JP5377450B2 - 画像形成装置及び読取終了タイミング調整方法 - Google Patents

画像形成装置及び読取終了タイミング調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、原稿を自動搬送して原稿画像を読み取る際における原稿読取部による当該原稿画像の読取終了タイミングを調整する技術に関する。
従来から、原稿搬送機構(DF:document feeder)を用いたスキャナ部等による原稿画像の読取において、副走査方向(原稿搬送方向)での原稿画像の読み取り終了タイミングを調整する技術がある(例えば、下記特許文献1参照)。この技術は、図9に示されるように、調整用基本画像が印刷され、予め定められた副走査方向位置において主走査方向に延びるようにして原稿後端部が切り欠かれたタイミング調整専用のデフォルト調整用原稿を、上記原稿搬送機構により搬送しつつ原稿読取装置に読み取らせ、当該原稿読取装置は、当該調整用原稿の画像と、予め記憶部に記憶させてある調整用の基本画像とを比較して、当該両画像の副走査方向における原稿後端部のずれ量を算出し、当該算出されたずれ量から自動原稿搬送読取装置が原稿後端部において読取を終了すべき読取終了タイミングを算出する。
特開2005−3984号公報
しかしながら、上記従来のようにして読取終了タイミングを調整する場合、当該読取終了タイミング調整用に専用のデフォルト調整用原稿がなければ、自動原稿搬送時における原稿読取装置の副走査方向における原稿読取終了タイミングを調整することができない。このため、通常は、このデフォルト調整用原稿を有していないユーザ等が当該原稿自動搬送による原稿読取での原稿端部における読取終了タイミングの調整を行うことはできなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、自動原稿搬送時における原稿読取装置の副走査方向における原稿読取終了タイミングの調整用として、専用の調整用原稿を有していない場合でも、当該原稿読取終了タイミングを正確に調整可能とすることを目的とする。
本発明は、原稿載置台上の原稿を、主走査方向と直交する副走査方向に搬送し、当該搬送されている原稿の画像を読み取る原稿搬送読取部と、
前記原稿搬送読取部による原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整するための調整用基本画像を記憶する調整用基本画像記憶部と、
前記原稿搬送読取部による原稿の読取時に当該原稿後端部で読取を終了させるタイミングとして、予め定められた基本終了タイミングを記憶する基本終了タイミング記憶部と、
前記調整用基本画像記憶部に記憶されている前記調整用基本画像を記録紙に対して画像形成する記録部と、
原稿が載置される原稿台ガラスを有し、前記記録部により調整用基本画像が画像形成された記録紙でなる調整用原稿の画像を、前記原稿台ガラスを介して読み取る固定原稿読取部と、
前記固定原稿読取部によって読み取った前記調整用原稿の画像と、前記調整用基本画像記憶部に記憶されている調整用基本画像との誤差を算出する算出部と、
前記原稿搬送読取部による前記原稿搬送方向における前記調整用原稿の画像読み取りを、原稿搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域だけ上流側となる位置で終了させる調整用終了タイミングで終了させる制御部と、
前記調整用終了タイミングで終了した読取で前記原稿搬送読取部により得られた前記調整用原稿の画像を、前記算出部で算出した誤差を用いて補正した調整用補正画像とする補正部と、
前記補正部により補正された前記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも前記予め定められた領域だけ上流側となる位置までの領域の前記調整用基本画像とを比較し、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量を算出するずれ量算出部と、
前記ずれ量算出部によって算出したずれ量から、前記原稿搬送読取部による原稿読取時の原稿後端部における読取終了制御に用いる読取終了タイミングを算出する読取終了タイミング算出部と、
前記読取終了タイミング算出部により算出された読取終了タイミングを、前記基本終了タイミングとして前記基本終了タイミング記憶部に記憶させる基本終了タイミング設定部と
を備えた画像形成装置である。
また、本発明は、原稿搬送読取部により、原稿載置台上の原稿を、主走査方向と直交する副走査方向に搬送し、当該搬送されている原稿の画像を読み取る原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整する読取終了タイミング調整方法であって、
前記原稿搬送読取部による原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整するために記憶している予め定められた調整用基本画像を記録紙に対して画像形成する記録ステップと、
前記記録ステップで調整用基本画像が画像形成された記録紙でなる調整用原稿の画像を、原稿が載置される原稿台ガラスを介して固定原稿読取部で読み取る固定原稿読取ステップと、
前記固定原稿読取ステップによって読み取った前記調整用原稿の画像と、前記調整用基本画像との誤差を算出する算出ステップと、
原稿載置台上の前記調整用原稿を前記原稿搬送読取部により前記副走査方向に搬送し、当該搬送されている調整用原稿の画像を読み取る調整用原稿読取ステップと、
前記調整用原稿読取ステップによる原稿読取を、前記調整用原稿の搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域だけ上流側となる位置で終了させる調整用終了タイミングで終了させる調整用原稿読取終了ステップと、
前記調整用原稿読取終了ステップにおいて前記調整用終了タイミングで終了した読取で得られた前記調整用原稿の画像を、前記算出ステップで算出した誤差を用いた補正を行って調整用補正画像を作成する補正ステップと、
前記補正ステップで補正された前記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも前記予め定められた領域だけ上流側となる位置までの領域の前記調整用基本画像とを比較し、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量を算出するずれ量算出ステップと、
前記ずれ量算出ステップによって算出したずれ量から、前記原稿搬送読取部による原稿読取時の原稿後端部における読取終了制御に用いる読取終了タイミングを算出する読取終了タイミング算出ステップと、
前記読取終了タイミング算出ステップにおいて算出された読取終了タイミングを、前記基本終了タイミングとして設定する基本終了タイミング設定ステップと
を備えた読取終了タイミング調整方法である。
これらの発明では、上記記録部による記録紙への画像形成により上記調整用原稿が作成され、固定原稿読取部によって読み取られた当該調整用原稿の画像と上記調整用基本画像との誤差を算出する。さらに、原稿搬送読取部が当該調整用原稿を読み取り、当該原稿搬送読取部による原稿搬送方向における当該調整用原稿の読み取りは、原稿搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域だけ当該原稿搬送方向の上流側となる位置で終了する調整用終了タイミングで終了する。当該調整用終了タイミングで終了した読取で得られた調整用原稿の画像は、上記算出部で算出した誤差により補正される。そして、当該補正された調整用原稿の画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも前記予め定められた領域だけ上流側となる位置までの領域の前記調整用基本画像とを比較に基づき、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量が算出され、このずれ量を用いて、原稿搬送読取部の原稿後端部分における読取終了タイミングの調整を可能としている。これにより、タイミング調整専用のデフォルトの調整用原稿を有していない場合でも、原稿搬送読取部による副走査方向における読取終了タイミングを正確に調整することが可能になる。
本発明によれば、原稿読取終了タイミングの調整専用の調整用原稿を有していない場合でも、自動原稿搬送時における原稿読取装置の副走査方向における原稿読取終了タイミングを正確に調整することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。 複合機における原稿読取部の構成を示す概略断面図である。 複合機の概略構成を示す機能ブロック図である。 原稿読取部による上記自動搬送原稿読取における読取終了タイミング調整の処理を示すフローチャートである。 表示部の表示画面の例を示す図である。 調整用基本画像の例を示す図である。 調整用原稿の例を示す図である。 調整用原稿における読取終了位置の例を示す図である。 デフォルト調整用原稿の例を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置及び読取終了タイミング調整方法の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された自動原稿搬送機構6とを有している。
また、複合機1のフロント部には、操作部47が設けられている。この操作部47には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473と、表示部473で設定された設定内容等をリセットするリセットキー474と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477が備えられている。
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、コンタクトガラス等の透明部材により構成された原稿台及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御ユニット100(図3)へ出力する。また、自動原稿搬送機構6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して自動原稿搬送機構6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御ユニット100へ出力する。
自動原稿搬送機構6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる自動原稿搬送機構6を備える。自動原稿搬送機構6は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
また、自動原稿搬送機構6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。自動原稿搬送機構6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に設けられたコンタクトガラス520上に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザが載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。
記録部40は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42と、感光体ドラム43上にトナー像を形成する現像部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等とを備える。
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
図2は、複合機1における原稿読取部5の構成を示す概略断面図である。原稿読取部5は、原稿搬送機構(ドキュメントフィーダ:DF)6及びスキャナ部51を備える。原稿読取部5は、(1)コンタクトガラス520の一方主面上を自動原稿搬送機構6により副走査方向に移動するように搬送される原稿Sの画像を、露光ランプ511の反射光により、当該副走査方向における所定の原稿読取位置Pにスキャナ部51の光学系をとどまらせてコンタクトガラス520の他方主面側から読み取る自動搬送原稿読取、(2)本体部2の上部に備え付けられている自動原稿搬送機構6が上方に開かれてコンタクトガラス520が露出され、当該コンタクトガラス520がなすフラットテーブル上に載置された原稿Sを、自動原稿搬送機構6を用いることなく、スキャナ部51の光学系を副走査方向に移動させて当該コンタクトガラス520上の原稿Sの画像を読み取る固定原稿読取、の2つの原稿読取が可能とされている。
すなわち、上記(1)の自動搬送原稿読取を行う原稿読取部5の自動原稿搬送機構6及びスキャナ部51が特許請求の範囲でいう原稿搬送読取部の一例であり、上記(2)の固定原稿読取を行う原稿読取部5のスキャナ部51が特許請求の範囲でいう固定原稿読取部の一例である。
上記自動搬送原稿読取を行う場合、自動原稿搬送機構6は、上記原稿読取位置Pに原稿Sを搬送する。自動原稿搬送機構6は、スキャナ部51の上面に開閉自在に取り付けられており、例えば、図2に示すように、基準板10、原稿排出部62、原稿載置部61、給紙ローラ13、レジストスイッチ14、一対のレジストローラ15、タイミングスイッチ16、分離コロ17、一対の排紙ローラ18及び原稿押さえ部材19を備える。
スキャナ部51は、原稿読取位置Pに搬送されてきた原稿Sの画像を読み取る。スキャナ部51は、例えば、図1及び図2に示すように、第1ミラー21、第2ミラー22、第3ミラー23、レンズ系24、CCD撮像素子25、露光ランプ26及びコンタクトガラス520を備える。制御部101は、複合機1内に設けられ、自動原稿搬送機構6及びスキャナ部51を各機能に応じてそれぞれ制御する。
上記(1)の自動搬送原稿読取の場合、制御部101による制御に従って、一対に置かれた給紙ローラ13と分離コロ17とにより、原稿載置部12に載置された複数の原稿Sから順に一枚の原稿Sが分離され、一対のレジストローラ15により、原稿押さえ部材19の基準板10とコンタクトガラス520との間に設定された原稿読取位置Pに搬送される。レジストスイッチ14及びレジストローラ15は、原稿Sが原稿読取位置Pに搬送される前に、原稿Sの斜め送りを規制して原稿先端を整える役目を果たす。基準板10は、主走査方向(図2において紙面に直交する方向)に延在するように、原稿押さえ部材19のコンタクトガラス520に対向する面に取り付けられた帯板状のものであり、少なくともコンタクトガラス520に対向する表面が例えば白一色となっている。タイミングスイッチ16は、原稿搬送中の画像先端タイミングを決定するものであり、当該タイミングスイッチ16から得られた信号は、制御部101に通知される。
原稿Sが原稿読取位置Pを移動する間に、スキャナ部51に設けられる光学系によって、原稿Sのコンタクトガラス520に面する側の画像が読み取られる。即ち、まず、制御部101の制御に従って露光ランプ26が発光し、この露光ランプ26の光が、コンタクトガラス520を透過することにより原稿読取位置Pに照射される。その結果、原稿読取位置Pにおける原稿Sの反射光がコンタクトガラス520を通して第1ミラー21に入射する。当該入射光は、第2ミラー22、第3ミラー23及びレンズ系24を通過した後、CCD撮像素子25へ入射する。CCD撮像素子25は、制御部101の制御に従って動作し、入射光を電気信号へ変換する。CCD撮像素子25は、主走査方向に配列しており、主走査方向の1ライン分の画像データを同時に取得する。なお、CCD撮像素子25は、複数ライン分の画像データを同時に取得可能なように、複数列が配置されていても良い。CCD撮像素子25によって取得された画像データは、画像処理部160(図3)によって増幅及びディジタル信号化された後に、さらにシェーディング補正、ガンマ補正、色収差補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正及びスキャナ色補正等の様々な画像処理が制御部3によって施される。そして、画像処理された画像データは、画像メモリ140(図3)における所定のメモリ領域に記憶される。
原稿読取位置Pを通過した原稿Sは、制御部3の制御に従って一対の排紙ローラ18により原稿排出部11に排出される。CCD撮像素子25が原稿読取位置Pにおける原稿Sの画像を読み取る間に、原稿Sは、副走査方向(図2において水平方向)に移動するので、1枚の原稿Sが原稿排出部11に収納された際には、当該1枚の原稿Sの主走査方向及び副走査方向に沿った全画像の読み取りが完了している。
また、上記(2)の固定原稿読取を説明する。スキャナ部51は、その光学系の一部が移動枠28に取り付けられて、コンタクトガラス520の主面に沿って移動可能に構成されている。即ち、露光ランプ511、第1ミラー21、第2ミラー22及び第3ミラー23は、移動枠28に取り付けられており、移動枠28が移動するのに伴って移動する。これに対して、レンズ系24及びCCD撮像素子25は、移動枠28には取り付けられずに、移動枠28を除くスキャナ部51の部分に固定されている。移動枠28の移動に伴い、第2ミラー22及び第3ミラー23は、露光ランプ26及び第1ミラー21の移動距離の半分のみ移動する。それにより、第1ミラー21からレンズ系24へ至る露光ランプ511の反射光の光路の長さが、移動枠28の位置に依存せずに一定に保持される。露光ランプ511及び第1ミラー21が移動するのに伴って、原稿読取位置が副走査方向に沿って移動する。これにより、CCD撮像素子25は、コンタクトガラス520の上面に静止して載置された原稿Sの画像を、主走査方向及び副走査方向に沿って読み取ることが可能となっている。
図3は複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。複合機1には、装置全体の動作制御を司る制御ユニット100が備えられている。
制御ユニット100は、CPU及びメモリ等からなり、制御部101、基本終了タイミング記憶部102、算出部103、補正部104、ずれ量算出部105、読取終了タイミング算出部106、及び基本読取終了タイミング設定部107、及び調整用基本画像記憶部108を備える。
制御部101は、複合機1の全体的な動作制御を司るものであり、複合機1が実行可能な各機能(スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能、ネットワーク機能等)の実施に必要な各機構の動作を制御する。
ここで、制御部101は、原稿読取部5による自動搬送読取においては、上述したタイミングスイッチ16(図2)から得られた信号に基づいて、当該信号がオン信号となった時点(タイミングスイッチ16により、搬送中の原稿先端が検知された時点)から予め定められた期間(原稿先端がタイミングスイッチ16の感知部分からスキャナ部51による原稿読取可能領域に移動するために要すると想定される時間。例えば、制御部101の制御周波数30パルス分)遅らせて原稿読取部5に当該原稿の読取動作を開始させる。そして、制御部101は、上述したタイミングスイッチ16から得られた信号がオフ信号となった時点(タイミングスイッチ16により、搬送中の原稿後端が検知された時点)から予め定められた期間(原稿後端がタイミングスイッチ16の感知部分からスキャナ部51による原稿読取可能領域に移動するために要すると想定される時間。例えば、制御部101の制御周波数30パルス分)遅らせて原稿読取部5に当該原稿の読取動作を終了させる。
調整用基本画像記憶部108は、上記自動搬送原稿読取の時に原稿読取部5が原稿の先端部で読取動作を開始した後、この原稿の後端部で読取を終了する読取終了タイミングを調整するために用いる調整用基本画像の画像データを記憶している。この調整用基本画像の画像データは、記録部40により記録紙に調整用基本画像を画像形成して調整用原稿を作成する際と、原稿読取部5によって読み取った調整用原稿の画像との誤差を算出部103が算出する際とに用いられる。
基本終了タイミング記憶部102は、上記自動搬送原稿読取時に、読取位置Pに搬送されてくる原稿を原稿読取部5が読み取る動作に用いる基本読取終了タイミングを記憶している。当該基本読取終了タイミングは、原稿読取部5による自動搬送による通常の原稿読取動作、すなわち、原稿後端読取終了タイミング調整時の原稿読取ではなく複合機1の通常動作時における原稿読取部5による原稿読取動作に用いられるものである。
算出部103は、上記固定原稿読取で原稿読取部5が読み取った調整用原稿の画像の主走査方向長及び副走査方向長を算出する。さらに、算出部103は、当該固定原稿読取で原稿読取部5が読み取った調整用原稿の画像と、上記調整用基本画像記憶部108に記憶されている調整用基本画像との誤差(主走査方向及び副走査方向における画像のずれ量)を算出する。例えば、算出部103は、上記調整用基本画像記憶部108に記憶されている調整用基本画像に対する当該読み取られた調整用原稿の画像の主走査方向及び副走査方向における倍率を上記誤差として算出する。但し、本実施形態においては、算出部103は、少なくとも、当該副走査方向における倍率を上記誤差として算出すれば足りる。
補正部104は、制御部101による制御の下、調整用終了タイミングで原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取を終了して得られた上記調整用原稿の画像の例えば副走査方向長を、算出部103で算出された上記倍率を用いて補正する。当該調整用終了タイミングは、自動原稿搬送機構6による自動搬送原稿読取での原稿搬送方向における調整用原稿の読み取りを、原稿搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域a(図8に示した調整用原稿における原稿後端部から基準画像640の副走査方向後端部までの間の一部領域)だけ上流側となる位置で終了させるタイミングである。当該調整用終了タイミングは、例えば、タイミングスイッチ16から得られた信号がオフ信号となった時点(タイミングスイッチ16により、搬送中の原稿後端が検知された時点)に基づいて、当該時点からの経過時間で定義される。例えば、上述したように、タイミングスイッチ16から得られた信号がオフ信号となった時点から予め定められた期間経過後、すなわち、制御部101の制御周波数30パルス分経過後に、スキャナ部51による原稿読取を終了させる設定とされている場合、上記予め定められた領域aの距離を原稿が移動するのに必要と想定される時間に相当する上記周波数のパルス分が15パルスであったとすると、当該調整用終了タイミングは、上記予め定められた期間である30パルス分から当該15パルス分を差し引いた15パルス分だけ、タイミングスイッチ16から得られた信号がオフ信号となった時点から経過した時とされる。
なお、補正部104による補正された当該調整用原稿の画像は、調整用補正画像として用いられる。例えば、補正部104は、算出部103によって算出された上記誤差(調整用基本画像に対する原稿読取部5が読み取った調整用原稿の画像の副走査方向の倍率)が副走査方向倍率αであるとき、上記自動搬送原稿読取を終了して得られた上記調整用原稿の画像の副走査方向長を、当該副走査方向倍率αで除算することで、副走査方向補正用の調整用補正画像とする。
ずれ量算出部105は、上記算出された副走査方向倍率αを用いて補正部104により補正された上記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも上記予め定められた領域aだけ上流側となる位置までの領域の上記調整用基本画像とを比較し、副走査方向における当該両画像の画像後端位置のずれ量(例えば、距離)を算出する。
読取終了タイミング算出部106は、ずれ量算出部105によって算出されたずれ量から、原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取での原稿後端部における読取終了タイミングを算出する。例えば、読取終了タイミング算出部106は、ずれ量算出部105によって算出された上記ずれ量(距離)を、原稿が自動原稿搬送機構6による原稿搬送速度での搬送で移動するために必要な所要時間だけ、スキャナ部51の当該原稿に対する読取終了のタイミングを前後させた読取終了タイミングを算出する。
基本読取終了タイミング設定部107は、読取終了タイミング算出部106により算出された読取終了タイミングを、原稿読取部5が上記指導搬送原稿読取時に用いる基本読取終了タイミングとして、基本終了タイミング記憶部102に記憶されているそれまでの基本終了タイミングから書き換える。
また、制御ユニット100には、露光ランプ511及びCCD512等からなる原稿画像の読み取りが可能なスキャナ部51と、自動原稿搬送機構6,記録部40,転写部41及び定着部45等からなる画像形成部132とが接続されている。また、制御ユニット100には、スキャナ部51で読み取られた文書データ等が一時的に保存される画像メモリ140と、大量の文書データを保存可能な記憶容量を有する大容量のHDD(記憶装置)180とが接続されている。
画像処理部160は、スキャナ部51に読み取られた画像を、ユーザによって操作部47に入力された編集指示に従って処理する。例えば、ユーザによって、縮小/拡大の指示が操作部47に入力されると、ユーザによって指定された倍率に応じて、スキャナ部51に読み取られた画像を拡大処理又は縮小処理する。
また、画像処理部160は、スキャナ部51による原稿読み取り時には、スキャナ部51から出力されるアナログ画像信号をディジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。この圧縮画像は画像メモリ140に書き込まれる。制御部101は、画像メモリ140に書き込まれた当該圧縮画像を、文書管理の対象となるデータとしてHDD180に格納することが可能である。また、登録文書のプリントアウト時には、例えば、HDD180又はネットワーク上の各コンピュータから、プリントアウト対象となるデータが画像メモリ140に書き出され、画像処理部160は、当該圧縮されたデータを伸張処理し、出力状態に応じた画像処理を施す。例えばレーザ露光の場合には、レーザ信号にアナログ変調する。このアナログ変調された信号に基づいて記録部40でプリントアウトが行われる。
操作部47は、複合機1の操作に必要な各種の指示がユーザから入力されるものである。操作部47は、LCD(liquid crystal display)等からなり、複合機1の操作に必要な各種操作メッセージ等が表示される表示部473と、プリントアウト実行指示や文書のプリントアウト部数等が入力されるテンキー等からなる操作キー部470とを有している。なお、表示部473は、タッチパネル機能を備え、ユーザが当該タッチパネルに接触することによって、表示されている各キーに対応付けられている機能を実行する指示を入力できる構成を有することが好ましい。操作部47には、原稿読取部5による読取画像を開始させる指示がユーザから入力される。
次に、原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取における読取終了タイミング調整を説明する。図5は、原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取における読取終了タイミング調整の処理を示すフローチャートである。図4は表示部473の表示画面の例を示す図である。図6は調整用基本画像の例を示す図である。図7は調整用原稿の例を示す図である。図8は調整用原稿における読取終了位置の例を示す図である。
ユーザが、操作部47を操作し、原稿読取部5の上記自動搬送原稿読取時における読取終了タイミング調整を開始する旨の指示を入力すると、この入力に基づいて、制御部101は、図4に例を示すように、表示部473に、デフォルトの調整用原稿を有するか否かの入力を促す旨のメッセージを表示させる。当該表示後、例えば、表示部473に表示された「はい」ボタン473aがユーザにより押下されると、操作部47はデフォルト調整用原稿を有している旨を受け付け、「いいえ」ボタン473bが押下されると、例えばタッチパネル機能により、操作部47はデフォルト調整用原稿を有していない旨を受け付ける。
ユーザから、デフォルト調整用原稿を有しない旨が操作部47に受け付けられた場合(S1で「なし」)、制御部101は、調整用基本画像記憶部108から上記調整用基本像を読み出し、当該調整用基本画像を記録部40により記録紙上に画像形成を行わせる(S2)。これにより、調整用基本画像が画像形成された記録紙でなる調整用原稿が得られる。
調整用基本画像記憶部108には、図6に例を示す調整用基本画像が記憶されている。調整用基本画像bpは、副走査方向に延びる黒べたの第1基準画像610,第2基準画像620が主走査方向に一定間隔をおいた位置に有する。また、調整用基本画像bpは、主走査方向に延びる黒べたの第3基準画像630,第4基準画像640が副走査方向に一定間隔をおいた位置に有する。当該調整用基本画像の主走査方向及び副走査方向における大きさは予め定められている(例えば、A4用紙サイズと同寸法等)。記録部40により当該調整用基本画像が記録紙上に画像形成されることで、図7に例を示す調整用原稿が得られる。なお、本発明において、調整用基本画像を、上記第1基準画像610,第2基準画像620,第3基準画像630,及び第4基準画像640に限定する趣旨ではない。調整用基本画像としては、本発明の読取終了タイミング調整に必要な画像を有していれば足りる。
調整用原稿上に画像形成された上記第1基準画像610,第2基準画像620,第3基準画像630,第4基準画像640は、原稿読取部5による自動搬送原稿読取時における主走査方向等倍度、副走査方向長等倍度、原稿先端部の読取開始タイミング、原稿後端部の読取終了タイミング等の調整制御のために用いられる画像であるが、以下には、本実施形態で実施する原稿後端部の読取終了タイミング調整に調整用基本画像bpを用いる場合のみ説明する。
この後、ユーザが、当該調整用原稿を原稿読取部5のコンタクトガラス520上の原稿読取位置に載置し、操作部47に、上記固定原稿読取の開始指示を入力すると(S3でYES)、上記固定原稿読取により原稿読取部5が当該調整用原稿の画像を読み取る(S4)。算出部103は、上記調整用基本画像記憶部108に記憶されている調整用基本画像に対する当該読み取られた調整用原稿の画像の少なくとも副走査方向における倍率αを、上述した誤差として算出する(S5)。このとき、上記読み取られた調整用原稿の画像は、副走査方向に延びる上記第1基準画像610,第2基準画像620に対応する画像を有するため、算出部103は、例えば、調整用原稿の画像が有する第1基準画像610,第2基準画像620の画像の副走査方向長と、調整用基本画像が有する第1基準画像610,第2基準画像620の画像の副走査方向長とを比較することにより、上記誤差の算出を行う。
そして、ユーザが、当該調整用原稿を原稿読取部5の原稿載置部61に載置し、操作部47から、上述した自動搬送原稿読取の開始指示を入力すると(S6でYES)、制御部101は、原稿読取部5に、当該自動搬送原稿読取により当該調整用原稿の画像を読み取らせ、原稿読取部5による副走査方向における当該調整用原稿の読み取りを、上述した調整用終了タイミングで終了させる(S7)。
S7では、図8に例を示すように、上述した調整用終了タイミングでの原稿読取の終了により、調整用原稿は、原稿搬送方向(副走査方向)において原稿後端部よりも予め定められた領域a(図9に示したデフォルト調整用原稿において原稿後端部B1から基準画像620の副走査方向後端部までの領域bよりも短い領域)だけ上流側となる位置cまでの画像が原稿読取部5により読み取られる。例えば、このとき、調整用原稿の画像として、副走査方向に延びる上記第1基準画像610,第2基準画像620が読み取られるため、上記のように調整用終了タイミングで原稿読取が終了すると、当該読取で得られた画像は、副走査方向全域において第1基準画像610,第2基準画像620の画像を有する。このため、この第1基準画像610,第2基準画像620の画像に基づいて、S7で読み取られた画像の副走査方向長さを判断する。
この調整用終了タイミングにより原稿読取が終了される当該位置cは、調整用原稿の後端部から当該位置cまでの距離が、制御部101により、タイミングスイッチ16からの信号がオフ信号となった時点(タイミングスイッチ16により、搬送中の原稿後端が検知された時点)から、原稿読取部5に当該原稿の読取動作を終了させる時点までの上記予め定められた期間に、自動原稿搬送機構6による原稿搬送速度で原稿が搬送される距離よりも短くなるように設定される。これにより、原稿後端での読取終了タイミングが、タイミングスイッチ16からの信号がオフ信号となった時点から前後いずれの方向にずれている場合でも、S7により得た画像により、当該原稿後端での読取終了タイミングの調整が可能になる。また、当該位置cは、第4基準画像640にかからない位置に設定される。
続いて、補正部104は、S7における読取で得られた上記調整用原稿の画像の例えば副走査方向長を、S5で算出された上記倍率αを用いて補正する(S8)。すなわち、補正部104は、当該S7で得られた調整用原稿の画像の副走査方向長を、調整用基本画像記憶部108に記憶されている調整用基本画像の副走査方向長と同一とした調整用補正画像とする。
そして、ずれ量算出部105は、補正部104により補正された上記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも上記予め定められた領域aだけ上流側となる位置までの領域の上記調整用基本画像とを比較し、副走査方向における当該両画像の画像後端位置のずれ量を算出する(S9)。
読取終了タイミング算出部106は、ずれ量算出部105によって算出されたずれ量から、原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取における原稿後端部における読取終了タイミングを算出する(S10)。例えば、読取終了タイミング算出部106は、ずれ量算出部105によって算出された上記ずれ量(距離)を、原稿が自動原稿搬送機構6による原稿搬送速度での搬送で移動するために必要な所要時間だけ、スキャナ部51の当該原稿に対する読取終了のタイミングを前後させた読取終了タイミングを算出する。すなわち、読取終了タイミング算出部106は、調整用基本画像に対する調整用補正画像の副走査方向長さが短い場合は、上記所要時間だけ、スキャナ部51の当該原稿に対する読取終了のタイミングを遅くし、調整用基本画像に対する調整用補正画像の副走査方向長さが長い場合は、上記所要時間だけ、スキャナ部51の当該原稿に対する読取終了のタイミングを早くする読取終了タイミングを算出する。
基本読取終了タイミング設定部107は、S10において読取終了タイミング算出部106により算出された読取終了タイミングを、原稿読取部5が上記自動搬送原稿読取に用いる読取基本終了タイミングとして、基本終了タイミング記憶部102に記憶されているそれまでの基本終了タイミングを書き換える(S11)。すなわち、基本読取終了タイミング設定部107は、制御部101による原稿読取終了タイミング制御に用いられる上述した予め定められた期間(タイミングスイッチ16から得られた信号がオフ信号となった時点からの上記予め定められた期間)を、上記所要時間(上記ずれ量を、原稿が自動原稿搬送機構6による原稿搬送速度での搬送で移動するために必要な所要時間)だけ短縮又は延長させる基本終了タイミングを新たに設定する。
以後、上記自動搬送原稿読取時には、原稿読取部5は、当該書き換えられた基本終了タイミングを用いて、自動搬送される各原稿に対する上記通常の原稿読取動作を行う。なお、上記一連の処理において、S3でNO、S6でNOの場合、処理は終了する。
これにより、原稿搬送読取部による原稿後端部の読み取り終了タイミングの調整用に専用のデフォルトの調整用原稿を有していない場合であっても、原稿搬送読取部による副走査方向における読み取り終了タイミングを調整することが可能になる。
一方、S1において、ユーザから、デフォルト調整用原稿を有する旨が操作部47に受け付けられた場合は(S1で「あり」)、ユーザが、当該デフォルト調整用原稿を原稿読取部5の原稿載置部61に載置し、操作部47に、上記自動搬送読取の開始指示を入力すると(S21でYES)、制御部101は、上記自動搬送原稿読取により原稿読取部5に、当該載置されたデフォルト調整用原稿の画像を読み取らせる(S22)。このとき、制御部101は、原稿読取部5による副走査方向における当該調整用原稿の読み取りを、上記基本終了タイミング記憶部102に記憶されている基本終了タイミングで終了させる。このデフォルト調整用原稿は、図9に示したように、調整用基本画像bpが画像形成され、上記切欠部を有するものである。
続いて、ずれ量算出部105は、上記基本読取終了タイミングで原稿読取を終了して得られた上記デフォルト調整用原稿の画像と、副走査方向において原稿後端部よりも上記予め定められた領域aだけ上流側となる位置までの領域の調整用基本画像記憶部108に記憶されている調整用基本画像とを比較し、副走査方向における当該両画像の画像後端部位置のずれ量を算出する(S23)。
読取終了タイミング算出部106は、S23においてずれ量算出部105によって算出されたずれ量から、原稿読取部5による上記自動搬送原稿読取における原稿後端部における読取終了タイミングをS10と同様にして算出する(S10)。
基本読取終了タイミング設定部107は、S10において読取終了タイミング算出部106により算出された読取終了タイミングを、原稿読取部5が上記自動搬送原稿読取に用いる読取基本終了タイミングとして、基本終了タイミング記憶部102に記憶されているそれまでの基本終了タイミングを書き換える(S11)。なお、当該一連の処理において、S21でNOの場合、処理は終了する。
これにより、調整用基本画像及び上記切欠部を有するデフォルトの調整用原稿を用いた場合であっても、原稿読取部5による自動搬送原稿読取時における原稿後端部の読み取り終了タイミングの調整が可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、自動搬送原稿読取における読取終了タイミング調整時に、当該タイミング調整に用いる調整用基本画像の副走査方向長さ、及び、制御部101が当該調整用原稿の読取を終了させる調整用終了タイミングの規定に、原稿搬送方向(副走査方向)において原稿後端部よりも予め定められた領域aだけ上流側となる位置cという概念を用いているが、これに限られず、予め定められた領域aの定義は、上述した内容に限られず、適宜変更が可能である。
また、図5に示した読取終了タイミング調整の処理において、既に印刷済みの調整用原稿を用いる場合は、ユーザが操作部47から上記読取終了タイミング調整を開始する旨の指示を入力した後、当該調整用原稿を原稿読取部5のコンタクトガラス520上の原稿読取位置に載置して操作部47から上記固定原稿読取の開始指示を入力することにより、図5に示したS3〜S11までの処理を行うものとすればよい。
1 複合機
5 原稿読取部
51 スキャナ部
520 コンタクトガラス
6 自動原稿搬送機構
16 タイミングスイッチ
40 記録部
47 操作部
473 表示部
100 制御ユニット
101 制御部
102 基本終了タイミング記憶部
103 算出部
104 補正部
105 ずれ量算出部
106 読取終了タイミング算出部
107 基本読取終了タイミング設定部
108 調整用基本画像記憶部

Claims (4)

  1. 原稿載置台上の原稿を、主走査方向と直交する副走査方向に搬送し、当該搬送されている原稿の画像を読み取る原稿搬送読取部と、
    前記原稿搬送読取部による原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整するための調整用基本画像を記憶する調整用基本画像記憶部と、
    前記原稿搬送読取部による原稿の読取時に当該原稿後端部で読取を終了させるタイミングとして、予め定められた基本終了タイミングを記憶する基本終了タイミング記憶部と、
    前記調整用基本画像記憶部に記憶されている前記調整用基本画像を記録紙に対して画像形成する記録部と、
    原稿が載置される原稿台ガラスを有し、前記記録部により調整用基本画像が画像形成された記録紙でなる調整用原稿の画像を、前記原稿台ガラスを介して読み取る固定原稿読取部と、
    前記固定原稿読取部によって読み取った前記調整用原稿の画像と、前記調整用基本画像記憶部に記憶されている調整用基本画像との誤差を算出する算出部と、
    前記原稿搬送読取部による前記原稿搬送方向における前記調整用原稿の画像読み取りを、原稿搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域だけ上流側となる位置で終了させる調整用終了タイミングで終了させる制御部と、
    前記調整用終了タイミングで終了した読取で前記原稿搬送読取部により得られた前記調整用原稿の画像を、前記算出部で算出した誤差を用いて補正した調整用補正画像とする補正部と、
    前記補正部により補正された前記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも前記予め定められた領域だけ上流側となる位置までの領域の前記調整用基本画像とを比較し、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量を算出するずれ量算出部と、
    前記ずれ量算出部によって算出したずれ量から、前記原稿搬送読取部による原稿読取時の原稿後端部における読取終了制御に用いる読取終了タイミングを算出する読取終了タイミング算出部と、
    前記読取終了タイミング算出部により算出された読取終了タイミングを、前記基本終了タイミングとして前記基本終了タイミング記憶部に記憶させる基本終了タイミング設定部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記原稿搬送読取部は、原稿読取位置の上流側に、搬送される原稿の少なくとも後端を検知する原稿検知部を備え、
    前記基本終了タイミングは、前記原稿検知部により前記原稿後端が検知されたタイミングから、前記搬送される原稿の後端が前記原稿読取位置に至るタイミングまでの経過時間を基準として定められ、
    前記予め定められた領域は、前記原稿搬送方向において前記経過時間内で前記原稿が搬送される距離よりも短い長さを有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調整用基本画像が画像形成され、前記予め定められた領域だけ原稿搬送方向において原稿後端部から当該原稿搬送方向の上流側となる位置までにおいて前記主走査方向に延びて切り欠かれた切欠部を有するデフォルト調整用原稿の画像が、前記原稿搬送読取部によって前記基本終了タイミングで読取を終了して読み取られた当該原稿搬送方向において当該切欠部までの画像と、前記予め定められた領域だけ原稿搬送方向において原稿後端部よりも当該原稿搬送方向の上流側となる位置までの領域となる前記調整用基本画像記憶部に記憶された前記調整用基本画像とを比較し、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量を、更に、前記読取終了タイミング算出部による前記終了タイミングの算出に用いるずれ量として算出し、
    前記終了タイミング算出部は、前記ずれ量算出部によって算出されたずれ量から、前記読取終了タイミングを算出し、
    前記基本終了タイミング設定部は、前記読取終了タイミング設定部により算出された読取終了タイミングを、前記基本終了タイミングとして前記基本終了タイミング記憶部に記憶させる請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 原稿搬送読取部により、原稿載置台上の原稿を、主走査方向と直交する副走査方向に搬送し、当該搬送されている原稿の画像を読み取る原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整する読取終了タイミング調整方法であって、
    前記原稿搬送読取部による原稿読取における原稿後端での読取終了タイミングを調整するために記憶している予め定められた調整用基本画像を記録紙に対して画像形成する記録ステップと、
    前記記録ステップで調整用基本画像が画像形成された記録紙でなる調整用原稿の画像を、原稿が載置される原稿台ガラスを介して固定原稿読取部で読み取る固定原稿読取ステップと、
    前記固定原稿読取ステップによって読み取った前記調整用原稿の画像と、前記調整用基本画像との誤差を算出する算出ステップと、
    原稿載置台上の前記調整用原稿を前記原稿搬送読取部により前記副走査方向に搬送し、当該搬送されている調整用原稿の画像を読み取る調整用原稿読取ステップと、
    前記調整用原稿読取ステップによる原稿読取を、前記調整用原稿の搬送方向において原稿後端部よりも予め定められた領域だけ上流側となる位置で終了させる調整用終了タイミングで終了させる調整用原稿読取終了ステップと、
    前記調整用原稿読取終了ステップにおいて前記調整用終了タイミングで終了した読取で得られた前記調整用原稿の画像を、前記算出ステップで算出した誤差を用いた補正を行って調整用補正画像を作成する補正ステップと、
    前記補正ステップで補正された前記調整用補正画像と、原稿搬送方向において原稿後端部よりも前記予め定められた領域だけ上流側となる位置までの領域の前記調整用基本画像とを比較し、前記副走査方向における当該両画像の後端部のずれ量を算出するずれ量算出ステップと、
    前記ずれ量算出ステップによって算出したずれ量から、前記原稿搬送読取部による原稿読取時の原稿後端部における読取終了制御に用いる読取終了タイミングを算出する読取終了タイミング算出ステップと、
    前記読取終了タイミング算出ステップにおいて算出された読取終了タイミングを、前記基本終了タイミングとして設定する基本終了タイミング設定ステップと
    を備えた読取終了タイミング調整方法。
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