエ
ロー画像が半導体レーザにより、感光体ドラム12上に
走査露光され、感光体ドラム12にイエロートナーが露
光領域に応じて付着される。イエロー現像が終了した感
光体ドラム12上のイエロートナー像は、中間転写体1
6に転写される。イエロートナー像が付着した中間転写
体16は、次にレーザ光学系5の位置にくる。
【0029】そして、マゼンタトナーが感光体ドラム1
3に付着される。マゼンタ現像が終了した感光体ドラム
13上のマゼンタトナー像は、中間転写体16に転写さ
れる。マゼンタトナー像が付着した中間転写体16は、
次にレーザ光学系6の位置にくる。そして、シアントナ
ーが感光体ドラム14に付着される。シアン現像が終了
した感光体ドラム13上のシアントナー像は、中間転写
体16に転写される。シアントナー像が付着した中間転
写体16は、次にレーザ光学系7の位置にくる。そし
て、ブラックトナーが感光体ドラム12に付着される。
ブラック現像が終了した感光体ドラム15上のブラック
トナー像は、中間転写体16に転写される。ブラックト
ナー像が付着した中間転写体16はレジストローラ17
から繰り出されてくる記録紙上に一括転写部18でカラ
ー画像が一括転写される。
【0030】カラー画像が転写された記録紙は、搬送機
構25により定着部19に搬送され、定着される。定着
された記録紙は、再び装置本体1内部に引き込まれ、逆
搬送機構21を介してレジストローラ17の位置に達す
る。そして、前記した表面への画像記録と同様のシーケ
ンスにより、記録紙裏面に画像が記録される。このよう
にし、記録紙の表裏両面に画像が形成された記録紙は、
排紙部20から排紙される。このように構成されたタン
デムカラー複写機は、最初のイエローの書き込み位置か
ら2次転写位置までの距離が離れた構成となっている。
【0031】図2は本発明装置の一実施の形態例を示す
ブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図において、30は全体の動作を制御する
制御部である。31は調整用のパターンが記憶された調
整パターン記憶部、32は該調整パターン記憶部31か
ら読み出されたパターンを記録紙(図示せず)の表裏面
に印字する記録部である。33は記録紙に印字された調
整用パターンを読み取る読み取り部、34は読み取り部
33により読み取った画像データを記憶する読み取りデ
ータ記憶部、35は読み取りデータ記憶部34に記憶さ
れた画像データを読み出して後述する補正演算を行なう
補正演算部、36は該補正演算部35で補正した補正値
を記憶する補正量記憶部、37は装置に各種のコマンド
等を設定する操作部である。このように構成された装置
の動作を以下に説明する。
【0032】図3は本発明の処理動作を示すフローチャ
ートである。ここでは、操作手順と画面イメージを併記
して示している。操作者が装置本体に付属のキーオペボ
タン(図示せず)を押すと、キーオペモードに入る(S
1)。この時の操作部37の表示は、図Pに示す状態か
らD1に示すようなものに変化する。このようにして、
操作画面には、複数のモードが表示されるので、操作者
は表裏調整モードをタッチして選択する(S2)。この
結果、装置は表裏調整モードに移行する。
【0033】次に、操作画面には、全トレイ自動調整か
選択トレイ自動調整かの何れかを選択させる画面D2が
表示される。操作者は、ここでは、選択トレイ自動調整
をタッチして選択する。本発明では、表裏調整モードを
全給紙段について適用するか、特定の給紙段について適
用するかを任意に選択することができる。次に、操作画
面には、調整用に用いられる記録紙の設定枚数を入力す
るモードが現れるので、操作者は設定枚数を設定する
(S3)。
【0034】この状態からスタート釦をオンにすると
(S4)、操作部37の表示はD3に示すようなものと
なり、表裏調整モードが動作している(調整パターンが
記録紙に印字中である)ことを表示する。次に、表裏調
整モードが終了すると、操作部37の表示は、D4に示
すようなものとなる。即ち、「出力終了。出力されたペ
ーパーをADFにセットしてスタート釦を押してくださ
い。」という表示が行なわれる。操作者は、調整パター
ンが印字された出力紙をADF2にセットし(S5)、
スタート釦をオンにする(S6)。この結果、操作部3
7の表示は、D5に示すように「表裏調整モード読込
中」という表示になり、表裏調整モードが終了すると、
D6に示すように「調整完了」の表示が行なわれ、表裏
調整モードは終了する。この結果、補正量記憶部36
(図2参照)には、記録紙の表面と裏面とが精度よく印
字されたるための補正値が記憶される。
【0035】図4は操作部37の通常状態における構成
例を示す図である。図に示すように、出力部、両面選択
部、コピー濃度部、倍率部、サイズ選択部、応用設定部
の操作部が設けられている。出力部は、記録紙の出力方
向、出力順、ホチキスで止めた状態で出力するか等の設
定を行なう。両面選択部は、標準は片面→片面であり、
手動で片面→両面等の選択を行なう。コピー濃度部は、
標準は自動であり、手動でコピーの濃度を設定する。そ
の場合、↑、↓印釦で普通状態から濃度を濃くするか薄
くするかを設定する。倍率は、標準では等倍であり、記
録紙への印字倍率を設定する。手動の場合、倍率1.0
と、自動設定、ズーム、固定倍率等の設定が行なわれ
る。サイズ選択部は、記録紙のサイズを選択する。応用
設定は、予め決められた特殊な応用設定を行なうもので
ある。
【0036】図5は調整パターンを示す図であり、記録
紙に印字された状態を示している。調整パターンは、予
め調整パターン記憶部31(図2参照)に記憶されてい
るものであり、読み出された後、記録部32により記録
紙の表面と裏面に印字される。それぞれの印字パターン
は、図5に示すように同じパターンであるが、表面と裏
面とが重ならないように少しずらして配置されている。
このように、表面パターンと裏面パターンをずらして重
ならないようにすることで、記録紙が薄い場合に、裏面
が透けて見えることによる画像の重なりによる誤検知を
防止して適切な補正を行なうことができる。
【0037】また、これらパターンは、画像読み取り部
33(図2参照)により読み取り可能なパターンとなっ
ている。このことにより、画像読み取り時に識別可能な
作像パターンを調整パターンとして用いることで、補正
量を算出し、記録紙の表面と裏面の画像位置と倍率を補
正することができる(詳細後述)。また、また、自動的
に表/裏給紙トレイ段を識別可能なため、ユーザは出力
された調整パターンを読み取る際に、表/裏のセット面
を意識することや給紙トレイ段毎に分けて読み込ませる
必要がなく、調整時間の短縮やユーザ負担の軽減が可能
となる。
【0038】図5において、aは表/裏面情報、bは給
紙トレイ情報、cは線速情報、dは枚数情報である。こ
こで、これら情報は、色を変えて印字されている。作像
情報を色を変えて印字することにより、それぞれの作像
情報を識別する上で都合がよい。ここで、枚数情報d
は、調整モードに使用する記録紙の枚数を設定するもの
である。調整パターンを複数出力し、複数の調整パター
ンを読み取ることにより、より精度の高い補正を行なう
ことができる。なお、この場合において、補正量を算出
するのに十分なデータ量から決められた枚数までしか枚
数設定できないようにすることが好ましい。この結果、
表裏調整モードで使用する記録紙の枚数を制限すること
により、記録紙の無駄を省くことができる。eは先端情
報で、記録紙の先端からの距離をAnとする。fは片寄
り情報であり、記録紙の横幅の距離Cnを示している。
Bnは縦倍調整情報であり、記録紙の縦方向(副走査方
向)の長さを示している。Dnは横倍調整情報であり、
横方向(主走査方向)の長さを示している。
【0039】本発明では、図5に示すように、記録紙領
域よりも画像領域を大きくしている。例えば、片寄りや
先端タイミングのばらつきの最大値を基に決められた所
定量分該当印字サイズよりも大きな画像サイズとする。
このようにすれば、調整パターンを印字サイズ(記録紙
領域)よりも大きな画像サイズとして印字することで、
片寄りや先端タイミングの調整が可能となる。なお、画
像領域をあまり大きくすると、転写ローラを必要以上に
汚してしまったり、トナーが周囲に飛び散るおそれがあ
るので、注意が必要である。
【0040】図6は本発明の先端タイミング補正のフロ
ーチャートであり、給紙トレイ(段)単位で実行され
る。この動作は、記録紙の表裏調整パターンが複数枚読
み取りデータ記憶部34に記憶されていることが前提と
なる。先ず、制御部30はパラメータnとAsumを初
期化する(S1)。初期値は、n=1、Asum=0で
ある。制御部30は、先ず表面の先端マーク位置Anを
読み取る(S2)。ここで、Anは、図5で説明した先
端タイミング調整量である。次に、制御部30は裏面の
先端マーク位置An’を読み取る(S3)。
【0041】次に、補正演算部35は表面と裏面の先端
タイミング調整量の差分ΔAnを以下の式で算出する
(S4)。 ΔAn=An−An’ 次に、補正演算部35は表裏のズレ量を積算する(S
5)。積算演算は、以下の式で与えられる。
【0042】Asum=Asum+ΔAn 次に、制御部30はnを1だけ更新する(S6)。nを
1だけ更新した後、制御部30はnが設定枚数となった
かどうかチェックする(S7)。nが設定された枚数で
ない場合には、ステップS2に戻りマーク位置Anの読
み取りを行なう。nが設定された値になった場合には、
補正演算部35は以下の式で表裏の補正量Aavを算出
する。
【0043】Aav=Asum/n つまり、平均をとったものになる。次に、制御部30
は、読み込みパターンから線速情報を読み取る(S
9)。補正量は線速毎に求める必要があるからである。
線速情報を読み取ると、制御部30は、補正量記憶部3
6に補正量Aavを格納する(S10)。ここでの動作
は、トレイ1の1/2線速の場合についての補正量であ
る。図6に示す補正量算出の試験は、トレイ毎に、また
線速毎に行なう必要がある。このようにすれば、給紙段
及び作像線速毎に最適な補正を行なうことができる。
【0044】このようにして、補正量が求まると、実際
の原稿のコピー動作を行なう。その時、装置本体1は、
補正量記憶部36に記憶された先端タイミング補正量A
avを読み出してきて、先端タイミングの調整を行な
う。この場合、画像位置を補正する時のサイズの調整
は、読取手段のADF及びプラテンのAPS機能を使用
して具体的に判断することができる。この結果、画像位
置及び倍率を補正する時のサイズを判断することができ
る。
【0045】なお、上述のシーケンスにより求めた補正
量が、補正可能範囲を超える場合、補正を行なうことは
意味がないので、制御部30は補正を行わない。図7は
本発明の縦倍補正のフローチャートである。縦倍補正
は、図5に示す縦倍Bnの副走査方向の長さの補正であ
る。この場合も、記録紙の表裏調整パターンが複数枚読
み取りデータ記憶部34に記憶されていることが前提と
なる。先ず、制御部30はパラメータnとBsumを初
期化する(S1)。初期値は、n=1、Bsum=0で
ある。制御部30は、先ず表面の縦倍マーク間距離Bn
を読み取る(S2)。次に、制御部30は裏面の先端マ
ーク位置Bn’を読み取る(S3)。
【0046】次に、補正演算部35は表面と裏面の先端
縦倍マーク間距離の差分ΔBnを以下の式で算出する
(S4)。 ΔBn=(Bn−Bn’)/Bn’ 次に、補正演算部35は表裏のズレ量を積算する(S
5)。積算演算は、以下の式で与えられる。
【0047】Bsum=Bsum+ΔBn 次に、制御部30はnを1だけ更新する(S6)。nを
1だけ更新した後、制御部30はnが設定枚数となった
かどうかチェックする(S7)。nが設定された枚数で
ない場合には、ステップS2に戻り縦倍マーク間距離B
nの読み取りを行なう。nが設定された値になった場合
には、補正演算部35は以下の式で表裏の補正量Bav
を算出する。
【0048】Bav=Asum/n つまり、平均をとったものになる。次に、制御部30
は、読み込みパターンから線速情報を読み取る(S
9)。補正量は線速毎に求める必要があるからである。
線速情報を読み取ると、制御部30は、補正量記憶部3
6に補正量Bavを格納する(S10)。
【0049】このように、本発明によれば、装置構成
(書き込み位置から転写位置までの距離)によらずに、
記録紙両面印字時の表裏の印字精度を簡単に合わせるこ
とができる。
【0050】また、本発明によれば、前記表裏調整モー
ドで、印字動作の後処理において、転写クリーニング動
作を行わせることで、画像形成動作時の記録紙裏面への
汚れを防ぐことができる。
【0051】また、本発明によれば、前記片寄りや先端
タイミングについては、表面はある基準値を基に補正
し、裏面については表面を基準にして補正することがで
きる。このようにすれば、記録紙の表面と裏面の画像位
置と倍率を同じになるように調整することができる。
【0052】また、本発明によれば、前記表裏調整モー
ド時には、サイズによらず常に最大サイズで読み取るよ
うにする。このようにすれば、片寄りや先端タイミング
を確実に検出することができる。
【0053】前述の実施の形態例では、先端タイミング
補正と縦倍補正の場合について説明した。しかしなが
ら、本発明はこれに限らず、片寄り調整情報Cn及び横
倍率調整情報Dn(図5参照)についても同様に補正値
を求める必要がある。片寄り調整情報Cnの場合は、図
6に示すシーケンスを、横倍調整情報Dnの場合は図7
に示すシーケンスを適用してそれぞれの補正値を求める
ことができる。
【0054】本発明の効果を列挙すれば、以下の通りで
ある。 1.両面出力時の表裏の印字精度を使用している紙の種
類に合わせて半自動的に補正することが可能である。こ
こで、半自動的と言っているのは、紙のセットに人手を
要するからである。
【0055】2.ユーザ(操作者)がずれ量を測定する
ことなく補正が可能である。 3.書き込み位置から転写位置までの距離が長い構成の
装置においても表裏面の補正が有効である。
【0056】4.どこのトレイから出力したとか、どち
らが表であるとかは、ユーザは特に意識する必要はな
く、出力された記録紙を向き等を気にせず、読み込ませ
ることにより補正が可能である。
【0057】5.補正に用いる記録紙の枚数をユーザが
設定可能なため、ユーザ側の事情に合わせた補正ができ
る。精度を上げたい場合には枚数を多く設定し、無駄な
紙をあまり使いたくない場合には少なく設定することが
できる。
【0058】6.全給紙段について自動補正することが
可能であり、個別に補正することも可能である。 7.スキャナやADFの調整がしてない状態でも補正が
可能である。本発明は記録紙の表面と裏面とを同じ比率
で調整しているからである。
【0059】8.スキャナやADFの調整ずれ量の影響
を受けない。 9.枚数リミットにより、補正に十分な枚数までしか設
定できないため、無駄な紙を使わないですむ。
【0060】10.画像サイズを記録紙サイズよりも大
きく設定することにより、先端タイミング、片寄りの調
整が可能となる。 11.調整パターンは、表裏で画像が重ならないように
構成されているため、薄い記録紙での裏写りによる誤検
知を防ぐことができる。
【0061】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、記録紙の表裏両面
に調整パターンを印字し、印字されたパターンを原稿画
像読取手段により読み取り、表面の画像印字位置に合わ
せて裏面の画像印字位置及び倍率を補正することで、表
面と裏面の印字位置と倍率を同じになるように補正する
ことができる。
【0062】(2)請求項2記載の発明によれば、画像
読み取り時に識別可能な作像パターンを調整パターンと
して用いることにより、補正量を算出し、記録紙の表面
と裏面の画像位置と倍率を補正することができる。
【0063】(3)請求項3記載の発明によれば、調整
パターンを複数出力し、複数の調整パターンを読み取る
ことにより、より精度の高い補正を行なうことができ
る。 (4)請求項4記載の発明によれば、調整パターンを印
字サイズより大きな画像サイズとして印字することで、
先端タイミングや片寄りの調整が可能となる。
【0064】(5)請求項5記載の発明によれば、表裏
調整モードを全給紙段について適用するか、特定の給紙
段について適用するかを任意に選択することができる。 (6)請求項6記載の発明によれば、作像情報を色を変
えて印字することにより、それぞれの作像情報を識別す
る上で都合がよい。
【0065】(7)請求項7記載の発明によれば、補正
不可の場合には、補正を行なっても意味がないので、補
正を行わないようにすることができる。 (8)請求項8記載の発明によれば、原稿画像読取手段
のADF(オート・ドキュメント・フィーダ)及びプラ
テンのAPS(オート・ペーパー・セレクト)機能を使
用することにより、画像位置及び倍率を補正する時のサ
イズを判断することができる。
【0066】(9)請求項9記載の発明によれば、給紙
段及び作像線速毎の最適な補正を行なうことが可能とな
る。 (10)請求項10記載の発明によれば、印字動作の後
処理で転写ローラ表面の転写クリーニングを行なうこと
で、画像形成動作時の記録紙裏面の汚れを防ぐことがで
きる。
【0067】(11)請求項11記載の発明によれば、
表裏調整モードで使用する記録紙の枚数を制限すること
により、記録紙の無駄を省くことができる。 (12)請求項12記載の発明によれば、記録紙の表面
と裏面の画像の画像位置と倍率を同じになるように調整
することができる。
【0068】(13)請求項13記載の発明によれば、
原稿画像読取手段で裏面の画像が表面から透けて見える
ことによる画像の重なりによる誤読を防止して適切な補
正を行なうことができる。
【0069】(14)請求項14記載の発明によれば、
片寄りや先端タイミングを確実に検出することが可能と
なる。このように、本発明によれば、装置構成(書き込
み位置から転写位置までの距離)によらず両面印字モー
ド時の表裏の印字精度を簡単に合わせることが可能な画
像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置全体の構成図である。
【図2】本発明装置の一実施の形態例を示すブロック図
である。
【図3】本発明の処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】操作部の構成例を示す図である。
【図5】調整パターンを示す図である。
【図6】本発明の先端タイミング補正のフローチャート
である。
【図7】本発明の縦倍補正のフローチャートである。
【符号の説明】
30 制御部 31 調整パターン記憶部 32 記録部 33 読み取り部 34 読み取りデータ記憶部 35 補正演算部 36 補正量記憶部36 37 操作部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA21 DE02 DE07 EC03 EC07 ED17 EE07 FA06 FA13 2H028 BB02 BB06 2H300 EB04 EB07 EB12 EC02 EC05 ED12 EF03 EF08 EH16 EH34 EH35 EJ09 EK03 GG04 GG08 QQ10 QQ25 RR20 TT03 TT04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取る原稿画像読取手段
    と、該原稿画像読取手段から出力される画像信号に基づ
    いて画像を記録紙両面に印字する画像印字手段と、記録
    紙表裏面の印字精度を調整するための調整パターンを出
    力する調整パターン出力手段と前記した印字精度の調整
    を制御する制御部とを具備する画像形成装置であって、
    記録紙表裏面の画像印字の状態を調整する表裏調整モー
    ドを具備するものにおいて、 前記制御部は前記調整パターン出力手段から出力された
    調整パターンを前記画像印字手段にて記録紙表裏面に印
    字された記録紙表裏面の調整パターンを前記原稿画像読
    取手段により読み取り、表面の画像印字位置に合わせて
    裏面の画像印字位置及び倍率を補正するように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記調整パターンとして、表/裏、給紙
    トレイ段、記録紙の先端/後端、作像線速、何枚目かの
    枚数を用い、これら作像情報が画像読み取り時に識別可
    能なパターンを前記画像印字手段により印字し、前記作
    像情報を前記原稿画像読取手段により読み取り、補正量
    を算出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記調整パターンを複数枚出力してその
    複数枚の出力を読み取った場合には、その複数の読み取
    りデータを基に最適な補正量を算出することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記調整パターンは、片寄りや先端タイ
    ミングのばらつきの最大値を基に決められた所定量分、
    該当印字サイズより大きな画像サイズとして印字するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記表裏調整モードは、全給紙段を自動
    的に切り替えながら出力するモードと、指定された給紙
    段のみ出力するモードを選択可能なことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記調整パターンは、複数の色によって
    印字されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録紙の表面と裏面の読み取り情報
    が補正可能範囲を超える場合には、補正を行わないこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像位置及び倍率を補正する時のサ
    イズは、前記原稿画像読取手段のADF及びプラテンの
    APS機能を使用して判断することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記補正を行なう場合、給紙段及び作像
    線速毎に補正値を有することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記表裏調整モードでは、印字動作の
    後処理において転写クリーニング動作を行なうことを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記表裏調整モードでは、補正量を算
    出するのに十分なデータ量から決められた枚数までしか
    枚数設定できないことを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記片寄りや先端タイミングについて
    は、表面はある基準値を基に補正し、裏面については表
    面を基準にして補正することを特徴とする請求項4記載
    の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記調整パターンは、表面と裏面とで
    画像が重ならないように配置することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記表裏調整モード時は、サイズによ
    らず常に最大サイズで読み取りを行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
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